八幡「新しくメンバーになりそうな予感」
- 2016年07月03日 22:40
- SS、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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葉山「ああ、受験本番は秋からだろうし…ダメかな?」
雪乃「…奉仕部は続いてるわ。来た依頼を断る理由はないわね」
葉山「そうか、よかったよ」
いろは「でもでも、葉山先輩からの依頼なんてめずらしくないですか~?」
葉山「そうかな?そうでもないような」
八幡「去年とかもあったしな」
結衣「そうそう、いろはちゃんはその辺り知らないもんね」
雪乃「話を戻すわよ。依頼というのは?」
結衣「優美子のこと?」
葉山「結衣は知ってると思うけど…彼女に告白されたんだ」
雪乃「あら」
いろは「とうとう告白したんですね、三浦先輩」
八幡「で?」
葉山「あんまり驚かないんだな」
八幡「まあ、予定調和?だからな」
いろは「ですね~」
雪乃「そもそも興味がないから」
結衣「えっと…優美子、それで落ち込んでたよ」
葉山「そうか…彼女には…友達関係がいいと言ってしまったんだ」
雪乃「そんなこと言ったのあなた、相手の気持ちを考えてないわね」
八幡「えっ?お前が言えることか…?」
八幡「本当のことだろ?」
いろは「それでも駄目です」
雪乃「あなた達…まあいいわ、あなたは何をしてほしいの?」
葉山「ああ…実は彼女を振ってしまって、彼女も落ち込んでしまって…後悔してる」
八幡「そんなことで後悔すんのか?意外だな」
いろは「先輩…葉山先輩真剣なんですから」
八幡「今までも告白されて断るなんて何回もしてるんだろ?」
いろは「は~い、最近だと多分わたしで~すっ」
いろは「大丈夫ですよ、気にしないでくださいっ」
葉山「それを聞いて安心したよ。この関係性を心底楽しんでるように見えるしね」
いろは「そりゃもうっ!」
八幡「お前は生徒会長だろうが、なんでここで化粧とかしてくつろぐまでに至ってんだよ」
いろは「またまたっ、そんなこと言って可愛い後輩が近くにしてドキドキしてるくせにっ」
八幡「小町のように見えるからドキドキなんかしねぇよ」
いろは「小町って…妹さんですよね?いい加減妹から離れてくださいよっ」
八幡「なんでだよ」
いろは「妹を通して見るんじゃなくて、あたしを見てください」
八幡「な、なに言ってんだ…」
葉山「ははは、微笑ましいな」
結衣「……」
雪乃「……」
葉山「単刀直入に言えば…優美子を元気づけてほしい…」
八幡「…三浦をか」
葉山「ああ、ダメかな?」
八幡「仲が良くない俺ができることじゃないな」
雪乃「私も無理ね。犬猿の仲なのだし」
八幡「可能性があるとすれば…由比ヶ浜か」
結衣「あ、あたし…?」
いろは「わたしもいますよ~」
八幡「お前はそもそも部員じゃないしね」
いろは「またそんなこと言って~」
八幡「事実だろ、あと仲いいのかお前?」
八幡「なんだその曖昧な表現は」
葉山「難しい…かな?」
結衣「…そ、そうだね…あたしだと…う、う~ん…」
結衣「ヒッキーもゆきのんもいないんじゃ…えっと頼りがいが…」
八幡「…」
雪乃「…」
結衣「なんでそこで無言になるかな~もう~!」
いろは「わ、わたし結衣先輩のこと好きですよ~!」
結衣「い、いろはちゃん…!味方はいろはちゃんだけだよっ」
八幡「好きって言っただけだけどな」
雪乃「全くその通りね、でもそれは言わないのが紳士の嗜みよ」
八幡「俺にそんなもん求めるなよ」
雪乃「それもそうね、失恋の痛みを和らげるというのは…奉仕部の趣旨と違う気もするわ」
八幡「プライベート過ぎるな」
葉山「確かに…つい結衣たちの奉仕部に頼ってみたくなったんだ」
雪乃「そもそもあなたの問題でしょう?悪い癖が出たわね」
葉山「これは手厳しいな…雪乃ちゃん」
雪乃「……」
葉山「あ…ごめん。雪ノ下さん」
いろは「…そういえば、二人は幼なじみなんですよね?」
葉山「え?あ、ああ、まあね」
雪乃「……」
結衣「うん、そんなこと聞いたかな」
葉山「ああ、俺達の両親がね」
雪乃「やめて。こんなところで話すことじゃないでしょう」
葉山「わ、悪い…」
いろは「ふんふん、なんだか怪しいですね」
八幡「そうか?」
雪乃「一色さん?怪しいというのは何がかしら?詳しく教えてもらえる?」
いろは「…ひっ!」
八幡「怖すぎるからな…」
いろは「じゃ、じゃあ…葉山先輩は三浦先輩を振ったわけですけど…」
葉山「う…ま、まあ…」
八幡「傷口に塩塗り込んでるな…」
いろは「誰か他に好きな人いるんですか?」
葉山「……」
八幡「おいおい…」
いろは「例えば、同じグループの結衣先輩とか」
結衣「え?い、いろはちゃんっ?」
葉山「結衣か…もちろん好きだよ」
結衣「え~~?」
いろは「ですって先輩、やっぱりあれですか?」
いろは「やっぱり気になっちゃう系ですか?」
八幡「気になるというか…そんなもんだろ」
結衣「え?」
八幡「同じグループで友達なら好きなんじゃないのか?お前らのグループ見てる感じ」
いろは「あ、そういえば、先輩って葉山先輩のグループ観察してるんですよね…」
八幡「おい…誤解招くからやめろ」
雪乃「気持ち悪いわね比企谷くん、その趣味はやめた方がいいわ」
八幡「誰が趣味だ誰が」
いろは「先輩は特に、二人の関係は気にならないと…」
結衣「むむ、ヒッキー」
八幡「なんだよ?」
結衣「ホントに気にならないの?あたしと隼人君のこと…」
結衣「なに?」
八幡「お前が、隼人君って呼ぶ方が気になる…」
結衣「えっ?そこ?」
八幡「…もういいだろ」
結衣「そ、そっか…そうなんだ…あははっ」
いろは「…」
雪乃「…」
葉山「今のは危険な発言だな…比企谷」
雪乃「あなたはそれでいいの?」
葉山「奉仕部としてはできることはないんだろ?」
雪乃「まあ、そうなるわね」
葉山「なら大丈夫さ、邪魔したね。それじゃあ」
結衣「うん、じゃあね」
いろは「さようなら~」
ガラガラ
結衣「ねえ、ゆきのん」
雪乃「なに?」
結衣「なにもできないのかな?」
雪乃「彼がいいと言ったのよ」
結衣「そうだけどさ…」
雪乃「彼にはいい薬なのかもしれないわ」
結衣「ゆきのん?」
雪乃「彼に必要なのは主体性…というより、肝心な時の行動力ね」
八幡「……」
いろは「難しいですね、恋愛って」
八幡「急にどうした、お前…」
いろは「だって、今までいい感じに友達で付き合ってきたのに…」
いろは「告白して振られたら…お互い傷ついちゃうし…」
いろは「きっと三浦先輩も泣いたと思いますよ」
結衣「優美子、ああ見えて繊細だから…」
八幡(乙女だしな、あーしさん)
結衣「ゆきのん?」
雪乃「だって私たちは、異性と付き合ったことがないでしょう?一色さん以外は」
結衣「あ…」
八幡「まあ、そうか」
いろは「ちょっと~わたしを軽くスルーしないでくださいっ」
八幡「だって、お前適当な異性と遊び歩くのが趣味なんだろ?」
いろは「人をビッチみたいに~!あと、それ聞いても何も思わないんですか?」
八幡「なんだよ、急に…」
いろは「結衣先輩が葉山先輩のことを下の名前で呼ぶのは嫌なんでしょ?」
八幡「掘り返すなよ…いちいち」
八幡「…だから、なんでそんな話になるんだよ…」
雪乃「まったく…あなた達は」
結衣「直球だよね…いろはちゃん…」
いろは「もう~~」
八幡「なんで怒られてんの…俺」
雪乃「一色さんは誰かと付き合っていないの?」
いろは「今は誰とも…お買い得なんですけどね~」
八幡「お前は葉山狙いなんだろ…この前言ってただろ」
いろは「あれは…まあいいです…」
雪乃「由比ヶ浜さんは?いるのかしら?その…彼氏」
いろは「え~?ホントですか?絶対いそうですけど…ね、先輩?」
八幡「ん?ま、まあな」
結衣「いないよ~~っ、そんなの知ってるでしょ」
いろは「あれ?そんなに当たり前のことなんですか?」
結衣「う、う~ん…まあ…」
八幡(現状維持…言い出したのは由比ヶ浜だしな、彼氏できたら伝わるだろうし)
いろは「まあいいですけど…雪ノ下先輩は?」
雪乃「私もいないわよ」
いろは「さっき葉山先輩と怪しかったですけど」
雪乃「一色さん…?やめてくれるかしら?」
いろは「……」
結衣「ヒッキーは?いるの?」
八幡「は、はあ?」
結衣「その…彼女」
八幡「一番ありえない俺に聞くか?」
いろは「そうでもないんじゃないですか~?昨日女の人と帰ってましたし」
八幡「え…あ、あれは…」
結衣「ええ?昨日?」
雪乃「比企谷くん…?」
いろは「確かあの人、川崎先輩でしたっけ?そうですよね?」
八幡「昨日は奉仕部休みだったろ…それでたまたま一緒になったから帰っただけだ」
結衣「だ、だよね…一緒になったからってそのまま行くかな」
八幡「あ、あいつとは…妹とかでつながりがあるからな…まあ…その、なんだ…」
いろは「へ~、関係深いんですね~」
八幡「待て待て、なんでこんな詰問受けてんだ俺は…」
八幡「とにかく話を戻せよ…」
いろは「えっとなんでしたっけ?」
雪乃「まだ聞きたいことがあるけどまあいいわ」
雪乃「つまり、私が言いたいのは恋愛に対して偉そうには言えないわねってことよ」
結衣「うん…そうかもね」
八幡「一色だけだな、言えるのは」
いろは「もう~~またビッチ扱いしてる~~!」
八幡「お前泣いただろ。半年前に」
八幡「だから…三浦の気持ちもわかるんじゃねぇの?」
いろは「そうかもしれませんね」
結衣「どうかな?優美子、早く立ち直れるかな~?」
いろは「それは…どうでしょう…人によるとしか言えないです」
結衣「そっか」
いろは「あと、早く別の意中の人見つけるのもいいかもしれませんねっ」
結衣「意中の人…か」
その頃
レストラン
三浦「ごめんね、姫菜。夕食付き合ってもらってさ」
海老名「気にしなくていいよ~、もう家族には連絡してるし」
三浦「…ごめんね」
三浦「まあね…もしかしたらいけるかもって思ったのがあれだったし」
海老名「優美子、あれから寂しさがにじみ出てるよ?」
三浦「マジで?普通通りにしてるつもりなんだけど…」
海老名「いやいや本気で言ってる?いつもと雰囲気違い過ぎだって」
三浦「そっか…なんか気まずいもんね…あーしらのグループ…今さ」
海老名「みんな気を遣ってるんだよ、告白したのはわたしと結衣しか知らないけどさ」
海老名「なんとなく感じてると思うよ?」
三浦「戸部たちにも悪い事しちゃってるかな…」
海老名「あはは。わたし達の中でどれだけ優美子と葉山くんの存在が大きいかわかるよね」
海老名「大丈夫だよ、葉山くんも動いてるだろうし」
三浦「隼人が?」
海老名「ううん、なんでも。それよりさ」
三浦「なに?」
海老名「やっぱりさ、気分転換とかした方がいいと思うんだ」
三浦「気分転換?ま、まあそうかな…カラオケとか?」
海老名「カラオケもいいけど…そうだな~なにかないかな」
三浦「……」
海老名「あっ、そうだあれがいいよっ」
三浦「えっ、なに?」
三浦「?」
海老名「コミケ」
三浦「えっ?コミケ…?」
海老名「そそっ、多分気分転換になると思うよっ」
三浦「はあ…そうなの?」
海老名「二人で行くのもあれだし…そうだな、他にも誘ってみるね」
三浦「う、うん…わかった、任せるし…」
海老名「いや~もうコミケの夏がやってきたんだよね~ぐふふっ」
三浦「擬態してない姫菜の趣味か…」
雪乃「なにがかしら?」
結衣「ほら、部活のメンバーで活動して、そのまま一緒に帰るのってさ」
八幡「そんなにいいもんか?」
結衣「なんだかんだ、あたし達仲良くなったなって思うじゃん」
八幡「…そういうことね」
雪乃「悪くないかもしれないわ」
結衣「だよねだよねっ」
八幡「本当に雪ノ下か…?」
雪乃「ところで…一色さんだけれど」
八幡「一色は生徒会だな」
雪乃「平塚先生に呼び出されてたわね」
結衣「けっこう忙しいんだね、いろはちゃん。こんな時間まで学校なんて」
八幡「そりゃ生徒会長だしな。全校集会とかでも生徒代表の挨拶とかも回ってくるだろうしな」
結衣「あれ?メールだ…えっと」
雪乃「どうしたの?」
結衣「隼人くんからだ、ちょっと時間作れないかって」
八幡「お前にか?なんかめずらしいな」
結衣「うん…普段はあんまりないんだけどね」
雪乃「でも友達なんでしょう?普通ではないの?」
結衣「う~ん?どうかな?優美子を介しての仲って感じだし」
結衣「あたし、あんまり仲のいい男子っていないし」
八幡「結構教室内外で声かけられてないか?最近も」
結衣「あはは…そうだったかな」
雪乃「そんなことを知ってるあなたが気持ち悪いわ」
八幡「いや、見てたらわかるだろ」
八幡「…」
結衣「えっ?あ、ヒッキーは別…かな…あははっ」
八幡「お、おう…そ、そうか…?」
結衣「う、うん…携帯交換もしてるしさ」
雪乃「なにをニヤついてるの?あなたは」
八幡「別にニヤついてねぇよ…」
結衣「えっと…ごめん二人とも、あたしちょっと隼人くんに会ってくるね」
雪乃「ええ、わかったわ」
八幡「おう、じゃあまたな」
結衣「うん、ごめんねっ!」タタタタ
雪乃「ねえ、比企谷くん」
八幡「ん?なんだよ」
雪乃「由比ヶ浜さんが葉山くんに会いに行ったけれど、残念に思ってるでしょう?」
八幡「…なんで俺がそんなこと思うんだよ」
雪乃「隠さなくてもいいじゃない、あなたじゃなくても、そういうことは意外とあるのでしょう」
八幡「そんなもんか?」
雪乃「自分と交流のある女性が他の男子のところに行くのは、寂しく感じるでしょ」
八幡「……」
雪乃「あなた達はそれに加えて、携帯番号も交換してるのだし」
雪乃「確か彼女の場合は、男子にほとんど教えてないと聞いてるけど」
八幡「意外だなそれって」
雪乃「見た目で言ってるのなら、由比ヶ浜さんがかわいそうだわ」
八幡「それを指摘するお前も大概だからな」
雪乃「せっかくだから、私たちも交換しましょうか?」
八幡「…携帯番号か?マジか?」
雪乃「ええ、話の流れなのだし」
八幡「俺たちは友達にすらなってないんじゃなかったか?」
雪乃「それはそうだけれど…」
八幡「まあ、いいけどな」
八幡「おう」
スタスタ
八幡(雪ノ下と二人で歩いてるとか…なんか変な感じだ、しかも簡単に番号交換したし)
八幡(奉仕部は変わってきてるかもな)
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いろは「あ~~疲れた…せっかく先輩達と帰れるかと思ったのに…」
いろは「どんな感じで帰ったのかな…う~ん」
いろは(先輩ってもしかして結衣先輩が本命かな?色々気にしてるみたいだし)
いろは(雪ノ下先輩とはどうなんだろ?)
いろは「でも…わたしはその下かな…はあ」
いろは(どうなんだろ…?三浦先輩の告白断ったし…どういうつもりなのかな?)
