男の娘幽霊「なにメンチ切ってんだよ」 男「言葉遣い悪っ」
- 2016年03月10日 19:10
- SS、神話・民話・不思議な話
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幽霊「…」フヨフヨ
男「…」ジーッ
幽霊「…」フヨフヨ
男「…」ジーッ
幽霊「なにメンチ切ってんだよ」
男「言葉遣い悪っ」
幽霊「あ?」
男「だれ」
幽霊「さぁ」
男「ていうかオバケ?」
幽霊「多分な」
男「白装束に△のアレって、まんまだね」
幽霊「うるせぇ、ハズいから言うな」
男「ああ、可愛いなって」
幽霊「はぁ?俺男だから」
男「まぁじで」
幽霊「マジだよ」
母「遅刻するよー!」
男「あ、やべっ!」
幽霊「この異常事態でも学校行くのかよ」
男「ごめん幽霊前で着替えるけど許して!」
幽霊「…」
幽霊「うるせぇ」
幽霊「大体成仏ってどうy」グンッ
幽霊「!?」グイィイイ
母「早く顔洗ってきなさい」
男「うん」タタタッ
幽霊「…」グィイイ
男「やばいやばい」バシャバシャ
幽霊「…」
男「ふぅー…どうしたの」
幽霊「わからん」
男「もう行くー、行ってきまーす」タタタッ
幽霊「…なるほど」グィイイ
男「あれ?着いてきたの?」
幽霊「いや、着いてきたっていうか」
男「俺に惚れちゃった?」
幽霊「殺すぞ」
男「やめて何か洒落にならない」
幽霊「なんかお前から離れられないみたい」
男「え、ちょっと心の準備が」
幽霊「殺していいんだよな」
男「ごめんごめん、えっと…見えないヒモで繋がってる感じ?」
幽霊「らしいな」
男「えぇ…」
幽霊「知らん」
男「まぁでも通行人見てないし大丈夫っぽいなぁ」
幽霊「お前にしか見えないのかよ」
男「そうみたいね」
幽霊「…」
男「授業中大人しくしててね」
幽霊「どうせ見えねぇし何も触れねえよ」
男「へぇ、そうなんだ」
男「おっは」
幽霊「わっ!」
男「ひっ!?」
友「うぉ、どうした」
男「な、なんでも…」キッ
幽霊「ひひ」ニヤニヤ
幽霊「おい」
男「…」
幽霊「シカトぶっこいてんじゃねぇぞ」
カキカキ
男『なに』
幽霊「ひまだ」
男『我慢して、あと言葉遣い悪い』
幽霊「チッ」
男「カレーかなぁ、ここのカレー好き」
友「おばちゃん俺きつねうどん」
男「俺カレー」
幽霊「俺メンチカツカレー」
おばちゃん「はいこれきつねうどん、これカレー」
男「ありがと、あっち空いてるな」
友「おう」
幽霊「おい」
友「まだ、レベル足りんかも」
幽霊「おい俺の飯は」
男「敵強いからなぁ」
友「そうなんだよねぇ」
幽霊「あれだ、お供えする気持ちで置いてくれたら食える気がする!!!!」
男「……はぁ、ちょっとすぐ戻る」
友「お?おう」
男「いやぁ、腹めちゃくちゃ減ってて」
友「なかなかヘビーだな…」
男(はいどうぞ)
幽霊「うひょおおお!サンキュー!」パクパク
幽霊「おお食える!食えるというか、カレーのオバケが食える!」パクパク
男(マジかよ…)
友「お前ほんとここのカレー好きだなぁ」
男「お、おう…」
幽霊「確かにこのカレーうめぇわ」パクパク
男「…」
幽霊「あのカレーうめぇな明日も食おうな!」
男「勘弁してくれ、ていうか幽霊って腹減るの?」
幽霊「まったく」
男「じゃあなんでねだったんだよ…」
幽霊「仲間はずれは好かん」
幽霊「授業中暇なの何とかしろ」
男「いや、ていうか明日も居るの?」
幽霊「だって成仏の仕方わかんねぇよ」
男「あ!明日休みだから神社でお祓いしてもらおう!」
