【艦これ】財団「艦core?」【ACVD】
財団「何だいそれ?新しい人間の可能性かい?」
J「いや、DMMゲームスが提供するブラウザゲーム『艦隊これくしょん』と我々ACシリーズのコラボ作品の総称、だそうだ」
財団「ふうん、艦隊これくしょんというのは?」
J「WW2の時代の艦艇を集め、自分だけの艦隊を構築し、人類を滅ぼそうとする敵である深海棲艦と戦うという」
財団「人は人によって滅びる。それが必然だ!」
J「話の腰を折るな」
J「……サービス開始は2013年の4月からだが、その後爆発的な勢いでユーザーを獲得し、ついにはサーバーが耐えきれなくなりユーザー登録規制を行うというブラウザゲームとしては異例の大ヒット。2016年時点で300万人近い登録者数を誇り、未だに強い人気を誇るブラウザゲームの雄といえよう」
財団「へえ、そんなに人気があるのかい?興味深いね」
J「ほう、貴様がこの手のモノに興味を持つとは。ならば、実際に触れてみるか?」
財団「いや、それは面倒だ。適当にググるよ」
J「そういうとこ貴様ホントハッキリしてるな」
財団「……J?」
J「何だ」
財団「君の言う艦隊これくしょん、検索してみたんだけどね」
J「ああ」
財団「ええと、この、艦娘?これが艦隊これくしょんなのかい?」
J「その通りだが」
J「いや、戦略SLGというのはあながち間違いではない」
財団「おや、そうなのかい?パッと見よくある札束ゲーの様にしか見えないけれど」
J「確かに課金要素が無いわけではないが、課金して手に入る物の殆どは無くても問題ない物が大半な上、普通のプレイでもそれなりの数が手に入る。艦娘を手に入れるための建造……これは他ゲーでいうガチャに当たるが、これも無料ででき、基本的にこの無料ガチャでほぼ全てのの艦娘が出現する」
財団「基本的にってところが引っかかるね」
J「イベント先行実装の艦娘やドロップ限定の艦娘は出ないからな。とはいえこれらの艦娘も本実装や敵からのドロップで入手できるから、問題ない」
J「グッズや書籍といったメディアミックス展開などで収益を得るというビジネスモデルらしい。それになんだかんだ母港拡張やドック解放といったコスパのいい課金要素も多い、応急修理女神や間宮伊良湖にはちょっと……と躊躇う様なライト層でも、これらの物には課金するという奴も多い。プレイヤー数も多い故、そういう微課金層の課金だけでもかなりの収益を出しているはずだ」
財団「なるほど、で、戦略SLGに近いというのはどういう意味だい」
J「このゲームにおいては、何をするにも鋼材、弾薬、燃料、ボーキサイトの4種の資源が必要になる。艦娘の建造、装備の開発、艦娘の出撃、ダメージを受けた艦娘の回復。この資源は時間経過や遠征というクエストをクリアする事で回復する。とは言え無計画な建造や開発を行えば出撃すらままならなくなる。この辺のバランスが非常に難しいゲームでもある故、戦略SLG的な要素も強いと言ったんだ」
財団「君やけに詳しいね、やっているのかい?」
J「いや、一時期死神部隊の中で流行ってな、私も散々熱く語られた」
J「最近はグラブ◯?とやらにはまっているらしいがな」
財団「へぇ、まあどうでもい……」画像検索スイー
財団「……ん?」
J「どうした」
財団「いや、この……銀髪で白っぽいブレザーの子?この子も艦娘なのかな?」
財団「鹿島ね、鹿島……」
財団「……可愛いじゃないか……」ボソッ
J「!?」
J「ざ、財団……?」
財団「何だい?」
財団「言ってないけど?ああ、可能性とは言ったね、うん」
J(お前の中では鹿島とあの傭兵は同格なのか)
財団「いやでもこれは少々まずいね、いやまずいまずい」
J「何がだ」
