【ガヴドロ】ヴィーネ「はあ……」マスター(月乃瀬君どうしたんだろう……)
- 2017年06月30日 01:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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マスター(今日は休日で絶好の営業日和……とはいかず、私の喫茶店は閑散としていた)
マスター(しかし、誰も居ないというわけではなく、一人のお客さんはいた……)
マスター(彼女は月乃瀬君……ここで働く天真君の友人で、この店の常連客だ)
マスター(私のコーヒーの数少ない理解者で、私のコーヒーを飲むたびに美味しいと笑顔を見せてくれる天使が、
コーヒーに手を付けずに暗く落ち込んでいる)
マスター(力になりたい……いや、力にならねば!)スタスタ
ヴィーネ「え…………えっと……その……」ドヨーン
マスター「もし、よかったら私が相談に乗るよ?」
ヴィーネ「…………実は」
ヴィーネ「ガヴがやりこんでいたゲームのデータを消してしまったんです……」
ヴィーネ「わざとじゃなかったんです……ガヴの部屋の掃除をしているときに、ゲーム機に掃除機をぶつけてしまって……」
ヴィーネ「彼女は相当怒っていて、昨日からずっと口を聞いてくれないんです……」ズーン
マスター「うーん、結構深刻な問題だね……」
ヴィーネ「このままガヴと喧嘩したままで、疎遠になったら……」ジワッ
マスター「だ、大丈夫とは思うよ! 天真君も冷静になれば許してくれるよ!」アセアセ
ヴィーネ「だといいんですが……」
ヴィーネ「……! ガヴからだ!」ピッ
ヴィーネ「もしもし……ガヴ?」
ガヴリール『ヴィーネ……あの…………今日一日、無視してごめん……』
ガヴリール『わざわざ、掃除してくれたのに……たかだが、ゲームのことで怒ってしまって……』
ガヴリール『ヴィーネが謝ることないよ……お詫びに一緒に晩御飯食べに行かない? 奢るからさ』
ヴィーネ「分かったわ! じゃあ、あなたの家に今から行くわね」
ガヴリール『待ってるよ、ヴィーネ』ピッ
ヴィーネ「ご相談にのってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「いや、いいんだよ。解決して良かったね」
ヴィーネ「はい! ……そろそろ、ガヴの所に行きますね! また来ます!」カランカラン タッタッタ
マスター「月乃瀬君、いってらっしゃい」
ヴィーネ「はあ……」
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君? 悩み事なら相談に乗るよ」
ヴィーネ「……実は私はガヴのことが前から……その……気になっていて……」
マスター「それは……月乃瀬君は天真君のことが好きなのかい?」
ヴィーネ「……///」コクン
ヴィーネ「でも、彼女が私のことを、どう思っているかは分からないんです……」ズーン
マスター「うーん、天真君にアピールしてみたらどうかな? それで反応を確かめるとか」
ヴィーネ「アピールですか…‥やってみますね」スクッ
マスター「頑張ってね、月乃瀬君」
ヴィーネ「はい! ありがとうございました。また来ますね」カランカラン スタスタ
ヴィーネ「………………」ズーーーーーーーーン
マスター(今日の月乃瀬君はどうしたのだろう……すごい落ち込みようだ……)
マスター(こんな時こそ力にならねば……!)スタスタ
マスター「どうしたんだい、月乃瀬君。何か悩みが……」
ヴィーネ「マスター……さん……」グスッ
マスター「本当にどうしたの!?」
ヴィーネ「ガヴが……私に……!」ポロポロ
マスター「お、落ち着いて! 月乃瀬君!」アタフタ
マスター「では、落ち着いたようだし、何があったか話してくれるかね?」
ヴィーネ「はい……実は今日ガヴに告白されたんです」
マスター「おお!! それは良かったじゃないか!!」
ヴィーネ「でも、その時に嬉しすぎて混乱してしまって……」
ガヴリール『ヴィーネのことが前から好きです。私と付き合ってください!』
ヴィーネ『あ、あなたとはただの友達だから! 恋愛感情なんて一切ないから!』
ヴィーネ「……って言ってしまったんです」ズーン
マスター「ええ……」
ヴィーネ「せっかく、両想いになれたのに……! なんて馬鹿なことを……」ドヨーン
マスター(月乃瀬君は本番では緊張するタイプなのだろうか……?)
