モバP「聖が手を離さない」
モバP(聖が俺の手をぐっと握ったまま離さない)
モバP(嬉しそうな顔をしたまま離さない)
聖「なんですか……?」
モバP「離してくれないか?」
聖「嫌です……」フルフル
モバP「嫌か」
聖「だって……」
聖「プロデューサーさんの手……心地いいので……」
モバP「……そうでもないと思うんだけどな」
聖「ううん……」
聖「暖かくて……頼もしくて……」
聖「……♪」
モバP「……」
聖「手をつないだら……離したくなくなっちゃうって……」
モバP「……確かに言ってたな」
聖「……だから、もう離しません……♪」
モバP「……でもさ、聖」
聖「……?」
モバP「『握手してくれませんか……?』って言ってからのそれはずるいと思う」
聖「……」
聖「なんのことでしょうか……?」
モバP「とぼけない」
聖「……えへへ」
モバP「仕事しなくちゃいけないから、離してくれると嬉しいな」
聖「……」
聖「……にゃん♪」
モバP「誤魔化されないからな」
聖「ダメ……?」
モバP「ダメ」
聖「じゃあ右手じゃなくて左手を握るのでも……?」
モバP「ダメ」
聖「……」シュン
モバP「……」
聖「……」
モバP「……」
聖「……」チラッ
モバP「ダメ」
聖「むー……」
聖「じゃあ、裾は……?」
モバP「裾……?」
聖「うん……シャツの……」
モバP「……」
聖「これなら、プロデューサーさんはお仕事できて……私も離さなくて……」
聖「二人とも幸せ……」
モバP「……」
聖「……ダメ?」
モバP「……」
モバP「……まあそれなら大丈夫だ」
聖「あ……やった……!」
モバP「というわけで、離してくれ」
聖「うん……残念だけど……」スッ
聖「……」
聖「……」ギュッ
モバP(本当に裾をつまむとは……)
聖「うん……」
モバP「飽きたら離れてもいいからな」
聖「飽きないと思います……」
モバP「……そうか」
聖「……えっと」
聖「お仕事がんばってください……プロデューサーさん……」
モバP「ん、ありがとう」
モバP「……」カタカタ
聖「……」
モバP「……」カタカタ
聖「……」
モバP「……」カタカタ
聖「……」
聖「……~♪」
モバP「……どうした?」
聖「あっ……」
聖「ごめんなさい……つい……」
聖「その……応援しようと思って……」
モバP「歌で?」
聖「……」コクリ
モバP「そうか……」
聖「……」
モバP「ん、ありがとう」
聖「……歌っていいの?」
モバP「もちろん」
モバP「応援してくれてるんだし、その気持ちを無碍にはできない」
聖「……!」パァ
モバP「それに、聖の歌声は心地いいからな、邪魔になんかならないよ」
モバP「……シャウトとかされたら困るけどな」
聖「できないから……大丈夫……」
聖「それじゃあ……応援しますね……!」
モバP「ん」
聖「……~♪」
モバP「……」カタカタ
聖「~♪」
モバP「……ふぅ」
聖「~♪……あっ」
聖「終わったんですか……?」
モバP「……まあ、ひと段落ついたな」
聖「お疲れ様です……」
モバP「ああ、ありがとう」
聖「……」スッ
聖「……」ソソクサ
聖「……」ギュッ
モバP「そして手を握りなおすのな」
聖「もう離しません……!」グッ
聖「……えへへ」
モバP「……なあ、握ってて楽しいか?」
聖「うん……楽しい……」
モバP「そうか……」
聖「ふふ……暖かい……♪」
モバP「……」
聖「にぎにぎ……♪」
モバP「……」
モバP「……」ギュッ
聖「ひゃっ……!」
聖「ど、どうしたんですか……?」
モバP「いや……なんとなく握り返しただけだ」
モバP「握られっぱなしってのも……って思ってな」
モバP「まさかここまで驚かれるとは思わなかったけど」
聖「だって……さっきまでぜんぜん動いてなかったから……」
モバP「そう思って握り返したんだけどな」
聖「……意地悪です」
モバP「……さっきより力が強いな」
聖「お返しです……」
モバP「……」
モバP「……」ギュッ
聖「……もう驚きません……!」
モバP「む……」
聖「ふふっ……ぐにぐに……♪」
モバP「……」
聖「本当に暖かい……溶けちゃうかも……」
モバP「なら離してもいいぞ」
聖「それは嫌です……」
モバP「……」
聖「……~♪」
