モバP「飛鳥が甘えてくる」
P「残業が続いて疲労がピークだぜ……」
P「疲れない薬とか、ないかなぁ」
P「む、飛鳥か。忘れ物か?」
飛鳥「忘れ物はあるけれど、ボクは過去には行けないからね」
P「と、なると……俺に用事か?」
飛鳥「疲れているんじゃないかと思ってね、差し入れだよ」
P「なんだ?マイナスイオンの出る包丁はいらないぞ?」
飛鳥「どこに感化されているんだいキミは」
P「お城みたいな建物にも行かないぞ?」
飛鳥「一昨日ぐらいに見た気がするよ」
飛鳥「失礼だね、クッキーさ」
P「cookie?」
飛鳥「いいから一口食べてみてよ」
P「あむっ……味噌……?」
飛鳥「チョコだよ、どんな舌をしているのさ」
飛鳥「少し待っていてくれるかい?」
P「あぁ」
P「このクッキーはすこぶる旨いんが、いかんせん口の中の水分がな」
P「シュレーディンガー状態だよ」
P「飛鳥にはどんな曲が似合うかな」
飛鳥「キミなら何を選ぶのかい?」
P「インストゥルメンタルかな」
飛鳥「歌わせてくれないか」
飛鳥「流石にそれは不味いんじゃないかな」
P「最後に買ったのは……ラジオ体操第2だな」
飛鳥「チョイスがどうかしているよ」
P「その前は……ラジオ体操第1だ」
飛鳥「なんとなく予想は出来ていたよ」
P「俺が店員やるから……」
P「飛鳥は店長を頼む」
飛鳥「なぜだ!!練習にならないだろう!」
P「店長!お客様からクレームが!」
飛鳥「え、本当にやるのかい」
P「歌詞に殴りにいこうなどとあって大変危険だとのことです!」
飛鳥「歌詞よりアーティストの方が危険だよ!」
P「しまった呆れないでくれ!なんでもするから!」
飛鳥「え?」
P「金か!?地位か!?名誉か!?」
飛鳥「……少し考えさせてくれないかな」
P「わかった!待ってるぞ!」
P「お?アッキーじゃないか。おいでおいで」
P「よーしよーし」ナデナデ
P「む?前川じゃないか」
P「お前はすぐ堕ちるから駄目だ」
P「ほらほらアッキーよしよし」ナデナデ
P「……まさか、廃虚みたいなビルじゃないだろうな!?」
P「不安だ!飛鳥を迎えにいかなくては!」
P「早くしないと変なビタミン剤みたいなくすぐわぁぁぁぁ頭が!頭がいたい!頭がおかしくなる!」
P「頭がおかしいのはもともとだって!?うるせえこちとら仕事が忙しくて飛鳥と戯れる時間が無いんだよ!うわぁぁぁ!」
P「しまった愚痴を吐き散らかしても仕方がない!善は急げ悪は死ね!」
P「震えて待て!」
ガチャッ
飛鳥「わっ!?……どうしたんだいそんなに焦っ
P「良かった無事だぁぁぁぁ!」
ムギュー
飛鳥「ちょ、くるし……」
…………
……
飛鳥「ふぅ……事の顛末を理解るように教えてくれないか」
P「ひぃー年が明けたぜ!去年やり残したことは特に無いが強いていうなら飛鳥をはみはみするのを忘れたな」
P「飛鳥ー初詣行こうぜー」
飛鳥「ちょうど暇だったから、構わないよ」
P「和服に着替えてレッツラゴーだぜ」
飛鳥「君も似合っているよ、タイムスリップしたみたいだ」
P「というわけで初の詣をする場所にきたぜ」
P「お賽銭を投げ入れて……っと」
P「飛鳥と結婚できますように」
飛鳥「声が漏れているよ」
P「なにっ!?世界平和を祈ったことがばれてしまったか」
飛鳥「嘘の付き方が大胆だね」
飛鳥「食欲に委ねるのも悪くはないけれど、たまには勝負でもしないか?」
P「大食いで?」
飛鳥「射的で」
P「なんだ射的か、構わんぞ。この「アブソリュート・フレンドリーファイア」の異名を持つ俺に勝負を挑むのか?」
飛鳥「何もしなくても勝てそうな異名だね」
飛鳥「さぁ、勝負しようか」
ヒューン
ヒューン
ヒューン
P「当たらん……」
射的屋のおじさん「なんだい兄ちゃん彼女に良いとこ見せないとじゃねえのか!」
バシィッ!
