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高垣楓「君ノ瞳ニ恋シテル」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:54:23.83 ID:9AbObUOAo

恋とは突然に訪れるものである。
美優さんに借りた恋愛小説には、そう書いてあった。
実際、私もその通りだと思う。
私がモデル部門から新設されたアイドル部門へ異動しようとした時、快く承諾してくれたプロデューサー。
人見知りである私は、初対面である彼の目を見て話すことができなかった。
だが、ふと彼と目があってしまった時、その真っ直ぐな瞳に心を打たれたことは今でも覚えている。
今にして思えば、あの時にはもう、私は恋に落ちていたのだろう。



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:54:50.02 ID:9AbObUOAo

プロデューサーと二人きりの事務所で、私は美優さんに借りた恋愛小説を読んでいた。
普段はわざわざ事務所に残ってまで本を読むことはないが、今日の私は、撮影の休憩時間に読みきれなかったこの小説をどうしても読みきってしまいたい気持ちだった。

「プロデューサー、恋ってしたことありますか?」

小説を読み終えた私は、そんな事を口走ってしまった。
ヒロインが付き合っていた男性が死んでしまう、そんなハッピーエンドではなかったこの恋愛小説に感化されてしまったのだろうか。
それとも、つい最近気付いてしまったプロデューサーへの恋心に焦ってしまっていたのだろうか。
企画書を作っていたプロデューサーのタイプ音が止まる。
少しの沈黙の後、彼が口を開いた。

「……楓さん、久しぶりに飲みに行きませんか?」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:55:37.25 ID:9AbObUOAo

プロデューサーに連れられて来たのは、以前何度か訪れた小料理屋だった。
お酒全般が好きだが、中でも日本酒が好きだという事を話して以来、彼とはこういう店で飲むことが多かった。
最近忙しかった事もあり、個人的にも飲みに来ることができなかったし、何より彼と久々に飲みに行ける事自体が嬉しくもあった。
個室に通された私たちは、早速料理を注文した。

「刺盛りと新じゃがの煮付け、それと白鯨を。楓さんはどうします?」

「私は……久保田の千寿をお願いします」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:56:03.22 ID:9AbObUOAo

「今日の撮影はどうでした?」

「バッチリです。アイドルになってからも、モデル時代の経験が生きる事が多くて助かってます」

「今日もそうでしたが、最近同行できなくてすみません」

「大丈夫ですよプロデューサー。私も子供じゃないんですから。何より、皆が忙しいのは良いことじゃないですか」

運ばれてきた料理に舌鼓を打ちながら、私たちは他愛もない話をする。
先ほどの私の問いに触れること無く。



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:56:28.71 ID:9AbObUOAo

少ししてから、私はプロデューサーの飲むペースが普段より明らかに早いことに気がついた。

「プロデューサー、あまりお酒に強いほうじゃありませんでしたよね? もう少しゆっくり飲んだ方が……」

「いえ、これでいいんです。酔わないとダメなんで。ほら楓さん、グラスが空じゃないですか。何か新しいもの注文しましょうよ」

「そうですね……じゃあ烏龍茶を頂きます」

いつもは潰れた私をプロデューサーが介抱してくれる事が多い……というか、常にそうだった。今日は私が少しセーブしたほうが良いかもしれない。



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:56:56.52 ID:9AbObUOAo

「楓さん、さっき恋をしたことがあるかって聞きましたよね?」

普段の倍ほど酒を飲んだプロデューサーが、酔って真っ赤になった顔で唐突に言った。

「え!? ……はい、聞きました」

「してますよ、恋。現在進行形です」

「現在進行形……ですか」

私はその先を聞くのが怖くなった。
彼には『恋をしたことがあるか』と聞いたが、実際には付き合っている人がいるかと聞きたかったからだ。



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:57:22.94 ID:9AbObUOAo

プロデューサーはグラスに残った酒を煽り、滔々と語り始めた。

「俺はね、ある人に恋をしてるんです。とても綺麗でスタイルも良くて俺なんかには到底釣り合わないような人です。新設されたアイドル部門を担当することになって、どうやっていこうかなんて考えていたら、俺の目の前にいきなり現れて、うちのモデル部門からアイドル部門に異動したいなんて言い出して、しかも歌を聞けだなんて。その歌声がまたとてもステキでした。後々話を聞いたら、自分は人見知りだなんて言うんですよ。たぶんその人は頑張って頑張って俺に歌を披露してくれたんだと思います。それからまたその人がとても愛おしくなったんです。そして何より、俺はその人の瞳に恋をしてしまった。緑と青の美しいオッドアイに一目惚れしたんです」

