ガヴリール「ヴィーネ!時代は百合力発電だぞ!」
- 2017年06月23日 03:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴリール「百合力発電は感情エネルギーの中でも女の子同士が触れ合う際に生まれる"キマシパワー"を電力に変換するというものでさ」
ガヴリール「CO2も出なければ地球の資源を使うこともない!とても環境にも社会にも優しい尊いエネルギーなんだ!」
ヴィーネ「ごめん……話がまったく掴めない……」
ガヴリール「いやーある科学者?みたいな人から発電機のテストの依頼を受けてさ」
ガヴリール「今朝ヴィーネが朝起こしに来てくれただろ?そのときにちゃんとキマシパワーが生まれて発電されたんだよ!」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「とにかく放課後一度うちに来てくれ!」
ガヴリール「これでオール電化にすれば光熱費が実質タダだぞ!!」
ヴィーネ(う、それは魅力的……)
ヴィーネ(それで勢いに負けて来ちゃったけど……)
ヴィーネ「これが発電機?」
ガヴリール「ああ。こいつが生じたキマシパワーで発電し、このキマシタンクという蓄電池に貯められる」
ヴィーネ「ふーん……」
ガヴリール「まあ一旦見てみればわかるだろ。ヴィーネ、手繋いで」
ガヴリール「ああ。女の子が触れ合うだけでキマシパワーは生じるらしい」
ヴィーネ「……別にいいけど」ギュッ
キマシッ!
ガヴリール「ほら!早速キマシパワーが発生したぞ!」
ヴィーネ「本当に電気が……これだけで……!」
ガヴリール「しかも余った電力は売ることもできるんだ!」
ヴィーネ「す、すごい……!」
ガヴリール「どうだ!百合力発電に協力してくれないか!?」
ヴィーネ「協力って……どうすれば」
ガヴリール「一緒に住んで欲しい!」
キマシッ!
ガヴリール「そうそう。発電機のあるここじゃないと発電できないしさ」
ガヴリール「毎日うちに来るのも大変だろうし、それじゃヴィーネにはあんまり恩恵ないしさ」
ガヴリール「ルームシェアすればその分家賃とかも減るし、キマシパワーの発生する回数も多くなるぞ!」
ヴィーネ「う、うぅ……ちょっちょっと考えさせて……!」ドキドキ
キマシッ!
ヴィーネ「え、ええ……」
ヴィーネ(同棲って……ガヴと一つ屋根の下で……それってそれって……)ドキドキ
キマシッ!
ガヴリール(おーなんかどんどん発電してるなぁ)
ヴィーネ「……」ドキドキ
キマシッ!
ヴィーネ(ただでさえ仕送りが少なくてカツカツだったから……むしろいい機会じゃない!)
ヴィーネ(それにこれでお小遣いも手に入るならなおさら……そう、それが目的)
ヴィーネ(決してガヴと一緒に暮らしたいとかじゃない……)
キマシッ!
ヴィーネ「わ、わかった……」
ガヴリール「おお!ヴィーネならそういうと思った!」
ガヴリール「こっちもオール電化に切り替えておくからさ!」
ヴィーネ「え、ええ……!」
ガヴリール「じゃあそういうことで……早速だけど晩御飯食べたいなー」
ヴィーネ「……もう、しょうがないんだから」
キマシッ!
ヴィーネ(まるでお嫁さん……って何考えてんのよ!!)
キマシッ!
ガヴリール(なんかどんどん発電してるなぁ。今はオール電化じゃないし、じゃんじゃん売ってこ)
ガヴリール(課金できる金が増えるぞ―)
ヴィーネ「できたわよー……」
ガヴリール「待ってました」
ヴィーネ「そっ……そういうことに……なる、のかな……」
ガヴリール「光熱費が浮くだけでなくお金まで稼げてヴィーネの手料理まで食べられる……」
ガヴリール「キマシパワーバンザイだな」
ヴィーネ(そんなに私の料理うれしいんだ……)ドキドキ
キマシッ!
