籾岡「あれ~結城じゃんこんなとこで珍しい。1人?」
籾岡「へぇ~勉強してんだぁ。この前も補講だったもんね。あたしと一緒で」ニッ
リト「もう補講は卒業したいんだよ!見てろ!今度はおまえと違って補講受けない!」
籾岡「無理無理~♪」ニヤニヤ
リト「おまえも少しは努力しなよ…」
籾岡「あはは~まぁ気が向いたら~?」
リト「相変わらずだなぁ」ハハッ
籾岡「そりゃもちろん参考書」
リト「はいはい本当は?」
籾岡「あはは。折角夏休みだから未央とどっか行こうと思って雑誌見ながらプラン練ってたとこ」
リト「ああ海とか山とか?」
籾岡「そうだね~ベタにそんなとこかな~」
リト「本当に行きたいとこ?」
籾岡「お化け屋敷」
リト「え?」
籾岡「お・ば・け・や・し・き♪」
籾岡「最近ホラー映画見たらちょっとハマっちゃってさぁ」アハハ
リト「…お化けなんて珍しくなくないか?」
籾岡「?」
リト「いやいやいや…」
籾岡「???」
リト「お静ちゃん」
籾岡「あっあの子幽霊なんだっけ」
リト「おまえな~」
籾岡「あはは~お静ちゃんすっかり馴染んじゃって幽霊なの忘れてたよ。全然怖くないし」
リト「まぁ確かにな」ハハハッ
籾岡「でもさー案外未央怖いのとかダメでさぁ~一緒に行ってくれる人が…あっ…」
籾岡「…ねぇ結城ぃ?」
リト「…嫌だ」
籾岡「まだ何も言ってないんだけど」
籾岡「ねぇ結城一緒に」
リト「嫌だ!」
籾岡「なんでよ~!あ~怖いんだ~?」クスクス
籾岡「夏休みじゅう引きこもって勉強してるの~?そんな訳ないよね~?」
リト「…1人で行けばいいだろ!」
籾岡「えー女の子ひとりでそれは寂しすぎるでしょ」
籾岡「本当は怖いんでしょ~?」
リト「…」
籾岡「ねぇ怖いんでしょ?」ニヤニヤ
リト「…」
リト「……分かったよ。しょうがない」ハァ
リト「はいはい。そんでどこのお化け屋敷行くんだ?最近できた遊園地の中のやつ?」
籾岡「いやいやーもっと本格的に」
リト「本格的に?どういうこと?」
籾岡「雑誌に載ってた本当に出るって噂の洋館に行ってみたいんだよねー」
リト「!」
リト「ゾンビの着ぐるみの中に本当は人が入ってたりするやつじゃなくて?マジのやつ?」
籾岡「そっ♪」
籾岡「だぁーいじょぶだってどうせ幽霊なんていないって!」
リト「…(お静ちゃん)」
籾岡「それに結城がいれば守ってくれるでしょ?ね?ダーリン?」ニッ
リト「おまえなぁ」ハァ
籾岡「はい決定~!明日の夜の8時に彩南駅の前でいい?電車で30分もあれば着くと思うから」
リト「あっ明日?心の準備が」
籾岡「ずべこべ言わないの!予定はないのね!なら決定!じゃーまた明日!ばいばーい♪」タタタッ
リト「おいっ籾岡…ちょっとまっ………(あーあ行っちゃったよ)」ハァ
リト「(…何してんだよもう8時15分じゃん…まだかよ )」
籾岡「おーい結城!ごめんごめん!ちょーっと遅れちゃった。待った?」アハハ
リト「待ったよ」
籾岡「全然待ってないよって言うとこだろー」ブー
リト「待ったよ」
籾岡「あははごめんって服選んでたら案外迷っちゃって…でもこの白いワンピースかわいくない?」
リト「似合ってるけど…おまえ懐中電灯とかは?」
リト「それにヒールとか転んでも知らないぞ」
籾岡「あー…そうだっけ肝だめしなんだっけね」
リト「おまえなぁ」
籾岡「いやー折角のデートだと思ってオシャレ張りきってたら忘れてたよ」アハハ
リト「これデートなの?」
籾岡「うーん?…微妙なライン?」
リト「…デートじゃなくない?」
籾岡「…」
リト「…」
籾岡「細かいことは気にせず出発~♪」
リト「…まぁいいか。懐中電灯は俺が1つ持ってきたから。あんまりウロチョロ1人で先に行くなよ」