財団「いいかい、鹿島は人間ではなく、艦娘だ。となれば則ち、可能性が存在しうるという事だ」
財団「例えば今ここに自殺しようと考えるまでに思い詰めている人間がいるとして、その彼が鹿島のことを知ったとする」
財団「すると彼は鹿島の可愛さ……まあ僕としてはそこはどうでもいいんだけど、一般論でね?」
財団「話を戻すけど、鹿島の可愛さに自殺を思いとどまってしまう。そして彼は鹿島に感謝を覚え、周りの人間にも鹿島の存在を教えてしまう」
財団「するとどうなるか、鹿島の存在が人間の間で加速度的に広がる→世界中で戦争がアホらしくなって停戦が相次ぐ→世界が平和になってしまう→ひいては汚染問題も解決してしまう→ますます平和」
財団「そうなってしまったら人類の滅亡など、夢のまた夢になってしまう」
J(いかん財団が壊れた)
財団「由々しき事態だ。早急に対処する必要がある」
J「どうすると言うんだ」
財団「可能性のある者はすべて消去します、それが我々の計画ですから」
J「そうか、頑張れ」
財団「いやいやいや、君も来るんだよ?」
J「えっ」
J「……」
財団「そして鹿島を抹殺する」
J「頭おかしいんじゃないのか」
財団「イカれてるのは全部だ」
J(ひょっとして最近傭兵少なくて暇なんだろうかこいつ)
提督「……というわけで、今回の目的はあくまで威力偵察だ。深追いはせず、向こうの迎撃能力を見極め次第撤退するように」
提督「質問のある者は……いないようだな。では艦隊、出げ」
瑞鶴「提督、電探班から緊急連絡!鎮守府近海に突如として所属不明の飛行体が2つ出現!」
提督「深海側の攻撃か?このタイミングで来たのはこちらとしては好都合というか間が悪いというか……オーダーを変更する。艦隊はこの不明飛行体に接触し、必要ならば撃墜せよ、判断は任せる」
提督「では改めて……艦隊、出撃せよ!」
財団ヘリ「転送成功、J、調子はどうだい」
J(黒栗)「何故私はこれ(N-WGⅨ/v)に乗ってるんだ」
財団ヘリ「この世界には深海なんたらとかいうヘンなのがいるんだろう?邪魔されても面倒だからね、いざという時は頼んだよ」
J「まさかそのためだけに私は連れてこられたのか?」
財団ヘリ「いやいやいや、ちゃんと他の理由もあるよ?」
J「ほう?」
J「うむ」
財団ヘリ「すると恐らく艦娘が迎撃に出てくるから、君がこれを相手取る」
J「戦いはいい、私にはそれが必要なんだ」
財団ヘリ「最近暇だったしねぇ、存分に暴れるといい。で、その混乱に乗じて僕が鎮守府に浸入して、鹿島に会う」
J「やはり会いたいだけじゃないか抹殺はどうした、というか私は結局囮か」
J「しなかったりって何だ」
財団ヘリ「味方にできそうならって事だよ……っと、どうやら歓迎会が向こうから来てくれた様だね」
J「(味方にできたら連れ帰る気なのか……?)鎮守府の探知網の中に入っていたのか、まあいい。やる事は変わらん」
財団ヘリ「じゃ、頼んだよ……あ、迎撃部隊は痛めつけるくらいにしといてね、沈めちゃったりしたら鹿島が悲しむ……じゃなくて、色々面倒だからね」
J「もう隠す気もないだろう……メインシステム、戦闘モードを起動」
赤城「深海側の新型……なんでしょうか。にしては随分と印象が違いますが」
陸奥「とりあえず、もう少し接近して……」バァン!
J「……貴様等に恨みはない、正直やる気もそこまで湧かん、が、一応は命令なのでな」ジャキッ
加賀「し、喋った!?」
J「許しは請わん、恨め」ドヒャア!
提督「瑞鶴、迎撃頼めるか?」
瑞鶴「烈風借りるわよ」
提督「ああ、好きにしろ」
瑞鶴「りょーかい。んじゃ、ちゃちゃっと行ってくるから」
提督「頼むぞ」
テキ、セッキン、キケン、キケン
財団ヘリ「?」
烈風妖精「」クセモノメー
ガンガンガンガン!
