モバP「あずきたちと遊園地に遊びに出かける」

1: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:30:36.32 ID:kbzL+Evf0

▼前作・関連SS
響子「えへへ...♪今度のお仕事、楽しみだなぁ♪」

モバP「以前のお礼に奏を食事に誘う」


あずき「遊園地に到着っ♪みんな一緒に遊びに出かけるのは、久しぶりだよね」

忍「フリルドスクエアだけじゃなくて、個人でも忙しくなったからね」

柚「うんうん。みんな一緒にオフになることが、珍しくなったよね」

あずき「それに...今日は、特別ゲストもいるんだし♪」

穂乃香「ふふっ、今日は宜しくお願いします」

モバP(以下P)「ははは、こちらこそ宜しく。今日は誘ってくれてありがとう」



2: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:32:00.24 ID:kbzL+Evf0

柚「へへっ、あずきちゃんが商店街の福引で、遊園地のチケットを当ててくれたおかげだね」

忍「四人一緒で、Pさんも一緒なんて...こんな機会は中々ないし、思いっきり遊ぼうね!」

P「あー、いきなりみずを差して悪いんだけど、みんな明日の午前から仕事だろ?」

P「羽を伸ばしてもらいたいけど、ほどほどにね?」

あずき・忍・柚「「「えぇーーっ!?」」」

柚「せっかくみんなで遊園地に来たのにー!?」

あずき「プロデューサー、かたーいっ!思いっきり遊ぼうよ!」

忍「閉園時間まで遊んでも、明日のお仕事はしっかりやるから!」



3: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:32:54.25 ID:kbzL+Evf0

P「いや...三人の気持ちも分かるんだけど、プロデューサーとしては,...ね?」

あずき「むーっ!今日くらいはお仕事の事を忘れようよー!?」

P「う、う~ん...そうなんだけど」

穂乃香「まあまあ、みんな?Pさんの立場も考えよう?」

穂乃香「それにPさんの言っていることは、間違ってないよ?」

忍「もちろん...わかってるけど...」



4: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:33:50.87 ID:kbzL+Evf0

穂乃香「それじゃあ、考え方を変えてみよう?確かに時間は大切だけど...」

穂乃香「時間が多ければ、楽しく遊べるわけじゃないよね?」

穂乃香「楽しく遊ぶ...過ごすには、限られた時間の中でどう過ごすのか...そっちの方が大切だと思うの」

柚「...確かにそうだね。ここで不満ばかり言ってても、時間がもったいないし」

忍「珍しい機会なんだし、どう過ごすか考えないとね」

あずき「そうだね。じゃあまずは何に乗ろうか?」



5: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:34:59.22 ID:kbzL+Evf0

P「...ありがとうな、穂乃香。本当は俺がうまくみんなを納得させないといけないのに」

穂乃香「そんなことはないですよ。Pさんばかりに諫言してもらうばかりではいけません」

穂乃香「自分たちで、互いを諌めあうことも大切ですから」

穂乃香「それにそうできている方が、健全な仲だと思いませんか?」

P「ははは、そうだね。穂乃香の言う通りだ」

穂乃香「はい...♪後それと、Pさんにも一ついいですか?」

P「ん?なんだい?」

穂乃香「Pさんも遊園地に遊びに来たんですから、みんなと一緒に今日の過ごし方を考えましょう?」



6: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:35:59.27 ID:kbzL+Evf0

P「それもそうだね。おーい、俺たちも話に混ぜてくれないか?」

あずき「穂乃香ちゃんにプロデューサー、いいタイミングっ♪」

忍「今日一番にやりたいことが決まったんだよ?」

P「へぇ、なにをするんだい?」

柚「まずはみんなで、記念写真を撮ろうよ」

P「記念写真か、じゃあ誰かにカメラを頼まないと」

あずき「だいじょーぶ♪スマホ用の自撮り棒があるから。さぁ、みんな集まって」



7: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:36:58.93 ID:kbzL+Evf0

P「あの...三人はちょっと引っ付き過ぎじゃないか?」

柚「そんなことはないよー。逆に、穂乃香ちゃんが離れすぎなんだよ」

穂乃香「そ、そんなことは...」

忍「もうちょっと近づこう?ほらっ、恥ずかしがらずにっ」

忍「Pさんだって、両手に花の二倍で嬉しいはずだし」

P「事実だけど、その言われ方は恥ずかしい!」

穂乃香「えっと...それじゃあ...お、お邪魔します...」

P「い、いらっしゃい...ませ?」

忍「(思ったよりも、大胆に抱きついた)」



8: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:37:54.31 ID:kbzL+Evf0

あずき「みんないい?じゃあ撮るよ?はい、チーズっ!」

カチッ!ティリリィンッ!

