そろそろご結婚をお考えになっては? 【魔壊神トリリオン】
フェゴール「えー?」
ゼアボロス「ですから...その、姉上もそろそろご結婚なさっては、と。お見合いの話も出てありますし」
フェゴール「結婚かー。めんどくせー、考えたくないなー」
バフォメット「フェゴール様!なりませんぞ!大魔王様の姉ともなれば、立派な男性とご結婚なさるべきですじゃ」
フェゴール「勝手にやっといて...ぐぅ...」
ゼアボロス「はぁ...」
アシュメディア「あらぁ?ボクちゃん、頭抱えてどうしたの?」
ゼアボロス「出たな性欲魔王!」
アシュメディア「ふふっ、気になるのならボクちゃんの望むことしてア・ゲ・ル」
ゼアボロス「悪かったよ...」
ゼアボロス「そろそろ姉上にご結婚して頂きたいと思ったんだが...なんせあの性格だからな」
アシュメディア「まーためんどくさいとか言ってるのね、あの子」
ゼアボロス「何かいい案はないだろうか...」
??「無理矢理連れて行かれては?」
ゼアボロス「ん?」
レヴィア「そうでもしない限り...いつまで経ってもご結婚されないかと」
ゼアボロス「そうだな...無理やり連れて行くのは無理だが、相手の男性を呼ぶことはできる。姉上には忍びないがしかたあるまい」
アシュメディア(あーあ。しーらないっ)
ペルペル「へぇー、ふぇるふぇる結婚するのぉー?」
ゼアボロス「そうだ。姉上がご結婚されれば、お前も祝ってやるんだぞ」
ペルペル「うん!ふぇるふぇるもおじちゃんもお祝いするっ!」
ゼアボロス「おいおい...俺はまだ結婚するつもりはないからな、見合いの話は来てるが」
レヴィア(チッ)
ペルペル「ふぇー?ふぇるふぇるとおじちゃんが結婚するんじゃないのー?」
ゼアボロス「なぜ俺が姉上と...」
レヴィア「そ、それは弟として、という意味ではないでしょうか」(余計なことを...)
ペルペル「あれは完全に雌の顔だよぉ」
ゼアボロス「ど、どこでそんな言葉覚えて来たんだ!とにかく!姉上の結婚相手は上流貴族のご子息だ。ペルペルも姉上にご結婚なさるように言っておいてくれよ」
ペルペル「うーん...わかった」
ゼアボロス「で、どう思う?」
マモン「なんでオレに聞くんだ...」
ゼアボロス「お前、俺が結婚するときは先に教えろ...みたいなこと言ってたじゃねえか」
マモン「あっ、あれは!あんたが変な女に捕まらないようにって」
ゼアボロス「...まぁいい、それでもアドバイスをくれないか?もし姉上に暴れられるようなことがあったら見合い相手になんて言われるかわかったもんじゃないからな」
マモン「んー、そうだな...あっ、肉追加~!」
看板娘「はいはーい」
ゼアボロス「真面目に考えとんのかコイツ...」ビキビキ
ゼアボロス「ああ、イケメン、高学歴、運動神経抜群、好青年でよく稼ぐ。将来も期待されてる」
マモン「完璧じゃんか...それなら心配するこたねぇよ大魔王!いざ見合いとなったらフェゴールのやつもコロッと落ちるに違いねぇよ!」
ゼアボロス「そうだよな...魔界にこれ以上の良物件は他にない、姉上もきっと心変わりされるだろう」
ゼアボロス「すまないな、やはり女性の立場からの意見を聞かなくては安心できなくてな」
マモン「いいってことよ!あっ、肉追加~」
看板娘「はいはーい」
ゼアボロス「その、程々にな...?」
ゼアボロス(目が冴えてしまって眠れない)
ゼアボロス(明日の見合いが無事に進むか心配しているから...なのか)
ゼアボロス(...それとも)
フェゴール「おう、ゼボちんどした?」
ゼアボロス「っ!姉上..少し目が覚めてしまいまして」
フェゴール「ふーん、それにしてもゼボちんはいつも堅いな。姉上、なんて呼んじゃってさ」
ゼアボロス「姉上は姉上です。他に呼び方なんてありません」
ゼアボロス「はい?」
ゼアボロス「2人の時...たまには名前で呼んでくれてもよくない?」
ゼアボロス「姉上がご所望ならば」
フェゴール「もぅ...」
ゼアボロス「ああ...無理矢理だがこうすれば姉上も少しは男性に興味を持ってくれるはずだ」
ルゥシェ「ふぅん、あんたそれ本気で言ってんの?」
ゼアボロス「だ、どういう意味だ?」
ルゥシェ「フェゴール、男に興味がないからお見合いしたくないって訳じゃないでしょ」
ゼアボロス「!?ならどうして..」
ルウシェ「あんたね...ま、でも黙ってればライバル減るかもだし、秘密にしとくわ」ヒラヒラ
ゼアボロス「おい!ルウシェ!...気になるだろうが」
ゼアボロス「というか何故この時間に...?あいつ寝るのはかなり早かったはずだが」
セアボロス「まったく、わからないことだらけだ」
ゼアボロス「さて、見合いは今日の15時からだ。客間を綺麗にしておけよ」
メイド長「おまかせあれ、コン」
メイド「結婚... 憧れるにゃん」
メイド「ここじゃ出会いなんてあるんけないぴょん」
ゼアボロス「そろそろ姉上も起きる頃だろうか...」
フェゴール「えぇー?今日ってなんかあったっけ」
エルマ「もう、お姉様ったら...今日はお見合いの日でしょう?朝から皆さんが忙しそうに準備をしていましたよ」
フェゴール「...聞いてない」
エルマ「?」
フェゴール「聞いてないぞ... ゼボちん」
ゼアボロス「!この魔力...姉上!」
メイド長「これは...ヤバいコン...」
バァン!