ガヴリール「ん。ヴィーネが来る日楽しみにしてるぞ」
ヴィーネ「……ん」
キマシッ!
ガヴリール「さてと……ゲームゲーム……っと」
ガヴリール「ああ、その前にヴィーネが同棲することをラボに伝えておかないと」
「もしもし。ガヴリールさんですね」
ガヴリール「うん。友達と同棲することになったぞ」
「それは喜ばしいことです。では予定通りオール電化の工事費用を負担させていただきますね」
ガヴリール「よろしく」
ピッ
ガヴリール「これで電気代やらガス代が浮くからその分まるまる課金に回せるぞ……へへへ……」
ヴィーネ(あぁ……荷物は全部引越し業者に引き渡しちゃったし、それに今日で部屋から立ち退かないと……)
ヴィーネ(もうあの部屋には戻れないから……私はガヴの部屋に行くしかない)
ヴィーネ(そしたら……一緒に……)ドキドキ
ヴィーネ(あ~ガヴの家が近づいてきた……緊張するぅ……)ドキドキ
ヴィーネ(あの曲がり角を曲がったらガヴの家が見える……そしたら……もう……)ドキドキ
ピンポーン
ヴィーネ(ついに来ちゃった……!)
ガヴリール「お、ヴィーネー!」
ヴィーネ「ガヴ……」ドキドキ
キッキキキッキマシッ!!
ガヴリール「ほら入ってよ。家の中色々新しくなってすごいぞ!」
ヴィーネ「え、ええ……!」
ガヴリール「ああ、しかも工事費用は全部向こう持ちだから実質タダ!」
ヴィーネ「すごい……」
ガヴリール「んじゃあ早速キマシパワーを貯めようか」
ヴィーネ「えっ、も、もう?」
ガヴリール「うん。熱も全部電気だから電力需要が高まってね」
ガヴリール「あ、手をつなぐだけよりもさ、その研究所の人たち曰く抱きついたりしたほうが高いキマシパワーが得られるんだってさ」
ヴィーネ「だっ抱きっ!?」
ガヴリール「どんなもんかな」ダキッ
ヴィーネ「がっ、ガヴ……!?」
キッキキキッキマシッ!!
ガヴリール「おおー、溜まる溜まる」
ガヴリール「はー……それにしてもヴィーネちゃんはやっぱりいい匂いですなぁ……」スンスン
ヴィーネ「ガヴぅ……!」ドキドキ
キッキキキッキマシッ
ガヴリール「大体こんなものかな」
ヴィーネ「あっ……」
ヴィーネ(もう終わり……って何考えてんのよ私は……!)
キマシッ!
ヴィーネ「じゃあ……私はいつもみたいに掃除でもしてようかしら」
ガヴリール「頼んだ~」
ヴィーネ(私が家事をして……お嫁さんみたい……)
ヴィーネ(もうっ何考えてぇ……)カァァ
キマシッ!
ガヴリール(時々なにもしなくても溜まるんだよな)
ヴィーネ「ガヴ、ちょっとそこどいてくれない?」
ガヴリール「今ちょっと忙しくて」カタカタ
ヴィーネ「もう……少しは手伝ってくれないの?」
ガヴリール「いやーヴィーネが私のためにしてくれてるって思うと嬉しくてさ」
ヴィーネ「……!」
キマッ
ヴィーネ「も、もう!物は言いようね!」
キマシッ!
