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北条加蓮「モノクロに差す、薄明の光彩」

1: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:21:47.31 ID:aStkYJ5sO



「――うあー、疲れたぁ~……」


ファミレスに入るなり、李衣菜は4人掛けの席にどっかり座ってため息を吐いた。

隣に色んなブランド服の紙袋を置いて、腕を振ったり指をにぎにぎさせてる。


「ふふっ、荷物持ちお疲れ~。いやー助かっちゃったなー」

「はぁ、買い物付き合ってってこういうことだったの……? 自分の分くらい持ちなよぉ」


ほっぺを膨らませてアタシを睨んでくるけど、そんなの全然怖くない。むしろもっとイジメたくなっちゃったり。


「んー、どれ食べよっかな~♪」

「ちょっとー、聞いてるの~? んもー……」


ジト目の向こう側には、しょうがないなぁって呆れと優しさが滲んで見える。

その優しさに、アタシは甘えてるのかも。なんて。




2: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:23:23.12 ID:aStkYJ5sO


「いつもこんなに服買ってるの? よくお小遣いもつね……」

「ううん、普段はこんな買わないよ。今日は便利なのがいるし、調子に乗っちゃった」

「便利って……」


ひどいなぁ、なんて言いながら、運ばれてきたポテトを摘む李衣菜。

ほんと怒んないよね。

……もっと怒ってくれたらいいのに。



3: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:24:41.23 ID:aStkYJ5sO


こんなのを相手してるくらいなら、もっと他の子と遊べばいいじゃん。

買い物付き合ってって言ったらふたつ返事で付いてきてさ。

何度もキツいこと言ってるのに、いつも忘れたみたいにへらへらしちゃって。


「? 私の顔なんか付いてる?」

「李衣菜って童顔だなーと思って」

「ええー、なにそれー」


口をとんがらせて、でもそれだけ。

……ほんと甘い。甘すぎるよ。



4: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:27:09.78 ID:aStkYJ5sO


「――んーでもさ、今日は私も楽しかったよ。加蓮ちゃんのセンス、見習わないとなぁ」


ずごご、とジュースを飲み干して、アンタはまたそういうことを言う。

絶対人のことを貶さない。少なくともアタシをバカにしてきたことはない。

陰で言ってるかもだけど。


「加蓮ちゃん、ありがとね! 勉強になったよっ」


……撤回。陰どころか、心の中でも毛ほどもバカにしてないんだろうな。

その笑顔、誰にでも向けてるんでしょ? 知ってるんだから。



5: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:29:26.91 ID:aStkYJ5sO


「はぁ」

「んぇ? どしたの、ため息なんか吐いて」

「んーん、なんでも。ちょっとはしゃぎすぎたかなーって」

「あー、結構歩き回ったもんね。大丈夫?」

「んー」


テーブルに顎を乗っけて、気の抜けた返事を返す。別に疲れてるわけじゃないけど。

荷物を持ってくれて、アタシに振り回された李衣菜の方がよっぽど疲れてるはずなのに。

顔を覗き込んできてまで心配してくれる。


……なんだか自分が惨めになってきた。

同じ人間で、同じ事務所のアイドルで、同じ女子高生なのに。

どうしてこうも違うんだろ。

李衣菜が羨ましい。



6: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:31:00.67 ID:aStkYJ5sO


「…………」

「…………」


腕を枕にして窓の外をぼんやりと眺める。

李衣菜はといえば……決して狭くないテーブルの向かい側から、精いっぱい腕を伸ばして。


「……アタシ、子どもじゃないんだけど?」

「まぁまぁ」


……何故か、アタシの頭を撫でてくる。


「やめてよ」

「元気無さそうだし。髪の毛もよく手入れしてるね……すごいなぁ」


アタシの心中を察してるのか。

それとも考えなしか。

アタシのよりちっちゃいその手は、ほんの少しあったかかった。



7: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:32:50.45 ID:aStkYJ5sO


「……ね、この前の話なんだけどさ」


しばらくそのままでいたら、不意に話を振られた。頭だけ動かして続きを促す。

この前? なんかやったっけ。



「加蓮ちゃんのライブの前……、私のこと、昔から変わらないって言ってたよね」



――ドキリとした。