あずき「どれどれ...あっ、いい感じの写真だねっ♪」

柚「あははっ♪Pサン少し照れてる」

P「四人にこう引っ付かれたら、さすがに照れるよ」

穂乃香「(うわぁ...私、顔が赤くなってる)」



9: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:38:39.18 ID:kbzL+Evf0

忍「いい写真が撮れたね♪」

あずき「うんっ♪せっかくだから、みんなに自慢しちゃおうか?」

柚「おー、いいんじゃないかな」

P「え?」

忍「みんなの反応が楽しみだね」

穂乃香「いつもと違って、Pさんとの写真だから...ちょっと恥ずかしいかな...」

P「何?何をする気なの?」



10: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:39:26.69 ID:kbzL+Evf0

あずき「今の写真を...LINEに送信っ♪」

P「はいっ!?」

あずき『フリルドスクエアとプロデューサーで、遊園地に来てまーすっ♪』

あずき「さーて、どんなリプがくるかな?」

P「待って!?何してるの!?」

柚「何って...CGプロのグループに今の写真を公開しただけ、だよ?」

柚「やだなー。そんなに恥ずかしがることないじゃん、Pサン?」



11: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:40:12.86 ID:kbzL+Evf0

忍「何にも問題ないと、思うけど?Pさんは何が心配なの?」

P「問題...何が問題かって言われると...えーっと...」

忍「みんなで楽しそうにしてる写真だよね?心配ないよ」

P「そう返されると...反論ができ...」

穂乃香「うわぁ...いつもより凄い勢いで、既読とリプライが増えてます」

P「えぇ...どんな内容?ちょっと見せて?」

穂乃香「はい、どうぞ」



12: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:41:14.56 ID:kbzL+Evf0

『そう言えば、今日でしたね。みなさんで楽しんで来て下さいね』

『Pくん、ちゃんとみんな守って、楽しませてあげないとダメよ?』

『あの...このグループにプロデューサーさんはいないから、見れないと思うんですけど...』

『まぁ、誰かのスマホから見せてもらってるんじゃない?』

『Pちゃん少し照れてて、顔が赤いにゃ』

『あ...本当です...プロデューサー、顔赤いです』

『あら、意外ね。慣れたものと、思っていたのだけれども』



13: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:42:14.46 ID:kbzL+Evf0

『ちょ、この状況で照れないなんて、どんなジゴロですか』

『?ジゴロって、なーに?』

『私もよく分かりません。なんですかジゴロって?』

『それ、今の年代の子には、馴染みのない言葉だと思うわよ?』

『えっ、でも同年代だよね?私たちと』

『アタシもわかんないな~。少なくとも野球に関することじゃないね』



14: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:42:59.01 ID:kbzL+Evf0

『待った。この話題を掘り下げるのはもうやめましょう』

『ジゴロ...ジゴロ...うーん...スランプ...』

『ダジャレが思いつかないことを、リプしなくもいいから...』

『みんな楽しんでね☆アタシもP君と一緒に遊園地で遊んだけど、すっごく楽しかったよ☆』

『みなさん、素敵な時間を過ごして下さいね』

『遊園地か...楽しかったなぁ。また連れて行ってね、Pさん』

P「...」

P「(良かった...思ったより平穏だった)」



15: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:43:43.46 ID:kbzL+Evf0

あずき「?どうかしたの、プロデューサー?」

P「いや、なんでもないよ。それじゃあ早速遊ぼうか?」

P「まずは何に乗る?もう決めているのかい?」

あずき「うんっ!決めてるよっ♪」

忍「穂乃香ちゃんに相談しないで決めたんだけど、いい?」

穂乃香「三人で決めたことなら、私は構わないよ」

柚「それじゃあ発表するね?次にすることは....せーの」

あずき・忍・柚「「「プロデューサー(Pさん)が決めてっ♪」」」



16: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:45:30.59 ID:kbzL+Evf0

P「....なんですと?」

あずき「せっかくプロデューサーが一緒なんだから、エスコートしてもらいたいなって♪」

忍「Pさんが女の子を引っ張るところ、仕事以外でも見てみたいんだよね♪」

柚「それに、LINEにもあったでしょ?”楽しませてあげないとダメよ”って...ね?」

P「うむむ...」

P「(穂乃香はどう思っているのか、確認しよう)」

P「穂乃...」

穂乃香「私も...Pさんのエスコートに興味があります。宜しくお願いできますか?」



17: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:46:18.17 ID:kbzL+Evf0

P「...分かったよ。あんまり辛い判定はしないでくれよ?」

柚「大丈夫、大丈夫♪あ、あとPサンの隣は誰かもPサンが決めてね」

P「えっ?そこも俺が決めるの?」

あずき「大切なことだよ?ちゃんとプロデューサーが決めてねっ♪」

忍「じゃあそろそろ行こうよ?そんなに遅くまでいられないし」

P「お、おい?もうちょっと待ってくれないか?」

穂乃香「ふふっ、大変ですけど、頑張ってくださいね」



18: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:48:00.71 ID:kbzL+Evf0

-------

---

忍「んっんーーっ!中々ハードなエスコートだけど、楽しいね♪」

穂乃香「こんなに大声を出したのは、レッスン以外では初めてかも知れません」

穂乃香「思ったより、気持ちがいいものですね」

P「お昼食べる前にジェットコースターとかを消化した方がいいって、考えたんだけど」

P「二人は楽しんでくれて、何よりだよ」

穂乃香「私たち二人だけじゃなくて、あずきちゃんと柚ちゃんもとても楽しそうでしたよ」



19: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:48:34.32 ID:kbzL+Evf0

P「それなら、今のところは及第点ってところかな?」

忍「もっと高評価してもいいのに...そう言えば二人、何してるんだろうね?」

穂乃香「何か面白いものを見つけたって、言ってたよね?」

P「何だろうな?面白いものって...おっ、帰ってきた」

あずき「三人ともお待たせ。じゃーん♪」

P「何それ?ロシアンルーレット...たこ焼き?」

あずき「この中に二つ、外れの激辛たこ焼きが入ってまーす!」



20: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:49:12.73 ID:kbzL+Evf0

柚「外れを引いたら罰ゲーム、ってのはどうかな?」

忍「へー、面白そうっ♪」

穂乃香「いいけど...罰ゲームって、どんなことをするの?」

P「あまりキツイのはダメだぞ?」

あずき「罰ゲームは...あれっ!」

忍「あれ...お化け屋敷?」

柚「うんっ!外れを引いた二人が行くってのは、どうカナ?」

P「まぁ...それくらいなら、いいか」



21: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:49:52.15 ID:kbzL+Evf0

あずき「みんなOKでいいよね?それじゃあ、ドキドキ!ロシアンルーレットたこ焼き大作戦開始っ♪」

パカッ!

