開拓者「安価で魔界に町を作る」

1: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 15:51:20.83 ID:Ro18WzM30

王「開拓者よ。今回は少々危険な頼みになる」

王「ある海岸に町を作ってもらうのだが、その近辺の海域では度々原因不明の行方不明事件が起きておるのだ」

王「そなたならば問題ないとは思うが十分に気を付けるが良い」

開拓者「ははっ」



開拓者「と、役目を与えられたが道中で気を失ってしまった」

開拓者「目覚めると周囲には、薄暗い空、見慣れぬ風景、そして俺を取り囲む魔物の群れ」

開拓者「一体ここはどこなんだ……!?」



2: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 15:52:36.71 ID:Ro18WzM3o

開拓者「なるほど……ここは魔界」

開拓者「魔物の群れに運ばれて連れてこられたこの場所は魔王城」

開拓者「そして俺の目の前で凄まじい迫力を放っているのが魔界の支配者である魔王、というわけか」

魔女「そういうことよ」

開拓者「魔界の言葉で話されても俺には分からん……魔王はなんと言っている」

魔女「いい肉だ、お前は上級魔物の餌にする、ですって」

開拓者「そうか。鍛えているからな。肉体には自信がある」

魔女「逃げたり戦ったりしなくていいの?」

開拓者「どちらも無理そうだ。だが命乞いはさせてもらう」

開拓者「俺は人間界の王国で開拓者をしていた。土地をならし、労働者に指示を出して、町を作る仕事だ」

開拓者「王に表彰されたこともある俺をここで殺すのはもったいないぞ」

開拓者「俺に町を作らせてくれないか? 必ずや魔界の民が満足する町を作ってみせよう!」

開拓者「もしも俺の作った町が気に入らなかったならば、もはや言うことはない。煮るなり焼くなり好きにするといい」



3: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 15:53:46.89 ID:Ro18WzM3o

魔女「人間さん。そこまで言うなら二か月以内に町を作ってみろですって」

開拓者「な、なんとか助かったか……」

魔女「よかったね。でもいい町ができなければあなたは食べられるんだよ」

開拓者「ああ……」

開拓者(しかも餌になるのを逃れたとしても人間界に帰れる保証はない)

開拓者「ところでだ、これから町を作りに行くにあたりお前に聞いておきたいことがある」

開拓者「魔物達は種族によって大きく異なる姿形をしているようだが、町はどのようになっている?」

魔女「ええとね。私達の町と人間の町は全然違うの」

魔女「一部の種族が小規模な村を作るだけでほとんどの種族は家も持たないわ」

魔女「でもどの種族も一定の区域から出ないようにしてる。それが町。だから人間から見たら町じゃなくって魔物の群れだね」

開拓者「なぜ一定の区域から出ない?」

魔女「それは町単位で人間界を襲撃するから。私達はあんまり食べなくても生きていけるんだけど、魔界には食べるものが全然足りない」

魔女「だから襲うの。共食いばっかりしてたらいつか魔界に誰もいなくなっちゃうでしょ?」

開拓者「つまり俺は、俺の知る町ではなく、魔物の群れを育成しなければならないということか……」

魔女「うん。魔王様もそれを期待してるんだと思うよ?」



4: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 15:55:00.70 ID:Ro18WzM3o

開拓者「命がかかっているのだ。やれと言われればやるしかない」

開拓者「だが、町作りのプロとしてそれでは納得がいかないな……」

開拓者「できることなら、俺の知る『町』を作りたいものだ」

魔女「できるの? 魔界には資源も技術も文化もないのに」

開拓者「それを探し出す、あるいは作り出すんだ」

開拓者「自給自足ができるようになれば魔物達が人間界を襲う理由もなくなるだろう」

魔女「頑張って。私もできるだけ手伝ってあげるから」

開拓者「なぜだ? 通訳としては確かに助かるが……」

魔女「うふふ。実はね……もしあなたが立派な町を作れたら、私と結婚することになってるの♪」

開拓者「なんだと……!?」

魔女「私も、あなたと結婚して子供を作るのはあんまり嫌じゃないから……ね?」

開拓者(そ、それだけは絶対に嫌だ!!)

開拓者(可愛い女の子だと思った? 残念! 醜い魔物だ!!)

開拓者(確かに目玉は二つ、鼻は一つ、口も一つ、腕と脚が二本ずつで、髪が生えているが……)

開拓者(顔立ちはもはや不細工の域を超えているし、歯も耳も鋭いし、真っ白な肌の表面に赤い鱗が生え並んでいて、吐き気がするほどおぞましい!)

開拓者(何より、胴体がほとんどなく腕と脚がほぼ繋がっている! 尻尾の先に鋭い針がついている!)

開拓者(服はないのに三角帽子だけ被っている! 三つ編みの髪型と声だけ可愛らしいのが逆に気持ち悪い!)

魔女「あなたも、嬉しい?」

開拓者(町を完成させた後の問題が増えた……! うああああああ!!)



5: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 15:56:24.23 ID:Ro18WzM3o

~ミッション~
・王国の大きな町を襲えるほどの戦力を育てる

~サブクエスト~
・文明的な生活が送れる町を作る
・人間界に帰る
・魔女を何とかする



※過去作
読んでいなくてもあまり問題ないと思います

前回(高原編)→開拓者「安価で高原に町を作る」
三回目(南国編)→開拓者「安価で孤島に町を作る」
二回目(砂漠編)→開拓者「安価で砂漠に町を作る」
初回(森林編)→開拓者「安価で立派な町を作る」



6: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 15:59:32.94 ID:Ro18WzM3o

1週目

称号:魔界の僻地

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。

●その他
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。

●ステータス
戦力Lv.1
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


開拓者「まずは何をすればいいのだ……。勝手がわからん……」

開拓者「骨がうろついているが、これが労働者なのか……?」

魔女「そうね、まず戦力を増やさなきゃ。今はスケルトンしかいないから他の町から連れてきましょう」


安価↓1、2 連れてくる魔物の特徴(巨体、火炎、複眼など)



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:05:39.37 ID:Cx5M8q5xO

実体がない



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:06:48.36 ID:yssOrjQVo

空を飛ぶ



9: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 16:16:22.58 ID:Ro18WzM3o

魔女「どんな魔物を連れてきてほしい?」

開拓者「人間を襲うための魔物だろう? それならば実体のない魔物がいい」

開拓者「殴り合いで人間の武器や兵器が負けるはずがないからな」

魔女「ちょうどいい魔物がいるわ。一方的に攻撃できる魔物がね」

開拓者「他には……空を飛べる魔物がいいな」

魔女「たくさんいるけど、どんなのがいいの?」


1.鳥
2.虫
3.爬虫類
4.獣
5.無機物
6.自由安価

安価↓1選択



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:16:40.13 ID:gUf3KbUxo

3



11: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 16:24:03.21 ID:Ro18WzM3o

開拓者「ドラゴンだ。空飛ぶドラゴン」

開拓者「ドラゴンは男のロマンだ。そして人間による好きな魔物ランキング不動の一位だ」

魔女「ドラゴン、ね。一応通信魔法で呼んでみるけど期待はしないでね?」


数時間後……

ゴウ ゴウ

開拓者「風が強いな……おや、あれは!」

開拓者「ドラゴンだ! しかもでかい、でかすぎる!」

巨竜「ガルルル……」ズシン

開拓者「すごいぞー! かっこいいぞー!」

開拓者「体長数百メートルはあるんじゃないか?」

魔女「人間さん、この竜じゃないよ」

開拓者「む? うお! 背中から大量の魔物が!」

ミニワイバーン「ぴぎー」

開拓者「……ミニチュアだと」



12: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 16:29:46.94 ID:Ro18WzM3o

●住民
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。


巨竜「ガオオオ!!」

魔女「小人間風情が文句を言うな」

開拓者「す、すまない……運搬係だったのだな」

魔女「この方は魔王様の配下で最強の一角、巨竜だよ」

開拓者「……俺が魔物の群れを育てずとも巨竜一体で人間界を潰せるんじゃないか?」

魔女「無理。彼の父竜は単身人間界に特攻して袋叩きにされたの」

開拓者「その時はさぞ大量の素材が入手できたことだろうな……」



13: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 16:34:44.38 ID:Ro18WzM3o

ゴースト「……」ふよふよ

開拓者「確かに実体はないが、これは魔物ではなく人間の魂じゃないのか?」

魔女「ううん。ゴーストは生まれた時からゴーストよ」

開拓者「ふむ……しかしこいつらが戦力になるかというと微妙だな」

開拓者「正直こいつらじゃ大人は殺せないだろう」

魔女「そうね」

開拓者「これはまずいぞ……」

開拓者「俺が助かるためには最低でも戦力Lv.7は必要になるはずだが……」

魔女「そのLvの基準は分からないけど、どうして?」

開拓者「俺の知る王国の防衛Lvが高い町とその主要戦力を書き起こしてみた」


Lv.6 反乱が起きた町…兵器開発局
Lv.6 国境にある町…弓術道場

Lv.7 海辺の町…海賊船
Lv.7 金鉱の町…ガンマン

Lv.8 城塞都市…騎士
Lv.8 観光農園の町…忍者屋敷

Lv.9 砂漠のカジノシティ…武道家
Lv.9 海岸リゾートの町…警備員

Lv.10 魔法研究都市…戦術魔法研究所
Lv.10 地底都市…ロボット兵器

Lv.13 王都…王国軍


開拓者「一度、防衛Lv.6相当の町で反乱が起きたのだが、その時は王国軍によって一週間以内に鎮圧されたんだ」

開拓者「町作りに自信があると啖呵を切った以上、すぐ王国軍に負けるような町で魔王が納得するはずもない」

魔女「だったらLv.13以上必要じゃないの?」

開拓者「人間界には王国以外にも国はあるのだ。ある程度軍隊に太刀打ちできるのなら言い訳は効くだろう」

開拓者(というより、いくら自分の命が大事とは言え王国そのものが傾くような事態を起こすわけにはいかないからな……)



14: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 16:36:26.75 ID:Ro18WzM3o

開拓者「さて、開拓を始めるか」

魔女「何をするの?」

開拓者「お前たちにはわからんだろうが、人間界の町には様々な土地開発や施設建築が必要なのだ」

魔女「でも一人でできるの? スケルトンたちはそんなに役に立たないわ」

開拓者「確かに優秀な労働者たちはいない……だが、俺だけでもやってやるさ」


安価↓1、2 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:37:39.37 ID:++969D7yo

魔界でも育つ植物の農場



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:37:49.12 ID:nCLSbxP1o

田畑



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:37:53.59 ID:xwRaqrGD0

闘技場



18: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 16:57:25.34 ID:Ro18WzM3o

開拓者「とりあえずっ…田畑を作るぞ…!」ザク ザク

開拓者「開墾は…大得意だっ…!」ザク ザク

スケルトン(あいつ何やってるんだろう)

ゴースト(マンドラゴラの巣でも作ってるんじゃない?)


開拓者「ふう……俺が本気を出せばこんなものだ」

開拓者「環境の違いもあるが、土地面積だけなら労働者たちに耕させた畑よりも広いぞ」

開拓者「だが、耕していて分かった。おそらくこの痩せた土地で作物は育たない」

開拓者「そもそもここには俺が知る作物の種苗がない」

開拓者「開墾は一旦やめて森に植物を探しに行くか」


開拓者「ここが魔界の森か……スカスカだな。まず緑色をしていない」

魔女「あんまり光が届かないからね」

開拓者「俺もある程度植物学を学んではいるが、どれが作物にふさわしい植物かまるで見当がつかん」

開拓者「おい魔女。食えるものがあったら教えてくれ」

魔女「ないよ。食べられる実が見つかったらすぐ食べちゃうもの」

開拓者「……時間もない。こうなったら賭けだ」


1.選別せずにいろんな種類の草を植えてみる
2.植物型の魔物を植えてみる

安価↓1選択



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:59:42.30 ID:6/Ck6gTfo




20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 16:59:42.56 ID:5Yu+7S/KO

1



21: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 17:18:02.51 ID:Ro18WzM3o

歩く切り株「ウウウ……」

毒吐き草「ボアッ」

牙リンゴ「ケケケケ」

開拓者「……こいつらを植えてみるか」

魔女「えっ」

開拓者「覚悟! うおおおお!!」バッ

歩く切り株「シャアアア!!」

開拓者「ぐっ、なんだこの切り株、強いぞ!」

魔女「無理しないで!」ビィィ

ジュッ

開拓者「た、助かった……。お前が口から熱線を吐いてくれていなかったら危なかったぞ」

魔女「私が集めてくるから人間さんはそこで待ってて」


●状況
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。


魔女「ねえ、どうして魔物を植えたの?」

開拓者「まず周囲の草や木は食べられないから残っていると予想した。それを植えてもしょうがない」

開拓者「で、思いついたんだが、魔物達は普段共食いをしてるんだろう。だったら食用の魔物を栽培すればいいと思ってな」

魔女「でも彼ら、今はじっとしてるけどお腹がすいたら他の魔物を食べるよ」

開拓者「それだけ土地の養分が不足しているのか……」

開拓者「そうして共食いで資源量が減っていけば人間界を襲わざるを得なくなる、というわけだ」

開拓者「そう簡単に自給自足はできんか」

魔女「過去に同じことを考えた魔物もいなかったわけじゃないと思うの」

開拓者「茨の道だな……。だが諦めるにはまだ早い。人間の、開拓者の本気を見せてやる」



22: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 17:20:51.25 ID:Ro18WzM3o

開拓者(疲れた……しかし休んでいる時間はない)

開拓者(町を作ってそれで終わりじゃないんだ)

開拓者(情報収集を行わねば。……と、いっても話せる相手は一人しかいないがな)

開拓者(あるいは何かを探しに出かけるのもありか。単独行動ならばしばらく魔女の顔を見なくて済むというのも大きい)


安価↓1 魔女に話す内容or探すものorその他行動



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 17:21:13.88 ID:g6Gur+ie0

地下資源



25: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 17:31:25.75 ID:Ro18WzM3o

開拓者「資源がないとは言っていたが本当にそうなのか?」

開拓者「それを資源と認識していないだけじゃないのか?」

魔女「どういうこと?」

開拓者「地下資源だ。もし鉱石があるのならば僥倖だ」

開拓者「人間界と交易ができるようになる。食品と鉱石を交換するんだ」

開拓者「別に必ず人間を食わなきゃいけないわけじゃないんだろう?」

魔女「そう。妨害する人間を食べつくしたら魔物は町の食料を漁るの。そちらが本当の目的よ」

開拓者「よし、早速地下資源を探すぞ」

開拓者「だが方法がないな……」


1.丘の洞窟から地下に潜る
2.スコップでひたすら掘る
3.ボーリング装置を自作してみる

安価↓1



26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 17:32:02.67 ID:Tylv0pq1o




27: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 17:44:09.66 ID:Ro18WzM3o

開拓者「開墾中に見つけたのだが、丘の方に洞窟があった。そこから地下に潜る」

開拓者「護衛、頼めるか?」

魔女「いいよ」


俊敏な魔獣「ガウッ!」

空飛ぶ杖「……」

でかい蟹「ゴポポ」

開拓者「素人目に見ても強力な魔物だとわかるな……並の戦士では相手にならなさそうだ」

開拓者「それを容易くいなすお前は何者なんだ?」

魔女「一応これでも上級魔物よ。魔王様への謁見が許されるくらいのね」

魔女「どう? 良さそうな石はある?」

開拓者「専門家ではないが鉄や銅などがとれる鉱石は知っている。だが知っているものはないな……」

開拓者「レアメタルあるいは人間界に存在しない石ならば高い値が付くのだが、あいにく俺には判別がつかん」

開拓者「今は保留だな」

魔女「じゃ、帰りましょ。ちょっと疲れちゃった」



1週目結果

~住民の声~
スケルトン「人間おいしそう」
ミニワイバーン「いくら共食いするったって同族はやだな。でもゴーストと骨は食えないしな……」

~来訪者の声~
巨竜「我が出向くような土地ではない」
キラーキャベツ「柔らかい土、寝床にいいね」



28: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 17:48:18.09 ID:Ro18WzM3o

2週目

称号:植物魔物の寝床

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。

●その他
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。

●ステータス
戦力Lv.1
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


開拓者「くっ、危ないところだった……」

魔女「怪我してる! 今治すね!」

開拓者「まさか用を足しに出た数分間で住民のスケルトンに襲われるとは……」

魔女「だから私がついていくって言ったのに」

開拓者「お前がいないとどこへも行けないのは不便だな」

開拓者(少し鍛えるか、他の仲間を作るか、それとも我慢するか……)



29: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 17:53:53.46 ID:Ro18WzM3o

魔女「今から新しい魔物を呼ぶわけだけど」

魔女「特徴を伝えてくれなくても、今までに会った魔物なら名前を言ってくれれば連れてこれるからね」

開拓者「あまり強いものを連れてくると俺が死にそうなんだが……」

開拓者「まあ要するに、でかい蟹とか歩く切り株のことだな」

開拓者「巨竜は呼べないんだな?」

魔女「呼べるよ。彼自身じゃなく同族になるけど」


安価↓1、3 連れてくる魔物の特徴、または名前(今まで見たものに限る)



30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 17:54:21.18 ID:GMWmCYS60

姿が人に近い



31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 17:55:57.73 ID:reWbnymIO

かそくした



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 17:56:25.15 ID:nCLSbxP1o

きのこ



34: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 18:10:11.67 ID:Ro18WzM3o

開拓者「まずはキノコの魔物だな」

開拓者「戦力としても期待できるし、食料になるかもしれない」

魔女「たいてい毒持ちだけどね」

開拓者「それと、まともな住民が欲しい。人間に近い姿の魔物だ」

魔女「私以上に人間に近い魔物はいないと思うけど」

開拓者「それは本気で言ってるのか……?」

魔女「目が二つ、鼻は一つ、口も一つ、腕と脚が二本ずつで、髪が生えてて、人間くらいの大きさで、筋肉と肌があって、王国の言葉を話せるでしょ?」

開拓者「この際下半身が魚とか、腕と脚が蜘蛛とか、そのくらいなら構わない」

魔女「じゃあこんなのはどう?」


1.ハーピー
2.獣人
3.人魚
4.ゾンビ
5.吸血鬼
6.自由安価

安価↓1選択



35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 18:12:33.75 ID:5sVHARVAo

2



37: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 18:21:36.75 ID:Ro18WzM3o

