【モバマス】P「平成浪漫談義」
どうかご了承ください。
P「…………」カタカタカタ
P(チラッ)
(書類の山)(資料の束)(etc...)ドッサリ
P(……終わらん……)カタカタ
P(……なんでこのデカイ事務所にプロデューサーひとりしかいないんだよ。おかしくね? 無理じゃね? 普通に考えて)カタカタ
P「ふー……」カタカタ
P「…………」カタカタ
愛海「ふんふーん♪ プロデューサー、いるー?」ガチャ
P「ん? ああ、愛海か。どうした?」カタカタ
愛海「あ、いたいた。今ヒマ?」
P「……えっ、マジで? ヒマに見えんの?」カタカタ
愛海「あはは、見えないねー」
P「なにか用事か?」カタカタ
愛海「まあ用事っていうか……ちょっと話したかっただけなんだけどね。忙しいならいいかなぁ」
P「そうか。相談とか大事な話なら遠慮なく言えよ。頼りになれるかはわからんが」カタカタ
愛海「ありがと。でもそんなにシリアスなお話じゃないよ。したかったのは雑談っていうか」
P「なんだ、そうなのか」カタカタ ッタ-ン!
愛海「猥談っていうか」
P「そうか、ちょっと待て」カタカタカタカタカタカタカタ
愛海「うわっ、手の回転上がった。なになに、どうしたの?」
P「ちょっと待ってろ。すぐにキリのいいとこまで終わらせるから」カタカタカタカタ ッタ-ン! カタカタカタカタカタ!
愛海「指の動き気持ち悪っ。なんでそんな急に?」
P「現役JCと猥談できるのにやる気出さねえ男がいると思うのか?」カタカタカタカタカタカタ!
愛海「できればいると思いたいかなあ」
*
P「終わった」
愛海「終わらせちゃったよ。三分も経ってないよ。……え、全部?」
P「いや全部は無理。ある程度までな。…………手首イテェ」
愛海「ムチャするから……」
P「そりゃムチャもするだろ!!」クワッ!
愛海「圧」
P「……で。なに? えっと、わ、わい? 猥談? すんの?」ソワソワ
愛海「中学生か。いやそれはあたしだけど」
愛海「まあ猥談ってまでいくかわかんないけどさ、最近全然お山に登れてないから。ちょっと鬱憤溜まってるし、存分にお話できたらな、って」
P「なるほどなるほど。喜んで付き合おうな」
愛海「うん。プロデューサーは登山はお好き?」
P「大好きだな。言うまでもない。嫌いな男なんてこの世には存在しないと言い切ってもいいぞ」
愛海「ホント? スッゴイ、みんな山男なんだね」
P「ん? ……ああ、まあ、そうなるのか?」
愛海「プロデューサーが登った一番高い山ってどれくらいなの?」
P「……いや、恥ずかしながらまだ未経験だ。聞くなそんなこと、魔法使いの資格捨ててないんだからな」
愛海「えっ、経験ないのに山男名乗ってるの?」
P「うるせえよ。俺だって登れるなら登りたいわ」
P「……ゴホン。ちなみに、愛海の経験した一番高い山はどれくらいなんだ?」
愛海「ん? んー、サンパチぐらいかな」
P「サンパチ? ……なんだそれ、どういう?」
愛海「あ、三千八百ってことね」
P「三千八百!? えっ、単位は!?」
愛海「そりゃメートルでしょ」
P「メートルぅ!?」
P「富士山じゃねーか!!」
愛海「富士山だね」
P「……え、なに。リアル登山の話をしに来たの?」
愛海「いや、そんなわけないんだけどね。プロデューサーがあまりにボケてくるから」
愛海「あたしツッコミに回りたくないし……ね?」
P「ね? じゃねーよ」
愛海「うん。じゃあプロデューサーがホグワーツに入学できそうってことがわかったところでね」
P「おい」
愛海「プロデューサーがマグルじゃなかったってことがわかったところでね」
P「コラァ。なんで表現変えて二回言った?」
愛海「……始めよっか」キリッ
P「顔よ。仕事のときでもそんな真面目な顔しねーだろお前さん」
愛海「まあまあまあまあまあまあまあまあ」
P「多いよ」
愛海「細かいことは置いといてね。とりあえず無難なとこから攻めるよ」
愛海「プロデューサー、お山のサイズはどっち派?」
P「……これ女の子のお山ってことでいいんだよな?」
愛海「当たり前でしょ。なに言ってんの」
P「お前のせいだよ」
P「……まあ、そうだな。どちらかと言われれば」
愛海「言われれば?」
