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駆逐戦隊!ショキカンジャー!!【前半】

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:53:01.16 ID:RuJNp+/S0

デデッデデー デデッデデーン

ドカーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イエ口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:53:44.90 ID:RuJNp+/S0

漣「…っていうのをやりたいんですよ!」

吹雪「はぁ…」

叢雲「何それ?」

漣「だーかーら、戦隊モノだよ!戦隊モノ!」

漣「面白そうじゃん!?」

電「せ、戦隊モノ、ですか?」

五月雨「私たちで戦隊って言ったら、別のになっちゃうんじゃ…」

漣「あー…まあ、それはそれ、これはこれということで…」



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:54:26.82 ID:RuJNp+/S0

叢雲「そもそも、何で私たちなのよ」

吹雪「第七駆逐隊でやればよかったんじゃないの?」

漣「うーん、それも考えたんだけどねぇ…」

漣「やっぱり五人いたほうが良いと思いまして!」

叢雲「だったら色もそろえなさいよ」

漣「だって、叢雲ちゃんグリーンってイメージないし…」

叢雲「まあ、そうかもしれないけど…」

漣「あ、それとも赤と黄で構成された戦隊のほうがよかった?」

叢雲「ぶっ飛ばすわよ」

漣「んで、漣とかかわりのある五人って言ったらこうかなーと」

電「そういえば、この五人はこの鎮守府に初めて配備されたメンバーなのです」

五月雨「だから、『ショキカンジャー』なの?」

漣「イエス!」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:55:07.57 ID:RuJNp+/S0

吹雪「でも、やるって言ってもねぇ…」

五月雨「具体的には、何をするの?」

漣「うっ!!え、えーと…」

叢雲「…考えずに発案したの?」

漣「さ、サーセン…」

叢雲「はぁ…あんたの計画性のなさには呆れるわ」

漣「うぅ…何も言えねぇ…」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:55:41.48 ID:RuJNp+/S0

漣「じゃ、じゃあ、今からそれを考えたいと思います…」

吹雪「そ、そもそも私たち、やるって言ってないけど」

漣「わかってる!わかってるけど待って!もう少し話を聞いてよ!」

吹雪「うーん、でも…」

五月雨「ま、まあ、いいんじゃない?すごくやりたいみたいだし、もう少し聞いてあげようよ」

電「今日はみんなお休みですし、せっかくだから聞くのもいいと思うのです」

叢雲「暇つぶしにはなりそうだし、私も聞いてあげるわ」

吹雪「…そうだね。漣ちゃん、もう少し聞くよ」

漣「うぅ…みんなの優しさが五臓六腑に染み渡るぜ…」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:56:28.67 ID:RuJNp+/S0

漣「さて、じゃあまずは何から…」

電「あの、いいですか?」

漣「はい、電ちゃん!」ビシッ

電「戦隊モノ、ということは、敵となる悪の組織がいると思うのですが…」

叢雲「確かに、敵がいないとお話にならないわね」

五月雨「私たちの敵って言ったら…深海棲艦?」

吹雪「でもそれいつもとやってること変わらないよ?」

漣「うーん、いきなり難しい問題が来ましたねぇ」

電「どうするのです?」

漣「深海棲艦と戦うときに、戦隊風に戦う、というのもアリですが…」

漣「確実に怒られてしまうのでそれはナシの方向で」

叢雲「そりゃそうね」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:56:56.05 ID:RuJNp+/S0

漣「なので、何か別の敵は…」

五人「う~ん…」

吹雪「敵って言ってもねぇ…」

電「思いつかないのです…」

叢雲「やっぱりこの話やめない?」

漣「ちょ、ちょっと待ってくださいよー!もうちょっと考えてよ!」

漣「何かないの!?具体的な敵じゃなくてもいいから何か言ってよ!何かヒントになるかもしれないし!」

漣「最近あった変わったこととか、昨日の晩御飯とかでいいからさー!」

吹雪「昨日はカレーだったねぇ」

電「おいしかったのです」

漣「本当に言うんじゃねーッ!頭脳が間抜けか!?テメーら!!」

叢雲「どっちなのよ…」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:58:00.26 ID:RuJNp+/S0

五月雨「…あ、変わったことと言えば」

漣「ん!何何!?五月雨ちゃん!」グイグイ

五月雨「うわっ!?え、えっと、大したことじゃないんだけど…」

五月雨「最近、鎮守府で変わったことが起きてるらしいよ」

吹雪「変わったこと?」

五月雨「うん。夕張さんと明石さんの工具がなくなったり、屋根裏や床下から変な音が聞こえたり」

五月雨「時々地響きが聞こえたり、資材が急になくなったりするって…」

叢雲「最後のは大型艦建造しすぎてるからじゃないの?」

五月雨「そうかもしれないけど、とにかくそういうことが最近頻繁に起こるらしいよ」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:58:47.56 ID:RuJNp+/S0

吹雪「確かに最近変な音よく聞く気がする…ネズミかと最初は思ったけど、ちょっと音が変だもんね」

電「そういえば、電もこの間変なものを見たのです」

五月雨「どんな?」

電「港に、小さな黒い物体が浮かんでたのです。もう一度見たら消えてたので、見間違いと思ったのですが…」

叢雲「潜る練習してたまるゆじゃなくて?」

電「まるゆさんは白いから違うと思うのです…」

電「それに…小さいといっても、大人の人くらいの大きさでした」

吹雪「うーん…どう思う?漣ちゃん」

漣「間違いねぇ、奴の仕業だ」

叢雲「誰よ、それ」

漣「ドン・サウザンドってやつの…」

叢雲「ぶっ飛ばすわよ」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 22:59:28.00 ID:RuJNp+/S0

漣「冗談はさておき…まあ、気になるところではありますな」

五月雨「でも、戦隊モノの敵とは関係ないよね…」

漣「いや!きっとこれは裏で悪の組織が関係しているに違いない!」

吹雪「そうなの?」

漣「私のゴーストがそう囁いている!」

叢雲「半分やけくそでしょ、あんた」

漣「えー、では、ショキカンジャーの目的として、『敵につながるかもしれない異常現象の解明』が提示されました」

電「それは戦隊というか…」

五月雨「探偵っぽいよね…」

漣「いいのいいの!細けぇこたぁ気にすんな!」



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:00:04.51 ID:RuJNp+/S0

吹雪「まあ、戦隊どうこうは置いといて、気になるよね」

漣「ちょ、置いとかないで」

叢雲「そうね。電が見た黒いのとか、もしかしたら深海棲艦がかかわってるかもしれないし」

五月雨「じゃあ、今から調べてみる?」

電「そうするのです」

漣「あのー、ちょっと…えー、ちょっと待ってー…」

吹雪「どうしたの漣ちゃん?来ないの?」

漣「…あー!もう!わかったよ!戦隊の話はあとにするよ!」



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:00:54.76 ID:RuJNp+/S0



吹雪「とりあえず電ちゃんの言ってた黒い物体を探しに来たけど…」

叢雲「何もないわね…」

電「たしか、このあたりだったのですが…」

電「本当に見間違いだったかもしれないですし、そうじゃなかったとしても、今日も現れるとは限らないですから…」

五月雨「まあ、念のためもう少し調べてみようよ。他にすることもないし」

漣「戦隊の話はー?」

叢雲「もう少し内容を考えてから話しなさい」

漣「ぶー」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:01:40.39 ID:RuJNp+/S0

吹雪「周辺を調べられるよう、艤装も着けてきたし、海上に出ようか」

五月雨「そうだね、じゃあ…」

電「!!み、みんな!あれなのです!!」

四人「!!」バッ

電が指さした先には、謎の黒い物体が浮かんでいた!

五月雨「な、何あれ…」

叢雲「ただの漂流物…ではなさそうね」

電「間違いないのです…この前見たのと同じなのです!!」

漣「どうする?吹雪ちゃん」

吹雪「様子を見よう…みんな、目を離しちゃだめだよ」



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:02:24.13 ID:RuJNp+/S0

黒いの「…」プカプカ

五人「…」

叢雲「…なんか、近づいてきてない?」

漣「本当だ…しかも、動いてる…」

吹雪「一体何なの…?」

ザパァ

五人「!!」

バシャッ ペタペタ

五人「…!?」

駆逐イ級の被り物?をした、全身黒タイツの男が現れた!

五人「…」



17:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:03:19.92 ID:RuJNp+/S0

イ級?「イーッシッシ、今回もうまく乗りこめたイー」

イ級?「偵察もこれで三回目になるから、次からもっと大勢で乗り込めるイー」

吹雪「…何あの不審者」

電「と、とっても怖いのです」

イ級?「さて、今日の残りの仕事を…ん?」

イ級?「!!か、艦娘だイー!見つかったイー!!」

五月雨「き、気づかれちゃった!どうしよう?」

叢雲「落ち着きなさい。とりあえず、艤装はあるんだから、いざとなればそれで・・・」

漣「え、それ死ぬのでは?」

叢雲「正当防衛よ。問題ないわ」

漣「あれがもしイ級のコスプレしたご主人様だったら?」

叢雲「全く問題ないわね。不審者であることには変わりないもの」

漣「oh…」



18:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:04:41.03 ID:RuJNp+/S0

イ級?「こ、こうなったら死んでもらうイー!覚悟ー!」ダダダ

電「こ、こっちに来たのです!」

吹雪「えーい、仕方ない!みんな、撃ち方用意!!」

ジャキン

吹雪「撃ち方始めぇー!!」

ドーン ドーン ドーン

漣「やったか!?」

叢雲「ちょ、なんで自分からフラグ立てていくのよ」

漣「だいじょーぶだって、深海棲艦でも駆逐艦くらいだったら、今の攻撃を喰らったらただじゃ…」

シュゥゥゥゥ

イ級?「イーッシッシ…そんなものかイー?」

イ級?は、攻撃を喰らったにもかかわらず、無傷で立っている!

叢雲「んな…!」

漣「さ、漣のせいじゃないよね?ね?」



19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:05:43.14 ID:RuJNp+/S0

五月雨「も、もう一度撃とう!みんな、構えて!」

ジャキン ドーンドーン

イ級?「イーッシッシ、無駄だイー。お前たちの攻撃はこのイーには通らんイー」

電「そ、そんな…!」

吹雪「くっ…私たちだけじゃだめだ、他に誰か…」

叢雲「あーもう、どうしてこういうときに限って港に誰もいないのよー!」

電「電が誰か呼んでくるのです!今出撃や演習で出払ってますが、何人かは…」

吹雪「わかった!じゃあ電ちゃん、おねが…」

叢雲「!吹雪、避けなさい!」

ドカッ

吹雪「ぐはっ…!」

五月雨「吹雪ちゃん!」



20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:06:16.07 ID:RuJNp+/S0

イ級?「イーッシッシ、貴様らは艤装での攻撃が通らなければ、ただの小娘と同じだイー」

吹雪「ぐっ…」

イ級?「このまま死んでもらうイー!」ブンッ

叢雲「吹雪!」

五月雨「吹雪ちゃん!」

電「吹雪さん!」

吹雪(よ、避けなきゃ…!)

ブオッ

吹雪(!ダメ、当た…)


漣「漣キィーック!!!」ドゴォ

イ級?「イーーーーーッ!!??」ドザァ

四人「!?」



21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:07:20.75 ID:RuJNp+/S0

漣「大丈夫!?吹雪ちゃん!」

吹雪「さ、漣ちゃん!?あ、ありがとう」

漣「気を付けて、まだ来るよ!」

イ級?「イテテ…こ、この小娘が…!」スクッ

吹雪(どういうこと…?艤装での砲撃は効かないのに、打撃は通るなんて…)

吹雪(と、とにかく、漣ちゃんに倣って、私も…!)

イ級?「イーッ!!」ブオッ

吹雪「えーい!!」ブンッ

ドゴォ

吹雪のパンチがイ級?の顔面?に当たった!

吹雪「よし、これで…!」

イ級?「…」

吹雪「…あれ?」



22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:07:54.32 ID:RuJNp+/S0

イ級?「イーッ!!」ブンッ

吹雪「うわっ!」シュバッ

吹雪(ど、どうして…?キックのほうが威力が強いから?)

吹雪(でも、砲撃と同じで、まったく効いてない感じだった…どうして?)

漣「あー、違うよ吹雪ちゃん」

吹雪「え?」

漣「技名叫ばないと」

吹雪「わ、技名?」

漣「そう。漣もさっき叫んだじゃん。『漣キィーック』って」

吹雪「え?ちょ…え?」

漣「あ、ほら来るよー」

イ級?「イッー!!」ブンッ



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:08:39.62 ID:RuJNp+/S0

吹雪(な、何?技名って…)

吹雪(…えーい、ままよ!)

吹雪「吹雪パーンチ!」ドゴォ

イ級?「イーーーーーッ!!」ドガッ

吹雪「あ、効いた」

漣「ね?言った通りっしょ?」



24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:09:10.00 ID:RuJNp+/S0

漣「ほーら、次叢雲ちゃーん」

叢雲「え?私もやるの?」

漣「ほらほらなんでもいいからー」

叢雲「…えーい、仕方ないわね!」ダダッ

イ級?「イ…イ?」ムクッ

叢雲「叢雲アッパー!!」ドガァ

イ級?「イーーーーッ!!」バビューン

すさまじい威力!!あまりの衝撃に、イ級?は3メートルゲインした!



25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:09:39.23 ID:RuJNp+/S0

叢雲「え?そんなに?」

漣「はいはい、次、五月雨ちゃーん!」

五月雨「え!?えっと、えーっと…」ダダッ

イ級?「ぐふぅ…た、助けて…」ビクビク

五月雨「さみだ…うわぁっ!?」ツルッ

五月雨「さ、五月雨…ローリング!!」バキィッ

イ級?「イッーーーー!!??」

五月雨はイ級?の手前で転び、そのまま一回転して踵落としを喰らわせた!



26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:10:18.15 ID:RuJNp+/S0

五月雨「いたた…まあ、何とかなったけど…」

漣「じゃあ、ラスト!電ちゃーん」

電「は、はわわ!え、えーと…」ダダッ

イ級?「ひぃっ!許してください!今ので腕と足が折れました!再起不能です!動けませーん!」

叢雲「嘘でしょ」

イ級?「まあね」

電「い、電…ダイナマイト!」ビュンッ

イ級?「えっ」

電のお得意技(衝突)が決まった…

ドゴォォォォォォォォォォ



27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:10:52.74 ID:RuJNp+/S0

──────────

──────

───

電「うぅ…痛いのです」ヒリヒリ

叢雲「強力だけど、危険な技ね…」

イ級?「イ…」ビクビク

吹雪「で、どうしよう?この人」

五月雨「とりあえず、工廠にでも拘束してもらって、提督に報告しようか」

吹雪「そうだね」



28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:11:40.27 ID:RuJNp+/S0

イ級?「お、お前ら、何者だイー…ただ者じゃないイー…」

吹雪「え?いや、私たちはただの…」

漣「のんのん、吹雪ちゃん。そこはアレですよ、ア・レ」

吹雪「あれ?」

漣「ほら、最初に説明した奴」

吹雪「あー…あれ?え?今やるの?」

漣「うん。本当は最初にやる奴だけど、終わった後でもいいと思うので」

叢雲「え、本当にやるの?」

漣「いーじゃんいーじゃん!!やってよー!!ねーみんなー!!」ジタバタ

五月雨「そ、そこまで言うなら…」

電「少し恥ずかしいですが、電はいいのです」

叢雲「…仕方ないわね、付き合ってあげるわ」

吹雪「…わかったよ、今回勝てたのは、漣ちゃんのおかげだもんね」

漣「よーし、じゃーいきましょー!」



29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:12:37.80 ID:RuJNp+/S0

デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イエ口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン

イ級?「イッ、イッーーーーーー!!?」

ドカァァァァァァァァァァン


漣「あ、爆発した」

吹雪「え、何で!?」

電「えっと…あの…」

叢雲「…」

五月雨「…どうしよう、これ」

吹雪「…とりあえず、司令官に報告しに行こうか」



30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:13:25.51 ID:RuJNp+/S0

執務室

提督「なるほど。大体わかった…」

提督「お手柄だったな、五人とも」

吹雪「え、信じてくれるんですか?」

提督「お前たちが嘘つくわけないだろ」

叢雲「さらっとすごいこと言うわね…」

漣(うひょっ!!これってもしかしてご主人様騙し放題!?)

提督「…やっぱり漣は違うかな」

漣「何故ばれたし!?」

提督「顔に出まくってたぞ」

漣「ありゃ、やっちまいました…」テヘペロ



31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:14:14.25 ID:RuJNp+/S0

提督「それにしても、不可解なことだらけだな…」

提督「イ級の頭の謎の男、その男への攻撃方法が、技名を叫んでの物理攻撃…」

電「そういえば、どうして漣さんは気づいたのです?」

漣「うん?」

五月雨「最初に攻撃したのって、漣ちゃんだよね」

漣「あー、あれはね…正直思い付きなんだけど…」

漣「ほら、ずっと戦隊モノの話してたじゃん?んで…」

漣「…あの不審者、戦闘員にしか見えなくてさ…」

四人(…確かに)



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:15:03.14 ID:RuJNp+/S0

漣「で、そのままのノリでやってみたら、なんかうまくいって…」

叢雲「技名を叫んで攻撃するのが、戦隊モノと関係あると?」

漣「まあ、それはヒーローもの全般に言えるね。ライダーとか」

漣「戦隊モノはどちらかと言えば合体技を使うときかな。今回はまあ、例外だね」

漣「で、まあ考えたことがあるんですが…」

提督「何だ」

漣「…決めポーズで爆発もしましたし、もしかしたら…」

漣「…戦隊モノのノリで戦ったら、倒せる相手ってことなんじゃ…」

一同「…」

吹雪「…まあ、そうなるよね」

叢雲「否定できないわ…」



34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:16:05.33 ID:RuJNp+/S0

提督「うーん、なるほど・・・話を聞く限りではそうだな」

提督「…」

提督「…その男は、まだ仲間がいるようなことを言ったんだったな?」

五月雨「はい。『偵察が済んだから次はもっと大勢で乗り込める』って…」

電「あと、何かここでやっているようなことを言っていたのです」

提督「なるほど…」

提督「…完全に、仮説なんだが…」

提督「その男の出現と、最近鎮守府で起きている異常現象…なにか関わりがあるかもしれん」

五人「!」



35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:16:45.88 ID:RuJNp+/S0

提督「…よし、わかった」

提督「吹雪、叢雲、漣、電、五月雨」

提督「君たちにはしばらく、普通の艦娘としての任務から外れてもらう」

吹雪「え!?」

提督「その代わり、特別な任務を与える」

提督「その男の仲間の正体、異常現象の原因を探り、必要があれば撃滅せよ。いいな?」

五人「はいっ!」ビシッ

提督「よし、こちらからもできるだけサポートはする。頑張ってくれ」



36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:17:31.96 ID:RuJNp+/S0

吹雪「まさかこんなことになるなんて…」

漣「ヨッシャー!!戦隊結成キタコレ!!」

叢雲「こいつの思い通りになってしまったわね…」

五月雨「まあ、いいんじゃないかな。私は楽しそうだと思うよ」

電「電も、なんだか楽しくなってきたのです」

漣「お、二人も戦隊の良さに気が付いた?」

叢雲「…ま、こうなったからには、最後まで付き合うわよ」

吹雪「よし、みんな、頑張ろう!」



37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:18:16.73 ID:RuJNp+/S0

漣「…あ、そうだ、リーダーなんだけど」

漣「吹雪ちゃん、お願いします」

吹雪「え!?何で私!?漣ちゃんじゃないの!?」

漣「だってほら、レッドだし。漣はピンクだし」

吹雪「わけわかんないよー!」

叢雲「いいんじゃない?リーダー」

電「よろしくお願いします、リーダー」

五月雨「頑張って、リーダー!」

吹雪「みんなまでー!うう…」

吹雪「わかったよー!やるよ、リーダー!」

漣「おお、それでこそ吹雪ちゃーん!」



38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:18:46.27 ID:RuJNp+/S0

吹雪「それじゃあ改めて…」

吹雪「駆逐戦隊、ショキカンジャー!頑張るぞー!!」

五人「おー!!」


第一話「結成!ショキカンジャー」 艦



40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/06(土) 23:19:26.64 ID:RuJNp+/S0

次回予告

リーダーのレッド、吹雪です!
まさかこんなことになるなんて…でも、司令官から任せられた任務、全うして見せます!
それにしても、戦隊かぁ…必要なものがたくさんあるよね
拠点に武器、戦闘服…どうする気なのかな?漣ちゃん
え?考えてない!?ちょっとー!しっかりしてよー!

次回、第二話「変身したい!」
次回もまた、見てくださいね、司令官!



55:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:10:05.29 ID:EoFnIq/t0

第二話「変身したい!」

吹雪「えー、それでは…」

吹雪「第二回、ショキカンジャー会議を始めます」

ワーワー ドンドン パフパフ

吹雪「…漣ちゃん、それやめようか」

漣「おっと失敬」

叢雲「で、何を話し合うの?」

吹雪「うん。とりあえず、今後どうするか、具体的なことを決めようと思って」

電「具体的なこと…ですか」

五月雨「戦隊に必要な物をそろえるとか?」

吹雪「そうそう、そういうの」

吹雪「で、何が必要かっていうので…何か案はない?」



56:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:10:42.14 ID:EoFnIq/t0

叢雲「案、ねぇ…」

五月雨「戦隊って言ったら…秘密基地があるよね」

電「そうなのです。拠点が必要なのです」

吹雪「ああ、それに関しては、司令官が用意してくれたよ」

五月雨「え、本当!?」

電「はわわ…何だかすごそうな予感なのです」

叢雲「どこにあるのよ、それ」

吹雪「ここだよ」

四人「えっ」

吹雪「ここ」

漣「…えーっと、ここっていうのは…」

吹雪「うん。この六畳の、ちゃぶ台、座布団、ホワイトボード備え付きの部屋」

四人「…」



57:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:11:27.75 ID:EoFnIq/t0

叢雲「…まぁ、仕方ないと言えば仕方ないわね…」

五月雨「秘密基地じゃないけどね」

漣「あ~、なんか変なコンピュータがいっぱい並んでたりする近未来的なの想像してたんだけどな~」

電「でも急なことですし、そんな大きな拠点である必要もないでしょうから、ここで十分なのです」

吹雪「そういうことだね。まあ、私もちょっとがっかりしたけど…用意してくれるだけありがたいからね」

漣「ロマンがないよロマンがー!!」ジタバタ

五月雨「でもこういうののほうが落ち着くんじゃないかな」

叢雲「そうね。漣はもうちょっと落ち着きなさい」

漣「うぅ…」

漣「ま、いっか」ケロッ

四人(いいのかよ…)



58:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:12:10.43 ID:EoFnIq/t0

吹雪「というわけで、これから話し合いをしたり、必要なものを置くのはここにします」

吹雪「じゃあ次は…」

五月雨「あ、その前にちょっといい?」

吹雪「どうしたの?五月雨ちゃん」

五月雨「昨日の敵との戦いについて考えたことがあるんだ」

叢雲「戦い?戦隊らしいことをすればいいんでしょ?」

五月雨「そう。戦隊のノリで戦えば倒せるっていうのが、昨日の結論」

五月雨「それで、昨日は技名を叫びながら攻撃したよね」

漣「しましたねぇ」

五月雨「でも、昨日は敵が一人だったからよかったけど、敵が大勢だったら…」

電「…いちいちそんなことしてたら隙だらけなのです」

五月雨「そういうこと」



59:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:13:15.28 ID:EoFnIq/t0

吹雪「んー、でもどうしたら…」

五月雨「で、さらに考えたことがあります」

漣「ほほう」

五月雨「『戦隊らしさ』、これが戦いのキーになるんだけど…」

漣「はい!はい!」

五月雨「?どうしたの?」

漣「その『戦隊らしさ』を『戦隊パワー』と名付けることを提案します!」

電「え?せ、戦隊パワー?」

叢雲「心底どうでもいいけど…」

五月雨「あはは…わかったよ」



60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:13:46.95 ID:EoFnIq/t0

五月雨「戦隊パワーが戦いのキーになるけど、ここで昨日の私たちの姿を思い出してほしいの」

吹雪「昨日の私たち?」

叢雲「普通に艤装つけてただけね」

五月雨「そう。どう考えても戦隊じゃないよね」

五月雨「艤装で戦ってた時の私たちの戦隊パワーは0」

五月雨「でも、技名を叫んで戦ったことで戦隊パワーが生まれた」

五月雨「つまり、普通の格好じゃ、そのくらいしないと戦隊パワーは生まれないってわけ」

電「ということは、つまり…」

吹雪「戦隊らしい格好だったら、常に戦隊パワーが生まれて、技名をいちいち叫ばなくてもいいんじゃないかってこと?」

五月雨「そういうこと」



61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:14:34.04 ID:EoFnIq/t0

叢雲「なるほどね…」

叢雲「でも、正直まだ戦隊らしさ…」

漣「戦隊パワー」

叢雲「…戦隊パワーが本当にかかわってるかわからないのよね」

五月雨「うん。問題はそこなんだよね」

電「でも、他に手がかりもないですし…」

吹雪「次に敵と遭遇した時、いろいろ試してみようよ。いざとなったら昨日みたいに戦えばいいし」

叢雲「そうね。他にどうしようもないし」

漣「ということは五月雨ちゃん。あれですか?」

五月雨「ん?」

漣「『変身したい』ってことですか?」

五月雨「…まあ、そういうこと、かな?」

漣「ヨッシャー!燃えてキター!」ボォォォォ

五月雨「え!?ええ!?」



62:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:15:18.85 ID:EoFnIq/t0

吹雪「まあ、戦隊らしいよね、変身」

電「確かに、今の話の流れからするとそうなりますが…」

叢雲「テンション上がりすぎなのよ、漣」

漣「おっと失敬失敬」

漣「いやー、漣も変身がしたかったんですよー」

漣「さすが五月雨ちゃん!よくわかっていらっしゃる!」

五月雨「あ、あはは…」

吹雪「それにしても、変身か…」

電「本当に変身しなくても、服は必要ですよね」

叢雲「じゃあ誰かに頼んで…」

漣「あ、そこで漣から提案です」

吹雪「何?」

漣「戦隊モノの、博士ポジの人を提案したいと思います!」

吹雪「は、博士?」

漣「協力者として、博士ポジの人が出たりするんですよ」

叢雲「はぁ…」



63:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:15:52.84 ID:EoFnIq/t0

電「では、それは誰なのです?」

漣「無難なとこで、夕張さんと明石さんかなーと」

叢雲「まあ、その二人くらいしか思いつかないわね」

吹雪「じゃあ、その変身の話を持って、二人に頼みに行こうか」

電「引き受けてくれるでしょうか…」

漣「大丈夫っしょ。特に夕張さんは五月雨ちゃんが頼めば一発!」

五月雨「え!?何で私!?」

吹雪「あー、夕張さん五月雨ちゃんに甘いもんねぇ」

叢雲「明石さんも電がいれば大丈夫でしょ」

電「な、なんで電なのです!?」

叢雲「あんたに頼まれたら断りづらいのよ…」

三人(確かに…)

電「?」



64:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:16:20.84 ID:EoFnIq/t0

工廠

夕張「何!?」キラキラ

明石「戦隊ですって!?」キラキラ

夕張「それで変身セットがほしい!?」

明石「ほうほう!!」

夕張・明石「よーし!お姉さんたちに、まっかせなさーい!!」グッ

五人「…」

吹雪「まあ、思った以上にスムーズに話が通ってよかったね」

電「あ、あの、本当に変身しなくても、服だけでもいいので…」

夕張「えー!?やだやだー!」

明石「つーくーりーたーいー!!」

叢雲「子供か」



65:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:16:59.35 ID:EoFnIq/t0

五月雨「ま、まあ、二人がいいんなら、問題ないんじゃない?」

漣「そのようですねぇ…」

夕張「じゃあ二、三日後くらいでいい?」

吹雪「はい。では、お願いします」



66:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:17:32.46 ID:EoFnIq/t0

電「二、三日後ですか…それまでどうしましょうか?」

吹雪「うーん、そうだねぇ…」

叢雲「だったら、鎮守府の異常現象を調べてみましょう」

漣「おー、そんなものもありましたなぁ」

五月雨「ていうか、最初の目的それだったよね」

吹雪「えーっと確か…」

・工具がなくなる

・屋根裏や床下から変な音

・地響きが聞こえる

・資材がなくなる(提督のせい?)

