【ガヴドロ】ヴィーネ「過去に戻ってガヴの駄天を防ぐ」
- 2017年07月23日 01:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ヴィーネ「起きなさいガヴ!もう昼の3時よ!」
ガヴ「んあ…?ヴィーネ…?」
ヴィーネ「もうガヴったら…休日とはいえこんな時間まで寝て…」
ガヴ「いやぁ…昨日イベント走ってたら気が付いたら朝の9時でさ…」
ヴィーネ「はぁ…そんな生活してたらいつか身体壊すわよ…」
ガヴ「てなわけでまだ寝不足だからおやすみー…Zzz」
ヴィーネ「こらー!今日は買い物に行く約束でしょう!」
………
ヴィーネ「はぁ…最近ガヴが更に駄目になってる気がする…」
ヴィーネ「確かにあのままでいてほしいとは言ったけど…私もずっと一緒にいれるとは限らないし…」
ヴィーネ「ガヴの将来を考えたら…」
ヴィーネ「…あら?何かしらこれ?…時計?」
カチッ
ヴィーネ「へっ?きゃあああああ!?」
シュイーン
サターニャ「おかしいわねー?魔界通販で買った過去に戻る時計…このあたりで落としたはずなんだけど…?」
ヴィーネ「痛たた…、ここは?」
ヴィーネ「え!?あれって…」
聖ガヴ「あっ!?ヴィーネさん、こんにちは!」ニコッ
ヴィーネ「ガヴ!?駄天前に戻ってる!?」
聖ガヴ「駄天?」
ヴィーネ(どういうこと…?はっ!?そういえば昨日の魔界通販のアイテムって…)
ヴィーネ「ガヴ?今日って何日だっけ?」
ガヴ「今日ですか…今日は…」
………
ヴィーネ(やっぱりガヴが駄天する前の日にちだ…)
聖ガヴ「ヴィーネさん?今日はどうしたのですか?何か様子が…」
ヴィーネ「え?…いや、何でもないわよ?」
ヴィーネ(このガヴも…放っておいたら駄天しちゃうのよね…)
ヴィーネ「………」
ヴィーネ(不法侵入は気が引けるけど…)
ヴィーネ「よし!合鍵使えた!」
ヴィーネ(確かガヴはパソコンでネトゲを見て駄天したのよね…)
ヴィーネ(パソコンを壊すわけにはいかないから…ネトゲの広告をブロックして…と)
ヴィーネ「これでガヴは駄天しない…」
ヴィーネ(寂しいけど…これもガヴのためよね…)
ピコーンピコーン
ヴィーネ「このアラームは…?ああ、そんな長くは過去に滞在できないのね」
ヴィーネ「じゃあ…現在に戻りましょう!」
シュイーン
ヴィーネ「さて…ガヴはと…」
ピンポーン
………
ヴィーネ(あれ?返事がない…留守にしてるのかしら…)
ヴィーネ(結局あのまま会えずに月曜になっちゃった…でも駄天してないなら学校で会えるわよね!)