幽霊「お祓いって何か当事者は気分悪い響きなんだな…」
男「まぁまぁ、天国か地獄かどっちかに行ける訳だし」
幽霊「…」
男「てかさー」スタスタ
幽霊「な、なんだよ」
男「幽霊って触れんのかな?」ピトッ
幽霊「!?…なにすんだテメェ!」ブンッ スカッ
幽霊「あれ?」
男「…」ペタッペタッ
幽霊「やめろっ!この!」ブンブンッ スカッスカッ
男「…」ムニー
幽霊「やへろー!」ブンッ スカッ
男「なるほどなるほどなるほどなるほど」ニヤニヤ
幽霊「最悪だーーーーー!!」
男「俺からは触れるけどお前からは触れないようだなぁ」ニヤニヤ
幽霊「くっ…」プルプル
男「怒るな怒るな」ナデナデ
幽霊「くそーーー!」スイー
男「あ、逃げた」
幽霊「明日絶対神社連れてけよ、じゃなきゃ連日睡眠妨害するからな」
男「あ、それがあるのか…くそ」
幽霊「露骨に残念な顔してんじゃねぇぞコラ」
男「お前さぁ」
幽霊「んだよ」
男「その口悪いの直せって、可愛い顔に似合わん」
幽霊「だ、だから俺は男だからいいんだよ!」
男「いや良くはないだろ」
幽霊「あー生きてたらボコボコにしてボコボコにするのに…」
男「容赦無い人だったんだね…」
幽霊「さぁ?」
男「さぁって何だ」
幽霊「気がついたらここに居たんだよ」
男「えーすごく迷惑…」
幽霊「俺だって好きで来た訳じゃねぇよ」
男「名前とかも?」
幽霊「まったく」
男「難儀な…ま、明日成仏出来るよきっと」
幽霊「だといいけど」
男「そう思うとちょっと寂しいな」
幽霊「せーせーするわ」
男「その前にもうちょっと触っておこうかな」
幽霊「…」キッ
男「うぉ」ゾクッ
幽霊「マジコロス」
男「すごい悪寒した、やっぱ幽霊こわっ」
男「明日に備えて今日は寝るか」
幽霊「何がだよ」
男「いや神社って結界的なもんあるのかなと」
幽霊「なんも感じねぇけど」
男「へぇ~、てか厄払いってそこそこ金取るんだな…」
幽霊「おらおらおらおら」
男「わーってるよ、すいませーん厄払いお願いしたいんですけど」
巫女「はい、ではこちらにご記入ください」ニコッ
男「はい」ドキッ
幽霊「ニヤついてんじゃねぇ」
男「お願いします」
宮司「~~~~♪」シャンシャン
男「…」
幽霊「…」フヨフヨ
宮司「~~~~~♪」シャンシャン
男「…」
幽霊「…」フヨフヨ
宮司「~~~~♪」シャンシャン
幽霊「やばい目開けてみろ」
男「ん?」チラッ
幽霊「あへっ」ヘンガオー
男「ぶっふぉお!!」
宮司「~~~~♪」キッ
男「おっほん゛、ん゛っん゛」
幽霊「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
男「…」キッ
幽霊「おい、全然効いてねぇぞ」
男「消費者庁に通報したい、あの神社詐欺ですって!!」
幽霊「もしかして俺めちゃ強いオバケなんじゃ」
男「無い」
幽霊「何で即答なんだよ」
男「あーお小遣い無駄にしたぁ…」
幽霊「まぁ元気出せよ、これからも俺と過ごせて嬉しいだろ?」
男「そうだな」
幽霊「なっ」
男「なに照れてんだよバーカ」
幽霊「はぁー霊力爆発しそう」
幽霊「あ、もしかしてお前が死ねば解放されるかも!ちょっと死んでみ」
男「コンビニ行く感じで言わないでくれる、却下」
幽霊「じゃあどうすんだよ」
男「どうすっかなぁ」ティロン
友『みんなでカラオケ行くけど来る?』
男『いいね、行く行く』
幽霊「だれ?」
男「お前には関係ない」
幽霊「…」ムカッ
友「うぇーーーいwww」
