まゆ「プロデューサーさん、ご飯ですよぉ♪」
まゆ「最近は暑いから、食べやすいようにさっぱりめの献立にしてみました」
李衣菜「あの」
まゆ「ほら、このお刺身。お魚を、自分でさばいてみたんですよ。お口に合うといいんですけど」
李衣菜「ちょっと」
まゆ「ご飯、おかわりいっぱいありますからね。どうぞ、たくさん食べて…」
李衣菜「ねぇっ!」
まゆ「きゃぁっ! どうしたんですか、プロデューサーさん…?」
李衣菜「どうしたはこっちのセリフだよ! 私、プロデューサーじゃないんだけど!?」
まゆ「はい。いずれ、プロデューサーさんとそうなった時のために…うふふ」
李衣菜(なんか今の日菜子ちゃんっぽいな…)
李衣菜「そういうことならいいけどさ。夕食に誘われたかと思えば、いきなりこんなこと始めるから何かと思ったよ」
まゆ「うふふ、ちょっと先走っちゃいましたぁ」
李衣菜「でも、なんで私なの?」
まゆ「それは…李衣菜ちゃんなら、釘を刺しておけば、誰かに話すようなこともしないと思いますから…」
李衣菜「ひっ」
まゆ「ふふ、なーんて。冗談ですよ」
李衣菜「冗談…冗談ならいいんだけど…冗談だよね?」
まゆ「李衣菜ちゃんは、プロデューサーとアイドルの恋愛を否定しませんし」
李衣菜「まぁ、禁断とされてることをあえてやるのってロックだし?」
まゆ「それに、雰囲気もボーイッシュで…ちょっと、プロデューサーさんに似てますから」
李衣菜「え、そう? うーん、ボーイッシュってのカッコイイってことだからいいんだけど、喜んでいいのかな」
まゆ「密室で李衣菜さんと二人きりになるのってちょっと怖いし…」
李衣菜「まゆちゃんの中で私のキャラってどうなってんの?」
まゆ「あくまでも、練習ですから。別に後ろめたいことをしているわけではないですし、隠れる必要もないですよ」
李衣菜「でも、みくちゃんとかに見られたら面倒なことになりそうだしなぁ…」
まゆ「…他の女の子の話、しないでください」
李衣菜「あれ、もう入ってる!?」
李衣菜「えーっと…うわぁ、これはおいしそうだなぁ!」
まゆ「別にわざとらしく演じなくていいですよ」
李衣菜「駄目出ししてきた!? んじゃ、いただきます」
パク
李衣菜「うん、うん…うん、美味しい!」
まゆ「うふふ、たくさん食べてくださいねぇ♪」
李衣菜「本当美味しいよ! いやーまゆちゃんはいいお嫁さんになるよ!」
まゆ「まゆはプロデューサーさんのお嫁さんですよ?」
李衣菜「あ、うん? そういう設定ね?」
まゆ「あ、プロデューサーさんったら。慌てて食べるからこぼしちゃいましたね」
李衣菜「いや、ごめんごめん。まゆちゃんの料理が美味くってさ」
まゆ「はい。拭きますから、じっとしていてくださいね」フキフキ
李衣菜「ん…」
まゆ「プロデューサーさんは慌てん坊さんですから、まゆが食べさせてあげます」
李衣菜「え? いや、それはちょっと…」
まゆ「もう、恥ずかしがらなくてもいいんですよ。はい、あーん…」スッ
李衣菜「ん、んんん…」パク
まゆ「苦しそう…ソファに横になってください」
李衣菜「うーん、苦しいけど我慢するよ。食べてすぐ横になるのってよくないらしいし」
まゆ「苦しそう…ソファに横になってください」
李衣菜「横になってほしいんだね? はいはい…」ゴロン
まゆ「あ、そこじゃなくて…」
李衣菜「え?」
ポンポン
まゆ「はい。まゆのお膝、空いてますよ」
李衣菜「え、えーと…これでいい…?」
まゆ「はい♪ ふふっ、プロデューサーさんに膝枕…」
李衣菜「………で、このまま寝てればいいの?」
まゆ「膝枕と来たら…じゃーん、耳掃除です♪」
李衣菜「そうきたか。あ、でも…」
まゆ「って、あら…プロデューサーさんの耳の中、綺麗…」
李衣菜「私、耳かきは毎日してるんだよね。気持ちよくってさ」
まゆ「絞り出せませんか?」
李衣菜「無理だよ!」
まゆ「あ、起きちゃうんですか…」
李衣菜「や、流石にあのままは恥ずかしいし。テレビでも観よ」
パッ
夏樹『叫べ Rockin’ Emotion!』ジャジャーン
李衣菜「あ、なつきちがテレビに出てる。はぁ、やっぱかっこいいなーなつきちは」
まゆ「………」
李衣菜「あー、わかった。わかったから」
李衣菜(今は私がプロデューサー役なんだっけ。役でも、思い込むとヤキモチ焼いちゃうもんなのかな?)
