けものフレンズ 第1京話 じゅげむ
かばん「どうしたの?サーバルちゃん、うわー、お人形さんだ、それってもしかして」
サーバル「そうなの!かばんちゃんのお人形だよ、かわいいでしょ?」
かばん「うん、僕が言うのは図々しいけどかわいいね。」
サーバル「そんなこと無いよ!かばんちゃんはかわいいよ!」
かばん「あ、ありがとうサーバルちゃん、それにしても、髪型とか服装とか上手に特徴を掴んでるなあ。」
サーバル「だよねー、アライさんが作ってくれたんだよー」
サーバル「?そんな匂いしないよ」クンクン
かばん「あ、いやーそのー、なんていうか…サーバルちゃん、これ毛がついてるよ。」
サーバル「本当だー、持って帰る途中で我慢できなくて何回かギューってしちゃったからかな」
かばん「(なんでだろう、なんか嬉しいけど恥ずかしい。)」
サーバル「みゃ?」
かばん「じ、地震?」
ラッキービースト「プルルルルルルル!緊急警報!緊急警報!サンドスター火山の噴火を確認!ガイド及び暫定ガイドは速やかにお客様を屋内へと避難誘導して下さい!」
かばん「わわ!こっちまで飛んできてる!サーバルちゃん逃げよう」
サーバル「うわー!来てるよ来てるよ!」
サーバル「あれ?あれあれ?どうしよう
、どうしよう」
かばん「サーバルちゃん!?どこか痛いの?」
サーバル「ううん、かばんちゃんのお人形がどこにもいないんだ」
かばん「なんだ、よかった」
サーバル「よくないよ!あたしさっきの場所探してくる!」
かばん「あ、サーバルちゃん!待ってよ。」
かばん「サーバルちゃーん、そっちはー?」ガサゴソ
サーバル「なーい。かばんちゃんはー?」
かばん「こっちも無いよー。」
かばん「見つからないなあ。一回この辺りの草を刈ったほうがいいかな。」ガサゴソ
ガサガサガサガサガサガサ
かばん「サーバルちゃん?」
サーバル「なにー見つかった?」
かばん「あっちにいるのはサーバルちゃんじゃない、だ、誰かいるんですか?」
ガサガサガサ
かばん「返事がない、もしかしてセルリアン?」
ガサガサ
かばん「こっちに近づいてきてる、サーバルちゃん逃げて!」ダダダ
かばん「うわあ!食べないで下さーい!」
「食べにゃいですよ!」
かばん「あれ?この顔どこかで…」
サーバル「かばんちゃーん!大きな声だしたけど、大丈夫だった?」
かばん「う、うんまあ…」
サーバル「その子は?」
かばん「わからない。けど…なんか」
かばん「うん、でも耳としっぽはサーバルちゃんの…だよね。」
サーバル「ほんとだー。はじめまして、あたしサーバルキャットのサーバル、あなたは?」
かばんによく似た幼児「はじめまして!生まれたばっかでわかんにゃい!狩りごっこが好きです。」
サーバル「狩りごっこならあたしも負けないよー、それー」
幼児「わーい、きゃー!」
ボス「未確認のパターンだね。今にも思考停止しちゃしちゃアワワワワワワ」
かばん「ラッキーさんにもわからないか。」
サーバル「まてまてー。」
幼児「わーい。たーのしー。」
サーバル「かくかくうみゃうみゃあったんだー。」
コノハズク「成る程、話は聞かせてもらったのです。」
ミミズク「たのです。」
コノハズク「お前らは一線を越えてしまって、子供を作ってしまったということですね。」
ミミズク「ですね。」
かばん「ちょっ!全然聞いてないじゃないですか!」
コノハズク「ウィットにとんだジョークなのです。」
かばん「もう、からかわないで下さい。」
ミミズク「ですね。」
かばん「はい、手がかりだけでも知らないかと」
コノハズク「当然検討はついているのです。我々は賢いので。」
ミミズク「賢いので。」
コノハズク「ですが、その前に。」
かばん「あ、料理ですね。すぐに作ってきます。」
コノハズク「ものわかりの良いやつなのです。」
ミミズク「なのです。」
幼児「にゃのです」
ミミズク「おかわりが8皿づつしか無いことを除けばまあまあだったのです。」
幼児「ごちそーさまー。」
サーバル「すごーい。残さず食べれたね。よしよし。」なでなで
かばん「あの、それでこの子は…」
コノハズク「ズバリ、かばんの人形とサーバルの毛に反応して生まれたフレンズなのです。」
ミミズク「ほぼ、新種といっても間違いは無いのです。」
かばん「ああ、やっぱりですか。」
コノハズク「やっぱり反応の悪い奴です。」
ミミズク「もっと驚いて欲しかったのです。」
コノハズク「無いのならお前らがつけてやればいいのです。」
ミミズク「頭を使うのです。」
かばん「それは分かってるんですが、サーバルちゃんが」
サーバル「カサーバルちゃんがいいよ。」
コノハズク「……」
サーバル「あたしとかばんちゃんの名前をくっつけてカサーバルちゃんだよ。」
ミミズク「……」
サーバル「なんで、誰も返事してくれないの?」
かばん「ごめんサーバルちゃん、博士、何か良い名前ないですか?」
コノハズク「そういう本を見かけたのです。ついてくるのです。」