ガヴリール「あー……死んだか……まあ野良じゃこんなもんか……」
ヴィーネ(きっとあれはただの言い訳っ……絶対そうなんだから……)
キママッ
ガヴリール「お、綺麗になってる。流石ヴィーネ!」
ヴィーネ「ほ、褒めても何も出ないわよ……」
キマッ
ガヴリール「ん~?どうかなー」
ヴィーネ「な、なによ……」
ガヴリール「キマシパワーは発生してたみたいだけどなぁ」
ガヴリール「よくわかんないけど……なんか良い感情が生まれたってことじゃん?」
ヴィーネ「う……ぐ!」
ガヴリール「なら私も嬉しいなー」
ヴィーネ(こんなのずるい……)
キマシッ
ガヴリール「ん、何か作るの?」
ヴィーネ「オヤツ」
ガヴリール「おお!ヴィーネのオヤツ楽しみ♪」
ヴィーネ(とびきり美味しいのを作ってガヴからキマシパワーを生ませてやるんだから……)
キマッ
ヴィーネ「できたわよー」
ガヴリール「何?」
ヴィーネ「プリン」
ガヴリール「おーいいね」
ヴィーネ「ここに置いとくわよ?」
ガヴリール「ちょっと手離せないから食べさせて~」
ヴィーネ「……!」
キマッ
ガヴリール「ヴィーネに食べさせてほしいな~」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「ヴィーネにあ~んってしてもらいたいなぁ~」
ヴィーネ「……っ」
キマシッ!
ヴィーネ「と、特別だからね……」
ガヴリール「あー」
パクッ
ガヴリール「んんっ……うまっ」
ヴィーネ(かわいい……)
キマシッ!
ヴィーネ(……これどっちから生まれたキマシパワーなのかしら。私かしら……)
ガヴリール「……」カタカタ
ヴィーネ(晩御飯まで時間あるわね……)
ガヴリール「ふぁぁ……」カタカタ
ヴィーネ(せっかく同棲したんだから……ちょっとくらい構ってくれてもいいじゃない……)
キマッ
ヴィーネ「……」プクッ
ガヴリール「……流石にそろそろ腹減ってきたな」
ヴィーネ「ん……ご飯にする?」
ガヴリール「うん……って何作ってたのそれ」
ヴィーネ「編みぐるみ。暇だったから」
ヴィーネ(ガヴがずっとゲームしてて)
ガヴリール「へぇ……売れそう」
ヴィーネ「お前の頭の中は金しかないのか」
ガヴリール「ヴィーネが作ってくれるものならなんでもいいよ」
ヴィーネ「なんでもいいっていうのが一番困るんだけど……」
ガヴリール「じゃあオムライス」
ヴィーネ「オムライスね、わかったわ」
ガヴリール「おいしくなるおまじないもよろしく♪」
ガヴリール「ほら、よくメイド喫茶であるやつ。萌え萌えキュン的な」
ヴィーネ「何いってんだか……」
ガヴリール「まあそんなことしなくてもヴィーネの料理は美味いか」
ヴィーネ「……もう」
キマ
ヴィーネ「本当に全部電気の力なのねー……」
ガヴリール「あ、私卵多めがいい」
ヴィーネ「はいはい」
ヴィーネ(ガヴのためにご飯を作る……私、本当にガヴと同棲することになったのよね……)
ヴィーネ(今日は同棲初日だし……気合い入れなきゃ)
キマシッ
ガヴリール「待ってました。ケチャップ掛けて!」
ヴィーネ「はいはい」
ガヴリール「ヴィーネはなんて書いてくれるのかなー」
ヴィーネ「え」
ガヴリール「……」ニヤニヤ
ヴィーネ「……く」
キマシ
ヴィーネ「はい、これでいいでしょ……」
ガヴリール(ハートマークか……まあまあかな♪)
ガヴリール「じゃあヴィーネのには私が書いてやるよ」
ヴィーネ「え、ええ」
ヴィーネ「ちょ……!」
ヴィーネ(I love youって……!!)