李衣菜(肩に頭を乗せてきた)
まゆ「あの…プロデューサーさん、頭、撫でてください」
李衣菜「ん、こう?」ナデナデ
まゆ「えへへ…」トロン
李衣菜(可愛いなーまゆちゃん)
まゆ「この前の壁ドンみたいなこと、何かやってください」
李衣菜「何か? うーんと、じゃあ顎クイとか…」
まゆ「顎クイ?」
李衣菜「こうやって、顎をクイっと」
まゆ「あっ…」クイッ
李衣菜「こ…このまま、キスしてやろうか?」
李衣菜(なーんて…あー、恥ずかし…)
まゆ「ん…」キュッ
李衣菜「!!?!?!?」
李衣菜(目瞑った!? え、何で!?)
李衣菜「待った待った! 練習だよねこれ!? 私、練習でファーストキス捧げたくないんだけど!?」
まゆ「練習ですよ…?」
李衣菜「は!? 何、どういうこと!?」
まゆ「ねぇ…好きって言ってください…」トロン
李衣菜「いや、あの、目が…」
まゆ「プロデューサーさん…」ススス…
李衣菜「ちょっ…顔が近い近い近い」
まゆ「ねぇ…プロデューサーさん。まゆは…」
李衣菜「目を覚ませ!」パチン!
まゆ「きゃぁっ!」
李衣菜「何するはこっちのセリフだよ! まゆちゃんこそ自分が何してるのかわかってんの!?」
まゆ「だって、プロデューサーさんがあんなことするから」
李衣菜「私は! プロデューサーじゃない! 多田李衣菜だっ!」
まゆ「そんなの…わかってますよ」
李衣菜「わかっててまゆちゃんはあんな顔するの!? こんなの、まゆちゃんらしくないよ!」
まゆ「…まゆらしくないって、李衣菜ちゃんに私らしさなんてわかるんですか」
李衣菜「いいや、まゆちゃんらしくないね! まゆちゃんはこんなことして満足するような子じゃないでしょ!?」
まゆ「それは…」
李衣菜「まゆちゃんはプロデューサーを追いかけて、それでモデル辞めてまでアイドルになったんだよね!?」
李衣菜「アイドルに恋愛スキャンダルは御法度だけど…それでも自分を貫いて、できる限りプロデューサーにアピールしてたじゃん!」
李衣菜「私、そんなまゆちゃんを凄いって、かっこよくてロックだって思ってたのにさ!」
まゆ「り、李衣菜ちゃん…」
まゆ「う…」
李衣菜「それとも、まゆちゃんにとって、プロデューサーの存在は私で代用できる程度のものなの!?」
まゆ「そ、そんなこと…」
李衣菜「それに、これって私のことも見てないってことじゃん! 私は何なのさ、都合のいい女!?」
まゆ「私は、ただ…」
李衣菜「私にプロデューサーを重ねてごっこ遊びなんて、こんなのただの逃げだよ! 全然ロックじゃない!」
まゆ「う…」ポロッ
李衣菜「あっ」
まゆ「うぇぇぇぇ…ごべんなざいぃ…」ボロボロ
李衣菜「あっ、あっ…ま、まゆちゃん…」
まゆ「そんなに゛おごられるなんで…わたじ…おもわなぐで…」ボロボロ
李衣菜「ま、参ったなぁ…キツく言いすぎちゃったか…」
輝子「り、李衣菜さんが…女の子を…泣かせている…」
李衣菜「うあっ、しょ、輝子ちゃん!? いや、これは…」
輝子「しかも、よりによってまゆさんを…ク、クソタラシが…ドロドロした恋愛模様を見せ付けやがってェェェーッ!! 滅べェーッ! ゴートゥヘール!!」