8: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:34:24.63 ID:aStkYJ5sO


「……そんなこと言った? アタシいつもてきとーだから、いちいち覚えてないんだよねー」

「うん。正確には『昔っからそう』って言った」

「……言ってないっての。聞き間違いじゃない?」

「言ったよ。私は耳が良いって加蓮ちゃんも知ってるでしょ?」

「…………」


昔も昔。体が弱くて、病気を抱えて。

まるで牢屋みたいな病室に閉じ込められてた頃……モノクロの中の、唯一の淡い思い出。

つい口にしてしまった、あのこと。



9: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:36:44.79 ID:aStkYJ5sO


「ずっと引っかかってたんだ。一緒にお仕事し始めたのも最近だし、そもそもアイドルになって初めて会ったんだし」

「そ。李衣菜の言うとおり。アタシら、あれが初対面だったでしょ」


……思い出してほしいわけじゃなかった。あのときはちょっと褒められて、動揺してただけ。


「うん、そう思ってたんだけど……本当は初対面じゃなかった。そうだよね?」


幼い頃の出来事なんて、普通は覚えてないのが当たり前だ。


「ちょっと気になってさ。なんとか昔のこと思い出そうと思って……お母さんに聞いたりしてね」


アタシのことなんか……アンタをバカにするようなやつのことなんか、ほっといてよ。



10: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:39:23.87 ID:aStkYJ5sO


「それで……私が今住んでるとこに引っ越す前、よく行ってた公園でさ」


いつもと同じ、なんにも考えてないようなへらっとしてればいいのに。



「――2人で一緒に、あの場所で……たった一度だけ遊んだんだ」



…………。

アタシは李衣菜をナメてた。なんにも考えてないようで、しっかり考えてた。


「加蓮ちゃんはあのときのこと……覚えてたんだね。私もやっと思い出したよ」


ほんと、アンタは大バカで……底なしに優しいんだ――。



11: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:40:53.78 ID:aStkYJ5sO



―――


小学……何年だったかな。それは覚えてない。けど、あの出会いは……今もまだ、胸の奥に残ってる。


病院へ行く途中の公園。

そこで同い年くらいの子が元気に遊んでたのを、自動車の中から横目で見ていた。

羨ましかった。一緒に遊んでみたかった。

でも、小さくて弱かったアタシの体は……そんなこと許してくれなかった。

長い長い入院生活。たまに帰宅許可が出ても、すぐに逆戻り。

その繰り返しで、幼心にうんざりしていたんだと思う。そんな鬱憤が爆発するのは当然だった。



12: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:42:45.63 ID:aStkYJ5sO


ある日、担当のナースさんにわがままを言って、その公園に連れて行ってもらったことがある。

柔らかい日差しにあっためられたベンチに座って、仲良く遊んでる同年代の子たちを眺めて。

正直うずうずしてたけど、しっかりナースさんに手を握られて動けなかった。

自分の体の弱さも知ってたし。

そんな、歯がゆい気持ちを抱えていたら。


「――ねーねー! いっしょにあそぼ!」


元気な女の子が、目の前に立っていた。



13: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:44:05.16 ID:aStkYJ5sO


「あ……え、と。あの、わたし……」

「わたし、いまきたとこなの! みんなはほかの子とあそんでるし、ねっ」


ぴょこぴょこ跳ねながら手を伸ばしてくる。まん丸で大きな目がアタシを見ている。


「わた、し……からだ、よわくて。びょうきだから……」

「そうなの? でもへーきだよ、あそんでたらびょうきもふっとんじゃうよ!」

「で、でも……」



14: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:45:15.16 ID:aStkYJ5sO


ナースさんは……やっぱり首を振ってる。無理を言って連れてきてもらった以上、さらにわがままを重ねるわけにはいかなかった。


「おねーさん、もしかしてナースさん? この子とあそんでいいですかっ?」


おねがいしますっ。

そう言って、ぺこりと頭を下げる知らない子。

強引なのか、丁寧なのか……よく分からない。

ただ……、アタシと遊びたいんだって気持ちだけは伝わってきた。