ガヴリール「ん?ハートマークとさほど意味変わらないでしょ」
ヴィーネ「いやっ……これは……」
ガヴリール「別に本当のことだしなー」
ヴィーネ「そ、そんなこと言ってぇ……」
キマッキママキマキマキママママッ
ヴィーネ「お粗末さま」
ガヴリール「これからはヴィーネの美味しいご飯が毎日食えるのかー幸せだなぁ」
ヴィーネ「たまにはガヴも作ってよ」
ガヴリール「ヴィーネ……これから毎日ヴィーネの味噌汁が飲みたい」
ヴィーネ「そんなこと言って……いいからお風呂入って。そろそろ沸くはずだから」
ヴィーネ「あ、ほら」
ガヴリール「……なんなら一緒に入っちゃう?背中流せる権利を与えるけど」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「おや?」
ヴィーネ「しょ、しょうがないわね……特別だからね……」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「オール電化になっても風呂は狭いままか……」
ヴィーネ「風呂どころか部屋も狭いままというか……発電機と蓄電池のせいでもっと狭いというか」
ガヴリール「あれだけで一畳はあるからな……」
ヴィーネ「ところで一緒に風呂に入ってるだけでも発電できるのね」
キキキキキキキキキキキキキキッ
ガヴリール「これ実質永久機関じゃね?」
ヴィーネ「ええ……」
ピトッ
ガヴリール「ひゃんっ!?」
ヴィーネ「だ、大丈夫?」
ガヴリール「なんで素手なんだよ!!」
ヴィーネ「え、スポンジは肌を傷めるから……スポンジにする?」
ガヴリール「……いや、素手でいい」
ガヴリール「ヴィーネさぁっ……もしかしてわざと……?」プルプル
ヴィーネ「えっなにが?」
ガヴリール「くすぐったくてやばい……っ」プルプル
ヴィーネ「ガヴは背中が弱いのね」
ガヴリール「いや、ヴィーネの触り方が悪いんだ……」
ツー...
ガヴリール「ひゃあっ!?」
ヴィーネ「ごめん……なんていうか、ガヴの声が可愛くてつい……」
ガヴリール「許さん……今度は私がヴィーネを洗ってやる!」
ヴィーネ「ちょっ、前は自分でできるから!」
ガヴリール「前だけじゃない、足の裏までぜーんぶ洗ってやる!」
ヴィーネ「ちょっガヴっごめっごめんってぇ~!!」
※このあと滅茶苦茶ゴシゴシした
ヴィーネ「うん……湯船にはあんまり使ってなかったのに不思議ね……」
キキッキキキキキッキキキキキキッキキ...
ガヴリール「あまりにもキマシパワーが出過ぎて処理が追いついてないぞ」
ヴィーネ「怖いなぁ……」
ガヴリール「ふふふ、いくらになるのか楽しみだな」
ガヴリール「やっと終わったか」
ヴィーネ「でもこれでようやく眠れるわね」
ガヴリール「私はネトゲするけどね」
ヴィーネ「駄目」
ガヴリール「えー……」
ヴィーネ「明日学校でしょうが!」
ガヴリール「だからヴィーネにベッドを譲ろうと思ってだね」
ヴィーネ「一緒のベッドで寝ればいいでしょ」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「お風呂であんなにしたんだからこのくらい、ね?」
ガヴリール「しょうがないにゃあ……」
キマシッ
ヴィーネ「でも……狭いくらいが丁度いい……」
ガヴリール「……そか」
ヴィーネ「うん……おやすみ、ガヴ……」
ガヴリール「ん……おやすみ」
キマママ...
ヴィーネ「ガヴ!電気代とガス代が本当に0円だったわ!!」
ガヴリール「すげえ!」
ヴィーネ「これで仕送りが少なくてもまともな生活が送れそうっ!」
ガヴリール「それどころか売電しまくって金稼ぐまであるぞ!」
ヴィーネ「ガヴ……私この生活始めてよかった!」
ガヴリール「私もだヴィーネ!」
キーマキマキマッ
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……キマシタンク、空ね」
ガヴリール「エアコン使い始めたからか……」
ヴィーネ「そうねー……」
ガヴリール「ちょっと研究所に聞いてみよう」
ガヴリール「もしもし?」
「はい。ガヴリールさんですね。お久しぶりです」
ガヴリール「夏になってエアコン使い始めたんだけどさ。発電が追いつかなくて」
「ああなるほど」
ガヴリール「なんかいい方法ない?」
「キスなんていかがでしょうか」
ガヴリール「き、キスって……それは飛びすぎじゃないか……?」
「だからこそ大きなキマシパワーが生まれるというものです」
ガヴリール「な、なるほど……」
ヴィーネ(えっ、納得してる……?ま、まさかするつもりなの……?キス……!)