忍「え...?」

穂乃香「これは...」

P「あのさ...一つだけ真っ赤なたこ焼きがあるんだけど?」

柚「いやいや、真っ赤だけど辛いとは限らないよ?」



22: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:50:28.04 ID:kbzL+Evf0

あずき「そうそう。ミスリードするための罠...かもしれないよ?」

P「いやでも、この赤は唐辛子の粉末で出来てるよね?」

柚「アタシには唐辛子の粉か、わっかんないなー?」

あずき「それじゃあ選ぶ順番を決めよっか?プロデューサーは最後でいいよね?」

P「それは俺は罰ゲーム確定、ってことかな?そうだよね?」

あずき「そんなことはないよ?ただね、プロデューサー...」



23: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:51:02.14 ID:kbzL+Evf0

あずき「お化け屋敷に女の子だけで行くのって、それは可哀想じゃないかな?」

忍「ア、アタシもその時はPさんと一緒の方が...いいな」

穂乃香「ごめんなさいPさん。私ももし行くなら、Pさんと一緒がいいです」

柚「ふっふー♪どうするPサン?」

P「むぅ...そう言われると、俺も引けないな...」

P「よしっ、いいだろ!俺は最後でいいぞ」



24: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:51:34.01 ID:kbzL+Evf0

柚「へへっ、さすがPサンっ!じゃあアタシたちはジャンケンで決めよう?」

忍「オッケー!よーし...ジャンケン」

あずき・忍・穂乃香・柚「「「「ポンっ!!」」」」

柚「よーしっ!一抜けっ!外れを引く確率は一番低い」

忍「二抜けっ!外れがあっても、三分の一の確率っ!」

あずき「うーん、三番手か...でも先に引いた人が外れを引いたかもしれないよね」

穂乃香「残り物には福がある...信じます!」



25: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:52:18.96 ID:kbzL+Evf0

柚「それじゃあ一斉に食べるよー...せーの」

パクっ!!

P「....っ!」

あずき「....」

忍「....」

穂乃香「....」

柚「....っ!」



26: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:53:37.64 ID:kbzL+Evf0

P・柚「「かっ、辛いっ!!」」

忍「だ、大丈夫?二人とも?はい、お水っ!」

柚「あ、ありがとう...うわぁ、想像以上に辛かったぁ~」

P「ま、全くだ...はぁ~~...」

柚「一番確率低かったのに、罰ゲームかー」

あずき「ここのお化け屋敷、長いのと怖いので有名らしいよ」

穂乃香「そうなの?」

あずき「でも途中でリタイアできるポイントが、何箇所かあるんだって」



27: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:54:52.12 ID:kbzL+Evf0

あずき「無理だと思ったら、リタイアした方がいいよ?」

柚「へへーん、平気、平気。Pサンも一緒だし」

柚「罰ゲーム考えたのはアタシだしね。ちゃんと完走してみせるよ♪」

柚「みんなはゴール地点で待っててねー♪」

P「....」






柚「Pサ~ン...もうちょっと、もうちょっとゆっくり行こうよ~...」

P「....」

P「(なんとなく、こうなる気がしてた)」



28: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:55:44.03 ID:kbzL+Evf0

P「あっ、リタイアできるポイントがあるぞ」

柚「...リタイアはヤダ」

P「え?」

柚「だってみんなにあんな大見得切った手前、リタイアはカッコ悪くてできないよ~」

P「いや、無理しなくても...誰もこのことで、柚をからかったりしないよ」

柚「そうかもしれないけどさ...なんかヤダ...」



29: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:56:25.09 ID:kbzL+Evf0

P「うーむ...じゃあ、このまま進むよ?」

柚「うん...」

P「あー、あとな、そんなに密着されると歩きづらい」

P「もうすこしだけ、離れてくれないか?」

柚「無理無理っ!それに離れたらPサン一人でスタスタ行っちゃいそうだもん!」

P「柚を置き去りになんかしないよ」



30: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:57:17.64 ID:kbzL+Evf0

柚「本当に...?じゃあ、手は繋いでて...いいよね?放しちゃダメ、だからね?」

P「大丈夫。柚こそ、しっかり握ってるんだよ」

柚「うん...」

柚「(うぅ...恰好悪いなー。まさかここまで怖いなんて...)」

柚「(Pサンと二人なのがせめてもの...あれ?)」

柚「(なんでPサンには、恰好悪いところを見られてもいいって、思ってるんだろ?)」

柚「(あれー?なんでだろー?)」



31: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/09(木) 01:58:57.26 ID:kbzL+Evf0