開拓者「獣人か。全身毛むくじゃらであることを除けばかなり人間に近いんじゃないか?」

魔女「そう思う?」

開拓者「待て嫌な予感が」

魔女「別のに変えるの?」

開拓者「いや……どれでも同じか」


巨竜「グルルルル……!」

開拓者「巨竜が到着したようだな」

開拓者「お、新しい魔物が下りてくるぞ。獣人か?」

獣人「ニャア」

開拓者「これは獣人じゃない」

魔女「え? どう見ても獣人よ」

開拓者「まず顔が完全に猫だ。それも生意気というか殺意があるというか、決してなつかない猫のそれだ」

開拓者「そして体つきが変だ。猫がそのまま立ったような無理のある立ち姿だ」

開拓者「なんでこんなにムキムキなんだ。なんで人の言葉をしゃべらないんだ」

開拓者「と、いうかだな……全然エ口くないじゃないか!!」

魔女「人間さん、あなた獣人をなんだと思ってたの……?」

魔女「前に私より人間らしい魔物はいないって言ったでしょ」

開拓者「そうだったな……よくわかった」

開拓者(でもまだこの猫人間の方が可愛げのある姿をしている気がする……目は合わせたくないが)



38: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 18:30:47.06 ID:Ro18WzM3o

獣人「ニャフ」ガブッ

開拓者「こいつ手を使わずにキノコに噛みついたぞ」

魔女「腕は攻撃用なの。掴むのには向いてないんだよ」

獣人「ギャッ!?」

開拓者「おい吐血したぞ」

魔女「やっぱり毒があったみたい」


●住民
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。

●ステータス
戦力Lv.1→3


開拓者「人間としての働きは期待できないが、戦力としては申し分ないな」

開拓者「四足で走った方が速いんじゃないかとも思ったが、どうやらあの前足は走行に向いていない」



39: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 18:34:31.56 ID:Ro18WzM3o

開拓者「開拓作業だ」

開拓者「まずはせっかく広げた畑を有効活用できるようにしたいところだが……」

開拓者「建物を作るならドアや天井の高さに気を付けなければいけないな。少なくとも獣人のサイズに合わせなければ」


安価↓1、2 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 18:36:25.68 ID:gUf3KbUxo

ビニールハウスないし温室の様なもの



41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 18:36:29.77 ID:GMWmCYS60

岩石の製錬所



43: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 18:52:40.42 ID:Ro18WzM3o

魔女「何を作ってるの?」

開拓者「偶然ビニールのような素材が手に入ったから温室を作っているんだ」

魔女「それ透明大蛇の抜け殻だよ」

開拓者「そ、そうなのか……。平原に落ちていたのを拾ったが……まだ近くにいたら危なかったな」

魔女「温室ってなあに?」

開拓者「魔界は常に曇りだが、ある程度地上に太陽光は届いている。もし届いていないのならばもっと暗いし寒い世界だろうからな」

開拓者「温室はその太陽からもたらされる熱を逃がさないようにする囲いのようなものだ」

魔女「もしかして夜寒かった?」

開拓者「確かに寒いがこれは俺の寝床じゃない。中で植物を育てるんだ」

開拓者「人間界の植物は、まあ限度はあるが、暖かい方が育ちが良くなる傾向がある」

開拓者「魔界でも同じことができるんじゃないかと思ったんだ」

魔女「あのオブジェも人間さんが作ったの?」

開拓者「オブジェに見えるか。あれは製錬所のつもりだ」

開拓者「鉱石を高温で熱せば金属が取れる。その作業をするために熱に強そうな石を組んで作ってみた」



44: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 19:00:35.46 ID:Ro18WzM3o

●状況
・温室……太陽からの熱を効率よく閉じ込め、風も遮る。中は暖かい。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。


開拓者「温室に魔物を移してみたが……魔物は何と言ってる?」

魔女「暖かくて気持ちがいいって」

開拓者「上手くいったか。育ちが良くなるかはわからないが……」

魔女「やっぱり寝床ね」


開拓者「いくつか石を拾って熱してみたが、これはなかなかの重労働だな」

魔女「ずっと火炎魔法を使い続けるのは疲れるわ」

開拓者「また石を探しに行くのも面倒だな。スケルトンに探して来させるか?」

魔女「たぶん無理。スケルトンでも骨を粉々にされたら死ぬよ」

開拓者「こんな時こそゴーストの出番じゃないか?」

魔女「駄目。実体のない魔物同士だと普通に攻撃されるの」



45: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 19:09:25.64 ID:Ro18WzM3o

開拓者(雲行きが怪しいな……)

開拓者(町作りなど放棄して人間界に帰る手段を探したいが、魔女が見張りを兼ねているからそれはできない)

開拓者(適当に言いくるめられそうだがな)

開拓者(だが単独行動ができるようにはしたい。あの姿を見続けるのは実に辛い。問題は顔だけじゃないからな)

開拓者(さてどうするか……)


安価↓2 魔女に話す内容or探すものorその他行動



46:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 19:11:35.40 ID:GMWmCYS60

安価下



47:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 19:11:43.49 ID:8qp4IXRwo

家畜になりそうな魔物はいるか



48: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 19:42:03.75 ID:Ro18WzM3o

開拓者「ん? そうか。何も植物にこだわる必要はないのか」

開拓者「魔物を増やして食べる。畜産業でも同じことだ」

開拓者「魔女。家畜になりそうな魔物に心当たりはないか?」

魔女「増やして食べるならどんな魔物でもいいでしょう?」

開拓者「条件としてはミルクや無精卵を得られるものがいいな」

開拓者「もちろんそれらを作るにもエネルギーが必要だが、幼体が成体に育つまでに消費するエネルギーに比べたら小さいはずだ」

魔女「たぶん該当する魔物はいないわ」

開拓者「どうしてだ?」

魔女「だって私達、幼体が存在する方が少ないもの」

開拓者「……お前たちはどうやって増えているんだ?」

魔女「来週教えてあげる」

開拓者「ふむ、だとしたら家畜にするのは肉量の多い魔物がいいな」

開拓者「スケルトンやゴーストが食料を消費したらその分のエネルギーが循環しなくなる」

魔女「ううん。骨や実体のない魔物を食べる種類もいるよ」

開拓者「では栄養をあまり頭に回さない種類がいいな。そして体もあまり動かさないものがいい」

魔女「つまりでかくてのろまでバカな魔物がいいんだね?」

開拓者「酷い言い方になるが、そうだな」

魔女「肉壁猿がいいかな。ほとんど動かなくて体が大きいけど特別食べる量が多いわけでもないの」

魔女「大きな囲いさえできればすぐにでも呼んでこれるよ」



49: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 20:01:50.84 ID:Ro18WzM3o

開拓者(魔界のベッドにも慣れてきたな)

開拓者(どうやら小屋の建材もトレントから切り出したもののようだ)

開拓者(動かないエネルギー源はすぐに消費される)

開拓者(結果として動くものだけが残った)

開拓者(この世界では省エネルギーかつ強力な存在が生き残り進化していった)

開拓者(それでもなおエネルギーが足りなくなり、一部の賢い魔物がエネルギーに満ちた異世界を発見するまで、この世界は滅亡へと進み続けていた)

開拓者(……俺たちの世界も有機物を合成する生産者がいなければ成立しないということか)

開拓者(あの暗く重い雲を払うことができたならば、魔界にも春が来るのか?)


2週目結果

~住民の声~
獣人「洞窟でトレーニングにゃ」
ゴースト「やることないから植物魔物を運んでる」

~来訪者の声~
透明大蛇「目の前に珍しく人間がいたけど一か月前に食事したばかりだった」
キラーキャベツ「あっ、ゴースト、そっちじゃない! 温室あっち!」



50: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 20:15:54.16 ID:Ro18WzM3o

3週目

称号:植物魔物の温床

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。
・温室……太陽からの熱を効率よく閉じ込め、風も遮る。中は暖かい。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。

●その他
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。

●ステータス
戦力Lv.3
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


開拓者「先週言っていた魔物の増え方についてだが……」

魔女「ここにミニワイバーンのオスとメスを用意したよ。ちなみに双方了承済み」

開拓者「ふむ」

魔女「栄養状態が良好な男女が出会うと交尾するの」

開拓者「こちらの動物と変わりないな」

魔女「で、終わるとメスはオスを食べる」

開拓者「まあ、そういう生き物もいるな」

魔女「こっちは大体そう。なぜかっていうと……」

開拓者「もう生まれたぞ!? しかも母親と子供達のサイズがほぼ変わらないだと……!?」

魔女「たくさんの栄養が必要だから。卵と幼体の時期は格好の餌食になるからね」

開拓者「卵を隠す場所……はあまりないのか」

魔女「卵が透明とか、卵のまま戦闘できるのもいるけどね。あと、キノコは胞子で、ゴーストは分裂で増えるの」

魔女「スケルトンはちょっと特殊で人骨にゴーストみたいな魔物がとりついたものだよ。だから骨を食べる魔物と実体のないものを食べる魔物に二回遭遇しないと死なない」



51: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 20:23:16.81 ID:Ro18WzM3o

魔女「ちなみに異種交配できる種類もいるの。私がそう」

開拓者「……ノーコメントだ」


開拓者「さて新しい魔物を呼ぶわけだが」

魔女「さっきの話の続きだけど、実は無理やり異種交配させる魔法があるの」

開拓者「その話はやめよう」

魔女「私達の話じゃなくって、他の魔物の話だよ」

魔女「つまり合成魔法で新しい魔物を住民に加えようってこと」

開拓者「双方の特徴を受け継ぐのか」

魔女「うん。ごくまれに合成失敗して弱くなることもあるけど、基本的によりよい魔物が生まれるからおすすめよ」


安価↓1、3 連れてくる魔物の特徴か名前、または合成する魔物二種選択



52:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 20:23:57.70 ID:GMWmCYS60

戦力かつ製錬所用に、火を吐く魔物



53:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 20:25:53.99 ID:++969D7yo

kskst



54:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 20:26:34.01 ID:Jaoc01jm0

ワイバーンと獣人合成



56: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 20:50:54.26 ID:Ro18WzM3o

開拓者「火を吐く魔物が欲しい」

開拓者「製錬作業の助けになるし単純に戦力としても優秀だろう」

魔女「私を気遣ってくれたんだね。嬉しい」

開拓者「あ、ああ。あとは、そうだな……合成を試してみるか」


獣人「ニャァ」

ミニワイバーン「ぴぎぃ!」

開拓者「揃ったな」

魔女「ちゃんと交渉済みよ」

開拓者「異種交配に抵抗はないんだな……。魔界の生き物はやはり常識が違うようだ」

魔女「では、合体!」


魔女「あとは待つだけね」

開拓者「ん? 魔法陣だけでいいのか。そういう過程はないのだな」

魔女「交尾が見たかった?」

開拓者「別に見たかったわけじゃない」



57: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 21:01:30.15 ID:Ro18WzM3o

竜人「……グゴゴ」

魔女「あ、合成終わったわ」

開拓者「ふむ、竜人か……」

開拓者「獣人の焼き直しのように見えるんだが」

魔女「ちゃんと屈強な人型を保ったまま爬虫類になってるでしょ」

開拓者「飛行要素が消えたぞ」

魔女「なら羽根の生えたムキムキマッチョな猫が見たかった?」

開拓者「……やめてくれ。それは悪夢だ」


ファイアバード「コケーッ!」

開拓者「ニワトリ……?」

魔女「ニワトリって何? これはファイアバードよ」

ファイアバード「ククッ!」ボォォ

開拓者「熱っ! た、たしかにファイアバードのようだ」


●住民
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。

●ステータス
戦力Lv.3→4



58: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 21:04:19.57 ID:Ro18WzM3o

開拓者「正直、畑も製錬所も持て余している」

開拓者「今何を作るべきなのか分からなくなりそうだ」

開拓者「だが、俺の手でできることは限られている」

開拓者「できる時にできる事をしておかないとな……」


安価↓1、3 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



59:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 21:05:20.55 ID:TNiYiIRYO

武器工場



60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 21:06:51.70 ID:Jaoc01jm0

肉壁猿用繁殖場



61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 21:07:23.22 ID:v/XeM3kGO

うえ



62: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 21:25:27.31 ID:Ro18WzM3o

開拓者「製錬所の隣に武器工場を作った」

開拓者「獣人と竜人は武器を持てないが、まあ後々への布石だな」

開拓者「次は……柵を作るか」


開拓者「よし、柵はこれでいいだろう」

魔女「じゃあ入れるね」

肉壁猿「ン~~~」

開拓者「これで、たまに食べ物を放り込んでやれば勝手に増えるんだな」

魔女「半月に一回くらいでいいと思う」

魔女「あとは野生の魔物に牧場の柵を壊されないようにね」

開拓者「それがあったな……」

魔女「でも戦力を高めていけば同時に対策できるから気にしなくていいんじゃない?」

魔女「ところで、植物魔物と肉壁猿は住民に数えなくていいの?」

開拓者「難しいところだが住民とは線引きする事にした。少なくとも戦力ではないからな」

開拓者「肉壁猿は一匹で魔物何体分の食料になるんだ?」

魔女「種類にもよるけど……私だったら一匹で私50人分、二か月は飢えをしのげると思う」

開拓者「結構な量になるな。肉が余りそうだ。供給のタイミングを町単位で調整できればいいんだがな……」



64: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 21:29:31.24 ID:Ro18WzM3o

●状況
・牧場……家畜を育てる区域。大人しく肉量の多い肉壁猿を飼育している。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。


製錬所。

獣人「ニャフン」

竜人「ガア」

コロコロ

開拓者「注文通りいろんな石を持ってきてくれたな」

開拓者「頼む! あたりよ、出てくれ!」

ファイアバード「コッケーッ!!」ボォォ


※コンマ一桁で判定します
12345 石ころだった
678 いい感じの金属を見つけた!
90 鉱物モンスターだった!

コンマ↓1判定



65:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 21:30:25.29 ID:lHwgvX4Xo

どうだ



68: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 21:42:57.80 ID:Ro18WzM3o

石「……!!」ビョン

開拓者「うわっちちちち!!!」

開拓者「石が動いた……魔物か!」

石「……」ピョンピョン

開拓者「逃がすな! ファイアバード!」

ファイアバード「コケケーッ!」ボォォ

石「……!」

開拓者「もっと、もっとだ! 追えーっ!」

石「」

開拓者「よくやったぞファイアバード!」

ファイアバード「コッコ♪」

開拓者「よくも俺に火傷を負わせてくれたな……!」

開拓者「む? この輝きは、もしや……」

開拓者「鉄だ! そうか、魔界の鉄鉱石は自力で移動していたのか」

獣人「ニャアン」

魔女「別の洞窟で見つけたんですって」

開拓者「案内を頼む」


開拓者「これは……鉄の洞窟じゃないか!」

石「……!」

石「……」ピョンピョン

開拓者「逃がさんぞ! 一網打尽にしてやろう!」

竜人「ゴッ……!」

魔女「何か来るよ……!」

鉄鉱獣「ギィィィィン!!」

開拓者「くっ……! 金属をすり合わせたような嫌な音……なんだこの化け物は」

魔女「それ!」ビィィ

鉄鉱獣「クィイン!」

魔女「魔法防御も高いみたい……逃げましょ!」

開拓者「何っ? 魔女でも無理なのか……くそっ」


※鉄になるモンスターを発見しました



69: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 21:47:22.18 ID:Ro18WzM3o

開拓者(鉄を見つけたが……何やら強力な魔物の巣になっていたようだな)

開拓者(あれが一体だけとは限らない。資源として利用したいなら何か対策が必要だ)

開拓者(逃げる際にいくつか捕まえてきたからある程度の鉄は手に入ったがな)

開拓者(今日は週末だ、何をして過ごすか……)


安価↓2 魔女に話す内容or探すものorその他行動



70:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 21:49:15.36 ID:0FkKzgH2o

kskst



71:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 21:49:38.81 ID:8njfOOGQ0

魔物は人間の武器を扱ったことがあるか?



