サターニャ「宝くじが当たったわ!」
- 2017年03月27日 23:40
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴ「ああ、もう昼休みか」
ヴィーネ「どうしたの?なんかいつも以上に力がないわね」
ガヴ「いや、別に」ゴソゴソ
ヴィーネ「ガヴ……まさかお昼ごはんそれだけ?」
ガヴ「課金のしすぎで金がないんだよ……」
ヴィーネ「バイト代までつぎ込んだわけ?倒れちゃうわよ、私のお弁当分けてあげるから食べなさい」
サターニャ「アーハッハッハ、なっさけないわねぇガヴリール!」
サターニャ「ふっ、ライバルがそんな調子じゃあ私も張り合いがないわ。ほら、メロンパンでも分けてあげるわ」
ガヴ「ほ、ほんとか!?」ガタッ
サターニャ「なによ、意外と元気じゃない……。まぁ、土下座してお願いするなら考えてあげるわ」
ガヴ「偉大なる大悪魔サタニキア様、この卑しい天使めに何卒お恵みをお与え下さい!」バッ
ヴィーネ「早っ!天使のプライドゼロか!」
ガヴ「プライドじゃ腹は膨れないんだよ!」
サターニャ「ご、ごめんなさい。私が悪かったわ……ほら、メロンパンぐらいあげるから……」
ガヴ「」ガバッガツガツ
サターニャ「うわぁ……」
ヴィーネ「サターニャにすら憐れまれてるわよあなた」
ガヴ「」ガツガツ
サターニャ「もはや聞こえてないわね」
サターニャ「取られたわよ……」
ヴィーネ「え?でも今ガヴに……」
サターニャ「フッフッフ、この悪魔的頭脳(デビルズブレイン)にかかればあんなの大したことないわ」
ヴィーネ「どういうこと?」
サターニャ「一つ取られたとこでいっぱい持ってれば関係ないのよ」
サターニャ「ほら!山盛り買ってきたわ!」ドッサリ
ヴィーネ「買いすぎでしょ……」
サターニャ「ふ、ついに勝ったわ」ドヤァ……
ヴィーネ「取られてるから普通に負けでしょうが」
サターニャ「それは凡人の発送よ。お金がないなら稼げばいいのよ」
ヴィーネ「その発想もすっごく普通だと思うけど、アルバイトでも始めたの?」
サターニャ「アルバイトぉ?ガヴリールじゃあるまいしこのサタニキア様がそんなことするわけないじゃない」
ヴィーネ「じゃあ……」
サターニャ「こ・れ・よ」ピラッ
ヴィーネ「それって、宝くじ?」
ヴィーネ「へー、いくら当たったのよ」
サターニャ「知らない」
ヴィーネ「え?」
サターニャ「まだ結果見てないもの」
ヴィーネ「当たったかもわからないうちからお金使ったの!?」
サターニャ「い、いいのよどうせ当たるに決まってるんだから!」
ヴィーネ「その自信どっから来るのよ、もはや羨ましいんだけど……」
サターニャ「うわっ、あんたいつからいたのよ!」
ラフィ「ずっとですよ~。そんなことより新聞用意しておきましたから早速確認しましょう」
サターニャ「なんで用意してあんのよ!」
ラフィ「まぁまぁ、見ないなら見ちゃいますよ~」パシッ
サターニャ「あっ、返しなさいよ!」
サターニャ「ど、どうだったのよ……当たってたの?は、外れてないわよね?」
ヴィーネ「めちゃくちゃ不安になってるじゃない。さっきの自信何だったのよ」
ラフィ「さ、サターニャさん。こ、これ当たってますよ!」
ヴィーネ「え!?ほんとに!?」
ラフィ「ええ、ここ!10万円!」
サターニャ「う、うそっ!貸して!」
ラフィ「ヴィーネさん酷いですよ~、嘘じゃないですほんとに当たってますよ」
サターニャ「…………ほ、ほんとだ。4等当選してる」
ヴィーネ「そ、そうね。間違いなく当選してるわ……すごいじゃない!」
サターニャ「やったやったぁ!」
ラフィ「おめでとうございますサターニャさん」
サターニャ「やったぁ……とと、ふっ大悪魔なら当然の事ね喜ぶ程のことでもないわ」
ヴィーネ「いや、さっきものすごく喜んでたじゃない」
サターニャ「ヴィーネ、この私を崇めてもいいのよ?」
ヴィーネ「いや、流石にそれは……ん?」
ガヴ「」ドゲザッ
ヴィーネ「ガヴ何してんの?」
ガヴ「何ってサタニキア様を崇めてるんだよ!」
サターニャ「あ、あのガヴリールがこんなに……ふふ、いい気分ね」
ガヴ「どうか私をサタニキア様の臣下にしてください!そして幸運を分けてください」
ヴィーネ「もうやめてよ、見てられないんだけど」
サターニャ「ええ、いいわどうしてもというのなら臣下にしてあげるわ」
ガヴ「ありがとうございます!ところで大悪魔様ともなると宝くじに当たったりしたら家臣にも分けてくれるんですよねぇ?」
