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森久保乃々「ギフト」

1: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:17:38.60 ID:lPzFcWLo0



(生まれながらに持っている才能のことを「神様からのギフト」……と呼ぶことがあるらしいです……)

(もりくぼがもらった“ギフト”ってなんなんでしょう……?)




2: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:18:49.56 ID:lPzFcWLo0


―――――事務所―――――


乃々(うう……レッスン疲れました……)

乃々(でもユニット単位のレッスンはサボれないぃ……)

乃々(その上、この後は雑誌のコラムのお仕事でもりくぼだけ事務所待機……)

乃々(机の下にはなぜかペロさんが居座っていらっしゃったのでソファに逃げてきました……)





3: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:19:21.62 ID:lPzFcWLo0


乃々(ああ、逃げ出したい……でもコラムくらいのお仕事なら……でも緊張するぅ……)

乃々(コラムすら書けないもりくぼはクビくぼかも……いやでもクビでも別に……)

乃々(どうせなら絵本を描いたりしてみたいですけど……もりくぼにそんな才能は……)

「―――ゃん?――ちゃん?」

乃々(才能……)

「-のちゃん?乃々ちゃん!」

乃々「は、はいぃぃぃ!!??」ビクゥ

「わ!びっくりしました……!」

乃々「す、すみません、岡崎さん」

岡崎泰葉「いえいえ、こっちこそ、驚かせてごめんなさい」





4: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:20:01.60 ID:lPzFcWLo0


泰葉「でも、無視されてるのかと思って悲しくなっちゃいました……」

乃々「ご、ごめんなさ……」

泰葉「ふふっ、冗談ですよ」

乃々「そ、そうですか……」ホッ





5: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:20:38.77 ID:lPzFcWLo0


泰葉「それにしても、乃々ちゃんが机の下にいないなんて珍しいですね?」

乃々「そうしたいのはやまやまなんですけど……」チラッ

泰葉「?」

「ニャーン」

泰葉「なるほど」クスッ





6: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:21:13.52 ID:lPzFcWLo0


乃々(岡崎泰葉さん……歌に演技に踊りにお芝居に……まさに多芸というか……)

乃々(もりくぼなんかとは月とスッポン……いや、比べることすらおこがましいです……)