73: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 22:05:26.91 ID:Ro18WzM3o

開拓者「なあ魔女」

魔女「なに?」

開拓者「魔物は人間の武器を扱ったことはあるか?」

魔女「うん。武器を作る技術はなかったけど、人間界を襲った時に持ち帰って使うこともあるよ」

魔女「人間型で魔法なんかが使えない魔物は弓を持つだけでかなり強くなるからね」

開拓者「武器を作ろうとはしなかったのか?」

魔女「しなかったんだと思う。作り方も分からないものが多いし石を焼こうなんて発想はなかったから」

魔女「あと、木材で槍を作って見たけど直接噛みついた方が強かった魔物の話は聞いたことあるわ」

開拓者(結局その日はゆっくりと疲れをとって過ごした)

開拓者(風呂の文化はないようなので、俺は川で汚れを落としている。魔物に見られても別に恥ずかしくはない。奴らは全員裸だ)



3週目結果

~住民の声~
スケルトン「油断して骨を噛み砕かれた……次に人間界を襲うまで私は霊体のままなのか」
ファイアバード「ずっと火を吹いてると早く腹が減ることに気づいた」

~来訪者の声~
鉄鉱獣「おい俺の飯持ってくな!鉄貴重なんだぞこら!」
石「先に火傷させたのあなたたちですよね……?」
肉壁猿「閉じ込められてるけど食事と水が手に入って子供残せるならそれでいいかなって」



74: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 22:13:14.03 ID:Ro18WzM3o

4週目

称号:マッチョ魔物の町

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。
・温室……太陽からの熱を効率よく閉じ込め、風も遮る。中は暖かい。
・牧場……家畜を育てる区域。大人しく肉量の多い肉壁猿を飼育している。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。

●その他
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。
・鉄資源がある。ただし強力な魔物の対策が必要。

●ステータス
戦力Lv.4
第一次産業Lv.0
第二次産業Lv.0
第三次産業Lv.0


開拓者「早くも4週目か……」

魔女「もう私達1か月も同棲してるんですね」

開拓者(おぞましいことを言うな)



75: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 22:16:34.13 ID:Ro18WzM3o

開拓者(……王国の者は俺を心配しているだろうか)

開拓者(いや、王は失望しているだろう。使者も王城の一員に過ぎない)

開拓者(両親とは開拓者になってからずっと会っていない。まだ生きているかもわからないな)

開拓者(……俺の死を悔やむものはいないのか)

開拓者(たくさんの人々に関わってきたが……俺は孤独だ)

魔女「人間さん!」

開拓者「ん、あっ、すまない」

開拓者「なあ、魔女。お前は……俺が死んだらどう思う?」

魔女「……もったいないこと言うのはやめて」

開拓者「もったいない、か……。そうか」


安価↓1、3 連れてくる魔物の特徴か名前、または合成する魔物二種選択



76:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 22:17:01.13 ID:TNiYiIRYO

スケルトンと動く石を合成



77:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 22:17:05.02 ID:kI5M/+QDO

竜人とファイアバード合成



78:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 22:17:36.09 ID:Jaoc01jm0

知能の高い魔物



80: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 22:35:21.68 ID:Ro18WzM3o

開拓者「この石ころとスケルトンを合成するぞ」

魔女「その発想はなかったわ」

石「……」

スケルトン「……」

開拓者「同意は?」

魔女「してないけどいいんじゃない?」

魔女「合体!」


アイアンゴーレム「キィィィン」

開拓者「やったぞ! 狙い通りだ!」

魔女「この金属光沢は……!」

開拓者「なぜかサイズも中々大きくなった。鉄鉱獣にも勝てるに違いない!」

開拓者「鉄を増やせるようになり、さらに戦力も大幅アップだ!」

魔女「鉄を食べないと大きくならないと思うけど……」

開拓者「鉄以外は排出するだろう。石を食べていればいいはずだ」



82: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 22:54:37.79 ID:Ro18WzM3o

ブレイン「……」ブニュブニュ

開拓者「知能の高い魔物を頼んだら、知能以外何にもなさそうな魔物が来た……」

ブレイン「失礼な。この保護膜があれば十分だ」

ブレイン「思考をもって先読みすれば暴力的な魔物の襲撃は十分回避できる」

ブレイン「半端に他の機能を発達させて必要カ口リーを増やす方が無意味だと思わないかね?」

開拓者「おお。これは想像以上に頭が良さそうだ」

開拓者「早速だが、肉壁猿の肉を住民にその体格差も考慮しつつ平等に配布し、なるたけ持続可能な畜産業を維持するための方策に協力してくれ」

ブレイン「ふむふむ。君の依頼に応えるには先にいくつかの確認が必要だ」

ブレイン「肉壁猿とは何かね? 私のデータベースにはない種族だ」

ブレイン「次いで、住民の種族とその一定期間内の必要カ口リーを教えてくれたまえ。まさか調べていないとは言わないね?」

ブレイン「そして根本的な疑問になるが、畜産業とは何を意味する単語なのだね?」

開拓者「……駄目だこいつは。何も知らないじゃないか」

ブレイン「それは違うさ。私は私が何も知らないという事を知っているのだよ」


●住民
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。

●ステータス
戦力Lv.4→6
第一次産業Lv.0→0.5
第二次産業Lv.0→1


開拓者「製鉄が可能になり、ついに魔界に産業が生まれた」

開拓者「ここまで長かったな」

開拓者「ブレインも必要な知識を学習してから畜産業の管理に取り掛かってくれた」

開拓者「奴らはブレイン同士がつながることでさらなる演算能力を発揮できるらしい」

開拓者「あとは今後市長になる魔物、そして魔王がブレインによる演算を信じてくれたならば、安定した食料供給が可能になったと言えるだろう」

開拓者「ただしまだ自給自足ではない。それゆえのLv.0.5だ」



83: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/29(土) 22:58:17.68 ID:Ro18WzM3o

開拓者「ようやく軌道に乗ったという感じだな」

開拓者「この調子で完全な自給自足を目指すぞ」

開拓者「この町だけじゃない、魔界全土でのな」


安価↓2、4 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



84:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 22:58:36.47 ID:0FkKzgH2o

kskst



85:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 22:59:37.29 ID:wMAY0qVGO

温泉



86:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 23:02:10.79 ID:8qp4IXRwo

水路



87:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/29(土) 23:04:55.66 ID:bOIOEfBc0

井戸



102: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 00:31:50.10 ID:2S4SwW7vo

開拓者「ふーっ、ふーっ」ザク ザク

開拓者「畑とは掘る土の量が違いすぎる……一人では無茶だったか」

ブレイン「何を作っているのかね?」

開拓者「水路だ」

開拓者「本格的な水道は無理でも石のパイプを埋めて川から水を引くくらいならできると思ったんだ」

開拓者「しかし水を引くパイプを通すには思ったよりも深く掘る必要があったのだ」

ブレイン「簡単な話じゃないか。その作業はアイアンゴーレムにやらせたまえ」

開拓者「鉄は濡らすと錆びるぞ。覚えておけ」

開拓者「仕方ない。竪穴を掘るか」


開拓者「今掘っている穴はアイアンゴーレムには狭すぎる。お前たちは掘った土を食べて鉄分を回収してくれ」

アイアンゴーレム「キィン」

開拓者「さてようやく水が出たぞ」

開拓者「俺に汲み上げが可能なほどの細いパイプを石で作ることはできない。比較的川に近い地域で良かったな」

魔女「人間さーん。この穴なーにー」

開拓者「ちょうどいい。梯子を下ろしてくれ」


魔女「ふーん。井戸っていうの」

開拓者「一つの井戸の上には浴場を作るつもりだ」

開拓者「わざわざ川まで水を汲みに来たり水浴びをしに来たりするのは文明的じゃないからな」

魔女「重労働ね」

開拓者「ああ。だが必要なことだ。次の井戸はここに掘る」

魔女「ちょっと離れてて。掘削魔法」ゴォォ

開拓者「……!?」

魔女「このくらいの深さで足りる?」



103: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 00:32:20.95 ID:2S4SwW7vo

●状況
・井戸……町の各地である程度の水を汲むことができる。
・浴場……川の水を温めて浴槽に貯められる建物。


魔女「これだけでいいの?」

開拓者「いい。助かった。これ以上井戸を増やしてもたぶん使う機会はないだろう」

開拓者「すごいな……人間の魔法使いとは段違いだ」

魔女「そんなに褒めないで、バカ。これくらい私の種族なら誰でもできるわ」

開拓者「なっ……お前以外にも似たようなものがいるというのか……」

魔女「会いたいの?」

開拓者「いや、絶対に会いたくない」

魔女「私だけ見ていれば十分ってことね」

開拓者「ある意味そうだな……」



105: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 00:34:28.15 ID:2S4SwW7vo

開拓者(そろそろ一か月が終わろうとしている)

開拓者(町作りに注力するのもいいが、帰り道を探すこととあの化け物をどうにかすることも考えなくてはならない)


安価↓1 魔女に話す内容or探すものorその他行動



106:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/31(月) 00:38:07.08 ID:dK3GYnsv0

魔物たちに農業を教えてやってほしい



108: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 01:17:12.91 ID:2S4SwW7vo

開拓者「魔物達に農業を教えてやってほしいんだが」

魔女「人間界の?」

開拓者「いや。それを教えても意味がないだろう」

開拓者「今俺がやっていることだ」

ブレイン「エネルギーの無駄を省くための魔物の飼育・食料の分配についてだね」

開拓者「そしてその管理方法だな。……少し気になるのがこの教育が魔王の意に反してはいないかということだ」

魔女「問題ないわ。できるだけ人間界を襲わないようにする、というのは魔王様および上級魔物の賢者たちの総意でもあるの」

開拓者「そうだったのか?」

魔女「いくらでも襲っていいんだったら、町単位での襲撃ルールなんて作らずに常に誰でも人間界を襲えるようにしてるはずでしょ」

ブレイン「個々の強さでは大きく上回っているとはいえ人間界と全面戦争になってしまえば資源の少ない魔界は疲弊する」

ブレイン「人間界に手を出すことでより一層我々が滅びに近づいてしまっては本末転倒だ」

魔女「だから、勝手に行き来できないようにしているし、行き先は魔王様たちが決めているの」

開拓者「帰りは? 人間界に残る魔物はいないのか?」

魔女「極力逃さないようにしているけど、残った魔物も討伐されているでしょう」

開拓者「だからたまにやけに強い化け物が現れるのか」



109: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 01:24:27.75 ID:2S4SwW7vo

開拓者「話を戻すが、農業について教えることは可能なんだな?」

ブレイン「魔王様はお許しになるとしてもそれは困難だと考えられる」

魔女「あんまり頭がよくない魔物ばかりでしょ?」

開拓者「確かにな……頭がいいものも犬程度だ」

開拓者「従っている理由も力の強い相手には逆らえないというだけだろうしな」

魔女「魔界では力がすべてだからね」

ブレイン「私も魔女に守られていなければ堂々と他者の前に姿を現すことなどできるはずもない」

魔女「もし教えられるとしても、教える相手も考えないといけないわ」

ブレイン「自分が家畜だと理解して大人しく飼われるものばかりではないであろう」

魔女「進んで家畜になりたがる種族もいると思うけどね」



4週目結果

~住民の声~
アイアンゴーレム「もう土食いたくねえ……」
ブレイン「我々がどう生き残ってきたかって? 我々を襲わない種族と行動を共にし続けていたのだよ。たまに蹴られるがね」
魔女「住民の声と来訪者の声は私が翻訳してるよ」

~来訪者の声~
地下水エビ「やべ、見つかった!」
黒ユニコーン「巨大な魔物がこちらへ向かっています。皆さんもお気をつけて」



110: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 01:33:56.00 ID:2S4SwW7vo

5週目

称号:鉄がとれる町

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・井戸……町の各地である程度の水を汲むことができる。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。
・温室……太陽からの熱を効率よく閉じ込め、風も遮る。中は暖かい。
・牧場……家畜を育てる区域。大人しく肉量の多い肉壁猿を飼育している。
・浴場……川の水を温めて浴槽に貯められる建物。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。

●その他
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。
・鉄資源がある。ただし強力な魔物の対策が必要。

●ステータス
戦力Lv.6
第一次産業Lv.0.5
第二次産業Lv.1
第三次産業Lv.0


魔女「人間さん、聞いた!?」

開拓者「……いきなり部屋に飛び込んで来るな、心臓に悪い」

魔女「ヨルムンガンドの進路がこの町の方を向いたって!」

開拓者「嫌な予感のする名だな」

魔女「このままだと、町ごとヨルムンガンドに飲み込まれるかもしれないの!」

開拓者「なんだと……!?」

開拓者「対策はあるのか?」

魔女「逃げる」

開拓者「ここまで来て、町を捨てろと言うのか!」

魔女「そんなこと言ってない! ただ近くを通り過ぎる可能性も高いんだから」



111: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 01:35:49.48 ID:2S4SwW7vo

開拓者「少し軌道に乗ってきたと思ったらこれだ……」

開拓者「だが対策ばかりに気を取られたら、いざ何も起こらなかった時のショックも大きい」

開拓者「今は目の前のことを考えよう」


安価↓1、2 連れてくる魔物の特徴か名前、または合成する魔物二種選択



112:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/31(月) 01:38:31.02 ID:/GkmmHN5o

魔王
緊急的に守ってもらう



113:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/31(月) 01:40:29.68 ID:70GK1FhY0

地脈や地学に長けた魔物



114:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/31(月) 01:44:58.35 ID:mU6YtVqQo

ファイアバードと竜人



115: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 01:56:30.62 ID:2S4SwW7vo

開拓者「……魔王を呼ぼう」

魔女「はぁ?」

開拓者「魔王ならばヨルムンガンドとやらも退けられるはずだ」

開拓者「王が強いとは限らないが、少なくとも俺が魔王と会った時にはそれ相応のオーラを感じた」

魔女「なんで魔王様が人間さんを守ってくれると考えたわけ?」

開拓者「俺の実力を見るまでは死なせるわけにいかんだろう」

魔女「いや、普通に見捨てると思うよ」

開拓者「なぜだ」

魔女「魔物に食われたらその程度の人間だったって思うだけよ」

魔女「上級魔物向けの美味しい肉だからって代わりがないわけじゃないもの」

開拓者「そうか……」

魔女「一応頼んでみる?」

開拓者「頼む」



魔女「駄目だった」

開拓者「なんとなくわかっていた」



116: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 02:26:29.79 ID:2S4SwW7vo

開拓者「ならば、地脈や地学に長けた魔物が欲しい」

魔女「もっと詳しく」

開拓者「地学に関することに長けた魔物なら建築や地下資源開発に大きく役に立つ」

開拓者「地脈を操れる魔物なら強力だし、ヨルムンガンドの進路を変更することもできるかもしれない」

開拓者「地ならし、鉱石探知能力、石油召喚、地脈変更魔法、地震操作魔法、錬金術のすべてが可能な都合のいい魔物はいないか?」

魔女「いないよ……どんなチートなの……」

魔女「頭が良すぎるし能力も規格外すぎるよ……魔王様より強いんじゃないの……」

開拓者「俺の考えた最強の開拓魔物だ」

開拓者「では、その内いくつかだけでもできる魔物はいないのか?」

魔女「えっと、まず鉱石や石油?は除外ね。鉱業なんてあなたが魔界で初めてだし、石油って聞いたこともないわ」

開拓者「ドワーフがいるかと思ったが……あれは妖精だったか」

魔女「穴掘りが得意な魔物はいるから、ブレインと組めば地学的な調査もはかどるんじゃないかな?」

魔女「地脈……大地に関する魔法を使う魔物もいるよ」

魔女「地脈を変えたり地震を起こしたり鎮めたりするような上級魔物はいるけど、一体だけ」

魔女「どうする?」


1.穴掘りが得意な魔物たちを呼ぶ
2.大地の魔法を使う魔物たちを呼ぶ
3.地属性の上級魔物(一個体)を呼ぶ

安価↓1選択



117: ◆CpUz7d.S3o 2016/10/31(月) 02:36:26.51 ID:2S4SwW7vo

始めるのが遅くなりました、短いですが今晩はここまで

一つずれて>>114も採用ですが、魔王様に一度救援を頼んだ影響は後々出ますので>>112も無意味にはしません

安価は下で



118:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/31(月) 02:59:33.55 ID:/GkmmHN5o

安価拾いに定評のある>>1



119:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/10/31(月) 05:06:24.84 ID:iAlzLPo9o

1



136: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 21:33:45.09 ID:bnRz5vT3o

開拓者「そうだな……今は地下資源が重要だ」

開拓者「穴を掘る魔物を頼む」

魔女「分かったわ」


火竜人「ゴァァ!」ボォォアア

開拓者「竜人にファイアバードを合成して火を吹く竜人を生み出してみたが……」

開拓者「元のファイアバードよりも火力が増していやしないか?」

魔女「体が大きいからね」



137: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 21:35:05.50 ID:bnRz5vT3o

●住民
・火竜人……ドラゴン人間。体格に優れる上に炎を吐く。炎は全身に纏うこともできる。
・モグラもどき……地面を掘る魔物。大きな爪は攻撃にも使える。

●ステータス
戦力Lv.6→7


開拓者「と、まあこんな感じだ。土を柔らかくして大きな石は取り除く。いいな?」

モグラもどき「……!」ビシッ

開拓者「お前たちの方には地下を掘り進んでもらう。特に硬い石があったら地上に運んでくれ」

モグラもどき「……」ザッ

開拓者「……分野によっては人間の労働者より使えるかもしれんな」


開拓者「モグラもどきたちが鉱石を運んでくるようになってからアイアンゴーレムの成長が早くなったな」

開拓者「パワーも増したが動きが悪くなった分弱くなっている気もする」

アイアンゴーレム「……」プルプル

開拓者「なんだ? アイアンゴーレムが縮こまって震えている」

アイアンゴーレムA「……」ニュルン

アイアンゴーレムB「……」スクッ

アイアンゴーレムC「……」キョロキョロ

開拓者「分裂したぞ! そうか、こうやって増えるタイプなのか」

アイアンゴーレムD「……」ズルズル

開拓者「おや、脚が一本しかない個体がいる。分裂に失敗したのか」

開拓者「あいつは……間引きだな」



138: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 21:36:16.30 ID:bnRz5vT3o

●ステータス
第二次産業Lv.1→3

●その他
・鉄資源がある。アイアンゴーレムから採取可能。


開拓者「子アイアンゴーレムの一体を製錬所で鉄のインゴットに加工した」

開拓者「これなら人間界でも第二次産業として通用するだろう!」

魔女「おめでとう!」

開拓者「いやむしろ祝福するのは俺の方だ」

開拓者「産業が生まれた今、魔界は存続の危機から解放されたのだ」

魔女「そうなの?」

開拓者「前にも言った通り、資源さえあれば人間界と交易ができる」

開拓者「魔物たちが生産する鉄は魔界では使い道がないが、人間界では大きな価値を持つ」

開拓者「人間界では家畜の肉が大量に生産されている。お前たち魔物は小食だろう。少量の肉で大量の鉄が手に入るチャンスを俺たち人間が逃すはずがない」

開拓者「牛や豚は美味いぞ。魔界で食べるよく分からない肉や枝よりずっとな」

魔女「交易ね。私も賛成」

魔女「でも一つだけ懸念があるの」

開拓者「分かるぞ。拒否される可能性だな」

魔女「うん。今まで魔物たちは何度も人間の町を襲ってきた。同じ地域に連続で現れるのは避けるようにしているけど、それでも恨んでいる人は多いはず」

開拓者「ああ。魔物退治を仕事にしている者もいるくらいだ」

魔女「本当に大丈夫なの? 人間が転移の魔法を使えるようになったら私達は……」

開拓者(自由に転移できるのなら、交易を断り、魔界の魔物を根絶やしにし、アイアンゴーレムに頼らない通常の鉱山を作るだろうな……)