15: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:46:52.00 ID:aStkYJ5sO


「――よーし、いっぱいあそぼーっ!」

「あうっ、ま、まって……!」


その熱意に負けたナースさんが手を放してくれて、その代わりにアタシの手を取ったこの子と。

2人で公園中を駆け回った。


シーソー。ブランコ。ジャングルジム。

体が弱いと言ったアタシを思ってくれたのか、優しく手を引いてくれた。

遊具にすら不慣れなアタシに、たくさん遊び方を教えてくれた。


「えへへっ、たのしーね!」

「うん、……うんっ!」


さんさんと注ぐ陽光と同じくらい、きらきらしたこの子の笑顔が眩しくて。

アタシもいつしか……笑顔になっていた。



16: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:49:14.56 ID:aStkYJ5sO


――楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていく。


「うー、いっぱいあそんだー♪ ね、たのしかった?」

「うんっ、すっごくたのしかった♪」

「へへー♪」


手を繋いだまま、足をぷらぷらと遊ばせて。

ベンチに座って夕焼けを一緒に眺める。


「またいっしょにあそぼうね! ねっ!」


沈む夕日の薄明かりを反射して煌めく、まん丸お目々。

綺麗で、嬉しくて、楽しくて。

だからアタシは、何度も首を縦に振った。



17: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:50:42.05 ID:aStkYJ5sO


「……あっ。おなまえ!」

「え?」

「まだおなまえきいてなかったっ。わたし、りーなっていうの!」


遊ぶのに夢中で、お互いまだ自己紹介すらしてなかった。


「りー、な……ちゃん?」

「うん、りーな!」


それが、この子の名前。



18: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:52:07.63 ID:aStkYJ5sO


「えと、えっと……」


まごつくアタシを急かすでもなく、ただ見つめて待ってくれた。


「わたし……わたしは、かれん……っていうの」

「かれんちゃん! いいおなまえだねっ、とってもかわいいっ」

「え、えへへ……ありがと、りーなちゃん」


病院ではもう顔なじみが多くて、名前を褒められるなんてそうそうない。

てれてるー、とからかってくるこの子に、アタシはさらに顔を赤くするしかなかった。



19: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:53:24.08 ID:aStkYJ5sO


――夕闇に溶ける影が長く伸びて、お別れの時間が迫ってくるのを感じる。

見守っていてくれたナースさんが歩み寄ってきて、「そろそろ……」と声を掛けてきた。


「りーなちゃん……また、会える?」

「ふえっ? うん、さっきやくそくしたもん。それに、もうお友だちでしょ?」

「……!」

「だから、また会えるよっ。つぎもいっぱいあそぼ? ねっ、かれんちゃん!」

「……っ、うんっ……!」



20: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:56:53.57 ID:aStkYJ5sO


思わず抱きついて……少しだけ泣いた。

たった1日遊んだだけなのに。

りーなちゃん……李衣菜は、アタシを友だちだと言ってくれた。

優しい李衣菜は、泣いてるアタシの頭を戸惑いながらも撫でてくれて。

別れの際まで、その屈託のない笑顔を絶やさなかった。


また会おう、って。指切りして。


「「それじゃ……またねっ」」




薄明の空に、光彩を放つかのようなその女の子の姿は今も。

鮮明に、鮮烈に覚えている。


.



21: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 15:58:17.57 ID:aStkYJ5sO



――結論から言えば、その後約束が守られることはなかった。


遊びすぎた反動か、その夜に高熱を出して。

ナースさんは怒られ、アタシは何週間も外出禁止令が出された。

まぁ当然と言えば当然。ちびっ子時代、あれだけ遊んだのは後にも先にもあの日だけだったし。

外出許可が下りて、ようやくあの公園に行けたときには。


もう、李衣菜はいなかった。



22: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:00:04.00 ID:aStkYJ5sO


公園で遊んでいた見知らぬ子になんとか話しかけ、あの子はどこだと聞き出した。


――りーなちゃんはひっこしちゃったよ。


……ウソだ。

ウソだ、ウソだ。

ウソだウソだウソだ!