いろは「あ~あ、なんか面倒な人間関係になってるかも…退屈しなさそうだけどさ」
スタスタ
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それから次の日
キーンコーンカーンコーン
八幡「昼だな、さてぼっちを満喫するか」
材木座「八幡…う~む」
八幡「材木座か、どした?」
材木座「折り入って相談があるのだが」
八幡「嫌な予感しかしないな」
八幡「海老名さんに誘われたのか?コミケに」
材木座「う、うむ…それで…ぜひ八幡にも来てもらいたいのだ」
八幡「…その理由はわかるが、なんで俺なんだ?しかも三浦もいるんだろ?」
材木座「頼める相手が八幡しかいないのだ」
八幡「この上なく説得力があるな」
材木座「頼む、八幡っ!我ではどうしたらいいのかわからんっ!」
材木座「お前が来てくれない場合、胃潰瘍になって吐血してしまうかもしれんっ!」
八幡「その気持ちはわかるが…俺に頼られても困るぞ…」
材木座「お前なら、我の会話にもついていけるだろう?」
八幡「いや…海老名さんのジャンルは範囲外だろ…」
八幡「なんで断らなかったんだよ、まあわかった。行ってやるよ」
材木座「恩に着るっ!八幡っ!」
八幡「海老名さんなりに、元気づけてんのかね」
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結衣「ヒッキー、部活行こっ」
八幡「そうだな。ていうか、一緒に行く必要なくね?」
結衣「ま、いいじゃんっ」
男子A「あれ、由比ヶ浜さん帰らないの?」
結衣「あ、うん。これから部活だよ」
男子A「まだ引退じゃないのか~大変だね」
結衣「ううん、そんなことないけどさっ」
男子A「そうだ、よかったらさ…今度の休み遊びに行かない?」
結衣「えっ…そ、それはちょっと…」
男子A「由比ヶ浜さん、彼氏いないって聞いてたし…駄目かな?」
八幡(この場で言うことか?こいつは)
結衣「いないけどさ…」
男子A「じゃ、じゃあさ」
八幡「由比ヶ浜、そろそろ行かないとまずいぞ」
結衣「あ、わかった。ごめん、部活あるからさ」
タタタタ
結衣「ごめん、ヒッキー助かったよ。ありがとう」
八幡「よかったのか?俺が声かけて」
結衣「うん、ちょっと困ってたからさ」
八幡「最近多くないか?」
結衣「うん、前より多い気がする」
八幡(さすがにモテるな、由比ヶ浜。確かに可愛いとは思うが)
八幡「遊びに行くの嫌なのか?」
結衣「そんなことないけど…気遣いそうだしさ」
八幡「…」
結衣「見えないのかな?その…」
八幡「なにが?」
結衣「ヒッキーが彼氏に…」
結衣「そ、そうかな…?そんなの関係ないと思うんだけど」
八幡「同じ部活のメンバー、空気にしか思ってないだろ」
結衣「……」
八幡「第一、彼氏じゃないしな」
結衣「わかってるよ、もうっ」
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奉仕部
結衣「やっはろーっ」
雪乃「あら、こんにちは」
いろは「こんにちはですっ、結衣先輩!」
八幡「一色に…葉山もいるのかよ…」
葉山「やあ、二人とも。こんにちは」
葉山「昨日、結衣と話してさ。優美子のことで」
雪乃「ああ、あのメールの後ね」
結衣「うん、それでさ…あたし達のグループも気まずいしさ」
葉山「俺がなんとか優美子に謝ろうってなったんだよ」
八幡「謝ってどうするんだ?」
葉山「わからないよ、ただ…彼女に真摯に向き合いたいんだ」
葉山「グループ内の空気を悪くしてしまったのも悪いことをしたし」
雪乃「ものすごく普通ね」
葉山「ああ、そうかもしれないね」
八幡(真摯に向き合う…聞こえはいいが)
いろは「葉山先輩、謝るならちゃんと考えて謝らないと駄目ですよ?」
葉山「わかってる、彼女にどう接するかは…これから考えるよ」
八幡(俺がそのことを指摘するのは可能だが…軋轢生むだけだな)
八幡(一色もそんなこと望んでないだろうし)
八幡「三浦のことを話しただけなのか?昨日は」
結衣「えっ?まあ、それだけじゃないけどさ」
葉山「夏休みにみんなでどこかに行こうかって話などもね」
結衣「うん、泊まりもいいかな~なんて」
八幡「泊まりかよ」
結衣「だってもうすぐ受験も本番になるから遊べなくなるしさ」
雪乃「ではそれまでに問題を解決してないと駄目ね」
葉山「そうだね…なかなか大変そうだけどがんばるよ」
いろは「泊まりですか~楽しそうですね~」
葉山「じゃあいろはも来るかい?」
いろは「えっ?いいんですか?」
葉山「ああ、もちろんだよ」
いろは「えへへ、じゃあ考えておきますねっ」
葉山「せっかくだし、比企谷もどうだい?」
八幡「俺か?」
葉山「ああ、結衣も来るしね」
八幡「いや…でもな」
結衣「え~いいじゃん、ヒッキー」
八幡「俺がうなづくと思ってるのかよ?」
結衣「ヒッキー捻くれてるけど、肝心な時は優しいしさ」
八幡「この場面で優しさ関係あるか?」
葉山「よかったら、雪乃ちゃんもどうかな…なんて」
雪乃「それじゃまるで奉仕部として参加してるみたいね…」
葉山「それでもいいと思うけど」
八幡「奉仕部でってことなら…まあ仕方ねぇかな」
雪乃「そう、参加するのね。なら、部長として参加しなければ駄目ね」
葉山「そうか、わかったよ。ありがとう」
結衣「うんうん、去年の合宿思い出すよねっ」
葉山「今回は先生はいないけどね」
いろは「なんかやらしい雰囲気がありますね~」
葉山「おいおい、別にそういう意味で言ったんじゃないぞ?」
雪乃「そんな下衆な発想はいいのよ…それより葉山君」
葉山「な、なにかな…?」
葉山「あ…つ、つい…ははは…」
雪乃「いい加減にしてと言ったはずよ?」
葉山「す、すまない…」
八幡「なかなか大変だな、葉山も」
いろは「そりゃ、葉山先輩だってたくさん苦労してるんですよ」
八幡「いや、別に苦労してないなんて思ってないけどな」
いろは「でもでも、葉山先輩って昔はよっぽど「雪乃ちゃん」って呼んでたんですよね?」
いろは「なんか自然に出てましたもん」
葉山「え?あ、ああ…ま、まあね」
雪乃「一色さん?なにが言いたいのかしら?」
いろは「ひっ…!?…つ、つまりですね…えっと…」
八幡(一色の奴、なんて言う気だ?)
いろは「昔はお二人は付き合ってたんですか?」
葉山「…」
雪乃「…」
八幡「そこかよ…」
葉山「いや…俺たちの年齢で昔と言われたら…」
雪乃「小学生の時などになるわね」
いろは「あれ?そうなんですか?」
雪乃「あんまり話すことではないけれど、思春期を迎えてる頃には彼とはほとんど話さなくなってたわ」
いろは「え~~そうなんですかっ?じゃあ、時々出てくる二人は付き合ってるっていう噂は」
雪乃「出鱈目に決まってるでしょ…」
いろは「ですよね~」
雪乃「私があなたをどれだけ遠ざけているかわかっていないの?」
葉山「わかってるつもりだよ…すまない」
雪乃「……」
いろは「け、険悪ムードですね…先輩」
八幡「ああ」
いろは「やっぱり気になっちゃう系ですか?」
八幡「なにを気にするんだ?この状況で」
いろは「またまた、二人の関係とかですよ~」
八幡「とりあえずそういうこと言って、俺の反応楽しんでるだろ」
いろは「あれ…意外と先輩冷静ですね」
葉山「気になるしね…はは」
八幡「ああ、悪い」
八幡(気にならないと言えば嘘になるか…)
八幡「しかし…妙な関係だな」
雪乃「それはどういうことかしら?」
八幡「言葉の通りだよ、葉山となんかあるって噂されるのもわかる」
雪乃「比企谷くん…あなた…!」
八幡(しまった…なにしてんだ俺は…無駄な軋轢生むし)
葉山「勘違いしてるみたいだけど、俺と雪ノ下さんは何もないよ」
八幡「誰も聞いてないだろ」
雪乃「ちょっと…葉山君?」
八幡「それはお前の勘違いだ」
葉山「本当にそうかい?」
八幡「……」
葉山「……」
結衣「あ~えっと…あはははっ、とにかくみんなで海とか行けたらいいよねっ!」
いろは「結衣先輩…健気です…」
結衣「ね?ゆきのん?」
雪乃「由比ヶ浜さん……そうね、行けたらいいかもしれないわ」
結衣「だよねだよね?あははははっ」
葉山「やれやれ…」
八幡(重い空気が薄まったかな…?さすが由比ヶ浜だな)
葉山「それじゃあ俺は帰るよ、またね」
結衣「うん、隼人くんばいばい」
いろは「葉山先輩さよ~なら~っ!」
雪乃「ちょうどいいし、私達も帰りましょうか」
結衣「うん、そうしよっか。今日いろはちゃんは?」
いろは「今日はみなさんと帰れますよ~生徒会ないですし」
八幡「……この4人で帰るのか?」
結衣「別にいいじゃん、部活帰りなだけだしっ」
いろは「またまた、もう部員みたいなものですってっ!」
雪乃「違うけれどね」
いろは「そんな、雪ノ下先輩まで…」
結衣「まあまあ!…それよりさ~」
八幡「お前も大変だな…」
スタスタ
結衣「旅行何気に楽しみだよね~」
いろは「ですよね~!まさか、このメンバーで旅行とか考えてなかったです」
八幡「行くのは決定なのな…でも葉山たちも来るんだろ?」
結衣「ゆきのんも、この機会に隼人くんと仲戻したらいいんじゃないかな?」
雪乃「由比ヶ浜さん?冗談になってないわよ?」
いろは「わ~お、切り込んで行きますね…結衣先輩っ!」
八幡「なんか怖い発言偶にするよな」
結衣「あ…あ、あたしは良かれと思ってさ…あはは、ごめん…」
雪乃「わかっているけれど…仲直りなんて、冗談はやめて」
いろは「…そんなに仲戻すの嫌なんですか~?」
八幡「お前も切り込んでどうするんだよ…」
いろは「葉山先輩いい人だと思いますけど…お似合いな感じもするし」
八幡「おい…一色」
いろは「先輩もそう思いません?」
八幡「俺に振るなよ」
雪乃「色々あり過ぎたのよ彼とは…今更、仲直りなんて…」
結衣「ゆきのん…」
いろは「じゃあじゃあ、この先はどうなるかわからないんじゃないですか~?」
八幡「……」
雪乃「な、なにを言ってるの?どういう意味かしら?」
いろは「ほら、わたし達って未来にしか生きられないじゃないですか~?」
いろは「いつまでも、あの時こうしてたらなんてできないわけですし」
八幡「いきなり何哲学的なこと言ってんだ?意味わからんぞ」
いろは「これからの葉山先輩見て、心変わりならあるのかもってことですよ」
雪乃「これからの…葉山君…」
いろは「別に深い意味はないんで、あんまり気にしないでくださいね」
八幡「勝手に重要なことほざいて気にスンナとは…勝手なやつ」
いろは「あれあれ?先輩は気になっちゃう系ですか~?」
八幡「…楽しんでるだろお前…」
八幡「……」チラ
八幡「無言か…」
結衣「ヒッキー?なにか言った?」
八幡「いや、なにも言ってない」
いろは「……」ジー
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八幡の家
八幡「はあ、疲れた。体力使う部活でもないのにな」
八幡「おう、かまくら。ベッドから離れろい」
猫「ふにゃ~~」
八幡「一色の奴が発破かけた後、雪ノ下は終始無言だったわけだが…」
猫「?」
八幡「お前、どう思う?」
猫「ふあ~~」
八幡「アホ、かまくらは俺の言葉を理解できる賢い猫だって…おまえ、何気にひどいこと言ったよね?」
小町「だって…猫に話しかける兄とかさ~」
八幡「やかましい、俺は疲れてんの。かまくら欲しいならやるから、向こう行ってくれ」
小町「あれ?ご機嫌ななめ?めずらしいこともあるんだね」
小町「ほら、ごみーちゃんにどやされる前に向こうに行こうね、かーくん」
猫「ふな~~」
スタスタ
八幡「奉仕部と葉山メンバーでの旅行計画…なんだそれ?」
八幡「今度は、合宿とは違ってプライベートだしな」
八幡「その前にあーしさんの問題解決しないと、それもなくなりそうだが…葉山どうするつもりだろな」
八幡「ていうか、今度コミケに手伝いに行かないと駄目なのか…」
八幡「なんか色々予定が詰まって来てるな…俺にしてはめずらしい」
八幡「終わった終わった…はあ」
八幡「平塚先生も受験対策忙しそうだな…まああの人のキャパシティなら大丈夫だろうが」
八幡「事実上、奉仕部は放置…か」
八幡「面倒だが…部活行くか」ガタ
八幡(奉仕部には、葉山は一日置きくらいに来るようになってるな)
八幡(邪魔にならないように、最近では部員の顔色を窺ってる気配さえある…)
八幡(特に雪ノ下には最新の注意を払ってるんじゃないか?)
戸部「なあ、ヒキタニ君さ」
八幡「…戸部?」
戸部「今さ、ちょっと時間あるかな?」
八幡「なんだよ、その…話って?」
戸部「えっとさ…あんまヒキタニ君と話す機会なくてさ…緊張してんのかな~?」
八幡(こういう本音を何気なく言えるこいつはさすがだと思うな)
八幡(なんというか…人間関係に慣れてる感じがする)
八幡「大丈夫だ…俺もだ」
戸部「マジで?ヒキタニくんあんまそんな感じしないけどな~」
八幡「どんな感じなんだよ…」
戸部「いや、言葉にしたら難しいけどさ。孤高で自分のことは自分でやるってのがいいと思うわ~」
八幡(こいつ…そんな風に思ってたのか…)
八幡「ただのぼっちだぞ俺なんて。お前と違って社交性皆無だしな」
戸部「偶には一人になりたい時もあるぜ?」
八幡「そんなもんか、意外だな」
戸部「やばいわ~海老名さん、ヒキタニくんのこと気に入ってそうだしさ~」
戸部「修学旅行の勝負、分が悪いわ~」
八幡「あれまだ有効だったのか?」
八幡(て、なんで戸部とこんな会話してんだ?)
八幡「それで?話ってなんだ?」
戸部「ああ、それなんだけど…隼人くんのことなんだわ」
八幡「やっぱりか」
八幡「もうそんな時期か」
戸部「何気に進学校だしね、やっぱ勉学に勤しめってことっしょ」
八幡「だろうな…てことは奉仕部も本来なら廃部なはずだが」
戸部「あれ?新入部員とかいないっけ?」
八幡「いない。代わりに葉山が来るようになった」
戸部「あはははっ、最近行くこと多いみたいだね」
八幡「表向きは三浦の報告って感じだが」
戸部「優美子か…詳しくは聞いてないけど、多分振られたんだよね…」
八幡「ああ…」
八幡「なるほどな…まあ聞いてたが」
戸部「どうなんのかね…ホント」
八幡「葉山は三浦と仲直りすると言ってるぞ」
戸部「マジで?早くしてほしいわ~ホント」
八幡「それと同時に、本命にアタックしてるようだが…」
戸部「え?なんて?」
八幡「なんでもない、一つ聞きたいんだけどな」
戸部「ん?なに?」
八幡「由比ヶ浜と葉山は…仲いいのか?」
戸部「結衣と隼人くん?」
八幡「ああ、お前から見て」
八幡「マジか?」
戸部「あくまで優美子経由の仲って感じだし…二人きりで遊ぶとかはないし」
戸部「俺としては、ヒキタニくんと結衣の方がよっぽど仲良く見えるけどね」
八幡「…この前は、他の男子に空気のように扱われてたが」
戸部「あ~、多分それはあれだべ」
八幡「あれってなんだ?」
戸部「そいつがヒキタニ君のこと知らないからだって、ただの部活仲間と思ったんじゃね?」
八幡(はっきり言わないこいつは何気に優しいな、まあいい奴だと思うが)
戸部「ヒキタニ君がどうってより、結衣がレベル高いんよ」
八幡「まあ、雪ノ下といい奉仕部の二人は美人で有名らしいからな」
戸部「あれで、かなり競争率も高いしね~」
戸部「スタイル良くて、美人でしかも社交性もあって優しいとか完璧じゃね?」
八幡「まあ、ちょっと阿呆だけどな」
戸部「そこがたまにキズかな~」
八幡(そういうことなら、空気のように扱われたのは仕方ないな)
八幡「恋人には見えんな…どう見ても」
戸部「…ヒキタニ君って結衣狙いなん?…前から少し思ってたけど」
八幡「いや…別にそういうわけじゃ…!」
八幡「いや……」
戸部「やっぱ高校最後の夏だし、思い出作りたいべ?わかるわ~~」
八幡「いや、そういうことじゃないんだが…」
戸部「周りに恋人って思われるには、まず自分の見た目変えることだべ、それが手っ取り早いし」
八幡「俺の見た目かよ……」
戸部「大丈夫だって、案外簡単だし。髪型をお洒落カットにしてもらってお洒落メガネかけりゃいいのよ」
八幡「お洒落メガネかよ…」
戸部「やっぱむかつくでしょ?自分の方が、結衣との仲ははるかに親密だって物語たいべ?」
八幡「……」
八幡「お前、こんなもんいつも持ってんの?」
戸部「日々勉強だしね~」
八幡「……本業の方もちゃんとやれよ」
戸部「うっわ~!ヒキタニくん、それキツイわ~!」
八幡「まあ、ありがとな…もらっとく」
八幡(なんか俺変わったか?去年の俺ならスッパリ断ってたと思うが…)
八幡(しかし高校最後の夏か…なんか魔力がありそうだ)
戸部「なあなあ、ヒキタニ君」
八幡「ん?」
戸部「結衣って、多分今までも彼氏できたことないんよ」
八幡「ああ、なんかそんなこと言ってた気もするな」
戸部「結衣とそういうことできたら、どんな感じだったか教えてな?」
八幡「…お前がいい奴だと思った俺が阿呆だった」
八幡「日本のほとんどの男子は見れないわけだからな?諦めろ」
戸部「え~~、そんな殺生な~~」
八幡「とりあえず、もう行くな。部活だし」
戸部「おう、ヒキタニ君ファイト~~!」
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ガラガラ
八幡「ういっす」
結衣「やっはろ~、ヒッキー遅かったねっ」
八幡「まあ、ちょっとな」
いろは「なんか葉山先輩はおみやげくれたんですよ、先輩もいります?」
八幡「なんだこれ?クッキーか?」
葉山「ああ、ちょっと旅行に行ってきたんだ。家族で」
八幡「その時のか」
葉山「といっても東京巡りだから、旅行ってほどでもないけどね」
雪乃「……」
雪乃「私からの分でもあるから、味わって食べるのよ?わかった?」
八幡「雪ノ下の…ん?どういうことだ?」
葉山「行ったのは家族ぐるみだからさ、雪ノ下さんや、陽乃さんもいたってことさ」
八幡「ああ、そういうことか…」
葉山「つまり、それは俺たちの気持ちが入ってるってことだよ」
八幡「いちいち言わなくてもわかるっての」
いろは「強調しますね、葉山先輩」モグモグ
結衣「よく見る感じのやつだけどおいしいよっ」
雪乃「そうだ、比企谷くんお茶を…」
葉山「あ、いいよ雪ノ下さん。俺が淹れるさ」
雪乃「え…?そう、悪いわね」
八幡「……」
八幡(葉山はああいう気遣いのタイミングはうまいな…)
八幡(最初こそ雪ノ下の反感を買ってたが…)
八幡(一日おきに来たり、一歩退いて話したり…お茶を絶好のタイミングで淹れたり…)
八幡(少しずつ、雪ノ下の警戒を解いてる…)
八幡(しかも、あれから「雪乃ちゃん」とは呼ばない)
結衣「隼人くんさ…優美子とはあれからどうかな?」
葉山「ああ、まだまだ話す機会は少ないけど…少しずつ仲戻して、話す機会を作るさ」
八幡(隼人くん…結衣…こいつからも相変わらず仲が良い)
八幡(この二人は気にすることでもないと思うけど…)
八幡(いや、気にすることでもってなんだ…?)
