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【ポケモン】しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」その1【クレしん】

1:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:13:04.28 ID:h8Rc+5Hs0

・クレヨンしんちゃんとポケモンSMのクロスオーバーSS
・ストーリーの流れはムーン版準拠。カットしている場面(スクールやジガルデ等)や設定改変、シナリオ改変、キャラ崩壊、敵の手持ちの変更あり
・戦闘描写も適当に書いているので技構成など相当ガバガバです
・ネタバレが多いのでご注意ください
・取り扱っている作品が作品なので、下ネタ多し

次レスからスタートです



2:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:15:46.04 ID:h8Rc+5Hs0

…… …… ……
【プロローグ】
…… …… ……

カスカベ地方・空港

『アローラ地方のククイ博士から連絡です』

ひろし「おっ、博士から連絡だ」カタカタ

ひろし「あ、どうもこんばんはー……じゃなくて、こんにちは」

ノートPC『…………。 …………?』

ひろし「しんのすけですか? みさえ、しんのすけは?」

みさえ「あれ? さっきまでここにいたはずなんだけど……どこ行ったのかしら?」

ひろし「オイオイ……。スミマセン、ちょっと待っててくれますか?」

ノートPC『……。 …………』



3:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:17:47.11 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「しんのすけー? どこにいるのー?」

しんのすけ「おねいさーん! 機内食はきのみ派? ポフィン派? それともオ・ラ・派?」

げ    ん

こ    つ

しんのすけ「」

みさえ「さっきまでみんなと別れて落ち込んでたと思ったらすぐナンパして! ポジティブなのかなんなのか……」

ひまわり「ケッ!」

ひろし「おっ、きたきた。すぐ代わります」

ひろし「しんのすけ、向こうでお世話になるククイ博士だ」

しんのすけ「ほーい」



4:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:19:24.42 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士『やあ、こんばんは! いよいよアローラにやってくるね!』

しんのすけ「いやぁ、とーちゃんがお仕事の都合で転勤になって、一家揃って二度目のお引越しだけど、忙しくてまいっちゃうよね」

ひろし「余計なことは言わなくていいの!」

ククイ博士『ハハハ……。大丈夫、アローラはみんな大らかで楽しいところだぜ! 友達もいっぱいできるさ』

ククイ博士『さて、アローラは地続きのカスカベ地方とは真逆で、いくつかの島が集まって出来ている地方。それが理由なのか珍しいポケモンばかりだぜ!』

ククイ博士『そう! アローラにも、ポケットモンスター――縮めて『ポケモン』がたくさんいる! ポケモンは本当に不思議な生き物でね――』

ポンッ

イワンコ『ワンワンッ!』

ククイ博士『草むらや洞窟、空、海……いたるところにいて、ぼくたちはポケモンの力を借りたり、助けあったり、ポケモントレーナーとしてポケモンを戦わせたりするんだ!』

イワンコ『ワン!』

ククイ『イワンコ、大事な話だからね。遊ぶのは待っててくれるかい? さて、みんなに紹介するから……』

ククイ博士『しんのすけ……? ぉーい、さっきから顔がこっち向いてないけど……』

しんのすけ「ZZZ……」



5:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:20:31.77 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「こらっ、博士が話しているのに寝ちゃダメでしょ! スミマセン……」

ククイ博士『いえいえ、いいんですよ。僕の言葉はしんのすけにとって、さいみんじゅつになっちゃったかな?』

ククイ博士『それじゃあ、こっちに着いたら、僕と一緒に来てみんなに紹介してもらおうかな』

みさえ「はい、よろしくお願いします」

ククイ博士『じゃ、みんなの到着を、楽しみに待ってますよ!』

プツン!

ひろし「……おっと、そろそろフライトの時間だ」

みさえ「ほらしんのすけ、起きなさい! 行くわよ!」



6:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:21:59.91 ID:h8Rc+5Hs0


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

クレヨンしんちゃん×ポケットモンスター サンムーン
嵐を呼ぶゼンリョク! アローラ地方大冒険!

OPテーマ「オラはにんきもの」

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



7:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:23:09.08 ID:h8Rc+5Hs0

…… …… ……
【メレメレ島編】
…… …… ……

アローラ地方
メレメレ島 自宅

ひろし「輝く太陽!」

みさえ「見たことのない姿のポケモン!」

しんのすけ「ボン! キュッ! ボン! なアローラのおねいさん!」

ひろし「来たぜ!」

野原一家「「「アローラ地方!!」」」

シロ(ペロッパフ)「アンッ!」



8:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:26:00.46 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「さ、みんな、荷物の片付けしちゃうわよ!」

ひろし「ようし、早いとこ片付けて、アローラでしか見られないポケモンを見に行こうぜ!」

しんのすけ「じゃ、オラビーチに行っておねいさんを……」

ギュウウゥ……

しんのすけ「いれれれれ!」

みさえ「アンタはパパのお手伝いをするの!」

しんのすけ「ほ、ほひゃい……」

ピンポーン!

みさえ「あら? 誰かしら?」

ひろし「ククイ博士じゃないのか?」

みさえ「はーい!」

ガチャ

ククイ博士「お邪魔します!」

みさえ「あら、博士!」

ククイ博士「野原さん、あらためまして! ククイと申します。ようこそ、アローラへ!」



9:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:27:52.84 ID:h8Rc+5Hs0

ひろし「あ、どうもどうも、ククイ博士」

みさえ&ひろし(は、裸の上に白衣って……。一歩間違えたら変質者だぞ)

ククイ博士「やぁ、しんのすけ!」

しんのすけ「よ!」

ククイ博士「僕がククイです! よろしく! アローラ地方への長旅、おつかれさま! 時差ボケは大丈夫かい?」

しんのすけ「ばあさんや、飯はまだかのぅ。じいさんや、さっき食べたじゃありませんか」

ひろし「そういう意味じゃねぇよ」

ククイ博士「アローラとカスカベは遠く離れているからね。こっちは昼で驚いただろ?」

みさえ「ええ、なんか変な気分ですね。夜起きちゃったらどうしようかとホホホ……」

しんのすけ「いつも夜ふかしして『ふぞろいのチーゴのみ』見てるくせに」

みさえ「なんか言った?」ギロッ

しんのすけ「いえ、なんも!」



10:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:29:31.22 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「さて、しんのすけ! せっかくだから隣町に行こうぜ! みんなにしんのすけのこと、紹介しなくっちゃな!」

みさえ「あらーいいじゃない。行ってきたら、しんちゃん」

しんのすけ「えーっ? オラ、これから自室のお片付けしなくちゃいけないので……」

ひろし「うちにお前の部屋のスペースなんてねぇよ」

ククイ博士「そう言うなって。ほら、みんな君が来るの楽しみにしてるんだから、行こうぜ!」グイグイ

しんのすけ「いやーん! ハカセのケダモノぉぉっ」

みさえ「それじゃあよろしくおねがいしまーす」ペコリ

ひろし「しんのすけ、友達と会ったらアローラって挨拶するんだぞ」



11:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:30:53.76 ID:h8Rc+5Hs0

1番道路

ククイ博士「さてと! ポケットモンスターの楽園、アローラ地方にようこそ! アローラでも、人はポケモンと力をあわせ、暮らしている」

ククイ博士「なにより……ポケモンがいれば、どこにだって行ける! さあ! リリィタウンはこっちからが近いぜ」

ククイ博士「そういえば、しんのすけ、君はまだ自分のポケモンを持ってないんだろ?」

しんのすけ「まーね、シロがいるけどちょっと違うし」

ククイ博士「そうか、君も11歳になったら、しまキングからポケモンを貰うんだよ。今から楽しみになってくるんじゃないかな?」

しんのすけ「しまキング?」

ククイ博士「ああ、しまキングはね、ポケモンを戦わせたら敵なしのポケモントレーナーさ! リリィタウンでは冒険する子供のために、しまキングがポケモンをくれるんだ」

しんのすけ「ファイヤーとかサンダーとかボンバーとか?」

ククイ博士「ハハハ、さすがにそういうポケモンは持ってないかなぁ。あと、ボンバーっていうポケモンは聞いたことないな」



12:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:32:10.77 ID:h8Rc+5Hs0

タロウ「博士―!」

ククイ博士「おっ、アローラのポケモントレーナーが来たぜ!」

タロウ「今度おすすめの技、教えてよ」

ククイ博士「ほんとは決めてるんだろ? きみの自慢のポケモンが新しい技を覚えたら、また勝負しようぜ!」

ククイ博士「……あれっ? しんのすけ?」

しんのすけ「おねいさーん、オラと一緒にアローラのすがたになってみなーい?」

ミニスカート「え、えーっと……」

ククイ博士「なかなかいい『おだてる』だね、しんのすけ! だけど、草むらの中にポケモンも連れてないで入っちゃダメだよ! 野生のポケモンが飛び出してくるんだから」

しんのすけ「ほーい」

ミニスカート「あっ、博士、今度あたしのポケモンの技を見て欲しいです!」

ククイ博士「もちろんいいぜ、楽しみにしているよ!」



13:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:33:14.66 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「オラにおとらずモテモテですな。ハカセって、ゆーめーじんなの?」

ククイ博士「有名人って言うより、リリィタウンのみんなの先生ってところかな。僕はこれでも、ポケモンの技を日夜研究しているんだ」

しんのすけ「おお、だからハカセはいちいちセリフの中にワザのおなまえを入れてるのかー」

ククイ博士「おっ、気付いてくれたのか! うれしいぜ」

しんのすけ「いや~わかりやすいわかりやすい」

ククイ博士「みんな突っ込んでくれなくてね。しんのすけが初めてだよ」

しんのすけ「いやん、照れますなぁ」



14:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:35:12.66 ID:h8Rc+5Hs0

リリィタウン 広場

ククイ博士「来たぜ! 着いたぜ!! リリィタウン!! メレメレ島の守り神であるポケモン……カプ・コケコを祭っているんだ!」

しんのすけ「あの台はなーに?」

ククイ博士「あれは土俵だよ。この島名物のアローラ相撲を執り行ったり、ポケモン勝負をする場所さ」

???「はかせー! アローラ!」フリフリ

ククイ博士「アローラ、ハウ!」

ハウ「わー! 見たことない子ー! ひょっとして君がこっちに引っ越してきたしんのすけー?」

しんのすけ「あんた誰?」

ハウ「おれー? おれねーハウ! しまキングの孫! でねーニャビーがパートナーなのー」

ハウ「なーなー、ポケモン勝負しよーよー」

ククイ博士「ハウ、しんのすけはまだポケモンを持ってないんだ。その代わり、今度しんのすけにトレーナーの心得を教えてあげなよ!」

ハウ「そっかー。でも、楽しみができたからいいやー! よろしくねー」

しんのすけ「うんうん、ハウくんはお元気でよろしいですな」

ククイ博士「そういえば、他のみんなはどこへ行ったんだ? ここで待ち合わせのはずだけど……」

ハウ「じーちゃん、なんかカプが騒いでるって言って出かけてっちゃったー。リーリエは知らないー」



15:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:35:56.15 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「そうか、ならマハロ山道に行ってるのかな? ハウはハラさんを連れてきてくれ。僕はこの辺りでリーリエを探してくるからさ」

ハウ「うんー」

しんのすけ「オラは? オラは?」

ククイ博士「君はここでみんなが行き違いにならないように待っててくれ。さっきみたいに勝手にどっか行っちゃったりするなよ?」

ハウ「また後であそぼーねー!」フリフリ

しんのすけ「ほっほーい!」

しんのすけ(ヒマだから探検しよーっと)



16:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:37:14.95 ID:h8Rc+5Hs0

マハロ山道

しんのすけ「なーにかおーちてこないっかなー♪ くいもんおかねおねいさん♪」

???「……になにがあるというのです?」

しんのすけ「お?」

???「ぴゅい! ぴゅい!」

少女「バッグからでないで……。誰かに見られたら困ります」

しんのすけ(なんか、おもしろそーな人発見!)



17:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:38:46.24 ID:h8Rc+5Hs0

マハロ山道 吊り橋前

オニスズメたち「キョーッキョーッ!」バサバサッ

ほしぐもちゃん「ぴゅ……ぴゅい」ビクビク

少女「……」オロオロ

しんのすけ「ほっほーい! どしたのー?」

少女「……!」クルッ

しんのすけ「お? パーティーですかな?」

少女「あの……助けてください……ほしぐもちゃんを」

しんのすけ「ほしぐもちゃん?」

オニスズメたち「キョーッキョーッ!」バサバサッ

ほしぐもちゃん「ぴゅ……」ビクビク

しんのすけ「おねいさんが助けに行けばいいじゃん」

少女「その……オニスズメさんに襲われ……でも……わたし、怖くて……足がすくんじゃって……」ガクガク

しんのすけ「……んもーしょーがないなぁ」

少女「あっ……危ないです。それより誰か大人の人を呼んで……」

しんのすけ「ほっほーい♪」グラグラ

少女「ど、どうしよう……」オロオロ



18:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:40:51.52 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけは、三匹のオニスズメを前にしてもためらわず、『ほしぐもちゃん』に手を伸ばしてかかえた。

しんのすけ「おケガなーい?」

ほしぐもちゃん「ぴゅ、ぴゅい」ビクビク

オニスズメ「キーッ!!」

しんのすけに、獲物を奪われまいとオニスズメたちがカギ爪やクチバシを立ててしんのすけを襲ってきた!

しんのすけ「やーい来てみろ来てみろー」ヒョイヒョイヒョイ

オニスズメたち「キョーッキョーッ!!」

少女「あの……早く、早く戻ってきてください」

しんのすけ「ほいほーい」ヒョイヒョイヒョイヒョヒョイノヒョイ

しんのすけ「あ」ズルッ



19:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:50:35.55 ID:h8Rc+5Hs0

少女「……ッ!」

しんのすけ「おわーっ!」ヒュウウウウ

ほしぐもちゃん「ピュ……ピュウ!」

足を踏み外し、ほしぐもちゃんと一緒に落下していくしんのすけ。ほしぐもちゃんが危機を感じて光を帯びていく。

その時、青空に黄色いポケモンが現れ、真っ直ぐにしんのすけたちに向かって飛んできた!
ポケモンは危うく川に落ちかけるしんのすけを抱えると、少女のそばまで運び、下ろした。
 
ポケモン「……」

しんのすけ「おーっ! 今のもっかいやってー!」パチパチ

少女「……」アゼン

ポケモン「…………」

ポケモン「カプゥー! コッコォー!」

しんのすけを見つめていたポケモンは咆哮を上げると、全身に電気をまといながら、飛び立ってしまった。あっという間に、空へ消えていく。

しんのすけ「なに? 今のポケモン……」

ほしぐもちゃん「ピュイ……」



20:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 18:51:48.46 ID:h8Rc+5Hs0

少女「よかった……です……あなた……また『力』を使おうとして……あのあと、動けなくなったでしょ……あんな姿、みたくないのです」

少女「ううん、ごめんなさい……。あのとき、あなたはわたしを助けてくれた……。なのに、あなたを守れなくて……」

しんのすけ「あのー……」ジロー

少女「あっ……申し訳ありません……危ないところを助けてくださり、心から感謝しております」

しんのすけ「礼はいらない。アメなら欲しい」

ほしぐもちゃん「ピュウ!」つかがやく石



21:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:07:23.22 ID:h8Rc+5Hs0

少女「石……?」

少女「これ……あなたの石ですよね?」

しんのすけ「オラ、こんな石持ってないよ? ま、くれるってなら貰うけど」

少女「あの……このコのこと……誰にもいわないで……ください。秘密で……秘密でお願いします」

しんのすけ「大丈夫、オラ尻は柔らかい方だから」

少女「それを言うなら……口は固い、じゃないですか?」

しんのすけ「そーともいうー」

少女(……本当に大丈夫でしょうか。……不安になってきました)

少女「ほしぐもちゃん……バッグに入ってください」

ほしぐもちゃん「ピュウ……」

テクテク



22:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:07:56.19 ID:h8Rc+5Hs0

少女「石……?」

少女「これ……あなたの石ですよね?」

しんのすけ「オラ、こんな石持ってないよ? ま、くれるってなら貰うけど」

少女「あの……このコのこと……誰にもいわないで……ください。秘密で……秘密でお願いします」

しんのすけ「大丈夫、オラ尻は柔らかい方だから」

少女「それを言うなら……口は固い、じゃないですか?」

しんのすけ「そーともいうー」

少女(……本当に大丈夫でしょうか。……不安になってきました)

少女「ほしぐもちゃん……バッグに入ってください」

ほしぐもちゃん「ピュウ……」

テクテク



23:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:09:16.35 ID:h8Rc+5Hs0

リリィタウン 広場

ククイ博士「おっ、いたいた! しんのすけー勝手に行っちゃダメって言ったじゃないかー」

しんのすけ「いやぁ、五歳児の辞書にヒマなんてコトバはないんですよ」

ククイ博士「おや? でもマハロ山道から帰ってきたってことは助手に会ったのかな?」

しんのすけ「じょしゅ?」

少女「あっ……」

ククイ博士「では、あらためて紹介しようか! こちらは、僕の助手のリーリエだ!」

少女「えっ? はい……リーリエと申します」

しんのすけ「オラ、野原しんのすけ五歳! 趣味は道ばたではねるコイキングごっこ。しんちゃんって呼んでね」

ククイ博士「リーリエが出会ったのが、昨日アローラに来たばかりのしんのすけだよ! 色々、教えてあげてよ!」

リーリエ「ククイ博士のお知り合いなのですね。よろしくお願いします」ペコリ



24:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:10:41.03 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「まだオラ、ハカセとお尻を見せ合っていないけどね」

リーリエ「お、おしり……?」

ハウ「はかせーじーちゃん連れてきたよー」

ハラ「なにか、ありましたかな?」

ククイ博士「ちょっと……ハラさんどこに行ってたんですか?」

ハラ「しまキングですからな。島の問題が起これば解決にいきますな」

ハラ「で、リーリエ、なにかありましたかな? なにやら、カプ・コケコの飛ぶ姿をみかけましたが」

リーリエ「あの、ハラさん……吊り橋の上で、オニスズメさんに襲われていたこのコを、こちらの方に守ってもらいました。でも足を踏み外して……谷底に落ちそうになり……そこを、島の守り神さんに助けていただいたのです」

ククイ博士「おお! そいつはすごいぜ!」

しんのすけ「えっへん!」ドヤァ



25:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:11:42.35 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「ほう! 守り神といわれるも気まぐれな、カプ・コケコの心を動かしたのですな!」

ハラ「はじめまして、メレメレの『しまキング』ハラと申します。ようこそ、アローラへ!ククイから君のことは聞いていました。お会いできて、うれしいですな!」

しんのすけ「オラもハラのおじさんに会えてこーえーですな! ハラのおじさんのハラもタプタプですな」ペチペチ

リーリエ「あのっ、失礼ですよ」

ハラ「はっはっはっ! 構いませんぞ! そのむかし、ハウがしんのすけと歳が同じころ、よくハラをタプタプされたのを思い出しますな」

ハウ「えー? そうだったっけー? 覚えてないやー」

ハラ「君が覚えてなくとも、このハラは覚えてるぞ。……おお、話が逸れるところでしたな! 時間があれば、しんのすけのご家族ともご挨拶したいですな」

しんのすけ「うーん……かーちゃんのハラとハラのおじさんのハラ、どっちが凄いのか気になるところですな」

ハウ「……? どゆことー?」

しんのすけ「ここだけの話、かーちゃんのお腹、三段ハラなんだ」

\ブフッ! ワッハッハッハッ!/

ハラ「これ、母親のことを悪く言ってはいけませんぞ」

ククイ博士「そんな顔で言っても、説得力ありませんよ。ハラさん」

リーリエ「…………」



26:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:15:06.17 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「アローラ地方の食べ物っておいしいってかーちゃん言ってたから、きっときのみとかいっぱい食べて体重が増えるのが目に見えて……」キラッ

ハラ「ぬお? しんのすけ……お持ちのかがやく石を見せていただけるかな?」

しんのすけ「これ? ひまにあげようと思ってるけど、欲しいの?」つ かがやく石

ハラ「……おお! これは!」

ハウ「じいちゃん。それって、もしかして……」

ハラ「そういえば、しんのすけは、カプ・コケコに助けられたと……」

しんのすけ「カノ・エイコ?」

リーリエ「カプ・コケコです。橋から落ちた時に、あなたを助けてくださった、あのポケモンさんですよ」



27:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:15:49.40 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「なるほど、石まで貰うとはなあ……! 君は、アローラに来るべくして来たのかもな」

しんのすけ「いや、とーちゃんの転勤の都合だけどね」

ハラ「しんのすけ! 石はちょいと預からせてもらいます。なあに、明日返しますから」

しんのすけ「ほーい!」

ククイ博士「じゃあしんのすけ、家まで送るよ! リーリエもいっしょだぜ。君の大事なあのコがはぐれると大変だからね」

リーリエ「はい……気を付けます」

ほしぐもちゃん「ピュイ!」

リーリエ「ほら、言ったそばからバッグから出ないでください」



28:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:16:58.30 ID:h8Rc+5Hs0

自宅

ククイ博士「じゃ、しんのすけ! また明日!」

リーリエ「……」ペコリ

しんのすけ「股ねー」

ガチャ

しんのすけ「おっかえりー!」

みさえ「ただいま、でしょ。今日はどうだったの?」

しんのすけ「実はかくかくしかじかで……」

みさえ「ふうん、ハウくんにリーリエちゃんに、しまキングのハラさんねぇ……。明日、改めてご挨拶に行かなくっちゃね」

しんのすけ「あれっ? とーちゃんは?」

みさえ「パパはお仕事。確かエーテル……なんとかっていう遠い島に行ってるから、夜遅くまで帰ってこないわよ」

しんのすけ「ほうほう、そこでとーちゃんが浮気相手を見つけて、そのまま暮らしていくんだな」

みさえ「縁起でもないこと言わないの!」



29:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:20:42.92 ID:h8Rc+5Hs0

ひまわり「たいやー」

しんのすけ「ひまーホントはおみやげがあったんだけど、ハラのおじさんに貸しちゃったから、また明日ねー」

ひまわり「たや?」

しんのすけ「そだ、アクション仮面見なきゃ」

ピッ

TV『きょうもたべよぉ マラサダたべよぉ まだまだ マラサダー♪』

しんのすけ「あれー? かーちゃん、アクション仮面やってないんだけどー」

みさえ「やってるわけないでしょ。カスカベ地方とは全然違うんだから」

しんのすけ「ガ~ン! ……それじゃカンタムは? チョコビは?」

みさえ「無いわよ。アローラ地方ってそのぐらい遠いもん」

しんのすけ「」

しんのすけ(……こっそり持ってきたかけなしのチョコビ、大事に食べないと)



30:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:21:41.32 ID:h8Rc+5Hs0

翌日 自宅

ピンポーン

みさえ「あら? 誰かしら?」

ガチャ

みさえ「はーい」

ククイ博士「こんにちは、奥さん」

みさえ「あら、ククイ博士」

ハウ(この人がしんのすけの言ってた三段ハラかー)

ククイ博士「しんのすけはいるかな?」

みさえ「ええ、リビングにいますけど――そちらの子は?」

ハウ「アローラ! しんのすけのおばさん。おれはハウですー」ニコニコ



31:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:22:34.52 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「あら、あなたがしんのすけの言っていた……。アローラ」

みさえ「ちょっと待っててね。今呼んでくるから」ドテドテ

シンノスケーククイハカセトハウクンヨー
オラ、イソガシイノ
ミチバタニコロガルオハギゴッコナンテヤッテナイデ、ゲンカンニイキナサイ!
チガウモン! ハマベデヒヤケスルナマコブシゴッコダモン
ドーデモイイワ! イイカラハヤクイキナサイ!

ハウ「にぎやかな家族だねー」

ククイ博士「これからもっとにぎやかなことになるさ」

トテトテ

しんのすけ「おたませー」

ククイ博士「おっ、そのコスプレはナマコブシかな?」

しんのすけ「そうそう、ホラ、とびだすなかみもできるんだよー」クイッ ウニョー

ハウ「すごーい、よくできてるなー」プニプニ

しんのすけ「あン、そこ触っちゃダメぇ……///」



32:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:23:37.89 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「こーら、そんなコスプレしてないの。それじゃあよろしくお願いします」

ククイ博士「あぁ、もしお時間がよろしければ奥さんも一緒に。大事な話があるので」

みさえ「えっ? 大事な話? ちょっとしんのすけ、アンタまさかヘンなイタズラしたんじゃないでしょうね?」

しんのすけ「ううん、昨日帰ったあとにかーちゃんの高級パックでオラのインドぞうさんをスベスベにしたぐらいしか……」

みさえ「今のちょっと聞き捨てならないわねぇぇどういうことよぉぉっ!」グリグリグリグリ

しんのすけ「ひいいいっ! 久しぶりのグリグリ攻撃ィィ!」

ククイ博士「おおっ! 見たことのない技だ! これはかくとうタイプの技だな!」

ハウ「はかせーそんなこと言ってる場合じゃないでしょー」

ククイ博士「あ……そうそう、しんのすけは外で悪さしてませんよ。それどころか、しんのすけは『選ばれた』んです」

みさえ「選ばれた?」ピタッ

しんのすけ「なにに?」

ククイ博士「それは、これから案内する場所でお話します」

ハウ「おれとじーちゃんちでねー」



33:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:24:53.27 ID:h8Rc+5Hs0

リリィタウン ハウとハラの家

みさえ「し、島巡り!?」

しんのすけ「ほうほう」

ハラ「そう、しんのすけはカプ・コケコに選ばれて、島巡りをする権利を得たのですな」

しんのすけ「しまめぐりってなーに?」

ククイ博士「説明しよう!」

――島巡りとは!

――アローラ最強のトレーナー! 島巡りチャンピオンをめざす

――少年少女と、ポケモンの冒険なんだ!!

ククイ博士「4つだ!」

ククイ博士「アローラには、このメレメレ島の他にも『アーカラ島』『ウラウラ島』『ポニ島』、合わせて4つの島があって、それぞれしまキングがいるんだ!」

ハウ「しまキングに認められるために、7つの試練をこなしていくんだよー」



34:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:26:48.59 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「本来、島巡りは11歳から行われるものなのです。ですが、しんのすけは守り神のカプ・コケコに認められて、例外として5歳から島巡りを行うことができるようになった、というわけですな!」

みさえ「認められたって……どういうふうに? その証はあるんですか?」

ハラ「証は、これですな」スッ

ハラはみさえとしんのすけの前に、石で出来た腕輪が置かれた。

ひまわり「たーいっ!」キラキラ

みさえ「これは……腕輪ですか? 」

ハラ「これはZリング。Zリングはポケモンの秘めた力……Zパワーを引き出す、不思議な腕輪!」

ハラ「われわれしまキングは、カプ・コケコに頂いたかがやく石を加工して、Zリングにするのですな。もっとも、島巡りをして、Zクリスタルを集めねば、Zパワーは発揮できませぬがな」

しんのすけ「これって、オラが昨日拾った石?」

ククイ博士「そうだよ! そして君が、カプ・コケコに選ばれた証しなんだぜ!」

ハラ「それにしても、じかにかがやく石を貰うとは……君は、カプ・コケコに気に入られたのか……それとも、なにか使命があるのですかな」

しんのすけ「んー……なんかどっかで見たことある展開」



35:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:27:52.19 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「あの、それってしんのすけにアローラ地方をひとり旅させるってことですか?」

ククイ博士「いえ、しんのすけ君はまだ5歳ですから、流石にひとり旅はさせませんよ」

ハラ「このハラの孫のハウも11歳を迎えまして、これから島巡りをさせるところでしてな。しんのすけの良き旅の導き手になれると自負できます」

ハウ「へへー」

ハラ「しんのすけにとっても、アローラの各地を巡って、様々なポケモンを見たり、体験できることは、これから一生残る経験になれると思いますが――いかがですかな?」

みさえ「…………」

ハウ「ねーねー! しんのすけも島巡りしようよー! 島巡りチャンピオンめざそーよ!」

しんのすけ「えーっ……めんどくさ」

ハウ「そんなーいいじゃーん! ポケモンのコトとかーアローラのコトとかーいろいろ教えたげるからさー!」

ククイ博士「いきなりアローラの風習をすすめられても、ピンと来ないかもな。だが、ポケモンの技を調べる僕にとっても、君が島巡りで色んなポケモンに出会うのは、願ったり叶ったりなんだ!」



36:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:29:09.11 ID:h8Rc+5Hs0

ハウ「それにーもし、しんのすけが島巡りチャンピオンになったらーきっとアローラ中で有名になるかもー」

ハラ「なにせ最年少の島巡りチャンピオンですからな。外からやってきた幼子がカプ・コケコから石を貰えること自体、そうそう無いことですが。もしチャンピオンになれば、未来永劫、その名が轟くことでしょうな」

しんのすけ「有名……?」ピクッ

みさえ「その名が轟く……?」ピクッ

~しんのすけの妄想~

おとなのおねえさん「キャーッ! 島巡りチャンピオンのしんのすけ様よ!」
ビキニのおねえさん「握手して!」
エリートトレーナー♀「サインお願いします!」
おじょうさま「しんのすけ様―!」

キャーキャーワーワーシンノスケサマー!!
しんのすけ「ワーッハッハッハッ! ワーッハッハッハッ!!」

~みさえの妄想~

しんのすけが島巡りチャンピオンになったら……。
その次はカントー、ジョウト、ホウエン、シンオウなどの地方で、ジムやポケモンリーグに挑戦! 島巡りで培った経験を活かして、どんどん地方のチャンピオンになって――。
やがて活躍の場を世界に広めて、伝説のポケモントレーナーレッドさんの再来と呼ばれるような、世界的なポケモントレーナーになるの!
そうしたら私も、しんのすけの母として有名になって……。



37:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:29:57.83 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「ウヘヘヘ……」

みさえ「グヘヘヘ……」ヨダレダラー

ハラ「ど、どうしたのですかな、急に……」

ククイ博士「さ、さあ? まるでてんしのキッスを受けたみたいだ……」

ハウ(面白い人たちだなーこんな子と一緒に旅に出られるなんてすごく楽しくなりそー!)キラキラ

しんのすけ「オラ、島巡りやります!」

みさえ「私も、しんのすけに島巡りさせます!」

ハウ「えっ? ほんとー?!」

しんのすけ「ホントと書いてマジと読むのでござる」

ククイ博士「そうか! いい返事だ!」

ハラ「決まり、ですな!」

ハウ「やったー! これからよろしくねー! しんのすけー!」ウキウキ

ククイ博士「それじゃあ早速、ハラさんから最初のポケモンを貰おうか!」



38:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:31:14.10 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「オラ、シロでも構わないけど」

ククイ博士「シロ? ああ、あのペロッパフか!」

みさえ「ダメよ、シロを飼うとき約束したじゃない。ポケモン勝負に出さないって」

ハラ「まずは、外に出ますかな。しんのすけには、三匹のポケモンから一匹を選んでもらいます」



39:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:33:00.68 ID:h8Rc+5Hs0

リリィタウン 広場

リーリエ「あ、博士……どうでしたか?」

ククイ博士「あぁ、リーリエ。しんのすけも島巡りに出ることになったんだ。これからハウと一緒に、しんのすけの面倒を見るんだぞ!」

リーリエ「あ、はい」

しんのすけ「よっ、リーリエちゃん」

みさえ「あら、キレイな子。こんにちは~」

リーリエ「あ、こんにちは……。博士の助手をしています、リーリエです」

リーリエ「しんのすけさん……。すごいですね、5歳で島巡りをするなんて……」

しんのすけ「いやぁ、これもおねいさんのためですから」

リーリエ(……おねいさん?)

しんのすけ「あとリーリエちゃん。しんのすけさんって呼び方、なんかムズムズするから、普通にしんちゃんでいいよ」

リーリエ「しんちゃん……しんちゃん、ですね?」

しんのすけ「そーそー」

ハラ「皆の衆、雑談はそれくらいにしておきましょうぞ。よーし、ポケモンたち。顔を見せるのですぞ!」



40:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:34:51.16 ID:h8Rc+5Hs0

ハラが三つのモンスターボールを投げる。そこから飛び出してきたのは、くさばねポケモンのモクロー、ひねこポケモンのニャビー、あしかポケモンのアシマリの三匹だった。

モクロー「もふぅ……」

ニャビー「にゃぶ!」

アシマリ「あしゃま?」

みさえ「あらーみんな可愛いじゃない!」

ひまわり「たいやい!」

ハラ「どのポケモンを選ばれますかな?」

しんのすけ「んー……」

ハウ「やっぱ悩んじゃうよねー。おれも一時間近く悩んだもん」

ハラ「ハウよ、今はパートナーを選ぶ真剣な時。黙って見守るのですぞ」

しんのすけ「ど・れ・に・し・よ・う・か・な……」

ハウ&ハラ&ククイ博士&みさえ「」ズコッ

リーリエ「あ、当てずっぽうですか……?」

しんのすけ「て・ん・の・か・み・さ・ま・の……」

モクロー『……こんな小さい子がボクのトレーナーになるのかな?』



41:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:35:50.27 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「お?」

モクロー『え?』

しんのすけ「キミ、今しゃべった?」

モクロー『君こそ、ボクの言葉がわかるのか?』

ハウ「しんのすけーどうしたのー? なんかモクローに言ってるけどー」

みさえ「しんちゃんったら、今みたいにポケモンに向かってブツブツ話しかけることがたまにあるんです」

リーリエ「……本で読んだことがあります。イマジナリーフレンドに似たようなものですか?」

ククイ博士「いいじゃないか! ポケモンと積極的にコミュニケーションを取ろうとするのは、トレーナーとして大事なことだぜ!」

モクロー『初めてだよ、ボクと会話できる人間がいるなんて』

しんのすけ「なんか声もしゃべり方もオラのお友達にそっくりー。ねぇ、お名前はなんていうの?」

モクロー『さぁ? ボクは生まれた時からずっと博士に『モクロー』と呼ばれているだけだから……』

しんのすけ「じゃあカザマくん、と呼んであげよう」

モクロー(風間トオル)『なんかパッとしない名前だな……。そういう君はなんていうの?』

しんのすけ「オラ? オラ野原しんのすけ、ちょっとシャイな今時のナウでヤングな5歳児」



42:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:36:57.68 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「くさポケモンのモクローになされますかな?」

しんのすけ「うん、オラ、カザマくんにするー」

リーリエ「カザマくん……?」

ククイ博士「おお、もうニックネームを付けたのか! よっぽどモクローが気に入ったんだな!」

みさえ「ちょっとー、そんな名前でいいの? カスカベ地方の風間くんに手紙とか送る時ややこしくなるんじゃない?」

しんのすけ「いーのいーの。声がそっくりだし」

ハラ「なにはともあれ、お互い、選び、選ばれてこそ真のパートナーといえますな!」

しんのすけとモクロー(カザマ)は、土俵の上に立つと、互いに向き合った。みんなは一人と一匹の様子を見守っている。

ハラ「それではモクロー……もといカザマは、君を選ぶのか見ましょうぞ!」

モクロー『君がボクのトレーナーになるって言うんだから、しっかりやってくれよ?』

しんのすけ「だーいじょぶだいじょぶ、オラにまっかせなさい!」

モクロー(なんでだろう? しんのすけとはずっと前からいたような親しみやすさを感じるけど、同時に嫌な予感もする。なんとなく、これから何度も振り回されそうな……)

モクロー(まぁ、ずっとボールの中で出番を待っているよりかマシかな。外へ出て、もっといろんなことを勉強したいし)



43:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:39:04.32 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『じゃあ、これからよろしくな、しんのすけ!』

しんのすけ「ほーい!」

トコトコ

モクロー「……もふぅ」

ククイ博士「おっ……!」

リーリエ「!」

みさえ「あら……!」

ハラ「お! モクローも、しんのすけを認めましたな!」

ククイ博士「互いを認めあった君たちは、永遠の友達だぜ!!」

みさえ「よかったわね~しんのすけ」

しんのすけ「いやぁオラも嬉しいぞ~大親友の風間くんと一緒に島巡りできるなんて~」モフモフ

モクロー『ははは、そんなくっつくなよ』

ハウ「あれ~? まだ出会ったばかりなのに大親友ってどういうことだー?」

リーリエ「モクロー……じゃなくて、カザマさん、ですね」

ククイ博士「よーし! これでしんのすけも、今日からポケモントレーナーだぜ! 僕からも素敵なプレゼントだ!」つポケモン図鑑



44:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:40:45.42 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「あら? これって……」

しんのすけ「ハカセーなにこれ? ゲーム?」

ククイ博士「それはポケモン図鑑。ポケモン図鑑は、出会ったポケモンを自動的に記録するハイテクな道具なんだ!」

しんのすけ「ほうほう」

ククイ博士「君がパートナーにしたモクローも記録されているよ。チェックするといいぜ!」

みさえ「懐かしいわねー。パパが昔、シンオウ地方を旅してたって図鑑を見せびらかしていた頃を思い出すわー」

ククイ博士「そしてこれが、君のトレーナーパスと島巡りの証!」つトレーナーパス&証

しんのすけ「ありがとござますぅ」

みさえ「島巡りの証は私が預かっとくわね。明日、無くさないようにカバンに結んでおくから」

ハウ「なーなー! しんのすけー! 早速おれと勝負しようよー」

しんのすけ「死体ごっこで?」

リーリエ「……死体ごっこってなんですか? ポケモン勝負じゃないですか?」



45:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:41:52.09 ID:h8Rc+5Hs0

ハウ「そのモクロー、かっこいいもん。いっぺん勝負してみたーい」

ククイ博士「おお! 初めてのポケモン勝負だね! ポケモンの技を繰り出し、勝ち負けを決めるんだぜ!!」

ハラ「孫の相手をお願いできますかな。がっぷり4つの勝負を期待しますな!」

リーリエ「わたし……ポケモンさんが傷つく勝負は、ちょっと苦手ですが……しんちゃんを応援しますね」

みさえ「しんのすけー! 頑張ってねー!」

ハウ「よーし、負けないよー!」

ハラ「では、ポケモン勝負――始めませいっ!」


ポケモントレーナーの ハウが
勝負を しかけてきた!



46:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:43:32.63 ID:h8Rc+5Hs0

ハウ「ゆけっ、ニャビー!」ポイッ

ニャビー「にゃぶー!」ポンッ

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ビシッ

モクロー『さっそくバトルか! よーし行くぞー!』バサバサッ

ハウ「ニャビー! ひっかくだー!」

ニャビー「にゃぶ!」シャンッ

ザクッ!

モクロー『うわっとっと!』

モクロー『しんのすけ! ボクに指示をくれ!』

しんのすけ「しり?」

モクロー『し・じ!』

みさえ「しんのすけー! ポケモンに命令するのよ」



47:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:45:26.34 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「ほうほう……。じゃ、カザマくん、オラにおしゃくしてくれたまえー」

みさえ&モクロー「」ズコッ

モクロー『指示って、そういう指示じゃなぁぁい!』

みさえ「そうじゃなくて、たいあたりとか、なきごえとか、ポケモンの技に関することよ!」

しんのすけ「ほーほー」

モクロー『それも知らないで勝負を受けたのかよ、お前は!』

しんのすけ「うーん、やっぱりこのツッコミのキレの良さは風間くんそのまんまですな」

リーリエ「あの、そんな悠長なこと言ってる場合じゃないと思います……」

ハウ「ニャビー! ひのこだー!」

ニャビー「にゃぶぅ!」

ボッ! ボッ! ボッ!

モクロー『お前もう少しトレーナーとしてのメンツというか知識をだな……』

しんのすけ「カザマくん、前、前」

モクロー『え?』クルッ



48:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:46:11.09 ID:h8Rc+5Hs0

ボウッ!