射的屋のおじさん「いった!?眉間を撃つんじゃねえよ!」
P「あ、跳弾したコルクがチョコレートを落としてくれたぜ」
P「やっぴー!さぁ、飛鳥の番だ」
…………
……
飛鳥「……ここっ!」
P「飛鳥は何をやっても様になるな……」ボソッ
飛鳥「はぅ……っ!」ヘナヘナ
ヒューン
飛鳥「み、耳元で囁かないでくれないか……」
おじさん「いちゃつくのは他でやってくれないか……」
……
飛鳥「射的では負けてしまったけど、まだボクは本気を出していないのさ」
P(耳元でボソボソしてたら勝ってしまった)
飛鳥「次の勝負といこうじゃないか」
P「大食いか!?」
飛鳥「いや、おみくじだよ」
飛鳥「年の始めの運試し、一年を定めると言っても過言ではない」
飛鳥「いい方を引いた方が勝利……いや、神に愛されているのさ」
……
P「小吉か、なんともよくわからんものを引いたな」
飛鳥「……」ドキドキ
P「飛鳥は?」
飛鳥「い、今から見るさ」ドキドキ
飛鳥「……!うにゃっ!」
飛鳥「だ、だだだだだ大吉だやゆゆ」
P「落ち着きたまえ、何をうろたえているんじゃ」
飛鳥「と、とにかくボクの勝ちだね」
飛鳥「空腹に苛まれていたところさ」
P「とりあえずたこ焼きでいいか」
飛鳥「とりあえずだね」
…………
……
飛鳥「ストップ、Pストップ」
P「ほら、あーん」
飛鳥「待って、ふーふーして」
P「熱々を食べずにどうする」
飛鳥「シャレにならな……あむ……あっつ!」
飛鳥「おいひいへほあふいほ……」モグモグ
P「うめぇ……たこ焼きうめぇ……」ムシャムシャ
P「飛鳥とはぐれた!?」
P「やばいって飛鳥を一人にしたら……」
P「善は急げ悪は死ね!はやく見つけなくては!」
…………
……
飛鳥「チョコバナナください」
おじさん「あいよ!」
P「あ!あのエクステは!」
P「見つけたぞ飛鳥!」ガシッ
みく「にゃっ!?」
P「紛らわしいんじゃおのれぇぇぇ!!」
みく「いきなりなんにゃおいこらなんでおでんを近づけるにゃ!?」
みく「あっづい!」
…………
……
飛鳥「……えい」
ヒューンポコ
飛鳥「うん、やっぱり邪魔がなければ勝っていたよ」
おじさん(このお嬢ちゃんは射的が好きなのか?)
