向井拓海「生み出せ、チャンスを」
また登場する人物は、実在の人物には一切関係がございません。
一応モバマスです。
<ガチャ
拓海「うぃーっす」
ちひろ「あら、拓海ちゃん。今日は早いのね」
拓海「まあな……ん、誰か客来てんのか?」
ちひろ「プロデューサーさんのお友達の方が来てるのよ」
拓海「ダチ…?」
拓海(Pのダチ……どんなヤツだ?)ヒョコッ
P「まあ、そっちも今大変だよなぁ」
?「いうても俺が折れたら終わりやからね」
P「キャプテンってのも一苦労だな」
?「俺からしたらプロデューサー業の方がシンドイ思うで」
拓海(ん……? Pと話してるヤツ、どっかで見たような……?)
P「ん? お、拓海。もう来てたのか」
拓海「お、おう」ビクッ
?「ん? タクミ?」
P「ああ。2人もこの場にタクミがいるからややこしいな」
拓海「アンタもタクミって言うのか?」
?「せやで」
「どうも。クリヤマタクミです」
拓海「クリヤマって…おい、ライオンズの!?」
クリヤマ「お、流石に知ってもらえとるか」
P「そりゃお前、プロ野球で15年もやってる人間だろ」
クリヤマ「いやー、言うてもメヒアとかアサムラよりも地味やからなぁ」ケラケラ
拓海「つーか、プロ野球選手とダチってどういうことだよ」
P「だって、高校時代から知り合いだし」
クリヤマ「同じ兵庫でヤりあった仲やからなぁ」
拓海「高校球児だったのかよ…」
P「まあ野球は大学でやめちゃったけどなぁ」
クリヤマ「もったいないわホンマ。プロ行けたやろ?」
P「ムリムリ。肘も腰もボロボロですぅー」
クリヤマ「高校から直接プロ行けばよかったんや」
P「元々プロ志向じゃないしなぁ」
クリヤマ「いやー、もったいないわ」
拓海「つーか、Pはプロ行けるような選手だったのかよ」
クリヤマ「凄かったでホンマ」
P「あの頃が全盛期だったよ。そこからは落ちてく一方」
拓海「そんなふうには見えねえなぁ」
クリヤマ「スケベ根性丸出しでプロデューサーになってもうたからなぁ」
P「誰がスケベ根性だ」
P「ん? 拓海、そろそろレッスンの時間じゃないか?」
拓海「あ、そうだな。そろそろ行くか」
クリヤマ「お、レッスン行くん?」
P「そうだな。よかったら見に来るか?」
クリヤマ「見せてもらえるんやったら行きたいわぁ」
拓海「意外だな。そういうヤツに興味なさそうだけど」
クリヤマ「いやいや。ボクたちもファンありきの仕事をやっとるからね。学べることはあるやろ?」
拓海(プロ意識高えな…)
【レッスンルーム】
<ガチャ
P「おーい、皆やってるか?」
莉嘉「あ、Pくん!」
美嘉「お疲れ様プロデューサー★」
クリヤマ「おー、レッスンルームってこうなってるんやね」
莉嘉「あー! タクミくんだー!」
美嘉「」
クリヤマ「おー、城ヶ崎姉妹もボクのこと知ってるんやね」
莉嘉「すごーい、本物だー!」
美嘉「」
P「おーい美嘉、帰ってこーい」
美嘉「えっ、えっ?」
クリヤマ「意識が飛んどるね」
莉嘉「だってお姉ちゃん、タクミくんのファンだもん☆」
クリヤマ「え、ホンマか? 嬉しいなあ」
美嘉「えっ、あの、ええっとその」
クリヤマ「落ち着いて落ち着いて。はい、深呼吸」
美嘉「」スゥーハァーン
クリヤマ「はい、OK」
美嘉「あの、握手してください!」
クリヤマ「はい」ギュッ
美嘉「」
拓海「あ、また気絶した」
クリヤマ(おもろいなあこの子)ニギニギ
きらり「にょわー? お客さん?」ニョワッ
クリヤマ「うおっ、デカいなこの子!」
拓海「きらりはウチでも一番デカイからな」
クリヤマ「うちのメヒアとええ勝負しとるなぁ」
莉嘉「さすがにメヒアの方がおっきいよ☆」
※
諸星きらり:186.2センチ
エルネスト・メヒア:196センチ
クリヤマタクミ:177センチ
クリヤマ「いや、ボクが小さいみたいな紹介はやめてや!」
莉嘉「どうしたのー?」
クリヤマ「いや、何かツッコまなアカン衝動に駆られて」
きらり「あー! ライオンズの」
クリヤマ「おっ、知ってくれとる子多いなぁ」
きらり「アキヤマショウゴちゃん!」
クリヤマ「誰がウナギイヌやねん」
きらり「あるぇー?」
莉嘉「きらりちゃん。クリヤマ選手だよー」
きらり「あー! 1500本打った人だにぃ☆」
クリヤマ「そこは知っててくれるんやね」
莉嘉「きらりちゃんはヤクルトファンなんだよー☆」
クリヤマ「そうかぁ。せやったらパリーグはライオンズ応援してくれへん?」
きらり「ごめんなさい……きらりはシンゴちゃん一筋なんだにぃ」
