恭介「俺たちもAngel Beats!とクロスするぞ!」理樹「えっ」
理樹(5人でいつもの団欒を楽しもうとした矢先に恭介が突然なにか言い出した)
真人「エンジェルビーツってお前、全然別の作品じゃねえか…」
恭介「分かってるよ。だからクロスしようってんだろ?考えてもみろ、あんな人気作品と俺たちが組み合わさったらリトルバスターズの知名度も鰻パイ登り間違いなしだ!」
理樹「まあそこまで関連性がない訳でもないんだけど…ってそれよりわざわざ今こういうのいうのはまずいって…」
恭介「なにがまずいって?」
理樹「いやだから…」
謙吾「しかしコラボすると言ってもどうやってつじつまを合わせる気だ?あちらの舞台は死んだ世界だが俺たちは今もこうしてしっかり生きているが」
恭介「そうだな。俺たちはバスの事故でやっぱりあのまま死んだってことにしたらどうだ?」
理樹「アウトだよ!薄々気付いてたけどやっぱり完全に例のあそこと設定が被りまくりじゃないかっ!」
恭介「安心しろ。こっちは理樹と鈴も死ぬ」
理樹「余計に酷いよっ!!」
鈴「嫉妬と妬みの塊のような奴だな。そーまでして人気になりたいのか」
恭介「うるさいやい!俺だって『だーまえさん何やってんすか!』とか言われてちやほやされたいんだよ!」
真人「もうこいつ個人の願望になってねえか?」
恭介「いつになく饒舌じゃないか真人君」
理樹(どういうつもりなんだろうか。まさか張り合うなんて言い出すのか?)
恭介「とにかくもう後には引き返せねえんだ。実はもうエンジェルビーツ勢から特別ゲストを多数呼んできた。みんな協力的な素晴らしい助っ人だぞっ」
謙吾「なんだと!?今そのドアの向こうにいるのか!」
恭介「ああそうだ。ずっとスタンバッてもらってた」
真人「マジかよ…なんだかオギオギしてきたぁ!」
理樹(まさか本当に会えるのか!?あの一世を風靡した美男美女がすぐそこに……!)
恭介「それでは紹介しよう。エンジェルビーツからこの6人だっ!」
理樹(恭介が指を鳴らすと、それを合図に扉が開いた。その先にいたのは…)
ドンッ
藤巻「今ぶつかっただろって聞いたんだよ!!」
野田「ああー!?」
日向「落ち着けよ野田!」
TK「そうですよ野田っち。山ちゃんからも何か言ってやってください」
大山「もう藤巻君も野田君も薄いキャラ同士で争わないでよっ!」
ユイ「みなさんこんにちは!ユイと言います。気軽に『ユイにゃん』って呼んで下さい☆」
真人・謙吾・理樹「「「酷いメンツだーーーー!!!」」」
謙吾「だってなあ…かなり言いにくいんだが…その…被るんだよ…!お前らのキャラが…野田と藤巻の見分けが未だにつかない……っ!」
理樹「リフレインのセリフっぽく言わなくていいから…」
藤巻「ぐぁぁあああ!それは言わねえって約束だろうが!」
真人「それに女っ気もねえしなあー…」
ユイ「ゴラァ!誰だ今女が居ねえつったのは!?この可愛いあたしが見えねえってのか!」
TK「ユイちゃんも落ち着いてください。クールダウンですよ」
日向「だからお前も普通に日本語喋るなって!お客さんのイメージぶち壊しだから!」
TK「えーっ。でも壊さずやったら僕ただの踊りが上手い変人じゃないですか」
日向「それがTKというキャラ付けじゃなかったのかよっ!」
大山「うわぁ、なんだからこの空気キャラコメを思い出すね日向君!」
日向「うぁぁぁぁ!せっかく忘れかけようとしたのにもうあんな記憶を思いださせないでくれよぉお!」
恭介「………こういう訳だ」
理樹「絶対失敗するよ!っていうかもう今の時点で失敗してるよ!!」
理樹(あっという間にこの狭い部屋が一気に混沌と化した)