P「あのシルエットは!?……チャゲだな」
P「くそっ、チャゲしかいない!飛鳥ぁぁぁぁ」
P「っ!?」
その時、飛鳥に身の危険が迫っていると感じ取った。
Pは覚醒した。
P「おぉぉぉぉッッ!!」
…………
……
飛鳥「たまに食べるわたあめはなんだか美味しいものだね」モフモフ
飛鳥「あ……手がべたべたに……」
飛鳥「……はむ」
飛鳥「えへへ……手が甘いよ」
幸子「あ、Pさ
P「おでんやるから後でな!?」
幸子「なんですかおでんってうわ飛んできた」
幸子「あっづ!?」
…………
……
飛鳥「ん?どうしました?」
飛鳥「道に迷ったから案内してほしい?……いいですよ」
飛鳥「こっちです、ついてきてください」
飛鳥「え、ちょ、腕を掴まないでください!離して!」
P「うぉぉぉ!てめぇぇぇぇ!」
P「くらえ!(壁際限定)623P>PK>PK>PPP>空中ダッシュ>JP>JK>JS>>632146HS!」
飛鳥「P!?」
P「大丈夫か!?」
飛鳥「今の人大丈夫かな……」
P「安心しろ、見た目は派手だがダメージはさほどない」
P「肋が弐参本折れただけだ」
P「飛鳥をエスろうとしたやつには当然の報いだ」
飛鳥「……?」
P「あぁ、あいつは……いや、近くに仲間もいるからあいつらだな、あいつらは飛鳥に薬を飲ませマイクロビキニを着せてみだらな行為をしようとしていたんだ」
飛鳥「え……ハゲなのに……?」
P「あぁ、ハゲなのにだ」
飛鳥「そんな……髪だけでなく優しい心まで失ってしまうことがあるなんて……」
P「あぁ……ハゲだからといって安心してはいけない、スキンヘッドというエセハゲだっているんだ」
P「覚えておいてくれ、男は見た目じゃない」
P「ココロだ!」ドーン
飛鳥「わたあめ食べる?」
P「いただこう!」ドーン
……
P「さて、屋台は満喫したか?」
飛鳥「満足だよ、お腹も心も満たされたからね」
P「ふむ、それじや車に戻ろうか」
飛鳥「いいよ……いや、先にいっててくれるかな?」
P「忘れ物か?一緒にいくぞ?」
飛鳥「大丈夫さ、すぐにいくよ」
P「そうか」
…………
……
飛鳥「お待たせ、待ったかい?」
P「問題ないさ、ちなみに何をしにいったんだ?」
飛鳥「あぁ、甘酒を飲み忘れたと思ってね」
P「甘酒か……正月らしいな」
「甘酒は、やはり少しでいいね。一口飲むくらいがちょうどいい」
その意見には同感だ。
「それなら何故、わざわざ買ったんだ?正月らしいからみたいな理由だけじゃないだろう?」
「聞きたいかい?」
どこか恥ずかしさを含んだ問いに、素直な感情と建て前を投げる。
「あぁ、乙女の秘密というなら構わんぞ」
そこまで無粋じゃないさといい、青に変わった信号に従う。
「甘酒で酔うつもりだったか?」
「イグザクトリィ、正解さ」
飛鳥の希望は叶わず、アルコールがほぼ皆無な甘酒で酔うことも無く、真の言葉は聞けなかったというわけか。
「悩みでもあるなら聞くぞ?」
「悩みなんてないさ、強いていうならそれが悩みだよ」
無限に続くジレンマのような悩みはない方がマシだろう。
「P、ここにおいてあるお菓子は食べてもいいのかい?」
「好きに食べていいぞ」
「ありがとう」
「そうだね……少し気持ち悪いからどこかに止まってくれないかな」
「荒い運転で申し訳ないな」
割と安全運転を心掛けていたが、飛鳥を酔わせてしまうとは。
俺はひとまず停止し、飛鳥の様子を伺うことにした。
「飛鳥、だいじ
唇に、何かが触れた。
目の前には目を瞑った飛鳥がいた。
あぁ、キスか。
唐突な事態に落ち着けているのは、まだ事態を把握してないからだろう。
飛鳥はエンジンを切り、シートベルトを外し、俺の座席を倒すと、上に飛び乗ってきた。
「P……ひっく……姫始めは……ひっく……まだかい?」
目が据わった二宮飛鳥が、腰の上に座っている。
どうやら、前に誰かがおいたお菓子に、アルコールが含まれていたようだ。
停車した場所は、人通りが少ない。
それに、アイドルを送迎する車の為、外から見えないようにしてある。
つまり
絶体絶命というかなんともいえない展開である。
「ストップ飛鳥!そのセリフはアイドル的にもプロデューサー的にもだめだ!」
「飛鳥さーん?」
「大丈夫……やさしくするから……ひっく」
大丈夫じゃない。
決して。
「あすんぐっ!?」
「んっ……」
そこから先は覚えていない。
ただ一ついえるのは、飛鳥の体はとてもきれいだったということ。
濃密な接吻でアルコールが検出されたらどうしようか、との不安から、夜はそこで明かした。
長い夜だった。
飛鳥がやばいかもしれないなんて考えたPは飛鳥を助けないといけないかもしれないとか考えたかもしれない!!!