籾岡「はい隊長~」
籾岡「はやく電車乗るよー」
リト「はいはい」
リト「あと何駅くらいで着くの?」
籾岡「ん?あと3駅かな?はやく着かないかな」ワクワク
リト「…」
籾岡「どうした?」
リト「は…やく着かないかなぁ」カチコチ
籾岡「あれー?もしかして緊張してる?まさかねー?怖くないんだよね?」ニヤニヤ
リト「ちっ違っ…怖くなんて」カチコチ
籾岡「ふーん」ニヤニヤ
ゾロゾロ
籾岡「あー着いた着いた!さぁ行こう!」
リト「おっおう」アセアセ
籾岡「…………………わっ!」
リト「うわっ!!!」
籾岡「あはははは結城かわいすぎ」
リト「…うるさい」
籾岡「少しは緊張もとけた?」
リト「まぁ多少は?」
籾岡「よしよし。では行きますか。駅出て坂を昇りきったところに古い洋館があるはずだから」
リト「よし行こう」
テクテク
リト「それでその洋館はどんな曰くが付いてるんだ?」
籾岡「んー確かお屋敷の当主とメイドの不倫が奥様にバレて、奥様が一家を包丁で惨殺したあと自分も自殺したとかだったかな?」
リト「本当に…?」
籾岡「わかんなーい。ただの空き家の古い洋館かもよ。信じるも信じないも結城しだいかなー」
リト「バッ…まだララとは…」
籾岡「じゃー春菜?結婚しても私とかに気をつけなよー♪」
リト「」タジタジ
籾岡「おっ…そんなこと言ってる間についたついた」
籾岡「うわぁ…これはちょっと…想像以上かな…」
リト「…本当に入るの?」
籾岡「正直…あたしもちょっと怖いな」
リト「…やめる?」
籾岡「うーん…でも折角来たし…」
リト「だよな…」
リト「よしじゃーなるべく早く館内を探検して帰ろう!なるべく早く!」
籾岡「…だね」
ギィ
籾岡「…」
リト「懐中電灯つけてっと」
パッ
リト「うわっ!」
籾岡「きゃっ!」
リト「なんだ肖像画か…急に…顔が見えたから驚いた…ご主人の絵かな…」
籾岡「…」
籾岡「きゃっ!」
リト「…扉が閉まっただけだよ…たぶん風だよ…たぶん」
籾岡「…」
リト「よし行こう」
籾岡「…」
スタスタ
リト「ここは食堂?リビングって感じかな?大きな暖炉もあるし…テーブルの上の蝋燭立てが不気味だな」
籾岡「きゃーっ!!」
リト「どうした!?」
籾岡「今…足に何か…触った」ブルブル
リト「」キョロキョロ
籾岡「」ブルブル
リト「あっネズミだ。大丈夫。ただのネズミだよ籾岡」
籾岡「もうやだぁ~」グスン
リト「大丈夫大丈夫」
籾岡「…うん」ギュッ
籾岡「…裾…つかんでていい?」
リト「」コクン
リト「じゃああとは2階を少し見て帰ろうか」
籾岡「…」
ギシギシ
籾岡「…」
リト「二階は一部屋だけ見るか…よし」
ガチャ
リト「うわっ!」
籾岡「きゃっ!」
リト「なんだ…また肖像画か…またご主人の…」
籾岡「…」ギュッ
籾岡「…」
リト「あ、写真がある。ご主人と奥様に使用人が何人か」
リト「この綺麗なメイドさんがもしかして」
カランッ
リト「……包丁?」
フッ
リト「あれ!?懐中電灯が!」
ガタッガタガタガタッ
籾岡「きゃーーー!!!」
リト「か…風で窓が揺れてるだけだ!落ち着け!」
パッ
リト「ほら籾岡!懐中電灯直ったぞ!落ち着け」
籾岡「…」ギュッ
リト「?……あれ?包丁どこいった?」
籾岡「結城………さっきの写真………」
リト「写真?」
そこには包丁を握った奥様が写っていた
籾岡「キャーーー!」
リト「逃げるぞ!籾岡!つかまれ」
ダダダッバタン
ドドド
リト「降りられたか?…なんだったんだ…」
籾岡「結城………………あの絵……」
玄関の肖像画の主人は血を吐き血だらけになっていた
籾岡「キャーーー!!」
リト「ッ!」
ダダッバタン!
