ニート「今日もネットで1日を過ごすだけの生活か・・・」
ニート(30)は高校を中退して以降、10年以上の間、ヒッキー状態になる。
職歴無し 中卒 彼女いない歴=年齢 バイトも1ヵ月以上続いた事がない。
---食卓---
J( 'ー`)し「ゆうちゃんは心の病気だから、私が死ぬまで面倒見てあげるからね」
ニート「・・・。」
J( 'ー`)し「ご飯美味しい?」
ニート「うん」
J( 'ー`)し「焦らなくたっていいのよ。家計の事は気にしないでね」
ニート「ぐすんっ。申し訳ない。」
J( 'ー`)し「お母さんはゆーちゅんが遅咲きで幸せな人生を掴むって信じるの」
J( 'ー`)し「今はお母さんとゆうちゃんの二人で一緒に住んでるけど」
J( 'ー`)し「お母さんが死ぬまではお金の事は心配しないで自分のやりたい事をやりなさい」
J( 'ー`)し「謝らないでいいのよ。マイペースに生きなさい」
---就寝時---
ニート(俺はこのままでいいのだろうか?)
ニート(母子家庭で、母親はパートで何とか暮らしていけてるけど・・・)
ニート(最近、母親の体の調子が悪いからな・・・。)
ニート(もう母親に悪いから、最終手段を取るか)
ニート(死ぬ事は数年前から怖くなくなったけど、いざ死のうと考えると怖くて震えてしまうなぁ・・・)
ニート「お母さん、ちょっとバイト探しに行くから、出かけてくる。」
J( 'ー`)し「!?」
J( 'ー`)し「き、急にどうしたの?」
ニート「いや~、これ以上、お母さんに迷惑かけたくないし。」
J( 'ー`)し「ぐすん」
ニート「夕飯までには戻ってくると思うから」
ニート(本当は死に場所を探しに行くつもりなんだが、遺書は机の引き出しに入れたし)
ニート(久しぶりに外に出てみたが、やっぱり生きづらいな。)
ニート(俺の人生を振り返ると、今まで友達も出来なかったし、何も楽しい事はなかったなぁ・・・)
ニート(引きこもりを暮らしを数年経験したら、心の病気になっちまったし)
ニート(ただ、母親だけには親孝行してあげたくて、今まで生きてきたんだ)
ニート(とりあえず、公園のベンチに座ろう)
---公園---
ニート(さて、自殺方法はどうするべきか考えてなかった)
ニート(飛び降り?それじゃ人様の迷惑にかかる。練炭自殺?怖そう。首吊りがベストか・・・)
???「おら。てめぇー逃げんな」
少年「ごめんなさい。今日はお金持ってないんです。」
ニート(あれ・・・、学ランを着た奴等がいるな。一人は3人組に金を巻き上げられてるな)
ニート「お、お、おい・・!」
ヤンキー「なんだ。てめぇ?」
ヤンキーB「こいつ、何言ってるか聞き取れねーよw」
ニート(いかん、いかん、なめられたら終わりだ。)
ニート「もうすぐ、警察来るからな。」
ヤンキーA.B.C「っち」
ニート(どうやら、助けられたようだ。でも、少年から見れば余計なお世話だったかも知れない)
少年「あの・・・。」
ニート「ごめんね。おじさん、余計な事しちゃったね。」
少年「いえいえ。僕、人から助けてもらった事が今までなかったので」
少年「なんて言えばいいのでしょうか・・・。あふぃがとうございます」
ニート(おいおい、泣かしちまったじゃないか。これは警察呼ばれるかも知れないな・・・)
少年「あ、ごめんなさい。」
ニート(泣き止んでくれたか・・・良かった・・・)
ニート「君、イジめられてるんでしょ?明日、またイジメられちゃうかも知れないね。ごめんね」
少年「あいつらは弱い者から金を巻き上げるクズ野郎なんですよ。ところでお兄さんは公園で何をしてるんですか?」
ニート(自殺しようとしてるなんて言えないな)
ニート「突然、会社を首になっちゃってね。悩んでるんだよ。」
少年「中学でも厳しい世界なのに、社会人になっても厳しいんですね。」
ニート「そういう事だね。」
少年「あ、ちょっと待っててもらえます。」
ニート(少年が公園の自動販売機でジュースを買ってるな・・・)
少年「これ、お礼です。飲んでください。」
ニート「ありがとう。頂くよ。炭酸か。気が利くな。」
少年「いえいえ、お兄さんは今から暇なんですか?」
ニート「そうだね。」
少年「良かったら、僕の家に来ませんか?お礼もしたいですし」
ニート「俺はそんな見返りを求めて、君を助けたんじゃないんだよ。」
少年「僕、友達が欲しいんです」
ニート「俺は三十路だぞ」
少年「それでも、僕から見たらお兄さんはヒーローなんですよ。ダメですか?」
ニート(最近の若い子は何を考えてるのかわからん・・・)
ニート「わかったよ。お邪魔させてもらうよ。家族の人にきちんと説明してね。」
少年「はいっ!」
ニート(豪邸だなぁ・・・。庭には高級車が4台も停めてあるし・・・)
