暁「変ね。何度推理しても司令官のプリンを盗んだ犯人が私になるわ」
ガチャ
提督「あれ?」
提督「!!」
提督「な、なんてこった」
提督「ない! ないぞ!」
提督「いったい誰が!」
提督「俺のプリンを盗みやがったんだー!」
提督「こ、この声は!?」
「誰かが呼んでる声がする。謎が呼んでる声がする」
提督「まさか!?」
「宇宙の果てまで知り尽くし、昨日は間宮でウニ尽くし」
提督「Hey Yo!」
「解いた事件は数知れず、トリック謎解きなんのその」
提督「Oh yeah!」
「水平線の果てにさえ、解けない謎なぞどこにもない!」
提督「Let’s go!」
「ご存知レディの名探偵! 暁よ!」
提督「暁!」
提督「ああ、実はだな……」
(……)
暁「なるほど。司令官が冷蔵庫に大事にとっておいたプリンがなくなっていたと」
提督「そうだ。朝見たときはあったのに」
暁「……これは不可能犯罪ね」
提督「え? そうなの?」
提督「ああ。つまみ食いがひどかったからな」
暁「つまり、冷蔵庫の中は完全な密室となっていたわけよ」
提督「……そうか!」
暁「そうよ! この事件は密室で行われていたのよ!」
提督「な、なんてこった。まさに不可能犯罪だ。このまま事件は迷宮入りしてしまうのか……」
暁「落ち着いて司令官」
提督「どういうこと?」
暁「司令官。冷蔵庫の鍵は一つしかないの?」
提督「いや、俺が持ってるのともう一個ある。いつも秘書艦に渡してるやつが」
暁「……そういうことね。方程式は解けたわ」
提督「どういうことだ説明してくれ!」
暁「鍵を持っているのは二人。そのうち一人は被害者。ならもう一人が犯人よ!」
提督「なんだって!」
暁「ちなみに今日の秘書官は誰?」
提督「暁だけど」
暁「そうだったわね」
提督「ああ」
暁「そして司令官は犯人じゃないから取り除くわ。そして残ったのは……」
暁(あれ? 私だ)
提督「犯人は誰なんだ?」
暁「落ち着いて司令官。行き詰ったときは視点を変えてみるの」
提督「どういうことだ!?」
暁「これを難しい言葉でコペルニクス的転回というわ」
提督「説明してくれ!」
暁「つまり、犯人を捜すのではなくてプリンを探すのよ」
提督「なるほど! プリンのゴミを探すわけだな!」
暁「急に物分りがよくなったわね」
響「おそばに」シュタ
暁「プリンのゴミを見つけてきてちょうだい」
響「そういわれると思ってすでに準備してある」
暁「さすがね。これはどこにあったの?」
響「暁型の部屋のゴミ箱さ」
暁「ふむふむ、なるほど。つまり犯人は暁型の誰かということね」
提督「ふむ」
暁「……そしてこんなゴミ一つからでもわかることはいろいろあるわ」
提督「???」
暁「このプリンの裏を見て?」
提督「こ、これはプッチンするのを失敗している!!」
暁「そう。つまりこのプリンを盗んだ人はおっちょこちょいでドジだと考えられるわ」
提督「なんて鋭い洞察力なんだ……」
暁「そうなると響と雷は外れる。電は今日は遠征に行ってたからこれも除外」
暁(あれ? 私だ)
提督「くそっ! 犯人はいったい誰なんだ? 見当もつかねえ!」
暁「落ち着いて司令官。焦ったら駄目」
提督「ああ、すまねえ」
暁「こんな時は発想を逆転してみるの」
提督「逆転?」
暁「難しい言葉でパラダイムシフトと言うわ」
提督「なるほど」
暁「つまり誰がプリンを食べたかではなくて、プリンを食べたのは誰か? と考えるの」
提督「??」
暁「もし司令官がプリンをこっそり食べるとしたらどうやって食べる?」
提督「そりゃあ部屋に持ち帰ってこっそり……はっ!」
暁「そうよ。おそらく犯人は部屋に持ち帰ったはずよ」
提督「か、考えもしなかった」
暁「響君!」
響「そういうだろうと思って、すでに聞き込みは終わってるよ」
暁「さすがね。結果はどう?」
響「ああ、プリンを持った怪しい人物をみたと言う報告が何件かあがっている」
暁「うん! きっとその人が犯人ね!」
響「報告によると、その人物は黒の長髪で帽子を被っていてセーラー服を着ていたそうだ」
暁「……!! 私の脳裏にはある人物が浮かび上がってきたわ」
提督「そ、それは一体?」
暁「それは―」
暁(あれ? 私だ)
提督「教えてくれ! 暁! その人物を!」
暁「落ち着いて司令官。法学の世界にはこんな言葉があるわ」
提督「??」
暁「『疑わしきは被告人の利益に』」
提督「!!」
暁「私はもう犯人の目星はついている。でも証拠もないのに犯人扱いなんて駄目よ」
提督「お、俺が間違っていた。ごめんよ。ごめんよお」グスグス
暁「いいのよ。間違いは誰にでもあるわ」
提督「いいのか?」
暁「うん。一緒に食べましょ? ちょっとプッチン失敗しちゃったけど」
提督「ありがてえ。ありがてえ」ポロポロ
暁「これを食べて明日も頑張りましょ。ね?」
提督「天使や。天使がおる」
暁(プリンを盗んだ犯人は誰だったんだろう?)