財団ヘリ「あらら見つかってたか、まあKE装甲は薄いとはいえ流石にあんな小さなラジコン飛行機に載るような機銃で落ちは……」ボフッ
烈風妖精A「」エンジンガヒヲフイタゾー
烈風妖精B「」モウチョットダー
財団ヘリ「……この程度、想定の範囲内だよぉ!アハッアハハッアハァハッ!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン……グシャァッ!
瑞鶴「……提督ー、こちら瑞鶴。鎮守府上空を侵犯していた不明ヘリコプターを撃墜ーどーぞ……え、見てこい?まあいいけど、もう片方の不明機迎撃に向かった主力艦隊の方は大丈夫なの?……そ、りょーかい」
財団「まあ鎮守府には入れたから良しとしようかな。こっそりとはいかなかったみたいだけど」
瑞鶴「あの落ち方で無傷って、アンタ運いいわね、私よりツイてるんじゃない?」
財団「コクピットは頑丈に作ったからねぇ、で、君は一体何者だい?」
瑞鶴「アンタをとっ捕まえに来た正義の艦娘様よ。出来れば大人しく捕まってくれればこっちとしても楽だし、そっちもとりあえず今は痛い目を見なくて済むと思うんだけどどうかしら?」
財団「とんだ正義もあったもんだねぇ」
財団「いやいやいや、そんなつもりは欠片もないよ、僕痛いのやだし。そもそもこの状況だって誤解なんだよ。説明する機会を貰えるなら喜んで捕まらせてもらうよ」
瑞鶴「説明なら後でいくらでも聞いてあげるから、とりあえず縛られてもらえる?」
財団「(いざとなったらJを強行突破させて回収してもらえばいいしね)大歓迎だよ、僕は誤解を解きたい」
瑞鶴「歓迎はしてほしくなかったかなぁなんか気持ち悪いし……んじゃ、ちょっくら縛らせてもらうわよ」
財団「お手柔らかに頼むよ」
赤城「戦闘機はなんとかついていってますけど、それで精一杯みたいですね……」
陸奥「その割には向こうからはあまり攻撃してこないけどね。だからこんな呑気に話せてるんだけど」
加賀「むしろ私達を倒すというより、ここで釘付けにしておくことの方が目的の様に思えますね」
J(……PA縛りしてもまだつまらん)ドヒャアドヒャア!
財団(J、聞こえてるかい?)
財団(いや、そっちの様子はどうかと思ってね)
J(正直、退屈で仕方ない)
財団(あらら、そうなのかい?こっちは捕まったよ)
J(ほう、もう鹿島を確保できたのか?ならもう帰りたいのだが)
財団(いや、僕が捕まった側だよ)
財団(とりあえず今は平気だよ。だけど一応すぐこっちに来られる様にそこら辺で遊んでてよ)
J(分かった、頼むからこれ以上面倒になる前に呼んでくれ)
財団(じゃあ、よろしく)プツッ
J(……転職先でも探すか)
ガァアン!ガァアン!
