武部沙織(36)「未婚」
- 2016年03月23日 16:10
- SS、ガールズ&パンツァー
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・ノーマルラブ
・全年齢
がちがちに緊張した新卒生は、一年前にインターンシップで見てあげた子で、久しぶりなんて挨拶をしたけれど、それだけだ。
それだけだと思っていたのだが、OJTを私が担当することになったので、否応なしに関わる時間が増えた。
就活が始まる前にインターンに来ていただけあって、よく質問をするし、一度聞いたことは間違えない。
「私の料理なんかでいいの? 高い店だって連れて行ってあげるよ?」
「武部さんのご飯がいいです」
意外とガッツがあるんだ、なんて感心してオーケーしてしまったけれど、よく考えたら男性を部屋に招くのも久しぶりだ。
「あ、麻子の結婚式……」
三年前に結婚した親友が、幸せそうな笑顔を浮かべている。Ⅳ号戦車の乗員だった「あんこうチーム」の面々による集合写真だ。
あの当時のメンバーで一番恋愛事に興味を持っていなかった冷泉麻子が結婚したのも三年前になる。正月には一歳になる息子の写真が印刷された年賀状を送ってきた。
西住みほと五十鈴華は家格の釣り合う男性と結婚し、秋山優花里は趣味の合うパートナーを見つけている。
仕事に打ち込む傍ら料理や裁縫の腕を磨いてきた。戦車道は大学を出てから見る専門だけど、戦車って男のロマンなわけだしドン引かれる趣味でもない、と思う。
合コンや婚活パーティには積極的に参加した。デートにこぎつけた男性もいなかったわけじゃない。でも、未だ独身。
「何で肝心なとこで引いちゃうかな私は」
数多の美容法で磨き上げた体は、二十代の頃と比べても見劣りはしない。
いつそういうことが起きてもいいように、無駄毛の処理を怠ったこともない。
でも、駄目なのだ。
男性が自分を、自分の「女」を欲していると思うと、一歩引いてしまう。
そして、引いた私を追いかけてくれる人はいなかったのだから。
元々は仕事の帰りに晩ご飯という予定だったけど、手料理を所望されて有り合わせを出すのはプライドが許さない。
休日のお昼ごはんなら、変な期待をさせることもないだろう。
できる女であることを見せてやろうと、ローストビーフ、真鯛のカルパッチョ、シーザーサラダ、スパゲッティジェノベーゼと、お洒落な料理を用意した。
デザートのタルト・タタンも良い出来だ。
だいたい男を落とすなら肉じゃがと、昔から決めている。
今日はあの子のリクエストに答えてあげただけで、他意はないのだ。
「こんにちは」
「いらっしゃい。さ、上がって上がってー」
「お、お邪魔します」
靴をきちんと揃えて脱ぐのは好印象だ。こわばった表情から見える緊張が微笑ましい。
「子供じゃないんだから、わかってますよ」
子供じゃん、と喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。彼だって大学を出た大人だ。
社会人として一生懸命やっているからこそ、私は招いたんだし、なんて思っていたら「ハンカチ忘れちゃいました」と、濡れ手で出てくるのはやっぱり子供だ。
「やだもー、タオルかかってたでしょう?」
「え、どこですか?」
「ほらここ」と指し示せば「ああ!」と無邪気に目を輝かせる。
「武部さんは料理がお上手なんですね」
「そう? 口に合ったなら良かった」
「はい、僕大好きです」
どきり、と。一瞬息を飲んだ自分が恥ずかしい。料理のことに決まっている。
大好きと言われただけで頬を染めてもいい年齢はとっくに過ぎているのだから、余裕の笑みを貼り付けた。
だけど、彼が続けて放った言葉を聞いて、私の仮面は剥がれ落ちた。
「武部さんのことが好きです。僕の彼女になってください」
告白をされたことなんて、久しぶりだ。
「武部さんはお若くて綺麗です」
青臭くて、眩しい。
「私の歳知ってて言ってるの?」
私は高収入でアルマーニの似合うイケメンが好き、だったのだろうか。
「知ってます。今年の六月二十二日で三十七歳ですよね」
「そこは36歳って言いなさいよ」と小突いたらごめんなさいと素直に頭を下げるので、毒気を抜かれてしまう。
彼を追い出すように最寄り駅まで送っていったあと、山のような疲れを双肩に感じたので、化粧も落とさずにベッドに飛び込んだ。
スマートフォンの画面が明滅するので何かと思えば、「ではいつまでに答えてくれますか?」とメッセージが届いている。
「なによ、教えたことをこんな風に使うんじゃないわよ」
でも「一週間後」なんて返してしまう辺り、ビジネスシーンで使える技術は応用が効くようだ。
研修も終わったし、彼と話す機会も減ったのがよかった。顔を合わせたら、気まずい雰囲気になってしまったと思うから。
若い男の子は、同じくらいの歳の子と恋愛をして幸せになるべきなのだ。
なのに何で。
何で私は寂しいと思っているのだろう。
そんなメッセージを送ってしまった理由が、わからない。
感情のやり場に困って三十年来の親友に電話をかける。
「沙織か、また彼氏に振られたか」
変わらない、辛辣な言葉が、頭を冷やしていく。
「年下に告白された。十三歳差。お前それは犯罪じゃないか」