開拓者(いや、俺としてはそれでも全然かまわないのだが)



140: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 21:40:27.44 ID:bnRz5vT3o

開拓者(希望は見えたが、交易を行うには精神的な障壁が大きいな)

開拓者(それに所詮は鉄だ。万一枯渇すれば現状に逆戻りだ)

開拓者(他にも産業を育てておきたいところだ)


安価↓1、2 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



141:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 21:46:21.32 ID:qzPE3yt2o

用水路



142:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 21:47:00.81 ID:6RGBlN0X0

魔女による魔法研究所



143: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 22:33:02.17 ID:bnRz5vT3o

開拓者「モグラたちのおかげで穴掘りが楽になった今こそ、用水路の整備だ」

開拓者「壁面にはアイアンゴーレムが排出した鉄の抜けた石を使う」

開拓者「石を並べる作業は竜人や獣人でも可能だ。手伝ってもらうぞ」

獣人「ニャ」

竜人「オウ」

魔女「私は何をすればいいかな?」

開拓者「お前がいないと俺が住民に食われるだろう」

魔女「もう平気だと思うの。ブレインの計算通りにお肉を配ってるから空腹な魔物はいないよ」

開拓者「そうか……」

開拓者「それなら、お前には魔法の研究を頼みたい」

開拓者「俺が建てたまだ用途の決まっていない小屋があっただろう。あそこを研究所にするといい」

魔女「そんなことしなくても、私、魔法で大抵の事はできるけど」

魔女「何か私に魔法でやってほしいことがあるの?」


安価↓1、2 どんな魔法を使ってほしいか(魔女に不可能な事だった場合研究対象になります)



144:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 22:36:28.21 ID:39Xe27uio

空気から窒素を取り出し肥料とする(窒素固定」)魔法



145:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 22:49:13.15 ID:/UKnTBdT0

狭い範囲でもいいから太陽光増幅



146: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 23:06:35.91 ID:bnRz5vT3o

開拓者「植物が成長するために必要なものは何か知っているか」

魔女「餌と水?」

開拓者「ほぼ正解だ。だが人間界の一般的な植物に口はない」

開拓者「人間界の植物は光合成で自ら栄養を作るんだ」

魔女「そのくらい知ってるけど」

開拓者「だろうな。魔界の植物もうっすら緑色をしているものがある。何より枝の付き方に違いがない。光合成はできると考えられる」

開拓者「それができない理由は何か。水はある。二酸化炭素も恐らくある。原因はこの曇り空だ」

開拓者「魔女、お前は魔法で日光を生み出すことはできるか?」

魔女「光は出せるけど、太陽のと同じかはわかんないよ」

開拓者「いや……この方法ではダメだな。光を生み出した分のエネルギーが魔女から失われるだけだ」

開拓者「……そうだ、光の屈折だ。魔女、広範囲の光を屈折させて一部に集中させることはできるか?」

魔女「屈折させることはできるわ。集められるかはわからないけど……」

開拓者「ぜひ集められるようにしてほしい」

開拓者「弱いとはいえ、光は空から常に降り注いでいる。これをエネルギーとして使わないなんてもったいないだろう?」



147: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 23:27:26.01 ID:bnRz5vT3o

開拓者「それともう一つ、魔法で肥料を作れないか?」

魔女「肥料って何?」

開拓者「そう言うだろうと思っていた。要するに植物の餌だ」

開拓者「光合成ができても肥料がなければ大きく育たない」

開拓者「人間界の農業では、作物に肥料を与えて過剰に大きく育てている」

魔女「もしかして前にあなたが排泄物を開墾地に撒いてたのってそういうこと?」

開拓者「ああ。魔物のフンはともかく吸収に無駄の多い俺の排泄物なら肥料になると思ったんだ」

開拓者「……まさか植物モンスター以外も食うとは思わなかった」

魔女「つまり人間のフンを作ればいいってこと?」

開拓者「違う。無意味ではないが俺以外の人間を連れてくるわけにもいくまい」

開拓者「お前には肥料を空気中から生み出してほしいんだ」

魔女「何もないところからどうやって? 錬金術にも材料は必要よ」

開拓者「何と言えば伝わるか……。……空気の大半は窒素という成分だ。これを錬金術等で加工すると肥料になる」

開拓者「人間界の植物では根っこに共生している菌……非常に小さな生物だ、その生物が肥料を作っている」

魔女「窒素。窒素ね。分かった」

魔女「空気に色々して、他のものができたらそれを植物に与えればいいのね?」

開拓者「ああ。まあ実験だな。上手くいけばありがたいが」



148: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 23:33:05.95 ID:bnRz5vT3o

●状況
・用水路……川から町に水を引いた。範囲は広くない。
・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は太陽光増幅と窒素固定に挑戦しており基礎農業研究所ともいえる。


開拓者(魔女の研究がどちらかだけでも上手くいけば農業が成立するようになるのだが……)

開拓者(ただ常にあいつと行動を共にしなくてよくなっただけでも俺には嬉しいことだ)

開拓者(そろそろ帰るための行動も開始したいところだ)

開拓者(寝る時間を削ってでも行動しなければな)

※その他行動回数が一回増えました


安価↓1、2 魔女に話す内容or探すものorその他行動



149:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 23:34:36.59 ID:6RGBlN0X0

魔女の容姿をもっと綺麗にするため、痩せる効果のある食べ物



150:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 23:36:41.12 ID:fhQWWw/T0

魔女の容姿は痩せる以前の問題が山積みなんだが…

安価下



151:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 23:40:25.49 ID:iVQRV7JAO

そもそも魔女胴体無いしな
1回無駄にしたか?
安価下



152:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 23:42:17.36 ID:jcuGuA+mo

変化、変身、幻影系の魔法について



153:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 23:43:07.16 ID:6RGBlN0X0

あ、そうなのか安価な下で



154: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/04(金) 23:58:57.50 ID:bnRz5vT3o

開拓者(あれの容姿はもう少しどうにかできないものか……見ていると精神に傷を負う)

開拓者(ううむ……綺麗な女性……美容……ダイエット……)

開拓者(……美容から痩せることを連想してしまったが、あれは太っているわけではなかったな)

開拓者(そもそも人間でいう胴体の部位がないのだからな)

開拓者(不細工ではない。化け物だ。あれを不細工の範疇に入れるのは世の中の不細工に失礼だ)

開拓者(変化、変身、幻影……見た目をごまかす魔法はなかったんだろうか)

開拓者(使っていないだけであるかもしれんな。あいつは人間型だから俺に醜いとは思われていないと勘違いしている節がある)



魔女「え? 変身の魔法? あるよ。何かに変身したいの?」

開拓者「あったのか……!!」

魔女「頭を抱えてどうしたの」

開拓者「もっと早く聞いておくべきだったとな……」

魔女「?」

開拓者「それは本体が変わるのか? あくまで幻影なのか?」

魔女「肉体ごと変わるよ。幻だったらカエルみたいに小さくできないよね」

開拓者(さてどう伝えて変身してもらうか)

開拓者(変な誤解を生むととんでもないことになる気がする)


1.正直に精神的不快感を訴え人間の姿になってほしいと頼む
2.今も綺麗だがもっと綺麗になってほしいと頼む
3.俺と結婚したいのなら俺の種族に姿を合わせてほしいと頼む

安価↓1



155:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/04(金) 23:59:45.36 ID:ye/OKIUXo

3



156: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/05(土) 00:10:25.25 ID:GVnrIfLGo

開拓者「お前は俺と、その、結婚したいのだろう」

魔女「うん。だから協力してるんだよ」

開拓者「だったらな、やはり姿がかけ離れているのは問題だと思うんだ」

魔女「同じ人型だから離れてないと思うけど。石ころとスケルトンよりは似てるんじゃない?」

開拓者「俺は合成魔法で結婚したくはない」

開拓者「俺と結婚したいのなら俺の種族に姿を合わせてくれ」

魔女「えー、嫌だ」

開拓者(なんだと!?)

魔女「あ、そうだよ。それならあなたが私に合わせればいいんじゃないかな」

ビビビビビ

開拓者「うわあああっ!!??」


※一旦開拓者が魔法を受ける前の時間に飛ぶ


安価↓1 魔女に話す内容or探すものorその他行動(>>149-153で有効安価が一つしかなかったのでもう一つ)



157:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/05(土) 00:15:56.85 ID:EyZ7qivqo

ブレインの姿を変えて、知能と力を両立させたい



159: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/05(土) 00:24:43.19 ID:GVnrIfLGo

音速鳥「ピョーーーーロロロロ」ギュン

開拓者「うおっ……!」ビリビリ

ブレイン「あばあッ!!」パァン

開拓者「衝撃波か……耳が痛い」

ブレイン「」

開拓者「なっ、ブレインが弾け死んでいる!?」

開拓者「いくら知能が高くても避けようがなかったか……」

開拓者「もう少し頑丈でもいいだろうに」

開拓者「前々から思ってはいたが……やはり合成すべきか」


・スケルトン
・ゴースト
・ミニワイバーン
・マッシュ
・獣人
・ファイアバード
・竜人
・火竜人
・アイアンゴーレム
・モグラもどき

安価↓1 合成対象を選択



160:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/05(土) 00:26:58.57 ID:8HjjSVn2o

アイアンゴーレム



162: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/05(土) 00:50:00.22 ID:GVnrIfLGo

魔女「合体!」

ガーディアン「ワレワレハ ガーディアン コンゴトモ ヨロシク」

開拓者「おお! かっこいいぞ!」

魔女「なんだか見たことないタイプの魔物ね」

開拓者「人間界の最新技術で作られた機械に似ているな」

開拓者「こいつは絶対に強い」


●住民
・ガーディアン……高知能高耐久の機械系魔物。金属を食べて生きるので厳密にはロボットじゃない。

●ステータス
戦力Lv.7→8


開拓者「魔女は研究所に行ったか」

開拓者「それにしてもあいつに比べてガーディアンは見ていて楽しいな」

ガーディアン「カイタクシャ サン。アアミエテ マジョハ ミタメニ キヲツカッテイル」

開拓者「どこがだ」

ガーディアン「カミガタハ バッチリ トトノエテイルシ、カケタ ウロコハ スグニ トリノゾイテイル」

ガーディアン「トクニ アナタガ イルトキハ」

開拓者「鱗に気を使われても俺にわかるわけがないだろう……」

ガーディアン「カノジョノ アイハ ホンモノ」

開拓者「……そうか」

ガーディアン「アナタガ イッタコトナラ スナオニ キイテクレル」

開拓者「結構何度も頼みを一蹴されてるけどな」

ガーディアン「ソレハ テンサイノ ワタシデモ ドウシヨウモナイヨウナ ナンダイ ダカラ」



165: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/05(土) 00:57:28.57 ID:GVnrIfLGo

開拓者(素直に伝えた方が良かったのか……)

開拓者「う、うう……」

魔女「目が覚めた?」

開拓者「俺に魔法を使うなんて何を考えているんだ! ……ん、なんか喉の調子がおかしい」

開拓者「ちょっと風呂に行ってくる」


開拓者「ギャアアアアアアア!!!!」

開拓者(風呂の水面に映っていたのは魔女のような化け物だった!)

開拓者(赤い鱗にトゲ付きの尻尾、口元には鋭い牙が生え、目には瞼がない)

開拓者(そして、髪型だけが俺のものだった)

開拓者「ウ、ウアアアアアアアアアア!!!!」

開拓者(胴体のない化け物に変えられてしまった俺は、絶望し膝をついて慟哭した)


●その他
・開拓者も魔法で魔物に変身させられている。



5週目結果

~住民の声~
モグラもどき「自分たちばかり働かされてる気がする……」
獣人「お腹を空かせた魔物が近くにいないと平和でいいにゃあ」
魔女「これで私と一緒だね♪」

~来訪者の声~
音速鳥「どうも魔界最速です」
ホムンクルス「いや私どう見ても肥料じゃないから!」



168: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/05(土) 01:00:54.73 ID:GVnrIfLGo

6週目

称号:水場が多い鉄の町

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・用水路……川から町に水を引いた。範囲は広くない。
・井戸……町の各地である程度の水を汲むことができる。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。
・温室……太陽からの熱を効率よく閉じ込め、風も遮る。中は暖かい。
・牧場……家畜を育てる区域。大人しく肉量の多い肉壁猿を飼育している。
・浴場……川の水を温めて浴槽に貯められる建物。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。
・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は太陽光増幅と窒素固定に挑戦しており基礎農業研究所ともいえる。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。
・火竜人……ドラゴン人間。体格に優れる上に炎を吐く。炎は全身に纏うこともできる。
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。
・ガーディアン……高知能高耐久の機械系魔物。金属を食べて生きるので厳密にはロボットじゃない。
・モグラもどき……地面を掘る魔物。大きな爪は攻撃にも使える。

●その他
・開拓者も魔法で魔物に変身させられている。
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。
・鉄資源がある。アイアンゴーレムから採取可能。

●ステータス
戦力Lv.8
第一次産業Lv.0.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.0



魔女「そのうち慣れるよ」

開拓者(元に戻せと懇願する俺に、魔女はそう言って醜悪に笑んだ)

開拓者(……の、だが、同じ化け物に変えられた俺にはその笑顔がとても魅力的にも見えてしまった)

開拓者(このまま俺は心まで化け物に染まってしまうのだろうか)



169: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/05(土) 01:06:29.61 ID:GVnrIfLGo

魔女「ねー。どんな魔物を呼ぶの」

開拓者「……」

魔女「ねーねー」

開拓者「うるさいな!」

開拓者(クソッ、こいつの声を聴いていると正常な思考ができなくなる。魅了の魔法も同時にかけたんじゃないだろうな……!)

開拓者(……今は、開拓を進めるべきだな)

開拓者(この姿でも作業できないわけじゃない。人型だからな。むしろ視野が広がり、腕と脚が長くなり可動域も広がったから作業が楽になった)

開拓者(おまけに腹が減らない。睡眠時間もわずかで済む。だが……それらの事実を受け入れたくない……)


安価↓1、2 連れてくる魔物の特徴か名前、または合成する魔物二種選択



170:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/05(土) 01:11:40.27 ID:EyZ7qivqo

黒ユニコーン



171:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/05(土) 01:14:10.32 ID:kbWhQadzo

鶏みたいに卵をたくさん産む鳥モンスター



183: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 21:19:05.71 ID:/zPsgASho

開拓者(肉壁猿の存在とブレインの働きで町中には腹を空かせた魔物はいない)

開拓者(しかし町の外側には腹を空かせた魔物がひしめいている)

開拓者(一度食べればしばらく食べなくていいとはいえ、そもそも安全に食えそうな相手が見つからないため奴らは常に飢えている)

開拓者(だが今の俺は魔女と同じ種族、つまり上級魔物の姿をしている)

開拓者(ならば町の外に出ても襲われないんじゃないか?)


テンタクル「フシュー……」ウネウネ

雪だるま「……」ササッ

開拓者「やっぱりだ! そこらの魔物は返り討ちにあう可能性が高い上級魔物を襲わない!」

黒ユニコーン「……」

開拓者「馬の群れがいるな……」

黒ユニコーン「……」

開拓者「逃げるそぶりがない……乗ってみるか。よっ!」バッ

黒ユニコーン「ヒヒィーンッ!!」

開拓者「どうどう!」

黒ユニコーン「ブルルルルル!!」

開拓者「元気な馬だな! 俺の乗馬スキルを舐めるな!」

黒ユニコーン「…………」

開拓者「ふう、落ち着いたか」

開拓者「馬一匹手懐けられないようでは開拓者は名乗れんからな」

開拓者「せっかく足を手に入れたんだ。周りの馬も手懐けたらもっと遠くに行ってみるか」



184: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 21:20:40.87 ID:/zPsgASho

一つ目鬼「……」ドシン ドシン

魚人「ゲッ、ゲッ、ゲッ」

地ザメ「ヒュア!」ガブッ

魚人「グギャアア!!」

開拓者「強そうな魔物が増えてきたな……」

開拓者「おや、この地形には見覚えが……」

開拓者「俺が魔界に来て最初に降り立った土地じゃないか」

開拓者「もう一月半も前になるのか……。ん? あれは……」



開拓者「鶏卵が食べたい」

魔女「お腹、あんまり空いてないでしょ?」

開拓者「ニワトリみたいに卵をたくさん産む鳥モンスターはいないのか?」

魔女「前にも言ったと思うけど、定期的に卵やミルクを提供してくれる魔物なんていないの」

魔女「この世界で毎日栄養を垂れ流しにしてたらすぐ死んじゃうからね」

開拓者「そうだな」

開拓者「人間界のニワトリも飼育環境が悪ければ卵を産まなくなる。牛もミルクを出すのは出産後の一定期間だけだ」

魔女「分かってるならなんで聞いたの?」

開拓者「これを見てくれ」

ニワトリ「コッコッ」

魔女「……人間界のニワトリ!?」

開拓者「そうだ。俺が魔界に転移した地点にいた」

魔女「まさか餌を与えて育てるつもり!?」

開拓者「無論。これで故郷の味、鶏卵が食べられるな」

魔女「せっかくあなたが毎日大量の食べ物を食べなくなって安心してたのに!」

開拓者「ちなみに十匹以上いるぞ」

ニワトリ「「「「「コッコッコココッココココッコココココッコッ」」」」」

魔女「ぁぁ……」フラッ



185: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 21:22:13.35 ID:/zPsgASho

●住民
・黒ユニコーン……速く走る馬の魔物。人間型なら乗ることができる。
・ニワトリ……魔物ではない。人間界の家禽なのでよく食べ雌は毎日卵を産む。


開拓者「美味い! ただの卵焼きがこうも美味しく感じるとは!」

開拓者「アイアンゴーレムから作った鉄板をファイアバードに加熱させてフライパン代わりにした」

開拓者「鶏が鶏卵を調理しているように見えるが気にしてはいけない」

開拓者「よしっ! やる気マックスだ! 作業開始!」


安価↓1、2 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



186:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 21:26:35.52 ID:RzRVONwB0

石製の浮遊泳マグロオブジェ



187:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 21:29:55.05 ID:wA91aolp0

鶏小屋



188: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 21:53:13.13 ID:/zPsgASho

開拓者「……ふむ」

ニワトリ「コケー」

開拓者「気付いたら鶏舎ができていた」

魔女「ちょっと! それ何!?」

開拓者「鶏舎だ。ニワトリにストレスを与えると卵を産まなくなる。ニワトリへの配慮が肝心だな」

魔女「私達にも配慮してよ! あなたが鶏卵を生産し続けると魔界の資源量が急速に減っていくんだよ!?」

開拓者「住民にも卵焼きの味は好評だ」

魔女「何やってるのもう……」

雄鶏「コケー」

雌鶏「コケー///」

開拓者「子作りのようだな」

魔女「まだ増えるつもり!?」

開拓者「ところで魔女よ。魔法の研究は順調なのか?」

魔女「そう。忘れてた。これを見て欲しかったの」

開拓者「……マグロの石像か?」

魔女「マグロ? わかんないけど魚ね」

魔女「モグラもどきが石を掘り出してアイアンゴーレムが食べて鉄を取り出すでしょ。鉄が取れた後の余りの石から作ったんだ」

魔女「見てて。ほら。これ浮くの」

開拓者「空中を泳ぐんだな」

魔女「私の意志でも動かせるよ。敵が来たら一斉に動かして体当たりさせるの。光や熱の魔法が効きにくい魔物に効果的な防衛装置ね」

開拓者「で、そのオブジェは太陽光の増幅と窒素固定ができるのか?」

魔女「えっ、できないよ。飛ぶだけ」

開拓者「何をしているんだ!!」

魔女「お互い様でしょ!!」



190: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 21:56:40.74 ID:/zPsgASho

●状況
・鶏舎……ニワトリおよび鳥型魔物を飼育する施設。
・石マグロ……空中を泳いでいる石製のオブジェ。マグロ型。魔女の一存で自由に動かすことができる。

●ステータス
戦力Lv.8→9


ズズン...