少年「今、母に助けてもらった事を説明しました。家に上がってください。」
ニート「お邪魔します。」
少年母「この度は息子を助けて下さり、ありがとうございます。」
ニート(少年の母親は若くて美人だな・・・。これが勝ち組の世界ってやつか)
ニート「いえいえ、大人としては当然の事をしたまでです。」
少年「お兄さん、早く僕の部屋に来てよ!」
少年母「あの子、最近まで登校拒否をしていたんです。ご迷惑でなかったら、少しだけでも遊んでくれませんか?」
ニート(そうなのか・・・。俺と似てるな。俺のようなクソみたいな人生にさせない為にも、何とか力になれないものか・・・)
ニート(豪華な部屋だな。テレビは大きいし、パソコンも高そうだし、家具も高級品じゃないか・・・。恵まれてるんだな)
ニート「俺はもうゲームをすると目が疲れてきてしまうんだよ。」
少年「そうなんですか。」
ニート「ところで君はどうしてイジメられてるの?」
少年「わかりません。最初は優しい先輩だったんですけど、僕の家が裕福だと知ってから態度が急変して・・・」
ニート「あー。それで金を要求されるようになったのね」
少年「はい。僕はついこないだまで、学校に行ってませんでした。だから、あの先輩達でも僕と遊んでくれるから、ついつい、お金を渡してしまったんです。」
少年「でも、もうお金を渡す必要はありません。明日から学校に行くのをやめますから」
ニート「なぁ。少年君。俺は中学を卒業してからずっと引きこもりなんだよ。」
少年「え。さっき、会社をリストラされたって・・・」
ニート「いいや。嘘ついたんだ。俺はここ数十年間、コンビニに買い物をする以外、外から出た事がない。」
少年「そんなの関係ないですよ。お兄さん、心が優しいじゃないですか。僕はお兄さんを尊敬しますよ。」
ニート「ありがとう。少年君。勉強はしっかりしといた方がいいぞ。それとね。学校という施設は、人とのコミュニケーションを取る環境だから、学校にも行った方がいい。」
少年「お兄さんは、僕に説教をしてくるんですね。父も母も僕の事を叱った事がなかったので、少しだけ腹が立ちますが、その反面、嬉しい気持ちもあります。」
ニート(俺が説教出来る身分じゃないけど・・・)
ニート「経験者だからさ。家にずっといたって何もいい事なんかないぞ。」
少年「僕は久々に学校に行きましたが、お兄さんという友達が出来たので嬉しいですよ。ネットにしか友達がいませんし。これからも毎日遊びましょうよ!」
ニート(話の論点がズレてきたな・・・)
(ガラガラ)
少年「あ、父さんが帰ってきた!今、父さんを紹介しますので、居間に行きましょう。」
ニート(金持ちの一家の大黒柱か・・・。どんな事をして儲けてるんだろう。)
ニート「いえいえ。」
ニート(少年の父親は50代後半はいってるな・・・)
少年父「良ければ、夕食をご一緒に食べて行きませんか?」
ニート「遠慮しときますよ。」
少年父「ちょっとこっちに来てください。」
少年父小声【実は・・・私達の息子は最近、精神科に通っているんです。自殺未遂をしてしまいまして・・・。】
ニート小声「そうだったんですか。」
少年父小声「はい。閉鎖病棟で入院していた時期がありまして、最近は抗うつ剤の薬で回復してきたのですが」
ニート「わかりました。ご飯をご一緒させて頂きます。」
少年父「助かります。」
ニート【あんな、容姿がイケメンな少年が自殺未遂?金持ちに生まれて来たのに?何故?】
少年「お兄さんが突然ね!僕の所に向かって来てさ!おい!警察呼ぶぞ。って言ってくれたんだよ!」
少年「あの時はもうお兄さんの事が正義の英雄(ヒーロー)に見えたよ!」
少年母「本当にありがとうございます。」『ニートに一礼』
ニート(豪華な食事なのに、少年君が話を盛りすぎてて、食べ物が喉に通らないな。)
少年父「ところでニートさんは、お仕事は何をされているのですか?」
少年「お兄さんはね。中学を卒業してから、ずっと家に引きこもってるんだってさ!」
少年「さっき、お兄さんに言われたよ。学校はコミュニケーションを鍛える場所だから行った方がいいって!でさ!これから、毎日、お兄さんと遊ぶ約束もしたんだよ!」
ニート(少年君、空気を読め・・・。遊ぶ約束もしてねーよ・・・)
少年父「それは失礼な事を聞きましたね。今日宜しければ、私の家に泊まっていってくれませんか?」
少年父「台所にお勧めしたいお酒がありますので、ちょっと一緒に来てもらえます?」
ニート(なんだ・・・なんだ・・・)
---台所---
少年父「私の妻の反応を見ましたか?」
ニート「いえ・・・ずっと黙ってましたね。」
少年父「泣いてるのを堪えているんですよ。私自身も」
ニート(は?)
