朋「夢と違うじゃない」
これは絶対に夢。
現実であるはずがない。
あたしの腕の中でぐちゃぐちゃになった体が知ってる人のものだなんて、ありえない。
だからこれは夢。
絶対に夢なの。
覚めてよ。
覚めてよ!
早く、覚めてよ!
朋『いや――』
朋『いやあああああぁぁぁぁぁぁっ!』
朋「はっ……はっ……はっ……」
跳ね起きたあたしの視界にうつったのは、見慣れたあたしの部屋。
広がるような観客席もなければ、眩い照明もなく……ぐちゃぐちゃになった体もない。
朋「あ……」
朋「……夢」
朋「よかった、夢だったんだ……」
朋「……そりゃそうよね……はぁ」
今でも鮮明に覚えてる……今日の夢。
ほんとに、びっくりするくらい鮮明に……そこにいた人の顔からほこりの数まで。
……そして、そこで起こったこともはっきりと覚えてる。
朋「プロデューサー……」
あたしと話しているプロデューサーの頭に照明が落ちてきた……それが今日の悪夢。
飛び散った血液があたしの体につく感触までしっかりと……。
朋「……うえー」
思い出したら、気持ち悪くなっちゃった
あたし、あんまりそういう耐性ないのに……うえー……。
朋「あーあ……なんで今日に限ってこんな夢見ちゃうかな……」
今日は大切な日だっていうのに。
もしかして今日の運勢最悪?
朋「……」
……とりあえず、シャワー浴びてこよ。
悪夢の記憶ごと全部洗い流せたらいいんだけど……なんて、ふふっ。
ご飯を食べながら見た占い番組だとあたしの運勢は7位。
棚から牡丹餅があるかも、なんて書かれてた。
スマホで占いサイトをいくつか見てみたけど、それでもやっぱりぱっとしない……6位とか、8位とか、9位とか。
毎日占いを見てるけど、こんなにも運勢が平均的なのはなかなかないわね。
朋「……」
今日、初めてのソロライブなんだから、もうちょっと運勢がよかったらうれしかったんだけど……。
ま、足りない部分の運勢はラッキーアイテムで補いましょ。
ええっと……運動靴に、トマトジュース、懐中電灯、扇風機、青い折り紙――
――あ、プロデューサーから連絡。
モバP『起きてるか?』
朋『起きてるわよ』
モバP『ん、じゃあ時間通りに行くな』
朋『オッケー』
プロデューサーが迎えに来てくれるまで時間は……んー、そんなにないわね。
じゃあラッキーアイテムのうち家にあるものだけを適当に集めよっと。
かばんに詰め込んだら幸運のかばんの完成よ!
……でも、さすがに扇風機は持っていけないけどね。
外へ出るとプロデューサーが待っていた。
いつもと変わらない姿が見えて、ちょっと安心。
朋「おはよ、プロデューサー」
モバP「準備はできてるな?」
朋「もちろん」
モバP「じゃあいくぞ」
朋「うん」
頷き、プロデューサーの車の助手席へと乗った。
モバP「シートベルトはしたか?」
朋「してるわよ……あたしを何だと思ってるの」
モバP「子供」
朋「ちょっと!」
モバP「ははっ、冗談だ冗談」
朋「……あんたねぇ」
モバP「よし、じゃあ行くぞ」
朋「もう……」
……からかわれたことはちょっとムッと来たけど……でも元気そうでよかった、ほんとに。
そりゃそうよね。夢で変なことがあったって現実に影響があるわけじゃないし。
おかしいくらいに鮮明に覚えてるからって、考えすぎちゃったのかも。
朋「今日立つステージって初めての場所よね」
このままだとまた変に思い出して気持ち悪くなっちゃうかもしれないから、話題を変える。
モバP「朋はそうだな」
朋「あんたは別の子連れてったことあるってこと?」
モバP「ああ」
モバP「それに……」
朋「それに?」
モバP「……」
モバP「……いや、なんでもない」
朋「……?」
……何で言いよどんだんだろ?
