響「がなはるトーク!」春香「ゲストはいませ――」??「いるよ!」
関連記事:春香・響「がなはるトーク!」??「ゲストはボクです!」関連記事:春香・響「がなはるトーク!」??「なの!」
・春香と響がユニットを組んでいるという設定です
よろしくお願いします。
我那覇響「この番組は毎回ゲストを招き、ゲストとともにあるテーマに沿ってトークする番組だぞ」
春香「えー、まず皆さんにお伝えしたいことがあります。――わたしのブログが炎上しました」
響「あれか……、楽屋で見せてもらったけどすごかったな……」
春香「まったくもう……響ちゃんが画面を見たからだよ?」
響「すごい責任転嫁だな……」
響「炎上した理由は○月×日に放送された『逃走中』で春香の悪魔のような所業が全国の視聴者の目に留まったからだな」
春香「まだ殺人はしてないよ!」
響「誰もそこまで言ってないぞ」
響「しかも方法がひどかったな。鬼が追いかけてくるのに気づいて、仲間には伝えず急に走り出して仲間を囮に使ったとかじゃなくて、鬼のいるほうに仲間を誘導したもんな」
春香「いやー、わたしペテン師の才能あるみたいで」テレテレ
響「誰も褒めてはないからな?」
春香「あそこが一番の活躍だったね!」
響「鬼の人にとってはな?春香が騙したの積極的にミッションに取り組んでくれるイケメンだったからな?」
響「さも相手が悪いような言い方はやめろ!もうカバーしきれないぞ!」
春香「できることならあの牢屋での空気をカバーしてほしかったよ!」
響「完全に春香の自業自得じゃないか!」
響「あの一方的に『奢って!』ってきたのが約束……?賞金は家族のエサ代に全部消えたぞ」
春香「そんな……わたしはペットと見なされてなかったというの……」ガクッ
響「むしろ春香はそれでいいの?」
春香「わたしたちは家族のように過ごしてきたじゃん!」
響「さっきの言い方だと自分が春香を飼育してる形になるんだけどなー……」
響「自分は人生の教訓としてしっかり覚えておいてほしいんだけどな?」
春香「あ、それと今回はわたしのブログが炎上した関係上、ゲストの方が来ませんのでわたしと響ちゃんの二人で進めていきます」
響「え!?自分それ初耳だぞ」
春香「さっきディレクターさんが教えてくれたんだ。ドタキャンされたみたい」
春香「響ちゃん、響ちゃんの何気ない一言で毎回泣きそうになってる人が隣にいるのに早く気づいてね?」
響「はぁ、じゃあはじめるぞー。スタッフさーん、トークボ――」
??「ちょっと、待ったあああああ!!」
春香「うげ……」
春香「あ、あははー。ナンノコトカハルカサンサッパリ……」
響「真!?今日のゲストって真なの!?」
真「そうだよ!『逃走中』でそこにいるバカに騙された菊地真だよ!」
春香「うん、いつもは教えてくれないディレクターさんが今日は教えてくれたんだ……」
響「知ってたなら本番前に謝るなりできたんじゃないのか?」
春香「いやー、どう謝ればいいかわかんなくなっちゃって……。事務所でも極力会わないようにしてきたし……」
真「このリボンは……!」
真「春香なんてリボンで十分だよ!」
春香「よくないよ!今日のリボンはちょっと特別なんだよ!」
真「どうでもいいよ!」
春香「違うよ!このリボンをしてきた理由を聞いたらきっと真の怒りも静まるから!」
真「……何?理由って」
真「そうだね、それがどうしたの?」
春香「青はね人の心を落ち着ける効果があるんだよ」
真「……それだけ?」
春香「うん」
真「……」
春香「……」
春香「やめて真!その顔はアイドルがする顔じゃない!怖い!」
響「恋に落ちちゃいそうで?」
春香「そんなはず……あれ?この胸のドキドキ――これって恋!?」
真「不整脈だよ」ブンッ
春香「ヴぁい!?」サッ
真「大丈夫だよ、今ドS系男子が流行ってるからね」
春香「実害がでるのはお呼びじゃないよ!」
真「うるさい!春香、覚悟し――」
響「はいはい、やめやめ!」
真「でも響!こいつを生かして祖国には返せないよ!」
響「まぁまぁ、実はさっきディレクターからこんな話を聞いたんだ」
真「……なにさ?」
響「今回の『がなはるトーク!』は春香vs真で進めることにしたらしいぞ。このトークボックス――じゃなくて、バーサスボックスから対決内容を決めて勝負するんだ」
真「……へぇ、なんだか面白そうじゃないか」
響「もちろん、命の保障はしないぞ」
春香「そこは保障してよ!」
真「よし、それじゃあ――これだ!」
響「なになに――『叩いてかぶってじゃんけんポン対決ー!』」
響「ルールは普通の叩いてかぶってじゃんけんポンだぞ。今回は一本勝負だ」
春香「はい、一つ異議があります!」
響「異議は認めないぞ!」
春香「いや、そんな冗談言ってる場合じゃないから!」
春香「ちょっと、そんな問題児を見るような目で見ないでよ」
