ワイ「お、なんやここ異世界か?」
- 2017年03月29日 03:40
- SS、神話・民話・不思議な話
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兵士「おい、そこのお前」
ワイ「なんや?」
兵士「こんな所でなにしてる。専属奴隷か?」
ワイ「は?ワイが奴隷とかwww」
兵士「…怪しいな…おい、主の家紋見せろ」
ワイ「んなもん…おいばかいきなり服脱がすなやちょ…!!」
兵士「家紋なし…脱走奴隷か?にしては身なりが…」
ワイ「ですからワイはどれいちゃいますって」
兵士「まあいい。こっちにこい」
ワイ「あ、やめ、せめてパンツはかせてくれやぁぁぁぁぁ」
兵士「逃げ出してきておいて白々しい。おい、そこのお前」
男「はい!」
兵士「脱走奴隷だ。なんとかしておくように」
男「わかりました!!」
男「おいお前ついてこい」
ワイ「ところで姫様とかおらんの?」
男「おらっ!お前のせいで全員に迷惑がかかるんだぞ!!」ビシッバシッ!
ワイ「あかんあかん!ほんまに痛いって!ワイがなにしたんや!頼むから鞭はもうお゛ぉぉぉぉ!!」ビクンビクン
男「黙れ!本当なら処分するところを…!鞭で!済ませてやってるんだ!!」ビシッビシッビシッ
ワイ「おあ゛ぁぁぁん!!」ビクンビクン
男「はぁはぁ…ったく。おい世話係。こいつを奥に運んで手当てをしろ」
??「…はい、わかりました」
ワイ「む…むちは…いや…や…」
??「……」ズルズル
ワイ「」
ワイ「き、きをうしなっとたんか…?というか鞭でさっき…ぐぅぅ!!」
ワイ「あ、あかん!痛すぎて体を起こすどころか寝返りすらうてへん!」
ワイ「でもなんとか…あぎぎぎ!!」グッ…
??「ダメです」
ワイ「ふぁ!?だ、誰やお前!?」
ワイ「なんでワイがお前みたいなガキんちょに怯えなあかんねん…あ、でも鞭とか持ってるなら勘弁してください」
??「…私が怖く、ないんですか?」
ワイ「せやで。まあ異世界転移もんにありがちな磨けば光るタイプな女の子やしね」
少女「…あなたは女が怖くない…?」
ワイ「こわないで」
ワイ「しつこいなぁこわないって。というかここどこや?なんでワイいきなり裸にされて鞭打たれたんや?泣くでほんまに」
少女「ここは…非専属奴隷の労働所です」
ワイ「はぁ?」
少女「あの…貴方は…男ですよね?」
ワイ「せやで。このち○ちんが目に入らんか?」
少女「あ…あった…」
ワイ「」
ワイ「だからさっきから…まあええわ。お前の知っとる男はみんな女が怖いんか?」
少女「はい」
ワイ「はえー。情けない男ばっかりやなぁ…」
少女「むしろあなたがおかしいです」
ワイ「なんやと!?」
少女「いや…だって…」
ワイ「だっても糞もあらへんやろ!そりゃ怖い女の人もおるやろがワイはこわないで!」
少女「…男は女の人の奴隷なのに?」
ワイ「ふぁ!?」
少女「そのままの意味です。男は女の人に絶対服従。これは神様に決められた絶対です」
ワイ「まじで?」
少女「まじです」
少女「いえ、そうはなりません」
ワイ「は?言っとることちゃうやん」
少女「私より偉い人が命令したら私の命令は聞かなくていいんです」
ワイ「はぇ~…ちなみにお前はどのくらい偉いんや?」
少女「下から2番目です」
ワイ「Oh…」
少女「ちなみに一番上は女神教の教皇様です」
少女「…はぁー…」
ワイ「糞でかため息!?」
少女「神様に決められてるといいましたよね?ですから絶対に逆らえませんし逃げられません」
ワイ「えぇ…」
少女「あなたがなんでこんな常識を知らないのかはしりませんが、男である以上貴方は奴隷です。見たところ家紋もありませんし非専属奴隷ですね」
ワイ「ワイ奴隷なんかぁ…」
少女「はい」
