勇者「終わりだな」魔王「まぁまて>>2(世界)やるから」
魔王「話し合おうぜ」
勇者「終わりだな」
魔王「まぁまて>>2やるから」
勇者「せ、せかい!!?」
魔王「うん。半分とは言わん、全部やるよ」
勇者「だ、だとして、おまえはどうするんだ!?」
魔王「私かぁ、私は>>9」
勇者「へ‥‥どういうことだよ‥‥」
魔王「憧れてたんだ~冒険ってやつにさ」
勇者「冒険‥‥」
魔王「一度も出たことないんだ‥‥城から‥‥」
勇者「‥‥」
魔王「いつか、もっとも信頼できる仲間と旅できたら」
魔王「それって幸せじゃない?」
勇者「いや!ちょっとまてよ!お前世界を支配するのが夢だろ!」
魔王「それは>>18」
勇者「ふざけんな!」
魔王「」ビクッ
勇者「それで、滅んだ国だってある!」
勇者「俺の‥‥仲間や‥‥」
勇者「村‥‥大切な人も‥‥」
魔王「それは>>24」
勇者「な‥‥!?」
魔王「全員生き返らせてやる」
魔王「なんなら国も再建してやろうか?」
勇者「そんなことできるわけっ」
魔王「できる」
魔王「げんにお前も何度生き返った?」
勇者「!!」
魔王「人間は勇者だけだが‥‥」
魔王「私は生きとし者すべて生き返らせれる‥‥」
勇者「ばかな‥‥」
魔王「それは最初に言っただろう‥‥」
勇者「‥‥」
魔王「これはメンツというものだよ勇者くん」
魔王「魔王として人間を攻撃する‥‥これがなければ魔王軍も納得はしない‥‥」
魔王「人間の王も人間の中から勇者をたてるんだろ?」
勇者「それは‥‥」
魔王「望みを言ってみろ」
勇者「>>34」
魔王「ど、どういうことだ‥‥!?」ワタワタ
勇者「もう、疲れちまったよ‥‥」
勇者「俺は憎き元凶」
勇者「魔王ってやつを倒すために旅してきた‥‥」
勇者「いくつもの山を‥渓を‥‥海を越えてきた‥‥」
勇者「そこではいろんな人が暮らしていて‥‥」
勇者「出会いと別れがあった‥‥」
勇者「世界がどうこうじゃない‥‥」
勇者「ただ俺を信じるもの‥‥そして俺が信じるものたちを幸せにするためだ‥‥」
魔王「勇者‥‥」
勇者「魔王は死んだものも国も元に戻せるだと!?」
勇者「おまけに平和的思考と来やがる!」
勇者「俺の旅は‥‥なんだったんだよ‥‥」
魔王「おまえは悪くないさ‥‥」
魔王「悪いのは>>48」
勇者「な!バカをいうな!」
魔王「ほんとさ、私にはこれだけの力がある上で」
魔王「王に一度もアプローチをかけたことがないとでも?」
勇者「そ‥‥んな‥」
魔王「そのたびに和平交渉は断られた」
魔王「お互い傷つき傷つけあい‥‥」
魔王「一番特をしたのはだれだ‥‥?」
魔王「もうわかるな?」
勇者「‥‥」
魔王「すばり>>61」
勇者「ひまつぶし‥‥だとぉ‥‥」ピキピキ
魔王「この紙がなにか分かるかしら?」ピラッ
勇者「‥‥なんだ?」
魔王「王様の‥‥にっき!」
勇者「日記‥‥」
魔王「これは誰にも見付からないように毎晩こっそりと書いている物よ」
勇者「なぜそんなものを‥」
魔王「さぁね、誰にでも秘め事はあるんじゃない?」
魔王「これは極秘裏に私の部下に持って来させたんだけど‥‥」
魔王「今頃慌ててるだろうなぁ‥‥ふふ」
勇者「‥‥」
魔王「○月×日私はついにすべてを手に入れた‥‥富‥名声‥地位‥」
魔王「世界は私のオモチャ箱だ‥‥」
魔王「しかしながら、これほど充実すると暇で暇で仕方がないというもの‥‥」
魔王「どんな女を抱こうと、一流の料理を食おうと」
魔王「一度の戦争にはかなわない‥‥」
魔王「だそうよ?」
勇者「うわあああああ!」
魔王「>>90」
勇者「‥‥」
勇者「王が‥‥死にたいだと‥‥」
勇者「生きたくても生きれない人もいるのに‥‥!!」
勇者「王が‥‥王が言っていい言葉じゃねぇ!!」
魔王(あなたも言ってたけどね)
勇者「」
魔王「お前も大切な人を殺されたくちだろう」
魔王「まぁ、そいつらが生き返ることも出来なくなるが‥‥」
魔王「それもよかろう‥‥来世は存分に冒険が出来るというものだ‥‥」
勇者「>>97」
魔王「ほう‥‥」
魔王「それはまた大胆な発言だな」
勇者「俺は決めた‥‥お前と手を組んで>>103する」
魔王「粛清‥‥」
勇者「そうだ!お前の力があればいくら世界最強の軍がいても!」
魔王「よく考えるんだ‥‥」
勇者「!?」
魔王「こういっちゃなんだが確かにお前と組めば王を殺すことは出来るだろう‥‥」