>>1です

本日の投下ここで終了となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

指摘・アドバイス・要望等がありましたら、宜しくお願い致します。
それでは失礼いたします。



35: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:44:13.62 ID:PqmCsaSO0

-その頃-

穂乃香「大丈夫かな、柚ちゃん...」

あずき「リタイアができるし、プロデューサーも一緒だから大丈夫だよ!」

忍「Pさんなら、柚ちゃんが無理してるって気付いてくれると思うし...うん、大丈夫だよ」

穂乃香「...ふふっ、そうだね。Pさんが一緒にいるんだものね」

穂乃香「うーん...でもやっぱり心配かな?こっそりPさんにメールをして...わっ!?」

あずき「どうしたの?」

穂乃香「LINEのリプライが凄い事に....」

忍「そう言えば見てなかったね。どれどれ...うわっ!?」



36: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:45:19.65 ID:PqmCsaSO0

『あのー、今Pさんと何をしているのか、詳しく教えてくれませんかぁ?』

『反応がありませんね...よほど楽しんでいるんでしょうか?』

『便りがないのはいい知らせともいうし、楽しんでるのだろう。いい事だ』

『楽しんでるのに、こう...質問するのは良く無い事、とは思うけど...』

『何をしてるのか、気になるにぃ☆』

『もうメリーゴーランドはのったのー?』

『メリーゴーランドか...ふふふっ、年甲斐も無くはしゃいだあの日を思い出すわ』



37: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:46:39.21 ID:PqmCsaSO0

『もー、いつもの居酒屋でのろけまくってたのに、何恥じらいやがってんだ☆』

『Pさんと遊園地で遊んだ人は、それなりにいるのですね。私もお供したいものです』

『じゃあ今度連れてってもらおうよ♪園内限定のドーナツがある遊園地知ってるよ♪』

『遊園地もいいですけど、のんびりお散歩できるところも良いですよね』

『それも捨てがたいですねー。牛さんもいると、尚の事いいですねー』

『それ牧場以外ないやんかっ!!』

『話を戻しませんか?Pさんたちが、今何をしているかについて』

『それもそうだね。誰かボクたちの問に答えてくれないかい?見ているんだろう?』



38: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:47:47.51 ID:PqmCsaSO0

あずき「じゃあご期待に応えて....」

あずき『プロデューサーは柚ちゃんとお化け屋敷に言ってるよ』

『プロデューサーと柚が...え?二人きり?』

あずき『そうだよ。罰ゲームで二人で』

『ちょっ!?なんで二人きりにしちゃってるの!?』

『二人きりでお化け屋敷...暗闇の中、悲鳴を上げて男性の腕に抱きつく少女...』

『最初は気まずさがあるが、徐々に感情が変化してゆきそして...!!むふふっ、むふっ...王道ですね』

『本当ですっ。そういうの憧れますっ』



39: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:49:06.68 ID:PqmCsaSO0

『いやいや駄目ですよ!?そんな展開は!ボクなんか、遊園地でずぶ濡れになったのに』

穂乃香『だ、大丈夫ですよ、みなさん』

忍『そんな展開には、ならないと思うよ』

あずき『だって、プロデューサーだよ?』

『...はぁ...そうですね』

『アイドルのプロデューサーとしては良い事ですけど...はぁ...』

『安心するよな、残念さを感じるような...なんとも言い難い信頼だウサー!....はぁ...』

あずき・忍・穂乃香「「「はぁ.....」」」



40: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:49:40.03 ID:PqmCsaSO0

-お化け屋敷-

P「そろそろ中間地点くらいかな...柚、大丈夫?」

柚「なんとか...あっ!なんか開けた少し明るい場所が....ひっ!?」

P「うお...この仕掛けは...」

P「(なんか女の子が中央で屈んでる...すごい怖そうな雰囲気が...あれ?)」

P「(あの女の子...なんか...)」



41: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:50:47.36 ID:PqmCsaSO0

柚「P、Pサンっ!な、なんか...なんかあの女の子、透けて...半透明なんだけど!?」

P「あ、ああ...靄がかかってるから、それをスクリーンにして映写機で映した女の子なのかも」

柚「な、なるほど...聞いたことがある...わわっ!?」

柚「立ち上がって...こっちに近づいてくるっ!?」

柚「怖い怖い怖いっ!ギブギブギブっ!!」

P「あの、すみません。連れがあまりにも怖がってるので、もう容赦していただけると...」



42: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:51:27.35 ID:PqmCsaSO0

女の子?「.....」

P「(無視っ!?このままだと)」

スッ....

女の子?「(いいわね...仲が良くて...)」

P・柚「「!!?」」

P「(すり抜けた...!ふぅ...やっぱり映像だよな)」

P「(ははは....でも通り抜ける時、寒気を感じたような...)」

P「(それに女の子の声、頭に直接響いたような感覚が...)」

P「(あっ、今はそんなことより柚の事を)」



43: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:52:01.46 ID:PqmCsaSO0

P「柚、大丈夫か?」

柚「....無理...」

P「ははは...今のは怖かったもんな。じゃあリタイアしようか?」

柚「ううん...そうじゃない」

P「え?」

柚「今ので、腰が抜けちゃって...立てない...」

P「あぁ....」



44: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:53:14.39 ID:PqmCsaSO0

柚「どうしようPサン、動けなくなっちゃったよ~」

P「どうするも何も...ほら、柚おいで」

柚「おいでって...おんぶしてくれるの?」

P「柚が立てないなら、こうするしかないだろ?いつまでもここに居たくはないだろうし?」

柚「それは...うん、ありがとうPサン」

P「よいしょっと、しっかり掴まっているんだよ」

柚「うん...」



45: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:54:17.71 ID:PqmCsaSO0

柚「(う~...ホントにかっこ悪いなー...)」

柚「(Pサンにおんぶしてもらうことになるなんて...はぁ~)」

柚「(でもおんぶしてもらうなんて、久しぶりだなー。最後にしてもらったのは、いつだっけ?)」

柚「(Pサンの背中...大きくて暖かいなぁ....)」

柚「ねぇ、Pサン?」

P「ん?どうしたんだい?」

柚「もう少し強く...その、ギュッとしても、いい...カナ?」

P「柚がそうしたいなら、いいよ」

柚「ありがとうPサン...へへっ♪」



46: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:55:23.22 ID:PqmCsaSO0

P「よし、それじゃあ先に進むよ。ふむ...なかなかリタイアポイントがないな」

柚「(怖いけど、なんか得した気分にも...ん?)」

柚「あの...Pサン?ひょっとしてPサンも、結構怖がってる?」

P「うっ!?どうして、そう思うんだい?」

柚「だって仕掛けがあるごとに、心臓がバクバクして...」

P「....ばれたか」

柚「えぇー!?怖がってる素振り、全然なかったのに!?」

P「だってさ、女の子...柚の前でそんな情けないところは、見せたくないんだよ」



47: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:56:23.71 ID:PqmCsaSO0

P「結局、ばれちゃったんだけどね。いやぁ...ここを甘く見てた」

柚「...なーんだ♪Pサンも一緒だったんだー。ふふっ、じゃあ...」

ギュっ!!

