【ポケモン】リーリエ「今日も1日ふんばリーリエ!」
リーリエ「(アローラ地方の旅を始めて早数ヶ月が経ちました)」
リーリエ「(4つ目の島…ポニ島。ヨウさんの島めぐりもいよいよ終盤です)」
リーリエ「(私の方はというと……最初の頃と比べると随分旅に慣れてきたように思えます)」
リーリエ「(以前は二、三時間も歩き続けてればヘトヘトでしたが、今は全然ヘッチャラです)」
リーリエ「(怖かったポケモンさんにも少しずつですが慣れてきました)」
リーリエ「(……ですが、どうしても未だに慣れないことが一つだけあります)」
リーリエ「(それは……)」
ぶるっ
リーリエ「っ……!」
リーリエ「(そうです。排泄行為です)」
リーリエ「え……顔色ですか?」
リーリエ「へ、平気です!なんともありません!」
リーリエ「それより雨が降りそうです。急いでつきのふえを取りに行きましょう!」
ヨウ「…………」コクリ
リーリエ「(……なんとか誤魔化せたようです)」
リーリエ「(幸いアローラ地方には町だけでなく、幾つかの道路にもポケモンセンターやモーテルがあります)」
リーリエ「(なので、普段はお手洗いには困らないのですが……このポニ島ではそうもいきませんでした)」
リーリエ「(ボートに乗せていただいて波に揺られること数時間)」
リーリエ「(その間ずっとおトイレを我慢し続け……ようやく着いたこのナッシー・アイランド……)」
リーリエ「(お手洗いなんてどこにもない無人島でした……)」
リーリエ「(これではおトイレが出来ません……なんとか村に戻るまで我慢しないと……)」
リーリエ「(がんばリーリエ……いえ……)」
リーリエ「(ふんばリーリエ!です!)」
リーリエ「(このまま我慢できるのでしょうか……)」
リーリエ「……あ」
リーリエ「(そういえば、この間…ヨウさんとハウさんのお話で……)」
・
・
・
ハウ「ねーねーヨウー。いつも外でトイレしたくなったらどうしてるー?」
ヨウ「…………」
ハウ「オレねー、いつもこっそり外でしてるんだけどさー」
ヨウ「…………」
ハウ「こないだいるのに気がつかなくて、アゴジムシにお尻挟まれたんだー」
ヨウ「…………(真顔)」
リーリエ「」
ハウ「あー。リーリエだー」
ハウ「リーリエはいつもどうしてるー?」
リーリエ「し…知りませんっ///」
・
・
リーリエ「……外で…………」
リーリエ「(外でするおトイレ……どんな感覚なのでしょう……)」
リーリエ「(恥ずかしいですけど……それで楽になれるのなら…いっそ……)」
リーリエ「!!」ハッ
リーリエ「(わ、私は今何を……)」
リーリエ「(ダメです!そんなはしたないこと……!)」
リーリエ「(それにもしそんなことがかあさまに知られたら、私はきっと美しくないと罵られることでしょう)」
リーリエ「(……でも………)」
リーリエ「(そう……一度だけ……今回だけ……それならきっと……)」
リーリエ「…………あの、ヨウさん」モジモジ
ヨウ「…………?」
リーリエ「その……少しの間、一人になりたいんです……」モジモジ
ヨウ「…………!」
リーリエ「…………」
ヨウ「…………」
リーリエ「あの……ヨウさん……?」
ヨウ「…………」
いいよ
だめ
ヨウ「…………」
ニアだめ
ヨウ「…………」
リーリエ「……この島のポケモンは強いから、虫よけスプレーを持ってても一人になるのは危険……?」
リーリエ「そ…それはそうですが……」
リーリエ「(うぅ……こうなったら……正直に話すしかありません……)」
リーリエ「……あのですね。ヨウさん」
ヨウ「…………?」
リーリエ「実は……」
ーーーーポツッ
リーリエ「……雨………」
ーーポツッ ーーポツッ
ーーーーポツッ
ザーーーー
リーリエ「大変……!ヨウさん!雨宿りできる場所を探しましょう!」
ヨウ「…………!」
リーリエ「あそこの洞穴ですね!わかりました!」
ヨウ「…………」
リーリエ「雨……止みませんね」
ヨウ「…………」コクリ
リーリエ「…………はぁ……」
リーリエ「(ますます言い出せなくなりました……)」
リーリエ「(こんな狭い洞穴でするわけにもいきません……)」
リーリエ「…………っっ!」
ヨウ「…………?」
ガシッ
リーリエ「えっ……?ヨウさ………そ……そんな急に触られたら……」
シャーーーー
リーリエ「あ………」
ヨウ「!?(真顔)」
リーリエ「ぃ……ぃゃ…………!」シャーー
リーリエ「ぁ……やぁ……っ///み……みないでぇ……///」シャーーーー
ヨウ「…………」ポカーン
リーリエ「ヨウさ……っ///……ん……///」ビクン ビクン
ヨウ「…………!」プイッ
・
・
ヨウ「…………」ポカーン
リーリエ「…………あの、ヨウさん」
リーリエ「着替え……終わりました」
ヨウ「…………?」
リーリエ「……はい。大丈夫です」
リーリエ「……お見苦しいところをお見せしてごめんなさい……」
ヨウ「…………」
気にしていない
ちゃんと洗った?