ワイ「…奴隷ってなにするんや?」
ワイ「ワイやきうなら得意やで。あとレジ打ちなら任せるんや」
少女「やきう?レジ打ち?…まあ、ここにいるという事は貴方は第三等奴隷としてここにつれてこられたんでしょう」
男「三等奴隷?」
ワイ「はえー…」
少女「とりあえず今日と明日はこの薬を塗って休んでください」
ワイ「おお、さんきゅうやで。実はさっきからいたくていたくて小便漏れそうやったんや」
少女「……」
ワイ「……」
ワイ「…すんませんほんまはちょっと漏らしたんや…」
少女「はぁ…」
少女「染みますがよく効く薬です。我慢してください」ヌリヌリ
ワイ「あっ…んんっ……ふぅ…んっ!」ビクッ
少女「……」ヌリヌリ
ワイ「…とこで気になったんやが」
少女「はい?」
ワイ「お前はなんでここにいるんや?下から2番目や言うても女は女やろ?なら奴隷の世話係なんておかしくない?」
ワイ「もしもーし」
少女「…正確に言えば私は最下位なのです。今は一時的に2番目なだけで」
ワイ「はえー。最下位なんか。なんや女の奴隷でもおるんか?」
少女「違います。最下位は奴隷を死ぬまで生む役です」
ワイ「ひえっ」
少女「主に罪人や平民の最底辺のものがなります」
ワイ「ならお前は最底辺で運悪く選ばれたんか?」
少女「いいえ。……は…は……母が、罪人に……なりましたので…」
ワイ「……なにしたんや」
少女「……」
ワイ「……」
少女「……」
ワイ「いや、黙っとらんとはよいえや」
ワイ「別に言いふらしたりせえへんからはよはよ」
少女「……男を…」
ワイ「?」
少女「女尊男卑な世界は間違っていると…みな、平等であるべきだと…教皇様に…だから…」
ワイ「ほう…」
少女「……」
ワイ「なんつう顔しとるんやおい」
ワイ「は?」
少女「女尊男卑は神様が定めたこの世界の定めです。それに異を唱えるなど…」
ワイ「ワイがすんどった世界は男女平等やったで。むしろ昔は男尊女卑やった」
少女「え?」
ワイ「昔はそれが当たり前やったんやけどみんながそれはおかしいって少しずつ変えていったんや」
少女「あ、あの、違う世界って…」
ワイ「恥じるこたないで。お前のマッマはすごい人や!」
ワイ「なんやその言いぐさ!ちょっとはワイに惚れたりせんか!」
少女「男女平等がいいとか違う世界からきたとか…わけがわかりませんよ」
ワイ「でた、異世界からきたって言っても誰も信じんやつ!……っておい、どしたんや急に抱きついてあだだだだ!!」
少女「……おかあ…さん……お母さん……っ!!」ギュウゥ
ワイ「…なんやねんもう」ナデナデ
ワイ「気にすんなや。子供は泣くのも仕事やで」ナデナデ
少女「…はい。…ところで」
ワイ「なんや?」
少女「…貴方は、女が男を差別することがない、男が女を差別することがない世界から来たというのは本当ですか?」
ワイ「ほんまやで。差別したら裁かれちゃ~う。軽蔑されるしな」
少女「それは……素晴らしい世界、ですね」
ワイ「そうか?」
少女「はい」
ワイ「おう、がんばるんやで。ワイはゆっくりしとるわ」
少女「はい。また夜に」
ワイ「わかったでー」
ワイ「エライ世界に来てもうた」
ワイ「男が女に絶対逆らえない世界?なんやそれ!どこにファンタジー要素があるの?誰得!?」
ワイ「そりゃあね、ワイも異世界には憧れとったよ?剣と魔法の世界!でもここちゃうやん!」
ワイ「はぁー…なーんでワイ召喚されたんやろ…これだから理由のハッキリしない異世界召喚ものは嫌いなんや…ワイが召喚されんでもええやん」
ワイ「あれから一週間。ワイはここが地獄だと思い知らされた」
~~~~~~~~
男「おい!てめぇなにやってんだ!!」
ワイ「は、はひ!?い、言われた通り気を削っとるんやが…」
男「こんな雑に削りやがって!寸法狂うし見映えも悪いだろうが!やり直せ!!」
