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美羽「明日はバレンタインデーですねー」友紀「そうだねー」

1: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:38:33.60 ID:AgF1way+0

下記作品の後日談となっております。

一作目・【デレマス】姫川友紀「美羽ちゃん。あたし、プロデューサーのこと――」

二作目・友紀「美羽ちゃんも一緒に、野球観戦に行かない?」

三作目・姫川友紀「プロデューサー。あたし、プロデューサーのこと――」

よろしければどうぞ



2: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:39:59.40 ID:AgF1way+0


美羽「やっぱり、プロデューサーさんにあげるんですか?」

友紀「まあ、そりゃあねえ」

美羽「おぉ……」

友紀「おぉって何?」

美羽「いや、なんていうか。大人の余裕すら感じますね!」

友紀「まあねー。一応大人ですし? 」

友紀「っていうか、日頃からお世話にもなってるからね。お礼も込めてさ」

美羽「別に隠さなくてもいいんですよー。もう」

友紀「隠してる訳じゃないって!」






3: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:41:03.42 ID:AgF1way+0


友紀「そういう美羽ちゃんこそ、誰かにあげるの?」

美羽「そうですねー。やっぱりプロデューサーさんにはあげようかと」

友紀「へえ」

美羽「……妬いてますか?」ニヤニヤ

友紀「別に?」

美羽「もう、ユッキーさんったらー」アハハハ

友紀「だから別に妬いてないって!」

美羽「本当ですか-?」

友紀「本当だよ。プロデューサーが他にアイドルからチョコを貰うのは分かってるし。それもみんながプロデューサーを信頼してる証だしね」

美羽「おお、流石は大人!」

友紀「まあねー」フフーン





4: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:43:34.93 ID:AgF1way+0


美羽「ついでに、加奈ちゃんさんも、プロデューサーにあげるそうですよ」

友紀「へえー」

美羽「未央ちゃんと久美子さんもプロデューサーにあげるとか」

友紀「へえ」

美羽「あと、心さんや藍子さんやあいさんとかもプロデューサーにあげるそうです」

友紀「……へえ」



美羽「……」ニウニウ

友紀「何かな、美羽ちゃん」

美羽「言え、べっつにー?」

友紀「ちょっとー?」






5: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:47:14.84 ID:AgF1way+0


友紀「いや、いいんだけどね。あたしだって、ちゃんとしたチョコ用意してるんだから」

美羽「どんなチョコですか?」

友紀「それはひみつ!」

美羽「えー」

友紀「だから、他の子がどんなチョコをあげたって、別にあたしも気にしないもん?」


奏「あら、そうなの?」

美羽「あ、奏さん」オツカレサマデスー

奏「じゃあ、プロデューサーにどんなチョコでもいいかしら?」オツカレサマ

友紀「別に? あげる人の自由じゃないかな」

奏「自由ねえ」



奏「じゃあ、あたしの唇にチョコを塗って、それをプロデューサーに……」

友紀「ちょ、ちょ、ちょ!?!?!?」





6: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:49:53.68 ID:AgF1way+0



奏「あら、ダメかしら?」

友紀「いやーちょっと大胆すぎると言うか……」

志希「ねえねえなんの話―?」

奏「明日はバレンタインでしょ? プロデューサーさんへのプレゼントはどうしようかなって?」

志希「そうだねー」



志希「あたしはやっぱり素敵なスメルでクラクラしているウチに、あたしをどうぞって感じかなー?」

美羽「おおー……?!」

友紀「あ、あたしもどうぞって!?!? 志希ちゃん?!」

志希「ピッチピチで食べ頃だよ~」ニャハハー

友紀「食べごろとか関係ないし! ダメだからね!」





7: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:51:40.22 ID:AgF1way+0



美羽「……」ハッ!