ニート「どういう事ですか?」
少年父「いえ、息子があそこまで笑顔になって話したのは、久々だったので・・・」
ニート「失礼な言い方をしますが、あなた達の育て方に問題があって、少年君の精神はおかしくなってしまったのではないですか?」
少年父「・・・」
ニート「聞きましたよ。父や母に叱られた事がないって。ニートの立場でも言わせてもらいますが、もしも、自分が子の父なら必要な時はしっかり叱りますよ。」
少年父「仰る通りです」
少年父「どうして、息子が精神科に通ったのか、話してもよろしいですか?」
ニート「え?はい。」
少年父「娘は息子の事をものすごく可愛がっていました。なんせ、年が随分離れていたので、娘は頭が優秀で弟に勉強を教えたり、一緒にスポーツをしたり、ゲームも良くやっていましたね。」
少年父「息子は小学生の時から周囲から秀才と呼ばれるほど、娘の勉強の指導のおかげで、頭が良く、性格が明るく、元気だったのです。」
ニート「?」
ニート「娘さんは今日家にいませんね?」
少年父「数年前に他界しました。信号無視をした車にはねられてしまい・・・」
ニート「そうだったのですか・・・」
少年父「それから、息子の性格は別人のように変わってしまいました」
少年父「内向的になり、ネットとゲームばかりしては、目を離すとお姉ちゃんの所に行くんだと、自殺未遂をするようになってしまって・・・」
少年父「ニートさんの外見はともかく、行動は娘に近かったのです。」
「小学生の時に息子が上級生からかわれた時がありまして、娘が息子を庇った事がありましてね。」
ニート(金持ちでも重い家庭なんだな・・・。そーいや、お母さんに電話してなかったわ)
ニート「本当にそれだけですか?」
少年父「・・・」
少年父「私達も娘の死を乗り越えるのが辛くて、息子の面倒を見ていない部分もありました。」
ニート「・・・。僕にも昔、父親がいました。父は薬剤師として薬局を経営していました。」
ニート「昔の僕の家はどちらかというと裕福な家系でした。」
ニート「父は昔から生真面目な性格で、僕の事をしっかり育ててくれて、母を愛してくれていました。」
ニート「人間、何があるのかわかりません。ある日、僕は父の書斎で本を借りようと思ったら、父の本のタイトルに(自殺を始めましょう)という本が置かれていました」
ニート「僕は父は薬剤師の人間なので、人の命を助ける職務だと思いましたので、病気で苦しんでる人の心理を理解する参考になるかと思いましたが」
ニート「父は突然、自殺をしました。僕が中学2年生の時です。中学から帰宅すると、父の体は紫色になって死んでいました。」
ニート「医療関係者にしか手に入れる事か出来ない毒薬を飲んだようです。」
ニート「遺書には、長年の苦しみが書かれていました。」
二ート「僕は心が折れてしまい、今の現状になってしまいましたが、母は父の死を乗り越えて、僕の事を今でも育てててくれています。」
少年父『涙を浮かべているようだ』
ニート「僕はあなたに言う資格がありませんが、娘さんの死は大変辛いものですが、少年君にとっては、両親は選びませんので、娘さんの事だけを考えないで下さい。」
少年父「あなたは、良い人ですね。今日泊まっていって下さい。息子と色々な話をしてあげてください。謝礼は払います。要らないと言われても」
少年「お兄ちゃん!今日は一緒に寝ようね!」
ニート「おう!」
(
母親に電話をしたが、今日はこの家に半強制的に泊まらせられるようになってしまった)
少年「聞いちゃ悪いかも知れないけど、お兄さんはどうして自宅に引きこもるようになったの?」
ニート「虎と馬でね。」
少年「虎と馬?」
ニート「トラウマって言うんだ。おじさんは昔、傷ついた事があったんだ。」
少年「それで?」
ニート「一度傷ついた人間は、些細な嫌な事でも傷が深まって、殻に閉じこもってしまうものなんだよね。」
少年「でも、お兄さんは僕の事を助けてくれた強さがあったじゃん。僕にはお兄さんが弱そうに見えないけどなぁ・・・」
ニート「少年君、人は誰しも心に傷を抱えて生きてるんだよ。プロ野球選手の辛いさんも体は大きいけどさ、記者会見で泣いてたじゃん。」
少年「あー、確かそんな事あったね。」
ニート「そうそう。」
少年「僕もお姉ちゃんが死んじゃってから、家から出る気がしなくなったなぁ・・・」
ニート(少年君が肝心な話を切り出してきたぞ。)
ニート「お姉ちゃんが亡くなっちゃったんだ。今でもつらい?」
少年「とっても辛いよ。正直、死にたいよね。僕、実は精神科に通ってるんだよね」
少年「病院で出される薬を飲むと、記憶力が低下しちゃったり、意味がわからない行動をしちゃう事があるんだ」
ニート(あー、わかるわ)
少年「そして、カウセンラーの人と1週間に1回話すんだけど、何もわかってくれないんだ。」
ニート(俺もそうだったな・・・)
ニート「それから、現実逃避をするようになったんだ。ゲームは素晴らしいよ。別の自分に生まれ変われる事が出来るから。」
ニート「よし。お互い、どっちが先に寝るまでゲームでもするか!」
少年「うん!」
ニート(この子を救ってあげたい。どうにかして)
(少年の部屋の扉からノックが聞こえた。少年の父が俺の方を見て、手で合図を送っている。)
---客間---
少年父「みっともない行動なのは承知ですが、あなたと息子の話をずっと隠れて聞いていました。」
ニート「なんだか、他人事じゃない気がして・・・」
ニート「このままじゃ、少年君は俺のようなニートになってしまう気がするんです」
