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神谷奈緒「バカンスだって聞いてたのに、無人島じゃないかぁ!」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:49:04.35 ID:0ILXnveC0


※ ラジオドラマ風

※ ナレーション(cv大川透)

奈緒「トライアドプリムスのミニライブが終わって数日」

奈緒「プロデューサーが持って来た次の仕事は、慰安の意味も込めたリゾート地での体験レポ、そのはずだったのに」

凛「奈緒。はやいとこ火を起こしてくれないと、いつまでたってもご飯にできないよ?」

奈緒「なんだってこんな事になってるんだよぉぉーっ!!」

『ほんとうに、どうしてこうなってしまったんでしょうねぇ?』



2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:50:14.94 ID:0ILXnveC0

奈緒『もばますぅ……』



3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:50:46.45 ID:0ILXnveC0


『発端は、数日前のPの発言からでした』

P「いやー。今度のミニライブも大成功だったなぁ」

凛「ふふっ。プロデューサーも、準備とか大変だったんじゃない?」

加蓮「もちろん、私達も頑張ったけどさ」

奈緒「ま、お互いにお疲れ様ってことだな!」



4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:51:32.90 ID:0ILXnveC0


P「ここで日頃から頑張ってくれてるトライアドの三人に、朗報があります!」

加蓮「なになに? どんな良い話?」

P「次の仕事なんだけど、慰安の意味も込めて二泊三日、リゾート地での体験レポのお仕事を取ってきました!」

奈緒「おぉ~。珍しくやるじゃん、プロデューサー!」

凛「うん。悪くないね」

加蓮「リゾート!? これは期待しちゃうよ?」

P「はっはっはっはっ! 大いに楽しみにしておいてくれたまえ!」



5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:52:08.47 ID:0ILXnveC0


『そして後日、港へやって来たトライアドの三人』

奈緒「なぁ、あたし達の乗る船ってどれになるんだ?」

凛「プロデューサーの話だと、この辺のはずだけど……」

加蓮「……それにしても、なんにもないところだね」



6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:52:42.20 ID:0ILXnveC0


船員「お~い!」

『どうやら、お迎えのようです』

船員「あんたらが、今日予約してた『アイドル』の人かい?」

加蓮「はい……多分、そうですけど」

船員「んじゃ、早いとこ船に乗っちまって……すぐ出発するかんな」



7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:53:11.76 ID:0ILXnveC0


凛「今日は、お世話になります」

奈緒「あ、お、お世話になります!」

加蓮「お世話になりま~す!」

船員「あいよ~」



8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:53:44.23 ID:0ILXnveC0

凛『……もばます』



9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:54:18.55 ID:0ILXnveC0


『船に揺られる事一時間。目的の島が見えてきました』

奈緒「お! 凛、加蓮! 見えてきたみたいだぞ!」

加蓮「って言っても、さっきから島なら一杯見てるけどね」

船員「それにしても、あんたらも仕事とは言え大変だねぇ」

凛「大変なのは、どんな仕事でも一緒ですよ」



10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:54:51.02 ID:0ILXnveC0


船員「まぁ、それはそうだがよ~……っよ! ほい、ついたぜ」

凛「どうも、ありがとうございます」

船員「んじゃ、三日後に迎えに来るからぁ」

船員「ほいこれ、預かってた荷物な」



11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:55:43.07 ID:0ILXnveC0


加蓮「結構大きめなバッグ……これ、なんの荷物だろ?」

船員「本気でやばくなったら、中に入ってる無線で連絡してくれや。じゃ、気をつけてな」


奈緒「無線……? あ、ちょっと!」

加蓮「……行っちゃったね」

奈緒「なんかさ、様子がおかしくないか?」

『確かに、リゾート地にしてはこの島は人気が無いように見えます』



13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:56:58.74 ID:0ILXnveC0


凛「ねぇ奈緒。そのバックちょっと貸してくれない?」

奈緒「あ、うん」

加蓮「ねぇねぇ、何が入ってるの?」

『さて、バックの中から、渋谷くんが綴じられた書類を取り出しました』



14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:57:31.73 ID:0ILXnveC0


凛「……これ、どう思う?」

奈緒「なんか、企画書みたいだけど……?」

加蓮「二泊三日の……アイドル無人島サバイバル……」



15:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:58:01.54 ID:0ILXnveC0


凛「出演者のところにさ、輿水幸子って」

「「えっ……」」

凛「後、我那覇響、宮尾美也とも書いてあるね」

「「えぇぇーーっ!!!!」」

『――どうやら三人は、輿水くん達と間違われてここに連れてこられたようですね』



16:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 04:58:30.44 ID:0ILXnveC0