魔王「しかし王一人殺した所で何が変わる?」
魔王「残され国民は‥‥?」
魔王「人も大勢死ぬだろう‥‥」
魔王「表面上は優しい王だ‥‥残った人間が決起して攻め混んで来るかもしれない‥‥」
魔王「そのあとは第2第3の王が産まれるだけだ‥‥」
魔王「じゃあ、第2、第3の王も殺し、世界を統治するか?」
魔王「それは事実上の‥‥」
勇者「せかい‥‥せいふく‥‥」
魔王「お前は正義の象徴として世界を旅してきた」
魔王「言わば人間の希望そのものなんだ」
魔王「そのお前が魔王と組み、兵隊を殺し、王を殺す‥‥」
勇者「‥‥‥‥」
魔王「人間は絶望の淵に叩き落とされ‥‥」
魔王「お前は世界の敵となる‥‥」
魔王「その時は‥‥お前が今まで紡いできた信頼が‥‥希望が‥‥愛が‥‥」
魔王「憎しみとなりお前には課せられる‥‥死ぬまでな‥‥」
魔王「それが‥‥」
魔王「魔王なのだよ‥‥勇者くん‥‥」
魔王「耐えられるか?君に?」
魔王「人間の善を見てきた君に‥‥この重さがわかるか‥‥?」
勇者「‥‥‥‥」
魔王「それでも‥‥私と手を組むか?」
勇者「‥‥‥‥」
勇者「>>119」
仕方ないね
魔王「ななっ」
勇者「冷やし中華だよ‥‥」
魔王「そういえば今日は飯も食って無かった‥‥」パンパン
ボワワァァアン
勇者「な!ごちそうが!」
魔王「言っとくがこれは‥‥」
魔王「作りおきした手料理だ!」
勇者「あ、そ」ガツガツ
魔王「‥‥」
~~
勇者「ふぅ‥‥」
魔王「どうだった?」
勇者「まぁまぁだ」
魔王「‥‥」
勇者「それはそうと魔王‥‥」
魔王「え?あ、なんだ?」
勇者「冷やし中華の事‥‥」
勇者「俺はマジだぜ‥‥」
魔王「!!」
魔王「ふん、当たり前だ‥‥」
魔王「古い文献によると、極東の大陸発祥の麺を冷やしてっ」
勇者「そうだ」クイギミ
魔王「具体的にどうするのだ‥‥?」
勇者「それは‥‥」
勇者「>>140」
魔王「な‥‥」
魔王「さっき日記を覚えてるか?」
勇者「一流の料理でも満足できないって奴か」
魔王「そうだ‥‥」
勇者「大陸位置として王国はどこに?」
魔王「西洋の大陸‥‥?」
勇者「そこだよ‥‥距離に直すと20万キロ離れている」
魔王「つまり‥‥」
勇者「王様の口に入ったことはねぇ‥‥」
勇者「4万年の歴史があるそうだ」
魔王「4万‥‥」
勇者「俺らが食ったときはそりゃあもう驚いたよ」
勇者「んで、みんなで誓ったんだ‥‥」
勇者「ちっさいことかもしれないけど‥‥」
勇者「冷やし中華を、世界のみんなに食べさせようってさ‥‥」
魔王「勇者‥‥」
勇者「できらぁ!」
魔王「!?」
魔王「夏‥‥」
勇者「すべてが重なったときに‥奇跡は起きる‥」
魔王(奇跡‥‥か‥‥)
勇者「お前食べた事あんのか?」
魔王「え‥‥それは‥‥あの」
勇者「ないんだな」
勇者「さっき自炊したっつったよな?キッチンはどこだ?」ツカツカ
魔王「お、おい!どこにいく!」
魔王「当たり前だ‥‥外に出れない私の唯一の楽しみだからな‥‥」
勇者「すこし借りるぞ‥‥」
勇者「はっ!」タンタンタンタンタンッッ!!
魔王(な、なんて手際なんだ!?)
勇者「邪魔だ、座ってろ」バッ
魔王「」スッ
勇者「ふぅ‥‥」
魔王「出来たのか?」
勇者「食え、腹減ってるだろ」スッ
魔王(お前のせいでな‥‥)
魔王「見た目は‥‥悪くない‥‥」
魔王「パスタのような、」
勇者「誰に説明している?」
魔王「頂きます‥‥」パクっ
バァァァァン
魔王「こっ、これは!?!」
勇者「ふん‥‥」
魔王「手、手が止まらん!!」ガツガツ
勇者「アクセントに西洋の調味料を足してみたんだ‥‥」
勇者「世界中を旅してきた俺にだから出来る事かもしれないな‥‥」
勇者(そして、最後のスパイスは‥‥)
魔王「うまいうまい!」ズルズル
勇者(空腹だ‥‥)ニヤッ
勇者「幸せか‥‥?」
魔王「あぁ‥‥」
魔王「!!」
勇者「ふふ、王の興味も戦争から食文化に変われば‥‥」
勇者「きっと終戦する‥‥」
魔王(王すらも助けるというわけか‥‥)
魔王(私が負ける訳だ‥‥)
魔王(というか私より料理がうまいとはな‥‥さすが勇者‥‥)ズーン
勇者「夏まではすこし期間があるな、それまでは>>170」
魔王「全てとは言わないがここにもたくさん‥‥」
勇者「何言ってるんだ‥‥時間はないぞ早く支度しろ‥‥」
魔王「したく?」
勇者「旅のしたくさ」
魔王(!!!)