泰葉「……」

泰葉「何か悩みごとですか?」

乃々「……え?」

泰葉「今日の乃々ちゃん、なんか気が抜けてるというか……あ!悪く言ってるわけじゃないんですけどね?」

乃々「……」

泰葉「普段はもっと周りに良くも悪くも敏感だった気がして……」

泰葉「もしかしたら、口にすれば軽くなるかもしれませんよ?この後お仕事があるんですが、それまでなら聞くことはできますし……」

乃々「……あ、ありがとう……ございます……」

泰葉「はいっ!」





7: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:22:06.91 ID:lPzFcWLo0


乃々「……この前読んだ本に、『才能は神様からのギフト』って書いてあったんです」

乃々「とってもステキな話だと思って……」

乃々「……でも、じゃあもりくぼは?って考えてしまって……」

乃々「もりくぼが神様から何をもらったのか……って考えると、何にもないんじゃないかって……」

泰葉「……」





8: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:22:36.81 ID:lPzFcWLo0


乃々「もりくぼがもらった箱は、ちっちゃくて、地味で、きっと装飾なんてなくて……」

乃々「そんな自分が恥ずかしくって……今まで隠して、隠して、隠して……でもなぜかアイドルになってしまって、なぜかファンの人までいて……」

乃々「わからないんです……自分が……」

泰葉「……」





9: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:23:17.61 ID:lPzFcWLo0


泰葉「じゃあ乃々ちゃんは、アイドルを辞めたい?」

乃々「……昔の森久保なら、すぐにハイって答えたと思います」

乃々「でも今は……プロデューサーとか、キノコさんとか、美玲さんとか、みんなの顔が浮かんできて……」

泰葉「……うん」





10: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:23:44.94 ID:lPzFcWLo0


乃々「岡崎さんは……もりくぼと違っていろいろな才能があって……羨ましいです……」

乃々「しかも小さなころから活躍していて……」

泰葉「……」

乃々「……あ!すみません……苦労も知らずに勝手なことを……」

泰葉「ううん、大丈夫」





11: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:24:27.68 ID:lPzFcWLo0


乃々「なんでみなさん、もりくぼを見捨てないんでしょう……」

乃々「期待されても、信頼されても……きっといつか裏切ってしまいます……」

乃々「それが怖いんです……」

泰葉「乃々ちゃん……」





12: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:25:03.18 ID:lPzFcWLo0


泰葉「話してくれてありがとう。そろそろお仕事なので出発しますけど……」

乃々「あ……!聞いてくれてありがとうございました……。ちょっと楽になったかもしれません……」

泰葉「乃々ちゃん」

乃々「は、はい……?」





13: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:26:18.22 ID:lPzFcWLo0


泰葉「乃々ちゃんはきっと、まだ、箱を開けてないんですよ。たったそれだけです。……それでは。」

ガチャ

乃々「泰葉さん…………」




14: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:26:56.77 ID:lPzFcWLo0



ガチャ
「フフーン!カワイイボクが帰ってきましたよ!!!」

乃々「あ……おかえりなさい……幸子さん」 

輿水幸子「あ、なるほど……乃々さんが机の下にいないとは確かに珍しい……」

乃々「???」





15: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:27:34.24 ID:lPzFcWLo0


幸子「いえ、たった今、そこで泰葉さんが『あ、幸子ちゃん、今なら事務所でちょっと珍しいものが見れますよ!』って教えてくれたんです」

乃々「そ、そういうことですか……恥ずかしいぃ……」

幸子「何を言ってるんですか!ボクほどではないにしても、乃々さんもカワイイんですから!ちゃんとアピールしてですねぇ!」

乃々(“カワイイ”…………)





16: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:28:12.26 ID:lPzFcWLo0


乃々「……」

幸子「……」

幸子「泰葉さんはこうも言ってました『乃々ちゃんの話を聞いてあげて』」

乃々「……!」

幸子「まあ、誰かの悩みを解決することも世界一かわいく生まれたボクの使命……!」

幸子「さあ!なんでもぶっちゃけちゃってください!」





17: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:28:50.70 ID:lPzFcWLo0



――――――――――――――――――――

幸子「なるほど……神様からのギフト……ですか」

乃々「はいぃ……」

幸子「それなら、この事務所で最も大きなギフトを神様からもらったボクに聞くのはまさに適材適所としか言いようがないですね!!」

乃々「……」

幸子「……なんですかその目は」





18: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:29:35.89 ID:lPzFcWLo0


幸子「では、乃々さんはご自身の才能を把握して、さらにアイドルとして羽ばたきたいということですね!!」

乃々「え!?ええ……いえ、そんなポジティブなことではなく……そもそももりくぼには才能なんてなくて……」

幸子「……何を言ってるんですか?」

乃々「え?」





19: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:30:26.25 ID:lPzFcWLo0


幸子「乃々さんに才能がない?じゃあなんでアイドルをやれているんですか?」

乃々「それは……親戚にやらされて……辞めるタイミングが……」

幸子「そうじゃなくて!!」

乃々「!?」ビクッ

幸子「乃々さんにはプロデューサーさんがいて、ユニットの輝子さん美玲さんがいて、なによりたくさんファンの方がいるじゃないですか!」

幸子「本当に才能がなくて!続けたくても続けられない人がたくさんいて!それでも乃々さんはアイドルとして“成功”しているんですよ?」

乃々「でも……」

幸子「でもじゃないです!誰かが乃々さんのことを才能ないって馬鹿にしていましたか?」

幸子「少なくともボクは聞いたことがありません!確かにちょっと逃げグセはありますが、いつも乃々さんは最後には逃げなかったじゃないですか!」

幸子「それでも悪口が聞こえるというなら!それを言っているのは乃々さん自身です!」

乃々「……!」





20: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:31:13.54 ID:lPzFcWLo0


乃々「……」

幸子「あ……す、すみません、少し熱くなってしまって……」

乃々「いえ……ありがとうございます……」





21: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:31:46.04 ID:lPzFcWLo0


幸子「では、ボクはそろそろお邪魔しますね」

乃々「は、はい……あの、いろいろとありがとうございました……」

幸子「気にしなくていいですよ!カワイイボクに話せば心も軽くなるでしょうからね!」

幸子「それでは!」
ガチャ





22: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:32:18.25 ID:lPzFcWLo0



乃々(…………)

乃々(……もりくぼはずっと、輝くステージとか、キラキラした服とか、そういうのとは無縁な人間だと思っていました……)

乃々(鳴りやまない歓声を浴びるなんて、違う世界のお話だと思っていました……)

乃々(でも……)