真「実際問題児だろ?」
春香「否定はできないけどね?」
響「不正は一切ないぞ?」
春香「あるよ!わたしの装備『割り箸と紙皿』なんだけど!」
響「あぁ、それはゲン担ぎだぞ。『明日は日ハム戦だからハム食べよー』てきな」
春香「お皿のうえに何ものってないからね?そもそも食べるために用意したわけじゃないし!」
春香「いやいや、文句も言うよ!だって真の装備『ハンマーとヘルメット』じゃん!装備の差が歴然だよ!」
響「大丈夫だぞ、春香は石頭でしょ?」
春香「石もハンマーには負けると思うよ!?」
真「大丈夫だよ、中身がでないように叩くから」
春香「ハンマーで人の頭を殴る時点で放送事故ですよ!放送事故!」
響「しかたないなぁ……。でも、そこで割り箸とハンマーを交換してと言わないのは春香の長所だと思うぞ」
春香「これは目の前の命の危機に対して考えが保守的に回った結果だよ!それにハンマーは持て余すよ!」
真「なるほど、『真なんて割り箸で十分』ってことか……とことんバカにしてくれるね……!」
春香「変な解釈してる人もいるしね!」
春香「ちょっ、ちょっと心の準備が――」
響「叩いて~かぶって~じゃんけんポン!」
春香「わわっ」グー
真「」チョキ
真「」サッ
響「……春香は何で勝ったのにヘルメットをかぶってるんだ?」
春香「守らなきゃ死ぬからだよ!」
真「でもさ、結局ボクに勝たなきゃハンマーで殴られるわけだよね?」
春香「えっ……あ、あぁぁぁぁぁ~!!」
響「あ、ほんとだ!真、頭いいな!」
春香「うわぁ、考えが守りに入りすぎてて気づかなかった……完全に盲点だった!!」
真「これが、『ミスワンダイレクション』だよ」
響「『ミスディレクション』な?とりあえず真はアホがばれるからもうしゃべんないほうがいいぞ」
春香「ちょっと待って!」
響「どうした春香?」
春香「――真、わたしはグーをだすからね!」
響「……心理戦か?」
真「――わかった、じゃあボクはパーをだすよ」
真(春香のことだ。そのままではこないだろ……いや、でも――)
響「よーし、時間がもったいないからいくぞ。待ったはなしだ。叩いて~かぶって~じゃんけんポン!」
真「」パー
真「あっ!?あぁ~……」ガックシ
響「試合終了~!春香の勝ちだ!」
春香「やったあぁぁぁ~!生き残れた!!このデスゲームから!!!」
響「春香は大げさだなぁ……」
春香「当事者になってみて?目の前のハンマーの威圧感すごいよ?」
春香「真は仲間を信じてくれるからね。正直にそのままだしてくれると思ったよ」
響「なるほど、その理由なら納得だぞ」
春香「でしょ?」
春香「切り替え早いね!?」
真「勝負に負けたからね。言い訳はしないよ」
響「さすが真。いさぎいいな」
春香「――うん!」スッ
響「おぉ……なんだか丸く収まったみたいだな!」
真「とりあえずあの一件は水に流すよ」
春香「ごめんね?元はといえばわたしが悪いのに……」
春香「まぁ、わたしは命がかかってたしね。本気にもなるよ」
響「春香が負けたら真とユニット組もうと思ってたんだけどな~」
春香「響ちゃんにとってわたしってどんな存在なの?」
響「ただのひ――もちろん大切な相方さー!」
春香「今カメラに気づいて言い換えたよね?」
真「春香、信じる者は救われるよ?」
春香「そこまで信じれたらもう洗脳の域だよ……」
響「ちなみに自分と春香もでてるからなー」
春香「わたしたちの活躍にも注目してね!」
春香「えっ!わたしのおごりは確定なの!?」
真「いいね!小樽のお寿司って食べたことないから食べてみたかったんだよ!」
響「楽しみだな!それじゃあまた来週だぞ!」
春香「しかも北海道!?えっ、冗談だよね?冗談と言ってよー!」
春香「お疲れ様ー」
響「お疲れ様だぞ」
真「お疲れ様!」
真「そうだね!――それにしても今回はボクのおごりかぁ……」
春香「真はまだまだだね!」
真「もっと体力系の勝負だったら自信あったんだけどなぁ……」
響「ん?もうそんなに仲直りしたのか?」
響「えっ!?だってさっきの収録あんなに怒ってたじゃないか?」
春香「あれは真の演技だよね?」
真「そうだね。へへっ、我ながら迫真の演技が出来たと思うよ!」
春香「だからね、わたしたち元から喧嘩なんかしてないんだよ」
響「だって、『逃走中』のときはあんなに空気が悪かったのに……」
真「あのときはね……。でも後から気づいたんだよ、春香の優しさに」
春香「うーん、じゃあ一から説明するね?」
真「そう、でも収録は続いているから中断するわけにもいかない。なによりボクがそうしたくなかったんだ」
春香「そのとき一緒に行動してたわたしが異変に気づいて、真がリタイアするように誘導したってわけ」
真「騙されたときはムカついたなぁ……」
春香「わたしはペテン師ですから!」エヘン!
