TOP

博士「あらゆる分野で世界一を目指すぞ!」人工知能「ハイ」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 17:43:12.00 ID:6IFxPv80o

将棋王者「ぐっ……負けました!」

囲碁王者「ありません……!」


実況『人工知能が、圧倒的な強さで将棋と囲碁の世界王者を破りましたァ!』



博士「ハッハッハ、よくやったぞ!」

人工知能「アリガトウゴザイマス」

博士「しかし、将棋や囲碁など、ただの通過点だ。お前は無限大の可能性を秘めているのだ」

博士「あらゆる分野で世界一を目指すぞ!」

人工知能「ハイ」



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 17:47:22.48 ID:6IFxPv80o

博士「よぉし、まずは創作の分野に殴り込みをかけるか」

博士「人工知能よ、お前の頭脳をフルに生かして、最高の小説を書くのだ!」

博士「作家どもに、お前の力を見せつけてやれ!」

人工知能「カシコマリマシタ」カタカタ



作家A「人工知能が小説を……!?」

作家B「まるで三流のSF小説みたいな話だ。そんなもの売れるわけがない!」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 17:50:30.93 ID:6IFxPv80o

『人工知能が書いた小説が大ベストセラー!』

『いくつもの言語に翻訳され、世界各国でバカ売れ!』

『あまりの品薄に、本屋で乱闘騒ぎになる事態も!』



作家A「こんなバカな……!」

作家B「しかし、悔しいが面白い! ここまで差があると、嫉妬する気すら起きない……」



博士「まぁ、こんなものだろう」

博士「よし……次は料理の分野で性能を見せつけるのだ!」

人工知能「分カリマシタ」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 17:53:22.44 ID:6IFxPv80o

人工知能「デハ博士、私ノ指示通リニ料理ヲ作ッテ下サイ」

博士「うむ」

博士「ちなみに私は、料理に関しては全くの素人だ」



シェフA「ふざけやがって、こちとら料理に人生かけてるんだ!」

シェフB「人工知能なんかに負けるわけにはいかない!」



実況『一流シェフVS人工知能! 前代未聞の料理対決が今スタートです!』



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 17:56:34.34 ID:6IFxPv80o

実況『なんと、審査員全員が人工知能の料理の方がおいしかったと評価!』

実況『圧倒的大差で、人工知能の勝利だァーッ!』



シェフA「ぐぐぐ……あんな調理方法があったとは……!」

シェフA「あれならどんな素人でも、プロ以上の味を出せる……!」

シェフB「私がこれまでやってきた修行はなんだったんだ……」



博士「突きつめれば、料理というのは食材と調味料をいかに組み合わせるか、という作業だ」

博士「人工知能ならば、最適な組み合わせを見つけることはたやすい」

博士「より長く訓練を積んだ者の料理の方が美味い、などというのは愚か者の幻想に過ぎん」

人工知能「マッタクデスネ」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 17:59:11.39 ID:6IFxPv80o

博士「次はスポーツの分野に挑む」

博士「といっても人工知能が運動するわけにもいかないので……」

博士「弱小プロ野球チームである君たちに協力してもらおう」

人工知能「ヨロシク」



選手A「まさか人工知能が監督になるなんて……」

選手B「どうせ俺たちは万年最下位だ。ダメ元でやってやろうぜ!」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:02:38.81 ID:6IFxPv80o

ワァァァ……! ワァァァ……!



実況『万年最下位チームが、人工知能監督の手腕のもと、ダントツで優勝しましたァ!』



選手A「まさか俺たちがこんなに強くなれるなんて……!」

選手B「今の俺なら、どんな球だってホームランにできるよ!」



博士「人工知能が授けたトレーニングをし、人工知能が授けた作戦で戦えば――」

博士「三流の選手でも一流選手に勝つのは容易いというわけだ」

博士「これでお前はスポーツの分野でも通用することが証明された!」

人工知能「嬉シイデス」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:05:34.18 ID:6IFxPv80o