ニート「あの子は、何かキッカケがなければ、ニートになるか、自殺を選択する可能性があるかと思います。」
少年父「有名なカウセンラーに診てもらっていましたが、あなたが一番、息子の話相手として向いているのかも知れませんね。」
少年父「あなたが息子に話してた、人間は誰にもでも傷があるとの事でしたが、私もその一人です。」
(少年の父親はウィスキーをロックで飲んでいる)
少年父「娘が死んでから、夫婦関係は冷えきっていまして、私には愛人が二人います。妻も浮気相手がいます。」
ニート(俺なんて、彼女すら出来た事ねぇのに・・・このじじい)
ニート「そうなんですか。今の世の中、仮面夫婦というのは不思議ではないですからね」
ニート(ネットサーフィンをしてる時に知っただけなんだがな)
少年父「とりあえず、これを納めてください。」
(封筒だ。中を確認すると200万円以上は入っている)
少年父「受け取れませんと言われても受け取るまで帰しませんよ」
ニート(正直、貰いたくないが、この金を母親に少しずつ渡せば、親孝行になるか)
ニート「それでは受け取らせて頂きます」
『スッ』
少年父「ところで、あなたの事を家政婦として雇いたいんですが」
少年父「私は貿易会社を経営しております。自分で言うのもおかしな話ですが、経済的には困っていません。」
ニート(家政婦ってなんだよ・・・。)
ニート「は、はぁ・・・」
少年父「私の会社の正社員として雇用するつもりです。息子のカウンセラーになって頂けませんか?」
ニート「話していませんでしたが、僕は精神科に通っていますよ。学歴も中卒ですし、資格も何も持っていません。」
少年父「給料は手取りで50万以上は保障します。もちろん、正社員なので保険も充実しております。」
ニート(バイト探しのはずが正社員って・・・)
少年父「先ほど話した通り、私の心は腐りきっています。結婚をしているのに浮気をしていますからね。妻も同様に。」
少年父「あなたの話を聞く限り、あなたは社会経験がない、純粋な心を持っていると判断しました。」
少年父「オママゴトのような仕事ではありません。しっかり最後まで社長としてあなたの面倒を見ます。あなたを我が社員であり、カウセンラーになってください」
少年父「娘の代わりにはなれない事はわかっていますが、殻に閉じこもった息子も心を少しでも開かせてあげてください」
(少年父はニートの目の前で土下座をする)
ニート「・・・」
ニート「わかりました。」
ニート「僕はカウンセラーの資格は持っていません。が、あなたの息子さんが抱えてる悩みの気持ちを1%は理解出来ているつもりです。」
ニート「社交的に接したら少年はまた心に闇を抱えてしまいます。」
少年父「ありがとうございます。」
(父親は少年のように泣いていた)
(世の中は貧乏人、金持ち、格差社会があるはずなのに人というのは不思議な生き物だ。金持ちでも悩みを抱えてるなんて。)
ありえない話だが、社会経験がないニートの俺が大手企業の正社員になったわけだ。
少年君の付き添い、会社で雑用係りをしている。
J( 'ー`)し「ゆうちゃん大丈夫?一軒家のローンなんて組んで・・・」
カウンセラー「大丈夫だよ。これからは俺がお母さんの面倒を見るからね。今までありがとうございます」
J( 'ー`)し「ぐすん。」
J( 'ー`)し「悪い事なんかしてないわよね?」
カウンセラー「ニートからカウンセラーになっただけだよ。ほら、スポーツジムに行く時間だろ?」
(母親にはパートを辞めてもらって、優雅な生活を送ってもらっている)
(痩せ細っていた母親は今ではピザ体質だ)
(俺には少年の深い傷を浅い傷に修復してあげる義務がある)
辛いニート経験を味わってからこそ、人の痛みを理解する事が出来た。
第二の人生の始まりだ。
『お疲れさまでした。これで終了です。プロットなど無く、適当に書いてみました。最後まで見てくれた方々ありがとうございます。』
少年「ねえねえ。お兄ちゃん!今日、学校でさ、女の子に告白されたんだ!」
カウンセラー「お、昔を思い出すね」
少年「お兄ちゃんは、モテモテだったでしょ?」
カウンセラー「まあね。中学の時はモテてたし、高校中退後も何度か彼女は出来たさ」
(元々、一人も出来てないし、高校中退後はネットで出会ったネカマが彼女だ)
(今は少年を車でテニス教室まで送っている)
少年の父親は愛人とはキッパリ別れたそうだ。ただ、一つ問題がある。
少年の母親がテニス教室のトレーナーと不倫をしている事だ。
◝(。╹ω╹。)◜「少年君、こんにちは☆」
(テニス教室の受付のお姉さんだ。愛想があって美人)
カウンセラー「それでは、テニスが終わるまで、そこら辺で時間を潰していますので、よろしくおねがいします。」
◝(。╹ω╹。)◜「あ、はい☆」
少年「お兄ちゃんもテニスやればいいのに!」
カウンセラー「俺はこれも仕事だから、休日に一緒にやろうか」
(テニスをやろうと思う目的は二つある。一つは少年君とテニスを純粋に楽しむ事。もう一つは少年君の母親の不倫相手を懲らしめてやる事だ)
(自分に子供が出来ると、こんな感覚なんだろうな)
不倫相手「少年君、手で振るんじゃなくて、腰を回転させるイメージが大切なんだよ」
(少年君に教えてる奴が不倫してる野郎だ。肌黒く、顔はイケメンの部類に入る。笑顔を見せると白い歯を輝かせて無性に腹が立ってくる)
不倫相手「あ、カウンセラーさん。少年君はテニスの才能がありますよ。」
カウンセラー「そうですか。それは良かったです。あなたの指導のおかげです。」
不倫相手「・・・」
カウンセラー(?)