サターニャ「え?」
ガヴ「ああ、もちろん現金なんて言いません。でも、例えば焼肉ぐらいねぇ?幸運を分けてくれてもねぇ?」
サターニャ「え?え?」
ラフィ「そうですねぇ、焼肉ぐらい奢ってくれてもいいかもしれないですよねぇ。なんせ大悪魔様ですからねぇ」
サターニャ「しょーがないわねぇ」ハァ
ガヴ「いよっしゃああああああ、叙○苑きたあああああああ」
サターニャ「待ちなさいよ!そこまでは言ってないわよ!?」
ヴィーネ「あ、こないだのたこ焼き器ホットプレートにもできるしそれでいいじゃない」
ガヴ「えー、せっかく当たったのに」
ヴィーネ「あんたが当てたんじゃないでしょ?」
サターニャ「そうね、じゃあ肉買って帰って焼肉パーティーよ!」
ヴィーネ「と言うわけで、焼肉パーティを開催を宣言します」
ガヴリール「早くしろ肉が逃げる」
ラフィ「お肉は逃げませんよ~」
サターニャ「あんたたち私のお金なのよ?感謝なさすぎじゃない?」
ガヴリール「うるさい肉さえ手に入ればお前なんて用済みだ」
サターニャ「あなた家来になったんじゃなかったの!?」
ヴィーネ「こーら、ちゃんと感謝はしておきなさい。ありがとねサターニャ」
ラフィ「ありがとうございますサターニャさん」
ガヴ「……ありがとな、サターニャ。やっとまともなもの食える」
ガヴ「さ、肉焼こうぜ」
ヴィーネ「ちゃんと野菜も食べるのよ」テキパキ
ラフィ「ヴィーネさんお母さんみたいです」
ヴィーネ「やだラフィったら何言ってるのよ」
ガヴ「早く焼けろ早く焼けろ早く焼けろ」
サターニャ「切り替え早すぎでしょ!もうちょっと構いなさいよ!」
ガヴ「やっぱ最初はこれだよな」
ラフィ「あ、お塩取ってください~」
ヴィーネ「ガヴ、レモン汁いる?」
ガヴ「…………」
サターニャ「ん?どーしたのよガヴリール」
ガヴ「いや、なんか普通の焼肉って平和だなぁって」
サターニャ「は?」
ガヴ「いや、何でもない。なんか別の世界ですっごく苦労したことがあるような気がしただけだ」
ヴィーネ「なんだか知らないけど、はい野菜も焼けたわよ」
ガヴ「それより早くカルビ焼こうぜ」
ヴィーネ「時間はあるんだからゆっくりとよ」
ラフィ「食べてすぐ寝ると牛さんになっちゃいますよ?」
サターニャ「あ、いいわね。牛になったらみんなでまた焼肉しましょう!」
ガヴ「あ?ジンギスカンにすんぞこの悪魔が」
サターニャ「ひっ、それは羊じゃないのよ。せめてヤギでしょ……」
ラフィ「あらあら泣かないでください、私が導いてあげますから」
サターニャ「結構よ!っていうかそれも子羊じゃない」
ガヴ「子羊のほうがジンギスカンにはいいらしいな」ジュル
サターニャ「いやぁ!食べられるぅ!」
サターニャ「いやぁ、やめなさいよ!」ドタドタ
ヴィーネ「ちょっと暴れる前に片付けするわよ」
ラフィ「お手伝いしますよー」
ヴィーネ「ありがと、ラフィ」
サターニャ「ちょ、ちょっとコイツと二人っきりにしないでよ!」
ガヴ「ほら、捕まえた!観念しろ!」
サターニャ「肉食べた瞬間元気になってんじゃないわよ!」
サターニャ「」チーン
ガヴ「勝った……」
ラフィ「あら、ガヴちゃんそれは……」
ガヴ「ああ、私の当たりクジ」
サターニャ「ちょっと!私のよ!」
ヴィーネ「ちょっと、いくら金欠だからって盗まないでよ?」
ガヴ「私天使だよ!?流石にしないよ!」
ラフィ「ポケットにしまいながら言っても説得力がありませんね……」
ガヴ「チッ……冗談だよ……」
サターニャ「いま舌打ちしたわよね?あわよくばと思ってたわよね?」
ガヴ「ソンナコトナイヨー」
ラフィ「あ、サターニャさんこれなんですか?」
サターニャ「ああ!それは対ガヴリール用に魔界通販で買った新アイテムよ!触らないで!」
ワイワイ
サターニャ「スヤスヤ……んん、もう食べられないわ……むにゃむにゃ」
ガヴ「こんな寝言言う奴ほんとにいるんだな……」
ガヴ「ちょっとトイレ行くか……」スクッ
ガヴ「電気つけて起こしたら悪いな……ちょっと暗いけどこのまま行くか……っと、うわっ!」ズデッ
ガヴ「いてて、なんで足元に紙切れが……ん?」
ガヴ「これ宝くじか?なんでこんなとこに落ちてんだ……って、あ……」
ガヴ「んん……もう朝か騒がしいな……」
ヴィーネ「あ、ガヴ起こしちゃった?」
ガヴ「ああ、別にいいけどどうしたんだ?」
ラフィ「それが……」
サターニャ「私の、私の当たりくじがないのよぉ!」グスッ