モクロー『あちゃちゃちゃ! あちゃちゃちゃちゃ!』メラメラドタドタ

モクロー「」シュウウゥ

バタッ

ハラ「勝負あり! この勝負、ハウとニャビーの勝ち!」

ハウ「やったー!」

しんのすけ「カザマくん! たいあたりだ!」

モクロー『もう遅いよ! バカ!』

みさえ「あぁ……恥ずかしい」カアアッ

ククイ博士「まぁ、いきなり指示とか技とかって言われても難しかったかな?」

リーリエ「やっぱり、5歳の子に島巡りって無茶な気がします……」

しんのすけ「いやぁ、それほどでもぉ」

リーリエ「褒めてません……」



49:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:47:01.26 ID:h8Rc+5Hs0

自宅

ひろし(電話)『ワッハッハッハッ! それでその、ハウ君にバトルで負けちゃったのか!』

みさえ「そうなのよー恥ずかしいったらありゃしないわ」

ひろし『それにしても、しんのすけが島巡りか……。俺はてっきり11歳まで待つもんだと思ってたけどなぁ』

みさえ「あの時はつい行くって言っちゃったけど、やっぱり心配になっちゃうわねー」

ひろし『なーに、しんのすけなら大丈夫さ。それに先輩のハウ君やククイ博士もいるんだろ?』

みさえ「ええ。それにひょっとしたら、途中でお仕事中のあなたに会うかもしれないわね」

ひろし『そうだな。今度会ったときに、しんのすけがどんなポケモンゲットしているのか興味あるなぁ』

みさえ「ほんとねー」チラ

モクロー『ったく……こんな奴のポケモンになったボクが馬鹿だったよ。こんなことならあの時近寄らなければ良かった』

しんのすけ「んもぅ、オラとカザマくんは運命のあかいいとで繋がれているのよん。そんな冷たいこと言わないで~」

モクロー『ええいくっつくな! 気色悪い!』

ひまわり「たーいたーい」ピシャシピシャ

モクロー『いてっ、ボクの頭を叩くなよ』



51:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:49:38.55 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「こーらっひま、危ないからカザマくんの頭叩いちゃダメ!」

みさえ「……でもね、もらったポケモンはすごく気に入ってるみたいよ。ニックネームに『カザマ』なんて付けちゃって」

ひろし『へー風間くんの名前を付けたのか。それじゃあ、2匹目はマサオくんとかネネちゃんかもな』

みさえ「かもねー」

ひろし『ま、友達の名前をニックネームに付けてるってことは、それだけあいつはポケモンを大事にしてるってことだ。ちゃんとポケモンもわかってくれるさ』

ひろし『それで、島巡りは明日から始めるのか?』

みさえ「みたいね。最初はこの島からスタートするみたいだから、こっそり見に行っちゃおうかしら」

ひろし『オイオイ、あんまり邪魔になるようなことはするなよ。島巡りはアローラにおける大事な通過儀礼なんだから』

みさえ「わかってるわかってる。ところで、あなたはいつごろ帰ってくるの?」

ひろし『そうだな……俺は今、アーカラ島にいるんだ。アローラのガラガラとダグトリオの生態を調べ終わったら、しばらく休暇がもらえるからその時にこっちに戻るよ』

みさえ「そう……気を付けてね」

ひろし『おう、しんのすけによろしくな』

ガチャ



52:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:50:27.57 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「しんのすけ、今日は早めに寝なさい。明日から島巡りでしょ?」

しんのすけ「オラ、カザマくんの技のチェックメイトしなくちゃいけないので」

モクロー『嘘つけ! さっきから散々ボクをいじくりまわってた癖に!』

みさえ「メイトはいらないわよ」

みさえ「そうそう、お外へ出かける用の服買ったから、明日はそれ着て行きなさい」

しんのすけ「ほーい」



53:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:53:48.21 ID:h8Rc+5Hs0

――翌日

ピンポーン!

みさえ「はーい」

ガチャッ

リーリエ「あっ、こんにちは……」ペコリ

みさえ「あら? あなたは確かリーリエちゃん――」

リーリエ「はい、しんちゃんを研究所へ来るようククイ博士に連れてくるよう言われたので、お迎えに参りました」

みさえ「あぁ、うちのしんのすけがたくさん迷惑かけるかもしれないけど、よろしくね」

リーリエ「はい」

みさえ「しんのすけー! リーリエちゃんが迎えに来たわよーっ」

ホーイ

みさえ「ちょっと待っててね」

リーリエ「あっ、お構いなく」

みさえ「それにしても、行儀のいい子ねー。うちのしんのすけにも見習わせたいわ~」

リーリエ「あ、ありがとうございます……」ペコリ



54:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:55:16.56 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「来たぞ、みさえー」

みさえ「お母さん、でしょ! ほら、リーリエちゃんが迎えに来たわよ」

しんのすけ「よっ」

リーリエ「あっ……どうも」

みさえ「ほら、しんのすけ、新しいリュックよ」

しんのすけ「おおっ、アクション仮面のリュック! それにマサオくんたちから貰ったカスカベ防衛隊のバッジも付けてある! かーちゃん太もも~」

みさえ「太っ腹、でしょ? 島巡りの証もそこに結んであるけど、なくしちゃダメよ? カザマくんの入ったボールは持った?」

しんのすけ「持った」



55:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:55:50.94 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「Zリングは?」

しんのすけ「持った」

みさえ「ポケモン図鑑は?」

しんのすけ「持った」

みさえ「フウロの写真集は?」

しんのすけ「持った」

みさえ「んなもん持ってかなくてよろしい!」

しんのすけ「あ~ん、自分で言ったんじゃ~ん」

リーリエ「……クスッ」



56:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:56:31.72 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「それじゃ、カザマ君とも仲良くするのよ! いってらっしゃい!!」

しんのすけ「ほいっ」

バタン

シロ「クーン」

しんのすけ「シロ、じゃーね!」

シロ「アンッ!」

リーリエ「優しそうなおかあさま……ですね」

しんのすけ「そうでもないよ。ケチでおケツはでかいし、もうすぐ三十路だし、小皺は目立つし、そろそろきのみの食べ過ぎて体重が……」

バタンッ!!!

みさえ「なんか言った?」ギロッ

しんのすけ「……とっても若くてキレイなおかあさまです、はい」

みさえ「よろしい。旅立つ前に目の前を真っ暗にされたくないなら、発言に気をつけなさい」

バタン

リーリエ「……ふふっ」



57:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:57:23.52 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「で、オラに何の用?」

リーリエ「ククイ博士に「おぉ、リーリエ! 期待の新人トレーナーを研究所に連れてきてよ!」と、頼まれたものですから、わたし、案内いたしますね」

しんのすけ「モノマネあんまし上手くないね」

リーリエ「……と、とにかくついてきてください」

しんのすけ「ほーい」



58:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:57:59.36 ID:h8Rc+5Hs0

研究所周辺

リーリエ「博士の研究所は、草むらの先にあります。なんでもポケモンに囲まれ、技の調査もはかどるそうです。トレーナーではないわたしは、むしよけスプレーが欠かせません」

しんのすけ「なんでリーリエちゃんはトレーナーじゃないのにうしぞらくんをバッグに入れて連れてるの?」

リーリエ「ほしぐもちゃん、です」

リーリエ「ほしぐもちゃん……。コスモッグは、遠いトコロからやってきた珍しいポケモンなんです」

ほしぐもちゃん「ぴゅう!」

リーリエ「不思議な力を秘めていて、わたし……危ないところを、助けてもらったこともあります」

リーリエ「それゆえ、必要としている人もいて……ですから、博士やハラさん……信頼できる人にだけコスモッグのことを教えています」

リーリエ「ですので、秘密ということであらためてよろしくお願いします」

しんのすけ「ほうほう、つまりリーリエちゃんは、後ろ暗くて誰かに見られたくないから、ほしぐもちゃんをバッグに突っ込んでるというわけですな」

リーリエ「……そ、そうです」



59:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 19:59:01.92 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士の研究所前

しんのすけ「なんか建物ボロ~い」

リーリエ「それはですね……」

ドスッ! ボコッ! ドスッ! ドスッ!

ククイ博士「いいぞ! イワンコ、もっとだ! もっと思いっきり来るんだ!! 僕の体は、ヤワじゃないぜ!」

リーリエ「ふぅ……またですね……。ククイ博士、研究所の中でも技の研究をなさるのです。また、屋根が壊れます」

しんのすけ「ほうほう」

ドスッ! ボコッ! ドスッ! ドゴォ!

しんのすけ「んー、でもオラんちの方がもっと凄い音出すけどね」

リーリエ「3ヶ月前からここでお世話になっているのです。助手としては未熟ですが、なにかお返ししたいのです。ポケモントレーナーでしたら、博士のお役に立てるのに……」

イワンコ「ワォォォン!!」

ドゴォ!!

リーリエ「洗ってきれいにした白衣もボロボロになるし……わたし、お裁縫とかうまくなくて、結局白衣を買うのです……とにかく、入るとしましょう」

しんのすけ「なんか、かーちゃんみたいなこと言うね」



60:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:00:31.39 ID:h8Rc+5Hs0

ガチャ

リーリエ「ただいま戻りました」

しんのすけ「おじゃましまうまー」

ククイ博士「よう! しんのすけ! リーリエもありがとう!」フリフリ

リーリエ「いえいえ、助手ですから……。なにより、お世話になっていますし」

ククイ博士「イワンコの技がキレててね。研究もはかどったよ!」

しんのすけ「キレてないっすよ、キレちゃいないよ」

リーリエ「????」

ククイ博士「おっ、しんのすけ、昨日の赤いシャツからボーダーシャツに一新したのか! 黒キャップもすごく似合っているぜ!」

しんのすけ「そお? オラ別に何も着なくて平気だけど」

リーリエ「それはそれで問題なのでやめたほうがいいです……」

ククイ博士「ところで、しんのすけの図鑑、ちょっと借りるぜ」

しんのすけ「なに? ひょっとしてオラのこじんじょーほーとかプライベートとか見る気?」つ図鑑

ククイ博士「いや、そんなことはしないさ。そもそもポケモン図鑑にそんな機能はないぜ」

ククイ博士「やあ、居心地はどうだい? って、悪くないよね」

しんのすけ&リーリエ「?」



61:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:01:43.67 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「それよりも待たせたね! ようやく荷物が届いたんだよ!」

リーリエ「あ、あの……」

ククイ博士「なんだいリーリエ? 僕は独り言はいわないぜ。図鑑の中には、ロトムというポケモンがいるんだ」

しんのすけ「ロトム? それってお刺身の……」

リーリエ「それはトロです。ロトムさんはですね、電気のような体で、機械に入りこむことができる能力を持つポケモンさんです」

ククイ博士「そう! ロトムの不思議な力を、最大限に活かすため開発された、専用のボディにロトムを入れることで完成する新時代のポケモン図鑑!」

ククイ博士「ポケモンと人の新しいコミュニケーションの形! ロトム図鑑は、世間的にまだ数が少ないレアものだぜ!」

ククイ博士「さらに! 届いたパーツで図鑑をパワーアップすれば――」ピピッピピピッ

ロトム?「ブヒー!」



62:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:07:21.37 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「ああ! すまない、ロトム。驚かせてしまったね」

リーリエ(あれっ? ロトムさんってこんなバネブーさんのような見た目でしたっけ?)

しんのすけ「ほほー?」

ロトム?「ブヒー!」

ククイ博士「ロトム! 君の好きな図鑑をパワーアップしたよ! しんのすけの手助け、頼むぜ!!」

ロトム?「ブヒーブヒヒ!!」

ククイ博士「あぁ分かってる分かってる。また今度、ローンでな!」

リーリエ「ローン?」

ロトム?「ブヒー!」

スーッ

ピピピッカチャカチャ

ククイ博士「ほら! しんのすけ! ロトムが話せるようになっただろ!」

ロトム?(ぶりぶりざえもん)「私はレオナルド・ロトブリオ。アローラ唯一のロトム図鑑だ」

しんのすけ「おおっ、ぶりぶりざえもん!」

ロトム図鑑「ちがーう! レオナルド・ロトブリオ!」



63:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:08:37.95 ID:h8Rc+5Hs0

リーリエ「サポートとは……?」

ククイ博士「ああ、しんのすけはアローラに来たばかりだからね。それに、トレーナーとしての知識もない。だからナビとして、ロトム図鑑を渡すよ。タウンマップとGPS機能があるから、迷子になってもこっちでも探せるよ」

ロトム図鑑「図鑑の使用料百億万円ね、ローンまたはクレジットでも可」

リーリエ「ちょ、ちょっと性格に難ありな気もしますけど……」

ククイ博士「まぁ、慣れると楽しいもんだよ! しんのすけなら、うまくやっていけるさ」

ガチャ

ハウ「アローラー! 潮風に誘われ、遊びに来たよー!」

ハウ「あれー? しんのすけ、イメチェンしたー?」

しんのすけ「最近のりゅーこーを取り入れてみましたー」

ロトム図鑑「私を無視して話を進めるな、このバカ者共が!」

ハウ「あー、それがロトム図鑑なんだー。なんだかぶさいくー」

ロトム図鑑「なんだとー! 電気タイプの中でも最強と謳われるこの私にブサイクだと! ふざけるなジャリボーイ!」

しんのすけ「まぁ、ぶりぶりざえもんにソックリですから」

リーリエ(ぶりぶり……?)



64:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:09:33.47 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「さて、しんのすけも島巡りの証を持ってきたようだね。それじゃあ早速、ここから近くにあるハウオリシティに向かおうぜ! 最初の試練のキャプテンもそこにいるんだ! しんのすけも、そこでポケモンのノウハウを学ぶといいぜ!」

しんのすけ「ほい」

ハウ「おれーポケモンと遊ぶー! ……じゃなくて鍛えるー!!」

リーリエ「島巡り……アローラの人々は、これで世界に触れていくのですね」

ククイ博士「リーリエ、しんのすけをよろしく! しんのすけがロトムに慣れるまで、君がお姉さんになって案内してあげてよ!」

リーリエ「は、はいっ」

リーリエ(お姉さん……ですか。ポケモントレーナーではないわたしでも、しんちゃんの面倒くらいはちゃんと見なくては……)

しんのすけ「えー? オラ道案内されるなら、二十代のビキニのおねいさんの方が……」

リーリエ「そんなわがままがまかり通るわけ無いでしょう……!」

ククイ博士「ま、そう言うなよ、しんのすけ! リーリエの言うことはちゃんと聞くんだぞ!」

しんのすけ「ほーい……」



65:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:13:32.24 ID:h8Rc+5Hs0

ハウオリシティはずれ

しんのすけ「おっきい街ー」

ハウ「あ、そっかあ。しんのすけはまだ、ここに来たばっかだもんねー」

リーリエ「ハウオリシティは、アローラで一番大きな街なんです。ポケモンセンターからマラサダ屋、バトルバイキングと呼ばれるショッピングモール、船乗り場とたくさんのお店や施設が揃っているんですよ」

ハウ「リーリエはさー、街中にしんのすけを案内するんでしょー? せっかくだからみんなでおいしいもん食べに行こうよー」

ロトム図鑑「私はアローラガールの水着姿でも拝んでくるとするか」

ククイ博士「おっと、その前にしんのすけはここにいてもらうよ!」

しんのすけ「えーっ? なんで? オラが絶世の美少年だから?」

ククイ博士「しんのすけに、ポケモンはどうやって戦わせるのか、野生のポケモンの捕まえ方をレクチャーしなくちゃいけないからね!」

ハウ「あーそうだねー」

リーリエ「博士がお教えなさるんですか?」

ククイ博士「いや、せっかくの島巡りだからね! 特別にキャプテンを呼んでおいたよ!」

しんのすけ「キャプテン? 誰? 指名料とか取られんの?」



66:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:15:05.24 ID:h8Rc+5Hs0

???「はい! キャプテンのイリマです」

しんのすけ「おおっ、かーちゃんとひま好みの顔」

ククイ博士「しんのすけ、この人はメレメレ島のキャプテンのイリマだ!」

しんのすけ「キャプテンって、なに?」

ハウ「キャプテンはねーしまキングに挑むための試練を与える人なんだよー」

ククイ博士「カスカベ地方からやってきたしんのすけだよ。カプ・コケコに選ばれた特別な子でね、島巡りチャンピオンになる気マンマンなんだ!」

イリマ「なるほど、やる気満々ならウェルカムですよ! ボクの出す試練でも、是非頑張って欲しいですね」

しんのすけ「よろしくちーとは風間くんが好きなポケモンその1」

イリマ「さて、しんのすけ君! ボクについて来てくれませんか?」

しんのすけ「ほーい」

ハウ「俺もついていくー! なんかあれば教えてあげたいしー」

リーリエ「私も……。トレーナーとはどういうものなのか、知りたいです」



67:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:16:47.68 ID:h8Rc+5Hs0

ハウオリシティ 草むら

イリマ「はい! キャプテンのイリマです」

イリマ「ククイ博士から、しんのすけ君はまだポケモン勝負とはどういうものか、そして野生のポケモンの捕まえ方を知らないと聞きました」

イリマ「なので、僕がレクチャーしたいと思います!」

しんのすけ「手短にね」

ガサガサッ!

ヤングース「シャー!」

イリマ「おっと、野生のヤングースが草むらから飛び出して来ましたね! 野生のポケモンが出てきたら、こちらも手持ちのポケモンを出して応戦するんです!」

イリマ「出番ですよ! ドーブル」

ポンッ

ドーブル「ドー!」

イリマ「そして、ポケモンにどんな技を出して戦わせるか、指示を与えるんです!」

イリマ「ドーブル! にどげりです!」

ドーブル「ドー!」



68:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:17:48.75 ID:h8Rc+5Hs0

ヤングース「キュウ……」

パタッ

イリマ「……とまあ、ざっとですが、ポケモン勝負とはこうして行うんです。相手のポケモンが戦闘不能になればこちらの勝ち。逆に、手持ちのポケモン全員が戦えなくなったらこちらが負けです」

イリマ「そして、野生のポケモンの場合ですが、相手が弱っている時にこうしてモンスターボールを投げると――」つ○

イリマは モンスターボールを 投げた!

ポンッ! コロコロコロ……カチッ

イリマ「はいっ、こうしてポケモンを捕まえることが出来るんです!」つ●

しんのすけ&ハウ「おーっ」パチパチパチ

ロトム図鑑「ふんっ、トレーナーとして当然のことだ」



69:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:18:50.14 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「じゃあしんのすけ君、今度は君が野生のポケモンと戦ってみてください!」

ガサガサ

コラッタ「チュウ!」

イリマ「今度はコラッタが飛び出して来ましたよ! さぁ、戦う準備はできてますか?」

しんのすけ「よーし!」シナイトボクシンググローブ ソウビ

イリマ「あなたじゃなくてポケモンが戦うんです!」

しんのすけ「んもー、なら早くそう言ってよね」スッ

イリマ「あなたは何を見ていたんですか……」

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

モクロー(カザマ)『……ったく、今度はしっかりやってくれよ』

しんのすけ「おうっ、今しっかりカザマくんの技調べてるからへーきへーき」ピコピコ

ロトム図鑑「あんっ、そこ触っちゃダメっ……///」

モクロー『今じゃ遅いんだよ今じゃ!』

コラッタ「シャー!」ダッ



70:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:19:49.67 ID:h8Rc+5Hs0

リーリエ「しんちゃん、来ましたよ!」

しんのすけ「カザマくん! タイヤキ!」

モクロー『たいあたり、だろっ!』ダッ

ドンッ!

コラッタ「チ、チュウ!」ピョンッ

モクロー『おいっ、コラッタが飛びかかってきたぞ! 早く次の指示を出せよ!』

しんのすけ「えーとえーと……かれは!」

モクロー『かれはじゃなくて、このは!』バッ

カザマが翼をはためかせると、葉っぱの塊がまっすぐコラッタに飛んでいった!

ドカッ! バサバサッ!

コラッタ「チュウ……」

ドサッ!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

ハウ「しんのすけ、カザマー、おつかれー」

モクロー『なんでだろう……大した相手じゃないのにすごく疲れたよ』



71:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:21:19.49 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「うーん……ギリギリ50点ってところでしょうか」

リーリエ「と、言いますと?」

イリマ「できることなら、ロトム図鑑無しで技を覚えて欲しいですね。図鑑を見ている間、相手は待ってくれるとは限らないですよ」

しんのすけ「ほーい」

ククイ博士「しんのすけ、あとはポケモンのタイプと技には相性があることも覚えておくんだ!」

しんのすけ「タイプ? オラは年齢が20代前半でボン・キュッ・ボンでいつも耳掃除してくれるきれいなおねいさんがタイプ」

ハウ「そのタイプ違うよー」

リーリエ「あの……例えば、燃えている火に水をかけると消えますよね? そんなふうに、ほのおタイプのポケモンに、みずタイプの技を与えると、ダメージがバツグンに効くんです」

しんのすけ「ほうほう、つまりとーちゃんはかーちゃんに弱くて、かーちゃんはとーちゃんの足の臭いに弱くて、とーちゃんの足の臭いはとーちゃんに効果がないのと同じってことか」

イリマ「喩えがよく分かりませんが……まぁ、そういうことです」

ハウ「ちなみにー、おれのニャビーはほのおタイプだから、くさタイプのモクローは相性が悪いんだよー。草に火を点けたらすぐ燃えちゃうもんねー」

しんのすけ「そーゆーときってどーすんの?」

イリマ「基本的には、相手のタイプに合わせて、こっちに有利になるポケモンを出せばいいんですよ」



72:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:22:28.41 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「ある程度腕を上げたトレーナーなら、苦手なタイプの対策として自身とは違うタイプの技を覚えさせるパターンもあるけどね」

ロトム図鑑「マニア用語でサブウェポンと呼ばれているヤツだ」

しんのすけ「ほうほう」

イリマ「というわけで、今回特別にモンスターボールを10個プレゼントしますよ。これで是非、モクローの弱点を補うポケモンをゲットしてください」つ○×10

しんのすけ「ありがとござますぅ家宝にいたしますぅ」

イリマ「そこまでしなくていいですよ」ハハハ

イリマ「ちなみにイリマのお得情報ですが、ポケモンセンター内のショップでもモンスターボールが売っているのですが、今ならなんと、10個まとめて買うとプレミアムボールもひとつオマケでついてくるんです! お得でしょう?」

しんのすけ「なんか深夜にやってる通販番組みたいなノリだね」



73:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:23:05.65 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「最後に……ボク、イリマの試練は茂みの洞窟で行います! しんのすけ君のチャレンジをお待ちしていますよ! それでは」スタスタ

しんのすけ「お土産買ってきてねー」フリフリ

ククイ博士「ありがとう、イリマ! かえんほうしゃのように勢いのある熱血指導だったぜ!」フリフリ

ククイ博士「それじゃ改めて、二人とも、しんのすけの案内頼んだぜ! 僕は先に茂みの洞窟の先で待ってるからさ!」

リーリエ「はい!」

ハウ「じゃーさじゃーさ! さっそく行こうよー! しんのすけにアローラのいろんなところ、案内させなきゃ!」ダッ

リーリエ「あっ、ハウさんったら……」

しんのすけ「おーおー近頃の子供は元気に走り回ってよろしいですな」

リーリエ「しんちゃんも子供でしょう? 私たちも行きましょう」



74:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:24:42.97 ID:h8Rc+5Hs0

ハウオリシティ ビーチサイドエリア

ハウ「うーみー!」

ハウ「あ、そーだ! しんのすけってロトム図鑑持ってるんでしょー?」

しんのすけ「いえすいっといず」

ハウ「それでねー、ロトム図鑑ってポケファインダーっていう機能があるんだってー」

しんのすけ「ボケファンタ? そんな機能があるの?」

ロトム図鑑「ポケファインダー。いわゆる写真・動画撮影機能だ。SNSやポケチューブにもアップロードできる。私もよく使っているぞ」

しんのすけ「ポケモンなのに?」

ロトム図鑑「私はハイカラなポケモンだからな。ちなみに、私はさる有名なポケチューバーでもあるのだ!」

リーリエ「それって凄いのか凄くないのか、イマイチわかりませんね……」

しんのすけ「ほーほー、じゃあさっそく」トテトテ

ハウ「しんのすけーどこいくのー?」

しんのすけ「おねいさ~ん! アロ~ラ~♪」パシャパシャパシャ

ビキニのおねえさんたち「アロ~ラ~♪」ピース



75:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:27:37.70 ID:h8Rc+5Hs0

ロトム図鑑「よくわかってるではないか、しんのすけ!」

しんのすけ「いやぁどういたまして」パシャパシャ

リーリエ「しんちゃん……なにしてるんですかっ!」カオマッカ

ハウ「あははー! リーリエ顔真っ赤だよー!」

リーリエ「ロトム図鑑さん、さっきの写真は消してくださいね。しんちゃんの教育上よくないですから」ズカントリアゲッ

しんのすけ「えーっ?! 鬼! 悪魔! メノクラゲ!」

ロトム図鑑(消したフリしてバックアップ取っとこ)



76:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:29:06.24 ID:h8Rc+5Hs0

ハウオリシティ ショッピングエリア

リーリエ「では、わたし……ブティックでショッピングをしていますね。ハウさん、お願いします」

しんのすけ「ふんだ」プイッ

ハウ「まだ怒ってるのー? いーじゃん、水着のお姉さんの写真なんてこの先いっぱい撮れるんだからさー」

ロトム図鑑「ぶぁかもの! ただ写真を撮れればいいというわけではないのだ!」

しんのすけ「そーそー! その時、その場所で、そのポーズ、その水着の色のおねいさんの写真が撮れないと価値がないの!」

ロトム図鑑「その通り! 肝心なのは量じゃない、質なんだよ!」

ハウ(ただテキトーに撮ってるようにしか見えないけどなー)

ハウ「まぁいいやーそれよりーしんのすけに紹介したいものがあるのー」

しんのすけ「なぁーに? おねいさんがいないと、オラ行かないよ」

ロトム図鑑「もしくは金になりそうなところでも可」

ハウ「どっちも無いけど、とってもおいしいところだよー」

テクテク

ハウ「ここだよーおいしいものー! マラサダ食べればーポケモンとなかよしー! なかよしポケモンー勝負でいい動きー!」

しんのすけ「マサラダってなに?」



77:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:31:16.48 ID:h8Rc+5Hs0

ハウ「アローラ名物の食べ物だよー。しんのすけもカザマも、ぜひ食べてみてよー。とにかくポケモンがかわいくてーマラサダあげちゃうんだよねー」

しんのすけ「チョコビはないの?」

ハウ「チョコビー? なにそれー?」

しんのすけ「カスカベ地方で売ってるお菓子。くーぜんぜつごの人気のオヤツなんだゾ」

ハウ「知らなーい。アローラじゃ売ってないかもー」

しんのすけ「あ、そう……」

ハウ「そうがっかりしないでよーマラサダ分けたげるからー」

しんのすけ「どれどれみふぁそ」ムシャムシャ

ハウ「さーて、ビーチエリアに戻って叫ぶとするかなー。「本気のじーちゃんに勝つぞー!!」ってねー!」トテトテ

しんのすけ「うーん……あま~い。あつーいおちゃちゃが欲しいな」ムシャムシャ

サラリーマン「……たか?」

しんのすけ「お? なんだろ」

サラリーマン「スカル団の連中、またポートエリアでたむろっているみたいだぞ……」

OL「じゃあすぐにキャプテンに知らせないと。あの人たち、ロクなことしないもんね」

しんのすけ(スケスケおパンツ団!?)



78:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:33:34.73 ID:h8Rc+5Hs0


しんのすけ「ぶりぶりざえもん! ボンドエリアまで案内してよ!」

ロトム図鑑「それをいうならポートエリアだ。一体何があったのだ?」

しんのすけ「スケスケおパンツ団っていうのがポートエリアにいるんだって!」

ロトム図鑑「スケスケおパンツ団……?」

~しんのすけ&ロトム図鑑の妄想~

スケスケおパンツのおねえさんA「うっふ~ん。あたしたちと一緒にポケモン勝負しましょ?」

スケスケおパンツのおねえさんB「もし私たち勝てたら、さっき穿いてたスケスケのおパンツ、あ・げ・ちゃ・う」

~妄想終了~

ロトム図鑑「おっしゃあ! 見に行くぞしんのすけ! ポートエリアはこっちだ!」

しんのすけ「うおーっ!」

しんのすけ&ロトム図鑑「スケスケおパンツ♪ スケスケおパンツ♪」ドドドドド!!!!



79:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:38:25.71 ID:h8Rc+5Hs0

ハウオリシティ ポートエリア

スカル団したっぱB「ヨヨヨー! そのバッグの中に入ってるもの、オレたちにくれないッスカ?」クネクネ

したっぱA「気になるんだよなーそのバッグの中、ガサゴソなにか動いてるなんてよー」クネクネ

リーリエ「だ、ダメですっ! 渡せませんっ!」

したっぱB「それじゃ、いっちょ力づくでやっちゃいまスカ?」

リーリエ「あ、あぅ……」

ドドドドド!!!!

しんのすけ「スケスケおパンツ!」ドドドドド

ロトム図鑑「スケスケおパンツ!」ドドドドド

しんのすけ&ロトム図鑑「スケスケおパンツどこだーっ!」

リーリエ「し、しんちゃん?!」

しんのすけ「お?」

キキーッ!!

しんのすけ「あ、リーリエちゃん! この辺でスケスケおパンツのおねいさん見かけなかった?!」

リーリエ「え? スケスケ……?」



80:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:40:45.10 ID:h8Rc+5Hs0

したっぱB「ヨヨヨー! いきなりなんなんスカ? このじゃがいも頭。弟ッスカ?」

したっぱA「それにしちゃ似てなさすぎだろ。せめてイトコとかそのへんじゃね?」

リーリエ「あ、あの……いまこの人たちに絡まれてて……その、ククイ博士かイリマさんを呼んで頂ければ……」

しんのすけ「え? だれ? これ?」

したっぱA「オレたちを代名詞で呼ぶな!」

したっぱB「オレたちの事を知らないなんて、世間知らずにも程があるじゃないッスカ」

しんのすけ「いやぁ、オラこないだアローラに来たふつつかものでして」

したっぱB「ケッ、よそ者ッスカ。じゃあいっちょ、教えてやるッスカ!」

したっぱA「オレたちは!」クネクネ

したっぱB「泣く子も黙る! スカルのマークが目印の!」クネクネ

したっぱA「スカル団!」ジャキン!

したっぱB「スカ!」ジャキン!

しんのすけ「え? スケスケおパンツ団?」

ロトム図鑑「お前たちが?」

したっぱA「スカル団! どんな耳してたらそんな風に聞こえるんだ!」

したっぱB「このガキどもお下品すぎじゃないッスカ?!」



81:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:41:40.08 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「えー……さっき街でスケスケおパンツ団って聞いたから、てっきりおねいさんだらけだと思ってたのに。男ばっかでガッカリ」

ロトム図鑑「なるほど、スケスケおパンツ団の正体は、スケスケおパンツ専門の下着ドロボー集団だったのか。いやはや、なんと下賎な連中よ」

しんのすけ「ねー」

したっぱA「スカル団っていうワードからそんなふうな発想できる奴に言われたくねーよ!」

したっぱB「いっちょ、このじゃがいも小僧に世の中の怖さ、教えてやらないッスカ?」

したっぱA「さんせー! そこの女の子のバッグ取るのも後ででも出来るしー」

リーリエ「し、しんちゃん……」オロオロ

しんのすけ「…………」チラ

――ロトム図鑑さん、さっきの写真は消してくださいね。しんちゃんの教育上よくないですから!

――し、しんちゃん……

しんのすけ「ハァーやれやれ、しょーがないなぁ」スッ

したっぱB「オレがポケモンを使いこなして、身の程を教えてやるとしまスカ!」

スカル団の したっぱが
勝負を しかけてきた!



82:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:43:20.01 ID:h8Rc+5Hs0

したっぱB「ズバットの恐ろしさ、見せてやるッスカ!」ヒョイッ

ポンッ

ズバット「ズバッ!」

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

モクロー(カザマ)『初のトレーナー戦か! しんのすけ、イリマさんから教えてもらった事を実践してみるんだ!』

しんのすけ「オラがメイクアップアーティストになるための特訓だっけ?」

モクロー『んなこと教わってないだろっ! もういい! お前に構ってたら先制されちゃうから僕が勝手に行くよ!』バサッ

しんのすけ「あらあら、気が早い子ね……」

したっぱB「なに独り言ブツクサしゃべってるんスカ!」

したっぱA「しかも命令も無しに勝手に突っ込んできたし。懐いてすらいないんじゃね?」

したっぱB「ズバット! おどろかすッスカ!」

ズバット「ズバーッ!」



83:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:44:32.49 ID:h8Rc+5Hs0

モクローがクチバシを突き出してズバットにつつくをしようとした瞬間、ズバットの姿が消えた。そして――

チョイチョイ

モクロー『えっ?』クルッ

ズバット「ズ゙ババッ!」バッ!

モクロー『うわああっ!』

したっぱB「かみつくッスカ!」

ズバット「ズバッ」

ガブッ!

モクロー『いででで!!』ジタバタジタバタ!!!

したっぱA「出た! ボス直伝のおどろかしてかみつくコンボだ!」

しんのすけ「ほうほう、ユニークな作戦ですな」

モクロー『離せよ、この!』ブンブンッ

ズバット「ズバーッ」バッ

しんのすけ「おいしかった?」

モクロー『お前どっちの味方だよ!』ダラダラ



84:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:45:46.45 ID:h8Rc+5Hs0

したっぱB「さーてじゃがいも頭、どうするッスカ?」

しんのすけ「んー……作戦ターイム!」

したっぱB「認めてやるッスカ」

リーリエ「認めちゃうんですか!?」

……

モクロー『……で、どうするんだよ』

しんのすけ「そりゃ、決まってるでしょ。ゴショゴショゴショ……」

モクロー『えーっ? そんなの通用するかなぁ……』

しんのすけ「だってぇ、向こうも出来たんならこっちもできるでしょ? ね、ぶりぶりざえもん」

ロトム図鑑「ま、カザマの技なら可能だ。ガンバレ」

モクロー『お前ら他人事だと思って……ああもう、わかったよ!』

……
したっぱB「終わったッスカ?」

しんのすけ「おたまたませー」



85:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:46:46.69 ID:h8Rc+5Hs0

したっぱB「じゃあズバット! もう一度かみつくッスカ!」

ズバット「ズバーッ」ガパァーッ!

ズバットが再び口を開けて、牙をむき出しにしながらモクローに襲いかかってくる!

モクロー『同じ技を二度も受けてたまるか! このは!』

バサバサバサッ!!!

ズバットの目の前に、モクローの翼から放たれたいくつもの葉っぱ状の羽根が飛び散っていく。
ズバットが葉っぱの羽根に惑わされていると、なんといたはずのモクローの姿が消えていた!

ズバット「ズバーッ?」ドコイッタ?

バッ!

モクロー『ばあっ!』

ズバット「ズバッ?!」ウヒャア!

したっぱB「お、おどろかすッスカ?!」

しんのすけ「今だ! カザマくん!」



86:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:47:37.56 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『よーし、思いっきりつっついてやる! 喰らえ!』シャキーン!

ドドドドドドド!!!!

何度も何度も、モクローのクチバシがズバットの身体に打ち込まれていく!

ズバット「ズ、ズバ……!」

ピクピク……

相手の ズバットは 倒れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワーッハッハッハッ!」

したっぱB「まじっスカ!? じゃがいも頭に負けちゃったッスカ!?」

しんのすけ「これがオラ考案の、このはおどろかすつつくコンボだゾ!」

したっぱB「オレの作戦のパクリじゃないッスカ!」

しんのすけ「そういうの幼稚園でまだ習ってませんから」エッヘン

したっぱA「きったねぇ~!」

イリマ「それは果たしてあなた達が言えることでしょうか?」

全員「!?」



87:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:50:25.01 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「はい! キャプテンのイリマです!」

イリマ「街の人から、あなた達が悪さしているという通報を受けたので、やってきました」

イリマ「これ以上、僕の知人に迷惑をかけるというのなら、ゼンリョクでお相手しますよ? キャプテンを倒せる、良い機会だと思いますけど」ニコニコ

したっぱA「うっ……」

しんのすけ「おおっ、かっこい~」

したっぱA「ヘッ! イリマのポケモンなんか、いりませーん!!」

したっぱB「ここはいったん、ズラかるッスカ!」

しんのすけ「お風呂入れよー」

スタスタスタコラサッサ!

イリマ「……やれやれ、です」

しんのすけ「助けて下さり、ありがとございまするぅ」ペコリ

リーリエ「それ、私のセリフです……」

イリマ「しんのすけ君。失礼ながら、今の戦いの一部始終、しっかり見てましたよ」

イリマ「戦い方はまだまだ未熟ですが、友人を守るために、スカル団に立ち向かったその勇気は満点です。きっとしんのすけ君なら、僕の試練を突破できますよ」

しんのすけ「ま、オラの手にかかればチョチョイのチョイでござる」

イリマ「改めて茂みの洞窟で、お待ちしております。ロトム図鑑でご確認くださいね。では、アローラ!」テクテク



88:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:52:24.54 ID:h8Rc+5Hs0

リーリエ「……あの」

しんのすけ「なに?」

リーリエ「また、助けられました……ありがとうございます」

ロトム図鑑「お助け料百億万円ね、ローンも可」

モクロー『お前なんもしてないだろ!』

しんのすけ「カザマくん、まだいたんだ」

リーリエ「その……しんちゃんは試練の場所に向かうんですよね……。一緒に行ってもいいですか?」

しんのすけ「どーして?」

リーリエ「わたし……その、よく迷うんです。服も買えませんでしたし……試練の場所へ向かう2番道路を探していたら港に出てしまって……スカル団の方たちに絡まれて……」

リーリエ「なので、ロトム図鑑さんを持っているしんちゃんと一緒なら……迷うこともないと思うんです」

しんのすけ「あのねぇリーリエちゃん、それって他力本願って奴じゃない?」

リーリエ「そ……れは」

しんのすけ「ところで他力本願ってどんな意味だっけ?」

リーリエ「」ズルッ



89:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:53:54.82 ID:h8Rc+5Hs0

2番道路

ロトム図鑑「茂みの洞窟はここからまっすぐ進めばあるぞ」ピコピコ

しんのすけ「ごくろーさん」

リーリエ「……しんちゃん」

しんのすけ「お?」

リーリエ「ポケモンさんと力を合わせて、スカル団と戦う姿……。すごかったです。だからしんちゃんはあの時、トレーナーでもなかったのに、ほしぐもちゃんを助けられたんだって……」

リーリエ「しんちゃんは……ポケモンに選ばれたんだって、わたし、わかったんです」

リーリエ「カプ・コケコさん……。ポケモン勝負が好きだと、リリィタウンで聞きました。カプ・コケコさんに会えたら、どうしてしんちゃんやほしぐもちゃんを助けてもらえたのか、わかるのでしょうか……?」

リーリエ「しんちゃん……?」

しんのすけ「ヘイヘイそこのおねいさん! オラと愛の試練を受けに行きませんか~?」

リーリエ(全然聞いてません……)ガクリ

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」

リーリエ「ほしぐもちゃんも、そう思いますか?」

リーリエ「さっき、頼もしく助けてくれたのかと思うと……ああやってすぐ女の人に声をかけるなんて……しんちゃんは、ハウさんとはまた違う掴みどころのなさで困ります」ハァ



90:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:55:09.78 ID:h8Rc+5Hs0

茂みの洞窟 ポケモンセンター前

ハウ「おー! しんのすけーリーリエー!」フリフリ

しんのすけ「ほっほーい! ハウくーん!」ピョンピョン

ハウ「これから試練受けるんでしょー?」

しんのすけ「まぁね」

リーリエ「どちらから先に、試練を受けるんですか?」

しんのすけ「オラ先やりたい! オラ先やるー!」

ハウ「いいよー。じゃあ、おれはしんのすけが終わるまで、ポケセンで待ってるねー」

リーリエ「私もポケモンセンター内のカフェで待ってます。試練、頑張ってくださいね」

しんのすけ「ほいほーい!」

ハウ「茂みの洞窟はねーカプ・コケコにゆかりがあってねー、島巡りとかで許されて、やっと入れる場所なんだー。だからポケモンも強いと思うよー」

しんのすけ「だいじょぶだいじょぶ、スケスケおパンツ団に勝てたからへーきへーき!」

ハウ「スケスケおパンツー?」

リーリエ「スカル団、です!」

しんのすけ「じゃ!」



91:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:56:49.01 ID:h8Rc+5Hs0

茂みの洞窟 キャプテンゲート前

イリマ「はい! キャプテンのイリマです!」

しんのすけ「本日4回目ー」

イリマ「お待ちしていましたよ、しんのすけ君!」

しんのすけ「『いや~ん待った~?』『いや、今来たとこだぜ!』『嘘ばっかり。でもアタシ、そんなあなたの優しさに惚れたの~』」

イリマ「え、えーっと……試練の説明をしてもよろしいでしょうか?」

しんのすけ「おかまいなくー」

イリマ「コホン……。僕の試練は、ここから歩いて散歩! この茂みの洞窟で行います! ただ、茂みの洞窟で暮らすポケモンは、かなり手ごわいですよ」

しんのすけ「そんなんでいいの?」

イリマ「もちろん、ただの散歩ではありません。キミがするべきことは……洞窟奥の台座から、Zクリスタルを手に入れて僕のもとへ持って帰ってくること!」

しんのすけ「おつかいみたいなものか。確かにオラにとっては試練みたいなものですな」

イリマ「ポケモンももちろん、襲ってきますので、君のモクローとのコンビネーションが試されます」

???「キーキーキークー!!!!」

しんのすけ「おおっ、何いまの音?」



92:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:57:30.09 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「ああ! 言い忘れていたことがひとつあります。強いポケモンがたむろする洞窟ですが、さらに強い『ぬしポケモン』が住み着いています。……試練をクリアするための、最大の障壁となるでしょうね!』

しんのすけ「ほーほー……」

イリマ「ちなみに、試練を達成するまで外に出られませんし、ポケモンも捕獲できませんからよく覚えておいてくださいね」

しんのすけ「おトイレ行きたい時はどーすんの?」

イリマ「そ、それは先に済ませるべきです。というか、今もよおしているんですか?」

しんのすけ「ううん、今は平気」

イリマ「じゃあ用を済ます前に、試練を先に済ませちゃいましょう」

しんのすけ「うまいこというねー」

イリマ「さて、島巡り7つの試練、そのうちの1つ――それでは……イリマの試練、はじめ!」

試 練 開 始 !

