カティア「みこ!チョコあげる♪」
みこ「でもなんで??」
カティア「今日はバレンタインでしょ?」
みこ「それは知ってる」
カティア「バレンタインは好きな人にチョコを上げる日でしょ?」
みこ「うん、それも知ってる」
カティア「だからみこにあげるの♪」
みこ「そっかぁ!」
カティア「みこーすきー」
みこ「私もカティアすきー」
カティア「えへへ」 みこ「えへへ」
みこ「いいよ!」
みこ「…でもどこに行くの?」
カティア「うーん…」
美琴「あらあら、ふたりとも仲良しさんねー」
みこ「ママ!」
美琴「あ、そういえば、こんなものがあるんだけど…」
カティア「なにこの紙?」
みこ「地図…?」
美琴「そう!宝の地図!どうせ暇なら、ちょっと探しに行ってみたら?」
カティア「宝の」 みこ「地図?」
カティア「なんかたのしそー!!ねぇみこ、行こうよ!」
みこ「うん!」
カティア「わーい!宝探しだー!」
みこ「あ、まってカティア!これと、これも持って行かなきゃ…じゃあいってきまーす」
美琴「はい、いってらっしゃーい、夕飯までには戻るのよ~」
みこ「星印が3つあるよ、きっとこれじゃないかな!」
カティア「そうかも!じゃあ、いっこめはここだ!」
みこ「んー?でもここどこだろう?」
カティア「あ、あそこの人に聞いてみよう!」
カティア「あのーすいませーん」
富士見「ん?なにかな?」
みこ「あ!カティア!!ダメだよ!」
カティア「なんで?」
みこ「宝探しは自分たちの力でやらないと!」
カティア「あ、そっか……じゃあ、どうしよう?」
みこ「この○印付いてるところに『う』って書いてある」
カティア「あ!わかっちゃった!これきっとこの家だよ!」
みこ「なるほど!『うののう』だね!すごいやカティア!」
カティア「えへへー」
みこ「うーん、近くのイルカさんの絵がヒントなのかなぁ」
カティア「いるか?水族館?……あ!もしかして!」
カティア「みこ!こっち!!」
みこ「え?え?カティアまってー」
富士見「一体何なんだろうか、いやそれより早く学校へ行かないとうずめ君が危ない!」
みこ「ちょ、ちょっとーカティアまってってばー」
カティア「もぉーみこ遅いよー!」
みこ「はぁ、はぁ、だってーカティア足速いんだもんー」
カティア「まぁね!こう見えてもチームうずめの中では一番足速いんだから!」
みこ「えー、でもささらさんのほうが足速くない?」
カティア「…ささらの次に足が速いんだから!」
みこ「もぉー、カティアってば適当なんだからー」
みこ「それよりここは?」
カティア「水族館!前にみんなで来たことあったの!」
カティア「あの時は鯖の臭いとれなくて大変だったんだから!」
みこ「水族館で鯖?」
カティア「ほら!あの入り口から!」
みこ「そうじゃなくて~!私お金持ってないよ?」
カティア「あ」
カティア「うーん、どうしよう…」
みこ「えー?考えてなかったのー??」
りん「今日は、この水族館で雑誌のモデル撮影なんだよねぇー」
りん「そうそう、それと今月号にこの間のモデルランキングの発表がでてるはずなんだよねー」
りん「そういえば清正小町の奴~、いつのまにかモデルやめてたなんて聞いてないしー」
りん「勝ち逃げなんて許さないんだからぁ!この屈辱はいつか絶対晴らす!」
りん「とはいってもー、清正小町がいないんだから実質1位はりんちゃんのものちゃりーん♪」
りん「さてさて、わかりきっている結果を見てみるとしますかー」
1位 晴海展示場
2位 国際台場
3位 りん
りん「うぇぇええええ!?!?!?!?」
りん「なんでなんでなんでー!なんでりんちゃんが1位じゃないわけ!?」
りん「晴海ちゃんってこの前までりんに負けてた子でしょー!?」
ヒラリ~
みこ「あ、あのーこれ落としましたよー」
りん「っていうかこの2位だれよ!!新人!?キィィィ!!」
みこ「あ、あのー…」
カティア「みこ、どうしたの?」
みこ「あの人がこれ落としたんだけど」
りん「って時間やばー!早く行かないとー!!今日の撮影はりんちゃんがばっちし目立つんだから!」