フェゴール「ゼボちん・・・」
ゼアボロス「ど、どうなさいました!?」
フェゴール「すっとぼけんなこのやろー...お見合いなんて勝手に決めやがって」
ゼアボロス(まずい...)
フェゴール「ゼボちんはいつも...アタシに何も言わずに行動する...昔は可愛かったのに」
ゼアボロス「む、昔の話は//」
メイド長(赤面すんな)
フェゴール「見合い話、もう取り消せないんだろ?」
ゼアボロス「あ、は、はい...」
フェゴール「今回だけは出てやる。父上の顔に泥を塗るわけにはいかないかんな。で...話はそれからだ」
ゼアボロス「承知いたしました...」
フェゴール「あ、そだ、ゼボちん。このお見合いが終わったらいっこ言うこときけよなー」
ゼアボロス「はい...」
貴族「この度は魔王城にお招き頂き、光栄でございます」
バフォメット「堅くなさらず。それではこちらへどうぞ」ガチャ
ゼアボロス「ようこそいらっしゃいました、貴族様、子息様」
貴族「お久しぶりです。大魔王様、フェゴール様」
子息(この方が...大魔王ゼアボロス様...まるで黄金のオーラを纏っているようだ...)
フェゴール「よーす。よく来たな。まぁゆっくりしてけ」
ゼアボロス「姉上!」
フェゴール「ま、そんな堅くならなくていいじゃーん。バフォメットも言ってたし」
ゼアボロス「姉上は緩すぎです!」
子息「ふふっ、面白い方々だ...」
~~~
>>1はお見合いなんてしたことあるはずないので都合いいとこまでカット
~~~
ゼアボロス「もうすぐ夕飯の時間だ... 姉上、子息様、魔王邸で散歩などされて来てはいかがですか?」
フェゴール「...ん、行ってくる」
貴族「あまり遅くならないようにな」
子息「はい。それでは行ってまいります」
フェゴール(いい子ちゃんめ...)
子息「フェゴール様はどんな御本をお読みに?私は最近、ファウストという作者の書く文学小説に...」ペラペラ
フェゴール(こいつ..知らないのか?ふぁーたんのこと...ふぁーたんもアタシが死んだ後、あの化け物と戦ったって聞いた...ならアタシたちがそうだったように、魔界の住民はみんなふぁーたんのことを知ってるはずじゃないのか?)
子息「中でも、父親と愛する男の選択に迫られた主人公のジレンマが...」ペラペラ
フェゴール(アタシたちが戦ってる間、こいつらは何してたんだ?いつもと変わらず大好きな教本とにらめっこしてたのか?)
子息「その時...ふふっ、フェゴール様によく似た登場人物の1人が...」ペラペラ
フェゴール(ああ、ダメだ。やっぱりってーか...)