ニア気にしていない
リーリエ「そうですか……それでは雨も上がったことですし、先に進みましょう」
ヨウ「…………」コクリ
ヨウ「…………」
リーリエ「(ヨウさんは何も言いません)」
リーリエ「(口数が少ない……私に気を遣っているようです)」
リーリエ「(ですが、この重い空気は却って私に思い知らせてくれました)」
リーリエ「(さっきの出来事が……夢ではなく、現実に起きたことだということを……)」
リーリエ「(よりによって……ヨウさんに……)」
リーリエ「(大切な人……大好きな人に…………)」
ポロッ
リーリエ「あ…………」
リーリエ「(ヨウさんに……嫌われる……!)」
ポロポロ……
リーリエ「う……うぅ……」
リーリエ「えぐっ……うぅ……!」
ギュッ
リーリエ「うぐっ………ヨウ……さん……?」
ヨウ「…………」
リーリエ「……!」
リーリエ「……だ、ダメです!そんなくっついたら……」
リーリエ「雨で洗いましたけど……おしっこ漏らしたのに……!」
ヨウ「…………」フルフル
リーリエ「ダメですよ……私……ヨウさんに嫌われたと……」
ヨウ「…………(真顔)」フルフル
リーリエ「……嫌いになんかならない……?」
リーリエ「……ヨウさん…………」
ヨウ「…………」
ギュッ
ヨウ「…………?」
リーリエ「私は、男の人にお漏らししてる所を見られてしまいました」
リーリエ「……これではもう、お嫁には行けません」
ヨウ「…………」
リーリエ「なので……将来…………ヨウさんが……その、私を貰ってくれませんか……?」
ヨウ「…………!?」
リーリエ「どう……でしょうか……?///」
ヨウ「…………」
コクッ
ポンッ!
キテルグマ「クマーー!」
リーリエ「キ…キテルグマさん!?どうしてボールの中から勝手に……」
ヨウ「…………!」
リーリエ「え……?恐らく、私たちが抱き合っているのを見て本能が刺激された……ですか……?」
リーリエ「と……ということは……?」
キテルグマ「クマーーーー!!」
ギュッ! メリッ
ヨウ「」
リーリエ「ヨ…ヨウさん!!しっかりして下さい!!」
ロトム「ヨウ……なかなか目を覚まさないロト……」
リーリエ「はい……」
リーリエ「……でも、必ず帰ってきてくれます」
リーリエ「ヨウさんはそういう人ですから」
ロトム「リーリエ……」
ロトム「……今日はもう遅いロト。ヨウはぼくに任せてリーリエは休むロト」
リーリエ「でも私は平気です」
リーリエ「こんな時くらい、私が頑張らないと」
ロトム「……分かったロト」
ロトム「がんばリーリエ、ロト!」
リーリエ「……はい!がんばリーリエです!」
・
・
ヨウ「」
リーリエ「…………」
・
・
・
ヨウ「」
リーリエ「……ヨウさん…………」
・
・
・
ヨウ「」
リーリエ「…………」
・
・
ー朝ー
パチッ
ヨウ「…………」ボーー
ヨウ「…………」キョロキョロ
リーリエ「………スゥ………スゥ………」
ヨウ「……!!」
ぴくっ