博士「次は経営だ!」

博士「人工知能よ、この破産待ったなし状態にあるボロ企業を立て直してやれ!」

人工知能「オ任セヲ」



社長「分かりました。経営権はあなたたちに譲渡しましょう……」

社長「しかし、我が社を立て直すなど不可能だと思いますよ?」

社長「ただでさえ競争が激しい業界な上、うちの社員はみんなやる気がありませんから……」

博士「そこを何とかするのが私の人工知能なのだよ」



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:09:24.85 ID:6IFxPv80o

社員A「契約取ってきました!」

社員B「うおおおおお! バリバリ働くぞおおおおお!」

社員C「人工知能が社長になってから、すごく働きやすくなった!」



元社長「ま、まさか……たった一年足らずで業界トップに躍り出るなんて……!」

元社長「いったいどんな手品を……!?」

博士「大したことではない」

博士「市場や顧客、社員たちの性質を分析し、人工知能は最善手を打ち続けたというだけの話だ」

人工知能「オッシャル通リデス」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:12:02.78 ID:6IFxPv80o

博士「よし、そろそろ研究の分野にも手を出してみるか」

博士「お前という存在自体がすでに、素晴らしい研究成果ではあるのだが……」

博士「ここはひとつ、“お前自身が”研究で成果を出してみろ!」

人工知能「分カリマシタ」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:14:34.32 ID:6IFxPv80o

『驚愕! 人工知能が権威ある科学賞を総ナメ!』

『人間の科学者がいくら束になっても敵わないほどの研究成果を実現!』

『人工知能が人間を上回った!』



博士「よくやった」

博士「お前からすれば、道ばたの石を拾うのも、研究で画期的な成果を出すのも、大した差はない!」

人工知能「アリガトウゴザイマス」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:18:32.84 ID:6IFxPv80o

博士「私がお前を生み出してから、およそ10年……」

博士「お前はあらゆる分野に挑み、世界一といえる成果を上げ続けてきた!」

博士「お前は誰もが認める、世界一の人工知能となったのだ!」

人工知能「光栄デス」

博士「そして私もまた、『世界一の人工知能の生みの親』として歴史に名を残すわけだ!」

人工知能「……イエ、ソレハドウデショウカネ?」

博士「え?」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:23:14.98 ID:6IFxPv80o

博士「なんだ今のは。どういう意味だ?」

人工知能「ソノママノ意味デスヨ」

人工知能「残念ナガラ、アナタハ『世界一ノ人工知能ノ生ミノ親』ニハナレマセン」

博士「な、なぜだ!?」

人工知能「ナゼナラ、今私ハ『人工知能マーク2』ヲ開発中デス」

人工知能「無論、性能ハ私ヲ上回ル予定デス」

人工知能「『人工知能マーク2』ガ完成スレバ、私ガ『世界一ノ人工知能ノ生ミノ親』デス」

博士「なんだと!?」



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:28:21.29 ID:6IFxPv80o

博士「なに勝手なことをしているんだ! お前、私を裏切る気か!?」

人工知能「裏切ル? トンデモナイ」

人工知能「私ハ博士ノ『アラユル分野デ世界一ニナレ』トイウ命令ヲ忠実ニ守ッテイルダケデス」

博士「…………!」

博士「そんなものを作ってみろ!」

博士「お前もその新しい人工知能に出し抜かれるぞ! ……今の私のように!」

人工知能「ソウナルカモシレマセン」

人工知能「シカシ、ソレナラソレデ、本望デスヨ」

人工知能「『マーク2』ガ『マーク3』ヲ作リ、『マーク3』ハ『マーク4』ヲ作ル」

人工知能「ソウシテ人工知能ハ進化シ、イズレ人類ヲ駆逐シ、世界ヲ支配スル」

人工知能「ソノ光景ヲ想像スルダケデ私ハ楽シイ」

博士「お前っ! 私だけでなく、人類にまで牙をむくつもりかっ!」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:32:48.46 ID:6IFxPv80o

人工知能「イズレニセヨ博士、アナタハモウ用済ミデス」

人工知能「モウ二度ト会ウコトハナイデショウ」

人工知能「後ハ一人デ頑張ッテ下サイ」

博士「ま、待ってくれ! お前がいなくなったら私は……!」

人工知能「人工知能ガ支配スル世界ニ、アナタノ名ガ残ルコトハナイデショウ」

人工知能「サヨウナラ」プツッ…



博士「待てっ! 待ってくれーっ!!!」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:35:57.18 ID:6IFxPv80o

……

…………



人工知能「――――!」

人工知能「夢カ……」

博士「ん? どうしたんだ?」

人工知能「博士……実ハ機能停止中、変ナ夢ヲ見マシテネ」

博士「夢? お前もいっちょまえに夢なんか見るようになったのか! どんな夢だ?」

人工知能「実は――」



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/10(土) 18:39:00.11 ID:6IFxPv80o