リト「…」
籾岡「…」
籾岡「………………」
リト「もう屋敷を出たから大丈夫だ…帰ろう…」
籾岡「…」グスングスン
リト「…」
籾岡「…」グスグス
リト「もう大丈夫だぞ…安心しろ」
籾岡「うん…」グスグス
リト「あの洋館には二度と近づかないようにしような」
籾岡「うん…」グスグス
リト「ところで籾岡…そろそろ手を離してくれないか?」
籾岡「いやっ」グスグス
リト「…」
テクテク
アナウンス「彩南ー、彩南ー」
リト「着いたぞ籾岡」
籾岡「うん…」
リト「なんかおまえが遅刻してきのがだいぶ前に感じるな」
籾岡「うん…」
籾岡「……」
ガブッ
リト「いってぇ!!なんだよ急に耳なんか噛むなよ」
籾岡「…ありが…と…」
リト「…」
籾岡「…やっと安心した」
リト「…ちょっとは元気になったか?」
籾岡「よしっ!うん!よしっ!気晴らしになんか驕ってやる!お茶でもしてこ!」
リト「これから?もう10時過ぎてるぞ?」
籾岡「このまま1人で帰るのもちょっと…」テレッ
リト「わかったよ」
リト「何がお茶でもだよ!カラオケにゲーセンまで行ってるじゃねーか!」
籾岡「良いではないか~良いではないか~♪」
リト「そろそろ帰るぞもうすぐ1時じゃん!確実に美柑に叱られる!」
籾岡「このシスコンめぇ~」ニヤッ
籾岡「でもさすがに夜も遅すぎるね」
リト「だよ。送っていくよ」
リト「さすがにこの時間に女の子1人で歩くのは危ないだろ」
籾岡「う~ん…」モジモジ
リト「どうしたの?」
籾岡「いや~…その…今親が家にいなくて私1人なんだよね…」
リト「!…だだだ大丈夫!…送っていくだけで……なっ何もしないから…っ」
籾岡「あはは…いやそうじゃなくて…」
籾岡「1人になるの…こわい…」テレッ
籾岡「いやー思っきり遊べば平気になるかなぁと思ったんだけどさぁ~…やっぱ無理だった…なんて…」
籾岡「結城の家に泊まっちゃダメかな?ソファーとかでいいから」テレッ
リト「うーん」
リト「……………仕方ないか」
籾岡「あり…がと…」モジモジ
リト「行こうか」
籾岡「うん」
テクテク
リト「ただいまー」ヒソッ
籾岡「お邪魔しまーす」ヒソッ
リト「そっちのリビング入ったとこのソファーで寝ていいから」
リト「トイレと洗面所はあそこな、飲み物は冷蔵庫から好きに飲んで、風呂は明日にしろ」
籾岡「はいはーい…ありがとねー…」ドサッ
リト「(もう寝てるし)」
リト「おやすみ」
リト「なんだよ…」
籾岡「……あたしが寝るまでここにいて」
リト「…」
籾岡「(結城っていざとなると頼りにな)るよね…」
リト「なんか言ったか?」
籾岡「んーん?なんでもー?」
籾岡「ところで結城って誰と付き合うか決めたの?ララちー?春菜?」
リト「おまっ…いきなりそんなっ…っ!」
籾岡「どうなの?」
リト「………誰と付き合うとか結婚するとかは何も決めてないよ」
籾岡「ふーん…」
リト「…なんだよ?」
籾岡「別にー」
籾岡「別にー♪」
リト「…」
籾岡「」スヤスヤ
リト「寝てるし…」
リト「(今日も大変な日だった…自分のベッドが気持ちいい…)」
リト「(疲れた……………)」スヤスヤ
籾岡「結城ー」ヒソッ
リト「えへへぇマシュマロだぁ」グゥグゥ