奏「どうかしたの、美羽?」

美羽「あれです! 志希さんの言ってる事は、敷居が高いんです!」

奏「敷居が高い?」

美羽「そうですよ! 『シキ』さんだけに! 『シキ』イが高いんです!」ドヤァ




奏「……そうね、お上手だけど。それは、このタイミングで使う言葉じゃないわね」

志希「語感を優先しちゃって安易なミスを決めちゃったねー。残念」

友紀「スライダーがすっぽ抜けちゃった感じだね」

美羽「細かい所は眼をつむってくださいよ!!」





8: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:54:45.50 ID:AgF1way+0


――夜

友紀「うー。さっむー!」

美羽「ホントですね。お昼間はけっこう暖かったのに」

友紀「こう寒いと、おでんとか食べたくなるよねー」

美羽「あー、いいですねおでん」

友紀「それに、ビールとか……あぁ、今から楓さんに連絡しようかなー?」

美羽「あはは……」

友紀「お酒が恋しくなるくらい寒いよー」

美羽「今夜から明日にかけて、雪が降るって話ですもんね」

友紀「雪かー。ってことは……ホワイトバレンタイン?」

美羽「そうですねー。いいじゃないですか、ユッキーさん。ユッキーさんは雪が似合いますもん! だって――」

友紀「ユキだけに、でしょ?」

美羽「ああ、オチとらないでください!」

友紀「いやいや、バレバレな采配だから」アハハ

美羽「もう……」



9: ◆saguDXyqCw 2016/02/13(土) 23:59:49.52 ID:AgF1way+0


友紀「積るのかな、雪?」

美羽「どうでしょう、でも、積もるといいですね! せっかくですし」

友紀「雪合戦とか出来ちゃうぐらい積ると面白いよね」

美羽「後はカマクラとか作って」

友紀「中でお酒を飲む!」

美羽「お酒はどうでしょう?」

友紀「えー、おいしいと思うよ?」

美羽「そうですね、カマクラを作る為に、しっかり仕事をして頂けたら、特別に!」

友紀「はは、じゃあ頑張んないとね!」

美羽「まずは雪がつもるかどうかですけど」

友紀「そうだねー」アハハ
―――





12: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:38:31.44 ID:5Hcnh8jh0



――2月14日・事務所

友紀「なんて事は言ったけど」

美羽「すっごく降りましたねー……ていうか、すっごく降ってますね」マッシロ

友紀「窓からの景色がまるで雪国に見たい……」

美羽「ホントですねー」

友紀「雪合戦とかしたいけど、こう吹雪いてたらそれも出来ないしなー。渡すもの渡したら、家でのんびりお酒でも飲んでよ」

美羽「友紀さん、今日はオフなんですね。チョコを渡すためにワザワザ来たんですか?」

友紀「まあ、ね。折角だし」

ちひろ「プロデューサーさんに用事だったんですか」

友紀「うわ!? ちひろさんいつの間に?」

ちひろ「さっきからいましたよ?」

美羽(気がつかなかった……)





13: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:39:56.39 ID:5Hcnh8jh0


ちひろ「でも、ついてないですね。プロデューサーさん、今日は事務所に来れるかどうか……」

美羽「え、何でですか?」

ちひろ「この雪ですから、交通トラブルでいろんなスケジュールがズレにズレてまして。それの調整で走り回ってるんですよ」

ちひろ「と言う訳で、私もこれから出掛けますね。途中でプロデューサーさんと会うと思いますけど、何か伝えておきましょうか?」

友紀「あー、うんうん。大丈夫」

ちひろ「では」


ガチャ

友紀「プロデューサー、今日来ないかもしれないんだ」

美羽「というより、プロデューサーに連絡とかしなかったんですか?」

友紀「驚かせようかなーと思って。失敗だったよ」






14: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:41:12.11 ID:5Hcnh8jh0


友紀「まあいいや。せっかく事務所に来たんだし、少しだけ待ってようよ。ねっ!」



美羽「あ、私も仕事で直ぐに出ちゃいます」

友紀「えー、そうなの?!」

美羽「そりゃ用事もなく事務所には来ないですよ」

友紀「って事はあたし一人って事かー」

美羽「一人で大丈夫ですか?」

友紀「問題ない問題ない」アハハ

―――
――


友紀(とは言ったけど)


ポツーン


友紀(一人だと暇だなー)






15: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:43:44.47 ID:5Hcnh8jh0


友紀(雪が降ってるせいか、いつもより静かに感じる……)