ワイ「ひ、ひいぃ!」
~~~~~~~~
男「…お前、ふざけてんのか?」
ワイ「ふ、ふざけてません!」
男「さっきとかわってねぇじゃねえか!!木を無駄にしやがって…歯を食い縛れや!」バキッ
ワイ「え、あ!ぐぶぅ!?」
~~~~~~~~
男「いつまでちんたらやってんだよ作業が終わらねぇだろうが!」
ワイ「ゼー…ヒュー…!ゼー…ヒュー…!や、休ませて…く、クレメンス…」
男「ああ゛!?俺達は働いてんのにお前だけやすもうってか!?」
ワイ「ひぅっ!!す、すいません」
少女「大丈夫?」
ワイ「」
少女「大丈夫ー?」
ワイ「はっ!おんjのみんなが手を振ってたわ!」
少女「夜ご飯持ってきたから食べよ?」
ワイ「お、まじか。食うべ食うべ」
ワイ「…ところでなんでわいのところに食べに来るんや?友達おらんのか?」
少女「いないよ。男の人達からは避けらるし女の人には見下されてるし」
ワイ「そかそか。まあワイも友達おらへんから気にしたらあかんで」
少女「かわいそう…」
ワイ「なんでや!?」
ワイ「お、ええで。やきうっていうスポーツがあってやな」
少女「ううん。やきうの話はいい」
ワイ「」
少女「それよりも恋人とか、結婚の事が聞きたいの」
ワイ「せやかてワイ恋人いたことあらへんし結婚なんてしてへんからあんま詳しくないで?」
少女「いいの。聞かせて?」
ワイ「しゃあないなぁ。じゃあワイの知り合いの真中と西野って恋人がいたんやけどな」
少女「…♪」
ワイ「さぁー?それはわからんなぁ。なにせワイの知り合いのあららぎくんとひたぎさんは別れたみたいやし」
少女「あんなに好きあってたのに?」
ワイ「せやで。人の心は変わりやすいからなぁ」
少女「…そっか。でもいいなぁ」
ワイ「お、なんやそんな付き合いたいのか?ならワイが付き合って」
少女「ううんそっちじゃない」
ワイ「」
少女「そうやって…みんな仲良く、幸せに世界があるなんて…羨ましいよ」
ワイ「…そうか?」
少女「うん。そんな世界で暮らしてみたかったな」
ワイ「そいなこと言われてもなぁ…」
少女「ふふ、わかってるよ。でももしこの世界が…ワイさんがいた世界みたいになったら好きになれそうなのに」
ワイ「……」なでなで
少女「……♪」
ワイ「でな、その一輝って奴が男のワイが惚れそうになるくらいかっこよくてな、それを見たステラさんも」
少女「それでそれで?」
男「少女!少女はいるか!?」ダダダッ
少女・ワイ「!?」ビクッ
男「ハァハァ…!!」
少女「ど、どうしました?」
ワイ「」ガタガタ
男「きょ、教皇様がいきなり視察に…っ!あなたを呼んでます!!」
少女「!…わかりました、すぐいきます」
ワイ「な、なんでカーストトップのエライ奴がこんな所に来るや!?」
少女「男さん」
ワイ「な、なんや?」
少女「…いえ。ではいってきます」
ワイ「お、おう。気を付けてな?」
ワイ「……」
ワイ「(なんでこいつはいかんのや。気まずいやろ)」
男「……はぁ…どうしたもんか…」
ワイ「」ビクッ
男「まだ5号室の子供は小さすぎるしな…かといって11号室の子供は貴族様が専属予約してるし…かつかつだったのに…
ワイ「あ、あの…」
男「ああ゛!?…あ、そうだお前がいるじゃねぇか!そうだそうしよう!」
ワイ「な、なにがですか?」
男「新しい世話係だよ。お前仕事じゃ使えねえから世話係にすればいいんだ!よし、なんとかなりそうだ!」
ワイ「え、世話係?少女がいるやないですか」
男「なにいってんだお前。あいつはもうだめだ。どうせ殺されて終わりだよ」
ワイ「は?」
男「ちっ、どうせ死ぬなら5~6人くらい産んでから死んでくれりゃ…っておい!どこ行くつもりだ!!」
ワイ「てかどこにいるんや!?」ダダダッ!