表情を伺おうと横顔を見ても……よくわからない。
うーん……。
モバP「それより……朋は調子はどうだ?」
朋「へ、あたし?」
朋「あたしは……うーん……」
朋「……普通?」
モバP「おいおい、大丈夫か?」
朋「占いの運勢も可もなく不可もなくって感じだったしねー」
朋「それに……今日の朝変な夢見ちゃって……ちょっとね」
モバP「変な夢?」
朋「うん」
朋「……でも、大丈夫。夢占い的にはすっごいいい夢だったから」
そう。実は夢占いだと遺体を抱きしめる夢は幸運の予兆って言われてるのよね。
……その幸運が今日に来るなら、今日の運勢は実はすっごいいいかもしれないのよね。
そうだといいんだけど。
モバP「んー……夢占いは俺はよくわからんが……」
モバP「……まあ、朋が大丈夫っていうなら大丈夫か」
朋「うん、大丈夫」
朋「せっかくのソロライブなんだもん、簡単に休んでられないわ」
モバP「そっか」
モバP「じゃあ、朋を信じるよ」
朋「うん、あたしを信じて。ふふっ」
朋「楽しみね」
朋「……ふふ、まだ会場にも着いてないのにワクワクしてきちゃった」
モバP「……ははっ」
朋「ちょっと、何笑ってるのよ!」
モバP「いや、朋らしいなと思って」
むぅ……なんて頬を膨らましては見るけど、たぶんプロデューサーには見えてない。
……というか、運転中にこっち見られても怖いわ。
モバP「……別に馬鹿にしたわけじゃないぞ?」
朋「ほんとに?」
モバP「本当に」
モバP「俺だって、朋のステージを楽しみにしてたんだ」
朋「……そっか」
そう言ってくれると、不安が吹き飛んじゃうわ。
モバP「……がんばれよ」
朋「違うわよ」
モバP「!」
朋「がんばろうね、プロデューサー」
モバP「……ああ」
モバP「さ、着いたぞ」
朋「うん」
車から降りて、プロデューサーに連れられるように歩く。
裏口から入って……廊下を歩いて……その間、何人かの人に出会った。
朋「……これって」
モバP「どうした?」
朋「う、ううん……」
嘘。
あたし、ここ、始めてきたのに……知ってる。
だって、今日……夢で見た……うん、間違いない。夢と同じ場所、夢と同じ人。
全部同じ……本当に全部同じなの。
朋「嘘でしょ……?」
知らない、こんな場所着たことない。
知らない、こんな人会ったことない。
でも、知ってる……あたしは覚えてる。
朋「……ぁ」
そしてついに今日のステージへとたどり着いた。
そのステージはあの照明が落ちてきたステージと何も変わらない。
変わらない、何一つ、夢と変わらない。
光の加減も、ほこりの具合も……全部が全部夢と同じ。
あの夢と。
あの夢と……!
モバP「朋……?」
プロデューサーが振り返ってあたしを見る。
そう、その顔が潰れた。
覚えてる、あの照明が落ちてきて、プロデューサーはそこの下にいて。
そしてぐしゃって、つぶれて、つぶれて、つぶれて。
気持ち悪い、気持ちわるい、きもちわるい。
朋「……っ!」
ついにあたしは立つことすらできなくなって、その場にうずくまってしまった。
吐き出したい、ぜんぶ、ぜんぶ。
記憶ごと、体のなかからいなくなるように、ぜんぶはきだしたい
きもちわるい、きもちわるい……きもちわるい!