クリヤマ「カワバタ一筋かぁ。ならしゃあないな」
きらり「違うにぃ。タカツシンゴちゃんだにぃ☆」
クリヤマ「渋いわこの子!? 見た目に反して渋すぎるやろ!」
莉嘉「きらりちゃんだけはガチだからねー☆」
クリヤマ「最近のアイドルって怖いな」
P「それじゃ、そろそろレッスン始めますか」
拓海「うっし、やるか」
莉嘉「あ、Pくん。アタシたちもやってっていい?」
P「いいけど…疲れは大丈夫か?」
莉嘉「ライブ近いからもう少し動作の確認したいの!」
P「……本音は?」
莉嘉「タクミくんがいるから☆」
P「正直でよろしい」
P「美嘉ときらりはどうする?」
美嘉「やってく」
きらり「もうちょっと振り付けの確認がしたいにぃ☆」
P「んじゃ、全員続行でいいか…」
クリヤマ「楽しみやなぁ。ライブの裏側を見れるようなもんやろ」ウキウキ
P「クリヤマウキウキでワロタ」
・
・
・
莉嘉「ッ!」バッ
P「莉嘉! 左腕が下がってるぞ!」
美嘉「…」チラッ
P「美嘉! クリヤマ選手をチラチラ見ない!」
拓海「ッ!」キュッ
P「拓海! テンポが速くなってるぞ!」
クリヤマ「うひゃー……凄いなぁ」
P「どうですかね。生レッスンの感想は」
クリヤマ「身体もちっこいのに、このド迫力。御見それしましたわ」
P「光栄」
クリヤマ「にしても、あの子凄いわぁ……きらりちゃんやっけ?」
P「ああ。きらりがどうした?」
クリヤマ「あの巨体でシュパシュパ動くもんなぁ」
きらり「にょわー☆」バッ
クリヤマ「速いなぁ……本気出した時のカブレラ並やね」
P「オマエ本当にカブレラ好きだな」
クリヤマ「ボクはカブレラ一筋やで」
P「違う意味に聞こえるからやめて」
・
・
・
P「よーし、それじゃ今日のレッスンはここまで」
莉嘉「あー! もう脚パンパンだよー!」
P「張り切ってレッスンしたからな。ケアはちゃんとしとけよ?」
莉嘉「はーい☆」
クリヤマ「いやー、凄いなアイドルって」
美嘉「ど、どうでしたか、アタシのダンスは」
クリヤマ「凄いキレキレやったね。流石カリスマギャルやわ」
美嘉「あ、ありがとうございます…」シュウウ
きらり「にょわー…ちょっと疲れたにぃ」
P「……」
クリヤマ「……」
P「4番ファースト」
クリヤマ「ピッチャー一択やろ」
P「いっそ二刀流は」
クリヤマ「ええなそれ」
拓海「何の話してんだよ」
きらり「にょわー?」
P「つーかお前、時間大丈夫か?」
クリヤマ「あっ」
P「おい! 全体練習何時からなんだよ」
クリヤマ「いや、全体練習は全然間に合うけど昼飯食べる時間なくなるわ」
拓海「あー……だったらよぉ、アタシが送ってくか?」
・
・
・
クリヤマ「いやー、悪かったわ。時間見るの忘れてたね」
拓海「別に構わねえよ」
クリヤマ「おかげで昼飯食べる時間も確保できたわ」
拓海「随分前から準備始めるんだな。今日の試合ってナイターじゃねえのか?」
クリヤマ「ボクみたいなオッサンは、アップを入念にやっとかなすぐケガしてしまうからね」
拓海「タイヘンなんだな…」
クリヤマ「ボクみたいな選手は、目一杯背伸びして、ようやく土俵に立てるんよ」
拓海「……」
クリヤマ「メヒアみたいにスタンドに放り込むパワーはない。アキヤマみたいに肩も強くない。ましてやカネコみたいな脚もない」
クリヤマ「そんな選手が同じグラウンドでプレーするにはどうしたらいいか。こう見えても毎日が勝負なんよ」
拓海「クリヤマさん…」
クリヤマ「毎日が勝負ってのはキミらもおんなじやろ?」
拓海「ああ…そうだな」
クリヤマ「頑張ってな。キミらのこと、応援しとるで」
拓海「ありがとな…クリヤマさん」
拓海(獅子軍団のリーダーは、ファイティングスピリッツの塊のような男だった)
【後日】
莉嘉「ねえPくんー、またタクミ君呼んでよー」
P「無茶言うな。アイツ今仙台だぞ」
莉嘉「うー…」
美嘉「……」ポワンポワン
美嘉(握手してもらっちゃった握手してもらっちゃった握手してもらっちゃった)
P「コイツはいつまでトリップしてんだ」
拓海「会った日からずっとそんな調子だぜ」
拓海(オールスターのファン投票の結果が出て、数日が経過した)
拓海(クリヤマ選手は外野手部門で5位。僅差でファン投票選出を逃した)
拓海(だが…)
P「お……監督推薦の発表か」
莉嘉「あ! タクミくん選ばれてるー!」
美嘉「え、マジ!?」
拓海(監督推薦でのオールスター出場を決めた)