吹雪「こんなところだったね」

漣「ん?工具がなくなる…?」

五人「…」

工廠のほうからの声「ぎにゃーー!!!」

五人「!!」



67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:18:19.98 ID:EoFnIq/t0

工廠

吹雪「どうしたんですか!?二人とも!!」ダダッ

夕張「もうだめだ、おしまいだぁ…!」

明石「こんな、こんなこと…!残酷すぎる…!」

叢雲「…工具がなくなったの?」

夕張「うん…」グスン

明石「これじゃ、変身セットが作れないよぅ…」

電「それは困ったのです」

夕張「今回が最後の予備だったんだよね…」



68:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:18:45.86 ID:EoFnIq/t0

五月雨「ずっとここに置いてたんですか?」

明石「うん。ちゃんと工具箱に鍵もかけたんだけどね…」

漣「あのー、鍵、壊されてますが…」

夕張「畜生!!最初になくなった工具が痛かった!!」

明石「あれがあればもっとゴツいの作れたんだけどね…」

吹雪「…最後に見たのはいつですか?」

夕張「ついさっきよ。あなたたちが来る、ほんの数分前」

吹雪「じゃあ、犯人はそう遠くまで行っていないはずです。探してみます!」

明石「うう、ありがとう…」



69:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:19:14.63 ID:EoFnIq/t0

漣「いやー、何だかRPGみたいになってまいりましたなー」

叢雲「何か面倒くさいやつね」

五月雨「でもどうするの?」

電「犯人が誰かわからないのです…」

叢雲「え?昨日のアレみたいなやつじゃないの?」

漣「いやいや、あんなのいたら目立つっしょ」

叢雲「そういえばそうね…確かに、鎮守府内には現れないか…」

吹雪「そうだね。見るからに不審者がいたら大騒ぎになるもん」

吹雪「つまり、『その辺にいても怪しくない人』が犯人ってことだと思う」

五月雨「それって…」

吹雪「うん…」

吹雪「艦娘の中に、犯人がいる」



70:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:19:40.85 ID:EoFnIq/t0

漣「ご主人様は除外すんの?」

吹雪「まあ、司令官なら直接明石さんたちに頼んで借りればいいし…」

叢雲「それは艦娘全員に言えることよ。どちらにしろ、盗むくらいだからまともな理由じゃないでしょうけどね」

吹雪「そうだね。とりあえず…」

???「おや、皆さんどうかしたんですか?」

吹雪「あれ、青葉さん」

青葉「どもー!恐縮です!青葉ですー!」



72:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:20:17.95 ID:EoFnIq/t0

叢雲「何やってるのよ、こんなところで」

青葉「いやー、古鷹さんから逃げてきまして…」

五月雨「またですか…」

電「あの、このあたりで、怪しい人を見ませんでしたか?」

青葉「怪しい人、ですか」

吹雪「はい。挙動不審だったり、何か持ってたり…」

青葉「…何か持ってる人なら見ましたよ」

吹雪「!?だ、誰ですか!?」

青葉「白雪ちゃんが鞄を持ってました」

叢雲「白雪が…?」



73:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:20:50.86 ID:EoFnIq/t0

青葉「ここは人通りが少ないので、他に怪しい人は見てませんねー」

青葉「その白雪ちゃんも、最近鞄を持ってるのをよく見るので、別段怪しいと思ってませんでしたが。鞄もあまり大きくないですし」

吹雪「最近、ですか…」

古鷹「あー、いたいた!青葉ー!!」ダダッ

青葉「げっ!見つかりました!では皆さん、これでー!」シュバッ

漣「…行っちゃいましたな」

電「吹雪さん…」

吹雪「…探してみよう、白雪ちゃんを」



74:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:21:26.76 ID:EoFnIq/t0

叢雲「それにしても、白雪が鞄、ねぇ」

吹雪「そんなの持ってるの見たことないよね」

漣「でも最近持ってるのを見るって言ってたよ?」

電「誰も気づかないなんて…おかしいのです」

五月雨「…いや、おかしくないと思う」

吹雪「え?」

五月雨「さっきの工廠裏…人通りが少ないって言ってたよね」

叢雲「そういえばそうね」

五月雨「隠密行動するなら、人通りが少ないところを通るのは当たり前だよね」



75:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:22:00.81 ID:EoFnIq/t0

五月雨「きっと青葉さんはよくあそこに逃げてるから、鞄を持った白雪ちゃんをよく見かけたんだと思う」

漣「なるほど。つまり、白雪ちゃんは鞄を持ってるときは、人通りが少ないところを通る、と」

電「では、人通りが少ないところをたどって行けば…!」

叢雲「…まだ、白雪が犯人って決まったわけじゃないのよ」

五月雨「…ごめん」

叢雲「…いえ、そういうつもりじゃなかったの、ごめんなさい」

吹雪「…急ごう、みんな」



76:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:22:35.03 ID:EoFnIq/t0

漣「く~みつからね~!!」

叢雲「どこに行ったのよ、あの子…!」

電「つ、疲れたのです…」

五月雨「このままじゃ…」

吹雪「!みんな、あれ!」

四人「!!」


白雪「…」

白雪は、人がほとんど通らない道を歩いている


吹雪「…鞄を、持ってる」

叢雲「こんなところで…何やってるのかしら」

電「隠れて様子を見るのです」



77:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:23:09.22 ID:EoFnIq/t0

白雪「…」スッ

白雪は途中で立ち止まり、鞄を道のわきに置いた

白雪「…」スタスタ


五月雨「…行った?」

漣「行ったね」

吹雪「…鞄、見てみようか」

バッ

五人「…!」

鞄の中には、いくつかの工具が入っていた



78:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:23:44.93 ID:EoFnIq/t0

吹雪「…」

叢雲「…吹雪」

吹雪「…とりあえず、持って帰ろう」

漣「あー、待って待って」

吹雪「?」

漣「中身だけ持って帰って」

電「え?鞄は置いていくのです?」

漣「うん。で、中に石を詰めて置く」ヒョイヒョイ

漣「よーし、これでオッケー!」

四人「…?」



79:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:24:13.37 ID:EoFnIq/t0

工廠

夕張「ヒャッハー!工具だー!」

明石「ありがとう、みんな!」

吹雪「いえ…」

叢雲「…」

電「あの、では、よろしくお願いします」

夕張「うん!任せといて!」

吹雪「…」

叢雲「…吹雪」

吹雪「何?」

叢雲「何か理由があるはずよ」

吹雪「…そうだよね」

叢雲「信じるのよ、白雪を」

吹雪「…ありがとう、叢雲ちゃん」



80:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:24:40.95 ID:EoFnIq/t0


電「そもそも、何故わざわざ工具をあんなところに…?」

漣「ふふっ、それは明日探りましょう」

四人「…?」

漣「あ、吹雪ちゃん、白雪ちゃんと同じ部屋だったよね?」

吹雪「?うん、そうだけど」

漣「悪いけど、部屋に戻ったら見張っといてくれない?」

漣「今日はもう大丈夫だとは思うけど…」

吹雪「…いいよ、わかった」



81:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:25:29.44 ID:EoFnIq/t0

吹雪と白雪の部屋

吹雪「ただいま…」ガチャッ

白雪「あっ、吹雪ちゃん。お帰りなさい」

吹雪「…」

白雪「?」

吹雪「白雪ちゃん、今日何してた?」

白雪「…」

吹雪「…?」

白雪「…今日は、ずっと訓練してたよ」

吹雪「…そっか、お疲れさま」

吹雪(…どうして、そんな嘘を)

吹雪(人に言えない理由ってこと…だよね)



82:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:26:01.67 ID:EoFnIq/t0

翌日

五人は朝から、昨日白雪が鞄を置いた地点で張っていた

漣「お~予想通り、鞄がありますな」

叢雲「そら昨日、白雪が置きっぱなしにしたからじゃないの?」

漣「のんのん、甘いですな~叢雲ちゃん」

漣「鞄をよく見てください」

叢雲「…?」

漣「え~まだわかんないの?」

叢雲「うるさいわね…」

電「…あっなるほどなのです」

五月雨「そういうことだったんだ」

叢雲「え?二人ともわかったの?」

吹雪「あ、私もわかった」

叢雲「え!?」

漣「ちょっと~叢雲ちゅわ~ん」

叢雲「あーもう、うっさいわね!」



83:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:26:35.72 ID:EoFnIq/t0

漣「昨日、漣はあの鞄に何をしましたか?」

叢雲「えーと、石を入れて…」

叢雲「!!」

漣「気づいたようですね~」

漣「そう、石を入れた分のふくらみがなくなってるんですよ!」

漣「んで、白雪ちゃんは昨日吹雪ちゃんが見張ってたでしょ?」

吹雪「うん。夜中にも出て行かなかったよ」

漣「つまり、白雪ちゃん以外の誰かがあの鞄の中身を取り出したってことなんだよ」

叢雲「なるほど…」

吹雪「ということは…」

吹雪「誰かが、白雪ちゃんと工具のやり取りをしてる…?」

漣「そういうことだね」



84:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:27:18.87 ID:EoFnIq/t0

五月雨「っ!!来たよ!」


白雪「…」スッ

白雪は鞄を手に取って去って行った


漣「さー、尾行しますよー!」

叢雲「あんた、楽しんでるでしょ」

漣「もち!」グッ

叢雲「…」



85:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:27:50.39 ID:EoFnIq/t0

工廠裏

白雪「…」ピタッ


吹雪「止まった?」

電「入らないのでしょうか…?」

叢雲「そりゃあ入れないわよ…」

五月雨「え?何で?」

叢雲「だって…」


夕張「うおー!!燃えてキター!!」トンテンカン

明石「明石ックストーム!!」トンテンカン


五人「…」

叢雲「…昨日から、こんな感じらしいから」



86:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:28:32.59 ID:EoFnIq/t0

漣「困りましたな…今回は工具を盗んでいただかないと」

五月雨「やり取りの相手を見つけるためだね?」

漣「その通りデス。何でもいいから、鞄に入れてくれればいいんだけどね…」

五人「う~ん…」

漣「…奥の手を使うか」

吹雪「え?」

漣「電ちゃん、五月雨ちゃん、二人に頼んできて」

五月雨「え!?」

叢雲「もう、それしかないかもね…」

吹雪「二人を生贄に捧げるしか…」

電「ど、どういうことなのです!?」

漣「ほーら、行った行ったー」

五月雨「うう…」

電「どうしてこんなことに…」



87:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:29:07.88 ID:EoFnIq/t0

工廠

五月雨「あのー…」

夕張「ん!?あ、五月雨ちゃん!?」トンテンカン

電「あの、その…」

明石「電ちゃんも来たの!?ごめん、後にして!!」トンテンカン

五月雨「…どうしよう、電ちゃん」

電「ここは思い切っていうしかないのです」

五月雨「それしかないか…」

五月雨「あの!!二人とも!!」

電「工具を!!貸してほしいのです!!」

夕張・明石「」ピタッ



88:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:30:12.79 ID:EoFnIq/t0

夕張「…何ですって?」ゴゴゴ

明石「私たちから、この楽しみを奪おうっていうの…?」ゴゴゴ

五月雨「うう…怒ってる…」

電「あ、あの…その…」

夕張「いくら二人の頼みでも、それはちょっと…」

明石「ごめんなさいね…」

五月雨「こ、このままじゃ…」

電「こうなったら…」

五月雨「か、貸してくれないなら、もう夕張さんと口きいてあげません!!」

夕張「グハッ!!」

電「もう第六駆逐隊のみんなで明石さんにマッサージもしてあげないのです!!」

明石「なんですって…」グハッ

五月雨「あ、効いた」

電「意外といけたのです」



90:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:30:42.96 ID:EoFnIq/t0

夕張「仕方ない…五月雨ちゃんのほうが大事だもん…貸すよ」

明石「くっ…これが、運命…」

五月雨「あ、ありがとうございます!」

電「すぐ返すのです!!」ダダッ

夕張「…」

明石「…」

夕張「…マッサージ、してもらってるんですか?」

明石「…結構効くのよ」



91:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:31:18.85 ID:EoFnIq/t0

五月雨「おまたせ…」

吹雪「ど、どうしたの?二人とも」

電「なんだか、とっても申し訳ないことをした気がするのです…」

叢雲「そ、そう」

漣「んで、工具はどうしたんです?」

五月雨「ああ、これだよ」

漣「おー、乙乙。さて、どうしましょうかねぇ…」

叢雲「…その辺に置いてみる?」

吹雪「いや、そんなうまくいくわけ…」


白雪「…」スッ

白雪は置いてあった工具を拾い上げ、鞄に入れた


五人「…」

吹雪「うまくいった…」

漣「さ、さあ、尾行再開だー!」



92:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:31:44.61 ID:EoFnIq/t0

白雪と五人は、鞄を置いてあった場所に戻ってきた


白雪「…」スッ


電「昨日と同じで、そのまま置いて帰ったのです」

漣「んじゃ、昨日と同じく、中身を出して石を詰めて…」ヒョイヒョイ

漣「ほいじゃ、電ちゃんと五月雨ちゃんは二人に返してきてー」

五月雨「わかった」

漣「我々はここを見張っておきます」

電「じゃあ、お願いしますね」



93:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:32:31.38 ID:EoFnIq/t0

吹雪「…いつ来るかな」

叢雲「そんなにすぐには来ないんじゃない?」

漣「そんなこと言ってるとすぐに…」

ザッ

三人「!!」

吹雪(来た…?)

叢雲(一体…)

漣(誰が…)


イ級?「…」

イ級?「イー」


三人(お前かーーー!!!)



94:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:33:11.44 ID:EoFnIq/t0

吹雪「え!?あの人、この前倒したはずじゃ!?」ヒソヒソ

叢雲「わ、わからないけど、別の奴じゃないの!?」ヒソヒソ

漣「あ、鞄持って行っちゃった」

三人「…」

漣「…追う?」

吹雪「いや・・・行った先で仲間が大勢いたら危険だよ。三人しかいないし、まだ変身できないし…」

叢雲「とにかく、これであいつらと関係していることがわかったわね」

漣「…でも、一番の問題は」

吹雪「…どうして、白雪ちゃんが?」

叢雲「…とにかく、戻りましょう」



95:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:33:42.63 ID:EoFnIq/t0

その夜 吹雪と白雪の部屋

吹雪「…」

白雪「?どうかしたの?吹雪ちゃん」

吹雪(…聞いたほうが良いのかな…)

吹雪(…でも…)

吹雪「…白雪ちゃん、何か私に、隠してることない?」

白雪「…」

白雪「…ッ」ポロポロ

吹雪「え!?ど、どうしたの!?」



96:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:34:11.50 ID:EoFnIq/t0

白雪「ご、ごめんね、吹雪ちゃん…」

白雪「急に…泣いたりして…」

吹雪「…」

ギュッ

白雪「…!」

吹雪「…大丈夫、大丈夫だから…」

白雪「…うっ…吹雪ちゃん…」グスッ



97:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:34:54.74 ID:EoFnIq/t0

吹雪「…落ち着いた?」

白雪「うん…ありがとう」

吹雪「…言いたくないなら、言わなくてもいいよ」

白雪「いいえ…言うわ」

白雪「吹雪ちゃん…実は私…」

白雪「最近…昼間、意識がなくなるの…」

吹雪「!!」

白雪「ある時、ふっと意識がなくなって…気が付いたら、時間が経ってて…」

白雪「その間、記憶がないの…」

吹雪「…」



98:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:35:24.66 ID:EoFnIq/t0

白雪「吹雪ちゃん…私、怖いよ…」

白雪「どうして、こんなことになってるのか…わかんないよ…」

吹雪「…大丈夫だよ、白雪ちゃん」

白雪「吹雪ちゃん…?」

吹雪「私が…何とかするから…」

吹雪「安心して…」

白雪「…うん」

白雪「ありがとう…」

吹雪「…」



99:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:36:14.84 ID:EoFnIq/t0

翌日

吹雪「…ということらしいよ」

叢雲「なるほど…あいつらに、何かされたのかしら…?」

五月雨「そうだったら、許せないことだよ」

漣「白雪ちゃんは利用されていた、ということか…」カシャッ

電「なんでブラインドから外覗いてるのです?」

漣「刑事ドラマっぽいかと」

吹雪「それにしても、変身セットできたかな?」

電「工廠に行ってみるのです」



100:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:36:50.89 ID:EoFnIq/t0

工廠

吹雪「こんにちはー」

夕張「あ、みんな!できたよ!」

明石「じゃーん!」

五人「おおっ」

夕張「腕輪型にしてみましたー」

参考(
no title


明石「じゃ、機能の説明をするから、着けてみて」

夕張「どう?大きさは大丈夫?」

叢雲「ええ、ちょうどいいわ」



101:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:37:40.47 ID:EoFnIq/t0

明石「じゃあ一つ目の機能…五色のボタンがあるでしょう?」

漣「あ、本当だ」

明石「じゃあ漣ちゃん。黒いボタン押してみて?」

漣「ほいさっさー」ポチッ

ピピピピッ
叢雲の腕輪から、音が鳴った

叢雲「うわっ」

明石「叢雲ちゃんのはピンクのボタンが点滅してるでしょ?押してみて」

叢雲「こう?」ポチッ

明石「はい、じゃあ漣ちゃん。しゃべりかけてみて」

漣「コケコッコー!!」

叢雲の腕輪『コケコッコー!!』

叢雲「うわ!」

漣の腕輪『うわ!』

明石「このように、通信することができます」



102:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:38:12.50 ID:EoFnIq/t0


叢雲「ちょっと、びっくりするじゃない!」

漣「いやー、失敬失敬」

明石「もう一度ボタンを押したら通信は切れます」

明石「複数と通信したいときは、ボタンを同時押し。全員とも通信できますよ」

吹雪「い、いいんですか?変身機能だけでよかったんですが…」

夕張「もったいないじゃない!せっかくこんな面白そうなの作れるのに!」

吹雪「こちらとしてはありがたいのですが…」



103:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:38:40.66 ID:EoFnIq/t0

五月雨「他には、何かあるんですか?」

明石「あと、さっきのボタンの下にあるボタンを押してみて」

五月雨「これですか?」ポチッ

ボッ
五月雨の腕輪から、周辺地図の小さなホログラムが浮かび上がった

五月雨「うわぁ!」

電「す、すごいのです…」

明石「このように、周辺の地図がわかります」

明石「あと、仲間の位置がわかるようになってるよ。それぞれの色の点が、あなたたちよ」

明石「これももう一度ボタンを押すと消えるわ」

五月雨「なるほど…」ポチッ

ピピピピッ

吹雪「え!?」

五月雨「あっ、ごめん、吹雪ちゃん!間違えちゃった…」



104:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:39:08.10 ID:EoFnIq/t0

夕張「そして、お待ちかねの変身!」

漣「いよっ、待ってました!」

夕張「やり方は簡単。その色付きガラスでできた大きなボタンを押して、『変身』っていうだけよ」

吹雪「え、言わないとだめなんですか?」

夕張「ダメです」

吹雪「えぇ…」

夕張「ほーら、やったやった!」

吹雪「えーと、じゃあ…」

ドカーン

吹雪「!?」

漣「何事!?」

五月雨「夕張さん、明石さん!すみません、ちょっと私たち行ってきます!」

夕張「え、ちょっと!?」

明石「まだ変身シーン見てないのにー!」



105:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:39:47.98 ID:EoFnIq/t0

五人は、白雪が鞄を置いていた場所の付近まで来た

吹雪「はぁ…はぁ…」

叢雲「いったい…何なのよ…」

電「こっちの方から、聞こえてきたのですが…」

五月雨「!誰かいるよ!」


空母棲姫?「こら、あんたたち!音漏れないようにしろっていったでしょーが!」

イ級?「すみませんイー…」

ロ級?「頑張ったんですがロー」

ハ級?「どうにもなりませんでしたハー」

二級?「まあ、仕方ないですニー」


電「…あの人、空母棲姫に似てるのです」

叢雲「この間のイ級に加えて、ロ級、ハ級、二級がいるし…」



106:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:40:18.23 ID:EoFnIq/t0

空母棲姫?「開き直ってんじゃないわよ!これで気づかれたら…」

空母棲姫?「あっ」

五人「あっ」

空母棲姫?「ほら、見つかったじゃないのー!」ポカポカ

ハ級?「いてて!やめてくださいハー」

イ級?「…あー!お前たち、この間の!」

漣「え、やっぱりこの間の人?」

イ級?「厳密には違うけど、我々戦闘員は記憶を共有できるんだイー!」

叢雲「何それすごい」

空母棲姫?「何?あんた知ってるの?」

イ級?「奴ら、我々の特性を知ってるんですイー…この間個体を一つ殺されましたイー」

空母棲姫?「なるほど、それは困ったわね…」

空母棲姫?「でも、やるしかないわ!お前たち、やっておしまい!」

「イー!」「ロー!」「ハー!」「ニー!」



107:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:41:10.13 ID:EoFnIq/t0

電「はわわ、来るのです!」

吹雪「仕方ない、みんな、いくよ!」

カチッ

五人「変身!」

デデッデデー デデッデデー デデー

シュィィィィン バァァァァァァン

吹雪「ほ、本当に変身できた…」

叢雲「まあ、普通の戦隊モノって感じの服ね」

漣「あ、決めポーズしてない!」

吹雪「今日も倒した後にしよう!ほら、いくよ!」



108:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:41:43.04 ID:EoFnIq/t0

イ級?「イー!」バッ

吹雪「ていっ!」ドゴォ

イ級?「イーーーーーーーーッ!!」

吹雪「よし、通った!」

五月雨「仮説は合ってたみたいだね!」

五月雨「よっと!」ドカッ

ロ級?「ローーーッ!!」



109:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:42:15.89 ID:EoFnIq/t0

ハ級?「ハッ!ハッ!」ブンッブンッ

叢雲「あーもう!うっとうしいわね!」

ガシッ

ハ級?「ハ?」

叢雲「大人しく…」ブンッ

叢雲はハ級?を背負い投げした!