金剛「ヘーイ長門、遅れてSorryデース!」
榛名「勝手は!榛名が!許しません!」
吹雪「遅くなりました、支援艦隊、到着です!」
長門「いや、助かった!」
J(増援……しかもこのダメージ、KE弾か)
長門「なるほど、通常弾なら有効なのか……それでも36cm徹甲弾の直撃とは思えん被害の無さだがな……とは言え、活路は開けた!」
J「……どうやら、ここからはそれなりに楽しめそうだな……ンッフッフッフッ」
長門「全員、徹甲弾装填!」
J「見せてみろ、貴様等の力」
長門「全砲門、斉射、撃てぇー!」
提督「……お前が侵入者か、一体何者だ」
財団「人間だよ?」
提督「見ればわかる!」
瑞鶴(人間……まあ見るからに人間なんだけど、何なのかしらねー、この……人形か何かと話してる様な違和感)
提督「貴様、こちらを舐めているのか?」
提督「よーし分かった、瑞鶴、自分から喋りたくなる様にして差し上げろ」
瑞鶴「もうやってます(うーんやっぱりなんか違和感あるのよねー)」ギギギ
財団「よく教育されてるね、完璧な関節技だよ……やはり余計なものが付いていないから決めやすいのかな?」
瑞鶴「ふんっ」ゴキィ
財団「アハァッ!?」
財団「艤装の事を言ったつもりだったんだけどねぇ……」
提督「さて、少しは話す気になったか」
財団「わかったよ、わかったから」
財団「では改めて……僕の名は……まあ、何と呼んでも構わないけれど、普段は財団と呼ばれているから、そう呼んでくれるとありがたいかな」
提督「清々しい程に偽名だな……まあいい、では、現在鎮守府近海でウチの主力艦隊と交戦中の謎の兵器、アレと貴様はどういう関係だ」
提督「ならば直ぐにあの兵器を止め、投降しろ」
財団「止めるのは構わないけれど条件がある。練習巡洋艦の鹿島、という艦娘がいるはずだ。ここに連れてきて欲しい。彼女をここに呼んでくれるならJ……あの兵器を撤退させるよ」
提督「鹿島を?何故だ」
財団「君にそれを教える義務は無いよ。ああ、危害を加えるつもりはないからその辺の心配は無用だ。安心するといい」
提督(現状迎撃の主力艦隊、支援艦隊共に脱落した者はいない。だが正直なところ、此方が押され気味なのも事実だ……)
瑞鶴「えっ、うん。遠征明けで寮にいるはずだけど……」
提督「鹿島を呼び出せ」
瑞鶴「了解!」
財団「賢明な判断に感謝するよ」
提督「……言っておくが、鹿島に対して妙な事をしたら……」
財団(J、一時撤退だ。適当に遠洋まで出ててくれないかい?)
J(……了解した)
J「艦娘、人ならざる人の可能性、か」
長門「……なんだ、何を言ってる」ゼェハァ
J「……艦娘の中にもいるのだろうか、あの傭兵の様な本物が」ドヒャア
長門「……そうらしいな、各艦被害報告!」
赤城「赤城加賀両名異常無し!」
金剛「支援艦隊の方は榛名が至近弾でカスダメ、それ以外はノーダメージデース」
長門(結局支援艦隊の奇襲以外は戦闘機隊の機銃か小口径の速射砲しか当たらなかった……あれ程の難敵だったにもかかわらずこちらはほぼ無傷、だが疲労はハンパではない……どういう訳かはわからぬがこちらを傷つけないよう気を使われたということか)
長門「……艦隊、帰投する……提督、こちら長門。敵は近海から離脱、追撃は不可能、これより鎮守府に戻る」
財団「これで約束は守ったよ、そっちこそ約束はちゃんと守ってもらわないとね」
提督「分かっている。鹿島ならもうじき来るはずだ」
鹿島「失礼します、練習巡洋艦鹿島、参りました……あら、提督さん、そちらの方はお客様ですか?すみません、出直しま」
財団「やぁ、こんにちは。君が鹿島かい?」ズイッ
鹿島「は、はい……はじめまして、練習巡洋艦鹿島と言います(なんか近い……)」
鹿島「あ、あの提督さん、この方は一体……」
提督「……財団、せめてもう少し鹿島から離れろ」
財団「ああ、これは失礼。夢にまで見た生鹿島につい興奮を抑えきれなくてね」スッ
瑞鶴「何この生理的嫌悪感」
鹿島「えーっと、結局、財団?さんは一体どういうご用件で……」
鹿島「」
提督「」
瑞鶴「」
財団「勿論待遇は応相談だよ?何でも構わないよ?滅茶苦茶にしてくれれば!」
財団「提督(そっち)には僕らの用意したUNAC(ファンタズマ鹿島コピー入り)をつけるよ」
鹿島「ど、どうかと言われましても……」
財団「何か要望があるなら何でも言ってくれて構わないよ。大概のものは叶えられるはずだから」