マスター「ちょっと、お客さんが来たから離れるよ」スタスタ
ヴィーネ「はい……」
マスター「いらっしゃいませー……て、天真君!? どうしたんだい!?」
ガヴリール「マスター……ヴィーネが私に……」グスッ
ヴィーネ(ガヴ!? なんでここに!?)サッ
ガヴリール「ヴィーネに『あなたとはずっとこのまま友達でいましょう』って言われた……」ポロポロ
ヴィーネ(そんなこと言って……! 言ったわね……)ズーン
ガヴリール「でも……勇気だして告白したのに……あんなこと言われたら……」グスッ
ヴィーネ「!!」
マスター「月乃瀬君は君のことを『ガヴ!!』」
ガヴリール「ヴィ、ヴィーネ!? なんでここにいるの!?」
ヴィーネ「ガヴ……私の話を聞いてくれる?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……うん」グッ
マスター(お邪魔だろうから奥に引っ込んでおこう)ソソクサ
ガヴリール「!!」
ヴィーネ「とても嬉しくて……変なことを言ってしまったけど……この気持ちに偽りはないわ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……信じられない」
ヴィーネ「え?」
ガヴリール「ヴィーネのこと信じられないから……私を信じさせて」ジッ
ヴィーネ「!」
ヴィーネ「分かったわ…………ガヴ」
ガヴリール「……」ドキドキ
ヴィーネ「……」スーハー グッ
ヴィーネ「あなたのことが前から好きです。私と付き合ってくれませんか?」
ガヴリール「……はい、喜んで」ポロポロ
ヴィーネ「ごめんね、ガヴ……大好きだよ……」ギュウ
ガヴリール「私もだよ……」ギュゥゥゥ
マスター「天真君よかったじゃないか、月乃瀬君と付き合うことができて!」
ガヴリール「ええ……まあ……///」カアア
ヴィーネ「ふふ……これもマスターさんのお陰です♪」
マスター「僕は何もしていないよ。君たちが自ら行動したからだよ」
ヴィーネ「……そうですね!」
マスター「そうだ! お祝いにコーヒーを淹れるからちょっと待っててね!」コポコポ
ヴィーネ「ありがとうございます……うん、いつ飲んでも美味しいですね!」ニコッ
マスター「それはよかったよ。天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「やっぱり、味は分からないです」
ヴィーネ「もう、ガヴったら」クスッ
ガヴリール「……ヴィーネ、そろそろ帰ろうか。時間も遅いし」
ヴィーネ「ええ、そうね。マスターさん、また来ますね!」ギュッ
ガヴリール「!……マスター次のバイトで」ギュッ スタスタ
カランカラン
マスター「うん、二人共幸せにね」
ヴィーネ「マスターさん、居ますか?」カランカラン
マスター「おお! 二人共、今日は卒業式だったよね? どうだった?」
ガヴリール「まあ、ぶっちゃけ怠い行事でしたね」
ヴィーネ「もう! そんなこと言わないの!」
マスター「ははは……で、今日はどうしたんだい?」
ヴィーネ「はい、私達は卒業したらすぐに、引越ししないといけないんです」
ヴィーネ「ここから、遠い所に住むので……お別れの挨拶をしに来ました」
マスター「おお、そうかい……ん? 二人共引っ越すのかい?」
マスター「へえ……結構、二人の関係は進んでいるねえ」ニコニコ
ヴィーネ「まあ、今までも半同棲みたいなものでしたから///」アハハ
ガヴリール「……///」
マスター「ふふふ……せっかく来たんだしコーヒーはどうかい?」
ヴィーネ「あっ! では頂きます!」
ガヴリール「……私ももらっていっすか?」
マスター「もちろん構わないよ」コポコポ
ヴィーネ「……美味しいです! これから先はマスターさんのコーヒーが、あんまり飲めなくなると思うと少し寂しいですね……」
マスター「そうだねえ……まあ、こっちに来た時に、ここに寄ってくれたら嬉しいね」
ヴィーネ「はい! もちろんそうします!」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……まあまあですね」
マスター「……! よかった、少しは僕のコーヒーを美味しいと思ってくれるようになって」ニコニコ
ヴィーネ「うふふ……」クスッ
ガヴリール「じゃあ、ヴィーネそろそろ行こうか」ガタッ
ヴィーネ「ええ、そうね」ガタッ
マスター「うん、月乃瀬君たちもね……」
ガヴリール「マスター」
