吹雪と那智と親潮と雷が出てくる
親潮「なんで私に聞くんですか…」
突然妙なことを言い出した吹雪に、親潮は困った顔になる。
親潮がここにやってきたのは3日前なのだ。
吹雪「誰に聞いてもそう思うんなら本人に聞いてみればって言うんです」
親潮「それならそうすればよいと思いますが」
吹雪「でも恥ずかしいし…」
親潮「着任3日目の私に相談するのは恥ずかしくないんですか。正直あまりお二人のこと知らないのですが」
吹雪「もう親潮ちゃんしかいないんです!」
親潮「必死ですね…」
親潮はとても困った顔になった。
親潮「那智さん! お時間よろしいでしょうか」
那智「どうした親潮。深海棲艦の殺し方を聞きたいのか」
親潮「違います」
那智「そうか。では用件がわからないな」
那智も結構アレだなと親潮は思った。
親潮「実は吹雪さんが那智さんに嫌われているのでは、と心配しているんです」
那智「なぜ」
親潮「さあ…那智さんに心当たりはないんですか」
那智「無い」
力強い断言だ。力強すぎて逆に不安になる。少なくとも吹雪は不安がっているのだ。
親潮「いつも吹雪さんとどんな話をしていますか?」
親潮「…他には」
那智「無い」
力強い断言だ。力強すぎて本当に不安になる。
那智「吹雪はよく私に深海棲艦の殺し方を聞きにくるんだ」
親潮「本当ですか」
那智「ああ。聞き終わった後にものすごく疲れた顔になる。恐ろしく真剣に聞いているようだな」
親潮「これはだめそうですね」
吹雪「なんで勝手に言っちゃうのーーーーーー!!!」
親潮「だからやめたほうがいいですってば」
吹雪「や、やめるとかそういう問題じゃなくて…」
親潮「やめましょう」
吹雪「やめないから!!」
親潮「えー」
吹雪はあの人のどこがいいんだろうか。
親潮「私にしておくのはいかがでしょうか」
吹雪「えっ!? 親潮ちゃん、私のこと…?」
吹雪「ちょっと!?」
親潮「たとえばですよ、たとえば」
吹雪「親潮ちゃんがわからなくなってきた」
親潮「相談相手を間違えましたね」
吹雪「自分から言うんだ」
親潮「さてそれじゃあこれからどうしましょうか」
吹雪「そ、それを私は相談していたはず」
親潮「ここはひとつ告白とかしましょう」
吹雪「どういう流れでそうなったの!」
親潮「だってそうしないと話が進まないんですよ。もう思いつきだから話を考えるのめんどくさくなっちゃって」
吹雪「手抜きしたい気持ちをキャラにしゃべらせるのやめようよ」
親潮「吹雪さんがしないなら私がします」
吹雪「おかしいよ!」
親潮「好きです吹雪さん」
吹雪「うそつき!」
そこへやってきたの吹雪。かちこちになって、右手と右足が同時に前に出ている。
「な、那智しゃん!」
「那智シャン? 私はシャンプーにはこだわらないほうだ」
「えっ、そんなに長くてきれいな髪なのに…って噛んだだけです、話を広げるのやめましょう!」
「そうか。ところで私が吹雪を嫌っているのでは、と思っているそうだが」
「うっ、それはその、実際そんなことはないと思っているのですが、実際どうなのかはわからないので、実際どうすればいいのでしょう」
「実際そんなことはないぞ」
「実際ですか! じゃなくて本当ですか!」
「本当だ」
いれずに書いてたので今いれています
那智「というわけで私が吹雪に呼び出されたわけだが。いや、どういうわけかは知らないのだが。画期的な深海棲艦の殺し方を思いついたのだろうか」
そこへやってきた吹雪。かちこちになって、右手と右足が同時に前に出ている。
吹雪「な、那智しゃん!」
那智「那智シャン? 私はシャンプーにはこだわらないほうだ」
吹雪「えっ、そんなに長くてきれいな髪なのに…って噛んだだけです、話を広げるのやめましょう!」
那智「そうか。ところで私が吹雪を嫌っているのでは、と思っているそうだが」
吹雪「うっ、それはその、実際そんなことはないと思っているのですが、実際どうなのかはわからないので、実際どうすればいいのでしょう」
那智「実際そんなことはないぞ」
吹雪「実際ですか! じゃなくて本当ですか!」
那智「本当だ」
那智「そう思われていたのがショックだ」
吹雪「ご、ごめんなさい」
那智「話題が思いつかなかっただけだったんだ。私のほうこそ悪かった」
こうして誤解は解け、二人は笑いあう。そして、ふと那智が疑問顔になった。
那智「ところで、深海棲艦の殺し方を聞きにきたのでなければ、過去の訪問は何の用だったんだ。そして今回の用件は」
吹雪「えっ、その、えっと」
那智「やはり深海棲艦の殺し方を聞きたかったのか」
吹雪「いえ、それもまあ、何と言いますか、興味深くはありましたけど…」
那智「なるほど、そうだったのか」
吹雪「ちゃーーーーーっ!!?!??!(ちょっと親潮ちゃんせっかくいい雰囲気だったのに、どこから出てきたの、何また勝手に言ってるの、そしてなるほどって那智さんどうなんですか私のこと!?)」