P「飛鳥がやばいんじゃないかって思ってな」
飛鳥「キミは同人誌を読みすぎだよ」
P「違う!飛鳥の純愛系の同人誌がないからだ!飛鳥の同人誌といえばキメセぐっ頭がしかないじゃないか!ないじゃないか!」
飛鳥「大丈夫さ、キミが守ってくれるだろう?」
P「もちろんさ!」
飛鳥「……そうだ、キミがちゃんと守れるのかテストをしようか」
飛鳥「キミの家で」
P「ガッテン承知の助でぇい!」
P「……大丈夫、俺ならやれる」
P「しかし……飛鳥は先に俺の家に行ってなにをするつもりなんだ?」
P「気にしたら負けか、さて、家についたな」
ガチャッ
P「ただいま」
飛鳥「おかえり、P」
P「は……裸エプロンだと!?」
飛鳥「ご飯にする?お風呂にする?」
飛鳥「それとも……?」クイッ
P「上目遣いでエプロンを少したくしあげるだと!?畜生!いただきます!」
飛鳥「はいストップ」
ガイーン(盥による頭部への打撃音)
P「いたい……」
飛鳥「……キミは、ボクがエスってもいいのかい?」
P「だめだ!そんなことはさせない!」
P「一部の人には需要があるだろうし絵柄は素敵だけど、俺は思い出すと吐き気を催すんだ!」
P「わかったよ……俺が鉄の心を手に入れればいいんだろう!?」
飛鳥「そう、キミは試されているんだ」
飛鳥「第二回戦、いこうか」
……
飛鳥「……ん?あの本は……」
P「だ、だめだ!ベッドの下にある本を漁るな!?」
飛鳥「これは……!?」
「月刊・巨乳と生きる」
飛鳥「……」
P「ち、ちがうんだ」
グイッ
ペタッ
飛鳥「ボクみたいなサイズは好きじゃないのかい……?」
P「ぐわぁぁぁぁ!?上目遣いで胸に手をあててといかけるんじゃない!」
P「飛鳥は素敵だ世界一可愛いよぉぉ!」モミモミ
飛鳥「あっ……って、だからだめだってば!」
ガイーン(盥による頭部への打撃音)
P「ギエピー!」
P「面目ねえ……」
飛鳥「少し難易度を落とそうか、キミは慣らしていかないとだめだね」
飛鳥「いくよ……」
飛鳥「……」ニコッ
P「ぶっほぉ!まいえんじぇる飛鳥ちゅわぁぁぁん!」ガバァッ
飛鳥「なんでこれだけで理性が弾けるんだキミは!?」
ガイーン(盥による頭部への打撃音)
P「まそっぷ!」
P「……決めた、しばらく飛鳥離れをしてみよう」
P「そうすれば、この歪んだ愛は治るはずだ」
飛鳥「キミの案が正しいかどうかなんてわからない」
飛鳥「でも、試す価値はあるかもしれないね」
飛鳥「とりあえず今日は一緒にお風呂入って寝ようか」
P「そうだな」
……
飛鳥「レッスンに向かうよ」
P「おぅ、いってらっしゃい」
ちひろ「あの二人……喧嘩でもしたのかしら」
卯月「プロデューサーさんが飛鳥ちゃん離れをするらしいですよ」
ちひろ「いつもなら行ってきますのチュウをして結局付いていくのに……さてさて、いつまで続くのやら」
卯月「え、あの2人そんなことしてたんですか」
飛鳥離れ二日目
……
P「死ぬ……死ぬ……もうむりぃ……」
ちひろ「随分と早かったですね」
P「だってもう29時間もキスしてないんですよ!?」
ちひろ「よく迫真の顔でそんなこといえますね」
P「ちひろさんは29時間もお金から離れられますか!?」
ちひろ「随分頑張りましたね……もうゴールしましょう」
卯月「どっちも駄目だなぁ……」
飛鳥「P、ただいまのちゅ……いや、なんでもない」
卯月「そっちもですか」
P「……おかえり」
P「二時間後に雑誌の取材が入っている、ゆっくりしていてくれ」
飛鳥「……うん」
三日目
……
P「……おはよう」
飛鳥「……おはよう」
…………
四日目
……
P「……おう」
飛鳥「……うん」
五日目
……
P「なんかもう全部飛鳥だな……書類じゃない飛鳥だ」
飛鳥「束縛のメタファー?蒼穹のファフナー?どっちも同じさ」
ちひろ「こいつらもうダメだろ」
凛「あんたが私のプロデューサー?」
ちひろ「こいつもだめだな」
ちひろ「こいつに至っては6作前ぐらいからこれしか喋ってないぞ」
P「いってらっしゃい」
…………
……
P「飛鳥は何の仕事だ?」
P「……廃墟で撮影?」
P「……」
P「……コロス」
飛鳥「危ない香りの漂う、スリルと掠りあうような仕事だね」
飛鳥「きっと大丈夫、あの本みたいにはならないよ」
…………
……
P「この匂いは……飛鳥はあっちにいったのか」
P「……今助けるからな……飛鳥……」
P「……ははっ……」
飛鳥(無碍に断るのも悪いし……)
飛鳥「はい、いただきます」
飛鳥(大丈夫だよね?)
