王妃「世界で一番強いのはだぁれ?」鏡「白雪姫だ」
- 2016年02月02日 01:10
- SS、神話・民話・不思議な話
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王妃「魔法の鏡よ」
鏡「なんだブス」
王妃「世界で一番美しいのはだぁれ?」
鏡「お前じゃないことだけは確実だな、ブス」
鏡「ちなみに世界一醜い、どうしようないクソ女はお前だ、ブス」
王妃「オホホ……じゃあ世界で一番強いのはだぁれ?」
鏡「……正直にいっていいのかい?」
王妃「なにを今さら。わたくしとあなたの仲でしょうが」
鏡「白雪姫だ」
王妃「なんですって!?」
雪のように白い肌と、血のように赤い頬と唇、黒檀のように黒い髪を持つ――
彼女の義理の娘である。
白雪姫『お義母(かあ)さま』
王妃『あらなぁに?』
白雪姫『このままお城で鍛錬を続けても、あなたを超えることはできないと悟ったわ』
白雪姫『だから私、森へ修行に行きます』
王妃『許可しましょう』
そう、白雪姫は今まさに森で修行中の身なのだ。
王妃「魔法の鏡よ、いいことを教えてくれてありがとう」
鏡「いいってことよ」
王妃「ついにあの娘が、わたくしを超えたというわけね!」ニヤァァァ
鏡「そういうこったな」
王妃「ならば、わたくしは挑戦者ッ!」
自身の“世界一”の称号を奪われつつあるというのに、
王妃の心を支配していたのは圧倒的喜びであった。
もはや王妃の目は、貴人ではなく“鬼神”の目と化していた。
王妃「いざ、森へ!」ザンッ
城の近くにある広大な原生林――
昼でも真夜中のように暗く、底なし沼が点在し、人食い植物と猛獣がうようよしている。
常人であれば十歩入れば恐怖を覚え、五十歩歩けば方向感覚を失い、
百歩進めば命を落とす……ともいわれる魔境。
とはいえ、王妃にとっては城の豪華な絨毯を歩くのと大差ないのであるが。
白雪姫「お久しぶりね、お義母さま」
王妃「ずいぶんと鍛え上げたようね……見違えたわよ」
白雪姫「どうもありがとう。で、なんのご用かしら?」
王妃「実は魔法の鏡が、世界一強いのはあなただといったの」
白雪姫「まぁ、光栄だわ!」
王妃「――というわけで、勝負よ」
王妃は笑顔で挑戦状を叩きつけた。
王妃「ん……?」
白雪姫「いかに王妃とはいえ、今のあなたはしょせん挑戦者……」
白雪姫「いきなり王者に挑むというのは虫がよすぎると思わない?」
王妃「一理あるわね」
白雪姫「――というわけで、まずは私の部下と戦ってもらうわ」
王妃「当然の提案だわ」
白雪姫「さすがね、お義母さま」
白雪姫「さぁ、いらっしゃい! “七人の巨人”たちよ!」バッ
ズラッ……
ボクシング巨人 296cm 280kg
空手巨人 310cm 295kg
プロレス巨人 331cm 450kg
柔道巨人 276cm 292kg
カンフー巨人 303cm 265kg
ムエタイ巨人 348cm 305kg
相撲巨人 285cm 520kg
王妃 169cm 58kg
王妃(ふむ……なかなか楽しめそうね)ニィ…
王妃「オホホ、あなたにボクシングの弱点を教えてあげるわ」
ボクシング巨人「ほう?」
王妃「それは――」ヒュッ
ボクシング巨人(消えたッ!?)
王妃は音以上の速度で、ボクシング巨人の背後を取っていた。
王妃「ボクシングは前方の対戦相手とのファイトを想定した競技……」
王妃「ゆえに、一瞬で背後に回り込まれると対応できないッ!」
ドゴォッ!
