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ココア「私とチノちゃんの!」チノ「不思議なお伽噺…なのでしょうか?」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:21:44.56 ID:Qx8tCR2C0

ココア「チノちゃん、お誕生日おめでとう!これは私からのプレゼント!」

チノ「ありがとうございます。これは…ノートですか?」

ココア「ふっふっふっ… なんとそのノートからはね、チノちゃんの一番欲しいものが出てくるんだよ!」

チノ「はぁ。このノートにどんな仕掛けが… あれ?」

ココア「どうしたの?」

チノ「確かに、ノートには『チノちゃんの一番欲しいもの』と書かれていますが、それ以外特に変わったところは…」

ココア「あれ?そんなはずは… 渡すノート間違えたぁー!」

チノ「確認しなかったんですか?」

ココア「ごめんね!すぐに正しい方を持ってくるから!」ドタバタ


・キャラ崩壊?
・超展開
・一日遅れ?知ら管



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:23:21.73 ID:Qx8tCR2Co

チノ(私の一番欲しいもの… 何か書いてみようかな)カキカキ

『もっとたくさんの、ココアさんとの思い出』

チノ(…私は何を書いてるんだろう?こんなのをココアさんに見られたら恥ずかし──)

ココア「ノート持ってきたよー!ってチノちゃん、何を書いてるの?」バタバタ

チノ(思ってたより帰って来るのが早い!とりあえず消さなきゃ…)ゴシゴシ

チノ(…消し跡が残ってる。何か適当なことでも書いて見えなくすれば)

『不思議なおとぎ話』

チノ(思いついたことを書いてみたけど、これはこれでどうなのか)

ココア「不思議なおとぎ話?チノちゃん、凄くかわいいことを書くね!」

チノ「…手が滑ったんです。本当に手が滑ったんです」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:24:01.55 ID:Qx8tCR2Co

ココア「言い訳する姿もかわいい!」

チノ(どうせこうなるなら、内容を変える必要は… ん?)

ピカー

チノ「このノート、書いたところが光るんですね」

ココア「え?ほんとだ!」

チノ「ココアさんも知らなかったんですか?」

ココア「うん!」

チノ「何か嫌な予感が…」バタッ

ココア「チノちゃん!?急にどうしたの…」バタッ



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:24:43.20 ID:Qx8tCR2Co

チノ「はっ! …あれ、ここはどこ?」

マヤ?「シンデレラ、ここまだホコリが残っていてよ」

チノ「マヤさん…?いきなり何を言ってるんですか?そもそもここは何処です?」

メグ?「私たちが舞踏会に行っている間に、このフリスビーを取っておいで~」

チノ「メグさんまで何を言って… そうか」

チノ(これは夢だ。そういえば、マヤさんやメグさんの言ってることは前に聞いた気がする)

チノ(マヤさんの発言からして、シンデレラの夢なのかな?)

マヤ?「それじゃ、いってきまーす!」

メグ?「シンデレラ、家事の続きもよろしくね~」

チノ「はぁ…」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:26:16.76 ID:Qx8tCR2Co

チノ(つまり、マヤさんとメグさんが意地悪な姉?まるで似合わない…)

チノ「おかしな夢。いつになったら目覚めるんだろう…」

「まだまだ目覚めないよ!」

チノ「え?」

「君たちにはこれから、三つのステージに挑戦してもらうんだから!」

チノ(誰?見た目はうさぎだけど… ティッピーでもあんこでもワイルドギースでもない)

うさぎ「私が誰かって?私はノートの精霊さ!」

チノ「ではうさぎさん、三つのステージとは何のことでしょうか?」

うさぎ「だからノートの精霊だって言ってるでしょ!」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:27:30.40 ID:Qx8tCR2Co