………
ヴィーネ「どうして!?なんで学校に来ないの!?」
サターニャ「どうしたのヴィネット?」
ヴィーネ「ああ、ガヴ今日はどうしたのかと思って…」
サターニャ「ガヴって?」
ヴィーネ「ガヴリールよ!天真=ガヴリール=ホワイト!」
サターニャ「ああ…あの…」
サターニャ「エンコウ?だっけ?それがバレて退学になった子?」
ヴィーネ「…え?」
サターニャ「ぐえっ!?ちょっとヴィネット苦しい…」
ヴィーネ「あっ…ごめん…」
サターニャ「私も詳しく知らないのよ…あれ?その時計ヴィネットも買ったの?」
ヴィーネ「あっ…これは…」
サターニャ「その時計過去に戻るだけじゃなくて視ることもできるらしいのよ!!」
ヴィーネ「サターニャ!その機能教えて!」
_____________________
ガヴ「ふう…ゴミ拾いをしていたらすっかり暗くなってしまいましたね…」
「お嬢ちゃん、1人かい?」
ガヴ「え?あ…はい」
「ちょっとおじさん道に迷っちゃってね…よければついてきて案内してくれないかい?」
ガヴ「分かりました!私でよければ!」
「」ニヤリ
路地裏
ガヴ「やっ!やめてください!!」
「お嬢ちゃんがいけないんだよ…おじさんみたいな悪い人に不用心についてくるから…」
ガヴ(神足通を使ったらこの人に見られる…!かといってこの人を消すわけにも…)
………
ガヴ「あ…///はぁ…///」
「ぐへへ…気持ちよかったよお嬢ちゃん…」
ガヴ(ああ…私…天使なのに…)
ガヴ(こんなので…気持ちよくなっちゃうなんて…)
________________
ヴィーネ「ヴヴォエエエエエエエエ!!!」ボドボド
ヴィーネ(そのあとのガヴの堕ちる様は見てられるものではなかった…)
ヴィーネ「こんな…こんなの…」
ヴィーネ「認めてたまるかああああああああああ!!」ポチッ
シュイーン
堕天原因 色欲
「ぐへへ…今日はどの子をターゲットにしよう…」
ヴィーネ「おじさん…私といいことしない…?」
「おっ?」
「まさかこんなかわいい子から誘ってくれるなんてねぇ…いいよ、じゃあおじさんと向こうに…」
………
路地裏
「さて…うっ!?」ドサッ
ヴィーネ「よし…気絶したわね…」
ヴィーネ「さて…ガヴをあんなにしたのは…」
ヴィーネ「 こ れ か し ら ? 」
ドスッ ドスッ グチャッ
「次のニュースです。今日午後、舞天市で下腹部が切り取られた男性が…」
シュイーン
現在
ヴィーネ「さて…ガヴは…と…」
「ヴィーネぇー」
ヴィーネ(この声はガヴ!堕天は防げたみたいね!)
ヴィーネ(…ん?でもなんかいつもより野太かったような…)
デブリール「ヴィーネ!おはよう!」ドスドス
ヴィーネ「いや誰だお前!?」
ヴィーネ(なんで…?どうしてこんなことに…)
サターニャ「ガヴリール!今日もあの店で勝負よ!」
デブリール「またお前か…まあ行きたかったからいいか」
ヴィーネ(あの店…?)
ラーメン 〇郎
デブリール「ヤサイマシマシニンニクカラメ」
サターニャ「同じので!!」
ヴィーネ(うわぁ…何あのカ口リーの高そうなラーメン…)
ヴィーネ(あんなの日常的に食べてたらああなるわ…)
ヴィーネ(でもサターニャはほとんど変わって…ん?)
サターニャ「ふう…暑い…」ヌギッ プルン
ヴィーネ(サターニャの胸が…ラフィ…いや、それ以上に…)
駄天原因 暴食
シュイーン
過去
ガヴ「おや…なんでしょうあの行列…?」
ガヴ「ラーメン屋さんのようですね!ちょっと行って…」
ヴィーネ「ちょっと待ってガヴ!!」
ガヴ「うわぁ!?ヴィーネさん!?」
ヴィーネ「あの店のラーメンってすごい大盛なのよ!ガヴだと食べきれないでしょ?」
ガヴ「うーん…確かに私はそんなに多くは食べられませんし…残すのは失礼ですしね…」
ヴィーネ「でしょ?代わりに私と別のもの食べに行きましょう?」
ガヴ「はいっ!」
………
現在
ヴィーネ(これで元のガヴに…)
ガヴ「ヴィーネ、おはよう」
ヴィーネ「ガヴッ!おはよう!」
ヴィーネ(よしっ!太ってない!)
ヴィーネ(…あれ?)
ヴィーネ(ガヴって小さいけど…こんなに細かったっけ?)
ヴィーネ(それに駄天使状態になってる…?)
