ガヴリール「あれ? なんか目が霞むな……」
- 2017年03月24日 04:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
- 9 コメント
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~~04時00分~~
カチカチ
ガヴリール「おいなんだよこのパーティー使えねー」
ガヴリール「ったく、『お前ら全員ゲーム辞めろ』」カタカタ
ガヴリール「はぁ、やる気起きないな寝るか」
~~翌朝~~
ガヴリール「ふぁぁ、眠いしだりぃ……学校行くか」ノロー
ガヴリール「あれ?」ヨロッ
ドンッ
ガヴリール「あぶね!」
ガヴリール(立ち眩みなんて珍しい……寝不足か?)
ガヴリール「気のせいか少し目がぼやけるような」
ガヴリール「まあいいか」
ガヴリール「眠い……」
ヴィーネ「あんたまた遅くまでゲームしてたの?」
ガヴリール「まあな」
ヴィーネ「まあな、じゃないでしょいい加減改めなさい」
ガヴリール「努力するってば」
ヴィーネ「はぁ……そんな生活してたらいつか体に影響出るからね」
ガヴリール「分かってるよ」
ガヴリール「いや今日はやらないよ」
ヴィーネ「嘘、絶対やるわ」
ガヴリール「少しは信用してくれよ」
ガヴリール(明日からイベントだし今日は充分睡眠とるつもりだからな)
ヴィーネ「明日は?」
ガヴリール「まぁ、ぼちぼち?」
ヴィーネ「はぁ……」
ヴィーネ「いつも大事なイベントじゃない!」
サターニャ「どうしたのよヴィネット?」
ヴィーネ「サターニャ聞いてよガヴったらまた遅くまでゲームしているのよ」
サターニャ「いつものことじゃない」
ヴィーネ「いつもこうだからだから駄目なのよ」
サターニャ「……それもそうね」
サターニャ「あんたいつの間に来たのよ」
ガヴリール「流石ラフィエル! 話が分かるな」
ヴィーネ「もう好きにすればいいわ」
ラフィエル「でもガヴちゃん、ちゃんと学校には来ないと駄目ですからね」
ガヴリール「はいはい」
~~放課後~~
ガヴリール「よし!今日は明日のイベントに備えて寝るか」
~~~~~~
ガヴリール「……寝れん」
ガヴリール(普段こんな早く寝ないからな)
ガヴリール「水でも飲むか」ドタッ
ゴクゴク
ガヴリール(周りが見にくいな、電気ついてないとこんな暗かったか?)
ガヴリール「まあいいか寝よう」
【学校】
ガヴリール「おはようヴィーネ」
ヴィーネ「おはようガヴ、今日は調子良さそうね」
ガヴリール「昨日は早く寝たからな」
ヴィーネ「感心感心それが続けば良いのだけれど」
ガヴリール「イベント終わったらそうなるよ」
ヴィーネ「程々にね」
~~放課後~~
【ガヴリールの家】
ガヴリール「この日の為に用意していたお菓子とジュース! そして新調したノートパソコンでいざイベントへ!」
ガヴリール「ふんふーん♪」カチカチ
~~02時00分~~
ガヴリール「このパーティー強いぞ、これならいける!」カチカチ
~~03時00分~~
ガヴリール「もうそろそろ最終ステージだな」
~~04時00分~~
ガヴリール「おっしイベントクリア!もっと掛かると思ったからあっけなかったな」
ガヴリール「おっともうこんな時間か寝よう」
ガヴリール「ふぁぁ……イベント終わったし今日からゆっくりできるな」
【学校】