叢雲「しなさああああああい!!」ドシンッ

ハ級?「ハーーーーーーーーッ!!」



110:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:42:57.81 ID:EoFnIq/t0

二級?「ニーッシッシ…お前が一番弱そうだ二ー」

電「はわわ…」

二級?「お前から殺してやるニー!!」ダッ

漣「あー、やめといたほうがいいよ」

二級?「え?」

漣「隙あり!」ドカッ

二級?「ニーーーーッ!!?」ドザァッ

漣「はい、電ちゃんトドメよろしく」

電「はわわ…えっと…」ダダッ

二級?「ニ…?」ムクッ

電「ご、ごめんなさい、なのです!」ドゴォ

二級?「ニッーーーーーーーーー!!??」

いつものが決まった



111:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:43:28.47 ID:EoFnIq/t0

電「うう…やっぱり痛いのです」ヒリヒリ

叢雲「あなたは普通に戦うことを覚えたほうが良いわ」

空母棲姫?「くっ…戦闘員が全滅とは…」

吹雪「残るはあなただけです!覚悟しなさい!」

空母棲姫?「こうなったら…!」パチン

???「…」シュバッ

吹雪「!?」

ガシィ
何者かが吹雪の腕をつかんだ!

五月雨「吹雪ちゃん!」



112:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:43:59.74 ID:EoFnIq/t0

吹雪「く…」

吹雪「…!?」

空母棲姫?「ふぅ…ここまで呼んでおいてよかったわ…」

吹雪「ど、どうして…」

吹雪「どうしてなの…?」

吹雪「白雪ちゃん…」


白雪「…」グググ



113:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:45:00.46 ID:EoFnIq/t0

白雪「…」ドカッ

吹雪「グハッ!」

叢雲「吹雪!」

吹雪「く…私は大丈夫…」

吹雪「でも…」

白雪「…」

白雪「…」ブンッ

吹雪「くっ」シュバッ

空母棲姫?「ほほほ!やっぱり私が操ってる方が、戦闘員より役に立つわ!」

吹雪「あなたが操ってるの!?」

空母棲姫?「そうよ。私は人を操る能力を持っているの」

叢雲「それで白雪を利用して…!」

白雪「…」ドゴォ

吹雪「ぐ…!」

電「吹雪さん!」



114:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:45:27.98 ID:EoFnIq/t0

吹雪「わ、私は大丈夫だから…」

吹雪「あの人を倒して…!」

五月雨「わかった!」ダダッ

漣「漣の本気を見せてやるぅ!!」ダダッ

空母棲姫?「ふふ・・・そう簡単にいくかな?」

叢雲「なんですって?」

イ級?たち「イッー!!」ワラワラ

電「うわ、いっぱい来たのです!」

五月雨「援軍!?そんな…さっきより多い!」

空母棲姫?「ヲーッホッホッホ!もうここへは簡単に乗り込めるわ!援軍を呼んでおいたのよ!」

漣「ありゃりゃ…まいったなぁ…」

イ級?たち「イーッ!!」ワラワラ

五月雨「ちょっ…やー!」ドゴッ

叢雲「これじゃ、奴に…」バキッ

電「近づけない…のです…!」ドンッ

イ級?たち「イーッ!!」ワラワラ



115:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:46:11.84 ID:EoFnIq/t0

白雪「…」ガッ

白雪は吹雪の首をつかんだ

吹雪「ぐっ…!」ギリギリ

空母棲姫?「どうやらあなたは、その子を傷つけられないようね」

空母棲姫?「その甘さが命取りよ。そのまま死になさい…!」

白雪「…」ギリギリ

吹雪「白雪…ちゃ…ん…」



116:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:46:43.97 ID:EoFnIq/t0

白雪『吹雪ちゃん…私、怖いよ…』

白雪『どうして、こんなことになってるのか…わかんないよ…』

吹雪『…大丈夫だよ、白雪ちゃん』

白雪『吹雪ちゃん…?』

吹雪『私が…何とかするから…』

吹雪『安心して…』

白雪『…うん』

白雪『ありがとう…』


吹雪(そうだ…私が…)

吹雪(私が…白雪ちゃんを…)

吹雪(助けるんだ…!)

吹雪「白雪…ちゃん…」

白雪「…」ギリギリ

吹雪「大丈夫…だよ…」

吹雪「私が…」

吹雪「助ける…から…!」

白雪「…」

白雪(…ふ、ぶ、き…ちゃん…?)



117:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:47:21.36 ID:EoFnIq/t0

吹雪「!!」

白雪「…」キラッ

白雪の首元に、光る石のような何かを見つけた!

吹雪(…!もしかして…!)ガッ

吹雪「えいっ!」バキッ

吹雪は、白雪の首元のあったものをつかみ取り、壊した!

空母棲姫?「何!?」

白雪「…っ」フッ

吹雪「白雪ちゃん!」サッ

吹雪「…よかった、気を失ってるだけだ…」



118:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:47:55.75 ID:EoFnIq/t0

空母棲姫?「ま、まさか気が付くなんて…」

空母棲姫?(私の能力は、あの石をつけた者を操る能力…壊されたらもう…)

吹雪「確かに小さくて見えづらかったけど…残念だったね」

吹雪「これで、白雪ちゃんは操れないでしょう?」

空母棲姫?「クッ…だ、だったら、戦闘員!行きなさい!」

空母棲姫?「戦闘員!何してるの!せんと…あれ?」

空母棲姫?が気が付かないうちに、戦闘員は全滅していた

叢雲「これで残るはあんただけよ」

五月雨「覚悟してください!」

空母棲姫?「そ、そんな…」



119:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:48:25.42 ID:EoFnIq/t0

吹雪「はあああああああああ!!」ダダッ

空母棲姫?「!!」

吹雪「吹雪パァァァァンチ!!」

ドゴォォォォォォォォ

空母棲姫?「ぐあああああああああ!!!」



120:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:48:57.47 ID:EoFnIq/t0

吹雪「はぁ…はぁ…」

空母棲姫?「こ、こんなことが…」

空母棲姫?「お、お前たちはいったい…!?」

吹雪「お、来たよ、漣ちゃん」

漣「よっしゃ、キタコレ!」

叢雲「また爆発するの?」

五月雨「大丈夫かなぁ…」

電「じゃ、やるのです」



121:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:49:31.09 ID:EoFnIq/t0

デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イエ口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン


空母棲姫?「ショ、ショキカンジャー…!」

空母棲姫?「お、覚えてなさーい!」ダダッ

吹雪「あ、逃げた」

五月雨「っていうか、爆発しなかったね」

漣「まあ、幹部みたいだったし、この程度じゃ死なないでしょ」

電「何にしても、倒せてよかったのです」



122:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:50:04.85 ID:EoFnIq/t0

夕張「あー!もう終わってる!」ダダッ

明石「変身シーン見れなかったー…」

吹雪「あ、二人とも。これ、すっごく役に立ちました!」

五月雨「本当にありがとうございます!」

夕張「え?そう?」

明石「まあ、喜んでくれたんならよかった」

明石「変身シーンは今度見せてね」

叢雲「また遅れてこなかったらね…」



123:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:50:36.00 ID:EoFnIq/t0

夕張「それはそのまま持っておいて。何か調子が悪かったら、すぐ持ってきてね」

漣「そういえば、この変身グッズに名前ないんですか?」

明石「えーっと…何だっけ?夕張ちゃん」

夕張「はい!デザインはギ○ガマンのギ○ガブレスを参考にしたので」

夕張「ショキブレスです!」

叢雲「…何かダサくない?」

夕張「そ、そんなこと言わないでよー!」

吹雪「ふふっ、じゃあ、このショキブレス、大切にしますね!」

夕張「うん、頑張って!」

明石「これからも、必要なものがあったら言ってね!」



124:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:51:03.35 ID:EoFnIq/t0

叢雲「さて、吹雪…」

吹雪「うん…」

──────────

──────

───

白雪「っ!!」バッ

白雪(ここは…部屋?)

吹雪「あ、起きた?白雪ちゃん」

白雪「吹雪…ちゃん…」



125:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:51:33.58 ID:EoFnIq/t0

白雪「私…どうしちゃったの…?」

吹雪「うん。急に倒れちゃったんだ」

吹雪「明石さんに診てもらったけど、問題ないって」

吹雪「これから意識がなくなることもないと思うよ」

白雪「そう…」

白雪(でも…何だか…ぼんやりと…)

吹雪「じゃあ、私は行くね?ゆっくり休んでね」ガチャッ

白雪「ふ、吹雪ちゃん!」

吹雪「…」ピタッ



126:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:52:04.45 ID:EoFnIq/t0

白雪「私…覚えてないの…覚えてないけど…」

白雪「わかるよ…吹雪ちゃんが、助けてくれたんだって…」

吹雪「…」

吹雪「違うよ…」

白雪「違わないよ!吹雪ちゃん、助けてくれるって言ってたから…」

白雪「そして、きっと助けてくれたから…」

白雪「記憶はないけど…」

白雪「心で覚えてるよ…」



127:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:52:36.02 ID:EoFnIq/t0

吹雪「…」

白雪「…だから」

白雪「ありがとう、吹雪ちゃん」

吹雪「…」

吹雪「どういたしまして、白雪ちゃん」

バタン

白雪「…わかりやすいなぁ、もう…」



128:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:53:03.75 ID:EoFnIq/t0

吹雪「…」

吹雪(私は、もっと強くなりたい…)

吹雪(艦娘としても…戦隊としても…)

吹雪(大切な人を守るために…!)

吹雪「よーし!」

吹雪「ショキカンジャー、レッドの吹雪!頑張るぞー!」

第二話「変身したい!」 艦



129:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/07(日) 23:53:32.18 ID:EoFnIq/t0

次回予告

切り込み隊長のブラック、叢雲よ
何か、切り込み隊長に任命されたらしいわ…まあ漣が勝手に言ってるだけだからいいけど
いよいよ敵の幹部まで出てきたわ。十分に準備しないと危険ね
変身できるようになって戦闘服はできたけど、まだ不十分だわ
何か、もっと戦闘に役立つような…
何?電。え?これ?これは…いや、違うわよ


次回、第二話「武器がほしい!」
次回も見ないと、酸素魚雷を食らわせるわよ!



154:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:50:35.98 ID:I+HapyAJ0

第三話「武器がほしい!」

ショキカンジャー本拠地にて

吹雪「はい、それでは、第三回ショキカンジャー会議を始めます」

パンパカパーン

吹雪「漣ちゃん。それ愛宕さんに怒られるからやめて」

漣「ちぇー」

電「それで、今日は何を話し合うのです?」

吹雪「前回、私たちの仮説が正しいことが実証されました」

五月雨「戦隊らしく戦えばいいっていうのだね」

吹雪「しかし、敵も幹部みたいな人が現れて、油断はできなくなりました」

吹雪「これから先、もっと戦いは厳しくなるでしょう」

吹雪「そこで、さらなる戦力増強をしたいと思います」

叢雲「さらなる戦力、ねぇ…」



155:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:51:21.06 ID:I+HapyAJ0

漣「…ありゃ?叢雲ちゃん。いつものアレはどうしたの?」

叢雲「アレって?」

漣「ああ!」

叢雲「そういうのいいから」

漣「ほら、あの槍みたいなやつ」

叢雲「ああ、あれ?今日は部屋に置いてきたわよ」

電「そもそもあれって、何に使うのです?」

五月雨「艦隊戦じゃ使わないよね」

叢雲「あ、あれは、その…」



156:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:51:58.03 ID:I+HapyAJ0

吹雪「そういえば、私も知らないな…何なの?あれ」

叢雲「え、ええと、あー…」

漣「…もしかして、ただキャラ付けのためだけにもってるとか?」

叢雲「ち、違うわよ!ただ、最初に支給された装備の中に入ってて…」

叢雲「…なんか、気に入ってるから、持ってるだけで…」

叢雲「…意味なんか、ないわよ…」

四人「…」



157:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:52:25.14 ID:I+HapyAJ0

吹雪「…なんか、ごめんね」

五月雨「大丈夫!あれ、かっこいいから!」

電「天龍さんたちも同じようなの持ってるから大丈夫なのです!」

漣「改二になったら消えるしね」

吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」

漣「おっと、ごめんごめん。大丈夫、結構いけてるよ!」

叢雲「…みじめだわ…」



158:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:52:54.56 ID:I+HapyAJ0

電「あ、今の話で思いついたのですが」

吹雪「ん?」

電「戦力増強のために、武器を作るのはどうでしょう?」

五月雨「武器かぁ…確かにあったほうが良いよね」

漣「確かに戦隊モノでは鉄板ですな~」

吹雪「武器か…そうだね、考えてみよう」

叢雲「はぁ…」

漣「先生ー、まだ叢雲ちゃんがブルーです」

叢雲「丸くなって死にたい…」

吹雪「む、叢雲ちゃん!気をしっかり持って!」



159:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:53:31.09 ID:I+HapyAJ0

吹雪「き、気を取り直して…」

吹雪「武器って言っても色々あるよね」

五月雨「剣、槍、弓…どう使うかで戦い方も変わってくるよ」

電「みなさん、何か使いたい武器はあるのですか?」

叢雲「いや、別に…」

吹雪「思いつかないなぁ…」

五月雨「漣ちゃんはあるの?」

漣「いやー、漣にもないなー」



160:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:54:01.54 ID:I+HapyAJ0

叢雲「あら、以外ね。てっきり『これが使いたーい!』って、マニアックなのを出してくるかと思ったわ」

漣「こういうのはイメージが大事だからね。個人の願望だけじゃ決められんのよ」

吹雪「なるほど、イメージか…」

叢雲「そうねぇ…意外と難しいわね」

五月雨「うーん…とりあえず何か案を出してみようか」

五月雨「一人ずつ、メンバーのそれぞれの武器の案を考えてみようよ」

吹雪「そうだね。やってみようか」



161:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:54:29.94 ID:I+HapyAJ0

数分後

吹雪「じゃあ、みんな考えた?」

電「はい」

漣「じゃあ吹雪ちゃんから出してー」

吹雪「私?これだよ」

吹雪の案

吹雪  剣

叢雲  槍

漣   弓

電   ハンマー

五月雨 銃

四人「…」

吹雪「えっ、何その反応」



162:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:54:55.49 ID:I+HapyAJ0

叢雲「何というか…」

漣「THE☆普通って感じ?」

吹雪「えー!?ひどい!」

五月雨「いや、無難でいいとは思うんだけど…」

電「というか、何で電はハンマーなのです!?」

吹雪「いや、黄色ってパワー系のイメージがあるから…」

叢雲「あと五月雨が銃って…パワーバランスどうなってるのよ」

五月雨「いきなり近代兵器だもんね」

吹雪「ぐっ…実は五月雨ちゃんのはいいのが思いつかなくて…」

五月雨「えー!?」



163:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:55:29.87 ID:I+HapyAJ0

吹雪「じゃ、じゃあ次叢雲ちゃんよろしく…」

叢雲「私のはこれね」

叢雲の案

吹雪  ハンドガン

叢雲  ショットガン

漣   アサルトライフル

電   バズーカ

五月雨 スナイパーライフル

漣「バイオじゃねーか!!」

叢雲「いいじゃない強くて」

吹雪「さっき私のにパワーバランスがどうこう言ってたくせにー!」

叢雲「だからバランスはいいじゃない」

吹雪「ハンドガンとバズーカでバランスがいいとは思えないよー!」

電「また電が重そうな武器なのです…」

叢雲「やっぱり黄色はパワー系の…」

五月雨「やっぱりそうなるんだ…」



164:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:56:08.84 ID:I+HapyAJ0

吹雪「じゃあ、次、漣ちゃん」

漣「ほいさっさー!」

漣の案

吹雪  槍

叢雲  バックラー(しかも時間操作できる!)

漣   弓

電   銃(マスケット銃)

五月雨 剣

吹雪「ちょっと!漣ちゃんも私のと大差ないじゃない!」

電「この時間操作できるって何なのですか…?」

漣「時間止めたり、巻き戻したり…」

吹雪「めちゃくちゃだよそれ!どういうことなの!?」



165:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:56:35.02 ID:I+HapyAJ0

叢雲「あー、吹雪。違うわ」

吹雪「え?」

叢雲「こいつ真面目に考える気0よ」

電「?どういうことなのです?」

五月雨「これってあれだよね…魔法少女だよね」

漣「おや、二人とも知ってたの?」

叢雲「知らなかったらどうするつもりだったのよ…」



166:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:57:04.22 ID:I+HapyAJ0

吹雪「よくわからないけど、次、電ちゃん」

電「はいなのです」

電の案

吹雪  スコップ

叢雲  チェーン

漣   鍬

電   スリングショット

五月雨 バット

五月雨「なにこれ革命軍!?」

漣「ちょ、電ちゃん…」

電「?剣とかは危ないので、身近にあるものを武器にしたのですが…」

叢雲「ある意味では一番危険よ、これ」

吹雪「スコップを持ったヒーローは想像できないなぁ…」

漣「実際スコップはかなり強いけどね」



167:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:57:38.27 ID:I+HapyAJ0

吹雪「じゃあ、最後に五月雨ちゃん」

五月雨「私のはこれだよ」

五月雨の案

吹雪  メリケンサック

叢雲  ガントレット

漣   トンファー

電   ダガー

五月雨 鉤爪

吹雪「何でそんな超近接武器ばっかりなの!?」

五月雨「いや、なんとなく強そうだったから…」

漣「これはアレですか?漣はトンファーキックすればいいんですか?」

電「トンファーの意味がないのです…」

叢雲「ていうか、私のどっちかっていうと防具じゃない」

五月雨「でも多分殴ったら痛いよ?」

叢雲「そうでしょうけど…」



168:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:58:07.94 ID:I+HapyAJ0

吹雪「で、全員の案が出そろったわけだけど…」

五人「…」

漣「思った以上にひどいことになりましたな」

電「みんな案が個性的なのです…」

叢雲「一名を除いてね」チラッ

吹雪「いや、普通っていうけど、結局私のが一番まともじゃん!」

五月雨「いいと思うんだけどなー、メリケンサック…」

吹雪「何でそここだわるの!?」

漣「仕方ない。吹雪ちゃんの案をベースに考えていきまっしょい」

五月雨「それがよさそうだね」



169:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:58:50.70 ID:I+HapyAJ0

叢雲「じゃあまず、吹雪の剣から」

漣「ザ・キング・オブ・普通ですな」

吹雪「い、いいじゃん!武器って言ったら剣だよ!」

五月雨「剣っていっても色々あるよ。片手剣、両手剣、刀…」

叢雲「もっというと、グラディウスやフランベルジェ、クレイモアとか…」

電「レイピアやサーベル、ファルシオンなどもあるのです」

吹雪「そこまで考えてないよ!何かみんな武器に詳しくない!?」

漣「いやー、これまだ序の口ですよ」

電「ジャマダハルとかどうなのです?」

吹雪「いいよもう!普通のロングソードで!」



170:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:59:19.30 ID:I+HapyAJ0

五月雨「次は叢雲ちゃんの槍だね」

吹雪「あ、これは根拠があるんだよ。ほら、さっきの話の…」

叢雲「…」ズーン

漣「おっと、ここで傷を抉りに来たー!」

電「酷いのです!」

五月雨「なんてタイミング…!」

吹雪「え!?ちょ、ちょっと待って!話を聞いて!」

吹雪「さっきの話のあの武器!あれを利用できるんじゃないかと思って!」

吹雪「あれをベースに武器を作れば、あれにも意味ができるよ!」

叢雲「…意味が…できる…?」



171:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 00:59:47.40 ID:I+HapyAJ0

電「そ、そうなのです!ずっと持ってる物ですから、叢雲さんも愛着があるでしょうし!ちょうどいいのです!」

五月雨「そうだよ!きっと、もっとかっこよくなるよ!」

漣「強そう」

叢雲「…」

叢雲「そ、そこまで言うなら…いいわよ」

漣「ちょろい」ニヤリ

吹雪「こらぁ!漣ちゃん!」



172:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:00:21.42 ID:I+HapyAJ0

電「次は漣さんの弓なのです」

漣「弓であることに異議はないよ~。漣もそうしたし」

叢雲「いや、あんたのは違うでしょ…」

五月雨「弓って言ってもどんなの?長弓?短弓?クロスボウ?」

漣「長弓とクロスボウは空母の皆さんに怒られそうだからな~」

吹雪「この間みたいな混戦だと、短弓のほうが良いんじゃないかな」

電「その方が扱いやすいと思うのです」

漣「あっちの方は長弓だけどね」

五月雨「いつまで引っ張るの、それ…」

漣「もう絶望する必要なんて、ない!」キリッ

叢雲「ぶっ飛ばすわよ」



173:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:01:07.10 ID:I+HapyAJ0

吹雪「次は電ちゃんのハンマー…」

電「しょ、正直うまく扱える自信ないのです…」

漣「確かに黄色と言ったらパワー系だよね」

叢雲「…そういえば、電も武器持ってるじゃない」

四人「え?」

叢雲「ほら、艤装にぶら下がってる…」

五月雨「…もしかして、錨のこと?」

電「あ、あれは違うのです!」

叢雲「そう?雷がそんな感じで持ってるから、てっきり…」

吹雪「あー、確かにそんな感じするねぇ」

漣「あれが振り回せるんならハンマーもいけるんじゃないんですかね」

電「いや、どうでしょう…」



174:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:01:36.03 ID:I+HapyAJ0

五月雨「いいんじゃないかな?ハンマー。電ちゃんにぴったりだと思うよ」

電「さ、五月雨さんまで…」

五月雨「だってほら、雷属性といったらハンマーだよ」

電「?どういうことなのです?」

叢雲「もしかしてミョルニルのこと?」

吹雪「ミョルニル?」

漣「北欧神話に出てくる、雷神トールが使ったとされるハンマーだよ」

吹雪「へー、そうなんだ」

電「そ、そもそも電は雷属性じゃないのです!」

叢雲「いいじゃない別に。何か問題あるの?」

電「も、問題はないのですが…」

漣「大丈夫大丈夫。意外といけるって」

電「…まあ、そんなに重くないなら…いいのです」



175:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:02:06.38 ID:I+HapyAJ0

漣「最後は五月雨ちゃん、ですが…」

五月雨「ごめん、銃はちょっと…」

吹雪「これは…正直ごめん」

電「いつもの艤装と変わらないのです」

漣「ていうか、漣の弓の意味がなくなっちゃうじゃん!」

叢雲「これは考え直したほうが良いわね」

吹雪「でも何がいいかなー」

電「えっと、他の意見は…」

「スナイパーライフル」「剣」「バット」「鉤爪」

叢雲「…鉤爪使いたいの?」

五月雨「いや、そういうわけじゃなくて…」

漣「ベアクローのほうがよくない?」

五月雨「どっちも似たようなものだよ…」



176:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:02:37.45 ID:I+HapyAJ0

吹雪「鉤爪かぁ…武器としてはありだと思うけど」

電「どちらかと言えば、悪役のイメージなのです」

漣「ヒーローで言うとウルヴァリンくらいだもんなぁ」

叢雲「これは保留にしましょう」

叢雲「で、スナイパーライフル…」

漣「却下」

吹雪「結局それ銃だよ…」

電「では、バットは…」

五月雨「バットはちょっと…勘弁かなぁ」

吹雪「ただの不良だよね…」

漣「なら釘バットに」

叢雲「もっとヤバくなるでしょーが」



177:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:03:04.91 ID:I+HapyAJ0

吹雪「となると、残ったのは剣か鉤爪…」

電「でも、剣だと吹雪さんとかぶっちゃうのです」

叢雲「そうねぇ…それなら、鉤爪にする?」

五月雨「私はどっちでも…」

漣「…いや、ちょっと待ちんしゃい…」

電「?どうしたのです?」

漣「剣でも、刀ならありなんじゃない?」

五月雨「刀?」

漣「うん。さっき五月雨ちゃん、剣の種類の時、刀っつってたっしょ?」

五月雨「そういえば言った気がするよ」



178:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:03:33.38 ID:I+HapyAJ0

漣「吹雪ちゃんは西洋のロングソード。五月雨ちゃんは東洋の刀」

漣「色彩は赤と青。この対比…アリじゃね?」

叢雲「なにがアリなのよ」

電「でも、悪くないと思うのです」

吹雪「うん。いいんじゃないかな」

五月雨「そ、そう?」

五月雨「みんながそういうなら…」

吹雪「よし、これで決定だね!」

電「早速明石さんたちに作ってもらうのです!」



179:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:04:33.13 ID:I+HapyAJ0

工廠

夕張「来たか…!武器を作る時が…!」

明石「前回から…待っていた…この時を…!」

五人(相変わらずテンション高いなぁ…)

吹雪「じゃ、じゃあ、お願いしていいですか?」

夕張「もちろんよ。あ、ショキブレスも渡してくれる?ちょっと使うから」

五月雨「え?はい、わかりました」スッ

夕張「あと、叢雲ちゃんは、武器も借りておくわね」

叢雲「ええ、わかったわ」

明石「じゃあ三日くらい待ってね」

電「では、よろしくお願いします」



180:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:05:22.22 ID:I+HapyAJ0

五月雨「三日かぁ…その間敵が来ないといいけど」

漣「いやぁ、大丈夫でしょう。こういう時には襲ってこないのがお約束ですから」

叢雲「そんなこと言ってきたらどうするのよ…」

漣「その時はその時ですよ~」

吹雪「さて、じゃあ三日間どうしようか」

電「前回と同じく、異常現象を調べてみるといいのです」

五月雨「えーと、確か…」

・工具がなくなる(解決!)