ガヴ「おっ!期間限定ガチャ来てるじゃん!」
ヴィーネ(しまった!?スマホアプリの方に行ったか!!)
ガヴ「とりあえず5万ぐらいを…」
ヴィーネ(!?)
ヴィーネ「ガ、ガヴ…?ちょっと使いすぎじゃない…?」
ガヴ「はぁ?何言ってんだよヴィーネ」
ガヴ「家賃までは無課金だぞ」
ヴィーネ「」
ヴィーネ「で、でも出るかわからないものにそんなかけても…」
ガヴ「出るまで回すから出る確率は100%だぞ」
ヴィーネ「」
駄天原因 強欲(ガチャ欲)
ヴィーネ(痩せてたのは食費を前以上にギリギリまで削ってたせいね…)
ヴィーネ「そういえばガヴは部活とか考えてる?」
ガヴ「部活…ですか?」
ヴィーネ(そうよ…ガヴの興味を健全な方向に向かわせればいいのよ!)
ガヴ「そうですね…人間のことを学ぶにはいいかもしれませんね!」
ヴィーネ(よし!食いついてきた!)
ヴィーネ「よしっ、戻ってきた!」
ヴィーネ(そういえばガヴ…なんの部活に入ったんだろ?)
………
漫画研究会
ガヴ「暑いなぁ…喉乾いちゃった…」
男子1「ガヴリールちゃん!飲み物買ってきてあげるよ!」
男子2「貴様抜け駆けは許さんぞ!ガヴリールちゃん!この飲み物好きだったよね!」
男子3「お前もだよ!ガヴリールちゃん!部屋暑いよね!今扇風機持ってくるね!」
ガヴ「ふふっ、みんなありがとう」ニコッ
男子s「」ズキューン
ヴィーネ(こっ、これはいわゆる…)
ヴィーネ(オタサーの姫状態…!!)
____________________
ガヴ「ヴィーネさんに部活を進められましたけど…どの部活が良いのでしょうか…」
「誰かー!! 漫画研究会に入りませんかー!!」
「部員1人が足りなくて困ってるんですー!」
「うう…このままじゃ廃部だ…」
ガヴ「!!…あの!私でよければ入部させてください!!」
………
「いやー、こんなかわいい子が入ってくれるなんてなー」
ガヴ「かわいいだなんてそんな…」テレテレ
(天使だ…)
ガヴ「はいっ!私でよければぜひご一緒させてください!」ニコッ
男子1「はうっ!」ズキューン
………
男子2「ガヴリールちゃん!荷物持ってあげるよ!」
ガヴ「ありがとうございます、優しいんですね」ニコッ
男子2「ふぐぅ!」ズキューン
………
男子3「ガヴリールたん!欲しがってたグッズあげるよ!」
ガヴ「わぁ!ありがとうございます!これずっと欲しかったんです!」ニコッ
男子3「うひょお!」ズキューン
____________________
ヴィーネ(うわあ…どんどん落としていってる…)
ヴィーネ(でも、別に堕落してるわけじゃないし…)
ヴィーネ(ガヴが幸せそうならそれでいいか!)