友紀「……今なら事務所で素振りしてもいいかな?」

 ガチャ

時子「あら、友紀じゃない」

友紀「時子さま。お疲れさまー……って?」

コノニモツドーシマス?  ソコニオイトイテ
ドスン
ドーモー  ゴクロウサマ

友紀「……なに、その荷物?」

時子「カカオよ」

友紀「カカオって……もしかして時子さま、今からプロデューサーにあげるチョコ作るの!?」

時子「何、その驚きよう」

友紀「いや、なんて言うか意外だなーって」

時子「上に立つ者は、時に下の者に施しを与えるものよ」



時子「それに、別に作るとは言っていないわ」






16: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:45:43.93 ID:5Hcnh8jh0


友紀「え、だってカカオってチョコの原料でしょ。それにダンボールで器具とも持ち込んで」

時子「器具なんてないわよ。カカオだけ」

友紀「え?」

時子「この中身、カカオだけよ」

友紀「え!? それ全部?!」

時子「そうよ」

友紀「っていうか何でカカオだけなの……」

時子「知っているかしら、豚って雑食なのよ」フフッ





友紀「時子さま、なに言ってるの?」

時子「どうやら貴方には躾が必要なようね」ビシッ!

友紀「なんで?!」






17: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:48:28.57 ID:5Hcnh8jh0


時子「はあ、貴方といると疲れるわ」マッタク

時子「プロデューサーもいないのね。ワザワザ来て上げたのに」チッ

友紀「この雪だから色々大変みたいだよー。一緒に待つ、時子さま?」

時子「なんで私が時間を割かなきゃいけないのよ。それに別の用事もあるし」

友紀「別の用事?」

時子「貴方には関係――」



 ガチャ

法子「お疲れさまでーす!」

友紀「あー、法子ちゃん、お疲れー!」

法子「時子さん、やっぱりここにいたー!」

時子「……法子、貴方なんでここに?」

法子「この雪だから、早く家を出たんだけど思ったより早く駅に着いたんだ。待ち合わせには時間があったし、もしかしたら時子さんもいるかなーって思って!」





18: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:50:47.55 ID:5Hcnh8jh0


友紀「待ち合わせって、二人でどこか行くの?」

法子「うん! バレンタイン限定ドーナッツセットがある喫茶店見つけて。時子さん誘ったの!」

時子「ちょっと法子。ベラベラ喋りすぎよ」

法子「別にいいでしょ、隠してる訳でもないし?」

時子「まあ……はあ。そうね」

時子「じゃあ、行くわよ」

法子「あれ、まだ約束の時間には早いよ?」

時子「もう一緒にいるんだからその時間に拘る理由があって?」

法子「それもそっか! じゃあね、友紀さん!」

友紀「じゃあね、法子ちゃん、時子さま」

時子「お疲れ」

 ヤイノヤイノ

―――
――

友紀「……時子さまと法子ちゃんって、なんか不思議な組み合せだよなー」




19: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:51:59.86 ID:5Hcnh8jh0


友紀(でも、バレンタインに一緒に出掛けるのはいいよなー)

友紀(あたしも約束しとけば……)