ガヴ「」ダラダラ
ラフィ「ええ、たしかに我々も確認しました」
サターニャ「その後たしかにここに置いてあったのよ!ねぇ!ガヴ何か知らない!?」
ガヴ「そ……それが……」
ヴィーネ「盗まれた(ボソッ」
ガヴ「え?」
ヴィーネ「盗まれたってことないわよね?」
ラフィ「ちょ、ちょっとヴィーネさん!それって私達の中に犯人がいるってことになりますよ!?」
ヴィーネ「あ、そ……そっか。この中にそんなことする人なんていないわよね」
ヴィーネ「わ、わかってるわよ。最近ミステリにハマっててつい言っちゃっただけだから。みんなを疑うなんてことないわよ」
ラフィ「とりあえず部屋の隅から隅まで探しましょう」
ガヴ「そ、そうだな」
ヴィーネ「どこにもないわね……」
サターニャ「うう………うええええええん」グスグス
ラフィ「よしよし、落ち着いてください……」
サターニャ「うええええええん、私当たったと思っていっぱいお金使っちゃったのにぃ……グスッどうしたら良いのよぉ……」
ガヴ「」ダラダラ
ヴィーネ「ん?ガヴどうかした?」
ガヴ「い、いや……」
ヴィーネ「あと探してないとことなると……みんなのカバンの中……とか?」
ラフィ「ヴィーネさんそれってつまり……私達が……?」
ヴィーネ「ち、違うわよ!念の為だって!」
ラフィ「だからってカバンの中まで見なくても……」
ガヴ「そ、そうだな……まるで疑うみたいな感じでやめたほうがいいと思う」
ヴィーネ「でも、こんなサターニャほっとけないわ。それともカバンの中見られたら何か困るの?」
ガヴ「」ギクッ
ラフィ「そんなことはないですがそんなことで揉めててもしょうがないじゃないですか!」
ヴィーネ「でも……!」
サターニャ「もういいっ!」
ヴィーネ「サターニャ……」
ラフィ「サターニャさん……」
サターニャ「たった10万程度どうでもいいわ。そのうちポンと出てくるわよ!さっきヴィーネも言ったけどこの家の中にはあるし」
サターニャ「ラフィエルが言った通りみんなが泥棒なんてするわけ無いわ」ニコッ
ヴィーネ「ラフィ……ごめんなさい。言い過ぎたわ」
ラフィ「いえ、こちらこそすみませんでした……」
サターニャ「さ、朝ごはんでも食べましょ!」グス……
ガヴ「あ、あのー……」
ガヴリール「その……サターニャ!!本当にすまん!!」ドゲザッ
ヴィーネ「ちょ、ちょっと!どうしたのよ!」
ガヴリール「」スッ
サターニャ「これ……宝くじ!?」
ラフィ「でも、破れちゃってますね……」
ガヴリール「起きたら言い出そうと思ってたんだが……起きたらもう大事になってて言い出しづらくて……」
ガヴリール「本当にすまん!10万は弁償する!」グスッ
サターニャ「ガヴリール……あんた……ふっ、別にいいわよ。そこら辺に置いといた私が悪いんだから」
サターニャ「事故だったんでしょ?じゃあしょうがないじゃない」
ヴィーネ「あんた早く言い出しなさいよ……」
ガヴ「お前のせいで言い出しづらかったんだよ!バカ!」
ヴィーネ「」テヘッ
サターニャ「あー、でもみんなごめん、昨日の焼肉だけ割り勘でいい?」
ヴィーネ「もちろんよ」
ガヴ「来月!来月には必ず!」
ヴィーネ「借金に追われてるみたいね……」
ラフィ「あながち外れてもないですけどね~」
サターニャ「とーぜんよ!なんせ私は大悪魔になる者、胡桃沢=サタニキア=マクドウェル!」
ラフィ「じゃあそんな大悪魔様に……はい」
サターニャ「ん?何これ?宝くじ?」
サターニャ「は?なんで?」
ラフィ「意気揚々と換金しに行ったサターニャさんが落ち組む姿を見たくて」
ラフィ「それをまさかガヴちゃんが破っちゃうなんて、二重で楽しめました~」
ガヴ「おい、今の言い方……まさか……」
ラフィ「はい、ぜーんぶ知ってました」
サターニャ「な、なんで言わなかったの」
ラフィ「面白そうだったので」
ガヴサタ「ラフィエルうううううううう!!」ドタドタ
ラフィ「うふふ~」パタパタ
ヴィーネ「…………朝ごはん作ろっと」
ヴィーネ「まぁまぁ、結局当たりくじは無くなってなかったし良かったじゃない」
サターニャ「それもそうね……はぁ早めに換金してくるわ……」スタスタ
ガヴ「いってら~」
ラフィ「いやぁ楽しかったです」
ラフィ「ええ、あんな面白い人は初めてです。あんなに素直に引っかかってくれるなんて」
ガヴ「ん?引っかかって?なんか違和感のある言い方だな。今回引っかかったのはどっちかと言えば私じゃないか?」