ガヴ「はぁ…私これとこれが欲しいなぁ…でも高いしなぁ…」
男子1「それなら俺が買ってあげるよ!」
ガヴ「わぁ!嬉しい!」
男子2「はいこれ!前欲しがってたやつ!」
ガヴ「買ってきてくれたんだ!ありがとう!」
男子3「ガヴリールちゃん!!他には!?他には欲しいものない!?」
ガヴ「じゃあ…これとこれをくれたら…嬉しいなぁ♡(上目使い)」
ヴィーネ「………」
ヴィーネ(様子が気になって見に来たけど…これは…)
ガヴ「え?何か問題でもありましたか?」
ヴィーネ「!?だってこの前貰ってたのなんて数万円はするものでしょ!?高校生が簡単に手を出せるものじゃないわよ!?」
ガヴ「そうでしょうね、だから欲しかったんですよ」
ヴィーネ「だったらガヴもお返しでも…」
ガヴ「お返しならもうしてるじゃないですか」
ヴィーネ「え?」
ヴィーネ「確かに喜んでいたけど…」
ガヴ「私は彼らを喜ばせているんですよ、それで十分じゃないですか」
ヴィーネ「ッ!ガヴはそれでいいのっ!?」
ガヴ「当たり前でしょう?」
ガヴ「だって私は崇め奉られるべき…とっても可愛い天使なんですもの」ニコッ
ヴィーネ「」
堕天原因 傲慢
ヴィーネ(ちやほやされすぎて変なことになってる…)
………
不良リール「あぁん!?何見てんだゴルゥア!!」
ヴィーネ(どうしてこうなった…)
堕天原因 憤怒
………
ヴィーネ(しかし、どれも上手くいかなかった…)
ヴィーネ(ガヴは前に自分には堕天する才能があったといっていたが…この現状を見る限り予想の遥か上を行く才能だったようだ)
ヴィーネ「はぁ…駄天しないようにずっと見守れればいいんだけど…過去にはそんな長く滞在できないし…」
ヴィーネ「…あれ?そういえば…」
ヴィーネ宅
ピンポーン
過去ヴィーネ「はーい、どちらさま…え!?私!?」
ヴィーネ「居たああああ!!」
過去ヴィーネ「へっ?何!?何なの!?」
ヴィーネ(ああ…なんで気づかなっかったんだろう…)
ヴィーネ(過去の私に乗り移ってたんじゃなくて…今の私自身が過去に行ってたんだ…)
ヴィーネ(…となれば)
ヴィーネ「早速で悪いんだけど、話を聞いてほしいの!」
ヴィーネ「そう!だから私に見守っていて欲しいのよ」
過去ヴィーネ「わかったわ、友達を堕天させるわけにはいかないわよね!!」
ヴィーネ「頼むわね!」
シュイーン
ヴィーネ「さて、私はうまくやってくれたかしら…」
「ヴィーネ!」
ヴィーネ(この声はガヴ!)
聖ガヴ「おはようございます!」
ヴィーネ「………」ポロポロ
ガヴ「ヴィーネ!?どうかしたのですか!?」オロオロ
ヴィーネ「いえ…ちょっと嬉しくて…」
ヴィーネ(よかった…堕天する未来は防げたのね)
ヴィーネ(…ん?でもなんだろうこの違和感…?)
ヴィーネ「ええ、いいわよ」
ヴィーネ(お世話する必要がなくなって、ちょっと寂しい気もするけど…)
ヴィーネ(…これでよかったのよね?)
サターニャ「ガヴリール~、ヴィネットぉ~、宿題見せて~(泣)」
ヴィーネ(こっちは全く変わらないわね…)
ヴィーネ「ほら、教えてあげるからこっちに…」
ガヴ「はい、サターニャさん、今日の宿題の答えですよ」
サターニャ「わーい!いつも助かるわ!」
ヴィーネ(…ん?)
ヴィーネ「サターニャ、自分の力でやんなきゃ意味が…」
ガヴ「これで写すだけですから自分の席でできますよね?早く書き写さないと間に合いませんよ?」
サターニャ「分かったわ!書き写してくる!」
ガヴ「この前みたいに私の名前まで書き写さないでくださいね」
ヴィーネ「ちょっとガヴ…いくら天使とはいえさすがに甘やかしすぎじゃない?」
ガヴ「別にいいじゃないですか、それよりも今日はですね…」
ヴィーネ「……」
ガヴ「学校やっと終わりましたね!ヴィーネ!遊びに行きましょう!」
ヴィーネ「あ、そうだ!!せっかくだからサターニャとラフィも誘って…」
ガヴ「…私と2人じゃ…駄目ですか?」
ヴィーネ「!?」
ヴィーネ「わかった、いいわよ…」
ヴィーネ(なんかこのガヴも…おかしい…?)