慌てて振り返ろうとしたボクシング巨人を、王妃のアッパーカットがノックアウトした。
ボクシング巨人「勉強させて、いただき……ました……」ドズゥン…
王妃「空手はたしかに優れた武道だけど……もちろん弱点があるわ」
王妃「破ッ!!!」
シュバッ!
王妃の正拳突きが、空手巨人の顎を打ち抜いた。
王妃「いかに空手をマスターしても、キレイに顎を打ち抜かれたなら倒れるしかないわ」
空手巨人「オ、オス……」ドザァッ…
王妃「わたくしプロレスファンだけど、プロレスにも弱点は存在するのよ」
プロレス巨人「ふざけたおばさんだぜ! そんなもんあるわけねえだろ!」
プロレス巨人「組みついてやる!」ガシッ
王妃「オホホ……」ニヤ…
プロレス巨人(な、なんだこの力……!? 全然動かせねえ……!)ググッ…
王妃「プロレスの弱点、それは――」ミキミキ…
王妃「自分の100倍以上のパワーを持つ相手には、なすすべがない!」グンッ
王妃はプロレス巨人の組みつきをあっさり解くと、パワーボムを決めた。
ズガァンッ!
頭から地面に突き刺さったプロレス巨人を見て、王妃が微笑んだ。
王妃「フォールは……いらないわね」
王妃「あなたは柔道ね」
王妃「柔道の弱点――今こそ教えてあげましょう」ヒュッ
王妃が一瞬で姿を消した。
柔道巨人「むっ!? 後ろにもいない!?」ババッ
王妃「柔道は地上で戦う格闘技だから、地中からの攻撃に慣れていない!」ボゴォッ
大地を掘り進めた王妃は、地中から現れ、柔道巨人の袖を掴み――
グイッ! ズダァンッ!
背負い投げで失神させた。
白雪姫「一本ッ!」バッ
王妃「続いてはカンフー使いね」
王妃「カンフーの弱点を……教えてあげましょう!」
カンフー巨人「ハチョー! ホアチャー! ハチャー!」
王妃「アチョアーッ!!!」ブオッ
ドゴォッ!
王妃の飛び蹴りで、カンフー巨人は崩れ落ちた。
白雪姫「ついにネタ切れしたようね……お義母さま」
白雪姫(だけどネタは切れても、技の切れ味は健在……ッ!)
王妃「ムエタイの弱点……それは!」ヒュッ
ムエタイ巨人「消えたタイ!?」
王妃「一瞬で背後に回られると、対応できないッ!」
ドゴォッ!
ヒザ蹴りが、ムエタイ巨人の意識を奪い去った。
白雪姫(同じネタをためらいなくもう一度使う……これがお義母さまの強さ!)
王妃「相撲の弱点――語尾がごわすになる!」ガシッ
相撲巨人「ごわすぅぅぅぅぅ!」ガシッ
ズドォンッ!
王妃の上手投げで、相撲巨人は近くにあった木に突き刺さった。
白雪姫「ふふっ、やはり“七人の巨人”程度じゃ、相手にもならなかったわね」
白雪姫「私にそんな情けをかけてると、この森があなたの墓場になるわよ」
王妃「もちろんよ。彼らを怪我させなかったのは、余裕があっただけのこと」
王妃「挑戦者が王者に手加減する道理など存在しないッ!」
白雪姫「じゃあ対戦方法は、『棺桶デスマッチ』を提案するわ!」ビッ
白雪姫が指差した方向には、巨大なガラス製の棺桶が置かれていた。
王妃「相手を失神、あるいは絶命させて、あの中に入れた方が勝ちというわけね?」
白雪姫「おっしゃるとおりよ」
王妃「こういう“いかにも”って感じのシチュエーション……燃えるのよねえ」ニヤァ…
白雪姫「私たちって、血は繋がってないけど好みはピッタリね」ニタァ…
王妃が一歩を踏み出そうとした瞬間、白雪姫が動く。
白雪姫「はあああっ!」シュパーッ
まるでスキー板で絶壁を下るような滑らかさで、一瞬で間合いを縮める。
王妃(ここぞとばかりに“白雪”要素を押し出してくるなんて……やるじゃない!)