暁(それは誰にもわからない。私は知ってるけど)
暁(私に解けない謎はない)
暁(そう、なぜなら私は名探偵。暁なんだからっ!)
第一話・完
ガラッ
提督「あれ?」
提督「!!」
提督「な、なんてこった」
提督「ない! ないぞ!」
提督「確かにここに入れといたはずなのに!」
提督「誰が! 俺のエ口本を盗みやがったんだ!」
提督「こ、この声は!?」
「天が呼んでる声がする。私を呼んでる声がする」
提督「まさか!?」
「その知性は海より深く、間宮の甘味は何より旨く」
提督「YO! YO!」
「ちっちゃくたって頭脳は大人、完全犯罪なんのその」
提督「Year! Year!」
「三千世界の彼方にも、解けない謎なぞどこにもない!」
提督「BURN!」
「ご存知レディな名探偵! 暁よ!」
提督「暁!」
提督「ああ」
(……)
暁「なるほど、いつの間にか三段目の引き出しの中にあった司令官のエッチな本が無くなっていたと」
提督「そうだ。とても悲しい」
暁「……これは完全犯罪ね」
提督「まじで?」
暁「そうよ。よく考えてみて。司令官は職務中大体机に座っているでしょ?」
提督「そうか! つまり犯人は司令室の鍵を持っているやつ! 俺を除いたら秘書艦ってことか!」
暁「なんで急に物分りがよくなるの?」
提督「なんてこったい」
暁「そしていつも司令室に鍵をかけているのは司令官か秘書艦」
提督「鍵を持っているのもその二人だけだな」
暁「ちなみに昨日の秘書艦は?」
提督「暁だけど」
暁「そうだったわね」
暁「つまり犯人は―」
暁(あれ? 私だ)
暁「落ち着いて司令官」
提督「何も言ってねえよ」
暁「別の方向からアプローチを仕掛けてみましょう」
提督「別の方向?」
暁「国を全うするを上と為し。何も馬鹿正直に犯人を捜す必要はないわ」
提督「つまりどういうことだ?」
暁「このまま待つの。そうすれば答えが出るわ」
暁「……」
提督「……」
暁「……」
提督「なあ」
暁「なに?」
提督「いつまでたっても何も起こる様子がないんだけど」
暁「なるほど。答えが出たわね」
提督「?」
暁「つまり犯人は自らの意思でエッチな本を持って帰ったのよ。勘違いで持って帰ったら真っ赤になって怒鳴り込んでくるはずだからね」
提督「な、なんだってー!」
提督「うん」
暁「犯人は、司令室に自由に出入りできる、エッチな本を持って帰るくらいエッチなことに興味がある」
提督「犯人はかなりのむっつりスケベだな」
暁「そうね。そして司令官のことを熟知している」
提督「どういうこと?」
暁「司令官はエッチな本を探すときはどうする? まずベットの下とかを調べない?」
提督「ああ」
暁「見て。ベッドの下のダミーの本には見向きもしてないわ」
提督「!!」
暁「つまりダミーの本を見破り、軍事機密っぽくカモフラージュされたエッチな本を持ち出した。これは司令官のことを相当よく知っていないとできない芸当よ」
提督「たしかに……」
提督「ああ」
暁「そしてエッチなことに興味津々」
提督「そうなるな」
暁「最後に司令室を自由に出入りできる。これは司令官にかなり信頼されているということね」
提督「くそっ。こんな形で信頼を裏切られるとはな!」