葉山「わかってるさ」
雪乃「そうじゃないと、海へ行けないんでしょ」
葉山「意外と乗り気なのかな?雪ノ下さんは」
雪乃「そんなことないわ、私は事実を語っただけよ」
葉山「それは残念だ」
八幡「……」
八幡(…なんか、変だこの感じ)
結衣「でもさ隼人くん、早く謝った方がいいよ~あたし達のグループの為にも」
葉山「わかってる、すまない迷惑かけて」
結衣「別に迷惑じゃないけどさ」
雪乃「あなたは昔からそうね、肝心な時に役にたたない」
葉山「それは返す言葉がないよ、でも今回は奉仕部のみんなには頼らずになんとかしてみせる」
八幡(雪ノ下や、由比ヶ浜と親しく話して…)
いろは「大丈夫ですか?先輩」
八幡「え?ああ…なんでもない」
いろは「……」
八幡(さすがは葉山隼人ってところか…)
戸部『見た目を変えるのが手っ取り早いって~』
八幡「……」
八幡(そういや、次の休みは材木座の言ってたコミケか…)
八幡(コミケ、お洒落…それから海…本当に八幡の予定が増えて行くな)
材木座「う、うーむ…」
海老名「いや~この熱気いいよね~」
材木座「うーむ…」
海老名「ヒキタニ君遅いね?今日来てくれるよね?」
材木座「う、うむ…」
三浦「何?こいつ?「うーむ」しか言えないわけ?」
海老名「いや、そういうんじゃないと思うな~」
八幡「悪い…遅れた」
海老名「あ、遅いってヒキタニ君」
八幡「すまん…ていうか、凄い面子だな」
海老名「優美子言ったでしょ?彼も来てくれるって」
三浦「そりゃ、そう聞いたけど…」
海老名「こういう所だしさ~、詳しい人は多い方がいいと思って」
三浦「そんなもんなの?」
八幡「俺はあんま詳しくないからな?」
海老名「優美子より詳しかったらOKだから」
八幡「さすがに三浦よりは…」
三浦「はあ?ヒキオのくせにムカつく、あーしの方が詳しくないって?」
八幡「コミケの意味も知らないんだろ?」
三浦「……」
八幡「来たくなかったっての…さっさと済ませて帰りたい」
海老名「まあまあそう言わずにさ…楽しもうよ」
八幡「楽しめる面子じゃないと思うが…」
三浦「で?姫菜、どうすんの?」
海老名「えっと、とりあえずこのリストの本を買おうか」
三浦「このリスト?本だけどどんなの?」
海老名「それはね~」
八幡「あんま知らん方がいいと思うぞ…」
三浦「…なんか怖いからいいや」
三浦「姫菜、何時にもまして元気だし」
八幡「思ったより混んでないな」
海老名「運いいのかな?でもこれからどんどん増えて行くと思うけどね」
材木座「う~む、気まずい…」
八幡「おら材木座。お前は荷物持ち担当なんだから、そこはしっかりしてくれよ」
材木座「八幡…恩に着る…」
八幡「俺だって、この面子で胃がキリキリしてんだけど…」
材木座「意外だな八幡よ…この間も女子と帰ってたではないか」
八幡「はあ?奉仕部の面子だろ、部活帰りなだけだ」
材木座「違うぞ、それだけじゃないはずだ。二人で帰ったであろう」
海老名「へー、ヒキタニ君ってサキサキと帰ってるんだ?」
八幡「だからたまたまだって…」
三浦「あ~ぼっち同士お似合いなんじゃない?」
八幡「そういや川崎の奴もぼっちか…てか誰がお似合いだ」
海老名「ヒキタニ君ってば、あんまりぼっちの印象ないけどな~最近は特に」
八幡「…?」
海老名「試しに、お昼ご飯の時誰か呼んでみたらわかると思うよ」
八幡「弁当の時か?」
海老名「そそ、結衣とかサキサキとか…絶対来てくれると思うけどな」
八幡「そうかね」
海老名「お昼一緒にできる女子が複数いれば、それはもうぼっちとは言わないんだよ?」
八幡「…まあ、考えとく」
海老名「ん、そうしてね。結衣も喜ぶだろうしさ」
三浦「ちょっと姫菜、結衣とこいつを一緒にするとか何考えてんの?」
海老名「え~?お似合いだと思うけどな、二人って」
海老名「そうかな?」
八幡「好き勝手言われてますね…」
八幡(お似合いじゃないことくらいわかってる…やっぱとかじゃないとな…似合わんな)
三浦「まあ…あーしらはともかく、周りが納得しないって」
海老名「あれあれ?なんか緩和的発言じゃない?」
三浦「……」
八幡「…はあ?」
材木座「我は空気に徹する」
三浦「暑苦しい…なんか変な奴多いし…」
海老名「オタクの集会場だとそんなもんだよ~優美子の外見が場違いなだけ」
三浦「じゃあなんでこんなとこ呼んだし…」
海老名「気分転換には、普段絶対行かないところに行くのがいいって。視野も広がるし」
三浦「…わかった…あそこにある本買ってくるね」
海老名「うん、よろしくね~結構並ぶと思うけど」
八幡「なあ…」
海老名「ん?なに?」
八幡「さっきのどういうことだ?」
海老名「さっきのって?」
八幡「三浦の態度…なんか変だったろ」
海老名「ああ…あれはね、ヒキタニ君のこと認めてるってことだよ」
八幡「…三浦が?」
海老名「そうだよ、結衣と親密になってもいいって思ってるよきっと、口では認めないけど」
八幡「三浦がね…意外だ」
海老名「でもさ…多分だけど結衣のファンがさ、納得しないと思うんだよね」
八幡「あいつファン多いみたいだしな」
海老名「そりゃもう、だからなんであんな奴に!てなるんだよね」
八幡「そうか…まあ、そうだろうな」
海老名「それなら完璧ジャン、誰も文句言えなくなると思うよっ!」
八幡「まあ、人は外見9割って言われてるしな」
海老名「世知辛い世の中だよね…ホント」
八幡「由比ヶ浜の知り合いからしても嫌だろ、そいつらも努力して外見とか由比ヶ浜に合うようにしてるだろうに」
八幡「俺みたいな、お洒落とかしてない奴に取られるのは」
海老名「やっぱそう思ってんのかな~?なんか度量が小さい気がするけど」
海老名「大人になったら、その人の器量の方が重要だと思うよ~はるかにね」
八幡「器量か…」
海老名「ヒキタニ君って料理できるんだよね?ああいうのってポイント高いと思うよ」
八幡「まあ、男にしてはってレベルだけどな」
八幡「重宝って、道具じゃねぇの?」
海老名「そういう意味じゃないよ」
材木座「空気空気」
海老名「葉山くんの様子どうかな?最近」
八幡「ん?奉仕部に来てること知ってんの?」
海老名「ちょっとだけね、結衣も言ってたし」
八幡「…さすがに溶け込むのが早いというか、コミュニケーションがうまいな」
海老名「あ~そうかもね」
海老名「そっか、ヒキタニ君も大変だね」
八幡「由比ヶ浜も普通に話してるし、なんか新たなメンバーって感じだ」
海老名「葉山くん凄いね、そんなことしてるんだ」
八幡「イマイチ意図が見えない部分もあるけどな」
海老名「どういうこと?」
八幡「奉仕部に入り浸ってなんになるんだ?雪ノ下狙ってるんだとは思うが」
八幡「特に一緒に帰ったりはしてないみたいだしな」
海老名「それは…多分ね」
八幡「?」
海老名「新しい居場所がほしいんだと思うよ」
海老名「今のグループは居ずらくなってるし、まだ完全に修復も難しいし」
海老名「だからその間の心の拠り所がほしいんじゃないかな」
八幡「迷惑な奴…」
海老名「でも、入りたいっていう魅力があるんだと思うよ?」
八幡「あの奉仕部にか?なにしてるのかわからないような部活なのに」
海老名「あ、なんかその発言エ口イよ」
八幡「おいおい」
海老名「もしかしてヒキタニ君…密室なのをいいことに…」
八幡「…雪ノ下とかにそんなことできるか」
海老名「葉山くんと…!」
八幡「そっちかよ…もっとないわっ」
八幡「楽しそうね…まあ、昔よりはそうかもしれんけど」
海老名「羨ましいんじゃないかな、葉山くんも」
八幡「羨ましい…ね」
海老名「ほら生徒会長のあの子が、サッカー部のマネージャーそっちのけで行くくらいだし」
八幡「あいつもう寄生してるからな…化粧とか手鏡でこなれた感じでくつろぎ出すし」
八幡「自分の家と勘違いしてんじゃねぇの?」
海老名「ああいう子にさ、そう思ってもらえるって…結構嬉しくない?」
八幡「ま、そりゃ多少は…」
海老名「あ、ちょっと素直になった」
八幡「うっせ」
材木座「…う~む、楽しそうだ」
海老名「ありがと~ぐふふ」
三浦「で?なんなんこれ?表紙見ただけでなんか……」
海老名「う~ん、優美子には刺激が強いかな?」
三浦「ちょっと、そんなもん買わせんなし…」
海老名「せっかくだからこの機会に、こっちの世界堪能してみるっていうのは?」
三浦「…遠慮しとく」
八幡(たじたじのあーしさんは新鮮だな)
八幡「じゃあ、俺はこのリストだから…向こうの買ってくる」
材木座「はちま~ん、我も行くぞ」
海老名「ん、お願いね~わたしは優美子とあっち回るから~」
海老名「どう?優美子?感想は?」
三浦「この会場の熱気には少し引いてる…」
海老名「あはは、それは仕方ないかもね」
三浦「でもさ…この本もそうだけど、絵うまいよね」
海老名「あ~その人は画力高いから」
三浦「こういうの製本するにしても色々と面倒なこととかあるだろうし…」
海老名「へえ、優美子にしては意外な言葉」
三浦「凄いと思ってるし、第一他人の趣味をバカにするほど、あーしは偉くないしさ」
海老名「丸くなった気がする、優美子って」
三浦「そうかな?」
海老名「奉仕部からテニスコート奪おうとしてた時とは違うし」
三浦「う…そんなこともあったかな…」
三浦「りょ~かい」
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その頃
陽乃「二人でお出かけとか…比企谷くんが知ったらどう思うかな?」
葉山「陽乃さん、人聞きが悪いよ…全く」
雪乃「姉さんが呼び出したんでしょ」
陽乃「だって~最近、雪乃ちゃんの様子がおかしいからね~」
雪乃「私の?どういう意味かしら?」
陽乃「なんていうか~少し警戒心が弱まったというか~」
雪乃「そんなことは」
陽乃「こんなんじゃろくでもない男にコロッと引っかかっちゃうぞ?」
雪乃「……」
葉山「そうかな?そんなに変化したとは思わないけど」
葉山「陽乃さん?」
陽乃「隼人と雪乃ちゃんの間の距離が縮まってるように思えるんだけど?」
雪乃「バカを言わないで、何を言ってるのかしら?」
陽乃「なんだか普通に話すようになってきてない?」
雪乃「それは…」
陽乃「あんなに嫌悪感むき出しだったのに」
葉山「それは多分、俺が奉仕部に行くようになったからかな?」
陽乃「奉仕部に?へえ」
葉山「依頼の件とかの報告で行くことが増えてさ、最近ではそれが癖になってるというか」
陽乃「…」
葉山「みんなには悪いと思ってるけど、奉仕部のみんなは全員知ってるメンバーだし」
葉山「あのコミュニティに俺も参加させてもらってることが増えたかな」
陽乃「なるほど~それで、自慢のコミュニケーション能力を発揮したっていうことね」
葉山「よくわからないけど…そうかもね」
雪乃「なにを言ってるの姉さん?勝手なこと言わないで」
陽乃「過去のわだかまりはどこに行ったの?ってなるけどね~」
葉山「陽乃さん、俺は雪ノ下さんに許してもらってなんてないさ」
雪乃「葉山くん…?」
葉山「別にわだかまりが解消したわけでもない。雪ノ下さんの警戒心は変わらずあるよ」
陽乃「へえ…そうなんだ」
葉山「今回の奉仕部のことは…そういうのとは関係ないものさ」
葉山「俺の個人的な感情で行ってるだけだよ」
陽乃「なるほどなるほど~」
葉山「だから…これ以上、藪を突っつないでほしいな」
雪乃「……」
陽乃(こういう風に言って、雪乃ちゃんの警戒心をさらに解いて、奉仕部へ行きやすくする)
陽乃(それで、自身のコミュニケーション能力をさらに発揮させて奉仕部内での主導権を握る…)
陽乃(元々友達のガハマちゃんとかも楽しく接するだろうし…)
陽乃(彼は今、どんな感じかしらね?うふふ)
喫茶店
海老名「よかったよかった、リストの本が軒並み買えて」
三浦「あーしはメッチャ疲れたんだけど…はあ」
八幡「右に同じく」
材木座「右に同じく…ふう」
海老名「いや~~男性陣は荷物持ちになっちゃってゴメンね?」
八幡「いや、まあそうなるだろうとはおもったけどな」
三浦「それにしても…なんなんこれ?めちゃめちゃ絡み合ってるけど」
海老名「まあ、そういう本だしね」
三浦「こういうので抜いてんの?」
海老名「それはノーコメント」
八幡「なんかすげぇ会話してる…」
三浦「いや、想像以上にあったけど…並んでる時間長すぎだし」
海老名「そうだよね~後半から人が増えてきたしね~」
三浦「まあありがと。なんかすっきりした気もするし、今日は気分転換になったし」
海老名「ううん、こっちも手伝ってもらったしね、ありがと~」
海老名「ヒキタニくんに材木座君もありがとね」
八幡「…おう」
材木座「う、うむ…」
八幡(というより、意外と三浦も元気そうだし)
八幡(これなら葉山との仲直りももうすぐって感じか?)
八幡「んじゃ、俺はもう帰るな」
海老名「あれ?もう帰るの?もう少しゆっくりすれば~?」
八幡(こいつらと喫茶店にいるだけで緊張するしね)
八幡「とくに用事なくなったし、そうもいかん」
海老名「そう?、また学校でね」
八幡「おう」
材木座「八幡、我もいくぞ…!」
八幡「そんなあせらんでも、置いて行ったりしねぇよ」
三浦「……それじゃ」
八幡「……お、おう。またな、三浦も」
海老名「じゃあね~今日は本当にありがとう~っ」
---------------------------------------------------
雪乃「葉山君」
葉山「なんだい?」
雪乃「夕食をごちそうになってるけど、奢られるのも嫌だから自分のは出すわ」
葉山「雪ノ下さんがそう言うなら…割り勘にしておこうか」
雪乃「そうね、そうしましょう」
葉山「……」
雪乃「なにかしら?」
葉山「いや、なんでもないよ。ごめんね、俺と一緒に夕食なんてただでさえ嫌だろうに」
雪乃「…そうね」
葉山「あはは」
雪乃「最近は奉仕部によく来るわね」
葉山「…そうだね、あれも迷惑かな?」
葉山「確かに、結衣や比企谷も奉仕部メンバーだしね」
雪乃「由比ヶ浜さんは特に迷惑には思ってなさそうね」
葉山「結衣とは気心が知れてるからね。彼女の態度でなんとなくわかるよ」
雪乃「あら?あなたは由比ヶ浜さんを狙ってるの?」
葉山「ははは、どうかな。そうかもしれないね」
雪乃「……」
葉山「どうしたの?雪ノ下さん?」
雪乃「いえ、なんでもないわ」
雪乃「気になるのかしら?」
葉山「そうだね、もちろん気になってるよ。変な意味じゃなくてね」
雪乃「…わかってるわよ、そんなことは」
葉山「それで、どうかな?」
雪乃「彼は…表面上は気にしてなように見えるけれど」
葉山「あくまで表面上はか」
雪乃「本音のところではわからないわね。彼はあまり表情に出さないから」
葉山「確かに…あまり感情の起伏がないね」
雪乃「ちなみに私は迷惑よ?勘違いしないでね」
葉山「これは手厳しいな…ははは」
雪乃「ところで、三浦さんの件はどうなってるの?」
雪乃「そうなの、進んでるのね。安心したわ」
葉山「心配してくれてたのかい?」
雪乃「少しよ、少しだから」
葉山「それでも十分だよ、ありがとう」
雪乃「………」
葉山「夏休みも近いからね。その辺りのわだかまりを少しでも解消して…」
葉山「高校最後の夏を迎えたいじゃないか」
雪乃「そうかもしれないわね、それなら三浦さんと付き合えばいいんじゃないかしら?」
葉山「それはできないよ」
雪乃「…そう」
雪乃「そうだけれど…問題はその後でしょう?」
葉山「付き合ってからということかい?」
雪乃「そうよ、最初は感動的な付き合いではなくても…その後本物にしていけばいいのではなくて?」
葉山「いや…そううまくはいかないよ。おそらく、その前に別れることになる」
葉山「そうなると、また彼女を苦しめることになってしまう」
雪乃「あなた達も面倒な関係をしてるのね」
葉山「そりゃあ人間だからね。奉仕部に負けないくらい面倒な絡みもあるさ」
雪乃「お互い面倒な関係を持ってるということね」
葉山「そういうことだね、でもそういう経験も大事じゃないかな」
葉山「そうだね。成長するには、こういう悩みも必要だと思わされたよ」
葉山「他人の気持ちを知れるしね」
雪乃「偉そうなことは、三浦さんとの仲を戻してから言ったら?」
葉山「きつい言葉だ…比企谷にもそういうこと言ってたのかい?」
雪乃「そうね…色々言ってたわね…」
葉山「彼も大変だな」
雪乃「今では少し反省してるわ。彼は怒らなかったけれど」
葉山「それは比企谷だからじゃないかい?」
雪乃「そうねきっと」
葉山「…雪ノ下さん」
雪乃「なにかしら?」
葉山「明日からも、奉仕部に行ってもいいかな?」
雪乃「…好きにしたら?」
葉山「ありがとう」
モブA「ねえねえ、聞いたでしょ?あれ?」
モブB「葉山君の噂」
モブA「確か雪ノ下さんと付き合ってるとかって?あれって前も噂になったじゃん」
モブB「それが今回は本当らしいよ~」
モブA「え~?マジ?とうとう葉山君にも彼女が…!」
八幡「…噂になってんな。今頃って感じもするが」
戸塚「冷静だね八幡、大丈夫なの?」
八幡「なにが?」
戸塚「二人がそういう関係になっても」
八幡「ただの噂らしいぞ、昨日も雪ノ下が言ってたし」
八幡「まあ確かにそうだけど…」
結衣「やっはろー!彩ちゃん、ヒッキー!」
戸塚「由比ヶ浜さん、こんにちは」
八幡「よう、どうかしたか?」
結衣「購買の帰りで二人見かけたからさ、一緒にお昼どうかなって」
八幡「まあ、別にいいけどな」
結衣「ありがと、ヒッキー」
戸塚「ふんふん、なるほどね」
八幡「どした?戸塚?」
戸塚「いや、八幡が髪型変えたのってこういうことかって思ってさ」
結衣「あ~そういえば、ヒッキー髪型かえたよね!なんかスッキリしたしっ」
戸塚「うん、似合ってるんじゃないかな。お洒落カットでしょ?」
八幡「いや……それは、まあ…」
戸塚「なんで急に髪型変えたのか疑問だったんだけどさ」
八幡「それは…あれだ、たまたまだ、うん」
戸塚「そっか、たまたまなんだ~そっか」ニコニコ
八幡「お、おう」
戸塚「伊達のお洒落メガネつけてるのもそうなんだ?」
八幡「あ、あれも…まあ…」
戸塚「そっか、葉山くんが奉仕部に入ってきてるのと重なってるのもたまたまか~」
八幡「……」
結衣「え?え?どういうこと?」
八幡「しらね…」
戸塚「さっき見せてくれたじゃない、格好よかったよ」
結衣「へ~どうしたの、いきなり?イメチェン?」
八幡「しらね…たまたまだ、たまたま」
結衣「たまたまなの?」
八幡「そうだっての…」
八幡(戸部にそそのかされたからなんて言ったら、恥ずかしすぎるしな…)
八幡(それはつまり由比ヶ浜の隣を歩いても、恥ずかしくない格好をしてみようと思ったわけで…)
八幡(つーか、こんな即興のイメチェンで大丈夫なのか?美容院の人にまかせっきりだったし…)
戸塚「見てみたいよね?」
結衣「うん、ヒッキーってこうして見ると、やっぱり顔整ってるなって思うしさ」
八幡「…はあ」
八幡「ほらよ、こんな感じだ」
結衣「へえ~~」
戸塚「ね?よく似合ってるでしょ?」
結衣「うん、確かにいい感じかもっ」
八幡「雪ノ下のブルーライトカットみたいなもんだからな?たまたまだ、たまたま」
戸塚「なんでそこでブルーライトカット出したのかわかんないけど…用途が違うよ」
結衣「そっか~、あたしもメガネしてみようかな~」
八幡「お前視力悪くないだろ…前もこんなやりとりあったな」
結衣「え~~、ヒッキーとゆきのんばっかりズルいよっ」
八幡「なにがズルいんだよ……」
結衣「仲間外れは嫌だよ…」
八幡「仲間外れって…あのな…」
八幡「それがなんだ?」
結衣「そういう時ってさ…ちょっと寂しく思ったり…するんだよ?」
八幡「はあ?由比ヶ浜が?」
結衣「う…そ、そうだよ…」
戸塚「あれ?意外な展開…」
八幡「どういうことだよ?」
結衣「だからさ、そういう時に…構ってほしくなるって言うか…ヒッキーに…」
八幡「何言ってるんだよ…」
結衣「ヒッキーはさ、そういうの平気なのかもしれないけど…あたしは…そんなに強くないし」
八幡「……」
結衣「もっと構ってほしくなるって言うかさっ」
八幡(…そうか、もしかしたら…)
八幡(由比ヶ浜が寂しさ覚えてたっていうなら…雪ノ下も寂しさ覚えたこともあったかもな)
八幡(それは、俺と由比ヶ浜が話してた時とか…いや、自意識過剰か?)
