カイジ「ラビットハウス…ここが伝説のギャンブル場」
カイジ「一応バイトと貯金の金で25万はある…これでギャンブルに挑んでやる!」
ラビットハウス…
カイジ「可愛らしい看板じゃねーか、可愛いケーキの中には毒ってか…。お手並み拝見させて貰うぞ!」 ザワ……ザワ…
チノ「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ。」
ココア「いらっしゃいませー!」
カイジ「子供…?入る店を間違えたか…いや、ラビットハウスであってるはずだ。」
ココア「あの…?」
カイジ「コーヒーを飲みに来たんじゃない…俺はギャンブルをしにきたんだ。」
ざわつく店内…
チノ「今支払いをしているお客様が居なくなりましたらお相手しましょう。」
カイジ「ああ。」
ココア「と、とりあえずお席へお座りください。」アセアセ
実はココアにはさっぱり何が何だか分かっていない。
ココア「あ、あの…ご注文…」
カイジ「うるさい!俺はコーヒーを飲みに来たわけじゃねー!」
ココア「ご、ごめんなさい。」
チノ「こちらへどうぞ。ココアさんも。」
チノがカイジとココアをカウンター席へ招く。
チノ「私はバリスタです。あなどらないで下さい。」
ココア「え?え?なにこれ?」
カイジ「軍資金は25万だ、足りるか?」
チノ「ふふ…」
カイジ「何がおかしい!」
チノ「どうせファミレスかコンビニのバイトで貯めた泣けなしのお金でしょう、ギャンブルで使うなんてもったいないですよ。」
チノ、圧倒的正論!
チノ「味覚を確かめるゲームです。」
カイジ「なに?味覚だと…まさか!」
この時カイジに電流が走る!!
チノ「ふふ、分かったようですね。コーヒーの銘柄当てです。」
カイジ「そんな子供騙しな…味なんてすぐわかる!」
チノ「缶コーヒーしか飲んだことのないような貴方に当てれますかね。」
ココア「…。」
チノ「ではこのうちのどれかがブルーマウンテン、キリマンジャロ、特製ブレンドです。」
チノが3杯のコーヒーをカイジの目の前に出す。
カイジ「要するにどれがどれだか当てれば俺の勝ちだな。払戻金は?」
チノ「10万円かけて貰えば50万円。お客様の全額を掛けますと125万円です。」
カイジ「全ツッパだ!」
一口一口それぞれのコーヒーを味わう。
カイジ「うそだろ、全部同じ味に思える…。」
ココア「だよね!私もよくわからなかっt」
カイジ「静かにしろ!」
ココア「はい…。」
カイジ「一杯目がキリマンジャロ、二杯目がブルーマウンテン、3杯目が特製ブレンド…。」
チノ「それが答えですか?」
カイジ「ああ。」
カイジ「嘘だろっ!」
カイジ圧倒的敗北!!
チノ「ではこの25万円は回収させてもらいます…。」
カイジ「ちょっと待て!証拠は何処にある!豆はどれだ!」
チノ「往生際が悪いですね。これです。」
チノはカウンターの下の麻袋を指差した。
麻袋には特製ブレンド、ブルーマウンテン、キリマンジャロとそれぞれ書かれている。
チノ「これを順番に注ぎました。
カイジ「そんな…。」
無言で金を回収するチノ
順番違いスマソ…
カイジ「待ってくれ…。一万だけ、一万だけ!返してくれ!これが全財産なんだ!」
チノ「負けた方は皆んなそう言います、ならば最初から危ない橋を渡らなければ良いだけです。」
カイジ「くっっ…!たのむ!」土下座
チノ「ダメです。」
カイジがチノの胸ぐらを掴む。
カイジ「テメー!一般客がコーヒーの味を当てれるわけなんてねーだろー!」
チノ「パチンコだってそうです。一般客が良い台を見分けれるわけがありません。プロの人のみが良い台を見分けれます。コーヒーも同じです。」
ココア「やめて下さいよ!」
ココアがチノとカイジを引き剥がす。
カランカラン
青山「ど、どうなさったんですか?」
チノの下で泣き崩れるカイジ、それを見つめるココア。誰もが理解できない状況!
そしてチノが経緯を話した。
青山「なるほど…。」
カイジ「頼む、姉さんよ!俺に1万だけ貸してくれないか…。」
青山「いいですよ、ただし条件があります。」
カイジ「え…?」
青山「こんかいの話を是非小説のネタにさせてください!」
カイジ「そ、そんなことでいいのか…利子は取らねーよな。」
青山「ええ、もちろん。貸すのではなく出演料として差し上げます。」
カイジ「本当か…!ありがてぇ!」
カイジ圧倒的感謝!