ミミズク「くるのです。」
かばん「崩れてきたら危ないからさわっちゃダメだよ」
コノハズク「あったのです。これなのです。」パラパラ
サーバル「絵がいっぱい描いてあるね」
かばん「思ったより薄い本なんですね。」
コノハズク「これは絵本というものらしいのです。」
ミミズク「けして薄い本ではないのです。」
かばん「?はあ…」
サーバル「かばんちゃん、なんて書いてあるの?」
かばん「えーっと、博士ここを指差してましたよね。じゅげむ?」
コノハズク「続きも読むのです。」
かばん「じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…かいじゃりすいぎょ、すいぎょーまつうんらいまーつくーねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽのしゅーりんがん、しゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけ…あのどこからどこまでが名前なんですか?」
コノハズク「最初から最後までなのです。」
ミミズク「なのです。」
サーバル「長いよ!」
コノハズク「全くこれだから素人は。」
ミミズク「よく聞くのです。」
コノハズク「この名前はヒトの親が我が子に幸せになってほしい。」
ミミズク「丈夫な子に育ってほしい。」
コノハズク「おいしくものをたくさん食べて欲しいというあらゆる願いを詰め込んだ名前なのです。」
ミミズク「なのです。」
コノハズク「ヒトの愛情を集めて煮詰めたいわゆるカレーなのです。」
幼児「ぼく、カレーすき!」
ミミズク「おいしいものなのです。」なでなで
かばん「でも、もうちょっと短く、呼びやすいほうが便利じゃ…」
コノハズク「お前らは親になるという自覚が足りないのです!」
ミミズク「生半可ではないのです!」
かばん「あ、あううう…」
サーバル「カレーが好きならカレーちゃんじゃダメなのかな?」
じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょうまつうんらいまつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこうじのやぶこうじぱいぽぱいぽのしゅうりんがんしゅりんがんのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ「ぼくはにゃんでもいいですよ」
サーバル「ボス、だれとお話ししてるの?」
ラッキー「………」
サーバル「教えてくれないとかばんちゃんを食べちゃうぞー」
ラッキー「食べちゃダメだよ。気にしないで、独り言だよ。」
じゅげむ「キャー!わーい!」タタタ
かばん「すいません。遠くから来てもらって。」
ツチノコ「お、おう。か、勘違いすんじゃねえぞ。俺はあいつの付き添いで来ただけで、べ、別にお前とサーバルに似た子供を見たくてきたわけじゃねーからな!」
かばん「はあ…」
じゅげむ「わーい!わーい!」タタタ
スナネコ「まてー、じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまー…… ふう、満足」
ツチノコ「飽きるなー!」
サーバル「ボス…また独りでおしゃべりしてるね…」
かばん「ラッキーさんも疲れてるんですよ…きっと。」
アライグマ「大変なのだー!パークの危機なのだー!居たのだ!かばんさーん」
かばん「あ、アライさん?どうしたんですか?そんなに焦って。」
アライグマ「大変なのだ!一大事なのだ!じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつふあらい、あれ?うんらいまつ?ふうらいまつ?あー!んー!わからないのだ!」
フェネック「じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまーつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけちゃんが大きな木に登ったら降りられなくなったんだってー」
サーバル「ええ!本当?」
かばん「フェネックさん、それってどこの木ですか?」
かばん「アライさん!僕達の子供は?」
アライグマ「アライさんもわからないのだ!プレイリードッグから又聞きして…ぐぬぬ、面目ないのだ…」
フェネック「またやってしまったねえ、アラーイさーん…」
かばん「ありがとうございます。プレイリーさんがいるのってアライさんが来たほうですよね?サーバルちゃんいこう。」
かばん「それで、僕達の子供は?」
プレイリー「自分もビーバー殿からの又聞きで場所を聞き忘れていたであります。申し訳ありません。」
サーバル「またー!?」