開拓者「岩山が……」

魔女「ね、いいでしょ、これ」

開拓者(石マグロミサイルは予想以上に強力だった)

開拓者(人間の兵器では壊すのに時間がかかる程の巨大な山が一つ、あっという間に崩れて消えた)

魔女「いずれはブレインにも扱えるようにしたいわ」

開拓者「それには反対だな。反乱を起こされてはたまらん」

魔女「だったらあなたが使う?」

開拓者「いや……流石にこれほどの兵器を持ちたくはない」

魔女「兵器じゃなくて芸術なのに」



191: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 22:02:24.03 ID:/zPsgASho

開拓者(あと二週間で町を完成させねばならない)

開拓者(鶏舎を建てた俺の選択は間違っていない。安定して餌が確保できさえすれば養鶏は産業になる)

開拓者(完成形が見えてきた今、一番の問題は町作りではない。この姿だ)

開拓者(魔物の姿で人間界に帰れば俺は討伐対象だ。そして魔界に残る選択肢はない)

開拓者(元に戻るには……あの魔女を説得するか、さもなくば倒すか、だな)


安価↓1、2 魔女に話す内容or探すものorその他行動



192:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 22:05:26.33 ID:4M+9O+mc0

やはり、前の姿のほうが過ごしやすいから、一緒に人間の姿になろう



193:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 22:07:24.86 ID:69hSe0mK0

魔女に「人間の姿に戻してくれ! 美的感覚は今のままでいいから!」と言った具合に説得



196: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 22:24:37.10 ID:/zPsgASho

魔女「改まってお願いって何?」

開拓者「頼む、人間の姿に戻してくれ! 美的感覚は今のままでいいから!」

魔女「美的感覚って?」

開拓者「実はだな……俺は魔物になって初めてお前を綺麗だと思えたんだ」

開拓者「この感覚は失いたくない。だが、それでも俺は人間でいたい」

魔女「私、綺麗?」

開拓者「ああ。とてもな」

魔女「……ありがとう。そんな事言ってもらえたの生まれて初めて」

魔女「あなたに会えて本当によかった」

開拓者「……そうか」

魔女「でも、どうして元に戻してほしいの? 私は今のあなたの方がいい」

開拓者「一週間体験して分かった。やはり前の姿のほうが過ごしやすい」

開拓者「そして……同じように一週間でいい。できればお前も一緒に人間の姿になろう」

魔女「……本当に前の方が過ごしやすいと思うの?」

魔女「あなただってわかってるはず。今の方が便利だってこと。お腹も空かないしね」

魔女「逆に人間の体の長所って何かあるの?」

開拓者(俺の運命はこの返事にかかっている……!)


1.馬に乗りやすい
2.服が着やすい
3.人間界で浮かない

安価↓1選択



197:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 22:41:33.21 ID:MtSvYXcWO

2



198: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 23:38:52.38 ID:/zPsgASho

開拓者「服が着やすい」

開拓者「お前も帽子をかぶっているから着飾る事の意味はわかるだろう?」

魔女「うん」

開拓者「人間は首から下にも服を着る。だがこの体には胴がないから人間の服が着れないんだ」

魔女「人間の服が着れなくたっていいでしょ」

開拓者「俺は着飾った女性を見るのが好きだ」

開拓者「だからお前にも人間の姿になって欲しいんだ」

魔女「だったらあなたはそのままでも……」

開拓者「作業服は俺のトレードマークだからな。ないと落ち着かん」

開拓者「そもそも裸を強いられていることがたまらなく恥ずかしいのだ」

魔女「そうだったの。ごめんなさい」

ビビビビビ

開拓者「はっ…………元に戻ったぞ!」

魔女「人間に変身するためには細部が分からないといけないから、ちょっと観察させてね」

開拓者「待て待て。俺そっくりになられても困る。俺の指示に従ってくれ」


開拓者「腰はもう少し上だ。胸はあまり大きすぎてもお前のイメージに合わんからそのくらいでいいか」

魔女「難しいわ……」

開拓者「違う。そこまで肌が白いと気味が悪い。それと指も細長すぎる。エイリアンか」

魔女「股の所は……」

開拓者「い、いや、そこはいい。詳細を知らんわけではないが説明するのは無理だ。あと俺に合わせるな絶対だ」

魔女「どういうこと?」


魔女「一応毛皮は羽織ったけど……どう?」

開拓者「……完璧だ!!」

開拓者(今の魔女は20歳くらいの美女に見える。目の毒が目の保養に変わった)

開拓者「やった、やったぞ……!」

開拓者「はっはっはっはっは!!」

魔女「そんなに嬉しかった?」



199: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 23:42:50.77 ID:/zPsgASho

ドタン

黒ユニコーン「ヒヒーンッ!!」

開拓者「うおっ、なんだ馬! 家のドアを蹴破るな!」

魔女「大変! ヨルムンガンドが、来たって……」

開拓者「噂の巨大魔物か」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

魔女「見て!」

開拓者「何というでかさだ、魔界にはあんな化け物がいるのか……!」

黒ユニコーン「ブルルルル」

魔女「私達の足ならまだ逃げ切れる、早く背に乗ってください、って……」

開拓者「……駄目だ」

魔女「どうして!? 町と心中するつもり!?」

開拓者「俺は開拓者だ。この土地を開拓する責任がある!」

魔女「それで死んだら意味ないでしょ!」

開拓者「そうだ、あれは使えないか? 石マグロだ!」

魔女「試してみる。行って!!」

ゴウ ゴウ ゴウ

ドン ドドン

シュウウウ...

魔女「ダメ、まるで効いてない……」

開拓者「……行け。ここでお前が死ぬ必要はない」

魔女「……バカッ!」

スタタタ バタン

開拓者「行ったか……」

開拓者「どうせ町が破壊されれば、俺は魔王からの挑戦を達成できず魔物の餌になるのだ」

開拓者「生きたまま食われるよりは一瞬で家屋の下敷きになりたい」

開拓者「できれば最期は、人間界で迎えたかったものだ……」



200: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 23:44:45.22 ID:/zPsgASho

開拓者「…………」

開拓者「…………」

開拓者「…………」

開拓者「…………来ないな」

バタン

魔女「人間さん! よかった……!」

開拓者「うおっ!? お前、逃げたんじゃなかったのか」

魔女「もしかして外、見てなかったの?」

魔女「魔王様が、私たちを助けてくれたの!」

開拓者「あの魔王が……」

魔女「守ってくれるよう、頼んでおいてよかったね」

開拓者「ああ、本当だな……」

開拓者(それにしても、何の衝突音も聞こえなかったが、魔王はどうやってヨルムンガンドを止めた?)

開拓者(考えるだけ無駄か……)



6週目結果

~住民の声~
火竜人「卵焼きの作り方を教わった。これからは自力で作れるぞ!」
ニワトリ「見慣れない生き物がいても鶏舎の中なら安心っすわー」

~来訪者の声~
地ザメ「マグロに負けた……」
ヨルムンガンド「そこ通っちゃ駄目だったの? ごめん」



202: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 23:48:41.57 ID:/zPsgASho

7週目

称号:魔界牧場

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・用水路……川から町に水を引いた。範囲は広くない。
・井戸……町の各地である程度の水を汲むことができる。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。
・温室……太陽からの熱を効率よく閉じ込め、風も遮る。中は暖かい。
・牧場……家畜を育てる区域。大人しく肉量の多い肉壁猿を飼育している。
・鶏舎……ニワトリおよび鳥型魔物を飼育する施設。
・浴場……川の水を温めて浴槽に貯められる建物。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。
・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は太陽光増幅と窒素固定に挑戦しており基礎農業研究所ともいえる。
・石マグロ……空中を泳いでいる石製のオブジェ。マグロ型。魔女の一存で自由に動かすことができる。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。
・火竜人……ドラゴン人間。体格に優れる上に炎を吐く。炎は全身に纏うこともできる。
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。
・ガーディアン……高知能高耐久の機械系魔物。金属を食べて生きるので厳密にはロボットじゃない。
・モグラもどき……地面を掘る魔物。大きな爪は攻撃にも使える。
・黒ユニコーン……速く走る馬の魔物。人間型なら乗ることができる。
・ニワトリ……魔物ではない。人間界の家禽なのでよく食べ雌は毎日卵を産む。

●その他
・開拓者も魔法で魔物に変身させられている。
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。
・鉄資源がある。アイアンゴーレムから採取可能。

●ステータス
戦力Lv.9
第一次産業Lv.0.5
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.0


魔女「目玉焼きできたよー」

開拓者「ありがとう。……人間に戻ると、卵ばかりというのも味気ないものだな」

魔女「わがままね」

開拓者「お前の腹は減らないのか?」

魔女「そこまで変身しなくたっていいじゃない」



203: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 23:56:30.05 ID:/zPsgASho

開拓者「大きな危機も乗り越えたが、残り期間は2週間だ」

開拓者「改めてやるべきことを確認しておくぞ」

開拓者「まず俺が生存するための条件は『王国の大きな町を襲えるほどの戦力を育てる』こと」

開拓者「王都を落とすなら戦力Lv.14、それ以外の町はLv.11で打ち勝てる。それくらいあれば魔王に認められるだろう」

開拓者「そして、『文明的な生活が送れる町を作る』のが俺の目標だ」

開拓者「すでにこの町には鉄鋼業と料理が存在している。自給自足さえ可能になれば俺は満足だ」

開拓者「『人間界に帰る』方法を探すのも忘れてはいけない」

開拓者「『魔女を何とかする』のはまあ半分成功したも同然か」



204: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/10(木) 23:57:47.39 ID:/zPsgASho

開拓者「よし、まずは魔物を呼ぶか合成だな」

開拓者「馬を出して自分で探しに行ってもいいな」


安価↓1、2 連れてくる魔物の特徴か名前、または合成する魔物二種選択



205:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 23:59:17.08 ID:pGMeq8yK0

にわとりとファイアバード



206:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/10(木) 23:59:54.44 ID:69hSe0mK0

肉壁猿と食用植物型魔物を合成して、大きくておとなしい食用植物を目指す
失敗したら緑のゴリラだけど…



210: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/11(金) 23:42:50.77 ID:TRWc/keio

※何を作りたいのか分かる場合は失敗しない


開拓者「品種改良だ」

魔女「どういうものなの?」

開拓者「より作物や家畜に適したものを作り出すことだな」

開拓者「とはいえ実際の品種改良は何年もかかるものらしい。それが合成魔法で一瞬だ。なんだか卑怯だな」

魔女「何を混ぜる?」

開拓者「まずは植物魔物と肉壁猿だ」

魔女「植物魔物もいろいろいるけれど」

開拓者「とりあえず食える魔物だな。毒草や切り株を食う魔物もそう多くないだろう?」

開拓者「この牙リンゴと肉壁猿を混ぜてみよう」


アップルヘッド「……」

開拓者「頭だけリンゴの肉壁猿ができた……」

魔女「体形は同じだけど体までリンゴで出来てるみたいよ」

開拓者「それは、なんというか、気持ち悪いな」

開拓者「ではジャックオランタンと混ぜたらどうなるだろうか」


パンプキンヘッド「……」

開拓者「……なるほどな」



211: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/11(金) 23:43:44.19 ID:TRWc/keio

開拓者「ニワトリにファイアバードを合成したが……」

魔女「ただのファイアバードにしか見えないわ」

開拓者「しばらく育てて様子を見てみるか」


「コッコ」

開拓者「こ、これは……見ろ、魔女!」

魔女「どうしたの……」

開拓者「この卵、最初から調理済みだ!」

魔女「ファイアバードの血を引いてるから体温が高いのね」

開拓者「ゆで卵ができるほどに体温が高い生物だと? ……試しに一匹絞めてみていいか?」

魔女「そのまま食べればいいのに」

開拓者「人間は美味しく安全に食べるために手間を惜しまないんだ」

「グエーッ!!」

開拓者「いや、これは、すでに……」

開拓者「肉が焼けている……!」



212: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/11(金) 23:45:51.59 ID:TRWc/keio

●住民
・ヤキトリ……ゆで卵を産むニワトリ。しかも身は最初からいい塩梅に焼けている。
・ベジタブルヘッド……頭部が野菜や果物の巨人。頭部だけでなく全身が食用になる。

●ステータス
第一次産業Lv.0.5→0.9


開拓者「評判はどうだ?」

魔女「美味しいって。みんな喜んでるわ」

魔女「ブレインも、食用の魔物に余裕ができてさらに町の魔物を増やせそうだって」

開拓者「うむ。食料事情はかなり改善したな」

開拓者「だが、問題はいまだに自給自足には至っていないということだ」

開拓者「ベジタブルヘッドとヤキトリも餌が無ければ育たない」

魔女「それでもこの町が魔界では一番無駄がないわ。人間界に出向かなければいけない頻度はかなり減ったはずよ」


安価↓1、2 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



213:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/11(金) 23:54:02.89 ID:UsC8/F3h0

牧場を強化



214:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/11(金) 23:56:13.35 ID:4+0/JnMxo

温室栽培



219: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/12(土) 23:29:24.56 ID:hBEdFr3io

●状況
・温室Ⅱ……中は暖かいビニールハウス群。ベジタブルヘッド一体ごとに一つ用意されておりストレスフリー。
・牧場Ⅱ……家畜を育てる屋外施設。大人しく肉量の多い肉壁猿を大量に飼育している。


開拓者「ベジタブルヘッドと肉壁猿の飼育数を大幅に増やした」

魔女「養える魔物の数が増えたね。でもメインの戦力が鉄を食べるガーディアンだから総戦力はそこまで上昇してないわ」

開拓者「ああ、それよりも……自給自足を達成するには一体どうすればいいんだ?」

魔女「分からない。魔王様にもブレインにも分からないから今の魔界があるのよ」

魔女「でも、あなたは十分な仕事をしたと思う」

開拓者「ブレインの食料管理システムが魔界中に広まってくれればいいんだがな」

魔女「あなたの働きで魔物の被害が減ったら、あなたは人間界の英雄ね?」

開拓者「そうかもしれんな。だが言っても信じてもらえそうにないな……」



220: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/12(土) 23:32:07.54 ID:hBEdFr3io

開拓者(さて、俺に残された期間はあと1週間と少しだ)

開拓者(いまだに人間界に帰る手段の手がかりすらつかめていない……)

開拓者(……魔界に骨を埋める覚悟をしなければならないか?)