柚「もっと強くギュッと...抱きしめてあげたら、Pサンも怖さがなくなるんじゃないカナ」

柚「アタシももっと、安心できるし。うん、ウィンウィンだねっ♪」

P「それは...ふふっ、そうかもね。よーし、それじゃあグングン進むとしますか」

柚「ゴーゴーッ♪ここまで来たら、完走しちゃおう?」

P「おっ、いいぞ。もうリタイアするかは、聞かないからな?」

柚「へへーんっ、いいよっ♪こうしてると怖くないから、もう平気だもんっ♪」



48: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:57:33.75 ID:PqmCsaSO0

柚「...Pサン?アタシ、Pサンにプロデュースしてもらえて良かったって、いつも思ってるんだよ?」

P「柚?」

柚「突然こんなこと言いだして、意味分からないよね?でもね?」

柚「一緒にお仕事してる時も、こうして遊んでくれている時も...一緒に過ごす度に、その想いが強くなるんだよ」

柚「Pサンじゃなかったら、アタシはこんなにも楽しくアイドルしてなかったんだろうなーって...」

柚「他の人にプロデュースしてもらったことなんて、一度もないのに....Pサンのプロデュースしか知らないのに...」

柚「あのー、だから...いつもありがとうございます、Pサンっ♪感謝してます」

柚「へへっ、Pサンと二人きりになる機会なんて、そうそう無いから...思い切って言ってみましたっ」

P「...ありがとう、嬉しいよ。俺も柚をプロデュースできて、良かったって思ってる」



49: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:58:34.41 ID:PqmCsaSO0

P「柚の天真爛漫な笑顔には、いつも癒されてるよ。アイドルでいることを楽しんでくれているんだなって、感じられる」

P「アイドルのプロデューサーになって良かったと、思わせてくれて...ありがとう、柚」

柚「そ、そう...?照れるなー♪...ふふっ、Pサンも照れてるね?」

柚「抱きついているから、伝わってくるよー...あれ?ということは....」

P「はははっ、俺にもしっかり伝わってるよ。柚の気持ちがしっかりと」

柚「あ、あぅ~~言葉にしないでよー...うぅ~お化けでてこーいっ!」

柚「怖さで紛らわさせてよー!おーい!」


仕掛け役「(あんなやり取りした後に、出ていきづらいわっ!)」

仕掛け役「(それにしても...女の子幽霊役...誰だったんだ?)」

仕掛け役「(あんな仕掛けは無いはずだし...半透明、どうやったんだ?)」



50: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 02:59:38.21 ID:PqmCsaSO0

-出口-

忍「おっ、来た来たっ。おかえり二人とも」

穂乃香「少し時間が掛かったから、心配したよ」

柚「いやー、思ったより怖くてねー。Pサンにしがみつきながら、なんとか完走できたよー」

あずき「でもすごいなー。あずきはプロデューサーと一緒でも、リタイアしてたと思うなぁ」

柚「罰ゲームも終わったし、今度は和気藹々としたアトラクションで遊びたいなっ」

穂乃香「じゃあメリーゴーランドなんてどうかな?さっき...あっ!」

あずき「どうしたの...あ」

忍「あー、なるほど」

穂乃香「あ、あの...みんな」

柚「オッケーオッケーッ♪行こうよ、穂乃香ちゃん」



51: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 03:00:39.56 ID:PqmCsaSO0

-売店-

穂乃香「うわぁ...どれも初めて見るぴにゃこら太ばかり...ふふっ、みんな可愛いなぁ...♪」

柚「まさかぴにゃこら太とコラボをしていたとは、何かと縁があるねー」

忍「ぴにゃが穂乃香ちゃんを引き付けてるのかな?それとも、穂乃香ちゃんがぴにゃを引き付けてるのかな?」

P「分からないけど...穂乃香、目を輝かせてるな」

あずき「目移りさせてるね。おーい穂乃香ちゃん!どうせなら限定ぴにゃこら太は、全部買っちゃえば?」

穂乃香「そうしたいけど、荷物になっちゃうし...」

P「限定品は四種類だろ?それくらいなら、みんなで持てばそんな荷物にならないよ」

あずき「そうだよ。こんな時に我慢したら、もったいないよ?」

柚「アタシも結構ぴにゃは好きだし、持ち運びは歓迎だよー」

忍「だから遠慮なく、全種類買っちゃおうよ」



52: ◆JBqI9RdT/Q 2017/03/21(火) 03:01:24.05 ID:PqmCsaSO0

穂乃香「じゃあ...うんっ!買ってきちゃいますね♪」

-----

---

穂乃香「買って来ちゃいましたっ♪」

P「にこにこだな。さっ、とりあえず俺が一個は持つよ」

穂乃香「ありがとうございます。あっ、その前に一ついいですか?」

P「なんだい?」

穂乃香「Pさんはこの中だったら、どの子が一番カワイイと思いますか?」

P「ん?」

穂乃香「Pさんの感想をお聞きしたく...もっと言うと、Pさんのぴにゃこら太の好みを知りたいんです」

P「んんー?」



55: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 00:56:20.56 ID:TKWZEPN+0

P「(どれがカワイイか...えっと...)」

P「(不思議な愛嬌があって...なんか愛らしさは感じるだが...)」

P「(どれがと言われると...そんなの考えたことはない...)」

P「(でも...)」

穂乃香「....」ジー

P「(穂乃香は俺の感想を聞きたいみたいだし...雑な回答はできないな)」

P「この中だったら...これかな?この遊園地のイメージキャラクターの衣装を着たの」

P「衣装も可愛いし、これを見ると今日の楽しい一日を思い出させてくれると思うんだ」



56: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 00:57:32.37 ID:TKWZEPN+0

