花丸「マルーダストクルセイダー」
- 2016年10月26日 06:10
- SS、ラブライブ!サンシャイン!!
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花丸「ほぇー!これがスタンドずらぁ?」ペラッ
花丸「都会の人はこんなことできるなんて未来ずら」ペラッ
花丸「善子ちゃんからこの´ジョジョの奇妙な冒険´っていうの借りたけど面白いなぁ」
花丸「特に承太郎のスター・プラチナはかっこいいずら!」
花丸「マルにもこんなスタンドがあったらなぁ……zzz」
花丸「はっ!寝てたずら!」
花丸「どうしよう、善子ちゃんから借りてた本出しっぱなしにしちゃってたよ……」オロオロ
花丸「あれ?片付けられてる……」
花丸(おばあちゃんとかが片付けてくれたのかな?)
花丸「……あっ!時間がないずら!遅刻ー!」
(校門前)
花丸「な、なんとか間に合ったずら……」ゼーハー
ルビィ「あ、花丸ちゃんおはよー……あっ!」ズルッ
花丸「ルビィちゃん!」
花丸(ルビィちゃんがコケそうずら!……マルじゃ間に合わな……)
花丸「!?」
ルビィ「……っと、あれ?コケたと思ったのに……」
花丸「ルビィちゃん、大丈夫?」
ルビィ「花丸ちゃんが助けてくれたんだね、ありがとう!」
花丸「え?いや、オラは何も……」
花丸(今のは……?)
(教室)
花丸「やっとお昼休みずらー!」
ルビィ「じゃあルビィは飲み物買ってくるね。花丸ちゃんも何か飲みたいものある?」
花丸「マルはお茶を持ってきたから大丈夫ずら♪」
ルビィ「分かった、じゃあ行ってくるね」
花丸「さてと、お茶は……」ゴソゴソ
花丸「あれ、無い……?」
花丸「急いでたから忘れちゃったのかなぁ」
グスン
花丸「あれ?机の上にお茶があるずら!」
花丸「でも出した覚えないなぁ」ゴクゴク
善子「私の置いてたお茶が無い……?」
(帰り道)
ルビィ「花丸ちゃん、じゃあねー!」
花丸「じゃあねー、ルビィちゃん!」
花丸(何か今日は変なことがたくさんあったずら)
花丸(まるで誰かがマルの代わりにやってくれたみたいな……)
花丸「え?」
大型トラック「ププーーー!」ゴォォォォォ
花丸「うわぁぁぁぁ!」
???「オラぁ!」ドゴォォォォォ!!
花丸「!?(やっぱり何か……)」
ガシャーーン
花丸「ルビィちゃん!」
ルビィ「だ、大丈夫だった?ルビィもうダメだと思ったよ……でも本当に良かった、トラックが急に車線をはずれてくれて。運転手の人も無事みたいだし」
花丸「う、うん……」
ルビィ「それじゃあ今度こそバイバイ!気をつけて帰ってね?」
花丸「分かったずら……」
花丸(さっきのトラックはどう見ても´何か´が無理矢理に力をかけてトラックを車線から外した……まるでマルを助けたように)
女性「ずいぶんスピリチュアルなこともあるもんやなぁ?」
花丸「え、どちら様ですか?」
女性「ただの観光客よ、それよりあなたの´それ´凄いなぁ」
女性「まあねぇ、これは普通の人には見えないんよ」
花丸「(ルビィちゃんにはやっぱり見えてなかったんだ……)ということはあなたはこれが何なのか知ってるんですか?」
女性「もちろんや。そして、花丸ちゃんもそれは知ってるはずやよ」
花丸「スタンド……ですか?」
女性「うん、正解♪」
女性「そしてこの世界を知ってしまったらもう2度と元の世界には戻れない」
花丸「そ、そんな……」
花丸「プレゼント?」
女性「この中から一枚カードを選んでね」
花丸「(タロットカード……?)それじゃあ、これを」ヒョイッ
女性「命名するわ、花丸ちゃんのスタンドの名前は『スター・プラチナ』!」
女性「この名前をせめてもの餞別として花丸ちゃんにあげるわ」
女性「あなたの旅路に少しでも幸あらんことを」
女性「スタンド使いはひかれ合うから気を付けてね……」
花丸「いっちゃった……」
花丸「あれ?そういえば、マルって名前教えてなかったような……?」
(国木田家)
花丸「えーっと、確か……『スター・プラチナ』!」ズォッ
スター・プラチナ「オラぁ!」
花丸「ほ、本当に出たずら!」
スター・プラチナ「オラぁ!」
花丸「ありがとうずら!」ギュッ
スター・プラチナ「オラぁ!/////」
スター・プラチナ「オラぁ!」
花丸「へへ、ありがとうスター・プラチナ!」
花丸「これからも、よろしくお願いします!」ペコリ
スター・プラチナ「オラァァァァ!!」
(次の日)
~~試験中~~
花丸「……」カリカリ
ポロッ
花丸(あ、消しゴムが……)
スター・プラチナ「オラぁ!」ヒョイッ
花丸(落ちる前に拾ってくれてありがと!)