鹿島「い、いえ、その、申し訳ないんですが、お断りします」
財団「馬鹿な……こんな事が……」
財団(ブルーマグノリアはこれでいけたんだけどなぁ)
提督「結局お前は何なんだ、何がしたいんだ」
財団「人間だよ?何がしたいのかって言われれば、何もかもを滅茶苦茶にしたい」
提督「ああよーく分かった。お前の頭が精神病院が必要なレベルでおかしい事は」
財団「イかれてるのは全部だ、人間の」
提督「ハイハイ」
提督「それは俺もしたい」
鹿島「えっなんでそこは意気投合してるんですか」
瑞鶴「全機爆装、準備出来次第発艦!目標、母港執務室の提督……とついでに財団、やっちゃって!」
提督「瑞鶴、冗談だ、冗談だから。だからその彗星改をひっこめてくれ、な?」
財団「最悪死ぬねぇ」
提督「むしろお前なんであの内容で鹿島がついてくると思ったんだ」
財団「伝説の女傭兵にはあんな感じで上手くいったからねぇ」
提督「その女傭兵が大概なだけだろそれは」
財団「あ、そうそう。そう言えば、君達艦娘にもう一つ聞きたいことがあったんだ」
提督「今度はなんだ」
財団「そのままの意味だよ。僕には理解できないんだ、何故わざわざ人を助けるのか」
財団「君達艦娘の力は強大だ。それこそ、人間の力ではどうしようもなかった深海棲艦を蹴散らせる程に」
財団「だからこそ、分からないんだ。そんな強大な力をもつ君達が、何故わざわざ人の指示に従うのか。何故わざわざ轟沈の危険を冒してまで深海棲艦と戦うのか」
鹿島「それは、その、艦娘はそういうものなので」
財団「そんなこと、誰が決めたんだい?君達が自分でそうだと思い込んでるだけじゃないのかい?」
財団「別に何も企んでないよ。そもそも企む意味がないよ、君達と深海棲艦の戦いなんて僕にはこれっぽっちも関係ないんだから。だからこれは単純な僕の興味……答えが知りたいだけだよ、君たち艦娘が自分で出した答えを」
財団「さあ、教えて欲しい。君達は何故人の味方をするんだい?」
鹿島(えっ、と、私は、艦娘だから、いや、そうじゃなくて、えっと、私は、私は……?)
瑞鶴「……なんか鹿島は悩んでるみたいだから、私の答えを先に言わせてもらっていいかしら」
財団「……聞こうじゃないか」
鹿島「……!」
財団「ほう」
瑞鶴「ええ、お気に召した?」
財団「理由の説明としては正直なってないにも程があるし、最後に付け加えた一文は蛇足だけど、まあ答えとしては問題ないかな?」
瑞鶴「エラッソーに」
財団「じゃ、次は鹿島の番だよ、君の答えを聞かせてくれ」
鹿島「あっ、いえ、勿論それだけじゃないんですけど、あのその、なんて言うか……こほん。ここの鎮守府で出るご飯はの食材は、付近の住民の方々から頂いてるものなんです。ですよね、提督さん」
提督「ああ、その通りだ。基本的に付近で調達できるものに関してはできるだけ付近で買うようにしているが……」
鹿島「はい、それで、美味しいご飯が食べられるっていうのは、料理してくれる間宮さんや鳳翔さんの腕も勿論なんですけど、美味しい食材を作ってくれる人達がいるからでもあります」
鹿島「あんなに美味しいご飯を作れる人達はきっと、素敵な人達なんだと思います。そういう人達が傷つけられるのは、やっぱり許せません。そして、そういう人達を守るためにこの力はあるんだって……あっいえ、別にこれだけが理由ってわけじゃないですよ!提督や艦隊の皆さんもいい人ばかりですし、それに」
瑞鶴「つまり鹿島も、好きなように生きてるってことでしょ」
財団「ハハッ、誰も彼も、まるであの傭兵みたいなことを言うね」
鹿島「あの、同じ答えなのは、まずかったですか?」
財団「いや、別にそういうわけじゃないよ?」
瑞鶴「ていうか、あの傭兵って誰よ」
財団「唯一認めざるを得なかった例外かな。今頃どっかで死んでるといいんだけど……まあないよねぇ」
財団「提督、君にも一つ聞いてみたい。もし仮に、深海棲艦を倒しても結局人同士の争いで人が滅びるとしたら、君はそれでも、戦い続けるかい?」
提督「ああ、戦うさ。人同士の争いなら、ひょっとすれば説得できるかもしれんからな」
財団「つくづく度し難いね人間ってのは」
提督「軍人なんて無駄飯喰らいと罵られてるのが一番いいんだ、そもそも人間同士なら外交交渉だってできるだろう」
財団(J、鎮守府まで迎えに来てくれないかい?)