「わかってるわよ、そんなこと」
「なによ、ロマンチックなこと言って、らしくもない」
「なに、こんなに嬉しそうな沙織の声を聞くのは久しぶりだからな」
それに、子供に読み聞かせをしていると絵本のような話も悪く無いと思えてきたんだ。と麻子は笑う。
私もそっか、と笑って麻子との通話を切る。
私の歩いた道が私の道になる。答えはもう出ていた。
「こんにちは」
「こんにちは、狭いですが、どうぞ上がってください」
お邪魔しますとドアをくぐり、先週の焼き直しみたいだと笑みが溢れる。
「どうかしましたか?」と聞いてくるので「なんでもないよ」と答えた。
「油揚げと豆腐があります」
「じゃあそれにしよう」
所在なさげにしている彼に、待っていてくれていいよと微笑んで、味噌汁を手早く作ってしまう。
男の子の一人暮らしでも、和風だしの素くらいはあるんだなと感心して、当たり前のことかもしれないと思い直す。
振り返ると行儀よく座った彼がにこにこしているので「どうしたの?」と聞いたら「なんか、嬉しくって」なんて、こっ恥ずかしいことをまじめに言ってくる。
味噌汁ができるのに合わせて、レンジに仕掛けた肉じゃがも温まった。
「どーぞ、めしあがれ」
今までは落とすのだと、気合を入れてデートに臨んだし、肉じゃがも必殺技のように考えていた。
でも彼から告白されて、麻子と話をして、気負うのも馬鹿らしくなってしまったのだ。
「美味しいです」
「そう? よかった」
だって、この子はとても真っ直ぐだから。私だけ仮面を貼り付けているのはきっと、失礼だ。
「ねえ、私たち、付きあおうか」
だから私は、このチャンスを掴むことにした。
「ねえ、お化粧落ちてたりしないよね? ドレスのほつれとか……」
「沙織さんはスッピンでも綺麗ですよ」
「そんなこと言うのあなただけだから、もー!」
お嫁さんになるのが、ずっと夢だった。
「冗談ですよ」
「冗談に聞こえないの!」
いつしか、諦めていた。
「じゃあ、行きましょう」
差し出された腕を取る。諦めなくて、よかった。
「はい、あなた」
私は、お嫁さんになる。
良かったら過去のガルパンSSもどうぞ
澤梓「先輩との約束」
夏目漱石「西住ちゃん」
【ガルパン×ギャル子】戦車に乗るとモテるって本当ですか?
西住みほ「この学園艦も変わらないね……」
元スレ
武部沙織(36)「未婚」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458710302/
武部沙織(36)「未婚」
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- 佐々木「キョンと付き合って涼宮さんの出方を見るよ」
コメント一覧 (55)
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- 2016年03月23日 16:43
- >戦車って男のロマンなわけだしドン引かれる趣味でもない
戦車道は乙女の嗜みで、男子と戦車がミスマッチな世界なんですけどね。
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- 2016年03月23日 17:02
- 別にさおりんじゃなくてもよかったねこれ
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- 2016年03月23日 17:10
- 結婚おめでとう! 末長くお幸せに!
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- 2016年03月23日 17:36
- ※3
せやろか
そればっかりはさおりんだからこそ、だと思うで
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- 2016年03月23日 17:53
- これ◯◯じゃなくてもいいよね、はご挨拶だから
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- 2016年03月23日 17:57
- 米1
お前絶対スマホ道読んでるゾ
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- 2016年03月23日 17:57
- ガルパンで独女SS書きたい!ってなったら
それはもうさおりんしかいないんだから必然だろ
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- 2016年03月23日 18:03
- カチューシャ(36)「未婚」
よりはしっくりくる。
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- 2016年03月23日 18:09
- アンチョビ(36)「未婚」
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- 2016年03月23日 18:31
- 沙織は俺と既に結婚しているわけだがどういう事だ?