ガヴリール「おはようヴィーネ」
ヴィーネ「おはようガヴってあんたまた遅くまでゲームしてたでしょ!」
ガヴリール「それがイベントがあっけなくてさ今日はからは戻れるよ」
ヴィーネ「そういう問題じゃないの! これからはイベントあってもちゃんと早く寝るのよ」
ガヴリール「分かってるって」
ヴィーネ「分かってない!」
サターニャ「ほっときなさいヴィネットそういう人間は痛い目見ないと分からないものよ」
ヴィーネ「あんた馬鹿にされてるのよ……」
ガヴリール「自分のことは自分で分かってるから大丈夫だよ」
ヴィーネ「分かったもう言わないそれでいいわよねラフィ、サターニャ」
サターニャ「え、私達に聞くの? まあいいんじゃない」
ラフィエル「本人が良いと言っていますし」
ラフィエル「最近はいつにも増してガヴちゃんのことが心配みたいですけど?」
ヴィーネ「うーん最近のガヴどこか調子悪そうなのよね、だからつい」
ラフィエル「そうですか? 私は分かりませんでした」
サターニャ「私も分からないわ」
ヴィーネ「私も何となくで具体的には分からないけど……」
ヴィーネ「そうだといいけど」
サターニャ「イベントは終わったんでしょ? なら一安心じゃない」
ヴィーネ「うーん」
ガヴリール「そろそろ授業始まるぞ」スタッ
~~放課後~~
【ガヴリールの家】
ガヴリール(イベント終わって暇だし他のゲームでもやるか)
ガヴリール(週末だし今日明日はゲーム三昧だな)
カチカチ
ガヴリール(ヴィーネは心配してたけど別にゲームくらいじゃ大して体に影響ないだろ)
~~月曜日~~
【学校】
サターニャ「おはようヴィネット」
ヴィーネ「あ、サターニャおはよう……」
ヴィーネ「それが連絡しても繋がらないのよ」
ラフィエル「おかしいですね昨日メールしたら返って来ましたよ」
ヴィーネ「何て送ったの?」
ラフィエル「ヴィーネさんを困らせたら駄目ですよって」
サターニャ「そしたら?」
ラフィエル「分かったって」
ヴィーネ「そう……」
ラフィエル「取り敢えず放課後皆で行ってみましょうか」
ヴィーネ「ガヴ? いるなら返事して」ドンドン
ラフィエル「いないみたいですね」
サターニャ「ベランダもカーテンが閉まってるから中が見られないわ」
~~~~~~
サターニャ「駄目ねいないわ」
ヴィーネ「もしかしたら天界に戻っているかもしれないからまた明日にしましょ」
ラフィエル「そうですね今日はここまでにしますか」
サターニャ「そうね」
サターニャ「また明日」
ヴィーネ「うんまた明日」
~~~~~~
スタッスタッ
ヴィーネ「……」
クルッ
【ガヴリールの家】
ヴィーネ「ガヴいるんでしょ! 開けて今私1人だから」
ガチャ
ヴィーネ(あれ? ドアが開いた。さっきまで閉まってたのに)
ガヴリール「……なに?」
ヴィーネ「なんだいるんじゃない」ホッ
ヴィーネ「学校サボったことは今回はいいからご飯作ってあげるわよ」
ガヴリール「いらない」
ヴィーネ「うどんにしたから体調悪くても食べられるわよ」パチッ
ヴィーネ「うわいつも以上に随分と散らかってるわね。ほら開きっぱなしのノートパソコンもあるわよあんたの大切なものなんでしよちゃんとしまっておきなさい」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「前にも言ったけどそんな生活してたらねどんどん体に悪影響を及ぼしちゃうんだからあんたも」