…………
……
P「こっちだな……」
P「飛鳥に乱暴でもしてやがったら……触れた所から肉を削ぎ落としてやるからな……」
P「ふふっ……ふふふふ……」
早苗(あれは触らない方がいいのか……それとも止めた方が……)
美嘉「あ、みりあちゃーん★」
早苗「こっちは捕まえておくわ」
美嘉「え、ちょ」
飛鳥「……っ!?この服装は……!?」
…………
……
P「目的地まであと10秒……9……8……」
P「みぃつけた」
飛鳥「……み、みないで!!」
P「……」
P「なんで飛鳥がセクシーでカワイイ動物のコスプレをしているんだ……?」
飛鳥「さ、さぁ……って見ないでっていったじゃないか!」
P「似合ってるぞ」
飛鳥「うれしくな……ちょっとしか嬉しくないよ!」
P「貴様は悪の帝王を四天王に使える悪の邪神の師千川!!」
ちひろ「コロス」
P「わぁすんません」
ちひろ「2人とも限界を迎えていましたから……私からのサプライズですよ」
P「もっと心臓にいいサプライズにしてください」
ちひろ「とにかく、今日は好きなだけ遊んでください!」
ちひろ「この廃墟は私のしぶ……じゃなくて貸切ですから!普段は闇とば……子供の遊技場として開放している場所ですから、なんでもありますよ!」
ちひろ「思う存分いちゃついてください」
P「ひゃっはー!チヒエ口最高!」
ちひろ「若干卑猥な呼び方をしないでくださいよ!」
飛鳥「暗闇に慣れた目で光を見るのは、刺激が強すぎるんじゃないかい?」
P「いいのさ、目で見る必要は無い。そばに居てくれるだけで」
飛鳥「そうか、でもボクはキミを見るよ」
飛鳥「たとえこの先が見えなくても、キミを忘れはしないからね」
P「飛鳥……」
P「その服のままでいいのか?」
飛鳥「今気にしないようにしてたのに……」
P「密着していれば暖かいだろ」
飛鳥「空調が効いているお陰で寒いわけではないけれど、抗えない誘いだね」
飛鳥「ふふっ、あったかい」
P「血の匂いがしたらごめんな」
飛鳥「大丈夫、いつものいいにお……血の匂い!?」
飛鳥「……くすぐったいよ」
P「いつもと違う髪型にしてみるか?」
飛鳥「キミがしたいなら構わないよ、ボクに似合う髪型ならね」
P「……いつもの髪型が一番可愛いよな」
飛鳥「そうかい?ありがとう」
P「可愛い可愛い」ワシャワシャ
飛鳥「髪がぐしゃぐしゃになっちゃうじゃないか!……お返しだよ!」ワシャワシャ
飛鳥「ない人はいないさ、皆見せないようにしているだけだよ」
P「ココロじゃなくてカラダの話だ」
飛鳥「無いね」
P「本当かぁ?耳とか……ふー」
飛鳥「ひぁっ……!」ゾクゾク
P「……」
飛鳥「な、なんだい?」
P「飛鳥がしてくれるのか?」
飛鳥「労いさ、受けるかい?」
P「頼もうかな」
…………
……
飛鳥「ふぅ……」
P「まさか向き合ったままやるとは思わなかったよ」
P「しかし、扇情的な格好で前からマッサージされると……」
飛鳥「……されると?」
P「汗とか色々見えて、お得だな」
飛鳥「……次はないよ」
P「殺生な……」
飛鳥「ん?」
P「気持ちよかったよ」
飛鳥「……ん」
P「お返しに俺からもやってやろうか」
飛鳥「キミの指が愛海と同じだから嫌だよ」
P「折れちまいそうだ」
飛鳥「試したりはしないように」
P「大事な飛鳥にそんなことできるわけないだろう」
飛鳥「でも……ハジメテは痛いと訊くよ?」
P「……」
P「俺の家系はここで途絶えるのか……」
飛鳥「極力痛くないようにしてくれれば大丈夫だよ」
飛鳥「ボクだってキミを受け入れる覚悟はあるさ」
P「しかし……今年出産となると不味いんじゃないか?」
飛鳥「両極端だねキミは」
飛鳥「だからキミは気がはや
P「なんでもあるって言ってたし、色々探してみようか」
