ヴィーネ「サターニャが変?」ガヴ「ああ」
- 2017年03月21日 05:10
- SS、ガヴリールドロップアウト
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ガヴ「いや、正確には……変態なんだ……」
ヴィーネ「は?」
ヴィーネ「見かけたらすぐに『関節技よー!』とか言ってひっついてるわよね」
ガヴリール「で、その時なんだけど明らかに呼吸が荒いんだ」
ヴィーネ「ま、まぁそれだけなら全力で向かっていって息切れてるだけかもしれないし」
ガヴリール「それに耳に息を吹きかけようとしてくるんだ」ハァ…
ヴィーネ「いつまでもそのままってわけにはいかないものね」
ガヴリール「あいつ離した後って絶対に髪の毛濡れてるんだよ……」
ガヴリール「それに口元から二三本金色の髪の毛がのぞいてるんだ……」
ガヴリール「多分そういうことだろ……」
ガヴリール「あと、この間あいつが教室でトマトジュース吐いたことがあったろ?」
サターニャ「ぶへぇ!!ゲホゲホっ!!」
ヴィーネ「ちょ、ちょっとサターニャどうしたの?って、これ血?大丈夫?」
サターニャ「ト、トマトジュース……よ……ゲホっ……ちょ、ちょっとむせただけよ……ケホケホ」
ヴィーネ「なんだトマトジュースか。あんまりびっくりさせないでよー」
サターニャ「あはは、いくらこのあたしでも教室で生き血を飲むなんて真似しないわ」
~回想終了~
ガヴリール「あれ多分マジで私の生き血」
ヴィーネ「」ゾッ
ガヴリール「正確には私の血液とトマトジュースを混ぜたもの」
ヴィーネ「さ、流石のサターニャもそこまではしないでしょ……」
ガヴリール「いや、この間寝てたらさ。物音がした気がして目を覚ましたんだ」
サターニャ「ふふ、無事ガヴリールの血液を採取できたわね」
サターニャ「あとはこれをトマトジュースと1:4で混ぜてっと」
サターニャ「できたわ夢のその名も『ブラッディエンジェル』」
サターニャ「あとはずらかるだけね」
ガヴリール「でも次の日起きたら窓空いてて、ほら腕のここのところに虫刺されみたいな跡が……」
ヴィーネ「じゃあ……ホントに……?」
ガヴリール「ああ、あの時も私の天使の血に拒絶反応を示して吐いたんじゃないかな?」
ヴィーネ「じゃああの時片付けたのはほんとにガヴの血液……」ヒキッ
ヴィーネ「へぇ、珍しいわね」
ガヴ「頭は悪いが変なとこ真面目だから私の話メモ取りながら覚えていったわけよ」
ヴィーネ「ふーん」
ガヴ「で、家帰ってやってみるって言うからそこは別れて、私も忘れてたからしばらくどうなったか聞かなかったんだよ」
ヴィーネ「サターニャのことだからすぐ飽きて辞めちゃってそうだものね」
ヴィーネ「うん」
ガヴ「私とほとんど同じ名前で同じ装備したキャラがいたんだよ」
ヴィーネ「偶然もあるものね」
ガヴ「いや、明らかに口調なんかも一緒で私の真似をしてるんだ」
ヴィーネ「え?」
ガヴ「しかも始めたのは偶然にも私がサターニャにゲームを教えた日……」
ガヴ「ああ。だからステータスまで全く一緒とはいかないけど、私の装備だけなら金さえあれば揃えられるから」
ヴィーネ「そういえば、最近あいつやけに金欠だったわね……食事にも困るぐらい……」
ヴィーネ「話したりしないの?」
ガヴリール「私とだけは絶対に話さない。私以外とは全く私と同じように喋るのに、私だけはまるでいないように扱うんだ」
ヴィーネ「何よそれ……ん?噂をしてたらサターニャからメールね」
ガヴリール「なんだって?」
ヴィーネ「天使になるのってどうすればいいのかしら……って」
ガヴリール「ヒッ」
ガヴリール「そ、それ……ゲームやってなきゃわかんないだろ……」
ヴィーネ「しかもわざわざ私に聞くってことは毎日確認してるってことよね?」
ガヴリール「や、やっぱり……」
ヴィーネ「ここまでの会話があった上でタイマンで家に行けるあんたマジで凄いわ」
ガヴリール「それであいつの家に行ってお菓子食って喋ってたりしたらジュースこぼしやがってシャワー浴びてきたんだよ」
ヴィーネ「サターニャらしいわね」
ガヴリール「で、あいつの家何か面白いものでもないかちょっと見てみたわけ」
ヴィーネ「人ん家なんだからおとなしくしなさいよ」
ガヴリール「私もそうしておけばよかったと思う」
ヴィーネ「ああ、それなら天界に潜入する時に使ったやつじゃない?別におかしいことないじゃない」
ガヴリール「ああ、その下に手作りの羽と金色のウィッグと私のと全く同じ服がなければな」
ヴィーネ「」
ガブリール「ちなみにサイズは一回り大きかったよ。ちょうどサターニャならぴったりなぐらいに」
ヴィーネ「も、もうやめて……」
ヴィーネ「それってもしかしなくても……」
ガヴリール「私用だろうな……」
ヴィーネ「知りたくなかったわ、友達のそんな一面」
ガヴリール「その時サターニャの電話が鳴ったんだ」
ヴィーネ「ああ、そういえば昨日私電話したっけ」
ヴィーネ「まさか……見たの……?」
ガヴリール「」コクリ
ヴィーネ「あんた怖いもの知らずね……」
ガヴリール「まずはどんなこと調べてるのか検索履歴を見てみた」
ヴィーネ「ひぃい………サターニャそんなこと調べてるなんて……そんな子じゃないと思ってたのに……」
ガヴリール「ブックマークにいたっては流石の私も見れなかった……」