うさぎ「とにかく、君たちに挑戦してもらうステージの説明をするからね!」

チノ「はい」

うさぎ「このステージというのは、お伽噺をモチーフとしたものだ

うさぎ「君たちには、その話の登場人物になってもらう」

チノ「君たち、と言うことは私以外にも挑戦する人がいるんですね。と言うことは先程の二人も?」

うさぎ「いや、あの二人はあくまで幻影さ」

チノ「では、誰が挑戦するんですか?」

うさぎ「もちろん、君とココアさ!今回のお話だと、君はシンデレラ。そして彼女は王子様だ」

チノ「ココアさんも巻き込まれてるんですか…」

うさぎ「二人で挑戦するほうが楽しいだろう?…それで、その登場人物を幸せにすることができればステージクリアだ」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:28:15.95 ID:Qx8tCR2Co

うさぎ「一つ目のステージはシンデレラ。シンデレラと王子様が結婚できれば、二人とも幸せってわけだ」

チノ「なるほど、同性婚が認められている世界観ですか。日本ではまだ先の話ですね」

うさぎ「細かいことを気にしちゃいけないよ!」

チノ(そもそもココアさんが王子様役ってどうなんだろう…?)

チノ「とにかく、城に行けば良いんですか?それとも、妖精のおばあさんを待ったほうが良いのでしょうか」

うさぎ「元のお話に沿って動けば大丈夫さ」

うさぎ「それともう一つ。三つのステージは、合わせて12時間以内にクリアする必要があるから気をつけて」

うさぎ「時間内にクリアできなければ… いや、これは君たちには言わないほうが良いね。それじゃ、頑張って!」ドロン

チノ「えっ、どうなるんですか!?ちょっと!」

チノ(私たち、どうなってしまうのだろう?)



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:30:03.81 ID:Qx8tCR2Co

チノ(とりあえず、妖精のおばあさんを待とう。時間制限もあるし、用意を済ませておこう)

青山さん?「泣くのはおよし、シンデレラ」

チノ「本当に泣いてるように見えましたか…? って青山さん!?」

青山さん?「シンデレラ、あなたはいつも仕事を頑張っている、とても良い子ですね」

青山さん?「特に、コーヒーを淹れる時。あのコーヒーはいつ飲んでも美味しいです」

チノ「ありがとうございます… ってやっぱり青山さんですよね?」

青山さん?「違います」

チノ「じゃあなんで私が淹れたコーヒーの味を知ってるんですか?」

青山さん?「…そのごほうびに、私が舞踏会へ行かせてあげましょう」

チノ(話が噛み合わない)



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:30:48.16 ID:Qx8tCR2Co

青山さん?「ではまず、畑でカボチャを…」

チノ「取ってきました」

青山さん?「馬車を引くには馬が…」

チノ「ネズミでいいですか」

青山さん?「次はトカゲを六匹…」

チノ「ここに用意しておきました」

青山さん?「…新しい小説のアイデアが浮かびました。タイトルは、『自分で頑張る、魔法要らずのシンデレラ』」

チノ「待ってください!魔法は使えないんです!力を貸してください!!」

青山さん?「本当ですか?分かりました。では、『カフェラテ・カフェモカ・カプチーノ!』」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:31:54.94 ID:Qx8tCR2Co

チノ「すごい、すごいです!馬車に、白馬に、御者に、お供、それにドレスまで!」

青山さん?「ガラスの靴も用意しました。さあ、楽しんでおいでシンデレラ」

青山さん?「魔法は十二時までしか続かないから、それを忘れないでくださいね」

チノ「はい!ありがとうございます、青山さん!」

青山さん?「私は青山ブルーマウンテンではありません」

チノ「小説のアイデアとか言っておいてそれを言いますか。それに、なんでペンネームを全部言えるんです?」

青山さん?「シンデレラ」

チノ「はい、なんでしょう?」

青山さん?「真実を知り過ぎて殺される… 小説ではよくありますよね?」

チノ「私が悪かったです!謝りますから殺さないでください!!」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:33:08.25 ID:Qx8tCR2Co

チノ(危なかった… あそこで殺されていたらゲームオーバーだよね)