P「(これが俺にできる精一杯)」

穂乃香「今日を思い出させてくれる...なるほど!ありがとうございます」

P「(おっ!悪くない答えだったみたいだ。でも...)」

P「穂乃香、ありがとうってどういうこと?」

穂乃香「あっ!...その...実は私、枕元にぴにゃこら太置いて眠っているんです」

穂乃香「その日の気分で、枕元のぴにゃこら太を選んでいて」

穂乃香「今日はこの子達の中から一つ、枕元に置く子を選ぼうと思ったんですけど...」

穂乃香「どのぴにゃこら太も可愛くって、私一人だと決めきれなかったんです」

穂乃香「だから、Pさんの意見も聞きたくて...おかげで、今日どの子を置くのか決めることができました」

穂乃香「さっきの”ありがとうございます”は、そのお礼でした」



57: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:03:41.44 ID:TKWZEPN+0

P「なるほど、そうだったのか」

穂乃香「あの...ぬいぐるみを枕元に置くことは、私の歳を考えると子供っぽいこと...ですよね...?」

P「そんなことないさ。子供っぽいだなんて思う人はいないよ」

P「好きなものを枕元、身近に置くことは別に恥ずかしい事じゃないさ」

P「特にぬいぐるみは老若男女問わず、多くの人愛されている品じゃないか」

穂乃香「そう...ですね...ふふっ♪Pさんにそう言ってもらえて、嬉しいです」

穂乃香「正直に言いますと...子供っぽくて恥ずかしい事だと、思っていました」

穂乃香「だから最初は”しまった”って、思ったんです。このことを話さないと、いけなくなりましたから」

穂乃香「でも...Pさんの言葉で、その考えは改まりました。恥ずかしがることは無い、ですねっ」

穂乃香「ふふっ♪今日の素敵な思い出が、また一つ増えました♪」



58: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:05:04.70 ID:TKWZEPN+0

P「俺も俺の知らなかった、穂乃香の可愛いらしいところを知れて嬉しいな」

穂乃香「考えは改まったんですけど、そう言葉にされると...恥ずかしいです」

P「ああ!そうだね。ごめん」

穂乃香「も...もぉ、ごまかして...なでなで...嬉しいですけど...あっ!そうだっ!」

P「ん?」

穂乃香「Pさん?折角ですから、残り子たちの置く順番をきめてもらっても良いですか?」

P「え?残り三つも?中々難題だな....」

穂乃香「どの子も可愛いですからね。でも、Pさんに選んでほしいんです」

穂乃香「お願い...できますか?」

P「ははっ、分かった。けど、少し時間をくれないかい?」

穂乃香「はい。Pさんが決めてくれるまで、待っています」



59: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:06:33.93 ID:TKWZEPN+0

忍「あの...そろそろいいかな?」

P・穂乃香「「あ!」」

柚「穂乃香ちゃんの言うとおり、Pサンが決めるまで待つのは構わないケド」

柚「一応アタシたちに確認してほしかったカナ?」

穂乃香「ご、ごめんなさいっ!その...ついと言うか....あ、あははは....」

あずき「まあ、気持ちわかるよ?大好きなものに囲まれてるんだから」

あずき「そうだ!プロデューサー、穂乃香ちゃん、二人の写真撮ろうよ♪」

あずき「写真も一緒に枕元に置いたら、きっと素敵な夢が見れると思うなっ♪」



60: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:07:37.89 ID:TKWZEPN+0

穂乃香「素敵な夢...Pさん、あの」

P「ははっ、ここはあずきの作戦に乗っかろうか?」

穂乃香「はいっ。宜しくお願いしますっ」

あずき「二人ともいいよー♪はい、チーズっ」

カチッ!ティリリィンッ!

あずき「撮ったよ。穂乃香ちゃん、見てみて」

穂乃香「いい写真だよ。ありがとう♪」

あずき「よかった♪よーしそれじゃこの写真もアップ...」

P「それはストーーーップ!!」



61: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:08:26.02 ID:TKWZEPN+0

------

---

P「さてと、じゃあ次のアトラクションで最後にしようか」

あずき「むぅー、次が最後なのは、さすがに早すぎない?」

P「けど早めに帰らないと、帰り道が混んでますます遅くなるからね」

あずき「うぅ~~...仕方ないかっ。じゃあ最後はみんなで...あっ!」

あずき「観覧車っ!観覧車に乗ろうよ!みんなで今日のことお喋りして、頂上で記念写真を撮ろうよ!」

穂乃香「ああっ!それいいね♪」

柚「よーし、それじゃあ早速いこっ♪」



62: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:09:10.65 ID:TKWZEPN+0

-観覧車乗り場-

忍「おや?意外と空いてるね」

P「本当だ。もう少し並ぶと思ったんだけどな」

柚「二回乗っても、十分早く帰れそうだね」

P「ああ、確かに。もし乗りたかったら、それでもいいかもね」

忍「もぉ、観覧車に続けて二回乗っても....んっ?」

柚「どうしたの?忍ちゃん?」

忍「穂乃香ちゃん、柚ちゃんちょっと...」

穂乃香「?」

忍「....」ゴニョゴニョ

柚「...おっ♪ラジャー♪」



63: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:10:23.29 ID:TKWZEPN+0

P「ん?何を話してるんだい?」

穂乃香「いえ、二回乗るのもいいかもと、話していたんです」

穂乃香「今日はたくさん遊びましたから、一回だと今日の出来事を話す時間が足りないと思いせんか」

忍「そうそう。だから、本当に二回乗るのはどうかな」

あずき「一杯思い出ができたもんねっ♪ねぇ、プロデューサー?」

あずき「プロデューサーが二回乗らないかって、言い出したんだし...いいでしょ?」

P「ははっ、勿論いいさ。じゃあ並ぼうか」

P「(ほどなくして、俺たちの順番が回ってきた)」

P「忍、係員さんに何を聞いてたんだ?」

忍「ただ一周どれくらいか聞いただけ、12分くらいだって」




64: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:11:16.07 ID:TKWZEPN+0

柚「へー。あっ、私たちの番だね。Pさん一番重いから、先に乗ったら?」

P「そうだな。そのほうがバランスがとり易いだろうし」

忍「...次はあずきちゃんが乗ったら?」

あずき「そう?どこにしょっかなっ?」

あずき「じゃあプロデューサーの隣っ♪みんなも早く...」

バタンッ!!