ヴィーネ「へぇ…それは楽しみ…あら?」
おばあさん「ふぅ…ふぅ…」
ヴィーネ「あのおばあさん…あんな重い荷物持って歩道橋を…」
ガヴ「ヴィーネ?どうかしましたか?」
ヴィーネ「ガヴ!私ちょっとあのおばあさんのこと手伝ってくる!!」ダッ
ガヴ「あっ!ヴィーネ!?」
ガヴ「…仕方ないですね」
ヴィーネ「いえいえ、そんなお礼なんて…」
ガヴ「では、おばあさん、帰りもお気をつけて」
………
ヴィーネ(やっぱり何かおかしい…)
ヴィーネ(この状態のガヴならおばあさんに気が付いた時点で手伝いに行ってもおかしくないはず…)
ヴィーネ(それなのに今回は私が向かってから手伝いに来た…)
ガヴ「ヴィーネ?さっきから考え事ばかりして…どうかしたのですか?」
ヴィーネ「え!?…ああいや、なんでもないわよ」
ガヴ「…そうですか」
男1「よう!そこの女子高生たち!」
男2「俺らと遊んでいかない?」
ヴィーネ(うわぁ…今時にわかりやすいぐらいのナンパ…)
ガヴ「…ヴィーネ、行きましょう」スタスタ
ヴィーネ「そうね」スタスタ
男1「まあまあ話だけでも…」ガシッ
ガヴ「ヴィーネに触れるなッ!!」ビュン
男1「へっ?」ゴスッ
男1「ぎゃああああああああ!!」ゴロゴロゴロ
ヴィーネ「えっ!?」
ヴィーネ(私の肩をつかんだ男は…ガヴに蹴られて5メートルほどふっ飛ばされていた)
男2「ひっ!?」
ガヴ「さっさと消えてください」ギロッ
男2「ひいいいいいいい!!」ダッ
ガヴ「あのぐらいしないとしつこく付きまとってきますよ」
ヴィーネ「でもあの人たち別に悪事をしてたわけでも…」
ガヴ「…やっぱりヴィーネは優しいですね」
ガヴ「私は我慢できなかったです」
ガヴ「本当はもっと懲らしめたいんですけど、これ以上はさすがに人間じゃないってバレかねませんからね」
ヴィーネ「………」
ヴィーネ(でも、過去に戻って防ごうにも原因がわからない…)
ヴィーネ「そういえば…過去と未来しか行き来してないけど…その間の記憶ってどうなってるの?」
ヴィーネ「この間を過ごしたはずの私はいるはずなんだけど…どこにいってるのかしら?」
ヴィーネ(その記憶から…原因が突き止められるかもしれない…)
ヴィーネ「あった!日記帳!!」
ヴィーネ(私なら…毎日日記を書いてるはず!)
………
〇月〇日
未来の私に言われた通り、ガヴと出来るだけ一緒にいるようにした。明日は一緒にお泊りする予定!
〇月×日
今日もガヴと遊びに行った。しかし、こんなにいい子なガヴが堕天するとは思えない。未来の私が言っていたことは本当なのかしら?
〇月△日
明日からいよいよ学校!!楽しみ!!
〇月〇日
今日はガヴ、サターニャと一緒に勉強会!!サターニャが宿題に苦戦してるので付きっ切りで教えなければ…
〇月◇日
今日はラフィと喫茶店に行った。話してみると共感できる部分もあり仲良くできそう!!
………
ヴィーネ(今のところ特に変わったことはないわね…)
今日は4人でショッピングに行った。みんなと遊ぶのはとても楽しい。
…ただ、最近ガヴが元気なさそうにしている。何かあったのかしら…心配…
×月△日
最近何か視線を感じる…ホラー映画を見たせいかしら(泣)…気のせいだと思いたい
×月×日
ガヴの様子がおかしい…どこがどうとは言えないんだけど違和感を感じる…もしかして未来の私が言っていた堕天とはこのことだろうか…注意しなければ
×月◇日
ガヴに感じていた違和感に気づいた。私の周りに人が長い間居ないようにあしらっているのだ。表面上は優しく振舞っているように見えるぶん余計に怖い…
△月〇日
朝起きたらベッドにガヴが居た
ヴィーネ「!?」
どうやらガヴは私に依存しているらしい
最近行動が更にエスカレートしてきた…そろそろやめなさせなければ…
ヴィーネ(あれ…日付が飛んでる…これは…昨日の日付?)