P「富士山派だな」
愛海「ほうほう。天保山はダメ、と。……この外道!」
P「言ってねーよ。ダメではねーよ。天保山にだっていいとこはいっぱいあるよ」
愛海「へえ。例えば?」
P「…………………………………」
P「……か、観覧車がある…………?」
愛海「それリアル天保山の話だよね?」
※天保山…大阪府にある、日本で最も低い山。人工山。標高4.53メートル。観覧車とか公園とかある。
愛海「ダメだねプロデューサー。まるでダメだね」
P「違うんだよ。いいとこもあるよ勿論。パッと出てこなかっただけなんだよ」
愛海「パッと出ないのがもうダメ。それでもお山を愛する同志なの?」
P「……んだとォ? 黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって」
愛海「なにさ」
P「だったらお前、良いとこを挙げてみやがれ!」
愛海「いいよ。……すぅー……」
愛海「まず華奢に見える身体つきがイイよね。
細く見える線は守ってあげたくもなるし、そのスレンダーさの醸す美しさは大きなお山には出せないよ。
で、小さいお山には背徳的なセクシーさがあるよね。
口リっぽいっていうかさ。ならではの、固有の独特の色っぽさはたまんないね。
あとはまあアレだね。ありがちなとこだけど、コンプレックスがいい味を出すよね。
小さいことを恥じらっている姿だとか、大きいお山を羨んでるところとか。いじらしくてもうなんとも言えない良さがあるよね。
他、小さいと下着とか水着のバリエーションが多いのもいいよね。
彩りや飾りでお山ってその表情を大きく変えるもんね。これも大事。お山自身の魅力じゃないとか言う人もいるけどね、そんなことないよ。そこだってこだわることで魅力は大きく増減するんだから。こだわらないのは甘え。でしょ?
それと……」
P「正直すまんかった。お見それした」
愛海「ノド渇いちゃった」
P「いれてくるよ。ちょっと待っててください」
愛海「えっ、いいよ、自分でやるよ?」
P「いいからいいから。座ってろ師匠」スタスタ
愛海「師匠!?」
P「いれてきたぞ師匠。どうぞ」スッ
愛海「師匠ってなんなの。まあ、ありが……ん?ちょっと待って、これなに?」
P「牛乳。おいかわじるしだ」
愛海「あたしノド渇いてるんだけど。牛乳ってノド潤すのに向かなくない?」
P「話題が話題だから……」
愛海「気持ちはわかるけどね? ……うん、一応ありがとうとは言っておくね」クピッ
愛海「……さて、プロデューサーは及川派なわけだけどさ」
P「及川派て。否定はできないけども」
愛海「勿論自身が所属してる派閥の魅力『は』言えるよね?」
P「『は』を強調しないでいただきたい」
愛海「係助詞、限定の用法だよ」
P「学校で習ったのか」
愛海「昨日、現代文でね。得意科目なの」
P「ちゃんと勉強してて偉いぞ」
愛海「唐突に褒めるね? ありがとう」
愛海「……って、そんなのどーでもいいの! はいプロデューサー、おっきなお山の魅力を三つ、声高に言って!」
P「声高に!? 他誰もいないとはいえここ事務所だぞ!?」
愛海「…………?」コテン
P「不思議そうに首傾げんなよかわいいな。リーマンが会社で巨乳の魅力叫ぶってヤバイだろ。逮捕案件だろ」
愛海「女子中学生とお山談義してる時点で大概でしょ。今更感しかないよ」
P「それは……まあ……そうか。じゃあ、そうだな」
P「雄心勃勃・温柔敦厚・風月無辺!!」
愛海「なんて?」
※雄心勃勃…雄々しい勇気が盛んに湧いてくるさま。
※温柔敦厚…穏やかで柔和、ねんごろで人情深いこと。
※風月無辺…風景が極めて美しいこと。
愛海「……待って待って。ゴメン全然聞き取れなかった」
P「なにっ。あんな大声で言ったのに?」
愛海「ゴメンね、ちょっと予想外が過ぎたよ。現代文得意とか言ってゴメン。もっかいわかりやすく言って?」
P「ああ、仕方ないな。まあ雑に言うと」
愛海「言うと?」
P「揺れる、揉める、美しい」
愛海「雑が過ぎるね?」
愛海「……うん、でもなかなかイイトコ突いてくるね、及川派なだけはあるかな」ウンウン
P「光栄です師匠」
愛海「でもさ、さっきの四字熟語はあんまり一致してなくない?」