ヴィーネ「でしょうね」
ヴィーネ「怖いもの知らずねあんた」
ガヴリール「怖かったよ!でも確認しないほうがもっと怖いじゃん!」
ヴィーネ「そ、それもそうね。で、何が写ってたの?」
ガヴリール「私」
ヴィーネ「え?」
ガヴリール「私が写ってた」
ガヴリール「いや、撮った覚えが無いんだ」
ヴィーネ「隠し撮りってこと?」
ガヴリール「いや、自撮りなんだ」
ヴィーネ「は?」
ガヴリール「撮った覚えのない自撮り画像が大量に入ってた」
ヴィーネ「え?ちょっと待って。どういうこと?」
ヴィーネ「ま、まさかサターニャが?」
ガヴリール「本人から見ても違和感なかったけど、胸が大きかったから多分」
ヴィーネ「うわぁ……」
ガヴリール「ちなみに私の携帯に移してきたけど……見る?」
ガヴリール「よく見て輪っかのとこ、支えが見えるでしょ。それに私がこんな笑顔で写真撮るわけ無いじゃん」
ヴィーネ「うわ、ホントだ……」
ヴィーネ「こっちはどんどんアングルが際どくなってきたわね……」
ガヴリール「次のはやばいよ」
ガヴリール「タイマーセットして私の見た目でオナってるな」
ヴィーネ「たしかにスタイルは違うわね。サターニャぐらい胸あるわ。じゃあほんとに……」
ガヴリール「ああ……」
ガヴリール「仕方ないだろ!もう一人じゃどうしようもないレベルなんだよ!」
ヴィーネ「そ、それもそうよね……これはいくらなんでも……ん?サターニャから電話だわ……もしもし?」
ヴィーネ(よかった、いつものサターニャだわ。そりゃそうよね、あれらは全部なんかの間違いよね)
ヴィーネ「あ、ごめんごめん。でも急に天使になりたいとか大悪魔になるとか言ってたあんたがどうしちゃったのよ」
サターニャ『ガヴリール……』
ヴィーネ「え?」
サターニャ『そんなのどうでもいいからガヴリール知らない?』
ヴィーネ「ちょっと?サターニャ?」
サターニャ『ガヴリール、そこにいるんでしょ?ガヴリールの行動パターンなんてわかってるのよ』
サターニャ『なんですぐメール返してくれないの?』
サターニャ『ガヴリールのこと隠してるの?私からガヴリールを奪う気?』
サターニャ『人のガヴリール盗るつもりならたとえばヴィネットでも容赦しないからね』
サターニャ『早くガヴリールを出しなさいよ!!』
サターニャ『聞いてんの!?ヴィネット!?』
ヴィーネ「ひ、ひぃい!い、今一緒にいるわよ!」
ヴィーネ「え?」
サターニャ『あはは、びっくりした?ちょっとしたイタズラよ』
ヴィーネ「イタズラ?」
サターニャ『うん、ちょっとガヴリールと一緒にヴィネットのこと脅かしちゃおうとね。やりすぎちゃったかな』
ヴィーネ「な、なんだ……ほんとにびっくりしたわよ……」
サターニャ『うん、全部ドッキリだからガヴリールの言うことも全部嘘だから』
ヴィーネ「うん」
サターニャ『ガヴリールは意地が悪いから嘘って認めないかもしれないけど、絶対に信じちゃだめよ』
ヴィーネ「え?」
サターニャ『いい?ガヴリールの言うことは嘘だから……聞かないでね?』
ヴィーネ「う、うん」
サターニャ『じゃあ今からそっち行くから……待っててね……ガヴリール』
ヴィーネ「ふ……ふふ……、あはははは」
ガヴリール「ヴィーネ?」
ヴィーネ「あー、おっかし。すっかり信じちゃったじゃないいくらなんでもやりすぎよー」
ガヴリール「ヴィーネ?何言ってんの?」
ヴィーネ「だから、もうサターニャが白状したわよー。全部冗談だったでしょ?」
ガヴリール「じょ……冗談?」
ヴィーネ「からかうにしてもこの写真は手が込みすぎよー、こんなエッチな画像まで用意しちゃって」
ガヴリール「違うって……ほんとなんだって……信じてよヴィーネ……」
ガヴリール「ホントだって!」
ヴィーネ「そうよね……私の……友達が……そんなことするはず無いわよね……」ブツブツ
ヴィーネ「私は……間違ってないわよね?」ブツブツ
ピンポーン
ガヴリール「ひっ、誰!?」
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ヴィーネ「あ、サターニャね。今開けるわ」
ガヴリール「さ、サターニャ?ひ……いや……いやああああああ助けてぇええええ」
ヴィーネ「魔界に帰ったわけでもないらしいの、一体どうしちゃったのかしら心配だわ」
ガヴリール「あー、別にいいんじゃね。あいつなら平気だろ」
ヴィーネ「あ、ところでガヴ。今日放課後ちょっと付き合ってくれない?」
ガヴリール「ネトゲのイベントあるから無理。それにペットも飼い始めたし」
ラフィ「あらガヴちゃんペットなんて飼い始めたんですか?」
ガヴ「うん、ちょっと前からね」
ラフィ「そうなんですか。それにしてもガヴちゃん急に背伸びて胸も大きくなりましたね」
ガヴ「成長期なだけだよ」
終わり
元スレ
ヴィーネ「サターニャが変?」ガヴ「ああ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1489995495/
ヴィーネ「サターニャが変?」ガヴ「ああ」
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コメント一覧 (23)