飛鳥「……うん」
P「何を期待したんだ?」
飛鳥「なにもっ!」
P「まずは飛鳥の着替えを探すか」
P「……及川ではなく城ケ崎の服が着せられてるのは……やはりサイズが」
飛鳥「あ?」
P「なーんにもいってないぞい」
飛鳥「着替えがあることを祈るよ」
飛鳥「落ち着いたら羞恥に襲われてきたよ」
P「貝殻があったぞ」
飛鳥「これより露出を減らす気かい?」
P「見たいなぁ……」
飛鳥「……」
飛鳥「帰ったらね」
飛鳥「キミがボクのマスターになるのかい?」
飛鳥「キミとの繋がりは主従なんて目じゃないものだとは思うけど、着せたいなら着ようか」
P「見たいなぁ」
飛鳥「ん、いいよ」
飛鳥「……だから後ろ向いててくれるかな」
P「斜めはだめか?」
飛鳥「だめ、うしろ」
P「……おぉ」
飛鳥「お帰りなさい、ご主人」
飛鳥「キミの言の葉には抗わないけれど、ボクは自分のキモチにも抗わないよ」
P「お手」
飛鳥「早速抗おうか?」
P「……」
飛鳥「はいはい、今回だけだよ」ボムッ
P「よしよし」ナデナデ
飛鳥「メイドとして扱ってくれないかな」
飛鳥「ボクはファッションショーがしたいんじゃなくて、これから纏うものをだね……」
P「頼む」
飛鳥「……はぁ、今回だけだからね、次はないからね」
飛鳥「……後で患者になってくれるかな」
P「恋の病ならかかっているぞ」
飛鳥「重傷じゃないか」
……
飛鳥「……どうかな」
(参考画像無し)
P「素敵だ……エクステと白いナース服のコントラストが美しく、飛鳥の整ったスタイルを余すことなく引き出しているよ」
飛鳥「キミの目線はさっきから太ももに照準を合わせているようだけど」
P「早速検温と採血を頼むよ」
飛鳥「素人に血を見させないでくれないかな」
飛鳥「風邪……いや、喘息の可能性があるね」
P「でも……昨日までは何ともなかったんですよ!?」
飛鳥「じゃあ癌かな……」
P「癌か……」
飛鳥「……病気について詳しくないからわからないんだけども、こんな感じでいいのかい?」
P「あぁ、次は逆をやってみようか」
飛鳥「キミが医者を?」
P「そうだ」
P「耳とか……」サワッ
飛鳥「ふぁ……っ!」ゾクゾク
P「首とか……」ツツー
飛鳥「ひんっ……!?」ゾクゾク
P「太ももとか……」
飛鳥「すと、すとっぷ!」ゾクゾク
飛鳥「だ、だいぶ違うよ!ボクの知識にある医者とだいぶ違う!」
P「飛鳥、かわいかったぞ」
飛鳥「嬉しくないよ……」
P「……」サワサワ
飛鳥「ひぁあっ……!う、嬉しい嬉しい!」ゾクゥ
飛鳥「散策とはいっても、あるものはだいたい予想できるだろう?」
P「千川のことだからな、こちらの予想を遙かに上回ってくるかもしれない」
P「とりあえずこちらの部屋を開けてみるか」ガチャッ
三角木馬「やぁ」
P「ほらな?」
飛鳥「もといたばしょに戻ろう、凄く不安だよ」
P「お、あたりだな」
飛鳥「何があったんだい?」
飛鳥「……これは」
P「ツイスターゲームだな」
飛鳥「……なぜこれだけが置かれた部屋が……」
飛鳥「ほっ」
P「左手を緑」
飛鳥「りゃっ」
P「右足を赤」
飛鳥「……これってひとりでやる遊びじゃないよね」
P「コスプレした飛鳥がやってるのを見れるだけで俺は満足だよ」
飛鳥「……キミが楽しいならいいか」
P「はい負けー」
飛鳥「はぁ……はぁ……ボクだけなんだから勝ちも負けもないだろう」
P「自分自身に負けたんだ」
飛鳥「なにまともっぽいこと言ってるのさ」
P「罰ゲームは……
ちひろ「はい時間でーす」
P「え?」
ちひろ「残念ながら終了のお時間です、延長しますか?」
ちひろ「70万円分ガチャを回していただければ」
P「たっか!?さすがにそれはやめておき
ちひろ「この後の部屋にはおふろや飛鳥ちゃん女体盛りコーナーが」