ヴィーネ「えっえっ……」
ガヴリール「キスをすれば……今まで以上の効率で発電ができるらしい」
ドンッ
ヴィーネ「えっえぇぇ……!!」
ガヴリール「ここまで来て電力会社に金を払いたくない」
ガヴリール「ヴィーネは……私とキスをするのは嫌か?」
ヴィーネ「それは……」
ガヴリール「私は……してもいいと思ってる。発電とか、そのことを抜きにしても」
ガヴリール「むしろしたいとさえ思ってる。ヴィーネさえ良ければ……今する」
ヴィーネ「が、ガヴ……」
ガヴリール「ほら、キマシパワー発電機も待機してるぞ」
キ?キマキマー?
ヴィーネ「うっうぅぅぅ……!///」
ガヴリール「ヴィーネ……キスしてもいい?」
ドンッ
ヴィーネ「……っ」コクッ
キマシタワ――ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴィーネ「……」
ガヴリール「何分間キスしてたっけ。全然覚えてないや」
ヴィーネ「わかんない……」
ガヴリール「……じゃあ計算するためにもう一度キスしよう。10秒のキスで何KP[キマシパワー]生まれるのかを調べればわかるだろう」
ヴィーネ「……」コクッ
キマシタワ――ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴィーネ「……」
ガヴリール「10秒間だったっけ、今の」
ヴィーネ「わかんない……」
ガヴリール「じゃあ、やり直しかな」
ヴィーネ「……」コクッ
キマシタワ――ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴィーネ「もう……ガヴじゃ駄目ね。私がやってあげる」
ドンッ
ガヴリール「うわ……ちょ、これドキドキするかも……///」
ヴィーネ「いい?」
ガヴリール「……///」コクッ
キマシタワ――ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ヴィーネ「何秒してたかなんてもうどうでもよくなっちゃった」
ガヴリール「あ、やっぱりそうなっちゃう?」
ヴィーネ「次は……舌絡めてみない?」
ガヴリール「……攻守逆転してない?」
ヴィーネ「していい?」
ガヴリール「……///」コクッ
この後キマシタンク満タンになった
ガヴリール「ふぁ……おはよう……」
ヴィーネ「おはよう」
チュッ
ガヴリール「今日のご飯何?」
ヴィーネ「ベーコンエッグトースト」
ガヴリール「おお、朝って感じだ」
ヴィーネ「もう、褒めてもなにもでないわよ」
ガヴリール「ご褒美だ、キスをしよう」
チュッ
ヴィーネ「……嘘。私からもキスしちゃう///」
チュッ
ガヴリール(キスするだけで金が発生する……最高だな)
ガヴリール「まって、言ってきますのちゅー」
ヴィーネ「あ、そうね」
ちゅっ
ヴィーネ「じゃあ私からも」
ちゅっ
ガヴリール「これでよし……」
ガヴリール(本当は玄関じゃ発電されないんだけど……思わずやっちゃうんだよな)
ガヴリール「ただいまー」
ヴィーネ「ただいまー」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「ちょ、私からキスする」
ヴィーネ「私からがいい」
ガヴリール「昨日ヴィーネが先だった」
ヴィーネ「今朝はガヴが先だった!」
ヴィーネ「そうねっ」
ガヴリール「いっせーのー……で!」
ちゅっ!
ヴィーネ「……あれ?でもこれだと1回分少なくなっちゃう」
ガヴリール「あ、ほんとだ。じゃもう一回しよう」
ちゅっ!
ガヴリール「うん、今日のご飯も美味しかった」
ヴィーネ「褒めてもキスしかでないわよ」
ガヴリール「それで十分だよ」
ちゅっ
キマシタワー!