白雪姫「セイィッ!」ボッ
王妃「なんのっ!」ガシッ
白雪姫が鋭い突きを繰り出すが、これを捕えて王妃が一本背負いを仕掛ける。
白雪姫「これしきっ!」ギュルッ
王妃「むっ!?」
白雪姫は腕を巧みに捻り、王妃の手から脱出を果たした。
白雪姫「ふうっ……」スタッ
王妃「オホホ、やるわね」ザッ
相撲巨人「すごい攻防でごわす……!」
空手巨人「オス……息つく暇もないとはこのことだ!」
白雪姫「そろそろ本気でやりましょうか。お互いに」
王妃「ええ、魔法の鏡をして“世界一”といわしめた、あなたの力と技――」
王妃「このわたくしに味わわせてみなさいなッ!」
白雪姫「それじゃ遠慮なく……」
ムエタイ巨人(出るタイ……あの恐るべき蹴りが!)
白雪姫「…………」コォォ…
白雪姫「白雪ック!!!」
ビュオオッ!!!
王妃「!?」
白雪姫の強烈なキック。王妃はかろうじてかわすが――
ムエタイ巨人「あまりに凄まじい蹴りの速度で、南極をも凍らせる寒風が巻き起こり」
ムエタイ巨人「たとえかわしても、対戦相手は風によって体温を奪われるタイ!」
ムエタイ巨人「さらに、蹴りへの恐怖で冷や汗を流すことにより」
ムエタイ巨人「その汗がさらなる体温低下を引き起こすタイ! 結果――」
王妃の体が凍りついていく。
王妃「体が……凍る……!」ピシピシ…
白雪姫「そう……これこそが私が“白雪姫”たる真の理由よ」ニヤ…
王妃(う、動けない……ッ!)
白雪姫「――二撃目は必中ッ!!!」
ズドォッ!!!
白雪姫の雪のように白い右足が、王妃の腹にめり込んだ。
王妃「ぐ、はぁ……っ!」
ドザァッ……
柔道巨人「強すぎる……ッ!」
白雪姫「さて、と……トドメを刺させてもらうわ」ザッ…
王妃(ここまで、ね……)
王妃(強くなったわね……白雪姫……)
鏡『ブス……! ブス……!』
王妃「…………?」
鏡『――おいブス! なにやってやがんだ!』
王妃(鏡!?)
鏡『お前、このまま終わっちまう気かよ! 世界一になるんだろ!』
王妃(そうだわ……わたくしは世界一に……)
鏡『立てよブス! 立って戦うんだ!』
王妃(分かったわ……! わたくし、まだ戦えるもの!)
鏡『やればできるじゃねえか』ニヤッ
勢いよく立ち上がる王妃。
白雪姫(“白雪ック”をまともに受けて、立ったですって!?)
空手巨人「オス! あの蹴りを喰らって立てる人間、いや生物なんて……」
相撲巨人「初めて見たでごわす!」
カンフー巨人「アチョー!」
白雪姫「立ち上がったのなら、立てなくなるまで喰らわせるまでよ!」
白雪姫「それが私の白雪道(シラユキ・ロード)!」
再度“白雪ック”を繰り出す白雪姫。
ビュオオッ!!!
王妃「凍りついても、王妃は下がったりしないッ! 前進あるのみッ!」ピシピシッ…
白雪姫(凍ったまま踏み込んできたですってェ!?)
王妃「今こそ味わうがよいわッ! わたくしの究極奥義――」
王妃「毒林檎(ポイズン・アップル!)」ギュルッ
ズドォン!!!