P「金をおろしてきま
飛鳥「P、ストップ」
飛鳥「その二つぐらいなら家に帰ってからしてあげるよ」
P「まじで!?」
ちひろ「飛鳥ちゃんの生クリームまみれゾーンも」
飛鳥「ぐっ……ボクに何をやらせるつもりなんだ……」
P「……いや、延長しません」
P「気づいたんだ、同人誌が甘々のものがないとか、NTRものを間違えてみてしまうとか、そんなことは些細なことだって」
P「俺には、飛鳥が隣にいてくれれば、それでいいんだ」
飛鳥「P……」
P「飛鳥……」
飛鳥「帰ろうか、ボクたちの帰る場所に」
P「あぁ」
P「スーパーによってからでいいか?」
飛鳥「……生クリームはなしだよ?」
P「はっはっは」
…………
……
ちひろ「何故だ!?何故自制ができたんだ!」
?「簡単なことさ」
ちひろ「!?」
ちひろ「それでも!手の届く幸せに縋るのが人だろう!」
アッキー「あぁ、だが相手は二人、人ではなく人々だ」
ちひろ「二人になっただけで正常な判断ができるなら、この世界に金なんて存在しない!そうだろう!?」
アッキー「愛しあった二人は、人々ではなく恋人だ」
アッキー「愛は金で買える、それでも変えられない愛だってあるんだよ」
ちひろ「ちくしょぉぉぉぉぉ!!」
珍しく飛鳥といちゃいちゃするSSを書きました。楽しかったです。
次はちょっと変なのとか書きたいです。
元スレ
モバP「飛鳥が甘えてくる」
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コメント一覧 (34)
-
- 2016年01月09日 22:26
- 飛鳥ああああああああああああああああああああああああ亜アアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああ亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亞亞亞亞亞亞亞亞阿阿阿阿阿阿阿阿阿阿阿阿阿ああああああああいうえお!!!!!!
-
- 2016年01月09日 22:39
- 最近飛鳥のSS多いっすね
-
- 2016年01月09日 22:45
- このPは狂人か
-
- 2016年01月09日 22:47
- 飛鳥はB'zの黒い青春を歌ってほしい是非。
-
- 2016年01月09日 22:49
- 序盤でギブ、才能無いなら書かない方がいいよ
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- 2016年01月09日 22:50
- ただただあまぁぁぁいSSを望んで開いた俺がバカだったorz
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- 2016年01月09日 22:54
- お城みたいな建物に行ったのか…
おかしいな、その日の全てのお城みたいな建物はオレが借りきったはずなのに…
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- 2016年01月09日 22:56
- 何だこの謎の狂気に満ちた疾走感は!(褒め言葉)
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- 2016年01月09日 22:58
- ※5
飛鳥は堕天使BLUEを歌うんだよ(憤怒)
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- 2016年01月09日 23:11
- ※8。
城みたいなとこじゃなく国宝級の城跡で探してたんじゃないか?