善子「あれ、無い、無い……」
梨子「どうしたの?よっちゃん」
善子「朝まではつけてたあの黒い羽がないの……あれがないと堕天できないわ……」
花丸「『スター・プラチナ』!」
スター・プラチナ「オラぁ!」スコープ
花丸「見つけたよ、善子ちゃん」
花丸「あの木の枝に引っかかってるよ。また木に登ったずら?」
善子「えー……見えないんだけど」
花丸「実際に行けばわかるずら」
善子「あ、あった……」
花丸「ほらね?」
花丸「マルは昔から視力がいい方ずら♪」
善子「まあいいわ、とりあえず礼を言わなきゃね。ありがとうズラ丸」
花丸「どういたしまして♪」
梨子「……」
千歌「ぐぬぬ……」
花丸「千歌ちゃんどうしたずら?」
千歌「あのね、指にトゲが刺さったみたいなんだけどピンセットでもなかなか取れなくて……」
花丸「おらに任せるずら!」
花丸「はい、取れたよ」
千歌「あれ?本当だ!奇跡だよ!」
花丸「えへへ、ちゃんと取れてよかったずら」
果南「はぁ……どうしよ」
花丸「こんにちはー……どうかしたずら?」
果南「ああ、マルか……あのね、家の倉庫の前にこのでかいトラックがあるせいで中の物が取れなくて困ってるんだよね」
果南「結構急いでるから早くどかしてほしいんだけど、車の持ち主がどっか行ってるんだよね」
花丸「マルが何とかするずら!」
花丸「2人でそっちのスペースに押すずら」
果南「手伝ってくれるのは嬉しいけど、こんなに大きいの無理だよ……」
花丸「『スター・プラチナ』!」
スター・プラチナ「オラぁ!」ズズズズ
花丸「果南ちゃんも手伝って!」
果南「ああ、うん!」
果南「ありがとう、マル!おかげで助かったよ!」
花丸「えへへ、どういたしましてずら」
果南「しっかしマルがあんなに力持ちだったなんて意外だったなぁ」
花丸「果南ちゃんも手伝ってくれたからできたんだよ」
花丸「ありがとうずら!」
果南「じゃあまた明日ねー」
花丸「ばいばいずらー」
(国木田家)
花丸「スター・プラチナのおかげで今日一日みんなにたくさん感謝されたずら!」
花丸「ありがとうね、スター・プラチナ♪」
スター・プラチナ「オラぁ!」
花丸「ふふっ」ニコニコ
スター・プラチナ「/////」
スター・プラチナ「オラぁ!」
花丸(今日は本当にいい日だったなぁ……それにしても、あの女の人が言ってたスタンド使いはひかれ合うって一体何だったんだろ……?)
