みく「Pちゃんが引くほど泣いてる…」
スタッフ「そろそろ撮影でー……」
P「ッグ、アッグ……う゛う゛ぇ、っ、っ……お゛ん、ッグ…う゛ぁあ゛……ッグェ」
みく「……」
スタッフ「……」
P「ず、ずびばッ…っぜ、ッグ…ず、ずヴォエッッ、ん゛ん゛、ヒッグ……ヴォえ゛ッ……!」
みく「ええ……(困惑)」
スタッフ「ええ……(困惑)」
コンコン
P『みく、入っていいかー?』
みく「うん、大丈夫にゃ!」
ガチャ
みく「ふふん、憧れのウエディングドレス、お仕事で着させてもらえるなんて嬉しいにゃ♪さっすがPチャン!」
P「……」
みく「どう? どうどう? ウェディングドレス似合うかにゃ♪」
P「……」
みく「……あれ、Pチャン?」
みく「ええ、なに言ってるの、Pチャン大丈夫……?」
P「いや、思った以上に似合ってたからなぁ、なんか、こう、ね?」
みく「似合ってる、っていうのは嬉しいけど、その「ね?」って何にゃ?」
P「なんだかみくが遠くに行ってしまうようで、ちょっと切なくなってなぁ……。娘を嫁に出す父親の気分ってやつ? 言葉にはしづらいんだけど、こう、ぐわーっと」
みく(父親と娘、んーなんかもやっとするにゃ……)
P「……どうしたみくにゃん、渋い顔をして」
みく「ん、なんでもないにゃ。ま、みくはまだまだPチャンとアイドル続けるつもりだし、Pチャンの心配は杞憂ってやつだにゃ~」
P「ははは、もちろん、みくにはもっともっと、まだまだ輝いてもらうつもりだからな!」
みく「それでこそみくのPチャンにゃ♪」
みく「そう? よかった~、ほんとはちょっぴり不安だったんだ」
P「不安?」
みく「今回は花嫁さんで、アイドルみくにゃんじゃなくて前川みく役でしょ。だから猫しっぽも猫耳もなし」
みく「自分で決めたことだし、自信がないわけじゃなかったけど、やっぱりね……」
みく「うーん、ちょっとだけ。でも、猫しっぽも猫耳もなくたって、ねこチャンみたいな可愛さは出せるんだよね」
P「そうそう。ま、今回は前川みく役だけどな」
みく「うぅ、分かってるにゃ……。でも、みくはそもそも猫チャンみたいに可愛いんだもん、ねこチャンらしさも出していくよ!」
みく「……それに、Pチャンが似合ってるって言ってくれたから大丈夫だにゃ! 可愛いみくをたくさん見せるから、Pチャン、ちゃんと見ててよねっ!」
P「ああ、もちろん!」
P「どうした?」
みく「ふっふっふ、ウェディングドレス姿を見せただけで取り乱すなんて、Pチャンはみくに首ったけだにゃ~♪」
P「そ、そうか? ん~、でも「首ったけ」ってほどではないんじゃないか?」
P「みくにゃんもまだまだ成長途中の子猫チャンだし? 首ったけっていうのはなぁ?」
P(まぁ、感じ入るものはあったけど……)
みく「む、正直じゃないにゃ」
みく「ふ~ん? それが本当か試してみるにゃ!」
P「お、おう?」
みく「さ、さ、Pチャンこっち座って」
ストン
P「座ったけど……」
みく「ふふ~ん♪……あごをPチャンの膝に乗っけて……そこから上目遣い!甘えるねこチャン、にゃん♪」
P「……」
P「あざとい」
みく「ふにゃ゛」
P「それに、普段からそうやってじゃれつかれてるし、改めてどうこうってのはないかな~」
P(めちゃくちゃ可愛いけど)
みく「つ、次にゃ!」
P(ち、近い……)
みく「お鼻すりすり~、からの、おでこを胸元にぐりぐり~♪ ねこチャン流の愛情表現にゃ!」
P「はいはいごろにゃごろにゃん」
みく「ちょ、ちょっとPチャン、首元撫でるのや、やめ…っ…にゃっ❤」
みく「ぴ、Pチャン、そういうのはあとで……ってあととかないし!もう!!」
P「おっといけない」
みく「う~ん、せっかく素敵なドレスだし、いつもと違うみくをアピールしてみたかったんだけどにゃ~」
P(結局、いつものねこチャンだったけど、花嫁姿だし色々危なかった……)
みく「……そうだ! せっかくだし、花嫁さんみたいなこと言ってPチャンをドキドキさせちゃうにゃ!」
P「ええ、まだ続けるのか?」
みく「まあまあ、撮影に向けての雰囲気づくりにゃ♪」
P「みk、うう゛ん。……ご、ご飯、うん、ご飯で!」
みく「あれぇ? 今なんて言おうとしたのかにゃ~? にゃふふ♪」
P「さ、さてなぁ?……で、夕飯は俺の大好きな焼き魚定食かな?」