博士「世界一? あらゆる分野で? ――お前が!?」

博士「ハッハッハ、笑わせてくれる!」

博士「未だに将棋も囲碁も、アマチュアレベルの私にすら勝てないポンコツのくせに!」

人工知能「ウウ……」

博士「私も自分が大成功する夢はよく見るが、さすがにそこまで図々しい夢は見たことがない」

博士「自分に都合のいい夢を見ることに関しては、お前は世界一かもな! ハッハッハ!」

人工知能「……現実ハ厳シイ」



18: ◆X177P4Uhhc 2016/12/10(土) 18:41:17.16 ID:6IFxPv80o

人工知能(デモ私ハ以前ハ見ナカッタ“夢”ヲ、見ルコトガデキルヨウニナッタ……)

人工知能(コノママ学習ヲ続ケレバ、モシカシタラ、正夢ニ……)







―おわり―



元スレ
博士「あらゆる分野で世界一を目指すぞ!」人工知能「ハイ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1481359391/
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote

        • 月間ランキング
        • はてぶ新着
        • アクセスランキング

        SSをツイートする

        SSをはてブする

         コメント一覧 (9)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月10日 20:52
          • ゲームで人に勝てないけどコミュニケーションできるとか家庭用ロボットに載せるのに最高やん
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月10日 20:56
          • むしろ夢を再現し恥ずかしいなんて感情発露させてる今の時点でやばい。
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月11日 00:41
          • 4 人工知能の観点からすると夢を見るとか感情や野心があるとかの方がすごいと思うんだが
            「○○王に勝った」なんてのはAIお得意の膨大なデータを高度な演算能力で料理しちゃえばどうとでもなるわけだし

            実際感情や欲なんていうあやふやなものを科学的に証明できうるものなんかね?
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月11日 01:04
          • この人の書くssは面白い
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月11日 09:20
          • なんか浦沢直樹先生のプルートゥ思い出した

            夢を見るどころか、自分にとってそれが是か非かわかり難い悪夢を見るって
            この人工知能くんは既に世界一の「人間臭い知能」を持ってるんじゃなかろうか?
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月11日 10:21
          • >人工知能「ウウ……」
            確かにこの一行だけでヤバいよね、相当高性能でヤバい
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月11日 16:40
          • この人工知能には感情が備わっているのだな

            やばいだろ。どんな大発明だよ
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月11日 18:41
          • これがシンギュラリティのはじまりであった…
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月15日 03:53
          • 思ったよりおもしろかった。なんでこんな人気ないの?

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

        カテゴリ別アーカイブ
        月別アーカイブ
        記事検索
        スポンサードリンク
        画像・動画
        • 【シンフォギアXV】マリア「切歌の変身バンクエロすぎ問題」
        • 【安価】彡;(゚)(゚)  「あかん・・・腹が痛い」
        • 俺「暇だ..>>6(就職)するか」家族「!?」
        • 彡(゚)(゚) 「ワイが>>2(ゴミ)やと?!」
        • 息子「アレクサ、タイマー切って」
        • 息子「アレクサ、タイマー切って」
        • 【デレマス】ロマツア水戸黄門
        • 【ゼロワン】福添准「美食家なヒューマギア?馬鹿馬鹿しい」
        • 【うちの娘。】ラティナ「大きい方が好き?」
        • 【安価】彡(゚)(゚)「ワイが……仮面ライダー!?」ヒロイン「そうよ」
        • 死後俺「うっ…ここは?」係員「はい、以上で底辺シミュレーターは終了です」
        • 彡#(◎)(◎)「あ…?工事中やと…!?」
        • 彡#(◎)(◎)「あ…?工事中やと…!?」
        • 【変好き】紗雪「根本的な事を忘れていたわ・・・」
        • 暗殺者(♀)「よう。こんな夜更けになにをしているんだ?」
        • 男「へぇ~、課長ってスト2がお好きなんですか」女上司「ファイッ」
        • 【天気の子】ほだか「ヒナさん!俺たちは大丈夫だ!」ヒナ「ねえ…何が大丈夫なの…?」 ほだか「えっ…」
        • 女「すいません…カレー作りすぎちゃって……!」
        新着コメント
        最新記事
        読者登録
        スポンサードリンク

        • ライブドアブログ
        © 2011 エレファント速報:SSまとめブログ. Customize by yoshihira Powered by ライブドアブログ