親潮「私はずっとそこの曲がり角で待機してました。そろそろ話を終わらせたくなったので代わりに言ってあげたのです」」
那智「私も吹雪のことは好きだぞ」
吹雪「なにゃーーーーーーーーーーっ!???!?!?(なんで二人とも言葉にならなかったスキって私の気持ちを完全に汲み取ってスキって返答できてるの那智さんがスキって好きってスキスキスキ)」
親潮「あっ、吹雪さんが倒れてしまいました」
那智「そうだな、倒れている」
二人はしごく冷静に吹雪の身体を二人で抱えて、医務室へと運んだ。
今日の医務室当番は雷である。
雷「えっ、なになに!? ちょっと、吹雪はどうしたわけ?」
雷が出てきたところで中断します
今思えばここから雲行きがおかしくなりました
艦娘は変なキャラも多いが、こう見えてみんな建造後すぐに秘書を勤めることができるほどのインテリだ。
ちゃんと学べばお医者さんとして働ける。雷もそんな一人だった。
親潮「会話中に突然倒れました」
雷「なんですって!? 重大な疾患の可能性があるわ! すぐに精密検査の準備をするわね!」
那智「そうしてほしい」
ツッコミがいなかったので、吹雪は精密検査にかけられた。当然どこも異常はなく、むしろとても健康。倒れた理由が雷にはわからない。
数値に出ない、見えない疲労やストレスだろうか。
雷「吹雪は艦娘を引退したほうがいいかもしれないわ…」
親潮「そんなに悪いんですか」
那智「心配だな」
雷「悪いのかどうかは、まだわからないけれど…。艦娘が突然倒れるなんて、並大抵のことじゃないわ。この状態で前線に出すのは危険よ」
親潮「…そうですね、戦闘中に同じ症状が出たりしたら」
那智「ああ。わがままかもしれないが、吹雪には生きてほしい」
ツッコミ不在のまま話が進む。雷は二人に状況を聞いた後、検査結果とまとめて報告書を作成し提督に提出。吹雪が目覚める前に全ては完了する。
艦娘は生まれた時から優秀な上、錬度の上昇速度からわかるように、学習能力も高い。結果として恐ろしく仕事が速くなる。
雷の全ての作業が終わったころ、吹雪がベッドの中で動いた。
吹雪「うーん」
雷「あっ、吹雪が目覚めたわ!」
雷「医務室よ。吹雪は親潮と那智さんとの会話中に、突然倒れて運ばれてきたの」
吹雪「親潮ちゃん……? 那智さん……あっ!」
突然吹雪が頭をかかえてうずくまった。雷はものすごく慌てる。
雷「ふ、吹雪! 大丈夫!? 頭が痛むの!?」
吹雪「あ、その、親潮ちゃんと那智さんは今どこに?」
雷「吹雪にしばらく付き添っていたけど、私が吹雪を見ているからって言って、ひとまず帰ってもらったわ」
吹雪「そ、そうですか」
雷「大丈夫? 吹雪。突然倒れたって聞いたけど…何か原因に心当たりはある?」
吹雪「え、それはー、あのー」
雷「どうしたの、吹雪。顔が赤いわ」
みるみるうちに落ち着きをなくす吹雪を見て、雷はやはり心因性のものではないかという疑いを強くする。
そんな風に思われているとは知らずに、吹雪はしどろもどろになるばかりだ。
吹雪「は、恥ずかしいこと!?」
吹雪はそこだけ聞いて、二人から雷が全てを聞いたものと思い込んだ。ますます顔が赤くなる。
一方、雷は詳細な会話内容までは聞いていなかった。結果として、吹雪が戦いのストレスを感じているものと考えている。艦娘のストレスといえばやはり、戦闘なのだ。
艦娘の心身医学、精神医学はまだまだ研究が進んでいない分野。少なくはない艦娘が自分でも気づかないストレスが原因で大怪我をして、後遺症を残した結果引退するのを見てきた。当然、そのまま死んでしまうことだって、ある。
こういった症状はどんな艦娘にも突発的に起こりうる、というのが雷の現状の結論だ。近いうちに論文として発表し、艦娘の心理的ストレス軽減策を実現しようと思っていた。
雷「そうよ。恥ずかしいことじゃないわ」
吹雪「いえ、その。やっぱり私は(那智さんに普通の調子で好きって言われたり、親潮ちゃんにぶっちゃけられるのは)恥ずかしくて…」
雷「…誰でもそうなることからは逃れられないの」
吹雪「ええー…。私は(二人が)特殊だったんだと思ったのですけど」
雷は吹雪の手をぎゅっと両手で握る。
雷「吹雪、誰でもいつかは戦い続ければおかしくなるのよ。それが早いか遅いかだけで…」
吹雪「な、なにかひどいことを(那智さんや親潮ちゃんに)言ってる気が」
雷「…そう聞こえたらごめんなさい。でも本当のことなの。何人も同じような艦娘を見てきたわ」
吹雪「…それは、大変ですね」
親潮や那智のような艦娘を相手にするのは大変だろう。
それでも吹雪にとっては大切な仲間だ。那智は特に。親潮も…うん。
吹雪「治療!?」
雷「ええ。提督にはもう報告してあるわ」