勇者「そう言ってるだろ‥‥」
魔王「面白い!面白いぞ勇者!ふははははは」
勇者「でた、魔王特有の笑い方‥‥」
魔王「すぐ戻る!」バッ
勇者(戦闘よりも速ぇ‥‥手を抜いてたのか?)
勇者「荷物多いな!」
魔王「必要そうなのを考えたらこのくらい‥‥」
勇者「旅の荷物は必要最低限!鉄則だろ!」
魔王「これでも最低限だが‥‥」ズーン
勇者(それにそんな目立ったらバレるだろ)
魔王「仕方ない‥‥着替えと生活必需品と‥‥」
魔王「やっぱり>>180だけは持っていってもいいか?」
勇者「そ、それ何につかうんだ‥‥?」
魔王「お前も使ってみるか?」
勇者「うーん」
ディルドを使いますか?
はい
いいえ◀
魔王「まぁまぁ、そういわずに!」
勇者「くそ!無限ループか!!」
魔王「それもそうだな!」
魔王「所でどこにいくんだ?」
勇者「それは決まってるんだ‥‥」
勇者「珍しい食材があってな‥‥」
勇者「>>191」
魔王「そんなところに何があるんだ‥‥?」
勇者「>>200」
魔王「つまり、小麦か‥‥」
勇者「あぁ、極東のごく一部の地域でのみ取れる小麦なんだ‥‥」
勇者「作っているのは奴隷だがな‥‥」
魔王「そうなのか‥‥」
勇者「俺だって少しは学んでんだよ」
勇者「力だけで解決しなかった事もあるんでな‥‥」
魔王「じゃあ、行くか」スッ
勇者「おい、どこ行くんだ?」
魔王「旅だろ?」
勇者「手を握れ」ギュッ
魔王「なっ!」
勇者「テレポ!」
魔王「ェエエエエ」ズーン
シュン
~~
勇者「ふぅ、久しぶりだなぁ‥‥極東も‥」
魔王「旅っていったじゃん‥‥旅っていったじゃん‥‥」
勇者「少し離れた所だよ、こっから歩いていく」
魔王「そうなのか!」
勇者「あぁ、こっちだ」
勇者(まぁ、奴隷市場にそのままテレポするけにも行かねーからな‥‥)
勇者(とは、伝えないほうがよさそうだ)
魔王「外の空気はおいしいな‥‥」スゥゥゥゥウ
勇者「日焼けは気にしないタイプか」
魔王「火焼?炎耐性ならあるが?」
勇者「あそ、いくぞ」
魔王「初めてをもっと体感させろ!」
勇者「歩きながらでも出来るだろ」
魔王(こいつ変なところでロマンがねぇ‥‥)
勇者(はぁ、ここに来るのはやはり憂鬱だ‥‥)
魔王「なぜ隠れる?」
勇者「騒ぎにはなりたくないからな‥‥」
勇者「それに、勇者と魔王が一緒に行動してるとばれてみろ」
勇者「ここは奴隷市場‥‥」
勇者「世界中から人が集まってるんだ、すぐに王の耳にも入るだろう」
勇者「そうなれば俺の冷やし中華は絶対に食べないだろうな」
魔王「ほぅ、お前にしてはなかなか頭が回るようになったじゃないか」
勇者「じゃあ、農耕奴隷の所に行くか‥‥」
魔王「そこで貴重な小麦が作られているのだな‥‥」
勇者「そういうことさ」
~~
魔王「厳重な警備だな‥‥」
勇者「極貴重な小麦だからな‥‥高値がつく‥」
勇者「どうやって倉庫にたどり着くか‥‥」
魔王「こんなこともあろうかと>>10を用意しておいたぞ」
勇者「バカなのか?」
魔王「まぁ、見てなさい‥‥」
~~
警備「はぁ、かったるいぜぇ」
警備2「おいおい、そんな事いって盗まれたら俺たちの首が飛ぶぞ‥‥物理的にな」
警備「おー、こわこわ‥ははは」
「「小麦どろぼうだぁぁあ!」」
警備「な!侵入されたか!?」
警備2「んなもん見てねえぞ!」
警備「とりあえず捕まえるぞ!まじで殺される!!」
警備2「くそ!!」
タッタッタッタッ‥‥
「あ、小麦が落ちてやがるぞ!」
「向こうに続いてる!!」
「追え!追えぇ!」
‥‥
魔王「ふぅ‥‥行ったな‥‥」
勇者「嘘だろ‥‥こんな簡単に‥‥?」
魔王「人間は疑問があると答えの拠り所を探すのさ」
勇者「‥‥?」
魔王「その拠り所が」
勇者「小麦か‥‥」
魔王「そうさ、小麦どろぼうを見てなくても現実に小麦が落ちていれば」
魔王「人間は信じざるえなくなるのだ」
魔王「存在しないどろぼうを追ってね‥‥ふふ」
勇者「なるほどね‥‥」
勇者(答えの拠り所‥‥か‥‥)
魔王「ふん」ジュァァア
勇者「まぁ、そうなるよな」
魔王「勇者と魔王の前にカギなど何の意味も無いからな‥‥」
勇者「小麦はこのくらいでいいかな」ザックザック
魔王「すごい、精製前でこんなによい香りが‥‥」
魔王「なぜ警備ただの小麦と間違えたのだろうか‥‥」
勇者「下っぱは見ることすら許されて無いんだろ」スッ
魔王「では次はどこにいくんだ?」
勇者「そうだな‥‥」
>>14
魔王「あぁ、極東の島国の温泉だな」
魔王「しかし、温泉に食材があるのか?」
勇者「>>17だ」
魔王「いいな!温泉たまご!」
勇者「食べた事ないのか?」
魔王「‥え‥その‥‥」
勇者「すげぇ、うまいから覚悟しとけよ」
魔王「ふふ‥‥」ジュルリ
勇者(まぁ、温泉にも入りたいしな‥‥)
勇者「ほら」スッ
魔王「あ、うむ」ギュッ
勇者「テレポッッ!!」
シュン
シュバン!