P「えっ!?」

あずき「な、何で係員さんドアを閉めちゃうの?」

あずき「何で三人は手を振ってるの?ねぇ!ねぇ!?」



65: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:12:06.96 ID:TKWZEPN+0

あずき「あっ!忍ちゃんから電話!ねぇ、これどういうこと!?」

忍『今日はあずきちゃんのおかげ、みんなで遊園地で遊べたから』

忍『そのお礼で、Pさんと二人きりの時間を作ってあげようと思ったんだ』

あずき「え!?その...嬉しいけど...こんな急に....」

穂乃香『ふふっ♪苦情があれば、二回目に乗る時に聞きますっ♪』

柚『それじゃあまぁ、ごゆっくりー♪』

あずき「え?もしもし?もしもーし!?」

P「あはは...やられた...な....」

あずき「う...うん...」

P「(そうつぶやくと、あずきは俺の反対側に座った)」



66: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:12:59.84 ID:TKWZEPN+0

P「....」

あずき「....」

P「(....なんか空気が重い...)」

P「あっ、あっちの方が事務所がある方角だな」

P「もう少し上がったら、事務所が見えるかもな」

あずき「う、うん....」

P「あ....」

P「(な、何?俺をチラチラ見ながら...モジモジしてるけど)」

P「(何?この状況....?)」

P「(そのままお互い遠慮し合うような、妙な空気の中)」

P「(観覧車が1/4周くらいを迎えようとしていた時)」

あずき「ねぇ...プロデューサー?」

P「(観覧車に乗ってから、初めてあずきから声を掛けてくれた)」



67: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:13:58.89 ID:TKWZEPN+0

P「何だいあずき?」

あずき「私って、アクシデントに弱いよね」

P「?」

あずき「心の準備ができてなくて、プロデューサーと二人きりになっちゃったから」

あずき「少しパニックになっちゃったんだっ。でももう大丈夫、だいぶ落ち着いたよ」

あずき「それで...プロデューサーとこうして二人きりになれたから...」

あずき「あずき、プロデューサーに聞いてほしいことがあるんだ」

P「あ、ああ...なんだい?」

P「(ちょっと待て!?なんだこの流れ!?)」

あずき「あのね?あずきね、プロデューサーが...」



68: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:15:07.88 ID:TKWZEPN+0

あずき「プロデューサーの事が、大好きだよ」

P「...っ....!」

あずき「...でもね?」

P「?」

あずき「プロデューサーが大好きなのは間違いないけど...どう大好きなのか...分からない」

あずき「頼りになるお兄ちゃんだから大好きなのか...それとも男の人として大好きなのか...」

P「.....」

あずき「一人でじっくり考えたこともあるけど、結局答えがでなかったんだ」

あずき「プロデューサー...プロデューサーはどう思う?」

あずき「あずきはプロデューサーをどう思ってるんだと...思う?」

P「....」

P「(どう答えるか...俺と彼女の間柄を考えたなら、すべき回答は明白だろう...が)」

P「そうだね。あずき?それはね....」



69: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:16:18.83 ID:TKWZEPN+0

P「それは、自分で決めなさい」

あずき「...」

P「ごめん。あずきが懸命な想いで、話してくれたのは分かっている」

P「けどね?自分の気持ちを決めることを誰かに委ねてはいけない」

P「誰かに決められたら、例え正しかったとしても、本心だったとしても...後から疑念や悔いが生まれるんだと思う」

P「もちろん自分で決めたとしても、それらが生まれるかもしれない」

P「だけど自分の決断で生まれたものは、払うことはできる。でも誰かに委ねてしまったら...」

P「それらを払うことは決してできない、俺はそう考えているんだ」

P「だから...これが俺のできる回答」



70: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:17:10.20 ID:TKWZEPN+0

P「突き放すみたいだけど、一番の回答だと思っている」

あずき「......うん、ありがとう。真剣に考えて、答えてくれて」

あずき「あー、やっぱりそうだよね。こういうことは、自分で決めないといけないよね」

あずき「あずき、自分でもっと考えてみるっ」

P「ああ、それがいいと思う」

あずき「ふふっ、プロデューサーって、やっぱり変わってるよね?」

P「何でだい?」

あずき「正直、大人の都合の答えが返ってくると思ってた」

あずき「あずきはアイドルで、プロデューサーはプロデューサーだから」



71: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:18:30.34 ID:TKWZEPN+0

P「まぁ、そうするのがプロデューサーとしては当然なんだろうね、きっと...けど」

P「あずきや、事務所のみんなは家族と同然で、大切な人達だから」

P「そんな大人の、俺の都合を優先しただけの事は言いたくなかったんだ」

P「例え周りから、プロデューサー失格と言われても...ね」

あずき「...あ...」

あずき「(あ...そっか...分かっちゃった)」



72: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:19:21.22 ID:TKWZEPN+0

あずき「...う...ふふっ♪」

P「ん?どうしたんだい?急に笑って?」

あずき「んーん?なんでもないよ?ただ、あずきは少し大人になれたなーってことと」

あずき「プロデューサーのこと、もっと知ることができたなーってことを思ってたら」

あずき「嬉しくて♪ふふっ...隣、座ってもいい?」

P「ああ、いいよ」

あずき「ふふっ♪あっ...観覧車、頂上過ぎちゃってるね」

P「あ...本当だ」

あずき「全然景色見てなかった....まっ、いいかっ」



73: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:20:09.72 ID:TKWZEPN+0

あずき「もう一度みんなで乗った時に、しっかり見ればいいもんね」

あずき「今はそう、プロデューサーと二人きりの時しか、できないことをしないと」

あずき「だ~か~ら~...思いっきり甘えさせろ~♪ぐりぐり~♪」

P「はははっ!そんな、猫に見たいに頭をこすりつけたら、くすぐったいよ」

あずき「こすり付けるだけじゃないよ?プロデューサーの膝の上で、ゴロゴロもしちゃうよ?」

あずき「ごろご~ろ♪」

P「こいつめ、そっちがその気なら...こっちだってそれなりの対応をするからな?」

あずき「なにかな~...っ!くふっ、ふふふっ♪」



74: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:21:04.41 ID:TKWZEPN+0

P「猫を可愛がるように、首周りを撫でてやる。ほらほら」

あずき「プロデューサー、くすぐったいよっ♪でも、ちょっと気持ちいいかも♪」

あずき「ふふ、プロデューサー?あずき、自分の本当の気持ちが分からない子供だけど」

あずき「プロデューサーや事務所のみんなが大好きなことは、間違いないんだよ」

あずき「だから、今がとっても幸せなんだっ。みんなと一緒に、もっと色々なことをやってみたいっ」

あずき「これからも宜しくねっ♪大好きな、プロデューサー」

P「ああ、もっともっと色々なことに挑戦していこうな。みんなで一緒に」

あずき「うんっ!でも今はとりあえず...甘えたいなっ♪」



75: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:21:57.36 ID:TKWZEPN+0

P「はははっ...ん?」

P「(何だ?光が...え!?)」

P「(一個上の観覧車に三人が...興味深そうにしている忍、申し訳なさそうな穂乃香)」

P「(面白そうに笑っている柚が乗っていた...そして柚の手には...携帯があった)」

リリリリリーンッ!!

