新人「できました!」 男(やべっ違うこと教えてたわ)
新人「えっ」
男「俺はこうするように教えたはずだけどなあ……」
新人「えっ、あっ」
男「違う?」
新人「す、すみませんでした……」
男「まぁ、若いうちは覚えることが仕事だから」
男(なんとかごまかせたな)
課長「新人君、なんかやり直してない?」
男「あぁ~あれはですね。彼が僕の言うことを勘違いしていたらしくて……」
課長「君の教e」
男「申し訳ございません!勿論僕のミスです!勘違いしてしまうような教え方をしたのが悪かったのです」
課長「まぁ、勘違いしちゃうほうも悪いけどさ……」
男「はい!すみませんでした!」
男(こっちはオーケー、と)
~~~~~~~
男「なんか課長が言ってたけど、俺のミスってことにしておいたし大丈夫」
新人「ありがとうございます!」
男(これでなんとかなったな)
男(チッ、面倒な連絡手法だなおい。手順書どおりとか舐めてるのか)
男「エビデっ」
新人「……ッ」ビクッ
男「それさ、エビデンス取れてる?」
新人「えっ」
男「いや他部署のエビデンスとれてるならいいけどうちに戻されたら困るじゃん」
新人「はい……」
男「エビデンス取れるような手法じゃないと。エビデンス」
新人「わかりました……」
男(なんとかなったな、あぶねえ)
男(昨日の書類?ってなんだ?昨日仕事頼んだっけ)
新人「この部分ですが……」
男「あ~これね」
男(投げた記憶があるけど何の仕事か分からん。適当にあしらうか)
男「これ、課長のハンコがいるしさあ」
新人「えっ、昨日はいらないって確か」
男(やばいハズレか)
男「いや、いるでしょ。よく見て」
新人「はい!」
~~~~~~~~~~~~
新人「あの、課長がハンコ要らないって……」
男「あれ?課長って言ったっけ?係長までって言ったつもりなんだけど間違えたかな……」
男(あとで課長印のいる書類も送りつけておこう)
新人「えっ、あの、わたしの間違いかもしれません」
男「まぁ間違いはあるって。俺が言い間違えたかもしれないし」
新人「先輩、何かありましたか」
男「さっきの件だけど、課長印の居る書類、これだったわ」
新人「えっ、こんな書類……?」
男「あれ~昨日渡したんだけどなあ」
新人「えぇっ、すみません!二つあるとは気づいてなくて……」
男「大丈夫大丈夫。〆もまだあるし、今度から気をつけようね」
新人「すみません……」
新人「はいっ!」
男「向こうの意向を聞いてどっちの部署がやるか知りたいし、しっかり聞いてきて」
新人「わかりました!」
男「向こうの出方次第でやるかきめるし、しっかりとね」
新人「はい!」
男(とはいうもののあんな案件やりたくねーしな)
男(仕事量がでかいから俺の担当だろうし)
男(やるかやらないかじゃなくてやらないしかねーよ)
男(カァッー!無能か!)
男「え、そうなの?俺はあっちでやるべきだと思うけどなあ」
新人「でも慣例を考えるとうちでやったほうがいいって」
男「ああまぁ慣例とかはね、あるけどさ、俺はあっちでやったほうがいいと思うわけよ」
男「俺は、ね」
男「君はどうなのって話よ」
新人「わたしは……あの……」
男「ないでしょ、自分の意見。俺の伝書鳩じゃないんだから」
男「思ってるならちゃんといわないとさ」
新人「……はい」
男「で、これうちではやるべきじゃないと思うわけよ。俺はね」
新人「わたしもそう思います……」
男「じゃあさそう言ってこないと。ね?」
新人「わかりました……」
男(一件落着、と)
新人「わかりました」
男「うん」
男(昼寝するか)
トゥルルルルルル
トゥルルルルルル
男「おい新人―――ッ!」
新人「はいっ!」カタカタカタカタ
男「おい新人電話―――ッ!」
新人「はいっ!」カタカタカタカタ
男「おい新人―――ッ!!!」
男「おう」
男(ってなんだこの分厚さ!チェック項目バカ多じゃねーか!)