ガヴリール「じゃあご褒美だ」
ちゅっ
ガヴリール(キスが完全に癖になっていた。いつの間にか金稼ぎのことなんて意識しなくなっていた)
ガヴリール(電気を生みたいから、お金を稼ぎたいからキスをするんじゃなくて)
ガヴリール(単にキスしたいからキスをするようになっていた)
ヴィーネ「またキスするの?」
ガヴリール「うん♪」
チュッ
ガヴリール(学校の中だろうと登校中下校中だろうと。キスしたくなったらその場でキスをするようになった)
ガヴリール(いや、その場でっていうのは盛ったか。流石に人目につかないところに移動してからキスしてる)
ガヴリール(最近はサターニャとラフィエルに怪しい目で見られることもしばしばだ)
ガヴリール(ま、そんなの関係ないけど♪)
ヴィーネ「ちょ、授業中キスはまずいでしょっ///」
ガヴリール「でもこの前の体育で水飲みにいくふりしてキスしたじゃん?」
ヴィーネ「あれは水飲み場が離れてたから……」
ガヴリール「大丈夫大丈夫、みんな映画に夢中だろうし電気消されるだろうし♪」
ヴィーネ「ほ、本当にするの?」ヒソヒソ
ガヴリール「したい」ヒソヒソ
ヴィーネ「じゃあ……///」ヒソヒソ
チュッ...チュッ...
ガヴリール(もはや中毒だわこれ)
ガヴィーネ宅
ガヴリール「ただいまー」
ヴィーネ「おかえりなさい」
ちゅっ♪
ヴィーネ「次は私ね。ただいま♪」
ガヴリール「おかえり~」
ちゅっ♪
ガヴリール(こうすれば二回キスできてお得だ)
ヴィーネ(だから私も遠慮なく……)
ガヴリール「んっ……♪」
ヴィーネ「んんん……♪」
ガヴリール「ヴィーネっ激しすぎ……♪」
ヴィーネ「だって学校で抑えてた分取り戻さないと♪」
キマシタワー!!
ヴィーネ「……はっ!?もうこんな時間!?」
ガヴリール「時が経つのは早いなぁ……」
ガヴリール(最近はキスするのに夢中でネトゲをやることが少なくなった)
ガヴリール(ネトゲしつつキスしてたんだけど、むしろキスに集中したくなって)
ガヴリール(その後キスだけでいいやってなったんだよな)
ヴィーネ「晩御飯作るからちょっと待ってて?」
ヴィーネ「それでこの前晩御飯が朝ごはんになっちゃったでしょ!」
ガヴリール「そうだけど~次はがんばるから!」
ヴィーネ「すぐ晩御飯作って食べてそれからいっぱいキスするから。ね?」
ガヴリール「ぶー」
ヴィーネ「ほら、ゲームでもして待ってて」
ヴィーネ「今日は……鱚の天ぷらよ」
ガヴリール「おーいいね」
ヴィーネ「~♪」
スッ
ガヴリール「ヴィーネ~♪」
ヴィーネ「ちょっ、今調理中だから!」
ヴィーネ「危ないからっ」
ガヴリール「大丈夫大丈夫♪」
ヴィーネ「も、もぉ~///」
ちゅっ♪
キマシタワー!!