理樹(ファーストコンタクトを終えて冷静になったところで改めて自己紹介が始まった)
恭介「じゃあ始めに日向から頼む」
日向「おう!俺の名前は日向 秀樹。作品では主にツッコミ役をやっていた。いや、現在進行形だな…」
恭介「よかったな理樹、これでツッコミの仕事が減るかもしれないぞ」
理樹「この人も後々ボケに回らないといいんだけど…」
大山「ちなみに彼はそっち系の疑いがかかっているよ!」
理樹「えっ…」
日向「だから違うって言ってるだろうが!」
恭介「次、野田」
野田「野田だ。得意な武器はハルバード。藤巻との決定的な違いはこいつより強いってことだ」
藤巻「おい!」
日向「お前まだ根に持ってんのかよ…」
TK「あ、どうもよろしくお願いします。本編では踊ってばかりでしたが自分、お喋りが好きなんで気さくに話しかけてください」
理樹「なんというか、キャラが崩壊してて本当によかったよ…」
謙吾「凄く流暢な日本語だな…」
日向「騙されるな!こいつも他が暴走すると悪ノリするタイプの奴だからな!」
恭介「それじゃ大山」
大山「皆さんこんにちは大山です。特徴がないのが特徴って言われますけど今日は僕のアイデンティティーを全開にしていきます!」
鈴「なんかもう雰囲気が理樹に似てるな。無害そうなところが」
日向「だから騙されちゃダメだって!ある意味こいつが一番ヤバイから!」
恭介「次は藤巻」
藤巻「あー藤巻っス…野田と違う点は九九が出来るところっス」
理樹「えっ、野田君出来ないの…?」
野田「く…九九ぐらい俺にだって出来る!ただ答えにちょいと電卓が必要になるくらいだ」
理樹・日向「「それ出来るって言わない(ねえ)から!」」
理樹(と、日向君とツッコミが被った。なんだか恥ずかしい)
理樹「あ、どうも…」
日向「あっ…えっと、うん…」
ユイ「まあー要するにアホですね」
謙吾「まさか真人と張り合える男がいるとはな」
真人「ああ。正直俺もびっくりだぜ…」
ユイ「はい!こっちでは女の子があたしだけですけどその分頑張るんで期待してください先輩方っ!」
理樹「そういえばなんでこの6人なの?どうせなら全員呼べばいいのに…」
恭介「ああ…俺も出来る限りそうしたかったんだが俺の金力ではどうもメインキャラをよびこむほどのことは出来なかったんだ…大人の事情ってやつだな」
日向「おいちょっと待て!金力ってどういうことだ!?もしかして金で雇おうとしてたのかよ!」
理樹「えっ、どういう意味?」
日向「いや今日の集まりは友情出演ということでギャラとか発生しないって聞いてここまで来たんだよ!?」
恭介「つまりここに来た奴は全員暇人という訳だ」
藤巻「な、なんだぉー!?」
恭介「あっ、でもTKには確か千円渡してたよな?」
TK「はい。いやー恭介氏、本当にありがとうございます」
日向「なんでTKだけ!?why!?」
鈴「お前それ流行らせたいのか?全然流行ってないが」
日向「だからそういう意図じゃなく自然と出てくるんだって!」
謙吾「どのみち千円というのも安いような気がするんだが…」
恭介「俺もただ交流会をしようって訳じゃない。それも楽しそうだけどな」
理樹(そう言って恭介が立ち上がると、制服の中から紙を丸めたものを取り出した。そしてその封印を誇らしげに解くとみんなに叫んだ)
恭介「チキチキ!第一回『AB!とLB!が混ざったらどうなるの?涙と笑いのコラボ祭り!』はい拍手~」
ユイ「……はぁ?」
真人「まーた出やがった…」
大山「うひょー!なんて心が躍りそうなタイトルなんだ!」
TK「イッツダンシングハート!」
鈴「こいつらアホだ!」
理樹(拍手はなかった)
理樹(無理やり押し通したー!?)