しんのすけ「うっしゃあー! なんでもかかってこーい!」ドタドタドタ!!!



93:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 20:58:52.66 ID:h8Rc+5Hs0

茂みの洞窟の中

キー キー クー クー ワルイデー ザコチャーウ

しんのすけ「いろんなポケモンの鳴き声がするー」テクテク

ロトム図鑑「茂みの洞窟とかけまして、あくむを見せるポケモンと解く」

しんのすけ「その心は?」

ロトム図鑑「だぁー暗い」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんの座布団全部持ってって」

ロトム図鑑「おいっ! そこは「座布団一枚やって」って言うもんだろうが!」

モクロー『おいおい……今は試練中だぞ? ふざけてる場合じゃないだろ』

しんのすけ「あれ? カザマくんいつの間に?」

モクロー『君たちだけだと心配だから出てきたんだよ。それより、早く試練を達成しようよ』



94:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:00:21.17 ID:h8Rc+5Hs0

ダダダダッ!

???「ヨヨヨー!」

しんのすけ「お?」

モクロー『こいつら確か……』

したっぱA「リベンジ・オブ・ポートエリア! おれらのこと、覚えてるか?」クネクネ

しんのすけ「どちら様だっけ?」

したっぱA&B&モクロー「」ガクッ

したっぱB「そうでスカ……」

ロトム図鑑「ネタがベタベタだな。もうちょっと捻りを入れるべきだ」

しんのすけ「あ? やっぱりィ?」

したっぱB「……って、覚えてるじゃないスカ! 忘れたふりッスカ!?」

しんのすけ「んもー分かってるよー。スケスケおパンツ団の人たちでしょ?」

したっぱB「スカル団! いい加減覚えて欲しいッスカ!」



95:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:02:18.74 ID:h8Rc+5Hs0

したっぱA「って、どうでもいいよ! こいつの試練をジャマするため、忍びこんできたんだぜ!!」

したっぱB「そうでした! それではさっそく、コイツのポケモン、奪いまスカ!」

しんのすけ「えー? それじゃあおにいさんのポケモンちょーだい」

したっぱB「それじゃただの交換じゃないッスカ!」

モクロー『てゆうかボクを取引に使うなよ!』

したっぱA「ええい! どうでもいいって言ってるだろ! 始めるぞ!」


スカル団の したっぱが
勝負を しかけてきた!


したっぱA「スリープ! じゃがいも頭をひねり潰せ!」ヒョイッ

ポンッ

スリープ「スリィィィプ!」

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」

モクロー『ったく、トレーナーとしての自覚をもっと持って欲しいよ……』バッ



96:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:03:25.22 ID:h8Rc+5Hs0

したっぱA「スリープ! モクローにねんりきで石を飛ばせ!」

スリープ「スリィィィ……」ムゥ~ン

スリープが目を閉じて一心に念じると、洞窟に転がっている小石や岩がふわりと浮き始めた。

スリープ「……ィィップ!!!!」

スリープが目を見開くと、岩が一斉にカザマへ向かって飛んできた!

モクロー『うわっ! 危ない!』バサッバサッ!

したっぱA「逃がすんじゃねーぞ! 岩でメッタ打ちだ!」

スリープ「スリィィィプ!」

カザマが空中を飛ぶと、その後ろを岩もついていく!

モクロー『くそっ! このままじゃ技が出せないよ!』バサバサバサ!

ロトム図鑑「おいっ、なんとかならんのか?」

したっぱA「なるわけないだろバーカ!」

したっぱB「スーッカスカスカスカ!」

しんのすけ「んー……」

しんのすけはスリープとスカル団、そして岩と逃げるカザマを順に見据える。



97:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:04:27.23 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「カザマくん、そのままあっちに突っ込めばいいじゃん」ユビサシッ

カザマ「え? あ、なるほど!」クルッ

したっぱA「はーっはっはっは!」

したっぱB「スーカスカスカ! ……スカ?」

ゴウウウウッ!!

したっぱA「なんかこっち来てないか?」

したっぱB「まさか正真正銘のダイレクトアタックっスカ!?」

カザマはスリープを横切り、更にスカル団も横切っていく。その後にやってくるのは、もちろん……

したっぱたち「うわあああああっ!」

ドカドカドカドカ!!

したっぱA「」ピクッピクッ

したっぱB「」スカッスカッ

スリープ「」ピクッピクッ

ロトム図鑑「フッ、口ほどでもない」

モクロー『だからお前何もやってないだろっ!』



98:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:06:52.67 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「じゃ、いこいこ」テクテク

モクロー『でも、相手の攻撃を利用するなんて、しんのすけにしちゃ考えたな』

したっぱB「お、覚えてろ……ッスカ」

したっぱA「……いいか? 相棒がスカ スカ言ってるのは、記憶に残るためだからな……。本当におぼえておけよ……スケスケおパンツって言うなよ……」ガクッ



99:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:07:41.58 ID:h8Rc+5Hs0

茂みの洞窟 ぬしの間

モクロー『あっ、あれがZクリスタルかな?』

しんのすけ達の目の前には、台座があった。その中には、透明のZクリスタルが輝いている。

しんのすけ「ほっほーい!」ダッ!

ロトム図鑑「ふん、結構あっけないもんだったな」

モクロー『でも待って。僕たち、なにか忘れているような……』

???「ぬしゃしゃ!!」

モクロー『!?』

ロトム図鑑「んあ?」

しんのすけ「?」

ピョンッ!

ズシンッ!!

ラッタ「ぬっしゃーっ!」


茂みの洞窟 ぬしポケモン
ラッタ 出現!



100:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:10:07.08 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『そうだ! ぬしポケモンだ!』

ラッタ「ぬっしゃああああっ!」ゴウッ!!

モクロー『なんかオーラ纏ってる!』

しんのすけ「本気でキレた時のかーちゃんみたーい」

ロトム図鑑「どうやら能力が上がっているようだな。あれがぬしポケモンの強さの秘訣か」

モクロー『よーし! 試練達成してZクリスタルを手に入れるぞ! それっ!』バサバサッ

モクローはこのはで、葉っぱ状の羽根がラッタへ飛び散っていく。そしてすぐに急接近すると――。

モクロー『ばあっ!』ヒョッイッ

ラッタ「キークー?!」ビクッ!

モクロー『よしっ! 今のうちに!』クチバシツキタテッ!

ドスドスドスドス!!!

ラッタ「シャーッ!」

しんのすけ「おおっ、やるー」

ロトム図鑑『いいぞ我がしもべよ。そのままぬしポケモンを蜂の巣にしてしまえ』



101:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:11:26.47 ID:h8Rc+5Hs0

ラッタ「ッシャー!」ブンッ

モクロー『うわっ!』

ラッタがカザマを振り切ると、いきり立って前歯をむき出しにして襲いかかってきたっ!

ガブッ!!

モクロー『いっでぇぇぇっ!』

しんのすけ「おおっ、二度目のかみつき」

ロトム図鑑「いや、あれは『いかりのまえば』だ。死にはしないが、体力の半分は持ってかれたな」

しんのすけ「おいしい?」

ラッタ「ッシャ!」b

モクロー『だからお前はどっちの味方だよっ!』

ラッタ「……キィーッ! シャーッ!」

ラッタがさっきまでと違う、甲高い声を上げた。すると……。

コラッタ「シャー!」ピョンッ



102:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:12:18.35 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『うわっ、なんでコラッタが!?』

しんのすけ「飲みに誘ってきたんじゃない?」

ロトム図鑑「あとはラッタに告白してきたとか」

モクロー『どう見ても違うだろっ!』

コラッタ「ヂュッ!!」ダッ

ドカッ!

モクロー『ぐあっ!』

しんのすけ「カザマくーん!」

ロトム図鑑「今のはでんこうせっか、か」

ラッタ「シャーッ!」

コラッタ「シャー!」

モクロー『いてて……どうしよう、これじゃ2対1だ』

ロトム図鑑「私にいい作戦がある。私一人だけではダメだ。しんのすけも協力する必要がある」

しんのすけ「なに?」



103:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:14:03.02 ID:h8Rc+5Hs0

ロトム図鑑「……カザマをラッタたちの餌にして、その隙にZクリスタルをいただき、ふたり揃って茂みの洞窟を脱出するのだ」

モクロー『…………』ブチッ

ドカッ! ドカッ! バキッ! ドカッ!

モクロー『いいかげんにしろよこのブタ! ガブリアスのサンドバッグにしてやろうか?!』ドカッ! ドカッ!

ロトム図鑑「ジョーク! ジョーク! アローラジョーク! あっいいこと思いついた!」

モクロー『もしまたくだらない作戦だったら、お前をラッタの餌にするからな?』

ロトム図鑑「あれを見よ」ユビサシ

ロトム図鑑が指さした場所……崖の上に、大岩があった。

ロトム図鑑「あれをなんとかラッタの頭に落とせば、それだけで勝てるのではないか?」

しんのすけ「ラッタくんを煽って、壁にぶつければいいんじゃない?」

モクロー『よーし、それでやってみよう』

モクロー『やーい、来てみろ来てみろー!』バッサバッサ!

ラッタ「…………」

テクテク

モクロー『お、おい、どこ行くんだよ?』



104:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:15:16.71 ID:h8Rc+5Hs0

ラッタは大岩のある崖近くに来ると、カザマの方へ一度振り返った。まるで、しんのすけたちを嘲笑うように。そして――

ラッタ「ぬっしゃーっ!」タックル!

ドンッ!
ゴロッ…

ズシン! !

モクロー&ロトム図鑑「」

しんのすけ「見抜かれましたな」

ロトム図鑑「この作戦は失敗だな……」

モクロー『なに冷静に実況してんだよ! おバカ!』

ラッタ「シャーッ!」ダッ!!

コラッタ「シャーッ!」ダッ!!

モクロー『うわわわーっ!』

ラッタとコラッタが、前歯をむきだしにしながら、逃がさないと言わんばかりに左右からカザマに挟み撃ちを仕掛けてくる!



105:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:19:19.71 ID:h8Rc+5Hs0

ドドドドド!!!

モクロー『もうダメだー!』

しんのすけ「カザマくん! 上、上!」

カザマ「えっ? ……ハッそうか!」バサッ!!

カザマは飛び出すように上空へ羽ばたいた! そして、後に残ったコラッタとラッタが向かい合うように走ってくる!

ラッタ「シャ?! シャーッ!」バタバタ

コラッタ「シャーッ!?」バタバタ

ドシンッ!

ラッタ「ヌ……シャー……」ピクピク

コラッタ「」ピクピク

モクロー『やった! 同士打ちだ!』

しんのすけ「車は急に止まれないもんだ。気をつけなきゃ」

ラッタ「シャー……」フラフラ

ラッタは 洞窟の奥に 姿を 消した!



106:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:20:20.91 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「なんというトレーナーでしょう!」

しんのすけ「お?」

イリマ「ボクが鍛えに鍛えあげた、ぬしポケモンをああいう形で倒すだなんて……! 悔しいですが、さすがとしか言いようがありません」

ロトム図鑑「ふん、私の完璧な計画が功を奏したな」

モクロー『お前結局役に立ってなかったじゃないか!』

イリマ「ポケモンと力をあわせ、イリマの試練――達成です!」

イリマ「さあ、台座のZクリスタルを!」

しんのすけ「ほっほーい!」トテトテ

しんのすけは ノーマルZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

試 練 達 成 !



107:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:21:50.79 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「いま、手に入れたのがノーマルタイプのZクリスタル……! その名も、ノーマルZ!」

イリマ「それをたいあたりなど、ノーマルタイプの技を使えるポケモンに持たせて!」

バッ! バッ! バッ! ジャーン!

イリマ「このように、エレガントなポーズをすることで、ノーマルタイプの技を強める、Zパワーを放てますよ!」

しんのすけ「おーっ! かっこいー! オラもやってみよーっと!」

バッ! バッ! バッ! プリッ! ジャーン!

しんのすけ「こうですな?」

イリマ「お、おしりは出さなくて結構です……」

しんのすけ「んーこの方がしっくりくるんだけど」



108:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:22:41.95 ID:h8Rc+5Hs0

イリマ「コホン……。そうそう、言い忘れていたことがひとつ、ありましたね」

イリマ「試練を行う場所には、先ほどのラッタのように、一際強いポケモンがいます。それに、アローラ地方のポケモンは助け合いなのか、戦いのときに仲間をよぶのですよ!」

モクロー『なるほど、僕はずっとククイ博士の研究所の中で育ってきたから知らなかった……』

しんのすけ「世間知らずだな、カザマくん」

モクロー『るさい』

イリマ「しんのすけ君も、ポケモンもひとまずはお疲れ様です。洞窟の入口まで戻りましょうか」

しんのすけ「ほーい」



109:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:25:29.42 ID:h8Rc+5Hs0

茂みの洞窟 ポケモンセンター前

イリマ「さて、しんのすけ君! メレメレ島にいるキャプテンは、ボク1人! つまり試練も1つです。試練を終えたことを、しまキング……ハラさんに、報告しておいてくださいね!」

しんのすけ「なんで?」

イリマ「島のキャプテンの試練を全て乗り越えたら、今度はしまキングに挑戦するからですよ。それが島巡りのルールなんですから、忘れちゃダメですよ」

ククイ博士「おお! しんのすけ! イリマの顔を見るに、試練達成かな」フリフリ

しんのすけ「ハカセー!」フリフリ

ククイ博士「Zクリスタルを手に入れたみたいだね。では、僕からのプレゼントだ! Zパワーについて、お教えしよう! よーく見ておくんだぜ!」

しんのすけ「なるべくシリプリにね」

イリマ「シンプル、です」

ガサガサッ

ガーディ「アオオオン!」

ククイ博士「ゆけっ、イワンコ!」

イワンコ「ワンッ」

しんのすけ「おおっ、都合よくポケモンが草むらから飛び出してきた!」



110:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:26:58.50 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「ノーマルZと、ノーマル技を持っていれば、Zパワーが使える! さあ、見ててごらん!」

バッ! バッ! バッ! ジャーン!

ピカッ! ゴウッ!!

イワンコは Zパワーを 身体に まとった!

イワンコが 解き放つ
全力の Zワザ!

ウ ル ト ラ ダ ッ シ ュ ア タ ッ ク !

ククイ博士「よーし! 思いっきり行くんだ!」

イワンコ「ワオオオン!」

 Zパワーを纏いながら、イワンコが全速力でガーディに向かって突っ込む!

ドドドドドド!!

ドカッ!

ガーディ「ヤナカンジー!」

キラン!

しんのすけ「おーっ!」パチパチパチ



111:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:27:56.12 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「ふう……! トレーナーの思いをポケモンに重ねるZパワーは、くたびれるね……」

イリマ「そう、Zパワーはトレーナーの体力と思いを使って発揮されるんです。一回の勝負では、一回が限度。更に言えば、しんのすけ君はまだ子供ですから、勝負が終わったあとは長時間の休憩をおすすめします」

しんのすけ「ますます必殺技っぽいですな」

イリマ「ところで、心なしか博士の顔が浮かないようですが……」

ククイ博士「ああ! ドわすれしていた! あれなんだ!3番道路でリーリエとはぐれてしまってね……」

しんのすけ「えーっ? 迷子になったの? 世話がかかりますな」

ククイ博士「しんのすけ、彼女を探してくれないか?」

しんのすけ「めんどくさ、自分でやれば?」

ククイ博士「そうかぁ……しょうがないなぁ。さっきたまたま、ポケモンセンターで知り合いから巨乳のおねえさんの生ポスターを貰ったんだけど、いらないかぁ」ガサガサ

しんのすけ「いりますやります! うおーっ! リーリエちゃんどこだーっ!」ドドド!

ククイ博士「おおっ、全力のZワザに負けずとも劣らないスピードだ!」

イリマ「それじゃあ、僕も念のため、洞窟の様子を見にいきますね」

ククイ博士「ああ、手分けして探すとしよう!」



112:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:29:04.88 ID:h8Rc+5Hs0

3番道路 メレメレの花園

太陽の光を浴びて明るい金色に咲き乱れる花々。そこにリーリエはいた。
だが、そばに居るはずのコスモッグは、リーリエから花畑と草むらで隔たれたように、はるか遠くの場所で花を眺めていた。

リーリエ「ほしぐもちゃん……無茶しないで」

ほしぐもちゃん「ピュイ! ピュイ!」

ドドドド!

リーリエ「?」

しんのすけ「ほっほーい! リーリエちゃんみっけ! 早くハカセからポスターもらってこよ!」

リーリエ「あ、あの……」

しんのすけ「なに? 今オラいそがしいの」

リーリエ「ほしぐもちゃんが、草むらの奥に入っちゃったのです……」

ピューイピューイ>

しんのすけ「ほんとだ」

リーリエ「吊り橋でひどい目にあったのに、あのコったら……。野生のポケモンさんがでてきても、戦える技、ないのに……」オロオロ

リーリエ「それで、私の代わりに助けに行ってくれませんか?」



113:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:30:33.02 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「えーめんどくせ……ま、ポスターを貰うためにはしょうがないかぁ」ヌギヌギ

リーリエ「え? あの、なんでズボンを脱いでるんですか?」

しんのすけ「お花畑に出現したケツだけ星人、ただいまお花摘みちゅう~! ブリブリ~ブリブリ~!」

ガサガサガサッ!

リーリエ「」

しんのすけ「ブリブリ~ブリブリ~!」ガサガサガサッ!

オドリドリ「ピョッ!?」ビクッ

アブリー「リッ!?」ビクッ

チュリネ「チュリ!?」ビクッ

観光客「わっ! なになに!?」ビクッ

しんのすけ「ブリブリ~ブリブリ~!」ガサガサガサッ!

ほしぐもちゃん「ぴゅ?」

しんのすけ「よ! ほしぐもちゃん。オラのおケツに乗れば~?」

ほしぐもちゃん「ぴゅい! ぴゅい!」ピョンッ



114:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:31:30.27 ID:h8Rc+5Hs0

ガサガサガサッ!

しんのすけ「ブリブリ~ブリブリ~!」ガサガサガサッ!

ほしぐもちゃん「ぴゅーいぴゅーい!」ピョンピョン

ガサガサガサッ!

しんのすけ「戻ったぞみさえ~」

ほしぐもちゃん「ぴゅいぴゅーい!」

リーリエ「…………」カオマッカ

しんのすけ「さ、バッグの中にお戻りなさい」

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」モゾモゾ

しんのすけ「また後でやったげるからね。いい子にしてるんだよ?」

ほしぐもちゃん「ぴゅ? ぴゅーい!」ジブンデチャックシメル

リーリエ「あの……恥ずかしくないんですか……?」フルフル

しんのすけ「いつもやってることなんでーほーらブリブリ~!」

リーリエ「やめてくださいっ! こっちが恥ずかしいですっ!」

しんのすけ「んも~せっかく助けてあげたのに」



115:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:32:37.80 ID:h8Rc+5Hs0

3番道路

ハウ「しんのすけー! あーリーリエいたー!」

リーリエ「ハウさんはどうして?」

ハウ「試練をこなしたからさー。新しいポケモンと一緒にこなしたんだよー」

ピカチュウ「ぴっかー!」

しんのすけ「ほうほう、通ですな」

ハウ「ねーねーどれだけ強くなったのか確かめさせてー」

しんのすけ「いやオラ、試練とケツだけ星人で疲れちゃったからいいや」

ハウ「ケツだけ星人?」

リーリエ「わたしに聞かないでください……」

ハウ「????」

ククイ博士「おお! さすがしんのすけ! リーリエを見つけてくれて感謝してるぜ!」

しんのすけ「まったく参っちゃうよね。方向音痴を探すのにも一苦労ですよ」

リーリエ「花畑でおしり出してる人に言われたくないです……!」



116:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:39:02.55 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「ハウも試練達成おめでとう! ニャビーとピカチュウと一緒にいい技を出したんだろ?」

ハウ「えへへー。ぬしに勝って、しんのすけもおれもー強くなってるよねー! じーちゃんに勝てるかなー?」

リーリエ「どういうことでしょうか?」

ハウ「試練をこなせばー、次はしまキングと戦うんだよー!」

ククイ博士「そう! しまキングとの戦い――その名も大試練! 技の研究をしている僕からすれば、興奮のポケモン勝負が続くわけだ!」

ハウ「いやいやー」

ククイ博士「おーし! めざすぜリリィタウン! おいかぜ吹かせて、3番道路を下ろうぜ!」

しんのすけ「ハカセハカセ、例の物は?」チョイチョイ

ククイ博士「ああ、そうだったね! お礼のポスターだ!」つポスター

ハウ「なんのポスター? 見せて見せてー」

ペラッ

ハウ「ミルタンクのポスターだー」

ククイ博士「アーカラ島のオハナ牧場にいる、オカミという妙齢のミルタンクだよ。これだけ乳が大きいと、ミルクのみの回復量もすごいだろうなぁ」

しんのすけ「」

ハウ「ねーなんで落ち込んでるのー?」



117:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:43:43.39 ID:h8Rc+5Hs0

リリィタウン 広場

ククイ博士「帰ってきたぜ! リリィタウン!」

リーリエ「ぐるっと島を一周してきたんですね」

しんのすけ「長いようで短い旅でしたな」

ハラ「やあ、皆の衆。どうやら、無事、キャプテンの試練をこなしたようですな!」

ハウ「じーちゃーん! 俺もしんのすけも試練、達成したよー」

ハラ「おお! 確かに、二人ともZクリスタルを持っているようですな。大試練を受ける資格、バッチリおありですぞ」

リーリエ「ところで、この騒ぎは一体何ですか?」

ハラ「ちょうど、明日、ゼンリョク祭りがありましてな」

ハラ「アローラ地方には4つの島があり、守り神のポケモンがいるのです」

ハラ「守り神ポケモンがわれらのそばにいてくれること。それに感謝をあらわすのが、明日の祭りなのですな」

しんのすけ「お祭り? もしかして屋台とかテキヤとか出る?」

ハラ「ハッハッハッ。しんのすけ、残念ながら祭りといっても田舎の小さなもので、みんながカプ・コケコに捧げる勝負を見てはしゃくだけですな」

しんのすけ「ちぇーがっかり」



118:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:44:44.38 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「ハラさん、二人の大試練はそこで……?」

ハウ「ちょうど良いところで、試練を達成してくれた、ということですな。明日のお祭りで、大試練も兼ねて行おうと思いますな」

リーリエ「なにがあるのでしょうか?」

ほしぐも「ぴゅい!」

ククイ博士「ごきげんなポケモン勝負。技と技のぶつかりあい! ゼンリョク祭りでは、カプにポケモン勝負を奉げるんだぜ!」

リーリエ「では、おふたりがハラさんと勝負なさるのですね。ポケモンさんが戦うのは傷ついたりするので苦手ですが、わたし……きちんと見ます」

ククイ博士「しんのすけ、ハウ、君たち二人が明日のお祭りを盛り上げるんだ!」

ハウ「おー! 盛り上げちゃおーね! しんのすけー!」

しんのすけ「おー!」

ククイ博士「しんのすけ! メレメレのしまキング、ハラさんは強いぜ! かくとうタイプのポケモンを使いこなすトレーナーだよ!」

ククイ博士「ひこうタイプやエスパータイプの技を鍛えておくといいかもね!」

ハウ「だからーカザマとは相性がいいんだよー。がんばってー」

しんのすけ「ほいっ!」



119:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:45:34.67 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「それじゃあ今日は日も暮れているし、家まで送ろうか」

しんのすけ「やれやれ、これからうるさい中年ブロイラーのところへ帰るのか」

ハウ「しんのすけーそんなこと言っていいのー?」

しんのすけ「へーきへーき、かーちゃんが中年ブロイラーなのは事実ですし。なんならもっと言ってあげようか? 妖怪ケチケチオババ、三段ハラ、たいしぼうポケモンミサイドn」

げ    ん

こ    つ

みさえ「帰ってきたと思ったらいきなりママに対してなんてこと言ってるのよアンタはぁぁぁ!」グリグリグリグリ

しんのすけ「あへぇぇぇぇ!」

ハウ(後ろに居たのになんで気付かなかったんだろー?)

ククイ博士「お、この間見たあの技だ! 奥さん、後でその技、ぜひ僕にも掛けてくれませんか?」

リーリエ「は……博士?」



120:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:49:07.88 ID:h8Rc+5Hs0

自宅

みさえ「へぇ~じゃあ一個目の試練が終わって、今度はハラさんに挑戦するの? 早いわね~」モグモグ

しんのすけ「それにオラ、スケスケおパンツ団の人たちとも戦って、勝ったんだよ」モグモグ

みさえ「す、スケスケおパンツ団?」

モクロー『スカル団!』モグモグ

ロトム図鑑「スケスケおパンツ専用の下着ドロ集団、だからスケスケおパンツ団なのだ」

みさえ「あら、や~ねぇ。一昔前に世間を騒がせたロケット団とかプラズマ団と比べると大したことなさそうだけど……」

モクロー『だから違うって言ってるだろ! あぁ、なんでこんな奴らだけしか、僕の言葉が分からないんだ……?』

ひまわり「たいや、とうていやったい!」

しんのすけ「あーんダメっ! オラのZクリスタルなんだから」

ひまわり「ぶーっ! たいっ!」バッ

ダダダダダ!!!
ガラガラガッシャーン!!

みさえ「わっわっ! ご飯が!」



121:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 21:50:19.85 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「うわーっ! なんとかしてぶりぶりざえもーん!」

ロトム図鑑「こっそり撮ってあったイリマの生写真!」カシャカシャ

ひまわり「きゃーっ! でへへへ……」キラキラ

モクロー(……この兄にしてこの妹あり、だな)

モクロー『ところでしんのすけ、明日のハラさんの試合どうするのか考えてるのかよ?』

しんのすけ「だいじょぶだいじょぶ」

モクロー『本当かよ。しっかりしてくれよな、ホント。試練だって、実質マグレみたいなものだし』

しんのすけ「トオルちゃん心配性ねぇ、ママのオッパイ飲む?」

モクロー『やめろよその言い方! なんかムカつくな!』

モクロー(まぁ、相手はかくとうタイプの使い手だからタイプ相性では心配ないけど、コイツだからなぁ……)

みさえ「こーら、カスミの水着写真集なんて読んでないで、早く寝なさい。明日、大試練なんでしょ?」

しんのすけ「えー? これからがオールナイトなのに」

ロトム図鑑「コラ! 画面を舐めるな! 私は精密機器なんだぞ!」

ひまわり「レロレロ~」ペロペロ

モクロー(不安だ……)



122:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:00:58.78 ID:h8Rc+5Hs0

翌日
リリィタウン・広場

ワイワイ ガヤガヤ

みさえ「芋洗い状態ってわけじゃないけど、人がいっぱい来てるわねー」

しんのすけ「そうだね」オイモゴシゴシ

みさえ「本当に芋洗ってるんじゃないの! どっから持ってきたのよ……」

ククイ博士&ハウ「おーい、しんのすけー!」フリフリ

リーリエ「……こんにちは」ペコリ

しんのすけ「ハカセー! ハウくーん! リーリエちゃーん!」フリフリ

みさえ「あ、どうもー」

ひまわり「やっ」

ハウ「ねーねーしんのすけーどっちが先にやるー?」

しんのすけ「なにが?」

ロトム図鑑「トイレの順番か?」

リーリエ「ハラさんと戦う順番じゃないですか?」

ハウ「そうそう。おれ、どっちでもいいよー。最初に出てもートリを飾ってもーどっちもみんな盛り上がるしー」



123:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:01:55.55 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「じゃあオラ先やるー!」

ハウ「やっぱりー言うと思ったー」

しんのすけ「ハウ君にハラのおじさんの手の内を見せてやるという、オラのしんこー心に、カンシャするがいいー!」

みさえ「おいおい……」

ククイ博士「それを言うなら、親切心だぜ!」

ハウ「あははー結構しんのすけって計算高いんだねー」

ハラ「決まりましたかな?」

しんのすけ「ハラのおじさん!」

ハウ「じーちゃん、しんのすけが最初にやるってー」

ハラ「ほうほう、先にしんのすけからですか。カプ・コケコに選ばれた期待の新人と最初にバトルとは、このハラ、ハラハラしますぞ!」

しんのすけ「ほうほう、やっぱりオヤジギャグはトシを重ねるにつれてセンスが磨かれるのですな」

ハラ「お! しんのすけもこのハラの渾身の駄洒落、分かってくれますかな?」

しんのすけ「うんうん」

ハラ「……さて、駄洒落はここまでにして、それでは祭りを始めるとしますかな」



124:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:03:30.03 ID:h8Rc+5Hs0

土俵上

ハラ「島に暮らす命。島巡りを楽しむもの」

ハラ「すべての無事を、祈ります」

ハラ「ではこれより、しんのすけとハウに対する大試練と供に、島の守り神カプ・コケコに奉げる、ポケモン勝負をはじめます」

ククイ博士「試練をこなしたしんのすけと、ポケモンたちの勝負……どんな技に魂をこめて繰り出すのか、楽しみだぜ!」

リーリエ「はい、あの……トレーナーではない私にも、スゴイことだと、わかります」

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」

ハウ「お互いが楽しく思えるなら、きっといいポケモン勝負になるよねー」

みさえ「しんのすけーっ! 頑張ってー!」

ひまわり「たいやーい!」

シロ「アンアンッ!」

しんのすけ「ほっほーい!」

スゥーッ
ドシンッ

ハウ「……せいっ!」

しんのすけ「おおっ、ごこふみ」



125:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:04:46.96 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「おおっ、ごこふみ」

ククイ博士「しんのすけ、それを言うなら四股踏みだぜ」

ハラ「お待ちしておりました、島巡りに挑む者たちよ。あらためて、あいさつをしますかな」

ハラ「メレメレ島のしまキング、ハラと申します」

しんのすけ「オラ、野原しんのすけ5歳」

ハラ「では、始めるとしますか。メレメレ島、最後の試練にして、しまキングとのポケモン勝負!」

――その名も 大試練!

ハラ「では、しんのすけ! カプ・コケコにかがやく石を託されたきみと! パートナー、カザマのゼンリョク、みせていただこう! こちらもゼンリョク! オニのハラでいきますぞ!」

ハラ「大試練っ! はじめぃ!!」

しまキングの ハラが
勝負を しかけてきた!



126:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:06:33.73 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「ゆけぃ! マクノシタ!」ヒョイッ

ポンッ

マクノシタ「マクーッ!」

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

モクロー『よーし! 負けないぞ!』

しんのすけ「おっしゃー! カザマくん、突撃~!」

モクロー『オーケー!』バッ

ハラ「マクノシタ、猫騙し!」

カザマがマクノシタをつつくより先に、マクノシタが体格に合わない動きで、急接近する。

マクノシタ「ホーッ!」スゥーッ

パチンッ!

モクロー『うわっ!』



127:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:08:00.63 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「そのままつっぱり!」

マクノシタ「マクーッ!」

ドンッ!

モクロー『ぐあっ!』

ドサッ!

しんのすけ「カザマくんっ!」

モクロー『平気だよ! このまま行くぞっ!』バサバサッ

モクローは勢いよく飛び出し、マクノシタにつつくを繰り出す!

ハウ「反撃ですぞ!」

マクノシタ「マクッ!」

マクノシタがもう一度つっぱりを出そうとする直前、モクローは急上昇して回避。そして背後へ回り込んだ!

モクロー『えいっ! えいっ!』ドスッ! ドスッ!

マクノシタ「マッ、マクッ!」ブンッ

モクロー『おっと!』ヒョイ



128:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:10:28.88 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「カザマくん! 今のもっかい!」

モクロー『よーし!』バッ!

マクノシタ「マクッ!」ブンッ

モクロー『遅いよ! 喰らえ!』

カザマはつついては回避するを繰り返し、マクノシタを翻弄していく。マクノシタも反撃を試みるが、カザマのすばやさに追いつけない!

マクノシタ『マ……マクゥ』

モクロー『へへん、どうだ!』

しんのすけ「もーいっちょー!」

みさえ「その調子よー!」

ククイ博士「つつくのヒットアンドアウェイか。回避しつつ、多角的に相手を攻めるいい戦法だ!」

リーリエ「でも、しんちゃんは何も命令しないまま、カザマさんが勝手につつくを繰り出してますよ? トレーナーは、ポケモンさんに技の命令をして戦わせるんですよね?」

ハウ「そこはしんのすけもカザマも分かってるんじゃないー? だってしんのすけはカザマの言葉が分かるんでしょー?」

ロトム図鑑「私もポケモンだから言葉が分かるぞ。ほめ称えろ」

リーリエ「あれはしんちゃんがしゃべってると思い込んでるだけだと思いますが……」



129:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:11:51.05 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『よしっ、そろそろ向こうも弱ってきたな! とどめを刺すよ!』

しんのすけ「おっしゃー! 行けー!」

カザマが急降下して、クチバシを突き立てながら弱ったマクノシタへ突っ込む!

ハラ「マクノシタ! 砂かけですぞ!」

マクノシタ「マ……クッ!」

ザッ!

モクロー『わっ! 目に砂がっ!』

しんのすけ「カザマくん! そのまま真っ直ぐ!」

ドスッ!

マクノシタ「マ……ク」

ドサッ

相手の マクノシタは 倒れた!

ククイ博士「まずは一匹、倒したな!」

みさえ「でも……」

モクロー『ううっ……目が……』フラフラ



130:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:12:29.37 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「一つの技に拘り過ぎて、慢心致しましたな! まだもう一匹、ポケモンが残っていますぞ!」スッ

ハラ「ゆけぃ! マケンカニ!」ヒョイッ

ポンッ

マケンカニ「カァ~ニッ!」

ハラ「それでは、私とマケンカニのゼンリョク、とくとお見せいたしましょうぞ」スッ

ククイ博士「出るぞ、ハラさんのZワザが……!」

ハウ「じーちゃん、ここで決める気ー?」

ハラ「ウーッ! ハーッ!」

バッ! シュッ! ドスドスドスッ!

ピカッ! ゴウッ!!

マケンカニは Zパワーを 身体に まとった!

マケンカニが 解き放つ
全力の Zワザ!

マケンカニ「カァァニィィィ!!」

ぜ ん り ょ く む そ う げ き れ つ け ん !



131:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:14:35.39 ID:h8Rc+5Hs0

マケンカニ「カニカニカニカニカニカニカニカニカニカニ!!!」

ゼンリョクのマケンカニが放つ無数の拳がカザマを襲う!

しんのすけ「カザマくん!」

モクロー『ハッ!』

ドゴドゴドゴドゴドゴ!!!!

マケンカニ「カニカニカニカニカニカニカニカニカニカニカニ」

モクロー『ぐあっ! ああっ! があっ!』ガガガガガッ!!

マケンカニ「カニィッ!」

フィニッシュに、マケンカニ自身がオーラを纏ってカザマへ突っ込んでくる!

ドドドドドドド!!!

ドッゴォ!!

モクロー『うわぁぁっ!』

ドサッ ゴロゴロッ

しんのすけ「カザマくん、だいじょぶ?」

モクロー『うっ、ボクは大丈夫……』ムクッ



132:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:15:42.19 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『しんのすけ……アレをやるから、タイミングを教えてくれ。じゃないと、僕らはこのまま負けちゃうから……頼んだよ』

しんのすけ「ほ、ほい!」

リーリエ「カザマさん、とってもボロボロです……」

ククイ博士「マクノシタとの戦いでのダメージも引いているからね。ひこうタイプ故の身軽さで、攻撃をある程度回避して持ちこたえたってところかな」

みさえ(しんのすけ……)ギュッ

モクロー『うっ……』フラッ

ハラ「これでとどめですな! マケンカニ、おいうち!」

マケンカニ「カニッ」ジリジリ

ハウ「うわー! 負けちゃうよー!」



133:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:17:09.74 ID:h8Rc+5Hs0

スッ!

マケンカニが拳のようなハサミを振りかざしたときだった!

しんのすけ「……今だ!」

ムクッ!

モクロー『わっ!』

マケンカニ「カニッ?!」ビクッ

ハラ「!」

ククイ博士「おおっ、倒れたフリして驚かせたのか!」

しんのすけ「カザマくん! ゴーッ!」

モクロー『くらえっ! さっき喰らった分だっ』キランッ

ドスドスドスドスドスッ

マケンカニ「カ、カニッ!」

ハラ(この技の組み合わせは――)

ハラ「マケンカニ! グロウパンチ!」

モクロー『おっと、危ない!』スカッ



134:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:18:39.53 ID:h8Rc+5Hs0

モクロー『しんのすけ! Zワザで決めるぞ!』

しんのすけ「ブ・ラジャーッ!」

バッ! バッ! バッ! プリッ! ジャーン!

ピカッ! ゴウッ!!

カザマは Zパワーを 身体に まとった!

カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!

ウ ル ト ラ ダ ッ シ ュ ア タ ッ ク !

しんのすけ「カザマくん! ファイヤーッ!」

カザマ『おりゃああああ!』

Zパワーを纏いながら、カザマが全速力でマケンカニに向かって突っ込む!

ドドドドドド!!

ドカッ!

マケンカニ「カニィィィ!」

ヒュウウウ

ロトム図鑑「え? ブヒッ!」ドゴォ



135:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:20:01.92 ID:h8Rc+5Hs0

土俵の場外まで吹き飛ばされたマケンカニは、ロトム図鑑を巻き込みながらヤシの木に激突! そのまま目を回して動かなくなった。

マケンカニ「」ガクッ

ロトム図鑑「」ピクピク

相手の マケンカニ(ついでにぶりぶりざえもん)は 倒れた!

シーン

みさえ「……やったの?」

ククイ博士「はい、あれでは動けないでしょうね」

リーリエ「じゃあ、しんちゃんの勝ちなんですね!」

ハウ「勝った勝ったー!」

ワァァァァ!!!

モクロー『はは……しんのすけ! 僕たち、勝ったんだ!』

しんのすけ「へぇぇ……疲れた」グダッ

ハラ「……おおう、あっぱれ!」

傷ついたポケモンを労うようにボールに戻しながら、ハラはしんのすけに近付いた。

ハラ「けして番狂わせなどではない。なんと……よいトレーナー。そして、よいポケモンですな!」



136:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:20:46.44 ID:h8Rc+5Hs0

しんのすけ「いやぁどういたまして」

モクロー(だけど、不思議な気分だ。戦い終わった途端、身体の奥底から、Zパワーとは違う、なにか別の力が湧き上がってきた気がする。なんだろう、これは)


――カプゥーコッコ!!


ハラ「おお! カプ・コケコのさえずり!」

ハラ「ふむう! カプ・コケコは、強くなった君たちと戦うのが楽しみなのか……」

ハラ「よし! パートナーのポケモンに、トレーナーの力をわけあたえるZクリスタルを 受け取られよ」

しんのすけ「ほいっ!」

しんのすけは カクトウZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

モクロー『これでメレメレ島の試練はクリアーだ!』

大 試 練 達 成 !



137:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:22:17.74 ID:h8Rc+5Hs0

ハラ「しんのすけよ、かくとうタイプのZパワーを使うには、腕をこうして……腰をこのようにしたポーズをとれ」

バッ! シュッ! ドスドスドスッ!

しんのすけ「ほいっ! こうですね!」

バッ! シュッ! ブリッブリッブリッ! 