安価↓1、2 魔女に話す内容or探すものorその他行動



221:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/12(土) 23:37:46.78 ID:yyNbJwdz0

開拓者がここに来たとき気を失ってた場所に案内してもらう



222:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/12(土) 23:48:41.93 ID:Li3kVLhBO

娯楽的なものがないか聞く



223:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/12(土) 23:50:14.19 ID:OibH/g4K0

質問
とりあえず、約束の期限までは開拓に尽力して、魔王の合格もらってから帰還方法探るのはありですか?
安価下



224: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/12(土) 23:59:46.65 ID:hBEdFr3io

>>223

開拓者(町を完成させてからゆっくりと人間界に帰る手段を探すのも考えたが……)

開拓者(果たしてその後自由に行動させてもらえるか怪しい)

開拓者(町作りの名目で魔王から離れている今がチャンスというわけだ)

開拓者(ヨルムンガンドの件があるから、何らかの方法で見られている可能性もあるがな……)



開拓者(俺が転移してきた地点に行ってみるか)

開拓者(空間の歪みのようなものがあるかもしれん)

開拓者「おい、馬」

黒ユニコーン「ブルル」

開拓者「以前、俺がニワトリを拾った場所までの道のりを覚えているか?」

開拓者「あの時は適当に移動したから俺は道を覚えていないんだ。案内を頼む」

黒ユニコーン「……」コクン

開拓者「ありがとう。では出発だ!」

黒ユニコーン「ヒヒィーン!!」


コンマ一桁判定

123 特に何も見つからなかった
456 人間界の物品を見つけた
789 怪しい階段を見つけた
0 空間の穴の向こうに人間界の風景が見えた

↓1で判定



225:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/13(日) 00:02:01.67 ID:a7tQ1cDq0

どれどれ



226: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 00:39:59.02 ID:3x5GgmF5o

開拓者「再びここに戻ってきた」

開拓者「今回は……ニワトリはいないようだな」

開拓者「周りに何か手がかりはないだろうか」


黒ユニコーン「ヒヒヒーン!!」

開拓者「どうした!? 何かあったのか!?」

開拓者「これは、階段だ! 人工物だ!」

開拓者「探索しないという選択肢はないな。馬はここで待っていろ」

開拓者「今だけ俺は冒険者だ!」


カーススライム「ゴポポッ」ガバッ

開拓者「うおっ!? 危ない!」

シザーデビル「…………」シャキン シャキン

開拓者「き、気づかれなかったか……」

開拓者「この遺跡の魔物は今までとは明らかに違う。もはや勝負にならない……」

開拓者「また階段か……一体地下何階まであるんだ?」


開拓者「く、来るなぁぁぁぁ!!」ダダダダ

パープルナーガ「キシャアアアア!!」

アシュラガーゴイル「ガアアアア!!」

開拓者「に、逃げるには……くそ、降り続けるしかない!」

開拓者「ふう……撒いたか。しばらくは上がれんな……」

開拓者「ん? この階は何か違うな」

開拓者「あれは……あの上り階段の向こうに見えるのは……人間界の空だ!!」

開拓者「ついに、ついに帰れるぞ!」ダッ

ドシン

イビルドラゴン「デュルル……」

開拓者「こんな時に! だが逃げ切れば俺の勝ち……いてっ!! くっ、これは魔法の壁か……?」

開拓者「い、一時退却だ! うおおおお!!」



227: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 00:56:35.75 ID:3x5GgmF5o

開拓者(あの魔法壁を張ったのは間違いなくあのドラゴンだ……)

開拓者(つまりどうにかしてあれを倒さなければ人間界に帰れないということか……)

開拓者(あのドラゴンが町にいたら戦力Lv.12は超えるだろうな)

開拓者(……倒すの無理じゃないか?)



開拓者「ところで魔女、魔界には何も娯楽はないのか?」

魔女「暇なの?」

開拓者「いや、暇などない。ただ町を文化的にしたくてな」

開拓者「お前は暇なとき何をしているんだ?」

魔女「うーん、暇な時は……」

魔女「考え事をしてる、かも」

開拓者「そうか……」

魔女「種族によっては何かあるのかもしれないけどね」

開拓者「今気になったのだが……お前がかぶっているその帽子は誰が作ったんだ?」

魔女「私だけど」

開拓者「それは文化と呼べるんじゃないか?」

魔女「でも裁縫を娯楽だと思ったことはないわ」

開拓者「手芸を趣味にしている人間は多い。住民に広めてみよう」

魔女「裁縫ができそうな住民はいないけど、誰に教えるの?」

開拓者「獣人は爪で糸が切れるか。スケルトンも器用じゃないからな……」



7週目結果

~住民の声~
ベジタブルヘッド「食われるために生きている。だけど食われるまでは我々が魔界一気楽で満たされた生活を送れるんだ」
火竜人「ゆで卵をさらに熱し続けたらヤキトリの雛が生まれた……」

~来訪者の声~
一つ目鬼「あの階段を下りた仲間は誰一人として帰ってこないんだ」
スカイマグロ「仲間だと思ったら石だった。何あれ」



229: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 00:59:59.68 ID:3x5GgmF5o

8週目

称号:持続可能社会実験地

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・用水路……川から町に水を引いた。範囲は広くない。
・井戸……町の各地である程度の水を汲むことができる。
・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。
・温室Ⅱ……中は暖かいビニールハウス群。ベジタブルヘッド一体ごとに一つ用意されておりストレスフリー。
・牧場Ⅱ……家畜を育てる屋外施設。大人しく肉量の多い肉壁猿を大量に飼育している。
・鶏舎……ニワトリおよび鳥型魔物を飼育する施設。
・浴場……川の水を温めて浴槽に貯められる建物。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。
・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は太陽光増幅と窒素固定に挑戦しており基礎農業研究所ともいえる。
・石マグロ……空中を泳いでいる石製のオブジェ。マグロ型。魔女の一存で自由に動かすことができる。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。
・火竜人……ドラゴン人間。体格に優れる上に炎を吐く。炎は全身に纏うこともできる。
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。
・ガーディアン……高知能高耐久の機械系魔物。金属を食べて生きるので厳密にはロボットじゃない。
・モグラもどき……地面を掘る魔物。大きな爪は攻撃にも使える。
・黒ユニコーン……速く走る馬の魔物。人間型なら乗ることができる。
・ニワトリ……魔物ではない。人間界の家禽なのでよく食べ雌は毎日卵を産む。
・ヤキトリ……ゆで卵を産むニワトリ。しかも身は最初からいい塩梅に焼けている。
・ベジタブルヘッド……頭部が野菜や果物の巨人。頭部だけでなく全身が食用になる。

●その他
NEW!・魔女も人間の姿をしている。
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。だからこそ人間界を襲う。
・人間界と行き来する方法を知るのは魔王および市長クラスの上級魔物だけ。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。
・鉄資源がある。アイアンゴーレムから採取可能。
NEW!・人間界への帰り道は戦力Lv.12相当の魔物に守られている。

●ステータス
戦力Lv.9
第一次産業Lv.0.9
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.0



230: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 01:06:18.15 ID:3x5GgmF5o

開拓者「最終週か」

魔女「あなたはよくやったと思うよ」

開拓者「まだ終わってないぞ」

開拓者「一週間経ったわけだが……魔女よ、人間の姿はどうだ?」

魔女「うーん……あなたがこっちの方がいいなら、今週まではこのままでいるね」

魔女「なんだかこの姿になってからあなたとよく目が合う気がするの」

開拓者(そりゃそうだ)

開拓者「ああ。今のままの方がありがたい」

開拓者「話は変わるが、研究は進んでいるか?」

魔女「あ、伝えるの忘れてた。それがね……」


コンマ以下判定

奇数…窒素固定に成功
偶数…太陽光増幅に成功
ぞろ目…両方成功

↓1判定



231:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/13(日) 01:07:12.02 ID:DSrBgVGJo

ほいさー



233: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 01:22:42.24 ID:3x5GgmF5o

魔女「片方だけ。太陽光の増幅には成功したよ。そこまで効率はよくないけど……」

開拓者「いや、それでも大きな進歩だ」

開拓者「窒素固定はさすがに無茶だったか……まず窒素の存在を知らなかったのだから無理もない」

開拓者「太陽光増幅で光合成が行えるようになったんだ。魔界のエネルギー事情も改善に向かうだろう」

魔女「ところがそうもいかないの」

魔女「ブレインに計算してもらったんだけど、それでも依然減る方が早いんだって」

開拓者「そうか……ニワトリがかなり食ってるからな」

魔女「でもニワトリは追い出せない。みんな卵料理を喜んでるし、それってあなたの言う文化じゃない?」

開拓者「ああ。食文化は残したい」

開拓者「しかしだ。一人では無理でも魔界中の魔法使いが太陽光増幅魔法を使えばかなり変わるんじゃないか?」

魔女「ごめんね。そもそもこの魔法をコントロールできるほどの魔法の使い手がほとんどいないの」

開拓者「そうなのか」


開拓者「完全な自給自足には至れなくとも、町での食料生産はかなりの規模に達したな」

魔女「うん。食べきれないからブレインが離れた所にいる魔物にも配る計画を立ててるよ」

開拓者「ならば、もう産業と呼んでも良さそうだな」

開拓者「農産と畜産で他の町を支えるようになったんだ。これは第一次産業だ」


●ステータス
第一次産業Lv.0.9→2



234: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 01:26:15.11 ID:3x5GgmF5o

開拓者(人間界に帰るならあのドラゴンとの戦闘は避けられない)

開拓者(しかし今から戦力Lv12以上の魔物を用意するのはかなりの難題だ)

開拓者(巨竜や魔女に戦ってもらう……のは駄目だろうな)


安価↓1、2 連れてくる魔物の特徴か名前、または合成する魔物二種選択



235:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/13(日) 01:29:04.40 ID:f6gtOZMAO

火竜人とガーディアン合成



236: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/13(日) 01:31:09.64 ID:3x5GgmF5o

今晩はここまで、次でラストですね、安価は下



237:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/13(日) 01:31:25.90 ID:RIQbWd/k0

1.5~2mくらいで弾力のある筋肉質な芋虫魔物(変態せずにずっと芋虫のままのやつ)を誘致



246: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/20(日) 23:00:38.33 ID:eYfI8dYTo

魔女「どうする? 魔物を連れてこれるのは今回が最後よ」

魔女「合成は私が頑張れば何とかなるけど」

開拓者「悩みどころではある……しかし特にこれと言って必要なものも浮かばない」

開拓者「そうだ、食料の種類を増やせないか? 肉壁猿に適正は劣ってもいい」

魔女「大人しくて食用部位が大きい魔物がいいんだよね」

開拓者「せっかくだ。お前が美味いと思う魔物でいい」

魔女「それならちょうどいいものがいるわ。そこそこ大きくて飼いやすい魔物がね」



巨竜「ウォオオオン!」

開拓者「到着したようだ。……降ってくるぞ?」

ビタッ ビタン

芋虫「ジュル、ジュルル」

開拓者「うぉわぁ!? こ、こっちへ来るな!」

魔女「あ、おいしそう!」

開拓者「なにぃ!?」



247: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/20(日) 23:01:56.61 ID:eYfI8dYTo

開拓者「究極合成だ!」

魔女「究極?」

開拓者「我が町の最強魔物二体の合成だ。これは強くなるぞ。まさに究極だと思わないか?」

魔女「私とあなたの合成こそ究極だと思うけど」

開拓者「やめろ」

ガーディアン「ワタシモ ソウオモイマスガネ」

ガーディアン「カイタクシャノ ニクタイト マジョノ マホウヲ アワセモチ、ニンゲンノ スガタデ ヒトザトニ マギレコム」

ガーディアン「ウチガワカラ ニンゲンノ クニヲ ホウカイサセル、キュウキョク インテリ マモノノ カンセイダ」

開拓者「恐いことを言うな」

火竜人「ガルル」

ガーディアン「カレモ サンドウ シテイマス」

開拓者「雌だったのかお前」


●住民
・フレイムソルジャー……強力にして忠実なサイボーグ竜人兵士。高出力のビームを発射できる。
・ビッグワーム……成人男性級のサイズの芋虫魔物。全身が食用になる。

●ステータス
戦力Lv.9→10


フレイムソルジャー「フレイムソルジャーとでも名乗っておきましょうカ」

フレイムソルジャー「初めまして、究極魔物でス。どうぞよろしくお願いいたしまス」

開拓者「うおお! これは確実に強いぞ!」

フレイムソルジャー「強力な両親を持つ、いわばエリートですかラ」

開拓者「その左腕の銃口はなんだ!?」

フレイムソルジャー「これは我々独自の機構、熱線砲でス」

フレイムソルジャー「ここは試し撃ちには適さないかト」

開拓者「ああ! 後で郊外で見せてくれ!」

フレイムソルジャー「他にも両親の持つ能力は過不足なく搭載しておりまス。プレートはもちろん全て耐熱仕様でス」

開拓者「見たか魔女! これが俺たちの作り出した最強の魔物だ!」

魔女「人間界を襲うってこと忘れてない?」



248: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/20(日) 23:03:19.15 ID:eYfI8dYTo

開拓者「最後の開拓作業か」

開拓者「器用ではないが、力仕事に長けた人型の魔物が増えている」

開拓者「一人では困難だった仕事も今なら可能だろうな」


安価↓1、2 開発・建築を行います(大きなものは今の開拓者達が作れる程度のサイズになります)



249:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/20(日) 23:05:31.38 ID:knHlRFPT0

人間その他にゴミとされ捨てられたものを、オートで定期的に自動召喚する魔法を作ってもらって引き込み、ゴミを食べる魔物に食べてもらうというサイクル



250:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/20(日) 23:09:55.57 ID:aV1CjaOK0

大気魔力を固形化する虫取網を作ってもらい、魔力蛍光灯のエネルギー源として利用



253: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:04:38.22 ID:kvpAWFtQo

開拓者「それにしても魔界というものも見慣れてくると綺麗なものだな」

開拓者「薄暗い中に魔物由来の明かりがぽつぽつと灯り、田舎の夜景のようだ」

開拓者「生きるために必要なエネルギーではなく、恐らく魔力を使った光なんだろう」

開拓者「そして魔界は殺風景ではあるが余計なものが落ちていない。動物型魔物が俺の排泄物を食べに来るような世界だからな」

開拓者「それに比べて人間界はなんと無駄遣いの多いことか」

開拓者「弱い明かりでは満足せず効率のいい燃料を惜しげもなく燃やし、まだ食べられる食材の切れ端をためらいもなく捨てる」

開拓者「……まだ食べられるゴミ……それを持ってくれば」

開拓者「しかし魔法も万能では……いや、あの魔女ならばもしかすると……」

開拓者「天啓ッ!!」



254: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:05:23.46 ID:kvpAWFtQo

魔女「ゴミ箱の底に転移魔法?」

開拓者「そうだ。人間界では多くの食材の切れ端をゴミとして大量に捨てている」

開拓者「それを魔界に持って来られればエネルギー源になる。もちろんゴミの味は悪いが家畜を経れば上級魔物の口に入るのは家畜の肉だ」

魔女「うん。それができれば一気に問題は解決する。けれど……」

魔女「魔法で常に魔界と人間界を繋ぎ続けるには莫大な魔力が必要なの」

開拓者「ならばゴミ捨て場に集めたゴミを一気に持って来ればいい」

魔女「それよりも魔物を送り込んで新鮮な食材を集めた方が効率がいいの」

開拓者「そういうものなのか」

魔女「だけど、やってみる価値はあるかも」

開拓者「そうか? 無理はするなよ」

魔女「あなたのおかげよ」

魔女「私は、魔物が力を合わせても魔界はこれ以上良くなりっこないと思い込んでた」

魔女「でもあなたはここまで食料事情を改善してくれた」

魔女「だから私も挑戦するの。常に繋ぐことはできなくても、継続時間や魔力効率を改善できるかもしれないからね」

開拓者(今まで考えもしていなかったが魔女も人間界と魔界を繋ぐ魔法を使えるのか)

開拓者(まさか頼み込めば帰してもらえたなんてことはないだろうな?)



255: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:07:02.45 ID:kvpAWFtQo

開拓者「ついでに頼みたいのだが」

魔女「なあに?」

開拓者「割と多くの魔物が使っているようだが、明かりの魔法があるだろう」

魔女「あるよ」

開拓者「あれを道具にすることはできないだろうか?」

開拓者「要するに、空気中の魔力を取り込んで自動で発光する道具だ。人間界でいう電灯だな」

魔女「うーん、頑張ってみる。でも何に使うの? 魔法でいいじゃない」

開拓者「人間は電灯を発明することで活動時間を延ばした。さらに窓のない室内でも文字を読み書きできるようになった」

開拓者「そうして人間の文化は発展してきたのだ。俺は魔界にも文化が生まれてほしい」

魔女「そういうことね。魔法の教本なんかも書けちゃったりして」

開拓者「ああ。ぜひ魔法学校を開くといい。魔法だけなら人間界よりずっと進んでいるんだ。活かさない手はない」


●状況
・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は太陽光増幅と窒素固定に挑戦しており基礎農業研究所ともいえる。

・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は魔法灯の開発と世界間転移魔法の改良に取り組んでいる。

・開墾地Ⅱ……一応耕したが生産性に乏しい。広大。植物の魔物を植えてみた。

・農地Ⅱ……広大な開拓地。太陽光増幅魔法で植物系魔物の成長をサポートしている。



256: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:09:01.94 ID:kvpAWFtQo

開拓者(さて、できることは大概やったつもりだ)

開拓者(後は無事に帰るだけ)

開拓者(魔王に町を認められたらフレイムソルジャーを率いて例の遺跡に向かう)

開拓者(その前にやり残したことはないか?)