青山「勝ってくださいね…。」スッ
カイジ「すまねえな。」
店を出るカイジ。
カイジ「あの姉さんが言ってた言葉、勝ってくださいねってのは俺がどうしてもあのコーヒー当てを当てなけりゃいけねーってことだよな。」
カイジ「これで当てたらあの姉さんの小説も完結する。何とかして策を練らないと…。」
カイジが何とかいい方法がないか考えていると地下でのチンチロの自分たちが作った全部1の目のサイコロを思い出すカイジ。
カイジ「これしかねぇ。」
チノ「今日も忙しいですね…。」
リゼ「ああ、大盛況だな。」
ココア「昨日のお客さん来ないね。」
チノ「痛い目にあったので来ないでしょう。青山さんから頂いた一万円もロクなことに使わないんでしょうね。」
リゼ「なんの話だ?」
チノとココアがカイジの話をする。
リゼ「ええ、それって違法じゃ…。」
チノ「その分リゼさんの給料も少し上がるんですよ…。」
リゼ「そ、そうか…。」
チノ「今日はコーヒー豆の減りが早いですね。ココアさんコーヒー豆の補充を…」
カランカラン
チノ「あ!」
ココア「昨日の!」
リゼ「噂の!」
カイジ「お嬢ちゃん、昨日は随分取られたよ。」
チノ「負けたのが悪いんです。嫌がらせなら帰ってください。」
カイジ「これで勝負させてくれ、頼む!」バンッ
机に万札を叩きつけるカイジ…
カランカラン
青山「やっぱり来てたんですね…。」
カイジ「ああ、あんたから貰ったこの一万円。必ず増やしてみせる!」
チノ「ふふ、その笑顔を保てるといいですね。ではもしかてた場合は五万円の払戻金です。」
ゲームがスタートした。
カイジの目の前に3杯のコーヒーが置かれる。
カイジ「賭ける前に一つ提案がある。」
チノ「何でしょう。」
カイジ「五回勝負にしないか、それがどんな条件下であろうと。お互い五回勝負だ。」
チノ「ええ、構いませんよ。」
ココア「急にどうしたんですか?」
カイジ「ギャンブラーの勘だよ。それにこの一万が無くなれば指でも臓器でも賭けてやる。」
カイジ、決戦の時…!!
カイジが素早くまるで水でも飲むかのように3杯のコーヒーを飲んだ。
カイジ「分かったぞ!」
リゼ「よく考えたほうがいいぞ?」
ココア「そうだよ、最後のお金だよ!」
カイジ「そんなもの必要ねー!俺が大事なのは時間じゃなくて金だ!」
チノ「では答えをどうぞ。」
カイジ「よく聞け、クソガキ! この3杯のコーヒーは全部ブルーマウンテンだ!!」
カイジ断言…!
チノ「あはははは、遂に味が分からなくてむしゃくしゃしたんですか?」
カイジ「なら飲んでみるかよ。」
チノ「飲まなくても私は違うコーヒー豆をそれぞれ入れたんですよ?」
カイジ「いいから飲め!」
チノが余裕の顔を浮かべてコーヒーを飲む。二杯目を飲んだ時チノの舌に違和感を覚える!
チノ「そんな…あり得ない!」
チノが3杯ののコーヒーを何度も何度も狂ったように飲み比べをする。
ココア「どうしたの!」
チノ「全部…全部ブルーマウンテンなんです!」
カイジ「これがギャンブラーの意地なんだよおあお!」
カイジ圧倒的勝利!
チノ「あの、、コーヒー豆の確認を。」
カイジ「ダメだ!もう遅い!」
チノ「くっっ!」
チノは五万円をカイジに渡す。
カイジ「全ツッパだ!早く3杯コーヒーを注げ!」
チノはまた同じブルーマウンテンのコーヒーをカイジに注ぐ。
これからはカイジの快進撃!飲めども飲めどもブルーマウンテン!ブルーマウンテン!全部ブルーマウンテン!!
カイジ「これで最後の一口だな…」ズズッ
カイジ「これも全部ブルーマウンテンだ!!」
チノ「そんな…。」
しぶしぶチノが金庫からお金を出してくる。
カイジ「見たか、これが俺の実力だ!」
青山「凄いです、カイジさん!」ハグッ
カイジ「おいおい、離れろよ!ほら!」スッ
青山「え?」
カイジ「25万はあんたにやる、いい万年筆でも買ってくれ!」
青山「そんな…受け取れません。」
カイジ「いいんだ、あんたが居なけりゃ勝てなかった。」
青山「そうですか、ありがとうございます!」
チノ「でも…どうして…。」
ココア「ちんちろ?」
カイジ「簡単に言うとサイコロを使って出目で勝ちか負けかを競うゲームだ。そして俺は晩飯に出る魚の骨を集めてサイコロ状に頑張って作った。」
リゼ「地道な作業だな…。」
カイジ「そして全部を1の目にしてチンチロに挑んだ!ピンゾロって言って最高の役にやる!」
ココア「す、すごい。」
カイジ「あんたなら優秀だ、もう意味が分かるよな。」
カイジ「ああそうだ!!いくら自分の商売道具だからって確認しないのが悪いんだよおおおお!」
カイジ大絶叫!