全く、そういうとこは録画して裏で売っといた方が値打ちもんとして儲けれるだろうに………(間違ってもネットに晒せば足が付くからこういう時は、村上組ってとこの裏社会の住人さんにまずは渡しときましょう)
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- 2016年01月09日 23:20
- エスるってなんだと思ったらエス書店か…
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- 2016年01月09日 23:28
- エス書店(凌辱同人)をSSのネタにするのってどうなんだ?にしてもエスは飛鳥を初め貴重なデレマス凌辱の同人書いてくれるから毎回楽しみだ。
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- 2016年01月09日 23:49
- 純愛モノがないなら自分で描くッス
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- 2016年01月09日 23:51
- ※6
Wake up!
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- 2016年01月10日 00:16
- 最初の数行でPがウザくてダメだった
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- 2016年01月10日 03:12
- センスがゼロだな
台本形式なのに読むのが苦痛になるって一種の才能だよ
文章から滲み出る頭の悪さから言って作者は中学生くらいか?
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- 2016年01月10日 03:24
- まあ、リアルタイムにボロクソ言われてたしなあ・・・
身の程知らずすぎるわ
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- 2016年01月10日 03:46
- 面白い事書いてるつもりなんだろうけどことごとくスベってる感
センスって大事だよな…ある種才能だからセンスが無い奴は自分にセンスが無いのを自覚して他人の作品とかよく読んで勉強する必要があるんよ
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- 2016年01月10日 04:00
- エレファントのコメ欄はセンスがないって評判なのに盛大なブーメラン祭りだなw
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- 2016年01月10日 04:05
- 1レス目で※欄飛んだ俺マジ勝ち組み
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- 2016年01月10日 04:33
- P「飛鳥にはどんな曲が似合うかな」
飛鳥「キミなら何を選ぶのかい?」
P「インストゥルメンタルかな」
飛鳥「歌わせてくれないか」
↑こういうの好き
ただたびたびシャブ&ASKAをネタに挟むのはNo.
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- 2016年01月10日 07:05
- ※20
なにを言ってるんだい?
このサイトの※欄はセンスがないんじゃない。社会的底辺のごみクズの集まりなんだよ。ネット上の治安やマナーなんて元々守る気はない奴らさ。
「類は友を呼ぶ」、これほどぴったりな言葉は他にないな。
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- 2016年01月10日 08:00
- ※18
別に叩かれて無かったぞ?
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- 2016年01月10日 08:27
- ※22
まるでチャゲが薬やってたみたいな呼び方はやめろォ!
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- 2016年01月10日 09:27
- ※13
でもスレの住人たちは全面的に「エス書店のアレは酷かった」って言ってたぞ?
純愛系求めてた人間のほうが多かったってことじゃない?
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- 2016年01月10日 12:20
- う
、
ん
、
こ
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- 2016年01月10日 13:02
- カチャカチャ(コメントする音)
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- 2016年01月10日 20:54
- ジーッ ピョコッ
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- 2016年01月11日 02:35
- 飛鳥ちゃん可愛い!(飛鳥ちゃん可愛い!)
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- 2016年01月13日 07:32
- これもある意味才能か
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- 2016年01月14日 14:58
- 才能ないから書くなとかセンスないから書くなとかそんな本文読まなくても書けるクソオブクソみたいなコメント打つ奴がセンスどうこうってよく言えたものだと感心するな。
コメント打つだけでセンスないのがわかるってある種そういう才能なのかもしらんが。
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- 2016年01月15日 16:56
- うーむ、面白くはないな…
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- 2016年01月31日 13:21
- ※32
才能あふれるコメントやねw
いや世界と世界の狭間とでも言うべきか
取り留めもない日常を言の葉に書き起こそうとした気概だけは認めよう