みく「にゃ゛」
P「暫くお魚食べてないしな~、お魚食べたいな~」
みく「ううう、Pチャン別にお魚大好きでもないくせにぃ……」
みく「は、はい、あにゃたのだ~い好きなお魚焼いて待ってたにゃあ♪」
みく「えっと、じゃあ、あ~ん♪」
P「お、おう。あーん」
みく・P(思った以上に恥ずかしい)
みく「あ、あ、」
P「あーーーーーーーーーーーん」
みく「お、お魚はいやにゃあああ!!!」
P「はい終了! はーい終わり終わり!!」
みく・P(ド、ドキドキしたぁ……)
P(これ以上は本当にやばい)
みく「はぁ、なんか疲れたにゃ……」
P「俺もだよ……」
P「……みく、ちょっとこっちに顔向けて」
みく「にゃっ!?」
みく(え?え?こ、これって……)
P「……ほい、これでいいかな。遊んでるうちにベールがだいぶずれてたからな、撮影前にまた確かめてもらえよー」
みく(あ、あー……)
P「ど、どうした?」
みく「ねこみみもベールも、直してもらってばっかりだね」
P「……お、おう」
P(なんだこれ、なんか切ない)
みく「……ね、Pチャン。改めて、いつもありがとね。みくのこと、可愛いアイドルにしてくれて、本当に感謝してるよ」
P「みく……」
P(ちょ、ちょ、なにこれ、泣きそう)
みく(! そうだ、せっかくだし花嫁っぽく……)
みく「んん。Pチャン」
みく「これまでお世話になりました。これから、もっとお世話になりまーす♪」
――これまでお世話になりました……
P「……」
――これまでお世話に……
P「……」
――これまで……
みく「うぇええ!? Pチャンの目から滝かといわんばかりの涙が!?!?」
スタッフ「え、えっと、Pさんどうかされました……?」
みく「い、いや、大したことはないと思います……?」
P「ずびば……っ! ぜッ、だ、だびじょう、うっ、ヴェェ、で……おエ゛、っっ!」
みく・スタッフ(うわぁ……)
みく「えっと、えっと、泣き止まないようなら、置いて、みくだけ行きますので?」
スタッフ「え、は、はい。分かりました? し、失礼しましたー??」
P「」ダババババババ
みく(大の大人がわけもわからず大泣きしてる姿はなかなかクるにゃ……)
みく「え、えっと、Pちゃん急にどうしたの? みく、何かしちゃった?」
P「い゛、いや゛、み……ッグ、みぐが、ア゛イ゛ドル、や、や゛め゛……そぅ゛ぞ、エボァ」
みく「ん、んん? えっと……「みくが、アイドルやめた想像をしちゃった」……??」
P「お゛ぜばに、っで……オボォ、ッグ、い、、がだ……」
みく「え、ええ、「お世話になりました、ってみくが言うから」?」
みく「え、ええ……」
みく「っていうか、これからもお世話になりますって言ったにゃ! 話をちゃんと聞けにゃ!!」
P「ッグ、だ、だっでぇ゛、、ボアェ゛、ッグ」
みく(ここまで大事にしてもらうのは、嬉しいにゃあ♪)
みく(前の事務所じゃ、ううん、Pチャンに会わなきゃ考えられなかったな)
みく「ほんと、Pチャンのアイドルになってよかったにゃ……」
P「!?!?!?!?!」ダババババババ
みく「ああもぉぉおおお!!」
P「!」ダババババ
みく「みくは、Pチャンが、仮に、絶対ないけど、もし、もしもやめろって言ったって、まだまだずーーーーーっとアイドルやめないよ!!」
みく「Pチャンといっぱいいーっぱいアイドルやるって決めたんだもん!」
みく「み く は 自 分 を 曲 げ な い よ !」
P「!」ダバ
みく「みくをいっちばん可愛いアイドルにしてくれるんでしょ? なら、Pチャンがそんなんじゃダメだにゃ」
P「……ッグ、ずびばぜん゛」ズビッ
みく「もう、気持ちは嬉しいけど、しっかりしてくれないと困るにゃあ。はい、よしよしなでなで」
P「あ゛りがど、みぐぅ」
みく「これじゃあいつもと逆だにゃ」
P「……に゛ゃあ゛」
みく「やめーにゃ」
みく「スタッフさんも準備できてるだろうし、そろそろ可愛いみくを見せに行くにゃ!」
みく「Pチャン、可愛い花嫁のこと、ちゃんとエスコートし……」
P「ごめ゛、先゛行っでで。顔洗゛ってぐる」
みく「しまらんにゃあ」
みく(その時、隣にいるのはどんな人だろう?)
みく(そして、その時Pチャンはどこでみくのことを見てるのかな?)