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- 2016年03月23日 18:33
- カチューシャはきっと子沢山だ
麻子は娘と喧嘩した翌日に娘が事故に遭って大したことない怪我するけど真っ青になって泣きわめいたり
まほは娘も年子の姉妹で、姉は戦車好きだけど才能なくて、
妹はまほみほの才能継いでるけどそれで姉に妬まれるのが嫌で引っ込み思案
みほは一人息子で生意気なマザコン
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- 2016年03月23日 19:02
- ※欄の人たちがガルパンSSを描くんだよ!
あ、ペパロニと結婚したい…
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- 2016年03月23日 19:06
- 五十嵐貴久の「年下の男の子」にそっくりだな。
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- 2016年03月23日 19:07
- 竹部さゆりじゃなかった
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- 2016年03月23日 19:32
- 今後のガルパンの展開が劇場版OVAの中でしか望めないのかと思うと股間の辺りがスッーと寒くなる
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- 2016年03月23日 19:38
- タイトルで笑った
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- 2016年03月23日 19:50
- さおりんはみぽりんと結婚したはずだが
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- 2016年03月23日 19:51
- ミカ(36)「人生には大切な時が何度か訪れる、しかし今はその時じゃない」
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- 2016年03月23日 20:31
- 西住ちゃんの人だったのか
あれは面白かった
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- 2016年03月23日 20:33
- 西住ちゃんの人かw
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- 2016年03月23日 20:34
- アリサ(36)未婚…
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- 2016年03月23日 20:43
- ※1
いきなりそいつをぶっ込んでくるな
何度見ても語感の良さに吹くんだよwww
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- 2016年03月23日 20:50
- ※18
ssに毒され過ぎだ馬鹿者!俺のケツをなめろ!
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- 2016年03月23日 20:59
- ダージリン(36)
「こんな格言を知ってる?結婚には多くの苦痛があるが、独身には喜びがない」
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- 2016年03月23日 21:08
- この後しばらくは幸せだったものの
ダウン症児の出産を皮切りにどんどん不幸へと…
夫婦間のすれ違い 育児によるノイローゼ 会話のいや、相手すらいない食卓
キッチンドリンカー 夫は外に若い女をつくりほとんど帰宅しない
それでもなお惨めに結婚生活にしがみつく毎日を…
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- 2016年03月23日 21:29
- 武部さんの将来像としては
バツイチ子持ちのパチ屋店員とか想像しとったわ
イケメン彼氏と結ばれるも中身は空っぽ
ロクな稼ぎもなく浮気ばっかして家庭崩壊・・・みたいな
行かず後家な展開もアリかもね
-
- 2016年03月23日 23:24
- 河嶋桃(36)
当然だよなぁ?
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- 2016年03月23日 23:48
- なんか文章似てるなとおもったら西住ちゃんの人だった
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- 2016年03月24日 00:01
- 西住ちゃんの人か。うまいなこの人。
-
- 2016年03月24日 00:01
- ※25
それならこうだろう
「結婚すべきかどうかを尋ねられた仏陀は弟子にこう答えたそうよ
『互いに高め合える相手がいれば結婚せよ
そうでないなら遊んだりせず象のように独りで歩め
独りが不幸とは限らない』
ってね」
んでオレンジペコに
「(ダメだこいつ早く何とかしないと…)」
って心配される
-
- 2016年03月24日 00:03
- やけに面白いssだと思ったら西住ちゃん書いてた人だったのか……
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- 2016年03月24日 00:15
- 西住姉のほうが盛大に売れ残りそうだが
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- 2016年03月24日 00:38
- カテ違いのせいか、西住ちゃんはノーチェックだった。
冒頭読んできたけどヤバイ。
挿し絵つきで書籍化しないかなぁ…
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- 2016年03月24日 01:46
- ハンバーグもあなただったのか……
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- 2016年03月24日 03:52
- >男性が自分を、自分の「女」を欲していると思うと、一歩引いてしまう。
>そして、引いた私を追いかけてくれる人はいなかったのだから。
いかにもありそうだなあ…
原作のキャラをうまく把握していると思うわ。
グラビア的な意味でスタイルがよくて会話のノリもよく、そして親切で面倒見が非常に良い一方、奥手で男のあしらい方を知らないから、身体目当てのクズ男やコミュ障ばかり寄ってくるんだろうなあ。で、それを見て普通の男は避けてしまう。妙な男が寄ってる女には警戒するからね。
男でこの手の性格の人もいるけど、同様に恵まれない。こういう人はお堅い友人の紹介や親の伝手を使ったお見合いだとうまくいくんだけど。
※33
結婚まではすぐたどり着くと思うよ。実家が名門で金持ちな上に母親譲りの美形だし、エリート君には非常に受けがいい。
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- 2016年03月24日 03:55
- いや、漱石よりもハンバーグ師匠の方が衝撃なんだが。あれもあんたが書いてたんかい
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- 2016年03月24日 07:06
- さおりんにはモテたいという欲求を封印して、自分が大切にしたい相手を見つけて欲しいわ
本当に好きな男が出来たら変わるよ、さおりんは
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- 2016年03月24日 09:13
-
いいね
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- 2016年03月24日 10:51
- 性的に見られること=人間の価値ではないと思ってるからこの手の話は個人的にぴんとこないんだよなぁ。
みんながしてるから焦るとか(当人の意志を考慮せずに)してないから揶揄するとか変だろうに。
沙織じゃなかったら読んでなかったがなんで沙織なんだよって気分だ。
-
- 2016年03月24日 11:38
- まほは私生活がへっぽこだと萌える
私服が芋だし
結婚したら旦那の前ではダメダメになったり
話題は主に妹のこと
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- 2016年03月24日 12:01
- アンチョビ(36)独身はしっくりする気がする
慕われまくるけど......みたいな
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- 2016年03月24日 13:28
- 俺と結婚しろよさおりん!!!!!