「それって」

「楓さん、初めて出会った時『私を選んでくれますか?』とあなたは言いましたよね。俺はあなたを選びました。どうか俺と付き合ってください」

私は、酔ったからではなく、彼の言葉を聞いて真っ赤に染まった頬のまま、「はい」と応えた。



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:57:54.40 ID:9AbObUOAo

「ああ……本当に良かった。もし断られていたら……」

「ぷっ、ふふ……」

「え!? 俺何か変なこと言いました?」

「いえ、違うんです。私もプロデューサーの瞳が好きだなと思っていたので。私たち、似た者同士なのかもしれませんね」

「そうだったんですか。それはなんというか……嬉しいです。よし! もう一度乾杯しましょう」

「何に乾杯しましょうか?」

「うーん……キミの瞳に?」

「プロデューサーさん、普段ダジャレを言う私が言うのもどうかと思いますが、いくらなんでもクサすぎでは……」

「良いんです! こんなクサいセリフも、さっきのクサい告白も、酔ってる今でないとできないことですから」

「それもそうですね。それでは」

「「乾杯」」


おわり



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/07/13(水) 14:59:15.10 ID:9AbObUOAo

数年ぶりにSSを書きました
タイトルの元の曲は椎名林檎のカバー曲の君ノ瞳ニ恋シテルです
モバマスSSは初めてだったのでおかしい所も多かったと思います
短いものでしたがお付き合いありがとうございました



元スレ
高垣楓「君ノ瞳ニ恋シテル」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468389263/
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         コメント一覧 (27)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 16:17
          • カタカナ表記があるとヤンデレかな?と思う俺は末期
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 16:21
          • この前の見た後だと瞳が好きは安直に見えるな
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 16:30
          • 短いつまらん
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 16:31
          • このスレタイの曲、昔日テレでやってた「汐留スタイル」って番組を思いだすなあ。テーマソングだったから。
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 16:38
          • 書いても楓さんは出ねーぞハゲ
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 16:44
          • 数年ぶりだからまだ感覚掴めてなくて下手なのかね
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 17:08
          • ところで、俺の瞳を見てくれ

            こいつをどう思う?
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 17:12
          • ※7 凄く…汚いです
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 17:15
          • そして楓毒に。
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 17:53
          • プロデューサーさんには、完敗ですね…ふふっ
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 18:23
          • Pのセリフすっごい早口で言ってそう
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 18:45
          • そうだよな...
            もう書いても絶対に出ないんだよな...
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 18:55
          • ボーイズ・タウン・ギャングの方かと思った(菜々並感
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 19:14
          • ※9
            土下座するから本当に許して
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 19:21
          • オッドアイってこと本人も忘れてそう
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 19:41
          • 山も谷も無く、傾斜に水流したように何も残らない
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 19:51
          • 展開早すぎ
            気が付いたら終わっていた‥‥

            BLEACHかよ
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 20:54
          • 君の瞳に映った僕に乾杯
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 21:10
          • 楓さーん。今後のプロデュースのためにこれ着けて下さーい←左右同じ色のカラコンを差し出しながら
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 21:17
          • 直訳だと
            「君から目が離せない」
            なんだけど名訳だよね。
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 21:22
          • ※1
            千ノナイフガ胸ヲ刺ス
            はやばそう。
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 21:40
          • トノト斧
          • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 21:46
          • P「君の声に恋してる」
          • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月14日 00:45
          • ラブリー先輩の曲かと思った
          • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月14日 01:48
          • 平井堅の歌って理解してないやつ多そう
          • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月14日 21:22
          • ドラマの中山美穂可愛かったな。
          • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月16日 05:42
          • Pのまっすぐな瞳に心打たれる女、高垣楓ッ!

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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