ちひろ「老Pさんと」
ちひろ「この事務所。気づいたら、物が増えているんですよね。ちょっと整理しましょう」
ちひろ「李衣菜ちゃんのヘッドフォンセットですね。やっぱり高いと違うのかしら。今度、借りてみましょうかね?」
ちひろ「アイスクリームメーカーですね。そういえば、突然ありましたが、かな子ちゃんかライラちゃんのでしょうか」
老P「あぁ、それ私のだ」
ちひろ「え、これ。プロデューサーさんのものですか」
老P「いや、ちびっ子達が喜ぶと思ってな。邪魔なら持って帰るよ」
ちひろ「いえいえ。まだ、ライラちゃんとか使ってるみたいですし、大丈夫ですよ」
ちひろ「WiiU…。そういえば、これも突然ありましたが、どなたのなんでしょう」
ちひろ「この、WiiUがどなたのかわかりますか?」
老P「それも、私のだ」
ちひろ「えっ?」
老P「杏と紗南が話をしていたし、皆が遊ぶかなと思って買ってきた」
ちひろ「これは、ホームベーカリー?こんなのありましたっけ?」
老P「昨日、みちるが、事務所でパンが焼けたら素敵ですねー。あははーとか言ってたから買ってきた」
ちひろ「……プロデューサーさんはアイドルに甘すぎます……」
老P「孫みたいなもんだからなぁ……」
杏「老Pプロデューサーってホモ?」
老P「いや、普通に違うが。どうしてそう思う」
杏「いや、だってさ。ホモとしか思えないんだよ」
杏「アイドルの皆からあれだけ好意持たれても、なびかないし」
老P「プロデューサーがアイドルと付き合うわけにいかんだろう」
老P「それに、私は老人だぞ?付き合うにしても、もっと良い相手がいるさ」
杏「ん~、そうかなぁ。老Pさんより良い相手って難しい気がするけど」
老P「まぁ、そう思ったのはそれだけじゃなくてさ」
杏「プロデューサー。未央さんに抱きつかれても、反応ないよね」
杏「普通、何かしら反応するもんじゃないの?」
老P「あぁ、杏は勘違いしておるよ」
老P「年が離れてるから、私にとってアイドルの皆は孫のようなものだ」
老P「故に、抱きつかれ様が、孫がじゃれついてきたようにしか思えんのよ」
杏「孫……孫かぁ」
杏「おじーちゃん。あんずにお小遣いちょーだい?」
老P「ははは。いくら欲しいんだ」
ちひろ「プロデューサーさんは甘やかしすぎです…………」
響子「プロデューサー。私、お嫁さんに向いてると思いませんか?」
老P「きっと、響子なら、同年代の良い相手が見つかるだろう」
留美「Pさん。ここにハンコを押してくれないかしら」
老P「留美。君はまだ若い。こんな老いぼれより、もっと良い人を見つけなさい」
ありす「老Pさん、待てますか。いいから待てるか答えてください」
老P「多分、寿命が待てんだろうよ」
小梅「プ、プロデューサーさん……あの子が死んだら結婚して欲しいって……」
老P「…………友達からで頼む」
老P「杏、仕事だ。行くぞ」
杏「えー、プロデューサー。ダラダラしようよ。働きすぎだよ?もう、若くないんだしさ」
老P「私が生きている間に、皆をトップアイドルにする。杏の言う通り、若くないし、時間ももうないだろう」
老P「全員がトップアイドルで輝いている姿。それを死ぬ前に見たいんだよ」
杏「何それ。まるで、皆がトップアイドルになったら、死んじゃうみたいじゃん」
老P「はっはっは。それも、悪くはない」
老P「まぁ、やりがいのなくなった老人がボケて、そのままポックリ逝くことも珍しくはないさ」
杏「ん~………それじゃ、トップアイドルになるのは皆に譲るよ。杏はプロデューサーに長生きして欲しいからね。トップアイドルにはならないよ」
杏「だから、ダラダラしよ?ね?」
老P「嬉しいことを言ってくれる。ただ、それはそれ。これはこれ。仕事の時間だ」
杏「プロデューサーの鬼?」
茜「老Pプロデューサー!!!!行きますよ!!!!トラーーーーーーーイッ!!!!!」