J(分かった、到着まで約……2分だ)
財団(待ってるよ)
提督「いきなり来ておいてお前な……というか、今の自分の立場分かっているのか?」
財団「そっちこそ忘れてないかい?僕がその気になったら帰還中の主力艦隊にJを嗾けることだって……」
提督「……出させてもらっても?」
財団「……どうぞ」
ガチャッ
提督「はい、こちら鎮守府執務室……長門、どうした……深海棲艦の強襲!?数は……20隻以上!?」
瑞鶴「!?」
鹿島「!?」
提督「瑞鶴、空母2戦艦2駆逐2の編成で出ろ!メンバーは任せる!」
瑞鶴「了解!」
提督「鹿島は直ちに艤装を用意!ああ、その前に遠征から帰ってる途中の第四艦隊に洋上待機を打電!」
鹿島「分かりました!」
提督「財団……は、とりあえずここで大人しくしてろ」
J(了解した)
陸奥「長門、赤城が一発貰ったみたい!航空攻撃は以後不可能!」
金剛「Shit!キリがな……」
ガァン!ガァアン!
J「艦娘、聞こえるか?」
長門「なっ、さっきの……こんな時に!」
長門「何を言って……」
J「こちらの機体は殱滅特化型だ、巻き込まれんよう、そいつらから離れろ」
長門「だから何を言って……」
J「警告はしたぞ」ドヒャア!
長門「……総員退避、退避ー!」
J(ジェネレーター出力上昇……アサルトアーマー起動)
カッ!ズガガァアン!
長門「な……あれだけいた深海棲艦が……一撃で殆ど……!?」
J「……これだけ減らせば……む」
ゾロゾロゾロゾロ
J「ふん、有象無象がワラワラと……」ドヒャアドヒャア!
カッ!ズガガァアン!
長門「な……あれだけいた深海棲艦が……一撃で殆ど……!?」
J「……これだけ減らせば……む」
ゾロゾロゾロゾロ
J「ふん、有象無象がワラワラと……」ドヒャアドヒャア!
提督「長門、現況はどうなって……え?さっきの兵器が戻ってきて深海棲艦をエラい勢いで沈めてる?」
提督「財団、お前……」
財団「ま、いきなり押しかけた訳だし、これくらいはねぇ」
J(ミッション終了)
財団「もう終わったみたいだよ?」
提督「ああ……ああ……こちらでも確認した。すまん、助かった」
提督「……力づくでお前を止めようとすればこちらもただでは済まないのはわかってる訳だしな……何処へなりとも行ってしまえ」
財団「あっ、君達が撃墜したあのヘリは好きにしていいよ。尤も、君らの技術水準で解析できるとは思えないけど」
提督「いちいち嫌味ったらしい奴だな貴様は……言われんでも貴様が残していったものなど、どんな厄物が入ってるかわかったもんじゃないわ、適当な倉庫にでも放り込んでおくさ」
J「おい財団、迎えに来たぞ」
財団「丁度迎えも来たし、じゃあ、お暇するよ」
財団「そのつもりだよ、僕はね?」
J「……もう行っていいか?」
財団「ああ、行こうか」
J「では、異界の軍人よ、面倒を掛けたな」
提督「あ、ああ」
ドヒャア!