チノ「さて、ここがお城の大広間かな?」

ココア「あー!チノちゃんだ!!」ダッ

チノ「ココアさん!?」

ココア「チノちゃんもふもふー」モフモフ

チノ「やめてくださいココアさん。ここ舞踏会の会場ですよ」

ココア「そっか!じゃあ…」

ココア「美しいお嬢様。僕と、一緒に踊っていただけませんか?」キリッ

チノ「…やっぱり、ココアさんには似合いません」

ココア「そんなぁー!!」



12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:34:09.68 ID:Qx8tCR2Co

チノ「冗談です。では…」

チノ「私で良ければ、喜んで」

ココア「…チノちゃん、すっごくかわいい!」

チノ「一人でバレエでも踊りましょう」

ココア「待って待って!私が鮮やかにリードしてみせるから、一緒に踊ろうよ!」

チノ「…しょうがないから、一緒に踊ってあげます」

ココア「わーい!」

チノ(この夢の力だろうか。私たちは、踊ったことの無い踊りを、他の誰よりも綺麗に踊ってみせた)

チノ(ココアさんと一緒に踊るのはとても楽しくて、あっという間に時間が経って…)



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:35:27.65 ID:Qx8tCR2Co

チノ「…もうすぐ十二時ですね」

ココア「楽しい時間も、もう終わりだね」

チノ「後はガラスの靴を落として帰れば、次の日にはハッピーエンド… あれ?」

ココア「三つのステージは合わせて12時間。私達はもう何時間も踊っているし、次の日まで待っていたら…」

チノ「時間が足りない!?」

ココア「大変!今すぐ結婚しなきゃ!! ねぇメイドさん、わたしたち今から結婚するから… って千夜ちゃん!?」

千夜?「ココア王子、お相手はもう少し慎重にお考えください」

ココア「時間がないのー!」

千夜?「駄目です。私が許可しても、リゼ王もシャロ王女もモカ姫も、いきなり認めてくださるとは思えませんわ」

チノ(みんなの配役がすごいことになってる!?)



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:36:25.82 ID:Qx8tCR2Co

ココア「どうしよう!?このままじゃクリアできない… そうだ!」

チノ「何か思いつきましたか!?」

ココア「何も今結婚しなくても、結婚できることを確定させてしまえば良いんじゃないかな?」

チノ「つまり?」

ココア「その先はわかんない!」

チノ「えぇ!?とにかく考えましょう!元のお話では、魔法が切れて服が元に戻るから、シンデレラは帰る」

ココア「だから王子様は次の日、ガラスの靴を手掛かりに国中を探すんだよね」

チノ「だったら、ここでシンデレラが帰る必要をなくしてしまえば!」

ココア「王子様は国中を探す必要がない!だったら… 千夜ちゃん、一番綺麗なドレスを持ってきて!大急ぎで!!」

千夜?「え?わ、わかりました!」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:37:13.30 ID:Qx8tCR2Co

千夜?「持ってきました!」

ココア「ありがとう!チノちゃん、急いで着替えて!」

チノ「了解です! …着替え終わりました!」

ココア「メイドさん、今は何時!?」

千夜?「十二時です」

ポンッ!

チノ「着てきた服は戻ってしまいましたが…」

ココア「シンデレラは綺麗なドレスを着ている。カボチャとネズミとトカゲが残ってるけど、帰る必要はないよね!?」

チノ「なら、シンデレラと王子様が結婚するのは確定のはずです!どうですか!?」

ポーン ステージ1、クリアです



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:39:08.46 ID:Qx8tCR2Co

ココア「やったぁ!」

チノ「次はステージ2ですね!」

ポーン ステージ2に移ります

うさぎ「ステージ1、クリアおめでとう!次はステージ2だね」

チノ「一体、どんなステージなんですか?」

うさぎ「ステージ2の内容は、マッチ売りの少女だ。ココアは主人公の少女役だ」

うさぎ「チノは… そうだね、少女を助けられそうな役を作ろう。喫茶店で成功した大金持ちなんてどうかな?」

チノ「分かりました。それなら助けられそうです」

うさぎ「もちろんクリア条件は、少女を幸せにすることだ。元のお話通りにご臨終、じゃ駄目だからね」

うさぎ「ちなみに、ココアの動きには制限を掛けさせてもらうから気をつけて。それじゃ、頑張ってね!」ドロン

チノ(制限…? それに、元のお話通りじゃ駄目って、さっきもだよね)