暁(あれ? 私になるじゃない)
提督「さっぱりわかんねえ!」
暁「弱気になっちゃ駄目。司令官」
提督「ああ、すまない。いつも暁に助けられてばかりだな」
暁「気にしないで。それより次の作戦に移りましょう」
提督「さすがだな! もう次の作戦を考えているのか!」
暁「当然よ」
提督「なんで?」
暁「犯人はかなりのむっつりスケベよ。もって帰ったエッチな本を捨てるとは思えないわ」
提督「そうか! つまり犯人の部屋にはまだエ口本があるということか!」
暁「そうよ。暁型の部屋をのぞいたすべての部屋を捜索しましょう!」
提督「おう!」
響「おそばに」シュタ
暁「この鎮守府の全ての部屋を……」
響「もうすでに全ての部屋を調べてある。鍵がかかっていた部屋はピッキングして開けて調べた」
暁「さすがね。結果はどう?」
響「どこにもなかった」
提督「……どこにもなかった?」
暁「おかしいわね」
提督「くそっ! どうすりゃいいんだ! お手上げだ!」
暁「いや、まだ探してないところがあるわ」
提督「どこだ?」
暁「司令室よ」
暁「サイコロジカル・ミスディレクションっていう言葉を知っているかしら?」
提督「心理的トリックのこと?」
暁「そうよ。ここにある筈がないという場所にこそ真実が隠されているものよ」
提督「ほーん」
暁「私が犯人だったらそうするわ。ここにあるに違いないわ!」
提督「そういわれたらそんな気がしてきた!」
暁「探してみましょ!」
提督「おう」
(……)
暁「ないわね」
提督「ねえじゃねえか」
提督「確かに。俺が犯人でもそうする」
暁「あ、そういえば最初に真っ先に捜索対象からはずした部屋があったわね」
提督「そうだっけ?」
暁「あれは、たしか私たちの部屋ね」
提督「ああ、そういやそうだったな」
暁「……! わかったわ! 真っ先に私たちの部屋を対象から外そうといった人が犯人よ!」
提督「なんだと!?」
暁「つまり、犯人は―」
暁(あれ? 私になるわね)
提督「誰だ!? 誰だ!? 誰だ!?」
暁「刑法39条1項」
提督「は?」
暁「心神喪失者の行為は罰しない」
提督「犯人が精神を患っているとでもいうのか? そんなやつはこの鎮守府にはいないと思うけど」
提督「……そういえばあいつら。俺が触ってもないのに触ったと言い張ったり、自分が遠征から帰ってきたのにまるで人事だったり……。まさか!?」
暁「ええ。間違いないわ。ガンザー症候群よ」
提督「……!! そうだった。すっかり忘れていたけど俺たちは戦争をしていたんだ。精神を病む子が出てきてもおかしくない」
暁「そうよ。これは戦争の闇が引き起こした悲しい事件。惻隠の情を持って許してあげましょ?」
提督「俺は、俺はなんてことを……。年端もいかない子を戦いに巻き込むなんて」
提督「あかつきぃ」グスグス
暁「よしよし。私はたとえ司令官が巨乳好きでも気にしないわ」ナデナデ
提督「面目ねえ。面目ねえ」ポロポロ
暁「明日からも頑張りましょ? ね?」
提督「女神や、女神がおる」
暁(エッチな本を盗んだ犯人は誰だったんだろう?)
暁(それは誰にもわからない。私は知ってるけど)
暁(私に解けない謎はない)
暁(そう、なぜなら私は名探偵。暁なんだからっ!)