カー、カー、
魔王(なーんか旅って気がしないんだよな~)
魔王「ほう、木造の建物か」
勇者「ここら辺は木造が基本だぞ、趣があっていいだろう」
魔王「なかなか立派なもんだ‥‥‥」
勇者「今から泊まれるかな?」
魔王「と、泊まるのか!」
勇者「?」
勇者「もう暮れ時だぞ?」
魔王「そ、それは一緒に寝るってこ、事なのか!?」
勇者「旅館で別々に部屋はとらねぇよ、普通はな」
魔王「む、むぅ‥‥」グルグル
受付「でしたら~~」
魔王(温泉宿‥‥)
魔王(古い文献で読んだことがある)
魔王(わけありの男女二人がお忍びで行き)
魔王(一夜を共にすると‥‥)
勇者「おい」
魔王「はい!」ビクッ
勇者「?」
勇者「行くぞ?」
魔王「そ、そうか、そうだな」
勇者「じゃ、またあとで」
~~
魔王(残されてしまった‥‥)
魔王「とはいえせっかくの旅だ!」
魔王「楽しまなくては!」
魔王「私も風呂に入るとしよう」バッ
魔王「うーむ」
男 女
魔王「なんと読むんだろうか‥‥」
魔王「二種類の温泉が楽しめるということか?」
男
魔王「この文字のほうがカッコいいな」
魔王(極東文字はある程度網羅しているつもりだったが‥‥この島国は更に他のものを使うのか‥‥)
勇者「やっぱり役徳だなぁ‥‥」チャポン
勇者(まだ、戦いの傷が癒えていない‥‥)ズキッ
勇者(純粋な戦闘力ではやはり魔王が上かもしれない‥‥)
ガラガラガラ
勇者(!?)
勇者(貸し切りじゃねーのか‥‥)チラ
魔王「まずは体を洗えと書いてあったな‥‥」
勇者(!?)
勇者(なんで、男湯に入ってるんだよ!?)
魔王「シャワーがあるじゃないか‥‥」
あるぶるシャワー「シャアアアアアアアア!」ブルンブルン
魔王「なんだこれ!威力が強すぎる!」
勇者「ぷっ」
勇者(いかんいかん、とにかく出なければ)
勇者「おい」
勇者「はっ!!」ビクッ
魔王「?」
魔王「誰かいるのか」アワアワ
魔王(風呂って貸し切りだよな‥‥?)
魔 王 の 常 識
魔王「きのせいか?」
勇者(あぶないところだった‥‥)
勇者(この事実に!!)
勇者(俺はあいつが間違って入って来たとして仮定をたてていたが‥‥)
勇者(第3の選択肢もあったんだ‥‥)
勇者(おれ自身が間違えたという線をッッ)
勇者(おれは、貸し切りということで気が緩んでいたのだ、十分にありうる‥‥)
勇者(そう考えるとどうだ?)
勇者(この時点で声をかければ確実に事案じゃないのか!?)
勇者(俺はともかく、博識のあいつが間違えたとは考えにくい‥‥)
勇者(どうにか、打開策は‥‥)
魔王「」ガシガシ
勇者(!?)
勇者(今だ!)
勇者(頭を洗っている今ならば視界が完全に塞がっている!)
勇者(いましかない!!)ザッ
勇者(ゆっくり‥‥気配を消して‥‥)スッスッ
魔王の本当の見た目は誰も知らない
今は女性の体
ナイスバディ
勇者(だがあと少しで、出口だ!)
魔王「誰だ‥‥」ピタッ
勇者(なん‥‥だと‥‥)
勇者(気配は限りなく零だったはず‥‥)
魔王「気付かないとでも思ったか?」
魔王「その気配の消し方‥‥ただ者ではないな?」
魔王「王国の追跡者(チェイサー)か‥‥?」
勇者(どうする‥‥黙っててもやられる‥‥)
勇者(ごまかすしかねぇ!)