リーリエ「ん……ヨウ……さん……?」
リーリエ「ヨウさん!目が覚めたのですね……!」
ヨウ「…………」コクリ
ギューー
リーリエ「良かった……本当に良かったです……」
ヨウ「~~~~!!」
ロトム「リーリエ。ヨウが痛がってるロト」
リーリエ「あっ!ごめんなさい!」
ヨウ「」
ヨウ「…………」コクリ
ロトム「それじゃあボクはククイ博士にヨウが目覚めたって連絡してくるロト」スィ~
リーリエ「はい。お願いします」
ロトム「(ヨウ……リーリエ……本当に良かったロトねぇ……)」
ロトム「(しばらく二人きりにしてあげるロト)」
ロトム「(リーリエのお漏らしも全部見てたけど黙っておくロト)」
ロトム「ロトム図鑑はクールに去るロト~」
リーリエ「あまり動いてはダメですよ。肋骨が何本か折れてしまっているそうなので」
ヨウ「…………!」
リーリエ「ヨウさん、気を失った時のこと覚えていますか?」
ヨウ「…………」コクッ
リーリエ「お医者さんが言っていました。キテルグマさんに抱き締められてこの程度で済んだのは奇跡だって」
ヨウ「…………」
リーリエ「……え?キテルグマさんのボールですか?」
リーリエ「それならここに……ボールを投げるのも辛いでしょうし、私が代わりに」
ポンッ
キテルグマ「クマ……」
ヨウ「…………」
リーリエ「無事戻ってこられたのもキテルグマさんのお陰なんです」
リーリエ「ヨウさんを抱えながら、野生のポケモンから私を守って……」
ヨウ「…………」クイクイ
キテルグマ「クマ……(真顔)」
ヨウ「…………(真顔)」スッ
ナデナデ
キテルグマ「クマーー♪(真顔)」
リーリエ「ヨウさん……」
リーリエ「ヨウさん!安静にしていて下さい」
ヨウ「…………」
リーリエ「……確かにかあさまは急いで止めなければなりませんが……」
リーリエ「ヨウさんは今は怪我を治すことだけを考えていてください」
リーリエ「今のままでは、きっとかあさまは止められません」
ヨウ「…………」
ヨウ「…………」コクリ
ヨウ「…………」
リーリエ「か……形はあまり美しくありませんが、美味しいですよ!」
ヨウ「…………」
リーリエ「う……ごめんなさい……」
リーリエ「果物の皮を剥くのって、思っていたより難しいです……」
リーリエ「…………でも、全力で特訓するので安心して下さい!」
ヨウ「…………?」
リーリエ「何かして欲しいことはありませんか?」
ヨウ「…………」
リーリエ「…………え?おトイレ……ですか……?」
リーリエ「あの……本気ですか……?」
ヨウ「…………」コクッ
リーリエ「…………!」ゴクリ
リーリエ「……わ、分かりました……///今容器の準備を……///」
ヨウ「…………?」ムクッ テクテク
リーリエ「あっ……普通に歩いて……」
ヨウ「…………」ペコリ
リーリエ「では、口を開けてください」
ヨウ「…………?」
リーリエ「私がヨウさんに食べさせてあげます!」ニコッ
ヨウ「…………!?」フルフル
ズキッ!