恭介「ルールは簡単。この中からクジで2~3人組を適当に作ってコントでもなんでも順番に披露してくれりゃいい。きっとその適当な絡みがお客さんにも受けるはずだ」
藤巻「本当に適当過ぎんだろ…」
謙吾「その通りだ。いきなりコントと言われても持ちネタなんて少ししかないぞ!」
日向「少しはあったんだ!?」
TK「でも結構的を得た案かもしれませんね。例えば山ちゃんと直枝氏のショタコンビなんかは若い女性から支持を受けそうですし日向氏と宮沢氏が濃厚な絡みを見せたらそちらの方面に人気が出そうです」
日向「そちら方面ってなに!?そんな方向で受けちゃったらまたゆりっぺや音無から変な疑いかけられそうなんですが!?」
鈴「ところでなんでお前ツッコむ時は敬語になるんだ?なんかキショい」
日向「はいはい俺がきしょく悪うござんした!今度から気をつけるよ!何回このやり取りしなくちゃなんねえんだよっ!」
野田「なんでこいつはこんなに偉そうなんだ?」
TK「ちなみに今回は僕もこっち側に回ります」
日向「ええーーっ!!こんなかで一番キャラ濃いお前がそっちに行くのかよ!」
TK「いやほら、僕って正直そこにいるだけで面白いじゃないですか。だからあえて今日はそれを見物する側に立とうと思ったんです」
藤巻「確かに認めざるを得ねえが自分でが言うと無性に腹が立つな…」
大山「しょうがないよ。TKの立ち位置は確立されてるからね」
恭介「それではクジ引きスタート!」
理樹(みんかで一斉に箱の中の割り箸を取り出した)
「「「せーのっ」」」
スッ
A組 日向 理樹
B組 藤巻 大山 鈴
C組 野田 謙吾
D組 ユイ 真人
理樹(すると後ろから日向君が肩を掴んできた)
日向「安心しろって直枝。この戦線随一のボケ隊長と呼ばれた俺がどんどんカマしていくからお前は普段通りにツッコんでくれればいい!俺を信じろっ」
理樹「いやさっきまでツッコミに徹してたよね…」
恭介「じゃあ2人とも前に来てくれ」
日向「はいよ!」
理樹「う、うん…!」
TK「イズガンガンガンガンガンガンガン!オオーオオー!」
パチパチパチパチ
日向「どーもー!」
理樹「ど、どうもー…」
日向「いやーそれにしても寒いなー直枝!」
理樹「そうだねえ」
日向「やっぱ冬と言えば雪ですのぉー(スノー)!なんつって!」
理樹「……あ、あはは…」
日向「やっぱりこんなに寒い冬は不愉(冬)快?」
理樹「う、うん…」
日向「アイス食う?って質問してくれ!」
理樹「ア、アイス食う?」
日向「あっ、いっすねー!」
理樹「………………」
日向「………………」
日向「…………いやツッコんでくれよ!なんで放置しちゃうんだよ!?これじゃ俺の方が寒いみたいじゃねえかっ!」
理樹「いや、だって余りにくだらなすぎてツッコむ僕まで火傷しそうだったからさ…」
日向「まっ、今ならどっちかって言うと凍傷だけどな!」
理樹「……あ………うん…」
日向「だからなんか言ってくれよぉお!!」
恭介「不合格」
理樹「仕方ないよね」
日向「いや、ちょっと待ってくれよっ!」
日向「い、いや…今はないけどこれから直枝とジョークを飛ばしあって自然とコントに持って行くんだよ!だのに全然乗ってくれないまま終わろうとしているんですけど!?」
理樹「だってツッコむだけでいいって言うから」
日向「だからって冷たすぎやしませんかね?もうちょっと気を利かせたツッコミ入れてもいいと思いますがー!?」
鈴「うっ….」
恭介「どうした鈴!」
鈴「ツッコむ時に敬語になるところを聞いているとなんだか頭痛がしてきた…」
恭介「おい日向。頼むからツッコむ時に敬語になるのは止めてくれ!」
日向「あーもう話が進まねえ!」
TK「なんでやねん!!」
真人「うおっ、TKが急に関西弁になりだしたぞ?」