>>36
魔王「なんだ、ねこか‥‥」
勇者(ふう‥‥)
魔王「んな訳あるかぁ!!」ヒュン
勇者「はう」スンッ
勇者(桶が、凶器のように‥‥)
魔王「もう一度聞く、ふざけたことを抜かしたら」
魔王「次はあてるぞ?」
勇者「ワ、ワタシ」
魔王「?」
勇者「オセナカヲ、ナガシニ、キマシタ」
魔王「なんだ従者か‥‥」
魔王「ならばなぜ気配を消した?」
勇者「ブ、ブンカでゴサイマス」
勇者「ブシノクニはイツデモ、シト、トナリアワセ‥‥」
勇者「タトエ、ニュウヨクチュウデも、タメサセテ、モライマス、サービス、ハラキリ、イェイ‥‥」
魔王「うん?ではなぜ猫の真似を?」
勇者「ブンカデスニャン」
魔王「そうかそうか!すまない!何しろ異文化は初めてでな!ふははははは!」
勇者(ふぅ)
魔王「では、背中を流すニャン」
勇者「!?!」
魔王「何を言ってるんだ?さっきの非礼を怒っているのなら謝ろう」
勇者「そ、ソンナコトハないデス」
魔王「早くしてくれ、何も見えないのだ‥‥」
魔王「自分の体を洗った事がなくて困っていたところだ」
勇者(どうする、ここで逃げたとして、他の従業員に聞かれれば即時アウト‥‥しかし)
勇者(騙して背中を流すのもアウトではないのか‥‥)
勇者(いや、しかし、ある程度のところで疑わず帰れれば全てを)
勇者(無かったことにできる!!)
勇者(よ、ヨロコンデー)
勇者「」ゴシゴシ
魔王「もう背中はよい。他のところも頼むぞ」
勇者「!?」
勇者(まずいまずいまずい)
どうする?
>>42
魔王「なっ!」
魔王「速い‥‥速さだけなら勇者に匹敵する‥‥」
~~
勇者「はぁ、はぁ、はぁ」
勇者「これだけやれば‥‥十分‥‥だろ‥‥」
勇者「プシュー」バタン
~~
魔王「ふぅ、いい湯だったぞ」ガラッ
勇者「そ、そうですか?」
魔王「うん?なんかよそよそしいぞ?」
勇者「そんなことないよー、やだなー」
魔王「いったいどうしたんだ‥‥」
魔王「そういえば風呂の事だが」
勇者「!!」ビクンッ!
魔王「なぜ本当の事を言わなかった?」
勇者(バレてたのか‥‥)
魔王「私が気付かないとでも?」
勇者「悪気はなかったんだ‥‥でも、不可抗力で‥‥わかるだろ!」
魔王「いいや、わからない」
魔王「手練れの従者が来るって初めから教えておいてくれよ」
勇者「そっちかよ!」
魔王「そっち?」
勇者「あ、いや」
勇者(百戦錬磨だけども)
魔王「私の攻撃にも怯まぬ強心臓」
勇者(なんどもあれ以上の攻撃を受けたしな)
魔王「そして、勇者並のスピード」
勇者(そりゃあ、勇者だし)
魔王「あ、だが途中で体洗いを断って消えるのはいただけないな‥‥」
勇者「」
魔王「そう思うだろ?」
勇者「もちろんだニャン!」
魔王「!!!」
勇者(しまッッ!!)
魔王「それそれ、私も気に入ったぞ」
魔王「使わせてもらうニャン」
勇者「」ホッ
チュンチュン
勇者「くぅぅぅう」
勇者「ふぅ」
勇者「魔王、起きろ」
魔王「ん‥‥」
勇者「そろそろ出発しようか」
魔王「そうだな‥‥」ファア
勇者(なんか、魔王もこうしてみると)
勇者(人間らしい一面もあるんだよなぁ)
勇者(つい先日まで死闘を繰り広げていたのにな‥‥)
勇者「ふっ」
魔王「なにを笑っているんだ?」
勇者(人間らしいって表現はおかしいよな)
勇者「温泉卵つくるぞ!」
魔王「よしきた!」
~~
勇者「結構時間がかかったけど、最高のお湯で最高の温泉卵ができたぞ!」
魔王「保存は任せろ」
魔王「インペルタイム」カチカチカチカチ
魔王「時間を止めたぞ」
勇者「すげぇな‥‥」
魔王「私を誰だと思ってる?」フン
勇者(だいぶ魔王の威厳薄れているけどね)
魔王「あとは魔法を解けば直前のままで食べられるし、時間が止まっているから割れることもない」
勇者「じゃあ、王国に行こう」
魔王「もう最後か‥‥」
勇者「最高の冷やし中華を作ろうな‥‥」
勇者「さて、あとはどうやってこの冷やし中華を食わせるかだが‥‥」
魔王「うむ」
勇者「空腹状態で食わせたいんだ」
魔王「それならば、考えがある」
勇者「どういう事だ?」
~~
宿屋「いらっしゃいませ」
魔王「魔王だ、一部屋頼む」
宿屋「ひぃ、ま、まおう!?」
魔王「金ならある」ドン
勇者(おい!どういうつもりだよ!)