友紀「って、無理かー。プロデューサーは仕事あるだろうし」

ガチャ

あい「おや、友紀くんじゃないか」

心「お疲れさま☆」

友紀「あいさんに、心さん。お疲れさまー」

あい「今日はレッスンかい?」

友紀「うんうん、そうじゃないけど。二人はレッスン?」

心「まあねー……ってか、レッスンもないのに何でいる訳。こんな雪降ってるのに?」

友紀「いやあ、ちょっとねー」

あい「心さん、察してあげるべきだろ。今日はほら」

心「あぁ、なるほどね」





20: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:56:26.38 ID:5Hcnh8jh0


あい「だけど、プロデューサーは確か、朝から大忙しなんだろ」

友紀「あいさん、知ってるんだ」

あい「事務所に来た時に、何か資料を取りに来たようでね。ばったり会ったよ」

心「はぁとも聞いたよ。この雪じゃあねー。いくらホワイトバレンタインだからって、限度があんぞ♪ って感じ」

あい「ああ。そうだ、申し訳ないとは思ったが、先に渡させても貰ったよ」

友紀「なにが?」

あい「今日はバレンタインだろ。プロデューサーにチョコをさ」

友紀「ああ、そうなんだ」

あい「……フフッ」

友紀「どうしたの、いきなり」

あい「動揺のそぶりもないとは、流石だと思ってね。少し羨ましいよ」

友紀「動揺するような事じゃないでしょ。プロデューサーが他の子からチョコを貰っても」

心「うへー、無自覚。シュガーマシマシな感じー。やってらんね☆」

友紀「なんでそーなるの!?」






21: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:57:29.82 ID:5Hcnh8jh0


友紀「ところで、どんなチョコレートをあげたの?」

心「やっぱ気になってんじゃん」

友紀「いや、みんな色々工夫してるみたいだし」

あい「別に工夫ってほどじゃないさ。ちょっとビターに仕上げただけよ」

心「あいのはビターどころじゃないだろ☆」

友紀「どんなのあげたの?」

心「カカオ100%のチョコだってよ」

友紀「カカオ100%って、それチョコなの?」

あい「親しくなっても、甘くする気はないってことさ」

友紀「おおー、なんかカッコいい……」






22: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 20:58:36.88 ID:5Hcnh8jh0


心「ところで、さっきから気になってたんだけど、あの段ボールなんなの?」

友紀「時子さまからのバレンタインだって」

あい「ほう、彼女がプロデューサーに?」

心「それはいいんだけど、ダンボール? どゆこと。まさか、中身一杯にチョコレートが入ってるとか」

友紀「うんうん、カカオだって」

あい「カカオ?」

友紀「うん、中身全部カカオ」

心「カカオ」

友紀「全部カカオ」

あい「カカオ……」




心「……100%」

あい「何か言いたい事でもあるのかい?」






23: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:01:02.51 ID:5Hcnh8jh0


心「べっつにー? ただ、時子とけっこう気が合いそうじゃね?」

あい「どうしてだい」

心「同じカカオ100%じゃん♪」

あい「まちたまえ、私のはちゃんと加工してあるぞ」

友紀「そっか、あいさんは時子様と似たような物を渡したんだー」

あい「だから未加工と同列に並べないでくれないかい?」



あい「全く……まあいいさ。私はこれで失礼させてもらうよ」

友紀「もう帰るの?」

あい「残る理由もないしね――それに、この後は薫くんと用事があるんだ」

友紀「へえ」

あい「良かったら友紀くんも来るかい? 薫くんも、君なら問題ないよ」


友紀「うーん、今回はいいや」

あい「ふふっ、そう言うと思ったよ」






24: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:02:52.41 ID:5Hcnh8jh0


心「じゃあ、はぁとが行っていい?」

あい「心さんは、誰かと予定とかないのかい?」

心「あったら言わねえよ。殴るぞ☆」

あい「はは、冗談さ」

心「じゃあ、こんな奴はほっぽいて、薫ちゃんとあんたとはぁとの三人水入らずでいこーぜ」

あい「と言う訳だ。それではね、友紀くん」

友紀「うん、お疲れさま!」

心「お疲れ様☆」

 ヤイノヤイノ


ポツーン

友紀(また一人になっちゃった)

友紀(暇だなー。スポーツ新聞でも買ってこようかな)

友紀(気がついたらいい時間だし……お腹も減ってきたな)


友紀「……ちょっとコンビニ行こ」

―――
――





25: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:06:11.65 ID:5Hcnh8jh0


友紀「うーん、紅白戦の結果なー。今年から新体制だけど、どうなんだろー。って、いけない、いけない。あたしがキャッツを信じなくてどうするの……」

友紀「ほかのチームは……」パラ

友紀「フムフム、このチームはなー」パラ

友紀「ここのドラ1いいよなー。うちに来て欲しかったけど。いや、キャッツのドラ1とドラ2も悪くないけどさ」パラ


友紀「……スターの所はいいや」パラパラ


友紀「んっ?」パラッ

友紀「これは……ほう、ほう」



友紀「……へえ、奇麗な体……胸も、大きいし。なかなか。……」

 ガチャ

仁奈「あー、友紀おねーさん! お疲れ様でごぜーます!」

藍子「お疲れ様です」

友紀「うわっ!? 仁奈ちゃんに藍子ちゃん。お、お疲れ!」



26: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:07:15.97 ID:5Hcnh8jh0


藍子「? どうしたんですか、慌ててるみたいですけど」

友紀「え、うんうん、別に?!」

仁奈「友紀おねーさん、新聞読んでたんでごぜーますか?」

友紀「そうそう、ほら、野球の記事が載ってるから!」ネ、ホラ!