△月×日
ガヴは変わってしまった…いや、私が変えてしまったのだろうか?今日はガヴが天界に呼び出されて居ないようなのでやっと日記が書ける。
未来の私がした様に、魔界通販で買ったこの時計で私は過去に戻ろうと思う。そしてガヴを元に戻してみせる。それが私の罪滅ぼしだ。
ヴィーネ(えっと…つまり…今までこの時間にいた私は過去に戻って…そこに入れ替わるような形で私が来たわけね)
ヴィーネ(ということは今までの場合も…)
ガヴ「ヴィーネ」
ヴィーネ「ガ、ガヴ!?いつからそこに…というか鍵は!?」
ガヴ「ふふっ、今更じゃないですか、神足通を使えば簡単に入れますよ」
ヴィーネ(日記には…私に依存してるとか…行動がエスカレートしてるとかって…)
ガヴ「ふふっ、うふふっ、ヴィーネぇ…」
ヴィーネ(や、やばい…)
ムギュ
ヴィーネ「!?」
ガヴ「ああ…私の前にまた現れてくれたんですね…♡」
ガヴ「知ってますよ」
ヴィーネ「!?」
ガヴ「私の知ってるヴィーネが居なくなってしまったことも…そして、あなたが私の堕天を防ごうと奔走してくれたことも…」
ガヴ「この千里眼で…全部…」
ガヴ「私、悲しかったんです…ヴィーネが居なくなって…」
ガヴ「でも…ヴィーネが来てくれたんです。私のために奔走してくれたヴィーネが!!」
ガヴ「嬉しかったんですよ…こんなにも私を愛してくれるヴィーネがまた来てくれたことが…」
ヴィーネ「ガヴ…」
ガヴ「だから…」
ガヴ「 も う 離 さ な い 」
ヴィーネ「!?」ゾクッ
ガヴ「…いえ、もう堕天使といってもいいでしょうね」
ガヴ「だって…ヴィーネが私以外と話しているのを見るだけで…その人が…」
ガヴ「憎くて、憎くて、憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎」
ヴィーネ「ひぃ!?」
ガヴ「こんなにも醜い気持ちで溢れてしまうんですから…」
ガヴ「でも、私のために来てくれたヴィーネなら…」
ガヴ「こんなになった私のことでも…愛してくれますよね」ニコッ
ヴィーネ(やばい…本能が逃げろと言ってくる…)
ガヴ「さぁヴィーネ…私と一緒に…」シュルシュル
ガヴ「 な り ま し ょ う ?」
ヴィーネ「ひっ!?」ズザザッ
ヴィーネ「だって…」
ヴィーネ(目が…目が怖い…)
ガヴ「どうして…どうして…」
ガヴ「私から離れるんですかぁ!?」クワッ
ヴィーネ「きゃあああああああああああ!!」ポチッ
シュイーン
堕天原因 嫉妬
ヴィーネ「はぁ…はぁ…」
ヴィーネ「まさかあそこまでなっちゃうなんて…」
ヴィーネ「……」
………
現在
ガヴ「んー、むにゃむにゃ…」
ヴィーネ「…ほら、起きなさいガヴ」
ガヴ「んぁ…ヴィーネ?」
ヴィーネ(私はあのあと…ガヴのパソコンでネトゲが出来るようにして全てを元通りにした)
ヴィーネ(誰かの生き方を思い通りにしようなんて、おこがましい考えだったのだろう)
ガヴ「…どうした?そんな思いつめた顔して…?」
ヴィーネ「…ううん、なんでもない」
ガヴ「そっか…じゃ、おやすみ…」
ヴィーネ「え?ちょっと!?」
ヴィーネ「はぁ…でも、この方がガヴらしいか…」
駄天理由 怠惰
END
〇月〇日
明日はヴィーネさんとお泊り会!!楽しみです!!