李衣菜「違うんだってー!!」
スタスタ
李衣菜「ふぅ、輝子ちゃんの誤解はなんとか解けたけど…」
まゆ「………」
李衣菜「あー…まゆちゃん、落ち着いた?」
コトッ
李衣菜「はい、コーヒー。インスタントだけど…何か、飲み物いるかなって」
まゆ「ミルクと、お砂糖…貰えますか?」
李衣菜「ああ、はいはい。えーと、どこにあるんだろ…」
まゆ「ふぅ…」コト
李衣菜「ごめんね、あんな怒鳴ったりして」
まゆ「いえ…」
李衣菜「でもさ、言ったことは本心だよ。一体全体どうしちゃったのさ、まゆちゃん」
まゆ「………」
李衣菜「練習ってことで私も付き合ったけどさ、途中から明らかに暴走してたよね?」
まゆ「はい…そうかもしれません」
李衣菜「あそこまでやるのはちょっと行き過ぎじゃない?」
まゆ「あそこまでと言うのは…」
李衣菜「最後のところだよ。あのまま止めなかったらキスまで行ってたよね? 私も調子乗って顎クイとかやったから強くは言えないけどさ」
まゆ「え? 行ってたんですか?」
李衣菜「完全にその気だったよね!?」
まゆ「さすがに、そこまでは…ちゃんと、手で遮るつもりでしたよ」
李衣菜「はぁ、そうなの…? まぁ、そこはいいんだかよくないんだかって感じだけど」
まゆ「よくない…それって、まゆとキ、キスしたかったってことですか…?」
李衣菜「いやいや、違う違う! 私にそういう趣味ないし」
まゆ「なかったんですか?」
李衣菜「ないよ!? まゆちゃんはほんと私のことどういう目で見てんの!?」
まゆ「さっき、まゆを見る目が怪しかったような…」
李衣菜「いや、それは…ああもう、まゆちゃんのことは可愛いと思いました! それは認めます!」
まゆ「あ、ありがとうございます」
まゆ「例えば、李衣菜さんのような、ですかぁ?」
李衣菜「もー、そういうこと言う」
まゆ「あそこまで、やる気は最初はなかったんですが…その、この前の壁ドンの時…思わずきゅんとしてしまって」
まゆ「それで、李衣菜ちゃんとプロデューサーさんを重ねてみることに抵抗がなくなっちゃったのかも…」
李衣菜「それにしたって、気を許しすぎだよ。プロデューサー本人じゃないんだからさ」
まゆ「はい…そう、ですよね。でも、プロデューサーさん本人にそんなことできないし…」
李衣菜「だったら、できるようにすればいいじゃん。そのための練習なら、付き合うよ」
まゆ「でも、まゆはアイドルだから…それを、まゆから求めたらいけないと思うから…」
李衣菜「マジメに考えすぎだよ。まゆちゃんはさ、もうちょっとワガママになってもいいと思うよ? 目指せ、甘え上手! ってヤツ?」
まゆ「そ、それはまた極端なような…」
李衣菜「ほら、みおちゃんとかプロデューサーにめっちゃスキンシップしてるじゃん?」
まゆ「あ…そう、でしたね」
李衣菜「そうそう。小梅ちゃんだってこの前後ろから驚かそうとして抱きついてたし、杏ちゃんなんてレッスン場までお姫様抱っこで運ばせて…」
まゆ「へぇ…」
李衣菜「っ」ゾクッ
まゆ「そうなんですね…ふーん、なるほど…」
李衣菜(ヤ、ヤバ…口滑らせちゃったかも…杏ちゃん、骨は拾おう…)
李衣菜「練習ではできてたよ。本番だってちゃんとできるよ」