探すあてもないのにすぐさま公園を飛び出したけど、お母さんに止められた。

しょうがないでしょうって。

しょうがなくなんかない。


アタシが……アタシが悪いのに!



23: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:01:34.52 ID:aStkYJ5sO


何日も何日も、後悔と申し訳なさでたくさん泣いた。


「わたしがわるいんだ」

「りーなちゃんをずっとずっとまたせちゃったから」

「だからりーなちゃんは、おこってとおくに行っちゃったんだ」

「お友だちになってくれたのに。なのに、なのにっ……!」


繋いでくれた手の温もりも、抱き返してくれた胸の鼓動も。

アタシは……その全部を裏切ってしまった。



24: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:07:57.60 ID:aStkYJ5sO


それから、代わり映えのない日々。


相変わらずの真っ白で薬品臭い牢獄暮らし。


いつの間にか小学校を卒業してて。


体は良くなったものの、周りからの疎外感を勝手に感じてひねくれて。


無気力で、外面だけ整えて適当に生きてきた。



誰そ彼時。その言葉通り、記憶の彼方のあの子は、徐々に薄れて消えていった。

ちくちくと痛む、あの日の思い出から……消えていく。



25: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:08:29.81 ID:aStkYJ5sO



――そして。

.



26: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:09:55.94 ID:aStkYJ5sO



プロデューサーに手を引かれ、やってきたアイドルプロダクション。


広いような狭いような、そんな部屋を見渡して……近くの壁に寄りかかってる子に話しかけることにした。

気だるげにヘッドホンを耳に当てて、音楽を聴いている。


「――ああ、ごめん……音楽に夢中で。もしかして一緒にアイドルになる子? よろしくね」

「ん、よろしく。アタシ加蓮ね。……って、まだ本気でアイドルやれるとは思ってないけど」

「へー。まぁ私も、アイドルっていうかアーティスト目指してるんだけど……あ、私は多田李衣菜」

「……! りい、な」


名を聞いた瞬間、ビクリと体が震えた。

懐かしい、名前……どこかで聞いた、ような……?



27: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:12:33.03 ID:aStkYJ5sO


「……? どうかしたの?」

「う、ううん……気にしないで」

「ふーん……そう? ま、これからよろしく」


握手。

そう言って差し出された手を、恐る恐る握って……そこで初めて、李衣菜と名乗った女の子の目を見た。


「――――!!」



そこには、


あの日と同じ、


爛々と煌めく大きな瞳があった。



28: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:13:57.23 ID:aStkYJ5sO


はっきりと思い出した。

あの日、あの公園で遊んだ記憶。

かれんちゃん、と呼んでくれた声。

繋いだ手の感触。その笑顔も。

李衣菜、なんて名前、そうそういるわけがない。

なにより、あの日アタシを誘ってくれた、優しい目。誰かと見間違うはずがない!


こんな偶然、あっていいの……!?