〇月×日
今日もヴィーネさんと遊びに行きました。ヴィーネさんは私のことをとても見てくれていて、細かいところにも気を効かせてくれるのでとても居心地がいいです。
〇月△日
明日からいよいよ学校!!ヴィーネさんとも一緒のクラスになったので一緒に勉強に励むことが出来るので嬉しいです!
〇月〇日
今日はヴィーネさん、サターニャさんと一緒に勉強会をしました。ただ…サターニャさんは勉強が苦手なようでヴィーネさんが付きっ切りに…サターニャさんさえ■■■■■■
…天使として恥ずべきことを書いてしまいました。反省しなくては…
〇月◇日
ヴィーネさんはラフィと一緒に喫茶店に行ったそうです…学校に入ってからヴィーネさんといる機会が減っている気がします…入る前は私とずっと遊んでくれたのに…
×月〇日
ヴィーネさんをショッピングに誘ったらサターニャさんとラフィも来ることになりました。ヴィーネさんが誘ったそうですが…私は2人で行きたかったのに…
×月△日
千里眼でヴィーネさんの生活を覗いてしまいました…こんなことに力を使うなんて…
…でも、ヴィーネさん、綺麗だったなぁ…
×月×日
ヴィーネさんが私のことをまた気にかけてくれるようになりました!嬉しいです!この時間がずっと続けばいいのに…
×月◇日
ヴィーネさんから距離を取られているように感じる…この間のあれがまずかったんでしょうか…もっと近くにいたいのに…
△月〇日
思わずヴィーネさんの家に侵入してしまいました
△月△日
ああ、もう抑えが効かない…こんなこと…ヴィーネさんの迷惑になるだけなのに…こんな感情…天使が持ってはいけないのに…ああ、でも…ヴィーネ…ヴィーネ…私だけを…
△月×日
ヴィーネが居なくなった。当然の報いだと思います…私がやってきたことは紛れもなく…私が悪いことは分かっているのに…抑えが効かない、感情がコントロールできない…私はもう戻れない
それでも…できることならもう一度…
シュイーン
ガヴ(ああ…また…私は…)
ガヴ(あれから…何度か別のヴィーネが私のところに来た)
ガヴ(だけれど…全員居なくなってしまった…)
ガヴ(当たり前だ…ここまで堕ちた私を受け入れてくれるなんて…そんな我儘な願いが届くはずはない…)
ガヴ(それでも…ヴィーネが来るたびに少し期待してしまう…)
ガヴ(私を…受け入れてくれる…そんなヴィーネが…)
シュイーン
ヴィーネ?「………」
ガヴ「ヴィーネ!!」
ガシッ
ガヴ「へっ?」
ガヴ「あぐっ…!ヴィーネ…苦し…!」
ヴィーネ?「もう逃がさない…ガヴ…今度こそ…」
ヴィーネ?「私のものにしてあげる…」
ガヴ(…ああ、そうか)
ガヴ(…堕ちた私には…同じだけ堕ちたヴィーネが…お似合いか…)
ガヴ(意識が薄れていく…このままじゃ…)
ガヴ(ああ、でも…こんなにもヴィーネに求められるなんて…)
ガヴ(…嬉しい♡)
ガクンッ
END
元スレ
ヴィーネ「過去に戻ってガヴの駄天を防ぐ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1500731504/
ヴィーネ「過去に戻ってガヴの駄天を防ぐ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1500731504/
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コメント一覧 (23)
-
- 2017年07月23日 01:21
- 所々胸糞要素があるのがつらい
-
- 2017年07月23日 01:30
- タイトルでまどマギみたいな感じかな?と思ったら、だいぶ違った
-
- 2017年07月23日 01:42
- 結構練られてて面白かった。
-
- 2017年07月23日 01:49
- 俺「へっへっへ……過去に戻れる時計を手に入れたぜ!こいつを使ってギャンブルで大儲けだ!」
俺「やったぜ!俺もこれで大金持ちだ!……ん?車が!?」プップー キキィィィィ!! グシャアッ!!「ぐわぁ!」
俺「し…しまった……これじゃ助からない……だが…この時計を使えば………」
俺「!? と、時計が壊れてる!? 時計が勝手に過去に!? 」
プップー キキィィィィ!! グシャアッ!!「ぐわぁ!ま、また時計が!」
プップー キキィィィィ!! グシャアッ!!「ぐわぁ!また勝手に!」
プップー キキィィィィ!! グシャアッ!!「ぐわぁ!時計が止まらない!」
プップー キキィィィィ!! グシャアッ!! プップー キキィィィィ!! グシャアッ!! プップー キキィィィィ!!グシャアッ!!……
俺「も……もう止めてくれぇぇぇ!!こんな事なら…死んだ方がましだぁぁぁっ!!!!」プップー キキィィィィ!! グシャアッ!!