ガヴリール「もう一回♪」
ガヴリール「ちぇー……」
ヴィーネ「言っておくけど、私だってキスしたいの!それを我慢してるの!」
ガヴリール「我慢しなくていいのに」
ヴィーネ「そうしないと掃除も洗濯も何もできなくなっちゃうでしょ!」
ガヴリール「ぶー」
ガヴリール「仕方ないな……」
ヴィーネ「どう?」
ガヴリール「うん、美味しい」
ヴィーネ「よかった♪」
ガヴリール「ご褒美にキスしてやろう」
ちゅっ♪
ガヴリール(一日の内私とヴィーネの唇が触れてる時間は1時間以上はあると思う)
ガヴリール(だって1分のキスを60回したら1時間。軽く超えてるね)
ヴィーネ「じゃあ……おやすみガヴ」
ガヴリール「ん……」
ちゅっ
ガヴリール(このおやすみのちゅーだけで10分以上はあるしね)
ガヴリール「んっ……」
ヴィーネ「んー……」
チュッチュッ
ガヴリール(寝落ちするまでキスするのが最近の私達のお気に入りだからな)
ガヴリール(おやすみ……ヴィーネ)
キマママキマッキマママキキキマキガミ
ガヴリール「……あれ?」
ヴィーネ「どうしたの?」
ガヴリール「いや……キマシタンクが空なんだよ」
ヴィーネ「おかしいわね……寝るときはキスしながらだから空になることなんてありえないんだけど……」
ガヴリール「んー……?とりあえずおはようのちゅーするか」
ヴィーネ「ん
ちゅっちゅっ
ヴィーネ「どうしたのかしら……」
ガヴリール「ちょっとラボに電話するか……」
prrrrr...
「おかけになった電話番号は……」
ガヴリール「何……?」
ヴィーネ「え、どういうこと?」
……
ガヴリール(その後、百合力発電の真相が明らかになった)
ガヴリール(とある百合狂信者が女の子と女の子をくっつけるために起こした騒動だった)
ガヴリール(キマシパワー発電機には発電機としての性能はまったくなく、私達の電気代をその狂信者が負担していただけであった)
ガヴリール(売電もその分の金を狂信者が支払っていただけだった。つまり……私達がキマシパワーを生みすぎたせいでで破産寸前になり、逃亡した……というわけだ)
ヴィーネ「でも……これは、本物だったのよね」
ガヴリール(発電機はだったが……キマシパワーメーターだけは違った)
ガヴリール(女の子が女の子と触れ合う際に生じる感情の高ぶりを読み取る機械は……本物であった)
ガヴリール「これを発明する頭脳をもっと別のところで活かせよ……」
ガヴリール(私たちは狂信者に踊らされていたわけだけど……お互いに向けられた感情は本物だったんだ)
ヴィーネ「そうねー……」
ガヴリール「その……ヴィーネはどうしたい……?」
ヴィーネ「今から部屋探して引っ越ししてって余裕ないし……ガヴがよければ……」
ヴィーネ「このまま一緒に暮らしたい……な」
ガヴリール「ヴィーネ……!だよなっ!無駄な心配だったっ!」
ガヴリール(そこだけは……感謝だな)
ヴィーネ「ねえガヴ……私またしたくなっちゃった」
ガヴリール「奇遇だな。私もだ、ヴィーネ」
ヴィーネ「……ガヴ」
ガヴリール「ヴィーネ……」
ちゅっ♪
……
マルティエル「まさか想定外のキマシパワーが発生するとは……あのお二方には心底驚かされました」
マルティエル「しかし……これで1KPあたりの電力をいくらほどにすればいいのかを割り出せました」
マルティエル「まずはお嬢様を百合力発電でおびき寄せ同棲に託ける」
マルティエル「その後キマシパワーメーターを用いてお嬢様の好感度を調べつつ攻略に努める……」
マルティエル「ふっ……我ながらなんという完璧なプラン……」
マルティエル「今頃お嬢様はパートナーを探していることでしょう……」
マルティエル「あとは私がお嬢様に接触すれば誘われるというもの……いざ」
ラフィエル「サターニャさーん!時代は百合力発電ですよー!」
サターニャ「……はあ?」
マルティエル「あぁっ」ビクンビクン
完☆
元スレ
ガヴリール「ヴィーネ!時代は百合力発電だぞ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498143092/
ガヴリール「ヴィーネ!時代は百合力発電だぞ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498143092/
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コメント一覧 (37)
-
- 2017年06月23日 03:55
- あら^~
-
- 2017年06月23日 03:56
- キマシパワーww
-
- 2017年06月23日 03:56
- 最近ガヴィーネSSが多くて嬉しいわ!!