加蓮『も、もばますぅ』



22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 12:23:58.82 ID:0ILXnveC0


加蓮「これってさ、テレビで見たことあるんだけど」

加蓮「『生っすかウェンズデー』だよね?」

奈緒「多分、間違いないと思う」

凛「……なにそれ?」

加蓮「えっ」

奈緒「凛! 『生水<なまみず>』知らないのか!?」

凛「う、うん」



23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 12:24:39.25 ID:0ILXnveC0


奈緒「水曜の深夜にやってる、『生っすかサンデー』のスピンオフ番組だよ!」

奈緒「元々は、『サンデー』でやってた『響チャレンジ』ってコーナーがあって」

奈緒「そこにうちの幸子がゲストで登場してさ、これは良いコラボだって」

奈緒「週一放送のレギュラー番組に昇格したんだよ」

凛「へぇ……そうなんだ」

加蓮「あー、そうだったんだ」



24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 12:25:14.53 ID:0ILXnveC0


奈緒「あれ? 加蓮も見てるんじゃなかったの?」

加蓮「アタシは、たまたまテレビでやってたの見ただけだよ」

加蓮「それより奈緒、随分詳しいんだね」

凛「……ファン?」

奈緒(あ、墓穴掘ったかも)

『どうやらそのようです』



25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 12:25:42.66 ID:0ILXnveC0

奈緒『もばます!』



27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:20:06.45 ID:0ILXnveC0


加蓮「とりあえずさ、手違いでここに連れてこられたんだったら」

加蓮「連絡して迎えに来てもらおうよ! 確か、無線で呼べっていってたじゃん?」

奈緒「そういえば、そんなこと言ってたな」

『三人はバッグの中から、小さな無線を取り出しました』



28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:20:44.79 ID:0ILXnveC0


凛「……ノイズばっかりで、繋がんないね」

加蓮「えぇー。携帯も圏外なんだけど」

奈緒「凛、チャンネルが合ってないのかも」

凛「チャンネル……あぁ、コレを合わせてったらいいんだ?」



29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:21:12.18 ID:0ILXnveC0


『ザ、ザザー…………』

『ザザー、キュイーン…………』

『イーン……ら……じゃ』

凛「あ、なんか入ったかも」

奈緒「ホントか!?」



30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:21:41.21 ID:0ILXnveC0


ピピッ

『――こちらアイドルフォース所属! 最上です! そちらの状況は!? ガガッ』

凛「え、えっと……どちら様ですか?」

『ドドド……チュイーン! あ、あれ? 監督! なんだか無線の調子が――ブツッ』

凛「……切れちゃった」

奈緒「あーもう何やってんだ! 貸して!!」



31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:22:12.95 ID:0ILXnveC0


奈緒「ここを……こうやって……」

 ピュイーン…………。
 
奈緒「あっ」

加蓮「どうしたの?」

奈緒「バッテリーが……切れた」



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:22:41.71 ID:0ILXnveC0

『もばます!』



33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:23:09.38 ID:0ILXnveC0


加蓮「マジなんなの! ちょっと、しっかりしてよね!」

奈緒「あ、あたしのせいかよ!?」

加蓮「どうすんのよぉ~。予備のバッテリーとか、入ってないの!?」

凛「……無いみたい」



34:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:23:39.40 ID:0ILXnveC0


加蓮「そ、そんな……リゾートでバカンスだって聞いてたのに……」

凛(バカンスとは言ってなかったと思うけど)

加蓮「こんな無人島で……誰も助けに来てくれないなんて……」

加蓮「これはもう遭難だよ! ロビンソン・クルーソーだよ!!」

奈緒(ロビンソン漂流記は知ってるんだ)



35:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:24:22.64 ID:0ILXnveC0


凛「ねぇ、ちょっと落ち着こうよ」

加蓮「凛……」

奈緒「なんだよ……」


凛「二人ともさ、思い出してみて」

凛「これも、結局私達『アイドル』の仕事なんだよ」

凛「なら、その仕事を途中で放ったらかしにして帰るなんて……できないと思わない?」

奈緒(……何言い出してんだ、凛は)



36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:25:01.18 ID:0ILXnveC0


凛「出演者が違っても、この場所に『アイドル』が降り立った時点で、企画は動き出してるんだ」

凛「中途半端に出来ませんって逃げるのは……らしくないよ」

凛「コレまでだって沢山の困難を乗り越えてきた私達だよ?」

凛「今回の試練だって……私は正面からぶつかっていきたいと思うな」



37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:25:40.40 ID:0ILXnveC0


奈緒(……え、どゆこと?)