TK「ボケがツッコミに頼ってどないすんねん!ええか?ボケっちゅーのはなあ孤独の戦いやねん!そりゃ確かにツッコミも大事や。ツッコミがおらんボケなんて田淵のおらん江夏や!せやけど江夏が投げらんとなんも始まらへんねん!田淵はそれを上手いこと拾ってからやっと始まるんや!コントかてボケが絶妙なストライクを出さな、いくらツッコミが上手くても拾いきられへんわ!軌道に乗るまではボケがツッコミに頼るなやー!」
謙吾「結構外人キャラだと思ってたんだがコテコテの関西人だったんだな…」
大山「いや一応外人キャラで合ってるよ!」
日向「…ハッ!そっか…そうだよな。すまねえTK、直枝、つい我を忘れてコンビのウケなささを直枝のせいにしちまった…!」
日向「すまねえ….今度こそどんなツッコミでも上手くかみ合う最高のボケをしてやんよ!」
理樹(日向君がペコリと頭をさげる)
理樹「いや…そう考えれば僕もあまり良いツッコミとは言えなかったと思う…」
日向「どんなツッコミでもつったろ?どもっても、噛んでも、頭真っ白になって内容忘れても、それでも面白いボケをひねり出してやんよ」
理樹「出来ないよ…!きっとさっきみたいに客のシケ笑いを誘おうとして失敗した更に気まずい空気が張り詰めるよ!」
日向「俺、野球やってたからさ、いざという時はそれなりに詳しい奴しか分からないコアな野球ネタを使ってさ、客に『よく分からないけどとりあえず笑っておこう』って雰囲気にさせる…そういうのはどうだ?」
理樹「うん…その時はさ、今度こそお客さんをドッカンドッカン言わせようね」
日向「…任せろ」
理樹「よかったぁ…」
恭介「ふっ、なんだかんだで良いコンビになったようだな。本番ではその調子で頼むぞ?合格!」
日向「おっしゃあ!頑張ろうぜ直枝!いや、理樹!」
理樹「うん!こちらこそ!」
ユイ「ってコラァァア!!なんであたしが消える直前の感動シーンを再現しようとしてるんだよぉ!!台無しじゃねーか!」
恭介「じゃあ次、鈴達の3人な」
大山「大丈夫だよ藤巻くん!今回はゆりっぺが居ないからそこまで暴れることはないと思うよ」
日向「今までは暴れてる自覚あったのかよ…」
鈴「う……」
恭介「鈴、頑張れー!」
理樹(鈴はやはり少し戸惑っているようだ。また人見知りが発動してしまっているらしい)
大山「あっ、ごめんごめん、2人で話しちゃって!鈴さんだよね?」
鈴「うん」
大山「これからコントをしたいんだけど協力してくれるかな?」
鈴「いいともー」
藤巻「おお案外ノリノリじゃねえか!というか大山、お前かなりガツガツ喋るんだな…女子の前だとキョドる方かと思ってたぜ」
大山「もうやめてよ藤巻くん!それじゃまるで僕がこの場を利用して鈴さんに近付こうと思ってるみみっちいプレイボーイみたいじゃないか」
藤巻「いやそこまでは言ってねえけどよ…」
大山「じゃあ2人ともそろそろコント始めるよ?ショートコント『告白』!まず僕が彼氏役をやるから鈴さんが彼女役をやってね!」
藤巻「ってうぉい!お前完全にその気だろ!」
大山「ははは、やだなぁ藤巻くん!コントだよコント」
藤巻「というかそのコント俺の役はねえのかよ…」
大山「もちろんあるよ!君はヤクザ役ね」
藤巻「なんだろう。確かにぴったりの役だが利用されてる気しかしねえ」
大山「うん。鈴さんは僕とカップルっぽい世間話をしてくれない?これから藤巻くん(ヤクザ)が絡んでくるから」
藤巻「どうせそんなんだと思ってたよ!」
大山「じゃあスタート!」
理樹(一旦部屋から出て、そこからまた2人が出てきた)
ガチャ
鈴「なあ大山、お前この間やってたit見たか?あれは泣けるな」
大山「うん僕も見たよ!でもどっちかと言うと別の意味で泣いちゃうけどね!」
理樹(そこへまた1人ドアから入ってきた)
藤巻「やあそこの君、俺とお茶しないかい?」