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:41:00.36 ID:Qx8tCR2Co

チノ(…ここは、さっき言ってた喫茶店みたい)

チノ「とりあえず、外に出てココアさんを探さなきゃ…」ガチャ

ココア「マッチ、買ってください…」

マヤ?「ごめん、小遣い厳しくてさー」

メグ?「マッチはいらないよ~」

チノ「いた!買います!全部買います!!」

ココア「チノちゃん!全部買ってくれるの!?わーい… あれ?」

チノ「どうかしましたか?」

ココア「全部買う…?あなた、何を企んでいるんですか?」

チノ「え?」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:41:40.08 ID:Qx8tCR2Co

ココア「怪しいです。怪しい人には怖くて売れません」

ココア「…はっ!今のは一体…?」

チノ「これが、制限ですか」

ココア「こんな冷たい反応をチノちゃんに返しちゃうなんて。なんて恐ろしい制限なの!?」

チノ「まあ、一本でも売れれば少女は家に帰れるわけですし、気にしないでおきましょう。という訳で一本ください」

ココア「ありがとうございます!」

チノ「これでクリアですね?」

シーン

チノ「あれ、クリアじゃない?」

ココア「どうして?」



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:42:58.12 ID:Qx8tCR2Co

チノ「一本でも売れれば、父親のいる家へ帰れるはず… まさか」

チノ「家に帰っただけだと、次の日にはまた父親にマッチを売りに行かされる… つまり幸せにはなれない?」

ココア「私のお父さんは優しいからそんなことしないよ!」

チノ「ですが、マッチ売りの少女の父親は優しくないのでしょう」

ココア「じゃあどうするの?」

チノ「流石に、全部マッチが売れれば優しくしてくれるんじゃないでしょうか」

ココア「でも売ろうとしても制限があるよね…」

チノ「じゃ、じゃあ、お嬢さん、うちで働きませんか?辛い思いはさせません」

ココア「なるほど!それなら幸せになれそ…」

ココア「そんな甘い話をして、私を誘拐するつもりですね!?」



20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:43:36.68 ID:Qx8tCR2Co

チノ「そ、そういう訳では…」

ココア「そんな甘い話があるわけないんです!」

ココア「…はっ!そんな、これでも駄目だなんて!」

チノ(流石に変だ。正解がまるで見つからない… ひょっとして)