ヨウ「~~~~!!」
リーリエ「もう、ダメですよ。ジッとしていないと」
リーリエ「はい。あーんってしてください」
ヨウ「…………」
ヨウ「…………(真顔)」あーん
リーリエ「!」
リーリエ「(ヨウさんの顔……近い……)」
リーリエ「(それに、私の方をまっすぐ……)」
リーリエ「…………///」
ヨウ「…………?」
リーリエ「(どうしたのでしょうか……私、ヨウさんの顔を直視できません……)」
ピトッ
ヨウ「~~~~!!」
リーリエ「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」
ガラッ
ハウ「ヨウー。お見舞いに来たよー」
グラジオ「……リーリエも一緒か」
リーリエ「ハウさん!それににいさまも!」
ハウ「うわー。俺そんな怪我するのやだなー」ガサガサ
ハウ「あーそうだー。マラサダ食べるー?」ムシャムシャ
ヨウ「…………」コクッ
リーリエ「だ、ダメです!」
リーリエ「マラサダなんて食べたら、お腹いっぱいになってこちらで出される食事が入らなくなってしまいます」
ハウ「そっかー」
ハウ「あー全部食べちゃったー」
ヨウ「…………(真顔)」
ヨウ「…………」
リーリエ「順調に回復しているみたいです」
リーリエ「お医者様はあと数日の内に退院しても良いと」
グラジオ「そうか……それはなによりだ」
グラジオ「だが焦る必要はない」
ヨウ「…………?」
リーリエ「どういうことですか?」
グラジオ「俺達の母親に、ヨウが怪我をしたと連絡した所……完治するまでウルトラスペースにて待つとのことだ」
リーリエ「かあさま……」
リーリエ「どうかしましたか?ハウさん」
ハウ「リーリエはさー、ヨウお見舞いに何回も来てるのー?」
グラジオ「…………!」
リーリエ「はい。というよりは付きっ切りでヨウさんのお世話をしています」
リーリエ「……あまり役に立ってるとは言えませんが……」
ハウ「へーいいなー。リーリエが世話してくれるなら俺も怪我したいなー」
リーリエ「もう……ハウさんったら何を……」
ヨウ「!?」
リーリエ「に、にいさま!?」
ハウ「どうしたのー?」
グラジオ「ひ……左手が疼く……!」
グラジオ「リーリエ…済まないが看病を」
リーリエ「わー。こちらのライチュウはエスパータイプなんですねー」
ハウ「他の地方は違うのー?」
グラジオ「…………」
グラジオ「フッ……なにしてやがる……オレ」
ハウ「えー?拗ねないでよグラジオー」
グラジオ「別に拗ねているんじゃない!」
リーリエ「にいさま、ごめんなさい……」
グラジオ「…………フン……」
リーリエ「……でも、私は誰に対しても同じように看病する訳ではないのですよ?」
グラジオ「…………何?」
ハウ「んー?それってどういうことー?」
リーリエ「こんなことするの……ヨウさんだけです」
グラジオ「リーリエ……ヨウがこの兄よりも特別だと言うのか!」
リーリエ「はい。にいさまは孤独がお好きな方なので、私は知りません」
グラジオ「ぐぬぬ……」
リーリエ「それに、ヨウさんがにいさまより特別なのは当たり前です」
グラジオ「どういうことだ……!?」
リーリエ「何故ならヨウさんは……私の……」
ヨウ「…………!」
リーリエ「私の……旦那様になる方ですから」
ハウ「えーー!?」
グラジオ「ヨウ!!貴様ァァァァァァァ!!」
ハウ「落ち着いてー!ここ病室だってーー!」
グラジオ「離せっ!どういうことか説明して貰うぞ!」
ヨウ「…………?」
リーリエ「ヨウさん。勝手なことをしてごめんなさい……」
リーリエ「……でも、いずれにいさまには報告しなければならないことですから///」ニコッ
ヨウ「…………(真顔)」
・
・
ヨウ「…………」
リーリエ「ヨウさん。具合はどうですか」
ヨウ「…………」
リーリエ「そうですか……では、行きましょう」
リーリエ「……かあさまを止めに!」
ヨウ「…………!」コクッ
リーリエ「ヨウさん!」
ヨウ「…………!」
リーリエ「ヨウさん……かあさまのこと…ありがとうございました……」
ヨウ「…………」
リーリエ「かあさまを止められたのはヨウさんのおかげです」
ヨウ「…………」フルフル
リーリエ「……そうですね…………」