みさえ「尻は出さなくていいの!」

ハラ「しんのすけ! これにてアローラ地方1つめの島! メレメレ島での試練をすべて達成、ですな!!」

しんのすけ「ほっほーい!」

みさえ「よかったわね、しんちゃん!」

しんのすけ「みさえのダイエットよりは上出来だもんねー」

げ    ん

こ    つ

しんのすけ「」



138:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:23:10.07 ID:h8Rc+5Hs0

みさえ「アンタはいちいち一言無駄が多いのよ!」

ハラ「……ゴホン!」

ハラ「ところで、しんのすけ。さっきの、おどろかすからのつつくの流れですが……」

しんのすけ「お?」

ハラ「相手をひるませて、追撃を加える技の組み合わせ。……本来は、バトル開始に行い、相手に攻撃させる間を与えず一気呵成を体現した戦法です。かつて、このハラの弟子が好んでいた戦い方ですな」

ハラ「その戦い方、どこで教わりましたかな?」

しんのすけ「スケスケおパンツ団の人たちがやってたのを真似したの」

リーリエ「スカル団です。ハウオリシティのポートエリアで、絡まれていたところを助けてもらったんです」

ハラ「スカル団……なるほど」

ククイ博士「さ、次はハウの番だ! しんのすけのようにゴキゲンな技の応酬、期待してるぜ!」

しんのすけ「おおっ、頑張ってハウくん!」

みさえ「私たちも応援するわよー!」

ハウ「ありがとー! じゃあ頑張ってくるー!」フリフリ

ロトム図鑑「誰か私を助けろ……!」ボロッ



139:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:24:21.74 ID:h8Rc+5Hs0

ハウの大試練戦終了後

ハウ「えー?! おれの活躍カットなのー?!」

しんのすけ「この作品のしゅやくはオラですから」エッヘン

ハウ「そんなー」ガックリ

ロトム図鑑「現実は厳しいのだよ、少年」

リーリエ「あの……なにを二人でお話しされているんですか?」

しんのすけ「オトコ同士のお話です」

ククイ博士「二人とも、まずは大試練突破おめでとう! ハウもハラさんからZリングが貰えたようだな!」

ハウ「えへへ、これでおれもしんのすけみたいにZワザが使えるんだよねー」

しんのすけ「これで、オラとハウくんは切っても切れないカンケーになったのね~」

みさえ「しんちゃんがハウ君と戦った時、カザマくんにロクに指示が出せなかったのが遠い昔の出来事に思えるわ~」

ハラ「二人とも、凄まじい成長性ですな」ポンポン

ハウ「えへへー」



140:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:25:33.02 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「さて、次の舞台はアーカラ島だ! 川からジャングル、火山とアローラの中でも様々な自然に富んだ場所なんだ!」

しんのすけ「おージャングル! マンキーさんとアクション仮面を思い出しますな。ね、ひま」

ひまわり「たいやー!」

リーリエ「あの……しんちゃんとハウさんにお願いしてもいいでしょうか?」

ハウ「なにー?」

しんのすけ「サインが欲しいなら、事務所を通したまえ」

リーリエ「ほしぐもちゃんを……もとの住処に戻してあげたいのです。……以前、お話したように、このコのおかげでわたしは危ないところを助けられました。ですから、お礼をしたいのです!」

リーリエ「でも、ポケモントレーナーではないわたしにはできないことばかり……。だからお二人に助けてもらえたら……! ワガママだというのは、よくわかっているのですが……」

ハウ「おれは別にいいよー」

しんのすけ「ま、リーリエちゃんはオラが面倒見なきゃダメダメみたいですからな」

みさえ「こーらっ、そういうこと言うんじゃないの!」

リーリエ「……ありがとうございます。うれしいです、とっても困ってましたから。では、私たち、次の島にもついていきますね!」

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」モゾモゾ



141:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:26:30.67 ID:h8Rc+5Hs0

ククイ博士「さーて! そうと決まればヨットの整備だ。リーリエ、手伝ってくれるかい?」

リーリエ「はい!」

ハラ「では、ここらでお開きにするとしますかな」

ハウ「じゃあまた明日ねー!」フリフリ

リーリエ「こういうとき、さよならというのですね」

しんのすけ「違うよ。オラが引っ越してくる前、みんなこう言ってたよ。『またね』って」

リーリエ「そうなんですか?」

しんのすけ「うん、さよならだとずっと会えなくなるから縁起が悪いって、よしなが先生が言ってた」

リーリエ(そういえば、しんちゃんは遠いカスカベ地方からアローラへ引っ越してきたんでしたっけ……。お友達や学校の先生など、大勢の人達と別れてきたのでしょう)

リーリエ(また会えることを信じて別れたのですから、確かに、「さよなら」と言うのはふさわしくないのかもしれません)

しんのすけ「じゃ、そゆことで~」

リーリエ「」ガクッ

リーリエ「そこは『またね』じゃないんですか……」



143:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/02(金) 22:34:57.40 ID:h8Rc+5Hs0

【おまけ】

しんのすけ「それなーにー?」

リーリエ「これですか? ブティックでいただいたのです。なにも買っていないのですが……なんでも来店99999人目記念だそうです。でも、しんちゃんにあげても、しょうがないですよね」

しんのすけ「おーこの化粧品知ってるー」

リーリエ「えっ? 知ってるんですか?」

しんのすけ「うん、かーちゃんがよく使ってるから。ちょっと失礼して」

ヌリヌリ

しんのすけ「ほーら、オラいつもかーちゃんの化粧品でイタズラしてるから、お化粧がすごくうまくなったのよ~ん」

リーリエ「そ、そうですか……」



149:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 10:53:32.97 ID:jmaz9O8d0

翌日

ハウオリシティ ポートエリア

しんのすけ「ほっほーい!」

ククイ博士「お、ようやく来たか!」

みさえ「スミマセン、寝坊してしまって……」

しんのすけ「うわっ、ボロっちいヨット」

ロトム図鑑「私たちが乗り込んだらすぐ沈没するんじゃないのか? ええ?」

みさえ「コラッ! 失礼でしょ」

ククイ博士「古いんじゃないぜ、クラシックスタイルだからさ」

リーリエ「味わい深さがあって、わたしは好きですけれど……」

ハウ「でもやっぱ不安になるかもー」

ハラ「では、全員揃ったことですし、そろそろ行かれますかな?」

ククイ博士「そうですね、向こうで人も待たせていますし」

しんのすけ「誰?」

ククイ博士「会ってからのお楽しみさ」



150:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 10:55:32.40 ID:jmaz9O8d0

ハウ「じゃあじーちゃん、行ってくるねー」

ハラ「うむ、ハウよ。ポケモンと供に島巡りを終えて、いつか本気のハラと戦えるようになるのを、楽しみに待っていますぞ!」

ハウ「うんー! 頑張ってくるー!」

みさえ「しんちゃんも、3人の言うこと、ちゃんと聞くのよ」

しんのすけ「えーっ! かーちゃんも来ないの?」

みさえ「当たり前でしょ。引越しの荷物整理しないといけないし。ひまとシロもいるのよ?」

ひまわり「たーよたーよ!」

しんのすけ「……」

みさえ「ママと離れ離れになって寂しい気持ちは分かるわ。でもね、これは一人でやらなきゃいけないことだから」

みさえ「しんちゃん?」

しんのすけ「やったやったー! オラ自由だー! フリーダーム! イエーイ!」

みさえ「」ガクッ

みさえ「……そういうヤツよね、アンタは。えぇ、分かってたわよ」

みさえ「そういえば、パパがお仕事でアーカラ島にいるみたいだから、ひょっとしたら会えるかもね。もし会ったら、島巡りで体験したこと、ちゃんと話しなさいよ」

しんのすけ「その時にはとーちゃんも、たくさんの女巡りを体験しているわけですな」

みさえ「だから縁起でもないこと言うなっつーの!」



151:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 10:56:21.44 ID:jmaz9O8d0

トコトコ

イリマ「おめでとうですよ、しんのすけ君、ハウ君!」

しんのすけ「お、イリマ君」

ひまわり「キャーッ!」キラン

みさえ(あら、イケメン)

イリマ「お二人がアーカラ島へ行くと聞いて、見送りに来ました!」

イリマ「二人共、ゴキゲンなZパワーでしたね。また今度、ポケモン勝負をしましょう!では、キミたちの島巡りに! 未来に、幸ありますように!」

ハラ「しんのすけ! ハウ! ポケモンや人に出会うことで、人生はおもしろくなりますぞ!」

しんのすけ「ほいっ!」

ハウ「はーい!」

ククイ博士「よーし! そろそろレッツ・クルージングといこうか!」

しんのすけ「それじゃーアーカラ島に出発おしんこーオボンのぬか漬けー!」



152:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 10:57:13.29 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「じゃーねー! かーちゃーん! お土産買ってきてねー」フリフリ

ハウ「じーちゃーん!」フリフリ

シロ「アンッアンッ!」

みさえ「しんのすけ……気を付けてね」

イリマ「心配いりませんよ、しんのすけ君は僕の試練も、ハラさんの大試練も乗り越えたんですから。あの子達なら、きっと島巡りを終えられますよ」

ハラ「昼間の月……夜の太陽……」

ハラ「見えなくても存在するものに、思いを馳せられるかどうか。アローラの島を巡り、いろんなポケモンや人の見えるもの、見えないものを考え、いつか、カプ・コケコに会うのですな」

みさえ「私たちも、二人の成長を楽しみにしながら待ちましょう。私たちにできることはそれだけですものね」

ハラ「うむ。では、それぞれの場所に戻りますかな」

イリマ「はい!」



153:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 10:59:00.12 ID:jmaz9O8d0

海上

ハウ「うみー!」

ハウ「ねーねー博士! もっとスピードだしてー!」

リーリエ「博士のヨットに無理をさせると、海のもくずになります」

ハウ「アハハー! それに、リーリエの帽子が飛んじゃうよねー」

しんのすけ「おーっ! モーレツー!」バタバタ

ククイ博士「そんな古いネタ、よく知ってるなぁ」

ハウ「ジャングルに川に、火山かぁ、なんかいっぱいあってわくわくするよねーしんのすけ!」

しんのすけ「オラはきれいなおねえさんがいれば、たとえ火の中水の中あの子のスカートの中ー」

ロトム図鑑「ポケファインダーの準備はいつでもOKだ、しんのすけ」

しんのすけ「うーん、どんなおねいさんがいるのか楽しみになってきた」

ハウ「しんのすけとぶりぶりざえもんは平常運転だねー」ヘラヘラ

リーリエ「はぁ……」

…… …… …… …… ……
【メレメレ島編 おしまい】
…… …… …… …… ……



154:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:00:17.47 ID:jmaz9O8d0

…… …… ……
【アーカラ島編】
…… …… ……

アーカラ島 カンタイシティ

ピョンッ
ドスン

ハウ「あらよっと! わーい! アーカラ島上陸ー!!」

リーリエ「あらよっと! といいながらヨットから降りたのは、もしかしてギャグでしょうか?」

ロトム図鑑「ふっ、レベルの低いギャグだな」

ハウ「えーっ?! しんのすけ、こういうときどーするのー?」

しんのすけ「それじゃあハウくんにケツだけ星人を伝授してあげよう! これさえあれば、どんな時でもみんなに人気もn」

リーリエ「それはダメです! 絶対ダメです!」

ハウ「リーリエーどうしたのー? 顔真っ赤だよ?」

ほしぐもちゃん「ぴゅい! ぴゅい!」

ククイ博士(バスでぶっとばす……ってフォローする必要はなかったね)

???「あいかわらず、白衣をひっかけるスタイルなんだね、ククイ」



155:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:01:55.05 ID:jmaz9O8d0

みんな「!」

???「それ初対面の人、驚くでしょって、言ったよね?」

リーリエ「……ほしぐもちゃん、バッグに戻ってください」

ククイ博士「リーリエ 大丈夫だよ」

ライチ「あんたたち初めまして、あたしはライチ。アーカラ島のしまクイーンをしているよ」

マオ「はい! まいどどーも! あたしはマオ! キャプテンしてまっす!!」

ライチ「あんたらの顔を見に来たら、出前してたこのコに会ってね」

マオ「はい! あたしの試練は、素材のよさを光らせます!」

マオ「特にあなたとあなた! ポケモン、いい感じ!」

ハウ「あははーなんか褒められたー」

ライチ「アーカラ島のキャプテンは、マオの他にもいるけどね。で、あんたらこれからどうするの?」

しんのすけ「えへ~オラ、野原しんのすけ5歳。おねいさんモモンのみ食べられる? オラという恋のしまキングに惚れてみませんか~?」

ライチ「えっ!?」ピクッ

リーリエ「し、しんちゃん……」ハァ

ハウ「しんのすけ、相変わらずだね~」



156:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:03:18.18 ID:jmaz9O8d0

ライチ「……あ……ねん……」

マオ「ライチさん?」

ライチ「あ、あと15年、あと15年この子が来るのが早ければ……」フルフル

しんのすけ「おねいさん?」

ライチ「ねっ、マオ! 子供でもナンパされるなんて、みんながあたしの魅力に気付いていないだけよね? やっぱ男が女の子見る目無いだけよね?!」

マオ「ラ、ライチさん……」

しんのすけ「おねいさん、ひょっとしてモテないの?」

ライチ「はっきり言うんだね。これ内緒だけど、あたし今までしんのすけにされるまで、ナンパだってされたことないんだよ」ゴショゴショ

しんのすけ「もったいないですなー。じゃあオラが貰ってあげましょう」ゴショゴショ

ライチ「う、うれし~! 子供でもこんなこと言われたの初めて! いっそ持って帰って15年キープすれば……」キュンッ

マオ「ライチさん、さすがにそれは犯罪です」

リーリエ「なんというか、クイーンの貫禄があるのかないのか……」

ククイ博士「彼氏がいないのは事実だけど、しまクイーンとしての実力は本物だぜ! やわなポケモンで挑めば、あっという間に押しつぶされるぞ」

ライチ「エ、エフン! エフン! じ、じゃあ、あんた達、ポケモンといっしょに、島巡りを楽しんでよ。あたしもあんたらとのポケモン勝負を待ってる。今から期待してるからね! ほら行くよマオ」テクテク

マオ「それじゃ、失礼しまっす!」フリフリ



157:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:04:26.73 ID:jmaz9O8d0

ライチサン、カオマッカデスヨ
イワナイデヨ! コドモデモイワレタノガウレシイノ!

ククイ博士「相変わらずのライチさん。優しい、しまクイーンだな」

しんのすけ「なに? ハカセも狙ってるの?」ジロリ

ククイ博士「ハハハ、まさか!」

ククイ博士「さて、本題に入ろうか。アーカラ島には3つの試練があるんだ! さっそく試練に挑むなら、4番道路を越えてオハナタウンに行くといいぜ!」

ハウ「とりあえずーポケモンセンター探すねー! アーカラ島では、どんなマラサダ売ってるかなー?」

リーリエ「ちょっとだけ、ブティックを見てみようかなんて考えています……後は、ほしぐもちゃんのため、遺跡のことを調べようかと……」

しんのすけ「じゃあオラ、ライチさんを追っかけてこよーかなー」

リーリエ「それはライチさんに迷惑なのでやめましょう。しんちゃんは私と一緒にいてください」

しんのすけ「えー」

ロトム図鑑「心配するな、ライチの写真は撮っておいたから」ゴショゴショ

しんのすけ「おお~ぶりぶりざえもん、太もも~」

リーリエ「…………」ハァ



158:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:06:27.05 ID:jmaz9O8d0

カンタイシティ ブティックショップ前

リーリエ「そういえば、メレメレ島で初めて出会ったときのこと……覚えてますか?」

しんのすけ「確かオラがかっこよくほしぐもちゃんを助けた時だっけ?」

リーリエ「その時調子に乗って吊り橋から落ちたじゃないですか……。それはともかく、その時ほしぐもちゃんは、カプ・コケコさんのいる、戦の遺跡に興味を示していたんです」

しんのすけ「ほうほう」

リーリエ「このコ……。この島にあるという命の遺跡にも、興味を示すかもしれません。アーカラの守り神さんは、カプ・テテフさんと言うそうです」

しんのすけ「ふーん」

リーリエ「そのときはご一緒に……。このコ、しんちゃんのこと、お気に入りのようですから」

しんのすけ「ほー、オラが好きなの?」

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」

しんのすけ「そうか、これが見たいんだな?」ヌギッ

しんのすけ「ケツだけ星人ブリブリ~ブリブリ~!」ブリブリブリブリ!

ほしぐもちゃん「ぴゅい! ぴゅい!」ピョンピョン

リーリエ「街中でそれするのやめてください! ほしぐもちゃんも喜ばないで!」

しんのすけ「んもぅ、つれないなあ」

ほしぐもちゃん「ぴゅーい! ぴゅーい!」ソーダ! ソーダ!



159:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:07:13.21 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「じゃあオラのインドぞうさんを……」

リーリエ「インドぞうさんもケツだけ星人さんも、金輪際禁止ですっ!」

しんのすけ「えーっ!? おケチ!」

リーリエ「常 識 で す っ ! !」シャーッ!

しんのすけ「うおお、リーリエちゃん、なんかコワイ……」

ほしぐもちゃん「ぴゅ……」ウンウン

ハウ「なんかリーリエのおっきい声が聞こえたから何事かと思ったよー」テクテク

リーリエ「なんでもないです……」ハァ



160:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:08:23.60 ID:jmaz9O8d0

リーリエ「ハウさん、本当にしんちゃんって変わってますよね……いろんな意味で5歳児っぽくないというか……」ゴニョゴニョ

ハウ「でもそこがいいんだよー。一緒にいると飽きないっていうか、楽しいっていうかー」ゴニョゴニョ

リーリエ「そうですか?ナンパしたりお尻出したり、すごい疲れますけど……」ゴニョゴニョゴニョニョ

ハウ「でもなんだかんだ言って、リーリエってちゃんとしんのすけの面倒見てるよねー」ゴニョゴニョドゴーム

リーリエ「それが博士の頼みですから……トレーナーでもないわたしは、このくらいしかお役に立てませんし」ゴニョゴニョバグオング

ハウ「ところでしんのすけーいっしょにオハナタウンまで行かないー?」

しんのすけ「えぇ~? いやだぁ~ん」ウネウネ

ハウ「そんなぁ~いっしょにいこぅよぉ~ねぇねぇ~」クネクネ

しんのすけ「ダメよぉ~ダメダメェ~ハウくぅ~ん」ウネウネ

リーリエ「気色悪いですからやめてください……!」

ほしぐもちゃん「……ぴゅ」オエッ



161:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:09:13.43 ID:jmaz9O8d0

ハウ「ところで、リーリエはどうすんのー?」

リーリエ「私たち、ホテルしおさいにいますね。大事な人と待ち合わせなんです。大丈夫です、建物は見えていますから。さすがに迷ったりしません」

しんのすけ「ホントに大丈夫なの?」

ロトム図鑑「こーゆー人こそ、曲がり角曲がった途端に迷ったりするのだ」

しんのすけ「ほうほう」

ハウ「へぇーそうなんだー」

リーリエ「聞こえてますよ……!」

ほしぐもちゃん「ぴゅう!」

リーリエ「あなたは、バッグですよ。ハウさん、しんちゃんのこと、お願いしますね」

しんのすけ「じゃあ、オラたちも行きますか」

ハウ「うんー!」



163:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 11:11:14.03 ID:jmaz9O8d0

【おまけ】

しんのすけ「……」

ハウ「しんのすけー!」

リーリエ「空なんか見上げて、どうなさったのですか?」

しんのすけ「今後の将来について考えてた」

リーリエ「まぁ……それは立派ですね。それで、将来なにをするのか見つけたのですか?」

しんのすけ「これから何して遊ぼうかまだ決まってなくて」

ハウ「ええー? それって将来って言うのー?」

しんのすけ「後はねー、リーリエちゃんの方向音痴はどうしたら治るのか考えてた」

リーリエ「大きなお世話ですっ!」プンプン

ハウ「あーあ、行っちゃったー。でもー空を見上げてのほほんとするのもいいよねー。今日もいい天気だしー」

しんのすけ「まあねー」



166:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:14:39.94 ID:jmaz9O8d0

オハナタウン オハナ牧場付近

ハウ「ところでしんのすけってさー、カザマ以外にまだポケモンって捕まえてないのー?」

しんのすけ「そういやそうだね」

ハウ「それってまずいんじゃないー? おれのニャビーのようにほのおタイプのポケモンが来たとき、一方的に倒されちゃうよー」

しんのすけ「ほうほう、それは困りましたなー」

ロトム図鑑「人ごとみたいに言うな! まったく、そろそろ埋めてくれないと、収入が無くなってしまう」

ハウ「へー、図鑑埋めってぶりぶりざえもんにとってはアルバイトみたいなものなんだー」

ロトム図鑑「そう、見つけたポケモン1匹につき200円、捕まえたポケモン1匹につき400円だ」

しんのすけ「ティスティングのアルバイトみたいだね」

ハウ「それを言うならポスティングでしょー?」

ロトム図鑑「ついでに副業で、ポケチューバーもやっているから、それで収入を得ている」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんって、アナーキーなポケモンなんだね」

ハウ「ねーね一ヶ月の収入はどれくらいなのー?」

ロトム図鑑「月に2000円」

しんのすけ「なんだ、もっと稼いでるのかと思った」



167:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:16:41.87 ID:jmaz9O8d0

ロトム図鑑「ええいやかましい! 大体ぶりぶりざえもんという名でわたしを呼ぶな! なんなのだ、その名は!」

ハウ「おれも聞きたいなー。なんでそんなヘンな名前にしたのー?」

しんのすけ「ぶりぶりざえもんはねー、オラの友達で、救いのヒーローポケモンなんだよ」

ロトム図鑑「救いの……ヒーロー?」ピクッ

ハウ「どしたのー?」

ロトム図鑑「……その話、少し聞かせてくれないか?」

しんのすけ「いいよー。むかしむかし、おじいさんとおばあさんがあちこちにいましたが……」

マオ「あっ、いたいたー!」

しんのすけ「お?」

ハウ「あー?」

マオ「まいどどーも! マオでーすっ」フリフリ

しんのすけ「……誰だっけ」

マオ「」ガクッ



168:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:17:44.68 ID:jmaz9O8d0

ハウ「しまクイーンのライチさんと一緒にいたキャプテンだよー」

しんのすけ「ああ、誰かと思ったら、ライチおねいさんのオマケの子でしたかー」

マオ「ライチさんのオマケって……」

ロトム図鑑「私は今忙しいのだ。救いのヒーローの話を聞かねば……」

ハウ「ぶりぶりざえもんは静かにしててー」

しんのすけ「で、何の用?」

マオ「オハナ牧場のモーモーミルクを仕入れに来たんだけど、ちょうどアナタたちを見かけてね。あたし、二人に興味があるの」

しんのすけ「オラに惚れても無駄だゾ、ライチおねいさんがいるし」

マオ「い、いや、そういうわけじゃなくて……」

マオ「かたやしまキングのハラさんの孫! かたやカプ・コケコに選ばれた最年少の島巡り挑戦者! あたしたちキャプテンの中でも、あなた達のことが話題になってるの!」

ハウ「そんな有名なんだーおれたちー」

マオ「で、まぁ今回は改めてそのご挨拶ってわけ。そんなあなたたちに、これをあげちゃう!」つクリティカット

しんのすけ「なにこれ?」

マオ「その名も、クリティカット! これをポケモンに使うと短い時間だけ、ポケモンの六感が研ぎ澄まされて、相手の急所を見つけやすくなるッス!」



169:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:18:55.86 ID:jmaz9O8d0

ハウ「キャプテンがこんなものあげちゃっていいのー?」

マオ「いいのいいの、そのクリティカットという素材を、二人は試練でどう活かすのか、あたしはそこに興味があるから!」

ロトム図鑑「感覚が研ぎ澄まされるか……雑誌の袋とじの透視に使えるかな」

しんのすけ「いやいや、むしろオラ好みのおねいさんを見つけるのに使えるでしょ」

マオ「そ、そういうことに使って欲しくないかなー……」

マオ「ともかく、試練を受けるならこの先のせせらぎの丘にあたしの友達のスイレンって子がいるから、その子に聞いてね。よろしく!」

スタスタ

ハウ「へぇーっ、いいもんもらっちゃったー」

しんのすけ「しまっとこ」

ハウ「ねーねー! どっちが先にせせらぎの丘まで行けるか競争しない? で、先についたほうが、試練を受けるってのはどう?」

しんのすけ「やれやれ、ハウ君ってば子供ですな」

ハウ「おれもしんのすけも子供でしょー! じゃ、スタート!」ダッ

しんのすけ「ほいほい……」スタスタ

ロトム図鑑(救いのヒーローの話、聞きそびれた)



170:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:22:53.55 ID:jmaz9O8d0

5番道路

しんのすけ「あれー? ハウ君どこに行ったんだろ?」

ニャー……
アハハーヤラレチャッタ!

しんのすけ「お? 今の声ってハウ君?」

ロトム図鑑「なにやら、戦闘音が聞こえたが……」

トコトコ

???「オマエ……本気でそれか……?」

ハウ「そうだよー! 本気でー! ポケモン勝負楽しんでるよー」

???「……フッ、楽しむか……。持てる力を、勝負で出し尽くしてから言うんだな」

しんのすけ「ハウくーん!」

ハウ「わー! しんのすけー! この人怖いよー!」

???「しんのすけ……?」ピクッ

しんのすけ「いえ、オラはツワブキ・ダイゴです! ういっしゅ!」

ハウ「嘘つけー」

???「ほう、警戒してるのか? そういうの、キライじゃない……」



171:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:26:11.22 ID:jmaz9O8d0

???「オレはグラジオ。相棒のヌルを鍛えるため、戦いつづけている! ま、今はスカル団の雇われ用心棒だがな」

しんのすけ「ほうほう。で、スケスケおパンツ団のクジラ君がオラに何の用?」

グラジオ「クジラじゃない……グラジオだ。それにオレはスカル団の雇われ用心棒、一員じゃない」

グラジオ「そして、オレはこれからお前に勝負を申し込む。何も言わず、オレ達の相手をしな」スッ

しんのすけ「ぬーっ乳首相撲か! オラ負けないゾ!」

グラジオ「……ポケモン勝負でだ。行くぞ」


スカル団の グラジオが
勝負を しかけてきた!


グラジオ「行け……その名、その貌、その力を忌まわしきカブトに封じられしビーストキラー……ヌル!」ヒョイッ

タイプ:ヌル「グォォォォ……」ポンッ

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

モクロー『なんだあのポケモン……見たことないぞ』ポンッ



173:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:33:11.06 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「ぶりぶりざえもーん、あれなーにー?」

ロトム図鑑「私が知るわけないだろう」

しんのすけ「ポケモン図鑑なのに?」

ハウ「あれにニャビーもピカチュウもやられちゃったんだー」

グラジオ「ヌル、たいあたりだ」

ヌル「オォォォ……」ダッ

しんのすけ「カザマくんも負けず行けーっ!」

モクロー『相手の様子を見たほうがいい気もするけど……』ダッ

モクロー『でもちょうどいいや、ボール内で練習した僕の新技を見せてやる!』

モクロー『行くぞっ! はっぱカッター!』

カザマは一度両翼を交差させ、勢いよく広げると、鋭い切れ味を持った葉がタイプ:ヌルに向けて空を切って飛んでいく!

カキンカキンカキン!

ヌル「オォォォッ!」ドドドド!!

モクロー『あれっ……効いてない』



174:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:35:03.22 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「ダメだなぁ、カザマくん。カッコ悪い」

モクロー『違うよ! あいつの被ってる兜が硬いんだ!』

ドンッ!

モクロー『だあっ!』

ドサッ ゴロゴロッ

モクロー『うっ……このたいあたりの威力、普通のポケモンとはケタちがいだ……!』

モクロー『しんのすけ! Zワザだ! もっと高い威力の攻撃で押し切るんだ!』

しんのすけ「よぉーし!」



175:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 19:35:59.75 ID:jmaz9O8d0

バッ! バッ! バッ! プリッ! ジャーン!

ピカッ! ゴウッ!!

カザマは Zパワーを 身体に まとった!

カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!

ウ ル ト ラ ダ ッ シ ュ ア タ ッ ク !

しんのすけ「カザマくん! ファイヤーッ!」

モクロー『いっくぞぉぉぉっ!』

Zパワーを纏いながら、カザマは全速力でヌルに向かって突っ込む!

ドドドドドド!!

ヌル「……ォオオオッ!!」

ガキンッ!

モクロー『え……?』

しんのすけ「あら……」

ハウ「と、止められちゃった……Zワザなのに」

グラジオ「フッ……」



176:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:18:18.50 ID:jmaz9O8d0

グラジオ「ヌル、つばめがえしだ!」

ヌル「ウォォッ!」ドドドド!

モクロー『うわぁぁぁ!』

ズパッ!!

ハウ「は、はやいー!」

ヌル「オォォォッ!」

しんのすけ「カザマくん!」

ハウ「あわわー! しんのすけも負けちゃうのー?」

ヌル「オオオォ……」ギロッ

モクロー『もうだめだ……!』

グラジオ「終わりだ。シザークロス!」

ヌル「オォオ!!!」

ズパズパッ!

モクロー『うっ……うぅっ』フラフラ

ドサッ



177:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:20:04.16 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「カザマくーん!」

グラジオ「――よくやったな、ヌル」ナデナデ

ヌル「オォォ……」スリスリ

モクロー『ごめん……手も足も出なかった』ガックリ

ロトム図鑑「使えない奴だ」

モクロー『お前に言われたくない!』

しんのすけ「ぬめぬめくん強いねぇ」

グラジオ「……ヌルだ。タイプ:ヌル」

グラジオ「……それより、お前は今の勝負、どう思ったんだ?」

しんのすけ「どうって?」

グラジオ「お前のポケモンも、そいつのように弱くはない。勝負を楽しむやつがいてもいいさ」

グラジオ「だが、ソイツは! しまキングに……しかも本気のハラに勝てないから、そうやって言い訳してるのさ。しんのすけ、お前はどうだ?」

しんのすけ「オラたちって強いのかなー? ねーっ」

ハウ「ねーっ」



178:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:21:46.25 ID:jmaz9O8d0

グラジオ「どちらも自分たちのコトも、勝つという意識も自覚できていないとは……先が思いやられるな」ヤレヤレ

したっぱC「なんだ、グラジオも大したことねーな! お子様相手にしか戦えないのか?」クネクネ

ジャキン!

したっぱD「いずれにしても、根なし草。根性はいってないのよ、代わりに、あたいらが 根性入れてやっから!」

しんのすけ「あ、スケスケおパンツ団のしたっぱだ!」

したっぱC「スカル団だ!」

したっぱD「このガキ、チョームカつくんだけど。先にこいつからやっちゃう?」

グラジオ「……やめておくんだな」



179:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:24:42.53 ID:jmaz9O8d0

したっぱC「あん?」

グラジオ「オレに勝てないくせに……ポケモンを無駄にキズつけるな」ギロッ

したっぱC「……!」

グラジオ「しんのすけ、ハウ。お前たちはいいポケモンを持っている。だが、それだけではこの先、島巡りで勝ち続けることはできない。二人とも自分と向き合い、いかにバトルで勝つかを考えろ。負ければ、それまでだ」ザッザッ

したっぱD「わざわざ来たのに、骨折り損のくたびれもうけ。あなたが止めなきゃ、せせらぎの丘にいるぬしポケモン奪ってたのに!」

したっぱD「帰ろ帰ろ、ヤミカラスが鳴くから帰ろ」

したっぱC「グラジオさんよ、おまえよ、ボスに気に入られてるけどよお、雇われ用心棒なの! 正式なスカル団じゃないの!」

したっぱC「わかってるよなあ? なあ? なあ?」

ザッザッ

しんのすけ&ハウ「…………」ポツン



180:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:26:35.04 ID:jmaz9O8d0

せせらぎの丘前 ポケモンセンター
回復後……

ハウ「しんのすけ、ありがとーカザマもありがとー。おつかれだったねー」

しんのすけ「ま、口ほどにもなかったもんね」

モクロー『負けたじゃないか。偉そうに言うなよ』

ハウ「でもさー、あのグラジオっていう人のこと、おれよくわかんないやー」

ハウ「勝つより、楽しむ方が相手も自分も幸せになれるのにねー」

モクロー『スカル団に賛成するわけじゃないけど、僕はあの人の意見に同感だな。しんのすけはもうちょっと反骨心ってものを持つべきだよ』

しんのすけ「ぶりぶりざえもんみたいな機械のこと?」

モクロー『それはポンコツだろ!』

ロトム図鑑「誰がポンコツだ!」



181:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:28:31.18 ID:jmaz9O8d0

ハウ「しんのすけとカザマってなに話してるのか分かんないけどー元気そうでよかったー」

ロトム図鑑「それで、お前たちはどうするつもりなのだ?」

ハウ「せせらぎの丘の試練に挑むなら、ポケモンを鍛えないとー! しんのすけは先に挑むんでしょー?」

しんのすけ「うーん……」

モクロー『僕たちもハウさんのように一度鍛えた方がいいよ。それに、そろそろ新しい仲間が欲しいし』

しんのすけ「というわけですからー」

ハウ「そっかー。よくわかんないけど、ファイトだよー」テクテク

しんのすけ「ばいばーい!」フリフリ

モクロー『それじゃ、僕たちも行こうか。まずは僕の弱点を補えるようなポケモンを探そうよ』

しんのすけ「ほうほう、でも気が弱くてマザコンなところをカバーできるポケモンっているのかな?」

モクロー『みずタイプのポケモンだよっ! 誰がマザコンだよ!』

???「そこの小さなトレーナーさん」

しんのすけ「えっ? オラが超絶美男子のトレーナー?」

モクロー『誰もそんなこと言ってないだろっ』

???「はい、そうですよ。小さくてかわいい島巡りさん」



182:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:29:26.01 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「はぁ~い♪ ほれ見なさい」

モクロー『乗ってあげただけだろ』

???「初めまして、私、せせらぎの丘のキャプテンを務めております、スイレンと申します」

スイレン「あなたを腕の立つトレーナーと見込んで、よろしければお手伝いして欲しいことがあるのです」

しんのすけ「お手伝い?」

モクロー『キャプテン……?』

ロトム図鑑「お助け料百億万円ね、ローンも可」

しんのすけ「何すればいいの?」

スイレン「はい、ちょっとした調査をしていただけたら」

しんのすけ「えーっ? リーリエちゃんの頼みごとと同じくらいめんどくさ」

モクロー『そういうなよ、キャプテンが困ってるんだから。ひょっとしたら、試練が免除されるかもしれないだろ』

しんのすけ「ほいほい、わかったよー」

スイレン「よろしいですか?」

しんのすけ「ほい」

スイレン「ありがとうございます。さあさ、こちらへどうぞ。私についてきてください」



183:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:30:32.54 ID:jmaz9O8d0

せせらぎの丘

バシャバシャ ゴボッゴボッ

スイレン「ほら! あそこをごらんください。ダイナミックな水しぶき!」

しんのすけ「誰かがオナラしていたりして」

スイレン「さすがにそれはないでしょう。あったとしたら、いきのいい海パンやろうのものですね」

しんのすけ「スイレンちゃん、ボケがわかってるねぃ」

スイレン「もしかすると、とんでもないポケモンが待ちかまえているのかも……」

スイレン「そこで、島巡りさんに水しぶきの原因を調べてもらいたいのです」

しんのすけ「あれを調べればいいの?」

スイレン「はい、ですが泳いでとは言いまs……」

しんのすけ「よーし!」ヌギヌギ

スイレン「え? あの、ここにライドギアが……」

しんのすけ「桃型潜水艦、発進! とおっ!」ザブン!

スイレン「」ポカーン

スイレン「泳いで行っちゃいました……あの子の方が、いきのいい海パンやろうみたいです」



184:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:33:19.29 ID:jmaz9O8d0

ゴボゴボ

しんのすけ(水しぶきー水着のおねいさんはどこたー?)キョロキョロ

クスン……クスン

しんのすけ(お?)

ヨワシA「ヨワッ!」

ヨワシB「ヨワッ!」

ドカッ バキッ

???『痛いよ~やめてよぉ』グスン

しんのすけ「ま゛ばぼぶん゛?!(マサオくん?!)」ゴボゴボッ

???『え?』

しんのすけ「ま゛ばぼぶぅぅぅん゛!!」ゴボボボボ!

ヨワシたち「!?」ビクッ

???『に、人間!? ひいいい!』

スタコラピュー!

しんのすけ(ああん、逃げちゃった……マサオくん)



185:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:34:18.41 ID:jmaz9O8d0

ゴボゴホ

ザバァ

しんのすけ「ぷはぁ!」

スイレン「あ、上がってきました。いかがでしたか?」

しんのすけ「んっとねー、魚のポケモンとマサオくんがいたー」

スイレン(マサオくん?)

スイレン「魚のポケモンとは、ヨワシの事ですね。水しぶきを上げていたのは、ヨワシだったのですね」

しんのすけ「カントーのいわタイプのジムリーダーの……」

スイレン「それはタケシです。さあ、風邪をひいちゃうので早く上がってください」

しんのすけ「おおっ、こってり忘れてた!」



186:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:35:02.82 ID:jmaz9O8d0

スイレン「タオル、持ってきました。これで身体をお拭きください」

しんのすけ「お、気が利くねぃ」フキフキ

スイレン「本当に泳いで調査しに行く人は初めてです。ラプラスのライドギアがあるのに……」

しんのすけ「そこに川があるからです」

スイレン「それを言うなら、川じゃなくて山ですよ。さ、水しぶきは他にもあるので、ご案内します」

しんのすけ「あーっ!」

スイレン「ど、どうしました!?」ビクッ

しんのすけ「オラ、オシッコ行きたくなってきちゃった……ちょっとおトイレ行ってきていーい?」モジモジ

スイレン「は、はぁ……ではここで待ってますね」

しんのすけ「オシッコオシッコ~!」ダダダダダダ!!!

スイレン「マオさんから話は聞いていましたが……中々釣りごたえのある子ですね」



187:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:36:13.65 ID:jmaz9O8d0

~10分後~

しんのすけ「たまたませ~」

スイレン「では、次へ行きましょうか」

テクテク

スイレン「そういえば、お名前なんでしたっけ?」

しんのすけ「オラ? オラはレオナルド・ディカプリオです」

ロトム図鑑「おいっ、私の名前をパクるな!」

スイレン「当ててみせましょうか? ……野原しんのすけ、さん」

しんのすけ「ええ!? なんでオラのほんとの名前知ってるの?」

スイレン(ふふ、釣られましたね)

スイレン「なにを隠そう、私はカントーのジムリーダー、ナツメの再来と言われるエスパー少女なのです!」ムフー

しんのすけ「んなわけ無いじゃん。マオちゃんから聞いたんでしょ」

スイレン「」ガクッ

スイレン「す、鋭いですね……」

しんのすけ「オラ、ゆーめーですから」エッヘン



188:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:37:37.92 ID:jmaz9O8d0

バシャバシャバシャ!!!

スイレン「あらあら、なんでしょう? あちらから、更に激しい水しぶきが聞こえます」

ザーザー

しんのすけ「雨も降ってきたね」

スイレン「またポケモンかもしれませんが、もしかしてもしかすると、いきのいいかいパンやろうが溺れている可能性もあります」

しんのすけ「それはヘンタイですな」

スイレン「しんのすけさん、様子を見にいきましょう!」

しんのすけ「ちょっと待って!」

スイレン「はい? 今度はなんですか?」

しんのすけ「傘ささなきゃ」バサッ

ロトム図鑑「精密機器は水に弱いからな」

スイレン「」ズルッ

しんのすけ「よーし! かいパンこぞうの救出に向けて、レッツラゴー!」ダッ!

スイレン「えっ? ちょ、ちょっと待ってください!」ダッ



190:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:39:48.78 ID:jmaz9O8d0

せせらぎの丘 ぬしの間

しんのすけ「カスカベ防衛隊隊長野原しんのすけ! ただいま救出にさんじょー!」

しんのすけ「おーい! 溺れてるかいぱんこぞうどこだーっ!」

ロトム図鑑「待て! しんのすけ!」

試 練 開 始 !