提督「なんだこれ……小箱?あいつらの忘れ物か?」
提督「一体中には何が……」
妖精?「」ヤアオハヨウイッショニメチャクチャニシヨウジャナイカ!
妖精?「」タタカイハイイワタシニハソレガヒツヨウナンダ
バタン!
提督「なんだこれ」
財団「転送成功、どうだい調子は」
J「問題ない……結局貴様今回何がしたかったんだ」
財団「ん?僕の行動は最初から最後まで一貫してるよ?滅茶苦茶にしてきたのさ、何もかもをね」
J「じゃあ何か、最初鹿島がどうこう言ってたのも」
財団「いや鹿島は可愛いよ?普通に」
財団「まあ、勧誘には失敗しちゃったけどね」
財団「けどいい暇つぶしにはなったんじゃないかな、色々と」
J「それは認めるにしても、暇つぶしで世界線を跨ぐのは流石にもう勘弁願いたいが……それはそうと」
財団「ん?なにかな?」
J「帰り際に執務室に何か落として行っただろう、あれは何だったんだ」
財団「ああ、あれかい?ただの嫌がらせ。ウィルスを仕込むのは僕の得意技ですから」
財団「今頃動き出してるんじゃないかな?」
鎮守府
財団妖精「」アハッアハハッアハァハァ!
提督「おいこら!俺の分のグラタンまで食べるな!折角鹿島が作ってくれたのに!」
鹿島「お、落ち着いて下さい、また作りますから……」
提督「というかその笑い方がムカつくんだよ!せめて静かに食え!」
財団妖精「」ボクガキミノイウコトヲキクトデモ?
提督「んがぁぁぁぁあ!」
瑞鶴「なんかこっちの妖精はやけに私に付きまとってくるわね……なんかしたっけ」
黒栗妖精「」クロイトリ…イブンシ
長門「し、しかしあの兵器も、こうデフォルメされるとなかなか可愛らしいものだな」
黒栗妖精「」オマエハエラバレナカッタ
長門「……何が?」
提督「おい明石!これ直らんのか!?」
明石「いや私の専門は艤装までですから……というか艤装妖精の複製って時点でもうわけわからないのにそれにウィルスを入れて全く別の妖精に作り変えてるってどういう技術ですか……むしろその財団さん?には是非技術指導受けたいくらいですよ」
夕張「それよりあの大破したヘリコプターもすごいわ!トンデモ先進技術の塊よ!あれに使われてる技術をフィードバックできれば艤装や装備の大幅な高性能化だって……」
提督「やめろ!絶ッッッ対ロクなことにならん!」
瑞鶴「いやー見事に滅茶苦茶にされてるわねー……ここまで来るともう有言実行感心感心というか……って、提督ー?財団妖精がなんか勝手に開発回してるわよー?」
提督「おいバカ何勝手なこと……ってなんで装備開発なのに大型並の資材ぶち込んでんだ!?」
新たな装備を入手しました!つA11 Vendetta
提督「何だこの……この……カッケェ!!素敵!!だからこそ財団の作ったものって事実が余計ムカつく!」
ワーワーギャーギャー
鹿島「……何だか、財団さんが来てからかえって賑やかになりましたね」
鹿島(確かにこれはもう、滅茶苦茶に……滅茶苦茶に、楽しいですね)
財団妖精「」サア、イッショニメチャクチャニシヨウジャナイカ!
財団「ま、いいんじゃないかな?こんな『艦CORE』があってもさ」
あとはHTML化というのをすればいいんでしょうか?
元スレ
【艦これ】財団「艦core?」【ACVD】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453124353/
【艦これ】財団「艦core?」【ACVD】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453124353/
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コメント一覧 (43)
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- 世に文月のあらんことを
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- 2016年01月19日 23:05
- 主任妖精とか欲しいな
>ヴェンデッタ 黒い鳥がアップを始めました
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- 2016年01月19日 23:10
- 2016年現在だったら300万人近いじゃなくて400万人近いじゃね?
確か先週の時点で370万以上でしょ?