安価↓1、2 魔女に話す内容or探すものorその他行動



257:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 00:15:19.13 ID:u+Gqznwg0

魔女への再三の感謝と
>>250の技術を太陽光増幅魔法に使えないかどうかと
そろそろスポーツやら音楽文化も発展させてみたい事



258:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 00:27:24.82 ID:qnSdIlyz0

探索
人間には未知の有用物質(>>1が作成したいくつかの候補からコンマ判定で)



259: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:50:18.61 ID:kvpAWFtQo

開拓者「それにしても、お前はすごい魔法使いだな」

開拓者「新たな魔法の実験を行っている今も、変身魔法と農地の太陽光増幅魔法を使い続けているんだろう?」

魔女「無意識にやってるからそこまで難しくないよ」

魔女「リュックをずっと背負ってるみたいな感じ」

開拓者「ああなるほど。だが凄まじい持久力であることは間違いない」

開拓者「先に頼んだ魔法灯だが、同じように太陽光増幅魔法を宿した道具を作れないか?」

開拓者「難しいようならしなくてもいい。お前が少しでも楽になればいいと思ったんだ」

魔女「ありがとう。私も同じこと考えてた」



開拓者「話は変わるが、スポーツや音楽の概念は分かるか?」

魔女「音楽は呪文の一つで、スポーツは戦闘訓練のことだよね?」

開拓者「分かっていないな。まあどちらも娯楽だ」

開拓者「音楽は実際に聞かせるのが早いな」

開拓者「よし、俺が歌おう」


♪開拓者歌唱中


開拓者「……と、どうだ? 何か感じるものはなかったか?」

魔女「特に何も起こらなかったけれど、勇ましい声と言葉ね」

開拓者「何も起きていないわけじゃない。お前が俺の歌を聞いて感想を言ったじゃないか」

魔女「言葉よりも感情豊かに思いを伝えるのね」

開拓者「今のは開拓村の男に伝わる労働の歌だ。俺の師匠から教わった」

開拓者「他にも、恋の歌や生きる喜びを込めた歌、怒りの歌なんてのもある」

魔女「喋れない魔物には難しいわね」

開拓者「いや、リズムだけでも音楽になる。俺は専門家じゃないから上手く教えられないがな」



260: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:55:54.90 ID:kvpAWFtQo

魔女「スポーツは?」

開拓者「スポーツは戦闘訓練じゃない。あれは本番だ」

魔女「そうなの?」

開拓者「スポーツは命を奪わない真剣勝負だ。怪我も極力避ける」

開拓者「一番簡単なものだと競走だな。走ってどちらが先に目標まで辿り着けるかを競う」

魔女「やっぱり訓練じゃない?」

開拓者「訓練との違いは、ひたすら早く走ることのみを追及することだ」

開拓者「実戦を考慮するなら1秒早く走ることよりも剣術を磨いた方がいいだろう」

魔女「それで何が得られるの?」

開拓者「報酬を賭けて競うこともあるが、一番は勝利の喜びだな」

魔女「あまり意味はなさそうね」

開拓者「見る側も楽しいんだぞ? 誰が勝つかを予想し応援するのもまたスポーツの醍醐味だ」

魔女「それなら分かるかも」

開拓者「まあ、音楽もスポーツも生活に余裕が無ければ発展しないか」

開拓者「いつもは専門家を呼んで教えていたから、俺にはどう教えていいかわからんしな」

魔女「でもなんとなく概念は理解したわ」

魔女「余裕ができたら一緒に音楽をスポーツを教えてみましょう?」

開拓者「ああ。……一緒に、な」



261: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 00:56:26.39 ID:kvpAWFtQo

開拓者「魔女……お前には世話になったな」

魔女「え、どうしたの?」

開拓者「いや、お前がいなかったら、町作りなど到底不可能だった」

開拓者「一人で水を引き、土地を耕し、そして通りすがりの魔物に食われて終いだったろう」

魔女「それはそうかもね。どういたしまして」

開拓者「ああ、繰り返しになるが礼を言う。本当にありがとう」

魔女「どうしたのよ。まるでお別れみたいに」

開拓者「魔王から合格が出なければお別れだろう」

魔女「大丈夫。私が保証する」

開拓者「とは言ってもな……」

魔女「なんて言えばいいかな。……私には予知の魔法もあるの」

魔女「だからあなたが合格になるって知ってた。最初からね」

開拓者「……嘘臭いな」



263: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/21(月) 01:13:41.00 ID:kvpAWFtQo

魔女「どこ行くの?」

開拓者「少し探索にな。また鉄の洞窟のようなものが見つかるかもしれない」

魔女「危ないよ。フレイムソルジャーを連れて行って」

フレイムソルジャー「すいませン。黒ユニコーンには私の体重を支えることはできなかったようでス」

開拓者「問題ない。いざとなれば火竜人を囮にして帰ってくる」

火竜人「ガルル!」

魔女「火竜人もあなたを囮にして逃げるって言ってるけど……」

開拓者「負けん。俺はいざという時の運がいい男だ」



開拓者「風景が変わらないな。俺でなければ帰る方角を忘れてしまうだろう」

開拓者(この遠征の本当の目的は、人間界に持ち帰る珍しいもの探しだ)

開拓者(魔界の連中が見逃しているだけで、人間にとっては有用な未知の物質が眠っている可能性がある)

開拓者(前人未到の大地を往く……これぞ真の開拓と言っても過言じゃない)


※コンマ下一桁判定

12 燃え続けて中々減らない燃料
34 魔力が結晶化したもの
56 他の物質を侵食して増えていく物質
78 金塊より重い石ころ
90 空間に引っかき傷を付けられる棒

↓1コンマで見つかったものを判定



264:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/21(月) 01:14:59.26 ID:ki50mWKD0

ちょいやっさ



274: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 01:18:16.94 ID:9zhL2Z0ho

開拓者「……。……なんだあれは?」

開拓者「土が見たこともない色をしている」


開拓者「黒・紺色・緑色が混ざったような土……魔界でも初めて見るな」

火竜人「ガル」

開拓者「触るな。念のため扁平な石で採取する」

開拓者「どうやら粘土状の物質のようだ」

開拓者「何に使えるかはわからないが恐らく魔界にしかない物質だろう……貴重なサンプルだ」

開拓者「家畜の革を持ってきておいて正解だった。包んで持ち帰るか」



275: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 01:21:15.52 ID:9zhL2Z0ho

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。
・火竜人……ドラゴン人間。体格に優れる上に炎を吐く。炎は全身に纏うこともできる。
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。
・ガーディアン……高知能高耐久の機械系魔物。金属を食べて生きるので厳密にはロボットじゃない。
・モグラもどき……地面を掘る魔物。大きな爪は攻撃にも使える。
・黒ユニコーン……速く走る馬の魔物。人間型なら乗ることができる。
・ニワトリ……魔物ではない。人間界の家禽なのでよく食べ雌は毎日卵を産む。
・ヤキトリ……ゆで卵を産むニワトリ。しかも身は最初からいい塩梅に焼けている。
・ベジタブルヘッド……頭部が野菜や果物の巨人。頭部だけでなく全身が食用になる。
・フレイムソルジャー……強力にして忠実なサイボーグ竜人兵士。高出力のビームを発射できる。
・ビッグワーム……成人男性級のサイズの芋虫魔物。全身が食用になる。
・肉壁猿……大人しく肉量の多い魔物。名前の通り防御力が高い。
・鉄鉱石……跳ねることができる以外は人間界の鉄鉱石と同じ。
・植物魔物……畑に植えられている魔物達。光合成よりも捕食を好む。



魔女「あの人が留守の間にもっと魔物合成して驚かせちゃおう」

魔女「誰に協力してもらおっかなー」


安価↓1、2 合成する魔物二種選択



276:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 01:24:54.71 ID:m02kPs2J0

スケルトン+ビッグワームで、より人に近い形を目指す



277:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/11/22(火) 01:27:45.06 ID:QSoAMqeA0

↑に更にブレインを+

で、それのメイン武器として、生命力を、疲労度が少し増す程度に割合吸収し続ける、触れた者のイメージ通りの物に変わる道具系魔物を誘致



281: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 02:19:34.83 ID:9zhL2Z0ho

魔女「人型魔物を目指して合成したけど……」

ボーンワーム「ジュルル」

魔女「ワームとスケルトンを混ぜても背骨のあるワームにしかならない……」

魔女「うーん、せっかくだから人型にしよう。獣人も混ぜてみよっか」


ウォークワーム「グジュルル」

魔女「うん、人型になった!」

魔女「あの人が見たら文句を言うかもしれないけど、私から見れば完全な人型ね」

魔女「大きくなる前に合成したから少し小さいね」

魔女「だけどあの人が帰ってくる前にブレインも混ぜておかないと、ワーム並の知能しかないから……」


ワームマン「バボボ」

魔女「少し知能は上がったけどうまくしゃべれないみたい」

魔女「合成魔法で生まれたばかりの赤子に子供を産ませるような真似をしたから未熟な個体になっちゃったのかな」

魔女「まあ、いいわ。話を理解できて物を掴む手もある。上出来ね」



282: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 02:20:24.29 ID:9zhL2Z0ho

魔女「今回は私が独自に合成してるだけだから他所から魔物を集めることはできないんだよね」

魔女「まあ権限的にできなくもないけど、巨竜だって疲れるからさ」

魔女「できれば理想的な武器型魔物が欲しかったところだけど……」

魔女「人間さんが見つけて帰ってきてくれることを期待するしかないか」

巨竜「オオン……」

魔女「あ、独り言聞かれてた。 え? 行ってくれるの? ありがとう!」

魔女「ただ私の知ってるのは動くだけの武器だからわざわざ呼ばなくてもいいよ」

巨竜「グオオン」

魔女「合成用の魔物まで連れてきてくれるって? あんまり無茶しないでね」

魔女「でも、そうね。頑張れば良くなるってこと人間さんが教えてくれた」

魔女「合成魔法は疲れるけど、私も頑張らなくちゃ。本当は私達の問題なんだし」

巨竜「グルル?」

魔女「うん。でもいくら時間に余裕があるからってサボってちゃいけないわ」

巨竜「……」バサッ

魔女「行ってらっしゃい」



283: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 02:36:38.52 ID:9zhL2Z0ho

巨竜「グオオオオオン!!」バサッ バサッ


・フライナイフ……宙を飛ぶナイフの魔物。器用な魔物なら道具として使用可能。
・ドレインバグ……他の魔物に取り付いてエネルギーを吸う極小魔物。疲れやすくなったら体を調べよう。
・サトリ……醜い猿の姿をした魔物。人の心を読むことができる。
・メタモルロック……不定形であり擬態能力を持つ。普段は岩石に擬態している。
・ジュエルサプリ……地中に棲む。濃縮した栄養袋を持ち、運よくこれを見つけて食べた魔物は通常より大きく育つ。


魔女「以上の魔物を合成した結果、道具型で、所持者の思考を読み取り、姿が変わり、生命力を吸収できる、武器用の魔物のできあがり」

魔女「案の定、極小の魔物になったからジュエルサプリで大きくしたものがこれ」

ドレインウェポン「……」

魔女「遠隔ドレインもできたら良かったんだけど、私にもそんなことできないから妥協したわ」

魔女「さあ、これがあなたたちの武器よ」

ワームマン「ゴブグブ」

魔女「腕は短いけどちゃんと持てるから大丈夫ね」

魔女「人間に近づいてドレインウェポンを当てれば殺さずにエネルギーを回収できる」

魔女「人間界に迷惑をかけない画期的な策よ」



285: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 02:48:26.30 ID:9zhL2Z0ho

魔女「流石に疲れちゃった。休憩しましょう」

魔女「巨竜もありがとうね。ゆっくり休んで」

巨竜「……オオン」



●住民
・ワームマン……二足歩行の芋虫魔物。上手く喋れないが人間と同程度の知能はある。グロテスク。
・ドレインウェポン……ワームマンの武器。任意の形状に変化する。先端を当てれば対象から少しずつエネルギーを吸収できる。


開拓者「遅くなったな」

魔女「おかえり。見てこれ!」

ワームマン「ボバベベ」

開拓者「…………!! ……!?」

開拓者(あまりの衝撃に声もでなかった)

開拓者(緑と白が混ざった色のワームが二足歩行をしている化け物がそこにいた)

開拓者(骨格こそ人間に近いようだが、胸部から腹部にかけて無数の短い足……腕?が蠢いている)

開拓者(一番下の一対だけが発達して全身を支える脚の役目を果たしているようだ)

開拓者(そして手?に持っているのは人間の腕のような形状のナニカ)

開拓者(見る者によっては魔女の真の姿より苦手かもしれない、グロテスクの極み)

開拓者(そんな化け物が手に持ったナニカを俺に押し付けようとしてくる)

魔女「なんで避けるの?」

開拓者「避けないわけがあるか!!」

開拓者「いったいこれはなんだ。俺がいない間に何が現れたんだ」

魔女「それはね……」



287: ◆CpUz7d.S3o 2016/11/22(火) 03:02:34.88 ID:9zhL2Z0ho

開拓者「つまり、まとめると……」

開拓者「人間型の魔物を町に忍び込ませ、見た目に違和感のない道具を使ってこっそりと生命力を集めて帰る」

開拓者「それが目的だったわけか」

魔女「そうなの」

開拓者「しかし結果は、グロテスクな芋虫人間が人間の腕パーツのようなものを押し付けようとしてくる、なんだが」

魔女「ごめんなさい。自分ではうまくいったと思ったのだけど」

開拓者「問題はいろいろあるが……」

開拓者「まず人間はワームマンの姿を見たらまず逃げるか戦う」

開拓者「一般的な道具でも押し付けられたらびっくりする」

開拓者「ワームマンの視力と知識では、人間の道具として思い浮かんだのが腕だった」

開拓者「こんなところか」

魔女「役に立てなくてごめんなさい」

開拓者「いや、この武器は使えるぞ。貸してみろ」

開拓者「ふむ、俺が持っても思い通りの形状に変化するようだ。細部までイメージできれば再現度も高い」

開拓者(これは頂いて帰ろう。遺跡を進む際の護身用にもなるか)



8週目結果

~住民の声~
フレイムソルジャー「我々の弱点は機動力だけですネ」
ワームマン「魔女さんの作戦は不可能だって僕は分かってましたよ」

~来訪者の声~
サトリ「輸送中のドレインバグに体力を吸われていた巨竜さんが怒りを我慢してました」
キラーキャベツ「日光浴気持ちいいっすわー」



303: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:34:28.20 ID:vdc+6iiE0

魔女「何かいいものは見つかった?」

開拓者「いいものかどうかは分からんが、これを見たことはあるか?」

魔女「テカテカしてる……初めて見るわ」

開拓者「そうか、お前でもわからんか……」

開拓者「おや? 毛皮の内側が溶けているようだ」

開拓者「腐食性でもあるのか? なんにせよ直接触れずに正解だったな」

開拓者「もう少し厳重にくるんでおくか」



304:大変長らくお待たせしました ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:35:21.84 ID:vdc+6iiE0

開拓者「いよいよ魔王への報告か……」

開拓者「明日の朝が来る前には到着せねばな」

魔女「大丈夫、あなたは死なない。自信を持って」

開拓者「そうだろうか……?」

魔女「ほら、後ろを振り返って」

魔女「これがあなたの努力の結晶」

開拓者(厚い雲の上の太陽が傾き、暗さを増した平坦な魔界の大地に煌々と輝く点があった)

開拓者(それらは製鉄所か、あるいは鶏肉か卵を焼いている火か)

開拓者(闇に覆われた魔界に、俺の仕事は確かに光をもたらしていたのだ)



305: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:36:24.34 ID:vdc+6iiE0

町が完成!

称号:光輝く美食の町

●状況
・魔界……魔物達の棲む世界。昼夜はあるが常に曇り空。
・平地……川沿いの平野。森はあるが植物が酷く痩せており食用や材木には向いていない。
・川……飲み水になるが水量は多くないようだ。
・用水路……川から町に水を引いた。範囲は広くない。
・井戸……町の各地である程度の水を汲むことができる。
・農地Ⅱ……広大な開拓地。太陽光増幅魔法で植物系魔物の成長をサポートしている。
・温室Ⅱ……中は暖かいビニールハウス群。ベジタブルヘッド一体ごとに一つ用意されておりストレスフリー。
・牧場Ⅱ……家畜を育てる屋外施設。大人しく肉量の多い肉壁猿を大量に飼育している。
・鶏舎……ニワトリおよび鳥型魔物を飼育する施設。
・浴場……川の水を温めて浴槽に貯められる建物。
・製錬所……石から金属を取り出す作業を行うための耐熱設備がある。
・武器工場……こうば。武器の加工に使う道具と作業台を用意した。
・魔法研究所……魔女が魔法の研究をする小屋。今は魔法灯の開発と世界間転移魔法の改良に取り組んでいる。
・石マグロ……空中を泳いでいる石製のオブジェ。マグロ型。魔女の一存で自由に動かすことができる。

●住民
・スケルトン……人骨の魔物。非常に鈍いが人間と同じ動きができる。
・ゴースト……実体のない魔物。軽い物なら持ち運べる。
・ミニワイバーン……空飛ぶトカゲ。飛べるだけ。
・マッシュ……キノコの魔物。毒の胞子をばらまく。
・獣人……マッチョ猫。後ろ足二本で走り前足の爪で切り裂く。
・ファイアバード……火を吹く魔物。見た目はニワトリ。
・竜人……マッチョトカゲ人間。やはり爪で切り裂くのを得意としている。
・火竜人……ドラゴン人間。体格に優れる上に炎を吐く。炎は全身に纏うこともできる。
・アイアンゴーレム……鉄製の人型魔物。摂取した鉄の量で大きさがかなり変わる。
・ブレイン……ブヨブヨとした液体に包まれた脳みそ。すごく知能が高いらしい。
・ガーディアン……高知能高耐久の機械系魔物。金属を食べて生きるので厳密にはロボットじゃない。
・モグラもどき……地面を掘る魔物。大きな爪は攻撃にも使える。
・黒ユニコーン……速く走る馬の魔物。人間型なら乗ることができる。
・ニワトリ……魔物ではない。人間界の家禽なのでよく食べ雌は毎日卵を産む。
・ヤキトリ……ゆで卵を産むニワトリ。しかも身は最初からいい塩梅に焼けている。
・ベジタブルヘッド……頭部が野菜や果物の巨人。頭部だけでなく全身が食用になる。
・フレイムソルジャー……強力にして忠実なサイボーグ竜人兵士。高出力のビームを発射できる。
・ビッグワーム……成人男性級のサイズの芋虫魔物。全身が食用になる。
・ワームマン……二足歩行の芋虫魔物。上手く喋れないが人間と同程度の知能はある。グロテスク。
・ドレインウェポン……ワームマンの武器。任意の形状に変化する。先端を当てれば対象から少しずつエネルギーを吸収できる。

●その他
・魔界には資源・技術力・娯楽がほとんど存在しない。
・魔物達はほぼ食事無しで生存可能。栄養や魔力が豊富なら強化される。
・鉄資源がある。アイアンゴーレムから採取可能。
・可食部の多い魔物を作物または家畜として育てている。
・鶏卵料理が人気。
・石造りの道と塀、いくつかの人間サイズの家屋がある。

●ステータス
戦力Lv.10
第一次産業Lv.2
第二次産業Lv.3
第三次産業Lv.0



306: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:37:26.25 ID:vdc+6iiE0

幻精霊「ウフフ、お帰りなさい」

開拓者「人間の言葉を話せる……上級魔物か」

開拓者「魔王の元まで案内を頼む」

開拓者(光の塊に口が生えたような魔物は、長いロープのように変形し俺たちに道を示した)

魔女「行きましょう」

開拓者「ああ」

魔女「あっダメ! この魔物を手すりにしたら手が焼けて無くなっちゃう!」

開拓者「た、助かった……ありがとうな」



開拓者「……いつ聞いても魔王の言葉は轟音にしか聞こえないな」

開拓者「通訳頼む」

魔女「……」ニコッ

開拓者「どうした?」

魔女「開拓者よ。ご苦労だった」

魔女「お前の働き、しかと見させてもらった」

開拓者「労いのお言葉、誠に痛み入る」

魔女「今ここに、魔界の新たな町が誕生した!」

魔女「お前の働きに感謝する」

開拓者「……どうだ? 俺をここで死なせ、お前たち魔物の養分にするか?」

開拓者「魔王が望むのならば、今後も新たな町を作り、そして魔界の発展に尽力することを誓おう」

魔女「本当?」

開拓者「……ああ、ここに誓う」

魔女「私も、魔界のため、そしてあなたのために働くと誓うよ」

開拓者「う、うむ。で、だ。魔王は?」

魔女「引き続き、魔女と一緒に町を広げなさい」

魔女「って、命令よ」

開拓者「そうか」

開拓者「ああ……助かった……! 俺は死ななくて良いのだな……!」



307: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:38:31.42 ID:vdc+6iiE0

黒死鳥「カァー!(魔王様!)」

開拓者「なっ、巨大カラス……!」

黒死鳥「クルルッ(おや、来客でしたか)」

魔女「人間さん、先に帰っていて。私は少しこの城でやることがあるから」

魔女「幻精霊が見てるから、襲われる心配はないわ」

開拓者「ああ。お前も気を付けてな」



開拓者(好機! 今こそ人間界に帰るチャンスだ!)