チノ「うさぎさん!見てますよね?教えてください!このステージ、本当にクリア可能なんですか!?」

ココア「え?」

チノ「さっきのステージも、正攻法ではクリアできませんでしたよね!」

チノ「このステージだって、正解が用意されているようには見えません!」

うさぎ「…おかしいなぁ」

チノ「何がです?」

うさぎ「クリア可能なんて一言も言ってないはずだよ?」



21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:45:00.60 ID:Qx8tCR2Co

チノ「やはりそういうことですか!」

うさぎ「三つのステージをクリアすれば出られる。だけど、私からすれば出られると不味いんだ」

うさぎ「君たちには、私の生贄になってもらうんだから!」

ココア「そんな!」

うさぎ「だから、このステージはクリアできないように作られている」

うさぎ「さっきのステージだって、クリア出来ないことを前提に作ったはずなんだけどね」

チノ「ふざけたこと言ってないで、ここから出してください!」

うさぎ「さっきの話を聞いていたかい?それは出来ない… と言いたいところだけど、特別にその願いを聞いてあげよう」

ココア「本当!?」

うさぎ「ただし、出られるのはチノ、君だけだ」



22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:45:46.11 ID:Qx8tCR2Co

チノ「なっ…!」

うさぎ「本当は二人とも生贄にしたいんだけど… さっきみたいに想定外の方法でクリアしてくる可能性もある」

うさぎ「その可能性を潰したいってわけさ」

チノ「じゃあ、私が生贄になります!」

うさぎ「それはダメだ。今の君には制限が掛かっていない」

うさぎ「制限の掛かっているココアのほうが、クリアしてくる可能性は低いだろう?」

チノ「そんな…」

うさぎ「悪くない条件だと思わないかい?君は助かり、私は生贄を得る。どちらも損はしない」

うさぎ「さあ、どうする?」

チノ「そんなこと出来るわけが!」

ココア「良いよ」



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:46:14.74 ID:Qx8tCR2Co

チノ「え?」

ココア「私が生贄になって、チノちゃんは助かる。それで良いよ!」

チノ「何を言ってるんですか!それじゃココアさんが!」

ココア「でも、このままだと二人とも助からないよね!?だったら、チノちゃんだけでも助けたい!」

ココア「だって私はお姉ちゃんだよ?妹を助けてこそお姉ちゃんだよ!」

チノ「ココアさん…」

うさぎ「…決まったね」

チノ「いや、決まってませんが」

うさぎ「え?」

ココア「え?」

チノ「え?」



24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:47:39.42 ID:Qx8tCR2Co

チノ「…なんで今ので決まったと思ったんですか?」

ココア「さっきの『ココアさん…』って納得していったんじゃなかったの!?」

チノ「ちょっと感動してただけです。とりあえず、さっきのココアさんの意見に反論します」

チノ「確かに、姉は妹を助けるべきなのかもしれません」

チノ「でも、私はココアさんを犠牲に、生贄になんてしたくありません」

チノ「ココアさんは、私にとって大切な友達で、家族で… 多分お姉ちゃんです」

チノ「お姉ちゃんには、私の前を歩いて欲しい。私の側で助けて欲しい。いなくなって欲しくない」

チノ「それが、私の望むお姉ちゃんなんです」

チノ「だから、私はココアさんを見捨てたりはしない!生贄にだってさせない!」

ココア「チノちゃん…!」



25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:48:21.20 ID:Qx8tCR2Co

うさぎ「なら、せいぜい足掻いて見ることだね!」ドロン

ココア「あ、行っちゃったね」

チノ「放っておきましょう。とりあえず、ココアさんは焦り過ぎです」

チノ「そもそも、あのうさぎの言っているように、想定外の答えでクリアすることは可能なんですよ?」

チノ「なら、二人で脱出することも十分可能ですよね」

ココア「でもどうやって?少女を幸せにする方法なんて、私には浮かばないよ!」

チノ「そうですね… なら、無理矢理幸せにします」

ココア「無理矢理…?」

チノ「とりあえず… 私は少し買い物に行ってきます。寒いから、さっき買ったマッチでも…」



26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:49:03.16 ID:Qx8tCR2Co

ココア「買い物?」

チノ「はい、買い物です」スタスタ

ココア「い、いってらっしゃい」

チノ「行って来ます」ポイッ

ココア「へ?」

ボウッ!