~~
勇者「どうかしてるぞ!王国内で魔王を名乗るなんて!」
魔王「いいか、魔王が、魔王と名乗ると思うか?」
勇者「それは‥‥」
魔王「しかし、あの店主だ、疑惑レベルだが衛兵や、知り合いに告げ口するだろう」
魔王「そして、王の耳にも入る」
魔王「魔王の名を語るものが現れたのなら疑惑だろうとさすがの王も動かざるを得ない」
勇者「ダメじゃないか!」
魔王「しかしながら、まだ疑惑の域‥‥しかし、本当の魔王の可能性もある」
魔王「そこで王が下す命は‥‥」
勇者「密偵か‥‥」
魔王「追跡者とも言うな‥‥」
魔王「とりあえず夜までまつ」
魔王「私を信じろ、勇者‥‥」ジッ
勇者「‥‥」
勇者「わかった」
~~
魔王「スー、スー」
ガタッ
密偵「」ススス
密偵「!!?」
密偵(他人のそら似ではない!正真正銘の魔王だ!)
密偵(こうはしていられない!)
ガン
密偵「がっ」バタン
勇者「これでいいのか?」
魔王「十分だよ」
魔王「彼には事がすむまで寝ていて貰おう」
魔王「インペルタイム」カチカチカチカチ
~~
王「ふぅ、暇じゃ‥‥」
大臣「よい事ではありませぬか」ニコニコ
王「それもそうじゃのう」
近衛兵「報告が‥‥」スッ
王「密偵か、通せ」
近衛兵「はっ」
密偵「」ススス
王「どうじゃった?自称魔王は?」
密偵「それが‥‥」
王「」
密偵「本物の魔王そのものでした‥‥」
王「なんじゃと!!」ガタッ
大臣「し、しっかり確認したのか!」
密偵「間違い‥‥ありません‥‥」
王「警備を固めろ」
大臣「はっ」
密偵「あと1つ‥‥」
王「‥‥なんじゃ?申せ」
密偵「私は密偵中、魔王を確認したあと何者かに意識を飛ばされました‥‥」
王「な、よく生きて帰ったな‥‥」
密偵「その、意識飛ぶ中私は聞いたのです」
密偵「王の毒殺を計画していると‥‥」
王「なんじゃと!!!」
大臣「それは確かなんだろうな!!嘘ではすまんぞ!」
密偵「はっ!嘘など滅相もございません!!」
バァォァン!
王「!?」
コック「食糧庫に大量のネズミの死骸が‥‥!」
大臣「ど、毒か‥‥!」
コック「おそらく‥‥」
王「し、しかし、食糧庫の食糧に毒が混じった程度なら‥‥」
王「城下町から食糧を集めればよいのでは無いか?」
密偵「それはやめておいた方が良いでしょう‥‥」
王「?」
大臣「なるほど魔王軍の間者か‥‥」
密偵「おそらく‥‥この城には間者が紛れ込んでいるのだろうと‥‥」
王(私の日記が突然無くなったりしたのも!?)
密偵「ですので城下町から食糧を集めればどのタイミングでも毒を忍ばせられる可能性があるのです」
大臣「こういうのはどうでしょう!」
王「なんじゃ?」
大臣「王直々に最も信頼を置いている兵などを拠出して隣の同盟国へ食糧をとりに行かせるのです。」
大臣「最も信用できるものたちならきっとやりとげてくれるでしょう‥‥」
王「もう、それしかないのう‥‥」
王「食糧は大臣に一任しよう」
大臣「今から選別して隊を組み、早馬で行くとすれば‥‥」
大臣「早くて3日‥‥でしょうか‥‥」
王「3日!!」
王「3日も何も食えないというのか!!」
大臣「さようでございます‥‥」
王「おのれ魔王‥‥」ギリギリ
王「よい!直ちに挙兵して、隣国へ向かわせろ!」
大臣「はっ!」
「「「はっ!」」」
~~宿
密偵「」
コック「」
ボワワァァアン
魔王「」
勇者「」
魔王「ふははははは!見事だったぞ!勇者!」
勇者「それはお前だよ魔王‥‥!」
勇者「詳しく説明してくれよ!どうやって毒を忍ばせた?」
魔王「ふふ‥‥毒か?」
魔王「そんなものはない」
勇者「な!!」
魔王「第一に密偵を掴んだところで九割九部私たちの勝ちが決まったのだよ‥‥」
勇者「どういう事だ?」
魔王「では初めから説明しようか」
魔王「今も密偵は時間が止まったまま寝ている」
魔王「そこで私たちの出番だ」
魔王「同じ見た目、同じ声‥‥」
魔王「これだけで人はある程度の信じるものだ」
魔王「それも信頼のおける直属の密偵の言葉だからな」
魔王「まず、私は食物庫に毒が入っているとでまかせを言ったんだ」
勇者「でまかせ‥‥!?」
魔王「まず、ここで疑問が浮かぶだろう」
魔王「真実か否か‥‥」
魔王「そこで勇者様のご登場だ」
魔王「コックに変身したお前が言うんだ」
「大変です!食糧庫に大量にネズミの死骸が!」
魔王「とな」
魔王「すると宙ぶらりんの疑問は答えの拠り所を見つけ定着する」
魔王「つまり世界一クリーンな毒の出来上がりさ」
勇者「しかし、コックの見た目はどこで手に入れたんだ?接触しないと行けないのだろう?」
魔王「それか‥‥ふふ‥‥」
魔王「それは、この宿の店主の顔さ!」
勇者「な、店主‥‥?」
魔王「コックの顔を覚えている王が存在するかい?」
勇者「しないことはないだろうが」
魔王「いいや、少なくともこの王は覚えていなかったんだよ」
魔王「戦争にしか、興味が無いようだからな」
勇者「!!」
勇者(そこまで考えて‥‥)
勇者「そ、それじゃあ!」
魔王「おっと、毒が無いとバレる心配か?」
勇者「」
魔王「それならば、まず心配はないだろうな‥‥」
魔王「」スッ
勇者「あ、リンゴ盗んだのか!!」
魔王「どうせ、手も付けずに捨てるものさ」シャクシャク
魔王「君は毒が入ってると分かって食べた事があるのか?」
勇者「‥‥」
魔王「さてと」
魔王「これで3日ほど王の断食に成功できたわけだが」
勇者「どういう?」ガシ
~~
王「う‥、眠り過ぎたようだな‥‥」
王「大臣と近衛兵は発ったか」
衛兵「王、大丈夫ですか?」
衛兵「せめて水だけでも‥‥どうぞ‥‥」スッ
王「ありがとう‥‥」スッ
王「!!!」
王「ブバッ」
衛兵「どうなされました!?」
王(そうじゃ‥‥この国には間者がおる、こんな水飲めるわけがない!!)