第2話・完
ガチャ
提督「あれ?」
提督「な、なんてこった」
提督「ない!」
提督「ない!」
提督「確かにここに入れたはずなのに!」
提督「馬鹿な!」
提督「誰が! ここに入れといた指輪を盗みやがったんだ!」
提督「こ、この声は!?」
「謎が私を呼んでいる。解けと私を呼んでいる」
提督「まさか!?」
「真実導くその頭脳、間宮のメニューでひと苦悩」
提督「Hey! Come on!」
「快刀乱麻な名探偵、不可能犯罪なんのその」
提督「Check it out!」
「天地開闢の時以来、解けない謎なぞ一つもない!」
提督「It’s a Rock’n Roll!」
「ご存知レディで名探偵! 暁よ!」
提督「暁!」
提督「実はな……」
(……)
暁「なるほど。事件現場の部屋には鍵がかかっていた上、部屋の中にある金庫には鍵がかかっていた。その上金庫の中に入ってた箱には鍵がかかっていて、箱の中に入ってた指輪にも鍵がかかっていた」
提督「そうだ。そしておかしなことに指紋も足跡も何も残っていない。証拠らしい証拠はゼロだ」
暁「さらに司令官が部屋を留守にしていたのはたったの3分程度……か」
提督「ああ」
暁「なるほど。正に不可能犯罪ね。実に面白いわ」
提督「さあ。これをどう解き明かす?」
提督「???」
暁「つまり前提を疑うのよ! この世に絶対なんてものはないわ!」
提督「なんと!」
暁「例えば司令官。部屋に鍵がかかっていたというけれど本当かしら?」
提督「ああ、たしかにかけた」
暁「本当に?」ジー
提督「うーん、かけたと思う」
暁「じゃあ金庫に鍵がかかっていたというのは?」
提督「いやーどうだっけな」
暁「箱に鍵はかかってた?」
提督「そういえばかけてない気がしてきた」
暁「指輪は?」
提督「かけてない! 間違いなくかけてないぞ!」
暁「……答えが出たわ。つまり鍵なんて最初からかかってなかったのよ!」
提督「天才か」
提督「ヒュームの?」
暁「そうよ。あらゆる観念は全て経験から来たものに過ぎないという考え方よ」
提督「それで?」
暁「司令官はどうして指紋や足跡が残っていないのがおかしいと思ったの?」
提督「そりゃあ誰かが入ってきたら足跡が残るし、触ったら指紋が残るだろ」
暁「それは全て司令官の経験に由来した思い込みに過ぎないのよ!」
提督「なにい!?」
暁「たまたまこれまではそうだったかもしれない。でも今回もそうとは限らないわ!」
提督「目からうろこだよちくしょう!」
暁「つまり、指紋や足跡が残っていなくてもなにもおかしくないのよ!」
提督「天才じゃったか!」
提督「そうか! つまり俺が3分だと思っていたとしても他人からみるとそうとは限らない!」
暁「そういうことよ!」
提督「やはり、天才か」
提督「ちょっと整理してみよう」
暁「そうね。犯人は鍵もかかってない部屋に忍び込み、金庫を開けた」
提督「もちろん鍵はかかっていない」
暁「少しもたついたかもしれないわね。でも関係ないわ」
提督「なにせ時間は充分あった。俺は3分だと思ってたけど」
暁「そのとき色々なところにベタベタ触ったかも」
提督「でも指紋がつかないから問題ない」
暁「そして悠々と箱の中にある指輪を持っていった」
提督「もちろん鍵はかかってない」
暁「以上!」
提督「す、すごい。不可能犯罪をここまで華麗に解き明かすなんて」
暁「当然よ!」エッヘン
暁「こんなときは、響君!」
響「おそばに」シュタ
暁「あれ? 響指輪なんてしてたっけ?」
響「拾ったんだ」
暁「ふーん。それよりも!」
響「すでにこの鎮守府のみんなのアリバイは調べてある。結果怪しい人物はいなかった」
暁「なるほど」
提督「仮にも軍人だし基本みんな集団行動してるからな」
暁「……!! ちょっとまって。基本ということは例外も存在するということ。つまり犯人はそれに属さない人間。つまり秘書艦よ!」
提督「な、なんて鋭い着眼点なんだ!」
暁「司令官! 今日の秘書艦は誰?」
提督「暁だけど」
暁「そうだったわね」
提督「言ってくれ暁。お前の口から犯人の名前を」
暁「ええ、犯人は秘書艦。そして今日秘書艦だったのはー」
暁(あれ? 私になる)
暁「わからない……」
提督「くそっ! あとちょっと! あとちょっとなのに!」
暁「心配しないで司令官。私はまだ諦めていないわ!」
提督「すばらしい!」
暁「こんなときは、動機から考えてみましょう」
提督「よし! 任せた!」
暁「恐らく犯人は司令官のことが好きで好きでたまらない。だから指輪を盗んだのよ」
提督「なるほど。自分が選ばれるかもって期待と誰かが選ばれるかもって不安でどうしようもなかったんだな」
暁「そしていつも司令官と一緒にいる人ね。部屋の中を荒らされた形跡はなかった」
提督「ふむふむ。俺が指輪を金庫に入れてるのを知っている人か」
暁「さらに犯人は司令官と少しでも一緒にいたいと思っているはずよ! 指輪がなくなっても根本的な解決にはならない! でも再調達している間は一緒にいられるわ!」
提督「ほうほう。もしも自分じゃない誰かを選んだとしてもそれでも少しでも一緒にいたいと思う乙女心か」
提督「そんな恐ろしいやつがこの鎮守府にいるのか……?」
暁「ええ! つまり犯人は……」
暁(あれ?)