29: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:16:00.77 ID:aStkYJ5sO


一瞬、もやもやとした今までの鬱屈した感情が晴れたように思えた。


「ぁ、ね、ねぇ……――ッ!」


……でも。


「へ? なに……えっと、加蓮ちゃん、でいいかな?」

「…………うん。それで、いいよ。李衣菜」

「それで、なにか言いかけた?」

「なんでも、ない。……なんでも……」


あのとき約束を守れなかったという心の棘が……また、胸をじくじくと刺し始めて。

言い出せなかった。


言えるわけ、ない。



30: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:18:15.79 ID:aStkYJ5sO



――それからずっと。


レッスンを受けて、特訓して、アイドルとしてデビューして。

みんなと一緒に頑張ってるうちに、今の李衣菜が見えてきた。

ロックだなんだとかっこつけてスカしていても、中身はあのときとなにも変わっていない。

明るい笑顔も、きらきらの目も、なにもかも。

なんにも変わってなかった。

ぐちゃぐちゃに押し潰されたような今のアタシと、真っ直ぐそのままに生きてる今の李衣菜。

アタシと真逆だ。


……だから、アタシは自然と距離を置くことにした。



31: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:19:57.55 ID:aStkYJ5sO


李衣菜が覚えていなくて良かった。

もし思い出して、あのとき約束を破ったことを責められたら……。

あの日の思い出は……きっと、粉々に砕け散ってしまう。

そんなことになるくらいなら、こっちから離れるまでだ。

仮面を被って、悟られないように。

少しでも李衣菜が思い出さないように。


お願い。

お願いだから。

アタシを嫌いになって。



32: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:22:26.51 ID:aStkYJ5sO


キツい言葉を投げかけて。

あからさまに雑に扱って。

遠ざようとして。

とにかく切り離そうとして。


……それでも。

アンタは優しいから。


なにをしてもへらへら、へらへら。怒りもしない、文句でさえまともに返さない。

いつも笑顔で、アタシに向き合ってくる。心の距離を詰めてくる。



33: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:23:58.63 ID:aStkYJ5sO


アタシのこと、風の噂で聞いてるでしょ?

「苦労したんだね」とか。

「頑張ったんだね」とかさ。

アタシが嫌いな言葉、並べてみてよ。


どうして。

なんで言わないの。

言ってよ。


アタシが嫌いになるから、アンタも嫌いになれ。



34: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:25:28.99 ID:aStkYJ5sO




……ウソ。

そんなのはウソだ。



嫌いにならないで。

その優しさでアタシを甘やかして。

昔、アタシと一緒に遊んだことを――!



「――アンタ昔っからそーなんだから――」



……ついに、仮面の隙間から、心の声が漏れてしまった。

それを李衣菜は、自慢の耳で聞き逃さなかった。



35: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:26:11.05 ID:aStkYJ5sO




アタシの、負けだ。


.



36: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:28:22.21 ID:aStkYJ5sO



―――


「――ごめんね。すぐ思い出せなくて」


腕で顔を覆ってうつ伏せるアタシに、優しく声を掛けてくる。やめてよ。謝らないで。なんでアンタが。


「……思い出してほしくなかった。約束、破ったから。アタシ」

「……『また遊ぼう』って?」

「……ッ」

「……加蓮ちゃん、私が怒ってると思ってる?」


体がふるふると震える。耐えきれない。


「怒ってないよ。大丈夫だから」


優しい声。でもウソだ。

ウソに決まってる。ほんとは怒ってる。

李衣菜だって仮面を被ってるんだ。



37: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:30:09.65 ID:aStkYJ5sO


「というか、ね。私の方こそ怒られなきゃいけないんだよ」


……なにを言い出すの。


「本当はね。あのとき、もう引っ越すのは決まってたんだ」


え。


「それが嫌でさ……新しい友だちできたからまだここにいるんだー、ってわがまま言ったんだって。お母さんが話してくれた」


思わず、顔を上げた。


「……その、友だち……って……」

「うん。……加蓮ちゃんだよ。『新しい友だちができた』って言葉で、ようやく思い出せたってわけ」


ウソ、だ。



38: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:32:20.61 ID:aStkYJ5sO


「あ、でも急場しのぎで誰でもいいから友だち作ろう、ってわけじゃなかったんだよ……多分。そこまで覚えてないけど」


……ウソだ。全部アタシが悪いんだ。


「たしか、ベンチに見覚えのない女の子がいて……お、なんかだんだん思い出してきたかも」


李衣菜は悪くない。アタシが病弱で、体も……、心も弱いせいなんだから。


「なんだか……そうだなー、遊びたくてうずうずしてた? うーん、どうだったかな?」


だから、だから……!


「そうそう、それで夕方まで遊び倒したんだっけ! あはは、結構無茶させちゃったかなー」


そんな、……そんな笑顔で……っ!



「バ、カ……っ。ぐすっ……話さ、ないでよぉっ……!!」


.