カイジ「こんだけ金を取られても涙一つ一つ流さねーとは中々の肝だな。相当今までこのギャンブルでいろんな奴を食い物にしてきたんだろ。」
チノ「…。」
帝愛グループ
黒服「カイジがあのラビットハウスを痛い目に合わせたみたいですよ…。」
会長「んん、あのコーヒー当てかのう?」
黒服「ええ。やく3000万ほど手にしたとか。」
会長「フォッフォッフォッ、ライバル店が潰れてせいぜいしたわい。今度はカイジにパチンコでも打たせて礼として釘を緩くしておくかのう?」
黒服「面白い冗談ですね。」
おわりーです。
元スレ
カイジ「ラビットハウス…ここが伝説のギャンブル場」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1466921664/
カイジ「ラビットハウス…ここが伝説のギャンブル場」
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コメント一覧 (26)
-
- 2016年06月26日 19:32
- チンチロのサイコロってTボーンステーキの骨じゃなかったか?
-
- 2016年06月26日 19:54
- やけにデカい魚の骨だな
-
- 2016年06月26日 20:00
- チノッ!!圧倒的チノッ!!
-
- 2016年06月26日 20:01
- 確かTボーンステーキの骨に自分の血を塗って作ってたはず
-
- 2016年06月26日 20:21
- そもそも匂いの時点で気付くんじゃね?
-
- 2016年06月26日 20:26
- チノはコーヒーの香りだけで分かるから全部ブルマンならその時点でおかしいと気づくはず
というか、普通の豆より高いブルマンの豆にすり替えるのは不可能では
-
- 2016年06月26日 20:49
- このオチに利根川……もやもや……!
圧倒的もやもや……!
-
- 2016年06月26日 20:51
- 普通コーヒー淹れるときに気づく
そもそも入れ替えをいつやったかすら考えてない
なんだこれ
-
- 2016年06月26日 21:03
- Tボーンステーキだな。
それと、どこで入れ替えたとかネタばらし的なものも何もなしっていうのはちょっともやっとする
-
- 2016年06月26日 21:04
- すり替えておいたのさ!
-
- 2016年06月26日 22:39
- 本家スピンオフで、美心の脱衣麻雀編を密かに期待してるのは俺だけじゃないはず
-
- 2016年06月26日 22:54
- すり替えられないだろwww
-
- 2016年06月26日 23:40
- イマイチ
-
- 2016年06月26日 23:45
- 中身ぺっらぺら、張りぼてかいな
-
- 2016年06月27日 00:43
- カイジが叫びすぎだろ…!
藤原竜也みてぇに声を張り上げやがって…!
-
- 2016年06月27日 02:32
- 初めて出来の悪いカイジSSを読んだ。
-
- 2016年06月27日 03:53
- 我が書き換えたのだ…(場違い感)
-
- 2016年06月27日 11:11
- ガバガバでワロタ
すんなり3000万なんて渡していいんですかね?
-
- 2016年06月27日 11:49
- すり替えておいたのさ!
\コッペパ-ント ジャム/
-
- 2016年06月27日 12:41
- 要するに青山さんからお金を貰って次の日にそのお金で勝負に挑んでるってことだからお金を貰った夜中にラビットハウスに忍び込んで豆をすり替えたんじゃない?
チノちゃんがコーヒー豆の減りが早いって言ってたのはブルーマウンテンを均等に三つの麻袋に分けたからじゃないかな?
-
- 2016年06月27日 15:31
- 豆のすり替えのような奇策を用いるのなら、せめて本文中で何かしらネタバラシするべきだった
「すり替えておいたのさ!⇒どうやって?」を読者の想像に任せるってのはなぁ
カイジ特有のどんでん返し的カタルシスが無い上に、色々とガバガバな作品に星4はちょっと・・・
どんどんキャラ崩壊させて、ノリと勢いで読ませて、最後は利根川がティッピーorリゼの父をガン掘りするくらいに工夫して書けば良かった
-
- 2016年06月27日 21:48
- クロス先は知らんが、カイジを読んだことは無さそう
-
- 2016年06月27日 23:22
- カイジってこんな口悪かったっけ
-
- 2016年06月28日 02:44
- なにこれ
ずっと前のチノちゃんがエスポワール行くやつの方がまだおもしろかった
-
- 2016年06月28日 04:16
- 公平か実力勝負になるよう見せ掛けつつ有利になるような仕込みをする相手に勝つからこそカタルシスがあるのであって
イカサマも何もしないで単に実力で負けた相手に無理矢理勝ってもな
-
- 2016年06月28日 05:35
- 一条の接待並に酷い