聖「私……」
聖「……色々な人にもっと積極的になったらって……教わって……」
聖「だから、ちょっと積極的になってみました……」
聖「プロデューサーさんと……つながっていたかったので……」
モバP「そうか」
聖「ダメ……でしたか……?」
モバP「いいや」
モバP「聖の可愛い一面が見れていいよ」
聖「可愛い……ふふっ」
モバP「それに、自分を出すのがダメ……なんて言えないさ」
聖「でも……さっきからダメってばっかり……」
モバP「それとこれとは別」
聖「……むー」
モバP「……いや、ずっと手を繋ぎ続けるのは色々と無理だし」
聖「でも……離したくないんだもん……」
モバP「そう言われてもな……」
聖「……我慢しないほうがいいって……いろんな人が……」
モバP「まあ、それはそうなんだが」
モバP「……そんなに色々我慢してたのか?」
聖「ううん……ちょっとだけ……」
モバP「……そうか」
聖「……あの、プロデューサーさん」
聖「このまま、お話してもいいですか……?」
モバP「ああ、仕事もひと段落ついたしな」
聖「よかった……ふふっ……」
聖「じゃあ……えっと、この前――」
………………
…………
……
モバP「……そろそろ帰らなきゃじゃないか、聖?」
聖「あっ、本当……!」
聖「時間が経つの、早いです……」
モバP「……」
モバP「……とりあえず、寮までは送るよ」
聖「……いいんですか?」
モバP「もちろん」
モバP「一人で帰らせるのも心配だしな」
聖「……子供じゃありません」
モバP「じゃあ、一人で帰るか?」
聖「それは嫌です……」
モバP「……だろ」
モバP「じゃ、帰る準備をしてくれ」
聖「うん……」
聖「……プロデューサーさん」
モバP「ん?」
聖「帰り道も……手を繋いで、たくさんお話していいですか……?」
モバP「……いいぞ」
聖「よかった……ふふ」
モバP「ただ、帰る準備をするときは手を離してくれ」
聖「……ダメ?」
モバP「ダメ」
聖「……むー」
モバP「さて、女子寮の前だ」
聖「前です……」
モバP「……」
聖「……」
モバP「……t手、離さないのか?」
聖「離したくありませんから……」
聖「……だからプロデューサーさん……一緒に行きましょう……?」
モバP「いや、無理だから」
モバP「さすがに俺はこれ以上は入れないし」
聖「私は大丈夫ですけど……」
モバP「聖が良くてもダメだ」
聖「どうしても……ダメ……?」
モバP「ダメ」
聖「……ダメ?」チラッ
モバP「ダメ」
聖「むー……」
聖「……上目遣いなら……絶対に許してくれるって言ってたのに……」
モバP「誰に教わったんだそんな変なこと」
聖「……」
聖「……」スッ
聖「……寂しいです……」
モバP「……まあ、ずっと人肌に触れてたからなぁ」
聖「それだけじゃなくて……」
聖「プロデューサーさんとつながれてたから……」
モバP「……」
聖「……」
聖「……」スッ
モバP「ダメ」
聖「むー……」
聖「じゃあ、プロデューサーさん……頭撫でてくれませんか……?」
モバP「頭?」
聖「はい……それで、我慢します……」
モバP「……ずっとはできないぞ?」
聖「わかってます……」
モバP「……じゃあ」ポン
聖「わふっ……」
モバP「……」ナデナデ
聖「ふふ……とっても優しい手のひら……」
聖「……♪」
モバP「……」
聖「……~♪」
モバP「……もういいか?」
聖「まだ……」
モバP「ん」ナデナデ
聖「……♪」
モバP「……」
聖「……~♪」
モバP「……まだか?」
聖「もうちょっと……」
モバP「そうか」ナデナデ
聖「……♪」
モバP「……」
聖「……~♪」
モバP「じゃ、おしまいな」
聖「あっ……」
モバP「いつまでも終わりそうになかったからな」
聖「そんなことないです……」
モバP「本当に?」
聖「……」コクッ
モバP「……じゃあ、後どのくらいやっておけばよかった?」
聖「もうちょっと……」
モバP「具体的に」
聖「……もうちょっと」
モバP「ほらな」
聖「むー……」
モバP「……明日また、手を繋いでもいいから」
聖「……本当?」
モバP「ああ」
聖「そっか……」
聖「……じゃあ、我慢します」
聖「……」
聖「また明日に……ふふっ……」
聖「ん……」