ガヴリール「分かったから静かにして!」
ヴィーネ「分かってないでしょ! だからこんな生活しているんでしょ」
ガヴリール「違うの!もう分かってるから……お願い……」ポロポロ
ヴィーネ「え?」
震え上がる
ガヴリール「もううるさい! 出ていって!」バッ
ドンッ
ガヴリール「っ痛……」
ヴィーネ「ガヴ私はこっちよ? …………!!」
ヴィーネ「ガヴ!私の目を見て!」
ガヴリール「え?」ビクッ
ガヴリール「か、かろうじでまだ見えるよ」
ヴィーネ「ええと、まずは……お医者さんに行かなきゃ!」
ガヴリール「ヴィーネごめんなさい」
ヴィーネ「いまはいいから早くお医者さんに行きましょ」
ガヴリール「うん」
医者「今回の失明の原因は分からないですね」
ヴィーネ「どういうことですか?」
医者「生活習慣の乱れによる糖尿病が原因だと思ったのですが、彼女は糖尿病ではありません」
医者「他に考えられることは目を酷使することですが、いきなり両目がなることはないと思います。両目が一緒に失明となると」
ヴィーネ「先生!ガヴの目は戻るんですよね!?」
医者「落ち着いて、正直なところ厳しいです」
ヴィーネ「それなら私の目を使っていいですから!」
医者「落ち着いて、あなたの目を移植しても戻る保証はありません」
ヴィーネ「そんな……」
医者「一度彼女と話してみては?」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「ヴィーネ私の目って」
ヴィーネ「え? ああ、お医者さんは大丈夫すぐ戻るって言ってたわよ!」
ガヴリール「そうか……」ヨロッ
ヴィーネ「大丈夫? トイレはこっちだよ」
ガヴリール「ごめん」
ヴィーネ「そういう時はありがとうって言って貰う方が嬉しいわ」
ガヴリール「……ありがとう」
ガヴリール「ヴィーネ……私怖い……」ポロポロ
ヴィーネ「ガヴ大丈夫よいつも私が側にいるから」ギュッ
ガヴリール「でも、ヴィーネにはヴィーネの人生があるでしょ」
ヴィーネ「私の人生はあなたと同じよ」
ガヴリール「え?」
ヴィーネ「私は一生あなたの側にいるわ」
ガヴリール「ほんと?」
ガヴリール「うん」グスッ
ヴィーネ「それじゃあ帰りましょ」
【ガヴリールの家】
ヴィーネ(必要なものはあらかたまとまったかしら?)
ガヴリール「ヴィーネ?」
ヴィーネ「ここにいるわよ」
ガヴリール「手握って」
ヴィーネ「はいはい」ギュッ
ヴィーネ「必要な荷物は全部持ってきたわね」
ガヴリール「うん……」
グゥー
ガヴリール「あっ」
ヴィーネ「そういえばまだ何も食べてなかったわね。おうどんでいい?」
ガヴリール「うんありがとう」
~~~~~~
ヴィーネ「はい出来たわよ!」
ガヴリール「いい香りがする」
スルッ
ガヴリール「あれ? 食べられない」スルッ
ヴィーネ「お箸貸してふーふー、ほらあーん」
ガヴリール「あーん」ズルッ
ガヴリール「美味しい!」モグモグ
ヴィーネ「そう? なら良かった」
ガヴリール「ヴィーネの作る料理はどれも美味しいよ」モグモグ
ガヴリール「ふう美味しかった」
ヴィーネ「お風呂入れるわよ」
ガヴリール「あっうん……」
ヴィーネ「洗ってあげるから。入らないと汚れたままよ」
ガヴリール「わかった」
【風呂】
ゴシゴシ
ヴィーネ「洗い忘れているところない?