カティア「いないよ?なになに?入場券じゃん!しかも2枚もある!これで入ろうよ~」
みこ「え?でも、いいのかなぁ」
カティア「いいっていいって!いこ!」
みこ「う、うん」
カティア「前に来た時はお休みしてたから、私もお魚さんは初めて見る!」
カティア「ついでだしいっぱい回ろ!」
みこ「うん!」
───────
カティア「はぁ、楽しかった~」
みこ「シャチさんすごかったねー」
カティア「ほんと!あの口でお肉とかバリバリ食べるんでしょ!すごいよねー」
みこ「ふふ、カティアって変なところに目がいくんだね」
カティア「えー?そうかなー?」
みこ「あ、それより宝物!」
カティア「そうだ!それが本命だった!!」
みこ「どこにあるのかなぁ」
職員「あれ?もしかしてあなた、鵜野さんのところの娘さん?」
みこ「は、はい!そうですけど…」
職員「あ、はじめまして、私鵜野さんの…お母さんの知り合いなの」
職員「そっかそっか鵜野さんが言ってたのってこのことだったのか」
みこ「え??」
職員「あ、いやなんでもないなんでもない(鵜野さんからってことは伏せといてって言われてたんだった)」
職員「じゃあ記念にこれあげる」
カティア「あ!イルカさんのぬいぐるみ!」
みこ「もしかして、これが宝物…なのかな?」
職員「まぁ、そういうことにしておいて?」
みこ「ありがとうございます!」 カティア「ありがとう!」
職員「いえいえ、それじゃあ楽しんでいってねー」
カティア「とにかく1つめクリアだね!」 みこ「だね!」
みこ「次の星印は、なんかきのこのマーク?」
カティア「きのこ……しめじ、じゃないよね」
みこ「とりあえずここに向かって歩いていればわかるのかな?」
カティア「それじゃあそうしよう!」
リポーター「一緒に行ってくれるのは…この子!」
リポーター「はーい、ジミーくんでーっす!」
ジミー「」ジタジタ
リポーター「さて、さっそく道行く人に聞いてみましょうか!お?あそこにいるのは…!」
リポーター「はーいごめんなさいねーちょっとお話いいかなー?」
みこ「え?え?」
カティア「あ!またテレビだ!」
リポーター「お嬢ちゃん達は何をやっていたの?」
みこ「えっと、その」
カティア「宝探しだよ!」
リポーター「宝探し?なんだか楽しそうね!」
みこ「は、はい!」
カティア「ジミーくんも久しぶりー!あれ?中の人はお兄さんじゃないの??」チラッチラッ
ジミー「!!」ジタバタ
リポーター「それで、この町のいいところってどういうところだと思う?」
みこ「えっとその」
カティア「うわー!中ってこうなってるの!?すごーい!」
みこ「あ、カティア!だめだよ!」
リポーター「あ、あははは」
みこ「えっと、その、自然がいっぱいあって、えっと」
リポーター「うん、それでそれで?」
カティア「わぁ!すごい!硬い棒みたいなのある!ジミーくんの中に硬い棒みたいなのあるよ!みこ!」
みこ「もぉーカティアだまってて!」
リポーター「へぇそうなんだぁー」
カティア「え?これ取れる!!取れるよ!この棒!!」
ジミー「///」
みこ「もぉカティアってば」
カティア「あ!」
みこ「え?」
リポーター「きゃっ///」
ジミー「!?」
みこ「あ!カティア!!あ、あの、ご、ごめんなさい」
ジミー「…」フルフル
みこ「え?」
カティア「え?くれるの?でもなにこれ?え?バット?」
カティア「ほんとだ!黒いビニールにバット入ってた!!」
みこ「…もしかして地図のきのこって」
カティア&みこ「ジミーくん!?」
カティア「じゃあ、このバットが2つ目のお宝?」
みこ「そうなのかな?」
カティア「うげーなんかいらなーい」
みこ「でもお宝だよ?」
カティア「だってジミーくんの中から取れたものだし…」
ジミー「」ピクピク
リポーター「ジミーくん大丈夫?え?何?よかった?何が?え?」
リポーター「……救急車じゃなくて警察呼んだほうがいいかしら」シラー
ジミー「」フルフル!!