モバP「どうした、朋!」
朋「だっ……大丈夫よ……」
モバP「大丈夫なわけあるか……とにかくどこか横になれるところへ……!」
朋「ほんとに大丈夫……ちょっと経てば治ると思うから……」
モバP「嘘つけ!」
モバP「……動けないなら俺が運ぶから、乗ってくれ」
そういってプロデューサーはあたしに背中を向けてしゃがんだ。
……おんぶするってこと、よね。
朋「……ん」
小さく返事をして、プロデューサーの背中におぶさった。
よし、と一言つぶやくとプロデューサーは立ち上がって歩き出した
……おんぶされるなんていつぶりかしら……変なの。
モバP「しっかりつかまってろよ」
朋「……うん」
言うとおりにして、あたしはプロデューサーのことをぎゅっと抱きしめた。
ぎゅっと……離れないように。
朋「……」
……あたしも現金ね。
こうしておんぶされてるだけでちょっと気分が和らいできたわ……ふふ
落ち着く……。
プロデューサーはあたしをそこに寝転がせ、そばでじっと見てくれた。
お水なんかも持ってきてくれて……ほんとにいたれりつくせり……って感じだった。
……あたしもあたしで、その間寝転がって気持ちの整理をつける。
……。
たまたま。
たまたま同じだっただけ。
だから、何もおかしくなんかない……なにも……って。
言いくるめるように、心の中でずっと唱えてた……。
……。
あれは夢……あれは夢……。
……。
……もし、本当に落ちてきちゃったらあたしは――。
――ううん、あれは夢、夢だから
落ちてくるはずなんてない。
落ちてくるはずなんてない。
……。
……そう、私は何度も何度も心の中で唱えた。
モバP「……大丈夫なのか?」
朋「うん……大丈夫」
朋「……あはは、ちょっと夢を思い出しただけ」
モバP「夢を……」
朋「うん……今日の夢、本当に……変な夢だったから」
朋「……ま、大丈夫大丈夫、今はもう元気だし!」
あれは夢、あれは夢。
そう何回も言い聞かせたんだし、もう大丈夫。
モバP「……」
モバP「……体調が優れないなら、今日のステージ、無しにしても――」
朋「――それはダメ!」
モバP「!」
朋「だって、せっかくのステージなんだもん」
朋「ファンの人たちもプロデューサーも……あたしだって、みんなみんな楽しみにしてたんだもん」
朋「だから、このくらいなんかで止めたくない」
朋「……夢のせいで休みました、なんて言えないしね」
モバP「だが……」
朋「あたしだってもうそろそろ二十歳よ?」
朋「自分の体調管理くらいできるわ」
朋「本当にダメそうになったときは言うから、ね?」
今だって熱があるわけでもないし、咳が出たりするわけでもない。
ただちょっと吐き気があっただけで、それももう治まって。
あたしはもう元気なんだもん、休んでなんかいられない。
モバP「……」
朋「お願い。プロデューサー……!」
モバP「……わかった」
朋「!」
モバP「ただし、リハーサルの朋の様子を見て……ダメそうなら無理にでも止めるからな」
朋「うん、わかった」
それならきっと大丈夫、もう大丈夫、なんども言い聞かせたから。
あれは夢、あれは夢。
現実とは違う話。
照明が落ちてきたりしないし、それで人がつぶれたりだってしない。
夢は夢、現実は現実。
あたしが見るべきは、今の目の前だけ。
朋「ありがとねプロデューサー」
モバP「……無理はするなよ」
朋「うん、大丈夫」
朋「最高のステージにするから、見てて!」
今度は大丈夫……ちょっとグッときたものの、吐き気でうずくまることはなかった。
まずはさっきので迷惑をかけたスタッフさんに謝って、それから立ち位置の確認したり、振り付けの確認したり……。
……その間、あたしは何度も夢で落ちてきた照明を確認してしまっていた。
朋「んー……」
とはいっても、ちょっとした合間の時間にだけだけど……もしかして……って確認しちゃう。
さっきプロデューサーにあんなに意気込んだのに……あんなに心にも言い聞かせたのにね。
何回確認しても変わらないのに……それでも、気になって、ちらちら見ちゃって――
「どうしました?」
朋「あ、すいません、何でもないです!」
――いけないいけない、もっと集中しなきゃ
こんなに身が入ってないってなるとプロデューサーに止められるちゃうかもしれない。
朋「……?」
……あれ。
プロデューサーどこ行ったんだろ?