リーリエ「……でも…それでもやっぱり私は思うのです」
リーリエ「ヨウさんがいなければ……きっと私は諦めていたと」
ヨウ「…………!」
リーリエ「……思えば……前にはちゃんと言っていませんでした」
ヨウ「…………?」
リーリエ「ヨウさん……」
リーリエ「…………好きです」
リーリエ「あなたが好きです」
リーリエ「……大好きです…!」
ヨウ「…………(真顔)」
リーリエ「……///」
リーリエ「ヨウさんはどうですか……?」
リーリエ「私のこと……どう思っていますか?」
ヨウ「…………」
ヨウ「…………」コクリ
リーリエ「ーーーー!!」
リーリエ「よかった……嬉しい……私…嬉しいです……!」
リーリエ「かあさまとは色々ありましたが、具合が良くなればきっと祝福してくれると思います」
リーリエ「もしかしたらヨウさんのキテルグマさんとかあさまのキテルグマさんも仲良しになれるかもしれませんね」
ヨウ「…………」
リーリエ「それと……にいさまの説得もしないとですね」
グラジオ「そのことで話がある!」シュバッ
リーリエ「ひゃあっ!?」
リーリエ「に…にいさま!?どうしたのですか!?」
グラジオ「こないだヨウの見舞いに行った後……」
グラジオ「俺は考えた……お前達が一緒になった時のことを」
リーリエ「はぁ……」
グラジオ「その結果……」
・
・
したっぱA「おらおらっ!くらえっ!」ドカッ
したっぱB「おらっ!トラップシェル出せっ!」ドカッ
バクガメス「ガメェ!!」
「大変だ!スカル団がバクガメスをいじめてるぞ!」
「でも俺たちじゃスカル団に敵わないぞ!」
グラジオ「おい!貴様等何をしている!」
ヨウ「…………!!」
「アローラ初代チャンピオンのヨウもいるぞ!」
「アローラ地方最強の兄弟が来てくれたァ~!」
したっぱA「あ、あいつらには敵わねえ!ずらかるぜっ!」
したっぱB「お…おう!」
グラジオ「フッ……最強の兄弟だと……」
ヨウ「グラジオ義兄さんとならそう呼ばれるのも悪い気はしないよ」
グラジオ「あぁ……俺もだ。これからも頼むぜ……相棒」
ガシッ
・
・
・
グラジオ「意外と悪くない!!」シュバッ
リーリエ「あの……ヨウさん……」
リーリエ「にいさまはさっきから何を言っているのでしょう?」
ヨウ「…………?」
リーリエ「良くわかりませんが、私達のことを認めて貰えたということでいいのでしょうか?」
ヨウ「…………」コクリ
ヨウ「…………zzz」
ママ「起きなさい!ヨウ!」ユサユサ
ヨウ「…………!?」ビクッ
ママ「おはよう。女の子がデートのお誘いに来てるわよ」
ヨウ「…………?」
ママ「ヨウ、今起きたところだから上がって待ってて!」
リーリエ「ありがとうございます。義母様」
ママ「リーリエちゃんは礼儀正しくていい子ねー」
ママ「今すぐヨウのお嫁さんに貰いたい位だわ」
リーリエ「もう……義母様ったら……///」
ヨウ「…………(真顔)」
ヨウ「…………」コクリ
ヨウ「…………?」
リーリエ「あのですね…先日、ビッケさんからこのような物を貰ったのですが……」
ママ「あら、ミュージカルのペアチケットじゃない」
ママ「場所はハノハノリゾート……うわ…高そー……」
ヨウ「…………?」
ヨウ「…………」コクッ
リーリエ「…………!」
リーリエ「では、後でまた迎えに来ます!」
リーリエ「楽しみにしていますね!」ニコッ
ヨウ「…………」
ママ「あんたもなかなかやるわねー」
ママ「しっかりリーリエちゃんをエスコートするのよ?」
ヨウ「…………(真顔)」
「今日も1日がんばリーリエっ♪」
「ってやつめっちゃ流行ってるぅ~~♪」
チャチャーーーン
テレレーーーーン
「私がァ~~♪」
「最初に言いだしたことにならないかなァ~~~♪」
リーリエ「…………」ウルウル
ヨウ「…………zzz」
・
・
ヨウ「…………」ふわ~ぁ
リーリエ「素敵なお話でした……」
リーリエ「ヨウさんはどうでした?」
ヨウ「…………!?」ビクッ
リーリエ「ヨウさん……?」
ヨウ「…………!」コクコクッ
リーリエ「そうですよね!とても素敵でした!」
リーリエ「特に……」
リーリエ「定期便…終わっていますね」
ヨウ「…………」コクリ
リーリエ「私はポケモンさんにライド出来ませんし、これでは帰れませんね……」