友2「うぇーーーいwww」
女「いぇーーーいwww」
幽霊「うざ」
男「次誰歌う?」
幽霊「おれおれ」
女「あ、じゃあ私唄おうかな」
男「来ました大本命ー!」ドンドンパフパフ
友「女ちゃん美声だからなぁ」
友2「うぇーーーいwww」
幽霊「つまんね…」
幽霊「…」
男「なに拗ねてんだよ」
幽霊「拗ねてねぇよタコ」
男「拗ねてる」
幽霊「だから拗ねてねぇよ!」プイッ
男「……お前ちょっとこっち向いてみろ」
幽霊「は?命令すんな」
男「えいっ」グイッ
幽霊「うぁ」
男「……なに泣いてんの」
幽霊「泣いてない」ポロッ
男「涙浮かべてるじゃん」
幽霊「…」
幽霊『仲間はずれは好かん』
男「あー…なるほど」
幽霊「んだよ、離せよ」
幽霊「寂しいとか…」ウルッ
男「あー泣くな泣くな、俺が悪かった」
幽霊「うっ…うう…俺には…お前しか居ないんだぞぉ…」ポロポロ
男「…」ドキッ
幽霊「お前としか話せないのに…俺だってこんな状況不安なのに…ひでぇよ…」ポロポロ
男「ごめん」ギュッ
幽霊「うぁ…はなせよぉ…」ポロポロ
男「ごめんごめん、不安にさせた」ナデナデ
幽霊「うう…うっ…」グズッ
男「泣き止んだか?」ナデナデ
幽霊「……うん」
男「よし」パッ
幽霊「…」スンスン
男「…」
幽霊「なにメンチ切ってんだよ」スンスン
男「いや、オバケも顔グジャグジャになるんだなって」
幽霊「見るな殺すぞ!」プイッ
男「あ、戻った」
幽霊「さっさと成仏させろ」
男「男の胸で泣いてた奴の命令は聞かん」
幽霊「次言ったら殺すからな」
男「へいへい」
幽霊「調べるとかしろよ」
男「お前にしてはナイスアイデア、明日図書館行ってみるかな」
女「あれ、男くん」
男「あー女ちゃん」ニヘラッ
幽霊「…」
女「ちょうどいいところに会ったー、ちょっとお話いい?談話室行こ」
男「え?ああいいよ」
女「単刀直入に聞くけど、最近体調悪かったりしない?」
男「え?しないよ?」
女「んー、でも感じるんだけどなぁ…」
男「感じるって何が?」
女「…馬鹿にしない?」
男「しないしない」
女「男くん多分霊に憑かれてる」
男「え゛っ!?」
幽霊「!?」
女「気持ち悪いよねこんな話」
男「……当たってる」
女「え?」
男「そこ、見えない?」
幽霊「…」ベロベロバー
女「んー、わたし姿形は見たこと無いんだよねぇ」
男「そうなの?」
女「うん、存在を感じることしか出来ない」
男「お祓いとか出来る!?」
女「ごめんそれも出来ない…」
男「んー、実はかくかくしかじかで」
女「そっかー、そんで慰めてあげたんだ」
幽霊「そこまで言う必要無かったろうがボケエエエエ!!」スカッスカッ
男「ずっとこのままって訳にもいかないしさぁ、割りと困ってる」
女「そりゃそうだよねぇ…」
幽霊「結局役立たずかよ」
男「おい」
女「え?」
男「あ、ごめんなんでもない」
女「そうだなぁ、まぁよく聞くのは未練を解消出来たら成仏するってパターン」
男「でも記憶無いしなぁ、役立たずだわ全く」
幽霊「コロス」
女「それだけ若いってことは、人並みの幸せのうちどれかを経験してないってこともあるんじゃない?」
男「ほうほう」
女「好きなものお腹いっぱい食べるとか、目一杯遊ぶとか」
男「なるほど!」
幽霊「ガキかよ」
男「女ちゃんのお陰でちょっと希望が見えた気がする!」
女「うん、いつでも相談乗るから…あ、それと」
男「ん?」
友「その幽霊ちゃん、きみのこと嫌いじゃないみたいよ」
幽霊「!?」