ガヴリール「ありがとう大丈夫だよ」
ヴィーネ「できる?」
ガヴリール「多分……」
ゴシゴシ
~~~~~~
ヴィーネ「気持ち良かったわ」
ガヴリール「ふぅ少しは役に立てたかな?」
ヴィーネ「おかげさまで、ありがとうガヴ」
ガヴリール「どういたしまして」
ガヴリール「ねえヴィーネ」
ヴィーネ「なに?」
ガヴリール「今日はありがとうね」
ヴィーネ「気にしないで」
ガヴリール「ヴィーネがいなかったら私どうなってたか……」ギュッ
ヴィーネ「ガヴ……」
ガヴリール「学校か……」
ヴィーネ「皆も事情を話せば助けてくれるわよ!」
ガヴリール「うん」
ヴィーネ「だから今日はもう寝ましょ」
ガヴリール「うんお休み」
ヴィーネ「お休み」
【学校】
ヴィーネ「おはようサターニャ」
サターニャ「おはようヴィネット……ってガヴリールどうしたのよ!」
ガヴリール「色々あってな」
~~~~~~
サターニャ「目が見えないですって!?」
ラフィエル「本当ですか? ガヴちゃん」
ガヴリール「本当だ」
ラフィエル「なんでガヴちゃんがこんな目に……」
ガヴリール「2人とももういいんだ。私はこの状況を受け入れているから」
サターニャ「ガヴリールあんた強いのね」グスッ
ラフィエル「ガヴちゃん……私達に出来ることがあったら言って下さいね!」
ガヴリール「ああ、ありがとう!」
~~~~~~
【ヴィーネの家】
ガヴリール「うわああん……うぐっ……ひくっ」ポロポロ
ヴィーネ「全くもう何であんな強がったのよ」
ガヴリール「だ、だって心配させたくなかったから」グスッ
ヴィーネ「ゆっくりでいいからね」
ガヴリール「うん」
ヴィーネ「そうそう」
ガヴリール「いつもごめんな」
ヴィーネ「それは言わない約束でしょ」
ガヴリール「ごめん……」
ヴィーネ「もう……まあいいわ」
ガヴリール「これからもよろしくお願いします」
ヴィーネ「此方こそよろしくねガヴ」
~~~~~~つづく~~~~~~
ガヴリール「……今日は天気がいいな」
ガヴリール「ヴィーネ買い物に行ってるし少し散歩行こうかな」スッ
ガヴリール「杖はここら辺に……」
ガサッ バサー
ガヴリール「あっやべ」
ガヴリール「ええと……」ガサガサ
ガヴリール「ふう、これでよし」
ガチャ
ガヴリール(1人で外に出るのも慣れてきたな)
ガヴリール「こっちの道は危ないから遠回りするか」
~~~~~~
ガヴリール「あれ? 今どこにいるっけ?」
ガヴリール(迷った!? どうしよう)アタフタ
おじいさん「お嬢ちゃん大丈夫かい?」
ガヴリール「あ、あの道に迷ってしまって」
ガヴリール「ええと、郵便局の方ってどっちですか?」
おじいさん「郵便局ならお嬢ちゃんから見て左手の方角だよ」
ガヴリール「ありがとうございます」
おじいさん「付いて行こうか?」
ガヴリール「いえ、大丈夫です」
おじいさん「気を付けるんだよ」
ガヴリール「はい、ありがとうございます!」
ガヴリール「ん? 点字の手紙?」
ガヴリール「天界からだ」
~~~~~~
ガチャ
ヴィーネ「ただいまー遅くなってごめんねガヴ! さっきサターニャと会っちゃって……ガヴ?」
置き手紙
「今までありがとう」
ヴィーネ「え?」
ガヴリール「ったく天界は下界と違って優しくねえな」
ガヴリール「学校まて行くのにも一苦労だ」
ラフィエル「お手伝いしましょうか?」
ガヴリール「ラフィエル!? 何でここに?」
ラフィエル「私もお手紙を読んだので」
ガヴリール「ラフィエルも?」
ラフィエル「ええ……」
ガヴリール「そうか」
ラフィエル「あの、ガヴちゃん」
ガヴリール「いいんだよラフィエル」
ラフィエル「でも……」
ガヴリール「もう決めたんだ」
ラフィエル「そうですか」
校長先生「天真くん言いたいことは分かるね?」
ガヴリール「はい」
校長先生「君はいま悪魔の子に助けて貰いながら生活している」
ガヴリール「……はい」
校長先生「天使学校を首席で卒業した天使が堕落した果てに悪魔に面倒を見てもらってるようじゃ、我々としても見過ごす訳にはいかないのだよ」
ラフィエル「校長先生! 言い過ぎでは」
校長先生「事実を言ったまでだ」
ラフィエル「ガヴちゃん……」
ガヴリール「覚悟は出来てます」
校長先生「ふむ……いいのかね? 他にも方法はある」
ガヴリール「はい」
校長先生「それならこっちへ来なさい」
~~~~~~
ヴィーネ「2人ともおはよう!」
サターニャ「おはようヴィネット」
ラフィエル「おはようございます」
ヴィーネ「今日はいい天気ね」
サターニャ「そうね! 今日の体育が楽しみだわ!」
ラフィエル「今日は体育館ですよ」
サターニャ「なんですって!?」
【商店街】
サターニャ「さあ次はあっち行くわよ!」
ヴィーネ「走ると危ないわよ」
ラフィエル「サターニャさんは元気ですね」
ゴンッ!