ヨウ「…………」コクリ
リーリエ「…………」
ヨウ「…………」
リーリエ「…………!」
リーリエ「…………あ、あの!」
ヨウ「…………?」
リーリエ「実は……ビッケさんがホテルを手配してくれたんです……」
ヨウ「…………!」
リーリエ「ただ、一つ問題が……」
ヨウ「…………!」
リーリエ「見ての通り……ベッドが一つしかなくて……」
リーリエ「こ、こうなったら二人で一緒のベッドで寝るしかありません!」
リーリエ「…………///」
ヨウ「…………」フルフル
スタスタ
リーリエ「え?ソファで寝るから大丈夫?」
リーリエ「ま…待ってください!」
ゴロッ
ヨウ「…………zzz」
リーリエ「…………」
リーリエ「もう……ヨウさんのばか……」
リーリエ「ここは何度来ても素敵な街ですね」
リーリエ「珍しいお店もたくさんありますし……」
リーリエ「あっヨウさん。あそこのブティックに行きませんか?」
マオ「あっ!ヨウにリーリエ!」
マオ「アローラー!」
ヨウ「…………!」
リーリエ「マオさん!こ…こんにちは!」
マオ「ねぇねぇヨウ。今度私の手料理食べに来ない?」
マオ「腕によりをかけて作っちゃうよー♪」
ヨウ「…………」コクッ
リーリエ「…………」
リーリエ「あ、あの!ヨウさん!」
スイレン「ヨウさん。リーリエさん。アローラ」
リーリエ「あ……」
ヨウ「…………!」
スイレン「ヨウさん。また今度一緒に釣りに行きませんか?」
スイレン「妹達もきっと喜びます」
ヨウ「…………」コクッ
スイレン「良かったです。楽しみにしています」
リーリエ「…………」
リーリエ「(…………私といるより楽しそう……)」
リーリエ「はぁ……」
ククイ「お?どうした。悩み事かい?」
ククイ「良かったら相談に乗るぜ!」
リーリエ「ククイ博士……」
リーリエ「私……女性としての魅力がないのでしょうか……」
ククイ「えっ」
リーリエ「どうかしましたか?」
ククイ「いや、予想外の質問だっただけさ」
ヨウ「でも……」
ククイ「ただ、リーリエくらいの歳の男の子ってのはまだ単純なガキだからなぁ」
ククイ「早熟な女の子と比べると、恋愛って物をまだ分かってないんだ」
ククイ「だから、女の子らしいお淑やかな子よりも、活発だったり一緒に遊んでいて楽しい子の方に寄ってしまうのさ」
ククイ「だからもうちょっと待っててやりな」
ククイ「あと3,4年もすれば、ヨウの方からリーリエを放っとかないぜ?」
リーリエ「そうでしょうか……」
リーリエ「って……どうしてヨウさんって……///」
ククイ「ははっ。見れば分かるさ」
リーリエ「…………///」
リーリエ「…………?」
ククイ「遠い地方のある研究者の話なんだけどね」
リーリエ「もしかしたら……君とルザミーネさんの助けになってくれるかもしれない」
リーリエ「!!」
リーリエ「詳しく聞かせてください!」
ヨウ「…………」
ピンポーン
ママ「はーい!」
ヨウ「…………」
ママ「ヨウーーー!リーリエちゃんよー!」
ヨウ「…………!」
リーリエ「こんばんは。ヨウさん」
リーリエ「少しお話……良いですか?」
ヨウ「…………」コクッ
ヨウ「…………」フルフル
リーリエ「実はヨウさんに……大切なお話があります」
ヨウ「…………?」
リーリエ「…………」
リーリエ「私……カントー地方に行こうと思うのです」
ヨウ「!!」
・
・
リーリエ「というわけで……かあさまの為……そして何より、私自身の為に私はカントー地方へ行きます」
ヨウ「…………!」
リーリエ「そんな顔しないで下さい」
リーリエ「私……いつか必ずアローラ地方に戻って来ますから」
ヨウ「…………!」
リーリエ「それと……ヨウさん。勝負をしましょう」
ヨウ「…………?」
リーリエ「ヨウさんは凄い人だから……すぐに遠くに行ってしまう気がして……」
リーリエ「だからずっと一緒に居られるようにと思って……」
リーリエ「……でも、私達はまだ子どもなんですね」
リーリエ「まだまだ先の長い子どもなのに……焦る必要なんてなかったんです」
リーリエ「私がいない間にマオさんやスイレンさんと仲良くしても、私は何も言いません」
リーリエ「でも、次にヨウさんにお会いした時には、私は今よりずっと素敵な女性になります」