男「あの、これは?」
新人「先輩が居られなかったので隣の方に教えてもらいました」
男(ッチ、派遣のババアめ。よけいな事をしやがって。これ完全フォーマットどおりじゃねえか)
男「あぁ~まぁ、ね、まぁ、これでもあってるんだけどさ」
男「でもこれ、半分くらいの項目は要らないんだよね」
新人「えっそうなんですか!」
男「いや厳密にはね、厳密に必要だけど慣例で抜いているわけ」
男「うちの部署でも何人か、俺とかは抜いてる。まぁ誰でもやってるね。うちの部署ではみんな抜いてるわ」
男「だって書くの大変だったでしょ。この量」
新人「はい……」
男「これのこの項目と項目抜いてリスト作り直したほうが作業は早いわけよ」
新人「そうだったんですか」
男「そ。だからこれ最初から作り直しておいて。後が楽だからね」
新人「分かりました!」
男「ん……」
男(やべえ持ち出し禁のリスト俺の机にあるじゃんか)
同僚「なあ、新人なんか書庫でうろうろしてたぞ?」
男「あーあれな……言っちゃ悪いけど要領悪いからさ」
同僚「そうなのか?」
男「俺もけっこー苦労しているんだけどさ。まぁ、しょうがないよな」
同僚「へえ、課長は悪く言ってなかったからてっきり」
男「まぁ、俺がカバーしてるからな……」ハァ
同僚「なんだ、けっこう苦労しているんだな」
新人「先輩~」
同僚「あ、新人戻ってくるぞ、じゃあな」
男「あ、すまんついでにこのリスト返しておいてくれ」
同僚「おう」
男「あぁ~?」ハァーッ
男「ちゃんと探した?探してないでしょ?ないなら探せてないってワケ」
新人「でもその、リスト保管場所には……」
男「あ~わかった。たしかにたまに持ち出す人いるし、俺も一緒に見てこようか」
~~~~~~~~~~~~~~
男「ハァ~ッ……!これなに?」
新人「リスト、です……。すみません……」
男「ちゃんと探さないと。こんな分かりやすいところにあるんだしさ」
新人「気をつけます……」
男「まぁ俺を困らせるならさ、新人のうちだからいくらでもいいけど。今度から気をつけてね」
男(なんか数字を入れるってことしか覚えてねえ)
男「あ~これ計算しないとね」
新人「わかりました。……あの、計算とはどういう式ですか?」
男「えっ、マジで?」
男(えっ、マジで?」
男「マジでわかんないの……?」
男(マジで分からんな……。この場は乗り切ろう)
新人「初めてですし教えていただければ、と」
男「ここは結構簡単なんだけどなあ~あ~これはあれなんだけど、さ、あれはこれ~」
男「あ~これって大学でやらなかったかなあ?」
新人「えっ、そうでしたっけ」
男「いや~俺はなんかこれ会社入る前そもそも大学でやったわ~会社入る前から知ってたわ~この計算」
男「何?大学でやらなかった?」
新人「いえ、やったかもしれませんが……すみません覚えてません」
男「え~俺よりいい大学でてるのに知らないんか~。マジか~わかんないか~」
男「まあいいや、これ結構難しいところもあるし今度教えるから空白にしといて」
新人「基礎的なことなのにすみません……」
新人「わかりました」
男(眠いしトイレで寝るか)
~~~~~~~~~~~~~~
男「待ってたのにどうしたんだ!」
新人「すみません!お席におられなかったので!すみません!」
男「居なかったら書庫とか他のデスクに居ないかとか見ようよ!ねぇ!」
新人「すみませんでした……」
男「他のデスク見て配置覚えるのも勉強だから、今度からそういうのも見て」
新人「気をつけます……」
男「おう」
男(なんだこれ……間違ってるじゃねーか。直しとこ)カキカキ
~~~~~~~~~~~~~
課長「お~い、これ間違ってるぞ」
男「あっ、すみません!チェック漏れです!」
課長「おいおいこんな単純なミスとは新人はどうなっているんだ」
男「僕がチェックしたにもかかわらずこうなってしまうとは申し訳ないです!」
男「以後チェックはしっかりしますので、申し訳ございません!」
課長「新人は宝だからね?しっかり育ててね」
男(やっべえあそこ直さなくていいところか。やべえやべえ)
新人「先輩、先輩」
男「なんだ?」
新人「これ、席とか決まってますかね?」
男「自由席だよ」
新人「じゃあ失礼しまして……」
男「あー!ダメだダメだ!俺の近くはダメだ!若いんだからさ!若いなら前の席だよ!」
男「一番前とか、それくらいでやる気を見せなさい!」
新人「はいっ!わかりました!」
男(寝るか)
~~~~~~~~~~~
課長「そこ部長の席だからね」
新人「すみませんすみません!」
課長「あ~いいよ。前2列は役持ちの席なんだよ。まぁ知らないよね」
部長「そんな席に来るなんて将来は部長かな?ハッハッハ!」
新人「分かりました!」
男「上の奴はいつでもいいけど下のは一週間以内ね」
男(机の上で発酵してた案件が消えてくれたわ)
~~~~~~~~~
課長「お~い、あの2号の案件どうした?」
男「新人に回してます!僕が見ています!」
課長「あれ明日までに部長承認でしょ?進捗先週も聞いたけどどう?」
男(面倒くさくて机に置いてたんだった。やべえやべえ)
男「はっ!すぐに確認いたします!」
男(いつでもいいとか言ったが一週間なんて比じゃない直近事案だったわ)
新人「今下のほうからやってます」
男「締め切り見た?上の奴のほうが先だから」