ガヴリール「うわっ!」
サターニャ「痛っ!」
ヴィーネ「ほら言ったそばから。ごめんなさい大丈夫ですか?」
ガヴリール「あ、はい大丈夫です」
ガヴリール「いえ、大丈夫なんで」
ヴィーネ「駄目よちゃんと消毒しなきゃ」
ヴィーネ「ラフィ、サターニャ私はこの子の手当てするから先行ってて」
サターニャ「私がぶつかったのだから私がやるわよ!」
ヴィーネ「あんたがやって余計怪我したら大変でしょ」
サターニャ「ヴィーネ酷くない?」
ラフィエル「まあまあサターニャさん私達は先に行きましょうか」
ヴィーネ「これでいいわ」
ガヴリール「ありがとうございます」
ヴィーネ「あなた家は?」
ガヴリール「この近くです」
ヴィーネ「それなら送って行くわ」
ガヴリール「これ以上迷惑掛けられないです……」
ヴィーネ「気にしないで私がやりたいだけだから」
ヴィーネ「凄いことになってるわね……」
ガヴリール「お恥ずかしいです///」
ヴィーネ「部屋片付けるわよ」
ガヴリール「いえいえ悪いですから! 自分でやります」
ヴィーネ「自分で出来ないからこうなっているんでしょ」
ガヴリール「うぅ……」
~~~~~~
ヴィーネ「綺麗になったわ」
ガヴリール「ご飯まで頂いてしまってすいません……」
ヴィーネ「いいのよ、私はそろそろ帰るわね」
ガヴリール「あ、あの……連絡先教えて貰ってもいいですか?」
ヴィーネ「あなた名前は?」
ガヴリール「天真です」
ヴィーネ「天真さん、私は月乃瀬これからよろしくね!」
ガヴリール「はいよろしくお願いします」
~~~~~~
ガヴリール「月乃瀬さんいつもありがとうございます」
ヴィーネ「もうヴィーネでいいのに」
ガヴリール「すいませんまだ慣れなくて」
ピンポーン
ヴィーネ「はーい」
ラフィエル「どうもー」
サターニャ「遊びに来たわよ!」
ラフィエル「お邪魔しまーす」
ガヴリール「いらっしゃい!」
ヴィーネ「不思議ね、こうして4人でいるとなんか懐かしい感じがする」
サターニャ「私も感じたわ」
ガヴリール「奇遇ですね! 私も皆さんの顔が思い浮かぶような気がするんです」
ラフィエル「ふふっそうですね」
ラフィエル(……私が出来ることは全てやって来ましたがこれで良かったのでしょうか? どこかで未来を変えられたかもしれない……)
~~~~~~normal end~~~~~~
ただでさえ遅いけどペース落ちると思うから気長に見てくれ
取り敢えずbadからやるね
【ヴィーネの家】
ガヴリール「……今日は天気がいいな」
ガヴリール「まあ家でゆっくりするか」
~~~~~~
ガチャ
ヴィーネ「ただいま」
ガヴリール「おかえり、遅かったじゃないか」
ヴィーネ「うん、ちょっとね……」
ガヴリール「どうかした?」
ヴィーネ「なんでもないわ」
ガヴリール「そうか」
ヴィーネ「ご飯すぐ作るからね」
ガヴリール「うん」
~~夜中~~
ガヴリール「ぐぅ……」スヤスヤ
ヴィーネ(ポストに入ってたこの手紙は……)
トントントン
校長先生「入りなさい」
ガチャ
校長先生「悪魔が私に何の用かな?」
ヴィーネ「これはどういうことですか?」ペラッ
校長先生「何がかね?」
ヴィーネ「私が何を言いたいか分かってますよね。天使と悪魔が一緒に暮らしても何も問題はないはずです」
校長先生「天真君は我が校の首席。首席がこの体たらくでは他の天使に示しがつかないのだよ」
校長先生「君の言い分も分かるがこの決定は絶対でね」
ヴィーネ「じゃあガヴは」
校長先生「天真君は天使だった頃の記憶を消して天使の地位を剥奪ということになる。一部の天使を除いて君を含めた彼女が関わった全員が」
ヴィーネ「そんな……」
校長先生「君が天真君をそこまで想っているのなら彼女を救う方法はまだあるがね」