鈴「だそうだぞ?」
大山「えっ…ご、ごめんなさい!僕ノーマルなんです…」
藤巻「なんで俺がお前の方を誘わなきゃなんねえんだよ!違う、そっちの女の子のほうだ!」
鈴「あたしか?」
藤巻「そうだよそこの君!そんな奴ほっといて俺とカフェでお茶しない?」
大山「カフェなのにお茶って言っちゃうところがアホらしいけど待ってくださいよ!彼女は僕と今からデートに行くんですよ!?」
藤巻「一言余計だ!まあそんなことはどうでもいい!なあ君、どっちと一緒に行く方がいい?」
鈴「だそうだぞ?」
大山「うーん…やっぱり男2人で出掛けるのもつまらないし鈴さんの方がいいかな」
藤巻「だからお前に言ってる訳じゃねえよ!なんでわざわざ見知らぬ野郎と出かけなきゃならねえんだよ!アグレッシブな寂しがり屋か俺は!」
藤巻「それがデートかよ!ああくそ分かったよ!…そこの君!」
鈴「あたしか?」
藤巻「実は俺、ずっと君のことが好きでいつも見かけては目で追っていたんだ!頼む、どうかそいつと別れて俺と付き合ってくれ!絶対幸せにする!」
鈴「だそうだぞ」
大山「そ、そんな…!そこまで思われてたなんて知らなかったよ…ちょっと恥ずかしいな…えへへ」
藤巻「だからお前じゃねええええ!!もうお前らと一緒にやってられるか!」
大山・藤巻・鈴「「「どうもありがとうございました」」」
パチパチパチ
恭介「ナシだな。オチが雑だ」
TK「ええ、天丼ネタにも限界があるということがわかりましたね」
大山「えええええええーーっっ!!!自信作だったのにー!!」
日向「うるせえよ!」
恭介「……ほら鈴早くそいつらから離れてお兄ちゃんの横に来いっ」
理樹「絶対今の評価個人的な意見が含まれてたよね」
……………
…
野田・謙吾「「どうも、ありがとうございました」」
謙吾「…って俺たちはカットなのか!」
恭介「だってお前ら互いの武器でチャンバラやってるだけだったし…」
TK「どうやら芸がない同士がぶつかってしまったという訳ですね」
真人「アホな奴が隣にいてこそ輝くってヤツらしいな!」
鈴「要はお前だな」
野田「じゃあ俺は誰なんだ?ゆりっぺがいい!」
日向「それ遠回しにゆりっぺがバカって言ってるからな。……いや、キャラコメに限ってはそれ以上だが…」
大山「じゃあ次で最後だね」
真人「くっ…こいつとか…」
ユイ「こいつじゃないです!ユイって名前があるんだからっ!」
真人「あい…」
真人「はぁ…」
ユイ「あれぇ~?どうしたんですか先輩?そんなに落ち込んじゃって」
真人「いやなんというかだな…お前からは、とある騒がしい女と同じ匂いがするんだよっ」
ユイ「えっ、もしかして匂いフェチ!?うわっ、女子高生の匂いを許可なく嗅ぐな!」
真人「そーゆーとこだよっ!!」
ユイ「せっかくの可愛い女の子にそんな対応ばっかりしてたらモテませんよ?」
真人「別に彼女なんか要らねーよ!」
日向「なあ、もしかしてあいつこっち系なのか?」
理樹「いや、違うけど……多分」
ユイ「やれやれこれだからガサツな野郎は…」
真人「なんだとぉー!?」
ユイ「じゃー女の子の正しい扱い方出来るんスか?」
真人「出来るに決まってんだろ。なんのためにここまで身体を鍛えたと思ってんだ?」
理樹「いやいやいや!鍛えることと関係ないからそれ!」
ユイ「そこまで言うなら分かりました!私が今から彼女役やりますから彼氏役上手く演じて下さいね?」
真人「おう任せろ!」
理樹「い、嫌な予感しかしない…」
真人「おう、よく来たなっ!筋トレにするか?人生ゲームにするか?それとも……筋肉?」
ユイ「ってくぉらぁぁあ!なんだよその選択肢はぁぁああ!!」
真人「は?」
ユイ「まともなのが一つもねーよ!最後の筋肉なんか筋トレと被ってんじゃねーか!っていうかそもそも筋肉ってなんだよ!名詞じゃ伝わんねーよ!!」