まゆ「そう…でしょうか」
李衣菜「それに、いつもはもっと恥ずかしいこと言ってるじゃん」
まゆ「?」
李衣菜(自覚なしか…)
李衣菜「うん」
まゆ「本当に、楽しくて…まるで、本当にプロデューサーさん相手にやっているような気がしてきて…」
李衣菜「そっか」
まゆ「でも、それは夢を見ているのと同じ。現実じゃない…駄目ですよね、それに溺れちゃ」
李衣菜「そうだね、あくまでも練習。本番が控えてるんだからさ」
まゆ「私…ちょっと、不安だったのかも…もしかしたら、このままプロデューサーさんに振り向いてもらえないんじゃないかって…」
李衣菜「だから、手頃な私で誤魔化そうとしちゃったわけだ」
まゆ「はい…でも、そうじゃないですよね。振り向いてもらえるように、ううん、振り向かせるためにこれからも頑張るべきですよね」
李衣菜「うん! ドンと一直線、そっちの方がまゆちゃんらしいよ」
まゆ「李衣菜ちゃん…ありがとうございます」
李衣菜「どういたしまして。ま、色々言ったけどさ、結局私があんな誰でもいいって感じのまゆちゃんを見たくなかったってだけなんだけどね」
まゆ「誰でも…と言うのは違いますよ。李衣菜ちゃんのことをちゃんと信用してたから、李衣菜ちゃんだから頼んだんです」
李衣菜「ふぇっ」
まゆ「でも、やっぱり…こんなのはプロデューサーさんにも李衣菜さんにも失礼でしたね」
まゆ「練習相手をしてくれたのが…李衣菜ちゃんで、本当によかったです」ニコッ
李衣菜「…まゆちゃんもさ、大概魔性の女って感じだよね」
まゆ「はい?」
李衣菜「おはようございます、プロデューサー!」
まゆ「お…おはようございます、プロデューサーさん」カチコチ
P「ああ、おはよう」
李衣菜(うわ…意識しすぎだよ、まゆちゃん…いつも通りでいいのに)
P「なんだ? 今日は元気ないな、まゆ」
李衣菜(プロデューサーにも気づかれてるし)
まゆ「いいえ、そんな事は…」
李衣菜(もっと甘えてもいいって言ったけど…まゆちゃんがこの調子じゃ難しいかなぁ)
李衣菜「あ!」
まゆ「ひぅっ」ビクッ
P「ど、どうした李衣菜?」
李衣菜「いやー、まゆちゃん、ちょっと連日のレッスンで疲れが溜まってるみたいなんですよね!」
P「そうなのか、まゆ?」
まゆ「いえ、まゆは」
李衣菜「そーなんですよ! いやー、ライブに向けてあんなに頑張ってたからなー!」
まゆ「り、李衣菜ちゃん…?」
まゆ「はい…? よくわからないですけど、わかりました」ボソボソ
P「大丈夫なのか、まゆ?」
まゆ「そう、ですね…ちょっと、疲れてるかも…」
P「そうか…一応、体力に合わせてスケジュールは組んだつもりなんだけど、キツかったか? ごめんな」
まゆ「そんな事は…! あの、本当は…」
李衣菜「いやー、流石にレッスンに参加できないってほどじゃないと思うんですけど、ちょっと横になった方がいいですかねー」
まゆ「李衣菜ちゃん…!?」
P「ああ、そういうことなら。そこのソファでしばらく休むといい」
李衣菜「あっれー? おっかしーなぁ。ソファにクッションが置いてないですねー?」
P「え? そんな筈は…」