マスター「? どうしたんだい?」
ガヴリール「今まで、雇ってくれてありがとうございました」ペコッ
マスター「こちらもバイトに来てくれてありがとね」
ガヴリール「では……さようなら」スタスタ
カランカラーン
マスター「二人共……元気でね……」
カランカラーン
マスター「いらっしゃいませ……おお! 天真君達、久しぶりだね!」
ヴィーネ「マスターさんもお元気そうで何よりです」ペコッ
ガヴリール「マスターお久しぶりです」ペコッ
マスター「今日はどうしたんだい? 何かの用事があるのかい?」
ヴィーネ「同級生の友達と後輩に久々に会うんです♪」
ガヴリール「で、時間があるからここに寄りました」
マスター「それは嬉しいね……おや、月乃瀬君その薬指にはめているものは、もしかして……」
ガヴリール「マスターを呼びたかったけど、特殊な場所(天界)で披露宴を行ったんで……すいません」
マスター「いや、いいんだよ。こうして顔を見せてくれただけで嬉しいからね」ニコ
ヴィーネ「それで私は天真=ヴィネット=ホワイトになりました!」
マスター「じゃあ、天真君とヴィネット君……時間があるならコーヒーでもどうだい?」
ヴィーネ「では、いただきます」
ガヴリール「私もお願いしますね」
マスター「ちょっと、待っててね」コポコポ
ヴィーネ「……」ズズズ
ヴィーネ「やっぱり、マスターさんの淹れるコーヒーは美味しいです」ニコッ
マスター「私も腕をあげたからねえ……天真君はどうだい?」
ガヴリール「……」ズズズ
ガヴリール「……マスター」
ガヴリール「マスターの淹れるコーヒーはやっぱり美味しいです」ニコッ
マスター「!!」
マスター(月日が経つのは早いもんだねえ……)
ガヴリール「さあ、ヴィーネ。そろそろ、行こうか」ガタッ
ヴィーネ「そうね、サターニャとラフィ、タプちゃんとあの悪魔の子が待っているわ」
マスター「また来てね……ずっと待っているから」
マスター「これは……綺麗な羽だね。何の羽なんだい?」
ガヴリール「天使の羽です」
マスター「そうか……これは……美しいね。ずっと大事にするよ」
ガヴリール「ええ、大事にしてください。それはどこに行っても、手に入らない貴重な物ですから」
ヴィーネ「では、私達そろそろ行きますね……マスターさん! またどこかで!」ペコッ
マスター「うん……元気でね」
ガヴリール「ではマスター……今までありがとうございました」ペコッ
マスター「うん…………うん!」
ガヴリール「さあ、行こうかヴィーネ」ギュッ
ヴィーネ「ええ……行きましょう、ガヴ!」ギュッ スタスタ
カランカラーン
マスター(そうか……彼女たちはいつの間にか成長したのか……早いものだね)
マスター(これから先、多くの困難が待ち受けているだろうが、彼女達ならきっと大丈夫だろう)
マスター(もし、辛くなったらここに来ればいい……ずっと待っているからね)
―――エンジェル喫茶 本日も営業中
原作は高校卒業で終わりそう
元スレ
ヴィーネ「はあ……」マスター(月乃瀬君どうしたんだろう……)
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498745586/
ヴィーネ「はあ……」マスター(月乃瀬君どうしたんだろう……)
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498745586/
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コメント一覧 (36)
-
- 2017年06月30日 01:34
- て、天真先輩とあ、悪魔が結婚!?
あ、ありえません!!!!!
そんなこと!!!!
あっていいはずが…
天真先輩と結婚するのは私だったはずなのに…
先輩のお世話をするのは私になるはずだったのに…!
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢これは夢
-
- 2017年06月30日 01:37
- ※2
カカカ‥‥‥‥!
ところがどっこい‥‥‥‥
夢じゃありません‥‥‥‥!
現実です‥‥‥!これが現実‥!
現実ですっ‥‥!
-
- 2017年06月30日 01:41
- あ…ぁぁぁ~~……天真先輩が…月之瀬先輩と………悪魔なんかとっ………!
嘘です……夢ですよね………これ……
こんなの…夢に決まってますっ………!