不倫相手「ところで、カウンセラーさんが少年君を送り迎えするようになってから、奥様を見かけませんが・・・」
カウンセラー「あー、奥さんは家でのんびりしていますよ」
不倫相手「そうですかぁ・・・。奥さんに宜しくとお伝えください」
カウンセラー(この野郎・・・)
カウセンラー「あ、はい。今日もありがとうございました。」
カウンセラー「少年君?」
少年「なに?」
カウンセラー「お礼は?」
少年「あ、コーチ!ありがとうございました。」
---車内---
カウンセラー「なあ・・・少年君」
少年「ん?」
カウンセラー「礼儀はしっかりしないとダメだよ。」
少年「だって、大人って信用出来ないもん」
カウンセラー「俺だけじゃなくて、愛想笑いってのも人生では大切なんだ」
少年「ふーん。世の中って難しいね」
カウンセラー「その通り」
(ニートから雇ってくれたお礼と少年君の家庭を壊して少年君の傷を深めたらいけない)
(変な正義感を胸を熱くさせる。少年君に必要なのは幸せな家庭なのだ。)
(その為には、夫婦円満ではなければ、この先、少年君はグレてしまう可能性がある。)
(一体どうすれば、浮気を止めさせる事が出来るのか。社長夫人に直接言うべきか、それとも、不倫相手に言うべきか。まずは証拠集めが重要だ)
社長「君と何度言ったらわかるんだ。社長なんて言わなくていい。気楽にね」
カウンセラー「いえ、社長と部下ですから、建前でも言わせてもらいます。」
社長「それでどうしたの?」
カウンセラー「社長がお悩みになっていた、奥さんの不倫関係の相手ですが・・・」
(少年の父親はその話を切り出すと、額に手を乗せている。)
社長「フリーター君。私も浮気をしていたし。妻には何も言えない立場なんだ」
フリーター「ですから、私が奥さんの不倫相手をやめさせてみせます」
社長「本当に君はニートだったのか。どうしてそこまでしてくれるんだい?」
フリーター「少年の為と社長の恩返しですよ。」
(基本的には少年と接する事ばかりだが、今回は少年の父親の奥さんに直接話す事に決めたのだ。)
(娘を交通事故で失った悲しみは、少年だけではなく、奥さんにも影響しているのは目に見えている。)
カウンセラー「失礼致します。」
(奥さんの寝室のドアを3回ノックする)
少年母「入っていいですよ。」
カウンセラー「失礼します。率直にお話をさせていただます。」
少年母「あら、どうしたの」
(笑顔だ)
カウンセラー「奥様、不倫をやめていただけませんか?」
少年母「そ、それは、あなたとは関係ない事でしょ?」
カウンセラー「ですが、少年にとってはよくない事ですよ。」
少年母「あのね。言いたくないけど、私の主人はもう爺なのよっ!」
少年母「先に浮気をしたのは主人だし、あっちが悪いでしょ」
カウンセラー「第三者の私が意見を言っているのですが」
少年母「カウンセラーさんは、良い人だけど、私も一人の人間。ストレスを抱えてるの」
(少年の母親は30代後半だが、色白でスタイルが抜群で顔が美形だ。町でもナンパされるのは間違いない。)
カウンセラー「私は社長の社員でありますので、口を挟みますよ。浮気をやめてください」
(ニート時代ならコミュニーティー障害で、言いたい事も言えない豆腐メンタルだったが、今では自然に石よりも固い心のメンタルにすり替えっている)
少年「ねえ。お兄ちゃん。」
カウンセラー「どうしたの?」
少年「何かあったの?僕、心配になってきたよ」
カウンセラー「少年君。いい?心配する必要は100%ないよ。」
少年「本当に?お兄ちゃん、仕事を辞めたりしない?」
カウンセラー「仕事には絶対という言葉はないけれど、おじさんに任せな。」
少年「うん。正義の英雄(ヒーロー)だもんね。」
カウンセラー「あぁ、正義の元ニートだ。」
(俺は未婚者だから、妻が浮気をされている心理というのは理解する事は出来ない。)
(ただ、自分が少年の気持ちになってみて、母親が見知らぬ男と体の関係を交わしているというのを想像すると嗚咽がするほどの嫌悪感を覚えてしまう。)
(だが・・・、奥さんも性的欲求というのはあるはずだ。解消する為の解決方法と一つある。それは社長とよりをもどす事だ。性的対象を社長に変えればいいだけの話)
(月謝3万の高級テニス教室の講師か・・・。)
(社会的地位なら向こうの方が上かも知れないが、俺は少年の成長のサポートをしなければいけない使命がある。)
---テニス教室---