真人「ああ、筋肉ってのはその名の通り筋肉を鍛えるも良し、讃えるもよし、筋肉にまつわる持論を語り合うも良しの暇つぶしにもってこいなメニューだ」
ユイ「別に知らなくていいわ!気を取り直して次行くぞ!」
真人「ふっ…ふっ…!いや…っ!……こうして…っ…腕立て伏せしてりゃ……っ!時間なんて…ふっ……忘れるぜ!」
ユイ「そ、そうっすかー。それじゃお腹もぺこぺこだし行きましょう!ユイをどこへ連れてってくれるんですか?」
真人「そうだなーここから一番近い店はカツの山本、カツ屋斎藤くらいだな。ちょっとかかるが肉の山田がここらじゃトップクラスのジューシーさを誇ってるぜ!」
ユイ「『ジューシーさを誇ってるぜ!』じゃねぇぇえ!なんでカツ屋限定なんだよ!てめえは彼女にどんだけガッツリ喰わせる気なんだよぉおお!!」
真人「だってぺこぺこなんだろ?」
ユイ「女のぺこぺこはそうでもないってことぐらい知っとけやーーーっ!!」
真人「す、すまねえ…」
ユイ「もういい次で最後っすよ!」
真人「~~~?」
ユイ「ーーーッ!!!」
藤巻「ユイの野郎がツッコミに回るたぁ、なかなかやるなあのマッチョ」
日向「ユイは野郎じゃねえけどな」
大山「なんかお互いがお互いのキャラを生かしていて面白いね!」
野田「ていうかお前より相性いいんじゃないか?」
日向「えっ」
ユイ「……もうやってられるかぁ!どーもありがとうございましたっ!!」
真人「ありがとうございましたー!」
恭介「コントの内容はともかくコンビの息はぴったりだったな」
日向「ちょっ」
TK「まさに夫婦漫才ってところですかね」
日向「ま、マジで!?」
ユイ「やれやれっすよー…まあ、久々にギャグやれたからすっきりしましたけど」
真人「おう!俺も楽しかったぜ!」
ダダダッ
日向「ストーーーップ!!!」
ダキッ
ユイ「な、なぁぁーっ!?」
日向「ユイィィィ!!行かないでくれぇぇえええ!!俺のそばにいてくれよぉーーーー!!」
ユイ「急に何してんスか先輩!?」
理樹「本当にどうしたの!?」
日向「うぇ……っ…グスッ……!」
野田「日向ってこんなキャラだったか!?」
大山「ユイさんのことになるとしょうがないよ」
謙吾「……常識人はとうとう理樹しかいなくなったな」
理樹「謙吾も自覚はあったんだね…」
恭介「やかましいわお前らーーーっ!!」
理樹(恭介の怒号にあたりが急に静かになった)
恭介「グッダグダじゃねーか!なんだよこれ!もうちょっと他作品同士のキャラの交流を売りにするはずだったのに個々がボケ倒してるだけじゃねえかっ!!ある意味平常運転だよ!!!視聴者はもうちょっと可愛い女の子同士のイチャイチャとか男同士の熱い友情が見たいんだよ!」
理樹「恭介がここまで叫んでるの久々に見た気がする…」
恭介「もうちょっとシリアスくらいブチ込めんのかーー!!」
日向「じゃあ言わせてもらうがそれならゆりっぺとか奏ちゃん呼んできたら良かったじゃねえか!このメンバーだけだったらこうなるのは必然的だったっての!」
大山「そうだそうだー!」
日向「いや、お前が言えねえからな?」
恭介「お前らそれでも死んだ世界かよ!いつまでもオーディオコメンタリーのノリでなんとかなると思ってたら大間違いだぜ!」
謙吾「ナツブラでのお前はどうなんだ…」
ユイ「オラ喰らえやぁぁー!!」
真人「ダハァーッ!?」
藤巻「なんであいつ今、井ノ原に飛び蹴りしたんだ!?」
ユイ「なんかそうする空気だったからだオラァー!!」
恭介「こうなりゃもうヤケクソだ!バトルスタートォォー!!」
鈴「なんかこいつらくちゃくちゃ怖い…」
理樹(その部屋では全員がおかしくなっていた。鈴と僕以外は)
ドンガラガッシャーンッ
理樹「鈴………逃げよう…」