加蓮「り、りぃん……」

奈緒「加蓮……?」

加蓮「アタシが、間違ってたよ! そうだよね、らしくないよね!」

奈緒「っ!?」



38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:26:15.30 ID:0ILXnveC0


凛「わかってくれたんだね……ごめん、年下なのにでしゃばっちゃってさ」

加蓮「大丈夫、わかってるよ……だって私達――」

加蓮「三人で、トライアドプリムスだもん……ね! 奈緒!」

奈緒「あ……うん……」



39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:26:55.83 ID:0ILXnveC0


凛「それじゃあ、私達三人、力を合わせて三日間を乗り切ろうよ!」

加蓮「おぉーっ!!」

奈緒「お、おぅ……」

『神谷くん、その場の勢いに流されて、三人の無人島生活スタートです』



40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 13:27:23.76 ID:0ILXnveC0

奈緒『も、もばます?』



45:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:29:17.09 ID:0ILXnveC0


『一方その頃、某リゾート地では』

幸子「無人島でサバイバル……のはずですよね?」

響「うん……そう聞いてたけど」

美也「皆さ~ん! 次はあちらに行ってみませんか~? なんだか楽しそうですよ~!」


幸子「ここ、どうみてもリゾート地に見えるんですけど」

響「……ドッキリ?」

幸子「でも、それにしたら予算が掛かってる気がします」



46:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:30:01.80 ID:0ILXnveC0


『そこに、P到着』

P「ええっ!? 何で幸子がここにいるの!」

幸子「なんでって……予定されてた港に行ったら、ここに連れてこられたんですよ」

P「それに765の……じゃあ、もしかして凛たちは……」

幸子「り、凛さんがどうかしたんですか?」



47:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:30:37.85 ID:0ILXnveC0


P「幸子達と間違えられて、無人島に連れてかれてるかも」

幸子「そ、それってかなりマズイんじゃないですかぁっ!?」

P「…………よし」



48:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:31:05.80 ID:0ILXnveC0


P「幸子達には、このままリゾート体験レポを引き続き行ってもらう」

幸子「じゃあ、凛さん達は……」

P「あぁ! こうしちゃいられない……すぐに迎えに行くさ!!」

P(それまで、待っててくれよ! 三人とも!)



49:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:32:01.01 ID:0ILXnveC0

P『うぉぉーっ! もぉばぁまぁすぅーっ!!』



50:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:32:40.57 ID:0ILXnveC0


『そして再び、無人島』

凛「それじゃ、当面は企画書に沿ってやっていこうか」

奈緒「バッグの中にカメラは入ってたけど……ほんとにこんな手持ちカメラで撮影してんだな」

凛「書類によれば、基本は出演者の一人がカメラ撮影って書いてあるけど……」



51:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:33:14.41 ID:0ILXnveC0


奈緒「じゃ、この中で比較的機械に詳しいあたしが――」

加蓮「はいはいはいはい! アタシ! アタシ撮影係やりたいー!」

奈緒「うぉっ! な、なんだよいきなり……」

加蓮「いやー、一度さ! こういうカメラマンみたいな事してみたかったんだよね!」



52:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:33:48.45 ID:0ILXnveC0


凛「じゃあ、撮影は加蓮に任せるよ。いいよね? 奈緒?」

奈緒「別に……あたしはかまわないけどさ」

加蓮(ふっふっふ……撮影係なら、そんなにキツクないだろうし)

加蓮(病弱なアタシには、ピッタリの役割でしょ!)



53:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:34:22.29 ID:0ILXnveC0


奈緒「本当に良いのか? 加蓮」

加蓮「えっ?」

凛「奈緒! せっかく加蓮がやる気なんだから、水を差しちゃ悪いよ」

奈緒「そうか……じゃあ、頼んだぜ加蓮! しっかり撮ってくれよな!」

加蓮「う、うん……ねぇ、撮影係って、もしかして大変?」



54:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:35:04.15 ID:0ILXnveC0


凛「そうだね。基本ずっとカメラ持ちっぱなしだし」

奈緒「肩で担ぐならともかく手持ちだからな……ぶれないように長時間支えとくのって凄く辛いと思う」


加蓮「げっ……」

凛「でも、あえてそういう大変な役に挑戦する加蓮、格好良いと思うよ」

奈緒「成長したよな! いつまでも病弱キャラじゃないってとこ、この撮影を通して見せてやろうぜ!」



55:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:35:35.64 ID:0ILXnveC0


加蓮「あ、あのアタシやっぱり――」

凛「加蓮……頑張ろうね!」

加蓮「が、がんばる……」

『渋谷くんの満面の笑顔に、北条くん諦めました。撮影係に決定です』



56:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 17:36:04.18 ID:0ILXnveC0