さっきまでここで見てたと思ったんだけど……。
朋「……」
あっちにもいないし、こっちにもいないし……。
えー……あたしを見て判断するって行ってたのに……?
「準備はいいですか?」
朋「あっ、はーい!」
……ううん、今はとにかく目の前に集中!
プロデューサーにもいろいろあるんだろうし……これ以上気になるものを増やしてる余裕はないわ!
今は目の前に!
モバP「ちょっといいか?」
休憩中、プロデューサーに話しかけられた。
朋「あ、プロデューサー。あんたどこ行ってたのよ」
モバP「すまんすまん。いろいろ打ち合わせがあってな」
朋「……それならしかたないけど」
モバP「悪い悪い……それよりもあっちを見てくれないか?」
朋「あっち?」
プロデューサーが指差した場所はステージの端っこも端っこの方。
そこでは何人かの人が床のある範囲を囲むようにテープを張る作業をしていた。
……あの場所は……あたしが夢で見た場所の――
朋「……何してるの、あれ?」
モバP「危ないから立ち入らないようにするためにな」
朋「危ない……?」
モバP「ああ。もしかしたら、あそこの照明が落ちてくるかもしれないんだ」
朋「えぇっ!?」
朋「だ、大丈夫なの、そんな……!?」
モバP「つい昨日点検したばかりだから、大丈夫だと思う」
モバP「その時もなんの異常も見られなかったようだしな」
朋「……?」
朋「何の異常もなかったなら……なんであそこだけ入っちゃダメなの?」
朋「そんなこといったら、このステージのどこだって危ないんじゃない」
モバP「それはそうなんだが……」
モバP「……とにかく、こう決まったんだ」
モバP「あそこにはくれぐれも入らないようにしてくれ」
朋「う、うん……」
まあ、そう決まったなら従うしかないけど。
……でも、なんだろう……モヤモヤする。
大した異常もないのに入らないようにする……っていうのも疑問だし。
それにあの範囲……あたしの見た夢の場所とずれてるんだもん
もし同じ場所だったならこんな気持ち生まれなかったとは思うけど……。
朋「……」
かといって、あたしの夢だとあっちに降ってきた……なんていっても、信じてもらえるわけないよね。
そんな、オカルトじみたこと言ったって……。
朋「……ありえないわよね」
とはいいつつも、さっきよりも余計不安になってきて……あの照明を見る回数がさっきよりも増えちゃった。
朋「……ふぅ」
モバP「お疲れ」
朋「あ、プロデューサー……」
リハーサルの終わったあたしにプロデューサーが声をかけてきた。
朋「どうだった?」
朋「あたし、大丈夫そう?」
モバP「ああ、大丈夫だな」
朋「そっか……よかった」
ほっ、と一安心。
モバP「ただ、何回か集中は切れてたみたいだけどな」
朋「う……」
……間違いなく上をちらちら見ていたことよね。
リハーサル最中も、ふとしたときに思い出すこともあったし……。
朋「いや……なんか気になっちゃって」
朋「どこが壊れてるのかな……って」
モバP「……今もか?」
朋「……うん」
上を向く……あたしの夢で落ちた照明の場所へ目を向ける――
――そこは、プロデューサーの真上。
朋「ねぇ、プロデューサー――」
ちょっと移動しようよ……そう言い終わる前にその照明は落ちてきた。
何の予備動作もなく、前触れもなく……この瞬間に落ちることが決まっていたように、ゆっくりと落下してきた。
……ううん、ゆっくりとはきっとあたしがそう感じているだけ……あのまま落ちたらプロデューサーは――
朋「プロデューサーっ!」
――気がつくとあたしは、プロデューサーを思いっきり押していた。
きっと腕の力だけじゃ足りないから……突進するように全身で。
対してあたしは少し前進し……先ほどのプロデューサーの位置に。
目の前のプロデューサーは口を大きく開けている
きっとあたしの上に落ちてくるのだろう
あはは、まさか本当に落ちてきちゃうなんて。
でも、プロデューサーに落ちなくてよかったかな、ふふっ。
よかった……夢と同じように、プロデューサーが死ぬことはなかったのね。