39: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:33:51.17 ID:aStkYJ5sO


「えっちょっ、泣っ……えええ、待って待って、なんかごめん!?」

「ぅ、ぅぅ……ばか、ばかぁ……っ!」

「か、加蓮ちゃんっ、ここファミレス――あああ店員さんなんでもないです違うんですっ」

「ぇぐ、く、うぅぅ……っ、うぁぁぁああぁあぁぁ――ッ!!」



40: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:35:31.83 ID:aStkYJ5sO


今まで何重にも重ねてきたアタシの仮面は、涙と一緒にあっさりボロボロと崩れ落ちてしまった。

みっともなく泣きじゃくるアタシを、李衣菜はやっぱり優しく慰めてくれる。

凛にも奈緒にもこんな情けない姿見せたことないのに、ガキんちょみたいに泣き腫らした。

その間、ずっと……手をぎゅってしてくれて。頭をぽふぽふしてくれて。


やっと、ようやく。刺さっていた棘が抜けたようで。

涙はどんどん溢れるのに、心は反対に晴れていくみたいだった。



41: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:37:39.81 ID:aStkYJ5sO



――しばらくして。


「――ごめ、ちょっと泣きすぎた……うえ、吐きそ」

「や、やめてよ……。もう平気?」

「ん。……めっちゃ恥ずかしいとこ見られちゃった。セキニン取ってね♪」

「まだ空元気みたいだね。いいよ、無理しなくて」


う、見破られてる……。もう李衣菜には効かないかなぁ。

気付かなかったけど、いつの間にか隣に座ってる。わざわざ移動してきて慰めてくれたの?


「ひゅう、いっけめーん♪」

「……なんか分かりやすくなった? キレ悪いよ」

「そういう李衣菜はなんか容赦なくない?」


仮面なし、ノーガードの殴り合いか。よーし、かかってこい李衣菜。



42: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:39:11.35 ID:aStkYJ5sO


「……ふふふ♪」

「なに笑ってるの?」

「べっつにー。そろそろ李衣菜にも、アタシの物語を紐解く権利をあげようかなぁって」

「それ長いやつ? もうだいぶ居座ってるし……」

「えー、聞いてよー。今を逃したらもうチャンスはないかもよ?」

「店員さーん、もう出まーす」

「無視は良くないでーす加蓮ちゃんまた泣きまーす」

「ほら、置いてくよー。って荷物多いなぁほんと……」


やばい。今までの仕返しかってくらいグイグイ来る。手の内どころか、心の内まで明かした弊害ってやつ?

でも。


……結構楽しいかも♪



43: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:41:05.19 ID:aStkYJ5sO



―――


てくてく、夕暮れに染まる道を行く。

目の前に長い影が2つ伸びて、アタシたちの先を歩いてる。


「待ってよ李衣菜、アタシの口から話すなんて滅多にないんだよ? 特別なんだってばー」

「『過去のことなんてどうでもいい』って言ってたのに?」

「うぐぅ。李衣菜のいじわるぅ」

「あはは、また今度ね。……思い出の公園、行ってみる? 次のお休みにさ」



44: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:42:26.58 ID:aStkYJ5sO


あの公園。……奏と行ったときは、ただの通り道だと思って――ううん、そう自分に言い聞かせてただけだけど。

李衣菜との、大切な思い出の場所。


……忘れるわけにはいかない。

過去と向き合うために。


「まだあそこ、ベンチ置いてあるの?」

「うん、たしかあったはず。遊具は少し減ったけど」

「あー……。時代だねぇ」

「昔とは違うから。街も人も」

「加蓮ちゃんも?」

「アタシ? アタシは……」


そう、アタシは――。


「これから、かな。李衣菜と一緒に、変わっていこうと思う!」



45: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:44:29.31 ID:aStkYJ5sO


まずは笑顔から。李衣菜の前に出て、にかっとスマイル。どう、李衣菜っぽい感じでしょ♪


「お、真似っこ? へへ、負けないよー!」


あの日と同じ、薄明の空。

あなたも変わらない、光彩を放つようなきらきらの笑顔。

せめて、アタシもあなたに近づけるように。



46: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:47:00.45 ID:aStkYJ5sO


分かれ道。


「李衣菜、それじゃ」

「うん、加蓮ちゃん」


「「――またねっ」」


同じ笑顔で手を振って、別れた。



「――よし!」



今度こそ。

これから新しい『私』になって、この約束を果たそう!