P「正直雰囲気だけでツッパった。すまん」
愛海「まあ言わずもがな、って感じもするけど。やっぱ身体について動くあの躍動感は大っきなお山に特有のものだよね」
P「だなぁ。アレは本当にいいものだ」
愛海「階段登ってるときとかね」
P「な。走ってるときとかな。想像してくれ、俺、電車通勤なんだけどさ」
愛海「うん」
P「こう、電車の扉付近にいるとさ、通勤中のOLとかが階段駆け上がって走ってくるのが見えるわけだ」
愛海「おお」
P「一歩一歩、踏み出すごとに弾む夢」
愛海「たまんないね」
P「ああ、最高だ」
愛海「あれ?」
P「ん? どうした?」
愛海「……いや、プロデューサーさっき『揉める』って言ってたけどさ」
P「……おう」
愛海「経験、ないんじゃなかったっけ?」
P「むぐ」
愛海「……えっ、見栄張ったの?」
P「言葉のナイフが胸を抉ってくる」
P「……いや、違うんだよ」
愛海「なにが?」
P「……こう、想像で補ったりとかさ。あるじゃん」
愛海「あるの?」
P「……あるじゃん。……いやいや、お前愛海、わかってねーよ」
愛海「むっ。なにを分かってないっていうのさ」
P「独身男性の妄想力ってのはなァ! すべてを可能にするんだよ! どんなことだって実現できるぐらいの……そう! ユニバースの力があるんだ!」
愛海「ないよ」
P「……あるんだ!」
愛海「ないと思うよ」
P「……やっぱないかな」
愛海「ないない」
P「ないかー……」
P「……そういやアレだ。なんだっけ、時速六十キロで走る車の窓からさ」
愛海「ああ、手を出したら受ける風が……ってやつ?」
P「そうそう。あれってどうなんだろうな」
愛海「まあ結論から言うと、再現率は高いとは言えないかな」
P「マジか……えっ、てかやったの?」
愛海「やるよそりゃ。誰だと思ってんの?」
愛海「ナビエ・ストークス方程式っていうので気流の流れの様子を計算できるんだけどね」
愛海「時速六十キロの車から腕を出した時に手にかかる力はおよそ四百三十グラム。で、これはだいたいDカップぐらいのお山の重量なんだけど」
P「おおっ!!?」
愛海「でもね、これはあくまで持ち上げたときの重量の再現でしかないんだよ。だから愛でたときの弾力とかは全然感じられないわけ」
P「うえー、マジかー…………」
愛海「まあやってみる価値はあるかもしれないけどね。想像力で補えばある程度の効果はあるかも」
愛海「……あ、でも実際やるとなると結構危ないから、よーく注意するんだよ」
P「オカンか」
愛海「オカンにこんなこと話したら家庭環境終わらない? 大丈夫?」
P「……あ、じゃあアレは? 二の腕と胸の柔らかさは同じってやつ」
愛海「都市伝説だね」
P「即答?」
愛海「ぜーんぜん違うよ。そもそも構造からして違うもん」
P「そうなのか?」
愛海「うん。まずお山と二の腕はね、ベースとなる筋肉の上に脂肪が付きやすいっていう点では確かに似てるの」
P「ほうほう」
愛海「でもね、お山っていうのは、筋肉の上に脂肪と、加えて乳腺が含まれた房がぶら下がってるのがその構造なわけ。二の腕には乳腺はないし、房になってるわけでもないでしょ?」
P「ああ、そうなのかな?」
愛海「だから、まあ触り心地も全然違うよ」
P「そうか…………」
愛海「残念な話ではあるけどね。でもだからこそのロマンだとあたしは思うよ。簡単に再現できちゃったら、ありがたみが薄れるし」
P「ああ、それはまあ。確かにな」
P「……ていうか、お前めちゃめちゃ詳しいな?」
愛海「お山に関しては一切の妥協をしないよ。風圧のは池袋博士に教えを請うたし、二の腕の方は清良先生にレクチャーしてもらったもん」
P「そういう必死さは仕事でも発揮してもらいたいもんだ」
愛海「仕事でも手は抜いたりしてないよ?」
P「あっ、そうか。よしよし、偉いぞ」
愛海「ちょくちょく褒めてくるのはなんなの?」
P「……あとはまあ、眺めるだけでもイイよな。乙なもんだよ」
愛海「お山はね。そうだね」
P「こう、ちょっとタイトな服とか着てるとさ」
愛海「うん」
P「押し上げてくるじゃん」
愛海「くるね」
P「イイよなあアレ。俺、電車通勤なんだけどさ」
愛海「さっきも聞いたよ」
