P「ちはやふる」
P「ぐげっ」バタン
千早「あっ、無事だったんですかプロデューサー」
P「無事だったんですかじゃないよ、ギャグ補正なかったら死んでたからね君」
千早「よく死にませんね」
P「死にませんねって人を殺すつもりだったみたいに言うんじゃないよ」
千早「ええ、殺すつもりでしたから」
P「……えーっと? 俺、そんなカジュアルに殺されるほどのことしたっけ? この間のグラビア?」
千早「どのグラビアですか?」
P「いや、モバさんとこの向井さんと及川さんと一緒に撮ったやつかなって。じゃなきゃ高森さんと二人のやつ?」
千早「正直、プロデューサーがグラビアの仕事ばっかり持ってくるので慣れました」
P「なんだと!? ……それなら、今度はあそこの大沼ちゃんと組んで水着企画でも立てるか」
千早「もう一度殴ってもいいですか?」
P「勘弁してくれ、二度目は流石に死にそうだ」
P「しかし……仕事が理由じゃないならどうしてなんだ?」
千早「仕事に悪意があったのは認めるんですね」
P「需要だよ、需要」
千早「まあ、なんでも、いいですけれど。実はこれには事情があるんです」
P「俺には他人の後頭部を金属バットでフルスイングするような事情が世の中にあるとは思えないなぁ」
P「あー、そういやそうだな」
千早「百人一首にもある『ちはやふる かみよもきかず たつたがは からくれなゐに みずくくるとは』ですよね」
P「そうだな、俺でも知ってるくらい有名な歌だ」
千早「なので、流行りは勉強しないと、と思って……」
P「いい事だね」
千早「ちょっと歌の意味を考えてみようと思ったんです」
P「……千早はいきなり落語のネタみたいな事をするね」
千早「?」
P「いや、知らないならいいんだけど」
P「なるほど、そこまではわかった。ただ、それでどうして俺の頭を殴ったんだ」
千早「解釈しながら実践してみようと思って……」
P「なんでちはやふる……の歌が俺の後頭部強打になるんだ」
千早「はぁー……」ヤレヤレ
P「ごめん千早、その『これだから素人は……』みたいなのやめて? すんごいムカつく」
千早「じゃあ、最初から順番にプロデューサーさんに説明しますね」
P「うん、納得いかないけど頼むよ」
千早「まずこれは千早、つまり私が『振る』という意味ですね」
P「薄々そんなこったろうとは思ってたけどやっぱりそうか」
千早「振るといえばバットです。世間の常識はそうだとこの間聞きましたし」
P「ちなみに誰に聞いたんだ?」
千早「この間お仕事で会った姫川さんに」
P「なるほど、ちょっと待っててな」ピッピッピッ
P「あ、もしもしモバさん? お世話になってますー」
P「いえいえ、とんでもない。ただちょっと一応ご報告というか、耳に入れておこうかなと思いまして」
P「ええ、うちの千早がですね、そちらの子に感化されてバットで私の後頭部をブン殴ったもんで」
P「はい。いやー、普通しないと思います、ただモバさんの方大丈夫かなと心配になりまして」
P「あーいやいやいや、本当こちらこそかえって気を遣わせてしまいまして……」
P「あ、はい是非。ではまたー、失礼しまーす」ピッ
P「姫川さんは3ヶ月野球禁止になったぞ」
千早「そうですか」
千早「それには深い事情があるんです」
P「ほう?」
千早「迷惑かもしれませんが、その……こういう事を考えた時、まず頭に浮かんだのがプロデューサーの顔で」
千早「一度浮かんでしまうと頭から離れなくて、どうしてもこの思いを伝えなくちゃ、って……」
千早「それで、私、居ても立ってもいられなくて、急いでこの思いを伝えに来たんです」
千早「すみません、私なんかじゃ、迷惑、でしたよね……」
P「恋心っぽく言ったけどそれ殺意だよね?」
千早「はい」
千早「まあ、それはともかく、バッティングセンターじゃだめな理由は歌の続きにもあるんです」
P「……いいや、わかった、うん。じゃあ続けて」
千早「本当は最初の『ちはやふる』の段階でプロデューサーは死ぬ予定だったんです」
P「アイドルが真顔で死ぬ予定とか言うのやめてくれる?」
千早「あ、すみません。死ぬか、死ぬ一歩手前になる予定だったんです」
P「その訂正特に意味ないから」
千早「で、そこで私ははっとなって言うんです。死にかけてるプロデューサーの前で『神よ……!』って」
P「………」
千早「………」
P「続けて?」
千早「はい」
千早「それで、私の渾身の祈りも届かずプロデューサーは死ぬんですッシャァ」
P「運動部の学生みたいな声出してガッツポーズしない。聞こえてるから」
千早「それで、ここまでで……」
P「ここまでで『神よ! も効かず』ってこと?」
千早「………」
P「………」
千早「ここまでで『神よ!』と祈ったのにそれも『効かず』で『かみよもきかず』です」