新人「えっ、そうなんですか!」
男「確認しようよ、君の仕事なんだから。納期の確認が第一だよ?」
新人「えっ、あのっ、すみません……」
男「俺が言わないのも悪かったけど、確認が一番最初だからね?これ今週中には必要だから」
新人「すぐやります!」
男「うん、今日中に頼むよ」
新人頑張れ負けるな無能
お疲れ
心が痛い
健気すぎて泣ける
元スレ
新人「できました!」 男(やべっ違うこと教えてたわ)
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新人「できました!」 男(やべっ違うこと教えてたわ)
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コメント一覧 (17)
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- 2017年08月10日 01:34
- は? これで終わりかよ。逆転劇見せてよ。無能男がリストラされて転落して行くところまでさ。
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- 2017年08月10日 01:40
- この思考回路とその場しのぎの回避手法とかどう考えても››1の体験談としか思えない
勿論先輩側
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- 2017年08月10日 01:50
- うわっ…その場しのぎの嘘と口八丁で責任回避していくヤツだ…
作者の体験談か完全なフィクションかは知らないが、胸糞悪りぃ話だわ
物語なら因果応報の結末を迎えるが、現実はこんな奴が人の足を引っ張って出世していくんだもんな…
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- 2017年08月10日 02:10
- こんなのまとめんなカス
-
- 2017年08月10日 02:11
- これまとめるやつも無能だろ
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- 2017年08月10日 02:22
- エビデンスの意味間違ってるのは無能だからか純粋に勘違いしてるのか
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- 2017年08月10日 02:24
- は?なにこれこれで終わり?こっから立場逆転無能先輩の転落人生が始まってスカッとする展開になるんじゃねーのかよ
ここまでじゃただのクッソつまんねー胸糞話じゃねーかこんなんまとめんなやゴミ
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- 2017年08月10日 02:27
- 6年前の話が気になるわ
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- 2017年08月10日 02:52
- 今、新人教育任されてるから何か参考になるかなー、と淡い期待して読んだら、先輩がクズ過ぎて草も生えない
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- 2017年08月10日 03:02
- まあ普通こんなもんよ、うん
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- 2017年08月10日 06:13
- 仕事ぶりは無能でも、結局は責任転換能力の高さで有能扱いなんだよな。まあ、最初のうちだけだが。後からあとから、こういうのはボロが出る。
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- 2017年08月10日 07:10
- げきおこじゃんwww
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- 2017年08月10日 08:06
- これは誤魔化すの無理なレベル
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- 2017年08月10日 08:09
- ここのコメ欄でよく見るけど、こんなのまとめんなとか言ってるやつらはなんなの?
ぼくが嫌いなやつは載せんな!見せんな!
っていう子供思考?
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- 2017年08月10日 13:26
- 子供様の方が偉いんだから何も問題はなかろう
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- 2017年08月10日 14:41
- うわ、この先輩俺や
無能のくせに口先だけ上手くて一見有能
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- 2017年09月08日 19:37
- 今年新卒の新人だけど、すごい有能でイケメンな先輩にあたって良かったわ