P「こう、基本朝はラッシュ通勤だから立ってるんだけどな? たまーに座れるときがあるんだよ」
愛海「お疲れ様だね。いつも、ありがと。本当に思ってるよ」
P「やめろ。急になんだよ泣いてしまうだろうが」
P「……ゴホン。でな? 座れたときにさ、前に大いなる山の力を宿したレディが立ってるわけだ。彼女はタイトなスーツを着てるわけだ」
愛海「ほう」
P「俺そこそこタッパあるからさ。真っ直ぐ前向くとな?」
愛海「……あっ、まさか」
P「そのまさかだ。そこにちょーーど、服を押し上げて突っ張る胸の高さがあるわけよ」
愛海「えっ、ずっるい!! それはずるいよプロデューサー!! そんなのあたしには無理なやつじゃん!!」
P「はっはっは。そうなった日はもう一日中、活力が違うぜ」
愛海「羨ましい……」
P「羨ましかろう。不可抗力だからな、見てしまうのは。大義名分のもと、じっくりと見られるわけだ」
愛海「くうっ……」ギリィッ
P(本気で悔しがっとる)
P「……いや、でも俺からすれば愛海の方がよっぽど羨ましいんだけどな? 普通に女子更衣室とか女風呂とか入れるわけだし……」
愛海「……ってない」
P「ん?」
愛海「わかってないよプロデューサー!! どっちがいいとか、優劣じゃないの!!」ガタッ!
P「うおっ」ビクッ
愛海「あたしが!! あたしが、経験できないお山の一面があるっていうのが!! たまらなく悔しいの!! あたしは全部を知りたいんだもん!! ……ああ、もう!!どうしてあたしの身長はプロデューサーぐらいないの!?」
P「おおう、すまん。なんかすまん。でもちょっと声落とそう? 人来ちゃうからさ。な?」
愛海「……ふう。ゴメン、ちょっと取り乱しちゃった」
P「ちょっとじゃなかったぞ? まあいいけど」
愛海「落ち着いたところで話題変えるね。大っきなお山派の中でもさ、与野党にわかれると思うんだ」
P「えっ? ……どういうことだ?」
愛海「あれ? ピンとこないかな。わかりやすく例えて言うと……そうだね、プリン党とマシュマロ党かな」
P「ああ、ピンときた。なるほどあるな」
愛海「だよね。ちなみにプロデューサーはどっち派?」
P「俺は……あ、ちょっと待てよ?」
愛海「うん?」
P「…………どっちが与党でどっちが野党だ?」
愛海「…………」
P「…………」
愛海「……与野党でわけるのはやめよっか。どっちも与党だよね。ゴメン、語弊があったかも」
P「ああ、そうしよう。その方がきっと平和だもんな。よしよし、ちゃんと謝れて偉いぞ、どっかの閣僚とは違う」
愛海「気を抜くと褒めてくるね?」
愛海「……で、プロデューサーはどっちの党?」
P「あー、俺はそうだな、マシュマロ党になるかもしれん。でもできればプリン党にも所属していたい。ズルいとか言わないで」
愛海「言わない言わない。気持ちはわかるよ。……そっか、プロデューサーはマシュマロ党かぁ」
P「愛海は?」
愛海「…………」
愛海「……ゴメン、それは答えられないよ」シュン
P「えっ」
愛海「あたしは……あたしは、全てのお山を愛する求道者だから。だから、ゴメンねプロデューサー。どっちかを問うその質問には、答えられない」グッ
P「深刻そうな表情するようなシーンじゃないぞ」
愛海「まあどっちも愛おしいよね」ケロッ
P「この切り替えの早さよ、プロの技だね。全面的に同意するけどさ」
愛海「で、なんでマシュマロの方が好きなの?」
P「いや……なんだろな。あえて考えると難しいんだが」
P「……やっぱあれかな、わかりやすい柔らかさに憧れがあんのかな。男の身体はカッタいからなあ」
愛海「プリンも柔らかいんだけどね」
P「や、わかってるぞ? でも……うーん、そうだな。包み込むような優しい柔らかさっていうか。それがいいのかね?」
愛海「なるほど。プリンは跳ね返るような元気な柔らかさだもんね」
P「そうそう」
愛海「つまり未央さん派ではなく」
P「あ、コラ」
愛海「かな子さん派であると」
P「コラ愛海。個人名を出すな」
愛海「より厳密にサイズを並べて言うなら、亜季さん派ではなく、菜帆さん派であると」
P「愛海。コラ愛海。具体的に誰かを言うんじゃない。問題になりかねんだろ」