まゆ「李衣菜ちゃん、なんでクッション隠して…」
李衣菜「しーっ!」
P「クッション、いるか?」
李衣菜「トーゼンです。女の子は、デリケートなんですよ? そのままソファに寝かせるつもりですか?」
P「まぁ、それもそうか。まゆも、疲れてるみたいだしな…他の部屋から借りてこよう」
李衣菜「いやー、あるじゃないですかー。ちょうどいいクッションが、ここに!」
まゆ「え?」
P「え?」
P「えーと…まゆ、その…固くないか?」
まゆ「いえ、その…えーと…ちょうどいい柔らかさですよぉ」
まゆ(わ、私…プロデューサーさんに、膝枕してもらっちゃってる…)
李衣菜「ほらほらプロデューサー。まゆちゃんは疲れているんですよ? 労ってあげてくださいよー」
P「あー…そうだな、じゃあ…」ナデナデ
まゆ「ひゃぅっ!」
P「わ! すまんまゆ、嫌だったか!?」
まゆ「いえっ、そうじゃなくて…ビックリして…」
まゆ「プロデューサーさんの手、おっきくて…暖かいです…プロデューサーさんの優しい気持ちが、まゆに伝わってきます…」ニコッ
P「そ、そうか。それならよかった」
李衣菜「……ふぅ」
まゆ「は、はい。すっかりよくなりましたぁ」
まゆ(こんな幸せなこと…ありがとう、李衣菜ちゃん)
李衣菜「あの、もう一ついいですかねプロデューサー?」
まゆ「え?」
P「え? なんだ?」
李衣菜「今度のライブ、恋がテーマの曲ですよね。でも、まゆちゃん、恋のドキドキってのがよくわからないらしくて」
まゆ「はい?」
P「ふむ?」
李衣菜「それで、プロデューサーにドキドキさせてもらって、気分だけでも味わって欲しいかなーって」
まゆ(もう、充分堪能しましたけど…!?)
P「なるほど…曲のためなら仕方ないな。それで、俺は何をすればいいんだ? 驚かせばいいのか?」
李衣菜「子供ですか…プロデューサーには、壁ドンをしてもらいます」
P「壁ドン? って、うるさい隣の部屋を殴る…」
李衣菜「それじゃなくて、少女漫画でよくある壁際に追い詰めるやつです」
P「ああ、あるよな壁ドンとか顎クイとか。それって、本当にドキドキするのか?」
李衣菜「いやいや、甘く見ちゃいけないですよ。威力は実験済みです! プロデューサーでも、大丈夫です!」
P「なんか引っかかる言い方だが…そういうものなのか?」
李衣菜「はい!」
まゆ「あ、あの…本当にやるんですか…?」
李衣菜「当たり前っしょ。何のために来たと思ってんの」
まゆ「も、もう充分ですよぉ! これ以上なんて、心の準備が…」
李衣菜「いいからいいから。ささ、プロデューサー。どうぞ、やっちゃってください!」
P「ああ、わかった」ズイッ
まゆ(プ、プロデューサーさんが、まゆのすぐ前に近づいてきて…)
李衣菜「ほらファイト、まゆちゃん! 深呼吸して!」
まゆ「は、はい…! すーっ、はーっ、はーっ、はーっ」
李衣菜「吐きすぎ吐きすぎ!」
まゆ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
P「…それじゃ、行くぞまゆ」スッ
まゆ「や…」
P「や?」
まゆ「やっぱり無理っ…! まゆ、死んじゃいますっ…!」ピューッ!!