しんのすけ「あら?」

スイレン「ハァハァ……やっと釣られましたね」ゼーゼー

しんのすけ「スイレンちゃん!?」

スイレン「しんのすけさん……私につられて、ここまで来ましたね……」

スイレン「そう! キャプテンゲートを越えたということは、試練に挑むということ!」

しんのすけ「えーっ!?」

ロトム図鑑「このバカチンが! 周りをよく見て行動しろっつーの!」

スイレン「フフフ……逃げれるチャンスはいくらでもありましたのに」エッヘン

しんのすけ「ぬーっ! ひきょおものー!」



191:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:41:08.06 ID:jmaz9O8d0

スイレン「私、スイレンの試練は、海のドンと呼ばれるぬしポケモンを倒すことです!」

ザザザザザザッ!!!

しんのすけ「水の中になんかいっぱいいる!」

ロトム図鑑「ヨワシの群れだ!」

スイレン「先程のヨワシやその仲間が、リベンジに来たようですね」

ロトム図鑑「ヨワシが集まって、大きくなっていくぞ!」

ゴゴゴゴ
ザッパ~ン!!

ヨワシ(群れた姿)「ギョエエェェエェ!!」

しんのすけ「うお~っ! でっけぇ!」

スイレン「あれが、大勢のヨワシが群れることで力を結集させた姿です。別名を、海の魔物といいます」

スイレン「さぁしんのすけさん、このぬしに打ち勝ち、あなたの力、見せてください! では、スイレンの試練――始め!」

ヨワシ(群)「ギョオォォォォォォ!!!」

せせらぎの丘 ぬしポケモン
ヨワシ 出現!



192:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:42:28.07 ID:jmaz9O8d0

ヨワシ(群)「ギョエェェェェッ!!」ゴウッ!

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

モクロー『うわっ! なんてデカさだ! こんなの倒せるかな……』

しんのすけ「カザマくん、これで負けたら立つ磯がないぞー」

ロトム図鑑「それを言うなら座る浜がない、だ」

モクロー『立つ瀬がない、だろ! 余計なお世話だ!』バサッ

モクロー(でも、相手はどう見てもみずタイプ。くさタイプの技を中心に攻めていけば!)

モクロー『喰らえ! はっぱカッター!』バサササッ!

鋭い切れ味の葉っぱが飛んでいき、次々と群れたヨワシにダメージを与えていく。しかし、群れたヨワシははっぱカッターなど意に介さず、大きく口を開けた。

ヨワシ(群)「オォォォッ!!」ガパッ

ドパーッ!

モクロー『うわっ! 危なっ』サッ

ロトム図鑑「今のはハイドロポンプか?」

スイレン「あれはハイドロポンプじゃないですよ。みずでっぽうです。ヨワシたちが力を合わせて放つみずでっぽうは、ハイドロポンプ並みの威力があるんです」



193:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:43:25.35 ID:jmaz9O8d0

モクロー『しんのすけ! Zワザだ!』

しんのすけ「よしきたー!」

バッ! バッ! バッ! プリッ! ジャーン!

ピカッ! ゴウッ!!

カザマは Zパワーを 身体に まとった!

カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!

ウ ル ト ラ ダ ッ シ ュ ア タ ッ ク !

しんのすけ「カザマくん! ファイヤーッ!」

カザマ『これで決めるぞ!』

Zパワーを纏いながら、カザマが全速力でヨワシに向かって突っ込む!

ドドドドドドド!!

ドシンッ!!

ヨワシ(群)「オオオオッ?!!」



194:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:45:59.74 ID:jmaz9O8d0

ゴゴゴ……

ロトム図鑑「やったか!?」

スイレン「なかなかいきのいいZワザです。ですが――」

ヨワシ(群)「ギョエェェッ!」

モクロー『そんな……』

スイレン「わずかばかりのヨワシを散らせただけ、ですね」

しんのすけ「あーあ、ぶりぶりざえもんがフラグ立てるから」

ロトム図鑑「私のせいにするな!」

ヨワシ(群)「ギョオォォォッ!」

バシャッ!

ヨワシ(単)「ヨワッ!」

しんのすけ「ヨワシからヨワシが産まれたー」

ロトム図鑑「いや、あれはただ単に仲間を呼んだだけだろう」

ヨワシ(単)「ヨワ-ッ!」ゴォォォ…

モクロー『なんだ? 単体のヨワシからオーラが出て、ぬしのヨワシに移ってる……』



195:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:47:47.58 ID:jmaz9O8d0

ドドドドド
ザッパァァァン!!

しんのすけ「ぬぉぉ……遊園地のアトラクションみたーい」

スイレン「フフ……単体のヨワシが手助けして、ぬしのヨワシの技をパワーアップさせたのです」

スイレン「そして、雨が降っていると、みずタイプの技の威力が、1.5倍になります。水に強いくさタイプといえど、強化されたヨワシの攻撃を喰らえばただでは済みません」

バシャッ

モクロー『ううっ……このままじゃ体力が持たないよ』プカプカ

しんのすけ「ぶりぶりざえもーん、なんとかならないのー?」

ロトム図鑑「さっき調べたが、群れたヨワシたちは体力を削って数を減らすことで群れを散らせるのだ。そうすれば、群れをコントロールしているヨワシだけになるのだが」

しんのすけ「うーん……困りましたなぁ」

――二人とも自分と向き合い、いかにバトルで勝つかを考えろ。負ければ、それまでだ

しんのすけ「考えろって言われてもねぇ」

――大勢のヨワシが群れることで力を結集させた姿です

――群れたヨワシたちは体力を削って数を減らすことで群れを散らせるのだ。そうすれば、群れをコントロールしているヨワシだけになるのだが

しんのすけ「!」ピーン!



196:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:49:42.83 ID:jmaz9O8d0

ゴソゴソ

しんのすけ「あった! よーし!」ヌギヌギ

スイレン「えっ? また泳ぐ気なんですか?!」

しんのすけ「じゃ、オラ行ってくる!」

ザブン!

スイレン「危ないですっ! 今の海は雨とぬしポケモンのせいで荒れているんですよ! 今すぐ戻って来て下さい!」

しんのすけ「カザマくーん!」バシャバシャ

モクロー『しんのすけ! なんで来たんだよ? 危ないぞ!』

しんのすけ「オラ、あいつをやっつける方法思いついた!」

モクロー『あいつをやっつける方法だって? どうやるんだ』

しんのすけ「これ使って!」つクリティカット

モクロー『……そうか、そういうことか! お前の言いたいことが分かったよ』

しんのすけは カザマに クリティカットを 使った!

モクロー『よーし、あとは……』

ザッパ~ン!!



197:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:50:24.20 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ&モクロー「!!」

ヨワシ(群)「オォォォッ!」

しんのすけとカザマの目の前にも群れたヨワシの大きな口が襲いかかる!

スイレン「ああっ!」

ロトム図鑑「しんのすけ!」

バグン!!

ゴボゴボ……

スイレン「そ、そんな……」アゼン

ロトム図鑑(今のうちに弔っておくか)



198:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:54:49.83 ID:jmaz9O8d0

ヨワシの群れの中

しんのすけ「モゴモゴ」ダイジョブ?

モクロー「コクコク」b

モクロー(どこだー?)キョロキョロ

しんのすけ(カザマくん、カザマくん)チョイチョイ

モクロー(?)

しんのすけ(潜水するインドぞうさん!)ブーラブーラ

モクロー(ふざけてる場合かよ、このバカ!)ゴボボボボッ

モクロー(……いた! あのヨワシを狙えばいいんだな!)ザバッ!

ぬしヨワシ(単)「ギョッ!?」ピュッ

モクロー(逃がさないぞ!)バッ

ガッシ!

しんのすけ(お尻でゲット~)

ぬしヨワシ(単)「ギョギョッ……!」ジタバタジタバタ!

モクロー(あ、あんまり触りたくない……)



199:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:55:41.83 ID:jmaz9O8d0

スイレン「……!」

ロトム図鑑「どうしたのだ? 線香の準備は出来ているぞ」

スイレン「ヨワシの群れが……散り散りになっていきます……!」

ロトム図鑑「そうか、とうとう骨の髄まで――」

スイレン「そうじゃないです! これは……」

ザバン!

モクロー『ヨワシ!』

しんのすけ「獲ったど~!!」

ぬしヨワシ「」

スイレン「……!」



200:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:57:08.70 ID:jmaz9O8d0

スイレン「しんのすけさん、おみごとです!」

スイレン「私、今でもドキドキが止まりません! クリティカットを使って、群れを操ってるヨワシを探し当てて倒すなんて! 相当勇気と知恵と実力がなければできない事です!」

しんのすけ「いやぁ照れるなぁ」

ロトム図鑑「今回の戦いぶりは見事なものだった。バトルビデオに記録しておいた」

ロトム図鑑(ついでにポケチューブにアップして再生数&収益ゲットだぜ!)

しんのすけ「ぶりぶりざえもんもたまには役に立つんだね」

ロトム図鑑「たまにはとはなんだ、たまにはとは」

スイレン「私が丹念に育てたヨワシが倒されたのももちろん悔しいですが……しんのすけさん達の試練達成を、祝わずにはいられないのです」

スイレン「これを受け取ってください!」

しんのすけは ミズZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

試 練 達 成 !



201:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:58:16.75 ID:jmaz9O8d0

スイレン「よろしいですか!? みずのゼンリョクポーズは、こうしてこうして、こうするのでございます!」

バッ バッ ザバァ~ザバァ~ バァーン!

しんのすけ「フラフラダンスみたいですな。こう?」

バッ バッ プリッ プリィ~プリィ~ バァーン!

スイレン「おしりは出さなくても大丈夫ですよ」クスクス

スイレン「そして、さらにさらに、です。私が作った、スイレン印のつりざおをどうぞ」

しんのすけ「おー! とーちゃんの持ってるヤツよりかっこいー!」

スイレン「ちなみに、私、赤いギャラドスを釣ったこともあるんですね」ムフー

しんのすけ「あ、そ」

スイレン「」ズルッ

モクロー『う……うぅ』ブルブル

しんのすけ「カザマくん、どうしたの? 風邪ひいた?」

モクロー『ヨワシを倒した時から、なんか変なんだ。力が溢れるというか、どんどん自分が輝いていくというか……!』ピカー

しんのすけ「てゆーかホントに輝いてるよ、カザマくん!」

スイレン「……これは進化です! ぬしのヨワシを倒して経験値を得たことで、進化し始めたのです!」



202:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 20:59:36.23 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「カザマくーん!?」

シュウウウ……

???『う、うぅ……ボクはどうなったんだ? あっ、羽が……!』

スイレン「おめでとうございます! モクローは、フクスローに進化なされたようです!」

フクスロー(カザマ)『わぁ! ホントに進化したんだ! あはは……』

しんのすけ「カザマくん……ちょっと太った?」

フクスロー『もっと他に見るべきところがあるだろっ!』

ロトム図鑑「フッ、チープな進化だ。私が進化すれば、伝説のポケモンなどへのかっぱだ」

フクスロー『お前進化しないだろ!』

スイレン「しんのすけさん、お疲れになられましたよね? ポケモンセンターまでお送りしましょうか?」

しんのすけ「オラいーや、これでマサオくん探したいから」つ釣竿

フクスロー『そうだ、試練ですっかり忘れてた! ボクたち水ポケモンを探しに来たんだ』

スイレン「釣りをなさりたい気持ち……スイレンにはよーくわかります! せっかくですし、私もご一緒しますね」



203:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:04:31.18 ID:jmaz9O8d0

せせらぎの丘

スイレン「しんのすけさんには本当に驚かされっぱなしです。普通、ヨワシは攻撃して群れを散らせて倒すのがベターなのですよ」

しんのすけ「弱点をそのまま突けば楽に倒せると思いましてー」

スイレン「……今回は無事だったのでよかったのですが、次からはああいう危険なことはしないように、お願いしますね。さっきは本当に、命を落としかねないほど危ないことをしていたのですから」

しんのすけ「ほーい」

スイレン「ところでさっきから気になっていたのですが、マサオくん、とはなんですか?」

しんのすけ「んっとねー、オラの友達で、オニギリ頭で泣き虫なの」

スイレン「まぁ……そんな方が、水の中にいたのですか?」

しんのすけ「んーちょっと違うかも」

フクスロー『しんのすけ、ひょっとしてボクと同じように言葉が分かるポケモンを見つけたってことか?』

しんのすけ「そーそー」

スイレン(さっきから独り言が多い子ですが……まるでフクスローと会話しているみたいです)

ウッ……ウウッ

しんのすけ&フクスロー「!」



204:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:06:16.01 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『今の泣き声がそうなのか?』

しんのすけ「うん」ヒュッ!

ポチャ

スイレン「ここは……しんのすけさんが泳いで水しぶきの調査をしていただいたところですね」

しんのすけ「こいこーいオニギリ頭くーん……こいこーいオニギリ頭くーん」

フクスロー『そんな言い方して普通来るかよ。もっと興味を引くようなこと言わなきゃ……』

ピクッ!

スイレン「あっ、かかりました!」

フクスロー『はやっ!』

しんのすけ「よっしゃー!」グイグイ!

スイレン(浮きの沈み方と食いつきからして、あれはヨワシでしょうか?)

しんのすけ「秘技! ケツだけ釣り!」グイッ

ザバッ!

???『うわぁぁぁ!』

しんのすけ「おおっ、マサオくんビンゴ!」



205:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:07:20.15 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『あのヨワシが泣き声の正体か!』

スイレン(あっ、あのヨワシは……)

ヨワシ(マサオ)『う、うう……ここ、どこ?』

しんのすけ「よっ、マサオくん!」

ヨワシ『え? 君、さっきの人間? 僕の言葉が分かるの?』

フクスロー『そう、こいつ……しんのすけは、僕や君のように一部だけど、ポケモンと話すことが出来るんだ』

ヨワシ『そうなんだ……それで、僕に何の用なの?』

フクスロー『単刀直入に言うと、僕らは君をスカウトしに来たんだ。僕らと一緒に、島巡りをしないか?』

ヨワシ『島巡り? ……あぁ、他のみんなが言っていた、スイレンさんのような試練を他の島で受けるっていうあれ?』

フクスロー『そうそう』

ヨワシ『ううん……いいよ。だって僕、他の仲間からいじめられて……さっき、ぬし様の仲間からも「人間に負けたのはお前のせいだ」って言われて……』グスン

しんのすけ「ほーほーいじめられてたのかーますますマサオくんっぽい」

スイレン「!」

フクスロー『じゃあ、君をいじめる奴らに対して目に物を見せてやろうよ! 君だって、ひょっとしたら群れを率いるヨワシになれるかもしれないだろ』

ヨワシ『外に出たって、怖い目に遭うだけだよ』



206:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:08:25.78 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『でも、君にしか出来ないことがあるんだ! 僕はくさタイプでほのおタイプに弱いけど、君はみずタイプだから、僕の弱点を補えるんだ。僕らには、君が必要なんだ! な、しんのすけ?』

しんのすけ「うんうん、アローラ版のカスカベ防衛隊を作るには、マサオくんは必要おケツですからな」

フクスロー『それを言うなら、必要不可欠、だろ』

ヨワシ『……本当に? 本当にこんな僕でも戦えるのかな?』

しんのすけ「もろちんです!」

ヨワシ『……わかった。でも、僕をいじめたりしないでね』

フクスロー『大丈夫! それどころか僕たちと一緒に強くなって、ここにいるヨワシたちに見返してやろうよ!』

ヨワシ『うんっ!』

しんのすけ「よっしゃー! マサオくんも仲間入りですな! イェーイ!」

ヨワシ『マサオ……って僕のこと? なんかパッとしない名前だね……』

フクスロー『まぁ、僕も似たようなものだから……。ちなみに僕は、フクスローのカザマ。よろしくね!』

しんのすけ「オラ、野原しんのすけ五歳! よろちくびー」

ヨワシ(マサオ)『うん……よろしく!』



207:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:09:16.69 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「じゃあさっそく!」スッ

しんのすけは モンスターボールを 投げた!

ポンッ! コロコロコロ……カチッ

やったー! ヨワシを ゲットした!

ロトム図鑑「二番目の仲間、だな」

スイレン「はい、ヨワシをゲット、ですね! ヨワシが群れを率いるためには、相応の修羅場と経験を積ませる必要があります。辛抱強く育てていけば、きっと心強い味方になりますよ!」

しんのすけ「だいじょーぶ! マサオくんはいざとなるとスゴいことになるから!」

スイレン「まぁ、それなら心配はいりませんね」

しんのすけ「じゃ、オラ次の試練に行くから」

スイレン「次はカキの試練……ヴェラ火山公園ですね。オハナ牧場からせせらぎの丘に向かってきた時と反対へ歩くと、ロイヤルアベニューという建物が見えますので、その建物のすぐ近くに公園があります。ロトム図鑑のタウンマップを参考に進むといいですよ」

しんのすけ「ほーい! じゃ、そゆことでー!」フリフリ

スイレン「しんのすけさんの島巡り、応援しますね」フリフリ



208:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:11:00.31 ID:jmaz9O8d0

――しんのすけたちが立ち去った後

スイレン(あの子……ずっと前から仲間のヨワシにいじめられていた子でしたね。そのせいで周りと馴染めず、いつも一人ぼっちでした)

スイレン(でも、その事は一言も説明していないのに、しんのすけさんはピタリと当ててびっくりしました)

スイレン(しんのすけさんはひょっとしたら、ポケモンと会話して心を通わせることができるのでしょうか。まったく、不思議な子です)

スイレン(ふふっ、ポケモンと心を通じ合わせるしんのすけさんとあの子が、島巡りを達成した後どう成長するのか、私とっても楽しみです)

スイレン(しんのすけさん、あの子……マサオさんのこと、よろしくお願いします)



209:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:17:01.30 ID:jmaz9O8d0

6番道路

しんのすけ「おなかーがすいたーはらへったー♪」

少女「そこのポケモントレーナー。ちと手を貸してくれぬか?」

しんのすけ「まんじゅうにようかん、アイスにサブレ、マサラダ~♪」

少女「コラ! 無視するでない!」

バンバドロ「ムヒイウン!」

しんのすけ「お?」

少女「娘っ子と、か弱いポケモンが1人と2匹、男ふたりに囲まれておるのじゃ。なにか思うところはあるじゃろうに」

ロトム図鑑「なんだ、子供じゃあ張り合いがなぁ……」

しんのすけ「若いのに大変だねぇ」

少女「そうじゃなくてだな……」

したっぱB「ヨヨヨー! ケツむけんなよーって、ユー! メレメレのじゃがいも頭じゃないスカ!」

少女「こやつらポケモン泥棒だが、おぬし知り合いか?」

しんのすけ「あっ、スケスケおパンツ団の人たちか! お久しぶりぶりー」



210:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:18:53.67 ID:jmaz9O8d0

したっぱB「だから違うって言ってるじゃないスカ!」

したっぱA「ス カ ル 団 !」

少女「……都会は面白いのう。堂々とポケモン泥棒が歩いているどころか、更に下着ドロだったとは。世も末じゃな」

フワンテ「……ふわわん」

したっぱA「これ、ひょっとして間違いが広まっちゃうパターンっスカ?」

少女(む? この少年、島巡りの証を下げておる。なるほど、こやつが噂の……)

少女「……ふむう、こやつらはお主一人に任せるかの」

しんのすけ「えぇー? めんどくさ」

少女「レディと弱きものを守るのが、男の仕事じゃろう?」

ロトム図鑑「レディというには背丈と年齢に無理がある気が……」

少女「バンバドロ、こいつを踏みつけてやれ! スクラップにするのじゃ!」

バンバドロ「ムヒヒーン!」

ロトム図鑑「わーっ! やめろやめろ! 来るな!」

しんのすけ「仕方ないなぁ」

したっぱB「メレメレでしくじってアーカラに飛ばされて……もう負けるもんでスカ!」



211:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:22:32.60 ID:jmaz9O8d0

スカル団の したっぱが
勝負を しかけてきた!

したっぱB「更に強くなったズバットの恐ろしさ、見せてやるッスカ!」ヒョイッ

ポンッ

ズバット「ズバ-ッ!」

しんのすけ「それじゃーマサオくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

ヨワシ(マサオ)『ひぃぃ~っ! いきなり?』ビクビク

少女(お手並み拝見かの)

したっぱB「新顔ッスカ? よーし、ならズバット、おどろかすッスカ!」

ズバット「ズバッ!」バサッ!

ヨワシ『えっ? えっ? どこ行ったの?』キョロキョロ

チョイチョイ

ヨワシ『えっ?』クルッ

ズバット「ズ゙ババッ!」バッ!

ヨワシ『ひっ!』ビクゥッ!



212:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:24:29.37 ID:jmaz9O8d0

したっぱB「ズバット、お決まりのかみつくッスカ!」

ズバット「ズバッ!」

ガプッ

ヨワシ『いやああ! いたいよぉぉ~放してぇぇ!』ジタバタ!

しんのすけ「あ~んマサオくーん」

ヨワシ『ひーっ……!』ビクビク

したっぱB「スーッカスカスカスカ! 戦意喪失しているっぽいッスカ?」

しんのすけ「やっぱりカスカベのマサオくんみたい。仕方ない、戻っていいよー」シュンッ!

少女(ふむう……まだ捕まえてばかりというところかの。ヨワシは群れを従えるまで根気強く育てる必要があるが……今後に期待するかの)

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

フクスロー『またスカル団か! 性懲りもない奴らだな!』バサバサッ

したっぱB「ヨヨヨー! そいつひょっとしてフクローが進化した姿ッスカ?!」

しんのすけ「いや、ちょっと太っただけです」

フクスロー『太ったわけじゃないよ! 進化したんだよ!』



213:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:25:39.34 ID:jmaz9O8d0

したっぱB「たかが一回進化した程度で負けるもんでスカ! ズバット、エアカッターッスカ!」

ズバット「ズババッ!」バサバサッ!

ズバットが高速で翼をはためかせると、風の刃がカザマを襲う!

フクスロー『おっと!』スカッ!

フクスロー(進化して身体が軽くなった気がする! これなら負ける気がしないぞ!)

フクスロー『行くぞっ! はっぱカッター!』バサバサッ!

ズバット「ズバッ?!」

ズバットは葉っぱの刃を避けようとするが、葉っぱの数の多さの前に回避しきれず傷を負ってしまう。そして更に、カザマが急接近する!

フクスロー『そして、みだれづきだ!』

ドドドドドド!

ズバット「ズ、ズバ-ッ……!」フラッ

ドサッ……ピクピク

したっぱB「マジっすか!? 強すぎじゃないッスカ!」



214:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:26:35.37 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「おーカザマくんすごーい!」

フクスロー『僕もびっくりしたよ。進化したらこんなに強くなるなんて!』

少女(ほう、こっちのフクスローはよく育てられておるな。あのズバットじゃ勝てんな)

少女(じゃが、それ以上に気になるのはこの子の戦い方じゃ。さっきからまるで命令しとらん。ポケモンが勝手に行動しておる。ポケモンがトレーナーを無視しとる雰囲気でもないし、どういうことじゃ?)

したっぱB「いっぱい失敗……涙すっぱいじゃないでスカ」チーン

しんのすけ「ダジャレのセンスないね」

少女「バンバドロ、こやつらを踏むのか? ようし、やれ! 後できちんと洗うでな!」

バンバドロ「ムヒヒーン!」ブルルッ

したっぱB「おれら逃げるっスカ!? さよなら告げるっスカ!?」

したっぱA「もう一度言っておくぞ! 相棒がスカ スカいってるの記憶に残るためだからな! 本当に覚えておけよ!! 次にパンツっつったら怒るからな!」

しんのすけ「お土産買ってきてね!」

スタスタスタコラサッサ!



215:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:27:46.04 ID:jmaz9O8d0

少女「ほら 帰れるか?」

フワンテ「ふわわん」

フワフワー

少女「おお! 自分で戻っていく! よかったのう……」

少女「そなたのおかげじゃ。名前はなんというのだ?」

しんのすけ「オラ、野原しんのすけ5歳! 趣味は釣られたまま放置されるヒンバスごっこ」

ロトム図鑑「私の名はレオナルド・ロトブリオ。宇宙一のポケモン図鑑であり、救いのヒーローだ」

少女「しんのすけか。よい名前じゃな! わらわはハプウ、目的のためあちこち島巡りをしておる」

ロトム図鑑「おい、私を無視するな! 口リババァ!」

ふ    み


つ    け

ロトム図鑑「」

ハプウ「そうだ、しんのすけ。バトルロイヤルは知っておるか」

しんのすけ「バトルロイヤルチョコビ?」

ハプウ「チョコビは余計じゃ」



216:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:32:31.66 ID:jmaz9O8d0

ハプウ「4人のトレーナーが各々のポケモンを出して、一斉に戦わせる、普通とは一味違うバトルのことじゃ」

ハプウ「そなたとポケモンにとっても、良い経験になると思うぞ」

しんのすけ「楽しそうですなー」

ハプウ「あそこに施設が見えるじゃろ?」

しんのすけ「ほい」

ハプウ「あの施設はロイヤルアベニューと言ってな、あそこで行われておるんじゃ。ほれ、バンバドロの背中に乗っけてやろう。入口まで送ってやる」



217:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:34:22.25 ID:jmaz9O8d0

ノッシノッシ

ハプウ「しんのすけ、お前はどこの島からやってきたのじゃ?」

しんのすけ「オラ? オラ、メレメレ島から来たんだよ」

ハプウ「メレメレ島――ということは、ハラの大試練を達成したのか」

しんのすけ「うん。ハラのおじさん、すっごく強かったよ」

ハプウ「そうじゃろうな。だが、本気になったハラはもっと強いぞ。このアローラで、かくとうタイプの使い手でハラの右手に出るものはおらんじゃろう」

しんのすけ「ほうほう。ねぇ、なんでそんなヘンなしゃべり方なの?」

ハプウ「じい様と暮らしていくうちに自然とこういう口調になったのじゃ。むしろ、そなたのように都会の子がそういうしゃべり方をするのが驚いたのう」

しんのすけ「ほーほー」



218:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:35:03.04 ID:jmaz9O8d0

ロイヤルアベニュー

ハプウ「見よ、あれがロイヤルドームじゃ」

しんのすけ「おっきいねぇ」

ハプウ「あの建物内でバトルロイヤルが行われておるのじゃ。一人で降りられるか?」

しんのすけ「だいじょぶ、お世話様でした」スタッ!

ハプウ「なあに、礼には及ばん。いずれまた、助けてくれたお礼もしようぞ」

バンバドロ「ムヒヒィン!」ブルルッ

ハプウ「おお、バンバドロもしんのすけ応援しとるようじゃ。ではな、どこかの島で会おうぞ!」

しんのすけ「おたっしゃでー」

パカラパカラ

ロトム図鑑「し……死ぬところだった……」フラフラ

しんのすけ「お元気そうだね」

ロトム図鑑「どこがだ! あの口リババァ、バトルタワーで負けたことのない私をコケにしやがって、いつかひどい目にあわせてやる!」



219:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:36:31.79 ID:jmaz9O8d0

ロイヤルドーム 受付

グラジオ「……やはりなにかあれば、ロイヤルドームに来てしまうよな」

グラジオ「行くぞ、ヌル。オレたちの孤独を埋めよう……」

テクテク

しんのすけ「お? クジラくん?」

しんのすけ「おーいクジラくーん!」

???「よくぞ来た!」

しんのすけ「お?」

ワーワー!
キャーロイヤルマスクサーン!

ロイヤルマスク「われこそはバトルロイヤルの伝道師! その名もロイヤルマスク!!」

しんのすけ「……ハカセ、こんなとこでアクション仮面のコスプレしてなにやってんの?」

ロイヤル「ロイヤルマスク! ところで、君はここに来るのが初めてのようだね」

しんのすけ「ハプウちゃんのおすすめらしいのでー」

ロイヤル「では、アローラに古くから伝わるポケモン勝負のスタイル……。バトルロイヤルを教えるぜ!」



220:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:38:53.87 ID:jmaz9O8d0

ロイヤル「バトルロイヤルとは! 4人のポケモントレーナーが、それぞれ3匹ずつポケモンを繰り出すポケモン勝負!」

ロイヤル「誰かが戦えなくなったとき! 倒したポケモンの数! そして残りのポケモンが多いトレーナーが勝利者となる!」

ロイヤル「まずはお試しだ! 1匹ずつポケモンを出してやってみよう!」

しんのすけ「よーし、やるぞー!」

ハウ「わーロイヤルマスクー! おれも試合したいー!」ヒョコッ

しんのすけ「おおっ、ハウくん! さっきぶりですな」

ハウ「スイレンの試練おえてーこっちにきたらしんのすけがいたの見えたんだー」

ロイヤル「よーし! じゃ、そこの君!」

グラジオ「…………」

ハウ「げげー!」

しんのすけ「クジラくーんやっほー!」フリフリ

グラジオ「……クジラじゃない、グラジオだ」



222:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:45:52.23 ID:jmaz9O8d0


ロイヤルドーム 試合会場内

『ここはロイヤルドーム、バトルロイヤル会場です! 満員となったスタジアムには熱気が包まれておりますっ!』

『さあ、これから選手の入場となりますッ!』

『緑コーナー! 今回が初バトルロイヤルのニューカマー野原しんのすけ!』

しんのすけ「イェーイ! カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ

フクスロー『バトルロイヤルか、どんな戦いになるんだろう?』ポンッ

『黄色コーナー! しんのすけ選手と同じく今回がバトルロイヤル初参戦のハウ!』

ハウ「おー! しんのすけのカザマ、進化したんだー。奇遇だねー」ヒョイッ

ニャヒート「シャー!」ポンッ

『赤コーナー! 我らがロイヤルマスク!』

ロイヤル「行くよ、イワンコ!」ヒョイッ

イワンコ「ワンワンッ!」ポンッ

『青コーナー! 突如このロイヤルアベニューに現れ、連勝を重ねる凄腕トレーナー、グラジオ!』

グラジオ「混沌とした戦場に交じり合い、勝利を我が手に――ヌル!」ヒョイッ

タイプ:ヌル「グォォォォ……」ポンッ



223:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:47:10.92 ID:jmaz9O8d0

ロイヤルマスク「さあ、なんでも発見! 体験! 大冒険! ポケモンバトルロイヤル……レディ――ファイト!!」

カーンッ!

ハウ「へへー、じゃあしんのすけの力試しさせてもらうねー! ニャヒート、ほのおのきば!」

ニャヒート「フー!」ダッ

ロイヤル「僕も、しんのすけの実力を確かめさせてもらおうかな、イワンコ! かみつく!」

イワンコ「ワンワンッ!」ダッ

フクスロー『うわっ! いきなり2匹も来た!』ダッ

『しんのすけのフクスロー! いきなりイワンコとニャヒートの2匹にマークされたようだッ! 距離を取って逃げる逃げるッッ!』

グラジオ「……いや、3匹だ。ヌル、おいうちだ!」

ヌル「ォオオッ!」ダッ!

フクスロー『みんなから狙われちゃった! でも、これはチャンスかもしれない。しんのすけ! はっぱカッターで一網打尽にするから合図くれ!』

しんのすけ「ブ・ラジャー!」

『グラジオのヌルも攻撃に加わり、いよいよフクスローは袋叩きかッッ!?』

しんのすけ「今だ、カザマくん!」



224:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:49:02.90 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『はっぱカッター!』バサッ!

ザクザクザク!!

ニャヒート「ニ゛ャッ!」

イワンコ「キャインッ!!」

ヌル「オオッ……」

ワー!ワー!

『おおっと! 全員がフクスローに集中したところで、逆にフクスローがはっぱカッターで三人全員に反撃ィ! 特にいわタイプのイワンコには効果抜群ですッッ!』

ロイヤル「3人一気にダメージを与えるなんて、やるじゃないか! よーし、今度はハウの番だね! イワンコ! がんせきふうじ!」

イワンコ「ワンワンッ!」ブンッ!!

『イワンコ! どこから取り出したのか、その見た目とは裏腹に巨大な石を持ち上げ、ニャヒートに投げつけるッッ! そのたくましさ、まさに小さな巨犬(リトル・ビッグドッグ)ッ!』

ドスン! ドスン!

ニャヒート「ニャッ!」

ドスン! ドスン!

『岩石に囲まれたッ! ニャヒート、身動きがとれないッッ!』

フクスロー『よしっ、リリィタウンのリベンジだ!』バサッ



225:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:50:57.86 ID:jmaz9O8d0

『追い打ちと言わんばかりにフクスローもニャヒートに攻撃を仕掛けるッ! さぁどうするッ!?』

ハウ「ニャヒート! そのままジャンプしてひのこー!」

ニャヒート「ニャッ!」ピョンッ!

ニャヒート「ニャーッ!」ボッ! ボッ! ボッ!

フクスロー『うわ、とととっ!』サッ

イワンコ「キャインキャイン!」ボウッ!

『ニャヒート! 持ち前の素早さで岩石から脱出し、ひのこで反撃! フクスローはあわや火だるまでしたが、イワンコにひのこが直撃ッッ! 先ほどのダメージも合わさってそろそろピンチですッ!』

グラジオ「それはどうかな……これで終わりだ。ヌル、つばめがえしだ」

ヌル「ウォォッ!」ドドドド!

ズパッ!

イワンコ「ギャンッ!」

イワンコ「アォォン……!」

ドサッ

カンカンカン!

『イワンコ戦闘不能! 試合終了ですッ!』



226:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:52:11.90 ID:jmaz9O8d0

ワー! ワー! ワー! ワー!

しんのすけ「オラたちの勝ち?」

ハウ「みたいだねー」

グラジオ「…………」

~観客席~

???「あーあ、もう試合が終わっちゃったかーせっかく早く切り上げてきたのに……」

???「ん? あれは……しんのすけか?!」



227:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:57:44.50 ID:jmaz9O8d0

失礼。
>>217の後にこれを入れるの忘れてた

ハプウ「ところで、こっちからも質問してよいか?」

しんのすけ「オラのカラダに関する質問は禁止ね……///」

ハプウ「100パーセントせぬわ!」

ハプウ「さっきの戦い方、見ていて非常に興味深かったぞ。なぜしんのすけはポケモンに技の命令を下さぬまま、戦わせておるのじゃ?」

しんのすけ「んっとねー技覚えんのめんどくさいから!」

ハプウ「面倒とな。……面白いこと言うのう、しんのすけは」

しんのすけ「いやぁ褒めたってなにも出ないって~」

ハプウ「褒めとるつもりで言ったわけではないがの……」



228:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 21:59:21.06 ID:jmaz9O8d0

ロイヤルドーム 受付

しんのすけ「あーおもろかった!」

ハウ「ねー」

ロイヤル「どうだい? バトルロイヤルは手軽に楽しめるし、なにより強い相手に勝てるチャンスもあっていいだろ?」

ハウ「うんー!」

???「燃えるような試合だった。次はオレの試練で燃えてください」

しんのすけ「お?」

スタスタ

カキ「ほのおのキャプテン、カキです」

しんのすけ「オラたち、アイドルグループのB6(ブリシックス)です」

ハウ「違うでしょー」

グラジオ「勝手に入れるな……!」

カキ「7番道路から行けるヴェラ火山公園……。その頂上で待ってます。島巡りをやり遂げるなら、最高の仲間と登ってこい!」

スタスタ

ロイヤル「カキも相変わらず、だな」



229:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:01:22.62 ID:jmaz9O8d0

ロイヤル「しんのすけ! ハウ! 君たち、試練はどうだい? ポケモンと力をあわせてエンジョイするといいぜ!」

ハウ「ロイヤルマスク……」

ハウ「どうしておれたちが試練をこなしてるの知ってるのかなー?」

しんのすけ「ハウくんするどい!」

ハウ「って、あー島巡りの証かー!!」

しんのすけ「ハウくんニブい!」

ハウ「あのー、おれはー! ポケモン勝負楽しんでるよー!」

ハウ「ねぇ、君はなんでーバトルロイヤルしてるのー?」

グラジオ「…………」

グラジオ「俺とヌルだけで生きていく。それを忘れないためだ」スッ

しんのすけ「いや~んクジラくぅん、恥ずかしがっちゃダメよ~ん」クネクネ

グラジオ「やめろ……気色悪い!」

スタスタ

ハウ「……しんどそう。みんなと仲良くする方が絶対楽しいし、すごいことができるのになー!」



230:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:02:59.70 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「うーん、あのツッコミの切れ味、どこかで見たことあるような、ないような」

ハウ「なんだかよく分からないけど、なんだかすごくおもしろかったー! ポケモンもうれしそうだしー!」

ロイヤル「そう言ってくれるとうれしいな。さて、僕は次の試合があるからこれで。試練、頑張れよ!」

ハウ「うんー!」フリフリ

???「おっ、いたいた! しんのすけー!」

ハウ「誰?」

しんのすけ「おっ、どこかで見たありきたりの顔かと思ったらとーちゃん!」

ひろし「みさえからアーカラ島に来ていることは聞いてたけど、まさかここにいたとはなぁ」ナデナデ

ハウ「しんのすけーこの人はー?」

しんのすけ「オラのとーちゃん。足がとっても臭くて、万年係長なんだよー」

ひろし「足が臭いのと万年係長は余計だろ」

ハウ「アローラ! おれハウ、しんのすけの友達ー!」

ひろし「君がハウくんか。オレはしんのすけの父の野原ひろし、よろしくな」

しんのすけ「なんでとーちゃんここにいるの?」

ひろし「もともと、会社の仕事でこっちにいてポケモンの調査をしていたんだ。で、休みが取れたんでロイヤルマスクの試合でも見に行こうかと思ったら、お前がいたわけだ」



231:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:04:55.04 ID:jmaz9O8d0

ハウ「その大工さんみたいな白いツナギと帽子は制服なのー?」

ひろし「ああ、これか? そう、これはエーテル財団っていう、今勤めている会社の制服みたいなものかな。ポケモンの保護と調査をするのが、仕事なんだ」

しんのすけ「はっきり言って合ってないよね。正直、いつものくたびれた背広姿の方がいいかもー」

ひろし「おいおい……褒めてんのかそりゃ?」

ひろし「ところで、二人とも島巡りの最中なんだろ? この近くに、試練が行われているヴェラ火山公園っていう場所があるから、そこまで送っていこうか?」

しんのすけ「いいの?」

ハウ「ありがと、おじさんー。でも、おれはもう少しバトルロイヤルしたいから残るねー」

ひろし「そっか、じゃあ火山まで行くか、しんのすけ!」

しんのすけ「おーし、しゅっぱつおしんこー! オボンのぬか漬けー!」

ハウ「またねー!」フリフリ



232:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:20:28.97 ID:jmaz9O8d0

ヴェラ火山公園

ひろし「よーし、着いたぞしんのすけ!」

しんのすけ「SSだから展開が早い早い」

ひろし「それじゃあ登ろうぜ、しんのすけ!」

しんのすけ「あれっ? とーちゃんも来るの?」

ひろし「しんのすけがどうやって試練を達成するのか見たいからな。ま、幼稚園の授業参観だと思えば楽なもんさ」

しんのすけ「えーっ、オラ、なんか恥ずかしい……///」

ひろし「人前で尻を出してるヤツがよく言うぜ……」

テクテク

しんのすけ「とーちゃんって、ここに来たことある?」

ひろし「あぁ、ほのおタイプの調査にな。この辺はブビィやヤトウモリっていうポケモンが住んでるんだ」

しんのすけ「ヤマトなコウモリ?」

ひろし「ヤトウモリ! どくとほのおタイプのポケモンで、実はメスしか進化しないポケモンなんだ。だけどメスの個体は数が少ないみたいでな、トレーナーでも三日三晩探しても見つからない時があるんだ」



233:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:21:29.23 ID:jmaz9O8d0

しんのすけ「メスしか進化しないって、なんだかオラんちみたいだね」

ひろし「どういう意味だよ?」

しんのすけ「とーちゃんがキャバクラから帰ってくるたびに、かーちゃんが怒りのパワーで進化していくってこと」

ひろし「なるほど、そりゃうまい――ってうるせえよっ!」

ひろし「ところで、しんのすけが今持ってるポケモンってどんな奴がいるんだ?」

しんのすけ「んっとねー、今はカザマくんとマサオくんがいるの」

ひろし「おいおい、ニックネームだけじゃなんのポケモンか分からないだろ。カザマくんは知ってるけどさ。ポケモン図鑑とか持ってないのか?」

ロトム図鑑「私を呼んだか?」ヌッ

ひろし「うおお!? 図鑑がしゃべった!」

ロトム図鑑「ガタガタ騒ぐな、人間。今ネットでお楽しみ中だったのに……」

しんのすけ「ポケモン図鑑のぶりぶりざえもんだゾ」

ひろし「へぇーっ、これが噂のロトム図鑑か。実物を見るのは初めてだ」

ロトム図鑑「見物料十億万円、ローンまたはウェブマネーでも可」

ひろし「なんかどっかで聞いたことある言い回しだな……。ひょっとして偽物掴まされたんじゃないのか」



234:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:22:22.24 ID:jmaz9O8d0

ロトム図鑑「なんだと!? いいか? 私はかつて国際警察のハッカー&サイバーテロ部隊に所属していた、超エリートのロトムなのだ!」

ひろし「ほーっ、言うじゃねぇか。しんのすけ、こいつに助けられたことはあるか?」

しんのすけ「ぶっちゃけ、そんな役に立ってなーい」

ロトム図鑑「そんなはずはない。私のスペックを舐めるな。ポケモンを一目見ればすぐに図鑑登録できる他、タイプ相性診断、インターネット、通販、写真・動画撮影・配信も可能なのだ」

ひろし「じゃあでんきタイプの攻撃じゃ効果がないタイプを言ってみろ」

ロトム図鑑「…………」

ロトム図鑑「…………」シンノスケ、タスケテ

しんのすけ「…………」フェアリーダゾ、フェアリー

ロトム図鑑「フェアリータイプ!」

ひろし「お前やっぱニセモンだろ! でんきタイプのくせに!」



235:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:27:07.71 ID:jmaz9O8d0

ヴェラ火山公園 試練の間

しんのすけ「着いたねとーちゃん」

ひろし「もっと歩くもんかと思ってたけど、結構あっという間だったな」

カキ「……カキです」

しんのすけ「よ!」

ひろし「なんだか雰囲気あるなぁ」

カキ「アローラに古くから伝わる踊りを、ガラガラと供に学んでおります」

カキ「しんのすけ、これまでの試練とは一風異なる内容ですが、もちろん挑みますね?」

しんのすけ「もろちんです!」

ひろし「もちろん、だろ」

ロトム図鑑「あーっ男の踊りとかダメダメ。もっとこう、アローラガールの姉ちゃんが腰使って踊るようなヤツじゃないと」

試 練 開 始 !