・屋根裏や床下から変な音

・地響きが聞こえる

・資材がなくなる(提督のせい?)

叢雲「どれから調べてみる?」

電「一番調べやすそうなのは、屋根裏や床下からの音なのです」

吹雪「そうだね、じゃあ…」


う…うぅ…

五人「!!?」



181:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:06:15.69 ID:I+HapyAJ0

漣「な、何事!?」

五月雨「あっちの方からうめき声が…!」

吹雪「とりあえず、行ってみよう!」

ダダッ

五人「!?」

五人が行った先で、赤城が倒れていた!




182:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:06:43.06 ID:I+HapyAJ0

吹雪「あ、赤城さん!?」

叢雲「どうしたの!?一体!」

赤城「う…み、皆さん…」

電「どうしたのです!?苦しいのです!?」

赤城「ボ…ボ…」

五月雨「ボ?」


赤城「ボーキが…ほしいです…」ガクッ

五人「…」

漣「…とりあえず、空母寮に運ぼうか」



183:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:07:10.22 ID:I+HapyAJ0

空母寮

加賀「ごめんなさいね…赤城さんが」

吹雪「い、いいえ、大丈夫です」

電「ボーキサイトが、足りないのですか?」

加賀「そうなのよ…」

加賀「最近、資材が急になくなったりするのは知ってる?」

叢雲「え、あれは司令官が大型艦建造してるからじゃ?」

加賀「それがどうも違うみたいなの…」

加賀「提督が言うには、最近は全く大型艦建造はしてないそうよ」

漣「ほほう。それなのに資材は減る、と」

加賀「詳しいことは提督に聞くといいわ。それじゃあ」

吹雪「は、はい」



184:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:08:00.08 ID:I+HapyAJ0

吹雪「うーん、資材が消える、かぁ…」

漣「何とも不思議ですな~」

電「どうやら、これから解決した方がよさそうなのです」

五月雨「でも、何でなくなるんだろう…」

叢雲「ボーキに関しては、空母の誰かが食べてるとか?」

五月雨「誰かって?」

叢雲「…誰でしょうね」

電「とにかく、司令官に聞いてみるのです」



185:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:08:29.57 ID:I+HapyAJ0

執務室

吹雪「失礼します」ガチャッ

提督「おっ、お前たちか。どうした?」

電「あの、司令官さんに聞きたいことが…」

提督「ん?何だ?」

叢雲「最近、資材がなくなってることについて聞きたいのだけど」

提督「ああ、そのことか…」

提督「確かに、最近著しく資材が減っている」

提督「遠征を繰り返しても減っていくくらいだ」

五月雨「それは深刻ですね」

提督「おかげで満足に出撃もできん…困ったものだ」



186:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:08:55.34 ID:I+HapyAJ0

漣「どんな感じでなくなるんですか?」

提督「普通に倉庫に入れてたら急になくなる。荒らされた形跡はほとんどない」

提督「資材だけがすっと消えるわけだ」

吹雪「倉庫の警備を強化したりは?」

提督「もちろんした。しかし、少し目を離すとアウトだ。すぐに消えてしまう」

提督「いつなくなるかわからないんだ。ずっと気を張ってるわけにもいかんしな」

叢雲「なるほどねぇ…」

提督「今、深海棲艦に攻められたら、満足に迎撃もできないだろう。早急に解決したいのだが…」

吹雪「私たちが調査してみます」

提督「ありがとう。よろしく頼む…」



187:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:10:13.88 ID:I+HapyAJ0

電「事態は思ったより深刻なのです」

五月雨「とりあえず、問題の倉庫に行こうよ」

吹雪「そうだね。行ってみよう」


倉庫

ギィッ

???「誰だ!!」

吹雪「うわぁ!?」

長門「…なんだ、お前たちか」

叢雲「な、長門さんか…びっくりした」



188:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:10:50.33 ID:I+HapyAJ0

電「倉庫の警備してるのって、長門さんだったのです?」

長門「ああ、そうだ。出撃もないのでな。このように資材を見張っている」

長門「その様子だと、あの話を聞いたようだな」

漣「実際、どうなんですか?」

長門「…正直なところ、どうしようもない…」

長門「私以外にも何人かで見張っているが、やはり限界がある…」

長門「目を離したすきに消えてしまうんだ…燃料ならドラム缶ごと消えてしまう」



189:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:11:16.54 ID:I+HapyAJ0

五月雨「そんなことが起きてたなんて…」

長門「そうはいっても、ひどくなったのはここ数日の出来事だ。それ以前は少しずつ減ってただけだからな」

長門「だがしかし、現状は深刻だ…」

長門「提督は皆に配慮して黙っているが、いずれ全員に知られるだろうな…どうにかせねば」

吹雪「…あの、少しお手伝いさせていただいてもいいですか?」

長門「ん?別にかまわんぞ。むしろお願いしたいくらいだ」

長門「では、あっちの方を見張っててくれ」



190:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:11:44.07 ID:I+HapyAJ0

漣「うーん、大変なことになってまいりましたな」

叢雲「またあの連中の仕業なのかしら?」

電「そうだと思うのです」

吹雪「とりあえず、実際に見張ってみよう」

五月雨「うん。何かわかるかもしれない」

数分後

叢雲「…」

電「何も起きないのです…」

吹雪「目を離しても変化はなし…か」

漣「そりゃそんな都合よくなくなったりしないよ」

五月雨「ま、まだ始めて数分だし、もうちょっと待とうよ」



191:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:12:28.43 ID:I+HapyAJ0

さらに数分後

吹雪「す…す…」

吹雪「スベスベマンジュウガニ…」

叢雲「に…ニシキヘビ」

漣「び…び…」

漣「…」

電「はい、負けなのです」

漣「くぅ~…『び』のつく動物って何だよ…」

電「ビーバーがあるのです」

漣「あー、そっかー!」

五月雨「…」

五月雨(なんか、みんな集中力が切れてる…)

五月雨(ダメダメ!私だけでもしっかりしないと…!)



192:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:12:55.23 ID:I+HapyAJ0

さらにさらに数分後

電「では次の問題なのです。フィンランドの首都は?」

五月雨「オスロ!」

電「ぶぶー。正解はヘルシンキなのです。オスロはノルウェーなのです」

五月雨「あー、そうだった!」

漣「じゃあ罰ゲームで、語尾に『にゃん』をつけて自己紹介してください」

五月雨「い、いやだよ~」

吹雪「ほらほら五月雨ちゃん」

叢雲「罰ゲームなんだから」

五月雨「うう…」

五月雨「し、白露型六番艦…五月雨です…にゃん」

四人「ヒュー!」


長門(何をやっとるんだあいつらは…)



193:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:13:32.07 ID:I+HapyAJ0

叢雲「…ん?」

気が付くと、近くのドラム缶が一つ消えていた!

叢雲「!ちょ、ちょっとみんな!ドラム缶が消えてる!」

四人「!」

電「ぜ、全然気が付かなかったのです」

吹雪「だ、誰か何か見た!?」

五月雨「いや、何も見えなかったにゃん!」

漣「あ、五月雨ちゃん、もういいよそれ」

叢雲「なるほど…こんなふうに消えるのね」

五人(…でも)

五人(正直、油断してたしなぁ…)

吹雪「…今度は集中しておこう」



194:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:14:15.29 ID:I+HapyAJ0

三十分後

漣「…」

漣「…」コクリコクリ

叢雲「寝るな」バシッ

漣「あいたっ」

吹雪「…まあ、そんなすぐには来ないよね」

五月雨「結構待ったけどなぁ…」

電「まだ三十分しかたってないのです」

叢雲「やっぱり、ずっと見張ってるのは大変…」

ザッ

五人「!!」

五人は音のした方を見たが、何もなかった



195:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:14:41.35 ID:I+HapyAJ0

吹雪「…確かに、音がしたよね?」

漣「全員聞いたよね…」

五月雨「うん、聞こえた…」

電「誰か、いるのでしょうか…?」

叢雲「でも何も…」

叢雲「…!」

また近くのドラム缶が消えていた!

叢雲「まただ…!またやられたわ…!」

漣「こりゃあ予想以上にやばいですな…」



196:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:15:19.68 ID:I+HapyAJ0

長門「どうだ?何かわかったか?」スタスタ

電「あ、長門さん」

五月雨「あの、見張ってるとき、何か音が聞こえたりはしませんか?」

長門「音?」

長門「…やはり、するのか…?」

五人「え?」

長門「実は、たまに聞こえるんだ…足音のようなものが…」

長門「しかし、気を張りすぎて幻聴が聞こえているのだと思ってな…」

長門「音のする方へ行き、いろいろと調べてみたりしたが、やはり何もない…だから気のせいだと…」

長門「だが、他の者たちもそう言うし、お前たちも…なら」

叢雲「誰か、倉庫に入ってきている…?」

長門「そうかもしれない」



197:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:16:04.72 ID:I+HapyAJ0

漣「他に何か不可解なことは?」

長門「不可解?そうだな…」

長門「…そういえば、偶然かもしれんが…消える資材は、いつもすぐには手の届かないところにある」

吹雪「手の届かないところ?」

電「そういえば、さっき消えたドラム缶も、他の資材に囲まれていたのです」

長門「ああ。だから尚更不思議なんだ」

長門「何故、簡単に持ち運べるところではないのか、と…」

叢雲「まさか、本当に消えてるとか…?」

漣「いいえ、そんなオカルトありえません」キリッ

長門「消えてるにしても、その理由がわからないことは変わらない。どうにかしなければならないことも、な」



198:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:16:37.29 ID:I+HapyAJ0

五月雨「そういえば、夜も警備してるんですか?」

長門「いや、実はな…夜はなぜか資材が消えないんだ」

吹雪「え?意外…」

長門「そうだろう。消え始めたころは、夜もある程度警戒していたのだが…」

長門「私たちの疲労もたまってきてな。ある日、夜は思い切って休んでしまったんだ」

長門「しかし翌日見てみると、昨日のままだ。資材は全く減っていなかった」

電「では、今はお昼の間だけ監視しているのです?」

長門「ああ。もっとも、その監視もほとんど意味がないがな…」



199:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:17:08.05 ID:I+HapyAJ0

叢雲「夜は誰も倉庫には来ないの?」

長門「そうだな…正直、我々も限界なんだ」

長門「警備は戦艦や重巡で回しているのだが、全員疲労がたまっている」

長門「できれば、かかわりたくないんだ…」

漣「まあ、夜の間に消えないんだったら来ないでしょうな~」

吹雪「…わかりました。いろいろ聞かせてくれて、ありがとうございました」

長門「何、礼には及ばんさ」

長門「お前たちの話は聞いている。頑張ってくれ」

五人「はいっ!」



200:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:17:37.81 ID:I+HapyAJ0

吹雪「じゃあ、とりあえず出ようか」

電「そうするのです」

叢雲「…うわっ!」コケッ

漣「え、何やってんの?叢雲ちゃん。何もないところで転んで」

漣「ドジっ子は五月雨ちゃん一人で十分だよ?」

五月雨「ちょ、ちょっと!漣ちゃん!」

叢雲「悪かったわね…」スクッ

叢雲(…何だったのかしら?今の…)



201:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:18:04.03 ID:I+HapyAJ0

五月雨「さて、どうしようか?」

吹雪「とりあえず、本拠地に戻って会議を…」

夕張「あー、いたいた!叢雲ちゃーん!」ダダッ

電「夕張さん?」

叢雲「どうしたの?」

夕張「はぁ…はぁ…実は…」

夕張「ごめん!叢雲ちゃんの武器、失くしちゃった!」

五人「え!?」



202:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:18:31.66 ID:I+HapyAJ0

漣「な、なんであんな大きい物を…」

夕張「実は、さっきのあなたたちが工廠から出た後のことで…」


夕張『うーん、この槍…どう改造してやろうかしら』←槍を手に持ってる

明石『あ、夕張ちゃん。鋼材が足りないから、倉庫で取ってきてくれない?』

夕張『はーい、わかりました』←槍を持ったまま


倉庫

長門『ん?夕張か…なんだそれは?』

夕張『え?…あら、持って来ちゃった』←槍持って来た

夕張『実はかくかくしかじかで…』

長門『なるほど…わかった。持っていけ』



203:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:19:11.55 ID:I+HapyAJ0

夕張『よし、この辺のを持っていけばいいかな』←槍を一旦地面に置く

夕張『よいしょっと…あ、槍どうしよう。両手ふさがっちゃった…』

夕張『まいっか。あとで取りに来よーっと』


夕張『さて、槍を…』

夕張『…』

夕張『…槍が、ない…?』

夕張『えー!?嘘!何で!?』


夕張「それで、長門さんとかいろいろな人に聞いて回ったけど、誰も知らないって…」

夕張「私が出てから帰ってくるまで、誰も出入りしてないらしいし…」

漣「うわぁ…」

吹雪「何で持って来ちゃったんですか…」

夕張「し、仕方ないじゃない!手に持ったままでいると、持っていること自体忘れて行動しちゃうってあるでしょ!?」

五月雨「ああ、消しゴム探してたら手に持ってた、みたいな」

夕張「そうそう、そんな感じ!」

電「流石に槍は気づくと思うのです…」



204:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:19:39.39 ID:I+HapyAJ0

夕張「というわけで叢雲ちゃん…ごめんね」

叢雲「…」

叢雲「…別にいいわよ。あれは、別に意味のないものだから…」

電「む、叢雲さん、まだ気にしてたのですか?」

叢雲「い、いやそうじゃなくて…」

夕張「本当にごめんね!代わりと言っては何だけど、いい装備作るから!」

叢雲「気にしなくていいわ。武器、お願いね」

夕張「ありがとう!じゃあ、作業に戻るね!」ダダッ

叢雲「…」

吹雪「…」



205:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:20:11.01 ID:I+HapyAJ0

ショキカンジャー本拠地

吹雪「さて、どうしようか…」

漣「うちらにできることはあるのかな~?」

電「前回のようにはいかないのです…」

叢雲「今日みたく、監視に参加してもあんまり意味ないでしょうし…」

五月雨「…じゃあ、夜に行くのはどう?」

吹雪「夜に?」

五月雨「うん。夜にだけ資材が消えないなんて、やっぱりおかしいよ」

五月雨「こっそり夜に行って、覗いてみよう」

叢雲「確かにそうね…やってみる価値はあるわ」

電「じゃあ、決まりなのです」



206:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:20:44.06 ID:I+HapyAJ0

その夜

漣「漣の~怖い話~」ピカッ

叢雲「懐中電灯で遊ぶのやめなさい」

漣「その1…夜に出歩いていると、『夜戦…夜戦…』という謎の声が…」

電「それって…」

五月雨「川内さん、だよね…」

吹雪「確かにいつもそんな声がす…」


「夜戦ー!夜戦ー!」


五人「…」

吹雪「…行こうか」



207:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:21:18.38 ID:I+HapyAJ0

吹雪「…そういえば叢雲ちゃん、本当にいいの?」コソッ

叢雲「何がよ」

吹雪「あの、武器のこと…」

叢雲「いいって言ってるでしょ」

吹雪「あれ、大切なものなんでしょ?」

叢雲「…何でそう思うのよ」

吹雪「だって、いつも大事そうに持ち歩いてるじゃない」

叢雲「…」

吹雪「それに、昼間のあれ…嘘だよね」

叢雲「あれって、どれよ」

吹雪「あの武器が支給されてたってことと、意味なんてないってこと…かな」



208:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:21:47.65 ID:I+HapyAJ0

叢雲「…」

叢雲「…なんでわかったのよ」

吹雪「私たちが着任した本当に初めのころは、持ってなかったよね」

吹雪「でもその少しあとから、持つようになった…」

吹雪「支給されてたんなら、最初から持ってるよね」

吹雪「そして、持つようになったのには、何か理由がある、と思ったわけだよ」

叢雲「…すごいわね、あんた」

吹雪「お姉ちゃんだからね」フンス

叢雲「あ?」

吹雪「ごめんなさい何でもないです」



209:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:22:41.42 ID:I+HapyAJ0

叢雲「確かにそのとおりよ。でも、持つようになった理由は教えないわ」

吹雪「何で?」

叢雲「それは…」

叢雲「…ものすごーく、かっこ悪い理由だからよ」

吹雪「…そっか」

吹雪「じゃあ、この話は終わり。そろそろ倉庫につくよ」

叢雲「そうね…」



210:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:23:07.25 ID:I+HapyAJ0

倉庫前

漣「さて、開けてみますかな…」スッ

五月雨「待って、漣ちゃん」

漣「え?何?」ピタッ

五月雨「…何か、聞こえる」


「イーッシッシ!今日も大量に奪えるイー!」


五人「…」

電「これって…」

叢雲「間違いなく、あいつらね…」

吹雪「やっぱりか…」



211:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:23:35.67 ID:I+HapyAJ0

「今日、あのショキカンジャーってやつらが来てたからちょっとビビったけど、なんてことなかったロー!」

「やっぱりセンスイ様の『姿を消す能力』は最強だハー!」


漣「姿を消す能力…?」

叢雲「…なんか、謎が解けそうね」


「それにしても、やっぱり周りに別の資材があると奪いにくいニー!動かしにくいニー!」

「仕方ないだロー。資材がただ『見えなくなってる』だけなのに気づかれたらおしまいだロー」


五人「…!」

五月雨「見えなくなってるだけ…?」

電「どういうことなのです…?」



212:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:24:28.91 ID:I+HapyAJ0

「手の届くところの資材を消したらすぐバレちゃうイー」

「見えなくなってる資材だけさっさと奪うハー!」

「わかってる二ー!でも、見えてる資材も奪ってしまっていいんじゃないかニー?」

「バカ。そんなことしたら、またあいつら夜の警備始めちまうイー。そうしたら奪える量も減っちまうイー」


吹雪「なんとなく、わかってきたね…」

叢雲「とりあえず、あいつらぶちのめせばいいのかしら?」スクッ

五月雨「ダメだよ!今はショキブレスも持ってないし、また援軍が来たら大変なことになるよ!」

漣「ここは前と違って鎮守府のど真ん中だしね」

叢雲「くっ…」



213:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:24:59.17 ID:I+HapyAJ0

「じゃあ、そろそろずらかるイー!資材は全部運んだかイー?」

「大丈夫だロー。さっさと帰るロー」


吹雪「!これ、出口に来ちゃうんじゃない!?」

電「ま、まずいのです!今見つかったら…!」

シーン

叢雲「…来ないわね」

吹雪「あれ?」

五月雨「音もしなくなったよ」

漣「どこから帰ったんでしょうな?」

五人「…」

吹雪「…とりあえず、帰ろうか」



214:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:25:25.79 ID:I+HapyAJ0

ショキカンジャー本拠地

吹雪「とりあえず、あの話を聞いた限りでの、この事件の考察をまとめてみたけど…」

何故資材が減るのか?

・昼間のうちは資材が見えなくなっているだけ。センスイ?の能力らしい

・夜になると戦闘員たちが見えなくなった資材を運び出す

何故このような手段を?

・夜に必要以上に奪ってしまうと、警備を強化されてしまうため、昼に見えなくした分しか奪わない

・夜に警備されると、十分に奪えない(今回のようにのびのびと奪えない?)

・普通では手の届かない範囲しか資材を見えなくしない(すぐに手が届くとバレる)

何故昼に資材を見えなくする必要があるのか?夜に奪うだけではだめなのか?

・夜を中心に警備されてしまうから。昼は普通に人の目があるためどのみち奪えない

・精神攻撃も兼ねていると思われる。疲弊させることに目的が?(夜の警備をさせないため?)



215:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:25:57.28 ID:I+HapyAJ0

五月雨「見えなくする能力か…」

叢雲「この間の空母棲姫みたいなやつの、『操る能力』と同じね」

電「資材が消える原因はわかったのです。でも…」

漣「奴らは、どこに消えたんでしょうな?」

吹雪「それなんだけど…普通の出入り口とは違う、あの人たちが使ってる出入り口が倉庫のどこかにあるんじゃないかな」

吹雪「そこに資材を運んで行って、そこから帰る…」

電「でも、それどこにあるのです?」

叢雲「資材を運べるほど大きい出入り口なら、すぐわかると思うけど」

五月雨「それも、見えない能力のせいじゃないかな…?」

漣「?どういうことかな?」

五月雨「出入り口も資材と同じように、私たちには見えなくしてるんじゃ…」

吹雪「なるほど、それなら」

叢雲「どちらにしろ、普通の出入り口じゃないでしょうね」



216:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:26:24.32 ID:I+HapyAJ0

漣「さて、どうしましょうか?」

叢雲「警備しても無駄、ということがわかったから、長門さんたちには警備を中断してもらいましょう」

電「確かに、かなりお疲れだったのです」

吹雪「待って。それだと、こちらの考えが気づかれるかもしれない」

叢雲「?どういうことよ」

吹雪「私たちがこのトリックに気が付いたことは、相手に知られちゃいけない」

吹雪「知られると、相手に警戒されて、尻尾がつかみにくくなる」

吹雪「資材が消えた先や、謎の出入り口がどこにあるかわからなくなっちゃうかも…」

叢雲「じゃあ、あのまま警備させろっていうの!?」ガタッ

叢雲「私たちのショキブレスが戻ってくるまで、あと三日あるのよ!?それまで…!」



217:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:26:53.79 ID:I+HapyAJ0

吹雪「気持ちはわかるよ、よくわかる」

吹雪「私だって、無理はさせたくないよ…」

吹雪「でも…」

五月雨「吹雪ちゃんの言う通りだよ」

五月雨「油断させておいて、一気に畳みかけるのが一番だと思う」

五月雨「…本当に、長門さんたちには申し訳ないとは思うけど…」

叢雲「…そうね。その通りだわ」

漣「珍しく熱いですな、叢雲ちゃん」

叢雲「…別に」

吹雪「…」

吹雪「とにかく、今日はもう遅いし、みんな寝よう」

漣「そうだね」

叢雲「…」

叢雲(なんでかしらね…)



218:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:27:27.85 ID:I+HapyAJ0

工廠

明石「ついにできました!みんなの武器!」

夕張「さ、どうぞどうぞ」ササッ

吹雪「あれ?これ、前と同じショキブレスですよね」

電「武器はどうしたのです?」

明石「まあ、とりあえず変身してください」

五月雨「は、はい」

カチッ

五人「変身!」

デデッデデー デデッデデー デデー

シュィィィィン バァァァァァァン

明石「キター!!」

夕張「変身だーー!!」

叢雲「テンション高っ!」



219:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:27:55.90 ID:I+HapyAJ0

電「そ、それで、武器はどうしたらいいのですか?」

明石「ああ、ごめんなさい。もう一度変身ボタンを押して」

漣「こう?」カチッ

ヒュボッ

漣「ファッ!?」

吹雪「きゅ、急に出てきた…!」

叢雲「前回も思ったけど、この謎技術どうなってるのよ…」

夕張「ふふふ、ヒーローモノの技術に突っ込むのは無粋ですよー」



220:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:28:25.92 ID:I+HapyAJ0

夕張「じゃあ、説明するね」

夕張「手に持ってる武器は、普通に使ってる分にはただの武器なんだけど…」

夕張「念じると何か出ます」

吹雪「何かって何ですか!?」

夕張「何かっていうのは、それぞれの属性のアレよアレ」

電「属性って何なのです!?」

夕張「属性は属性よ。考えるな、感じろ。OK?」

漣「OK!」ズドン

叢雲「やめなさい」



221:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:29:15.87 ID:I+HapyAJ0

夕張「じゃあ吹雪ちゃん。試しに剣に意識を集中させてみて」

吹雪「は、はい」

吹雪「…」

ボッ

吹雪の剣が炎をまとった!