李衣菜「あっ! ちょっとまゆちゃん、逃げちゃダメだってー!」
李衣菜「いやいや! 違いますよ、プロデューサー! なんでそんなネガティブなんですか!」
P「だって…」
李衣菜「これはですね、壁ドンの威力を体験してるまゆちゃんだからついつい怖気付いてしまったというか…そういうことです」
P「そうなのか?」
李衣菜「はい! だから嫌とかそういうものではないです。だいたい、そうだったら膝枕だって嫌がるでしょ」
P「…ところで、威力を体験したって…」
李衣菜「ああ、お遊びですよ。私がやったんですけどね」
P「…そうか」
李衣菜「あれ? もしかしてプロデューサー、嫉妬してます?」
P「…そうだ。曲の特訓なんだよな? それなら李衣菜もやっておくか」
李衣菜「え? あ、いや私は…」
P「なんだよ、そっちから言ってきたのに。李衣菜にまで断られたら傷つくぞ、俺は?」
李衣菜「いや、でも、だって」
李衣菜「ちょ、ちょっとタン…」
ドンッ
李衣菜「んひっ」
李衣菜(プ、プロデューサーの体が覆い被さってきて…!)
クイッ
李衣菜「うぇっ!?」
P「俺の女になれよ」
李衣菜「う…あ…あ…」
P「なーんてな、ハハハ。恥ずかしいなぁ、これ。どうだった?」
李衣菜「…………」プルプルプル
P「李衣菜? わ、悪い…調子に乗りすぎたか」
李衣菜「プ…」
P「?」
李衣菜「プロデューサーのバーカ!! クソタラシ!! ゴートゥーヘール!!」
ピューッ!!
P「…なに?」
李衣菜「うーっ、とんでもないなあのプロデューサー! あ、あんなことしてくるなんて…」
李衣菜「まったく、まゆちゃんはあんなプロデューサーのどこが…」
まゆ「李衣菜ちゃん…」ヌッ
李衣菜「ひっ! ま、まゆちゃん…」
まゆ「李衣菜ちゃん、プロデューサーさんに壁ドンしてもらったんですね…」
李衣菜「いや、だって、その、あれは…」
まゆ「それだけじゃなく、顎クイまで…」
李衣菜「ま、まゆちゃんだって私にしてもらったんだから? おあいこ? じゃん???」
まゆ「それに李衣菜ちゃん、こんなに顔赤くして…元々、プロデューサーとアイドルの恋愛も否定してしませんでしたし…」
李衣菜「え、い、いや…えーっと、それは…」
まゆ「もしかして、李衣菜ちゃんも…ライバル?」
李衣菜「あーっ、もう! ごめんなさい!!」
終わり
元スレ
まゆ「プロデューサーさん、ご飯ですよぉ♪」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467362677/
まゆ「プロデューサーさん、ご飯ですよぉ♪」
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コメント一覧 (49)
-
- 2016年07月01日 19:27
- で?
-
- 2016年07月01日 19:29
- っていう
-
- 2016年07月01日 19:31
- ちょっと最近のまゆは浮気多くない?
-
- 2016年07月01日 19:42
- いつからこのSSに出てくるまゆが俺らのまゆだと錯覚していた?
-
- 2016年07月01日 20:06
- まゆ、いくらわた渋谷凛ちゃんに勝てず正妻の座を奪うことができないと理解したからって、見境なく他の女の子を襲うのはどうかと思うよ。
-
- 2016年07月01日 20:12
- ※5
あいにくとな渋谷、プロデューサーはお前のぽこちんの虜になったんだよ
-
- 2016年07月01日 20:12
- やべえ、俺の間違いや!
-
- 2016年07月01日 20:13
- さっきからミスり過ぎだぁ!!俺ぇ!!