八幡(例えば、川崎と帰ったときとか…いやいや…)
八幡(いや、3人だけで完結した現状維持の奉仕部だ…そういうことがあっても不思議じゃない)
八幡(その内二人が結ばれたら、もう一人は完全にぼっち…狭い空間)
八幡(もしかしたら、葉山もそんな感情があるのかもな)
八幡(俺たちが3人の空間を作ったから、あせった…)
八幡(それで奉仕部に足しげく通うようになって、意中の人にアピールしてる…)
八幡(で、俺をけん制してると…まあ、当たらずとも遠からずか…)
結衣「ヒッキー?」
八幡「由比ヶ浜」
結衣「なに?」
八幡「色々悪かった」
結衣「??なんで急に謝るの?」
八幡「まあ、スルーしてくれ。単なる俺の自己満足だから」
結衣「え?うん…どういたしまして…?あれ?」
戸塚「由比ヶ浜さん…それは多分違うよ…」
三浦「隼人、用事ってなに?」
葉山「ああ、優美子。来てくれてありがとう」
三浦「別にいいってこれくらい」
葉山「ああ、ちょっと座ろうか」」
三浦「うん」
葉山「……」
三浦「……」
葉山「優美子」
三浦「…なに?」
葉山「その…君の気持ちを踏みにじってしまって…すまなかった…」
三浦「…隼人が謝ることじゃないよ」
三浦「隼人はさ、あーしとは付き合えないって言っただけだし…」
葉山「それでも…謝っておきたかったんだ…しかも…」
三浦「しかも?」
葉山「俺は…自分の心がこんなに弱いとは思わなかったよ…君を振ってから、グループの空気が悪くなって…」
葉山「俺はそれに耐えられなかった」
葉山「耐えられなかった俺は…奉仕部に逃げ込んだんだ…俺の好きな人がいる場所に…」
三浦「…隼人…」
葉山「雪ノ下さんにモーションをかけてしまってたよ…君との問題を解決する前から…」
三浦「別に謝るようなことじゃないじゃん」
葉山「いや、謝っておきたいんだ…グループのことを大切に思ってたはずなのに…」
葉山「俺はそっちを蔑ろにして、奉仕部へ行ってた」
葉山「本当にすまなかった…」
三浦「…わかった、じゃあ許す」
葉山「優美子…いいのかい?そんな簡単に…」
三浦「そもそも謝ることじゃないし、でもこう言わないと隼人、納得しないだろうし」
三浦「あーしもさ、落ち込んで空気悪くして…戸部達に迷惑かけてるし…」
葉山「明るくしていこうか、俺もできるだけのことはするよ」
三浦「うん、そうだね」
八幡「で?何時もの如くここにいいのな、お前は」
葉山「悪いね比企谷、やっぱり迷惑かい?」
八幡「さすがに少し自重しろよ」
葉山「関係のないいろはも来てるようだが、マネージャーも最近はしてないし」
いろは「葉山先輩、それは言わない約束ですよっ」
八幡「それを言われると痛いんだけどな…」
結衣「…ヒッキーってさ」
八幡「ん?」
結衣「なんだかんだで、わ甘いもんね」
八幡「な、なに言ってんだよ……」
いろは「そうですね、先輩はわたしにゾッコンみたいですしっ!」
結衣「むっ…!」
雪乃「……」
八幡「アホなこと言ってるな」
いろは「そのメガネろ髪型の変更はそういうことですよねっ」
八幡「なにがそういうことだ…」
葉山「そういえばそうだね、よく似合ってるじゃないか」
八幡「特に意味はないからな…本当に」
いろは「ほんとうですか~?急に色気づくなんてちょっと引くんですけど…しかも先輩が」
八幡「誰が色気づいてんだよ…」
結衣「結局理由教えてくれないしさ~ヒッキーて案外ケチだし」
八幡「今更だな、本当に…あと、誰がケチだ」
雪乃「どうでもいいけれど、それは伊達メガネでしょ?」
八幡「そうだけど、それがなんだ?」
雪乃「私ももってるわよ」チャキ
八幡「ブルーライトカットな、なんでかけてんだよ」
雪乃「どうかしら?」
八幡「似合ってるな、前も言ったけど」
雪乃「そう、ありがとう」
結衣「…」
葉山「雪ノ下さん」
雪乃「なにかしら?」
葉山「よく似合ってるよ」
雪乃「そう?よかったわ」
葉山「君はメガネをかけていた方がいいかもしれないね、外しても美人だけど」
雪乃「なにを言ってるのかしら?あなたは…」
八幡「……」
八幡(なんだこれ?葉山は妙な対抗心か?)
八幡(ていうか、雪ノ下の奴…葉山のこと嫌ってたよな?なんか嘘みたいだ)
いろは「先輩」
八幡「なんだよ?」
いろは「いい雰囲気ですよね、あの二人」コソコソ
八幡「お前は本当に…なにが言いたいんだ…?」
八幡「……」
八幡(時間の問題…か)
雪乃「ところで、三浦さんとはどうなったの?」
葉山「そのことなんだが…」
結衣「うんうn、あたしも気になってた。今日会ったんだよね?」
葉山「ああ…謝ることはできたよ」
結衣「そうなんだ…それで?」
雪乃「…」
葉山「許してはもらえたけど、あれは優美子が優しいからさ」
葉山「これからの俺を見てもらいたいと思ってる」
葉山「うん、そうだよ。結衣たちにも迷惑かけちゃったしね」
結衣「そんなことは…」
葉山「グループの雰囲気もちゃんと戻して…わだかまりを残さない形で旅行に行けたらって思うし」
雪乃「そう…それがあなたの本音なの?」
葉山「そうだね、あのグループは大好きだから…今までの関係を持続させたいさ」
葉山「そのために…これからも頑張って行くよ」
葉山「それを見ててもらいたいな」
雪乃「なんだか、私に言ってるように聞こえるのだけれど」
葉山「気のせいじゃないかな」
結衣「あははははっゆきのん、赤くなってない?」
雪乃「バカ言わないで」
八幡(俺の居場所が葉山に取られたような錯覚…)
八幡(いやいや、なに考えてんだ俺は)
いろは「……先輩」
八幡「な、なんだよ…?」
いろは「今、微妙な感じですか~?」
八幡「うるさいっ」
いろは「図星なんですね…」
八幡「……」
いろは「旅行、楽しみですね~」
八幡「なんだよ、急に…」
いろは「いえ、別に」
八幡「一色も行くんだっけ?」
いろは「はい、もう用意とか開始してますよ~」
八幡「いや、さすがに早すぎるだろ」
八幡(戸部達も来るだろうし、この際イメージチェンジに力注ぐか)
八幡「なあ、一色」
いろは「なんですか?」
八幡「今度時間作れるか?」
いろは「えっ?なんですか、デートの誘いですか?」
八幡「ちょっと買い物手伝ってほしい」
いろは「いいですけど…」
八幡「じゃあ、そういうことで」
八幡(なに考えてんの、俺?らしくないぞ…)
葉山「おいしい喫茶店といえば…あそこかな」
結衣「あ~あそこ大好きだよっ、この前姫菜たちと行ってきたし」
雪乃「そんなに良いのなら、今度読書ついでに寄ろうかしら」
葉山「じゃあ、俺もその時はお邪魔しようかな」
雪乃「なにを言ってるのかしら?」
葉山「今のは冗談だよ…あははっ」
八幡(…なんとなく、微妙な気分になるな)
八幡「というわけで一色、今度頼むぞ」
いろは「わかりました~」
スタスタ
葉山「やっぱり千葉駅の近くのショッピングモールはいいね、基本的になんでもあるし」
結衣「わかる気がする。この前も姫菜と色々買ったしさ」
雪乃「どんなものを買ったの?」
結衣「えっと、新しいポーチとか服とか靴も新調したし」
雪乃「あら、うらやましいわね」
結衣「この靴がそうだけどさ、どうかな~?」
雪乃「素敵なデザインだと思うわ」
葉山「さすが結衣だね。似合ってると思うよ、君のカラーって感じだ」
結衣「だよねだよね?よかった~っ」
いろは「葉山先輩もすっかり溶け込みましたね~」
八幡「まあ、一緒に海に行くわけだし雪ノ下との仲はいいに越したことはないだろ」
いろは「それ、無理やり自分に言い聞かせてません?」
八幡「そんなことねぇよ」
八幡「…」
いろは「先輩ももっと素直になったらいいのに」
八幡「…素直か」
いろは「そのイメチェンだって、素直になったってことじゃないんですか?」
八幡「これは…たまたまだ、たまたま」
いろは「またまた、そんなこと言って」
八幡「…」
結衣「優美子も早く、隼人君と買い物とかできるようになればいいよねっ」
葉山「ああ、そうなるよう努力していくよ…だから…見ていてほしいな、俺を」
雪乃「…どうして私に言うの?」
葉山「別に君だけに言ったわけじゃないさ、結衣にも言ってるさ」
雪乃「……」
結衣「うん、あたしだって見てるよ~隼人君のことっ」
葉山「ありがとう、結衣」
雪乃「…まったく、あなたは…」
いろは「えっ、いまさらですか?先輩…」
八幡「いや…改めてそう思った…」
いろは「それそうですよ、マネージャーとしてあの人見てきましたけど」
いろは「同じサッカー部員に対する気遣いとかもちゃんとこなしつつ、怒るところでは怒るし…」
いろは「メリハリもちゃんとあって、いつまでも怒ったことを引きずらないところとか」
八幡「怒られた部員からすれば、気持ちいいかもな」
いろは「そういうことです」
八幡「…」
いろは「うらやましいって思ってます?」
八幡「うらやましいとは思わねぇよ、育った環境が違うしな」
いろは「ふんふん」
八幡「ただまあ…すごい奴だとは思うな」
八幡「対抗心ね…めんどうだ」
いろは「とかなんとか言って…やる気まんまんのくせに」
八幡「……」
いろは「わたしに休み付き合うように言ったのもそういうことなんでしょ?」
八幡「それは…俺も何がしたいのかわかんねぇんだよ」
いろは「自分でもわかってないんですか?」
八幡「ただまあ…この際、ちょっとくらい環境変えるのも悪くないんじゃないかと」
いろは「なんでもいいですけど、次の休みは気合い入れて行きますからねっ」
八幡「おうって…なんで俺よりお前が盛り上がってんの…」
いろは「先輩も前からお洒落すればいいのにって思ってましたし」
八幡「そうなのか?」
いろは「他のところではいいところいっぱいあるんですから」
八幡「……へ?」
いろは「な、なんでもないです…」
八幡「いや、もう聞こえたからね?」
八幡「一色の奴遅いな…」
いろは「せんぱ~~~い、遅れました~~!」
八幡「遅いっての、時間暗い守れ」
いろは「すみません、じゃあ早速行きましょうか」
八幡「ああ」
いろは「へ~~」
八幡「な、なんだよ…」
いろは「こうして見ると、先輩イケてますね」
八幡「な、なんだよ…突然…」
いろは「メガネ似合いってますよ」
八幡「そ、そうか…?」
いろは「ただ、慣れてない感がありますけど、高校デビューした人みたいです」
八幡「うっせ、それを言うなよ」
八幡「無難に服かね」
いろは「じゃあまずは服ですね、腕組んで行きますか」
八幡「なんでだよ…」
いろは「周りから見たら、デートにしか見えないですって」
八幡「それはそうかもしれんが…」
いろは「お互い恋人いないんですから、それくらいいいじゃないですか。こういうのは雰囲気ですよ」
八幡「なんか押し切られてる感じが…」
いろは「ほら先輩っ」グイ
八幡「お、おい…一色…!」
八幡「…どんなものがいいのか正直わからん」
いろは「古着屋に行って探してもよかったんですけど、まあここショッピングモールですし」
いろは「まあ、夏ですからね、普通のTシャツでいいんじゃないですか?」
八幡「まあ、そうなるよな」
いろは「ただしデザインは、無難な白とかじゃなくて…こう、冒険する感じで」
八幡「冒険ね…なあ、ところで」
いろは「なんですか?」
八幡「そろそろ離れてくれないか?服選ぶ時までくっつかなくてもいいだろ」
いろは「まあせっかくですから」
八幡(さっきからあたってるんだが)
いろは「わたしけっこう胸ありますよね?」
八幡「そうだな…っておいっ」
いろは「先輩、エッチです…」
八幡「なに言ってんだよ…誘導尋問だ」
八幡「あのな…俺だって男なんだから、その気になるぞ?」
いろは「え?」
八幡「だから、その気にだな…」
いろは「……」
八幡「…一色?」
いろは「あ…えと、なんですか?」
八幡「いや、こっちのセリフだろ?急に黙って…どうした?」
いろは「あ…いえ…あはははっ、もう~その気になるとか…わたしにゾッコンなんだから先輩はっ」
八幡「なんでさらにくっつくんだよ…」
いろは「とにかく選んじゃいましょうかっ」
八幡「なんか恥ずかしがってるのが阿呆らしくなるな…」
結衣「ゆきのん~?どうかした?」
雪乃「一色さんと買い物…?あんなに仲良さそうに…」
結衣「ゆきのん?」
雪乃「あ…由比ヶ浜さん…」
結衣「どうしたの?誰か知ってる人いたの?」
雪乃「いえ…なんでもないわ」
結衣「そう?ねえ、想ったんだけどさ」
雪乃「なにかしら?」
結衣「やっぱり海に行くなら浮き輪とかゴーグルも新調したいよねっ、水着だけじゃなくてさっ」
雪乃「え、ええ…そうね。いいと思うわ」
結衣「じゃあ、買いに行ってもいいかな?」
雪乃「もちろんいいわよ」
結衣「よし、じゃあ行こ」
雪乃「……一色さんと目が合ってたわね…」
いろは「なんだか色々買っちゃいましたね」
八幡「ああ、なんでプール用品まで…」
いろは「まあ、どうせ海行くんですしいいじゃないですか」
八幡「かもしれんが…あれって決定か?」
いろは「葉山先輩のことですから、その辺りはちゃんとするでしょう」
八幡「さすがに今更キャンセルはしなさそうだしな」
いろは「むしろかなり行きたいと思いますよ、高校最後の夏だし」
いろは「葉山先輩どうするつもりなんですかね」
八幡「…なにがだ?」
いろは「…」
八幡「おい、そこで黙るなよ…」
いろは「あはは、いいじゃないですか~っ、それよりごはんでも食べに行きましょ」
八幡「おいおい、なんだよ急に…」
いろは「今日、買い物に付き合ってあげた可愛い後輩に奢ってくれてもいいんですよ?」
八幡「だから自分で可愛いとか言うな…奢ってやるけど」
いろは「あ、ホントですか?先輩って太っ腹です」
いろは「先輩大改造ですしね」
八幡「俺はサインボーグじゃねぇよ」
いろは「先輩、わたしとしては回らないお寿司でもいいんですけど~」
八幡「昼間っから…ていうか回らない寿司はさすがに予算が…」
いろは「あはは、冗談ですってば。普通にレストラン行きましょ」
いろは「パスタかな~やっぱり」
八幡「パスタね…まあ、その辺りはお前に任せる」
いろは「はいっ」
雪乃「由比ヶ浜さん、お昼をごちそうになるなんて悪いわ」
結衣「ううん、付き合ってもらったのはこっちだもん。気にしないで」
雪乃「なら…お言葉に甘えようかしら」
結衣「うんっ」
雪乃「でも、お互いそれなりの出費になったわね」
結衣「あはは、水着って高いよね~」
雪乃「ええ、思いのほかね」
結衣「でもこれから受験も本格化するしさ」
雪乃「そうだとしても、旅行…私としてはあまり乗り気ではないわね」
結衣「そうなんだ?」
雪乃「高校生の男女が泊まりで旅行なんて…」
結衣「まあ、そうかもしれないけどさ。別に間違いが起きるとは思わないよ」
雪乃「せめて奉仕部でいくとかなら、安心できるんだけど」
雪乃「あの男はリスクマネジメントがしっかりしてるから、そういうことはしないでしょ」
結衣「信頼してるんだ、ゆきのん…」
雪乃「…」
結衣「それにさ、あたし達のグループが来なかったら…隼人くんも来ないよ?」
雪乃「どうして葉山君が来ないことが問題なのかしら?」
結衣「え~、だってさ」
雪乃「なに?」
結衣「その…最近いい感じじゃん、二人って」
雪乃「それはものすごく心外ね…」
結衣「隼人くんもなんかさ、奉仕部のメンバーみたいになってきてるし」
雪乃「それがそもそも変なのよ。彼はサッカー部でしょう?」
雪乃「彼と…私が?」
結衣「あははは、うん」
雪乃「バカ言わないで」
結衣「傍から見てても、以前の二人ってギスギスしてて近寄りづらかったもん」
結衣「ていうか、ゆきのんが一方的にって感じだったけどさ」
雪乃「……」
結衣「隼人君は仲良くなりたいと思うよ?」
雪乃「まったく…」
結衣「最近、ゆきのんもまんざらじゃなさそうだしさ」
雪乃「私は…別に…あの男が裏切ったのよ…私を」
結衣「ゆきのん…」
雪乃「わかるの?そんなこと」
結衣「だってさ、小さい時は近くの異性が気になるもんじゃん」
雪乃「そうね、私もそうだったかしら」
結衣「あ、やっぱりそうなんだ」
雪乃「でも…わだかまりができて、何年も放置状態よ」
結衣「……」
雪乃「私は次第に彼を嫌悪する気持ちが増していったわ」
結衣「そっか」
雪乃「でも…こうしてまた、私に近づいた…葉山くんは」
雪乃「去年みたいな依頼者としてではなくて、明らかに近づいてるでしょう、最近は」
結衣「うん、そうだね」
雪乃「なんだかわからない、動揺もあったわ…」
結衣「心のどこかではうれしかったんじゃない?」