藍子「?」


友紀「そ、それより二人はどうしたの? レッスン?」

藍子「これからお仕事なんです」

友紀「同じ現場なんだ」

藍子「いえ、実を言えば違うんです、場所は近いんですけど」

仁奈「本当はプロデューサーが送ってくれるはずだったんでごぜーますが、雪のせいで色々大変らしーです」

藍子「だから、現場まで私が送る事になったんですよ」






27: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:08:34.74 ID:5Hcnh8jh0


仁奈「仁奈は雪が降ってくれてうれしーですが、大人はそうじゃないそうでごぜーます」

友紀「そんなことないって、ホントは大人も嬉しいんだよ?」

仁奈「ほんとうでやがりますか?」

友紀「そうそう、あたしなんかすっごくワクワクしてるもん!」

仁奈「仁奈もワクワクでごぜーます!」


友紀「そうだ、明日にでもみんなでカマクラ作ろうか?」

仁奈「かまくら!」

友紀「藍子ちゃんも一緒にね!」

藍子「ええ、是非……あら、あの荷物は?」

友紀「ああ、時子さまの、プロデューサーへのバレンタインだって」






28: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:10:18.66 ID:5Hcnh8jh0


藍子「あれ全部ですか! 凄いですね……」

友紀「全部カカオらしいけどね」

藍子「チョコじゃなくて、カカオですか……?」

藍子「ああ、でもほら。カカオって体にいいっていいますし、時子さんなりの気遣いなのかもしれませんね」

友紀「豚は雑食とか言ってたけどね」

藍子「ええ……」

仁奈「プロデューサーは豚でやがりますもんね!」

藍子「ちょっと仁奈ちゃん!? 誰からそんなこと聞いたの?!」

仁奈「時子おねーさんがそう言ってやがりましたよ?」

藍子「あのね、あまり言わない方がいい事もあるかなって」

友紀「あはははは」






29: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:11:33.80 ID:5Hcnh8jh0


藍子「……そう言えば、友紀さんはプロデューサーにチョコをあげたんですか?」

友紀「うんうん、タイミングが合わなくてねー。とりあえずここで待ってようかと」

藍子「連絡はしてあるんですか?」

友紀「いやいや、プロデューサーも仕事で忙しいんだからね。もし戻ってきたら渡すよ」

仁奈「それなら! 友紀おねーさんも一緒に来やがりますか?」

友紀「現場に?」

藍子「いいんじゃないですか。それだったらプロデューサーに会えますし」


友紀「ダメダメ、関係ないあたしが言ったら迷惑でしょ?」

藍子「そんなことはないと思いますよ」

友紀「ありがとうね、二人とも。でも大丈夫だって。待ちくたびれたら、机の上にでも置いて帰っちゃえばいいし」



仁奈「友紀おねーさんは、一人でもさみしくねーでごぜーますか?」






30: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:13:24.05 ID:5Hcnh8jh0


友紀「えっ?」

仁奈「仁奈は一人でさみしーです。でも友紀おねーさんはだいじょーぶでやがるんですか」

友紀「そうだねー。まあ、寂しくないと言えば嘘になるけど」



友紀「でも、今は大丈夫かな。プロデューサーや、みんながいるから」

友紀「一人でも、一人じゃないって分かってるもん!」

仁奈「仁奈には、ちょっとむずかしーです」


仁奈「むずかしーでやがりますが、でも、なんだか分かる気がします!」

友紀「おー、仁奈ちゃんも違いが分かる大人だねー?」

藍子「仁奈ちゃん、そろそろ」

仁奈「はいです! じゃあ、友紀おねーさん。さよならです!」

友紀「うん、明日の約束忘れないでよー」

仁奈「もちろんでごぜーます!」

友紀「藍子ちゃんも」

藍子「はい、未央ちゃんや茜ちゃんも誘ってみますね」

友紀「よろしくー」


 ガチャ


友紀「……」

友紀「えっと、さっきのページは……」パラパラ





31: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:14:34.67 ID:5Hcnh8jh0


―――
――

友紀「……」キリッ

ブンッ!