47: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:48:37.97 ID:aStkYJ5sO



―――

――



.



48: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:49:46.62 ID:aStkYJ5sO



―――


「――りーいーなー。お腹すーいーたー」

「あーもー、うるさいなぁ……べたべたくっついてこないでよー」


「キッチンあるんだからてきとーになんか作ってよ~♪」

「てきとーに作ったらまーた『これは気分じゃないー』とか文句言うでしょ? そういうのロックじゃないよ……」

「ロックとかどーでもいいー。私が今食べたいものを当てればいいだけじゃん、簡単でしょー?」

「んな無茶な!? もー、凛ちゃん奈緒ちゃん! コレどうにかしてよー!」


「ふふ。頑張って、李衣菜」

「あたしに矛先向かないならなんでもいいよ。ファイトだ李衣菜!」


「えええ、助ける気ゼロ!?」



49: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:52:00.32 ID:aStkYJ5sO


「コレなんてひどいよ李衣菜~♪」

「加蓮ちゃんだってアレ呼ばわりしたくせに……。覚えてるんだからね?」

「過去のことなんてどうでもいい~。ふふふ♪」

「なんか都合の良い言葉になってる……はぁ~」

「なんでもいいから早くごはんーごはんー」

「だからまとわりつくのを……はいはい分かったよ、作るよ作ります! 作るから文句言わないでよっ?」

「やった! はーい文句言いませーん♪」

「っとに……。なんでこうなっちゃったのかなぁ……」



50: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:53:24.95 ID:aStkYJ5sO


「……なんだか李衣菜、加蓮の保護者みたいだね」

「夏樹といるときは真逆なのになー。李衣菜って器用だよね」

「奈緒も李衣菜の器用さ、見習ったら?」

「凛にもそっくりそのまま返すよ」


「なに作るかな……ハンバーグでも――」

「りーなチャンのハンバーグ!?」

「なああびっくりしたぁ! み、みく、どこから出てきたの!?」

「りーなチャンのハンバーグあるところ、みくありにゃあ……じゅるり」

「ちょっとー、みく。李衣菜は私のた、め、に、ハンバーグ作ってくれるんだよ? 邪魔しないでよね」



51: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:54:53.46 ID:aStkYJ5sO


「むむっ、加蓮チャン……よくもりーなチャンを誑かして! しょーぶにゃしょーぶ!」

「勝負ぅ? みくに勝ち目あると思ってるの? 私の圧、勝。に決まってるんだから」

「ぐぬぬぬ……! ……りーなチャン! どっちが大事なの! みくと加蓮チャン!」

「んー、料理の邪魔しない方かな。みく、加蓮ちゃん。2人分作るからあっち行ってて」

「にゃにゃーん了解にゃーん♪」

「……単純ネコ。あ、それと李衣菜」

「ん、なに?」

「みくは呼び捨てで、私はちゃん付けって。なんか不公平なんだけど?」



52: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:56:07.20 ID:aStkYJ5sO


「……あー、それ」

「そう、それ」


「……みくちゃんにすれば解決?」

「むー」

「…………」

「むーむー」

「…………」

「むーむーむー!」


「…………加蓮、」

「わー♪」

「……ちゃん」

「ちょっとぉ」



53: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:57:28.20 ID:aStkYJ5sO


「い、いいでしょ今さら呼び方変えなくても。大人しく待っててよ」

「えーやだー、呼び捨てで呼んでよー。もう、照れ屋さんなんだから李衣菜ってば♪」


「みくー、2人分合わせたビッグサイズにしてあげるー」

「うぇーほんとー!? りーなチャン大好きー!」

「えっちょ、私の分は!? ねぇ李衣菜!?」

「あれ? どちらさまでしたっけ……えっとたしか北条さん?」

「やめて李衣菜ー!」


「……完全に加蓮を手玉に取ってる」

「李衣菜、なにしたら加蓮をあんな……。あたしも教えてもらおうかな」



54: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 16:59:23.77 ID:aStkYJ5sO