星5じゃ足りないくらいよ!!!!!!!
-
- 2017年06月23日 03:59
- 穴をガンボリすると発電みたいなのはありませんか?
-
- 2017年06月23日 06:02
- 実にいいですねぇ
ラフィサタバージョンもお待ちしていますよ。
-
- 2017年06月23日 06:27
- 控えめにいって神
-
- 2017年06月23日 06:37
- しゅごい
-
- 2017年06月23日 07:07
- ワキマシター!!で草
-
- 2017年06月23日 07:32
- きれいなガヴィーネすこ
-
- 2017年06月23日 07:45
- 綺麗にしてはキスしすぎじゃねえ?
-
- 2017年06月23日 07:51
- 発想が神
ラフィサタもお願いいたします
-
- 2017年06月23日 08:24
- 素晴らしいね……
-
- 2017年06月23日 08:53
- もはやお嬢様の眼中にすらないなんて...あっ...あっ...あぁっ...ゾクゾクするぅっ...
-
- 2017年06月23日 08:59
- 悪いなヴィーネ、私はレズじゃない。
-
- 2017年06月23日 09:06
- ガヴリール「ねえヴィーネ、この先もしてみない・・・////」
ヴィーネ「・・・う、うん/////////」
クチュクチュ
装置「やっやめろ!!それ以上はタンクがもたないっ!!!あああああああああああああああキマシタワーああああああ!!!!………………!!!!!!!!」(爆発)
ガヴィーネ「・・・・・・けふっ・・・」クロコゲ~
-
- 2017年06月23日 09:08
- カカカ‥‥‥‥!
ところがどっこい‥‥‥‥
天使であろうと朱に交われば赤くなります‥‥‥‥!
つまりレズという朱に一年以上囲まれ交わり続けたガヴリールも潜在意識では‥‥‥!
現実です‥‥‥!これが現実‥!
-
- 2017年06月23日 09:13
- キマシタワー
-
- 2017年06月23日 09:13
- レズに染めなきゃ(使命感)
-
- 2017年06月23日 09:38
- どこかの世界線のガヴィーネが幸せになる度に俺は笑顔になれる
-
- 2017年06月23日 10:10
- いちゃいちゃガヴィーネ最高!
-
- 2017年06月23日 10:16
- なんなんだこれは……天使しか居ないじゃないか
-
- 2017年06月23日 10:50
- ワキマシターほんとすこ
-
- 2017年06月23日 11:00
- 作者天才かよ・・・
-
- 2017年06月23日 11:49
- バカな奴だ、なんで一声かけず自分で電気代払って金作ってやったんだ!!
ここにキマシ財団を設立しよう!
-
- 2017年06月23日 11:54
- 後世に語り継ぐべき名作
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- 2017年06月23日 12:24
- まーた妄想ですかぁ
これだから魔ーんは(笑)
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- 2017年06月23日 12:39
- ※26
ガヴの眼中にすらない負け天(笑)がなにかおっしゃってますねーwwww
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- 2017年06月23日 13:15
- ガヴィーネ…良い…ラフィサタ編心よりお待ちしております…
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- 2017年06月23日 16:16
- 冒頭でただ説明してるだけのガヴの裏でどんどんヴィーネが貯めてて草
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- 2017年06月23日 17:11
- 安定のコメント欄で草
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- 2017年06月23日 17:14
- いろいろな奴いて草
マルティエルSSでもコメントでも久しぶりに見たわ
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- 2017年06月24日 01:34
- 神
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- 2017年06月24日 09:51
- ワキマシターで滅茶苦茶笑った
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- 2017年06月24日 14:34
- 発情した少女が2人ひとつ屋根の下、キスだけで終わろう筈もなく…
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- 2017年06月26日 11:14
- 最終的に感情エネルギーをすべて吸いとられて冷めてしまうとか?
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- 2017年06月27日 01:18
- あぁ...とても良い......
あとワキマシターで吹いた
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- 2017年07月01日 00:37
- やマ神