あんなぐちゃぐちゃになったプロデューサーを見なくてすんだのね。
あぁ……本当によかった。
今日の朝占い見ておいてよかったわ、きっとラッキーアイテムを持っていたからプロデューサーを助けることができたのね。
幸運の予兆も本当だったみたいね。
よかった……助けられて……。
……。
……。
……なんて思えないわよ。
ううん、思ってる。ちゃんと思ってる、
プロデューサーが助かって本当によかったって思うあたしもいるの。
でも、そんなあたしだけじゃない。
もっと真逆の感情を浮かべてしまってるあたしもいる。
どうしてあたしは助けてしまったのだろう……って。
あの場で動かなければあたしが代わりになることもなかったのに……って。
性格悪いかもしれないけど……だって、死にたくないんだもん。まだいろいろとしたいことがあるんだもん。
勝手に動いた体が憎いくらい。
ラッキーアイテムをたくさん持ってきたのに、こんなのぜんぜん幸運じゃないわ。
幸運の予兆なんて嘘じゃない。
なんで動いちゃったんだろ、助けようとしちゃったんだろ。
死にたくないなぁ。
死にたくない。
死にたくないよ。
……なんて、二つの背反した心を持って正面のプロデューサーを見ると、彼の口がゆっくりと開いた。
『こんな』
『こんなの――』
何が起こったのかわからなかった。
ただ俺が後ろに飛んでて、目の前には腕を伸ばした朋がいて、その上には落ちてくる照明
がある。
……そして、理解できた。朋が俺を助けるために動いてくれたのだと。
……何故だ。
確かに夢ではあの範囲に落ちてきたんだ。
絶対に……間違いない、間違いないはずだった。
だから俺は、その範囲に立ち入らないように働きかけたのに。
夢で見たから……なんて理由で立ち入らせないようにすることは難しかった。
それでも、もしかしたらという思いが消えず、無理を通してまであそこに立ち入らないように働きかけたというのに。
夢と同じように、朋を死なせないために動いていたはずなのに。
なのに、なんで朋の上に落ちてきているんだ。
……そして、どうして朋は俺を助けてしまったんだ。
そんなにも、複雑な表情をしているのに。
……これで、朋が満足げな表情を浮かべているなら理解はできた。
認めたくはないけど理解はできたんだ、俺を助けるために動いたんだ……って。
だけど、今の彼女の表情は……わからない。
満足も、怒りも、悲しみも、憎みも、憂いも……いくつもの感情をごちゃまぜにしたような歪んだ笑顔が浮かんでいるんだ。
何を考えているのか……何を思っているのか、まったくわからない。
……そんな表情を浮かべた朋はゆっくりと口を動かした。
『こんな』
『こんなの――』
『――夢と違うじゃないか』
おしまい
「破ぁ!!!」
突然、後ろから声が聞こえたかと思うと、突如あたりが光に包まれた。
視界が真っ白に染まる……左を見ても、右を見ても……上を見ても真っ白だ。
どこにも落ちてくる照明なんてない。
……やがて視界が戻ると、あたしの目の前には五体満足のプロデューサーがいた。
そして、あたし自身も、どこも怪我をしていなかった。
「ふん、やり口の汚い霊だ、悪夢を正夢にするだけじゃ飽き足らず、さらに絶望を増幅させようとするとはな……」
はっ、と振り向くとお札を持ったスタッフTシャツを着た男が一人いた。
……きっとこの男があたしを助けてくれたんだろう。
朋「あ、あんたはいったい……?」
「俺は寺生まれの……いや、君のファンの一人だ」
朋「あたしの……」
「今日のライブ。楽しみにしてるぜ」
そう言ってその人は去っていった。
朋「う、うんっ!」
朋「ありがとう! あたし最高のライブをあんたに……ううん、みんなに届けるわ!」
あたしはその背中に最大限の感謝をこめて叫んだ。
その男はこちらに体を向けずに、サムズアップをしたまま姿を消した。
……寺生まれってスゴイ。あたしは初めてそう思った。
最後3レスが書きたかったノリと勢いで書いたけどこのまま終わらせられなかったのでおまけつき