ワイ「なんで少女が殺されるんや!!気まぐれにしたって少女を狙い撃ちする必要なんてないや…ろ…」
ワイ「あっ…」
少女『母が、罪人に……なりましたので…』
ワイ「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!あかんあかんあかん!!」ダダダッ!
専属奴隷「ん?」
少女「……」
ワイ「あっ…あっ…」
ワイ「(なんやあれ。あれが少女なんか?目、どうしたんや?耳は?鼻は?というかあいつ、なにもっとるんや?腕か?腕なんか?)」
貴族「あらあら?騒がしいですね…なにかありましたか?」
ワイ「しょ、少女?少女生きとるか?」
少女「」…ピクッ
ワイ「少女ぉ!!」ダダダッ
教皇「…騒々しい。跪け」
専属奴隷&奴隷「はっ!」
段差「やぁ!」
ワイ「ふぁ!?」五体投地
教皇「…みな、わかったであろう。我らの神に歯向かいし背徳者の末路を」
貴族「もちろんですわ。我々の中に教皇様に歯向かうものなどいるはずもありません」
教皇「ふっ…私ではなくて我らの神なのだがな」
ワイ「」
貴族「おっとこれは失礼を…それに、この中に男どもと同じになりたいものなどいませんよ。この背徳者の母親を除いて!」
貴族2「そうですそうです。考えるだけでもおぞましい…」
教皇「皆もちろんそうであると私は信じている。さて、処刑もすんだしこの『ゴミ』の始末は…」
ワイ「」ピクッ
ワイ「(あ、あれ?ワイなんで寝て…あ、転んで頭打って気絶しとったんや!)」
貴族「では私の奴隷に…」
教皇「いや、お前の奴隷を汚すのには及ばん。ここにゴミが大量にあるのだからな。…さっき入ってきたゴミ、片付けておけ」
ワイ「な、なんやあいつ…っ!それよりもしょ、少女!!少女ぉぉ!!」
少女「……」
ワイ「な、なんでこんな…なんでや…」ギュッ
少女「……」ピクッ
ワイ「!!少女!生きとるんか!?死ぬんやない!死んじゃあかん!!」ユサユサ
少女「…ぁ…」
ワイ「こんなところで死ぬなや!なあおい!そ、そうや、血、血を止めな!ああもう、なんかないか!?なんか!!」キョロキョロ
少女「…お…とこ…」
ワイ「せや、ワイや!ワイやで!待ってろや今血を…ッ!」
少女「こ…びと…」
ワイ「小人!?な、なにいっとるや!!おいしつまかりせえや!」
少女「こ……い、びと…に…な…て…」
ワイ「!?」
ワイ「…ああ、ワイなんかでよかったら恋人になったる!だからもう…もうしゃべ…るな…!」ギュウゥ!!
少女「……」ニコッ…
ア゛ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
ワーワー!キャァァァ!!ウワァァァ!!