暁(司令官のことが大好きで、いつも一緒にいて)
暁(少しでも長くその時間が続けばいいと思っている子)
暁(つまり犯人は)
暁(……私になる)
提督「どうしたの?」
暁「うーん。おかしいわね」
提督「犯人は誰なんだ?」
暁「い、いやまだわからないわ。次を模索してみましょう」
提督「おう」
提督「は?」
暁「なぜ犯人は指輪を盗んだのか。もうすこし動機について広く考えてみましょう」
提督「広く?」
暁「ええ。さっきまでのは蓋然性の話よ。今からは可能性の話」
提督「???」
暁「これまではありそうな話。これからするのはありえそうな話よ」
提督「あーそういうことね」
提督「そうなの?」
暁「だから司令官の用意したケッコン指輪を盗んだ。便利な道具に頼ってるうちに機心が芽生えてはたまらない」
提督「なんてこった。全て俺のためだったのか」
暁「それもあるけど、たぶんそれを口実に結婚を避けられるのが嫌だったんでしょうね」
提督「……まじかよ」
暁「犯人はきっと司令官と一生一緒にいたいと思ってる。そう思わない?」
提督「そうかなあ」
暁「……犯人は多分とってもレディでとっても素敵な子ね。でしょ?」
提督「そんな気がしてきた」
提督「そ、そんなクレイジーサイコヘテロが俺の鎮守府に……?」
暁「つまり! 犯人は!」
暁「……」
暁「やっぱり」
暁「私になる……」
提督「え?」
提督「暁……」
暁「ごめんなさい。どうやら指輪を盗んだのは私みたい」グスグス
提督「……」
暁「ごめんなさい。ごめんなさい」ポロポロ
提督「泣くな暁。いいんだよ。もともとそのつもりだったしな」
暁「え?」
提督「あの指輪は暁にあげるつもりだったんだ。結婚しよう暁」
暁「ほ、ほんとに? うそじゃない?」
提督「ああ、ほんとさ」
暁「ありがと司令官。ずっと一緒にいようね?」ギュ
提督「……もちろんだ」ギュ
暁(結局、司令官の指輪を盗んだ犯人は私だった)
暁(指輪はどこにいったのかは不明のままだ。ほんとにどこいったんだろ)
暁(私に解けない謎はない)
暁(そう、なぜなら私は名探偵。暁なんだからっ!)
完
元スレ
暁「変ね。何度推理しても司令官のプリンを盗んだ犯人が私になるわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486039033/
暁「変ね。何度推理しても司令官のプリンを盗んだ犯人が私になるわ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486039033/
「艦隊これくしょん」カテゴリのおすすめ
- 提督「お断り勢しかいない」大井「あ、あの……」
- 提督「提督辞めようとした結果www」
- 【艦これ】艦娘達の珍解答
- 【艦これ】暁「一人前のレディ? あぁ、そんなの目指していた時もあったわね」
- 北上「暇潰し?」球磨「クマー」
- Верный「…」
- 朝潮「初恋の、ビターチョコレート」
- 瑞鶴「加賀さん……好きです」 加賀「私も好きよ」
- 時雨「流れ星に願い事」
- 【艦これ】空母棲姫と男の物語
- 提督「矢矧が好きだ」【艦これ】
- 【艦これ】榛名「提督! 榛名とセッ○スしませんか!」提督「え?」
- 雪風「えっ!山城さんが田んぼの様子を?」
- 【艦これ】提督「俺がうるさい?」榛名「はい」
- 提督「暁にお兄ちゃんと呼ばれたい」
- 提督「艦これ改を買うだって!?」友「ああっ!」
- 提督「俺もそろそろケッコン(仮)するぞ―――ッッ!!!!」
- 【安価】提督「添い寝屋、はじめました」
- 提督「サービス終了の夜」
- 叢雲「私たち、何のために・・・」 提督「・・・それが俺たちさ」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- 晶葉「出来たぞ助手。時間を止めるスイッチだ」
- 晶葉「盗聴器発見器を作ったから試してほしい」 モバP「え?俺が?」