ヴィーネ「本当ですか?」
ヴィーネ「リスク?」
校長先生「正確にはリスクというよりは代償の方が合っているがね」
ヴィーネ「それは何ですか?」
校長先生「それは愛じゃよ」
ヴィーネ「は? 愛?」
校長先生「ふむ、君は愛がどれ程大切なものか分かっていないようだな」
校長先生「この条件を飲めばいずれ分かる。いや、天真君の方が嫌ほど思い知らされることになるか……どちらにせよ辛いことよ」
ヴィーネ「?」
校長先生「そもそもこの方法は強い愛がないと成り立たないものでね。幸か不幸か君は天真君を友人以上に想っておる」
ヴィーネ「そ、それは///」
校長先生「恥ずかしがるでない。それが代償なのだから」
校長先生「大雑把に言えばそういうことじゃ」
ヴィーネ「もし条件を飲んだら私のガヴへの気持ちはどうなるのですか?」
校長先生「ただの友人に戻るだけじゃ」
ヴィーネ「もう一度ガヴを好きになったら?」
校長先生「それはあり得ない。仮に出来たとしても決して愛してはならぬぞ」
校長先生「うむ、ではこちらに」
~~~~~~
【ヴィーネの部屋】
チュンチュン
ガヴリール「あれ? 眩しい?」
ガヴリール「目が、目が見えてる……? やったー! ヴィーネは……」
ガチャ
ガヴリール「あっ、ヴィーネ! 私目が見えるようになったんだ」
ヴィーネ「ほんと? 良かったじゃない!」
ヴィーネ「それじゃ今夜はご馳走よ」
ヴィーネ(何だ愛が代償って言ってたけどガヴへの想いは変わらないじゃない)
【ベッドの中】
ガヴリール「ねえヴィーネ」
ヴィーネ「なに?」
ガヴリール「私が見えるようになったのってヴィーネが何かしてくれたの?昨日いなかったよね」
ヴィーネ「私は何もしてないわ。きっと神様が助けてくれたのよ」
ヴィーネ「明日からは自分の家に戻れるわね良かったじゃない」
ガヴリール「……私はこのままでいいかなってちょっと思ってて///」
ヴィーネ「え? 何で?」
ヴィーネ(あれ? 何で、嬉しいはずなのに)
ガヴリール「え? いや、ほらヴィーネは優しいからいつも私のこと考えてくれるし、私はヴィーネのこと好き……だから///」
ガヴリール「そ、そのヴィーネは私のことどう思ってるかなって!」エヘヘ
ヴィーネ「何言ってるのよガヴリールとは気の合う友人でしょ?」
ヴィーネ(違う! 待ってガヴ! これは私の本当の気持ちじゃ……)
ガヴリール「そ、そうだよね! ごめんね……変なこと聞いて」
ヴィーネ(これが代償なの? ガヴが元気になって、それで私を好きでいてくれているのに……私が……)
ヴィーネ「うんお休み」
ヴィーネ(駄目よ! いま伝えられなかったらもう一生…………伝え……ら……れ……)
~~翌朝~~
ガヴリール「おはようヴィーネ」
ヴィーネ「おはようガヴ、何してるの?」
ガヴリール「うん! 自分の家に戻ろうと思って、このままじゃヴィーネに迷惑掛けちゃうから」
ヴィーネ「そう寂しくなるわね」
ガヴリール「これからはお互い応援し合っていこうな」
ヴィーネ「そうね」
サターニャ「ガヴリール! 勝負よ!」
ガヴリール「また? さっきもやったじゃん」
ラフィエル「サターニャさんはガヴちゃんとお話したいだけなんですよ」
サターニャ「ち、違うわよ! 私の恐怖を思い知らせるために……」
ヴィーネ「はいはい分かったからもう授業始まるわよ」
ガヴリール「……」チラッ
ヴィーネ「どうしたのガヴ?」
ガヴリール「何でもないよ」
~~~~~~bad end~~~~~~
ガヴリール(ヴィーネは1人は危ないって言うけど、私だって頼りっぱなしじゃ嫌だからね)
ガヴリール「こっちの道は危ないけどいつも通ってるし大丈夫だろ」タッ
ブーン プー!プー!