「――だりーのやつ、あの加蓮で遊んでるのか。ははっ、成長してるんだな」

「あ、夏樹。お疲れさま」

「ああ。お疲れ凛、奈緒」

「お疲れー。……いや、李衣菜のあれは成長でいいのか?」

「いいんじゃないか? だりー、楽しそうだしな♪」

「……加蓮の保護者である李衣菜の保護者である夏樹……」

「や、ややこしい……」


「李衣菜、李衣菜っ。お願いだから私にも~!」

「あぶなっ、火ぃ使うんだからやめてって。分かってるよ、ちゃんと作るから。待ってて、……加蓮」

「!!!」



55: ◆5F5enKB7wjS6 2016/07/09(土) 17:01:35.33 ID:aStkYJ5sO



「はぁ~んりーなぁ~♪」

「だから鬱陶しいってば、も~……♪」


――ジト目の向こう側には、しょうがないなぁって呆れと優しさが滲んで見える。



その優しさに、私は甘えてる♪



おわり



元スレ
北条加蓮「モノクロに差す、薄明の光彩」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468045307/
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         コメント一覧 (22)

          • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 18:12
          • 可憐ですね

            加蓮だけに
          • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 18:29
          • ラズデスの壁ドンの時点でこうなるとわかっていた。李衣菜は魔性の女だからな
            夏樹には甘え上手で、アニメではまず智絵里に肩パンチで関係を作り頼れる女になり、みくに合わせてアスタリスクやって、料理とかの器用で世話焼きな面も出てきた

            もっとイケメン李衣菜増えろ
          • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 18:29
          • 色んな妄想が膨らむコミュでしたね
          • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 18:34
          • 李衣菜はだれにくっつけてもいけちゃう主人公体質だなあ。
          • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 18:47
          • 真流行り神2やってるせいで、だれにくっつけてもとか言われると李衣菜の体を解体して加蓮の遺体と縫合する光景しか浮かばない
          • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 19:04
          • 幼少時代に遊んでたとかエロゲの主人公かなにか?笑
            だりーなは桃華ちゃまに次ぐダメP製造機っぽい
          • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 19:22
          • ※1
            楓さん、リベンジしようとしても上手くいってないですよ
          • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 19:24
          • 面倒くさいかれん可愛い
            万能りーな好き
          • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 19:31
          • 飛鳥が言いそうなタイトルだな。
          • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 20:08
          • こういうレズくない百合が一番綺麗で好き
          • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 20:42
          • 薄明=Twilight、光彩=sparklingか
            りーなの曲から取ってるんやな
          • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 22:24
          • この手の話を鼻で笑いそうな最初の頃の加蓮ちゃん好き
            なんだ今の希望に輝いてる目は、眩しすぎて溶けるだろうが!
          • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 22:29
          • ※12
            溶けるって君の頭髪が?
          • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月09日 22:38
          • また髪の話してる...
          • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月10日 02:20
          • PaPは夏場涼しそうで羨ましい
          • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月10日 02:48
          • 加蓮コミュの「昔からっそう」ってセリフ気になった人やっぱ多いんだなー
          • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月10日 03:24
          • 実によかった
            まさに今読みたかったSS
          • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月10日 05:52
          • まぁサービス開始から4年半経ってるから初期の頃のはな…うっあたまが
          • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月10日 11:29
          • 自然に発した感じして気になるよな
            もしウサミンがいなかったらどう続いてたのか
          • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月11日 00:23
          • 加蓮ってなんで生きてるの?
            さっさと氏んでれば良かったのに
          • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月12日 16:19
          • ※20
            おは渋谷
          • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
          • 2016年07月13日 06:25
          • おはようからおやすみまで

        はじめに

        コメント、はてブなどなど
        ありがとうございます(`・ω・´)

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