- 不良女「ち、ちょっとツラ貸せよ」女「……」
- フリーザ「おーほっほ!セルさん!孫悟飯の彼女を連れてきました!」
- 食人鬼「お前を太らせて食べたいだけだ」 少女「そう」
- IKKO「えー!私が伝説の戦士プリキュアってどんだけー!」
- 晶葉「ぱっつん」奈緒「ぱっつん」泰葉「ぱっつん?」
- ブレイズ「日本からオーシアに支援要請ですか?」
- シンジ「ミサトさん「ヴ」って発音できます?」
- 武内P「……想像妊娠。ですか?」
- まる子「スマホで学級崩壊の巻」
- ハート「チェイス、そこのチキンを取ってくれ」 【仮面ライダードライブSS】
- 貴音「荒野の女王」
- 男「人を食べる少女?」祖父「そうじゃ」
- オーキド「今回のテストはサザンドラ君が満点です」
- キョン「1番抱きまくらにして寝たいのは」
- P「P争奪戦・・・?なんだそれ」春香「はい」
- ミネバ「マリーダ、私はラーメン二郎に出向きます」
- ――――きっと、あの出会いは運命だった【モバマス】
- P「アイドル達がキャラ作りしていた」
今週
先週
先々週
コメント一覧
-
- 2017年02月02日 23:48
- 本田みおちゃんのほうがかわいい
-
- 2017年02月02日 23:50
- ここまで不安になる駄目っぷりは初めて見たなw
-
- 2017年02月02日 23:56
- 艦これプレイした事ないけど、この暁って子はきっとカワイイ
-
- 2017年02月02日 23:56
- 盗まれたケッコン指輪と響がしていた指輪は……特に何も関係なさそうだな(白痴
-
- 2017年02月03日 00:05
-
暁のポンコツ推理も流石だけど、すべてを見切って
プッチンをわざと失敗し、エロ本をあえて熟読し、指輪を躊躇わずはめた
そんな犯人に賞賛の言葉を贈りたい
畜生、全く見当がつかない、犯人はかなりの知能犯だ
-
- 2017年02月03日 00:05
- なんだこのポンコツ!?
流石鮮やかな推理の連続に一人前のレディーとして扱わざるを得ない
-
- 2017年02月03日 00:07
- これは手遅レディー暁ですわ
-
- 2017年02月03日 00:10
- どうしてこんなになるまで放っておいたんだ響ィ!
-
- 2017年02月03日 00:22
- 捜査力もさることながら、最後においしいとこだけ持っていく響、有能
-
- 2017年02月03日 00:35
- なるほど、俺が雷と結婚(仮)が出来無いのもも暁のせいか
-
- 2017年02月03日 00:38
-
犯人はヤス
-
- 2017年02月03日 00:57
- 難しい言葉使うと頭良さそうに見えるよね
流石は暁だわ
-
- 2017年02月03日 00:57
- かわいい
-
- 2017年02月03日 01:16
-
犯人は響
-
- 2017年02月03日 01:21
- 結局のところ、犯人は一体なにびきさんなんだ?
-
- 2017年02月03日 01:24
- クソ真犯人はいったいどこの不死鳥なんだ!
全く分からないぞ!
-
- 2017年02月03日 01:28
- ※3
アニメだけでも見てみたら?
-
- 2017年02月03日 01:40
- 三回もはちょいダレたが、基本面白かった
しかし、エロ本は分かりにくかったかな
もし、巨乳本が机に置いてあったのなら暁も犯人になる
多分、ベッド下のダミーが巨乳本だったんだろうが(暁とケッコンするなら小さいの好きだろうし)、それなら暁はあまり提督の事を分かっていない事になる
-
- 2017年02月03日 02:03
- もしかしたら・・・
本当に犯人は三回とも暁、に見せかけた響だったんではなかろうか?
響(計算通り。)
-
- 2017年02月03日 02:48
-
よいぞ…
-
- 2017年02月03日 07:07
- アイエエエ!ヒビキ!ヒビキナンデ!?