ガヴリール(こっちの道来たの失敗だったかな? あれ?)
ザッ
ガヴリール(しまった! 躓いた!)
周りの人「危ない!」
ガヴリール「え?」
プー! キッキッキッキー ドンッ!
~~~~~~
医者「打撲ですんで良かったね。打ち所が悪かったら危なかったよ」
ガヴリール「はいありがとうございます……」
ガチャ
ヴィーネ「ガヴ!」
ガヴリール「ヴィーネ」
ヴィーネ「大丈夫? 頭とか打ってない?」
医者「安心して下さい軽い打撲ですよ」
ヴィーネ「はぁ良かったー」
ガヴリール「ヴィーネごめんなさい……」
ヴィーネ「今回は無事だったしもういいわ」
ガヴリール「ヴィーネ……」
ヴィーネ「但し! 今度からは私が付き添うからね」
ガヴリール「でも毎回付き添って貰ってちゃヴィーネの負担が……」
ヴィーネ「あんたが1人で外出歩いている方が気が気でないわ」
ヴィーネ「ガヴ、焦らなくていいわ時間は沢山あるのだから」
ガヴリール「うん」
ヴィーネ「それじゃ帰りましょ!」
【ヴィーネの家】
ヴィーネ「あら、ガヴ宛に手紙が来てるわよ」
ガヴリール「私に? どこから?」
ヴィーネ「……天界からよ」
ガヴリール「ヴィーネぇ……」グスッ
ヴィーネ「大丈夫よガヴ、私が天界に行ってくるから!」
ガヴリール「ヴィーネ1人で行くの? 危険だよ私も行く」
ヴィーネ「危険? 正当な理由で天界に行くなら問題ないでしょ」
ガヴリール「そうじゃない、校長は天使側に有利になることを常に考えている。ヴィーネの心に漬け込んでね。」
ガヴリール「だから私も行く」
ヴィーネ「分かったわ行きましょ」
ガヴリール「天界は下界と違って不便だな」
ヴィーネ「そうね少し不便ね……」
ラフィエル「2人とも仲良さそうですね」フフッ
ヴィーネ「ラフィ!? どうしてここに?」
ラフィエル「私も天界から手紙が来まして、こうして校長先生の所へ」
ヴィーネ「丁度良かったわ! ラフィ知恵を貸して!」
ラフィエル「知恵ですか?」
ラフィエル「なるほど、ガヴちゃんを天使のままにしてさらに愛の契約を使わないで穏便に済ませる方法ですか……」
ヴィーネ「あるかな?」
ラフィエル「ないですね」
ガヴリール「諦めるのはやいな」
ラフィエル「諦めてはいないですよ。しかし、今回の2人は法に触れている訳ではないので……」
ヴィーネ「ないので?」
ラフィエル「2人がいかにお互いを愛してるかを伝えれば良いのでは?」
ガヴリール「ち、ちょっとラフィエル何言ってるんだよ///」
ヴィーネ「そうよラフィ! まだ結婚なんて早いわ」
ガヴリール「結婚!?」
ラフィエル(面白い)
ガヴリール「そうだな」
ヴィーネ「そうね」
【校長室】
トントントン
校長先生「どうぞ」
ガチャ
ガヴリール「失礼します」
校長先生「3人とも良く来たね」
ガヴリール・ヴィーネ・ラフィエル「え?」
ラフィエル「なるほど2人を試したのですね」
ヴィーネ「もし、片方しか来なかったならどうなっていたのですか?」
校長先生「それは1人で来たときのお楽しみだよ」ニコッ
ガヴリール「それじゃあ、このままヴィーネと一緒にいても?」
校長先生「ああ、我々は干渉しない好きなだけ一緒にいなさい」
ガヴリール「はぁ……」
ラフィエル「2人ともお疲れのようですね」
校長先生「すまなかったね。すぐに下界に戻すことも可能だが、今日はこちらに泊まるといい」
~~~~~~
ガヴリール「疲れたー!」
ヴィーネ「ふふっ、そうね」
ガヴリール「私おかしいこと言った?」
ヴィーネ「違うわ、ガヴとこれから一緒に暮らせると思うと嬉しくて」
ガヴリール「……///」
ヴィーネ「ガヴ照れてる~」
ガヴリール「照れてないっての!」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴリール「んー?」
ヴィーネ「呼んだだけ」
ガヴリール「何だよそれ」
ヴィーネ「ガヴ」
ガヴリール「もう引っ掛からないぞ」