ココア「うわぁ!?カゴの中のマッチが!?」ブンッ

ココア「熱かった… チノちゃん、カゴに燃えたマッチを入れるなんて酷いよ!」

チノ「わー、なんてことをしてくれたんだー」

ココア「え?」

チノ「君が燃えたマッチを喫茶店の方へ投げたせいで、大火事じゃないかー」



27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:49:51.54 ID:Qx8tCR2Co

ココア「えっ」

チノ「これじゃあ買い物どころじゃないなー。貴様、弁償しろー」

ココア「チノちゃんのせいだよね!?」

チノ「なんのことかわからないなー」

ココア「そんなぁ!?」

チノ「…と、言うわけで、喫茶店を建て直した後に、うちで住み込みで働いて返してもらいます」

ココア「そんなの…」

チノ「拒否権はありません。でも安心してください。毎日三食お菓子と昼寝付き、定休日もありますよ」

ココア「あっ」



28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:50:46.75 ID:Qx8tCR2Co

チノ「もちろん、父親に毎日マッチを売りに行かされることもありません」

チノ「他の従業員だって優しい人ばかりですよ。多分リゼさんもいます」

ココア「…逃げる!」

チノ「逃げる体力なんて残ってるんですか?」

ココア「…残ってません」

チノ「これで少女は大金持ちのもとで暮らせます。幸せになれますよね?」

ポーン ステージ2、クリアです

ココア「チノちゃん、無理矢理ってレベルじゃないよ!」

チノ「クリアできたので問題ありません」



29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:51:41.62 ID:Qx8tCR2Co

ポーン ステージ3に移動します

うさぎ「まさかこれもクリアするなんて…」

チノ「不可能なんてありません」

うさぎ「くそっ、だが次で終わりだ。ステージ3は白雪姫」

うさぎ「スタートは白雪姫が毒リンゴを食べさせられる前!チノは白雪姫で、ココアは老婆に化けた女王だ!」

うさぎ「今回は制限を掛けられないが、周りの小人に邪魔されるだろう!そのまま王子が来るのを待っても時間切れだ!」

うさぎ「さあ、せいぜい苦しむが良い!」ドロン

ココア「無茶苦茶だよー!」

チノ「それでもクリアしてみせます!」



30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:53:40.92 ID:Qx8tCR2Co

ココア「毒リンゴ売りに来たけど買わないでー!」

チノ「あのリンゴは買いません!」

マヤ?「毒リンゴかどうかなんて、食べてみないとわからないって!」

メグ?「白雪姫、あのリンゴを買おうよ~。きっと美味しいよ~」

リゼ?「私が毒味してやる!…半分食べたが問題ないな!」

シャロ?「最近生活が苦しくて… 私もリンゴ、食べたいな…」

千夜?「あのリンゴを食べれば、何かメニューの名前が思いつくかも!」

青山さん?「私も、小説のアイデアが浮かぶかもしれません」

真手?「このリンゴで先生がやる気を出せば、締め切りに間に合うはず!」

チノ「味方がいない!というか何でこの場面に小人がいるんですか!?」

ココア「誰か止めてよぉ!」



31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:54:26.34 ID:Qx8tCR2Co

リゼ?「よし、七人でお金を出し合おう!」

青山さん?「いえ、私が払います」

真手?「私も払います」

ココア「あ、勝手にお金とリンゴを交換しちゃダメだよー!」

シャロ?「真っ先に食べたいけど我慢我慢…」

千夜?「我慢は体に毒よ?」

チノ「毒なのはこのリンゴですから!」

マヤ?「ほら、白雪姫がまず食べろって!」

メグ?「遠慮しなくて良いんだよ~?」

チノ「遠慮してな… モガッ」バタッ

七人「白雪姫ー!!」

ココア「だから言ったのにー!」



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:55:01.49 ID:Qx8tCR2Co

ココア「どうしよう?王子様がくるのはまだまだ先… そうだ!」

ココア「チノちゃん、りんごを吐いて!」バンバン

リゼ?「白雪姫に」

マヤ?「何をするんだー!」

ココア「きゃっ!」

青山さん?「小説を書いてる場合じゃありません!」

真手?「青山先生の仕事を止めるなんて許しません!」

千夜?「白雪姫の敵は取るわ!」

メグ?「取るよ~」

シャロ?「いや、これ悪いの私たちじゃないの…?」



33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:56:31.37 ID:Qx8tCR2Co

ココア「そんな… チノちゃんを助けることは出来ないの?」

ココア「やっぱりあの時、チノちゃんだけ出してあげれば…」

チノ『お姉ちゃんには、私の前を歩いて欲しい』

ココア「そうだ、私が諦めちゃダメだ。チノちゃんは諦めなかったのに、私が諦めたら、前を歩くことなんて出来ないよね」

チノ『私の側で助けて欲しい』

ココア「チノちゃんは私を助けてくれた。なら、私も助けられる」

チノ『いなくなって欲しくない』

ココア「私も、チノちゃんにいなくなって欲しくない」

チノ『それが、私の望むお姉ちゃんなんです』

ココア「私が、チノちゃんの望むお姉ちゃんになるんだよ!」



34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:58:09.40 ID:Qx8tCR2Co

ココア(チノちゃんを助けるためには、毒リンゴをチノちゃんから出さなきゃいけない)