鈴「……わ、分かった…」
理樹(結局僕らはほとぼりが冷めるまで時間を潰すことに決めた)
理樹「ほら鈴」
鈴「ありが……理樹、これコーヒーだ」
理樹(口をへの字にしながら言った)
理樹「あれっ、鈴って飲めなかったっけ?」
鈴「砂糖とシロップを2個ずつ入れたら飲める」
理樹「それカフェオレより甘くない?」
ザッザッ…
「あっ、人がいたぞ。すいませーん」
理樹「はい?」
理樹(後ろから声をかけられた。こんな時間にいったい…)
「実は道に迷っちゃって…男子寮ってどこか分かります?」
理樹「男子寮の場所が分からない!?」
「ああ、そうそう。俺たちはこの学校の生徒じゃないんだ」
鈴「理樹、見ろ…!」
理樹(鈴が服を引っ張る。暗かったからよく分からなかったけど、よく見たら確かにうちの生徒じゃない。それにもう1人、彼よりも身長の低い人が隣に立っていた)
理樹「ん?この制服どこかで見たことあるような……」
理樹「…………………」
理樹「あっ!!これはあの人達の!」
「どうした?」
理樹(ライトに近づくにつれ、その人達の顔が露わになる)
立華「結弦、コーヒーを買ってきたわ」
音無「お、サンキュー奏」
鈴「な?」
音無「俺たちを知っているのか?…ってよく見たら俺も2人に見覚えが……そうだ、今日の俺たちの目的じゃないか!」
奏「あら、直枝君に棗さんね。ちょうど良かったわ」
鈴「うっ…」
理樹(鈴は素早く僕の後ろに回った)
音無「えっ…」
理樹「あ、ごめんなさい…実は鈴は結構人見知りなんで…」
音無「ああ、そういうことかっ!でも直枝も別に敬語なんか使わなくていいぜ?たかが1年違うだけだしな」
理樹(なんだか心の余裕を感じるなぁ。でもそれがなんだか恭介っぽくて親しみを覚えた)
理樹「ほら、2人とも困ってるだろ?出てきて一緒に喋ろうよ鈴」
鈴「う、うん…」
音無「ああ。本当のことを言うと俺たちもやっと時間が空いたからみんなと混ざろうと思ったんだが…」
立華「来たのはいいけどその部屋がどこか分からなかったの」
音無「そ、そういう事だ…」
理樹「なんだそういうことならすぐに案内出来るよ!何を隠そうその部屋っていうのが僕のところの……」
理樹(と、言いかけたところで現在の状況を思い出す)
理樹「………や、やっぱり今はまだやめておいたほうがいいかも…」
音無「なんだまたあいつら何かやらかしてるのか?」
理樹「そんなところ…」
立華「ならここで少しお話でもして時間を潰すのはどうかしら」
音無「それがいい」
理樹「う、うーん…」
鈴「好きな食べ物は?」
奏「これといったものはないわ。よく食べるのは麻婆豆腐かしら」
鈴「そうか。私は辛いのは苦手だ」
奏「そう…」
理樹「………………」
音無「………………」
奏「………………」
鈴「………………」
(((か、会話が続かない……!)))
音無(どうしたらいいんだ!よく考えたら俺たちの共通点なんて学生であること以外ほとんどねーじゃねえか!そ、そうだここは逆にどんな時でもとりあえず盛り上がる高校生ならではの話題で乗り切るぜ!)
音無「お、俺たちは体験したことはなかったんだがお前らの修学旅行ってどうだったんだ?ぜひ聞かせてほしいなっ」
奏「結弦!」
音無「あ、ああ!!」
音無(し、しまった!修学旅行はNGワード……っ!!)
鈴「修学旅行…バス……火柱…うっ、頭が……」
理樹「り、鈴!?しっかりして!」
音無「す、すまん!そういう意味で言ったんじゃなく…と、とにかくその…悪気はなかったんだ!」
理樹「ほ、ほら!よく思い出して?最後にもう一度行ったじゃないか。僕らだけの修学旅行っ」
鈴「そ、そうだったな……海に…行ったな…」
奏「あなた達だけの?…良ければその話を教えてくれないかしら」
鈴「分かった」
音無(よし!ナイスフォローだ奏っ!)