吹雪「うわぁ!?」

明石「ははは。すごいでしょ」

叢雲「なにこれ、魔法?」

夕張「いいえ、科学の力です」

漣「かがくのちからってすげー!」



222:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:29:42.79 ID:I+HapyAJ0

夕張「こんな感じで出てくるよ。今はまだうまく使えないだろうけど、使いこなすと、もっとすごいことができると思うよ」

五月雨「へぇ…すごいです」

夕張「吹雪ちゃんの属性は炎。叢雲ちゃんは地。漣ちゃんは風。電ちゃんは雷。五月雨ちゃんは水となっています」

漣「せんせー。ブラックに地、ピンクに風とはいかがなものでしょうか」

夕張「それは本当に迷ったんだけど…武器との相性を優先しました」

夕張「それにほら、属性が闇とか愛とかだったらいやでしょ?」

叢雲「愛属性って何よ…」

夕張「ちなみにこれを使うと、ちょっと体力を奪われちゃうから気を付けてね」

吹雪「ちょ、先に言ってくださいよ!」

夕張「ははは、ごめんごめん。もう一回念じれば止まるから」



223:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:30:58.03 ID:I+HapyAJ0

明石「ちなみにこの武器、しまうにはもう一度ボタンを押すか、変身を解けばいいんだけど」

明石「叢雲ちゃんの武器にやろうとしてたみたいに、元々ある武器をベースにして作ると、そのまましまわれずに残っちゃうわけ」

明石「だから、いちいち持ち運んでないといけないわけで…そういった点ではよかったかも」

叢雲「そうね…別に、気にしてないったら」

吹雪「ありがとうございました!大事に使います!」

五月雨「あ、そうだ。夕張さん、明石さん。作ってほしいものが…」

夕張「ん?何?」


夕張「それくらいならすぐできるよ」

電「本当ですか?」

明石「ちょっと待ってね」

吹雪「よし、これで…!」

叢雲「あそこに乗りこめるわね」



224:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:31:30.32 ID:I+HapyAJ0

倉庫

吹雪「あのー、みなさーん」

長門「ん?どうした?」

五月雨「提督がお呼びなので出てきてくださーい」

長門「提督が?いや、しかし…」

漣「倉庫のことなら大丈夫でーす。しばらく出てもらいますがー」

長門「うーん、まあ、仕方ない…」

倉庫前

吹雪「はい、じゃあここで待っててくださいね」

長門「ん?提督に呼ばれたんじゃないのか?」

電「ごめんなさい、嘘なのです」

長門「え?」

叢雲「さーて、ぶちのめしてやるわ…」



225:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:32:06.27 ID:I+HapyAJ0

「…珍しいわね、警備を放棄するなんて…」

「センスイ様、これはチャンスだと思いますイー」

「あら、いたの?」

「しばらく戻ってこないって言ってたし、昼間ならその辺の少し奪っても大丈夫ですロー」

「ふむ…まあ、いいでしょう。一応、あなたたちも見えなくしてあげるわ」

「ありがとうございますハー」

「じゃあ早速…」

バンッ

「!!」



226:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:32:34.04 ID:I+HapyAJ0

「も、もう帰ってきたイー?」ヒソヒソ

「動くんじゃないニー!バレちまうニー!」ヒソヒソ

「!しかもあいつら…!」ヒソヒソ

「ショキカンジャーだロー!しかもなんかおっかないの持ってるロー!」ヒソヒソ

「だ、大丈夫だハー。俺たちは見えてないんだハー」ヒソヒソ

「そ、そうだイー。このまま身を潜めていれば…」ヒソヒソ

叢雲「…」ピタッ

(…?どうしてここで立ち止ま)

叢雲「そこかぁーーー!!!」ズブリ

イ級?「イーーーーーーーーーーーー!!!」



227:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:33:05.14 ID:I+HapyAJ0

イ級?「ど、どうして…」ガクッ

ハ級?(なんで場所がわかったハー!?見えてないはずじゃ…)

吹雪「そこぉ!!」ズバッ

ハ級?「ハーーーーーーー!!」

二級?(ふ、二人もやられたニー!偶然じゃないニー!)

電「命中…させちゃいます!」ブンッ

二級?「二ーーーーーーーーーーー!!」

ロ級?(に、逃げ…)

五月雨「やー!!」ズバッ

ロ級?「ローーーーーーーー!!」



228:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:33:34.13 ID:I+HapyAJ0

センスイ(な、なぜ我々の位置がわかる!?あいつらは私の能力で見えていなかったはず!)

センスイ(何者なの!?奴らは!)

漣「お、あそこかー」ギリギリ

バシュンッ

センスイ「ヒィッ!?」シュバッ

漣「ちっ、外したか」

センスイ(こ、このままじゃまずい!撤退よ、撤退!)ダダッ

バタン

叢雲「ん、そこが出入り口ね」

吹雪「やっぱり効いたね、このサーモグラフィーゴーグル」

五月雨「見えなくなってるだけだからね」

漣「かがくのちからってすげー」



229:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:34:24.06 ID:I+HapyAJ0

電「じゃあ、ここから降りればいいのです?」

吹雪「そうみたいだね。降りてみよう」

カッ…カッ…カッ…

五人「…!」

五人が階段を下りた先には、倉庫以上の広さの地下空間が広がっていた!

叢雲「なんて広さ…」

五月雨「いつのまにこんな…」

漣「資材もちゃんとあるね~」

吹雪「これで資材がどこにあるかはわかったね」

電「じゃあ、あの人を早く追うのです!」

五月雨「でもどこに…」

漣「あ、あっちに抜け道があるよ」



230:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:35:03.91 ID:I+HapyAJ0

抜け道をしばらく行くと、外に出た

吹雪「ここは…?」

電「どこなのです…?」

叢雲「まだ鎮守府が見えるから、そう遠くはないわね」

五月雨「あ、見て!」

センスイが戦闘員を引き連れて逃げていた!

センスイ「はぁ…はぁ…」

イ級?「だ、大丈夫ですかイー?」

センスイ「つ、疲れた…これだから行きたくなかったのよ…」

ロ級?「でもセンスイ様じゃないと透明にはできないですしロー」

センスイ「そ、そうはいっても…」



231:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:35:31.30 ID:I+HapyAJ0

センスイ「とにかく、ここまで来れば…」

吹雪「待ちなさい!」

センスイ「!!」

イ級?「こ、こいつら追ってきたイー!」

ハ級?「グヌヌ…さっき別の個体を殺されてしまったハー…!」

センスイ「な、何者なの!?お前たちは!」

吹雪「お、来たよ。とうとう最初に名乗れる時が」

漣「よっしゃ、キタコレ!」



232:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:35:59.00 ID:I+HapyAJ0

デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イエ口ー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン

センスイ「…そうか、お前たちがショキカンジャー…!」



233:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:36:25.13 ID:I+HapyAJ0

センスイ「クウボから話は聞いているわ」

漣「倉庫の資材を奪っていった悪行…許せる!」

叢雲「許してどうするのよ」

漣「あ、間違えた。許せん!」

五月雨「ここで倒させてもらいます!」

センスイ「仕方ない…イー!ロー!ハー!ニー!やっておしまい!」

「イー!」「ロー!」「ハー!」「ニー!」

五人(そんな名前だったんだ…!)



234:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:36:57.85 ID:I+HapyAJ0

イー「イー!!」

吹雪「えいっ!」ズバッ

イー「グェッ」ドサッ

吹雪「え、何かリアル」

叢雲「喰らえ!!」ズブリ

ロー「うぐぁっ!!」ドサッ

叢雲「何でさっきまでと叫び声違うのよ」

ハー「よくもこいつらを…許せる!」ブンッ

五月雨「あなたもですか…たー!!」ドカッ

ハー「ぐはぁっ!?な、なんのこれしき…」

五月雨「あ、峰打ちだった」

漣「はーい、五月雨ちゃんどいてー」ギリギリ

バシュンッ グサッ

ハー「ば…ばかな…」ガクッ



235:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:37:26.83 ID:I+HapyAJ0

ニー「ひぃ…!こ、殺されるニー!」

電「あ、あの…」

ニー「く、来るな…!お前の武器が一番凶悪だニー!」

電「で、でも…」

ニー「前も油断してやられたニー…今度は油断しないニー!」ジリッ

電「ご、ごめんなさい!」ブンッ

ニー「え?意外とリーチ長…」

グチャッ

ニー「…」

電「は、はわわ…」



236:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:37:55.30 ID:I+HapyAJ0

吹雪「…あの、思ったんだけど…」

吹雪「見た感じ、そこまで傷深くないよね!?」

イー「…まあね」ピクピク

ロー「こ、今回はリアルを追及してみましたロー…」ピクピク

ハー「曲がりなりにも、ハーたちは戦闘員…ちょっとやそっとじゃ死なないハー…」ピクピク

漣「マジかよ」

ニー「…」

漣「あれ?一人死んでね?」

ニー「…せ、セーフ…」ガクッ

叢雲「アウトよ」



237:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:38:34.96 ID:I+HapyAJ0

一方そのころ 倉庫の地下では

長門「吹雪の言ったとおり、しばらくしてから来てみたが…何だこれは!?」

陸奥「こんなところに隠してあったのね…」

明石「夕張ちゃん、早くしないと戦闘見逃しちゃうよ!」ダダッ

夕張「ちょっと待ってくださいよー!足は遅いんだからー!」

長門「…何をやってるんだあいつらは」

陸奥「さあ?」

夕張「うぅ…ん?」

夕張「これって…」スッ

明石「ちょっとー!!夕張ちゃーん!?」

夕張「は、はーい!」



238:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:39:22.70 ID:I+HapyAJ0

センスイ「くっ…やはりただの戦闘員程度では…!」

叢雲「残るはあんただけね。大人しくなさい」

センスイ「ぐぅ…!」

イーたち「イー!!!!」ワラワラ

五月雨「うわ、また来た!」

電「この間よりも多いのです!」

センスイ「よし、よく来た!お前たち!」

センスイ「私の能力で、ステルス攻撃よ!」バッ

イーたち「イーーー!!」シュンッ

叢雲「!!消えた…!」

吹雪「大丈夫!このゴーグルで…!」スチャッ

イーたち「イーーーーーーーーー!!」ダダダ

吹雪「そこっ!!」ズバッ

イー「イー!!?」ドサッ



239:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:39:49.10 ID:I+HapyAJ0

吹雪「大丈夫、問題ないよ!」

漣「一気に攻めろー!!」バシュバシュッ

グサグサッ

イー「イーーー!!」ドサッ

叢雲「ふんっ!」ズブッ

五月雨「ヤァー!!」ズバッ

電「えーい!」ドゴォ

イーたち「イーーーーーーーーーー!!??」ドゴーン

センスイ「…なるほど、あのゴーグルが私の能力を無効にしているのね」

センスイ「だったら…!」パチン

イーたち「イー!!」ババッ

イーたちは五人のゴーグルを奪おうとし始めた!



240:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:40:19.22 ID:I+HapyAJ0

吹雪「うわ!?」

叢雲「ご、ゴーグルが…!この…!」

五月雨「と、取らないでー!」グググ

イーたち「イーーーーーー!!!」バッ

吹雪「ッ!しまっ…」

イーたち「イーーーーー!!」バキッ

五人はゴーグルを奪われて、壊されてしまった!

電「ま、まずいのです…!」

漣「ありゃー、大ピンチ?」

イー「イーーー!!」ドカッ

吹雪「ぐぁっ…!」



241:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:40:47.74 ID:I+HapyAJ0

吹雪「くっ…仕方ない、武器を振り回すしかない!」

五月雨「でも、ちゃんと当てないと倒せないよ!」

吹雪「大丈夫!破壊力を上げれば…!」

叢雲「!なるほど、アレをやるのね…!」

電「わかったのです!」

漣「何か出ろ~!!」

シュボォォォォ!

五人の武器が、それぞれ炎、石、風、雷、水をまとった!

イー「イーッ!?そんなの反則だイー!!」



242:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:41:15.63 ID:I+HapyAJ0

センスイ「うろたえるな!お前らのほうが有利なのに変わりない!隙を見てその武器を奪うのよ!」

イーたち「了解ですイー!!」ババッ

吹雪「はぁっ!!」ズババ

イーたち「イーーーーー!!?」メラメラ

吹雪「そう簡単には…」

叢雲「いかないわよっ!!」ズブッ

イー「イッーーーーー!!??」ドサッ

五月雨「くっ…でも」ズババ

電「キリがないのです…!」ドゴォ

漣「しつこーい!!」シュババッ

センスイ「ふふふ…いいわよ、そのまま追い詰めなさい…!」



243:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:41:59.29 ID:I+HapyAJ0

吹雪「くっ…あと何人いるの…?」

叢雲「このままじゃ、まずい…!」

イー「イー!!」ドカッ

漣「うぐっ」

イー「イーーーーー!!」バッ

漣「うわ、しまった!」

イーたち「イーーーーーーッ!!」ババッ

五月雨「うわぁ!?」

電「そんな!?」

吹雪「ど、どうしよう…!?」

叢雲「くっ…やはり、見えないのは…!」

全員、武器を奪われてしまった!



244:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:42:28.30 ID:I+HapyAJ0

センスイ「ホーッホッホッホ!よくやったわ、お前たち!そのまま地面に押さえつけなさい!」

イーたち「イーーー!!」ドンッ

電「くぅっ!?」

叢雲「クソっ…!」

そのまま全員、地面に押さえつけられてしまった

センスイ「さーて、どうしてくれようかしら…」

センスイ「このまま殺してもいいけど…人質にさせてもらおうかしら」

吹雪「…あなたたち、いったい何者なの!?」



245:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:44:34.70 ID:I+HapyAJ0

センスイ「私たち?私たちは、秘密結社『ディープマリン』」

センスイ「あなたたち艦娘を壊滅させようと目論む団体よ」

五月雨「ディープマリン…!?」

漣「やっぱり、深海棲艦と関係が…!?」

センスイ「ふふ、どうかしらね」



246:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:45:00.98 ID:I+HapyAJ0

センスイ「さて、そろそろ連れて行かせてもらおうかしら」

叢雲「ぐ…」グググ

叢雲は槍に手を伸ばそうとした

センスイ「あら、まだやる気なの?どうせ奪い返せないのに…」

センスイ「仕方ない、見せしめに…あんた、それ壊しなさい」

イー「了解ですイー」グググ

バキィ

叢雲「…!」

センスイ「ホホホ。いい気味ね」

叢雲「あんたたち…!」ギリッ



247:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:45:28.83 ID:I+HapyAJ0

センスイ「じゃ、そろそろ…」

「待ちなさい!」

全員「!!?」

夕張「叢雲ちゃん、受け取って!」ビュンッ

グサッ

イー「イーーーーッ!!?」ジタバタ

夕張が投げたものが、叢雲を抑えていたイーに刺さった!

叢雲「…!せいッ!」ズボッ ドカッ

イー「ぐふぁっ!?」ゴロゴロ



248:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:45:54.58 ID:I+HapyAJ0

叢雲「…!これ…」

夕張が投げたのは、夕張がなくした叢雲の武器だった

夕張「消えてた資材と一緒にあったの!」

夕張「ピンチみたいだから、使って!」

叢雲「…」

叢雲「ありがとう…」グッ



249:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:46:23.27 ID:I+HapyAJ0

五人が鎮守府に着任したてのころ


提督『どうして一人で出撃したりしたんだ!』

叢雲『…悪かったわね』ボロッ

叢雲『解体するならどーぞ。好きにしなさい』

提督『…するわけないだろう』

叢雲『だったら、放っておいてよ』

提督『叢雲、俺は…!』

提督『俺は心配したんだぞ…!勝手に出撃して…沈んだらと思って…!』

叢雲『…』



250:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:46:50.90 ID:I+HapyAJ0

提督『…どうして、こんなことを?』

叢雲『…あんたには関係ないでしょ』

提督『あるに決まってるだろ』

提督『お前らはみんな、俺の大事な部下だ…』

提督『そんな奴が、沈む寸前だったんだからな…』

叢雲『…』

叢雲『…訓練だけじゃ、足りないのよ』

提督『え?』



251:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:47:34.68 ID:I+HapyAJ0

叢雲『実戦がないと…強くなれないのよ』

叢雲『私はまだ弱い…それはわかってる』

叢雲『だから、もっと強くなりたかったの』

提督『…』

提督『…それで沈んだら、意味がないだろうが…!』

叢雲『…』

提督『叢雲。お前は一人じゃない。仲間がいるじゃないか』

提督『吹雪も、漣も、電も、五月雨も…俺もだ』

提督『だから、もっと仲間を…』

叢雲『…だから、強くなりたかったのよ…!』

叢雲『仲間を守れるくらい、強く…!』

提督『そのために仲間を悲しませてどうする!!』

叢雲『…っ!』



252:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:48:03.73 ID:I+HapyAJ0

提督『…叢雲。お前は艦娘として強くなる前に、まず心を強くする必要がある』

叢雲『心…?』

提督『ああ、心だ』

提督『強い心を持てば、たとえ、力がなくても…』

提督『大切な仲間を、守ることができる』

叢雲『でも、そんなの…』

提督『…』



253:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:48:45.34 ID:I+HapyAJ0

提督『叢雲。これをやろう』スッ

叢雲『…?何よ、これ…』

提督『俺が以前、ある人からもらったものだ。マストをもとにした、槍のようなものらしい』

提督『その時に、今俺がお前に言ったことを言われた…』

叢雲『…』

提督『これを握りしめていると…不思議と、勇気がわいてくる』

叢雲『勇気が…?』

提督『ああ。果敢に困難に立ち向かい、決してあきらめない、強い心を持つことができる』

提督『そして、仲間を守ることができる…』

叢雲『…』

提督『信じるか信じないかはお前次第だ。だが、持っていてほしい』

提督『いつか、俺の言ったことがわかる日が来る…』


叢雲「…」

叢雲「…司令官」

叢雲「…いま、わかったわ…!」グッ



254:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:49:15.62 ID:I+HapyAJ0

叢雲「はぁぁぁぁ!!」

グサッ

イー「イーーーーーー!!??」

叢雲「次ぃ!!」グサッ

イー「イーーーーーーッ!!」

センスイ「な、何!?」

センスイ「さっきまでと、動きが全然違う…」

イー「な、何でイーたちの位置がわかるイー!?」

叢雲「あんたたち武器持ってるでしょーが!」グサッ

イー「あ、そうか」ゲフゥ



255:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:49:52.99 ID:I+HapyAJ0

イー(い、イーは武器持ってないからバレないイー!後ろから近づいて…)

ザッ

叢雲「!!そこかぁ!!」ズブッ

イー「イーーーーーーっ!!?」

イー(な、なんで…!)

イー(まさか、足音で…!)

吹雪「す、すごい…」

漣「う~ん、流石切り込み隊長」



256:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:50:20.42 ID:I+HapyAJ0

叢雲「…これで、終わりかしら?」

センスイ「そ、そんなバカな…」

夕張「いいわよー!叢雲ちゃん!予備のサーモグラフィーで確認したけど、敵はいないよ!

明石「持ってきてよかったねー」

センスイ「し、仕方ない…こうなったら私に…!」スッ

シュンッ

センスイの姿が消えた!



257:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:50:47.32 ID:I+HapyAJ0

叢雲「ふん、馬鹿ね。足音が聞こえた時点であんたをボコボコにしてやるわ」

センスイ「それはどうかしら!?」

ガッ

吹雪「え!?」

センスイ「そして…!」スッ

シュンッ

吹雪の姿も消えた!

漣「な、吹雪ちゃんが!」

五月雨「まさか、吹雪ちゃんを連れて…!」

電「大変なのです!」



258:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:51:15.08 ID:I+HapyAJ0

センスイ「フハハハハ!これで私の位置がわかっても攻撃することはできまい!」

センスイ「私に攻撃したら、お前の仲間に当たるかもしれないからな!」

五月雨「そんな…!」

吹雪「叢雲ちゃん!私に構わず!」

叢雲「くっ…」

センスイ「ホーッホッホ!このままこの子は人質にさせてもらうわ!」ダダッ

叢雲「…」

叢雲「…なんてね」

ポチッ

ピピピピッ

吹雪のショキブレスから音が鳴りだした!



259:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:51:45.41 ID:I+HapyAJ0

電「これは…通信音なのです!」

センスイ「ふっ、何かと思えば…音で位置を探るつもりでしょうが、状況は変わらないわ…」

センスイ「このまま…」

ピピピピッ

センスイ「…」

ピピピピッ

センスイ「…」

ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ

センスイ(うるせえええええええええええ!!)



260:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:52:20.20 ID:I+HapyAJ0

センスイ(なにこれ、どうやって止めるの!?うるさすぎ!)

センスイ(多分、あの腕輪から鳴ってるから、この子の腕輪をどうにかすれば…)

センスイ(…)

センスイ(しまったああああああ!!これ私にも見えねええええええ!!)

センスイ(これ本当に見えなくするから、私にも見えないのよね…)

センスイ(仕方ない、一旦この子への能力を消して…)パチン

センスイ(ええと…持ちづらいわね、一旦地面において、と)



261:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:52:49.64 ID:I+HapyAJ0

センスイ(あ、この点滅してるボタンを押せばいいのかしら?)ピッ

センスイ「よし、止まった!これであとは…」

『よし、止まった!これであとは…』

センスイ「え?」

センスイが気が付くと、叢雲が目の前まで来ていた

センスイ(しまった!!まだこの子を透明にしてな…)


叢雲「吹っ飛びなさああああああああああい!!!」

ドゴォォォォォォォォォ

センスイ「ちっくしょおおおおおおおお!!覚えてなさあああああああああい!!」ヒューン

キラーン

吹雪「…多分、飛んで行った…よね?」

叢雲「バカで助かったわ」



262:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:53:23.87 ID:I+HapyAJ0

吹雪「叢雲ちゃん…ありがとう」

叢雲「いいのよ。礼には及ばないわ」

漣「おーい、二人ともー!」ダダッ

電「無事なのですー!?」

五月雨「叢雲ちゃん、かっこよかったよー!!」

叢雲「よかった…全員無事みたいね」

叢雲「本当によかった…私…」

吹雪「…叢雲ちゃん?」

叢雲「…いいえ、何でもないわ」



263:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:53:52.42 ID:I+HapyAJ0

夕張「いやー、よかったよかった。何とか勝てたね」

明石「武器は…今回はあんまり役に立たなかったかな?」

五月雨「いえ、今回は相手が相手でしたし…」

明石「むむむ、さらなる改装をせねば…」

夕張「でも、叢雲ちゃんのそれは大活躍だったね!」

夕張「見つかってよかったよ本当に!」

叢雲「そうね…本当、よかったわ」



264:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:54:19.35 ID:I+HapyAJ0

夕張「ところで、それは当初の予定通り改造する?」

叢雲「…あとで、元に戻せる?」

夕張「え?そりゃあできるけど」

叢雲「そう…なら、この戦いが終わるまではお願いするわ」

明石「そっか。あ、あと、さっき話した通り、ずっと持ち歩くことになるけどいいかな?」

叢雲「ええ、構わないわ」

叢雲「むしろ、そっちの方がいいかもしれないから…」

夕張「…そう」

叢雲「…」



265:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:54:47.89 ID:I+HapyAJ0

──────────

──────

───

執務室

提督「よう。お手柄だったそうじゃないか」

叢雲「ええ、おかげさまでね」

提督「いいや、お前の強さのおかげさ」

叢雲「…そうね」

提督「…ようやく、わかったみたいだな」

叢雲「…」

叢雲「…一つ聞いてもいいかしら?」

提督「何だ?」

叢雲「どうして…これ、私に渡してくれたの?」

叢雲「他の誰かじゃなくて…」



266:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:55:23.79 ID:I+HapyAJ0

提督「うーん、そうだな…」

提督「お前ら五人は、仲間を守りたいという気持ちは皆強かった」

提督「それこそ優劣はつけられないくらい…」

提督「だが、『強くなりたい』と、一番強く願っていたのは、お前だったからな」

提督「だからお前に、『強さ』を与えた」

叢雲「…なんだかわかったような、わからなかったような…」

提督「はは。正直なところ、俺にもよーわからん」

叢雲「はぁ?なによそれ」

提督「まあ気にするな。それより、今日も活動するんじゃないのか?」

叢雲「ああ、そうね。じゃあ、失礼するわ」

提督「ああ」



267:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:55:50.52 ID:I+HapyAJ0

提督「…叢雲」

叢雲「何?」

提督「…強くなったな」

叢雲「…」

バタン



268:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:56:20.27 ID:I+HapyAJ0

叢雲(私は、もっと強くなる…)

叢雲(単純な力じゃない、心の強さを手にして・・・)

グッ

叢雲「…よし!」

叢雲「ショキカンジャー、ブラックの叢雲!行くわよ!」

第三話「武器がほしい!」 艦



269:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/11(木) 01:56:51.11 ID:I+HapyAJ0

次回予告

ヨッシャー!とうとう漣の出番キタコレ!
おっと失敬失敬…
ピンクと言えばお色気担当!実はショキカンジャーのお色気担当は漣なのですよ!
え、全然合わない?んなバカな!
それにしても、戦隊と言えば物語の中盤あたりで人数が増えるのも定番ですね~
でもさすがにこのショキカンジャーにはもう…え?もう一人いる?マジで?

次回、第四話「もう一人の隊員!?」
ライディングデュエル、アクセラレーション!



286:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:47:40.17 ID:fkwICUaa0

第四話「もう一人の隊員!?」


鎮守府のとある一角

吹雪「…」

五月雨「…」

二人は武器を構えて対峙していた

電「二人とも、準備はよろしいですか?」

吹雪「うん」

五月雨「いいよ」

電「では…」スッ

電「始め!!」

ジャキンッ!!



287:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:48:10.80 ID:fkwICUaa0

吹雪「はぁっ!!」ブンッ

ガキン

五月雨「…!」

吹雪が振り下ろした剣を、五月雨は刀で防いだ!

吹雪「まだまだぁ!!」ガキンガキンッ

五月雨「ッ…!」ガキンガキンッ

吹雪の攻撃を、五月雨は防ぎ続けている!



288:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:48:45.18 ID:fkwICUaa0

吹雪「どうしたの、五月雨ちゃん!!この程度じゃ…!」

ガキンッ

五月雨「…!」グググ

ザパァ

吹雪「!?」バシィッ

五月雨は刀に水をまとわせ、防いでいた吹雪の剣を弾き飛ばした!



289:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:49:16.65 ID:fkwICUaa0

五月雨「やぁー!!」ガキンッ

吹雪「く…!」グググ

ザバァァァァ

吹雪「!!」

五月雨の刀から水があふれだし、吹雪の顔を覆い、視界を奪った!

吹雪「ぐぅ…!」フラッ

五月雨「たぁー!!」ブンッ

吹雪「!!」

ボォォォォォ

五月雨「!!」サッ

吹雪は剣から炎を放射して、五月雨に回避させ、距離をとった!



290:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:49:48.12 ID:fkwICUaa0

吹雪「ぷはっ…はぁ…はぁ…」

五月雨「…」ジリッ

吹雪「…!」

吹雪「…」グッ

二人「はぁっ!!」バッ

ボォォォォォォォ ザパァァァァァァァ

二人は互いに武器から炎と水を放出した!炎と水がぶつかり合う!

吹雪「うおおおおおお!!!」ダッ

五月雨「はあああああああああ!!!」ダッ

バシュウウウウウウウウウウウウウ!!

吹雪「…」ピタッ

五月雨「…」ピタッ

炎と水がおさまったころ、二人は互いに接近し、武器を突き立てていた…



291:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:50:18.24 ID:fkwICUaa0

電「はい、そこまでなのです」パンッ

吹雪「いやー、流石だね、五月雨ちゃん」

五月雨「吹雪ちゃんこそ。すごい攻撃だったよ」

電「二人とも、武器の扱いが上手になったのです。訓練の賜物なのです」

吹雪「そうだね。前よりは上手く扱えるようになったかな」

五月雨「でもまだまだだよ。もっと強くならないと…」

電「じゃあ、次は電ともお手合わせお願いするのです」ズシン

二人「…」

電「?どうしたのです?」

吹雪「…二人がかりでいい?」

電「え!?」

五月雨「下手したら殺されかねないし…」

電「ええ!?」



292:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:50:45.57 ID:fkwICUaa0

電「い、電はまだそんなにうまく扱えないのです!」

吹雪「そうかもしれないけど、破壊力がすごいんだよ…」

五月雨「そのハンマー、結構大きいし…」

電「でも、大きさに反して、あんまり重くないのです」

五月雨「夕張さんが言ってたんだけど、何か電ちゃんの身体に調節してるみたいで…」

五月雨「実際の重量よりも軽く感じるらしいよ」

電「え、そうなのです?」

吹雪「…実際はかなり重いってことじゃ…」

電「と、とにかく、電ももっと強くなりたいのです!お願いするのです!」ブンブン

吹雪「わかったから振り回すのやめて!」



293:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:51:22.74 ID:fkwICUaa0

一時間後

吹雪「つ、疲れた…」クタッ

五月雨「やりすぎちゃったかも…」クテッ

電「い、今敵が来たら勝てないかもしれないのです…」ヘナヘナ

吹雪「とりあえず、訓練はここまでにして、本拠地に戻ろう」

五月雨「そうだね…あれ?」

五月雨「そういえば、叢雲ちゃんと漣ちゃんは?」

電「本拠地で特殊訓練するって言ってたのです」

吹雪「え?何だろう…」

五月雨「今戻ったら、何してるか見れるかな」

電「じゃあ、帰るのです」



294:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:51:49.02 ID:fkwICUaa0

ショキカンジャー本拠地

叢雲「…」

漣「…」


本拠地に戻ると、二人はちゃぶ台を挟んで真剣な表情をしていた
それを吹雪たち三人は、扉からこっそり見ていた

電「はわわ…すごい剣幕なのです」

五月雨「も、もしかして喧嘩?訓練は?」

吹雪「…ん?あれって…」


叢雲「…行くわよ、漣」

漣「どうぞ…どこからでもかかって来い!」


叢雲「私のターン!ドロー!」シュッ

三人「!!?」



295:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:52:18.93 ID:fkwICUaa0

叢雲「ジャンク・シンクロンを召喚!」

叢雲「ジャンク・シンクロンの召喚に成功したとき、墓地からレベル2以下のモンスターを特殊召喚できる!」

叢雲「蘇れ、スピード・ウォリアー!」バッ

叢雲「さらに、チューナーモンスターがフィールドにいるとき」

叢雲「墓地のボルト・ヘッジホッグを特殊召喚できる!」バッ

叢雲「レベル2のソニック・ウォリアーに、レベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!」

叢雲「集いし星が、新たな力を呼び起こす!光さす道となれ!」

叢雲「シンクロ召喚!いでよ、ジャンク・ウォリアー!」バッ

漣「ここで、ジャンク・ウォリアーだと!?」



296:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:52:44.54 ID:fkwICUaa0

叢雲「ソニック・ウォリアーがシンクロ…」

漣「はい、ここで『デモンズ・チェーン』を発動します」ペラッ

叢雲「えっ」

漣「ジャンク・ウォリアーさんは効果を無効にされ、攻撃できません」

漣「よって攻撃力2300のままです」

叢雲「…」

叢雲「…ターンエンド…」

漣「はい、漣のターン、ドロー」シュッ

漣「レッド・デーモンズ・ドラゴンでボルト・ヘッジホッグを攻撃!」

漣「アブソリュート・パワー・フォース!」

叢雲「う、うわあああああああああ!!」900→0



297:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:53:41.39 ID:fkwICUaa0

叢雲「ど、どうしてアニメと同じようにいかないのよ…」シクシク

漣「そりゃあ、勝つためにはアニメ再現ばかりはできませんからなぁ」

漣「展開するのに、伏せカードを除去してないのが悪い」

漣「あと、再現のためにボルヘジを攻撃表示にしておくのもいけませんな」

叢雲「くっ…もう一回よ!今度はクェーサー出してやるんだから!」

漣「はいはい」


吹雪「…何やってんの?」

叢雲「!!み、みんな…!これは…」

五月雨「まさか、一時間以上…」

電「遊戯王で遊んでたのです?」

漣「い、いやこれは、頭のトレーニングを…」

叢雲「そ、そうよ!遊戯王は結構頭を使うのよ!?」

三人「…」ジトッ

漣「そんな目で見ないでぇ…」

叢雲「くぅ…!」



298:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:54:07.24 ID:fkwICUaa0

吹雪「…あ、いけない。もうこんな時間だ」

電「?どうしたのです?」

吹雪「司令官に呼ばれてたんだった。みんなも来て」

五月雨「うん、わかった」

叢雲「…」

漣「…」

吹雪「はーい、二人も来てねー」グイッ

叢雲「…」ズルズル

漣「…」ズルズル



299:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:55:00.03 ID:fkwICUaa0

執務室

吹雪「失礼します」ガチャッ

提督「ん、来たか」

五月雨「何の御用でしょうか?」

提督「…お前らが闘ってる敵…『秘密結社ディープマリン』と名乗ったんだよな?」

電「はい、そうですが…」

提督「…その名前を知っている者がいた」

五人「!!」



300:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:55:31.51 ID:fkwICUaa0

叢雲「そ、それって誰!?」

提督「大井だ」

漣「…はい?」

提督「大井がそのことについて知ってるそうだ」

五人「…!?」

提督「な、何だその顔は」

叢雲「いや、だって…」

提督「まあ、正直俺も意外だった。情報通の青葉なら知ってるかもしれん、くらいに思っていたが」

提督「まさか大井がなぁ…」

吹雪「でも、どうして大井さんが…」

提督「詳しいことは本人に聞くといい。今日は出撃の予定は入ってないから鎮守府にいるだろう」

五月雨「はい、わかりました…」



301:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:55:58.09 ID:fkwICUaa0

叢雲「大井さんが奴らのことを知ってるなんて…」

電「意外なのです」

漣「世の中何があるかわからないね…」

吹雪「とにかく、大井さんを探して、話を聞いてみよう。敵の正体がわかるかも…」

五月雨「…あれ?あそこ歩いてるの…大井さんじゃない?」


大井「…」スタスタ


漣「おお、なんと都合のいい…」

電「早速話を聞いてみるのです」



302:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:56:43.58 ID:fkwICUaa0

漣「あのー、大井さーん?」タタッ

大井「…あら?あなたたち…どうしたの?」

吹雪「今日は、北上さんは一緒じゃないんですか?」

大井「そうなのよ…今日は北上さんだけ出撃で…」

大井「はぁ…提督め…」ゴゴゴ

電「は、はわわ…」

五月雨「あ、あの、それで、聞きたいことがあるんですが」

大井「…はっ、いけないいけない…」

大井「な、何かしら?」

叢雲「…『秘密結社ディープマリン』について、聞きたいのだけど…」

大井「…!!」

吹雪(!表情が曇った・・・)

叢雲(ただ事じゃないようね…)



303:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:57:16.74 ID:fkwICUaa0

大井「…提督から聞いたのね」

電「はい…」

大井「…いいわ。話してあげる」

大井「結構長くなると思うけど、いいかしら」

吹雪「あ、だったら立ち話もなんですから、座れる場所に行きましょう」


ショキカンジャー本拠地

大井「ここ、あなたたちが使ってたのね」

五月雨「ええ、そうです」

大井「…どうして遊戯王が出ているの?」

漣「あ、しまった」

叢雲「片付けてなかったわ…」



304:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:57:57.01 ID:fkwICUaa0

漣「…はい、片付けましたよー」

吹雪「どうぞ、お座りください」

大井「ええ…」スッ

大井「…それで、何から話そうかしら」

叢雲「まず…あいつらは何者なの?」

大井「奴らは、『秘密結社ディープマリン』…艦娘の壊滅を目論む集団、と名乗ってるわね」

電「前も、そんなこと言ってたのです」

大井「艦娘を壊滅させようとしている理由はわからないけど、あらゆる手段を尽くして襲ってくるわ」

大井「でも、そのやり口は慎重なのか大胆なのかよくわからないわね」

五人(確かに…)



305:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:58:27.75 ID:fkwICUaa0

大井「奴らに関しては、正直なところ、わかっていないことが多いわ」

大井「ただ、わかっているのは…」

大井「…奴らには、いわゆる『ヒーロー』を模した攻撃が効く…ということよ」

五月雨「ヒーロー…ですか?」

叢雲「戦隊じゃなくて?」

大井「それも含めて、よ」

漣「ということは、アメコミヒーローやライダーでもいいと?」

大井「恐らくね」

漣「プリキュアや美少女戦士でも?」

大井「…多分…」

吹雪「漣ちゃん、そこまで」



306:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:59:08.37 ID:fkwICUaa0


電「でも、どうしてなのです?」

大井「そこまではわかっていないわ…そこが一番の謎なのだけど」

大井「あなたたちは『戦隊』で戦っているそうね。わかりやすいし、複数で戦えるから妥当な線だと思うわ」

大井「あと、もう一つ」

大井「その『ヒーロー』を模した攻撃は…誰でもできるわけではないようなの」

叢雲「え?」

大井「一度、ある鎮守府が艦娘全員で奴らに総攻撃を仕掛けたことがあったわ」

大井「でも、攻撃が通ったのはほんの一握り…その他はやむなく逃走することになったわ」

大井「あなたたちは、どうやらその攻撃が通る者の中に入れたようね」



307:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 01:59:50.82 ID:fkwICUaa0

漣「なんというか…ラッキーでしたな」

電「もしダメだったら、全員最初の時点でやられてたのです」

吹雪「でも、どうして少人数しか攻撃が通らないんでしょうか?」

吹雪「そしてなぜ、私たちが…?」

大井「さっきも言ったけど、奴らに関してはわからないことがほとんど」

大井「わかってるのは、『ヒーロー』を模した攻撃が効くこと」

大井「そしてそれは、誰もができるわけじゃないってことだけよ」



308:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:00:21.99 ID:fkwICUaa0

大井「それと…奴らの姿について」

五人「…!」

大井「あなたたちなら、実際に見たからわかるでしょう」

大井「奴らは深海棲艦とよく似た外見をしているわ」

五月雨「戦闘員のイーたちは駆逐艦に似てるし…」

吹雪「似てるっていうか、頭がそうなってるだけだけどね」

漣「最初に戦った…クウボ?さんだっけ」

電「あの人は空母棲姫によく似てたのです」

叢雲「この間戦ったセンスイは、潜水棲姫に似てたわね」

大井「そう…やっぱり、そうなのね」



309:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:00:56.66 ID:fkwICUaa0

大井「奴らと深海棲艦…どう関係があるのかはわからないわ」

大井「ただ、私たちの壊滅という目的は一致しているみたいね」

大井「…私が奴らについて知っていることは、これだけよ」

大井「ごめんなさい、あまり役に立てなくて…」

吹雪「い、いえ!いいんです!十分です!ありがとうございます!」

叢雲(なんか、大井さんじゃないみたい…)



310:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:01:25.16 ID:fkwICUaa0

五月雨「…大井さん。一つ、気になることがあります」

大井「…何かしら?」

五月雨「何故・・・あなたはそんなに知っているんですか?」

大井「…」

大井「それは…」

五月雨「言いたくないことなら、いいんです…ごめんなさい」

大井「いいえ、そうじゃないの」

大井「…少し、思い出したくないことがあったから…」

五月雨「…」

大井「私は、以前…」

大井「奴ら…ディープマリンと戦ったことがあるの」

五人「!?」



311:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:03:22.91 ID:fkwICUaa0

電「ど、どういうことなのです!?」

大井「あれは…数年前のことね」

大井「私がこの鎮守府に着任する前、別の鎮守府にいたときの話よ」

大井「今、この鎮守府で起きているみたいに…ある時から、異常現象が起きだしたの」

大井「流石に困ったわ…資材や工具が消えたりするんだもの」

大井「今起きているのとは、手口が違うみたいだけどね」

大井「何とかしようと、その原因を調査していったら…」

吹雪「…ディープマリンが、関わっていたわけですね」

大井「…ええ」



312:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:04:10.25 ID:fkwICUaa0

大井「始めて対峙したときは、かなり追い詰められたわね」

大井「なにせ、艤装での攻撃がまったく通らないんだもの」

叢雲「なら、どうやって奴らの特性に気が付いたの?」

大井「仲間の一人に、そういう戦隊モノとかがすごく好きな子がいたの」

大井「それで、『敵が戦闘員に見えたから技を叫びながら攻撃してみた』って言ってたわね」

五人「…」

大井「な、何よその表情は」

吹雪「…何か」

五月雨「すごい既視感…」

漣「テヘペロッ」



313:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:04:52.97 ID:fkwICUaa0

電「それで、どうなったのです?」

大井「その子がいろいろ試してみてね…さっきのことがわかったの」

叢雲「『ヒーロー』を模した攻撃しか通らない…ってこと?」

大井「そうよ」

大井「それで、その場は何とかなったんだけど、奴らは何度も現れた」

大井「どうにかしようとして、総攻撃を仕掛けたりしたんだけど…」

吹雪「もしかして、さっき言ってた、ある鎮守府っていうのは…」

大井「ええ。私が以前いた鎮守府よ」



314:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:05:28.08 ID:fkwICUaa0

大井「攻撃が通るのはごく少数。だったらその少数にどうにかしてもらうしかない」

大井「そして奴らに対抗すべく…私を含んだ、五人の攻撃が通る子が、討伐隊に選抜されたの」

電「そうだったのですか…」

大井「それで、私たちはあなたたちと同じように『戦隊』として戦ったの」

大井「最初は馬鹿らしいと思ったわ。子供がする遊びみたいなことをして戦うなんて…」

大井「でも、それどころじゃなかった。奴らは、容赦なく私たちを襲ってきた」

大井「馬鹿らしくても、戦うしかなかったのよ」

大井「戦ってるうちに、そんなのどうでもよくなってきたし」

漣「なるほど、毒されたわけですな」

叢雲「やかましいわよ」バシッ



315:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:05:54.84 ID:fkwICUaa0

五月雨「…でも、一番気になるのは」

電「その戦いの結末、なのです…」

大井「…」

大井「…戦っていくうちに、私たちは少しずつ奴らを追い詰めていった」

大井「あと少し…奴らを壊滅できると思った時に…」

大井「…あいつが、現れた」

吹雪「あいつ、とは…?」

大井「幹部の一人…とんでもない隠し玉よ」



316:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:06:23.94 ID:fkwICUaa0

大井「奴は、それまでの幹部とは違った。比べ物にならないくらいに強かったわ…」

大井「やられそうになった時…私は、ギリギリのところで奴から逃げてきたの」

叢雲「…他の四人は?」

大井「…」


大井「殺されたわ」

五人「!!」



317:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:06:53.15 ID:fkwICUaa0

五月雨「そ、そんな…」

大井「…私たちだって、決して弱くはなかったわ。戦いの中で、強くなっていたはず」

大井「でも、奴の力は圧倒的だった。ほとんど、何もできなかったの…」

漣「…」

大井「…あの時の事は、今でも忘れられないわ」

大井「何もできずに、仲間が殺されていく…」

大井「沈んでいくのとは違う、別の恐ろしさを持ったものだったわ…」



318:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:07:22.44 ID:fkwICUaa0

吹雪「…それから、どうなったんですか?」

大井「…私は、そのことを報告して、危険を知らせたわ」

大井「とんでもない奴がいる。このままでは皆殺しにされてしまう、と」

大井「でも…それから、ピタリと奴らの動きがなくなったの」

叢雲「動きがなくなった…?」

大井「ええ。それ以来、鎮守府で異常現象も起きなくなったし、奴らが襲ってくることもなくなったわ」

大井「確かに、ずいぶんダメージを与えていたから、奴らは撤退したのかと思ったの」

大井「あわよくば、消えてしまったんじゃないかって思っていた」

大井「…でも、今回…また奴らが現れた」

大井「私の仲間を、無残にも殺した、奴らが…!」ギリッ

漣「…」



319:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:08:15.41 ID:fkwICUaa0

五月雨「…大本営は、このことについてはどうしているんでしょうか」

大井「調査は行っているそうよ。でも、何もわかっていないみたい」

大井「わかってないことが多いし、無用な混乱を避けるために情報の公開もしていないみたいね」

大井「あれから、他の鎮守府でも何も起きていないし、私が以前いた鎮守府でも何も起きてないんじゃないかしら?」

電「あれ?大井さん、どうしてそこに残らなかったのです?」

叢雲「確かに。攻撃が通る人が限られているなら、何かあった時のために残っておいた方がよかったんじゃないかしら」

大井「そうね。だからしばらく残っていたんだけど…」

大井「奴らの動きがなくなってしばらくしてから、ここに来たわ」

吹雪「それはなぜ…?」

大井「…」

大井「…仲間が殺されている中、のこのこ逃げてきた者としては、居づらかったのよ」

五人「…」

大井「一応、去る時に提督に、何かあったら呼ぶよう言っておいたわ」

大井「呼ばれないってことは、何もないってことなんでしょうね」

大井「…私の話は、これで終わりよ」



320:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:08:44.90 ID:fkwICUaa0

吹雪「…大井さん」

大井「…何かしら」

吹雪「私たちとともに、戦ってくれませんか」

大井「…」

吹雪「話を聞いていて、わかりました。私たちだけでは限界があります」

吹雪「どうか、力を貸してください」

大井「…」

大井「…ごめんなさい」

五人「…!」



321:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:09:35.38 ID:fkwICUaa0

電「ど、どうしてなのです!?」

叢雲「そうよ、強敵なら、人数が多い方が…!」

大井「…」

大井「…理由は言えないけど、とにかく私は戦えないの」

大井「私は、もう…」

吹雪「で、でも…!」

大井「…」

五月雨「…吹雪ちゃん。もうやめよう」

吹雪「五月雨ちゃん…?」

五月雨「無理強いは良くないよ。何か理由があるんなら、言っても仕方ないよ」

吹雪「…そう、だね…」

大井「…ごめんなさいね」

吹雪「いえ、いいんです…」



322:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:10:04.42 ID:fkwICUaa0

電「まあ、仕方ないのです」

叢雲「そうね…本人が無理だっていうなら無理強いはできないわ」

叢雲「ショキカンジャーはこの五人で頑張りましょう」

大井「…ショキカンジャー、か…」

大井「偶然かしらね…私が以前やってた戦隊も、ショキカンジャーという名前だったわ」

五人「え!?」

吹雪「漣ちゃん、どういうこと!?」

漣「い、いや、漣はただの思い付きで…」

漣「この鎮守府に最初に着任したのがこの五人だったから…」

大井「私たち五人も、あの鎮守府に初めて着任した五人だったの」

五月雨「…偶然、なんでしょうか?」

大井「…ここまでくると、違うかもしれないわね」



323:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:10:30.67 ID:fkwICUaa0

大井「じゃあ、そろそろ私は失礼するわ」

吹雪「はい…いろいろ聞かせてくれて、ありがとうございました」

大井「…覚えておきなさい」

大井「あなたたちは、あなたたちが思っている以上に」

大井「死と隣り合わせだってことを…」

ガチャッ バタン

漣「…」



324:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:10:59.38 ID:fkwICUaa0

吹雪「…謎は解けるどころか、さらに深まったね」

電「でも、敵が危険だということはよくわかったのです」

五月雨「もっと強くならないといけない…頑張らないと」

吹雪「とりあえず、訓練の続きでもしようか」

電「そうするのです」

叢雲「よし、私も行くわ」

五月雨「…遊戯王はしないよ?」

叢雲「わ、わかってるわよ!」

叢雲「どうやら、遊んでる場合じゃなさそうだからね…」



325:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:11:26.67 ID:fkwICUaa0


漣「…」

吹雪「…漣ちゃん?」

漣「…ハッ…な、何?」

電「どうしたのです?さっきからあまりしゃべらないのです」

漣「い、いや、何でもないよ」

五月雨「漣ちゃんもする?訓練」

漣「あー…」

漣「…漣はいいや」



326:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:12:09.40 ID:fkwICUaa0

叢雲「は?あんた、さっきの話聞いてたの?」

漣「いや、その…」

吹雪「どうかしたの?顔色も悪いし…」

五月雨「もしかして、体調がよくないの?」

漣「…実は、そうで…」

叢雲「…なら、仕方ないわね。早く良くなるのよ」

漣「…ごめん」

電「気にしなくていいのです。では、行ってくるのです」

吹雪「ゆっくり休んでて」

バタン

漣「…」



327:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:12:42.67 ID:fkwICUaa0

その夜

吹雪「はい、それでは、第四回ショキカンジャー会議を始めます」

五月雨「え?夜に?」

吹雪「まあたまにはいいかなーと」

叢雲「で、何について話すのよ」

吹雪「うん。一つ提案があって」

吹雪「この間、センスイと戦った時の事なんだけど」

吹雪「敵は、あの抜け道を通って倉庫まで来てたってことだよね?」

電「そうだと思うのです」



328:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:13:29.40 ID:fkwICUaa0

吹雪「外に出てからも、道は続いていた」

吹雪「ということは、そこをたどって行ったら…」

叢雲「何かわかるかもしれない、ということね」

吹雪「そういうこと」

吹雪「それで、明日にでも調査に行こうと思うんでけど、どうかな?」

五月雨「うーん…でも、危険じゃない?」

電「下手したら、敵陣に飛び込むようなものなのです」

吹雪「そこなんだよね、問題は…」



329:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:14:22.45 ID:fkwICUaa0

叢雲「危なくなったらすぐ逃走、で行けば大丈夫かしら…」

吹雪「行くとしたらそうだね。どうしようか?」

五月雨「確かに、何かわかるかもしれないし…行ってみようか」

電「たまにはこちらから攻め込むのもいいと思うのです」

吹雪「漣ちゃんはどう?」

漣「…」

吹雪「漣ちゃん?」



330:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:14:50.70 ID:fkwICUaa0

叢雲「まだ体調悪いの?」

漣「いや、そうじゃなくて…」

漣「…うん、そうだね。行ってみようか」

電「大丈夫なのです?」

五月雨「無理はしなくていいんだよ」

漣「いやいや、大丈夫大丈夫。明日にはもう完全回復してると思うし」

吹雪「そう?ならいいけど」

吹雪「じゃあ、今日はここまで。また明日ね」

漣「…」

漣(…うん。きっと、大丈夫…)



331:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:15:42.91 ID:fkwICUaa0

翌日

五人は、以前センスイと戦った所まで来ていた

叢雲「それにしても、鎮守府の近くにこんなところがあったのね」

電「普段は外に出ないから、知らなかったのです」

五月雨「この道、どこにつながってるんだろう?」

漣「まあ、十分に警戒していこうよ」

吹雪「そうだね。みんな、気を引き締めていこう」


ガサッ

五人「!!」



332:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:16:30.36 ID:fkwICUaa0

電「な、何なのです…?」ジリッ

叢雲「もしかして、敵…?」チャキッ

漣「…!」

五月雨「吹雪ちゃん、どうする…?」

吹雪「…みんな、変身の準備を」

五人「…」

ガサガサッ

叢雲「…何か、来る…!」

シュバッ

五人「!!」



猫「にゃーん」

五人「ズコー!」ドテッ



333:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:17:02.12 ID:fkwICUaa0

電「ね、猫なのです!?」

五月雨「なんてベタな展開…」

漣「思わず昭和のリアクションをとってしまいましたな」

叢雲「ふぅ…全く、驚かせないでよね」

吹雪「何にしても、ただの猫で良かった」


『…ただの猫かと、思った?』

五人「!?」



334:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:17:44.40 ID:fkwICUaa0

吹雪「何!?今の声!!」キョロキョロ

五月雨「どこから…!?」

『ここよ、ここ』

叢雲「…?」

漣「…もしかして」

電「この、猫さんから…?」

猫『そうよ。ショキカンジャーの皆さん』

吹雪「…!まさか、ディープマリン!?」

叢雲「まさか、こいつ自身が…!?」



335:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:18:10.63 ID:fkwICUaa0

猫『あー、待って待って。それは早とちりよ』

猫『よーく、見てごらん』

五月雨「…あれ?この猫の首輪に…」

漣「小型のスピーカーらしきものが…?」

猫『そう。この猫自体はただの猫』

猫『この声はそのスピーカーから出ているだけよ』

猫「にゃーん」

叢雲「ふーん…」



336:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:18:37.38 ID:fkwICUaa0

叢雲「で、あんたは何者なの?」

猫『フフフ…察しはついているんじゃないかしら?』

電「…やっぱり、ディープマリンの方ですか…?」

猫『フフ、そうよ。私はディープマリンの幹部の一人よ』

吹雪「…何のつもりですか」

猫『ちょっとしたお遊びよ。お遊び』

猫『あなたたちがここまで来たから、ちょーっとからかいたくなっただけ』

漣「…」



337:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:19:03.20 ID:fkwICUaa0

五月雨「…それだけですか?」

猫『フフフ…さーてね』

猫『私を見つけ出せたら、教えてあげる』


「さて、私はいったいどこでしょう?」

五人「!!」

五人の後ろに、何者かが立っていた!