フェゴール「なぁ、あそこに咲いてる花...なんていうか知ってる?」
子息「魔界牡丹...ですか。しかしあんなに燃えるように赤い魔界牡丹は初めて...」
フェゴール「あれ、ある地域だけあんな真っ赤な色で咲くんだ。なんでかわかるか?」
子息「いえ...魔界牡丹は桃色だと思っておりましたので...」
フェゴール「かつての天使との主戦場...そこで流れた多くの血を吸った魔界牡丹はあんな赤い色で咲く」
子息「フェゴール様...」
子息「はぁ...」
フェゴール「ふふっ、こんなこと言われてもわかんないだろ?」
子息「あ、い、いや...」
フェゴール「アタシはこっち側の生きモンだ。そんであんたはそっち側。アタシたちは相容れない間柄ってわけだ」
子息「...残念です、自分なりにあなたのことを知ろうとしておりましたから」
フェゴール「うん、ありがと。ごめんな。でも、アタシはあんたに会えてよかったと思ってる」
子息「...?」
フェゴール(このままじゃダメだよな、ゼボちん)
バフォメット「こちらこそ、本日はお越し頂き、誠にありがとうございました」
貴族「それでは」
ペルペル「ふぇるふぇる、おつかれー!」
マモン「どうだったんだ!?イケメンだったんだろ?」
フェゴール「ちょ、押すなって...」
ゼアボロス「ふぅ、これで一件落着。俺も落ち着いて眠れるって訳だ」
レヴィア「大魔王様!レヴィアがお供いたします!」
ゼアボロス「おいおい...お前あの一件以来押しが強いな...」
フェゴール(むっ、やーなかんじ)
ゼアボロス「おい、やめ」(子供の頃と違って...乙πやべーなこいつ)
フェゴール「ゼボちん!」
ゼアボロス「うぉっ!はっ、はい!」
フェゴール「...」(どっか行く)スタスタ
ゼアボロス「えっ...?」
レヴィア「大魔王様~」スリスリ
ゼアボロス「レヴィア、少し離れてくれ...まだやるべきことが残ってる」
レヴィア「はい...レヴィアはいつでも大魔王様をお待ちしておりますから」
ゼアボロス「お、おう...それじゃあな」
フェゴール「ゼボちん」
ゼアボロス「うぅ、寒い...こんなところにいては風邪を引きますよ、姉上」
フェゴール「まぁこっちに来い」ポンポン
ゼアボロス「はい」ストン
フェゴール「まず、今日のお見合いの相手な、振った」
ゼアボロス「...そうですか、それが姉上の決断ならば、俺も尊重します」
フェゴール「あいつは...戦ってなかった」
ゼアボロス「えっ?」
ゼアボロス「どうかおやめください」ズーン
フェゴール「でも今のゼボちんは違う...強くなった。アタシが支える必要もなくなった...ちょっと寂しいけど」
ゼアボロス「それは...ありがとうございます?」
フェゴール「今ゼボちんはアタシと同じ場所に立ってるってことだ」
ゼアボロス「ちょっ、姉上、近い...」
フェゴール「んっ」チュ
ゼアボロス「んん!?」
フェゴール「ふぅ...アタシはゼボちんのことが」
ゼアボロス「姉上...」
フェゴール「す..き..っ、あーー、何言わせんだはずかしぃー」
ゼアボロス「あー、その、姉上...」
ギュ
フェゴール「今は...名前で呼んで?」
ゼアボロス「はい、フェゴール......姉上」
ゼアボロス「ん、うん、せ、狭くないですか...フェゴール姉上」
フェゴール「うん、くるしゅーないー」
ゼアボロス「はは、自由な方だ...」
フェゴール「ゼボちん、アタシ、ゼボちんがいるから頑張れる。一度やられた時も...ずっとゼボちんのこと考えてた」
ゼアボロス「こ、光栄です。姉上」
ビシッ!
ゼアボロス「あ、痛っ!」
フェゴール「やっぱアタシ、ゼボちんがいないとダメみたいだな。...アタシはもう、他のやつと結婚しようなんて考えてない。だから...責任とってずっと一緒にいてくれる?」
ゼアボロス「責任って...」
ゼアボロス「わかりました。誓います」
フェゴール「じゃあ...んっ」
ゼアボロス「へっ?」
フェゴール「言わせんな恥ずかしい...ほら、誓って?」
ゼアボロス「あ、ああ...わかりました。それでは...
ずっと一緒にいることを誓います。フェゴール姉上」チュ
フェゴール「んぅ...やっぱり優しいな、ゼボちんは」
ゼアボロス(ああー..これは恥ずかしい)
フェゴール「ゼボちん...むにゃ...」
ゼアボロス「...お眠りになられましたか。おやすみなさい、フェゴール姉上」パチン
メイド「メイド長とレヴィア様...すごい手際の良さだぴょん!」
メイド「レベルが高すぎるにゃー...」
レヴィア「大魔王様の好きな焼き加減は...」
メイド長「愛だコン!」
~~~
バフォメット「大魔王様!もうすぐ朝食のお時間ですじゃ!」コンコン
バフォメット「入りますぞ!」ガチャ
バフォメット「まったく、昔から寝坊だけは...と」
バフォメット「ふぉっふぉっ、お仲のよろしいことですじゃ... とてもお幸せそうな寝顔でいらっしゃる」
フェゴール「ゼボちん...大好きだぞ...」ムニャムニャ
魔壊神トリリオン売ろうと思ってたけどやっぱりやめた!
自己満足だったけど読んでくれた人サンキュー!