P「千早のそういう強いとこ好きよ」
千早「プロデューサー、メカとか機械とかを古風な言い方にするとなんでしょう?」
P「え? えーっと……」
千早「ブー、時間切れです。残念、答えはからくりです」
P「その『ブー』っていうの可愛いな」
千早「………」
P「………」
千早「続けていいですか?」
P「どうぞ」
千早「……からくり、からくる、つまり否定にしたら『からくれない』です」
P「理解はできるけど納得はできないなあ」
千早「プロデューサーをからくりにして蘇らせようとしたんです」
P「おっと理解もできなくなったぞ」
千早「メカプロデューサー計画が失敗して『からくれない、なんでよ、設計図は完璧なはずなのに……からくれないわ!』と悲嘆にくれている私」
千早「それが、『からくれない』」
P「だんだん無理矢理になってきてない?」
千早「まあ仮にそうなっても悲しくないと思いますけどね」
P「千早はお世辞ってものを勉強したほうがいいなあ」
P「で、最後は『みずくくるとは』だけど」
千早「はい、ただこれはプロデューサーにも協力してもらいたいんです」
P「嫌だ」
千早「はい?」
P「この流れでどうして頷くと思ったんだ」
千早「はい?」
P「せめてね、昨日までだったらともかく、金属バットで人の頭ブン殴ってから言う事じゃないよね」
千早「はい?」
P「だから」
千早「はい?」
P「ち」
千早「はい?」
P「」
千早「はい?」
P「……わかった」
千早「はい」
千早「春香」
春香「はい」
P「!?」
春香「プロデューサーさん、覚悟!」バッシャーン
P「」
春香「」グッ
千早「」グッ
春香「それじゃ私帰るね、お疲れ様でしたー!」
千早「ありがとう、春香!」
千早「はい」
P「なんで俺いきなり出てきた春香に水ぶっかけられたの」
千早「『みず』です」
P「」
千早「あとこれ持ってください」
P「……まな板?」
千早「くっ」
千早「お疲れ様でした」
P「待って千早、これで『水 くっ』で終わらせるつもり!? 後半すっごい雑じゃない!?」
P「っていうかもしかして千早俺の事嫌い? 嫌いだよね!? 春香も!!」
P「千早!! ちはやー!!!」
P「帰りやがった……」
律子「おはようございまー……へ?」
P「あっ」
律子(水浸しの床+プロデューサー=悪ふざけの結果)
律子「プロデューサー殿! 何してるんですか!」
P「まさかこのタイミングでくるとは」
千早「あんまり面白いオチじゃないわね」
おわり
おやすみなさい
元スレ
P「ちはやふる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464104794/
P「ちはやふる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1464104794/
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- 司会「クイズ、セイバー300のことー!」
コメント一覧 (14)
-
- 2016年05月25日 07:55
- ちーちゃんこっわ
-
- 2016年05月25日 08:15
- Pがバットで後頭部殴打されたくらいで死ぬ訳ないじゃないか、ちーちゃんは馬鹿だなあ
-
- 2016年05月25日 08:34
- ファッキューユッキ
-
- 2016年05月25日 11:13
- ばかだなあ
-
- 2016年05月25日 11:18
- よくよく考えたらユッキ振るといえばバットとかしか言ってないし完全とばっちりやんけ!
-
- 2016年05月25日 12:04
- めんどくさいちーちゃんSSは好物なはずなのにこれは何故か面白くなかった
-
- 2016年05月25日 18:16
- わかる
-
- 2016年05月25日 22:39
- ん?千早ってふれる程あったっけ?
いや、何がふれるとか言わないけどさ
-
- 2016年05月25日 23:50
- 竜田川はどこ行ったんですかね?
-
- 2016年05月26日 00:56
- 唐紅に水くくるとは だから出血でーとか言い出さない辺り優しいほうだねちーちゃん
-
- 2016年05月26日 06:11
- ごめん、マジでつまらん
-
- 2016年05月27日 20:05
- ここまでつまらないのも珍しい
千早も寒いけどPのツッコミが全てしらける
この作者と合コン行ったら10分も経たずに全員退席かこいつが退席させられるな
-
- 2016年05月27日 22:00
- 竜田川なんとかしろよ
つまんないのに、ネタやりきれないとか
「無いのに振れないじゃないか」
と思ったが
「振れないじゃなくて揺れないだ!」
と思い直した。