ガラガラ×3「ガラガーラ!」

しんのすけ「ガラガラ? なんかちがーう」

ひろし「あれはリージョンフォームと言ってな、アローラ地方で独自の進化を遂げたガラガラなんだよ」



236:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:28:31.10 ID:jmaz9O8d0

カキ「カキの試練は、観察力をもとめる! 1度目の踊りと2度目の踊り……どこが違うのか、答えてもらうぞ!」

カキ「では、始め!」

ハイッ!

ハイッ!

ハヤハヤハヤ

ハーイ!


no title


カキ「今の踊りの形、よーく覚えておいてくれ」




237:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:30:14.76 ID:jmaz9O8d0

ハイッ!

ハイッ!

ハヤハヤハヤ

ハーイ!


no title


カキ「先程の踊りと、どこが違うだろうか?」



238:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:31:10.81 ID:jmaz9O8d0

ひろし「ちょーっとレベルが低いんじゃないか? なぁしんのすけ」

しんのすけ「……え? オラ、ライチおねいさんのこと考えてたから見てなかった」

全員「」ズコッ

ひろし「ちゃんと見てろよ!」

~結局もう一度踊りを見せられ、正解したしんのすけ~

カキ「なっ、なんということだ! おみごとです! では、2問目まいります!」

カキ「では、始め!」



239:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:32:41.05 ID:jmaz9O8d0

ハイッ!

ハイッ!

ハヤハヤハヤ

ハーイ!


no title


カキ「今の踊りの形、よーく覚えておいてくれ」



240:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:34:25.03 ID:jmaz9O8d0

ハイッ!

ハイッ!

ハヤハヤハヤ

ハーイ!


no title


カキ「先程の踊りと、どこが違うだろうか?」

※みんなも考えてみよう!

▷ひだりのガラガラ
▷まんなかのガラガラ
▷みぎのガラガラ
▷ やまおとこ
▷ケツだけ星人



241:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:37:24.64 ID:jmaz9O8d0

ひろし「余計なヤツ入りすぎだろ! しんのすけもケツだけ星人するなっ!」

カキ「なっ、なんということだ! おみごとです! おみごとですから」

カキ「おいでませ、ケツだけ星人!」

しんのすけ「ぶりぶり~!」ブリブリ!

ひろし「俺が答えるのかよっ! てゆうかこれのどこが踊りなんだ!」

カキ「正解に喜んだケツだけ星人は、うれしくてついおしりを出したくなるのです!」

カキ「では、最後の踊り、参ります!」

やまおとこのダイチ(えっ? 俺の出番は?)



242:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:38:25.36 ID:jmaz9O8d0

カキ「では、始め!」

ハイッ!

ハイッ!

ハヤハヤハヤ

ハーイ!


no title


カキ「今の踊りの形、よーく覚えておいてくれ」



243:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:40:48.42 ID:jmaz9O8d0

ハイッ!

ハイッ!

ハヤハヤハヤ

ハーイ!


no title


カキ「先程の踊りと、どこが違うだろうか?」

※みんなも考えてみよう!

▷ぬしポケモン
▷くろいポケモン
▷みしらぬポケモン
▷あやしいポケモン



244:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:43:00.46 ID:jmaz9O8d0

ひろし「突っ込みきれるかっ! しんのすけもいい加減おふざけして試練の邪魔するのやめろ!」ガシッ

しんのすけ「いや~んダメぇ」

エンニュート「どくどく~!」バッ!

カキ「間違うと、怒り狂ったぬしポケモンに襲われるのです。注意してください」

ひろし「いや、そっちも間違ってるだろうが!」

ヴェラ火山 ぬしポケモン
エンニュート 出現!

エンニュート「どくどく~!」ゴウッ!

ひろし「うおっ、ぬしポケモンだけあって、さっきとは一転して迫力満点だな!」

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

フクスロー『さっきから外がうるさかったけど、なにかあったのか?』

しんのすけ「とーちゃんが終始ツッコミに徹してたの」

ひろし「誰のせいでツッコミしてると思ってるんだ!」

フクスロー『なんだかよくわからないけど、あの感じはぬしポケモンか。よし、行くぞ!』バッ

ひろし(カザマくん……フクスローはくさ・ひこうタイプ。どく・ほのおのエンニュートとは相性が最悪だ。しんのすけ、お前はこの場をどう切り抜けるんだ?)



245:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:44:37.71 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『よしっ、みだれづきをくら――』

エンニュート「どくどく~っ!」ガパッ!

バシャッ!!

フクスロー『うわっ!?』ビシャビシャ

カキ「喰らいましたね……どくどくです」

しんのすけ「どきどき?」

ひろし「どくどく!」

フクスロー『な、なんだ? 身体に力が入らない。背筋も寒いし、胸も苦しい……!』ハァハァ

カキ「エンニュートのどくどくを食らうと、どく状態になって、どんどん衰弱していくのです」

カキ「そして更に――」

エンニュート「キークククク!!」

バッ!

ヤトウモリ「ギギギッ!」

カキ「おいでませ、ヤトウモリ!」

ひろし「新手が増えやがったか……」



246:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:46:23.97 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『くそっ、毒なんかに負けるもんか!』バサッ

ヤトウモリ「ギーッ!」ガパッ

モワッ

フクスロー『うわっ、なんだこのニオイ……』クラッ

しんのすけ「あま~い」

フクスロー『頭が……フラフラする……』

エンニュート「どくどく~!」バッ!

エンニュートが再び口を開くと、火の玉が飛び出す!

ボウッ!

フクスロー『あちちちっ!』メラメラ!

フクスロー(ダメだ……毒も相まって視界が霞んできた……せめて、一撃だけでも!)フラフラ



247:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:47:56.79 ID:jmaz9O8d0

フクスロー『はっぱ……カッター!』バッ!

カザマは翼をはためかせて、なんとか葉っぱを飛ばす。しかし……。

エンニュート「どくどーくッ!」バッ!

ゴォォォッ!

フクスロー『うわぁぁぁっ……! ここまでか……』

ドサッ

しんのすけ「カザマくん!」

ひろし「葉っぱごと焼いて、カザマを戦闘不能にしやがった。毒に炎か、強敵だぜ……!」

カキ「そのフクスローはどうやら戦闘不能のようだな。次のポケモンをお出しください」

しんのすけ「えーっと……」チラッ

ロトム図鑑「私の出番のようだな」ズズイッ

フクスロー『お前戦えるのかよ……』

ひろし「なんだか嫌な予感がしてきた」



248:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:48:35.26 ID:jmaz9O8d0

ロトム図鑑「やれやれ、今まで黙って見てきたが状況が状況だけに仕方がない。私の本気を見せてやる」

エンニュート「…………」

クルッ

ロトム図鑑「ぐへへへへ! 私は常に強いものの味方だ! まいったか腰抜けどもめ!」

フクスロー『お前やっぱりそう言う奴だったのか!』

ひろし「……やると思ったぜ」

ロトム図鑑「さあ、存分に力を振え、忠実なる我がシモb」

エンニュート「どくどく~!」

ドカッ!

ロトム図鑑「ブキッ!」

ロトム図鑑「くっ、味方の背中を攻撃するとは、なんたる屈辱! この裏切り者!」

ひろし&フクスロー「『裏切り者はお前だろ! このブタ!』」ゲシゲシゲシ!

ロトム図鑑「イタイイタイ! 誰がブタだ!」



250:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:50:54.56 ID:jmaz9O8d0

オマエダヨ!
ワタシガブタナラオマエハチキンダ! ナントカイッタラドウナノダコノヘッポコヤキトリポケモン!
ナンダトコルァ! モウユルサン!

しんのすけ「マサオくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

ヨワシ(マサオ)『えっ? ま、また戦うの?』ビクビク

フクスロー『ごめん、マサオくん……今回の相手は、僕にとって相性が最悪なんだ』

ヨワシ『えーっ!』チラッ

エンニュート「どくどく~!」シャーッ

ヤトウモリ「ギギギッ!」シャーッ

ヨワシ『ひぃっ、あんなの無理だよっ』

フクスロー『それでもやるしかないんだ……! 大丈夫、君ならできる』

ロトム図鑑「負けたら今晩のおかずは焼き魚な」

ヨワシ『ひいいっ! そっちもやだよーっ!』

フクスロー『余計な事を言うなよっ!』



251:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:52:53.26 ID:jmaz9O8d0

エンニュート「どくどく~っ!」ガパッ!

ひろし「またどくどくだ!」

ヨワシ『ひっ!』サッ

紙一重でどくどくを躱すマサオ。しかし、次にヤトウモリがマサオに飛びかかり、ひのこを仕掛ける!

ヤトウモリ「ギギッ!」

ボッ!

ヨワシ『もういやだぁ~!』ブシューッ!

ヤトウモリ「ギッ?!」ジュッ

ヨワシ『……え?』

ひろし「みずでっぽうだ!」

しんのすけ「おおっ、やるじゃんマサオくん」

フクスロー『もう一回今のをやるんだ!』

ヨワシ『う、うんっ』

ヤトウモリ「ギギーッ!」バッ



252:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:54:08.14 ID:jmaz9O8d0

バシャーッ!

ヤトウモリ「ギギィーッ!」

ドサッ

ひろし「よしっ、一匹目倒れたっ!」

ヨワシ『や、やったっ!』

フクスロー『気を抜いちゃダメだ! まだもう1匹来るよ!』

エンニュート「どくどーくッ!」ダッ!

フクスロー『しんのすけ! スイレンさんから貰ったZクリスタルで、マサオくんにZワザを使わせるんだ!』

しんのすけ「うっしゃあー! 行くぞ! マサオくんっ!」



253:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:55:21.15 ID:jmaz9O8d0

バッ バッ プリッ プリィ~プリィ~ バァーン!

マサオは Zパワーを 身体に まとった!

マサオが 解き放つ
全力の Zワザ!

ス ー パ ー ア ク ア ト ル ネ ー ド !

しんのすけ「マサオくん! ファイヤーッ!」

ヨワシ『うんっ!』

Zパワーを得たマサオを中心に、水が次々と溢れ出て、エンニュートを水中に引きずり込む!

エンニュート「どくっ?!」ゾクッ

マサオがひとつの水の流れとなってエンニュートに突進すると、巨大な水の渦となってエンニュートを巻き込む!

ゴゴゴゴゴ!!!

エンニュート「どくっ! どくっ! どくどくっ!」ドカドカドカドカッ!!!

ひろし「す、すげぇ、これがZワザなのか……!」

やがて、渦が消えるとそこには……。

エンニュート「ど、どくっ……」ピクッ ピクッ



254:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:56:07.81 ID:jmaz9O8d0

ヨワシ『はぁ……はぁ……』

しんのすけ「おーっ!」パチパチパチ

ヨワシ『お、終わったの? ……勝ったの?』

フクスロー『うん、君がぬしポケモンを倒したんだよ! やればできるじゃないか!』

ヨワシ『ほ、ホントに? あ、あはは……』

ロトム図鑑「ちっ、晩飯になりそこねたか」

フクスロー『だから余計なこと言うなっつーの!』

カキ「クッ……! お、おみごとです!」

カキ「おれらの踊りの細やかな違いを見破り! 火山最強のぬしポケモンを、あざやかに 打ち破るとは……!」

ひろし「どこに細やかな違いがあるんだよ!」



255:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:56:50.72 ID:jmaz9O8d0

カキ「ぬしポケモンが持っていたホノオZ! あなたにお渡ししましょう」

しんのすけ「かたじけない。オラはおもちゃを片付けない」

しんのすけは ホノオZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

試 練 達 成 !

ひろし「やったな、しんのすけ!」

カキ「ほのおのZパワーポーズは、こうだ!」

バッ バッ ボウッ ボウッ ゴウッ バァーン!

しんのすけ「こうですな?」

バッ バッ ブリッ ブリッッ ゴウッ バァーン!

ひろし「尻は出さんでいい、出さんで」

カキ「ガラガラたちよ、ありがとう……!」

ガラガラたち「ガラーラ!」スタスタ



256:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/03(土) 22:57:43.19 ID:jmaz9O8d0

カキ「スイレンのみずZ……そしておれのほのおZ、後はマオの試練だけだ。この火山を下って8番道路に向かうといい。そこにシェードジャングルと呼ばれる密林地帯があるから、そこでマオが待っているはずだ」

しんのすけ「ほい」

カキ「おれらは踊りを続けます。アローラに伝わる、人とポケモンの思い……。Zパワーが なにか、わかるまで!」

ひろし「いや、あの踊りで何かわかるもんなのか……?」

カキ「それにしても、しんのすけの腰使いには独特のセンスを感じる。どうだ、島巡りを終えたら、オレと一緒にアローラの踊りを学ばないか?」

しんのすけ「うーん、考えとく」

ひろし「考えんでいい、考えんで」



261:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 08:17:07.64 ID:qti2uYgQ0

8番道路

しんのすけ「あーおもろかった」

ひろし「まぁ、試練の内容はバカバカしかったけど、ぬしポケモンとのバトルはすごかったぜ」

しんのすけ「マサオくんはやればできるんですよ」

ひろし「そんなしんのすけに、ちょっと一緒にやってもらいたい事があるんだ」

しんのすけ「えっ? まかさ、草葉の陰でいかがわしいことでも!?」

ひろし「そんなことしねーよ! いかがわしいの意味も知らないくせに!」

ひろし「ま、わかりやすく言うならポケモンの調査だよ。今、とーちゃんたちはアーカラ島のポケモンを調査と保護しているのは知ってるだろ?」

しんのすけ「銀座とホモ?」

ひろし「調査と保護! それでな、今とーちゃんたちは『ヌイコグマ』っていうポケモンを探しているんだ」

しんのすけ「ヌイコグマ?」



262:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:35:15.63 ID:qti2uYgQ0

ひろし「そう、なんでもぬいぐるみみたいな見た目で、とっても力が強いらしいんだ。なんでも、女性や子供に人気があるポケモンらしくてな」

しんのすけ「ほーほー」

ひろし「それで、しんのすけにはヌイコグマの調査をとーちゃんと一緒にやってほしいんだ。もしヌイコグマを捕まえて、連れてきてくれたらいいものやるぞぉ」

しんのすけ「なになに? いいものって」ワクワク

ひろし「わざマシン86『くさむすび』だ!」ジャンッ!

ひろし「相手のポケモンが重ければ重いほど、威力が増す強力なくさタイプのわざマシンだ。これをカザマくんに覚えさせれば、なかなか強力な技になるんじゃないか?」

しんのすけ「かーちゃんに使ったら効果抜群だね!」

ひろし「ははっ、違いねぇな……」ビクッ キョロキョロ

しんのすけ「どしたの?」

ひろし「なんだか、みさえがそばにいる気がしてな……ここにはいないはずなのに」

ロトム図鑑「このオヤジも哀れだな。ま、女性が強い社会だからな……」

ひろし「まぁともかく、しんのすけはここら一帯の草むらを探して欲しいんだ。とーちゃんはあっちを探してるから、見つけたら教えてくれ」

しんのすけ「ほっほーい!」



263:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:41:56.01 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「とゆーわけで、カザマくんたちにもお手伝いしてもらいます」

フクスロー『僕は賛成だね。ここでポケモンを捕まえておけば、パーティーの増強にもつながるし、僕も新しい技を覚えられていいとこずくめだ』

ヨワシ『仲間が増えれば、旅もにぎやかになるもんね』

ロトム図鑑「おっと、充電モードに入らなきゃ。ロトム図鑑のバッテリーは3時間しか持たないのだ」プチン

フクスロー『お前ずっと電源つけっぱだったじゃないか! ただ探すのめんどくさいだけだろ!』

ヨワシ『でも、どんなポケモンなのか、僕わからないや』

フクスロー『ヌイコグマはその名のとおり、ぬいぐるみのような見た目なんだ。ピンクと黒の毛並みが特徴的なんだよ』

しんのすけ「カザマくん、詳しいね」

フクスロー『博士の研究所で住んでいたからね。あそこには友達のヌイコグマが住んでいたんだ』

フクスロー『ちなみに、可愛いからって抱きしめたりしちゃダメだよ。暴れて怪我しちゃうから。力がすっごく強いからね』

ヨワシ(なんとなくロトム図鑑の立場がなくなってる気がする……)



264:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:42:42.47 ID:qti2uYgQ0

ヨワシ『とりあえず、どう探せばいいかな?』

フクスロー『まぁ、地道に探すしかないかな。僕たち三人で手分けして探すんだ』

しんのすけ「ふっ、カザマくんって単純なお子様」

フクスロー『じゃあ、どんな探し方があるんだよ?』

しんのすけ「ポケモンが見つかるまで、えっせらほいさらみんなで草の根分けても探し出せ大作戦!」

フクスロー『僕が言ったのとおんなじ探し方じゃないか!』



265:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:43:35.49 ID:qti2uYgQ0

ガサゴソ

しんのすけ「ヌイコグマーどこーヌイコグマーできればきれいなおねいさんは脱いで欲しいなー」

ドスッ! ドスッ!

しんのすけ「ほほー? 何の音だろ」

ガサガサッ

ヌイコグマ(ネネちゃん)『ラランテスの奴、ぬしポケモンだからってぶりっ子しやがって~っ! このっ! このっ!』ドスッ! ドスッ!

しんのすけ(ターゲットはっけ~ん)

ヌイコグマ『あースッキリした。でもこのピッピちゃん、ちょっと柔らかめじゃないかしら?』

しんのすけ「ねーねー、そこでなにしてんのー?」ガサガサ

ヌイコグマ『きゃっ! なに? 人間!?』

しんのすけ「よ! オラ野原しんのすけ」

ヌイコグマ『えっ? あたしの言葉が分かるの?』

しんのすけ「なんかそのやりとり、いい加減聞き飽きてきた……」



266:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:49:35.93 ID:qti2uYgQ0

ヌイコグマ『へぇー人間の中にもあたしたちの言葉がわかる人がいるのね~』

ヨワシ『しんちゃーん!』

フクスロー『ヌイコグマ見つかった?』

しんのすけ「おうーネネちゃんに性格がよく似てるヌイコグマ見つけたよー」

ヨワシ『ネネちゃん……?』

ヌイコグマ『あんたたちはなんなの?』

フクスロー『初めまして、僕たちはトレーナーのしんのすけと一緒に、島巡りをしているポケモンだよ。僕はフクスローのカザマ』

ヨワシ『僕はヨワシのマサオだよ』

ヌイコグマ『島巡り? あぁ、マオさんのところに人間が集まって、ラランテスのヤツと戦っているあれ?』

フクスロー『そうそう、それで僕らは、君を仲間に入れたいんだ。どうかな?』

ヌイコグマ『まぁ、本当?』

ヌイコグマ『でもどうしようかしら? あたし、これからシェードジャングルのアイドルになってーそれから引退後は芸能活動しつつ、女優の道を目指そうと考えてるから……』

しんのすけ「んーこのレアリティあふれる人生設計、まさにネネちゃん!」

ヨワシ『リアリティ、でしょ』

フクスロー『大丈夫だよ。僕らと一緒に島巡りチャンピオンになれば、ポケモンにも人間にも名前が知られて、アイドルへの近道になるかもしれないよ。アイドルだって、名前が知られなきゃただの女の子だろ?』



267:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:54:21.44 ID:qti2uYgQ0

ヌイコグマ『……そうねー、あんたたち強そうだし、有名になるって言うならついて行っていいかも』

しんのすけ「おおっ!」

ヨワシ『やったね、カザマくん!』

フクスロー『よーし、仲間が3人に増えた!』

しんのすけ「じゃあこれから、ネネちゃんって呼んであげよー!」

ヌイコグマ『ネネちゃん? ……なんかパッとしない名前―』

フクスロー『だろ? でも、しんのすけの友達から取ってるみたいなんだ』

ヨワシ『僕もマサオって名前、正直気にしてるんだ……』

しんのすけ「うんうん、あと一人、ボーちゃんですな」

フクスロー『まだ名前のネタがあるのかよ……』



268:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 09:55:14.46 ID:qti2uYgQ0

ヌイコグマ『人間のネーミングセンスってイマイチよくわからないわー。で、そのネネちゃんって人はどんな子なの?』

しんのすけ「んっとね、簡単に言うとー人のプライベートをほじくるのが好きでーリアルおままごとをしてオラたちをいっつも巻き込むの」

ヌイコグマ『リアルおままごと? どんなおままごとなのかしら、ねぇ教えて!』キラキラ

しんのすけ「あ、ヤバ……面倒なとこ食いついちゃった」

しんのすけ「オ、オラ、しらない……」シラー

ドスッ

ヌイコグマ『お し え な さ い よ !』

ヨワシ『ひいっ!』

しんのすけ「おおう……やっぱりネネちゃんだ」

フクスロー『しんのすけ、そこまで言っちゃったんなら、責任もって教えなよ』

しんのすけ「えーっ、カザマくんたちにとっても身のタメになることなのにー」



269:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 10:14:29.62 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「とーちゃーん……」クタクタ

ひろし「おっ、しんのすけ! ヌイコグマは見つかったかー?」

しんのすけ「う、うん……」

ヌイコグマ『あんなままごとがあるなんて知らなかったわ! 人間たちがみてる昼ドラのような展開! 現実的な人間関係! これからのおままごとはこれよ! しんちゃんと出会えてよかったわ!』キラキラ

フクスロー『確かに知らなきゃよかった……』グッタリ

ヨワシ『いきなり別れ話を切り出されちゃった……』シクシク

ひろし(心なしかみんな疲れてる……。捕まえるのに手間取ったかな?)

ひろし「よくやったな、しんのすけ」ナデナデ

ひろし「よーし、それじゃあ一度エーテルベースに戻って休むか。エネココアでも飲んでいけよ」

しんのすけ「ほぉーい……」



270:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 10:17:32.62 ID:qti2uYgQ0

~エーテルベース~

ゴクゴクゴク

しんのすけ「ぷはぁ~っ」

しんのすけ「ここがとーちゃんの仕事場?」キョロキョロ

ひろし「ま、そんなところかな。ホントはもっと別の場所にあるんだけど、今はここが、とーちゃんの仕事場だ」

しんのすけ「ふーん。なんか殺風景」

ひろし「ここはあくまでもこの島で調査するうえでの拠点だよ。いつも行ってる会社はもっとすごいぞぉ。なんてったって、人工の島だからな」

ひろし「ほらこれ、約束のわざマシンだ」つ わざマシン86

しんのすけ「なんかCDみたーい」

ひろし「適性のあるポケモンの頭にくっつければ、その技が覚えられるんだ。しかも、使っても無くなったりしないんだよ」

ひろし「とーちゃんがトレーナーだった頃は、ひでんマシンを除けば基本的に使い捨てだったんだ。時代は流れてるんだなぁ」

しんのすけ「とーちゃんの頭も時代とともに薄くなっていく……」

ひろし「おおっ、うまいなぁ……ってうまくねえよ!」

ひろし「そうだ、これも渡しておくか」つポケマメ



271:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 10:18:10.58 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「なにこれ?」

ひろし「ポケマメっていう、ポケモンの大好物だ。ポフレみたいなもんだよ。頑張ってるカザマくんとマサオくんにあげてやりなよ」

しんのすけ「んーしつこいお味」モグモグ

ひろし「お前が食ってどうするんだよ!」

しんのすけ「いやぁおいしそうだからつい」

しんのすけ「そういやとーちゃん、次の試練も来るの?」

ひろし「いや、そろそろとーちゃんは仕事に戻らないといけないからな。次の試練は、しんのすけとポケモンたちでやるんだ」

しんのすけ「えーっ?!」

ひろし「大丈夫だよ、しんのすけにはカザマくんたちがいるじゃないか。それに、ハウくんという新しい友達だっているんだろ? みんなで力を合わせれば、きっと乗り越えられるさ」

しんのすけ「ま、まぁ……オラとみんなで挑めば、どんな試練だってとーちゃんがいなくてもヘッチャラだもーん」エッヘン

ひろし「ははっ、頑張れよしんのすけ。またどこかで会おうぜ」ポンポン

しんのすけ「ほいっ!」



272:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:32:38.91 ID:qti2uYgQ0

シェードジャングル

マオ「まいど! マオの試練の場、シェードジャングルへようこそ!」

マオ「やっぱりあなたとポケモン……素材のよさが光ってる!」

しんのすけ「ふむふむ、このマグロとイクラとイカのテカリ具合、なかなかですな」

マオ「そういう意味じゃないよ。てゆうかなんで海鮮モノ限定なのよ?」

マオ「ともかく……試練にチャレンジしちゃいましょ! だって、カプ・コケコに直接かがやく石をもらったんでしょ!」

しんのすけ「あげるって言われたからもらっちゃいました」

マオ「ジャングルの息遣い……そこから感じとれる本日のおすすめは……」ウーン

マオ「決めました! マオの特別料理、その名もマオスペシャル!」

しんのすけ「パロ・スペシャル?」

マオ「マオスペシャル!」



273:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:33:45.60 ID:qti2uYgQ0

マオ「今回、あなたに集めてほしいのは4つ! マゴのみ、ちいさなキノコ、ふっかつそう、きせきのタネです!」

しんのすけ「えー野菜ばっかじゃん。もっとこう、リキのつくもんじゃないとー」

マオ「もうっ、好き嫌いはしちゃダメって親から教わってるでしょ! ほらほら! 試練に挑むあなたに、材料袋だよ!」つ材料袋

しんのすけ「ほいほい」

マオ「探すなら、ポケモンと一緒に探すといいよ! くりかえすね! あなたに集めてほしいのは4つ!」

マオ「マゴのみ、ちいさなキノコ、ふっかつそう、きせきのタネです!」

しんのすけ「ゴマすりのみ、ちいさなチンチン、ぶりぶりそう、きせきのネタですな」

マオ「一つも合ってないよ! マゴのみ、ちいさなきのこ……って、何度も言わせないでよ!」

しんのすけ(自分でくり返し言ったくせに)

マオ「キリがないから、シェードジャングル――マオの試練、はじめ!」

試 練 開 始 !

マオ「さ、行った行った! 試練頑張ってね!」

しんのすけ「やれやれ……」



274:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:48:38.94 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「とゆーわけで、またまたカザマくんたちにお手伝いしてもらいます」

フクスロー『材料が4つかぁ。それじゃあ、二手に分かれて探そうよ』

ヨワシ『ちょっと待って。僕、その材料のこと全然知らないよ?』

しんのすけ「ぶりぶりざえもーん」ポチッ

パッ

ロトム図鑑「ああんアマージョ様ァ……もっとふみつけてぇ//」ビクンビクン

ロトム図鑑「……あ」

フクスロー『……なにしてるんだ?』

ロトム図鑑「お前たちこそ。せっかくネットを通じて裏ポケリゾートでSMプレ……」

げ    ん

こ    つ

ロトム図鑑「」

フクスロー『少しは対象年齢を考えろ、バカ!』



275:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:49:33.88 ID:qti2uYgQ0

ロトム図鑑「……で、なにをすればよいのだ」

しんのすけ「かくかくしかじかで、試練に使う材料を検索して欲しいんだけど」

ロトム図鑑「面倒だな、どうせなら通販サイトでお急ぎ便を使えばいいだろ」

フクスロー『ダメだよ、それじゃ試練の意味がないだろ』

ヌイコグマ『どんなものなのか、写真だけ見せてくれればいいの』

ロトム図鑑「ん? 新参者か? 新参者なら、まず私に服従を誓うのだ」

ヌイコグマ『なんでアンタに服従を誓わなくちゃいけないのよ!』

しんのすけ「くんくん……オラってそんなに臭う?」

ヨワシ『それは体臭……』

ロトム図鑑「決まっておろう、私はかのメタグロスとガブリアスに並ぶ絶対強者。弱者はみな強者である私にひれ伏すのが自然の摂理だ」

げ    ん

こ    つ

ヌイコグマ『くだらない事言ってないでさっさと調べなさいよオラオラァァァ!』バンバンッ!

ロトム図鑑「イタイイタイ! やめろぉぉぉ!」

ヨワシ『ひいい~っ! ネネちゃん怖いよぉぉっ』



276:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:51:53.34 ID:qti2uYgQ0

ぶりぶりざえもんの画像検索機能でお目当てのモノがどんなものなのか分かったしんのすけたちは、それぞれ二手に分かれて探すことになった。

フクスロー『僕たちが探すのは、ふっかつそうとちいさなキノコだね』

しんのすけ「なにそれ」

フクスロー『ふっかつそうは、倒れたポケモンを完全復活できるほどのエネルギーを秘めた薬草なんだ。だけど、とっても苦いらしいよ』

ロトム図鑑「漢方薬に使われているからな」

しんのすけ「ほうほう……じゃあ今度カザマくんに飲ませてみよーっと」

フクスロー『あ、あのねぇ……』

しんのすけ「で、もういっこのちいさなチンチンは?」

フクスロー『ちいさなきのこ! わざとらしくボケるな!』

ロトム図鑑「だからネタがベタすぎると言っているだろう」

しんのすけ「うむむ、反省」

フクスロー『ったく……。ちいさなきのこは、その名のとおり、手のひらに収まりそうなキノコだよ。なんでも、その手のマニアの間では、高額で取引されているらしいよ』



277:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:54:07.88 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「なんで取引されてるの?」

フクスロー『さ、さぁ? キノコマニアの間で珍しい、とか?』

しんのすけ「ほーほー……」ジトー

フクスロー『なに?』

しんのすけ「実は、本当の意味を知ってたりして」

ロトム図鑑「吐いちまえよ、楽になるぞ」

フクスロー『だから本当に知らないんだってば!』

ネタハハワテイルンダ、サッサトハケヨ ドンナネタダヨッ!

しんのすけ「お? ねぇねぇ、これじゃない?」

フクスロー『え? ……あ、ホントだ。でもおおきなきのこもあるね』

しんのすけ「どれどれ」ズルッ

フクスロー『なにしてるんだよ!』

しんのすけ「ぬーっ負けた……」ガクッ

ロトム図鑑「そう気を落とすな、時々大きくなるのだからその時また比べればよかろう」ポンッ

フクスロー『なに下らないことで比べてるんだよ!』



278:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:57:54.67 ID:qti2uYgQ0

その頃、マサオくん(ヨワシ)とネネちゃん(ヌイコグマ)はと言うと……。

ヌイコグマ『えーっと、きせきのタネね。これで全部かしら』

ヨワシ『後はしんちゃんたちを探すだけだね』

ヌイコグマ『ただ黙って探すっていうのも暇ね。ねぇ、マサオくんはどうしてしんちゃんの仲間になったの?』

ヨワシ『え? 僕は、その、カザマくんたちに誘われて……』

ヌイコグマ『ふーん、で、戦績とかどうなの?』

ヨワシ『一応、火山の試練でぬしポケモンをなんとか……』

ヌイコグマ『そんなふうには見えないけれども』

ヨワシ『ほ、本当の事だよ!』

ヌイコグマ『だってアンタ、強そうに見えないもん。ポケモンとしての名前も、『ヨワシ』だし』



279:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:58:43.92 ID:qti2uYgQ0

ヨワシ『ひどいよネネちゃん……僕だって、いつか強くなるもん』

ヌイコグマ『いいこと? ポケモンの才能なんて生まれた時から決まってるものなの! 努力でどうこうできるだけの世界じゃないのよ!』

ヨワシ『そんなぁ、じゃあ僕は?』

ヌイコグマ『さぁ? ひょっとしたら才能があるかもしれないし、ないかもしれないわねぇ』

ヨワシ『えーっ? そんな無責任だよぉ』

ヌイコグマ『だったらせめて弱く見られないように気を強く持ちなさいよ! あんたオスでしょ! 本当にぬしポケモン倒したって言うなら、もっと自信持ちなさい!』

ヨワシ『つ、強くったって……僕どうしたらいいのか分からないよぉ! え~ん!』ピーピー!

ヌイコグマ『…………』ビキッ

バッ

ヌイコグマ『うるせぇんだよ! 言われたくらいでいちいち泣いてんじゃねぇよおにぎり!』ドッドッドッ!

ヨワシ『はっ、はぃぃぃ!』

フクスロー『二人とも材料を探してるのかと思ったら、なにやってるんだ……?』

しんのすけ「やっぱりアローラのマサオくんもネネちゃんも、力関係は変わりませんなぁ」



280:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 11:59:33.50 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「ほっほーい! 材料全部集めたよー」

マオ「おお! ジャングルの材料揃えた? どれどれ……」

マオ「うん、ばっちり! 4つの材料はそろったわね。後は……」

スタスタ

カキ「待たせた」

スイレン「マオさん、お元気ですか」

しんのすけ「お? どっかで見た顔ですな」

スイレン「スイレンですよ、もう忘れちゃったんですか?」

カキ「ふといホネと、きちょうなホネだ」

スイレン「いつものように、おいしいみずとゴツゴツメット、お持ちしました!」

マオ「スイレン、カキ、ありがとう! これで全部揃ったわ!」

マオ「さぁ、しんのすけ君! ぬしポケモンを呼びだす料理を作りましょう!」

しんのすけ「ほいっ!」ビシッ



281:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:00:20.66 ID:qti2uYgQ0

マオ「はい! スイレン、ひっくりかえしたゴツゴツメットに、おいしいみずを注いでね!」

スイレン「はい! おまかせください」トクトクトク

マオ「マゴのみ! ちいさなキノコ! ふっかつそう! そして、きせきのタネをぶっこんで!」バシャッ

マオ「カキ! ふといホネときちょうなホネ、貸してね!」

カキ「うむ」つホネ

マオ「はい! しんのすけ! あなたは2本のホネで叩いて!」

しんのすけ「よーし!」

ツンツン

カキ「あはん……んはぁ……んほぉ///」クネクネ

マオ「カキの乳首を突っつくんじゃなくってメットの中身を叩くの!」



282:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:02:34.30 ID:qti2uYgQ0

ポカポカポカポカ!

しんのすけ「うんしょうんしょ……」

マオ「砕いて!」

ドカドカドカドカ!

マオ「すりつぶして!」

しんのすけ「よーし!」

グニグニ

カキ「おおぅ……あへぇ……みゅう///」ビクンビクン

マオ「だからそっちじゃないって!」

グシャグシャグシャ!

マオ「ドロドロにして!」

しんのすけ「うっしゃー!」スッ

スイレン「真面目にやってください」サッ

しんのすけ「ち」



283:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:03:19.49 ID:qti2uYgQ0

マゼマゼマゼ

モワッ

しんのすけ「うわっ、なんか変なニオイ……」

ズシン……ズシン

スイレン「!」

ズシン……ズシン

カキ「……!」プルプル

ズシン……ズシン

マオ「!」

しんのすけ「うへぇ、なんか気分悪くなってきた」

マオ「しんのすけ君、後ろ!」

しんのすけ「え? 後ろ?」クルッ



284:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:04:17.80 ID:qti2uYgQ0

ラランテス「しゃらんしゃらんら!」バッ

しんのすけ「ラッキー! でかいきんのたまみっけ!」

全員「」ズコッ

スイレン「しんのすけさん、前です! 前!」

しんのすけ「お?」

ラランテス「しゃらんしゃらんら!」バッ

しんのすけ「ああ、君ね。オラと戦いたいのね。ほいほい」スッ

マオ「緊張感なさすぎでしょ……」

シェードジャングル ぬしポケモン
ラランテス 出現!

ラランテス「しゃらんらッ!」ゴウッ!

しんのすけ「カザマくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

フクスロー『現れたな、ぬしポケモン! 僕が相手だ!』バサッ



285:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:08:58.99 ID:qti2uYgQ0

ラランテス「ららんらん!」ブンッ

ラランテスがカザマに向けて両手のカマをX字に斬り下ろす!

フクスロー『遅い遅い!』サッ

フクスロー『今度はこっちの番だ! 思いっきりつっついてやる!』バサッバサッ

ドスッドスッ!

ラランテス「らんっ!」ブンブンッ

フクスロー『おっと! 当たらないよ!』サッ

マオ「あのフクスロー身軽だねー」

スイレン「ひこうタイプが入っていますからね。ラランテスとの相性が良いです」

カキ「だが、果たしてそううまくいくかな……」

ラランテス「しゃらんしゃらんら!」

フワフワー

ポワルン「ポワポワ~」フワフワ



286:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:10:52.11 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「なにあれ? なんかのマスコットキャラ?」

ロトム図鑑「もしくはどこかの地方のゆるキャラ」

フクスロー『てんきポケモンのポワルンだよっ! お前図鑑なんだから知ってるはずだろ!』

ロトム図鑑「私が知ってるのはネットと黒い任天堂的な知識だけだ!」エッヘン

フクスロー『いばるな!』

ポワルン「ポワッ!」

ピカーッ!

ひざしが 強くなった!

しんのすけ「うおっ、眩しっ! それに暑っ」

フクスロー『にほんばれだ!』

ポワルン「ポワポワ~!」

ズズズズ……

ポワルン(太陽の姿)「ポワーッ!」ボウッ

しんのすけ「おおっ、変身した! かっこいー!」

マオ「ポワルンは天候によって姿を変えられるの! ただ姿が変わるだけじゃないけどね」



287:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:11:47.56 ID:qti2uYgQ0

ポワルン「ポワッ!」バッ

ポワルンが透明な玉を発射! そして日光に照らされた玉は一瞬のうちに炎が燃え上がり、カザマに向かって飛んでいく!

フクスロー『うわっと! 今のはほのおタイプの技……!?』

そこへ更に、鎌を光らせたラランテスが突っ込んでくる!

しんのすけ「カザマくん避けて!」

ラランテス「ららんっ!」ギラッ

ザンッ!

フクスロー『あああっ!』

ポワルン「ポワポワッ!」バッ

ボウッ

フクスロー『あちゃちゃちゃ! またこの展開!?』メラメラ

フクスロー『……っあ』ドサッ

しんのすけ「おお……また焼き鳥コースですか」



288:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 12:12:30.14 ID:qti2uYgQ0

カキ「ポワルンが天候をひでりにしてラランテスをサポート。そして本来、日光を溜めて放つ強力なソーラーブレードがすぐに使えるようになり……」

スイレン「さらに、ほのおタイプになったポワルンをじめんタイプやみずタイプで倒そうとすれば、ラランテスのソーラーブレードで相手の体力を一気に奪う……。改めて、マオさんのぬしポケモンには隙がありません」

マオ「さぁ、しんのすけ君! この試練、どう乗り切る?」

フクスロー『またやられちゃった……ごめん、しんのすけ』

しんのすけ「やれやれ、カザマくん焼き鳥になってもあんま美味しそうじゃないしね」

フクスロー『焼き鳥って言うな!』

フクスロー『それで、次は誰を行かせるんだ?』

しんのすけ「んー……」

――ほのおタイプになったポワルンをじめんタイプやみずタイプで倒そうとすれば、ラランテスのソーラーブレードで相手の体力を一気に奪う……。

――今のはほのおタイプの技……!?