教皇「んっ…なんだ…?」
教皇「…おい」
専属奴隷「はっ」
教皇「なにやら町の方が騒がしいが…なにか事件か?」
専属奴隷「見回りの兵士によりますとなにやら暴動が起きてるようで…」
教皇「暴動?貴族どもの小競り合いではなくてか?」
専属奴隷「はい。王都全域に奴隷を中心とした暴動が発生しているようです」
教皇「はぁ…また私の首を狙ったバカ貴族の仕業か?この前の見せしめを行ったにも関わらず…懲りんやつらだ」
ワイ「ちゃうで」
教皇・専属奴隷「!?」
ワイ「夜分遅く失礼するわ。しっかしいい城に住んでるなぁ」
ワイ「ワイ?ワイはおんj出身のワイって男や。たしか…第三等奴隷やったかな?」
教皇「第三等奴隷…?なぜそんなゴミが我が城にいる?」
ワイ「なんでやって?そりゃ決まっとるやろ」
ワイ「お前を殺して終わらせに来たんだよ」
ワイ「ワイはワイの意思でここに来たんや。それにここら一帯にいる貴族は全員始末してきたで」
教皇「は?」
ワイ「いやー、数が微妙に多いから疲れたわ…」
教皇「…なるほど。どうやってここまで侵入したかは知らぬがここで我の足止めをするのが目的か。…無駄な事を…」
ワイ「違うって」
教皇「我直々に命令してやる。舌を噛んで死ね」
ワイ「いやどす」
教皇「!?」
ワイ「いや、ばりばりの男やで。ち○こ見るか?」
教皇「な、ならばなぜ…!?」
ワイ「…まだわからんのか?」
教皇「き、貴様はいったい…!」
ワイ「目に見えてわかりやすくしたるわ。…おいそこの専属奴隷」
専属奴隷「なんだ?」
ワイ「お前、たしかそいつの命令で少女の手を斬ったな?」
専属奴隷「ああそうだ」
ワイ「よし、ならその腰の剣使って自害しろ」
専属奴隷「わかった」ドシュッ!
教皇「は?」
専属奴隷「うっ……ぐっ」バタッ
ワイ「…これでバカなお前にもわかったやろ?」
ワイ「あのさぁ…女神教がなんなのかさーっぱりわからんけど…」
ワイ「教皇なんかより、神の方が偉いに決まっとるやろ?」
ワイ「なわけないやんワイはただの異世界人やで。なんか知らんうちにこっちに呼ばれて奴隷やっとったただの奴隷や」
教皇「い、異世界だと!?ふざ、ふざけるな!どんな手を使った!どんな手を!!」
ワイ「ワイが単身丸腰でここまでこれてる時点でさっきの話の証明になるやろうが」
教皇「うっ……!」
ワイ「ワイが一言退けっていえばみんな笑顔で道を通してくれたで?というか道案内すらしてくれたし……っと無駄話が過ぎたな。それじゃあちゃっちゃと済ませようか」
教皇「な、なにをっ」
ワイ「そりゃお前をぶっ殺すことやで?」
ワイ「あ、命乞いとか無駄やからね?ほんと、サクッと殺すから。拷問とかはしないからその辺りは安心してな!」
教皇「…い、嫌だ!わ、わわわれはこんなところではしにたくないんじゃ!だ、だれか!誰かたすけに!たすけにくるのだぁぁぁぁぁぁ!!」
ワイ「はいはい、誰もきませんよっと……これ借りるでー」剣スチャ
教皇「い、いやじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!だ、誰かぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ジワァ
ワイ「くっさ!小便くっさ!!もうええわ……」スタスタ
教皇「たすk」
ワイ「ぐっばい教皇」ドスッ
ワイ「……ふー……終わったで、少女」剣ポイッ
ワイ「……そろそろ出てきたらどうや?」
??「お、なんやいつから気付いとったんや?」