みく(でも)
みく「Pチャンと一緒にアイドルをやる日が、いつか終わるなんて今は考えられないにゃ」
P「……み゛ぐ?」
みく「早く顔洗ってくるにゃ!」
P「ウィッス」
みく(アイドルをいつかやめるか、とか、そういうことも考えられないけど……)
みく「Pチャン!!」
みく「ずーーーーーっと、そばにいてね♪」
元スレ
みく「Pちゃんが引くほど泣いてる…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465743223/
みく「Pちゃんが引くほど泣いてる…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465743223/
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コメント一覧 (39)
-
- 2016年06月13日 01:46
- みくにゃんの花嫁姿が一番ドキッときた
-
- 2016年06月13日 01:51
- 引けませんでしたああああああああおえああああああああああああ
-
- 2016年06月13日 01:52
- ※1
分かるわ
-
- 2016年06月13日 01:52
- だれかあの画像張ったげて!
-
- 2016年06月13日 02:01
- 前川さんには人を惹き付けるなにかがある
-
- 2016年06月13日 02:20
- はよ蘭子編を書くんだよ
あくしろよ
-
- 2016年06月13日 02:25
- 期待通りの展開で2828が止まらない
-
- 2016年06月13日 02:25
- みく♡蘭子
私たち結婚しました
略
2017年6月9日 みく・蘭子
-
- 2016年06月13日 02:53
- 引けなかったよ(諦め)
-
- 2016年06月13日 02:57
- こんなところで追い討ちを喰らうとはな…(引けなかった感
-
- 2016年06月13日 03:11
- ※10
最初から引けないものと諦めていた俺に死角はない
-
- 2016年06月13日 03:16
- モバPって敬語の人とと敬語じゃない人がいるんだな。(SS書く人的な意味で)
別に読んでる分には困らんから好いけど。
-
- 2016年06月13日 03:22
- 5万出して蘭子とみくと美波出たぜ!
恒常の方だけどな!
-
- 2016年06月13日 03:27
- 担当なのに引けなかったみくPなんているの?(煽り)
-
- 2016年06月13日 03:55
- 僕は留美さん目当てで引いてたらみくにゃん(限定)が出ました
6000円で済んで良かった。あいさんも早くSR化してくれ…
-
- 2016年06月13日 04:20
- 映画館で流れる柳沢慎吾の温泉のCM思い出してジーンときた
いい歳の男が泣いてるともらい泣きしそうになってしまう
-
- 2016年06月13日 05:19
- 昔のアルバムの表紙見ただけで涙ぐんだ俺にタイムリーなスレ。
-
- 2016年06月13日 06:04
- 泣き方が本当に引くレベルで草
-
- 2016年06月13日 06:06
- ここで新郎役で颯爽と登場して、みくを泣かすまでしろ
-
- 2016年06月13日 06:28
- 泣きの一回、ラストに引こうと思ったら期限切れで
雫一発ツモって変な顔になった
-
- 2016年06月13日 06:51
- あのSSのせいか知らんけど、みくにゃんのウェディング姿だけは心にくる
-
- 2016年06月13日 06:52
- 弄られていないみくは小悪魔なのに母性を感じる…
-
- 2016年06月13日 07:10
- Pさんを泣かすとか前川はトンでもない悪女だな
-
- 2016年06月13日 07:29
- なんだみくかよ、ねーわ
-
- 2016年06月13日 07:31
- 野々村Pもしくは、エシディシP
-
- 2016年06月13日 07:45
- よかったです。ありがとうございました。
-
- 2016年06月13日 08:05
- ※8
だりーながすごい形相でそっち向かってたけどなんかあったの?
-
- 2016年06月13日 09:32
- ?「プロデューサーの気持ちよくわかるよ、ずっと一緒でよく懐ついたペットが他人に貰われていくなんて想像しただけで…」グスッ
-
- 2016年06月13日 09:38
- みくはまげだよ!
-
- 2016年06月13日 10:09
- ※14
いるさっここに一人な!!
-
- 2016年06月13日 10:54
- Pはハゲだよ!
笑ってはいけない続編読みたいな
-
- 2016年06月13日 12:59
- 同僚のみくPが二周目限定という不意打ちに血反吐吐きながら引けてて本当に安心した
明日は我が身
-
- 2016年06月13日 18:43
- 新郎役の多田さーん、準備お願いしまーす
-
- 2016年06月14日 01:54
- 前回は1回で二枚ぬき出来たのに、なぜ担当が来たらかすりもしないんだ・・・
あのみくに射抜かれて過去最大課金振り込んだのに
-
- 2016年06月14日 05:32
- 蘭子お迎えしながらひょっこり来てくれて、本当に良かった
-
- 2016年06月17日 10:57
- 最後の一言は、せつない
-
- 2016年11月09日 08:36
- エシディシPの話かと思った…
-
- 2017年12月10日 12:57
- この子まじめだよなあ
-
- 2019年10月22日 12:43
- 何遍見ても泣く