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- 2016年03月24日 14:08
- いや、さおりんは俺が嫁に貰うから
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- 2016年03月24日 15:55
- ※7
ゼクシィ武部ネタは別にスマホ道発祥じゃないぞ
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- 2016年03月24日 22:38
- 華さんと結婚したら食費で死にそう
いっそ家元にやっかいに…
そしたらあの母親と新三郎との板ばさみか
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- 2016年03月25日 02:31
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えがったえがった
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- 2016年03月26日 09:41
- > 戦車って男のロマンなわけだし
ここだけ引っかかるわ
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- 2016年03月26日 23:43
- ※40
>性的に見られること=人間の価値ではないと思ってるから
>みんながしてるから焦るとか(当人の意志を考慮せずに)してないから揶揄するとか変
こんな妙なことを考えるのは、「性的に見られること=人間の価値」という価値観を内面化しているからだよ。そういう価値観に囚われているけど、不都合なので何とか否定したいと必死に思うあまり、何事もその物差しで測ってしまう。結果、見当外れの疑問がわいたり、頓珍漢な感想を抱いたりする。
そんな難しい話じゃなくて、安易に肉体関係を持つことを嫌っていたのに、運悪くこれまで出会った男がみんな身体目当てだったというだけ。「いつそういうことが起きてもいいように…(中略)…引いた私を追いかけてくれる人はいなかったのだから」という記述から明白でしょ。
ムダ毛の処理とあることから、「そういうこと」が裸を見られる事態、すなわち婚前交渉を指すのは明白。だから、「一歩引いてしまう」というのは婚前交渉を拒否するということであり、「追いかけ」るというのは、拒否されても交際を継続するということ。
で、この新人君は、身体目当てではなく、純粋に世話好きな性格に惹かれて近づいてきた初めての男なんだよ。勇気を出したおかげでこのチャンスを逃さず、時間はかかったけど初志貫徹出来たという話。「その子と付き合う権利を手に入れるためだったのかもしれないぞ?」というのは揶揄ではない。
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- 2016年03月27日 08:31
- サンクスの重い自己PRカード思い出した
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- 2016年03月27日 11:58
- どうせなら、未婚通されれば?結婚はあなたでなくともできますが、未婚はあなたぐらいにしかできません。未婚枠はたくさん。できれば、社会活動も控えましょう。おとなしく働いてこそあなたかもしれませんね。世の中を失望させずに。男性も自由が好きなので、困らせないで、あなたぐらいが。サンブンノイチの人間は自閉症。困らせないで。男女ともに。一人でいたい、40も生きれば、思い出す苦労も土日で足らず、正月まで一人になりたい。一年、独身として働き、正月は、連日一人、話しかけられたくない、いらっしゃいませすら。とぼとぼマスク姿で、町の果てまで。遠くまで来たなあ。人が来た、帰ろう。人から逃げる正月が忘れられず、独身をまた誓う元旦。
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- 2016年03月27日 18:02
- ガイキチ沸いてんよ~(指摘)
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- 2016年03月31日 22:36
- タイトルの重みが半端ないw
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- 2016年04月05日 01:43
- 良いな〜これはナイスなSSやわ
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- 2016年08月02日 16:12
- やっぱ西住ちやんの人か
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