ココア(でも、物理的に出そうとすれば、小人に止められる)

ココア(なら、チノちゃんを助ける手段はただ一つ。王子様のキスしかない)

ココア「王子様はいない?…いる!」

ココア「えい!」チュッ



35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:58:49.00 ID:Qx8tCR2Co

ココア「ステージ1で王子様だったのは私だもん!」

ココア「それにきっと、男女の愛じゃなくても、姉妹の愛で目覚めるよね!」

チノ「コホッ… あれ?ココアさん?」

ココア「チノちゃん!」

チノ「…なるほど、ココアさんが私にキスをしてくれたんですね」

チノ「確か、キスをした時に咳をして助かるんでしたっけ。なら、王子様じゃなくてもいいですもんね」

ココア「え、あれって愛で目覚めるんじゃないの?姉妹愛で目覚めたんじゃないの!?」

チノ「…そうかもしれません」

ポーン ステージ3、クリアです

テテテテテッテッテー ステージクリア



36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 00:59:53.05 ID:Qx8tCR2Co

チノ「…はっ!ここは、私の部屋?」

ココア「じゃあ、帰って来たんだね!奇跡の脱出劇だよ!」

チノ「あ、ノートがなくなってますね」

ココア「もう、あのデザインのノートは見たくないよー!」

ココア「あのノート、怪しい人が、なんでも出せるノートって売っていたんだけどね」

ココア「チノちゃんの一番欲しいものって書いても出ないし、おとぎ話の世界に閉じ込められるし!」

チノ「怪しいものに手を出すからです。反省してください」

ココア「はい、反省します…」



37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 01:00:42.94 ID:Qx8tCR2Co


チノ「そういえば、正しいノートには何が書いてあるんですか?」

ココア「あれにはね、チノちゃんの誕生日プレゼントを隠した場所が書いてあるんだー」

チノ「…それって言っても良いんですか?」

ココア「うん。元々、あのノートの謳い文句のように、プレゼントを出せるノートって素敵だなぁと思って用意したんだけど」

ココア「もうあのノートは思い出したくないから。チノちゃんもそうでしょ?」

チノ「いえ、私はそうは思いませんよ?」

ココア「うぇ!?ど、どうして!?」

チノ「どうしてって…」



38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 01:02:06.38 ID:Qx8tCR2Co

チノ(確かに、あのノートで起きた出来事は怖かった)

チノ(でも、最初に書いた、『ココアさんとの思い出』は確かに手に入ったから)

チノ(それに、大切なお姉ちゃんが、私を助けてくれたから)

チノ(ノートのお陰で、私の望むお姉ちゃんが現れたから… なんていうのは恥ずかしい)

チノ(それに、ノートがなくても、きっとココアさんは、私のお姉ちゃんだよね)

ココア「もしかして、チノちゃんはあのノートで好きなものを出せたとか!?」

チノ「…はい。とても、素敵な誕生日プレゼントでした」

~おわり~



39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/12/05(月) 01:03:47.18 ID:Qx8tCR2Co

ここまで読んでくれた人はありがとう
という訳でチノさんハッピーバースデー
一日遅れだけどな!
とりあえずこのノートには無やドニや冷凍銃を書いてはいけません。書いてはいけません



元スレ
ココア「私とチノちゃんの!」チノ「不思議なお伽噺…なのでしょうか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480864902/
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        コメント一覧

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月07日 05:42
          • なんか怖い
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年12月22日 07:02
          • 5 どうしようもないココアさんですが、キスを取得できたので問題ありません。

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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