雪乃「わからないわ…」
結衣「あたしとしては、ゆきのんと隼人くんがそういう関係になってもおかしくないと思うよ」
雪乃「由比ヶ浜さん…本気で言ってるの?」
結衣「優美子だって納得すると思うしさ二人なら」
雪乃「………」
結衣「ゆきのんはさ、きっと他の人も好きになってると思うけど」
雪乃「…」
結衣「もしもその人よりも隼人君が気になるなら、迷う必要ないんじゃないかな~?」
結衣「大丈夫だよ、どの道時間はあるし…」
結衣「最終的に自分の気持ちが大切だしね」
雪乃「ええ、そうね」
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いろは「先輩、ごちそうさまでした~」
八幡「結局カラオケ行って…そこも奢りか…」
いろは「いいじゃないですか、こんな可愛い娘と個室でカラオケできたんですから」
八幡「自分で言うな」
いろは「でも二人でも結構盛り上がりましたね~もうこんな時間」
八幡「今日はまあ、ありがとな」
いろは「いえいえ、これくらいならいつでもいいですよ」
八幡「…マジで言ってんのか?」
いろは「マジですよ?ていうか、先輩言葉の裏読み過ぎですって」
八幡「まあ、それは…あれだ」
八幡「やめろ…泣きたくなるから」
いろは「大丈夫ですよ~、わたし嫌いな人と遊びに行く程人間できてないですから」
八幡「…ああ、そう…」
いろは「ちょっ、照れないでくださいよっ、こっちまで恥ずかしくなるじゃないですか~!」
八幡「バカ…おまえ…俺だってな…!」
いろは「……」
八幡「…黙るなっての…」
いろは「だって…」
八幡「だってなんだよ?」
いろは「なんか、先輩に信じてもらえないっていうのも嫌じゃないですか」
八幡「一色…」
八幡「なんのことだ?」
いろは「きっと先輩って、こういう状況になった時大抵は気のせいってことで流すんじゃないかって」
八幡「こういう状況…女子とって意味か?」
いろは「はい」
八幡「まあ…そうだな」
いろは「でも、奉仕部のお二人となら…そうでもないのかなって」
八幡「いや…それは…わかんねぇけど」
いろは「少なくともわたしよりは信じられるんじゃないですか?」
八幡「……」
いろは「…わたしは…先輩、好きですよ?」
八幡「一色…お前」
いろは「信じられませんか?」
いろは「ですよね?じゃあ付き合ってくれます?」
八幡「飛躍したな」
いろは「いえいえ普通ですよ、先輩もわたしのこと嫌いじゃなければ、ウザいって思ってないなら」
いろは「特に断る理由なくないですか?」
八幡「断る理由…か。ないな、確かに」
いろは「よかったです、嫌われてなくて」
八幡「まあ、なんだかんだで生徒会とあバレンタインのイベントで見てきたしなお前のこと」
いろは「うわ…先輩あのころストーカーしてたんですか?ちょっとキモイですよ?」
八幡「こらこら、上げてから落とすな」
八幡「こら、簡単にスルーすんな」
いろは「結衣先輩や雪ノ下先輩ともイマイチ進んでませんよね?」
八幡「いや…まあ、そりゃ…そうだな」
いろは「先輩フリーなんですし、奉仕部でもそういうことないなら付き合いませんか?」
八幡「……」
いろは「先輩、どうですか?」
八幡「なんか、軽いなノリが」
いろは「こんなもんですよ、高校生の恋愛なんて」
八幡「まあ、わかってたことだけど付き合うの初めてじゃないだろ?」
いろは「中学の頃にありますよ」
八幡「ふ~ん」
いろは「あ、でもエッチな経験はないんで安心してください」
八幡「誰も聞いてねぇよ…」
いろは「先輩そういうの拘りそうだから」
八幡「…」
いろは「ちょっと、無言にならないでくださいよ」
八幡「そういえば話が逸れたよな」
いろは「ちょっと~~~!」
八幡「…一色」
いろは「は、はい…」
八幡「付き合ってくれ」
いろは「先輩……わかりました、よろしくお願いします」
いろは「わたしも同じですよ、まさかうまくいくとは思わなかったですし」
八幡「俺だって告白されるとは思わなかった」
いろは「お互い様ですね」
八幡「…この後、どんすんの?こういう場合」
いろは「腕組んで帰るのは当然として」
八幡「それ当然なのかよ?恥ずかしいんだけど…」
いろは「それが普通ですから、あとは身辺整理ですかね~」
八幡「身辺整理?」
いろは「それはまた追々説明しますね」
いろは「でもこれで晴れて恋人なわけですから…よろしくお願いしますね、せんぱい」
八幡「…おう、こちらこそ」
女子A「ねえねえ、いろは~」
いろは「なに~」
女子A「今度さ、ご飯誘われたんだけど~」
いろは「ご飯?そうなんだ、それで?」
女子A「いろはも来ない?いろはのこと気に入ったって人もいるみたいで」
いろは「え~ホントに?」
女子A「いろはが前まで遊んでた男共だけどさ、いろは自身は付き合う気ないみたいだし…」
女子A「葉山先輩とも特になにもないんなら、新たな出会いを求めたら?新境地が開けるかもよ?」
いろは「あ~それね」
いろは(あれから数日か~別に言っても問題ないよね?そういえばまだ誰にも言ってないけど)
女子A「どしたの?」
いろは「付き合ってる人いるからさ、遠慮しとくね」
いろは「声大きいって、そんなに不思議?傷つくな~」
女子「いや、今いないのが不思議なくらいだけどさ。葉山先輩?」
いろは「え?違うよ~同じ学年の人ではあるけど」
女子「え?え?誰…一体…あ、前に教室にいろは呼びに来てた上級生?」
いろは「まあね、その人で合ってると思うよ」
女子A「そんないい男だっけ?あの人…」
いろは「今はもっと良くなってるけど…まあ、葉山先輩とかを想定したらダメだよ」
女子A「どういう心境の変化よ…葉山先輩じゃなかったの?」
いろは「う~ん、色々あってさ。ちょっと前は葉山先輩が10点くらい勝ってたかな?」
いろは「最近は逆転しましたっえ感じ」
女子A「?よくわかんないけど…」
いろは「あ、一応秘密でお願いね。あんまり広まるの先輩も好きじゃないだろうし」
いろは「んじゃ、部活部活っと」
女子A「あれ?最近はマネージャー行ってないんじゃなかったっけ?」
いろは「まあね~奉仕部奉仕部~」
女子A「奉仕部?」
いろは「うん、またね~」
男「ばいばい~」
いろは「また明日ね~」
いろは(なんか先輩に告白してから、また世界が広がった感じ…)
いろは(生徒会長になってからも世界が変わったように見えたけどさ)
いろは(やっぱり、人間は動いてこそなのかな~?それにしてもうまく行って良かった~)
いろは(でも先輩、意外と女の知り合い多いしな~、その辺りは身辺整理させないと)
いろは(あ、それはわたしも同じか)
結衣「はい、ヒッキー」
八幡「なんだこれ?」
結衣「プリクラだよ」
八幡「それはわかってる、雪ノ下と写ってるな」
結衣「この前、ゆきのんと撮ったんだ。だから貼って」
八幡「なんでだよ、恥ずかしいだろ?」
結衣「いいじゃん、奉仕部の再結束みたいなものだしさ」
八幡「再結束って…別に喧嘩してたわけでもないだろ」
結衣「隼人くんが来てからさ、ちょっとだけだけど空気変わったかなって思ったから」
八幡「あ…まあな」
結衣「あたしの勘違いじゃないんなら、こういうので再結束って感じでさ」
八幡「願掛けにもなってないけどな」
結衣「いいじゃん、ただヒッキーには貼ってほしいのっ!」
八幡「な、なに言ってんだよ…」
結衣「あ…ご、ごめん…そういうことじゃないこともないんだけど…」
八幡「…言葉の意味がわからなくなってるからな?」
八幡「わかったよ…奉仕部再結成だな」
結衣「うん、そうだね」
ガラガラ
いろは「こんにちは~」
結衣「あ、やっはろーいろはちゃんっ!」
いろは「結衣先輩、こんにちはですっ!先輩もっ!」
八幡「おう」
いろは「あれ?なにしてるんですか?」
八幡「ん…?あ、いや…なんでも」
いろは「??」
結衣「この前、プリクラ撮ったんだけどさ、それ貼ってたんだ。携帯電話に」
いろは「プリクラですか?」
結衣「えへへ~あたしとゆきのんだよ~」
八幡「……」
いろは「は~、さすが結衣先輩と雪ノ下先輩ですね。すっごい可愛い」
結衣「ホント?ありがと~、いろはちゃんに言われると自信になるよっ」
八幡「ま、まあ…」
いろは(もう、先輩は…もっとはっきり言えばいいのに)
結衣「最近、あたし達の空気も変わったからさ、少し戻そうかなって」
いろは「葉山先輩入ってきましたもんね~」
結衣「うん、もちろん隼人君を悪く言うつもりなんかないけどさ」
いろは「葉山先輩もそれはわかってると思いますよ~」
いろは「自分のグループにいきなり他人が入ってくるのは、誰でも戸惑いますし」
いろは「葉山先輩はそれでも、自分の感情を優先させたんでしょうね」
結衣「自分の感情…か」
いろは「わたしと同じ…かな」
結衣「いろはちゃん?」
いろは「いえいえ、なんでもないです」
結衣「今日は来ないみたいだよ」
いろは「そうなんですか?葉山先輩も?」
結衣「うん、二人で出かけるらしいよ」
八幡「一緒に帰ったのかね」
結衣「だと思うけど」
いろは「これは…いよいよ、時間の問題ですね…」
結衣「そ、そうなのかな…隼人くんとゆきのんが…」
いろは「レストランで食事して…その帰りに」
結衣「え、ええ~」
いろは「ホテル街に消えて行ったら、なんだか楽しそうですよね?」
八幡「制服姿でそんなことするかよ」
いろは「先輩~、なかなか面白い返しでしたよ」
八幡「コントかよ、これは」
いろは「3人でトリオでも組みます?」
結衣「あ、面白そうかも。文化祭でやるとか」
八幡「なんか実現しそうだな…去年はライブしてたよな?」
結衣「うん、優美子大活躍だったよ~」
いろは「先輩~、なかなか面白い返しでしたよ」
八幡「コントかよ、これは」
いろは「3人でトリオでも組みます?」
結衣「あ、面白そうかも。文化祭でやるとか」
八幡「なんか実現しそうだな…去年はライブしてたよな?」
結衣「うん、優美子大活躍だったよ~」
いろは「先輩は裏で大暗躍でしたね」
結衣「あははは…」
八幡「そうだったな…懐かしいな」
結衣「今年はヒッキーは表舞台で大活躍だね!」
八幡「いや、意味わからん」
いろは「あ、そういえば先輩」
八幡「なんだ?」
いろは「昨日、電話に出てくれませんでしたよね?23時ごろ電話してたのに」
八幡「そんな時間にする方が悪いっての…寝てるわ」
いろは「もう~モーニングコールもなかったし…」
八幡「使い方おかしいな」
結衣「…あれ?あれれ?」
八幡「由比ヶ浜?どうした?」
結衣「あ、ううん。なんでもないよ」
八幡「…?」
いろは(あれ?気づいたかな結衣先輩…?でも隠すようなことでもないよね、いつかはわかるし)
結衣「ところでさ、今日ここに来るとき変だったよね」
いろは「変?変ってなにがです?」
八幡「あれのことか、もういいじゃねぇか」
結衣「え~、いいじゃん。態度違い過ぎてビックリしたもんっ」
いろは「え?態度?」
結衣「えっとね、ここに来るときあたしとヒッキーで歩いてたんだけど」
結衣「その時に、あたしが声かけられてさ」
いろは「ふんふん」
いろは「お~さすが結衣先輩です。顔が広いですね」
結衣「で、いつもの如く断ったんだけど」
いろは「そこまでがテンプレなんですね」
結衣「その人、前はヒッキーのこと空気みたいに見てたくせに」
八幡「お、おい…もういいだろ…」
いろは「ははぁ、なんとなく読めました」
結衣「「あ、彼氏できたの?ごめんね」とか言うんだよ!」
いろは「……へ?」
結衣「この態度の変化だよ?ヒッキーのこと、前一緒に歩いてた人と同じって認識してなかったのかな?」
いろは「……」
八幡「…俺、ちょっとトイレに」
いろは「先輩は座ってればいいです…」
いろは「座っててくださいっ」
八幡「……はい」
結衣「こ、恋人に見えたのかな~?あはははは…」
八幡「……」
いろは「見えたんでしょうね~、やっぱり先輩格好が変わりましたし」
結衣「え、そっち?」
いろは「結衣先輩の隣歩いてて、少しは釣り合うって思われたんじゃないですか?」
結衣「あ…そういうことか…」
いろは「人のこと言えませんけど、見た目で判断する男って多いですし~」
結衣「だ、だよね…やんなっちゃうよね」
いろは「先輩も良かったじゃないですか」
八幡「な、なにがだよ…?」(なんかさっきから、一色がこわい…)
いろは「周りから結衣先輩と恋人に間違われたみたいで」
八幡「……」
八幡「…一色?」
いろは「結衣先輩と先輩はやっぱり釣り合ってないです」
結衣「え…い、いろはちゃん…そんなことないと思うけどな…」
いろは「釣り合うわけないですよ、周りから見て」
結衣「…いろはちゃん?」
いろは「昨日今日でお洒落の真似事してる人と、ずっとお洒落してきた結衣先輩じゃ」
八幡「ま、そうだけどな」
いろは「ヒッキーまで…」
八幡「それだと、一色ともまだまだ釣り合わないな」
いろは「そうなりますね、だから勉強してくださいね先輩っ」
八幡「へいへい」
結衣「ヒッキー…」
雪乃「どうして私はあなたと食事なんてしてるのかしら…」
葉山「そんなに嫌そうな顔しなくても…」
雪乃「まったく…最近は調子が狂うわね、本当に」
葉山「すまない、雪ノ下さん…俺が奉仕部に通ってるからだね」
雪乃「当たり前でしょう?それ以外にないわよ」
葉山「しかし…なにか変っていいことはなかったかな?ひとつだけでも」
雪乃「いいこと?」
葉山「なんでもいいんだ」
雪乃「……そうね」
葉山「俺と優美子か」
雪乃「ええ、どうせあなたのことだから、依頼という名目で奉仕部に来ていなければ、いまだに彼女と話してないでしょう」
葉山「そ、それは…そうかもしれないな…いや、間違いないか」
雪乃「それは思ってる以上に由比ヶ浜さんに心労をかけるわ」
葉山「結衣にか…確かにそうかもしれない」
雪乃「そういう意味では、あなたが奉仕部へ来るようになってよかったのかもしれないわね」
葉山「そうか…君にそう思ってもらえただけでも、俺としては十分だよ」
雪乃「なにを言ってるのかしら?」
葉山「いや、なんでもないさ」
雪乃「……」
雪乃「なにかしら?」
葉山「奉仕部へ入って、比企谷に出会ってからかな?君も変わったみたいだね」
雪乃「どういう意味?」
葉山「2年のころから何度か依頼やイベントで一緒に活動したとはいえ…君たちのとは基本交流がなかったからさ」
葉山「ここ最近は、雪ノ下さんや比企谷を観察することができた気がするよ」
雪乃「そんなことしてたの?あなたは」
葉山「あはは、まあね」
雪乃「……」
葉山「俺はさ、雪ノ下さん。少し悔しかったんだ」
雪乃「なにがかしら?」
葉山「比企谷のおかげで君が変わっていくのを見るのがね」
雪乃「変わったかしら、私は…」
葉山「いい意味で丸くなったよね」
雪乃「……」
雪乃「どういうことかしら?」
葉山「結衣も君も比企谷とはそういう関係にならないでおこうって思ってるんだろ?」
雪乃「誰かから聞いたの?」
葉山「まさか、でも奉仕部を見てたら確信できたよ。だから俺も焦ったんだ」
葉山「だから、奉仕部に通うようになったのかもしれないな」
雪乃「自分で何を言ってるか分かってるの?」
葉山「少し流れを変えたかったのは事実なんだ、仕方ないよ」
葉山「そしたら、しばらくして比企谷が髪型やメガネをつけてきた…あれは驚いたな」
雪乃「そうね、私もビックリしたわ。思いのほか似合ってたのが」
葉山「あれは俺の土俵に立とうとしたんだろうけど…そんなことできるわけがないんだよ」
雪乃「どういうこと?」
雪乃「そうかもしれないわね、けいけんが足りないもの」
葉山「ああ、普段勉強してない奴がいきなり比企谷の土俵に立っても相手にならないのと同じさ」
葉山「彼はいきなりだったから、どこか慣れてない感じがあっただろ?」
雪乃「そうね、言われてみれば」
葉山「でも…正直困るんだ…それは」
雪乃「…葉山くん?」
葉山「マラソンや去年のテニスの時にも思ってたが…彼は意外とスポーツができる」
葉山「そう上、お洒落の領域も踏襲されると非常に困る」
雪乃「…?あなたは対抗心を燃やしてるのかもしれないけれど…」
葉山「まあ、そうなるかな?」
雪乃「彼があなたの領域になれるとは、さすがに思えないのだけれど」
葉山「そう言ってもらえるのはありがたいけどさ、そういう問題でもないんだ」
葉山「そういう場所に君を誘うようになったら」
雪乃「考えられえないことだけど…私は彼にそういうことは求めてないわ」