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- 2016年01月19日 23:12
- エヴァグリイイィィイン
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- 2016年01月19日 23:16
- 不明な提督に続きこいつらもかw
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- 2016年01月19日 23:23
- 硬派な艦coreも見たいです
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- 2016年01月19日 23:59
- 水没艦娘…縁起悪りぃなぁ…
金剛「不明なユニット(深海棲艦由来の)が接続されマシタ…」
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- 2016年01月20日 00:18
- 遅かったな。
言葉は不要か
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- 2016年01月20日 00:24
- アイシンカートゥートゥートゥートゥトゥー
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- 2016年01月20日 00:31
- マギーが仲間にいるってことはNくん死んでますね・・・
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- 2016年01月20日 00:55
- 水没棲姫(ボソッ
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- 2016年01月20日 01:11
- 戦いの中にしか好きにしか、私の存在する意味はない、生き理不尽に死ぬ
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- 2016年01月20日 01:12
- お前は選ばれなかった…
タイチョウ…プリケツダァ///
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- 2016年01月20日 01:15
- 硬派な艦coreならARMORED艦CORE4という同人誌があってだな…
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- 2016年01月20日 01:23
- 深海棲艦(イレギュラー)は抹消される運命なのか…
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- 2016年01月20日 03:32
- ドミナントの力…こんなはずではない!(他シリーズでの艦CORE期待)
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- 2016年01月20日 03:53
- acも廃れたなと思ってたらこんなのしかないのか
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- 2016年01月20日 08:08
- 素晴らしい 全く驚異的だ
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- 2016年01月20日 11:04
- 6がくればなんとかなるさあ
あとこれ好き
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- 2016年01月20日 11:24
- アレ(鹿島)は俺のものだ・・・俺のものだ!
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- 2016年01月20日 11:35
- アーマードコアライブを思い出したのは俺だけじゃないはず。
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- 2016年01月20日 12:47
- >>24
VDが出てもう2年以上経ってるからまぁ多少はね?
というか、妖精とはいえ財団とJが鎮守府に居ると深海側にイレギュラーが発生しそう
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- 2016年01月20日 16:13
- ダークソウル3でひとまず予定していた作品は全てリリース
新しくできた福岡支部で新人らの手でアーマードコア6は開発中との噂
果報は寝て待て
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- 2016年01月20日 18:03
- ACSSだ!我々にはそれが必要だ!
AC6はもっと必要だ!!(切実
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- 2016年01月20日 18:18
- ただの艦娘…そういうふうにはもう生きられん時代か
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- 2016年01月20日 18:47
- ※19誤字脱字だ。 正しくは、 戦いの中でしか、私の存在する意味はない、好きなように生き理不尽に死ぬ
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- 2016年01月20日 22:54
- 財団のしゃべり方が完全にほの財団なんだよなぁ
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- 2016年01月21日 17:32
- 元々二次でキャラ付けされることが多い上にfA時代ほど盛り上がってもないし
出来のいい二次創作の影響が強まるの仕方ないね
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- 2016年01月22日 08:36
- ※33
戦いの中にしか、私の存在する場はない
好きに生き、理不尽に死ぬ
それが私だ
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- 2016年01月29日 19:53
- ※34
俺ももうほのかしか思い出せないけれど、余所でそう言う話するなとスミカさんに言われているからな!
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- 2016年02月10日 12:22
- ここたま!
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- 2016年02月23日 06:36
- ミグラントな妖精がいればOWだってお手の物
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- 2016年07月26日 01:25
- ※32
それは他人が決める事じゃなかろうさ
生き死にと同じによ。
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- 2016年12月16日 11:18
- しっかしまあACも艦これも全く違う作品なのに不思議と溶け合うな
ヒラコーが沈めたのは加賀
J(CVジョージ)が引退に追いやったのはマギー
二人ともイメージカラーは青 なんてな。
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- 2017年10月07日 13:27
- どうでもいいが三式弾はKEとTEの複合だと思う
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- 2018年01月07日 00:00
- 定期的に読みたくなる…