23: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:33:16.28 ID:lPzFcWLo0


ガチャ
P「おーい乃々―!」

乃々「あ……プロデューサーさん……もう時間ですか……?」

P「いや、そうじゃないんだが……仕事のオファーの話だ」

乃々「お、お仕事……あ、あうう……」

P「1つ目がグルメレポーターの仕事で、2つ目がクイズ番組の出演だな。」

乃々「い、一気に2つも……しかも……」

P「ああ、どっちも今までやったことのない仕事だな」

乃々「……」





24: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:34:00.59 ID:lPzFcWLo0


P「俺としては、もっと乃々のいろいろな魅力を知ってほしくて取ってきたつもりなんだが……」

P「まあ、どうしてもイヤなら他の子に……」

乃々「……」


「まだ、箱を開けてないんですよ。たったそれだけです。」


「誰かが乃々さんのことを才能ないって馬鹿にしていましたか?」


乃々「――――ます……」

P「え?」

乃々「やってみます……どっちも……」

P「!」





25: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:34:41.56 ID:lPzFcWLo0


P「そうか、じゃあスケジュール調整しておくな」

乃々「……はい」

P「でも、こう言っちゃなんだが……珍しいな?無理してないか?」

乃々「いえ……ただ……」



乃々「……開けてみたい箱があるんです」



おわり



元ネタはポルノグラフィティで「ギフト」です





26: ◆i/Ay6sgovU 2016/01/14(木) 01:35:15.35 ID:lPzFcWLo0



過去作

ちひろ「モバマス契約更改!」シリーズ

拓海「命乞いの練習?」シリーズ

智絵里「HAPPY」ほたる「HAPPY」朋「DAYS?」シリーズ

もよろしくお願いします





元スレ
森久保乃々「ギフト」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452701858/
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 02:44
      • 名曲
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 02:47
      • 最近森久保のSSが多くて担当Pとして嬉しい
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 02:53
      • 森久保のポルノ
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 02:59
      • いろいろ思い悩む思春期森久保はかわいいなあ
        俺たちはもらった箱の中身を少しずつ捨て去って今に至ってるのかな
      • 5. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 03:07
      • 過去作リスト見た瞬間に植木鉢の落ちる音が…w
        森久保SS増えろ!
      • 6. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 03:19
      • 幸せについて本気出して考えてみた
        ギフト
        A NEW DAY

        ここいらはSSにしやすい歌詞
        幸せについては既にあった気がする
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 06:54
      • 幸せはポン酢醤油のある家
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 07:21
      • まだ開けていない箱…か。上手い例えだよな。
        俺はそれを「開けた」から今こうしてるんだなぁ。
        ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ…

      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 07:48
      • 幸子ちゃんは本当に頭の良いお方
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 08:23
      • 5 タイトルでもしやと思ってホイホイされたが、思った通りだった。
        名曲よなぁ。SSにするといい案配になる。
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 08:45
      • こういう流れで出てくる幸子の安心感よ
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 09:46
      • ※8
        節子、それ箱を開けたんとちゃう
        財布の紐がすっ飛んだんや
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 10:29
      • 森久保がステージに立った時はどのくらい助走をつけて地面を蹴ったんだろうか
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 10:53
      • あぁ、あれいい曲だよな
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 11:02
      • 白か黒で答えろという難題をつきつけられたらそらむーりぃーですわ
      • 16. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 11:14
      • 真っ先に某エロゲがでてきたの俺だけ?
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 12:29
      • 俺もや
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 13:22
      • 殺伐としたコメント欄にシュレディンガーの猫が!
              ______
            /          /|
           ┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┃ ┃< にゃー
           ┃          ┃ ┃
           ┃          ┃/
            ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         _人人人人人人人人_
         >  生 存 確 認  <
          ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 14:25
      • シュレディンガーの幸子?
      • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 16:05
      • これはよいくぼですわ

        ※16、17
        俺は東山翔のマンガかと
      • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 20:31
      • 今行かなくちゃ、駆け抜けなくちゃ、心さえ軽やかに行けたら
        森久保には中々ヘビーな歌詞な気がする
      • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月14日 22:32
      • SMAPのギフトも名曲だぞ
      • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月15日 07:49
      • ※8
        それは開けちゃダメな箱だったんじゃないかなぁ
      • 24. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月15日 11:23
      • よかった、森久保のためにBlueに楽曲提供した糞みたいなViから神のようなVoを繰り出す名曲しか書けないホモおじさんに枕を強いられるモバPはいないんだね
      • 25. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2016年01月19日 11:01
      • 8のそれは厳重に鍵かけてあったパンドラの箱の鍵が爆散して開いちゃった感じだよな
        曲しらんし聴いてみようと思った。

        シュレディンガーの猫のAA初めてみたけど笑っちゃったから悔しい。

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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