花丸(ま、考えても仕方ないずら。それより明日はルビィちゃんにももっと喜んでほしいな♪)
(次の日)
ルビィ「花丸ちゃん、部室行こ!」
花丸「あ、ごめんね。ちょっと図書室に用事があるから遅れるずら」
ルビィ「そうなんだ……それじゃあ先に行ってるね」
花丸「うん、終わったらすぐ行くずらー!」
────────
花丸「やっと終わったずら……」
花丸(ルビィちゃんも待ってるから急がないと……)
花丸「こんにちはー」ガラッ
千歌「お、ようやく来たね花丸ちゃん」
花丸「あれ、ルビィちゃんはどこずら?」
千歌「一緒じゃないの?部室にはまだ来てないけど……」
花丸「そういえば梨子ちゃんもいないけどどうしたの?」
千歌「そうだ、忘れてた!なんか梨子ちゃんがこれ花丸ちゃんにって」
花丸「手紙……?」ペラッ
花丸「……嫌な予感がするずら」
花丸「ちょっと屋上いってくるずらー!」ダダダダダダ
千歌「え?練習始まっちゃうよー!」
千歌「行っちゃった……」
────────
(屋上)
花丸「着いた……」ハァハァ
梨子「待ってたよ、花丸ちゃん」
花丸「……用事って何ずら?」
梨子「聞きたいことが違うんじゃない?」
梨子「ふふっ、ここにいるわ」
ルビィ「……」
花丸「ルビィちゃん!」
梨子「安心して、気絶してるだけよ」
梨子「貴女を手に入れるためよ、花丸ちゃん」
花丸「手に入れる……?」
梨子「実は私もね、花丸ちゃんの´それ´が見えてるの」
花丸「ッ!……ということは梨子ちゃんもスタンド使いずら?」
梨子「ならそう、私もスタンド使いなのよ」
梨子「そして私の力は……」
ルビィ「うん……?」ムクッ
花丸「ルビィちゃん!」
???「ドラアッ!」
ルビィ「ガハッ!」
花丸「な、なにしてるずら!!」
梨子「安心して、私のスタンドは壊れたものを直すことが出来るの。キズ一つ残さないわ」
梨子「でもね……」
ルビィ「はぁっ……はぁっ……」
花丸(本当に傷がなくなってる……じゃあなんであんなことを……)
ルビィ「梨子ちゃん……?」ハァハァ
梨子「ふふっ、よしよし」
花丸「えっ、ルビィちゃん……?」
ルビィ「梨子ちゃーん。ルビィ、ルビィね……?」
花丸「だ、ダメーー!!」
ルビィ「……ハッ!どうしてルビィが梨子ちゃんに抱きついてるの!?」バッ
梨子「ごめんね、また眠っててもらうわ」トンッ
ルビィ「うっ……」バタン
花丸「さっきのは一体……?」
梨子「これが私の能力よ。腕や足なら元通りに治すけど頭だけは違うの。ちょっとだけ私の都合のいいようになっちゃうのよね……フフッ」
花丸「都合のいい……?」
梨子「その上、5秒だけなら私の虜になる……素晴らしい能力でしょ?」
花丸「なんてクレイジーな能力ずら……名前をつけるとしたら『クレイジー・レズ・デラックス』ってとこずら……」
梨子「いい名前ね、気に入ったわ。狂ってなきゃ世界を支配なんてできないものね」クスッ
※クレイジー・ダイヤモンド+ラブ・デラックスみたいなのをイメージして下さい
梨子「私の虜に出来る時間も少しずつ延びて今や5秒……そして´本当に´私の手で私のものにするのに3分もあれば十分」
梨子「少しずつ時間を延ばしていって全てが上手くいくはずだったわ……花丸ちゃんがその力を身につけるまでは」
花丸「……そのためにルビィちゃんを巻き込んだずら?」
梨子「ふふっ、そうよ?」
花丸「許せないずら……」ザッザッ
花丸「近づかなきゃルビィちゃんを助けられないずら」ザッザッ
梨子「いいわ、なら存分に近づきなさい」フフ
花丸「ズラぁ!」
スター・プラチナ「オラァ!」ビュッ
梨子「フッ!」
クレイジー・レズ・デラックス「ドラァ!」ドッ
花丸「くっ!……」
梨子「あ、ごめっ……コホン、ふふっ♪花丸ちゃんのスタンドはその程度なの?」
スター・プラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁ!」
梨子「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!」
CRD(クレイジー・レズ・デラックス)「ドラララララララララララララララララララララぁ!」
ドドドドドドドドドドドドドドド
梨子「その程度?」ガッ!
花丸「ッしまった!」
梨子「ボディから頭にかけてガラ空きになったわ!貰ったぁ!」
花丸「ッ!」
ドゴォ!