-
- 2016年07月01日 20:14
- 「可能性を生み出しただけでアウトなんだよ」
アイマス2で生まれたありがたい名言だ。運営は噛み締めて、どうぞ。
-
- 2016年07月01日 20:18
- 展開は完全にギャグだったけどだりまゆという新境地にたどり着けました(豚)
-
- 2016年07月01日 20:24
- 李衣菜のPの呼び方は「プロデューサーさん」のはずだが、このSSでは「プロデューサー」呼びの設定なのか、それとも単に無知なだけなのか
-
- 2016年07月01日 20:32
- 調べてみたらプロデューサー呼びしか出てこなかったけど
-
- 2016年07月01日 20:38
- ※11
どっちも呼ぶぞにわか
-
- 2016年07月01日 20:56
- 無知なのはいいんだけど無知な奴に限ってやたら上から目線で人の事を否定してくるから始末が悪い
-
- 2016年07月01日 22:16
- どうも百合厨ってのは声がデカくていかんね
-
- 2016年07月01日 23:05
- 毎回俺の知ってる公式と違うって人は湧くからな。今回はたまたまそう思った人が多かっただけだ
-
- 2016年07月01日 23:15
- ※9 俺と全く同じことを思う人がいるとは
-
- 2016年07月02日 00:54
- たまたまというか、ヤンデレ一途なキャラクターが意中の相手以外に頬染めてるように見えるのと、その相手が他に比べて百合っぽい絡みが多いキャラクターだってので荒れてる人が増えてんでしょ。
-
- 2016年07月02日 01:46
- ※6のプロデューサーとお前のどちらかを俺に変えるとPを掘ってるか凛に掘られてるかなんだけどそれであってるの?
-
- 2016年07月02日 02:23
- こういうのは百合営業とか百合描写であって、百合じゃねーからな
今回のコミュにしろ、このssにしろちょうどいい塩梅で良かったです
-
- 2016年07月02日 02:27
- それ百合と何が違うの?こっちからしたら一緒だから
-
- 2016年07月02日 07:27
- 百合云々じゃなくてPに一途なまゆが他の人間にときめきを感じてるのが問題なんだよなぁ
これって上条さんが「素顔の私を見てほしいです!」ってメガネを外したりエロ同人で武内Pが積極的にアイドル食い散らかすようなもんでキャラ崩壊なんだよ
Pを投影してるって意見もあるけど投影すれば誰でもいいのか?っていう
-
- 2016年07月02日 07:38
- まゆもどんどんキャラが変わっていく…というより俺たちが知らなかっただけの新しい一面が増えていくんだから俺の知ってるまゆだけでいい!って人は新しい一面なんかに手を出さず閉じ篭もってればいいのにね。今回のそんなに百合だ百合だ言うようなもんかねえ。りーなにPを重ねて見てるって解釈の方が自然な気がするけど。まぁ解釈は人それぞれだしまゆPの闇は深いんだなぁと思いました。
-
- 2016年07月02日 07:40
- 他人の作った糞コラとかじゃなくて、公式やろ?かみつく必要なくない?
しかも誰かがこっそり書いてたのを公式が拾い上げたわけではないと思われる完全オリジナル
まあ要するに※16なんだけどさあ
-
- 2016年07月02日 07:42
- まゆ「他の娘にときめいちゃったりするなんて悪いプロデューサーさんですねぇ…」←かわいい
まゆP「他の娘にときめいちゃったりするなんてそんなのまゆじゃねえ!」←きもい
-
- 2016年07月02日 07:50
- 正直プロデューサーじゃなくてキモオタファンの言い分だよね。まぁリアルでそうなんだからそうなんだろうけど。速やかに担当名乗るの辞めて欲しいわ
-
- 2016年07月02日 07:56
- 単純に運営のキャラの扱いの話だと思うがな、りーなとかもだし
まぁそれでも一部の声張り上げすぎてる一部のまゆPはクッソキモいし迷惑極まりないと思うが
取り敢えずデレステ運営がこれで学んでくれれば…問題度はさておきこういうアホも出てくるよってのを
-
- 2016年07月02日 08:06
- 本当の被害者は見たくもない男の病んでるところを見せつけられてる周りのP。
まゆP全体の印象も悪くなるし運営に意見するだけにしとけよって思うわ。
嫌でも目に入るような場所で声を大にして言うことじゃないだろ、と
-
- 2016年07月02日 08:14
- ※24
公式だから嚙みついちゃいけないってどういう理論なんだ
公式は常に正しくて間違いなんてありえないとでも思ってんのか
-
- 2016年07月02日 10:13
- ※29
かみつく必要なくない? → 噛みついちゃいけない
何この勝手な変換は
公式が常に正しくて間違いがないかどうかは知らないけど
どっちのがより正しくて間違いがないかといえば、客より公式だよね
-
- 2016年07月02日 11:09
- 李衣菜にプロデューサーを重ねてトリップ出来るまでに愛に狂ったまゆ、良いじゃないか・・・
と思ったらなんだこのコメ欄。暴走Pは不満言うためなら場所はどこでも良いのか
-
- 2016年07月02日 11:11
- ※30
何か違うの?