老P「おっ、今日も元気でいいタックルだ」
茜「はい!今日も私は全身全霊、全力全身ですっ!!!!」
杏「茜の全力タックルを平然と受けているんなら、まだまだ長生きするんじゃないかな」
老Pと怪我1
杏「そういや、プロデューサーって寿命が?とか言う割に、他人に仕事を引き継ぎする気ないよね。」
老P「当たり前だろう。デビューから自分と共に歩んだアイドルを他人に任せられるか。」
杏「お父さんか。」
杏「でもさ、実際問題、腰やらかしたりしたら、どうするの?働けないよ?事務所に来れないよ。」
杏「もう、若くないんだしさ。プロデューサーはもっと休むべきなんだよ。」
老P「健康には十分に気をつけておるよ。逆に働かん方が体に悪い。」
老P「それに」
杏「それに?」
老P「体悪くしても、晶葉、志希、清良のいる事務所のが良くなりそうだろう。」
杏「確かに。」
晶葉「助手よ。医者はいないんだから、素直に入院しとけ。」
杏「じゃぁ、突然、交通事故で亡くなりましたー。とかいう場合は?」
老P「小梅、こずえ、芳乃辺りなら見えそうだからなぁ。最善ではないとはいえ、そこから引き継ぎを始めるさ」
老P「それに、晶葉が、プロデューサーを見えるようにしたぞ、とか言いそうだろう」
杏「確かに」
晶葉「いや、私はそもそも幽霊を信じていないのだが」
杏「確か、315プロに元医者のアイドルがいたよね」
老P「引き抜くか……」
晶葉「問題になりかねんから、やめろ。真剣に考えるんじゃない」
老P「ロン。三暗刻」
比奈「いやぁ。本当に凄いっス。メンツ合わせに入ってるアタシはまだしも、レナさんや早苗さんにも圧勝じゃないっスか」
老P「年季が違う。こちとら麻雀なんて、半世紀以上打っとるよ」
早苗「へぇ?。雀荘とかで賭けてたのかしら」
老P「そうさなぁ。初めて、雀荘で賭け麻雀を行ったあれは、中学生の時か」
早苗「はい、タイホ」
老P「もう、時効だ。あれは、大雨の夜だった。雨宿り先に雀荘に入ってな。そこで、負けそうになっていたおっさんの代打ちとして、ヤクザ相手に代打ちしたのが始まりだったよ」
レナ「老Pさん。結構危険な橋渡ってるのね」
比奈「嘘っスよね。というか、アカギ知ってるんスか」
奈緒「老Pさんって、なんでも知ってるよなー」
老P「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」
奈緒「ほら、それだよ。皆の趣味の話についていけるだろ?アニメとか見そうにないのに物語シリーズ知ってるし」
奈緒「知識だけじゃなくて、この前は葵に料理を教えてたし、茜のランニングにもついていけてるしさ」
比奈「まぁ、プロデューサーはメアリー・スーみたいな存在でスから」
奈緒「メアリー・スー?」
比奈「正確には違いまスけど、ようは、創作上のパーフェクト人間っス。最近だと、俺ツエー的な感じでスかね。」
老P「メアリー・スーは言いすぎだろう。プロデューサーとして、色々してたら、色々できるようになっただけだ。」
老P「それに、私にもできんことや知らんことはある。」
奈緒「へぇ、気になるな。」
老P「ピーマンが食べれない」
奈緒「子供か。」
老P「ノノと目が合わせれたことが1度しかない。」
比奈「1度は合わせれたっスか!?」
老P「後、安倍さんの正体がわからない。ウサミン星0.5光年先にあるのは掴んだんだが。」
奈緒「待って!嘘だよな!?リアルウサミン星は千葉にあるんだよな!?」
老P「安部さん。次の仕事の資料です。本番までに、目を通しておいてください」
菜々「わかりました」
老P「ちひろ。志乃と礼子を現場に送ってきて、その後、幸子を迎えに行ってくる」
ちひろ「わかりました。気をつけてくださいね」
菜々「……」
老P「こら、志乃。仕事前に、お酒を飲むんじゃない」
志乃「あら、大丈夫よ。どうせ、仕事で飲むのだから」