友紀「……」

友紀「いや、今のスイングじゃだめか……。もっとこう軸を意識して、力に逆らわず」

友紀(うーん、やっぱ新聞丸めたのじゃ、バットの感覚は掴めないな)

友紀(新聞より、マイクの方が感覚をつかみやすいなー)



友紀「……どっかにマイクないかな?」

 ガチャ

美羽「お疲れさまでーす」

友紀「お、美羽ちゃん」

美羽「あれ、ユッキーさん。まだいたんですか。もう夕方ですよ」

友紀「本当だ、もうこんな時間。外が紅い……っていうか、もう雪は止んでる?」

美羽「少し前に。でもたくさん積もってますよ」

友紀「本当? じゃあ明日はみんなでカマクラ作りだね!」

美羽「あ、いいですねー」





32: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:16:29.41 ID:5Hcnh8jh0


美羽「それで、まだいるということは、プロデューサーさんにはまだ?」

友紀「戻ってこないねー」

美羽「それは残念ですね」

友紀「まあ、残念じゃないと言えば嘘になるけど。こればかりは仕方ないでしょ。約束してなかったあたしも悪いし」

美羽「でも、せっかくの休みが潰れちゃったじゃないですか」

友紀「あんな天気だったら、どうせ家でゴロゴロしてただけよ。ここにいた方が色々な子が来て楽しかったし」

美羽「事務所に来れば皆さんいますもんね」


友紀「美羽ちゃんはなんで事務所に? 今日はもうお仕事ないでしょ?」

美羽「いえいえ、もしかたら、ユッキーさんがまだいるかなーと思って」

友紀「戻って来てくれたの?」

美羽「あのですね……これ、どうぞ!」



友紀「え、チョコレート。あたしに?」

美羽「友チョコです!」





33: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:17:58.19 ID:5Hcnh8jh0


友紀「へえ、ありがとう! でもプロデューサーにあげるのは?」

美羽「それはちゃんとありますよ! そっちはプロデューサーさんのはちょっと気合いが入ってますよー」

友紀「へえ?」



美羽「板チョコで、イタチチョコなんて、我ながら中々……」

友紀「板? 今なんか言った?」

美羽「あー、秘密です」

美羽「って、あの荷物は?」

友紀「カカオ」

美羽「カカオ? え、どういうことですか」

友紀「時子さまから、プロデューサーへのバレンタイン」

美羽「カカオ?」

友紀「全部ね」






34: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:19:01.32 ID:5Hcnh8jh0


美羽「え、全部?!」

友紀「全部カカオ」

美羽「あれ全部」

友紀「うん」

美羽「……か」

友紀「か?」




美羽「勝てない……」ガックリ

友紀「何と戦う気?」


美羽「いえ、別に……」

友紀「だけど、本当に晴れたね」

美羽「ですねー。雪に反射して、夕焼けが凄く……こんなに綺麗だと、なんだか、泣けてきちゃいますね」





35: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:20:35.78 ID:5Hcnh8jh0


友紀「よっと」ガラッ

美羽「わっ、急に窓をあけないでくださいよ!」

友紀「うわー。すっごい寒いー」

美羽「もう……」

友紀「寒いけど、気持ちいいね」

美羽「本当ですね」

友紀「まだしばらく寒いのかな?」

美羽「来週になったら、一気に暖かくなるそうですよ」

友紀「あ、そうなんだ。寒いのも今のうちかー」

美羽「寒いのが終わったら、春が来ますね」

友紀「春になったら、また野球も新しいシーズンが始まるなー。うー、楽しみ!」

美羽「ユッキーさんったら」アハハ

友紀「野球じゃなくて、あたし達も新しいシーズンになるからね。今から準備しとかなきゃね」




美羽「……ねえ、ユッキーさん。私たちの新しいシーズンは、どうなるんですかね?」





36: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:21:20.68 ID:5Hcnh8jh0


友紀「どーだろう。事前予想ってあんまり当てにならないからなー」



友紀「ただ、やれることをやるだけじゃないかな?」

美羽「そうですよね」


美羽「楽しみ、ですね」

友紀「うん、そうだね」



美羽「うう、ちょっと冷えちゃった。何か温かい飲み物買ってきますよ」

友紀「いってらっしゃーい」

ガチャ

友紀「……うう、あたしも冷えちゃった。窓締めよ」ガララッ

友紀「あたしの分も頼めば良かった……あたしも買いに行こ」

ガチャ

友紀「あら、美羽ちゃん? 早い……」



モバP(以下P)「あれ、友紀?」





37: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:23:24.33 ID:5Hcnh8jh0


友紀「おっ、プロデューサー! おかえり。お仕事は?」