ラフィ「クスクス……これ見てください」
ヴィーネ「新聞?当選番号の乗ってる?」
ヴィーネ「え、ええ。当選日も見たし間違いなく4等よ……」
ガヴ「ん、4等……?ちょっと待て!」
ヴィーネ「え?どうしたの?」
ガヴ「おい、ヴィーネ。ここよーく見ろ」
ヴィーネ「当選金額?それが……ってあれ?これよく見たら手書きで修正してある……?」
ガヴ「あのクジ4等は1万円のはずだ!」
ラフィ「ヴィーネさんもうっかりですね。私が10万って言ったので当選金額はよく見なかっみたいですね」ニヤニヤ
ラフィ「当選番号を見て4等当選したってわかった瞬間に隠し持ってたペンでちょちょいっと」
ガヴ「なんて手際の良さだ……」
「ラフィエルー……フザケンジャナイワヨー」
ヴィーネ「あ、帰ってきた」
ラフィ「ちょっとやりすぎた気がするのでほとぼりが冷めるまで逃げますね~。それでは」
サターニャ「ラフィエルのバカはどこよ!?」バァン
ガヴ「逃げたぞ」
サターニャ「くっそぉぉぉ!覚えてなさいよぉ!」
終わり
サターニャを泣かせたかっただけなんですそこまで言わないでください
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サターニャ「宝くじが当たったわ!」
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サターニャ「宝くじが当たったわ!」
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コメント一覧 (12)
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- 2017年03月27日 23:53
- キャラに罪はない
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- 2017年03月28日 00:15
- ガヴリールなら神の御加護で宝くじ当たるはずだけどな
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- 2017年03月28日 00:37
- ただ友達の金にたかるクズって認識でいいのか
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- 2017年03月28日 00:44
- 流石にこのラフィはひどい
金はダメだろ
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- 2017年03月28日 01:10
- こち亀的なオチ
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- 2017年03月28日 01:13
- ラフィが悪いんじゃない。何も悪くない
勝手な想像で胸糞悪いキャラ>にした>1が全て悪い
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- 2017年03月28日 01:34
- 虐めて泣かしてかわいいとかサイコパスかよ
泣き顔がかわいい女の子なら嬉し泣きさせろよオラァ!
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- 2017年03月28日 01:36
- いやパンもダメだけどね?
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- 2017年03月28日 02:46
- さすがに悪質すぎる…駄天じゃなくてガチで堕天で天界追放か強制期間の上で拘束もんだろ
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- 2017年03月28日 05:37
- これはない
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- 2017年03月28日 10:03
- まあメロンパンたくさん買ったって1万ならお釣りが来るだろうし、焼肉は割り勘にすればいいし、多少はね?
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- 2017年03月28日 10:41
- 屑すぎて草