カティア「うん!」
みこ「あとは・・・最後の1個」
カティア「どこどこ??」
みこ「野球のマーク?」
カティア「じゃあ野球場なのかな?」
みこ「とにかくいってみよう!」
カティア「うん!」
カティア「あ!野球やってるよ!みこ!」
みこ「ほんとだね、お客さんもいるんだ」
カティア「今日はいい天気だし、みんなお散歩しにきたのかも」
みこ「ぽかぽかだもんね」
カティア「でも私雨の日も好きだよ」
みこ「なんで?」
カティア「みこと家の中で遊べるから!」
みこ「ふふ、何よそれ、遊ぶのが好きなんじゃない」
カティア「違うよ!」
みこ「え?」
カティア「“みこ”と遊ぶのが好きなの!」
みこ「カティア…私もカティアと遊ぶの好きだよ!」
カティア「じゃあ両思いだね!」 みこ「だね!」
「あら?あなた達…」
カティア「アンヌ!」
みこ「アンヌさん!」
カティア「あれ?みこ、知ってたっけ?」
みこ「うん、たまにうずめちゃんに会いに来るから」
カティア「そっか」
アンヌ「二人で何をしてるの?」
カティア「宝探しだよ!」
アンヌ「宝探し?」
みこ「そうなんです、3つのうち2つは見つけたんですけど…」
カティア「最後の1コがここにあるはずなの!」
アンヌ「そうなの?」
カティア「それはそうと……アンヌは2人で何してたの?」
アンヌ「え?」
アンヌ(ちょ、ちょっと!隠れててって言ったのに!)
真(バレちゃったものはしょうがないだろ?)
真「いや僕たちはちょっと仕事に行き詰まって散歩にね」
カティア「もしかしてデート?」
みこ「ちょっとカティア!」
アンヌ「な゛っ!?」
真「い、いやぁ…あはは」
アンヌ「あんたも否定しなさいよ!ちょっと息抜きに外出ようかって言ったのあなたでしょ!?」
真「いや、なんていうか、その、僕としては別に嫌じゃないし…」
アンヌ「ぬ゛っ!?」
真「それとも、君は嫌だったかい?」
アンヌ「そ!!!!そ、そういう、……わけでは……ないけ……」
カティア「ねぇそれで宝物っぽいの見なかった?」
アンヌ「の゛!?」
アンヌ「あ、あぁそうね……えっと」
真「もしかして、あれのことじゃないかな?」
アンヌ「あれ?あ、あぁ!あれねあれ!」
アンヌ「あなた達が来たらこれを渡してくれって言われてたのよ」
アンヌ「はい、これ」
カティア「なにこれ?ボール?普通の?」
みこ「どこからどうみてもボールだけど」
カティア「これのどこがお宝なの??よくわかんない!」
みこ「あのー、これ誰に渡してくれって言われたんですか?」
アンヌ「あぁそれはうずめさんのお母様よ」
真「ちょ!それ黙っててって言われてたんじゃないの!?」
アンヌ「あっ!」
カティア「どういうこと?」
みこ「宝探しはママが企画したってことよ」
カティア「??」
みこ「つまりこれはお遊びってわけ」
カティア「ふーん」
みこ「カティア、ごめんね」
カティア「何が?」
みこ「だって、宝探しだなんて騙して」
カティア「別にいいじゃん?」
みこ「え?」
カティア「だって!私みこと遊べて楽しかったんだもん!」
カティア「みこは楽しくなかった?」
みこ「私も、楽しかったけど」
カティア「じゃあいいじゃん!」
カティア「それより私おなかすいちゃった」
カティア「そろそろ帰ろう?」
みこ「そうだね、帰ろっか」
みこ「それじゃあ、お邪魔しました」
アンヌ「へ?あ、…うん、じゃあまたね」
カティア「ラブラブもいいとこ、呆れるぐらいにね」
みこ「…でも」
カティア「ん?」
みこ「仲がいいのって、羨ましいな」
カティア「じゃあ、私達もやってみる?」
みこ「なにを?」
カティア「ラブラブごっこ!」
みこ「ふふ、なにそれ~」
カティア「一緒に遊んで、一緒にごはん食べて、一緒に寝るの!」
みこ「それじゃあ私達がいつもやってるのと同じじゃない」
カティア「あ、そっか!」
みこ「ふふ」
カティア「じゃあ私達って恋人同士?」
カティア「あ!家ついた!たっだいまー!」
うずめ「おかえりーカティア、あ、チョコケーキあるけど食べる?」
カティア「ケーキ!?食べる!!」
うずめ「あれ?みこは?みこも一緒だったんだよね?」
カティア「みこならすぐに来るよー」
みこ「恋人同士?」
みこ「よくわかんないけど、カティアとずっと一緒にいられたらいいな」
みこ「でもずっと一緒にいたら恋人同士じゃなくて夫婦なのかな?」
みこ「まだ子供だからよくわかんないや」
みこ「ただいまー」
おわり
元スレ
カティア「みこ!チョコあげる♪」
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カティア「みこ!チョコあげる♪」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1455439608/
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