金糸雀「あ、水銀燈かしら!」
金糸雀「ちょうどいいわ。一緒にティータイムにするかしら」
水銀燈「遠慮しておくわあ。面倒くさそうだし」グー
金糸雀「……」ニヤニヤ
水銀燈「な、なによ」
金糸雀「なんでもないかしら~。さあさあそこに座るかしら」
水銀燈「少しだけよ」
金糸雀「そうよ」
水銀燈「さみしくなあい?」
金糸雀「余計なお世話かしら」
水銀燈「へえ、それは大変そうね」
金糸雀「なぜそうマイナスに考えるかしら。なかなか楽しいわ」
水銀燈「なんというか、五月蝿そうよね」
金糸雀「まあ翠星石と雛莓はよく騒いでいるかしら」
水銀燈「容易に想像できるわね」
水銀燈「あの子は元から素直じゃないもの」
金糸雀「水銀燈には翠星石も負けるわね」
水銀燈「うるさい。それに真紅が帰ってきてからアタックする、とでも考えているんじゃない?」
金糸雀「帰ってきてももじもじしていつも通りになる気がするかしら」
水銀燈「ああもう、さっさと当たって砕けなさいよねえ。見ているこっちがいらいらしてくるわ」
金糸雀「砕けちゃだめかしら」
金糸雀「え?意外かしら。家事ならお任せ!ってイメージがあったかしら」
水銀燈「それを知ったのは、この前料理を教わりに蒼星石のもとにいってね」
金糸雀「待つかしら待つかしら。その時点で水銀燈とは考えられないことがいくつか起こっているかしら」
水銀燈「柄にもないことはわかっているわあ。でも家事ができないといざお父様と会えても何も手伝うことができやしないじゃない。そう考えてしぶしぶ頼みに言ったのよ」
金糸雀「さすが水銀燈かしら。でもアリスになったら自然に家事ができるようになっていると思うけど」
水銀燈「大人になったら自然に彼女ができる?」
金糸雀「あー」
水銀燈「お父様に何を食べさす気よ」
金糸雀「えーおいしいわよ。ほらあーん」
水銀燈「自分で食べるわよ……。甘」
金糸雀「砂糖がたくさん入っているかしら」
水銀燈「私は甘くない派よ」
金糸雀「今日から水銀燈とは敵同士かしら」
金糸雀「うんうん」
水銀燈「すると砂糖と塩を間違えたり、適量で適当に入れたりと大変だったわ」
金糸雀「お約束ね」
水銀燈「完成後どうするか非常に迷ったわ。捨てるのはもったいないけど食べたくわないし」
金糸雀「非情なお姉さんかしら」
水銀燈「現場を見てないからそう言えるのよ。それで、結菱さんに食べてもらうことにしたの」
金糸雀「ご老体になんてことを」
水銀燈「蒼星石とあのおじいさんは久々にあったらしくてね、二人とも非常にに喜んでいたわ」
金糸雀「再会理由が酷いけど」
金糸雀「大丈夫な要素がどこにあったか教えて欲しいかしら」
水銀燈「にしても昔はお屋敷に住んでいたのがあたりまえだったけれど、今は本当にあそこくらいしか見ないわね」
金糸雀「話題転換が無理矢理かしら」
水銀燈「まあ常に屋敷に住めていたわけじゃなかったけど」
金糸雀「マスターが見つからなかったときはとても焦ったかしら」
金糸雀「映画でよくある『んまあ!
屋敷の外にもこんなにおいしい物があったのね!』ってやつかしら」
水銀燈「そういうことにしときましょう」
水銀燈「向こうの世界のカレは大丈夫なんだか」
金糸雀「きっと大丈夫かしら。向こうのみっちゃんはどうなっているかな」
水銀燈「借金取りに追われ……」
金糸雀「やめるかしら」
水銀燈「仕事に疲れ、実家に戻るも変わらない生活に嫌気がさし」
金糸雀「怒るかしら」
水銀燈「ごめんなさい」
金糸雀「あやまるなんて珍しい。いつもなら『おーほっほ、貴女の無様なマスターなんて傑作だわ!』くらいいいそうなものだけど」
水銀燈「そんなことするのは真紅相手だけよ」
金糸雀「水銀燈は本当に真紅が好きかしら」
水銀燈「違うわよ」
金糸雀「頬を赤らめないで欲しいかしら気持ち悪い」
水銀燈「貴女今日なかなか言うわね」
水銀燈「やあよ。なんで貴女なんかの自慢聞かなきゃいけないの」
金糸雀「なんと一番くじで特大くんくん人形があたったかしら!」
水銀燈「それはほんとう?」
金糸雀「ふふ、見よこのくんくんの勇士を!」
カラス<カー
金糸雀「くんくん人形が!」
水銀燈「うふふ、あはははは!」
金糸雀「非道いかしら非道いかしら!」
水銀燈「ふふっ、余りにも間抜け顔でついふふっ」
金糸雀「あー、もうっ!水銀燈の笑顔が見れたからよしとするかしら」
金糸雀「いや、よごれていそうだからいいかしら」
水銀燈「まって、そこは珍しい私に驚くところじゃなあい?」
金糸雀「今日はたくさん珍しい水銀燈が見れたからなれたかしら」
水銀燈「あれ?もしかして怒ってる?いいわ、私の人形いくらでも持って行っていいから許して」
金糸雀「そうかそうか、つまり水銀燈はそんな奴だったんだかしら」
水銀燈「テラエーミールwwwww」
金糸雀「なんだか懐かしくなったかしら」
水銀燈「エーミールが懐かしいのかのりが懐かしいのか」
金糸雀「たぶん両方かしら」
金糸雀「それがラインだったら二日目三日目は続かずに悲しくなったりするかしら」
水銀燈「そんな悲しい話は知らないわあ」
金糸雀「言われてみればもう夕方ね。そろそろお開きにしようかしら」
水銀燈「暇なときは次から邪魔するわあ」
金糸雀「邪魔するならかえってかしら」
水銀燈「そこは素直に受け取りなさいよ」
金糸雀「ふふ、カナの大事な卵焼きを水銀燈にあげるのはもったいないたいいたいいたい!冗談かしら!いつでもばっちこいかしら!」
水銀燈「次はとびっきりでかいくんくん人形を持ってきて驚かせてあげるわ」
金糸雀「楽しみにしておくかしら。それじゃ、またねかしら」
水銀燈「……別れの挨拶が思いつかないわ」
金糸雀「ふふ、水銀燈らしいかしら。またねでいいと思うの」
水銀燈「ええと、またね。金糸雀」
金糸雀「またねかしら。水銀燈」
ここまで読んでもらってありがとうございます。それではよいお年を!
元スレ
金糸雀「あ、水銀燈かしら!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483104256/
金糸雀「あ、水銀燈かしら!」
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- モバP「……プロデューサーに物申す?」ちひろ「はい」
- 折木「えるたそ………」 福部「」
コメント一覧 (6)
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- 2016年12月31日 08:42
- 懐かしいもんを
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- 2016年12月31日 09:29
- 在.特.会断固支持
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- 2016年12月31日 10:28
- 銀様の可愛さに悶える
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- 2016年12月31日 11:40
- >水銀燈「大人になったら自然に彼女ができる?」
なんとういう説得力
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- 2016年12月31日 22:28
- ローゼンSSと言えばハルヒ禁書と3大SSだったのにどれも急にめっきり見なくなったな
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- 2017年01月01日 02:21
- やる夫SSシリーズってまだやってんのかなあ
あれならAAの数的にローゼンハルヒが多用されてたはずだが・・・