P「ああ、思ったより早く終わって……って言うか何でここに――」

友紀「もう、野暮な事を聞かないでよ」

P「ああ……」

P「? この荷物はなんだ。なんか頼んだっけ?」

友紀「時子さまからのバレンタインだよ」

P「時子さまから?」

友紀「カカオだって。全部」

P「これ全部かよ……」

友紀「凄いよねー」

P「……カカオ100%か」

友紀「あ、あいさんの?」

P「ん、お前もあいさんと会ったのか」

友紀「うん、聞いたよ。カカオ100%のチョコでしょ」

P「そう、100%。これで100%は2個目だ」

友紀「愛されてるね」アハハ

P「ホント、全く」ハハ





38: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:28:50.89 ID:5Hcnh8jh0



友紀「……あー、プロデューサー」

友紀「今年はキャッツも新体制で楽しみだよねー」

P「ああ、そうだな」

友紀「楽しみと言えば……?」


P「楽しみと言えば、あれかな。やっぱり。バレンタインだし、やっぱり」


友紀「はい、ユッキの特性チョコ」ヒョイ

P「おう、ありがとう」

友紀「これで、プロデューサーのシーズンもばっちりだよ」

P「開けてみても?」

友紀「もちろん!」





39: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:30:46.00 ID:5Hcnh8jh0


P「これは……マンゴー?」

友紀「そう、チョコでコーティングしたの」



P「なるほど、この時期はキャンプか」

友紀「そう! それに――」

P「地元の名産品、だろ?」

友紀「おお、流石はプロデューサー」

P「名監督だろ?」

友紀「じゃあ、そんな名監督にはこちらも授けましょう」



スッ


P「……!」



友紀「……ン。どう?」ヘヘッ






40: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:32:00.22 ID:5Hcnh8jh0


友紀「お気に召して貰えただろーか?」

P「……もう一回は?」

友紀「欲張るのはだーめ。ここは事務所だし、それに……」

 ガチャ

美羽「あ、プロデューサーさん!」

P「美羽。お前も居たのか」

美羽「お邪魔でした?」

P「そんな事ないって」



友紀「そうだ、バレンタインなんだし、三人でこれからどこか行かない?」

美羽「いいんですか?」





41: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:36:02.09 ID:5Hcnh8jh0


友紀「勿論、プロデューサーも奢りがいがあるでしょ?」

P「待て待て、今日はバレンタインデーだろ。そこは女性が奢るべきでは?」

友紀「うーん、どうしよっかなー」

美羽「いっそ、くじ引きでやるのはどうですか?」

友紀「くじ引き」

美羽「そうです!」


美羽「目をつぶって、当たりがどれかバレンタイン感じで引きましょう!」



P「じゃあ美羽に奢ってもらうか」

友紀「それがいいかもね」


美羽「えー!? ちょっとー!」




42: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:37:52.39 ID:5Hcnh8jh0


P「冗談だよ」ハハハ


美羽「バレンタインなんですから、甘ーく評価してくださいよー」



友紀「まあ、誰が奢るかは置いといてさ……」



友紀「行こっ! 美羽ちゃん。プロデューサー!」





美羽「明日はバレンタインデーですねー」友紀「そうだねー」 《終》



43: ◆saguDXyqCw 2016/02/14(日) 21:48:25.95 ID:5Hcnh8jh0

おしまいです。
続きを書く気はなかったのですが、復刻で無事、無事に秋色センターの友紀を引き当てる事が出来たので。
しかも丁度バレンタインじゃーんって事でそれも絡めて、後日談だしのんびりで良いかーと思いこんな感じになりました。

読んでくれた人、本当にありがとうございました。



元スレ
美羽「明日はバレンタインデーですねー」友紀「そうだねー」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1455374313/
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月15日 07:26
      • え?バレンティンデー?
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年02月17日 00:36
      • この作者のユッキほんと好き

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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