菜々「………」
- - -
菜々「なんで、プロデューサーさんは菜々にだけ敬語なんですか!菜々は17歳ですよ!敬語はやめてくださいって言ってるじゃないですか!」
老P「いや、すまん。昔の癖が抜けてなくてなぁ」
ちひろ「あら?プロデューサーさん。昔、菜々ちゃんと何かあったんですか?」
老P「いや、安部さんとあったというか、なんというか」
菜々「ほら、また安部さんって!」
老P「いや、ほんと、すまん」
ちひろ「で、なんで、菜々ちゃんには敬語なんですか?」
老P「あれは、20代の頃だから、40年近く前の話なんだがな。」
- - -
40年近く前
若P「僕も、とうとう担当アイドルを持つことになるのか」
若P「先輩曰く、どんな人かは当日会うまで秘密とか言ってたけど、どんな人なんだろう」
若P「とりあえず、この部屋に来るんだよね」
?「失礼します」コンコン
若P「どうぞ、お入りください」
?「歌って踊れる声優アイドル目指して、ハハはウサミン星からやってきたんですよぉっ! キャハっ!夢と希望を両耳に、ファンのために全力で頑張るから、応援よろしくねーっ!さぁ、いっしょにーっ!ブイッ♪」
若P「 えっ?」
- - -
老P「と、昔の担当アイドルとそっくりでなぁ。まぁ、菜々の祖母だったらしいんだが。」
ちひろ「それは、また。そんなに似ているんですか?」
老P「はじめ菜々を見た時、タイムスリップをしたかと思ってなぁ。思わず、一緒に面接を受けていた常務に、今何年だ!?と聞いてしまったよ。キャラに関しては祖母から聞いていたらしいが、見た目もそっくりでなぁ」
菜々「えっ、聞いたわけじゃ……違いますよ!プロデューサー、菜々はキャラじゃなくて、れっきとしたウサミン星人なんです!」
老P「あぁ、すまんすまん。」
ちひろ「結局、安部葉々さんでしたっけ?その人はどうなったんですか?」
老P「私の力不足で、志半ばで引退してしまったよ。私にとっては苦い思い出だ」
菜々「別にあれはプロデューサーのせいじゃないんですけどね」
老P「ん?」
菜々「って、おばあちゃんが言ってました!はい!プロデューサーさんには感謝してると!」
老P「そうか。そう言ってくれるだけで救われるよ」
ちひろ「あ、菜々ちゃん。そろそろ、現場に向かう時間ですよ」
菜々「はい。ちひろさん、プロデューサー。菜々、頑張ってきまーす」
老P「本当に、そっくりだよ、菜々は祖母と。それにしても………安部さんかなり時代を先取りしていたな」
メモ帳にあった、いつ書いたかわからないものを、供養ついでに書き込まさせていただきました。
老Pものを、また書くかはわかりません。というか、今、書けるのかわかりません。
が、個人的には奈緒と組ませたいので、書き込むとしたら、奈緒「老Pさんと」とかそういうタイトルになるんじゃないでしょうか
元スレ
ちひろ「老Pさんと」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474988183/
ちひろ「老Pさんと」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474988183/
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- 上条「俺とお前は血の繋がった兄妹なんだからさ」
- モバP「最近、文香と距離を感じてまして……」
コメント一覧 (36)
-
- 2016年09月28日 00:45
- 1
-
- 2016年09月28日 00:47
- おじいちゃんと孫みたいな関係のSSやるならアイドルにモテちゃダメだろう
-
- 2016年09月28日 00:51
- ※2
それな
-
- 2016年09月28日 00:54
- ザリガニPの人?