ワイ「そんなもん命令権の事がわかってからや」
??「意外と頭ええんやなー」
ワイ「お前に言われてもうれしないで」
神「神様に頭良いなんてそう言われるもんやないで?」
神「おう、ばっちりやで。というか貴族連中まで殺す必要はなかったんやが」
ワイ「ムカついたからぶっ殺しちゃった。めんご」
神「……まあええわ。使命果たしてくれたし」
ワイ「しっかし、なんで教皇を殺すのがワイの使命やねん…お前が自分でやれや」
神「いや、実は教皇の先祖に願われて女尊男卑のしたのワイやねん」
ワイ「ぶっ殺すぞお前」
神「しゃあないやん…その先祖男どもにかなり酷い目に遭わされてたんやから…神が一度叶えた願いなしにすること出来へんし……」
ワイ「はぁ…まあええわ。で、ワイはこれからどうしたらええんや?使命は果たしたんやろ?」
神「おう!ほんま助かったで!教皇の血筋が絶えたから願いも消せたし!」
ワイ「……」
ワイ「もうねーよ」
神「ぐぬぬ…そこで、お前の願いを一つだけ何でも叶えたるわ!!」後光ピカー
ワイ「!!!」
ワイ「…今なんでもって」
神「お決まりのセリフ無理に言わんでええで。ああ、なんでもや。元の世界で金持ちモテモテ生活でもええし、この世界の支配者でも構わないで?」
神「もちろん、少女を甦らせるなんて願いもや」
ワイ「!!!!」
神「どや、神様すごいやろ?」
ワイ「せやな、すごいなぁ……」
神「で、なんにするんや?」
ワイ「…そんな決まっとるやろ」
少女『背中の傷、だいぶよくなりましたね』
ワイ「……少女を」
少女『ワイさん、今日もお話聞かせてください!』
ワイ「生きかえ」
少女『ワイさん』ニコッ
ワイ「らせ」
少女『それは……素晴らしい世界、ですね』
ワイ「!!」
少女『そうやって…みんな仲良く、幸せに世界があるなんて…羨ましいよ』
ワイ「……少女……」
少女『うん。そんな世界で暮らしてみたかったな』
少女『ふふ、わかってるよ。でももしこの世界が…ワイさんがいた世界みたいになったら好きになれそうなのに』
ワイ「……ッ!!」ギリッ
神「なんや、少女を生き返らせるでええんか?」
ワイ「いや、違う!!俺の願いは!!」
ワイ「過去を改編してこの世界をみんな仲良く暮らせる世界にしてくれ!!!」
ワイ「……ああ。過去お前が叶えた女尊男卑の世界をなかったことにする!」
神「…それでええんか?少女を甦らせてイチャイチャすることも出来るんやぞ?」
ワイ「…過去を変えれば少女が死ぬ運命も変えられる。万々歳やんか」
神「わかってへん、わかってへんわお前。その過去を無かったことにしたら……お前はこの世界に来ることもないんやで?少女とお前の運命は平行線……ずっと交わる事はないやぞ?記憶すら残らんのやぞ?」
ワイ「せやなぁ……初めて出来た彼女の記憶が消えるなんてほんま最悪やで」
神「なら」
ワイ「ええんや。ワイは少女にみんなが仲良く幸せに暮らしてる世界で幸せになってほしいんや……それで、十分や」
神「……お互いがお互いの記憶から消えるんやぞ……」
ワイ「その方がええ。その方が……ええんや。……ほら、さっさと願い叶えてくれや。決心が鈍るやろ?」
神「そんな目してなにが決心鈍るや……ええやろ、その願い叶えたるわ」
ワイ「ああ……ありがとな……」
神「礼を言うで、この世界を救ってくれて。ほな、さよならや」シュウゥゥゥ
ワイ「さよならやで、神さん」
ワイ「(さよならやで……少女)」
ピカッ!!
ワイ「うぅん……今、何時……って8時!?あかん、バイトに遅刻する!!」ガバッ!!