加蓮『うぅ……もばます』



58:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:38:36.00 ID:0ILXnveC0


『無人島生活一日目 午前』

凛「とりあえず、バッグの中にはナイフとかロープとか……必要最低限の道具は入ってたけど」

奈緒「三人分の飲み水と、携帯食料もあったのは助かるな」

凛「それは食べ物が手に入らなかった場合を考えて、なるべく取っておく事にしようね」



59:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:39:09.62 ID:0ILXnveC0


加蓮「――それで、これからどうするわけ? テレビとかだと、まず寝る場所を探したりするけど」

凛「加蓮。一応これもテレビだよ」

奈緒「そうだなぁ。水辺の近くは色々と危ないって言うし、海岸はパスかなぁ」

奈緒「島自体もそんなに大きくはなさそうだし……一回りしてみる?」

凛「そうだね。それからどこに拠点を作るか決めようか」



60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:39:42.32 ID:0ILXnveC0


『三人が島を回る事一時間』

奈緒「えー非常に幸運な事に、屋根のついた建造物を発見しました」

加蓮「柱の上に板を乗っけただけで、壁も何にもないけどね」

奈緒「贅沢言うなよ……屋根があるだけいいだろ!」



61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:40:11.25 ID:0ILXnveC0


凛「そういえば、他にもお堂みたいなのがあったけど」

加蓮「あっちはなんか怖いからヤダ」

奈緒「でもこの建物……どっかで見たことある気がするんだよなぁ」



62:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:40:43.47 ID:0ILXnveC0

『もばます!』



63:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:41:18.30 ID:0ILXnveC0


『無人島生活一日目 午後。拠点を見つけたというのに、三人の間には険悪な雰囲気が流れています』

凛「さてと、反省会しようか」

奈緒「…………」

加蓮「…………」



64:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:41:47.05 ID:0ILXnveC0


凛「これはさ、もしもの時のための備えだったわけだけど」

『あ、先ほどの携帯食料の事ですね』

凛「……なんで食べたの?」

奈緒「ご、ごめん」

加蓮「……つい、お腹空いちゃって」



65:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:42:39.46 ID:0ILXnveC0


凛「うん。お腹が空いてて、我慢が出来なかったんだよね」

凛「ちょうどお昼だし、今日は朝も早かったから、何か食べたくなる気持ちも分かるよ」

凛「でもさ……食べ物は三人分あったんだよね?」

凛「なんで私が水場を探しに行っている間に、全部食べちゃったの?」


『どうやら渋谷くんが水源を探しに行っている間、留守番をしていた二人が彼女の分まで食べちゃったようです』



66:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:43:15.01 ID:0ILXnveC0


加蓮「あ、アタシは止めようって言ったんだけど、奈緒がちょっとぐらいなら大丈夫だって……」

奈緒「なっ! あたしはちゃんと三人分に分けてから食べたじゃんか!」

加蓮「でもでも! 我慢できなくて結局食べちゃったのは奈緒でしょ!?」

奈緒「加蓮だって最後には一緒になって――」


凛「「いいかげんにしてっ!!」」

奈緒・加蓮「ビクッ!」



67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:43:40.37 ID:0ILXnveC0


凛「もういいよ……言い訳なんて聞きたくない」

凛「私、これからは一人で生きていくよ……」

奈緒「り、凛……?」

凛「トライアドプリムスは……今日で解散だよ!」

『まさかの解散宣言と共に、バッグを手にとっていずこかへ走り去っていく渋谷くん』



68:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:44:11.87 ID:0ILXnveC0


奈緒「り、りーんっ!!」

加蓮「まさか、バッグごと持ってくなんて……!?」

『お腹は膨れたが、飲み水と道具類は全て渋谷くんが持って行ってしまいました』

『無人島生活一日目から波乱の展開、彼女達は無事に、三日後の朝を迎える事ができるのか!?』



69:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:45:19.65 ID:0ILXnveC0


P「えっ? 今の時期は漁に出てるから空いてる船が少ない?」

P「しかも海も荒れてきそうだから今から船を出すのも無理?」

『そしてPも、無事に彼女達を迎えに行く事ができるのでしょうか?』

P「それでも三人が、俺の事を待ってるんです! 必ず迎えに行きますよ!」



70:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/21(日) 19:45:52.66 ID:0ILXnveC0

P『もばます!』



74:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:11:31.35 ID:4E3UQRaC0


『無人島生活一日目 夜』

奈緒「あたし達が凛の分の食料まで食べた事で、彼女は怒って飛び出してしまった」

奈緒「急いで探しに行ったけど見つかんないし」

奈緒「日も暮れて探索も難しくなったので、仕方なく戻って来たのは良いものの」

奈緒「さ、寒い……」

『雨はしのげても、壁が無いので夜風がもろに吹き付けるのです』



75:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:12:05.79 ID:4E3UQRaC0


加蓮「奈緒、アタシ、もうだめだよ……」

奈緒「か、加蓮! しっかりしろよ! このまま寝ちゃ、確実に風邪引くぞ!」

加蓮「あー、火、火が欲しい……温もりがぁ」

奈緒「ライターとかも全部、凛が持ってったバッグの中だよ」



76:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:12:38.15 ID:4E3UQRaC0


加蓮「奈緒って、あったかいね……」

奈緒「ちょ、ちょっと! いきなり抱きついてくるなよ!」

加蓮「うー、ぎゅっとしてぇ……あたためてぇ」

奈緒「わ、わかった! わかったから絞めるな! 苦しぃ……」

加蓮「この髪が保温性高いのかな……ふわふわしてるし、動物の毛みたい」

奈緒「怒るぞ」



77:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:13:07.84 ID:4E3UQRaC0

加蓮『Zzz……もばます』



78:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:13:35.55 ID:4E3UQRaC0


『無人島生活 二日目 朝』

奈緒「結局一睡も出来なかった」

奈緒「おい加蓮、起きろよ……朝だぞ」

加蓮「むにゃ……まだ、あと五分……」

奈緒「……しょうがないな……起きるの待つか……」

奈緒「ふわぁ……なんだろ……いまさら眠気が……」

奈緒「…………Zzz」



79:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:14:20.02 ID:4E3UQRaC0


『それから数時間後』

奈緒「ふにゃ……」

加蓮「あ、やっと起きた」

奈緒「ん……加蓮?」

加蓮「まったく呑気だね。お日様もとっくに昇ってるよ?」

加蓮「いつまでも寝ぼけてないで、しゃきっとしなよしゃきっと!」

奈緒(なんだろう……凄く腹立たしいぞ)



80:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:14:47.52 ID:4E3UQRaC0

奈緒『……もばます!』



81:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:15:37.34 ID:4E3UQRaC0


『目を覚ました二人は、渋谷くんを見つけるため、島の中を探索中です』

奈緒「おーい! りーん!」

加蓮「どこー? アタシ達が悪かったからさー!」

 ガサガサ。
 
奈緒「――あっ」



82:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:16:11.52 ID:4E3UQRaC0


 サラサラサラ……。
 
奈緒「川だ……」

加蓮「……喉渇いたね」

奈緒「まぁ、昨日から何にも飲んでないからな」



83:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:16:59.93 ID:4E3UQRaC0


加蓮「川の水ってそのまま飲めるの?」

奈緒「一応、沸かしたりして消毒するもんじゃないのか? 道具は無いけど」

加蓮「うぅ……この誘惑は辛いよぉ」

『そのとき、川の反対側に渋谷くんが現れました』



84:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:17:28.86 ID:4E3UQRaC0


凛「……奈緒、加蓮」

奈緒「凛……無事だったんだな!」

加蓮「昨日のはアタシ達も悪かったよ……ごめんね」

凛「もういいよ。気にしてないし」

 スッ。



85:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:17:58.72 ID:4E3UQRaC0

 
凛「それより二人とも……喉、渇いてるんでしょ?」

『バッグから取り出した鍋に、川の水を汲む渋谷くん』

凛「これからコレを沸かして飲み水にしようと思うんだけど……欲しい?」

奈緒「そ、そりゃあ喉は渇いてるし……」

加蓮「ほ、欲しい!」



86:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:18:29.95 ID:4E3UQRaC0


凛「そう……それじゃあ……」

凛「『申し訳ありませんご主人様』って言えたら……」

奈緒「な、何言って――」

加蓮「申し訳ありませんご主人様!」

奈緒「おぉいっ!?」



87:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:19:00.56 ID:4E3UQRaC0


凛「『意地汚い自分に飲み水をお与えください、ご主人様』」

加蓮「意地汚いアタシに飲み水をお与えくださいご主人様!」

奈緒「プライドゼロかよお前は!」

凛「加蓮は良い子だね。ほら、こっちおいで」

加蓮「はい!」

 ぴょーん。



88:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:20:00.49 ID:4E3UQRaC0

 
加蓮「あぁ~凛ご主人様ぁ~」

奈緒(地獄絵図だ……)

凛「よしよし……それで、奈緒はどうするの?」

奈緒「た、食べちゃったのは謝るけどさ! そんなペットみたいな真似なんてできるかよ!」



89:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:20:31.94 ID:4E3UQRaC0


加蓮「……奈緒」

奈緒「なんだよ!?」

加蓮「プライドで喉は癒されないんだよ?」

奈緒「格好つけて言ってるけどさ! 説得力ゼロだかんね!?」



90:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:21:02.92 ID:4E3UQRaC0


凛「どうやら奈緒は、水を飲みたくないみたいだね」

凛「それじゃ、行こうか加蓮。実は、食べられる木の実も見つけたんだ」

加蓮「ホントに! 凛!」

凛「……加蓮?」

加蓮「ほ、本当ですか……凛ご主人様」



91:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:21:33.33 ID:4E3UQRaC0



奈緒「――行ってしまった」

奈緒「なんだこの状況……極限状態ってのはここまで人を変えてしまうのか?」

奈緒「…………」

奈緒「……この水……そのまま飲めるのかな……



92:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 06:22:03.20 ID:4E3UQRaC0

『もばます!』



97:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:20:20.32 ID:4E3UQRaC0


奈緒「やっぱ、生水はダメだ……お腹痛い……」

奈緒「なんとなく最初の海岸に来てみたけど……」

奈緒「なんかめっちゃ荒れてるじゃん……天気も悪いし、これで雨まで降り出したら泣くぞ? あたし」



98:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:20:51.36 ID:4E3UQRaC0


 ドッドッドッドッドッ……。

???「おーーいっ!!」

奈緒「――ん?」

P「大丈夫かー! 迎えに来たぞー!!」

奈緒「p、Pさぁーん!」

『ナイスタイミング。Pがボートに乗って、荒れる海を渡り迎えに来てくれたようです』



99:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:21:23.03 ID:4E3UQRaC0


P「待ってろー! すぐにつくからなぁー!」

奈緒「危ない危ない! 後ろぉーっ!!」

P「――えっ?」

 ざっぱーんっ!
 