愛海「平気平気、誰もいないでしょ?」
P「おらんけどもや」
愛海「そういえばプロデューサー、今話題の映画があるよね」
P「ん? ……どれの話だ?」
愛海「ほら、下から見るか、横から見るかってやつ」
P「ああ、打ち上げ花火のな。それがどうかしたのか?」
愛海「たまにCMとか流れるじゃん?」
P「ああ」
愛海「その度に思うんだよね」
愛海「……綺麗なお山、下から見るか、横から見るか……ってさ」キリッ
P「怒られるぞお前」
愛海「ああ、そっか。……上から派の勢力も多いもんね。訂正訂正」テヘペロ
P「そうじゃねーよ」
愛海「……で、プロデューサーはどこから見るの?」
P「どこからでも見たいけどなあ」
愛海「まあね」
P「……でも、そうだな。あえて言うなら下から?」
愛海「おっ、なかなかニッチなとこにいくね。それはまたどうして?」
P「いや、俺さ、プロデューサーだろ? 水着グラビアとかの現場に立ち会うこともまあそれなりにあるわけよ」
愛海「あたしも将来プロデューサーになるね」
P「おう、そんときは丁寧に教えてやるよ。……でな、水着着てる子といると、上からとか横からはわりと普通にしてても見えるんだ」
愛海「ズルくない? プロデューサーってどうやったらなれるの?」
P「ズルくありません、今はアイドル頑張ろうな。……だからかな。やっぱこう、下から覗く非日常感は、ちょっと特別感があって良い」
愛海「なるほどね。わかるよ」ポチポチ
P「プロデューサー なるには で検索するのやめよ?」
P「……ていうか愛海、お前も水着の仕事のときとか他の子に近づけるだろ。そっちのがいいだろ」
愛海「プロデューサーあんまりあたしにそーいうグラビア入れてくれないじゃん! だから欲求不満になってるんじゃん!」バンバン!
P「…………」フイッ
愛海「こっち見てよ!!」
P「……いや、ね。需要と供給とかね。あんまり愛海を暴走させるなっていう上からの指示とかね。あるんすわ」
愛海「大人の都合じゃん! そんなので子どもの行く末を縛るなんてヒドい!」
P「いやお前、元はと言えば暴走繰り返したお前のせいがデカいんだからな? そのせいで清良さんとか真奈美さんとかにバーター頼まざるを得なくなってるんだから」
愛海「あっ、あれバーターだったの!? スターライトステージの!? やめてよ! 目が気になってなんにもできないんだから!」
P「スポンサーの意向だから……」
愛海「大人の都合じゃん!!」
愛海「……やっぱ大人ってズルいね」
P「そう言わないでくれ。みんな必死なんだ」
愛海「ふーんだ」
愛海「……ていうか、需要と供給か……そっか……」
P「ん? ……どうした?」
愛海「いや、さあ。あたし十四歳なわけじゃん?」
P「ああ」
愛海「他の十四歳の子って誰が浮かぶ?」
P「……えーと、蘭子とか、ナターリアとか?」
愛海「水着グラビア多いよね」
P「…………」フイッ
愛海「……ほんっと、世の大っきなお山信仰には呆れるよ! ちっさなお山の尊さがわかんないの!?」
P「どうどうどうどう」
愛海「プロデューサーもマジョリティに染まっちゃってるもんねー。……あのね、大きさじゃないんだよ?」
P「わかってるってば」
愛海「……ホントかなぁ」
P「ホントホント」
愛海「じゃあプロデューサー、あたしのはどう思ってるのさ」
P「えっ。……そういうこと聞く?」
愛海「聞くよ。さあ答えてもらおうじゃない」
P「ええー……正直に?」
愛海「もちろん」
P「んー……」
P「……五年後に期待、かな?」
愛海「ほら見たことか! ほら見たことか!!」
P「どうどうどうどう」
愛海「はあ、もう。やれやれだよ」
P「やれやれとか言うなよ。せっかく楽しい話題なんだから」
愛海「まあ、ね。……うん、落ち着くよ。お山のことを考えると心が凪ぐよね」
P「俺はむしろ荒ぶる」
愛海「ああ……それもあるね。場合によって使い分けだよね」
P「プロの技だな」
愛海「……やっぱり、お山はイイね」
P「ああ、イイよな。……男の体には山はないからなぁ」
愛海「……ん? いや」ジ-…
愛海「……ないことはないんじゃない?」
P「へっ?」
P(……男に、山? いや、ないだろ? ないよな?)