籾岡「ひどい寝言と寝相♪」フフッ
籾岡「(起きちゃったし…1人じゃ寝れないからいいよね…ちょっと添い寝するくらい…いいよね?)」
籾岡「よいしょっと」ゴソッ
リト「マシュマロだぁ」グゥグゥゴソゴソ
籾岡「!?」
籾岡「結城!?…ちょっ…まっ…ダメっ!…アッ…まだはやッ…」
リト「マシュマロだぁ」グゥグゥゴソゴソ
籾岡「…寝てるのこれ!?……アッ……ンッ………ァン…ンーッ……」
ガチャッ
リト「マシュマロやわらかくておいしい~」グゥグゥ
モモ「ウフフ…素敵…♪」
モモ「ではさっそくお邪魔して~」
バサッ
籾岡「…ア………………アン………ッ……」
モモ「もっ籾岡さん!!!????」
籾岡「!!!…も…モモちー!?…アン…あの…これは…えっと…」
おわり
元スレ
籾岡「あれ~結城じゃんこんなとこで珍しい。1人?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1470928046/
籾岡「あれ~結城じゃんこんなとこで珍しい。1人?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1470928046/
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コメント一覧 (17)
-
- 2016年08月12日 03:45
- 籾岡の事情
-
- 2016年08月12日 03:55
- 全くリトさんじゃないな。これはモテない
-
- 2016年08月12日 05:16
- なんだい、うっかり挿入とかしちまわないのかい?
-
- 2016年08月12日 05:52
- リトさんなら驚いた拍子に奥様の胸揉んでた
-
- 2016年08月12日 09:00
- ※欄の人のがわかってるっぽい(笑)
-
- 2016年08月12日 09:15
- このリトは>>1そのものですね...
-
- 2016年08月12日 09:24
- 読んでないけど揉みおかが一番可愛い
-
- 2016年08月12日 13:02
- ハーレムどころか登場回すら貰えない沢田ェ・・・
-
- 2016年08月12日 13:25
- 籾岡の薄い本がほんとすき。
-
- 2016年08月12日 13:36
- 特に面白い所はなかったな
-
- 2016年08月12日 19:04
- 意味有り気に始まって
何も起こらずに終わった
-
- 2016年08月12日 20:05
- とらぶるSSなんて珍しいな~と思ったらもう終わってた
・・・ふぅ
-
- 2016年08月13日 01:35
- 転んだ拍子にツププとか意味深な擬音と共に抱きつかなきゃリトさんじゃない
-
- 2016年08月13日 02:01
- 正直に言うとちょっと怖かった
寝れねぇ
-
- 2016年08月13日 10:02
- リトさんなら合流のタイミングでおっぱいに突っ込んでた
-
- 2016年08月13日 20:15
- リトさんなら出てきた奥様の霊とメイドの霊のパンツに顔突っ込んでた
-
- 2016年08月13日 21:19
- リトなら車掌の股間にしゅっぽっぽ〜してた