◝(。╹ω╹。)◜「カウンセラーさん、いつも御苦労さまです。」
フリーター「お姉さんはいつも愛想がいいですね。僕も見習わないといけませんね」
◝(。╹ω╹。)◜「それが仕事ですからね☆」
(いつもと変わらない愛想を振る舞う受付嬢のお姉さん)
不倫相手「少年君、サーブの練習をしようか。」
少年「はい。宜しくお願いします!」
(少年の礼儀はこの頃、良くなってきている。よしよし)
(練習が終わり、不倫相手が俺に近づいてきた)
不倫相手「カウンセラーさん!少年君は本当に才能があります!今日のサーブなんて~」
カウンセラー「お手数おかけいたしますが、少し外でお話する事は出来ますか?」
不倫相手「あ、はい!いいですとも!今、準備してきますね。」
(少年にはもう少しテニスの練習をする事にしてもらった。)
不倫相手「お待たせしました。」
カウンセラー「わざわざ、申し訳ありません」
不倫相手「それでお話とはなんですか?」
カウンセラー「少年君の奥さんとの不倫をやめてください。」
不倫相手「・・・」
(沈黙中というのは、言いくるめるのに絶好の機会だ)
カウンセラー「少年君の父親も不倫で頭を抱えています。」
不倫相手「しかしですね・・・。」
カウンセラー「しかしも何もないですよ。あなたは既婚者ですよね。」
不倫相手「はい」
カウンセラー「テニス教室の従業員が教え子の親に手を出していいんでしたっけ?」
不倫相手「・・・」
カウンセラー「はいかいいえで答えなさい」
不倫相手「いいえ」
カウンセラー「もう終わりでいいですか?それともまだやりあいますか?」
不倫相手「この事は内緒にしてください」
カウンセラー「口約束ですが、一応、法律上では契約は成立しますよ?」
カウンセラー「はい。もう奥様とは浮気はしません。」
(これで解決だ。あとは奥さんだけだ。うっかり自らのポケットマネーで探偵に依頼するところだった。)
J( 'ー`)し「ゆうちゃん。この頃、疲れた顔してない?」
カウンセラー「そりゃ、どんな仕事でも疲れるよ」
J( 'ー`)し「お母さん、お父さんの事を思い出して心配になってきちゃって・・・」
カウンセラー「お母さんが心配すると俺も心配になるから心配しないでよ」
J( 'ー`)し「本当にゆうちゃんはいい子だね。遅咲きで立派になるって信じてたわ」
(本当は将来に絶望して自殺を図ろうしたが、ミラクルな展開になったからね)
カウンセラー「新築した家のローンも返さないといけないしさ。頑張らなきゃ」
J( 'ー`)し「無理しちゃダメよ」
カウンセラー「10年以上引きこもってたんだから、10年分のパワーはあるよ」
J( 'ー`)し「死んだ父さんも喜んでるはずよ」
カウンセラー「だといいなぁ。」
(マザコンではないが、母親と話すと安心出来る。そりゃ高校を中退してから、主な話相手は母親だったのもあるけど)
(あとは少年の母に納得してもらうしかない。危惧している事は少年の母がテニス教室の不倫相手と別れたとしても、次の相手を見つけ出す可能性がある事が心配だ。)
カウンセラー「少年君。いいかい?男なら多少は強くならなきゃダメだ」
少年「暴力的に強くなるって事?」
カウンセラー「それもあるし、度胸も必要だ。」
少年「ふーん・・・。でも、僕は体重が軽いから負けちゃうよ」
(確か、成長期に背中の筋肉をつけてしまうと背が伸びるのが止まるんだっけな)
カウンセラー「じゃ、今からおじさんのお腹を全力で殴ってごらん」
(俺も弱いから心配だ。)
少年「ちょっと待ってね」
(少年が別の部屋に移動をして何か取って来ると言っている)
少年「じゃーいくよー!」
カウンセラー「ちょっと待った」
少年「なーに?」
(少年が取り出したのは、ゴルフのアイアンだ。)
カウンセラー「武器を使ったらダメだ。素手だ。素手」
少年「わかった。いくよ」
『ドスッ』
(一瞬、息が出来なかった。見た目は華奢な体だが、パンチが重い。)
カウンセラー「まだまだだな。これからはな。1日に腹筋100回、腕立て50回、スクワット50回を毎日続ける事。」
少年「めんどくさいなー」
カウンセラー「これも良い男になる条件の一つだよ。」
少年「お兄ちゃんが言うなら間違いないね」
(もうすぐ少年の母親と話す予定だ。修羅場にならなきゃいいけど・・・。こんな展開って昼ドラやら漫画でしか見た事がないからな・・・。)
カウンセラー「カウンセラーですが・・・」
少年の母親「どうぞ」
カウンセラー「度々、申し訳ございません。お話がありまして・・・」