『P、高波にさらわれてボートごと転覆』



100:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:21:54.56 ID:4E3UQRaC0

P『がぼっごぼっ……もばっ……ます……』



101:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:22:25.11 ID:4E3UQRaC0


『ボートに乗って三人を迎えに来たPでしたが、波にのまれ、ボートは流されてしまいました』

P「うぅ……死ぬかと思った」

奈緒「大丈夫か? まだ海草ついてるぞ」

P「なぁに、このぐらい慣れっこさ!」



102:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:23:34.08 ID:4E3UQRaC0



P「ボートは流されたけど、ほら! この通り荷物は無事だ!」

奈緒「そのばかデカイ鞄のせいで溺れかけたの、忘れてないよね?」

P「……これ、中に食べ物入ってるんだけどなぁ」

奈緒「よっ! さすがPさん! あたしはPさんの事信じてたよ!」

P「ゲンキンな奴め……まぁいいや。ほら、缶詰と水な」



103:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:24:10.94 ID:4E3UQRaC0


奈緒「うぅ……なぜか涙が出る」

P「ところで、他の二人はどうした? 姿が見えないけど」

奈緒「あぁ……その二人なら……」

凛「ここにいるよ」

奈緒「っ!?」



104:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:24:41.81 ID:4E3UQRaC0


P「おぉ! 心配してたんだぞ凛!」

凛「ふふっ、ありがとうプロデューサー」

凛「でも大丈夫だよ。私達、力を合わせて仲良くやってたから」

奈緒「り……凛。どっから出てきたんだ?」



105:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:25:11.31 ID:4E3UQRaC0


凛「プロデューサーと私は、信頼の絆で結ばれてるからね」

凛「例え姿が見えなくても、近くに来たらすぐにわかるよ」

P「信頼の絆か……なんだか嬉しい事言ってくれるなぁ」

凛「ふふっ……ちょっとプロデューサー撫でないでよ……奈緒が見てる」

奈緒(もう、突っ込むのは止めよう)



106:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:25:43.82 ID:4E3UQRaC0

凛『もばます……ふふっ』



107:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:26:12.17 ID:4E3UQRaC0


奈緒「ところで、加蓮はどうしたんだ?」

凛「加蓮なら、私達の拠点で留守番してるよ」

P「そうなのか? なら、早く会いに行ってやらないとな」

奈緒「拠点って……ここ以外にも寝泊りできる場所ってあったっけ?」

凛「ほら、あのお堂があったでしょ? 加蓮は入るの嫌がってたけど」



108:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:26:53.73 ID:4E3UQRaC0


『凛の案内でお堂に移動する一行』

凛「加蓮ー? 戻ったよー」

加蓮「あ……うぅ……」

奈緒「ど、どうした加蓮!?」

P「何てこった……謎の液体でべとべとじゃないかっ!?」

凛「一体何があったって言うの!?」

『そこでP達が見たのは、お堂の床に倒れる、変わり果てた北条くんの姿でした』



109:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:27:26.60 ID:4E3UQRaC0


加蓮「あ、あぅ……」

P「ダメだな……完全に放心状態だ」

奈緒「な、なぁ……やっぱりこのお堂はなんかヤバイよ……」

奈緒「あ、あたし戻る! こんな何かいるかもしれない場所になんていられないよ!」



110:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:27:59.98 ID:4E3UQRaC0


 ガチャ!
 
 ドザザザザー……。

奈緒「あ……あぁ……」

P「諦めろ、奈緒。この雨と風はさっきの場所じゃ凌げないよ」

凛「どうやらここで一夜を明かすしかないみたいだね」

奈緒「そんなぁ……」



111:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:28:25.21 ID:4E3UQRaC0

『もばます!』



112:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:29:05.06 ID:4E3UQRaC0


『無人島生活 二日目 夕食後』

 ヴァイ……ヴァイ……。

P「この酷い雨の中、蛙が鳴いてるみたいだな」

凛「蛙なの?」

奈緒「もうなんだって良いよ。とりあえず朝になったら迎えがくるんだろ?」

P「そのはずだけど、このまま雨が降り続けたら正直わからん」



113:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:29:42.12 ID:4E3UQRaC0


加蓮「う~……」

凛「加蓮もあれから目を覚まさないし……心配だね」

奈緒「一体何に襲われたのか……この調子じゃ聞く事もできないし」

 ドガンッ!!
 
P「な、なんの音だ!?」

凛「扉に何かぶつかったみたいだけど……」



114:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:30:20.36 ID:4E3UQRaC0


 ヴァイ……ヴァイ……ヴァイ……。

凛「ねぇ、鳴き声が大きくなってる気がしない?」

P「い、言われてみたら確かにそんな気もするけど……まさか」


 ガン、ガン、ガタガタ、ドンッ!
 
奈緒「や、やばいよやばいよ……」

凛「プロデューサー! 加蓮を抱えて! 逃げ出せる準備をしないと!」

P「で、でも入り口は一つしかないぞ!」



115:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:30:49.51 ID:4E3UQRaC0


 メキメキメキッ――!
 