王(はっ!!)
~~
魔王「王もバカじゃないすぐに気づくことになるよ‥‥」
魔王「最も信用できる者が今、この城居ないってね‥‥」
~~
王(大臣も‥‥近衛兵もおらん‥‥)ハァハァ
王(ワシは誰を信用できる!?)
王(今この城には誰もいないではないか!)
王(信頼に足る者が!)
衛兵「王‥‥」ガシ
王「さわるなぁぁぁあ!!」
衛兵「な!」ビクッ
王「貴様‥‥さては間者だな!?」
王「この水も毒か!」
衛兵「そんな滅相もない‥‥私はただ王への心遣いを‥‥」
王「そやつを引っ捕らえろ!衛兵!!」
衛兵「ひっ」ガシガシ
衛兵「誤解です!これは私が瓶に取っておいた!きれいな水です!」
衛兵「おう!!!」
バタンッッ!!
勇者「それは‥‥」
魔王「まぁ、そこは‥‥お楽しみだ」
~~衛兵寄宿舎
「おい、聞いたか?」
「衛兵が1人牢屋にぶちこまれたさ!」
「どうしてまた‥‥」
「それが、その衛兵が渡した水を毒入りだって騒いで‥‥」
「それで投獄か‥‥」
「んで、毒は?」
「入ってなかったとさ‥‥」
~~王宮内
「なぁ、腹へったぞ‥‥」ぐううう
「しかたねぇだろ、どれに毒があるかわからん以上、食糧は全て処分したんだからな‥‥」
「でも考えてみろよ、狙いは王だけだぜ?」
「それがどうした?」
「俺たちは狙われてない」
「だからどうしたって言うんだ!」
「つまり、俺たちは城下町で飯を食えるってことさ」
「!!!」
「極東のことわざでこういうのがある」
「腹が減っては戦ができぬってな」
「へへっ、いい言葉じゃねぇか、俺も1枚噛ませてもらうぜ」
「大丈夫、王は寝てる‥‥」
~~
王「はぁ、はぁ」
王「腹が減って‥‥」
王「喉が‥‥かわく‥‥」
王「うわぁぁあ!!」ガバ
王「眠れんぞ!」
シーン‥‥
王「近衛兵!」
王「近衛兵は‥‥いないのだったな‥‥」
王「衛兵!!」
シーン‥‥
王「そんな‥‥」
王「今信じれるものは誰もいない‥‥」
王「それどころか衛兵すら‥‥」
王「間者が暗殺のために人払いをしているか!?」
王「うぅ」ガタガタ
王(こわい‥‥こわい‥‥)ガタガタ
~~
勇者「さぁてと、そろそろ潮時だろ?」
魔王「王の断食丸3日目の朝だな‥‥」
魔王「堂々と正面から行こうか」
勇者「そのつもりさ」
~~謁見の間
王「」ボー‥‥
バァォァン!
衛兵「大変です!王!!」
王「どう‥‥した‥‥?」
王「なんだと!!」
勇者「」スッ
勇者「お久しぶりです‥‥王様‥‥」
王「あ‥‥あぁ‥‥」
王「今までどこへ‥‥」
王「魔王との決戦から連絡が途絶えたから」
王「ワシはてっきり‥‥」
勇者「死んでませんよ!」
勇者「勇者は死にませんからね」
王「そう‥だったな‥‥ほっほっ」
勇者「魔王をあと一歩まで追い詰めたのですが‥‥言葉巧みに逃げられてしまい‥‥」
勇者「どうやら王国に入り込んだと聞いて馳せ参じたまでです‥‥」
王「それは‥‥ありがとう‥‥ありがとう勇者殿‥‥」
勇者(よく言うぜ‥‥)
勇者(ろくに捜索隊も出さなかったくせによ)
勇者「聞いた話では毒により兵糧攻めを受けていると」
王「そこまで知っておったか‥‥」
王「ならば次の命は聞かなくても良いな?」
勇者「お食事を用意させていただきました‥‥」
女戦士「お待ちどう」スッ
王「なんと手際のよさ!さすが勇者!!」
勇者「私が集めた食材で、私が料理致しましたので、安心していただけるかと‥‥」
王「端から信用しておるわい!」
女戦士「では、ご賞味あれ」
パカァ
王「これは‥‥パスタ?」
王「な、なんでもい!いただくぞ」ガッ
王「うまい!うますぎるうううう!!」ドン!!