少年の母親「わかってるわよ。例の浮気の話でしょ」
カウンセラー「その通りでございます」
少年の母親「私の息子を見てると、あなたが来てから、良い方向性に劇的に変わったわ」
(母親は話を続ける)
「私の人生を取るか。息子を取るか。」
「答えは即答よ。当然、息子に決まってるわ」
(何事もなくて良かった)
カウンセラー「ご感謝致します」
(自然に目から大量の涙がこぼれてしまった)
少年の母親「あなたは最初に出会ってから、大分、良い男になったわね」
カウンセラー「息子さんのおかげですよ」
少年の母親「あなたと浮気したらダメ?」
カウンセラー「そういう冗談は今後、一切控えてください」
(少年の母親が服を脱ぎだした。裸だ。)
少年の母親「一度だけいいから抱いて」
(生憎、二次元にしか興味がない俺には美人の奥さんの裸には興味がなかったし、少年のサポート役の仕事を真っ当したかったので、頭に血がのぼった)
カウンセラー「ふざけるのもいい加減にしてください!」
少年の母親「抱かなかったら、あなたはこの仕事を首にさせるわ」
少年の母親「息子はもうあなたが必要ない程、成長したからね」
(別に首になったって構わない。俺は社会に出て働く事が出来た。この仕事がなくたって、どんな仕事でも出来る自信はある)
カウンセラー「どうぞ、ご勝手にしてください」
(静かに扉を閉めた)
(背後の寝室から少年の母親のすすり泣く声が聞こえたのは空耳なのか。)
(俺には学がない。少年に勉強を教える事も出来ないので、少年には家庭教師が勉強を教えている。亡くなった少年の姉が頭が良かっただけに、少年の成績も中学では断トツでトップクラスだ。)
(不登校だった中学生2年生の少年は中学3年生になり、学校に毎日通う事が出来るようになった。友達もたくさん出来たようだ。)
(一つの疑問を抱くようになった。俺はこのまま少年の元から去っても何一つ問題がないのでは?社長は俺の事を贔屓してくれる。仕事は雑用から、貿易の発送に変わり、年下の先輩社員のフォローで仕事でも足でまといになる事はなかった)
(しかし、少年は俺の事を尊敬しているのだろうか。毎日のように電話やlineで1日起きた事を全て話してくる。家のローン返済もあるが、社長からニート時代に手渡された319万円と、月収手取り56万円という高年収のおかげで、1年で貯金が600万円以上貯める事が出来た)
(今までは母親の幸せを第一に考え、第二に少年の幸せを考えていたが、そろそろ、自分の幸せを考える時期なのかも知れない)
(1日の生活はPCの前でインターネットばかりやっているような生活だ。
暇があれば、ゲームをして、母親のご飯を食べて、朝方までネットを楽しみ寝る生活。)
(羨ましそうに見える生活かも知れないが、実はキツイ。まず、将来の事を考えてしまう。人間は考えれば考えすぎるほど頭がパンクしてしまうそうだ。)
(母親が死ねば、自分も死ぬような状況。体力的にキツイのではなく【精神的】にキツイ。ニート時代はダメだとわかっているのに、外に出る勇気がない。)
(当時の自分と今の自分は別人になったように思える。責任感を感じるようになったし、過去の悩みが嘘のように忙しさでかき消してくれる。)
(ただ、仕事をしている身でも、体力と精神に疲れを感じてしまうのも嘘ではない。小金持ちになっても、人間の心は弱いのだと思える。)
(金銭的に不自由なく暮らしていた父が何故自殺したのか、今ではちょっとばかしわかる気がする。人間は悩みを延長するのは良くないのだ。悩む事が当たり前となり、父が長年、抱いていた自殺願望を本当に実行してしまう)
(俺は今ある女性に恋をしている。ニート時代に夜中に24時間営業の弁当屋で働いてる女性だ。年齢は聞いていないが20代後半だろう。見た目は狸顔で可愛いし、声もストライクゾーンだ。高嶺の花になるのだが、思い切って、声をかけてみようと思う。)
(それで失敗したら弁当屋には二度と来店しない事にしよう。)
人生初の恋なのかも知れない。性的欲求よりも一緒その子居たいという気持ちが強いのかも。もしも失敗したら、犬か猫でも飼おう。そして一生、ペットを可愛がり、母親を守り、少年の守る事を生涯続けてみる。)
(食べる事、寝る事、抜く事、人間の三大欲求を全開にした生き物だ。)
(服にはこだわらないし、髪型にもこだわらない。)
(1年足らずで自分に自信を持てる事が出来たけど、恋は実るのかな?)