王妃の拳が、白雪姫の胸部にねじり込むように撃ち込まれた。
白雪姫の胸に紫色のアザが浮かび上がる。
白雪姫「ぐえぇっ……!」
白雪姫「ガ、ハァ……ッ!」ゲボォッ…
“白目”をむき、“雪崩”の如き迫力で、白雪姫はダウンした。
プロレス巨人「完全に心臓が止まってやがる!」
ボクシング巨人「当然ですよ……あんな技を心臓に受けたのですから……」
王妃「……もし、白雪姫が蘇生するようなことがあれば伝えなさい」
王妃「わたくしはいつでも受けて立つと!」シュザッ
WINNER 王妃!!!
ボクシング巨人「傍若無人な人だったけど……死んでしまうと悲しいですね」
空手巨人「オス! まさに俺たちのカリスマだった……」
プロレス巨人「うおおおおおおおおおおおん!」
柔道巨人「我々も手を尽くしたが、とても蘇生しそうにはないな……」
カンフー巨人「ホアチャー!」
ムエタイ巨人「このまま土に埋めてあげるのがいいのかもしれんタイ……」
相撲巨人「そうでごわすな……」
王子「おやおやキミたち、なにを悲しんでるんだい?」
プロレス巨人「だれだアンタ!?」
王子「実はこの森の中で、迷子になってしまってね」
空手巨人(常人では生存すら難しいこの森で“迷子”だと!?)
ボクシング巨人(この王子、只者じゃありませんね……!)
王子「――ん?」
王子「おやおや、誰かの葬式でもやってるのかい?」
王子「ボク、葬式大好きなんだよね! 参加させておくれよ!」
好奇心旺盛な王子が、棺桶を覗き込む。
王子「冥土の土産にキスしてあげよう!」ンー…
しかし、王子の唇が白雪姫に触れる寸前――
白雪姫「!」ピクッ
白雪姫「うぅ~ん」
ゴロンッ!!!
王子の顔面を直撃した。
ボゴォッ!
王子「ぶげぇっ……!」
白雪姫「ふぁぁ……よく死んだわ」グッ…
白雪姫「あら、あなたが起こしてくれたの?」
王子「えぇと……そうなるのかな?」
白雪姫「――だったらお礼にブチのめしてあげるッ!」
王子「Why!?」
白雪姫「受けた恩は三倍にして仇で返す! これが私の白雪道(シラユキ・ロード)!」
王子「素晴らしい女性だ……!」
白雪姫「白雪ブリザード!」ビュボボボボボッ
ドゴゴゴゴゴッ!!!
王子「つ、強い……!」ドサッ…
一撃必殺の“白雪ック”を何十発と叩き込まれ、王子は安らかに息を引き取った。
ボクシング巨人「姫、いくらなんでもやりすぎですよ! 彼は恩人なのに!」
白雪姫「あいにく、私の辞書に『やりすぎ』の文字はないのよ」
白雪姫「だけど後味悪いし――」ブチュッ…
白雪姫が王子にキスをする。
ムエタイ巨人「すげえ……! 舌を根っこまで入れてるタイ!」
王子「――ぷはぁっ!」
白雪姫「よみがえったようね」
白雪姫「だから王子、あなたは私と結婚しなさい」
王子「Why!?」
白雪姫「結婚式にお義母さまを招待して、打ち倒すためよッ!」
白雪姫「大勢の人間の前で勝利しなきゃ、この雪辱は晴らせないもの!」
王子「ワンダフル! 今は2月だけどジューンブライドだね!」
こうして白雪姫と王子は結婚することになった。
― 王子の城 ―
白雪姫「わざわざ私と王子の結婚式に来て下さった、暇を持て余した人たち!」
白雪姫「これより、極上のデスマッチを皆様にプレゼントするわ!」
ウオオォォォォ……!