拓海(できることを磨き上げ、できないことを改善する。言うのは簡単だが、それを15年と続けるのは簡単じゃねえ)
拓海(あの人はそれを体現してる。それがどれだけ凄いことなのか…アタシにもよくわかる)
莉嘉「勝利にむかーって☆」
美嘉「進め今こそー★」
拓海(生み出せチャンスを…)
『いざクリヤマー!』
あまり知らない人は、これを機に知っていただけると幸いです
読んでくれた人はありがとう。それじゃ
元スレ
向井拓海「生み出せ、チャンスを」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467632641/
向井拓海「生み出せ、チャンスを」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467632641/
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- 未央「いざ!」卯月「お泊まり!」凛「はいはい」
- 幸子「ち、注射なんて怖くないに決まってるじゃないですか!」
コメント一覧 (22)
-
- 2016年07月04日 22:52
- キャップかっこええんじゃ^~
-
- 2016年07月04日 23:05
- 今年ほんとカープどうしたんやホンマに!なぁまちこ!?
-
- 2016年07月04日 23:05
- 新しいアイドル?
-
- 2016年07月04日 23:29
- 田中さん
-
- 2016年07月05日 00:04
- 美嘉と莉嘉は埼玉出身だからか
-
- 2016年07月05日 00:09
- 抜群の選球眼と玄人好みのいぶし銀な活躍、坊主頭も似合うガチの男前
人望もあるし、ファンサも良いし、チームに一人でもいるとすごく助かる存在
だからホント出て行かないでもらいたい(切実)
-
- 2016年07月05日 00:45
- 15年目にして初出場かぁ。サード、ファーストに並ぶ激戦区だからな、意外とこうなってしまうのかもね。
ぶっちゃけキャッチャーだと他のポジに比べ選ばれやすいんだけどね、3人/6球団の確率だから。まぁ怪我しやすい激務なんだけど。
-
- 2016年07月05日 02:06
- 栗山ほんとにおめでとう。
Pちゃんは報徳や神港のイメージだな。東洋大姫路ではない感じが。
-
- 2016年07月05日 02:39
- 美嘉の気持ち良く分かるわ、ちな猫ではないけど応援してる選手に握手して貰った時はマジ嬉しかったよ…
-
- 2016年07月05日 03:17
- ウナギイヌはキャッツのほうでしょ
-
- 2016年07月05日 05:26
- ※11
秋山は平尾に一年目のキャンプで「お前ウナギイヌみたいやな!」と面と向かって言われた逸話を持つ
-
- 2016年07月05日 05:48
- 猫はええ選手多いからなぁ、だから監督コーチは変に優秀な投手酷使しようとせずに先ず整備から始めて、どうぞ
-
- 2016年07月05日 07:35
- 栗山選手おめでとうさんやで!
-
- 2016年07月05日 09:16
- 出身地ネタがでてくるSS好き
-
- 2016年07月05日 11:17
- スレタイで把握余裕でした
栗さん格好いいよなあ
他球団ファンだけど好きな選手だわ
-
- 2016年07月05日 14:58
- 栗山選手と坂口選手は意外と走れないんだなぁ、と。タイプ的にそれで損している印象がある。
-
- 2016年07月05日 15:14
- 他球団のファンだけど、ずっと選ばれていないことは知っていた。
選出されてよかったな。
SSはきらりの好きな選手で笑ってしまった
-
- 2016年07月05日 16:24
- 諸星選手が小柄なアイドル背負ってやっとカブレラ相当の重量感
-
- 2016年07月05日 17:01
- 今のライオンズの日本人で諸星くんより身長高いの、コーチ含めても森慎二と力者ぐらいしかおらん…
しかしナベQと同じくらいのタッパで体重は半分程度って考えるとなんかすげえなw
-
- 2016年07月05日 18:53
- こう言う話、面白くて好きですね。たまにで良いから何か思い着いたら、また読みたいのでお願いするので在ります(^_^ゞ
-
- 2016年07月16日 09:59
- おいやったぞ城ケ崎姉妹!キャップがオールスター初打席でホームラン打ちよったで!
とりあえずよかおめ