あずき「むぅ...せっかく甘えてたのに。プロデューサー、電話鳴ってるよ?」

P「(ちひろさん...嫌な予感しかしない...)」

P「はい、もしも...」

ちひろ『貴方は何をやってるんですかーっ!!』



76: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:22:52.53 ID:TKWZEPN+0

P「いっ!!?いきなりどうしたんですか?」

ちひろ『LINEを見て...あずきちゃんの携帯から見せてもらって下さい!』

あずき「LINE?あっ、鞄に携帯入れてて見てなかった」

あずき「あ....凄い事になってる」

P「凄い事?何見せて...げぇ!?」

P「(ものすごい勢いでリプが増えてる...そしてその大元は...)」

あずき「これって...あずきが甘えているところだよ...ね?」

P「(さきほどからの、あずきとのやりとりの動画が上げられていた)」



77: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:23:44.87 ID:TKWZEPN+0

『何なんですか...プロデューサー!二人きりで何をしているんですか!?』

『ちょっとこれは、ボーダーラインを越えてるんじゃないかな?』

『違うにゃー!猫ちゃんみたいに可愛がってもらうのは、あずきちゃんの領分じゃないにゃー!』

『うふっ、うふふふっ...もちろん私にも、同じ事をしてくれますよねぇ...Pさん?』

『カワイイボクも、もちろんいいですよね!?ねぇ!?』

『二人きりになったら、そんなことをするのね!この口リコン!』

『プロデューサー!そ、それ以上はダメだからね!セクハラになっちゃうんだからっ!』

『P君?今はあずきちゃんからだから許されているけど、これ以上は逮捕だからね!』

『本当にそれ以上は...ダメですから。うさぎが寂しがりますから』

P「(なんか俺が炎上してる!)」



78: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:24:49.00 ID:TKWZEPN+0

『あの...これはとてもほのぼのとした、光景に見えるんですが』

『あなたたち?羨ましいのは確かだけど、なんでも噛みつけばいいというものではないわよ』

『全く...みんなもっと落ち着かないか。助手が頼まれたら断れない性分なのは、みんなよく知っているだろう』

『私も...してもらったこと、ある...ペロと一緒に...嬉しかった...』

『おいおい、落ち着けよ。ただ甘えてるだけじゃねえか』

『あずきちゃん、可愛いにぃ♪』

P「おおっ!なんか擁護もある!」



79: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:25:44.26 ID:TKWZEPN+0

柚『なーんか、不公平に感じちゃうねー』

P「ん?」

忍『アタシたちも、Pさんと二人きりで観覧車乗りたくなったね』

P「おおお?」

穂乃香『帰りの時間は遅くなりますけど、お願いできますか?』

P「いや、待って...そんなことしたら...ん、あずき?」

あずき『プロデューサーが良いって、言ってくれたよ♪』

P「はいー!?」

柚『おおっ!さすがPサン、話がわかるー♪』

忍『じゃあ次は誰と一緒に乗るか、決めておくね』

穂乃香『ありがとうございます。楽しみですっ♪』



80: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:28:04.23 ID:TKWZEPN+0

P「ああ、断れない雰囲気に...また俺が炎上してる...」

あずき「ごめんね。でもあずきと同じ様に、三人もプロデューサーの事が大好きだから」

あずき「あずきと同じことをしたいと思うんだっ」

あずき「順番が逆だけど...お願いっ!三人とも二人きりで乗ってあげて!」

P「ふぅ...そんな風にお願いされたら、断ることはできないね」

あずき「やったー♪ありがとうプロデューサーっ♪」

P「あえて言う必要はないと思うけど、明日の仕事はきちんとするんだよ?」

あずき「うんうんっ!分かってるよ♪」

P「はははっ、なら良し」



81: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:30:26.25 ID:TKWZEPN+0

あずき「ふふっ♪仕切りなおして、膝枕もう一回♪」

あずき「(本当は分かっちゃったんだ。あずきがプロデューサーをどう思ってるのかが)」

あずき「(あずきたちの事を大切にしてくれて、真剣に向き合ってくれているこの人と)」

あずき「(ずっと一緒に居たいって、思ったんだ)」

あずき「(お兄ちゃんだと...いつか別々になっちゃうから...だから...)」

あずき「...」

P「?どうした?」

あずき「ううん。なんでもないよ?ちょっと考え事してただけ」



82: ◆JBqI9RdT/Q 2017/04/25(火) 01:31:47.03 ID:TKWZEPN+0

あずき「そんなことよりー、今はあずきの番なんだから」

あずき「もっともーっとっ、甘やかして欲しいなっ♪」

P「もっと...か...うーん、これはどうだ?」

あずき「あはっ♪そう言えば普通に頭を撫でてもらってなかったね」

あずき「やっぱりシンプルなのが、一番だねっ♪降りる直前まで、こうしてもらっていい?」

P「ああ、いいよ」

あずき「えへへっ♪ありがとうっ♪気持ち...いいなぁ...♪」

P「ははっ、そう言ってもらえると、撫でがいがあるな」

あずき「じゃあ、プロデューサーに気持ちよく撫でてもらえるように、もっと言うね」

P「それは...少し照れくさいかな?」

あずき「そう?ふふっ♪」

P「はははっ♪」















ちひろ『あのー...あなたたち?電話繋がったままなんですけど...』

ちひろ『きゃっきゃ、うふふしてるところ、筒抜けですよ?』

ちひろ『もしもし、聞こえてます?聞いてます?....おーい...おーい...』

ちひろ『えっ?なんですか?この状況は?この仕打ちは?一体なんなんですか!?』

おわり



元スレ
モバP「あずきたちと遊園地に遊びに出かける」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488990635/
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          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 16:52
          • 5 このシリーズ待ってました
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 19:56
          • 5 全国のフリスクPよ。今年こそはフリスクに声を! 
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 20:07
          • 柚についても他3人に声がつくわけじゃ無いんだよなぁ
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 20:16
          • つっても総選挙で忍が良い感じだし、ほのかとあずきも前からそこそこ人気あってキャラ的にも動かしやすいから可能性あるやろ
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 20:59
          • フリスク好きだけど4人も担当する財力無いしつれーわ
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 21:31
          • この話の後日がフリ×フリなのかな?
            冗談はさておきあずきち推しの俺にはたまらんSSでしたわー
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月25日 21:39
          • ※4
            PaCuはあの中間の半分くらいしか総合圏内にはいれないよ、其れ位Coの層が厚い
            更にほのあずは人気かと言われてると…
            そしてユニット人気があろうと声つくわけでは無い、だったらとっくにブルナポに声ついてる
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月26日 05:55
          • ふと気になったんだが
            フリスクって4人組だから
            残りのメンバー1枠ってどうしてるの?
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年04月26日 06:05
          • ※18
            俺は担当のバックダンサーとして扱ってるよ(デレステの話)

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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