リーリエ「そして……次は絶対にヨウさんの方から好きと言わせてみせます」
リーリエ「ヨウさんが私のことを……本当に好きになってくれたら……」
リーリエ「その時は……私を貰ってください」
ヨウ「…………」
コクッ
ヨウ「…………」
ヨウ「…………はぁ」
ハウ「大変だー!」
ヨウ「…………!」
ハウ「ヨウ!大変だよ!」
ハウ「リーリエが……!」
ヨウ「…………」
リーリエ「アローラ地方……もうあんな遠くに……」
リーリエ「…………さよなら」
リーリエ「……また会いましょう……」
リーリエ「……大切な人……大好きな人……」
ぶるっ
リーリエ「…………んっ…………」
リーリエ「(お手洗いに行きたい……でも……)」
リーリエ「もう少し……景色を見てからにします」
リーリエ「もう少しだけ……あの人との思い出を……」
リーリエ「ふんばリーリエ……ですっ!」
終わり
近頃はリーリエでシコったりリーリエのグッズを転売する不届きな輩がいるそうで……
元スレ
【ポケモン】リーリエ「今日も1日ふんばリーリエ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480682012/
【ポケモン】リーリエ「今日も1日ふんばリーリエ!」
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- 武内P「新生杏帝国?」幸子「カワイイボクがついてます!」
- にこ「真姫ちゃんが新しいことを覚えたらしい」
- アインシュタイン「このワシに勝負じゃと……?」
コメント一覧 (17)
-
- 2016年12月10日 02:36
- 責任とってそのままハッピーエンドかと思ったら、がっつり続いてて笑った
-
- 2016年12月10日 02:53
- 別に待つ理由はないのに完治するまで律儀に待ってくれるルザミーネさん
-
- 2016年12月10日 03:05
- タイトルがうざかったので
-
- 2016年12月10日 03:07
- グラジオはかわいいなあ(白目)
-
- 2016年12月10日 03:09
- ※3
そもそもウルトラスペースで一生過ごすつもりだったのにウルトラスペースにて待つってのもおかしな話である
-
- 2016年12月10日 03:10
- っていうかそもそもグラジオどうやってルザミーネと連絡取ったんだ・・・
っていうか連絡取れたならルザミーネの野望を止める努力をしろよグラジオ・・・
-
- 2016年12月10日 03:30
- 支部見てるとヨウリエよりミヅリエのほうが人気なのは悲しいなあ。
-
- 2016年12月10日 03:56
- いや転売は知らんけどシコってるのはイッチやんけ
-
- 2016年12月10日 04:11
- 大きい方かと思ったのに
-
- 2016年12月10日 04:55
- テンバイヤーはタヒね
-
- 2016年12月10日 06:47
- サンシャイナーかよ
-
- 2016年12月10日 09:27
- パッケージの伝説ポケモンがリーリエのおさがりなのはガッカリだよ!
-
- 2016年12月10日 11:09
- ヨウってのは主人公なんか?
-
- 2016年12月10日 11:13
- その後 あるDVD視聴中
『…ヨウさんごめんなさい。もう私はあなたの下には帰れません…。どうか私のことはわ、忘れて下さい…』ポロポロ ニコ
『いや〜すまんなぁ。リーリエちゃんはわいが幸せにしたるさかい安心してや〜(ゲス顔)』
ヨウ「」ポロポロ
青い髪の少女(最大の障害は消え、活きのいい海パンやろう達を利用して傷心にしたマオはカキとくっ付けました。計画通りです)←キラ顔をしながら
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- 2016年12月10日 11:13
- 今日もカプテテフの厳選作業が始まるお…
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- 2016年12月27日 12:38
- キテルグマにぶん殴られたのかと
この人リーリエ好きすぎ