-
- 2017年06月30日 01:55
- ※2~※3はもはや伝統芸能だなwww
-
- 2017年06月30日 01:56
- あらあら、大丈夫ですかタプちゃん?タプちゃんが泣くと私まで悲しくなってしまいます。でもタプちゃんの気持ちもわかりますよ?好きな人が自分ではなく他の人を好きになってしまう、もう自分が選ばれなくなってしまうというのはとても辛いことですからね。辛かったら私が傍にいてあげますから、思いっきり泣いて良いんですよ。それにしてもガヴちゃんも酷いですね~。こんなにもガヴちゃんを慕ってくれている子がいるというのに、結局はヴィーネさんを選んでしまうんですから。…私がガヴちゃんの立場だったらタプちゃんを選びますけどね~。…如何ですかタプちゃん、もし宜しければ次のお休みの日にでも一緒に買い物にでも行きませんか?今のタプちゃんを独りになんて出来ませんからね~。辛い時には私を頼って良いんですよ?心配しないで下さい。私はタプちゃんを裏切りません。可愛い可愛いタプちゃんの傍にずっといてあげます。だからずっと私と一緒にいましょうね~。
-
- 2017年06月30日 02:12
- ※6
ラフィタプ?
-
- 2017年06月30日 02:25
- なんかコメント欄が草
-
- 2017年06月30日 03:46
- ガヴィーネ読めてほっこりしてたのにコメント欄で草ァ!
-
- 2017年06月30日 03:56
- ガヴィーネ読めてほっこりしてたのにコメント欄で草ァ!のリズム感の良さ
-
- 2017年06月30日 03:59
- タプちゃんは誕生日の時に散々SS書いてもらったんだから今は我慢しなさい
-
- 2017年06月30日 04:19
- 早速コメ欄に色々湧いてて草
-
- 2017年06月30日 04:33
- どうでも良いけど、OPの歌詞未来に祝福をじゃなくて皆に祝福をやろ
-
- 2017年06月30日 05:00
- ほんのり切なさを感じさせる、素敵なお話でした。
おめでとう!
-
- 2017年06月30日 06:21
- すこなんだ
-
- 2017年06月30日 07:10
- 同性で結婚してるのになんのツッコミもいれないマスター
そしてそれに何の違和感も覚えない俺たち
大分毒されてませんか?
-
- 2017年06月30日 07:36
- 天使と悪魔に俺たちの常識が通用すると思うな
-
- 2017年06月30日 09:45
- 砂糖吐いたので☆5です
-
- 2017年06月30日 10:25
- アニメ自体はそんな流行んなかったのにSSが盛んな作品だな
-
- 2017年06月30日 12:05
- 甘い…甘すぎるぞ
-
- 2017年06月30日 12:07
- やっぱ同性愛って良いわ。
マスターも偏見無さそうで良いよね。
マスターとガヴィーネの関係見てて好き。
-
- 2017年06月30日 13:25
- 天真先輩と結婚する夢を見ました。
正夢になるといいな…
-
- 2017年06月30日 13:26
- 皮肉にもタプリスとヴィーネの声優同士は仲がいいという
-
- 2017年06月30日 14:13
- 私の出番が、ないんですけど!
-
- 2017年06月30日 17:48
- マスター数回しか出てないのにほんといいキャラだよな
-
- 2017年06月30日 17:57
- ※19
アニメも強気な円盤の売り方した割には意外と売れてるぞ
明後日のイベントもチケット即完売したし
-
- 2017年06月30日 18:05
- ※16
浄化されただけだぞ
-
- 2017年06月30日 18:29
- 日常アニメssでこんなに流行ってんの最近だとガヴドロだけやと思うが何でこんなに増産されたんやろ ssからアニメにいったやついるんじゃないか
-
- 2017年06月30日 18:34
- ふへへへへへへガヴ先輩がいっぱいぃぃ...ふへへぇ...ガヴリール先輩ぃ...ずっと私がお側にぃ...(逃避)
-
- 2017年06月30日 19:33
- ガヴドロはssの設定が作りやすいからね
-
- 2017年06月30日 20:11
- タップリンとかいう負けて~ん(笑)
-
- 2017年06月30日 22:08
- ※30
基本4人で口調もそんなに難しくなく何でもありな
天使悪魔通販設定だから難度はかなり低いな
-
- 2017年07月04日 09:56
- 名もなきマスターとガヴィーネが見れて
私は幸せです
でも、砂糖入れ過ぎたコーヒーを
飲んでるみたいにすごい甘いな
もっとマスターのSSみたい
-
- 2017年08月15日 00:07
- ※32
そしてユリ豚は洗脳済みときた
-
- 2017年08月22日 01:31
- 素晴らしい…
-
- 2017年11月01日 06:13
- 聖人にしかならないマスター
ほんといいキャラだわ
甘すぎて砂糖吐きそうだ!
おめでとう!