葉山「しゃあ、いい店を紹介してもらって、そこが読書しやすいところだったら?」
葉山「少し洒落た雰囲気がありつつも静かな落ち着きのある店ならどうだろう?」
雪乃「…そうね、いいかもしれないわね」
葉山「そうだろう?なんでもコンビネーションさ。勉強も政治も雑学もお洒落も…学んでおくに越したことはない」
葉山「知識が幅広い方が、それだけ魅力的な人間になる」
雪乃「…さっきからのあなたの演説は、あなたの土俵なのかしら?」
葉山「俺の土俵か…そうかもね」
雪乃「久しぶりに、説得力のある言葉だったわ」
葉山「そうかい?ありがとう」
雪乃「幅広くなれば、魅力的になりそうね」
葉山「思いのほか、オシャレメガネが似合ってたから焦ったよ」
雪乃「そこは深読みし過ぎだと思うけど…」
葉山「いや、し過ぎることはないかな。だからさ、雪ノ下さん」
雪乃「?」
葉山「君が好きだ、付き合ってくれないか?」
雪乃「……」
葉山「…どうかな?」
雪乃「いきなりね…いきなり過ぎるわ」
葉山「あはは、意表をつけたようで安心したよ。まさかこの流れからとは思わなかっただろ?」
雪乃「そうね…いつかは来ると思ってたけど、例えば海とかで…」
雪乃「セクハラね、ただちに警察を呼ぶわ」
葉山「待ってくれ、冗談だよ本当さ…」
雪乃「まったく、あなたは…バカなのかしら?」
葉山「君と付き合えるならバカにでもなるさ」
葉山「これくらいの気構えがないなら…優美子を振ったりしないよ」
雪乃「……」
葉山「もしも、君が比企谷のことが好きなら…このまま断ってくれても…」
雪乃「いいわよ、付き合いましょうか」
葉山「…えっ?…いいのかい?」
雪乃「撤回しましょうか?」
葉山「いや…でも…」
葉山「比企谷とのことだね?」
雪乃「ええ、だから私が比企谷くんと付き合うということはないわ」
葉山「…そうか」
雪乃「それに…彼は、もう…一色さんと」
葉山「雪ノ下さん?」
雪乃「いえ、なんでもないわ…ただし」
葉山「ただし、なにかな?」
雪乃「私はあなたを認めたわけではないわ、三浦さんのことだけで認めると思わないで」
葉山「わかってるさ、過去のことも少しづつ清算していくよ」
雪乃「そうね、じゃあまず最初は…比企谷くんよりいい男になってもらおうかしら?」
雪乃「私が彼を諦めてもいいと思えるくらいの男に」
葉山「…最初から大変だね…」
雪乃「それくらいの気構えがあるんでしょ?」
葉山「そうだった、当然さ」
雪乃「期待してるわ」
八幡「ただいま」
小町「おかえり~、ほら~カー君も待ちくたびれてたよ」
八幡「おうカマクラ、すまんな」
小町「お兄ちゃんいいことあった?」
八幡「なんでそう思うんだ?」
小町「なんか機嫌がいいような…」
八幡「そんなことねぇよ」
小町「な~んだ、とうとうお兄ちゃんにも春が来たのかと思ってたのに」
八幡「春ね」
小町「そろそろ、雪乃さん達となにかあってもいいんじゃないの?」
小町「えっ?結衣さんと?なに?」
八幡「なんにもねぇよ…少なくとも俺達3人の中ではな」
小町「…お兄ちゃん、今の本音っぽいね」
八幡「う…しまった…」
小町「つまり、奉仕部以外の人とは色々あるんだ?」
八幡「由比ヶ浜の彼氏になる奴ってどんな奴かな」
小町「いや、もうごまかしても遅いし、誰と付き合ってるの?」
小町「沙希さんかな?いや…それだったら、大志くんから情報来そうだし…てことは」
八幡「おいおいおい…」
小町「よく奉仕部に行ってるあの人かな?生徒会長の」
八幡「…さすが俺の妹…」
八幡「知らん…まあ、かわいいけど知らんっ」
スタスタ
小町「お兄ちゃんがこんなに可愛いの認めるなんて絶対図星だ!どういういきさつ!?」
小町「あ、だから最近お洒落な感じで…!」
八幡「俺はもう寝る、じゃあな」バタン
小町「ああっ!おにいちゃんっ!」
八幡「…やれやれ」
八幡(結局、あれから3人でなにごともなく帰ったけど…)
八幡(そういや一色の奴、俺達が付き合ってるの由比ヶ浜に言わなかったな)
次の日
八幡「一色」
いろは「あ、先輩っ!おはようございますっ」
八幡「おう…」
いろは「せんぱいせんぱい、わたしのことはいろはって呼んでもいいんじゃないですか?」
八幡「は、はあ?なんでだよ…?」
いろは「だって、恋人同士ですし~えへへ~」
八幡「まあ、そりゃそうかもしれんけど…」
いろは「じゃあ、呼んでくださいよ~」
八幡「待て待て、いきなりは難しいからね?」
いろは「え~」
八幡「それは追々な…ところで一色」
いろは「う~ん…なんです?」
いろは「結衣先輩にですか?」
八幡「なんか昨日のお前の雰囲気はあのまま言いそうだったけどな」
いろは「言った方がよかったですか?」
八幡「そういうわけじゃないけど」
いろは「だって悔しいですよ…なんかあの状況で付き合ってるって言うの」
八幡「一色…?」
いろは「結衣先輩には負けたくないですし、先輩と付き合ってるの関係なしに」
八幡「お前…」
いろは「それに別に結衣先輩に言う必要なくないですか?関係ないですし」
八幡「え?そ、それは…どうなんだ…?」
八幡「そ、そうか…?まあお前が言うなら」
いろは「あ、あと先輩っ!今度プリクラ撮りましょ!」
八幡「プリクラかよ…」
いろは「わたしのシールも貼ってくださいよ、結衣先輩だけなんて許さないですからっ」
八幡「…なんかちょっと怖い…」
ザワザワ
いろは「…なんかざわついてますね」
八幡「俺たちの方見てるような…」
「あれ、いろはすじゃん~」
「となりの男は?彼氏?」
「マジか?彼氏いたの?」
八幡「普通かよ…普通にしてるっての」
いろは「ちょっと固いですけどまあいいです」
八幡「なんでこんな緊張して歩かないといけないんだよ…」
いろは「それは、みんなのアイドルいるはすの心を奪った代償ですよ」
八幡「自分で言うな」
いろは「男の子が色々見てますね、悔しいんですよきっと」
八幡「ふ~ん」
いろは「先輩、嫉妬とかしないんですか?」
八幡「いや、別に」
いろは「せんぱい~~~っ」
八幡「いたいたいっ!引っ張るな…!」
「あれ、付き合ってるよね…?」
「なんかつり合いとれてなくね?あれ、パトロンかもよ」
「パトロンって…古いなお前…」
いろは「…」
八幡「どうした、一色?」
いろは「先輩、二人で歩いてて羨ましがられるくらいのカップルになりましょうね?」
八幡「ん?なんだよ、急に…」
いろは「見た目の問題ですよ?見た目の」
八幡「見た目かよ、俺にそこまで見た目求めるか?」
いろは「先輩ならできますって!…たぶん、おそらく…」
八幡「おい、後半弱々しいぞ…」
いろは「とにかくお洒落に興味持ち続けてくださいね?そうすれば自然に振る舞えるようになりますから」
八幡「わかったよ…」
いろは「はいっ、わたしも精いっぱい手伝いますから!先輩も生徒会とか手伝ってくださいね」
八幡「なんか増えてるぞ、おい…」
戸部「マジだってっ、いろはすと付き合ってると思うわあれはっ」
三浦「へ~、あのバカがね」
戸部「絶対、結衣狙いだと思ってたのに…これだと結衣の身体…」
三浦「は?結衣の身体がなんだって?」
戸部「いやいや…なんでもないわ~なんでも…!…でもこうなってくると競争率高いしね~」
三浦「結衣、モテるしね」
戸部「結衣もいよいよ彼氏作るかな~?」
三浦「まあ、結衣なら楽勝だろうけど…落ち込まないといいけど…」
戸部「えっ?落ち込む?」
三浦「ヒキオがもし彼女作ってたらさ…奉仕部って多分結衣だけ独り身ってことだし」
戸部「えっ、まさか隼人君も?早いわ…隼人くん…さすがっていうか…」
戸部「そうだな、いろはすもそうだし…マジで結衣だけじゃ~んっ」
三浦「それに加えて、元々あそこの3人って恋愛で微妙な関係だったみたいだし…」
戸部「ああ、なんとなくそんな気もするかな~」
三浦「そうなってくると、雪ノ下さんとヒキオに恋人できたんじゃ、気にスンナってのが無理でしょ」
戸部「まあ、確かにそうかね~、でもさ」
三浦「ん?」
戸部「これでよかったんじゃね?」
三浦「へ?なに言ってんの?」
戸部「それぞれ外の人間と付き合ったってことっしょ?一応は」
三浦「まあ、そうかもだけどさ」
戸部「へたしたら、俺らのグループみたいになるかもしれなかったわけで…」
三浦「……」
三浦「ま、そうかもね。戸部にしてはまともな意見だし」
戸部「優美子、それひでぇって…」
三浦「ところで、姫菜には告白すんの?」
戸部「いや、また折を見てやっていくわ、今はする気になれん」
三浦「ま、それがいいでしょ」
三浦「あ、そういえばヒキオにちゃんとお礼言ってなかったっけ?コミケで…まあいいか」
-----------------------------------------------
奉仕部
八幡「ういっす」
いろは「こんにちは~」ガラガラ
結衣「やっはろ~!あれ、今日は二人で来たの?」
八幡「こいつに生徒会の仕事手伝わされた…」
いろは「そういうことです~」
八幡「ああ」
葉山「生徒会か、いろはも比企谷に頼りっきりにならないようにね」
いろは「はい、わかりました~」
八幡「本当にわかってんのかね…」
いろは「わかってます~」
八幡「わかったから…くっつくな…」
いろは「えへへ」
結衣(最近、特に仲が良い気がするな二人…やっぱりそういうことなのかな?)
雪乃(あの感じは…付き合ってそうね。あまり隠す気もないようだけれど)
葉山「ところで、今日はみんなに報告があるんだけど」
雪乃「あら、言うの?」
雪乃「そうね、言われてみれば」
八幡「なんだ?改まって」
いろは「なんでしょうかね」
結衣「隼人くん?」
葉山「いや…まあ、そのね…はははっ、なんだか非常に申し訳ないんだけど」
雪乃「…」
葉山「俺とさ…雪乃ちゃんが付き合うことになったんだ」
いろは「え~~~~!本当ですかっ!?」
葉山「まあね」
結衣「ほ、ほんとなんだ…ゆきのん?」
雪乃「ええ…本当よ…」
結衣「そっか、いつかはそんなことあるかなって思ってたけど」
八幡「…そうか」
八幡「そうだな…ていうか、もう「雪乃ちゃん」呼びか」
葉山「めざといな君は。まあ、こういうのは形からって言うじゃないか」
八幡「…まあ、いいんじゃないか?おめでとう…か?」
雪乃「ぎこちないわね」
八幡「まあ、そりゃあな。色々思うところもあるが…」
雪乃「かなり凸凹のカップルよ、歪なほどに」
八幡「そんな気はするな…うまく行くのか?」
雪乃「さあ、どうかしら…」
葉山「おいおい、俺抜きで話を進めないでくれ」
葉山「歪なのは間違いないさ、でもうまくいくよう努力はしてみせる」
八幡「…ま、いいんじゃねぇの」
葉山「ありがとう、比企谷」
結衣「そっか~、隼人くんとゆきのんが…」
八幡「ん?はあ?どういうことだよ、そっちって」
雪乃「隠すようなことでもないでしょ?今日も一緒に歩いてるのを見たわ」
八幡「……」
葉山「仲が良さそうだったね」
いろは「いや~~やだな~~っ」
八幡「はあ…あれだけ衆目に晒されたしな…なんか廊下歩いても見られてたし」
葉山「いろはは人気者だからね。仕方ないよ」
八幡「人気者…ね」
いろは「葉山先輩まで…上手なんですから」
八幡(ここまで来たら…隠すこともないか)
八幡「ああ、付き合ってるよ」
結衣「ヒッキー…そうなんだ…」
八幡「お、おう…」
いろは「はい、もうラブラブですよっ」
結衣「ラブラブ…」
八幡「色々盛ってるだろ、お前…そんなでもないからな?」
いろは「先輩は素直じゃないんですから、んも~」
葉山「そうか…いろはと…意外といえばいいのかな」
八幡「そんな意外だったか?」
葉山「まあね、別の子が気になってると思ってたしね」チラ
結衣「は、隼人くん…もう…」
八幡(由比ヶ浜を見たか…まあ、間違ってはないけど)
八幡「由比ヶ浜…」
いろは「結衣先輩、ありがとうございますっ!」
結衣「ヒッキーの相手は大変かもだけど、がんばってね!」
いろは「大丈夫です!そんなところも大好きですから」
雪乃「あらあら」
葉山「愛されてるな、比企谷」
八幡「恥ずかしくなるから、大声でそんなこと言うなよ…」
いろは「え~?でも本当のことですし」
結衣「あはは、本当のことか…そうなんだ」
八幡「そりゃ…まあ…」
いろは「はっきり言ってください、彼氏でしょ」
八幡「…好きだ」
いろは「はい、ありがとうございますっ」
雪乃「見せつけるわね…なんだか微妙だわ…」
葉山「じゃあ雪乃ちゃん、俺達も対抗して…」
雪乃「しないわよ」
葉山「これは手痛い…」
結衣「……」
八幡「葉山?なんだ?」
葉山「彼女とはどんな会話をするんだい?」
八幡「一色とか?」
葉山「ああ」
八幡「…まだ付き合って時間経ってないしな…わかんね」
葉山「それじゃダメじゃないか、共通の話題はないように見えるけど?」
八幡「それは…そうだな」
葉山「やれやれ、その辺りも勉強だな比企谷。受験勉強と合わせて」
いろは「…」
八幡「わかってるっての」
葉山「なかなか大変だと思うぞ?いろはの域に行くのは。今まで手つかずだったんだからね」
八幡「……」
いろは「大丈夫ですよ、葉山先輩」
葉山「いろは?」
八幡「一色…お前」
いろは「確か先輩ってラノベとか好きですよね?今度貸してくださいね」
八幡「そんなもん見るのか?」
いろは「先輩が嵌ってるものは興味あります、それに話のネタにもなって一石二鳥ですよっ」
八幡「…わかった、今度持ってくるな」
いろは「はい、先輩もデートに使えそうなお店とか調べてくださいね?楽しくなりそうだし」
八幡「お洒落に興味持ち続けろってのは、かなりいろんな方向にってことだな?」
いろは「もちろんです、主にわたしとのデートを盛り上げる部分でってことです」
いろは「期待してますよ、先輩?」
八幡「りょーかい」
葉山「…これは一本とられたかな」
雪乃「あなたは私との約束を守るつもりかもしれないけど…今のはないわね」
葉山「あははは、失敗したよ…」
葉山(いろはの方からも歩み寄るか…まさかいろはにそこまで言わせるなんてね、さすが比企谷ってことかな)
葉山(余計なこと言うんじゃなかったよ)
八幡「由比ヶ浜?」
いろは「結衣先輩?」
結衣「ヒッキーといろはちゃんも相性良さそうだよね、凸凹してるけど」
八幡「葉山と一緒にすんな」
葉山「そっくりそのまま君に返すよ」
八幡「てめぇ」
いろは「ありがとうございますっ、先輩とは相性悪くないと思いますし」
いろは「結衣先輩にそう言ってもらえてうれしいです」
結衣「うんうん、あたしは応援するよっ!…でもさ」
八幡「ん?」
結衣「二人とも恋人できたんだよね」
八幡「…ああ」
雪乃「そうね」
結衣(こういう結果に行くのが自然だよね。あたし達の中じゃ無理だし)
結衣(あたしの決意はやっぱり独りよがりなところあるし)
八幡「大丈夫か、由比ヶ浜?」
結衣「うん、平気だよ~、あ~あでもこれで彼氏いないのあたしだけだよ…この中で」
いろは「あれ?意外ですけどそうなりますね」
雪乃「本当に意外ね、そこにいなさそうな男もいるのに」
八幡「おい…悪かったな」
葉山「いや…比企谷、彼女は俺の方を見てるな…はあ…」
雪乃「な、なにを言ってるのかしら…?」
いろは「でもでも、結衣先輩なら彼氏作るの簡単じゃないですか~?」
結衣「え、ど、どうなのかな…?」
八幡「……」
結衣「え…う、うん」
いろは「とりあえず行ってみたらどうですか?」
結衣「え~?あんまり興味ないかな…そういうのは」
雪乃「そうね、そういうナンパで行くのは興味ないわね」
結衣「だよね~」
八幡「ま、あんまうまく行きそうもないしな」
結衣「うん」
葉山「ということは、結衣はしばらく彼氏はなしか…よかったじゃないか比企谷」
八幡「は?なんでよかったんだよ?」
葉山「君の胸に聞いてみたらどうだい?」
八幡「…」
いろは「先輩…安心してるんですか~?」
八幡「おいおい、いじめですか?」
葉山「あははははっ」
八幡「奉仕部終わって…こうやって帰ってるが…なんだよこれ?」
結衣「なんだって?どういうこと?」
八幡「なんで5人でぞろぞろ帰ってるんだよ」
いろは「ん~まあいいじゃないですか。にぎやかで」
八幡「弱冠うっとうしい」
葉山「まあまあ、比企谷。俺といろははもう奉仕部メンバーのような…」
八幡「違う、断じて違う」
葉山「最後まで言い終わらない間に否定されてしまったよ…」
八幡「本当に違うだろ」
いろは「先輩…わたしも奉仕部に来られると迷惑ですか?」