男「そういのも分かるの?」
女「なんとなーくね」
男「ふーん、ありがと」ニヤニヤ
幽霊「…」
幽霊「何ニヤニヤしてんだコロスぞ」
男「死んだら悲しむ幽霊が居るんじゃないかなぁ」ニヤニヤ
幽霊「言ってろクソバカ」
男「お前好物とか無いの?」
幽霊「覚えてない」
男「今なにしたい?」
幽霊「今すぐにでも成仏したい」
男「なんか未練無いのかよぉ」
幽霊「記憶にございません」
男「役立たず」ボソッ
幽霊「あぁ?」
男「はいはいすいませんすいません」
男「んー…お前食堂のカレー美味いって言ってたよな!」
幽霊「おう、あれは好きだぞ」
男「よし、たらふく食わせてやろう」
幽霊「いいの!?うひょおおお」
男「当たってるといいなぁ」
幽霊「当たってる当たってる、成仏出来る気しかしない」ニコニコ
男「……」
幽霊「なにメン」
男「お前さ」
幽霊「な、なに」
男「笑った顔超可愛いな!」
幽霊「うるっさいしねばーか!!」
男「ところで」
幽霊「また変なこと言ったらコロスぞ」
男「これは由々しき事態である」
幽霊「なにがだよ」
男「生理現象であるからして俺に一切の罪は無い訳だが」
幽霊「?」
男「ムラムラしてきた」
幽霊「死んでくれよもおおおおお」
男「お前も男の娘なら分かるだろうが」
幽霊「俺はしたくならねぇもん」
男「幽霊だからだろ!」
幽霊「……なるべく離れてあっち向いとくからさっさとヤレ」
男「おう…覗くなよ!」
幽霊「覗かねぇよハゲ死ね」
男「聞け友よ、これは闘いなのだ」
友「4つもカレー食えんのかよ…」
幽霊「ふふふ」ジュルリ
男(どうぞどうぞどうぞどうぞ)
男・幽霊「いっただっきまーす!」
幽霊「食った食った」
友「お前は勇者だよ…かっけぇよ…」
男「ちょ、ちょっと死にそうなんで保健室行く」
友「お、おう…先生には言っとくから」
男「たのむ…」フーフー
幽霊「…」
保険医「どうした胃の調子悪いのか」
男「悪くなる予定…」
保険医「変なもん食ったのか?とりあえずこれ飲め」
男「ありがと」フーフー
保険医「先生ちょっと出るけど一人で大丈夫か?」
男「おっけーおっけー」
幽霊「…おい」
男「なんだ、あんま話しかけるな」フーフー
幽霊「大丈夫かよ」
男「お前のためだからな、大丈夫だぞ」ニコッ
幽霊「うっ…」キュン
男「てか、お前あんだけ食って平気なのかよ」
幽霊「それなんだけど、幽霊って満腹感は感じないみたいだわ」
男「…お前帰ったら覚悟しとけよ」
幽霊「…」ガクガク
幽霊「今日頑張ってたな!かっこよかったぞ!」
男「おだてても無駄だ、お前一回目のカレーで気付いてただろ絶対」
幽霊「え…いや…あれー」
男「あれーじゃねぇよアホ!」グニグニグニ
幽霊「いはいいはいいはい、ゆるひへ」
男「俺の苦しみの一片でも味わえ」グニグニグニ
幽霊「うぇ…うえええ」
男「まったく」パッ
幽霊「幽霊なのに痛い…」ヒリヒリ
男「そういうことは事前に言えよ」
幽霊「……ごめん」スリスリ
男「しかし次どうすっかなぁ」
幽霊「んなとこ行ってどうすんだ」
男「思いっきり遊ぶ!カラオケとかじゃダメだろうし」
幽霊「なるほど」
男「次の日曜にしよう」
幽霊「一人で行くのか?」
男「お前がいるじゃん」
幽霊「うっ…それ…わざとかよ」ボソッ
男「ん?」
幽霊「なんでもない死ね!」
男「なに怒ってんだお前、さあ寝よ寝よ」
幽霊「お、おー」
男「まずはジェットコースターだな」
幽霊「え゛」
男「どうした」ニヤニヤ
幽霊「待て待て待て、いきなりジェットコースターとか有り得ん」