鈴「あれは理樹達が銭湯で覗き見しようとした時のことだ」
理樹「わざわざそこをチョイスしなくていいじゃん!」
………………
…
鈴「……で、起きたら自分の部屋のベッドだったんだ」
音無「はっはっはっ!なんだそりゃ!」
理樹「来ヶ谷さん達が寝ちゃった人を運んだんだよ…」
奏「面白そうね。そのリトルバスターズって人達はとても良い人ばかりなのね」
鈴「男は馬鹿ばっかりだけどな」
音無「馬鹿度で言えば俺たちも負けてないぜ?こいつはまだ奏が敵だと思い込んでいた時の話なんだけどな…」
理樹「なになに…」
音無(なんだかんだ言って一度きっかけが出来てしまえばあとは意識しなくても会話が途切れることはなかった。結局のところ俺たちは似た者同士だったんだ)
理樹「案外その『死んだ世界戦線』と人達と僕らが混ざっても違和感なさそうだよね」
音無「ははっ!そうかもな」
鈴「理樹のツッコミが追いつかなくなるな」
理樹「ボケてた自覚があるなら協力してよ!」
奏「ふふっ…その時はきっとゆりも一緒にね」
音無「そういや、ゆりは結局来ないままなのか?」
奏「分からないわ」
理樹「とりあえずもうそろそろ部屋に行こうか。きっとみんな喜ぶよ!」
音無「だといいんだけどな」
音無(ともかく、今日はある意味お祭りだ。お互い、過去に色んな葛藤はあったようだが、今くらいは何も考えず、ただその場を楽しむとしよう)
奏「さ、行きましょう結弦」
音無「ああ」
鈴「行くぞ理樹!」
理樹「うん!」
終わり
奏「~~~」
結弦「~~~」
鈴「~~!」
理樹「~!」
タッタッタッ……
物陰
ガサッ
ゆり「くっそーー!!どう登場したら一番効果的なんだろう…とか考えてる間に完全に出て行くタイミング失ったぁぁー!!!」
ガサガサッ
沙耶「くっそーー!!理樹くん達の中にどうやったら自然に入り込めるかとか考えてたらもう行っちゃったじゃない!!!」
ゆり・沙耶「「えっ?」」
ゆり「あ、あらこんな所に人がいるとは思わなかったわ…」
沙耶「こっちもびっくりしちゃった。あなたも彼らの知り合い?」
ゆり「ええ、まあね。というか本当ならメインヒロインになるはずだったんだけど…」
沙耶「その話は危なそうだから触れないでおくわ。とりあえずここにいてもラチが明かないし行きましょう?」
ゆり「そうね!どうせあいつらの事だから部屋でドタバタ騒ぎしてるだろうしどさくさに紛れておけば案外バレないかもしれないわ!…あ、自己紹介がまだだったわね。あたしの名前は中村ゆり」
沙耶「朱鷺戸沙耶よ」
ゆり「それじゃとっとと追いかけるわよ!」
沙耶「ええ!」
ゆり・沙耶「「オペレーション(ゲーム)スタート!!」」
ゆり「…………………」
沙耶「…………………」
ゆり・沙耶((それにしてもこの子どこかあたしと似てるわね…))
本当におわり
元スレ
恭介「俺たちもAngel Beats!とクロスするぞ!」理樹「えっ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450360721/
恭介「俺たちもAngel Beats!とクロスするぞ!」理樹「えっ」
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コメント一覧 (16)
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- 2016年01月15日 07:22
- コメントが思い付かないぐらい面白味がない
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- 2016年01月15日 08:06
- つまんな
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- 2016年01月15日 08:32
- 最初にABの方がリトバスより人気って言っちゃってるせいでこのSS作者はにわかなんだなと思った
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- 2016年01月15日 09:47
- key信者歴浅いだろ
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- 2016年01月15日 10:20
- AB!とリトバスじゃ関連商品の売り上げだけで見ても桁が違うんじゃないか?
リトバスが上って意味で
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- 2016年01月15日 11:12
- 空回ってらっしゃる
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- 2016年01月15日 13:35
- ABゲームどうなん?
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- 2016年01月15日 14:13
- 鍵っ子ナメんな。
目の付け所はよろしいが内容が……。高級食材でゴミを作るようなそんな感じ。
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- 2016年01月15日 14:27
- 磨けば光る原石なのか…はたまた端っこだけ光ってる石塊なのか…
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- 2016年01月15日 14:39
- ※7
面白いけど面白いけど続きはいつでるんだろうか
そもそもでるんだろうかと不安でしょうがない
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- 2016年01月15日 18:15
- 路傍の石
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- 2016年01月16日 00:55
- っていうか、ゆりっぺの名字の漢字は中村じゃなくて、仲村だぞ?
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- 2016年01月16日 01:55
- 面白くないし、痛々しさも突き抜けていないから「うわぁ・・・」と思うだけなんだよなー
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- 2016年01月16日 05:18
- わりと辛辣なコメばっかりなんだな
TKの台詞からオーディオコメンタリーのノリで見てたから俺は楽しめたわ
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- 2016年01月16日 06:21
- ()使うの止めりゃいいのに
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- 2016年01月16日 08:29
- key作品は作品微妙でも暖かいコメントが多い印象ある
それすら得られない