王「道の料理!」
王「麺一本一本がささやきかけてくるような芳醇な匂い!」
勇者(人は者を食べると説明したがるのはなぜだろう?)
王「ズルズルズル」
王「ガツガツガツガツ」
衛兵(おい‥‥まるで獣だ‥‥)
バァン!
大臣「ただいま戻りましたぞ!」
王「ふぅ‥‥」ニコニコ
大臣「ど、どうされたのですか!」
王「ただ‥‥幸せなのだ‥‥」ニコニコ
大臣「は、はぁ?さようで‥‥」
大臣「夕食は何にされますか?」
王「冷やし中華を!」
大臣(なんだそれ!?!)
魔王「あれから幾日かたったが、王はメッキリ食通になったそうだな‥‥」
勇者「あ、そ」
魔王「私も彼の日記を読ませてもらったが‥‥」
魔王「全てオリジナルレシピに変わっていたぞ‥‥ふふふ‥‥」
勇者「いいことじゃねぇか‥‥」
魔王「いいことがあるか!私は楽しみにしていたんだぞ!」
魔王「まぁ、今の方がずっと楽しいがな、料理は趣味だし‥‥」
勇者「ふん‥‥」
サァァァアァァアッ
魔王「風が気持ちいいな‥‥」
勇者「」
魔王「外に出してくれて感謝しているだぞ、これでも」
勇者「いずれひとりでも旅に出ていたさ」
魔王「かもな」
‥‥
魔王「世界一の国力の王が世界一平和を望んでいる‥‥」
魔王「しばらく争いは起きそうもない」
魔王「どうだ?世界を救った感想は?」
勇者「んー、どうだろ」
勇者「こう、実感がないからな」
魔王「実感?」
勇者「これに限るね‥‥」
魔王「だが、お前の望む平和には‥‥」
魔王「もう、必要ないのだろう?」
勇者「俺もコックにでも転職して生きてみようかなぁとも思ったよ」
勇者「そんな、人生もありかなって」
勇者「ただ、俺は勇者であり、勇者でしかないんだ」
勇者「一時でも争いの無い世界は」
勇者「俺を必要としてないことも知ってる」
勇者「んで、考えたんだ‥‥」
勇者「勇者という名の疑問は」
勇者「何を拠り所にするんだ?」
勇者「答えは初めから出てたよ」
勇者「勇者の拠り所は‥‥」
魔王だってさ‥‥
~~fin
しかし、皆さんの保守と応援と安価のお陰で簡潔致しました
ありがとうございます
お疲れさまでした
元スレ
勇者「終わりだな」魔王「まぁまて>>2やるから」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498049284/
【続】勇者「終わりだな」魔王「まぁまて>>2やるから」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1498134880/
勇者「終わりだな」魔王「まぁまて>>2やるから」
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コメント一覧 (18)
-
- 2017年06月23日 05:56
- いま
なんていった?
-
- 2017年06月23日 06:24
- よせ香介!!
-
- 2017年06月23日 06:59
- 一流の料理よりも美味い冷やし中華を作るって言ったんだよ!
-
- 2017年06月23日 07:53
- おもしれぇ…だったら作ってもらおうじゃねえか、世界を救う冷やし中華ってやつを!
-
- 2017年06月23日 07:59
- 冷やし中華の安価でかなりクソ化しかけたな
-
- 2017年06月23日 09:19
- この冷やし中華は出来損ないだ
とても食べられないよ
-
- 2017年06月23日 10:47
- え?一流の冷やし中華より美味しい冷やし中華を?
-
- 2017年06月23日 11:51
- 悪くはないが冷やし中華のせいで名作になりそこねた感がどうしても拭えない
-
- 2017年06月23日 12:28
- 逆に考えるんだ、冷やし中華がなければ平和が生まれなかったと……
-
- 2017年06月23日 13:58
- 正直材料集めのくだりは冗長だったが
他は良かったよ
-
- 2017年06月23日 15:41
- 安価がぶっ飛んでいながらも優秀という稀な例
-
- 2017年06月23日 16:02
- 食材集め以外はよい
-
- 2017年06月23日 19:26
- この軌道修正力には素直に乙を送ろう
-
- 2017年06月23日 20:01
- できらぁ!
-
- 2017年06月27日 21:09
- 久々にまともな安価スレを見た
-
- 2017年06月29日 13:19
- 魔王かわいい
-
- 2017年06月30日 17:14
- 明日、 もう一度来て下さい、本当の冷やし中華を食べさせますよ
冷やし中華で世界を救うだって!?
できらぁっ!