八幡「答えにくい質問すんな」
いろは「だって…」
いろは「はい、わかりました~」
葉山「なかなかうまくいってるようだね…あのいろはが信用しきってるみたいだし」
葉山「結衣といい、いろはといい…これが俺と比企谷の違いかな」
雪乃「育ってきた環境の違いじゃないかしら」
葉山「育ってきた環境か」
雪乃「彼は中高と一人で寂しく生きてきたわけだから…」
雪乃「他の生徒にときにはバカにされて、名前は覚えてもらえず…色々あったのでしょう」
葉山「……」
雪乃「それが今、こうして奉仕部で活動して一色さんとお付き合いしている…奇跡的なことだわ」
葉山「そうかもしれないね」
雪乃「中学時代の暗い経験と奉仕部での活動などから得たもの…それが今の比企谷君を作ってるのよ」
雪乃「葉山君では真似できない部分でしょうねきっと」
葉山「それは皮肉かな?」
雪乃「あなたは三浦さんのグループで過ごして得たものなど色々あるでしょう?」
葉山「肝に銘じておくよ」
雪乃「ええ、お願いね」
葉山(彼女に告白するまでは、唯の前哨戦だねこれじゃあ…)
葉山(ここからが、本当に俺が成長しなければならない時か)
結衣「な~んかこの5人で帰るなんて変な感じだね~」
葉山「ん?ああ、そうだね」
結衣「二人付き合ったんだよね」
葉山「俺達かい?まあ一応ね」
雪乃「……」
結衣「優美子は悲しむと思うけど…あたしがフォローとかするしさ、安心していいよ」
葉山「ああ、わかったよ。ありがとう」
葉山「ああ…その為に海へ行く計画があるみたいなものだしね」
結衣「うん、そうだね」
雪乃「海…ね。本当に行くのね」
葉山「嫌かい?雪乃ちゃんは」
雪乃「別にそういうわけではないけれど…色々からかわれそうね」
葉山「俺と付き合ったこととかかい?」
雪乃「そうよ…全く…」
葉山「事前にみんなには言っておくから安心してよ」
雪乃「お願いするわね」
八幡「賑やかだな」
いろは「寂しいですか~?先輩」
八幡「いや、別に」
いろは「またまた…あの場所は元々先輩の位置だったのに~って思ってません?」
八幡「……」
いろは「先輩がお洒落をわたしに頼んだのも、最初はそれだったでしょ?」
八幡「そうだっけ?覚えてないけど」
いろは「ほら、結衣先輩に恥ずかしくないようにですよ」
八幡「あ~…そういや戸部にファッション雑誌渡されたのがきっかけだな」
いろは「なるほど、そんなことがあったんですね」
八幡「由比ヶ浜の知り合いに空気みたいに扱われて、それを見返すって意味合いはあったか」
いろは「それ前に言ってましたよね?確か成功したんでしょ?」
八幡「おう、まあな」
八幡「そうでもないっての、元々由比ヶ浜と付き合うのはなかったからな」
いろは「あ~、そうなんですか…なるほど」
八幡「ん…だから、まあ一色と付き合うのは…別に…自然の流れみたいな」
いろは「そ、そうですか…よかったです」
八幡「おう…」
いろは「……」
結衣「なに、イチャイチャしてんの…?」
八幡「うわっ!由比ヶ浜…!」
いろは「結衣先輩…!?」
結衣「…もう~」
八幡「な、なに…?」
八幡「……?」
八幡(…妬いてんのか?由比ヶ浜の奴…やべぇ、ちょっとだけ嬉しいかも)
八幡(こういうのは、葉山には見せない表情だしな。なんか奉仕部だけの特別っていうか…)
八幡(ていうか、そんな近づくなよ…胸が見えそうだ…でかいなやっぱ)
いろは「せんぱい?どこ見てるんですか?」
八幡「な、なんのことだ…?」
いろは「せんぱい?」
八幡「無機質な声で言うな…怖すぎるから…」
結衣「や、やだ…えっち…!」
八幡「いや…別に…みてねぇよ…ちょっとしか」
結衣「ちょっとは見たんじゃんっ!」
いろは「せんぱい~~!先輩も大きい方がいいんですかっ!?そうなんですかっ」
八幡「ちょ、ちょっと待て…!別にそんなこと言ってないし…」
いろは「へ~~、ほ~~~~」
八幡「おま…そうやって、一色が誤解するようなことを…」
八幡「いたいいたいっての…!」
葉山「まったく、賑やかだね」
雪乃「悔しいかしら?」
葉山「どうだろうか、わからないな」
雪乃「私も向こうに加わろうかしら」
葉山「ちょ、それはやめてくれ」
雪乃「ふふ、冗談よ」
葉山「ははは、やっと笑ってくれたね」
雪乃「でも、こうしてると本当にメンバーになったみたいね」
葉山「そうかもしれないね、普通はそう思うか」
葉山「いいかもしれないね、いまさらだけど」
雪乃「奉仕部もいつまであるかわからないけど」
葉山「ははは、違いない。もう3年だしね」
葉山「夏が終わるまでは奉仕部でいようかな」
雪乃「冗談のつもりなのだけど…本気みたいね」
八幡「とにかく、帰ろうぜ。ここでこうしててもしょうがないだろ」
いろは「せんぱい?今夜は寝かせませんからね?」
結衣「ええっ?意味深な…なにそれ?」
八幡「いや、電話してくるって意味だろ」
結衣「ラブコール…そっか~」
八幡「なんだよ…?」
結衣「ううん、本当に付き合ってるんだってさ」
八幡「おう、まあな」
結衣「あははははっ、うらやましい」
八幡「お前もその…しっかりな、変な男につかまんなよ」
結衣「ヒッキーにそんなこと言われるとはおもわなかったよ」
八幡「お前って、あぶなかっしいし」
結衣「ヒッキーはいろはちゃんとの交際をしっかりしなさい」
八幡「へいへい」
結衣「うん、お互いしっかり歩いて行こ」
いろは「そうですね、なんていうか海の季節ですもんね~」
八幡「夏休みももうすぐか」
いろは「先輩、今年の夏休みなんですけど」
八幡「なんだ?」
いろは「えっと、色々遊びに行きましょうね?先輩受験だから難しいかもですけど」
八幡「まあ、適当に時間見つけて行くな」
いろは「はい、海以外も行きましょうね~」
八幡(3年最後の夏か…もうそこまで来てるな)
八幡(俺と雪ノ下にも恋人ができて…波乱の幕開けって感じか?)
八幡「一番の謎が葉山が入ってきたことなんだよな…なにこれ?」
いろは「う~ん、でもは葉山先輩が入って来て、流れが変わったから先輩とも付き合えたわけで」
いろは「その点はちょっと感謝です」
八幡「感謝ね」
八幡(雪ノ下、由比ヶ浜、一色に…葉山が加入して…まだまだ奉仕部も予断を許さない)
八幡「色々変わったが、解決してないこともあるしな…まだまだこれからか」
いろは「先輩、難しい顔してもしょうがないですよ?問題なんて常に降ってくるんですから」
八幡「そうかもな」
いろは「あんまり考えずに楽しんで行きましょうよ」
八幡「わかったよ、行くか」
いろは「はい、先輩っ」
おしまい
元スレ
八幡「新しくメンバーになりそうな予感」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465749768/
八幡「新しくメンバーになりそうな予感」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465749768/
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コメント一覧 (547)
-
- 2016年09月01日 12:02
- 皆様、九月一日となりました。九三年前の今日には関東大震災が発生し、昼餉の時刻だったこともあり、数多くの火の手が上がりました。
くれぐれも、火の元には注意を払い、炎上などさせぬようにお願い申し上げます。
-
- 2016年09月01日 12:07
- 宿題終わったか
-
- 2016年09月01日 18:04
- 450達☆成
-
- 2016年09月01日 19:16
- あのさぁ昨日も言ったけど成りすましでコメントして楽しいの?
葉山信者の人達さ成りすましで屑山に制裁を連呼するのやめてくれない???
葉山アンチとかアンチヘイトが人気なのが嫌で成りすましで騒いでるんでしょ???
で葉山アンチの評価を落とすんでしょ??みえみえだよ。そんなことやってほんと雑魚でさみしいひとたちだね。
犯人扱いされてたDESU00さん泣いてたよ。ほんとにやめろ!!!
これ以上俺たちを怒らせるなよ??
-
- 2016年09月02日 01:16
- ※446
嵐がコメント欄読むとでも?
-
- 2016年09月02日 01:43
- 定型文以外でやり取りする脳みそがあるんなら、って注釈はつけてあるさ…読むわけないのなんてわかりきってるさ…
-
- 2016年09月02日 01:49
- 嵐そのものよりも嵐がどうこう言い合ってる連中の方が数倍邪魔
長文連投で延々と続けて何がしたいのか
沈静化したと思ったら別のコメント欄に移っただけとか
-
- 2016年09月02日 17:51
- だそうだ。他人の迷惑になるくらいならここらで切り上げようぜ。
-
- 2016年09月05日 09:30
- ※455
お断り、いつも通り、お前の都合のいい所で
お前が言いっぱなしにしたところで終わりにできると思うなよ。
いつもいつも白々しいんだよ。やめたきゃ、お前がやめれば済むだけの話だろ。
-
- 2016年09月05日 09:46
- ※444
だからさあ、お前が勝手に言い出して、認定を始めた事から始まったんじゃないか。
その事をいい加減曲解すんのやめろって言ってんだよ、こっちは。
いきなり、こっちがやってもいない事を押し付けようとしてきて、
そこにご当人がいたから反論されて、そしたら必死に居直ろうとしてるのが
お前じゃないか。なんでそうやって曲解するんだよ、って聞いてんだよ、こっちは。
>知るかボケ。そもそもそこのやりとり見てねぇっつの。
お前、ここのコメ欄の流れを見て、必死に変な事を相手に押し付けようと
躍起になってたんじゃなかったのか。言ってる事がどんどん矛盾してるぞ。
普通にここのコメ欄の流れでありまくる事なんだけど。
-
- 2016年09月05日 09:48
- ※445
なんで八幡厨が葉山厨の人が好きそうな、
葉山×雪乃という原作では無理のありそうなカップリングで出来ているこのSSを否定されたら、
なぜか相手を必死で葉山信者認定して、罵倒する必要があるのか、って事を
完全スルーなのはどういう事なのか、さっさと答えてもらえんかな。
それを考慮してもらえればわかりやすいんじゃないかと思うが。
-
- 2016年09月05日 10:06
- ※447
いやさ、全然答えてねーと思うんだ。
なんか都合悪い所は曲解を普通に混ぜてるし。
※435 ※436 ※437 ※438 ※439 ※440とかで指摘されてるような事は
特に答えられてもらってないというか、
普通に都合悪い所を曲解されたりもしてるし、ちゃんと答えて欲しいなあ。
-
- 2016年09月05日 14:55
- プークスクス
-
- 2016年09月05日 14:57
- 怒らないでマジレスしてほしいんだけど
なんでこんな時間に書き込みできるわけ?
普通の人なら学校や会社があるはずなんだけど
このこと知った親は悲しむぞ?
現実見ようぜ
-
- 2016年09月05日 15:00
- ※459
気に入らないラノベ二次創作荒らすガイジに言われたないわ。ネットでしかオラつけんのか?
-
- 2016年09月05日 15:49
- 葉山信者乙
-
- 2016年09月06日 01:07
- やめてくれ、全部俺の言ったことにされてまた白々しいとか言い出すんだから。
※458
何度も説明してるぜ。カップリング批判云々に呼応したんじゃなくて、元々どこでも荒らしてただけなのがたまたまお前の目に批判に呼応したように見えただけだってな。
まぁ、迷惑がってる人もいるし、俺ぁ切り上げさせてもらうぜ。今後も煽る奴がいたら別人だと思ってくれ。今回ばかりは付き合いきれねぇ。
-
- 2016年09月07日 04:22
- 461大学生はまだ休みなんスよw
-
- 2016年09月08日 01:47
- おっとごめん、これだけは言っとかんと俺が切り上げてもまた無限ループになるからちょいと失礼。
認定厨君よ、君が説明しろしろとウザいあれこれには※464みたいに一通り説明してはあるんだ。ただ、もちろんあくまでも俺の視点からの説明でしかないから、お前さんが納得しないってんならそいつは仕方ないよ?
だというのに、君が自分の都合で納得しないだけで「説明責任を果たしてない! 都合の悪い事は逃げてる!」という馬鹿の一つ覚えはいい加減止めなさいな。
むしろ君の方が自分の都合の悪い説明はなかった事にして「こいつは肝心な事は説明できてない! 俺の意見は正しい!」って無理を通そうと必死になってる風に見えてしまうよ。
とりあえず俺は他人の迷惑になる行為を続ける気はないし、何を説明しても思考段階がひとつも進展しない相手に何度も同じやり取りを続けるつもりもない。
そしてどうせ君の次の※も、締めは例のテンプレなのだろう。それはそれで構わない。君が他の荒らしと同じ、やり取りの内容など解さないコピペマシンと同義とわかれば、俺の二の轍を踏む被害者もいなくなるはずだから。
-
- 2016年09月08日 03:51
- 俺の勝ちだなwwwww
土下座して謝れwwwwww
-
- 2016年09月08日 04:55
- は?勝ったの俺だし
なにゆっちゃってんの?
バカ乙!
-
- 2016年09月08日 06:16
- ※467-468は色々とバイアスのかかった目でも煽りたいだけの馬鹿だとわかると信じてるよ。
あるいは「お前らのやり取りなんてこの程度のレベルだよ」という揶揄だろう。否定はしない。
そのレベルで付き合ってやれるなら、もし認定厨が他人の迷惑など顧みずに続けようとした際には俺に代わって相手してやってくれ。
-
- 2016年09月08日 21:37
- 敗北宣言入りました~wwwwww
-
- 2016年09月08日 22:35
- うん。レベル的に相応だな。あとはよろしく。
-
- 2016年09月09日 01:14
- 結局のところ修学旅行の話は葉山が一番悪いって解釈でいいと思うからそれ以外の人物は救済して上げてほしいっていう。むしろ葉山一人が断罪されればいいまである
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- 2016年09月09日 01:15
- スパルヴィエロ大公さんは神だけど最近は
柊様
黙示録アリス
死に掛け神
FUNKYMONSTER
とかよく書けてるよ
この辺は人気あるし原作if扱いでもいいんじゃないかな??
実際、叩いてるのはここの葉山信者だけでトマトとかよめいろなんとかより面白いしね(´・ω・`)
八幡の行動を否定してるのはゴミ屑ばっかの無能だし制裁されてもおかしくないよね(笑)
-
- 2016年09月09日 20:00
- レスの使い回しするなよ
-
- 2016年09月10日 02:02
- 何があったかは知らんが、いがみ合っていたふたりが~、なんてド定番の展開だろ
つまりここでレスバトルしてるふたりは結婚すればいいと思います
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- 2016年09月10日 22:13
- 黙示録アリス
遅すぎる黒歴史量産の後悔
16歳の夏
クラスの成績は40人中36位
死に掛け神
大都会岡山が生み出した神
作品よりも次回予告とあとがきのがおもしろい
投稿イラストは閲覧注意
柊様
八幡厨アンチヘイトサークルの姫(27)ネタが寒い
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- 2016年09月11日 03:53
- 布教の自己主張がうるさいカルトはすぐ潰れるんやで。
-
- 2016年09月11日 04:11
- まず成り済まし認定から妄想じゃん
妄想を元にここまで言い争いできるってすごいね
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- 2016年09月11日 08:14
- ※478
かつては自演認定の妄想で700超えしてるんだ。500やそこら余裕だろうよ。
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- 2016年09月11日 18:06
-
パロディーがこれだけ幾千と作られる作品が他にあるのか?