奈緒「だ、だめだ……扉が……」

凛「くっ……入ってくる気!?」

P「あ、あぁ……外に!外に!」



116:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 12:31:17.84 ID:4E3UQRaC0

『かっかー!』



122:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:35:39.37 ID:4E3UQRaC0


奈緒「うぅ……はっ!」

奈緒「あ、あたしは一体……皆は……」

凛「う、うぅん」

P「あ、頭がガンガンする……」

奈緒「凛! Pさん! 無事なの!?」



123:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:36:12.85 ID:4E3UQRaC0


凛「ここは……お堂……?」

P「一体何があったんだ……外から大量の黒い影が入って来たところまでは覚えてるが」

加蓮「あ……あぁ……か、かっか」

奈緒「加蓮! すっかり忘れてた……大丈夫か!?」

凛「酷い……また謎の液体でべとべとだよ……」



124:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:36:56.04 ID:4E3UQRaC0


『色々ありましたが、なんとか無人島生活三日目の朝を迎えました』

奈緒「あ……」

P「朝日だ……」

凛「なんだか、ここに来てから色々あった気がするよ……」



125:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:37:29.85 ID:4E3UQRaC0


加蓮「はっ……あれ? 奈緒に、プロデューサー?」

奈緒「加蓮! 気がついたのか!」

加蓮「なんか……全身べたべたするし……昨日のお昼ぐらいからの記憶が無いんだけど」

P「いいんだよ加蓮。人には、覚えてないほうが幸せな記憶だってあるさ」

加蓮「そ、そうなのかな?」



126:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:37:58.68 ID:4E3UQRaC0


凛「あ、見て! 迎えの船だよ!」

『どうやら、長かった無人島生活も終わりが近づいてきたようです」

奈緒「思い出したんだけどさ」

凛「何を?」

奈緒「加蓮が持ってたカメラ……撮影らしい事殆どしてなかったけど大丈夫なのか?」

加蓮「……言われてみれば……っていうか、カメラもどこやったかわかんないんだけど」



127:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:38:36.39 ID:4E3UQRaC0


 トントン。

加蓮「え……なに?」

謎の生き物「ン゛ブー」

奈緒「な、何だソイツっ!?」

凛「でっかい……」

加蓮「ひ……ひぃ……」

P「加蓮! 動くなよ……そういうのは刺激せずに、ゆっくりと後ろに下がるんだ……」



128:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:39:05.76 ID:4E3UQRaC0


 じりじり……。
 
謎の生き物「ン゛ブーヴ」

 スッ。
 
奈緒「な、なんだ?」

凛「それ……加蓮のカメラじゃない?」

『どうやら、カメラを持ってきてくれたようです』

加蓮「ど、どうも……」

謎の生き物「ン゛ブー」



129:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:39:38.14 ID:4E3UQRaC0



凛「――行っちゃった」

奈緒「び、びっくりしたぁーっ! 何だよアレ! 何だよアレェ!」

P「だ、大丈夫か加蓮?」

加蓮「…………」

 バタリッ。
 
P「か、かれぇーんっ!!」



130:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:40:08.10 ID:4E3UQRaC0

『もばます!』



131:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:40:38.10 ID:4E3UQRaC0


奈緒「まぁ、なんだかんだあったけど。こうして無事に帰りの船には乗れてるし」

凛「長いようで短い三日間だったね」

加蓮「ねぇねぇ二人共! これみてこれ!」

奈緒「なんだよ……さっきのカメラか?」



132:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:41:11.84 ID:4E3UQRaC0


 カチッ。

『――さてと、反省会しようか』

凛「これって……初日の」

奈緒「あの変な生き物が撮影してたのか?」

加蓮「そうだと思う……」



133:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:41:40.38 ID:4E3UQRaC0


凛「このテープがあれば、一応今回の仕事はこなせたって事になるよね」

凛「ふふっ……感謝しないといけないや」

『いつかまたこの無人島に来た時に、今回のお礼をしようと心に決めた渋谷くんでした』

奈緒「あんな見た目なのに、器用なもんだよなー」

加蓮「これさ、アタシが留守番してる所とかは撮れてないんだけど……」



134:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:42:09.79 ID:4E3UQRaC0


凛「ところで二人とも」

奈緒「? どうした、凛」

凛「何か、忘れてないかな?」

加蓮「えっと……確かに、何か忘れてる気がするけど」

『そう、何か忘れてるんです』



135:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:42:46.22 ID:4E3UQRaC0


凛「向こうに帰ったら、反省会の続き、しようね?」

奈緒「……まだ根に持ってたのか」

加蓮「あ、アタシはすっかり反省してます! 凛ご主人様ぁ~!」

凛「加蓮、泣いても許されないから」

凛「ふふっ……楽しみだね」

「「ひ、ひぃぃ~っ! ごめんなさぁ~いぃ!!」」



136:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:44:03.99 ID:4E3UQRaC0


『こうして、勘違いから始まった三人のサバイバル生活は幕を閉じました』

『この後、録画されたビデオを見た番組ディレクターから彼女達に新たなチャレンジのオファーがあったりもしましたが』

『それはまた、別のお話です。それでは皆さん、またどこかでお会いしましょう!』


 おわり



137:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:45:40.65 ID:4E3UQRaC0

 
はい、おしまいです。

奈緒を無人島に放り込みたかっただけなんだけど
書き始めたら加蓮が可愛くてしかたなかった。いいよね、楽しようとして損する役回り。

ところで、アニメ見るとこの無人島には砂漠とか凍土まであるんだよね。どんな島だよ。

それではここまでお読みいただき、ありがとうございました!



138:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:46:29.49 ID:4E3UQRaC0


『ちなみにこちらが前作のお話になります。以上、CMでした』

まゆ「これは、プロデューサーさんの椅子……」



139:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:46:58.45 ID:4E3UQRaC0

『もばます!』



140:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/22(月) 16:47:48.67 ID:4E3UQRaC0


P「って! 終わってない! 俺! 俺がまだ無人島に残されたまんまだよっ!」

P「だ、誰か! この際鬼でも悪魔でも! ちひろさんでも良いっ!!」

P「誰か! 誰か助けてくれぇぇ~~っ!」


『こんどこそ、本当におしまいです』



元スレ
神谷奈緒「バカンスだって聞いてたのに、無人島じゃないかぁ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455997744/
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 17:56
      • さぁどうなる?と思って読んで気付いたら終わってた
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 18:00
      • 反省会の続き凛と加蓮の映像見てぇ
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 18:38
      • 今日も元気にモッバマース!
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 18:48
      • うっうー(低音)
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 18:56
      • 武内P「私が……無人島一ヵ月生活、ですか?」

        一ヵ月後、そこには逞しく狩りをする武内Pの姿が!!

        違和感なさそう。
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 19:10
      • どこぞの世界線では、プロデューサーとやよいが無人島でセックスしていたなあ
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 19:12
      • コブラしね(脊髄反射)
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 19:15
      • 無人島で一人になってすることと言えば、ただ一つ!
        渋谷凛は大自然解放オ○ニーをしていたんだ!
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 19:46
      • スペパププさんは優しいなぁ
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 19:57
      • 謎の液体ってそういう…
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 20:19
      • ※8
        無人島・・・太陽のkomachi・・・ うっ頭が
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 20:22
      • ※6かにゃぴいかな?
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 20:36
      • 凛「私は一人じゃない!」 バサッ
        加蓮 バサッ
        奈緒 バサッ

        3人(ホントに一人じゃなかった・・・)
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 21:03
      • 奈緒「!あの雲ラピュタありそう!」
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 22:02
      • 凛「アイオライト・ブルー!アイオライト・ブルー!アイオライト…」

        奈緒「…」
        加蓮「…」


        凛「…」グスッ
      • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 22:16
      • あと少しだけ……っ!あと少しだけ……っ!
        皆とここに居たい……っ!
        過去と未来を…っ!繋ぎ合わせて……っ!
        今日が一番大事……っ!
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 22:18
      • なんで幸子の仕事やってんの?
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 22:44
      • あれ、オチに幸子が使われていないよ?
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 22:57
      • スペ体質のスペパププさん
      • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 23:18
      • この島のドコかにあるだろう聖水の染み込んだ聖地を探す旅に出てくる。
      • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月22日 23:41
      • この世界のどこかにはぷちもばますアイドルがいるのだろうか
      • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 00:10
      • 凛「あの雲の中に絶対ラピュタある!」

        加蓮奈緒「」

        凛「//////」
        奈緒「いや、あんな雲見たらラピュタあるって考えるよ。なっ?」
      • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 01:18
      • 間島Pなの?そこだけが気になる
        南条だったらルルイエを探しに行きそうだ
      • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 01:44
      • 4 生水www
        ひでえwww
      • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 01:49
      • パチンカスだって聞いてたのにに見えた
      • 26. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 02:07
      • ※22
        で、凛のほう尿は?
      • 27. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 04:56
      • たったの一行で、謎の液体の正体を知らせる有能
      • 28. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 06:36
      • PヘッドモバPなのかな?
      • 29. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 08:04
      • 間島Pなら泳いで島へ渡って来る
      • 30. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 11:35
      • これって何処の世界線なの?ぷちますでの行き付けの無人島の固定メンバーは、やよい、いおり、あみ、時々響辺りだし、みゃおみゃおいるし、ミリで無人島ネタでもあったのだろうか?後スペさんが普通にいるなら旅館あるよな、あの無人島…

        あ、Pは杉田Pと言うことでw
      • 31. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 13:30
      • ぷちます見返すかぁ
      • 32. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月23日 21:25
      • 2 竜頭蛇尾
        題材は悪くないのに普通につまんなかった
      • 33. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月24日 14:00
      • 竜頭蛇尾なら、いいじゃない

        世の中には、徹頭徹尾おもんないSSだってあるんだし

        あ、このSSはそこそこ良かったです、でも、凛と別れたあたりをもうすこし・・
      • 34. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月26日 05:19
      • 加蓮……すこ
      • 35. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月28日 06:09
      • 1 この状況で他人の食べ物を食うやつは間違いなくクズだけど、飲み水すら確保できてない状態で道具一式を強奪するのは真性のクズ
        つまり全員クズってことだ
      • 36. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年03月02日 13:00
      • 船員が言ってたアイドルって絶対TOKIOの事だよな

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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