サーバル「待っててね。じゅげむじゅげむごこうのすりきれかいじゃりすいぎょすいぎょーまつうんらいまーつふうらいまつくうねるところにすむところやぶらこーじのやぶこーじぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがんしゅーりんがんのぐーりんだいぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょーきゅーめーのちょーすけ!」
かばん「まさか、落ちた?」
サーバル「ええ!?怪我してるかも」
かばん「いそいで探さないと…あれは?」
ジャガー「そーら」バシャバシャ
じゅげむ「わーい!お舟だー!」
サーバル「なんでジャガーといるのー?」
ジャガー「ん?」
かばん「よかった…ありがとうございます。」
ジャガー「別にいいんだが、次からはあまり目をはなすなよ、やんちゃざかりなんだから」
かばん「ごめんなさい。本当に気を付けます。」
サーバル「やっぱり名前が長すぎるよ。カサーバルちゃんのほうがずっといいよ」
かばん・ビーバー・ジャガー「それはない」
サーバル「ええー!」
おわり
プリンセス「今週はじゅげむについて復習するわよー。なんか早口言葉っぽいわよね。」
PPP「あーなんか、わかるー」
ジェーン「早口言葉に自信ある人手ーあげて!」
フルル「カエルポコポコミポコポコ」
コウテイ「いや!いえてないし!」
パッパッピップ ペッペポパッポーパッパーペパプ
プリンセス「次回、しにがみ」
本当におわり
元スレ
けものフレンズ 第1京話 じゅげむ
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コメント一覧 (13)
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- 2017年07月23日 10:28
- 川に流されて死にそう
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- 2017年07月23日 10:55
- 次回予告不穏すぎ
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- 2017年07月23日 11:13
- 次回はりゅーくが出てくるあれか
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- 2017年07月23日 11:28
- しにがむのか・・・
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- 2017年07月23日 14:56
- いろんなのがフレンズ化してるし死神もなりそう
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- 2017年07月23日 17:35
- アンナ・カレーニナと名付けよう
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- 2017年07月23日 22:35
- テーマが落語のじゅげむで書いてるから、次は落語のしにがみがテーマってことじゃないかな?
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- 2017年07月23日 23:03
- 落語の死神、主人公死ぬからけもフレではNGやで
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- 2017年07月24日 02:44
- 語り手はボスで、ろうそくの代わりに充電池を使えば良いのよ
せんきのむしのフレンズとかやかんちゃんとかシリーズで欲しいねえ
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- 2017年07月24日 14:32
- 人情もので子は鎹
ギャグを活かしてちりちてちん
与太郎ものやると役者が多すぎるなwww
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- 2017年08月18日 13:23
- 予告なのに復習とはこれいかに
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- 2017年08月21日 04:42
- 短いながらにも けもフレ愛感じる良いssだと
思いました。ぜひ次回作もみたいです
ただじゅげむの長さを強調させるために
じゅげむが喋る時も
全て書いた方がいいと思った
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- 2017年09月12日 15:04
- 食にがめつい博士をハメる話としてジャパリちりとてちんは上手い具合に行きそう
むしろ王道過ぎるから敢えて避けたのか