-
- 2017年02月03日 07:09
-
このいい意味での頭の悪さが素晴らしい
-
- 2017年02月03日 07:21
- 信用の置けるワトソン君が犯人なわけがないからね、しょうがないね
-
- 2017年02月03日 09:40
- これはほんとに暁が犯人なのか…
それとも響が犯人なのか…
はたまた最後だけ響でそれ以外は暁なのか…
謎は深まるばかりである
?「ふっふっふ。このヤセン=ニンジャに不可能はある!」
-
- 2017年02月03日 10:28
- 犯人が暁なはずなのに暁じゃなかった
これは巧妙な心理トリック
-
- 2017年02月03日 11:05
- ちょっとこのポンコツ可愛い暁の保護者になってくる
-
- 2017年02月03日 14:41
- これ書いた>>1は間違いなく頭いい
-
- 2017年02月03日 16:49
- アカツキチャン…ケッコン…アッアッ
-
- 2017年02月03日 16:56
- 普通に全部暁が犯人で響は一部始終を見てただけだろ(指輪はもったいないから拾って嵌めた)
-
- 2017年02月03日 17:28
- ※19
これ
-
- 2017年02月03日 18:16
- あれ読み返してみたらホントに犯人響なのかな?
まあどちらにしろ面白かった 難しい言葉使う暁ちゃん可愛い
-
- 2017年02月03日 18:50
- 真相にたどり着いた者はシベリア送りだ
-
- 2017年02月03日 23:00
- ???「真実は誰にも分からないのです。デカルトやヒュームやレヴィナスの思考を借りれば遠征に行っていたというアリバイも確かではないのです」
-
- 2017年02月03日 23:19
- 二つ目の事件で提督のエロ本が見つかってないのに暁が内容を知っている以上犯人は暁
ただし無意識にやってるので本人があまり覚えていないだけ
-
- 2017年02月04日 01:55
- なかなかわかりやすくて良かったね。
-
- 2017年02月04日 02:56
- 暁と響の性格や設定から考えると響真犯人説はありえる。
・暁が犯人の場合一切動揺みせずに嘘を突き通す事は難しい
・響の場合は表情に出す可能性が低い
・暁は鍵をうっかり落とす、無くす可能性が高そう
・響は↑の鍵を直ぐに見つける可能性がある
・今回暁と響がほぼ一緒に登場しており、暁響、雷電のセットで行動している可能性がある
-
- 2017年02月04日 04:33
- いや普通に響犯人だぞどう読んでも
-
- 2017年02月04日 07:54
- まだ途中までしか読んでないんだけど、※欄で凄い真面目に考察されてて草不可避
最後まで読まないとな
-
- 2017年02月04日 08:41
- そうか、俺が不知火とぬいぬいしていたのも暁のせいだったのか・・・!
-
- 2017年02月04日 11:20
-
正直めっちゃすき
-
- 2017年02月04日 11:43
- 本当に暁ちゃんは、一人なのかな
-
- 2017年02月04日 20:23
- ※34
提督は暁とケッコンしようとしている
なのに巨乳モノのエロ本がある
ダミーも置いてある
響は鍵を開けられる
以上の事から、暁はダミーである巨乳モノの本を見た事がある
響は本物の方、つまりロリものを奪った
と考える事もできる
-
- 2017年02月04日 22:20
-
33分探偵を思い出す良テンポ作品だったぜ
-
- 2017年02月05日 09:42
- これで誰も私を疑うことは無いはず、完璧だわ。
-
- 2017年02月05日 11:13
- こいつぁ難事件だぜ...
-
- 2017年02月06日 10:13
- スレタイで笑っちゃった
-
- 2017年02月09日 19:44
-
不安になるけど楽しかったりもするわけで
そんな
-
- 2017年03月03日 06:58
- 前提として暁が鍵を失くさず所持、ないし一度でも手放した事実が存在し得ない事が必要となる。例えば響が暁の所持してる鍵を拝借し、冷蔵庫から取り出したプリンを何も知らない暁がソレを食べるという事も可能。
そして第二の事件。暁が犯人なら司令室にエロ本を隠す。つまり司令室にエロ本がない事が暁が犯人ではない証明となる。
つまり犯人は………一体誰なんだ?
-
- 2017年03月31日 03:04
- どう読み解いても響になるんだよなーおかしいなー(棒読み)
-
- 2017年05月03日 17:13
- 登場の口上けっこう好き
特に間宮のくだり
スポンサードリンク
デイリーランキング
ウィークリーランキング
マンスリーランキング
掲示板サイト
アンテナサイト
新着コメント
最新記事
LINE読者登録QRコード
スポンサードリンク