ワイ「マッマ!なんで起こしてくれんのや!!」
ワイ「あ゛ー!昨日夜遅くまでおんj見るんやかった!!」ドタバタ
ワイ「ダッシュで行けばまだ間に合う!ほな行ってくるで!!」
ワイ「うおぉぉぉぉ!!」ドドドッ
??「……♪」
ワイ「!?あ、あかーん!!」ヨコットビ
??「キャッ!?」
ワイ「あいたた……うへぇ、手擦りむいた……」ヨロヨロ
??「あ、あの……大丈夫ですか?」
ワイ「あ、大丈夫で…す…」
少女「あ……」
ワイ「あ、あれ?」ポロポロ
少女「な、なんで涙が…」ポロポロ
ワイ「……しょ、少女…?」
少女「わ…いさん…!」ギュゥゥ
ワイ「少女……ッ!」ギュゥゥ
少女「ワイさん!ワイさんワイさんワイさんぅぅぅ!!」ギュゥゥ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
神「ま、多少はね?」
おわり
元スレ
ワイ「お、なんやここ異世界か?」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1490697511/
ワイ「お、なんやここ異世界か?」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1490697511/
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コメント一覧 (33)
-
- 2017年03月29日 03:59
- はぁくっさ(嘘です大好きです)
-
- 2017年03月29日 04:04
- ドクオでやれ
-
- 2017年03月29日 04:05
- ええやん(ええやん)
-
- 2017年03月29日 04:15
- なんやこれ…(めっちゃええやん)
-
- 2017年03月29日 04:27
- はあくっさこんなもんがええんか日本一やお前
-
- 2017年03月29日 05:17
- ヤプーかな?
-
- 2017年03月29日 05:37
- なかなか
-
- 2017年03月29日 06:26
- 短い、主人公がイケメンじゃない、特異な設定がある、ハッピーエンド
満点ちゃう?
-
- 2017年03月29日 07:04
- や神神
-
- 2017年03月29日 07:13
- や り ま す ね ぇ !
-
- 2017年03月29日 07:31
- ええやん 気に入ったわ
-
- 2017年03月29日 08:56
- なんJ民である必要……ありますねぇ
-
- 2017年03月29日 09:45
- いけるやん!
-
- 2017年03月29日 10:26
- やりますめぇ!
-
- 2017年03月29日 11:14
- こんなの評価してる兄貴は頭おかしいんとちゃうか?
-
- 2017年03月29日 12:17
- はーツマンネ
やめたら?SSかくの
-
- 2017年03月29日 13:18
- くっさ。
もうこういうの飽きたわ。
-
- 2017年03月29日 14:17
- 未来の日本かな?
で苦笑いw
あとあららぎくんとひたぎさん、別れてしもたん?
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- 2017年03月29日 14:34
- つまらん。よくこんなの書けたな。恥ずかしくないの?(めっちゃ良かった。是非また書いてください。)
-
- 2017年03月29日 15:02
- うーん、このハッピーエンド!やっぱりハッピーエンドは最高だってはっきり分かんだね。
-
- 2017年03月29日 15:05
- で、出ますよ…(涙)
また書いてください!お願いします!何でもしますから!(なんでもするとは言ってない)
-
- 2017年03月29日 15:57
- 野獣先輩神説
-
- 2017年03月29日 16:53
- 悪くなかったで
-
- 2017年03月29日 17:02
- サンキューカッミ
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- 2017年03月29日 17:19
- くっさ
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- 2017年03月29日 17:46
- ↑くっさアニキ絶対出るとおもっとったわ、ほんまつっかえ、やめたら評論家
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- 2017年03月29日 18:24
- こいつが元いた世界も十分異世界なんだよなぁ
-
- 2017年03月29日 21:04
- 星5ニキ湧きすぎィ!
まぁちゃんと整えたらなろうとかで高評価得そうな作品やな
-
- 2017年03月30日 02:03
- 神さま粋すぎぃ!
-
- 2017年03月30日 13:41
-
はーくっさ…(ありがとう
-
- 2017年03月30日 22:01
- ええやん
-
- 2017年03月31日 20:53
- グエー、死んだンゴエンド
-
- 2017年04月16日 23:22
- 作者やで。下手くそやがなろうに投稿したからよろしくやで