ズガァァァァァァァン



338:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:19:30.02 ID:fkwICUaa0

漣「くっ…危なかったぁ…」

吹雪「みんな!無事!?」

電「けほっ…なんとか」

叢雲「すんでのところで避けられたわ」

???「改めて初めまして、ショキカンジャーの皆さん」

コウワン「私は、ディープマリン幹部のコウワン。以後、お見知りおきを」

叢雲「ふん、いけ好かない奴ね」

電「今度は、港湾棲姫にそっくりなのです」

吹雪「やっぱり、深海棲艦と関係が…?」



339:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:19:55.28 ID:fkwICUaa0

コウワン「フフフ、あなたたちなかなかやるみたいね」

コウワン「クウボやセンスイがボロボロで帰ってきたから、何かと思ったら…」

コウワン「現れたのね…『ヒーロー』が…」

五月雨「…戦闘員は呼ばないんですか?」

コウワン「フフフ、私はクウボやセンスイとは違うの」

コウワン「私一人で、十分な戦闘力を誇るわ」

叢雲「随分な自信ね」

コウワン「実際に戦ってみたらわかるわ。ほら、早く準備なさい」

漣「やるしか、ないか…」



340:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:20:30.50 ID:fkwICUaa0

吹雪「みんな、準備はいい!?」

電「バッチリなのです!」

吹雪「じゃあ、行くよ!」

カチッ

五人「変身!」

デデッデデー デデッデデー デデー

シュィィィィン バァァァァァァン

吹雪「よーし、突撃ー!!」ダダダ



341:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:20:57.37 ID:fkwICUaa0

コウワン「フフフ、どこからでもかかってきなさい」

叢雲「はぁっ!」ブンッ

コウワン「ふんっ!」ブンッ

ガキンッ

叢雲(…!弾かれた!)

吹雪「えいっ!」ブンッ

ガキンッ

吹雪「くっ…まだまだぁ!」

ガキンガキンガキンッ



342:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:21:44.47 ID:fkwICUaa0

吹雪(駄目だ…全部弾かれちゃう)

吹雪(どうやら、武器は…あの大きな腕)

吹雪(鋭くて、長い爪で防御を…)

ブンッ

吹雪「!!」

ズガァァァァァァァン

叢雲「吹雪!」

吹雪「はぁ…はぁ…危なかった」

コウワン「あら、残念。避けられちゃった」

吹雪(防御力だけでなく、破壊力も高い…)

吹雪(これは純粋に…強い!)



343:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:22:15.94 ID:fkwICUaa0

五月雨「やぁー!!」ブンッ

ガキンッ

コウワン「フフフ、何度やっても…」グググ

ザパァ

コウワン「!!」ドガッ

五月雨の刀から出た水によって、コウワンの腕は弾かれた!

五月雨(これで、攻撃の隙が…!)

コウワン「甘い!」ブンッ

五月雨「!!」シュバッ

ズガァァァァァァァン



344:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:22:44.84 ID:fkwICUaa0

五月雨(あ、危なかった…もう片方の手で、攻撃を…)

コウワン「なかなか面白い技を使うのね…」

コウワン「でもまだまだね。これだけじゃ私を倒すには…」

シュバババッ

コウワン「!!」バッ

飛んできた矢を、コウワンは腕でガードした!

漣「…」



345:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:23:36.65 ID:fkwICUaa0

コウワン「矢…?なかなかだけど、この程度では私は…」

電「えーい!!」ブンッ

コウワン「!?」ガッ

ググググ

コウワン(なっ…いつの間に…!)グググ

コウワン(…そうか!今の矢は囮!注意をそらして、この子に攻撃させるため…)

コウワン(しかもこの攻撃…重い!)

電「まだ終わりじゃないのです!」グググ

バチバチバチバチィッ

コウワン「ぐっ…!!」

コウワン(電流…!このままじゃ、押し負ける…!)



346:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:24:10.08 ID:fkwICUaa0

コウワン(でも、もう片方の手で攻撃を…!)スッ

叢雲「させるかっ!!」ドガッ

叢雲が、コウワンの片手を攻撃した!

コウワン「ぐあっ!?」

コウワン「くっ…この!」ブンッ

叢雲「はぁっ!」ガキンッ

コウワン(くっ…片手で抑えてる分、動きが…)

コウワン(…!しまった、両手が、ふさがれている…!?)

吹雪・五月雨「はああああああ!!」ブンッ

コウワン「!!」

ズガァァァァァァァン

吹雪と五月雨の一斉攻撃が決まった!



347:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:24:39.16 ID:fkwICUaa0

モクモク…

吹雪「やった!」

五月雨「これで、何とか…」

漣「…?」

漣「!みんな、気を付けて!」

漣「奴が…いない!」

四人「!!?」

土煙が晴れると、そこにコウワンの姿はなかった



348:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:25:11.43 ID:fkwICUaa0

叢雲「い、いつの間に!?」

電「攻撃する瞬間までは、確かにいたのです!」

「フフフ…予想以上ね」

五人「!!」

コウワン「こんな早くに、私の奥の手を見せることになるとは思わなかったわ」

コウワンはさっきと全く別の、少し離れた位置に立っていた



349:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:25:47.81 ID:fkwICUaa0

叢雲「あんた、どうやって…!」

五月雨「奥の手って、一体…!?」

コウワン「そうねぇ…あなたたちの強さに敬意を表して、教えてあげるわ」

コウワン「おっと、攻撃はしないことね。変身中や説明中に攻撃をすることは禁じられているわ」

吹雪「そうなの?」

漣「そうだよ」

コウワン「どちらにしろ、攻撃は当てられないでしょうけどね」クスクス

叢雲「…」



350:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:26:15.86 ID:fkwICUaa0

コウワン「私の姿…さっきまでと、少し違うと思わない?」

電「姿…?」

吹雪「…腕の大きさが、大きくなくて、普通になっている…?」

コウワン「そのとおりよ。これが私の能力。二つのモード自由にを切り替えることができる」

コウワン「さっきまでの腕が大きかった状態は、言うなれば、攻撃力と防御力が強化される状態」

コウワン「そして今の、腕が大きくない状態は、素早く動ける状態、ということよ」

コウワン「今の状態だと、かなりの速さで動ける…目にも止まらない速さ、とでもいうのかしら」

漣「くそー…どっかのフランス人みたいなことを…」



351:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:26:44.08 ID:fkwICUaa0

五月雨「…しかし、その状態ではさっきのような攻撃や防御はできません」

電「そうなのです。少しでもあなたをとらえることができれば…」

コウワン「…その通りよ。素早さを得る代わりに、防御手段や攻撃手段は失う…」

コウワン「攻撃や防御ができる腕を手に入れれば、動きが遅くなる…」

コウワン「これが、私の能力の弱点かしらね」

吹雪「だったら、そこを叩けば…」

コウワン「でも、私を倒すのは無理ね」

吹雪「いいえ…私たちはあなたを倒します」チャキッ

コウワン「…なら、やってみる?」

シュンッ

吹雪「!!?」

コウワンは一瞬で吹雪に近づいた!



352:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:27:15.30 ID:fkwICUaa0

吹雪(は、速い!予想以上に!)

吹雪(でも、ここで攻撃すれば…!)

ググググ

吹雪「!!」

コウワンの腕の大きさが元に戻っている!

吹雪(まずい!このままだと攻撃され…)

ズガァァァァァァァン

吹雪「ぐぁぁぁぁっ!」ズザザザ

叢雲「吹雪!」

吹雪「ぐ…だ、大丈夫…かすっただけ」

吹雪(駄目だ…こっちが対応するよりも早く攻撃をしてくる!)



353:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:27:43.23 ID:fkwICUaa0

コウワン「うーん、残念。避けられちゃったわ」

電「えいっ!」ブンッ

電が背後からハンマーを振り下ろした!

シュンッ

電「うわぁ!?」スカッ

コウワン「フフフ…無駄よ、無駄無駄」

コウワン「あなたたちの攻撃は、もう当たらないわ」

コウワン「そして、このまま近づいて…」シュンッ

電「!!」

コウワン「こうやって、攻撃をする!」ブンッ

電「…っ!」

シュバババッ

コウワン「!!?」ドガッ

飛んできた矢によって、コウワンの腕が弾かれた!



354:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:28:25.85 ID:fkwICUaa0

漣「よーし!やらせないよ!」

コウワン(ぐっ…さっきのと威力が違う…!)

コウワン(…あの子の弓を…何かがまとっている…?)

漣(風をまとわせたから、スピードも威力も上がってる…これなら、いける!)

叢雲「はぁっ!」ブンッ

コウワン「!!」シュンッ

叢雲「くそっ…逃げられたか」



355:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:28:55.03 ID:fkwICUaa0

コウワン「危ない危ない…」

コウワン(…遠距離攻撃な分、その子の武器は厄介ね)

コウワン(避けたり防御したりするには不利だわ)

漣「もう一発…!」ギリギリ

コウワン(…だったら)

ドガァ モクモク

漣「!土煙が…!」

漣「目くらまし…?でも、どうしてわざわざ…?」



356:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:29:24.90 ID:fkwICUaa0

吹雪「…あれ?」

土煙が晴れると、またしてもコウワンはいなくなっていた

吹雪「消えた…!?」キョロキョロ

電「ど、どこに…!?」

五月雨「…もしかして、逃げた…?」

叢雲「まさか。いくらなんでも…」

五人「…」



357:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:30:08.25 ID:fkwICUaa0

漣「…出てこないね」

吹雪「本当に逃げたのかな…」

電「だったら、今日はもう帰ったほうが良いのです」

吹雪「そうだね。じゃあ…」


漣「うわぁぁ!?」

四人「!!」

気が付くと、漣はコウワンにつかまれ、巨大な腕で締め付けられていた!



358:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:30:34.30 ID:fkwICUaa0

コウワン「フフフ、まずはあなたから始末させてもらうわ」ギリギリ

漣「ぐ…ど、どうして…!」

コウワン「すこーし、隠れていただけよ…あなたたちが油断するまでね」

コウワン「簡単に引っかかってくれて、感謝するわ」

コウワン「あなたは武器が遠距離武器で、少し位置が離れていたから、狙いやすかったわね」

漣「ぐ…あ…」

コウワン「さて、このまま握りつぶして…」グググ

コウワン「…殺してあげるわ」

漣「…!」



359:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:31:01.52 ID:fkwICUaa0

漣(殺…され…)



叢雲『…他の四人は?』

大井『…』

大井『殺されたわ』


大井『…覚えておきなさい』

大井『あなたたちは、あなたたちが思っている以上に』

大井『死と隣り合わせだってことを…』


漣「う、うわあああああああああ!!」



360:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:31:27.19 ID:fkwICUaa0

吹雪「はああああああ!!」ブンッ

コウワン「!!」

ガキンッ

コウワンは漣を握っていない方の腕で防御した

吹雪「漣ちゃんを…離せぇ!!」グググ

コウワン「くっ…もう来たのね」

五月雨「吹雪ちゃん!」

吹雪「!」バッ

五月雨「やぁー!」ザパァァ

五月雨は水を放出し、コウワンの体のみを濡らした!



361:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:31:58.60 ID:fkwICUaa0

コウワン「!?な、何のつもり!?」

五月雨「よーし、電ちゃん!」

電「はいなのです!」ブンッ

コウワン「!!」

ガッ

電「そしてこれを!」

バチバチバチバチィッ

コウワン「ぐあああああっ!」

コウワンに電流が流れる!たまらず、コウワンは漣から手を離した



362:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:32:26.96 ID:fkwICUaa0

漣「う…」ドサッ

叢雲「漣!大丈夫!?」ガッ

漣「…」

叢雲「くっ…」

吹雪「よーし、撤退!てったーい!」

ダダダダッ


コウワン「…」

コウワン「…フフフ、今日の所は逃がしてあげるわ」

コウワン「でも…」

コウワン「…次は、ないわよ?」



363:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:32:56.55 ID:fkwICUaa0

鎮守府 工廠

吹雪「…明石さん。漣ちゃん、大丈夫ですか?」

明石「入渠させたし、傷はもうないわ」

明石「…ただ」

叢雲「ただ?」

明石「…かなり、精神がやられてるみたいね」

五月雨「精神が…ですか?」

明石「会ってもらえばわかるわ。こっちよ」



364:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:33:41.57 ID:fkwICUaa0

漣「…」

電「…漣さん。大丈夫なのです?」

漣「…うん。ごめん…みんな、ありがとう…」

吹雪「…どうしたの?」

漣「…」

五月雨「まだ、どこか悪いところが…」

漣「違うよ。もう体のほうは大丈夫…だけど」

漣「…ごめん。みんな…漣は…」


漣「もう、戦えない…」

四人「!!?」



365:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:34:29.07 ID:fkwICUaa0

叢雲「な、何言ってるのよ!?」

叢雲「あんたが言い出したことなんでしょ!?」

漣「…ごめん」

叢雲「謝ってほしいわけじゃない!理由を言いなさい!」

漣「…」

叢雲「このっ…!」

五月雨「叢雲ちゃん、落ち着いて!」

叢雲「くっ…」



366:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:35:06.00 ID:fkwICUaa0

吹雪「…理由、言えないの?」

漣「…」

漣「…怖くなったんだよ」

吹雪「え…?」

漣「…死ぬのが」

電「死ぬのが…ですか?」

漣「…大井さんが言ってたよね」

漣「自分たちが思っている以上に、死と隣り合わせだって」

漣「今日だって、みんなが助けてくれなかったら、死んでたかもしれない…」

漣「だから…」



367:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:35:37.02 ID:fkwICUaa0

叢雲「そんなの、今までだってそうだったでしょ!?」

叢雲「いつ沈むかわからない、戦争をしてきたんだもの!」

叢雲「それを今更…!」

漣「…」

吹雪「…そっか」

吹雪「わかった。漣ちゃん…」

吹雪「あとは私たちに任せて」

叢雲「ちょっと!吹雪!」

吹雪「…五月雨ちゃん。電ちゃん」

五月雨「はーい」ガッ

電「了解なのです」ガッ

叢雲「え!?ちょっ…離しなさいよ!こらー!」ズルズル



368:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:36:11.00 ID:fkwICUaa0

漣「…ごめんね、吹雪ちゃん」

吹雪「いいよ。…仕方ないよ」

漣「…本当にごめん」

吹雪「いいって。じゃあ、私も行くね」

吹雪「…漣ちゃん」

漣「…」

吹雪「もしも…もしもだけど」

吹雪「また…一緒に戦ってくれるんなら」

吹雪「いつでも…待ってるから」

漣「…」

ガチャッ バタン

漣「…っ」



369:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:37:12.34 ID:fkwICUaa0

ショキカンジャー本拠地

叢雲「あー、もう!漣の奴、どうしちゃったのよ!」

電「まあまあ。落ち着くのです」

五月雨「でも、困ったよね」

吹雪「あんな状態だと、普通の艦娘としても戦えないよね」

電「司令官も、困っていたのです」

叢雲「…どうして、今更」

吹雪「これは、非常にまずい事態だよ」

五月雨「五人でもギリギリなのに、人数が減っちゃったら…」

叢雲「まあ、負けるでしょうね」

叢雲「また、コウワンみたいなやつに会ったら」



370:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:37:41.56 ID:fkwICUaa0

電「今日会ったコウワンさん、とても強かったのです…」

五月雨「高速移動をして接近して、そこから攻撃…」

吹雪「攻撃されたら、すぐに避ける…シンプルだけど、強いね」

電「でも、腕の大きさが変わる時、若干の隙があるのです」

叢雲「そこを突くしか、ないのかしらね」

吹雪「…漣ちゃんがいたら、もう少し策はあったかもね」

三人「…」



371:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:38:25.44 ID:fkwICUaa0

コンコン

吹雪「ん?」

五月雨「どうぞー」

バンッ

曙「叢雲ぉ!あんた、漣に何したのよ!?」

叢雲「は!?な、何で私!?」

曙「このメンバーの中で一番何かしそうなのがあんただからよ!」

叢雲「はぁ!?勘違いも甚だしいわね!」

潮「あ、曙ちゃん落ち着いて…」

電「叢雲さんも落ち着くのです!」



372:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:38:53.57 ID:fkwICUaa0

叢雲「そもそも、私たちのせいじゃないんだけど!?」

曙「嘘つけ!青葉さんがそう言ってたわよ!」

曙「あんたたちが漣を工廠に連れて行って、それから漣が落ち込んでるって!」

曙「きっとカツアゲされたって言ってたわよ!」

電「青葉さん…」

叢雲「そ、それは誤解よ!あんた何でそんなのほいほい信じるのよ!あんたバカじゃないの!?」

曙「何だとぉ!?」

叢雲・曙「ガルルル…!」

潮「曙ちゃん、ちょっと…!」グイグイ

電「は、はわわ…」



373:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:40:01.90 ID:fkwICUaa0

吹雪「な、何事…!?」

ガチャッ

朧「あー、もう曙ったら…」

五月雨「あ、朧ちゃん。どうしたの?」

朧「ごめんごめん。曙が青葉さんから変なこと吹き込まれて、ここに突撃しに来ちゃった」

吹雪「青葉さん…」

五月雨「…朧ちゃんたちは、漣ちゃんと会ったの?」

朧「うん…」

朧「ついさっき会ったんだけど、落ち込んでたっていうか…怯えてたね、あれは」

朧「で、そのあと青葉さんに会って、曙が走り出して、潮が止めに行って…今に至る」

吹雪「な、なるほど…」

朧「それで、詳しいことは知らないんだけど…何があったの?」

吹雪「うん、実は…」



374:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:41:03.73 ID:fkwICUaa0

──────────

──────

───

朧「…なるほど」

朧「昨日の夜から様子がおかしかったのはそれか…」

吹雪「え?昨日?」

五月雨「確かに、昨日は体調が悪いって言ってたよね」

朧「うん。そう聞いてたんだけど、やっぱり様子がおかしかったから…」

吹雪「でも、どうして今になって、怖がるようになったのかな」

五月雨「普段の漣ちゃんからは、想像できないよね」

朧「それは、漣は普段はそういうところを絶対に人に見せようとしないから」

朧「普段は明るく振る舞ってるけど、それは不安や恐怖を忘れようとするため」

朧「耐えられないくらいの不安や恐怖があっても、一人で抱え込もうとするんだ」

吹雪「そうだったんだ…」



375:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:42:32.27 ID:fkwICUaa0

朧「…本当は、漣は人一倍臆病なんだよ。それを隠しているだけで」

朧「沈むことへの恐怖なんかも、本当はすごく強い」

朧「最近はそんなそぶりは見せないけど…以前、綾波姉さんに何かを相談してたりするのは見たなぁ」

五月雨「じゃあ、何で今まではこんなことがなかったの?」

五月雨「漣ちゃんだって、大破したことくらいあるよね?」

朧「うーん…漣じゃないから、本当のことはわからないけど」

朧「多分…そうやって振る舞っているうちに、本当に不安や恐怖を忘れてしまったんじゃないかな」

吹雪「忘れてしまった…?」

朧「うん。この鎮守府で沈んだ艦は今のところいないし、漣自身も今まで何とかなってきたから」

朧「自分が沈むはずがない、死ぬはずがない…って、無意識のうちに思うようになったんだと思う」

朧「だから、今まではこんなに恐怖を感じることはなかった」



376:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:43:01.83 ID:fkwICUaa0

朧「でも、今回…大井さんの話を聞いて、その恐怖がよみがえったんだと思う」

朧「そこに追い打ちをかけるように、自分の命への危機が来て…」

朧「そうして、今まで忘れていたものを思い出してしまった…」

朧「本当は、ずっとため込んでたんだと思う。そういった不安や恐怖を」

朧「それが、爆発しちゃったんじゃないかな」

五月雨「…」

朧「朧がわかることはこれぐらいだよ」

吹雪「うん…ありがとう」



377:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:43:43.47 ID:fkwICUaa0

朧「…あ、そうだ。曙を止めに来たんだった」

吹雪「そうだ!叢雲ちゃんと喧嘩してて…」


曙「覚悟はいい?叢雲…」

叢雲「いいわよ、来なさい」


曙「私のターン!」シュッ

吹雪・五月雨(またか…)



378:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:44:43.92 ID:fkwICUaa0

曙「くっ…!まさか、クェーサーを出されるなんて…」

叢雲「ふふ、私の勝ちね」

曙「もう一回よ!私のブルーアイズが負けるはずがないわ!」

叢雲「融合もまともにできないようじゃ、無理なんじゃないかしら?」

曙「何だとぉ!?」

朧「はいはい、そこまで。帰ろうねー」ズルズル

曙「あ!?ちょっと、離しなさいよ、朧!」

潮「ご、ごめんね、みんな…!お邪魔しました!」

吹雪「ああ、うん…」

バタン



379:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:45:13.65 ID:fkwICUaa0

叢雲「ふん、大したことなかったわね!」フンス

三人「…」ジトッ

叢雲「な、何よその目は」

五月雨「ところで叢雲ちゃん、電ちゃん。さっきの話、聞いてた?」

叢雲「え?」

電「はい。電は対戦を見ながら聞いてたのです」

吹雪「そっか。じゃあいいね」

叢雲「…何の話?」

五月雨「…叢雲ちゃんは、漣ちゃんより遊戯王のほうが大切なんだね」

叢雲「ちょ、ちょっと!?五月雨!?」

吹雪「失望したよ…」

電「なのです」

叢雲「ええ!?」

叢雲「た、対戦しながら聞けるわけないでしょ!ちゃんと話してよ!」



380:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:46:35.85 ID:fkwICUaa0

──────────

──────

───

叢雲「なるほど…そういうことね」

吹雪「これ、私たちでどうにかできる問題だと思う?」

五月雨「正直、漣ちゃん本人がどうにかしないと無理だよね」

電「やっぱり、何もできないのでしょうか…」

叢雲「…」

吹雪「叢雲ちゃん?どうしたの?」

叢雲「…ん?いや、何でもないわ」

電「…もしかして、デッキ構築について考えてたのです?」

五月雨「うわぁ…」

叢雲「え!?ち、違うわよ!」

吹雪「まあ、今日はもう解散しよう。これからどうするかは、また明日考えよう」

五月雨「そうだね」

叢雲「…」



381:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:47:06.06 ID:fkwICUaa0

その夜 ショキカンジャー本拠地

ガチャッ

漣「…」

漣「…はぁ…」

「…こんな時間に、何やってるのかしら?」

漣「!?」

漣「…叢雲ちゃん」

叢雲「はろー」



382:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:48:02.88 ID:fkwICUaa0

叢雲「朧が言ってたらしいわ。漣は臆病だって」

漣「…とうとうバレちゃいましたか」

叢雲「知らなかったわ。あんた、いつも異常なくらいに明るいから」

漣「まあ、そんなもんだよ…」

叢雲「ふーん…」

叢雲「昼間は、その…ごめんなさい。怒鳴ったりして」

漣「…ううん、漣が悪いから…」

漣「急に、こんなことになったりして…」

漣「…ごめんね」

叢雲「…」



383:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:48:36.04 ID:fkwICUaa0

漣「本当は、ずっと怖かったはずだった」

漣「でも、それに目を向けたくなくて、ずっとごまかしてたんだ」

漣「そうしないと…きっと、耐えられなかったから」

叢雲「…」

漣「…そうやって、ずっと目を背けてきたから」

漣「こんなことに、なっちゃったのかな」

叢雲「…」

漣「…ねえ、叢雲ちゃん」

漣「どうしたら…死ぬのが、怖くなくなるのかな」

叢雲「…」



384:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:49:38.35 ID:fkwICUaa0

叢雲「一つだけ言っておくわ」

漣「?」

叢雲「死ぬのが怖くない奴なんて、居ないのよ」

漣「…!」

叢雲「誰だって、死ぬのは怖い。沈むのは怖い」

叢雲「みんな、その恐怖と戦っているの」

叢雲「私だって、吹雪だって、電だって、五月雨だって…」

叢雲「みんな、心のどこかで恐怖を感じながら、戦っているのよ」



385:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:50:10.56 ID:fkwICUaa0

漣「…」

漣「…だったら」

漣「恐怖を感じながら…どうして、戦えるの…?」

叢雲「どうして、か…」

叢雲「…」

叢雲「…もっと、恐ろしいことがあるからよ」

漣「…え?」

叢雲「私から言えることはこれだけよ。今日はもう寝なさい」

漣「…うん」

叢雲「じゃあね」

バタン

漣「…」



386:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:52:27.64 ID:fkwICUaa0

三日後 ショキカンジャー本拠地

吹雪「はー…さて、今日も訓練しようか」

叢雲「そうね…でも、普通のやり方だと飽きてきたわね」

五月雨「え?じゃあ、どうするの?」

叢雲「…チェーンデスマッチ形式でやるとか」

電「なんか物騒なのです」

吹雪「…今日も、漣ちゃん来ないね」

五月雨「仕方ないよ…簡単にどうにかなる問題じゃないし」

叢雲「早く復活してくれるといいんだけど、そうもいかないしね…」

電「うーん…とっても心配なのです」」



387:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:52:56.71 ID:fkwICUaa0

吹雪「私たちが心配しても仕方ない。漣ちゃん自身がどうにかするしかないんだから」

叢雲「そうね。気長に待ちましょう」

電「じゃあ、そろそろ行くのです?」

五月雨「そうだね。じゃあ…」


「にゃーん」

四人「…!」

吹雪「猫…?いつの間に…」

電「そこの窓から入ってきたのです?」

叢雲「そのようね。少し空いてるし」



388:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:53:34.30 ID:fkwICUaa0

五月雨「…あれ?この猫…この間の猫じゃない?」

吹雪「え?」

叢雲「…本当ね。この間、コウワンと会った時の猫だわ」

電「ここまで、どうやって来たのでしょうか…?」


『普通に運んだだけよ』

四人「!」



389:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:54:00.71 ID:fkwICUaa0

吹雪「…やっぱり、あなたですか」

叢雲「本当だわ、スピーカーもついてる」

猫『フフフ、また驚かせちゃった?ごめんなさいね』

電「それで・・・何の用なのです?」

猫『ちょっとあなたたちに、お願いがあるのよ』

五月雨「お願い?」

猫『この間戦ったところまで来て、私と戦いなさい』

猫『応じない場合は、私がそちらまで行くわ』

吹雪「!そんなことしたら…」

猫『そう。鎮守府はただじゃすまないでしょうね』

猫『それじゃあ、待ってるわ』プツッ



390:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:54:29.57 ID:fkwICUaa0

吹雪「…」

五月雨「吹雪ちゃん…」

吹雪「うん…行こう」

叢雲「四人で勝てるかしら…」

電「それでも、やるしかないのです」



漣「…」

漣は、部屋の前まで来ていた



391:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:55:06.78 ID:fkwICUaa0

その後、四人は以前コウワンと戦ったところまで来ていた

コウワン「フフフ、来たわね」

吹雪「…どうして、呼び出したりしたんですか?」

コウワン「特に意味はないわ…ただ、私があなたたちと戦いたくなった…それだけよ」

叢雲「…ふん」

コウワン「…あら?あのピンクの子は?」

叢雲「…あいつが来るまでもないってことよ」

コウワン「フフフ、そう…」

コウワン「この間、やりすぎちゃったかしら?残念ね」



392:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:55:52.32 ID:fkwICUaa0

電「…四人ででも、あなたを倒します」

五月雨「覚悟してください…!」

コウワン「あら、怖い怖い」

コウワン「それじゃあ、早速…始めましょう?」

吹雪「みんな、行くよ!」

カチッ

四人「変身!」



393:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:56:50.32 ID:fkwICUaa0

その頃 鎮守府

漣「…」

朧「…どうしたの、漣」

漣「…いや、何でもないよ」

朧「嘘ついてもだめだよ。漣、すぐ顔に出るから」

漣「…」

朧「…言いたくないなら、いいけどさ」



394:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:58:00.42 ID:fkwICUaa0

漣「…ねえ、朧」

朧「ん?」

漣「…どうしたらいいと思う?」

朧「何が?」

漣「悩んでて、何も行動できない時…どうしたらいいと思う?」

朧「…」

朧「…そうだね…」

朧「詳しくはわからないから、はっきりとは言えないけど…」

朧「漣にとって、何が大切なのか…考えてみなよ」

漣「何が、大切か…?」

朧「うん。そうすれば、自ずと答えは見えてくるはず…多分」

漣「…」



395:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:58:26.65 ID:fkwICUaa0

漣(漣にとって、大切なもの…)



叢雲『…もっと、恐ろしいことがあるからよ』


漣「…!」

漣「ありがとう、朧!ちょっと出てくる!」ダダッ

朧「はーい、いってらっしゃーい」

朧「…まったく、世話が焼けるなぁ」



396:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 02:59:07.79 ID:fkwICUaa0

漣「はぁ…はぁ…」ダダダ

漣「もう少しで…あそこに…」

漣「…みんな!」バッ

漣「…!」


吹雪「ぐ…」

叢雲「ダメだ、隙が突けない…」

電「このままだと…」

五月雨「でも、まだ…!」

コウワン「フフフ、そんなものなの?」

漣が到着したころには、全員疲弊しきっていた



446:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 11:14:40.04 ID:fkwICUaa0


コウワン「…あら?来たのね」

四人「…!」

吹雪「さ、漣ちゃん…!」

漣「み、みんな…!」

叢雲「来たのね…!」

電「でも…状況が悪いのです…」

五月雨「どうすれば…」

コウワン「来たはいいけど、大ピンチね」

コウワン「あなた以外は全員疲弊しきっている…つまり、実質一人で戦うということよ」

漣「…っ!」ジリッ



397:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:00:47.47 ID:fkwICUaa0

叢雲(…漣、やっぱり、まだ…)

叢雲「…漣!逃げなさい!」

漣「!?」

叢雲「こいつの言う通り、ほとんど一人で戦うことになるわ!」

叢雲「それに…あんた、まだ…!」

漣「!!」

漣「で、でも…」

叢雲「そんな状態で戦っても、殺されるだけよ!だから、あんただけでも…!」

漣「…」

漣「…!」

ダダッ



398:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:01:14.06 ID:fkwICUaa0

叢雲「…よし」

吹雪「…やっぱり、ダメだったか…」

電「仕方ないのです…」

五月雨「この四人で、どうにかするしか…!」

コウワン「あらあら、結局逃げちゃうのね」

コウワン「仕方ない…もう少し、楽しませてね?」



399:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:01:43.34 ID:fkwICUaa0

鎮守府

漣「はぁ…はぁ…」

漣「…いた!」

漣「大井さん!」ダダッ

大井「…?あなた…どうしたの?」

大井「…ただ事じゃないようね」

漣「…ディープマリンの、幹部が…!」

大井「!!」

漣「今、みんな戦ってて、ピンチなんです!」

漣「漣だけじゃ、どうしようもなくて…!だから…!」

大井「…ごめんなさい」

漣「!」



400:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:02:13.45 ID:fkwICUaa0

大井「この間言ったとおり、私はもう戦えない」

大井「悪いけど…」クルッ スタスタ

漣「…ッ!」

漣「怖いんですか!?」

大井「…!」ピタッ

漣「死ぬのが怖いから、戦えないんですか…!?」

大井「…」



401:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:02:56.46 ID:fkwICUaa0

漣「…大井さんは、自分の目の前で仲間が殺されてしまった…」

漣「普段の艦隊戦とは違う戦いへの、恐怖を覚えてしまった…」

漣「…漣も、さっきまでそうでした」

漣「漣は、もう、艦隊戦もできなくなるんじゃないかというくらい、怖かったです…」

漣「でも、さっき…気が付いたんです」

漣「死ぬのは、確かに怖い…だけど」

漣「仲間を失うのは、もっと怖い…!」

大井「…!」

漣「漣は、大切な仲間を守りたいんです!」

漣「だから…!」

大井「…」



402:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:03:28.61 ID:fkwICUaa0

『大井さん!もう、私たちはダメ…!だから…』

大井『嫌よ!あなたたちを置いて、逃げるなんて…』

『あなただけでも生き残って…!このままじゃ、全滅しちゃう…!』

大井『でも…』

『誰かが、このことを伝えないといけない!それができるのは、あなただけなの!』

『鎮守府のみんなを、守れるのは…!』

大井『…!』

『ぐ、ああああああああああああ!!!』

グシャッ

大井『!!』

大井『…ッ!!』ダダッ



403:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:03:54.11 ID:fkwICUaa0

大井「…」

スタスタ

漣「大井さん…!」

大井「…」スタスタ

漣「…くっ!」ダダッ



404:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:04:21.43 ID:fkwICUaa0

吹雪「…う…」

コウワン「そろそろ限界かしら?」

叢雲「ま、まだよ…まだ、負けてない…」

コウワン「だったら、そこから動いて見せたらどう?」

叢雲「…くそぉ…!」

電「も、もう…ダメなのですか…?」

五月雨「あきらめちゃダメ…!まだ…何かできるはず…!」

コウワン「そんな状態で言ってもねぇ…無理があるわよ」



405:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:04:54.55 ID:fkwICUaa0

コウワン「さて、そろそろ、トドメかしら?」ヒョイッ

吹雪「…ぐっ…」

叢雲「吹雪…!」

コウワン「まずはあなたから、あの世へ送ってあげる…」グググ

吹雪「ぐあああああああ!!」

シュバババッ

コウワン「!!」バッ

コウワンは、飛んで来た矢をガードし、思わず手を離した!



406:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:05:45.33 ID:fkwICUaa0

吹雪「ぐっ!げほっげほっ…」ドサッ

五月雨「吹雪ちゃん!大丈夫!?」

吹雪「だ、大丈夫…」

電「い、今のは…」

コウワン「…命知らずとは、まさにこのことね」

漣「みんなから離れろ!漣が相手だ!」

吹雪「漣ちゃん…!」

叢雲「馬鹿!どうして戻ってきたの!」

漣「…死ぬのは、怖い…怖いけど…」

漣「みんなが死んでいくのを、黙ってみているなんてできない!」



407:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:06:11.27 ID:fkwICUaa0

コウワン「いい度胸ね…わざわざ戻ってくるなんて」

コウワン「わかった・・・それじゃあ」

コウワン「あなたから殺してあげるわ!」シュンッ

漣「!!」バシュッ

コウワン「ほらほら、どうしたの?当たってないわよ」シュンッ

漣「くぅ…!」バシュバシュッ

コウワン「他に近接攻撃されているときに、あなたの矢が来るのは厄介だけど…」シュンッ

コウワン「あなただけなら、問題ないわね」

漣「このぉ!」バシュッ



408:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:07:00.64 ID:fkwICUaa0

コウワン「ほら、もっとよく狙いなさい」シュンッ

コウワン「そうだわ。サービスしてあげる」

コウワン「あなたのその矢…それが尽きるまで、攻撃はしないであげる」

コウワン「精々頑張って当てることね」

漣「馬鹿にして…!」バシュッ

コウワン「ほーら、どんどん矢が減っていくわよ」

漣「くっ…」

漣(やっぱり、漣だけじゃだめだ…)

コウワン「フフフ、死にに来たようなものね」

漣(どうしたら…?)



409:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:07:30.14 ID:fkwICUaa0

コウワン「…あら?もう終わり?攻撃しないの?」

漣「…!」ギリギリ

漣(当てる…!当てて見せる…!)

漣(…でも)


「そんな挑発に乗って、どうするのかしら?」

漣「!?」

ドカァァァァァァァン



410:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:08:03.59 ID:fkwICUaa0

コウワン「!?な、何!?これは!」

吹雪「な、何今の爆発!?」

叢雲「!あ、あれって…」


漣「あなたは…!」

ホワイト「私はホワイト…正義の味方よ」


電「…あれって」

五月雨「大井さん…だよね」

叢雲「一応フルフェイスメットで、顔はわからないけど」



411:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:08:31.53 ID:fkwICUaa0

漣「き、来てくれたんですか!?」

ホワイト「何のことかしら?」

ホワイト「私は、ただの通りすがりの正義の味方よ」

ホワイト「それより、奴を倒すことが優先よ」

ホワイト「仲間を…守るんでしょ?」

漣「…はい!」



412:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:08:57.94 ID:fkwICUaa0

コウワン「あら…まだ味方がいたのね」

ホワイト「あなたね?悪の組織の幹部は」

コウワン「そうよ…安心しなさい。あなたも後で殺してあげるわ」

ホワイト「それは遠慮しておくわ」ポイッ

コウワン「…?一体何を」

ドカァァァァァァァン

コウワン「!!?」


吹雪「ば、爆弾!?」

五月雨「あれが、大井さんの武器…?」



413:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:09:44.10 ID:fkwICUaa0

コウワン「く…油断したわ」

ホワイト「まだまだ!」ポイッ

コウワン「!」シュンッ

ドカァァァァァァァン

コウワン「ぐあぁ!!」ズザッ


叢雲「…!そうか、奴はあくまでも高速移動しているだけ!」

電「攻撃範囲の大きい爆弾は、有効なのです!」



414:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:10:13.18 ID:fkwICUaa0

ホワイト「ほら、何ボサッとしているの」

漣「あ、はい!」バシュッ

グサッ

コウワン「ぐっ!!」

コウワン(まずい…爆弾にやられたせいで、隙ができてしまう)

コウワン(しかし…)

ポイッ

コウワン「!!」シュンッ

ドカァァァァァァァン

コウワン「ぐっ…!」

漣(!!近づいてきた!)



415:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:10:46.53 ID:fkwICUaa0

コウワン「フフフ、残念だったわね!」

コウワン「この距離なら、近すぎて爆弾は放てまい!」

コウワン「ここからさらに近づいて攻撃を…」

ホワイト「あー、ちょっと目をつむってて」

漣「え?」

ポイッ

コウワン「ん?何かさっきまでとちょっと違」

ピカァァァァァァァァァァァ

コウワン「うわっ!?な、何、これは!?目が…!」



416:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:11:59.53 ID:fkwICUaa0

ホワイト「ほら、今のうちに」

漣「はい!」バシュッ

コウワン「うあああああああ!!」ビュンッ ドザザザ

ホワイト「よーし、何とか距離が取れたわね」

漣(よし、風をうまく使えば吹っ飛ばすこともできる…これで何とか)

漣(それにしても、大井さん、すごい…戦いなれている)

コウワン「ぐぅ…何なの、その爆弾は!?」ヨロッ

ホワイト「これは、私の武器『トーピードーボム』。複数の種類を持つ爆弾よ」

ホワイト「それ、『パワーボム』!!」ポイッ

ドカァァァァァァァン

コウワン「…ッ!くっ…!」



417:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:12:25.97 ID:fkwICUaa0

ホワイト「そして、『フラッシュボム』!」ポイッ

ピカァァァァァァァァァァァ

コウワン「しまった!また目が…!」

バシュンッ

コウワン「!?ぐああっ…!」ドンッ

ホワイト「よーし、攻撃するタイミングもわかってきたみたいね」

漣「えへへ、おかげさまで」



418:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:12:51.21 ID:fkwICUaa0

コウワン「くそぉ…!こうなったら!」シュンッ

叢雲「んなっ!」ガッ

吹雪「叢雲ちゃん!」

コウワン「フフフ、どう!?私を攻撃したら、この子に当たるかもしれないわよ!」

五月雨「またこんな手を…!」

電「卑怯なのです!」

コウワン「フフ、何とでも言うがいいわ!」



419:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:13:22.28 ID:fkwICUaa0

ホワイト「く…困ったわね。パワーボムは威力は大したことないとはいえ、どうか…」

ホワイト「フラッシュボムもいい加減効かないでしょうし、どうしたら…」

漣「…あとは、どんな爆弾があるんですか?」

ホワイト「…敵をその場から動かなくさせる爆弾があるわ」

漣「では、それをお願いします」

ホワイト「…わかったわ」

ホワイト「『フリーズボム』!」ポイッ

コウワン「フフフ、今更何をしようと…」

ビチャッ

コウワン「!?な、何これは…!」グググ

コウワン「う、動けない!まさか…とりもち!?」



420:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:13:59.05 ID:fkwICUaa0

ホワイト「さて、これでいいはずよ」

漣「はい、ありがとうございます」ギリギリ

ホワイト「…外したら、あの子が危ないわよ?」

漣「大丈夫です」

漣「…守ってみせます」

ホワイト「…」

バシュンッ

グサッ

コウワン「!?ば、馬鹿な…!」

漣は、叢雲に当たらないギリギリの所を射抜いた!



421:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:14:36.69 ID:fkwICUaa0

漣「まだまだぁ!」バシュバシュッ

コウワン「ぐあああああああ!!な、何故だ!なぜ…!」グサグサッ

叢雲「漣…!」

コウワン「く…とりもちなら、地面を破壊すればいい!そうすれば動けるようになって、もう当たらないわ!」

コウワン「えーい、あなた、邪魔よ!」ポイッ

叢雲「うわっ!?」ドザッ

電「だ、大丈夫なのです!?」

叢雲「いたた…だ、大丈夫よ」

叢雲「それにしても、あいつ…」

五月雨「うん、フラグだよね…」



422:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:15:07.44 ID:fkwICUaa0

コウワン「せいっ!」ブンッ

ズガァァァァァァァン

コウワン「よし、これで動け…」

ビュンッ

コウワン(!矢が、もう飛んできている…!?)

コウワン(は、早くモードを切り替えて…)シュルルル

コウワン(…あれ?これ、間に合わないんじゃ)

グサァァァァ

コウワン「何いいいいい!?」



423:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:15:39.01 ID:fkwICUaa0

漣「そのまま吹っ飛べぇ!!」

矢にまとわりついていた風が、そのままコウワンを吹っ飛ばす!

バビュゥゥゥゥゥゥゥゥン

コウワン「うわあああああああああ!!」

コウワン「覚えてなさああああああああああい!!」ヒューン

キラーン

漣「汚ねえ花火だ…」



424:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:16:06.49 ID:fkwICUaa0

吹雪「…大井さん、ありがとうございました」

ホワイト「大井?誰かしら」

ホワイト「私はホワイト。通りすがりの正義のみか…」

漣「えいっ」スポッ

大井「…」

五人「…」

大井「ちょっと!何でとるのよ!こういうのはとっちゃいけないでしょ!」

漣「うひー、すみません」



425:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:16:34.70 ID:fkwICUaa0

五月雨「どうして、助けてくれたんですか?」

大井「…別に。ちょっと癪だっただけよ」

大井「自分が逃げたままでいるのがね」

漣「…」

叢雲「何はともあれ、助かったわ」

電「本当、よかったのです」



426:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:17:01.36 ID:fkwICUaa0

吹雪「…大井さん、やっぱり、一緒に戦ってくれないんですか?」

大井「…そうね」

大井「戦わない理由はもうないけど、あなたたちとは別行動で奴らについて調査しようと思うの」

大井「その方が小回りがきくし、それに…」

漣「それに?」

大井「…私にとって、『ショキカンジャー』は、一つだけだから」

吹雪「…そうですか」



427:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:17:30.55 ID:fkwICUaa0

大井「それに、あなたたち…」

五人「?」

大井「…『駆逐戦隊』って言ってるじゃない」

五人「…」

五人(…そうだった!)

大井「とにかく、あなたたちの戦隊には入らないけど…」

大井「一応味方だから、困ったときは…助けてあげるわ」

吹雪「…ありがとうございます!」

大井「北上さんとの用事があるなら、そっちを優先するけど」

五人(ですよねー)



428:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:17:58.05 ID:fkwICUaa0

大井「じゃあ、私はもう帰るわ」

漣「…本当に、ありがとうございました」

大井「…今回の奴より、もっと手強い奴がいる」

大井「それを忘れないでおくことね」

ザッザッ

漣「…」



429:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:18:46.23 ID:fkwICUaa0

吹雪「…漣ちゃん、よかった…」

漣「…みんな、ごめんね」

五月雨「いいよいいよ。気にしないで」

叢雲「それにしても…漣、ありがとう」

漣「いえいえ、礼には及びませんな」

電「どうやったのです?あれ」

漣「何かよくわからんけどできた」

叢雲「えぇ…」



430:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:19:14.49 ID:fkwICUaa0

漣「それに、お礼を言うのはこっちもだよ」

漣「ありがとう、叢雲ちゃん」

叢雲「…そう。まあ、いいのよ、別に」

吹雪「え?何かあったの?」

漣「あー、何かね、この前…」

叢雲「オラァ!」ドゴォ

漣「へぁっ!?」

漣「ちょ…何するのさー?」

叢雲「何かいやだったから…」



431:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:20:47.81 ID:fkwICUaa0

漣「…そういえば、今回一つだけ心残りが…」

五月雨「え?何?」

漣「…それは…」

漣「今回、決めポーズしてない!」

四人「…」

四人(そういえば、そうだった!)



432:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:21:21.54 ID:fkwICUaa0

──────────

──────

───

漣「はぁ…弓を空母の方々に教えてもらえることになったけど…」

漣「やっぱしんどいわー…萎え~…」

大井「あら、ずいぶんお疲れね」

漣「あ、大井さん」

大井「そんなことでは、すぐに負けちゃうわよ」

漣「はーい、わかってまーす…」



433:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:21:51.81 ID:fkwICUaa0

大井「…そういえば、この間は言わなかったけど」

漣「はい?」

大井「あなた…すごいわね」

漣「え!?な、なんですか急に!?」

漣「漣はおだてても木に登りませんよ!」

大井「何言ってるのよ…」



434:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:22:19.77 ID:fkwICUaa0

大井「…あなた、最初に仲間の元へ向かったあと、私を呼んで、一人で戻って行ったのよね」

漣「はい、そうです」

大井「…私なら、一人で戻るなんて、怖くてできなかった」

大井「私だって、以前、それはできたはずなのに…」

大井「仲間を助けたかったはずなのに、勇気が足りなかった」

漣「…」

大井「でもあなたは、それをやってのけた」

大井「あなたには、それを成し遂げるだけの勇気があったのよ」

漣「…そうですか」



435:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:23:05.24 ID:fkwICUaa0


漣「漣には…勇気があったかどうかなんて、わかりません」

漣「ただ…仲間を守りたかった…助けたかった」

漣「それしか考えてなかったから…」

大井「でも、そこから動くことができた」

大井「あなたは、死ぬことが怖かったはずなのに、助けに行った」

大井「その、『仲間を守りたい』という思いから行動するための力…」

大井「それが、勇気よ」

漣「…」

大井「勇気は、とても強力な力となるわ」

大井「でも、簡単に手に入るものではない…でも、あなたはそれを手に入れた」

大井「だから、すごいって言ったのよ」

漣「そう、ですか…」



436:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:23:39.13 ID:fkwICUaa0

大井「で、も!」ピンッ

漣「あうっ!」バシッ

大井「勇気と無謀は違うのよ!」

大井「今回はどうにかなったけど、正直、私がいなかったら負けてたわ!」

大井「勝算のある戦いをしなさい!」

漣「は、はい…」ヒリヒリ

大井「勇気だけあっても仕方ない、だから…」

大井「…強くなりなさい」

漣「…!」



437:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:24:06.92 ID:fkwICUaa0

大井「これは、戦隊としても、艦娘としても、どちらにも言えることよ」

大井「その勇気、無駄にしないためにも…」

大井「強くなることね」

漣「…はい!」

大井「じゃ、私はこれで」スタスタ

漣「…ありがとうございました!」



438:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:24:45.59 ID:fkwICUaa0


漣(…もっと、強くなりたい…)

漣(仲間を守るため、勇気を持って戦うため!)

漣「よーし!」

漣「ショキカンジャー、ピンク、漣!いっくぞー!」

第四話「もう一人の隊員!?」 艦



439:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/18(木) 03:25:14.40 ID:fkwICUaa0

次回予告

ショキカンジャー広告塔の電なのです
こ、広告塔って何なのです!?戦隊関係ないのです!え、あるのです?
大井さんは戦隊に入ってくれませんでしたが、敵は容赦なく襲ってくるのです
特に、今回みたいに幹部さんが強いときは…
え?戦隊モノの定番がまだ残ってる?それって何なのです!?


次回、第五話「合体技がほしい!」
次回も、電の本気を見るのです!


駆逐戦隊!ショキカンジャー!!【後半】



元スレ
駆逐戦隊!ショキカンジャー!!
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454766780/
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