開拓者(急いで帰って支度を済ませ、魔女が帰ってくる前に出発するぞ!)



309: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:41:27.98 ID:vdc+6iiE0

黒死鳥「魔王様、お帰りになられていたのですか」

魔女「……人前で魔王と呼ばないでって言ってるでしょ。誰かに聞かれたらどうするの」

黒死鳥「す、すいません」

魔女「全く、本当に鳥頭なんだから」

魔女「魔王がただのハリボテの像で、こんなちっぽけな人型魔物の私が魔界を治めようとしてるなんて」

魔女「そんなことが知られて御覧なさい。魔界中の魔物に舐められるわ」

魔女「私よりも強いアホならいっぱいいる。反乱を起こされたら魔界の秩序は成り立たない」

魔女「あなただって、いつ食われて死ぬかもわからない、いつ人間界から逆襲されるかもわからない、そんな魔界は嫌なんでしょう?」

黒死鳥「ええ。だからこそ私はその強いアホでありながら魔王様に付き従っているのです」

魔女「思い出してくれたならいいわ。先に広間に行ってて。私はハリボテ魔王のメンテナンスをしてから行くから」


魔女「あと少し……」

魔女「三代前の魔王が人間界で討伐されて以来、私たちは人間に近づくことを目指してきた」

魔女「知能や魔力を落とさないように、人間に似た形の魔物を組み合わせていき、ようやく私に辿りついた。これが限界だった」

魔女「でも、屈強な人間との子供を残すことができれば、次代の魔王は能力を失わずに、人間と変わらない姿で生まれて来る」

魔女「そうすれば、出会い頭に逃げられたり、襲われたりしない」

魔女「人間と、交渉できるようになる……!」



310: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:42:49.44 ID:vdc+6iiE0

黒死鳥「魔王様、準備はよろしいですか?」

魔女「透視や千里眼の対策はできてるわ」

巨竜「ではこれより第〇回、魔界政府会議を始める」

空間獣「じゃあまずオレから報告いいか?」

空間獣「先日のヨルムンガンド暴走で仲間が一体死んだ。一族はオレ含めて残り9体だな」

魔女「気を付けてね。あなたたちの能力は魔界の生命線なんだから」

空間獣「ああ。だから空間の歪みの調査および護衛もできるだけ手下にやらせてる」

幻精霊「あ、実験成果を報告するねー」

幻精霊「魔法灯だっけ? 魔力を吸って光る道具、明日には試作品できそう」

魔女「ありがとう。でもあんまり自分の身体を削りすぎないでね」

幻精霊「分かったー」

巨竜「人間による開拓は順調に進んでいる。肉壁猿の飼育は他の地域でも行うべきだ」

巨竜「来週にも、ブレインおよび肉壁猿を我が運搬し派遣する予定だ」

魔女「いつもありがとう。人間さんにも改めて感謝しなくちゃね」

魔女「報告は終わりかな?」

魔女「じゃあ今回の議題を発表するね」

空間獣「あの人間の今後の扱いの件か?」

幻精霊「農業のこと?」

黒死鳥「町の防衛についてですかね」

巨竜「お前たち、静かにしろ」

魔女「テーマは……魔界に音楽とスポーツを広める方法について!」

空間獣「はあ!?」



311: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:43:51.51 ID:vdc+6iiE0

開拓者「皆、準備はいいな!」

火竜人「ガルゥ!」

ワームマン「ウジュルル」

開拓者「目標はこの町を襲う危険性のあるドラゴンの討伐!」

開拓者「大丈夫、俺の指示に従えば何も問題ない」

開拓者「お前たちの力を合わせればどんな強敵も容易く討伐できる。そう俺は信じている」

開拓者「いざ進軍の時!!」

フレイムソルジャー「ハッ!!」



サトリ(魔王様に呼び出されたとはいえ、私たちは正式な町の住民ではないので元いた地域に帰ろうと思っていましたが……)

サトリ(残っていて正解でしたね。これはいけない。あの人間、逃げるつもりですよ)


ブレイン「何と言う事だ……。鵜呑みにはできぬが、サトリの言葉ならば見過ごす事はできない」

ブレイン「至急魔女への報告が必要であるな」


黒ユニコーン(ブレインからこの足の速さを見込まれて魔王城まで伝言を頼まれました)

黒ユニコーン(開拓者が逃げ出そうとしているかもしれない……伝言内容を忘れないようにしなければ)



312: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:45:27.72 ID:vdc+6iiE0

イビルドラゴン「デュルルル」

開拓者「……今度は逃げんぞ。俺には育て上げた仲間がいるんだ」

イビルドラゴン「デュオオオッ!」

開拓者「皆、作戦通り、かかれッ!」

イビルドラゴン「ディアア!」ブンッ

ゴースト「……?」

開拓者「ははは! いいぞ! 空振りだ!」

開拓者(まずは実体のないゴーストで牽制。仮に俺に攻撃が来ても……)

ガキン

ガーディアン「オケガハ アリマセンカ」

開拓者「ああ。あのドラゴンでも鉄の塊は壊せないようだな」

開拓者「今だ、行け、フレイムソルジャーズ!」

イビルドラゴン「ギ、ギィッ」

フレイムソルジャーA「我々の熱線も通用するようでス」

フレイムソルジャーB「弾幕薄いゾ! 撃テ、撃テ、撃テェー!」

フレイムソルジャーC「ご覧くださイ。奴は成す術なく動きを止めていまス」

開拓者「魔物を連れて来過ぎたかもしれんな。これでは緊張感がない」

開拓者「口をあんぐりと開けて叫んでい……いや、何かが、まずい!!」

カッ



313: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:46:40.55 ID:vdc+6iiE0

開拓者「くっ、まさかよく分からない黒いブレスを吐くとは……」

開拓者「部隊の半数がやられた……!」

ガーディアン「スイマセン……。ジブンハ ココマデ デス……」

フレイムソルジャーB「まさかこれほどとハ……」

開拓者「俺の判断ミスで……すまない」

フレイムソルジャー「りゅ、龍が、またチャージヲ……!」

開拓者「何!? くそ、二度は撃たせんぞ!」ポイッ

イビルドラゴン「グ……デュイイイッ!!」

開拓者「猛毒魔物、マッシュだ。たんと食え!」

イビルドラゴン「ゲァアアア!」

マッシュ「……」

開拓者「頭を動かしても無駄だ、適当に投げてもマッシュ自ら軌道修正してくれるからな!」

開拓者(吐瀉物と共に天井に弱いブレスを撒き散らしているな。ならばそろそろ……)

ガラッ ガラゴロッ

開拓者「皆、入口まで下がれ!」

ドゴゴゴゴゴ

開拓者「……いくら巨体といえどもお前は遺跡の地下に入るサイズだ」

開拓者「遺跡丸ごとの質量には耐えられまい!」

モグラもどき「……!!」ビシッ

開拓者「ご苦労だった、モグラたち。遺跡の岩石を掘るのは大変だっただろう」

開拓者「まだ油断するな、出番だぞ、ワームマン!」

ワームマン「グジョジョム」

開拓者「一斉に瓦礫へ武器を突き刺すんだ。そのあと、細長く変形させて伸ばせ!」

開拓者「理解してくれたか少々不安だが……上手くドラゴンの体力を吸い取ってくれれば……」



314: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:48:13.93 ID:vdc+6iiE0

ガラッ ゴゴゴゴン

イビルドラゴン「デュアアアア……ッ!!」

開拓者「しぶとい奴だ……!」

開拓者(だが、魔法の壁が消えた! 今駆け込めば、人間界へ帰還できる!)

カッ ズドォォォン

開拓者「な、なんだ今の雷は……ドラゴンが一撃で……!」

魔女「人間さん! 何やってるの!?」

空間獣「……」

開拓者「み、見つかった……」

開拓者(隣の魔物が如何にも空間を操れそうな外見をしている。あいつが連れてきたのか……!)

魔女「人間界に、帰りたいの……?」

開拓者(普通なら長々と話をする場面だが、魔女に拘束魔法を使われるかもしれん)

開拓者(如何にも空間を操れそうな魔物に背後に回り込まれてもおしまいだ)

開拓者(故に、即座に、一か八か、階段を駆け上がるッ!!)

魔女「待って! 説得させて!」

開拓者「さらば魔界ッ!!」ブゥン



315: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:51:07.73 ID:vdc+6iiE0

魔女「私は、あっ……!!」

魔女「……まだ、話したいこと、あったのに……」

空間獣「……追うか? 魔王さん」

魔女「……。……いいえ。人間界は危ないわ」

魔女「帰りましょう。今は、あの人の残した町をもとに、魔界を発展させるの」

魔女「きっとまたチャンスはあるから」

空間獣「分かった。オレも余計なことはしない」


魔女「……結局、最後まで名前も聞けなかったわ」





開拓者「か、帰ってきた……が、まだ油断できない!」タッタッタッタッ

開拓者「見慣れない景色だが、とにかく人里まで辿り着かねば!」タッタッタッタッ

開拓者「くっ! リュックが! あの謎の物質や土産物が入っているが……しかし拾っている場合じゃない!」ステン スクッ タッタッタッタッ

開拓者「俺は王国へ帰るぞおおおお!!!」ズダダダダー



316: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:51:47.22 ID:vdc+6iiE0

開拓者「ということがあったのです」

使者「にわかには信じがたい話ですね……」

王「だが、稀に魔物という存在が町や城を襲うのは事実だ」

使者「行方不明者が多発する理由としては、あり得ない話ではないと思います」

開拓者「申し訳ございません。証拠となる物がこの一つしかなく……」

王「一つで十分だ。ドレインウェポンと言ったか。この世にも珍しき武具、余が貰っても良いだろうか」

開拓者「はっ。どうぞお使い下さい。ですが異界の品です。どうか扱いにはご注意ください」

王「うむ。ともあれ、よくぞ帰って参った」

王「そなたは元の仕事に復帰せよ」

王「今後もそなたには危険な仕事を頼むこともあろう」

王「何せ、魔界にすら町を拵えた男だ。恐いものなどもはやあるまい?」

開拓者「いえ、いまだに未知の土地への恐れはあります」

開拓者「しかし、王のご命令とあらば、再び魔界にて町を作ることもやぶさかではございません」

王「はっはっは! 面白い。頼りにしているぞ、開拓者よ」

使者「どうか無茶振りはお控えください。彼も人間です」

開拓者(こうして俺は人生最大のピンチを乗り越えて、いつもの王国へと帰ってきた)

開拓者(……一件落着だな)



317: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:53:50.79 ID:vdc+6iiE0

数か月後。

使者「開拓者さん」

開拓者「どうした? 新たな仕事か?」

使者「魔王軍と名乗る魔物の集団が王国へ攻撃を始めました」

開拓者「ぶっ!?」

開拓者「そ、それはないだろう。資源問題は順調に解決へ向かっていたはずだ」

開拓者「ま、まさか俺のせいか……?」

使者「タイミングから考えてそれ以外にないでしょうね」

開拓者「俺を差し出せば撤退してくれるのか……?」

使者「すでに申し出たのですが、どうもそういう問題じゃないみたいで、止まってくれません」

開拓者(まさか、戦力が揃っているから、楽な道を選んだんじゃないだろうな……)

開拓者(魔物を強化したことは王と使者には話していない)

開拓者(この秘密は墓場まで持っていこう……)



一方、王国の辺境の地。

学者「ほう、ここが……」

旅人「ええ。先日、私の仲間の旅人がパンを落とした場所です」

学者「そのパンを食べたお仲間さんは?」

旅人「……亡くなりました。解剖の結果、腸の大部分が変質していたようで」

旅人「まるで、この土のように」

学者「有機物を取り込んで無尽蔵に増える粘菌の一種、じゃろうか」

学者「これは、一大事ですなあ」

学者「下手を打てば、全世界がこの奇妙な土に侵食されてしまいますぞ……!」


王国に二つの危機迫る。



おしまい



318: ◆CpUz7d.S3o 2017/01/16(月) 01:54:58.50 ID:vdc+6iiE0

安価につきあってくれた皆さんお疲れさまでした

読んでくださった皆さんはありがとうございました

終始グダグダですいません、やはりまとまった時間のある時に短期間でやるのが合っているようです

なお今後魔界が舞台になることはないと思います



元スレ
開拓者「安価で魔界に町を作る」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477723880/
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         コメント一覧 (29)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 08:14
          • 鶏のくだりで大草原不可避。
            この開拓者SAN値500くらいありそう
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 08:54
          • 終わり方が悲しい
            魔女が報われないのが辛い
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 10:44
          • クトゥルフ神話の探索者なら廃人になってそうな生物がひしめいてるのに、ほとんど発狂しない鋼鉄メンタル
            これがベテラン開拓者ってヤツか
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 11:19
          • デビルマンに出てきそうな容姿やな魔女
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 11:52
          • 後半の怒涛の展開がすごかった(小並感
            魔女と心を通わせる道もあったのだろうか
            あと如何にも空間を操れそうな外見をしている魔物ってどんな外見なんだ…
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 11:55
          • 魔王様幸せになってくれ
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 12:26
          • 開拓者というよりもモンスターブリーダーだった
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 13:06
          • よかった
            魔王様のその後が気になる
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 15:38
          • こういうゲームがあればやってみたい
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 18:44
          • 変な物質持ってきちゃった方が問題のような
            どうすんだこれ
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 18:48
          • うーん、この
            よく読んでないやつが安価とるともったいないな
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 19:03
          • 復活してたか!嬉しい限りだ
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 20:11
          • 終わりが悲しいなぁ
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 20:44
          • 安価一つでハッピーエンドになってたかもと思うと切ない
            せっかく姿も人間になったのに...
            まあ開拓者的にはハッピーエンドだったんかね
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 21:10
          • 最後まで読んだけど、悲しい終わり方だなぁ…。献身的な魔女(魔王)の方が、よっぽど人間的で好感が持てたよ。
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 21:30
          • 魔女に報われてほしかった、、、
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 21:36
          • 開拓者の畜生っぷりと魔女の健気さの落差が
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 23:19
          • >>1の手馴れた良司会進行のおかげで良い読み物になった。
            後から見れば上手い具合にタイムリミット内で色んなルートに発展できる誘導があったんだね。
            魔界に永住する選択肢をとれば開拓者が真の意味で“魔王”になって、スタート時から逆転した美女と野獣みたいなハッピーENDの可能性もあったんだろうか。
            今回はいわば満遍なくスコアを伸ばした人間側中庸ルートといったところかな。
            こういうベストじゃないけどベターなENDになるのも安価型ゲームスレの面白いところだ。
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 23:27
          • 魔女達が文化的で平和そうな会談をしている数ヵ月後に「魔王軍を名乗る侵略者」ってのは第三勢力的な意味合いかな?
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月16日 23:52
          • 他を侵食するとか言う謎物質じゃなければまだ大分活躍できたしエネルギー吸収型の武器とか戦う前提の武器とか要らなかったなー
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月17日 00:22
          • 安価で開拓と言う意味では過去作の方が面白かったかな
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月17日 04:27
          • 安価SSとしては結果的には残念。誰が悪いわけでもないが。
            興味深いSSだったよ。
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月18日 07:16
          • 魔界なら村の方がよかった
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月20日 14:32
          • よく帰ってこれたなほんと。
            後半から一気に行けたな。合成がかなりいい方向にいったのがでかい。
            生まれながらのヤキトリwww
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月25日 22:59
          • 安価捌きも上手だしやっぱこの人すげぇわ。次の安価シムが楽しみじゃ
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年03月02日 21:59
          • 難易度高くて期間が短いからしょうがない
            魔女に報われて欲しいなぁ
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年03月22日 14:30
          • 魔界編はもはや安価SSというよりはSS板でやるTRPGって感じやね
            その視点で見るとこれはこれで面白くていいな
          • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年06月21日 01:45
          • このシリーズで作られた街が時間をおいて、
            どう発展しているかアフターストーリーの
            ようなものが見てみたい
            …風の噂辺りで留めて置いたほうが
            良い気もするけれど。
          • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年06月23日 20:22
          • 開拓者が去っていった後の事を考えて、
            ブレインに開拓者の頭脳をコピーしたら
            どうだったろうか?
            …ブレイン自体に頭脳のコピーは無理そう
            ならば、相手の姿形を真似る魔物と合わせて
            相手(開拓者)の頭脳を真似たブレインにする

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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