しんのすけ「あ、そーだ!」

しんのすけ「ネネちゃん、レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

ヌイコグマ(ネネちゃん)『やっとネネの出番ね! 頑張っちゃうんだから!』



290:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 13:39:13.87 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「ちょっと待ってネネちゃん」

ヌイコグマ『え? なに?』

しんのすけ「ほいコレ」つ大きな葉っぱ

ヌイコグマ『これでなにをするの?』

しんのすけ「これでポワルンルンの技を受け止めてーあいつに当てるんだゾ」

ヌイコグマ『なんだかよくわからないけど、分かったわ』

カキ「なるほど、ポワルンのウェザーボールを利用するという戦法か」

スイレン「ラランテスはくさタイプ、ほのおタイプは効果抜群です。考えましたね」

マオ(火山公園でほのおタイプのポケモンを捕まえれば良い気もするけど……)

ヌイコグマ『さーてラランテス。アンタとこうして戦えるなんて夢にも思わなかったわ』

ヌイコグマ『ジャングルのアイドル……ぬしポケモンの座、ネネが奪ってみせるわ! おりゃああああ!』ドタドタドタ!

しんのすけ(あいちゃんに張り合ってる時のネネちゃんみたい)



291:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:13:03.88 ID:qti2uYgQ0

ポワルン「ポワポワッ!」バッ

ホ゛ッ!

ヌイコグマ『きゃっ! なに?』サッ

ラランテスをかばうように現れたポワルンがネネに向けて放たれたウェザーボールは、咄嗟に盾として利用した大きな葉っぱに直撃した!

ヌイコグマ『熱っ!』ポイッ

マオ「燃えた葉っぱが――」

スイレン「ロトム図鑑に……」

ロトム図鑑「~♪」

ボウッ!

ロトム図鑑「ん……?」

メラメラ

ロトム図鑑「あ゛っぢい゛い゛い゛い゛!!」

ロトム図鑑「あ゛ぢあ゛ぢあ゛ぢあ゛ぢ!!」バタバタバタ!

ラランテス「しゃららんっ?!」

ドシン!



292:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:15:06.90 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「ネネちゃん! チャンス!」

ヌイコグマ『え? あ、うんっ!』ダッ

ガシッ

ラランテス「しゃらっ!?」

ネネはラランテスに掴みかかると、腰を深く落とし、両腕に力を込めて自分より大きいラランテスを持ち上げた!

ヌイコグマ『オラァァァ!』グオオッ

ブゥンブゥンブゥンッ!

ラランテス「ららん! ららんっ!」

しんのすけ「おーネネちゃんすごーい!」

スイレン「ぶんまわす、ですね!」

ヌイコグマ『おんどりゃあああっ!』バッ!

ゴウウッ!

ラランテス「しゃららっ?!」

ポワルン「ポッ、ポワッ!!?」

ネネにぶんまわされ、投げ飛ばされたラランテスは、そのままポワルンに激突した!



293:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:18:20.07 ID:qti2uYgQ0

またまた失礼。
>>291の後にこれを入れるの忘れてました

ラランテス「ら゛ん゛ら゛ん゛ら゛ん゛!!」バタバタバタ!

ロトム図鑑「あ゛ぢあ゛ぢあ゛ぢあ゛ぢ!!」バタバタバタ!

カキ「おおっ、あれぞほのおタイプ最強の物理技、フレアドライブ! ロトムにもできるとは……」

マオ「どう見ても違うでしょ!」



294:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:20:23.95 ID:qti2uYgQ0

ラランテス「ら、らん……」

ポワルン「ポワ……」

しんのすけ「よーしっ、Zワザ、行くぜい!」

バッ! バッ! バッ! プリッ! ジャーン!

ネネちゃんは Zパワーを 身体に まとった!

ネネちゃんが 解き放つ
全力の Zワザ!

ウ ル ト ラ ダ ッ シ ュ ア タ ッ ク !

しんのすけ「ネネちゃん! ファイヤーッ!」

ヌイコグマ『力がみなぎってきたわ! 行くわよっ!』

Zパワーを纏いながら、ネネが全速力でラランテスたちに向かって突っ込む!

ドドドドドド!!

ラランテス「ららっ!?」

ドドドドドドド!!!

ドッゴォ!!

ラランテス「しゃ……しゃらら……」ピクピク

ポワルン「ポ……ポワ……」ガクッ

ヌイコグマ『ふんっ、どうよ! ぶりっこなんかには負けないわっ!』ムフー



295:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:21:26.06 ID:qti2uYgQ0

ラランテス「しゃ……しゃらら……」ピクピク

ポワルン「ポ……ポワ……」ガクッ

ヌイコグマ『ふんっ、どうよ! ぶりっこなんかには負けないわっ!』ムフー

マオ「びっくり! 一気にぬしポケモンも呼び出したポワルンも倒しちゃうなんて……!」

カキ「ああ、火山公園でも自慢のエンニュートを打ち破られた」

スイレン「わたしが丹念に鍛えたヨワシたちも倒されました」

しんのすけ「えっへん!」

ヌイコグマ『しんちゃんひとりで威張らないでよ。ネネも頑張ったんだから』

マオ「じゃあ、アーカラの試練3つとも達成なんだね! その中でも大変なマオの試練を、見事にこなしたすごいあなたにこれを!」

しんのすけは クサZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

試 練 達 成 !

マオ「くさのゼンリョクポーズは、クゥーーーーサァ!! だからね!」

バッ バッ ニョキッ ニョキッ パァァッ バァーン!



296:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:22:10.17 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「ほうほう、かーちゃんがおベンピ治った時にしたポーズにそっくりですな」

バッ バッ ブリッ ブリッ パァァッ バァーン!

マオ「お、おしりは別に出さなくていいかなー……」

ロトム図鑑「おいっ! 誰か私を助けてあげようと言えんのか!」コゲコゲ

しんのすけ「チャーシューがしゃべった!」

ロトム図鑑「誰が豚だ!」

マオ「あれ? ラランテス、料理を残してる? ほら、みんな食べて食べて!」

カキ「それでは……」パクッ

スイレン「ペロッ! っと……」ペロッ

しんのすけ「オ、オラはいいや、先急いでいるんで」

ガシッ

マオ「なーに言ってるの。ちょっとしたお祝いみたいなものなんだから、食べていってよ!ほら、あたしが食べさせてあげるから! あーんして、あーん!」

しんのすけ「いやオラいいって言っt」

パクッ



297:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:22:55.45 ID:qti2uYgQ0

スイレン「きちょうなホネのフレーバーが口の中に広がって……」

カキ「ほっぺがとろけるだけでなく舌がしびれ、しびれて……?」

しんのすけ「お腹にクルこのしょーげき……!」

カキ「うっ……!」ビクッ

スイレン「こっ これは……!?」ビクッ

ふたり「みっ、みずッッッーーーーー!!!」ドタドタドタ!!

しんのすけ「お、おトイレーーーーーッッ!!!」ゴロゴロゴロ

マオ「ええっ! どうしたのみんなっ! ちょっと待ってよー! なあに!? 大試練のため、ライチさんのところに行くの!?」タッタッタッ



298:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:23:38.10 ID:qti2uYgQ0

8番道路 ポケモンセンター

ジャー
ガチャッ

しんのすけ「はぁー……死ぬかと思った」

ククイ博士「おっ、しんのすけ! マオの試練、終えたんだろ?」

しんのすけ「ハカセー、オラしばらくマオちゃんのお料理食べたくない……」グギュルルル

ククイ博士「まあまあ、それより、島巡りの一環としてみてほしい施設があるんだ」

ククイ博士「その名も空間研究所! スパークで行こうぜ!」

しんのすけ「オラその前におトイレにしんそくで行きたいゾ……」

ククイ博士「入ったばかりなのにかい?」



299:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:26:30.53 ID:qti2uYgQ0

ライモンシティ 空間研究所前

リーリエ「いけ! ほしぐもちゃん、はねるです……!」

ほしぐも「ぴゅう?」

リーリエ「トレーナーさんのマネをしてみました。あなた……キズついてばかりだったでしょ?」

リーリエ「ですから、ポケモントレーナーへの憧れはなかったのですが、しんちゃんやハウさんたち、未来の扉を開けているようで、なんだかステキだなって……」

ほしぐも「ぴゅう!」

リーリエ「?」クルッ

カプ・コケコ「……」

リーリエ「ひゃああっ!? か、カプ・コケコさん!?」ビクウッ!!



300:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:27:38.44 ID:qti2uYgQ0

カプ・コケコ?「んもーリーリエちゃん叫びすぎ」パカッ

リーリエ「えっ? その声、しんちゃんですか?」

しんのすけ「そ、これここに来る途中で作ったカキ・クケコの衣装なの」

リーリエ「それを言うならカプ・コケコ、です。あぁ心臓が飛び出すかと思いました……」ドックンドックン

リーリエ「ところで、試練は……? 3つもあって、大変そうですけど」

しんのすけ「もう終わったよ。らくしょーでした」

リーリエ「まあ! アーカラの試練を3つすべてこなしたのですか……! だからなのですね! カザマさんとも、心が通じあっている……そんな風にみえます! それに、新しいポケモンさんも捕まえたのですね!」

しんのすけ「いやぁ、照れるなぁ」

リーリエ「博士がお待ちですので、中へ案内いたしますね」

しんのすけ「その前にオラトイレいきたいんだけど、案内してくんない……?」グギュルルル

リーリエ「え? え?」

しんのすけ「あ……もう頭が出てきて……」ブルッ

リーリエ「ちょっ、ちょっと待ってください! 今案内しますから!」

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」



301:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:31:18.95 ID:qti2uYgQ0

空間研究所内

ククイ博士「おっ、二人とも来たね!」

しんのすけ「ほーい……」

リーリエ「疲れました……」グッタリ

ククイ博士「どうしたんだい2人とも、げきりんかあばれるでも使ったのかい?」

リーリエ「博士……しんちゃん、お腹の調子が悪いみたいですけど、なにかあったんですか? お薬とか飲ませたほうがいいでしょうか?」

ククイ博士「まぁ、詳しくは僕も知らないんだけど、試練でなにかあったようだね」

???「こんな場所でもおかえりって言うべきなのかしらね、ククイ」

しんのすけ「おねいさん!?」シャキッ

ククイ博士「やぁ、ハニー!」フリフリ

しんのすけ「え? ハニー?」ピタッ

ククイ博士「紹介するよ、彼女はバーネット博士! 空間研究所の所長――そして、僕の奥さんだぜ!」

バーネット「ふふっ、堂々と言われるとちょっと恥ずかしいわね」

しんのすけ「えーっ!? 奥さん?」



302:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:32:15.41 ID:qti2uYgQ0

ロトム図鑑「なぜこんな奴と結婚したのだ」

ククイ博士「こんな奴とは何だ、こんな奴とは」

バーネット「ふふっ、色々あるのよ。色々ね」

バーネット「あなたがしんのすけね。さっき、リーリエから聞いたわ。ユニークなトレーナーさん、だって!」

しんのすけ「いやぁユニクロなトレーナーなんて、オラかーちゃんがケチって買った安もんの服しか……」

リーリエ「ユニクロじゃなくて、ユニークです」

バーネット「ん、ハウはいないの?」

ククイ博士「ハウはしんのすけに劣らずマイペースだからね。ハラさんみたいな大物……しまキングにだってなれるよ!」

ハウ「そうかなー」サッ

ククイ博士「おわっ!」

しんのすけ「ハウくんおひさー」

バーネット「いらっしゃい、ハウ、ひさしぶりね」

ククイ博士「ああ、本当だとも! なれるさ、君なら」



303:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:32:57.58 ID:qti2uYgQ0

ククイ博士「そうだ、しんのすけにアローラの不思議な現象を教えてあげてほしいんだ」

しんのすけ「不思議なげんしょー?」

バーネット「もちろん! アローラの謎……それはウルトラホール!」

バーネット「アローラでは、ごくごく稀に、空に穴が開くとされています。そしてその先には、未知の空間があるらしいの」

しんのすけ「ほうほう」

バーネット「なぜ、未知の空間があると推測されているのか――それはウルトラホールから怖いポケモンがやってきた、との伝承が残されているから」

しんのすけ(きれいなおねいさんが降ってくればいいのに)

リーリエ(あの顔……またしょうもないこと考えてますね……)ジロー



304:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:35:05.71 ID:qti2uYgQ0

バーネット「根拠としては貧弱だけど、無視できないのよね。これまでのポケモン図鑑にも、別世界に関する説明はいくつか散見できるし」

ハウ「怖いポケモン……?」

バーネット「野生のポケモンは人を襲うこともあるでしょ? ウルトラホールからやってくるポケモンは特にすごかったそうよ」

バーネット「ウルトラビーストと呼ばれ、恐れられ……島の守り神と激しく争ったりもしたみたいね。

しんのすけ「あ、でもオラ、別の世界に行ってアクション仮面と一緒に宇宙からやってきたハイグレのトレーナーさん達をやっつけたことがあるよ」

ククイ博士「宇宙からやってきたトレーナー?」

ハウ「またまたーテレビの話でしょー?」

しんのすけ「ホントだもん!」

バーネット「まぁともかく、さっきも言ったとおり伝承があるだけで、どこまで本当か不明だけど空間のゆがみを調べてウルトラホールの謎を解ければ、サイコー! なんだけどね」

バーネット「ポケモンと空間の関係なら、研究所の本棚にいくつか事例をまとめているわよ。でも、しんのすけ君には難しすぎるかしら?」

リーリエ「じゃあ、私が要約して読ませてあげます」

しんのすけ「めんどくさいからいいや」

リーリエ「めんどくさがっちゃダメです。しんちゃんにとって、良い勉強になると思いますよ」



305:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:36:11.12 ID:qti2uYgQ0

バーネット「ふふ……リーリエ、お姉さんみたいね」

リーリエ「そ、そんなことないです! ただ、私はククイ博士に頼まれて……」

しんのすけ「そーそー冗談きついって。オラのおねいさんになるなら最低でも女子大生以上じゃないと」

リーリエ「もうっ!」

バーネット「……ところで、コスモッグの調子はどうかしら?」

リーリエ「あ、はい、元気です」

ほしぐもちゃん「ぴゅい!」

しんのすけ「オラのケツだけ星人を見せるととっても元気になるんだよ」

バーネット「ケツだけ星人?」

リーリエ「深く聞かないでください……」

バーネット「あら、そう」

バーネット「そういえばちょうど3カ月前……浜辺で倒れているリーリエを見つけたのよね。バッグの中にいた、コスモッグもぐったりしていたし」

しんのすけ「海水浴でもしてたの? カナヅチ?」

リーリエ「してません! ほしぐもちゃん……コスモッグについて教わろうと、バーネット博士をおたずねしようとして……でも、道に迷い、浜辺で倒れてしまったのです」



306:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:37:27.26 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「方向音痴なのに無茶するから」

リーリエ「あ、あのですね……」

リーリエ「ともかく、夜中にも関わらず、わたしの話を真剣に聞いてくださっただけでなく、だんなさまのククイ博士に連絡なさって……ほしぐもちゃんの調査と、ロフトを貸すように手配してくださったのです……」

リーリエ「バーネット博士は……本当のおかあさまのようです」

バーネット「ふふっ、リーリエったら」

しんのすけ「じゃあリーリエちゃんのホントのかーちゃんってどんな人なの?」

リーリエ「それは……ごめんなさい。言いたくないんです」

しんのすけ「あ、そ。別にいいけど」

ロトム図鑑(会話に入りにくい……)



307:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:38:22.68 ID:qti2uYgQ0

ククイ博士「しんのすけ! ウルトラホールとビーストは興味深い話だったろ? ウルトラビーストがいたとしたら、どんな技を使うか気になるね」

しんのすけ「オラはおねいさんがホールから降ってこないか気になるね」

ククイ博士「さて、アーカラでの3つの試練をすべて終えたんだろ! すごいぜ! 次はいよいよしまクイーン、ライチさんとのポケモン勝負……アーカラ最大にして最後の大試練だね!」

しんのすけ「ライチおねいさん! 早く会いに行きたーい!」デレデレ

バーネット「じゃあいってらっしゃい! ライチさんの家はすぐ近くのディグダトンネルを抜けた先のコニコシティにあるからね! スカル団には気をつけるのよ!」

しんのすけ「ほいっ、オラ、スケスケおパンツ団には負けません!」

バーネット「スケスケ……?」

リーリエ「スカル団、です」

ククイ博士「リーリエはどうするんだい?」

リーリエ「あっ、はい……わたしはバーネット博士とお話してます」

ハウ「おれもねー一緒にディグダトンネル行くよ! ポケモンが作った穴でしょー! 早く行きたい行きたいー!」

しんのすけ「んもー子供なんだからー」テクテク

ハウ「しんのすけも子供でしょー! 行こ行こー!」ダッ



308:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:39:56.62 ID:qti2uYgQ0

バーネット「2人とも元気な子ね。でも、びっくりしたわ、5歳でカプ・コケコに選ばれて――その上、ハラさんにも勝っちゃうなんて」

ククイ博士「ちらっとカキとマオの試練を覗いたけど、しんのすけと彼の連れているポケモンたちのパワーはすごいよ。まだまだ、彼の内に秘めたパワーはこんなものじゃないと思うぜ」

バーネット「ところでリーリエ……なんだか、見ないうちにずいぶん明るくなった気がするね」

リーリエ「そうでしょうか? ……あまり、自覚はありませんが」

バーネット「なったなったよ、声も話し方もなんだか張りが出てきたって感じ!」

ククイ博士「きっと、しんのすけの面倒を見てくれたからだよ。メレメレでは散々、しんのすけにツッコミを入れてたからね。ひょっとしたら、しんのすけがリーリエに、元気を分け与えてるのかもしれないね」

ほしぐもちゃ「ぴゅい!」

リーリエ「正直……わからないです。ですが、しんちゃんといると、ものすごく疲れるんですよね……。なんていうか、わたしの思い描いていた5歳の男の子とずいぶん違うというか」

リーリエ「さっきも、カプ・コケコさんの仮装をしてわたしをびっくりさせたかと思ったら、お腹が痛いらしくて、お手洗いに連れて行きましたし……なんだか落ち着かないです」ハァ

バーネット(ふふ、なんとなくククイ君の言っていること、分かるかも。リーリエにも分かる日が来るといいわね)



309:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:41:37.46 ID:qti2uYgQ0


ディグダトンネル

しんのすけ「ハウくーん!」

しんのすけ「やれやれ、先走ったせいでハウくんが迷子になるなんて、オラ困っちゃう」

ロトム図鑑「むしろ、こっちが迷子になった気がするぞ」

ライチ「ん、しんのすけじゃないか」

しんのすけ「ライチおねいさん! いやぁオラ、ライチおねいさんに会うと胸がキュンってして」

ライチ「嬉しいこと言ってくれるね。トンネルの中じゃ、ポケモンのディグダがてんこ盛り暴れててさ、並のトレーナーじゃ通れないよ」

ライチ「で、島巡りはどうなのさ? ちょいとZクリスタルをみせてごらん」

しんのすけ「オラのハートも全部見てぇ」

ライチ「それはまた今度、ね。どれどれ……」



310:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:42:22.37 ID:qti2uYgQ0

ライチ「お、しんのすけすごい! マオの試練もこなしたんだね」

しんのすけ「えへへー」

ライチ「こっちもそろそろだね。ディグダも落ち着いてきたし、しんのすけの実力なら トンネルだって抜けられるさ」

ライチ「ディグダトンネルを抜けると、コニコシティが近くにあるの。あたしのお店があるから、そこで待ち合わせしようか」

しんのすけ「おデートのお誘い!? そ、そんな、オラたちまだ知り合ったばかりなのに……」

ライチ(本当にこの子が15年経ってそのセリフ言ってきてたら飛び上がって喜んだんだけどなぁ)

ライチ「大試練、受けるんでしょ? その約束だよ。先に行って待ってるからね」

しんのすけ「ほいほーい」



311:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:47:50.51 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ達はディグダを倒しつつトンネルを進んでいくと……

ディグダ「ディグ……」パタッ

フクスロー『ふうっ、こんなものかな』

ヨワシ『少しは通りやすくなったかな?』

ロトム図鑑「ふっ、たかがディグダに苦戦しおって」

フクスロー『お前なんもやってないじゃないか!』

ズズズズ……

しんのすけ「お? あっちで変な音聞こえなかったー?」

ヨワシ『うん、聞こえた。なんだろう』

フクスロー『行ってみようよ!』

テクテク

『う……』

しんのすけ「!」ピクッ



312:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:48:54.51 ID:qti2uYgQ0

ロトム図鑑「どしたのだ?」

しんのすけ「今、声が聞こえた」

フクスロー『僕たちと同じポケモンかな?』

ヨワシ『また新しい仲間ができるね!』

しんのすけ「あーっ!」

しんのすけが指さした先、そこには白いポケモンが倒れていた。

???『……』

ヨワシ『き、きれい……』ポッ

フクスロー『うん、なんて上品そうなポケモンだろう』

ロトム図鑑「1匹見かけたら100匹いそうな見た目だな」

フクスロー『なんだよ、その喩え……。でも、こんなポケモン、僕も見たことがないぞ』

ヨワシ『虫タイプっぽいけど……』

???『……うぅ』ピクッ

フクスロー『あっ、しゃべった!』



313:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:50:05.46 ID:qti2uYgQ0

???『誰……ここは……?』

しんのすけ「どしたの? ゆきだおれ?」

ヨワシ『君、なんてポケモンなの?』

???『わたし……は』

しんのすけ「お腹すいた? これ食べる?」つポケマメ

???『これ……は?』

フクスロー『ポケマメっていう、食べ物だよ。大丈夫、とってもおいしいから!』

???『…………』スッ

パクッ モグ モグ

???『……まぁ、とても美味ですわん』ニコッ

フクスロー『』ズッキューン

ヨワシ『』ズッキューン

ヌイコグマ(ボールの中)『なんか見ててイラっとするわ。……気のせいかしら』

しんのすけ「よかったよかった、じゃ、そゆことでー」



314:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:51:03.95 ID:qti2uYgQ0

フクスロー『待てよしんのすけ! ここはキチンと倒れてた理由を聞くべきだろ』

ヨワシ『そうだよ、ひょっとしたら怖いポケモンに襲われたのかも……』

しんのすけ「えぇ、オラ早くライチおねいさんに会いたいんだけど、しょうがないなー」

???『あの……命を助けていただき、感謝していますわ。あなた方のお名前をお教えいただけますか?』

フクスロー『いやいや、名乗る程の者じゃありませんが、一応僕はフクスローのカザマと言います』デレデレ

ヨワシ『僕、ヨワシのマサオですっ』デレデレ

ロトム図鑑「アローラ唯一のロトム図鑑、レオナルド・ロトブリオ、またはアレッサンドロトム・フランチェスカ・デ・ニコラとも呼ぶが良い。ま、ひとつよろしく頼む」

しんのすけ「オラ、野原しんのすけ5歳!」

???『まぁ、しんのすけ君にカザマ君、マサオ君ですね』

ロトム図鑑「おいっ、無視するなっつーの!」



315:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:51:36.67 ID:qti2uYgQ0

???『ごめんなさい、今、わたしは追われていて……いつか、この御恩はお返し致しますわ。それでは、失礼いたしますわん』

フッ

ヨワシ『消えた!?』

フクスロー『いや、一瞬だけど走っていくのが見えたよ。あのポケモン、とてつもなく足が早い!』

ロトム図鑑「白光りするGとでも呼んでおくか」

しんのすけ「なんでGなの?」

ロトム図鑑「語呂がいいからだだ」

フクスロー『なんとなく不愉快だからやめてくれ』



316:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:54:21.92 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ達は更にトンネルを進んでいくと……

ギャーギャーワーワー

しんのすけ「お?」

エーテル財団職員「スカル団! 人のポケモンは返しなさい!」

ヤドン「……やん」

???「だって、そんなこと言われてもねぇスカりん」

スカりん「そうだよね、スッチー。プルメリさんから課せられた僕たち一日のノルマを達成できなきゃ、スカル団やめさせられちゃうもん」

スッチー「そうしたら私たち、行き場を失くししちゃうかも……そんなことになったら、どうしよう」グスッ

スカりん「大丈夫だよ、スッチー。路頭に迷うことがあっても、僕はずっとそばにいるよ!」ギユッ

スッチー「スカりん……!」ギュッ

スカりん「スッチー!」

スッチー「スカりん!」

エーテル財団職員「…………」

しんのすけ「おおっ、どこかで見たことのあるカップルですな」



317:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:55:23.35 ID:qti2uYgQ0

フクスロー『てゆうか、あの二人スカル団だよ!』

???「ちゃんとしてくださいよ! 代表になんて言われるか」

エーテル財団A「……支部長、いつも口だけでなにもしないじゃないですか。というか、あんなのと正直関わり合いたくないです」

???「わたしこそが、エーテル財団最後の砦! なにかあれば大変でしょう!」

ハウ「しんのすけーどったのー?」

しんのすけ「お、ハウくん。実はスケスケおパンツ団の人たちがいてねー……」

???「おお! そこのお二人のトレーナー! わたしの代わりに、スカル団を退ける名誉を与えたりしますよ!」

ハウ「わーい! おもしろそー!」

しんのすけ「お知り合いのそっくりさんを倒すのもひがきけるけど、仕方ないですな」スッ

スカりん「むっ! どうやらあの子たちは僕とスッチーの愛を引き裂こうとするみたいだよ!」

スッチー「そうみたいね、やっつけちゃいましょ、スカりん!」

スカル団の したっぱとしたっぱが
勝負を しかけてきた!



318:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:56:40.77 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「カザマくん、レッツラゴー!」

ハウ「行けーピカチュウ!」ヒョイッ

バサッ ポンッ

フクスロー『よーし、行くぞ!』

ピカチュウ「ぴっかちゅう!」

スカりん「行くよ! ズバット!」ヒョイッ

スッチー「お願い、カリキリ!」ヒョイッ

ポンッ ポンッ

ズバット「ズバ-ッ!」

カリキリ「キリーッ」

ハウ「ピカチュウ、ズバットに電気ショックー!」

しんのすけ「テキトーにやっていいよー」

フクスロー『いつもそうだろっ! とりあえずカリキリにみだれづきっ!』バサッ

ピカチュウ「ぴっか……ぢゅううっ!」



319:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:57:31.52 ID:qti2uYgQ0

ドスドスドスドスッ!!

ビリビリビリ!!

ズバット「ズ、ズバーッ?!」

カリキリ「キリーッ?!」

スカりん「うわーっ! スッチーが捕まえてくれたズバットが!」

スッチー「いやああっ! スカりんが捕まえてくれたカリキリが!」

スカりん「なんてひどいことするんだ!」

ハウ「いや、だってこれポケモン勝負だしー」

スッチー「早くポケモンセンターに連れて行きましょ!」ダキッ

スカりん「そうだねスッチー!」ダキッ

スタコラスタコラサッサ!!

ハウ「……なんだったんだー?」

しんのすけ「アローラでもミッチーとヨシりんは変わりませんなぁ」



320:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 14:59:48.11 ID:qti2uYgQ0

エーテル財団職員「よかったあ……」

ヤドン「……やん」

エーテル財団職員「君たち、ありがとうね!」

しんのすけ「オラ、おねいさんと連絡先を交換できればそれで」キリッ

???「やあやあやあ、お二人とも島巡りですか? すばらしいトレーナーさんですね!わたし、いたく感動しました!」

ハウ「えへへー照れちゃうなー」

しんのすけ「あーんオラのセリフー」

???「素晴らしいものをお見せしますので、まずはアーカラの大試練をこなすのです!そうすれば、ハノハノリゾートから素晴らしいところに案内します」

エーテル財団職員「助けてくれてほんとありがとう! あなた達がいてくれてよかった。じゃあ、島巡りがんばってね!」

テクテク

ハウ「素晴らしいものだってーなんだろーねー?」

しんのすけ「おねいさんがいっぱいいるとかー?」

ハウ「あのねーたまにはおねいさん以外のものを想像しなよー」ヤレヤレ



321:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:00:19.67 ID:qti2uYgQ0

ハウ「でも、しんのすけって面白い戦い方するよねー。ポケモンに技の指示出さないで戦わせてるもんねー」

しんのすけ「オラ、ホウスイ主義ですから」

フクスロー『それを言うなら、放任主義だろ。お前がいつまで経っても技を覚えないからだ』

ハウ「さーて、ディグダと遊ぼー!」ダーッ

しんのすけ「オラもライチおねいさんに会いに行こーっと!」ダッ



322:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:06:50.38 ID:qti2uYgQ0

コニコシティ

しんのすけ「ライチおねいさんのお店ってどこだろ?」キョロキョロ

しんのすけ「ぶりぶりざえもん、知ってる?」

ロトム図鑑「どうやらライチはジュエルショップを経営しているようだぞ。あそこだ」

『ライチのジュエルショップ』

しんのすけ「おおっ、ホントだ! ライチおねいさーん!」ダッ

ガチャッ

しんのすけ「おねいさ~んあいたかったァ~ン」ピョン

???「ダノッ!?」

しんのすけ「んーチュッチュッ」ブチュブチュ

しんのすけ「ん? なんだかライチおねいさん、石のようなかた~い感触……」

ダイノーズ「ダノノー///」ポッ

しんのすけ「うわっ! ペッペッ!」



323:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:07:52.89 ID:qti2uYgQ0

店員さん「いらっしゃいませー!」

しんのすけ「あのーライチおねいさんは?」ウェー

店員「ライチさん? あぁ、あなたが島巡りしてるしんのすけ君ね! ライチさんは今、出かけてるんだけど、確かそこにいるダイノーズがライチさんからあなた宛の書き置きを持ってるはずよ」

ダイノーズ「ノズズ……///」つ書き置き

しんのすけ「おー?」ペラッ

『しんのすけ ライチです
このコは ダイノーズ
いつも 留守番してもらってるの
待ち合わせは メモリアルヒルの 奥
命の遺跡に 来てね よろしく』

しんのすけ「いや~んライチさん、オラを焦らすなんてだ・い・た・ん」

店員「えーっと、命の遺跡は街を出て海沿いに進んでいけば、メモリアルヒルっていう墓地があるから、その奥にあるわよ」

しんのすけ「ほーい! よーし行くぞ、ぶりぶりざえもん!」ダッ

ロトム図鑑「だから私の名前はレオナルド・ロトブリオと言っているだろう!」

しんのすけ「まだ言ってるー」



324:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:11:39.63 ID:qti2uYgQ0

メモリアルヒル

ロトム図鑑「この先が命の遺跡のようだな」

しんのすけ「よーし待ってろーライチおねいさん!」

ザッ

???「あんたね……グラジオが言ってたの。……なんにも感じない、ふつーの小さいコにみえるけどねえ」

しんのすけ「お?」クルッ

???「あたいはプルメリ、スカル団を束ねている――言うなれば姉御ってところ」ザッザッ

しんのすけ「おお、ちょいワルなスケスケおパンツ団のおねいさん」

ロトム図鑑「下着ドロの幹部が女性とな、面妖な連中だ」

プルメリ「なるほど、あたいらのことをやれ下着ドロやれスケスケと周りに言いふらしてるのもアンタたちだったんだね」ギロリ

しんのすけ「えっ? そうなの?」

ロトム図鑑「事実ではないのか?」

プルメリ「なわけないだろっ!」



325:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:13:04.22 ID:qti2uYgQ0

プルメリ「アンタも知ってのとおり連中バカばっかりでねえ、でもさあバカだからこそかわいいってことあるじゃあない? わかる?」

しんのすけ「おバカとてんさいは、かみともえと言いますからな」

プルメリ「……ゼンゼン意味が違うよ。それに、かみともえじゃなくて、紙一重」

しんのすけ「そーともゆー」

プルメリ「……アンタもあたいらと同じだったら可愛がってあげたんだけどねえ」

プルメリ「でもさ、かわいいあいつらをいじめて、あまつさえうちの名前を変なふうに世間に言いふらしてるアンタが、すっごく邪魔なのよ」スッ

しんのすけ「いや~ん、オラをてごめにする気~?!」クネクネ

プルメリ「ポケモン勝負だよっ!」イライラ

しんのすけ「なんだぁ、だったら早く言ってよね」スッ

プルメリ「ホント、ムカつくね……アンタ」

スカル団幹部の プルメリが
勝負を しかけてきた!

プルメリ「行きな、ゴルバット!」ヒョイッ

ポンッ

ゴルバット「ゴルール!」バッサバッサ



326:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:44:04.05 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「マサオくん! レッツラゴー!」

ポンッ

ヨワシ『よ、よ~し!』

ヨワシ(大丈夫、ぬしポケモンを倒したボクなら勝てる!) ビクビク

プルメリ「ゴルバット、あやしいひかり!」

ゴルバット「ゴルルッ!」バサバサッ!

パァァーーッ!

ヨワシ『ひっ!? 目がチカチカ……あれ?』キョロキョロ

しんのすけ「マサオくん? どうかしたの?」

ヨワシ『だ、大丈夫! えいっ!』

ブシュー

しんのすけ「あーんもう、上に撃っちゃってどうすんの!」

ヨワシ『え? だってボク……』



327:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:44:58.06 ID:qti2uYgQ0

プルメリ「やっちまいな、ゴルバット! エアカッター!」

ゴルバット「ゴルッ!」バサバサッ!

空気の刃がマサオに飛んでくる!

しんのすけ「マサオくん、避けて!」

ヨワシ『え? え?』グルグル

ザクザクッ!

ヨワシ『ひいいいっ! 痛いよぉぉ』

しんのすけ「んもーなにしてるの! 同じところぐるぐる回って」

ヨワシ『そ、そんなぁ、だって……』

フクスロー(ボールの中)『しんのすけ、今のマサオくんは混乱状態になっているんだ!』

しんのすけ「いんらん?」

フクスロー『混乱だよっ!』



328:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:45:51.80 ID:qti2uYgQ0

プルメリ「やっと気付いたんだね。今のはあやしいひかりっていう技でね、光を浴びたポケモンを惑わして混乱状態にさせるのさ」

フクスロー(ボールの中)『しんのすけ、このままじゃマサオくんが不利だ! ボクを代わりに出すんだ!』

しんのすけ「ほーい! そーゆーわけだから、戻っていいよー」

ヨワシ『う、うんっ!』シュンッ

しんのすけ「カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

フクスロー『大試練前なのに、とんでもない敵が現れたな……』バサバサッ

プルメリ「ゴルバット、もう一度混乱させちまいな!」

ゴルバット「ゴルルッ!」バサバサッ!

パァァーーッ!

フクスロー『そうは行かないよ!』サッ

カザマは目を閉じて移動して回避! 更にはっぱカッターを繰り出す!

プルメリ「エアカッターで撃ち落としちゃいな!」

ゴルバット「ゴルッ!」バサバサッ!



329:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:46:29.02 ID:qti2uYgQ0

ヒュンヒュンヒュンッ

フクスロー『おっとっとっ、今のは囮さ! 本命はこっちだ!』

フクスローが一気にゴルバットへ距離を詰め、みだれづきを放つ!

ズドドドドッ!!

ゴルバット「ゴッ、ゴルッ?!」

プルメリ「あやしいひかりで振りほどいちまいな!」

ゴルバット「ゴルルッ!」パァァーッ

フクスロー『うわっと! 危ない危ない!』バサッバサッ

フクスロー『しんのすけ! 今のうちにマオさんから貰った、くさのZワザを使うんだ!』

しんのすけ「ブ・ラジャー!」



330:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:47:09.12 ID:qti2uYgQ0

バッ バッ ブリッ ブリッ パァァッ バァーン!

ピカッ! ゴウッ!!

カザマは Zパワーを 身体に まとった!

カザマが 解き放つ
全力の Zワザ!

ブ ル ー ム シ ャ イ ン エ ク ス ト ラ !

しんのすけ「カザマくん! ファイヤーッ!」

フクスロー『新しいZワザだ! 行くぞっ!』

カザマがZパワーを周囲へ放出すると、次々と花が咲き乱れていく! そして日光がゴルバットに照射され、どんどん威力を増していく!

パァァァッ!!

ドゴォォォン!!

ゴルバット「ゴルーッ!!」

ゴロゴロゴロ……ガクッ

プルメリ「……チッ、Zワザとはね。やるじゃない」



331:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 15:47:46.58 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「えっへん」ドヤッ

プルメリ「威張ってるんじゃないよ、今のはほんの脅しさ。次、ジャマしたら本気でやっちまうから」ギロッ

スタスタ

フクスロー『スカル団幹部か……1匹だけでも、Zワザを使うほどの厄介さがあるなんて……』

しんのすけ「ねえねえ、スケスケおパンツ団のおねいさん、髪解いたらもっとキレイになると思わない?」

ロトム図鑑「いや、あのままでも充分イケると思うぞ」

フクスロー『ちったあ緊張感持てよお前ら!』



332:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 16:59:47.57 ID:qti2uYgQ0

命の遺跡

しんのすけ「ここがいせき?」

バーネット「しんのすけ君!」

しんのすけ「お? 今度は何?」クルッ

テクテク

バーネット「リーリエが迷ってたから連れてきちゃった!」

リーリエ「ほしぐもちゃんのため、やってきました……! ご覧のとおり、連れてきてもらったのですが」

バーネット「ホテルしおさいでの待ち合わせでも迷っていたのよね」

しんのすけ「やっぱり迷ってたんだな」



333:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:00:24.90 ID:qti2uYgQ0

ロトム図鑑「だから言ったとおりじゃん? だいたい迷うって」

バーネット「あはは、まぁスカル団を見かけて避けていたのが理由らしいけど」

しんのすけ「ホントにそうかな……?」ジロー

リーリエ「……そんな目で私を見ないでください」

バーネット「じゃね! わたしはこれから、ロイヤルマスクの試合があるの!」テクテク

しんのすけ「またねー!」フリフリ

バーネット「……それにしてもロイヤルマスクって……覆面の下、どんな顔かしら?」ブツブツ

しんのすけ「バーネットのおねいさん、ニブい!」



334:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:04:15.85 ID:qti2uYgQ0

先へ進む2人……。

リーリエ「しんちゃん、奥にあるのがアーカラの守り神、カプ・テテフさんの遺跡ですよ」

ほしぐもちゃん「ピュイ!」

リーリエ「もう…… メレメレ島でも、戦の遺跡に行こうとしたり……あなたにとって遺跡とは? 島の守り神さんとはなんですか?」

しんのすけ「元カノ?」

ロトム図鑑「あるいはストーカー」

リーリエ「それは絶対に違うと思います……」

スタスタ

ほしぐもちゃん「ピュイ!」

しんのすけ&リーリエ「!」

ライチ「あら? 確か、ククイの……」

リーリエ「わたし、リーリエです。ククイ博士の助手をしています」ペコリ

しんのすけ「おねいさん、オラを焦らすなんてひどい~」

ライチ「ごめんごめん! わざわざ会いに行ったのに。カプ・テテフに呼ばれて、遺跡をきれいにしていたのさ」



335:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:06:11.94 ID:qti2uYgQ0

ライチ「しんのすけ……アローラの人を、ポケモンを知ってくれてありがとう」

しんのすけ「オラ、おねいさんのことが知れればそれで……」クネクネ

リーリエ「し、しんちゃん……」

ライチ「ま、それはそれで嬉しいけど……」

ライチ「さてと、アーカラの3人のキャプテンの試練をこなし! 挑むはしまクイーン、ライチの大試練! アーカラで一番ハードなポケモン勝負、ガツンといくよ!」

しんのすけ「ほいっ!」キリッ

ライチ「お、切り替えがいいね! アタシに見とれてたらどうしようと思ってたけど、中々いい目つきじゃないか!」

しんのすけ「それほどでも!」

しんのすけ(大試練勝ったらライチおねいさんとおデートできるかもしれないし)

ライチ「あたしらのゼンリョク、あんたらにぶつけるよ!」

ライチ「ライチさんの相棒はごつくてかわいい、いわタイプのポケモンばかりさ!」スッ

しんのすけ「オラのお友達は、性格がいろいろ変わってるポケモンばかりだゾ!」スッ

リーリエ(あなたがそれを言うんですか……)

しまクイーンの ライチが
勝負を しかけてきた!



336:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:15:33.08 ID:qti2uYgQ0

ライチ「ノズパス! 出番だよ!」ヒョイッ

ポンッ

ノズパス「ノズー……」

しんのすけ「カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

フクスロー『二つ目の大試練、気を引き締めて行こう!』バサバサッ

リーリエ「あ……カザマさん、進化したんですね!」

しんのすけ「せんてひっはい、だよカザマくん」

フクスロー『それを言うなら先手必勝、だろ! 負けてどうするんだ!』

フクスロー『行くぞっ、はっぱカッター!』バサッ

ライチ(命令しないで飛び出した? でも、なにか仕掛けてくるね)



337:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:16:21.76 ID:qti2uYgQ0

ライチ「ノズパス、攻撃を耐えながらでんじはだよ!」

バババババッ!

ノズパス「ノズッ……ノズズッ!」バチッ!

バチチチッ!

フクスロー『うっ!?』バチッ

フラフラフラ

しんのすけ「どしたの?」

フクスロー『かっ、からだが……しびれて……』ビクッビクッ

ライチ「そのままいわなだれ!」

ノズパス「ノズッ!」バッ

ゴロゴロゴロッ!!

フクスロー『ぐああっ!』ズンッズンッ

しんのすけ「カザマくーん!」



338:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:19:07.82 ID:qti2uYgQ0

リーリエ「ノズパスさんっていわタイプのはずですが、なぜでんきタイプの技も使えるのでしょう……?」

ライチ「ノズパスは磁力と強い関わりがあるポケモンだからね。だから電気のワザも使えるのさ」

ロトム図鑑「まさしくひこうタイプのカザマは絶好のカモってか」

フクスロー『うまくない! だいたい僕はくさ・ひこうだよ!』

フクスロー(だけど、相手がいわタイプならあのワザが抜群に効くかもしれない……!)

ライチ「ノズパス、スパークだよっ!」

ノズパス「ノズ-ッ!」バッ

ノズパスは電撃をまといながら、カザマへと突進する!

フクスロー(今だっ!)

シュルシュルシュル
ガッ!

ノズパス「ノズッ?!!」フラッ ドスンッ

リーリエ「地面から草が……!」

ライチ「これは……くさむすび!」

しんのすけ「あれ? とーちゃんからもらったわざマシン、カザマくん使ったの?」

フクスロー『お前が覚えさせる気配見せないから、僕が勝手に使って覚えたんだよ!』ブルブル



339:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:21:56.00 ID:qti2uYgQ0

ノズパス「ノッノズッ……」

ライチ(あのフクスロー、厄介なワザ覚えてるね。くさむすびは重ければ重いほど威力を増していく上、くさタイプの技だからノズパスには効果抜群だからね)

フクスロー『もう一度――はっぱカッターッ!』バッ

バババババッ!

ノズパス「ノズ-ッ!!」ザクザクザク!

フクスロー『ダメ押しでもう一度、くさむすびだっ!』

シュルシュルシュル
ズンッ

ノズパス「ノ、ノズッ……!」

ガクッ

フクスロー『よし、まず1匹だ……』ブルブル

しんのすけ「だいじょぶ? 戻る?」



340:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:22:50.68 ID:qti2uYgQ0

フクスロー『いや……次に繋げてから引っ込むよ。フォア・ザ・チームさ』

しんのすけ「フォーザち○ちん?」

フクスロー『フォア・ザ・チーム! チーム全体が勝つために、一人ひとりが役割を背負うってことだよ。ちなみに僕は、いかに相手の戦力を削いでいくかっていう役割をしてるんだ』

しんのすけ「マサオくんとネネちゃんは?」

フクスロー『そりゃ、もちろん――』

ヨワシ(ボール)『えっ? 僕に役割なんてあるの?』

ヌイコグマ(ボール)『ネネも、今知ったけど』

フクスロー『』ガクッ

フクスロー『今はテキトーに戦ってくれればそれでいいよ……』

ライチ「さて、次だよ! ガントル!」ヒョイッ

ポンッ

ガントル「ガンガンッ!」ズシンッ

ライチ「麻痺してる今のうちに――ガントル、ロックブラスト!」

ガントル「ガンガーンッ!」ドンッ!



341:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:24:28.44 ID:qti2uYgQ0

ヒューッ

フクスロー(せめてもう一発っ!)バッ

ライチ(ん、またくさむすび!)

シュルシュルッ

ライチ「ガントル、かわして!」

フクスロー『させるかっ!』

ゴッ!!

フクスロー『ぐうっ……』フラッ ドサッ

リーリエ「!」

しんのすけ「カザマくんっ!」

ガッ!

ガントル「ガ、ガンッ!」フラッ ドスンッ!

ライチ「遅かったか……」

フクスロー『しんのすけ……僕ができるのはここまでだ。後はネネちゃんとマサオくんに任せるよ』

しんのすけ「ほいっ」



342:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:25:12.98 ID:qti2uYgQ0

ライチ「とりあえず、これでそれぞれ1匹ずつ倒れたね。さ、次のポケモン、出しなよ」

しんのすけ「よーし、ネネちゃん、レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

ヌイコグマ『今度は私が相手よ!』

リーリエ「あのポケモンさん、しんちゃんの新しい仲間ですね」

ライチ「ガントル、もう一度ロックブラスト!」

ガントル「ガンガンッ!」ドンッ!

ヌイコグマ『きゃっ!』ドッ!

ヌイコグマ『痛いじゃないの! なにするのよ!』

ガントル「ガンガンッ!」ドンッ!



343:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:25:59.68 ID:qti2uYgQ0

ヌイコグマ『いたいっ! だから』ドッ

ガントル「ガンガンッ!」ドンッ!

ヌイコグマ『やめてってば!』ドッ

ガントル「ガンガンッ!」ドンッ!

ヌイコグマ『…………』ドッ

ブチッ

ヌイコグマ『うがああああああ!!』ドドドド!!!

ガントル&ライチ「!?」

バキッ!

ガントル「ガンッ!?」フラッ

ヌイコグマ『やめろっつってんだろがこの漬物石が! さっきから岩ばっか撃ちやがって!』ドカッ! ボカッ! ドカッ! ボカッ!

ガントル「ガ、ガンッ! ガンッ!」

しんのすけ「ほうほう……」

ロトム図鑑「がまんの限界だったようだな……」



344:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:26:59.60 ID:qti2uYgQ0

ヌイコグマ『おりゃああああっ!』グオオッ

ブゥンブゥンブゥンッ!

ガントル「ガンッ! ガンッ!」

リーリエ「あんなに重そうなポケモンさんを、片手で振り回すなんて……」

ヌイコグマ『おんどりゃあああっ!』バッ!

ズズンッ! メキメキ

ガントル「ガ……ガガ……」ピクピク

ヌイコグマ『ゼェ……ゼェ……』

ライチ「アンタのヌイコグマ、すごいパワーだね……アタシにもビリビリ伝わってきたよ」

しんのすけ「ま、ネネちゃんですから」

ライチ「だけど、ロックブラストを我慢してる間、ヌイコグマはずいぶん傷ついたみたいだね。こっちも早いとこ片付けておこうか」スッ

ライチ「ラストだよ、頑張ってルガルガンっ!」ヒョイッ

ポンッ

ルガルガン(夜)「ワオーンッ!」



345:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:28:20.28 ID:qti2uYgQ0

ライチ「ルガルガン、いわおとし!」

ルガルガン(夜)「ワンワンッ!」グワッ

ヌイコグマ『きゃーっ!』

ゴロゴロゴロッ!!

ヌイコグマ『も……ダメ』ドサッ

しんのすけ「ネネちゃん……すごいタンコブ」

ヌイコグマ『突っ込むところそこじゃねーだろ!』

ライチ「どうやらお互いにあと1匹、だね」

フクスロー『僕にネネちゃんが倒れちゃったか……後はマサオくんだけか』

ヨワシ(ボール)『う、嘘でしょ?!』

しんのすけ「マサオくん! レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

ヨワシ『そんなぁ、無理だよぉ』ビクビク

ヌイコグマ『無理でもやるしかないの! 戦わなかったらおにぎりの具の刑よ!』

ヨワシ『ね、ネネちゃんひどいや……』



346:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:29:34.23 ID:qti2uYgQ0

ライチ「それが最後の1匹? でも、すぐに終わらせるよ!」

バッ バッ ガシィン! ガシィン! ジャーン!

リーリエ「あのポーズは……」

フクスロー『マズイ! Zワザだっ!』

ルガルガンは Zパワーを 身体に まとった!

ルガルガンが 解き放つ
全力の Zワザ!

ワ ー ル ズ エ ン ド フ ォ ー ル !



347:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:30:17.82 ID:qti2uYgQ0

ライチ「ルガルガンっ!」

ルガルガン「ワオオオオン!!!!」

Zパワーを持ったルガルガンがジャンプすると、両手を広げた! その両手の中に、磁力で引き付けられるように周囲から次々と岩石が集まってくる! 
やがて集まった岩石はルガルガンの何十倍もの大きさを誇るひとつの岩石となった!

ヨワシ『ひっ、ひいいいいっ!』

ルガルガン「ワオッッ!!」

ブンッ

ヒュウウウ

しんのすけ達「マサオくんっ!」

ヨワシ『うわあああっ!』

ズ ズ ン ッ !



348:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:31:56.23 ID:qti2uYgQ0

リーリエ「ど、どうなったのでしょうか……?」

ほしぐもちゃん「ぴゅ……」

ゴゴゴ……

ヨワシ『うっ……ううっ』フラフラ

ライチ「ん……!」

フクスロー『まだ立ってる!』

ヨワシ(も、もう無理……だよ)

ヌイコグマ『倒れちゃダメっ! マサオくんっ!』

フクスロー『そうだよっ! 今、いわタイプに対抗できるのは君だけなんだ! 君だけが頼りなんだよ!』

ヨワシ『もうできないよぉ……力が出ないよぉ』

ライチ「ルガルガン、そろそろトドメ行くよ!」

ルガルガン「ワンッ!」ダッ!

ヌイコグマ『やばっ! 来たわよマサオくん!』

フクスロー『なんでもいいから反撃するんだ!』

ヨワシ『無理だよぉぉ……』



349:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:33:49.99 ID:qti2uYgQ0

ロトム図鑑「ここで負けると刺身になって今晩の夕食になるかも……」

ヌイコグマ『余計なこと言ってんじゃねぇよブタ!』

しんのすけ「ディグダの穴にいた白いポケモンが、マサオくんを見たらなんて言うんだろうなぁ」ボソッ

マサオ『……え?』ピクッ

――マサオ

フクスロー『そ、そうだよ! 君のことだって覚えてるはずだよ! また会った時も、そうやって惨めな姿で再会する気か?!』

しんのすけ「決めるときは決めちゃったほうがかっこいいゾ!」

――私も、しんのすけさんたちの仲間になりましたの。一緒に戦いましょう!

ルガルガン「ワォォンッ!」グワァァッ

しんのすけ「マサオくんっ! 男見せろーっ!!」

――マサオさん、素敵よ!


プッツ-ン



350:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:35:08.45 ID:qti2uYgQ0

ヨワシ『――ッッ!!』カッ

ルガルガン「ワンッ?!」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ヌイコグマ「な……なに?!」

リーリエ「マサオさんが一瞬光ったと思ったら――これは地震ですか?!」

しんのすけ「進化?」

フクスロー『いや、違うよ。これは……!』

ライチ「まさか……!」



351:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:36:16.06 ID:qti2uYgQ0

~その頃、せせらぎの丘にて~

ポチャン

スイレン(しんのすけさんとハウさんは、そろそろライチさんと戦っている頃でしょうか)

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

スイレン「……!」ピクッ

ザザザザザザッ!!

スイレン「ヨワシたちが――!」

スイレン(この島のどこかで、誰かが群れを率いる力を得たヨワシが出てきたのでしょうか? でも、誰が?)

スイレン(まさか……!)



352:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:37:22.76 ID:qti2uYgQ0

~場所は戻って命の遺跡前~

ザザザザザッ

ヌイコグマ『なに……これ!?』

フクスロー『ヨワシの群れだ!』

リーリエ「マサオさんにどんどん集まっていきます!」

ズズズズズッ!!

しんのすけ「おおーっ!」

しんのすけたちの目の前には、大勢のヨワシの群れに囲まれて、ひとつのポケモンの姿となったマサオの姿があった!

ヨワシ(群れた姿)『ぶ っ 飛 ば す ぜ ベ イ ベ ェ ! ! !』



353:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:39:19.75 ID:qti2uYgQ0

ライチ「このタイミングで、ヨワシに群れが集まるなんて……!」

リーリエ「本で読んだことがありますが……初めて見ました! 大迫力ですっ!」

ほしぐもちゃん「ピュイ!」

ヨワシ『うりゃあ!』ドッ!!

群れたマサオの口から、ハイドロポンプクラスの威力が伴った水鉄砲がルガルガンに襲いかかる!

ルガルガン「ワ、ワンッ?!」

しんのすけ「マサオくん! オラと一緒にZワザ行くゾ!」

ヨワシ『おうよ!』



354:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:40:07.38 ID:qti2uYgQ0

バッ バッ プリッ プリィ~プリィ~ バァーン!

マサオは Zパワーを 身体に まとった!

マサオが 解き放つ
全力の Zワザ!

ス ー パ ー ア ク ア ト ル ネ ー ド !

しんのすけ「マサオくん! ファイヤーッ!」

Zパワーを得たマサオを中心に、水が次々と溢れ出て、ルガルガンを水中に引きずり込む!

ヨワシ『派手に行くぜ! イェーイ!』

そしてマサオがひとつの水の流れとなってルガルガンに突進すると、巨大な水の渦となってルガルガンを巻き込む!

ゴゴゴゴゴ!!!

ルガルガン「ワ、ワンワンワンッ!」ドカドカドカドカッ!!!

バシャッ シュウウウ

ヨワシ(単)『……ハァ、ハァ』

ルガルガン「」ピクッピクッ

リーリエ「」ポカーン



355:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:40:59.56 ID:qti2uYgQ0

ライチ「……」

ライチ「すてき、ね」フゥ

ヨワシ(単)『ぼ、ぼく……やったの?』

ヌイコグマ『うんっ! すごいわよマサオくん! 見直したわ!』

フクスロー『君はやれば出来るじゃないか!』

しんのすけ「さすがマサオくん、スイッチが切り替わるとホントすごいよね」

ヨワシ『え、えへへ……』テレテレ

ロトム図鑑「今晩の食卓に並べられる事態は免れたか……」

げ    ん

こ    つ

ヌイコグマ『いい加減にしなさいよこのブタ!』

ロトム図鑑「じょ、ジョークなのに……」



356:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 17:42:04.32 ID:qti2uYgQ0

ライチ「今のヨワシのように、ゼンリョクを出し切ってこそ、更なる輝きを得るからね」

ライチ「あんたら最高だね!」ニコッ

しんのすけ「いやぁそれほどでもぉ」

ライチ「はい! いわタイプのZクリスタル……イワZを授けましょう!」

しんのすけは イワZを 手に入れた!

しんのすけ「正義は勝つ! ワッハッハッハッ!」

大 試 練 達 成 !



357:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:14:12.20 ID:qti2uYgQ0

ライチ「いわタイプのZパワー……引きだすのはこの動き――腰のひねりと、力強さがポイントだからよくみていて……」

バッ バッ ガシィン! ガシィン! ジャーン!

ライチ「…………」ニヤッ

しんのすけ&リーリエ「…………」ポカン

ロトム図鑑(あんなポーズ取ってるから結婚できないんだな)

ライチ「いい感じに使ってよ、いわタイプ……硬くて、ゴツくて、攻撃するのが得意……アタシとはあんまり似てないけど、かえって惹かれるんだよ」

しんのすけ「ギャップ萌えという奴ですな」

ほしぐもちゃん「ピュイ!」

リーリエ「しんちゃんが大試練を達成できたことが、本当に嬉しそうですね」



358:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:15:17.27 ID:qti2uYgQ0

ライチ「で、リーリエ。変なコト聞くかもしれないけど、トレーナーでもないアンタがどうして命の遺跡に?」

リーリエ「あっ、このコ……遠くからやってきたのです。元の住処に戻したいのですが、何もわかっていなくて……」

リーリエ「で、遺跡が気になるようですから、なにか手がかりになればと……」

ライチ「珍しいポケモンだね」チラッ

ライチ「カプ・テテフは守り神といえど、暴れたりもするポケモン。会おうとするなんて、彼らより強いポケモンぐらいよ」

ほしぐもちゃん「くう?」

ライチ「……まさかね」フフッ

ライチ「あんたらの旅がよき驚きであふれ、さらなる優しさに包まれるように」

しんのすけ「オラ、ライチおねいさんの優しさに包まれるのならそれで……」

ライチ「ふふっ、ありがとう」ナデナデ

ライチ「リーリエ、送るわ。トレーナーじゃないのにポケモンのためにがんばる人って好きだから、応援しないとね!」

しんのすけ「ええっ!? じゃあオラ、トレーナーやめます!」

フクスロー『こらこらこらーっ!!』

リーリエ「そういう意味での好きじゃないと思います……」



359:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:16:45.86 ID:qti2uYgQ0

命の遺跡付近

テクテク

ハウ「わーライチさん! リリィタウンのハウです! 勝負させてー!」ダダダ!!

ライチ「あら、アンタはハラの孫ね」

しんのすけ「よ!」

ハウ「あーしんのすけー! 大試練が終わったのー?」

しんのすけ「まぁね」

ハウ「じゃー先にハノハノリゾートホテルに行っててー。おれも後で来るからってエーテル財団の緑の人に言っといてよ」

ライチ「エーテル財団……? なんの用だか分からないけど、いってらっしゃい、しんのすけ」



360:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:17:55.08 ID:qti2uYgQ0

リーリエ「エッ……エーテル財団ですか……? あっ、あの、わたし、ハウさんの勝負も見ていきます」ビクッ

リーリエ「ポケモンさんがキズつくのは苦手ですけれど……しんちゃんやハウさんのポケモンさん、ひたむきですから……」

しんのすけ「えー? おねいさん、来ないの?」

ライチ「ハウの大試練しなくちゃいけないからね。大丈夫、しんのすけ達がこの島を出るときには見送りに行くから」

しんのすけ「ほっほーい」

ハウ「じいちゃんみたいにおれ、強くないけどーニャヒートたちのいいところ、引きだすー!」

ライチ「ハウはハウでしょ。しまキングハラさんの孫とか関係なしに、ハウたちのゼンリョクだしなよ」

しんのすけ「じゃ、そゆことでー!」タタタッ

ライチ「空間研究所の先にある橋を渡ればハノハノリゾートよ! 気をつけてね!」



362:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:21:15.29 ID:qti2uYgQ0

ハノハノリゾート ホテル

しんのすけ「でけー」

ロトム図鑑「予約は一年先まで一杯。それも一泊だけでとてつもない値段がかかるそうだ」

しんのすけ「ま、オラんちには無縁の場所ですな」

???「お待ちしておりました」

しんのすけ「あんた誰?」

???「いやいや、これは失礼。あいさつが遅れました。わたし、ザオボーと言います」

しんのすけ「ああ、ヨシりんとミッチーコンビに困らされていた、ヘンなグラサンかけてたおじさんか!」

ザオボー「ヘンなグラサンは余計です」



363:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:21:50.63 ID:qti2uYgQ0

ザオボー「以前、あなたに素晴らしいものをお見せすると言いましたよね? その素晴らしいものとは……エーテルパラダイス!!」

しんのすけ「パラダイス?」

ザオボー「そう、エーテルパラダイスとは、アローラの海に浮かぶ楽園! ポケモンを保護するための人工の島!」

ザオボー「わたしが約束を守る大人だと証明するために、エーテルパラダイスに来ますよね!?」

しんのすけ「…………」

~しんのすけの妄想~

おねいさんA「エーテルパラダイスにようこそ!」

おねいさんB「ディグダの穴では私たちを助けてくれてありがとう!」

おねいさんC「お礼に高い高いしてあげる!」

しんのすけ「おーーーーーっ!」



364:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:22:44.50 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「行きます行きます!」ギンギンッ

ザオボー「ええ! ええ! お乗りください。エーテルパラダイスはすごいですよ」

しんのすけ(あれ? でもエーテルってどっかで聞いたことあるよーな)

ダダダッ

ハウ「待ってー! おれも連れてってー!」

しんのすけ「ハウくん早っ! それにライチおねいさんとハカセも」

ザオボー「あら? しまクイーンのライチさんまでお見送りとは」

ライチ「島巡りをするトレーナーは、しまクイーンにとってかわいい子供みたいな存在だからね。……結婚したことないけどさ」

しんのすけ「だぁからオラが貰ってあげるってー」

ライチ「ふふっ、15年待ってくれるならね」

ライチ「いいかいふたりとも、競う相手は、自分自身。ともに歩むのは、ポケモンだよ」

しんのすけ「オラ、今後の人生はライチおねいさんと歩いていきたいと思いますぅ」

ライチ「そのセリフ、15年たったらもう一度聞かせてよ。そうしたらライチさんも、その気持ち、ゼンリョクで応えてあげるからさ」



365:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 19:23:22.96 ID:qti2uYgQ0

ハウ「博士はー?」

ククイ博士「ボクにはやるべきことがたくさんあるからね! ボクの代わりに、すごいといわれる財団のテクノロジーを見てきてよ」

ククイ博士「うーん……そうだな! 今度は次の島……ウラウラ島のマリエ庭園で会おうぜ!」

ハウ「うん! さよならーアーカラ島ー! なんかあれば、また戻ってくればいいだけだもんねー」

ザオボー「それでは、しばしのあいだ、船旅をお楽しみください。……連絡船ですけどね」

しんのすけ「機内食とか出る? 指名料取られる?」

ザオボー「出ませんし何を指名するんですか……」



366:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:21:16.61 ID:qti2uYgQ0

…… …… ……
【アーカラ島→エーテルパラダイス】
…… …… ……

エーテルパラダイス 船着場

ザオボー「さあさ、おふたりさま。エーテルパラダイスでございます」

ザオボー「エーテルパラダイスはポケモンを保護するため、最新の技術をつぎこんでいるわけなのです。地下ではポケモン保護のために、新しいモンスターボールを開発していたりもします!」

ザオボー「……もっとも、エーテルパラダイスではモンスターボールは使えませんがね。ボールの捕獲機能を封じる、妨害電波を出しておりますよ」

ロトム図鑑「ホントだ、ポケチューブが見れない」

ザオボー「ネットもセキュリティの都合で遮断しております。特定の回線しか使えませんよ」

しんのすけ「…………」ガックリ

ハウ「どうしたのー? しんのすけー」

ザオボー「おやおや、船旅で酔われましたかな? 医務室へお連れしましょうか?」

しんのすけ「ううん、オラのそーぞーしてたパラダイスとゼンゼン違ってたから……」

ザオボー「????」



367:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:22:10.64 ID:qti2uYgQ0

ウィーン ガシャンッ

???「ザオボーさん」

しんのすけ「!」ピクッ

ザオボー「ちょっとちょっと! わたしのことは名前ではなく、肩書きでお呼びなさい!すごさを伝えてほしいのです!」

???「はい、支部長……」

しんのすけ「へいへいおねいさん! オラと一緒に愛のパラダイスを築き上げませんか?」

???「え? え?」キョトン

ザオボー「こらこら、大人同士の会話を邪魔しちゃいけませんよ」

しんのすけ「おじさんもオラとおねいさんの会話を邪魔しちゃいけませんよ」

ハウ「あれー? しんのすけってライチさんと結婚するんじゃなかったのー?」

しんのすけ「ライチおねいさんはライチおねいさんだもん」

ハウ「都合のいい考え方してるなー」

ザオボー「ちょうどいいです。わたしはアーカラ島でのポケモン保護について、代表にアッピールしてきます。そのコたちを案内しつつ、代表のもとにお連れしなさい」



368:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:23:41.78 ID:qti2uYgQ0

テクテク ガシャッ ウィーン

???「ふう……」

クルッ

ビッケ「ようこそ、しんのすけさん、ハウさん、わたしはビッケです」ニコッ

しんのすけ「えへえへぇ、初めましてオラ野原しんのすけ5歳……あれ?」

ハウ「ってなんでなんでーおれたちのこと知ってるのー?」

ビッケ「ええ、アローラでのこと、しんのすけさんのお父さんに教わりました。ハウさんも、ポケモン保護のお手伝いをなされたとか」

しんのすけ「オラのとーちゃん知ってるの?」

ビッケ「はい、彼は――」

ひろし「よう、お前たちもここに来たのか!」

しんのすけ「あれっ? とーちゃん!?」

ロトム図鑑「別名、あきりきたりの顔の男」

ハウ「あ、そっかー。おじさんもエーテル財団のお仕事してたんだっけー」

ひろし「お前、ビッケさんに失礼なことしてないだろうなぁ?」



369:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:25:17.08 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「まーさーかー」

しんのすけ「ハッ、もしかしてビッケおねいさんはとーちゃんの不倫相手!?」

ひろし「バカっ! 違うよ! ビッケさんは俺の上司だよ!」

しんのすけ「ほうほーう……」ジロー

ビッケ「しんのすけさん、大丈夫ですよ。野原さんとは、あくまで上司と部下の関係で、それ以上はなにもありませんから」ニコニコ

ひろし「そうだよ、まったく……」

しんのすけ「でも、ビッケおねいさんが新しいママならいいかも」

ひろし「こらっ!」

ひろし(しんのすけに同感だけど)

ビッケ「あはは……それでは上のエントランスにまいりますね」

ビッケ「ポチッとな!」ポチッ

しんのすけ「上にまいりまーす」



370:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:25:59.38 ID:qti2uYgQ0

エーテルパラダイス エントランス

ひろし「ここはエントランスだ。この先にある受付で、ポケモンを元気にできるんだ」

ビッケ「しんのすけさん、ハウさん、島巡りで試練をこなし、チャンピオンを目指すということは、11歳なんですね」

しんのすけ「オラは5歳だよー」

ハウ「11歳になるとー望めば島巡りに挑めるんだー! しんのすけは例外だけどー」

ハウ「いつか本気のじーちゃん倒したいけど、強すぎるからなー!」

しんのすけ「オラ、おねいさんたちにキャーキャー言われたくて島巡りしてますぅ」

ひろし「お前、そんな理由で島巡りしてるのかよ……」

ハウ「しんのすけらしいっちゃらしいけどねー」

ビッケ「そう……ですよね。ハウさんぐらいになれば自分の考えで行動しますよね。なんといっても、トレーナーはポケモンの親、ですものね」

しんのすけ&ひろし&ハウ「????」

ビッケ「ではみなさん、上の保護区に参りますね。ぽちっとな!」



371:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:26:34.06 ID:qti2uYgQ0

エーテルパラダイス 2F保護区

サニーゴ! ヘアッ!

ビッケ「エーテルパラダイスでは、ポケモン保護のためモンスターボールの使用を禁止しております」

ハウ「保護区ー!」

しんのすけ「家の中なのに木とか水とかあるね」

ひろし「ま、保護区だからな。ポケモンにとって過ごしやすいように工夫しているのさ」

ビッケ「ここでは、スカル団に襲われたポケモンをかくまったり――守るべきポケモン、例えばサニーゴですね。ドヒドイデというポケモンに襲われて大変なのです」

ビッケ「わたしのポケモン図鑑を読みますね」

ドヒドイデ

12本の足で 海底を はう

ドヒドイデの はったあとには サニーゴのカスが 散らばっている

ハウ「自然には厳しい一面もあるって、じーちゃん言ってたしなー」



372:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:27:10.75 ID:qti2uYgQ0

ハウ「でもさ、エーテル財団で全てのポケモン守れるのー?」

ひろし「鋭い指摘だな、ハウくん。ここで働いている身で言うのもなんだけど、全てのポケモンを守りきるっていうのは難しいことなんだよ。必ず、どこかでほころびが出ちゃうもんなんだ」

ビッケ「そうですね、自然のバランスもありますし。人がどこまで関わるのか、難しい問題ではありますね」

ロトム図鑑「私が保護されたら、ハノハノリゾートのスイートルームクラスの待遇にして欲しいものだな」

しんのすけ「いいなあ、オラも」

ひろし「お前らは保護されるような心配はないだろ」

ハウ「エーテル財団すごいー。でね、思ったんだけど、どうしてアローラ地方に来たのー!?」

ビッケ「さあ……? 代表はなにをお考えなのか、わかりにくい方ですから。代表のルザミーネでしたら、保護区にいらっしゃいますから是非お会いになってください」

ひろし「くれぐれも失礼の無いようにな」



373:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:28:00.22 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「ルミザーネって人、どこにいるんだろ?」

ひろし「ルザミーネさんだ。あそこにいる、ポケモンに囲まれた金髪の人がそうだよ」

???「愛おしいポケモンたち……わたくしが守ってあげます。深い、深い愛で……」

しんのすけ「ほっほーい! ルミザーネさーん」

ひろし「バカっ、ルザミーネさんだ!」

???「おや?」

ひろし「あ、どうも、代表」

ビッケ「代表、お連れいたしました。この子がしんのすけ君で、こちらの子がハウくんです」

ルザミーネ「しんのすけくんに、ハウくんね。エーテル財団の島、エーテルパラダイスへようこそ」

ルザミーネ「わたくし、代表のルザミーネ。お会いできて、うれしいの」



374:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:28:43.91 ID:qti2uYgQ0

ルザミーネ「あなたたちのように、島巡りでポケモンと知りあう人もいれば、身勝手な理由で、ポケモンを傷つけたりお金もうけをする、残念な人たちもいる……」

ルザミーネ「ですから、わたくしがかわいそうなポケモンたちの母となり、愛情を注ぎ込むのです。アローラから遠く離れた世界にいるポケモンにもわたくしが愛してあげるの」

しんのすけ「いやーオラもかーちゃんより、おねいさんのママになって愛情を注がれたいですぅ」

ひろし「こらっ」

ルザミーネ「うふふ、あなたみたいな素直なコ、私好きなの。でもその服、ちょっと地味だから、今度ぴったりな服を一緒に選んであげる」

しんのすけ「はい! 喜んで!」

ルザミーネ「あらあら、かわいい」ナデナデ

ひろし「ぐぬぬ……うらやましいぞ、しんのすけ」

ハウ(なるほどーしんのすけはおじさん似なんだなー)

ロトム図鑑「血筋か……」

ルザミーネ「でもね、しんのすけくん。私はもう40を越えてますのよ? おねえさんなんて歳じゃないわ」

しんのすけ「あはーえへえへ……え?」

しんのすけ&ひろし&ハウ&ロトム図鑑「ええーーーーっ!」



375:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:30:01.26 ID:qti2uYgQ0

しんのすけ「嘘だ……かあちゃんより若く見えるのに」

ひろし「あぁ……現代のアンチエイジングってここまで進んでるのか」

ロトム図鑑「そうか、彼女は毎日あおいポロックを山盛り食っているのだな」

ひろし「んなわけねーだろ!」

しんのすけ「ところで、おねいさんってオラのお友達に似てるね」

ハウ「あー、そういえば似てるよねー」

ルザミーネ「ふうん? 誰かしら?」

ハウ「リーリエって言うんだー。ルザミーネさんみたいに金色のながーい髪の女の子なんだよー」

ルザミーネ&ビッケ「!」

ひろし「へぇー」

しんのすけ「方向音痴で困った子でしてな。全く、親の顔が見てみたいですぞ」

ルザミーネ「ふふふ……それよりしんのすけ君。あなたはまだ幼いからいいこと教えてあげる」

しんのすけ「なになに? おねいさんの電話番号? メアド?」

ひろし「おいおい……」



376:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:30:38.62 ID:qti2uYgQ0

ルザミーネ「すべて、わたくしに任せればいいの。子供は大人の言うとおり……それが、幸せの近道です。だからしんのすけ君も、わたくしやひろしさんのような大人の言うことに従いなさい」

しんのすけ「いやァいいこと聞きました! オラ、ルザミーネおねいさんの言うことならなんでも聞いちゃいますぅ」

ルザミーネ「しんのすけ君は本当に素直でいい子ね……。あの子達に見習わせたいくらい」ナデナデ

しんのすけ「えへへー40越えててもいいや、もっとなでてぇ」

ハウ「なんでも聞くのっておねいさんだけでしょー」

ズズズンッ!!

ハウ「うえっ?」

ひろし「な、なんだ? 今の揺れ?」キョロキョロ

ビッケ「今の揺れ……地下から……でしょうか」

しんのすけ「ねぇ、あれなに?」

ルザミーネ「え――?」



377:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:32:38.36 ID:qti2uYgQ0

しんのすけが指さし、みんなが一斉に視線を集中させた場所。
その場所の空間が歪み、不思議な穴が開いていた。

ブゥゥゥン……!

その穴の中から、光が溢れると同時に、『なにか』が出てきた……!

ズズズズ……

???「…………」フヨフヨ

ハウ「なにあれー!?」

ジュルルルルッ

ひろし「あれは……ポケモン、なのか?」

???「…………」フヨフヨ

ルザミーネ「あなたは……」

???「じぇるるっぷ……」

しんのすけ「メノクラゲみたーい」

ハウ「そんなのんきなこと言ってる場合じゃないよー! ルザミーネさんもさがろー! なんか普通じゃないよー!」

ルザミーネ「…………」

ルザミーネ「……かわいそうに」



378:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:33:35.96 ID:qti2uYgQ0

ハウ「しんのすけー! あいつの相手頼める? おれ、ルザミーネさん守るからさー」

ひろし「お、おいっ、それこそ危ないんじゃないのか? 誰か他の職員呼んで――」

ハウ「そんなことしてる間に襲われちゃうよー! それともおじさん、ポケモン持ってんのー?」

ひろし「うっ……」

しんのすけ「とーちゃんのポケモン、トレーナーやめちゃったあと、実家に置いてきちゃったんだ。ま、ここはオラにまっかせなさい!」スッ

ひろし「しんのすけ、気をつけろよ!」

???「じぇるるっぷ……!!」ゴウッ

しんのすけ「カザマくん、レッツラゴー!」ヒョイッ

ポンッ

フクスロー『なんだあのポケモン……? 人間の女の子に見えるけど……』バサバサッ

???「じぇるるっ!」バッ

バシャッ

フクスロー『うわっ! 毒の攻撃か!?』サッ

ハウ「じゃああいつ、どくタイプのポケモンなのかー?」

フクスロー(それだけじゃない、あいつの纏ってるオーラは僕らが今まで戦ってきたぬしポケモンと同じものだ! どうなってるんだ?)



379:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:34:26.33 ID:qti2uYgQ0

ズズズズ……

???「じぇるるっぷ……」スゥー

ひろし「こ、今度はなんだ?」

ブゥゥゥン

謎の生き物の姿が透けていくと同時に、穴も次第に小さくなっていき、やがて消えてしまった。

ハウ「消えちゃった……」

フクスロー『なんなんだ、あのポケモン……』

しんのすけ「世にも奇妙なポケモンですな」

ルザミーネ「……やはりあのコが必要ね。連れ去られた あのコが……」

ハウ「ん? ルザミーネさんなにー?」



380:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:34:58.14 ID:qti2uYgQ0

ルザミーネ「今のはきっと、ウルトラビースト……ウルトラホールと言われる、定かでない次元の生き物……」ニィッ

ひろし「じゃああれが噂の……! つまり、別の世界のポケモンってところか」

ルザミーネ「あの時と同じ……見知らぬ場所に来て、苦しんで……そうみえたわ。そう! わたくしが助けて、深く深く、愛してあげないと」ギンッ

ルザミーネ「皆さん……丁重な対応、感謝いたしますわ」

しんのすけ「オラなんもしてないけどね」エッヘン

ひろし「威張るなよ……」



381:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:35:39.40 ID:qti2uYgQ0

ルザミーネ「ビッケ、ひろし、お二人は島巡りの途中でしたよね。次の島までお送りしなさい」

ビッケ「あっ、はい……!」

ルザミーネ「わたくしは、保護している愛しいポケモンたちがみんな無事なのか、見ます。あと、地下でなにがあったのか、ザオボーにも聞かないとね」

ルザミーネ「それと……わたくしのエーテル財団で、ウルトラビーストを保護できるよう、準備を進めないといけません」

ひろし「じゃあ、ウラウラ島まで送ってくぜ」

しんのすけ「おねいさん! またねー」フリフリ

ルザミーネ「ふふっ、そうね、いつかまた会いましょう……しんのすけ君」フリフリ

ガシャン ウィーン



382:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:36:19.35 ID:qti2uYgQ0

エーテルパラダイス 船着場

ハウ「まさかウルトラホールを見るなんて思わなかったー! 今度、バーネット博士に教えてあげよーっと!!」

ビッケ「アクシデントといっていいのか言葉に迷うところですが、そう言ってもらえてよかったです」

ビッケ「出会いを感謝して、記念にこれをお持ちください。マラサダですが……」

しんのすけ「オラ、おねいさんのお気持ちさえあればあとは要りません」キリッ

ハウ「じゃあおれ貰っちゃうねー」

ひろし「しんのすけ、頑張ったな。とーちゃんからご褒美だ」つ わざマシン90

しんのすけ「えーまたわざマシンー?」

ひろし「いらないのか? じゃあ俺が貰っちまうぞー?」

しんのすけ「あーんいるいるー!」



383:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:36:55.12 ID:qti2uYgQ0

ビッケ「あなたたちの島巡りが、ステキなものでありますように……」

ハウ「うん! ビッケさんありがとー!!」

しんのすけ「オラ、またビッケさんとルザミーネさんに会いにこっちに来ようかなー」

ひろし「また今度な、勝手に来て迷惑かけちゃダメだぞ」

しんのすけ「とーちゃんもうっかり浮気しないようにね」

ロトム図鑑「スクープ写真はいつでも撮れるからな……」

ひろし「するかっ!」



384:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:38:03.63 ID:qti2uYgQ0

連絡船

ハウ「はあーまだドキドキしてるよー。ウルトラホールとかビーストってホントなんだー! 世界広すぎー!」

ハウ「きっと次の島も、ワクワクドキドキでいっぱいだねー!」

しんのすけ「オラもビッケとルザミーネのおねいさんに出会えてドキがムネムネ~来てよかったー!」

ハウ「こりゃ、腹ごしらえをしておかないとだねー!」モグモグ

ハウ「ねーねーマラサダ食べるー?」

しんのすけ「おーありがとござますぅ」

しんのすけ「んーネネちゃんのママみたいにしつこいお味―」モグモグ

ハウ「そういえばさー、カバンにつけてるそのバッジってー」

しんのすけ「これ?」つカスカベ防衛隊バッジ

ハウ「ずっと気になったんだけど、それってなんのマークなのー?」

しんのすけ「カスカベ地方を守る、カスカベ防衛隊のマークだゾ。オラのお友達からもらったの。これを持ってると、いつでもどこでもカスカベ防衛隊なんだ」

ハウ「へぇーカスカベ地方って、しんのすけがこっちに来る前に住んでたところだよねー? おれ、カスカベ地方ってどんなところなのか気になってたんだー教えてよー」

しんのすけ「いいよー。オラが住んでたカスカベ地方はねー……」

【アーカラ島編 おしまい】



386:超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 2017/06/04(日) 21:39:58.75 ID:qti2uYgQ0

【おまけ】

しんのすけ「マサオくん、たくさんのヨワシくんと群れると強くなるんだねえ」

ヨワシ『まあね、僕たちはもともと群れで行動しているから』

フクスロー『スイレンさんが言うには、みずでっぽうでもハイドロポンプクラスの威力になるみたいだね』

ヌイコグマ『でも一番の変わりっぷりはアンタの性格よ。一体なにが起きたの?』

ヨワシ『僕でもよく分からないんだ。なんていうか、目の前が真っ白になったっていうか……』

しんのすけ「ますますカスカベのマサオくんっぽいな」

ヌイコグマ『ねぇマサオくん、群れた姿って、必ずあのでかい魚のようになるの?』

ヨワシ『え? どういうこと?』

ヌイコグマ『朴念仁ねえ、群れているときの姿形もマサオくん次第で変えられるんじゃない? って言ってるの』

ヨワシ『どうかな? 試したことないし』

フクスロー『でも、悪くない案だと思うよ?  姿形を変化させて戦えば、戦略の幅も広がるだろうし』

ヌイコグマ『もしできるなら、ピッピみたいな形に群れてみてよ! デカさとキュートさで勝負するっていうのもありじゃない?』

しんのすけ「じゃあオラ、カンタムがいい! マサオくん、カンタムの姿になってよー!」

ヨワシ『か、簡単に言わないでよ……』



しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」【その2】
元スレ
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496394783/
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