元スレ
そろそろご結婚をお考えになっては? 【魔壊神トリリオン】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485135856/
そろそろご結婚をお考えになっては? 【魔壊神トリリオン】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1485135856/
「SS」カテゴリのおすすめ
- レッド「また会おうな」
- 千早「誕生日だし優のところへ……」
- カリオストロ「ほら、舐めてやるからひざまずけ」
- 一夏「飯にしようぜ」
- モバP「誕生日なので奈緒をいっぱい撫でてたらくっついて離れなくなった」
- 【俺ガイル】八幡レンタル
- 凛「渋谷凛の素顔」
- 女神「貴方が落としたのは金の斧ですか?それとも」男「お弁当です」
- 承太郎「ごめん無理だわ」
- ちひろ「麗奈ちゃんに甘くないですか?」モバP「そんなことないです」
- モバP「妹が欲しい」
- モバP「リーガル・ハイ」
- ひきこもり「自分を鍛えて人生をやり直そう!!」
- うまる「え……お兄ちゃんが交通事故に……?」
- 北条加蓮「幸福なお伽噺」
- ちひろ「1日遅れのホワイトデー」
- エレン「猫又と進撃! 汝は人狼なりや!」
- 魔王「八畳一間ワンルーム。風呂無し、共同トイレ。家賃は3万円」
- さやか「マミさんの前でイチャついてみよう!」なぎさ「意地悪してみるのです!」
- オーク「俺らが陵辱役だという風潮」
「ランダム」カテゴリのおすすめ
- 涅マユリ「魔法少女?」【前編】
- 【モバマス】美玲「小梅のアレって結局ピアスでいいの?」【LINE】
- シンジ「アスカの噛み癖がなおらない」
- セイバー「エクスカリバーをなくしました」切嗣「え?」
- 男「ヤンデレの告白の断り方を教えてやるぜ!」
- モバP「一番いやらしいのって早苗さんだよな」
- 岡部「ラーメン二郎アキバ店…?」鈴羽「ラボメンみんなで行こうよ」
- 三船美優「あなたの前で」
- 阿笠「光彦君を進化させるスイッチが完成したぞい!!」
- 岡部「最近ラボが臭い……」
- セイバー「問おう。貴方が私のご主人様(マスター)か?」士郎「え」
- 【艦これ】吹雪「吹雪、着任しました!」 提督「着任早々悪いが解体なんだ」
- 球磨「球磨型軽巡洋艦の1番艦、球磨だクマ!」
- 魔王「フハハ!封印から蘇ったら人間が滅亡しとったわ!!」
- エレン「アルミンのチクミンにたんぽぽをのせるだけの簡単なお仕事」
- 世界各国の要人「ゴルゴ13と連絡が取れない!」
- P「最強のアイドルは誰だ!スポーツマンNo1決定戦!」
- フリーザ「行きますよドドリアさん、ザーボンさん、穴のあいたレンコンさん」
- モバP「君、アイドルに興味はない?」六花「アイドル…?」
- ライナー「ライナー×ライナー」
コメント一覧 (16)
-
- 2017年01月23日 23:47
- まさかのトリリオン
-
- 2017年01月24日 00:42
- 完成度高い
ストーリーは結構好きなゲームだったな
-
- 2017年01月24日 01:13
- ※1 おまオレ
まさかの鳥リオン
第二携帯がたおせなんだ…
-
- 2017年01月24日 02:53
- マモン選んだが、死ぬのが辛くて一週も出来ずに積んでるなぁ…
-
- 2017年01月24日 04:34
- 個人的には神ゲー。
-
- 2017年01月24日 06:40
- 面白いゲームだったよな
ただ、育成ミスるとトリリオンの撃破はまず無理
-
- 2017年01月24日 08:25
- ※4
おまおれ
-
- 2017年01月24日 08:59
- 俺氏マモンぺルぺルレヴィアを敵に1ダメージも与えずに死なす
-
- 2017年01月24日 10:39
- 魅力的なキャラクターに斬新なシステム、ストーリーも面白い
問題はその魅力的なキャラクターが死ぬ順番を決めるゲームなんだよな…
-
- 2017年01月24日 11:16
- この作者どんだけやり込んでんだ
-
- 2017年01月24日 12:20
- トリリオンは一人目で撃破できるようになるまでやり込んだ
これでイベント発生が完全ランダムでなければなあ
-
- 2017年01月24日 15:08
- たまにこういうマイナーな良ゲーのssが出てくるのは非常に良い
-
- 2017年01月25日 07:58
- あれ、目から汗が
-
- 2017年01月27日 09:30
- トリリオンやってる奴わりといんのな
-
- 2017年01月29日 22:23
- 懐かしいなあ。姉上使いやすくて強かったな。
-
- 2020年05月24日 21:48
- トリリオン神ゲーすぎて真エンディング見るまでクソダル作業頑張ったわ