大いに盛り上がる貴族や王族たち。
「デスマッチだって!?」 「こいつァ血の雨が降るぜ!」 「他人の闘いは蜜の味!」
「ぐへへへ、たまんねェ!」 「早く始めろォ!」 「たぎってきやがったぜ!」
白雪姫「おっしゃあ!」
鏡「紫コーナーより、“凶毒魔女”王妃の入場です!」
王妃「オホホ……」ズシン…
王妃は真っ赤になるほどに熱せられた鉄の靴をはいていた。
ザワザワ…… ドヨドヨ……
「なんだありゃ!」 「熱くないのかよ!?」 「足が焼けちまうぜ!」
王妃「ま、わたくしにとってはこんな靴は健康サンダルみたいなものだけどね」
王妃「ふんっ!」シュッ
王妃は靴を足から投げ捨て、裸足となった。
ズドォンッ! ジュウゥゥゥ……
貴族「片方10トンはあるぜ、あの靴……!」ゴクッ…
伯爵「しかも、王妃の足はヤケドすらしちゃいねえ! まったくの無傷だ!」
鏡「俺は王妃の私物だが、贔屓なんざしねえ。安心しな」
白雪姫「復讐は我にあり、よ」
王妃「一度死を体験したことで、いいツラになったわね、白雪姫」
白雪姫「すぐお義母さまにも体験させてあげる」ニヤァ…
王妃「ステキなセリフだこと」ニタァ…
鏡「始めッ!!!」
ドゴォッ!!!
かつては凍らされダウンさせられた蹴りであるが、王妃は凍るどころか燃えている。
王妃「毒林檎(ポイズン・アップル)!」ギュルッ
ズドォッ!!!
かつては心臓を停止させた突きであるが、白雪姫の心臓はビートを刻み続ける。
両者、格段の進歩を遂げていた。
ズガガガガッ!!!
王妃「毒西瓜(ポイズン・ウォーターメロン)!」ギャルルッ
ボゴォッ!!!
正当進化した必殺技でも、決着はつかない。
鏡(どっちが勝つのかはもう……神のみぞ知る……否、神でも分からねェッ!)
白雪姫「シィラァァァッ!」
王妃「オウッヒィィィィィッ!」
バキィッ! ドゴォッ! ズガァッ! ガスッ! ボゴォッ!
ズギャッ! メキィッ! ドズッ! グシャッ! ドボォッ!
技という次元を超越した、小細工抜きの殴り合い。
この極限バトルは二人の肉体を更なる領域へと導くこととなる。
白雪姫「殺意が……みなぎる……!」
ゴォワッ!
黒焔姫「この世の全てを焼き尽くし、無に帰してくれるわッ!」
白雪姫は漆黒の修羅“黒焔姫”に進化した!
王妃「毒は薬にもなりえるのです……」
パァァ……
薬妃「全ての生ける者に祝福を……死せる者に安らぎを……」
王妃は万能の聖人“薬妃”に進化した!
薬妃「ズリャァァァァァッ!!!」
究極進化を遂げた二つの生命体による――最後の激突!
ズガァァァンッ!!!
……
立っていたのは――白雪姫であった。
白雪姫「ハァ、ハァ、ハァ……」
王妃「ぐふっ……みごと、だわ……」
鏡「それまでッ! 勝者……白雪姫ッ!」
鏡(ブス……おめえもよくやったよ……! おめえが持ち主であることを誇りに思うぜ!)
王妃「そうすれば、あなたは世界一の称号を手に入れられるわ……」
白雪姫「いいえ、お義母さま……」
白雪姫「喧嘩が終われば仲直り! これが私の白雪道(シラユキ・ロード)!」
白雪姫「これで一勝一敗、いつかまた三回目をやりましょう」
王妃「オホホ……次は負けないわよ」
ワアァァァァァ……! ウオォォォォォ……!
「ブラヴォー!」 「久々に熱くなれたぜ!」 「いいもん見せてもらったァ!」
「お前ら、サイコーだぜ!」 「ヒャッホウ!」 「生きる力をもらったよ!」
観客たちは沸き上がり、物陰に潜んでいた七人の巨人たちは号泣していた。
王子「鏡よ鏡」
鏡「あいよ」
王子「世界で一番空気なのはだぁれ?」
鏡「アンタだろうな」
王子「やっぱり?」
それからというもの、白雪姫夫妻と王妃、巨人たちは幸せに暮らしたということである。
~おわり~
元スレ
王妃「世界で一番強いのはだぁれ?」鏡「白雪姫だ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1454331743/
王妃「世界で一番強いのはだぁれ?」鏡「白雪姫だ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1454331743/
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- C.C.「お前、なんで童貞なんだ?」ルルーシュ「環境が悪いからだ」
コメント一覧 (33)
-
- 2016年02月02日 01:52
- 地中からの攻撃に対応できる格闘技なんてそもそもあるのか……?