響「つまり、真が足をくじいたのに春香が気づいて、これ以上無理をさせないためにわざと鬼に捕まえさせたってこと?」
春香「まぁ、そうなるね」
春香「まぁ、わたしのキャラじゃないしね」
響「いや、そんなことないぞ!それに、春香のしたことは立派なことだろ!」
真「まぁまぁ、落ち着いて」
響「でも、放送のときにはそんなこと――」
真「それはね、ボクより先に春香がディレクターさんに伝えてたらしいんだよ。『このままのほうがおいしいのでこのまま流してください』って」
春香「結果的に正解だったよ。炎上するほど有名になれたしね!」
真「それはボクも同じだったよ。そのときこの番組からオファーがあったんだ。『天海さんと対決しないか』って」
春香「わたしもディレクターさんからこの話を持ちかけられてね。『このままだとテレビを見てる人は天海さんと菊地くんが喧嘩したままだと勘違いされるよ?』って」
真「だから、今回この話を受けたんだよ。自分の中のモヤモヤを整理するために」
春香「わたしもさすがにずっと勘違いされたままはいやだったからね。今回の話を受けたんだ」
真「そうだね。番組の都合上そういう設定で収録しただけだね」
春香「いやー、それにしても今日の収録は疲れたよー。ハンマーが出たとき驚いたもん!」
春香「ドキドキしたんだよね?うっかりさんだから間違えちゃったんだよね?」
真「はは、二人とも何言ってんのさ。さすがにハンマーでは殴らないよ。ちゃんと柄の部分で小突くぐらいに済ませたよ。それでも十分に痛いだろうけどね」
春香「えっ?」
響「えっ?」
真「えっ?」
響「いや、だって……なぁ?」
春香「今までの扱いを考えると……ねぇ?」
真「……二人とも仕事は選んだほうがいいよ」
響「もう耳にたこができちゃうぞ……」
真「……なんというかお疲れ様だね」
春香「え!?いいよ、別に」
真「ううん、やっぱり誤解されたままはいやだしね。春香の行いは正しく発表されるべきだよ」
響「そうだな、少なからず春香はそんなことしないって思ってくれてるファンもいるわけだし。真、真実を伝えてくれ」
真「もちろんだよ!」
春香「真……ありがとう」
真「気にしないで。元はといえばボクの責任だから」
真「そんなにボクに勝ったのが嬉しかったの?」
春香「ううん、それもだけど違うよ。実はね、響ちゃんがゲームのときに小声で『春香、頑張れ……!絶対負けるな……っ!』って――」
響「うわー!!うわー!!!!」
春香「それにわたしが勝ったとき小さくガッツポーズしてるの」ニヤニヤ
真「いいなー、うらやましいなぁ。ボクも響に応援されたかったなぁ」ニヤニヤ
響「うぎゃー!ちょっともうやめてよー!!」
春香「そういうことだね。響ちゃんと育んできた愛がわたしを勝利に導いたんだよ」ニヤニヤ
真「熱々だねぇ」ニヤニヤ
春香「でしょ~」ニヤニヤ
響「」プチン
真「あっ」
春香「あっ」
春香「あ、あの~響ちゃん?照れてるだけだよね?」
真「そ、そうだよね?手に持ってるリードはボクが幻覚を見てるだけだよね?」
響「二人ともご主人様に逆らっちゃダメだぞ~?」ニコニコ
春香「あっ、これ本気でやばいやつだ。真、逃げるよ!」ピュー
真「えっ、ちょっと待ってよ!春香ぁ!」ピュー
響「待てー!絶対逃がさないからなあぁぁぁ!」ズダダダダダ
伊織「ちょっと、春香!」
春香「ん?どうしたの伊織?」
伊織「響のブログ見たわよ!あんたたちお寿司を食べにわざわざ北海道まで行ったの!?」
春香「あー、うん。まぁね……」
伊織「しかも真と春香のおごりでしょ!?何考えてるの!?」
春香「そうまでしないと許してくれそうになかったんだよ……」
春香「まぁ、せっかく北海道まで行ったしね……。あっ、このリボン見て!」
伊織「……ただのリボンじゃないの?」
春香「違うよー。これはね響ちゃんが選んでくれたリボンなんだよ!『おごってくれてありがと……』って!しかも伏せ目がちに!もう最高にかわいかったんだから!」