花丸「……」パァァァァァ
梨子「ふふっ、レズにさえしてしまえば私の勝ちね。さて、5秒で何をしようかしら……」
花丸「ズラぁ!」
スター・プラチナ「オラぁ!」
梨子「ぐふぅ!?」ゴッ
梨子「な、何で私の虜になってないの……?5秒たってないというのに。それにレズにだってなって……ハッ!」
梨子(私の能力が効かない女の子なんていやしなかった。誰しもこの能力の前では無力だったわ)
梨子(それでも、もし私の能力が効かない……私の虜にならない女の子がいるとしたら)
梨子「花丸ちゃん、私どこかで貴方を見くびってたのかもしれないわ」ヨロッ……
梨子「もう手加減などしない、全力で貴方を私のものにしてみせる!」
花丸「おらだって負けるわけにはいかないずら!」
スター・プラチナ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラぁ!」
梨子「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!」
CRD「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァ!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
花丸「そうだっ!」
梨子「何か逆転できる方法でも見つけた?」フフッ
花丸「……」
花丸「や~ら~れ~た~」ドサッ
花丸「……」
梨子「返事がない……急いで手当しないと!……ッ!」
梨子(花丸ちゃんはとっても小さいのにそれ故に存在感のある大きなお山……世界遺産に指定されるのも頷ける絶景ね……)ゴクリ
梨子(い、いいえ。何してるの、桜内梨子。あなたは女の子を尊重した上で女の子を我がものにする人だった筈)
梨子(現にルビィちゃんにも手は出してなかったしね)フンス
梨子(……でも、ちょっとだけならいいよね……?)ソーッ
花丸「ズラぁ!」
スター・プラチナ「オラぁ!」
梨子「ほげぇ!」ドゴォ!
梨子「な、何で……?」
花丸「梨子ちゃんならきっと気絶してるマルに対して心配するフリをしながら手を出すと思ってたずら」
梨子「そんな……私は本当に心配して……」
花丸「でも結局手を出そうとしたずら」
梨子「ぐっ!」グサッ
梨子「まっ、待って!話があるの!」
花丸「話?」
梨子「貴方のスタンドは出現してまだ数日でしょ?それなのにそのパワー……間違いなくこれからもっともっと強くなるわ」
梨子「そんな花丸ちゃんと私が組めば世界を思うがままに出来るはず」
梨子「ルビィちゃんだって手に入るわよ?」
花丸「……っ」
梨子「気づいてないと思った?花丸ちゃんに意中の女の子がいるとしたらそれはルビィちゃんだもんね」
梨子「私とともに来ればルビィちゃんをあげるわ。さぁ、花丸ちゃん!」
花丸「マルはずっとルビィちゃんのことが好きだったずら……」
梨子「そうよね?私と来ればすぐに手に入るわ!(さあ、どう出る?)」
梨子「そう……」
梨子「私はね、本気で全ての女の子を私のものにしようとしている」
CRD「ドラァ!」ゴォッ
花丸「ズラぁ!」
スター・プラチナ「オラぁ!」ゴォッ
ドゴォ!
花丸「ずらぁぁぁぁぁ!」
梨子「ばっ馬鹿な……」
梨子「こ、この梨子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ドゴォォォォォォォ
梨子「……」ピクピク
花丸「『梨子ちゃんはマルを怒らせた』」
花丸「たったそれだけずら」
ルビィ「うーん……」
花丸「ルビィちゃん、大丈夫!?」
ルビィ「あれ、ルビィどうしてここで寝てたの?」
花丸「ルビィちゃんったら練習に行く前に倒れちゃったんだよ。最近ちゃんと寝てた?」
花丸「大丈夫なら良かったずら♪(良かった……梨子ちゃんの能力の痕跡も見えないし本当に元通りずら……)」ホッ
花丸(これが元の世界に戻れないということだったんだ……)
花丸「手伝ってくれる?スター・プラチナ」
スター・プラチナ「オラぁ!」
花丸「ありがとね」フフッ
花丸「わかったずらー!」
花丸(いつかこの想いをルビィちゃんに伝えるまで一緒にいてね、スター・プラチナ♪)
スター・プラチナ「オラぁぁぁぁぁぁ!」
おわり
元スレ
花丸「マルーダストクルセイダー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477402241/
花丸「マルーダストクルセイダー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477402241/
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あと「悪魔ー、サンシャイン!」というのも誰か書いてくれないかな