ヴィーネ「好き……」
ヴィーネ「ガヴは私のことどう思ってるの?」
ガヴリール「好きに決まってるだろ」
ヴィーネ「それは友達として?」
ガヴリール「……恋人として」
ヴィーネ「ちゃんと言ってくれてありがとう」ギュッ
ガヴリール「うん……」
【学校】
ヴィーネ「おはようサターニャ」
サターニャ「おはようヴィネットとガヴリール」
ガヴリール「うーす」
サターニャ「あいつは相変わらずね……」
ヴィーネ「ガヴ最近は1人でも色々出来るようになったのよ」
ラフィエル「病院にも通われていると聞きましたが」
ヴィーネ「うん、このままいったら視力が戻るかも知れないってお医者さんが。いま治療中よ」
サターニャ「ラフィエルいつの間に来たのよ?」
ヴィーネ「うん、ありがとう」
ガヴリール「ヴィーネトイレ」
ヴィーネ「いま行くわ!」
ヴィーネ(こうして私とガヴリールは一緒に暮らして幸せになりました!)
~~~~~~happy end~~~~~~
ごめん書いてて思ったけど入れられなかった……
突発的なものということで。その原因の中に目の酷使とか、あんまり詳しくないから深堀はしないでくれ
元スレ
ガヴリール「あれ? なんか目が霞むな……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490188798/
ガヴリール「あれ? なんか目が霞むな……」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490188798/
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コメント一覧 (9)
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- 2017年03月24日 04:40
- ラブ&ピース
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- 2017年03月24日 06:34
- 柑奈ちゃん!モバマスに帰ろう!!
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- 2017年03月24日 07:29
- 全ルート用意する有能
でも、某バッドエンド先輩見てからだとバッドエンドが物足りなくもある…
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- 2017年03月24日 09:28
- バッドエンドもなんだかトゥルーエンドっぽいかな?
サターニャが話に混ざると熱い展開になりそうだ
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- 2017年03月24日 09:50
- ノーマルルートだけど、身寄り0かつ記憶なし、人の身分での再スタートって結構人生ハードモードな気が
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- 2017年03月24日 11:39
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- 2017年03月24日 14:53
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エロゲの王道キャスティングなんだよなあ
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- 2017年03月24日 16:34
- ※7
よし!じゃあガブに生やそう!
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- 2017年03月25日 03:00
- ※8
それでタプリスとHさせよう!