ヴィーネ「こんな夢を見た。」
- 2017年03月25日 14:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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燦々と輝く太陽
広がる緑
中央に机が一基
「ここはどこだろう?」
風の中に私の声は解けていく
ただただ広い草原に私が一人立ち尽くす
緑の中に一輪の百合を見つける
百合に向かって話しかける
「ここは寂しいね」
それに対して百合が返す
「見えていないから寂しいのさ」
意味が分からない
百合を置いて机に戻る
机の上には水筒があった
一口飲んでみる
「あなたはおいしいのね」
「私でなく中身が良いからさ」
水筒が返す
その通りだと思った
どこかから声がする
後ろを見ると一頭の山羊が居た
「ここはどこなんですか?」
山羊に聞いてみる
「分からない」
山羊の返事に肩を落とす
気が付けば誰もいない
心細くなり机に話しかける
「ここはどこですか」
机は何も返さない
机だから当たり前である
机の上に突っ伏してみる
とても冷たく気持ちいい
どこかから声が聞こえる
「ヴィーネさん?ヴィーネさん?」
私を呼ぶ声はどこだろう
机を見ると水筒が置いてあった
水筒を開けるとラフィが居た
「中身が良いですよ」
水筒を閉じた
気晴らしに机の周りを歩いてみる
ガヴが生えていた
「そんなとこに生えてどうしたの?」
「この姿はいいぞ。いつでも栄養が手に入る」
満足しているらしい
寂しいから持って戻ることにした
ガヴを引っこ抜くと
「うわああ堕天する……」
ガヴがしおれた
ガヴを片手に歩く
机が見えてきた
机の上に山羊が居た
「どうしたの?」
「私を誰だと思っているのよ!」
山羊以外に何があるのだろう
気にしないことにした
ガヴに話しかけてみる
「ねえ、ガヴ元気?」
返答がない
「ねぇ、ガヴ?どうしたの?」
返答がない
「枯れてるじゃない!」
山羊が言う
「そこの水筒に挿せばいいのよ」
水筒を開ける
ラフィはいないようだ
「元気になってね」
ガヴを挿す
光に包まれガヴが昇天した
「そういえば天使だったわね」
山羊の言葉を背景に見送った
太陽が沈み
気が付けば山羊もいない
静かなる闇にて私は一人
「寂しいわね……」
呟きは闇へと消えていく
終わり
ガヴドロのSSの片手間にES書いてたら両方詰まって
気が付けばこんなの書いてた……
>>25 元ネタってほどではないが題名は夏目漱石の夢十夜から
元スレ
ヴィーネ「こんな夢を見た。」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490412516/
ヴィーネ「こんな夢を見た。」
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コメント一覧 (3)
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- 2017年03月25日 16:46
- 胡蝶の夢を見てニャルと対決する話かとばかり思ったの
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- 2017年03月26日 10:22
- 黒沢映画?
ネ