男「いいじゃんお前幽霊なんだし」
幽霊「そ、そういう問題では」
男「きみに決めたぁ!」
係員「レバーを下げます」
幽霊「…」
男「大丈夫大丈夫どうせ繋がってるんだし」
幽霊「繋がってる…」
男「ほおおおおおおおおおおおおおおwwwww」
幽霊「!?!?!?!!!」グィイイイイイ
男「ひょおおおおおおおおおおwwwwwww」
幽霊「ひぎいいいいいいいいい」
男「ごめんて、次怖くないの乗るから、な?」ナデナデ
幽霊「…うん」
係員「上昇しまーす」
幽霊「おいこれって」
男「天国に近付こうぜ」ニカッ
幽霊「うそつきいいい、いやだ!行きたくない!」グィイイ
男「男なら覚悟決めろってー、あ、てっぺんだぞ」
幽霊「へ」
男「おっほおおおおおおおおおおおおWWWW」
幽霊「いやああああああああああ」グィイイイイイイイイイ
男「ほんとごめんて、反応可愛くてイタズラしたくなったの」ナデナデ
幽霊「死ぬかと思ったんだからなあああああああ」
男「よしよし、もう死んでるからね」ナデナデ
幽霊「ひっぐ…うう…もう絶対何も乗らない…絶対やだ…」
男「わかったよ、もう何も乗らないから…ご飯食べよ?」
幽霊「うっ…絶対だぞ…絶対だからな…」
男「うん、約束」
幽霊「…」プイッ
男「機嫌治せよ」
幽霊「黙れイカレポンチ」モグモグ
男「相変わらず口悪いな…他に食いたいもんあるか?」
幽霊「……たこ焼き」
男「お前舌がおこちゃまだな」
幽霊「うるさい早く買って来い間抜け」
幽霊「絶対嫌だと言った」
男「あれだよあれ」
幽霊「観覧車?」
男「うん、あれ二人で乗ろ」
幽霊「観覧車……なら…良いかな」
男「よし、じゃあ行こう」
男「一人で乗る寂しい奴だって思われたな絶対…」
幽霊「ざまーみろ」
男「ま、お前がいるから良いけど」ニコッ
幽霊「うっ…また…」キュン
男「こうしてるとデートしてるみたいだなぁ」
幽霊「男とデートとかきっもちわりぃ」
男「そうか?お前となら気持ち悪くないなぁ」
幽霊「…」
男「生きてる間にしたかったな」ボソッ
幽霊「仕方ねぇじゃん…死んでるんだし…さっきお前も言ってたじゃん…」ウルッ
男「あ…またやったか……ごめん、悪かった」
幽霊「べつに…事実だし」
男「……もしさ」
幽霊「?」
男「もし生まれ変わったらまた俺に会いに来いよ」
幽霊「どんだけ歳の差あるんだよ」
男「たとえお前が俺に気付かなくても、俺はお前を気付いてやるから」
幽霊「……あのさ」
男「なんだ?」
男「?」
幽霊「俺お前が好きだ」
男「……えええええええ!?」
幽霊「一緒に居て楽しいし、俺のために一生懸命…色々してくれるし…」
男「ホモ?」
幽霊「なんとでも言えよもう…好きになったもんは仕方ねぇだろ」
男「人間と幽霊の恋愛なんて聞いたことねぇよ…しかも男同士とか」
幽霊「いちいち俺をドキドキさせるお前が悪い!!」
男「俺のせいかよー……うん、でもありがとう、嬉しい」
幽霊「まじで!?」パァア
男「実は俺も…なんか良いなって思ってたし、幽霊だし男同士だしって思って封印してたけど…」
幽霊「…」
男「先言わせちゃったな」ニコッ
幽霊「うっ…うぇ…」
男「おいまさか」
幽霊「うわああああああああああああん」
幽霊「だっで嬉しかったがらああああああああ」
男「わかったわかった、わかったから」ナデナデ
幽霊「うう…ひっぐ……ぎゅってしろよばかぁ…」
男「はいはい、よしよし」ギュッ ナデナデ
幽霊「うっぐ…ひぐ…うう…」