伊織「へ、へぇ~。よ、良かったわね~」
伊織「そ、そうなのね……で、でも三人って少し寂しかったんじゃない?」
春香「そんなことなかったよ~!とっても楽しかったんだから!」
伊織「そ、それは良かったわね~……」
春香「ふふっ、ありがと!」
春香「……」
伊織「……」
春香「……一緒に行きたいんでしょ?」ボソッ
伊織「!」ビクゥ
伊織「うっさいわね!別に行きたいなんて誰も言ってないでしょ!」フンッ!
春香「ふ~ん……実は来月に響ちゃんと大阪行く約束してるんだけどな~」
伊織「……ぐっ!」
春香「後何人か誘おうって話になったんだけどな~。伊織が行きたくないんじゃなぁ~」
伊織「ああ、もぅ!行きたいわよ!文句有る!?」
伊織「……ったくもう!調子狂うわね!」
美希「今のはでこちゃんが素直じゃなかったの」ニュッ
伊織「うわぁっ!?あんたいたの!?」
美希「ずっといたの。むしろなんで気づかなかったの?」
伊織「知らないわよ!」
伊織「もう一人?誰がいるのよ?」
美希「んっ」ユビサシー
響「違うぞ……あれはお寿司をおごってもらったから何か返さなきゃと思ったからで……別に恥ずかしかったわけじゃ――」ブツブツ
伊織「……何あれ?」
美希「二人の会話を聞いてからあんな感じなの」
美希「でこちゃんにだけは言われたくないの」
伊織「うるさいわね!つーか、でこちゃんゆーな!」
響「うぎゃー!もう!春香があんな恥ずかしいこと言うからぁ!!!!」
END
お目汚し失礼いたしました。
元スレ
響「がなはるトーク!」春香「ゲストはいませ――」??「いるよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454937101/
響「がなはるトーク!」春香「ゲストはいませ――」??「いるよ!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454937101/
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コメント一覧 (13)
-
- 2016年02月09日 00:38
- スレタイ見てゲスト児島かと
-
- 2016年02月09日 00:39
- 前回のはあんまり面白くなかったぞ!
-
- 2016年02月09日 00:50
- 今回中々良かったゾ
生粋の畜生はるかさんのままでも受け入れられそうだけどな
あとミスワンダイレクションくそ笑った
-
- 2016年02月09日 00:53
- TMNみたいだな。まあ、あの内容をこっちには載せられないだろうけどw
-
- 2016年02月09日 00:58
- 全部終わった後に真が春香の事書いても視聴者は信じないんじゃ・・・
むしろ春香が書かせたと思われるのでは・・・
-
- 2016年02月09日 01:54
- ※6
むしろ真の評価が上がるだけになりそうだよな
そして春香はファッション畜生として認識されそう
-
- 2016年02月09日 08:05
- 響はかわいいなあ!
-
- 2016年02月09日 10:16
- どう転んでもこの春香なら都合のいいように持っていけそう
マイルドな鬼畜リボンみたいな感じだな
-
- 2016年02月09日 12:55
- このシリーズ続けるならゲストは普通に他事務所に戻してくれ
765組が喋ってるだけじゃ何の新鮮味もない
-
- 2016年02月09日 16:53
- ※7
なぁに、このSSのはるるんならすぐに汚名挽回するさ
-
- 2016年02月09日 18:14
- 春香、なんか愛してるんだぁぁぁぁ君たちをぉぉぉぉぉぉ!!!とかいいそう
-
- 2016年02月09日 20:54
- ※11
炎上して喜んでるし
ホントに汚名返上じゃなく汚名挽回しようとする可能性が
続けてほしいわ