内容が一般ラノベとは異なり、小説の体を成し描写も緻密でキャラクターの造形も豊か
これわからないようだったら義務教育やり直してください
それかゴミ以下の産廃でも読んでて
-
- 2016年09月11日 19:52
- そういえば、後は葉山グループ大崩壊が確定している修学旅行と
亀裂増大の生徒会長選挙編とか仲直りのクリスマスとか、
葉山君とゆきのんの仲直りのマラソン編<苦笑>とか八幡へのプレゼントのバレンタイン編くらいしかイベントが無いですが、初っ端から、責任を押し付けられる八幡が奉仕部から居なくなると葉山君の仲良しグループ<苦笑>が大崩壊して色々文句を逝ってきそうですが、
八幡が逆にへこまして欲しいですな。
-
- 2016年09月11日 20:47
- ※480-481は一体何と戦っているのだろうか
-
- 2016年09月11日 21:19
- 渋の千葉最強喧嘩師比企谷八幡面白いからみんな読んでね
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- 2016年09月11日 23:12
- もうこいつらいい加減他サイトの宣伝行為として通報していいんじゃなかろうか
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- 2016年09月12日 00:24
- コピペ荒らしはレスバトルしてたアホを見習え
-
- 2016年09月12日 01:45
-
やはりゴミ山とクズが浜は総武高校の癌細胞はっきりわかるんだね
え?三浦?あいつはHIVだ
当たりが強くないゆきのんは詰まるところのただの美女何ですねわかります
八幡兄妹ハーレムに、兄妹じゃないけどゆきのん入れようぜ
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- 2016年09月12日 01:49
- ※468
つまんね
-
- 2016年09月12日 02:05
- 修学旅行後の奉仕部退部IFルートというのはアンチ系のssでよくある手法ですけど、本来これが自然なんじゃないかというか、八幡の性格や「本物が欲しい」発言を鑑みるに、二人から拒絶された時点で彼は奉仕部を抜けなきゃいけないんじゃないかと思うんですよね。
確かに根回し不足とか、雪ノ下や由比ヶ浜に対する甘えがあったのは否めません。
ただ同時に二人もこれまでの経験上八幡が依頼解決にどんな手法を使うのか、告白依頼のそもそものおかしさに気付かない、思いもよらないというのは不自然の極みな訳で、このまま奉仕部に所属し続けたら八幡は体の良い奴隷と化してしまう危惧を感じる。
そのためにも奉仕部を出て人間関係を一からやり直すのが彼にとって正しい道だと思います。
……自分語りが過ぎました。
作者様の仰られる八幡の変化、周囲との接し方の変化について期待しています。
-
- 2016年09月12日 02:47
- ※485
余計な事言うからコピペの種類が無駄に増えたじゃねぇか
-
- 2016年09月13日 10:28
- ぜひとも続きをください!!!!
お待ちしてました!!&続きを全裸待機!!
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
-
- 2016年09月13日 17:21
- そろそろ500こえるなあ
500番目は俺が取ってやるよ^^
取れなかったら全裸土下座してやっても良いぜ
-
- 2016年09月14日 04:09
- やっぱり夏休み終わると勢い落ちるね
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- 2016年09月14日 04:14
- 好きにしろって言ってからグダグダ絡むなアホ
-
- 2016年09月14日 11:41
- ※493
煽りたいだけの馬鹿と一緒にするなとも言ってるんだけどね。
君もガイジの一種か、それともご本人? もう止めようぜ。
-
- 2016年09月14日 13:08
- お前も人生やめちまえカス
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- 2016年09月14日 19:34
- くっさいくっさいコメント欄ですこと
-
- 2016年09月14日 20:07
- ※495-496
もう少し煽りのセンス磨いてから出直して来てくれ
-
- 2016年09月14日 21:02
- 口臭いぞ
-
- 2016年09月14日 22:16
- 500は空けといてやるか 馬鹿の全裸土下座とか見たくねぇし
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- 2016年09月14日 22:17
- 大丈夫
ちゃんと俺が500とったから
-
- 2016年09月14日 23:09
- 494 イラストに騙された名無しさん@無断転載は禁止 sage 2016/09/14(水) 20:00:28.90 ID:dte89e/0
(´・ω・`)二次創作で一番人気あるのは八雪だかね
読者もそれだけ八雪エンドに期待してるってとだよ
八結とか葉雪とか言ってるのはただの荒らしだかスルーしようぜ
屑山は制裁がお似合いだけどな
-
- 2016年09月14日 23:12
- 許可とったの?
-
- 2016年09月14日 23:13
- 修学旅行後の奉仕部退部IFルートというのはアンチ系のssでよくある手法ですけど、本来これが自然なんじゃないかというか、八幡の性格や「本物が欲しい」発言を鑑みるに、二人から拒絶された時点で彼は奉仕部を抜けなきゃいけないんじゃないかと思うんですよね。
確かに根回し不足とか、雪ノ下や由比ヶ浜に対する甘えがあったのは否めません。
ただ同時に二人もこれまでの経験上八幡が依頼解決にどんな手法を使うのか、告白依頼のそもそものおかしさに気付かない、思いもよらないというのは不自然の極みな訳で、このまま奉仕部に所属し続けたら八幡は体の良い奴隷と化してしまう危惧を感じる。
そのためにも奉仕部を出て人間関係を一からやり直すのが彼にとって正しい道だと思います。
……自分語りが過ぎました。
作者様の仰られる八幡の変化、周囲との接し方の変化について期待しています。
-
- 2016年09月14日 23:18
- ※501
どこのサイトか知らんけど、お前はそっちで活動してくれ
-
- 2016年09月15日 02:56
- 設定八幡のスキル
お前の席ねーから!ノーカウント初めから頭数に入っていないスキル。
小学校の時はクラスメートとして認められなかった。
分類…過負荷
強い者イジメストロングパーソンボーイング相手が自分より幸せ者プラスな程、自分の攻撃が何倍にもなる。
分類…過負荷
いっぺん死んで見る?アイムデッド相手に自分が死ぬ映像を見せる事ができる。
何回も死の淵を彷徨った八幡が手に入れた過負荷スキル。
分類…過負荷
-
- 2016年09月15日 12:51
- あのさぁ成りすましでコメントして楽しいの?
葉山信者の人達さ成りすましで屑山に制裁を連呼するのやめてくれない???
葉山アンチとかアンチヘイトが人気なのが嫌で成りすましで騒いでるんでしょ??
原作if扱いでもいいくらいの出来なのに何で荒らすわけ?
で葉山アンチの人達の評判を落とすんでしょ??みえみえだよ。そんなことやってほんと雑魚でさみしいひとたちだね。
犯人扱いされてたDESU00さん泣いてたよ。ほんとにやめろ!!!
これ以上俺たちを怒らせるなよ??
-
- 2016年09月15日 16:18
- 最終章予告
葉山「やったか?」
八幡(?)「GYAAAAAAAAAAA!!!!!!」
八幡「あぁ、俺は…好きなのか…。」
闇八幡「俺はお前だ!」
闇八幡「黒幕はお前をりようしている。」
八幡「俺、比企谷八幡は…を愛し続けます。これから先ずっと一緒にいてくれないか?」
そしてすべての交錯した世界は加速して行く
多重人格者の俺の復讐するのは間違っていない
最終章
『闇夜を切り裂き未来を手に掴む。』
-
- 2016年09月15日 21:22
- 渋がイタいのはもうわかったからそろそろやめれ
-
- 2016年09月17日 17:30
- 糖質過多なコメント欄
-
- 2016年09月17日 20:47
- ※509
更新頻度と荒らしの件で順調に過疎っていってるから問題なかろ。
週末2日間でこれ含めて新着※5件くらいしかないし、キチが暴れるよりよっぽどマシ。俺ももうメインのサイト移したし。
-
- 2016年09月18日 19:09
- ※475
少なくとも、あんだけ葉山を嫌悪してる雪乃が、
葉山とくっつくのはないわ~。
-
- 2016年09月18日 19:12
- ※461
単に休みだっただけさねー。
※462
いや、元々関係のない事柄を勝手にこっちに押し付けられたから
こっちが反論しただけなんだけどな。
なんでそんな事いわれにゃならんのかと。
少なくとも、こっちはお前が言うような事してないぞ。してるのお前さんだろ。
-
- 2016年09月18日 19:13
- まだやんのかよ
-
- 2016年09月18日 19:13
- ニキニキ奴かい?
-
- 2016年09月18日 19:14
- ニョキニョキ奴です。
-
- 2016年09月18日 19:21
- 悪い、色々あって完全に見過ごしてたまま時間すぎてしまったわ。
※464 ※466
いや、そういう問題じゃなくてさあ、お前さんがいろんな所を
曲解してる所について、説明してほしい、って言ってんのを
結局お前さんは答えずにスルーしてんじゃん?
そういうのをやめてほしい、ってこっちはいってるわけなんですわいなあ。
してもいない説明を、してる事にして
相手が悪い、って事にしだす方法はこっちにはとても賛同できないなあ。
-
- 2016年09月18日 19:22
- もうエエやろ……
妄想認定厨の基地外がいました。で終わりの話じゃん
-
- 2016年09月18日 19:23
- ※464 ※466
それから、認定厨も何も、まったく関係ない人間の所業を
勝手に同一認定して押し付けようとしてきたのお前さんじゃん?
それでこっちを認定厨とかいわれてもなあ、って感じだわ。
-
- 2016年09月18日 19:24
- ※517
そうやって、勝手にこっち側を、そっちの都合のいいような感じで曲解して
変な事を押し付けようとするのには、賛同できないなあ、って話なんだけどさあ。
-
- 2016年09月18日 19:25
- 114.以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
※110
何の根拠があってこの※欄に作者がいないという事実と
言い負かされて悔し紛れに戯言をほざいているという事実があるのか
是非証明していただきたい
後者はお前の感情論だし、前者のソースは?
あ、あと別に作者に恨みがあるわけでも、SSが面白くないと思ったわけでもない、
ただ暇つぶしでお前らに不快な思いしてほしいだけで※してるんで
人を怒らせるのって本当に楽しいよね
2016年09月18日 17:43
-
- 2016年09月18日 19:28
- お前らの言い争いとか読んでないから知らないけど、
332.以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
屑山連投してる人の事なら、安倍政権がどうとか言い出してて
明らかになりすましっぽくね?
2016年07月21日 20:06
こいつが全部悪いよね
-
- 2016年09月18日 19:55
- アク禁しろよ
-
- 2016年09月18日 21:18
- 未だやんのか?お?
-
- 2016年09月18日 22:09
- やっと平和になったと思ったのに空気読めや
-
- 2016年09月18日 23:28
- おらおらwwwwwかかってこいよwwwwww
-
- 2016年09月19日 01:48
- ※521
その言い方だと被害妄想ニキが自分が全部悪いと言われたと誤解して噛みついてくるぞ。
屑山連投してる人が全部悪いって事だよな?
誤解じゃなくて妄想ニキが悪いってんなら、この後発狂した場合はちゃんと相手してやれよ。
-
- 2016年09月19日 03:29
- 見過ごしてたままで良かった。同じ事言いにわざわざ帰って来たことの方がよっぽど悪い。
-
- 2016年09月19日 10:41
- 童貞の価値観で恋愛を語るスレ?
結衣や雪乃が八幡以外の男と結ばれそうになると発狂してしまいます。
葉山が雪乃にバレンタインをもらったことが発覚すると小さい頃だからノーカンとか言い出してしまいます。
葉山が結衣と呼ぶことも嫌だし、雪乃が過去に葉山を好きだったことがあるかもしれないと思うと発狂しそうです。
小さい頃の話なのでその感情は偽物。ノーカンで初恋ではないと思うようにしています。
雪乃の初恋の相手は八幡じゃないと駄目なのだと……
-
- 2016年09月19日 10:42
- 認定厨はみんなのおもちゃだよ
-
- 2016年09月19日 20:31
- 厄紫・Lucas・棘やくし ルカス おどろ。
厄紫という大家に生まれ日本人の父親とドイツ人の母親の間に生まれたイケメン。
容姿はというと美しい金髪を周囲を威圧するかの如く逆立たせ、耳には当たり前のように真っ黒なピアス、首からはドックタグ風のネックレスを引っさげブレザーを腰に巻きシャツを出している。
その瞳は碧眼。日本人要素が消えた瞬間である。
体格だって明らさまにドイツ。ゴツい、でかい、高いと三拍子揃った。さすがドイツゴツい。
虚嚼 業禍うつろがみ きょうか。
虚嚼という物珍しい名字の家に生まれ、業禍という禍々しい名前をつけられたある種かわいそうな少女。
藍色の艶やかな長い髪をそのままおろし耳には主張激しい赤いピアス、彼女もまた首からネックレスをしており銀十字が輝いている。
その瞳は黒。深く深く深淵を覗くような黒。彼女の目と俺の目は似てる。何かに失望し絶望した黒い目。
出るところが出てる体つきの癖にスカートはミニだし棘のパクリファッションしてるしなんかもうエロい。エロい。重要なことだからry
-
- 2016年09月20日 18:39
- 三浦八幡 17歳 身長182cm 原作とは違い目が腐っていなくてイケメン(葉山の数倍) 学年主席
双子の姉は三浦優美子、1つ下には三浦小町 原作とは違い、制服を着る時、ネクタイを付けている。
原作とは違い、右の前髪に赤いメッシュを入れている 高1の時、体育祭で不良15人まとめて1人で相手にして無傷で倒して、総武高のヒーローになったが、闘ってる時に服を脱いだせいで、背中の刺青を全校生徒に見られる。怒ると学校一怖いと言われ、背中の刺青には「雷神」が描かれていたため、「総武の雷神」と言われる。 右耳には、優美子とお揃いのピアスを付けている。 父親に、一人暮らしをしろと言われ、優美子と小町と3人で住んでいる(土日には実家に帰る) 家に帰ると、優美子や小町とイチャイチャしている。 小学校からの、幼馴染が5人いる(雪ノ下雪乃、陽乃、由比ヶ浜結衣、一色いろは、城廻めぐり) 恋愛には鈍感 スポーツ全般得意 歌が上手く、文化祭で歌ってくれと頼まれる。
ギターが弾ける。 美容師に向いていると言われ、よく組の人などの髪を切ったりセットしている。
小町や雪乃より料理が出来る。 いつもバイク登校。父親には、「車で送ってやる」と言われたがバイクが好きな為、バイクで登校している。(小町を乗せている) いつもヤクザらしくないと言われる。
高校に入るまで、男友達が1人もいなかった。 喧嘩が強過ぎる。 葉山が嫌い
-
- 2016年09月21日 09:50
- 自分、総武の雷神名乗っていいですか?
-
- 2016年09月22日 08:24
- どんなプロット立ててこれで書き込もうと思ったゴミ
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- 2016年09月22日 11:15
- ※533
設定だけ先に思いつくまま書きなぐった落書きなんでしょ
プロット? ぼくのかんがえたさいきょうの八幡!がいっぱい俺TUEEEして葉山を退治する!くらいしか考えてないと思うよ? いわゆる材木座流ってやつですよ、うん
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- 2016年09月22日 15:35
- 三浦優美子 17歳 162cm Eカップ 八幡意外の双子の姉 髪は原作通り 左耳に八幡とお揃いのピアスを付けている
学年3位の学力
美人だが、学校では気が強い女と思われていて、近づくのが怖いと思われている。 幼稚園児の頃、イジメにあったが、八幡が助けてもらった。その時から、八幡を異性として見るようになった。 八幡にいつも、「エロ可愛い」と言われる。 八幡に学校では、甘えてりするなと言われショックを受けたが、マンションに一緒に住んでから毎朝機嫌がいい 八幡と小町からは、「優美ねーちゃん」と呼ばれる。 全校から、「雷神の姉」や「獄炎の女王」と呼ばれている。 私服がオシャレ。
お昼はいつも幼馴染の5人と食べている。 学校では、(お昼休み以外)話さないため、LINEで話をしている。 毎日八幡とイチャイチャしないと機嫌が良くない。 小町とは仲がいいが、八幡の取り合いになると……
八幡の事は「ハチ」と呼んでいる。 「合気道」を覚えさせられた。
独占欲が強い。 葉山が嫌い
-
- 2016年09月22日 15:37
- 三浦小町 16歳 159cm Cカップ よくナンパされるが、返り討ちにする。 美少女 優美子や八幡と違って頭にはあまり良くないが、総武に合格した。 小学校の時に「ヤクザの娘」と言われイジメにあったが、八幡がイジメられてるのに気付き、助けてもらった。優美子同様、八幡を異性として見ている。 八幡には、「天使」と言われている。 他の男子によく告白されるが、八幡以外全く興味無い。 八幡の真似をして左の前髪に紫のメッシュを入れている。 八幡からもらった、ネックレスをいつも付けている。 優美子同様、私服がオシャレ。 家事全般出来る。 バイク朝一緒に登校している。(校門で、八幡より先に降りるといつも友達に、「今日も一緒に登校いいなー」や「彼女いるの?」と毎朝言われ、内心ポイント低いらしい) 八幡に、学校では甘えるなと言わとても寂しい。 総武の高1の中では一番モテる。 八幡から告白されるのを妄想している。 葉山が嫌い
-
- 2016年09月22日 16:24
- とりあえずうぜぇ。ゴミ溜めからゴミ拾って来て無差別に貼るな。
渋のキチが憎くて恥を拡散してるのか、本気でこれが良い作品と思って喚いてるキチなのか知らんが、何度も言わせるな。
よその諍いを持ち込むな。
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- 2016年09月22日 23:24
- めっちゃ早口で言ってそう
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- 2016年10月30日 05:02
- 違和感と疑問しか出てこないSSをここまで書ける作者は逆に凄い。
わざわざ俺ガイルを題材にしないでオリジナルで書きなよ。
文は書けば書くほど難しくなり、それにより成長していくものだと教えられたけど、何作か書いててこれだったら才能ないから止めたほうがいいね。
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- 2016年11月26日 22:08
- そんな事言ったらHACHIMAN作者なんか全員才能ないんですがそれは
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- 2017年02月15日 22:08
- あー何かもやもやする
あと海老名三浦コンビと出掛ける下りはなんだったんや
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- 2017年07月09日 13:55
- 原作に無い要素を入れて、原作とは別物の自分流の話を書きたかったのは分かるけど、それだったらオリジナルで書けば良かったんじゃね?
原作の任期と名前借りただけの代物ですね。オリジナルで書かれてたら読まれない中身の無い内容。
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- 2018年03月01日 14:34
- SS読んる最中から、このコメ欄がどうなってるのか楽しみで仕方なかったw
予想以上だったぜお前ら
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- 2018年03月02日 11:41
- 八幡信者さんイライラしすぎで草
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- 2018年03月02日 11:48
- 何これコメ欄が本編じゃん草
もう今じゃ俺ガイル信者なんてほとんどいないのになww
今コメントを書いた人達はこのコメ欄を見てどう思うのだろうか…
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- 2018年06月30日 04:11
- ガハマ厨がガハマルートじゃなきゃおかしいとか抜かしてるけど、いろはすルートで正解だろ。
そもそもの話そこでガハマが選ばれるのであれば、ガハマとゆきのんで悩む事になり、葉山が除け者にされるのは確定。
ゆきのんとガハマ以外…つまりいろはすルートだからこそ葉山もゆきのんとくっ付けた訳であって、それ以外なら物語が破綻するっての。
…とマジレスしたけどキちガイに何言っても通じんかw
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- 2018年06月30日 04:12
- 米539
頭悪い奴が偉そうなの見ると笑いがとまらんよwwwwww