ミッコ「ほんと仲いいなコイツら……」
- 2016年07月24日 04:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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アキ「……はい?」
ミカ「フロイトが聞いたら、この夢をどう分析するのだろうね」(ぽろろろ~ん♪)
アキ「……変な夢だね、よくわかんないけど」
ミカ「そう、変な夢さ。だからこそ、その意味を知りたくなる」
アキ「そんなもんかなぁ」
ミカ「ふふ。アキも一緒に考えてくれるかい? で、ね、夢の中では9人の私がアキをめぐって---」
アキ「あ、ごめん、ちょっと待ってミカ」
ミカ「ん?」
アキ「夢の話をするのはいいけどさ」
ミカ「なんだい?」
アキ「あのね、悪いけど、ちょっとムカつく」
ミカ「……え?」
アキ「えっとね、『一匹』って何? どういうこと?」
ミカ「別に深い意味は……」
アキ「……」
ミカ「……アキ……?」
アキ「……ミカにとって私は人間じゃないの? どーぶつなの?」
ミカ「そ、そんなわけないだろう? ただ……」
アキ「なによ」
ミカ「『きゅうにんのミカとひとりのアキ』だと、ゴロが悪いかなと思って……そ、それだけさ」
アキ「ふぅん。ああ、そう。そうなんだ」
ミカ「う、うん」(ポ、ポロロ---)
アキ「ごめん、今はそれやめてくれる? 気分悪いから」
ミカ「そ、そっか」
アキ「……」
ミカ「……アキ……」
アキ「ごめんね? メンドクサイ奴だって思ってるでしょ?」
ミカ「そんなことは」
アキ「……」
ミカ「ねえ、アキ」
アキ「何?」
ミカ「……いやな気持にさせてしまったみたいだね。ごめん」
アキ「そうだね、怒って、ごめんね」
ミカ「アキは、私にとって大切な友達」
アキ「……」
ミカ「だから、謝る。ごめん、許してほしい」
アキ「……」
ミカ「アキに嫌われると、辛い」
アキ「ふぅん、それなのに、ミカはそんな友達を動物扱いするんだ」
ミカ「いや、それは……」
アキ「何考えてんの? にんげんせーを疑っちゃう」
ミカ「……本当にごめん。アキに、甘えてたんだ……」
アキ「甘えるってなに? よくわかんないよ」
ミカ「人はすぐに自分勝手な思いこみをしてしまう。それを分かっていたはずなのに、私も---」
アキ「……あのさぁ!」
ミカ「え……」
アキ「こんな時くらい、そのメンドクサイ言い回しやめられないの!?」
ミカ「あ……ごめん」
アキ「こんな時でさえ、私はミカの言葉の意味を考えなきゃいけないの? ……何様のつもり!?」
ミカ「あ……その通りだ……ごめん、本当に……」
アキ「ごめんはもう、聞き飽きたよ」
、
アキ「……そうだね」
ミカ「だけど、ミカだけは、こんな私の話にずっと耳を傾けてくれる。いつも側にいて一緒におしゃべりしてくれる」
アキ「……」
ミカ「ありがとうって、心から思ってる」
アキ「……」
ミカ「でも私はいつの間にかそれを当たり前だと勘違いして……アキの気持ちを良く考えずに、軽い気持ちで、私はなんて事を言ってしまったんだろう」
アキ「……」
ミカ「すごく、後悔してる。本当に、ごめんなさい、アキ」
アキ「……。そうだね。ミカの話はあんまり楽しくはないよね。捻くれてるし、いちいちメンドクサイ言い方するし」
ミカ「……」
アキ「でも、私はミカの話。つまらなくなんてないし、けっこう……好き」
ミカ「……本当?」
アキ「うん」
アキ「そうだなぁ……ミカのわけわかんないおしゃべりを、私がちゃんと理解してあげると、ミカってすっごく嬉しそうな顔をするの。そういう所かな?」
ミカ「そ、それって、私にとって喜んでもいい事なのかな……」
アキ「……えへへ、知らない! でも、ミカはそんな事気にしなくていーの!」
ミカ「そう?」
アキ「そうなの! ミカは人の気が付かないことに気が付くの。私はそれって、とってもすごいと思う。だからミカの考えてる事、もっといっぱり聞かせて?」
ミカ「本当に? 本当にこんな私でいいのかな」
アキ「ミカは、そのままでいてほしい。本当だよ」
ミカ「アキ……」
アキ「だけどその変わり、私も、思ったことは、なんでもすぐミカに言っちゃうからね?」
ミカ「……うん!」
アキ「ちょっとでもカンに触ったら、すぐ怒っちゃうから! 思った事もなんでもすぐ言っちゃうからね?」
ミカ「アキが素直でいてくれるから、私も素直な自分でいられる……!」
アキ「……えへへ、ねぇミカ」
ミカ「なんだい?」
アキ「いつもの、聞きかせてほしいな!」
ミカ「もちろん、よろこんで!」(ぽろろろ~ん♪)
ミカ「ん? ミッコ、もう到着かい?」
ミッコ「とっくに大洗女子VS大学選抜チームのフィールドに侵入してるよ」
ミカ「いけない、すこし夢中になってしまったね」
アキ「あ、マイク貸してマイク! 私が挨拶してもいいでしょ?」
ミカ「そうだね。アキの声のほうが、明るくて素敵だ」
アキ「よぉし……」
アキ<<「こんにちわ~みなさぁ~ん、継続高校から転校してきましたぁ~」
ミッコ「……あのさぁ」
ミカ「ん? なんだい、ミッコ?」
ミッコ「試合の前にいつもいつも二人でどーでもいい痴話げんかをするの、いいかげん止めない?」
ミカ「雨ふって地固まる。試合の前の、大切な儀式なんだ。それに、思いを紡ぐ声は、何度聞いたって心地よいものさ」
ミッコ「でもさぁ」
ミカ「ミッコは、何が不満なのかな?」
ミッコ「だって、ミカとアキが二人の世界にいっちゃって、そしたら私、寂しいじゃん。試合前なのに」
ミカ「ああ……そうか、そうだね、ごめん」
ミッコ「でしょ?」
ミカ「じゃあ、次からはミッコも一緒にやるかい?」
ミッコ「え、いいの?」
ミカ「もちろんさ。ミッコも私の大切な仲間もの」
ミッコ「なんだ、そっか! へへ……じゃあ、何かネタを考えとくね!」
ミカ「うん。たのしみにしているよ♪」(ぽろろろ~ん♪)
END
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元スレ
ミッコ「ほんと仲いいなコイツら……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469287035/
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- 響 「そ、そんなの聞いてないぞ!」
コメント一覧 (9)
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- 2016年07月24日 06:06
- なんかぜんぜんちがう
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- 2016年07月24日 06:17
- 悪くない
ミカが強く当たられるのを見てゾクゾクできる紳士には向いていると思うね
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- 2016年07月24日 06:58
- もっとこう日常の些細なことで自然といちゃついてるのかと思った
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- 2016年07月24日 07:51
- もっとイチャイチャしやがりなさい
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- 2016年07月24日 09:35
- このミカではダージリン様とは渡り合えなさそう(こなみ)
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- 2016年07月24日 13:02
- どこの倦怠期拗らせたカップルッダーコラーテメッコラー
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- 2016年07月24日 13:22
- あまーーーーーーーーい
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- 2016年07月25日 00:49
- 弱気になってるミカたまらんーって思ったら毎回やってる茶番なのかよw
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- 2016年08月03日 23:24
- 仲良き事は