【ひだまりスケッチ】ゆの「宮ちゃんのお兄さんが死んだ・・・!?」

1:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:37:31.017 ID:R4/YIbB9a.net

ひだまり荘 201号室。


宮子「おいしー! やっぱりゆのっちのお料理は絶品だねー♪」

ゆの「そ そんなことないよー/// えへへ・・・」

乃莉「いやほんと!いいなー わたしもこんなにうまく作れたらなー♪」

なずな「わたしも・・・ もう少し上手くなりたいな・・・」

茉里「一人暮らししてる間にうまくなるもんじゃないんですかねー?」

乃莉「そううまくはいかないんじゃない?」

宮子「沙英さんっていう人がいてね・・・」

ゆの「あはは・・・」

ダッダッダッ ガチャッ

大家「・・・おじゃまします・・・」ゼェゼェ

なずな「あ、大家さん♡こんにちは!」

乃莉「疲れてます・・・? それに なんか暗いような・・・」

大家「・・・宮子ちゃんに伝えなきゃいけないことがあるんだけど・・・」



2:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:39:02.820 ID:R4/YIbB9a.net

ゆの「・・・え えぇっ・・・!?」

宮子「マサ兄が・・・ し ししし 死んd・・・」

宮子「・・・じょ 冗談だよね?」

大家「冗談でこんな酷いこと言えないでしょ・・・」

大家「ついさっき宮子ちゃんの親御さんから電話があって・・・ 宮子ちゃんに伝えてくれって」

宮子「ほ 他には何か言ってましたか!?」

大家「・・・葬式はこの日時と場所でやるって・・・」紙ピラッ

宮子「・・・そ そんな・・・ マサ兄 どうして・・・」



3:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:40:23.037 ID:R4/YIbB9a.net

大家「聞けば 随分前から 結構重い病気にかかっていたらしくて・・・」

宮子「・・・そんなのしらないよ」

大家「内緒にしてたんだよ・・・ 妹を悲しませたくなくて」

宮子「そんなっ・・・ 言ってくれれば すぐにでも帰ったのに・・・!」

ゆの「・・・宮ちゃん・・・」

宮子「・・・ごめん ちょっと一人にさせて・・・」

ガチャ

乃莉なずな茉里「・・・」

ゆの「・・・宮ちゃん・・・すごく落ち込んでる・・・」



4:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:41:09.440 ID:R4/YIbB9a.net

202号室


宮子「・・・マサ兄・・・どうして・・・」

宮子「私は・・・ 小さい頃の経験から 人と距離を置くようになって・・・」

宮子「・・・それでも 高校に進学して・・・ アパートで一人暮らしすることになって」

宮子「アパートの人達から煙たがられないよう そして恵みがあるように 陽気なキャラを演じてた」

宮子「それだって マサ兄がそういってくれたからで・・・ 私は マサ兄がいたから マサ兄と上のお兄ちゃんのために頑張ってきたのに」

宮子「・・・なのに・・・ どうして・・・」

宮子「・・・マサ兄がいなくなっちゃったら・・・私・・・ どうしたらいいの?」



5:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:41:55.784 ID:R4/YIbB9a.net

201号室
なずな「・・・どうしよう・・・」アタフタ

乃莉「・・・ど どうもこうも・・・ は 励ましにいこうよっ・・・!」

ゆの「・・・駄目だよ」

乃莉「え?」

ゆの「宮ちゃんが一人にさせてって言ったんだから・・・しばらくは一人にさせてあげよ・・・?」

茉里「そんな! このまま黙ってろって言うんですか!?」



6:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:43:17.476 ID:R4/YIbB9a.net

茉里「わたし一人でも行きます・・・」

ゆの「ま 茉里ちゃ」

茉里「止めないでください!」


201号室


宮子「・・・」

ガチャ

茉里「宮子さん」

宮子「・・・なに・・・」

茉里「お兄さんが亡くなって・・・寂しい気持ちはわかります・・・でも」

宮子「・・・分からないくせに」

茉里「へ?」

宮子「・・・わからないよ。マサ兄がいなくなって、どれだけ寂しいかなんて 他の人にはわからない」

茉里「そ そんなことっ」

宮子「うるさい」



7:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:43:48.286 ID:R4/YIbB9a.net

茉里「・・・」

宮子「・・・最初から気に入らなかった・・・ あなたのそういう態度」

茉里「えっ・・・」

宮子「いままでのうのうと生きてきて 何の苦痛も味わったことがなくて・・・ そんな人に、『気持ちがわかる』なんて言われたくないよ」

宮子「どうせただの綺麗事でしょ?」

茉里「ち ちが」

宮子「違わない」

茉里「・・・」



8:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:44:13.115 ID:R4/YIbB9a.net

宮子「・・・わかったら 出てって・・・ 今は一人でいたいの・・・」

茉里「・・・」

ガチャ バタン


茉里「なんなんですかあれ・・・! どっかいけってことないじゃないですか・・・!!」

茉里「・・・なんだか 宮子さんじゃないみたい・・・」



9:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:44:42.044 ID:R4/YIbB9a.net

次の日 201号室

ゆの「・・・ん・・・ 今日は早めにおきちゃったな・・・」

ゆの「さて ご飯食べてー 準備してー・・・よし!」

ガチャ バタン
タッタッタッ

ゆの「宮ちゃーん! 学校いこ?」

ゆの「・・・あれ?宮ちゃん?」

ゆの「・・・入るよ・・・?」ガチャ



10:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:45:11.881 ID:R4/YIbB9a.net