P(……なんだ、どこのことを言ってるんだ?)
P(……ハッ)
P(まさか、……まさか、俺のプロデューサー?)
P(俺のプロデューサーがフジヤマヴォルケイノしたときのことを言ってるのか……?)
P「……お、女の子がそんなこと言うんじゃありません!!」
愛海「ふわっ!? なになになに!?」ビクゥッ!
P「まったくもう! まったくもう! 俺はそんな子に育てた覚えはありませんよ!!」
愛海「育てられた覚えがないよ!? ていうかなに急に! なんの話!? そんな変なこと言った!?」
P「俺の息子がフジヤマヴォルケイノしたときのことを言ってるんだろ!?」
愛海「えっ、本当になんの話!?」
P「……アレェッ!?」
愛海「……もう。ビックリしたじゃんか。なにプロデューサー、子どもいたの?」
P「いや、実際的に子どもがいるわけではないけど……」
P「……あれー?」
愛海「なに言ってるの?」
P「いや、愛海。……俺のお山ってどこのこと言ってたんだ?」
愛海「どこって。一つしかないじゃん」
愛海「そりゃその立派なおデコだよ。立派な富士でしょ?」
P「ゴラァ」
P「おまっ。お前、愛海コラお前、コラァ! お前、愛海お前コラァ!!」
愛海「語彙力死んだね?」
P「うるせぇ!!」
P「……このっ、それだけは言っちゃダメだろうが! それを言っちまったらオシマイだろうが!! 誰が富士額だよ!! 誰が野菜王子だと!?」
愛海「言ってないよー?」
P「M字ハゲじゃねえや! 断じて違わい!」
愛海「だから言ってないってば。落ち着いて?」
愛海「……ていうかね、プロデューサー。富士額とM字後退は別物だからね?」
P「えっ。そうなの?」
愛海「そうだよ。詳しく言うのは割愛するけど、ちゃんと調べなよね。嫌だからって目を逸らすだけじゃ大切なモノを掴めないよ」
P「なんと……」
P「そうか、そうだったのか……つまり、俺の生え際に心配はいらないんだな!?」
愛海「そうも言ってないよ。ちゃんと聞いて?」
P「やったぜ!!!」
愛海「これはダメかもわからんね……」
(カァ-……カァ-……)(カラスデスヨ-)
愛海「あっ、もうこんな時間?」
愛海「あたしそろそろ帰らないと」
P「そうか。いつのまにやら結構時間経ったな。気をつけてな」
愛海「うん。まあ寮に戻るだけだし、気をつけるほどのこともないんだけどね」
P「それでもだ。お前はアイドルなんだからな」
愛海「うん。ありがと」
愛海「……さて。じゃあね、プロデューサー! また明日!」ガチャ
P「おーう」ヒラヒラ
P「……あ」
P「やっべ、仕事……」ポリポリ
ちひろ「お疲れさまです」ガチャ
P「」ビクッ
ちひろ「あ、プロデューサーさん。すみません、出張でお仕事任せてしまって。進捗はどうですか?」
P「…………」フイッ
ちひろ「……?」チラッ
(片付いていない書類たち)
ちひろ「あっ! なんですかこれ! 全然終わってないじゃないですか!」
P「うるせぇ! こんな仕事の山を一人に任せる方がおかしいんだよォ!!」
おしまい。
この作品はフィクションです。作中に登場するプロデューサーの性癖等々は筆者とはなんの関係もございません。ホントです。
ご覧いただき、ありがとうございました。
元スレ
【モバマス】P「平成浪漫談義」
http://wktk.open2ch.net/test/read.cgi/aimasu/1501666888/
【モバマス】P「平成浪漫談義」
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