幽霊「…もうすぐてっぺんじゃねぇの…」
男「お、おうそうだな」
幽霊「こういうときすることあんじゃねぇの…」
男「………そういうことは覚えてんだな…」
幽霊「夜景きれい…」
男「おい」
幽霊「はい」
男「…」チュッ
幽霊「んっ…」
男「なんか照れるな…」
幽霊「お、俺もだばか///」
男「だから口悪いっつーの」
幽霊「もっかい、俺からは出来ないんだからな」
男「ん」チュウウ
幽霊「んん」チュウウ
男「ぷはぁ」
幽霊「なぁ」
男「ん?」
幽霊「俺のこと好き?」
男「好きだよ」
幽霊「ふふ、俺も好き」
幽霊「俺の未練、やりたかったこと今分かった」
男「なんだ?」
幽霊「恋だ」スー
男「!?」
幽霊「ありがとう、短い間だったけど、ほんとにほんとに楽しかった」
男「おい、何言ってんのお前」
幽霊「素直になれなくてごめんな、でも最後に気持ち通じ合えて嬉しかった」
男「やめろ、いくな」
幽霊「大好き、本当に大好き…生まれ変わったらきっと会いに行くから」
男「散々わがまま言って!最後の最後もこれかよ!」
幽霊「だから…その時は…」スー
男「………馬鹿野郎」
嫁「いってらっしゃい」
子「行っちゃやだあああああ」
男「ごめんなぁ、パパ頑張ってくるからなぁ、良い子で待っててな?」ナデナデ
子「ひっぐ…ひぅ…うん」
男「はい良い子良い子、じゃあ行ってくるね」
子「ばいばい」
男「バイバーイ」
男「今日の会議何時だったっけ」
タッタッタッ ドンッ
男「うぉ!」ズサァ
「ってぇ…急に飛び出してくんなよおっさん!」
男「いてて、ごめんね、怪我無かった?」
男「………!?」
「…なにメンチ切ってんだよ」
男「きみ………言葉遣い悪いね」ニコッ
おわり
見てくれてありがとう
元スレ
男の娘幽霊「なにメンチ切ってんだよ」 男「言葉遣い悪っ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1457586616/
男の娘幽霊「なにメンチ切ってんだよ」 男「言葉遣い悪っ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1457586616/
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コメント一覧 (18)
-
- 2016年03月10日 19:26
- いいから脱げよ
-
- 2016年03月10日 19:33
- さっさと脱げよ
-
- 2016年03月10日 19:35
- じゃあ俺が脱ぐぞ
-
- 2016年03月10日 20:05
- いや俺が脱ぐ
-
- 2016年03月10日 20:06
- 百合最高
フロカス可愛い♀
-
- 2016年03月10日 20:08
- 服着ろよお前ら
-
- 2016年03月10日 20:34
- お前・・・優しいな///
-
- 2016年03月10日 20:45
- メンチ率たけーな
-
- 2016年03月11日 00:19
- カレー4杯は結構腹に来るぞ(若い頃はバクバク食えたが今は歳食って無理)
-
- 2016年03月11日 00:47
- そして男は嫁と子供が居ながら男の娘とホテルにしゃれ込むのだった…
完
-
- 2016年03月11日 00:55
- なかなかよかったが最後結婚させる必要ないだろ…
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