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
芳乃「最寄り駅はきさらぎ駅でしてー」
最近書いたの
清美「乱れた風紀に天罰を」
ありす「フレデリカさんがポッキーをくわえて寝ています」
朋(どうしよ……すっごく鼻がムズムズする)
よかったらこちらもよろしくお願いします
元スレ
朋「夢と違うじゃない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488982119/
朋「夢と違うじゃない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1488982119/
「シンデレラガールズ」カテゴリのおすすめ
- モバP「凛は黒だな」
- 幸子「大好きですけど?」
- モバP「ありすの乳首はいちご味なのかなー?」
- モバP「奈緒ーおいでー」ポンポン
- シンデレラたちの朝
- 菜々「こうやって黒歴史が作られていくんですよ」
- モバP「ハッピーエンド」
- モバP「レンタルビデオ屋にA○を借りに行く」
- 【デレマスSS】武内P「島村さんに何か贈り物をしたいと思います」
- モバP「悠貴のキラキラな瞳に吸い込まれそうになった拍子にキスしてしまった」
- モバP「なっちゃんという同級生」
- モバP「あの笑顔をもう一度」
- 紗枝めし!【小早川紗枝とラーメン編】
- ちひろ「こたつにはスタドリが合いますよね!」モバP「みかんでしょ!?」
- 乃々「う、うーりぃ…」モバP「ん?」
- モバP「おはようございます。寝起きドッキリの時間です」
- モバP「所属アイドルのタイムラインがすごい」
- 凛「で、夕美はモバPさんとどこまでやったの?」
- 乃々「ぱーそなりてぃ」 輝子「いくすちぇんじ」
- 喜多見柚「ゆずゅーじぇねれーしょんず!」渋谷凛「…語呂悪くない?」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- P「音無さんて可愛いですよね」 小鳥「な”!?」
- マリオ「次の仕事は>>5で行こうと思う」
- 淡「白糸台高校麻雀部『チーム・サティスファクション』?」
- モバP「おい佐藤、一発ヤラせろよ」佐藤心「ふざけんな☆」
- 雪ノ下「比企谷コーポレーション…?」
- 虎徹「おーいバニー!聞いてくれ!」バーナビー「なんですか?」
- 紗枝めし!【小早川紗枝と鯖寿司編】
- みく「両手は挙げない」
- 武術家「お前は卑怯だ!」幻術使い「なんでだよ!?」
- 苗木「舞園さんがNTRれた…」モノクマ「事件が発生しました」
- イリヤ「暑い!暑い!!暑いぃ!!」バーサーカー「……」オロオロ
- 女看守「暇だしお前の罪状教えろよwwwww」
- 【ミリマスSS】P「まつりもウ○コするんだよな・・・」まつり「は?」
- 終電を寝過ごしたら不思議な場所についた
- J( ’ー`)し「カアチャンと契約して社会適合者になりなさい」
- 幸子「総選挙13位、ですか」
- コニー「おう、ジャンじゃんか」
- 素晴らしきヒィッツカラルド「手伝ってやろうか?」一夏「!?」
- イリヤ「キリツグ、かたぐるまっ!」切嗣「ああ、分かったよ」
- 律子「きっかけはお見合いでした」 P「でした」
コメント一覧 (6)
-
- 2017年03月12日 16:23
- Tさんエンドも朋死亡エンドも良かった
-
- 2017年03月12日 16:27
- なんだ
ただのTさんSSか
-
- 2017年03月12日 18:44
- 摩訶不思議でホラーな話と朋ちゃんの相性が良すぎるんだよなぁ
-
- 2017年03月12日 19:13
- 自演バレ
-
- 2017年03月12日 22:13
- 寺生まれのTさんのSSは最近見てないが続きはどうしたのだろう
あっちのほうも読みたいのだが
-
- 2017年03月13日 00:35
- ボカロの曲の歌詞並におもしろいっ!