-
- 2016年02月02日 02:25
- なんかわかんないけど好きなんだよなぁこういう格闘と勢いのやつ
-
- 2016年02月02日 03:04
- 理屈こねずにおりゃあってのはいいよな
-
- 2016年02月02日 03:08
- 刃牙で脳内再生されました。
-
- 2016年02月02日 03:15
- 巨人どもの弱点がテキトー過ぎてわろた
あと「白雪道(シラユキロード)」も何か好き
神話タグの王道だと思う
-
- 2016年02月02日 03:52
- タイトルでオチてた
-
- 2016年02月02日 04:12
- 相手の流派で戦う王妃は真の武人
-
- 2016年02月02日 04:23
- ムエタイでやられたわ
-
- 2016年02月02日 04:46
- テコンドーは弱点なしだから女王もやばい
-
- 2016年02月02日 05:45
- そもそも仲良し過ぎるこの義理の親娘
-
- 2016年02月02日 05:49
- 王妃が戦闘狂だけど基本いい人っぽくて笑えた
-
- 2016年02月02日 06:01
- すごく面白かった!
-
- 2016年02月02日 06:46
- 王子も人外の強さなんだろうのに空気スギィ!
-
- 2016年02月02日 07:05
- 俺の知ってる白雪姫と違う
-
- 2016年02月02日 07:34
- 特定の格闘技への弱点とかいうほぼすべての格闘技に対する弱点な気もするが些細なことよ
あれ?王子くんいたんだ
-
- 2016年02月02日 08:24
- 原作の王妃と魔女ってどうなったんだっけ?
-
- 2016年02月02日 08:36
- かぐや姫の人か?ちょっと作風違う気もするけど
でも面白かったぜ
-
- 2016年02月02日 08:54
- シンデレラの次は白雪姫か
-
- 2016年02月02日 10:07
- 優し…優しくはないな
うつくしい世界
※17
王妃=魔女で
姫の婚礼で焼いた鉄靴を履かされて死ぬまで踊らされたよ
-
- 2016年02月02日 11:59
- スネイプ「ムエタイ」
-
- 2016年02月02日 13:15
- シンデレラVerもあったな
-
- 2016年02月02日 13:38
- 本編でもかなり面白いのに最後の王子の下りでやられた
-
- 2016年02月02日 14:17
- オウッヒィィィィィッ!
には耐えられなかった
-
- 2016年02月02日 15:44
- この勢い好きw
細かいこと考えずに楽しめるのはとてもいいことであるなぁ……
-
- 2016年02月02日 20:20
- ※2
に…忍術なら屋根裏への攻撃を回避する技術があんじゃない?
-
- 2016年02月02日 21:31
- 勢いはよかったが、描写がちょっとわかりづらいのが多かった気がするな
-
- 2016年02月02日 23:01
- バトル童夢(グリム)かな?
-
- 2016年04月18日 20:50
- 意味不明。
でも、好き。
-
- 2016年05月09日 00:18
- ※20
それ雪白姫じゃねーか!!
-
- 2017年10月13日 03:43
- 刃牙のビジュアルで再生されるよなニタァって
-
- 2017年10月18日 23:38
- 王妃主人公のあのSS 読んだ後だからなぁ…
-
- 2017年12月29日 13:33
- >王妃「自分の100倍以上のパワーを持つ相手には、なすすべがない!」グンッ
マンモスマン、悪魔将軍、マリポーサ、マックスラジアルetcetc「・・・・・・」
面白かったよ
こういうの大好きだわ