それ今回のことも公式が正しいという根拠にはならないよな?
つーかお前が公式が正しいと思ってるなら別に、それでいいじゃん
お前の正しさは公式に保障されてんだし、それの否定意見にわざわざ噛み付く必要なくない?
-
- 2016年07月02日 11:19
- 輝子のクソタラシで笑った
まゆのキャラであんなことを公式にさせたらそりゃ多少の批判も出るだろ
-
- 2016年07月02日 11:39
- 一途じゃないまゆなんて
魅力皆無やん
-
- 2016年07月02日 11:47
- ※34
そういう言い方はカチンと来るが一途であることがまゆの魅力を大きく占める要素でそれを否定されかねないことをされたのは確か
-
- 2016年07月02日 13:59
- このSSのまゆは中々にめんどくさくい女の子って感じだったな。
可愛かったけど
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- 2016年07月02日 19:01
- 騒いでる人もアレだが今回に関しては公式が悪い
まゆは一途なキャラが魅力的で多くのプロデューサー(という名のファン)がいると言うのにそれを壊しているからね。百合どうこうじゃなく他の人間にときめいてるという時点でアウト
あと加蓮も酷い。確かに初期の加蓮は生意気だけどそれはあくまでPに対してなのに、お陰様で加蓮は性格が悪い女と勘違いしている人が続出している
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- 2016年07月02日 19:13
- カードテキストでもこのSSでもPを重ねて見てるだけでだりーな自身にときめいてるわけではないと描かれてるというのに、まゆPは頑なだな
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- 2016年07月02日 19:42
- ※38
本当にちゃんと見た?描写されてないから荒れてるんだけど
Pに重ねてる描写があったらまずこんなに荒れてないよ
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- 2016年07月02日 20:22
- このSSだと重ねて見てるのは逃げだって否定されてるけどね
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- 2016年07月02日 20:55
- りーなじゃなくて壁ドンにキュンときてるってのは他スレでも散々言われてることなんだけどなぁ
テキストとコミュ読んでれば普通にわかるっしょ
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- 2016年07月04日 22:44
- そもそもまゆ自身に女の子に対して恋愛感情を抱くって発想がないだろ
これ騒いでる人は自分自身が百合に過剰反応してるだけだって気づいた方がいい。百合でもなんでもないただの絡みだ
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- 2016年07月05日 00:49
- 否定的な立場なのにホモネタやレズネタをネタではなくガチで受け止めちゃう人って大変だな
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- 2016年07月05日 15:12
- 発想がないとまで言ってる人は一体「きゅん」「ときめき」「まんざらでもない」をどう解釈してるのか気になる
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- 2016年07月05日 19:10
- ※44
横からだが同じ話題をしていた他のスレでは、壁ドン自体のシチュエーションに酔ってる or りーなをPに置き換えての部分妄想に酔ってる と解釈してるのが大半だぞ。その上げた3つも問題なく当てはまる
どうしても百合にしたいって言うならりーなにときめいてるって強気な解釈も有りだけど
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- 2016年07月06日 12:38
- 百合がどうこうじゃなくて壁ドン自体のシチュエーションなら、置き換えてるなら、誰が相手でもときめくと取られかねないのが問題なんじゃないですかね
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- 2016年07月06日 23:26
- ここまで行くと自分の中での考え以外を否定したいだけだろうなあ
まゆPの中にこういうのが居るとあれだけ悪く言われるのも仕方がない気がする
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- 2016年07月07日 08:48
- まだやってたのか。アホらし
誰が何を言ってもデモデモダッテで駄々こね
どーしようもない
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- 2016年08月09日 15:39
- まゆはかわいいなぁ!