吹雪「そ、そこまでしなくても!」
雷「こういうのは早いほうがいいのよ」
吹雪「あの、早いとかそういうことじゃなくて」
雷「大丈夫、保険は適用されるわ」
吹雪「えええ、本当ですかっ…」
まさかあの二人が本当に病気だったなんて。保険まで適用されるなら仕方ない。
納得した吹雪を見て、雷はほっとした。
雷「明日からでも、長期の療養を取ることができるわ。吹雪のほうは、どう?」
吹雪「えっと…」
保険が適用されるほどの症状なら、(二人とも)すぐに療養したほうがいいのではないかと思う。
吹雪「私もそれがいいと思います」
親潮「ゆっくり休んでくださいね、吹雪さん」
那智「恥じることも、心配をする必要もない。戦争は私達に任せておけ」
吹雪「なんでですかー! 私は正常です! 離して、離してください!」
雷「ああ吹雪、さっきまでは落ち着いていたのに、急に…」
吹雪「那智さん、親潮ちゃん、助けて! …やめて! そんな顔をしないで! そういう目を向けないでー!」
雷「吹雪…! 私が傍にいるから、安心して、ね?」
吹雪「雷ちゃんも潤んだ瞳で優しくしないでー! おかしい、おかしいですよ!! うわーん!!」
どうしてこんなことに。わからない。何もわからない。作者にもわからない。
ただ確かなのは…。
吹雪「私は正常ですっ!」
雷「そうよ、何もおかしくなんかないわ。だからゆっくり休んで…」
吹雪「じゃなくて!」
なぜかふぶなちが、ふぶいかになってしまったことだ。
吹雪「なってませんからぁ!」
雷「吹雪? 誰と話して……あっ…」
吹雪「ちがっ」
何も考えずに書き始めて何も考えずに書き終わりました
ところで最後にトリップをつけわすれてたと思ってつけたら間違えました
すいませんでした
元スレ
吹雪と那智と親潮と雷が出てくる
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468458396/
吹雪と那智と親潮と雷が出てくる
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コメント一覧 (13)
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- 2016年07月15日 04:33
- そびクソ
-
- 2016年07月15日 04:40
- このドタバタ感は嫌いじゃない。
でも地の文必要かと言われると少々疑問。
-
- 2016年07月15日 05:43
- なんやこれw
面白半分のリレー小説が、大体こんな感じになるなー、と思った。
くだらないけど、それがいい。
-
- 2016年07月15日 06:30
- なんだかよくわからないけど凄い疲労感だ……!
-
- 2016年07月15日 06:35
- 読みにくい
-
- 2016年07月15日 07:13
- ふふわか
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- 2016年07月15日 07:23
- 長門と鈴谷と熊野と加賀とクマーと天津風と暁がくまさんパンツを履いているのなら、響と赤城と武蔵と島風と時雨と吹雪と金剛はうさぎさんパンツを履いてると相場は決まっている
因みに間宮さんはTバック
雷と電と大和ははいてない
ろーちゃんは部屋では全裸
そもそも潜水艦娘全員が部屋では全裸ですって
提督とても幸せそうなのね
でちでち
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- 2016年07月15日 07:44
- とりあえず、行間開けて欲しいなぁ…
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- 2016年07月15日 10:25
- 戦えるか戦えないかを判断するのは提督の仕事だな。艦娘の分野じゃない。
あと、チラ裏なら勝手だが、外に発表するなら考えずに文章書くのはやめたほうがいいぞ。
読みにくいし、オチも弱いしそもそも意味不明だし、何より作品としてつまらないし。
-
- 2016年07月15日 13:17
- 改行の大切さがよくわかるSS
-
- 2016年07月15日 13:39
- まぁ、ちょっと読みにくいけど、提督や艦娘の名前がない、誰が話をしてるのかわかりにくいSSよりはずっと読みやすい。
-
- 2016年07月15日 15:18
- 気取ったヨソ行きの文章より余程良い
ヘタに読者に気に入られようとかよく見せようとかする作品より、こういった作者の生の感情がむき出しになった物のが読んでいて楽しいね
-
- 2016年07月15日 15:23
- なんというか、滑ったショートコントみたいな会話