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- 2017年03月21日 05:20
- 怖いわ
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- 2017年03月21日 05:35
- 愛が深すぎる・・・
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- 2017年03月21日 05:40
- これはS級悪魔的行為を超えてますわ
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- 2017年03月21日 05:43
- ガブが大きくなってサターニャ飼ってるだけかもしれないし…
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- 2017年03月21日 05:45
- タスケテ...タスケテ...
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- 2017年03月21日 06:44
- ガチサイコホラーやめーや
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- 2017年03月21日 06:50
- 自分の事を首席天使だと思い込んでいる一般悪魔
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- 2017年03月21日 07:55
- ヴィーネに飽き足らずサターニャまで変態化してきたな
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- 2017年03月21日 08:11
- サターニャまで変態になったらもうどうしようないね
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- 2017年03月21日 09:24
- ヴィネットならなんだいつものヴィネットか、で済んだのにこええよ
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- 2017年03月21日 09:50
- タプリスならなんとかしてくれるかもしれない…!タコ焼き黒こげにするタプリスなら…!
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- 2017年03月21日 11:49
- 流石にひいたわ
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- 2017年03月21日 12:11
- キチったサターニャはなかなか珍しいな
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- 2017年03月21日 12:30
- ふだん駄目な子がキレると一番ヤバい
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- 2017年03月21日 15:43
- ガチなやつじゃないですかヤダー
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- 2017年03月21日 16:16
- ヤンデレサターニャは新鮮で良いな、好き
ガヴサタ流行れ
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- 2017年03月21日 17:25
- こわひこわひ
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- 2017年03月21日 17:27
- ガヴリールも調教されてサターニャを心の底から愛するようになってるからセーフ(震え声)
多分家では互いに束縛し合うレベルでラブラブなんだよ............そうであってくれ頼む
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- 2017年03月21日 17:56
- 怖い
悪魔はすーぐ変態化するな
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- 2017年03月21日 21:09
- よく考えるとサターニャってssの中では一番まともなキャラだよな
サイコでもストーカーでもなく引きこもりでもなく
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- 2017年03月21日 23:17
- タプリスもこれくらいやりそう
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- 2017年03月22日 00:27
- 夜中に見るのでは無かった...
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- 2018年07月14日 21:39
- ガヴドロssの中でもかなり好き