ゆの「あ、いた・・・宮ちゃん 寝てちゃだめだよ! 学校だよ!」

宮子「・・・いい」

ゆの「・・・よ 良くないよ!! ほ ほら! 起きて・・・!」

宮子「やめて」

ゆの「・・・もしかして まだ落ち込んでる・・・?」

宮子「・・・別に」

ゆの「ならいこうよ!」

宮子「・・・」

ゆの「ほ ほら宮ちゃ」

宮子「ほっといてよ!!」

ゆの「ひっ!?」



11:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:45:57.781 ID:R4/YIbB9a.net

宮子「・・・ほっといてよ・・・ マサ兄がいないんなら、もう学校なんか行きたくない。こんなところで暮らす必要も」

ゆの「・・・馬鹿」

宮子「・・・え・・・?」

ゆの「馬鹿! 宮ちゃんの馬鹿!!」

宮子「・・・」

ゆの「がっかりだよ・・・ 宮ちゃんは・・・ いつだって明るくて・・・ それで・・・」

宮子「・・・」

ゆの「・・・こんなの宮ちゃんじゃないっ」

宮子「・・・ゆのが思ってる私の像がどんなものかは知らないけど・・・ これが私なんだよ」

宮子「いつだって・・・ 私は誰にも心を開けなかった。 開きたくなかった訳じゃない。 開くことが怖かった」

宮子「人と本当の意味で打ち解けあって話すことに怯えて・・・ 上っ面の演技だけで生きてきた」

ゆの「・・・」

キーンコーンカーンコーン

ゆの「わっ!? ち 遅刻っ!? ・・・とりあえず 学校行こう・・・?」

宮子「・・・」イソイソ



12:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:46:36.650 ID:R4/YIbB9a.net

やまぶき高校 3-A


吉野屋「ゆのさんっ 宮子さんっ 遅刻ですよっ!? 駄目じゃないですかーっ」

ゆの「・・・ごめんなさい」

宮子「・・・」

吉野屋「・・・後で美術準備室へ来てください」



やまぶき高校 美術準備室


吉野屋「・・・何か あったんですか・・・?」

ゆの「ど どうして・・・」

吉野屋「2人のその表情を見ていればわかりますよ」

ゆの「・・・実は・・・」


カクカクシカジカ



13:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:47:23.354 ID:R4/YIbB9a.net

吉野屋「・・・なるほど そんなことが・・・」

ゆの「宮ちゃんも 本当に落ち込んでて・・・」

吉野屋「・・・宮子さん」

宮子「・・・」

吉野屋「共に過ごした家族を失う悲しみは・・・ まだ先生にはわかりません」

吉野屋「でも・・・ それで塞ぎ込んでしまうのは 違うでしょう?」

宮子「・・・」

吉野屋「そうすることで お兄さんが喜ぶんですか? 違いますよね?」

吉野屋「お兄さんのお陰でここまで頑張れたと言うのなら それを水の泡にしてしまっては お兄さんだって悲しむに決まってます」

宮子「・・・」

吉野屋「綺麗事のように 偽善のように聞こえるかも知れませんが・・・ お兄さんのためにも 今まで以上に頑張ることが あなたのつとめです」

宮子「・・・」スッ



14:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2016/12/21(水) 16:47:59.035 ID:R4/YIbB9a.net

ゆの「・・・み 宮ちゃん・・・?」

宮子「・・・先生・・・ゆの・・・ありがとう」

宮子「・・・えへへ・・・ 馬鹿みたいだね 私 ・・・マサ兄マサ兄とかいいながら 自分のことばっかり考えてた・・・ そうだよね」

宮子「マサ兄・・・ 見ててね・・・ きっとわたしも立派に成長して マサ兄と同じところに行くよ・・・!」

ゆの「宮ちゃん・・・!」

宮子「よし! ゆのっち! そうと分かれば早速行動だ!!」

ゆの「な 何!?」

宮子「ゆのっちにボディペイント~!!」

ゆの「いやあああぁぁ」

吉野屋「その前に・・・♪」

吉野屋「遅刻者は私特製のアバンギャ~ルドな水着で授業を受けてもらいます!」

ゆの宮子「ええええぇぇっ!?」


終わり



元スレ
ゆの「宮ちゃんのお兄さんが死んだ・・・!?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1482305851/
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         コメント一覧 (9)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月21日 20:28
          • もうちょっと引っ張っても良かったんじゃね?
            つーか引っ張れよ、中途半端に作りやがって
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月21日 20:55
          • 飽きちゃったのかな?

            フェス太との仲直りや、ゆのっちと真の友になるために心の内をぶつけ合うんじゃないの!?
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月21日 21:11
          • やる気ないってレベルじゃねーぞ!
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月21日 22:20
          • 本田未央が死。ねばよかったのに
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月22日 00:24
          • なんだこれ・・・
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月22日 03:27
          • タヒんだのは吉野家先生なんだよなぁ
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月22日 04:38
          • すげー面白かった

            文字が並んでるだけで面白い

          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月22日 05:03
          • ※4 星1付けないとか、もうその姑息な態度が哀れ過ぎるからとっとと首吊ったほうが良いよ出来損ない
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2017年01月29日 01:49
          • んーこの恵まれた題材から微妙な結末

            竜頭蛇尾である

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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