聖「また明日……」フリフリ
モバP「ああ、また明日」フリフリ
聖「……」
モバP「……」
聖「……戻らないの……?」
モバP「聖がちゃんと中に入るまでは見てるよ」
聖「そっか……」
聖「……」スタスタ
聖「……」クルッ
モバP「……ん、なんだ?」
聖「また、明日……ね……?」
モバP「おう」
聖「……」クルッ
聖「……」スタスタ
聖「……」クルッ
モバP「……今度はどうした?」
聖「本当に……明日、手をつないでもいい……?」
モバP「……暇なときなら」
聖「よかった……」
聖「それじゃあ、ばいばい……」クルッ
モバP「ん」
聖「……」スタスタ
聖「……」クルッ
モバP「今度はなんだ?」
聖「えっと……」
聖「……特に理由はないです……えへ」
モバP「早く入りなさい」
おしまい
ひじりんかわいい
誤字脱字、コレジャナイ感などはすいません。読んでくださった方ありがとうございました。
元スレ
モバP「聖が手を離さない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482246372/
モバP「聖が手を離さない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1482246372/
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コメント一覧 (22)
-
- 2016年12月21日 07:37
- なにこのかわいいいきもの(遺言)
-
- 2016年12月21日 07:40
- 聖は…お持ち帰り?
-
- 2016年12月21日 08:11
- もうはなさない~♪
ひじりん「アッフゥン」
-
- 2016年12月21日 08:27
- P「手離して❤️」
-
- 2016年12月21日 08:35
- 俺もひじりんとずっと繋がってたいんですけど!!
-
- 2016年12月21日 08:48
- もしもしポリスメン?
-
- 2016年12月21日 08:49
- ※4聖「嫌です・・・」
-
- 2016年12月21日 09:01
- あーひじりんかわいい
初登場からずっと好きだわ
-
- 2016年12月21日 09:51
- トレーナーと名前が被っても可愛い
-
- 2016年12月21日 09:52
- 可愛いけど、聖のキャラじゃねぇ…
-
- 2016年12月21日 09:54
- ひじりんってさ、初期の頃に出る時期を限定されて無かったらもっと人気出てたよな
最初からひじりん好きだったが、新しいひじりんが来るたびにもっと好きになっていく
ラスボスやらなんやら言われてた時期もあったけど普通の可愛い女の子
それを再認識出来たSSだ
-
- 2016年12月21日 10:14
- (浄化される音葉)
-
- 2016年12月21日 12:00
- 総選挙でひじりんをお願いしてた4chの彼を思い出した
デレステの3Dモデリングだとちょっと太目なのがもったいない
-
- 2016年12月21日 12:32
- (昇天する音葉)
-
- 2016年12月21日 13:55
- ※11
正直ラスボス衣装もきらいじゃない
-
- 2016年12月21日 17:15
- ※6
モバPがまた(略取誘拐)やりおったわ
-
- 2016年12月21日 17:37
- 甘ぁい!!モバのイベントで初めて見てそこからズブズブと嵌っていきました。
-
- 2016年12月21日 20:25
- ようやくこの間のイベントでひじりんの特訓後が手に入ったので嬉しかった
エンディングでも凄く人外っぽくて公式はこの娘をどこへ向かわせるのだろうか
-
- 2016年12月22日 09:15
- ※13
聖の太眉は可愛いだろ!
-
- 2016年12月22日 09:19
- ※13
太眉じゃなくて太目って言ってたのかマジすまん。太目なのは聖って13歳なのに巨乳巨尻だから仕方ない所もある
-
- 2017年01月17日 06:10
- ※7
P「なんで?(殺意)」
-
- 2017年06月12日 00:40
- ※9 全部 青木聖ちゃん が言ってるもんだと脳内変換してみたけど楽しかった