-
- 2017年07月23日 01:54
- カカカ‥‥‥‥!
ところがどっこい‥‥‥‥
過去を変えたからと言って幸せになれる筈がありません‥‥‥‥!
大切なのは過去を受け入れ、乗り越える覚悟です‥‥‥‥!
現実です‥‥‥!これが現実‥!
現実ですっ‥‥!
-
- 2017年07月23日 02:32
- 病みリール!そういうのもあるのか
-
- 2017年07月23日 02:37
- 私はヤンデレの先輩でも、ダメな先輩でもどんな先輩でも大丈夫です!!
すべて受け入れます!!
なので悪魔じゃなくて私を選んでください先輩。聞いてますか?先輩
私以外の女と話さないでください先輩
先輩が他の女と話してるの見るとおかしくなりそうです…
-
- 2017年07月23日 03:18
- 傲慢ガヴかわいい
破産するまで貢ぎたい
-
- 2017年07月23日 03:18
- ダメ……逃がさない……
逃げないで……ずっと私と一緒にいて………
-
- 2017年07月23日 03:25
- >>4
15年くらい前に見た本にあったわそんなの
確か灯台かなんか高い建物の上に登ろうとして途中で梯子が壊れて落ちて、時間を戻せる主人公が時間を戻したけど梯子が壊れるとこからしか戻せないみたいなの
-
- 2017年07月23日 03:33
- ※9
二番煎じ感がすごい
-
- 2017年07月23日 04:05
- ヴィーネとヴィーネが会うところなんかワロタ
-
- 2017年07月23日 04:32
- ※10
怪談レストランかな?
-
- 2017年07月23日 04:42
- ※4
「俺」の時間は――2度と進まなかった…。
時間と時間の中間を生きる生命体となり永遠に車に轢かれ続けるのだ。
そしてタヒにたいと思ってもタヒねないので
――そのうち「俺」は考えるのをやめた
-
- 2017年07月23日 09:41
- いいぞこれ
-
- 2017年07月23日 10:59
- ※4はジャンプで見たってことならアウターゾーンかな
でもまあ、似たような話は探せば他にもありそう
-
- 2017年07月23日 21:30
- ※5
時間の支配者1話みたいな解釈の仕方やな
-
- 2017年07月24日 00:13
- ※5
一条がとても良いこと言ってて草
-
- 2017年07月26日 10:56
- デブリールは別に誰かに迷惑かけてるわけじゃないし問題ないだろ
ニンニクキツかったりするとアレだが
-
- 2017年07月27日 15:38
- ラフィエルが息してなかったなw
-
- 2017年07月29日 21:43
- ヤンデレ?それぐらい可愛いですよね
好きな相手なら
-
- 2017年07月29日 21:45
- デブリール体臭キツそう
-
- 2017年10月23日 21:31
- 最後めちゃくちゃ怖かったけど話結構練られてて素直に面白かった