(今はクレジットカードを持てるし、通販ショップでも料金を気にせずに購入する事が出来る)
(お金には不自由してなくても、男女の恋愛というのはお金で買えない場合もある。)
(自分が女性の立場で見知らぬ三十路のおっさんから突然声をかけられたら、引いてしまうのは自然的だろう。)
(今は三桁あった体重は70キロまで減らす事が出来た。身長は元々高い方だ。179センチという身長は日本の平均身長の173cmからすれば高い方だろう。髪型もこだわるようになったし、髭を剃り、爪を切り、鼻毛までも気にするようになった)
(勇気を出して声をかけてみようと思う。個人的にはナンパというのは好きではないが、長年の間、好意を抱いていたのだ。)
(早速、初恋相手が働いてるお弁当屋さんの中に入った。中には客が一人もいない。)
♥「いらっしゃいませ!」
(落ち着きがある声だ。)
カウンセラー「すいません。野菜炒め弁当を一つください。」
♥「お時間が5分少々かかりますが、よろしいでしょうか」
カウンセラー「はい。大丈夫です」
(心拍数が上昇する)
(断られてもサッパリして気持ちがいいかも知れない。)
お弁当屋さんの中には待ち用に椅子が置いてある。
(そこに座り、深呼吸を深くするようにした)
(カウンターに一人、キッチンに一人の従業員がいる。)
(初恋相手の子はカウンター係りなので、声をかけられる)
カウンセラー「あの・・・すいません。」
(椅子からスッと立ち上がり、カウンターの女性に声をかけた)
♥「はい。ご注文でしょうか?」
カウンセラー「ご勤務中で大変失礼なのは重々承知しておりますが・・・」
♥「・・・?」
カウンセラー「自分と良かったら、今度・・・お食事に行ってもらえませんか?」
(女性は黙っていた。こういう経験は慣れているのかも知れない)
カウンセラー「ハハハっ。無理ですよね。前からあなたの事が気になってましたので・・・」
カウンセラー「キモイですよね。一度声をかけられただけでも望みが叶ったので、ご迷惑な事を言ってしまい・・・すいません。」
(深々と頭を下げた)
♥「お食事だけなら・・・」
(耳を疑った。)
(女性はカウンターにあるボールペンに捨てられたレシートの裏に電話番号を書いてくれたのだ)
♥「どうぞ。電話待ってます。」
カウンセラー「あ、ありがとうございます。」
(幸せだ。)
その日、食べた野菜炒め弁当はいつもよりも美味しく完食する事が出来た。
少年「お兄ちゃん。今日は機嫌がいいね」
カウンセラー「そんな事ないよ。そういう少年君こそ機嫌がいいじゃないか。」
少年「うん。今日はテストで5教科中、94点以上取れたんだよね。」
カウンセラー「俺には学がないから、喜びを分かち合う事が出来ないよ」
少年「褒めてくれないの?」
カウンセラー「ごめんごめん。」
(少年との会話はいつもより新鮮だ。)
(あれから初恋相手の女性と連絡を取るようになり、デートを重ねて恋人になってもらえたのだ)
(人生はどん底でも何が起きるかわからない)
(少年がカツアゲされていた時に勇気を振り絞って注意をしただけで俺の人生が百八十度、変わった。)
(人間は勇気を出せば、運命を変えられる事が出来るのだ。)
(も自殺をするのか?それは違うと思う。)
(自分の進むべき道は自分自身で決めるからこそ、人生は面白いと思えるようなった)
少年「お兄ちゃん、ずっと一緒にいてね。」
(少年の人生も最終的には少年自身で決めるしかない)
(流される人生も存在するが、流されない人生も存在する)
絶望してもいい。現実から逃げだしてもいい。
挫折してもいい。弱気になってもいい。泣いてもいい。
(ただ、人生はいつ、どこで、何が起きるかわからないから、望みだけは捨てたらいけないと思う)
30歳ニートから、今は32歳。
(親がいて、仕事も持っていて、恋人もいる。お金もある。)
(幸せというのは人それぞれ価値観が変わるだろうが、今の俺は幸せだ。)
(これからも、幸せでいたい)
以上で終わります!
初のSSでしたので、面白かったです。
見てくれた方、ありがとうございました。お疲れさまでした。
元スレ
ニート「今日もネットで1日を過ごすだけの生活か・・・」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1463462233/
ニート「今日もネットで1日を過ごすだけの生活か・・・」
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コメント一覧 (15)
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- 2016年05月17日 21:26
- >>1 小説とかの作り話にリアルの話をするのは間違いよ
-
- 2016年05月17日 21:45
- イイハナシダナー
1>>これはss。おk?
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- 2016年05月17日 21:47
- 実は死んだのが弟で少年は男装した姉とかじゃなかったのか…
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- 2016年05月17日 21:48
- いくらなんでもご都合主義過ぎると思う。
もっとリアリティが欲しい。
-
- 2016年05月17日 21:55
- お前らも家から出たらいいことあるかもよ
-
- 2016年05月17日 21:58
- お前ら妄想の中だけでも幸せになれよ
-
- 2016年05月17日 22:06
- 淡々と進むから何かあるんじゃないかと戦々恐々しながら読んでた
淡々としたまま終わって少し拍子抜けした
-
- 2016年05月17日 22:19
- なんか…文体って重要だってこと改めて認識したわ
-
- 2016年05月17日 22:34
- 底から上がるだけだからスッキリはするんだろうけどもう少し山場というか、乗り越える壁みたいなのが欲しかったかな。最後まで少年はニートに依存気味だったし
-
- 2016年05月17日 23:55
- 引きこもり歴10年が初対面で金持ちのおっさんおばさんによくもまあこうズケズケ物言えるわ
ちゃんとキャラクターに話させろよ主人公はお前じゃないんだから
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- 2016年05月18日 02:42
- あまり小説を読む人間ではないので評価とか出来ないしよくわかりませんけど、なんかこういうの読むとやる気がね、少しばかり出てくるよね。読んでよかったです。
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- 2016年05月18日 23:39
- ご都合主義だなとは思ったけど、初めてって言うんだから大目に見てやれよ
プロでもないしタダで読んでるんだからさ
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- 2016年05月19日 20:59
- お前ら、ここまではいかなくてもちゃんと働けよ
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- 2016年05月24日 08:37
- わかる、俺も就活してたときこういう妄想したは。
ご都合主義だね
世の中こんなうまくいかないよ?