-
- 2016年09月28日 01:04
- 寿命が待てないでワロタ
-
- 2016年09月28日 01:07
- ※2
見た目老人に見えなくて(30後半程度)アイドル→Pは恋愛感情
中身は最低60年以上は生きてるのでP→アイドルは家族の情ってのは本気で書くなら案外面白い題材だと思うよ
-
- 2016年09月28日 01:10
- おっちゃんP、ゾンビPに並ぶシリーズになること期待
-
- 2016年09月28日 01:21
- 折角爺にして良い感じなのにモテる設定で台無しで残念や
-
- 2016年09月28日 01:21
- 既に爺Pシリーズあるやん
さくらと仲良しのやつ
-
- 2016年09月28日 01:22
- やりたい事は解ったし目指したものもなんとなく解ったけど老人感が全く無いのが残念
中身は若々しいアクティブじいちゃんだったにせよせめて喋り方や挙動がゆったりしていればそれっぽかったと思う
-
- 2016年09月28日 01:26
- なぜだか中年Pを思い出した。
あの人もうss書いて無いのかなぁ。
-
- 2016年09月28日 01:32
- ええと27で確定とかいってたしこの時間軸では67か菜々さん
-
- 2016年09月28日 01:34
- アベババは酷くね???
-
- 2016年09月28日 01:40
- モバP「孫だよ孫」
ユッコ「孫ですか」
さくら「おなべのじかん」
モバP「本日のおやつ争奪戦」
モバP「漬けたイクラが減っている」
これの二番煎じだな
-
- 2016年09月28日 01:52
- 前に全く同じあとがきのSSあったけど内容が思い出せん
-
- 2016年09月28日 02:54
- 久しぶりにまろいさくらちゃんと爺Pが見れると思ったのに……
-
- 2016年09月28日 03:03
- 惜しいというかもったいないというか・・・
-
- 2016年09月28日 07:06
- モテモテ設定はいらなかったな
-
- 2016年09月28日 07:50
- こんなジジイになりたい
-
- 2016年09月28日 08:03
- 戦前アイドルアベナナ
-
- 2016年09月28日 09:41
- ※13
お前が一番酷い刺し方してるからなwww
-
- 2016年09月28日 10:47
- 安部菜々さんじゅうななさいはミソペサメノスを掛けられているのかな?と思った時も有った。
-
- 2016年09月28日 11:54
- 若Pという表現が何故かじわじわきた
-
- 2016年09月28日 12:12
- なんか意外とあっさり終わってしまったな……
もうちょっと長くてもよかったと思うのだが……
-
- 2016年09月28日 12:16
- 寿命を気にしてる辺り少なくとも還暦は迎えているのだろう
もう立つもんも立たないよなぁその歳だと
-
- 2016年09月28日 12:59
- 爺っぽさだとやっぱさくらのやつがすごく感じる。なんつうか爺特有の狡猾さが足らない
-
- 2016年09月28日 14:44
- ああなんだ、さくらの爺Pの作者とは違うのか
-
- 2016年09月28日 14:49
- 千葉をウサミン星っていうのやめろぉ!!(千葉県民)
小梅ちゃんのあの子のプロポーズが斬新過ぎる(笑)冥婚かっw
-
- 2016年09月28日 15:01
- これはこれで良いものだ
-
- 2016年09月28日 15:34
- あ、今まであったのとは違う人なの?
-
- 2016年09月28日 16:50
- モテ設定はいらんな
視点を変えてみろよ、お前はお婆ちゃんPに恋心を抱けるのかっていう
-
- 2016年09月28日 18:20
- 世の中にはジジ専ババ専というものがあってだな…超マイノリティだけど。
ジジ専ばかりのアイドル事務所とか嫌だな。
-
- 2016年09月28日 18:39
- なんで誰もアナベベに疑問を抱かない……?
-
- 2016年09月28日 19:40
- ※31
見た目が若ければ問題無い!
つーか、アイマスss界隈じゃその質問通じないだろ。貴音から始まり、ウサミン、よしのん、茄子さん、ちひろとssで100歳以上の設定にされてるキャラが何人居ると思ってるんだ。
-
- 2016年09月28日 20:44
- タイトルでちょっと惹かれたがやってる事がいつもの俺ツエーって…ないわー
-
- 2016年09月29日 01:47
- 杏の未央さん、が気になったのは俺だけか